JPH1123085A - 吸収式冷凍装置 - Google Patents

吸収式冷凍装置

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JPH1123085A
JPH1123085A JP9173728A JP17372897A JPH1123085A JP H1123085 A JPH1123085 A JP H1123085A JP 9173728 A JP9173728 A JP 9173728A JP 17372897 A JP17372897 A JP 17372897A JP H1123085 A JPH1123085 A JP H1123085A
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JP
Japan
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heat
medium
absorption
refrigerator
temperature
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JP9173728A
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English (en)
Inventor
Sadayasu Inagaki
定保 稲垣
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Daikin Industries Ltd
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Daikin Industries Ltd
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Publication date
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02ATECHNOLOGIES FOR ADAPTATION TO CLIMATE CHANGE
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    • Y02A30/27Relating to heating, ventilation or air conditioning [HVAC] technologies
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B30/00Energy efficient heating, ventilation or air conditioning [HVAC]
    • Y02B30/62Absorption based systems

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  • Sorption Type Refrigeration Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸収器出口での吸収媒体温度を高くし得るよ
うにして、吸収器(14H)を小型化する。 【解決手段】 2つの吸収式冷凍機を組み合わせ、一方
を高温側冷凍機(10H) 、他方を低温側冷凍機(10L) とし
た2元冷凍サイクルを構成する。そして、高温側冷凍機
(10H) の蒸発器(13H) で生ずる冷熱によって、低温側冷
凍機(10L) の吸収器(14L) を冷却する。また、高温側冷
凍機(10H) の吸収器(14H) 及び低温側冷凍機(10L) の凝
縮器(12L) を空気により冷却するよう構成し、吸収式冷
凍装置を空冷化する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、吸収式冷凍装置に
関し、特に、吸収器の小型化対策に係るものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、吸収式冷凍装置には、特公平
5−28752号公報に開示されているように、発生器
と吸収器と蒸発器と凝縮器とを備え、発生器へ熱エネル
ギーを入力することにより蒸発器において冷熱を生じさ
せるものがある。
【0003】また、上記吸収式冷凍装置を2つ組み合わ
せ、一方を高温側冷凍機とし、他方を低温側冷凍機とし
て2元冷凍サイクルを構成し、高温側冷凍機及び低温側
冷凍機の蒸発器において発生する冷熱を利用するものが
ある。上記2元冷凍サイクルにおいては、高温側冷凍機
の発生器で生成された高温冷媒によって低温側冷凍機の
発生器における吸収媒体を加熱して該吸収媒体を再生さ
せる同時に、高温側冷凍機の冷媒を凝縮するよう構成し
ている。つまり、上記2元冷凍サイクルは、高温側冷凍
機の高温冷媒が凝縮する際に発生する凝縮熱を低温側冷
凍機の発生器において利用するようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来技
術による上記2元冷凍サイクルでは、以下のような問題
点があった。以下、図5に基づいて従来技術の問題点に
ついて説明する。ここで、図5は水を冷媒とする吸収式
冷凍サイクルのデューリング線図を示し、吸収媒体は、
吸収器において水蒸気を吸収して 1 から 2 の状態に
変化した後、発生器において加熱されて 3 から 4 の
状態に変化する一方、発生器において生じた水蒸気は、
凝縮器(12) において凝縮して 6 の状態の水となり、
続いて、蒸発器で蒸発して 5 の状態の水蒸気となった
後、吸収器で吸収媒体に吸収される。
【0005】上述した従来の2元冷凍サイクルでは、単
に高温側冷凍機の凝縮熱を低温側冷凍機の発生器で利用
しているのみであり、高温側冷凍機の蒸発器における冷
熱を共に各種の冷却等に利用しているため、高温側冷凍
機の吸収器が大型であるという問題があった。
【0006】具体的に、高温側冷凍機においては、蒸発
器で生成する冷熱を利用するために、蒸発器で冷媒が蒸
発する蒸発温度(T5)が一定値以下になるように設定する
必要がある。つまり、冷媒の蒸発圧力(P5)に上限値があ
る。
【0007】一方、吸収器では、吸収媒体と冷却水や空
気等の冷却媒体とが熱交換を行って吸収熱を放熱してい
るが、冷却媒体にさほど低温の媒体を利用することがで
きず、しかも、晶析線(X) よりも高濃度となると吸収媒
体が結晶化してしまうため、吸収媒体の動作濃度を高く
設定できず、この動作濃度が定まると、吸収媒体の吸収
器出口温度(T2)が冷媒の蒸発圧力(P5)との関係から一義
的に定まることになる。この結果、吸収媒体と冷却媒体
との温度差を大きくとることができなかった。このた
め、吸収器の熱交換能力を確保するには広い伝熱面積が
必要となり、高温側冷凍機の吸収器が大型化するという
問題があった。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、高温側冷凍機におい
て、吸収器出口での吸収媒体温度を高く設定し得るよう
にして、吸収媒体と冷却媒体との温度差を大きく保ち、
吸収器の伝熱面積を減少させて、高温側冷凍機の吸収器
を小型化かつ空冷化することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明が講じた手段は、高温側冷凍機の蒸発器で
生成する冷熱を用いて低温側冷凍機の吸収器を冷却する
ようにしたものである。
【0010】具体的に請求項1記載の発明が講じた手段
は、吸収式冷凍サイクルで構成された高温側冷凍機(10
H) と、吸収式冷凍サイクルで構成された低温側冷凍機
(10L)とを備え、上記高温側冷凍機(10H) の発生器(11H)
で生成された高温の冷媒によって、低温側冷凍機(10L)
の発生器(11L) における吸収媒体を加熱して該吸収媒
体を再生させると同時に、上記高温側冷凍機(10H) の冷
媒を凝縮する加熱手段(30)を備えている吸収式冷凍装置
を前提としている。そして、高温側冷凍機(10H)の吸収
器(14H) を、空気との熱交換によって吸収媒体を冷却す
るように構成し、低温側冷凍機(10L) の凝縮器(12L)
を、空気との熱交換によって冷媒を冷却して冷媒を凝縮
するように構成し、上記高温側冷凍機(10H) における冷
媒の蒸発で生成された冷熱によって低温側冷凍機(10L)
における吸収媒体の吸収熱を放熱するための冷却手段(4
0)を設けるというものである。
【0011】この発明特定事項により、高温側冷凍機(1
0H) の蒸発器(13H) において冷媒の蒸発により冷熱が発
生する。冷却手段(40)はこの冷熱により低温側冷凍機(1
0L)の吸収器(14L) において吸収媒体を冷却する。ま
た、高温側冷凍機(10H) の吸収器(14H) において、吸収
媒体は、空気との熱交換により冷却されて温度が一定に
保たれ、吸収媒体の温度上昇による吸収能力の低下が防
止されると共に、低温側冷凍機(10L) の凝縮器(12L) に
おいて、冷媒は、空気との熱交換により冷却されて凝縮
する。
【0012】また、請求項2記載の発明が講じた手段
は、請求項1記載の発明において、冷却手段(40)は、熱
搬送を行う熱媒体を有すると共に、高温側冷凍機(10H)
の蒸発器(13H) に設けられて該蒸発器の冷媒と熱媒体と
を熱交換させる蒸発側熱交換部(41)と、低温側冷凍機(1
0L) の吸収器(14L) に設けられて該吸収器(14L) の吸収
媒体と熱媒体とを熱交換させる吸収側熱交換部(42)と、
ポンプとが配管により接続されて閉回路を構成し、上記
熱媒体が閉回路内を循環して熱搬送を行うというもので
ある。
【0013】この発明特定事項により、上記冷却手段(4
0)の蒸発側熱交換部(41)において熱媒体と高温側冷凍機
(10H) の蒸発器(13H) の冷媒とが熱交換し、蒸発器(13
H) において冷媒が蒸発して生成した冷熱によって熱媒
体が冷却される。この熱媒体はポンプ(43)により配管内
を流れて該冷熱を搬送し、吸収側熱交換部(42)に至る。
吸収側熱交換部(42)では、熱媒体と低温側冷凍機(10L)
の吸収器(14L) の吸収媒体とが熱交換し、該冷熱は低温
側冷凍機(10L) の吸収媒体を冷却する。
【0014】また、請求項3記載の発明が講じた手段
は、請求項1記載の発明において、冷却手段(40)は、熱
搬送を行う熱媒体を有すると共に、高温側冷凍機(10H)
の蒸発器(13H) に設けられて該蒸発器の冷媒と熱媒体と
を熱交換させる蒸発側熱交換部(41)と、低温側冷凍機(1
0L) の吸収器(14L) に設けられて該吸収器(14L) の吸収
媒体と熱媒体とを熱交換させる吸収側熱交換部(42)とが
配管により接続されて閉回路を構成し、上記熱媒体が、
上記蒸発側熱交換部(41)において凝縮し、上記吸収側熱
交換部(42)において蒸発することにより該閉回路内を自
然循環して熱搬送を行うというものである。
【0015】この発明特定事項により、上記冷却手段(4
0)の蒸発側熱交換部(41)において熱媒体と高温側冷凍機
(10H) の蒸発器(13H) の冷媒とが熱交換し、蒸発器(13
H) において冷媒が蒸発して生成した冷熱によって熱媒
体が冷却され凝縮する。この凝縮した熱媒体は配管内を
流れて該冷熱を搬送し、吸収側熱交換部(42)に至る。吸
収側熱交換部(42)では、熱媒体と低温側冷凍機(10L) の
吸収器(14L) の吸収媒体とが熱交換し、該冷熱は低温側
冷凍機(10L) の吸収媒体を冷却して熱媒体が蒸発する。
この蒸発した熱媒体は、配管内を流れて再び蒸発側熱交
換部(41)に至り、この循環を繰り返す。つまり、熱媒体
が配管内を自然循環することにより熱搬送を行う。
【0016】また、請求項4記載の発明が講じた手段
は、請求項1乃至3の何れか1記載の発明において、低
温側冷凍機(10L) の吸収媒体及び高温側冷凍機(10H) の
吸収媒体を、臭化リチウムを主成分とする水溶液にする
というものである。
【0017】この発明特定事項により、従来から吸収媒
体として用いられる臭化リチウムを用いて本発明の吸収
式冷凍装置が構成される。
【0018】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、高温側冷凍機(10H) の蒸発器(13H) で生成する冷
熱は、低温側冷凍機(10L) の吸収器(14L) において吸収
媒体を冷却するために利用するので、高温側冷凍機(10
H) において冷媒の蒸発温度(T5)を高く設定できる。こ
の結果、高温側冷凍機(10H) において、吸収器出口での
吸収媒体温度(T2)を高く設定することができ、吸収器(1
4H) を冷却する冷却媒体と吸収媒体との温度差を大きく
とることができる。これによって吸収器(14H) の伝熱面
積が減少し、高温側冷凍機(10H) の吸収器(14H) を小型
化することができると共に、該吸収器(14H) を空冷化し
た場合でも、従来のように吸収器(14H) が大型化するこ
とがない。また、低温側冷凍機(10L) の凝縮器(12L) を
空冷化することにより、外部への放熱は全て空気との熱
交換により行うことができ、吸収式冷凍機を空冷化でき
る。
【0019】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果と同様の効果が得られると共に、熱
媒体をポンプ(43)により循環させるため、機器レイアウ
ト上の制約がなくなる。
【0020】請求項3記載の発明によれば、請求項1記
載の発明による効果と同様の効果が得られると同時に、
熱媒体は自然循環により循環するため、ポンプ等により
搬送する必要がなく、構成部品の数を削減することがで
きると共に、搬送に必要な動力を削減することとができ
る。
【0021】請求項4記載の発明によれば請求項1乃至
3の何れか1記載の発明による効果と同様の効果が得ら
れると共に、吸収媒体には、臭化リチウムを主成分とす
る水溶液を用いている。このため、本発明の吸収式冷凍
装置に対して現存の技術を利用することができ、機器の
信頼性が維持される。
【0022】
【発明の実施の形態1】以下、本発明の実施形態1を図
面に基づいて説明する。
【0023】本実施形態1の吸収式冷凍装置は、図1に
示すように、2つの吸収式冷凍サイクルと本発明の特徴
とする冷却回路(40)とから成り、一方の吸収式冷凍サイ
クルは高温側冷凍機(10H) に、他方の吸収式冷凍サイク
ルは低温側冷凍機(10L) に構成されている。そして、上
記2つの吸収式冷凍サイクルは、臭化リチウム水溶液を
吸収媒体とすると共に、水を冷媒として構成されてい
る。
【0024】上記高温側冷凍機(10H) は、臭化リチウム
水溶液を濃縮する発生器(11H) と、発生器(11H) で生じ
た水蒸気が凝縮する凝縮部(30)と、該凝縮部(30)で凝縮
した水が蒸発する蒸発器(13H) と、蒸発器(13H) で生じ
た水蒸気を臭化リチウム水溶液が吸収する吸収器(14H)
とから構成される。
【0025】該発生器(11H) には図示しないガスバーナ
ーが設けられ、燃焼ガスにより臭化リチウム水溶液を加
熱するよう構成されている。また、発生器(11H) と吸収
器(14H) とは溶液配管(20H) により接続されて閉回路の
溶液回路(22H) を構成すると共に、該溶液配管(20H) に
は溶液ポンプ(15H) が備えられ、臭化リチウム水溶液が
発生器(11H) と吸収器(14H) との間で循環するよう構成
されている。一方、発生器(11H) には臭化リチウム水溶
液と水蒸気との気液分離を行う分離器(16H) が設けら
れ、該分離器(16H) を介して加熱ライン(24)が形成され
ている。該加熱ライン(24)は、発生器(11H) と凝縮部(3
0)と蒸発器(13H) とがそれぞれ冷媒配管(21H) により接
続されて構成されている。そして、該凝縮部(30)は低温
側冷凍機(10L) の発生器(11L) 内部に設けられ加熱手段
(30)を構成し、上記加熱ライン(24)は、高温側冷凍機(1
0H) の発生器(11H) で発生した高温の水蒸気を低温側冷
凍機(10L) の発生器(11L) に搬送して低温側冷凍機(10
L) の吸収媒体を加熱するよう構成されている。
【0026】また、蒸発器(13H) と吸収器(14H) とは、
冷媒である水と水蒸気とを分離するエリミネータ(17H)
を介して接続されており、蒸発器(13H) で生じた水蒸気
が吸収器(14H) へ移動するように構成されている。ま
た、吸収器(14H) は、クロスフィン型の熱交換器から成
り、空気との熱交換により臭化リチウム水溶液が冷却さ
れるよう構成されると共に、ファン(18)及び図示しない
ファンモータを備えている。
【0027】一方、上記低温側冷凍機(10L) は、臭化リ
チウム水溶液を濃縮する発生器(11L) と、発生器(11L)
で生じた水蒸気を凝縮する凝縮器(12L) と、該凝縮器(1
2L)で凝縮した水が蒸発する蒸発器(13L) と、蒸発器(13
L) で発生した水蒸気を臭化リチウム水溶液が吸収する
吸収器(14L) とから成る。
【0028】該発生器(11L) には加熱ライン(24)の凝縮
部(30)が設けられ、高温側冷凍機(10H) の水蒸気が凝縮
する際に生ずる凝縮熱により臭化リチウム水溶液を加熱
するよう構成されている。発生器(11L) と吸収器(14L)
とは溶液配管(20L) により接続されて閉回路の溶液回路
(22L) を構成すると共に、該溶液配管(20L) には溶液ポ
ンプ(15L) が備えられ、臭化リチウム水溶液が溶液配管
(20L) 内を循環するよう構成されている。一方、上記発
生器(11L) は臭化リチウム水溶液と水蒸気との気液分離
を行う分離器(16L) を介して凝縮器(12L) に接続されて
水蒸気が発生器(11L) から凝縮器(12L) へ移動する。該
凝縮器(12L) と蒸発器(13L) とは冷媒配管(21L) により
接続されている。
【0029】また、蒸発器(13L) と吸収器(14L) とは、
冷媒である水と水蒸気とを分離するエリミネータ(17L)
を介して接続されており、蒸発器(13L) で生じた水蒸気
が吸収器(14L) へ移動する。凝縮器(12L) はクロスフィ
ン型の熱交換器から成り、空気との熱交換により水蒸気
が冷却され凝縮するよう構成されると共に、ファン(18)
及び図示しないファンモータを備えている。また、蒸発
器(13L) には利用側回路(50)の冷熱交換機が設けられ、
蒸発する冷媒と該利用側回路(50)内を循環するブライン
とが熱交換を行い、蒸発器(13L) で生じた冷熱を利用側
回路(50)で利用するよう構成されている。
【0030】本発明の特徴とする冷却回路(40)は、蒸発
側熱交換部(41)と吸収側熱交換部(42)とポンプ(43)とか
ら成り、それぞれが配管により接続されて閉回路を構成
している。そして、上記閉回路には水などの熱媒体が充
填され、該熱媒体が閉回路内を循環して熱搬送を行う。
【0031】上記蒸発側熱交換部(41)は高温側冷凍機(1
0H) の蒸発器(13H) 内部に設けられ、蒸発する冷媒と熱
媒体とが熱交換を行い、一方、吸収側熱交換部(42)は低
温側冷凍機(10L) の吸収器(14L) 内部に設けられ、臭化
リチウム水溶液と熱媒体とが熱交換を行う。
【0032】−運転動作− 次に、本実施形態の吸収式冷凍装置の運転動作につい
て、図2及び図3に基づいて説明する。
【0033】先ず、高温側冷凍機(10H) について説明す
ると、発生器(11H) において臭化リチウム水溶液がガス
バーナーによって発生器入口温度(T3H) から発生器出口
温度(T4H) にまで加熱され、高温の水蒸気が発生すると
共に、臭化リチウム水溶液は濃縮される (図3のA参
照)。発生器(11H) で生じた高温の水蒸気は、分離器(16
H) において該水蒸気に含まれる臭化リチウム水溶液の
液滴が除去されて水蒸気のみが加熱ライン(24)を流れて
凝縮部(30)へ至り、低温側冷凍機(10L) の吸収媒体であ
る臭化リチウム水溶液と熱交換して凝縮温度(T6H) で凝
縮する(図3のB参照)。この凝縮した水は冷媒配管(21
H) を流れて蒸発器(13H) に至り、上記蒸発側熱交換部
(41)において冷却回路(40)の熱媒体と熱交換して蒸発温
度(T5H) で蒸発し(図3のC参照)、その後、エリミネー
タ(17H) で水滴と水蒸気とが分離され、水蒸気だけが吸
収器(14H) へ至る(図3のD参照)。
【0034】一方、発生器(11H) で濃縮された臭化リチ
ウム水溶液は溶液配管(20H) を流れて吸収器(14H) へ至
り(図3のD参照)、該臭化リチウム水溶液は蒸発器(13
H) から流入した水蒸気を吸収すると共に、空気と熱交
換して吸収器入口温度(T1H) から吸収器出口温度(T2H)
まで冷却される。そして、吸収器(14H) において水蒸気
を吸収して希釈された臭化リチウム水溶液は、溶液ポン
プ(15H) により溶液配管(20H) 内を流れて発生器(11H)
へ送られて再び濃縮され、この循環を繰り返す。
【0035】次に、低温側冷凍機(10L) について説明す
ると、発生器(11L) において臭化リチウム水溶液は、高
温側冷凍機(10H) の凝縮部(30)において高温側冷凍機(1
0H)の冷媒が凝縮する際に生じる凝縮熱によって発生器
入口温度(T3L) から発生器出口温度(T4L) にまで加熱さ
れ、高温の水蒸気が発生すると共に、臭化リチウム水溶
液は濃縮される(図3のE参照)。この高温の水蒸気は、
分離器(16L) において該水蒸気に含まれる臭化リチウム
水溶液の液滴が除去されて水蒸気のみが凝縮器(12L) へ
至り、空気と熱交換して凝縮温度(T6L) で凝縮する(図
3のF参照)。この凝縮した水は冷媒配管(21L) を流れ
て蒸発器(13L) に至り、利用側回路(50)の冷熱交換部(5
1)において利用側回路(50)のブラインと熱交換して蒸発
温度(T5L)で蒸発し(図3のG参照)、その後、エリミネ
ータ(17L) で水滴と水蒸気とが分離され、水蒸気だけが
吸収器(14L) へ至る(図3のH参照)。
【0036】一方、発生器(11L) で濃縮された臭化リチ
ウム水溶液は溶液配管(20L) を流れて吸収器(14L) へ至
り(図3のH参照)、該臭化リチウム水溶液は蒸発器(13
L) から流入した水蒸気を吸収すると共に、冷却回路(4
0)の蒸発側熱交換部(41)において熱媒体と熱交換して吸
収器入口温度(T1L) から吸収器出口温度(T2L) まで冷却
される。そして、吸収器(14L) において水蒸気を吸収し
て希釈された臭化リチウム水溶液は、溶液ポンプ(15L)
により溶液配管(20L) 内を流れて発生器(11L) へ送られ
て再び濃縮され、この循環を繰り返す。
【0037】本発明の特徴とする冷却回路(40)において
は、高温側冷凍機(10H) の蒸発器(13H) に設けられた蒸
発側熱交換部(41)において、蒸発する冷媒と熱媒体とが
熱交換を行い、熱媒体が冷却される。この冷却された熱
媒体はポンプ(43)の作用によって配管内を流れ、低温側
冷凍機(10L) の吸収器(14L) に設けられた吸収側熱交換
部(42)へ至り、臭化リチウム水溶液と熱媒体とが熱交換
を行い、熱媒体が加熱される。そして、加熱された熱媒
体は配管内を流れて再び蒸発側熱交換部(41)へ至り、こ
の循環を繰り返す。
【0038】−実施形態1の効果− 従って、本実施形態によると、高温側冷凍機(10H) と低
温側冷凍機(10L) とに亘って、冷却回路(40)を設けたた
め、高温側冷凍機(10H) における冷媒蒸発温度(T5H)
が、低温側冷凍機(10L) の吸収器出口におけ臭化リチウ
ム水溶液の温度(T2L) よりも低く設定されていればよ
く、該高温側冷凍機(10H) の冷媒蒸発温度(T5H) は、臭
化リチウム水溶液を用いた従来の吸収式冷凍機における
冷媒蒸発温度よりも高い温度に設定することができる。
この結果、高温側冷凍機(10H) の吸収器出口における臭
化リチウム水溶液の温度(T2H) を、臭化リチウム水溶液
を用いた従来の吸収式冷凍機の吸収器出口における臭化
リチウム水溶液の温度よりも高い温度に設定することが
でき、吸収器(14H) における吸収媒体と冷却媒体との温
度差を拡大することができる。これにより、吸収器(14
H) の伝熱面積を大幅に減少させることができ、吸収器
(14H) が小型化できると共に、高温側冷凍機の吸収器(1
4H) を空冷化することができる。
【0039】また、低温側冷凍機(10L) の吸収器(14L)
において、冷媒である水蒸気が臭化リチウム水溶液に吸
収される際に発生する吸収熱を外部へ放熱する必要がな
くなるため、該吸収器(14L) の空冷化の必要がなくなる
と同時に、低温側冷凍機(10L) の吸収器出口における臭
化リチウム水溶液の温度(T2L) を、空気温度とは無関係
に設定することができる。
【0040】更に、高温側冷凍機(10H) の吸収器(14H)
と共に、低温側冷凍機(10L) の凝縮器(12L) を空冷化し
たため、本実施形態の吸収式冷凍装置において、外部へ
の放熱は、全て、空気との熱交換により行うことがで
き、吸収式冷凍機の空冷化ができる。
【0041】
【発明の実施の形態2】実施形態2の吸収式冷凍装置
は、図4に示すように、2つの吸収式冷凍サイクルと本
発明の特徴とする冷却回路(40)とから成り、一方の吸収
式冷凍サイクルは高温側冷凍機(10H) に、他方の吸収式
冷凍サイクルは低温側冷凍機(10L) に構成されている。
そして、上記2つの吸収式冷凍サイクルは、臭化リチウ
ム水溶液を吸収媒体とすると共に水を冷媒として構成さ
れている。
【0042】上記高温側冷凍機(10H) 及び低温側冷凍機
(10L) は、実施形態1におけるものと同様に構成されて
いる。
【0043】一方、本発明の特徴とする冷却回路(40)
は、蒸発側熱交換部(41)と吸収側熱交換部(42)とから成
り、それぞれが配管により接続されて閉回路を構成して
いる。そして、上記閉回路にはフロンなどの熱媒体が充
填され、該熱媒体が閉回路内を自然循環して熱搬送を行
う。
【0044】上記蒸発側熱交換部(41)は高温側冷凍機(1
0H) の蒸発器(13H) 内部に設けられ、蒸発する冷媒と熱
媒体とが熱交換を行い、一方、吸収側熱交換部(42)は低
温側冷凍機(10L) の吸収器(14L) 内部に設けられ、臭化
リチウム水溶液と熱媒体とが熱交換を行う。また、該蒸
発側熱交換部(41)は、吸収側熱交換部(42)よりも高い位
置に設けられて、閉回路内を熱媒体が自然循環する。
【0045】−運転動作− 本実施形態の吸収式冷凍装置の運転動作について説明す
ると、高温側冷凍機(10H) 及び低温側冷凍機(10L) につ
いては、実施形態1におけるものと同様の動作をする。
【0046】一方、本発明の特徴とする冷却回路(40)に
おいては、低温側冷凍機(10L) の吸収器(14L) に設けら
れた吸収側熱交換部(42)において、臭化リチウム水溶液
と熱媒体とが熱交換を行い、熱媒体が蒸発する。このガ
ス状態の熱媒体は配管内を流れ、高温側冷凍機(10H) の
蒸発器(13H) に設けられた蒸発側熱交換部(41)至り、蒸
発する冷媒と熱媒体とが熱交換を行い、熱媒体が凝縮す
る。そして、上方に設けられた蒸発側熱交換部(41)にお
いて凝縮して液状態となった熱媒体は、配管内を下方へ
向かって自然に流れ落ちて吸収側熱交換部(42)に至り、
この循環を繰り返す。
【0047】−実施形態2の効果− 従って、本実施形態によると、実施形態1における効果
と同様の効果が得られると共に、以下のような効果が得
られる。
【0048】つまり、冷却回路(40)において、閉回路内
を熱媒体が自然循環するため、熱媒体を循環させるため
のポンプ等が必要なくなり、構成部品の点数を削減する
ことができる。また、熱媒体の搬送にかかる動力が必要
なくなるため、省エネルギー化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態1における吸収式冷凍装置の
配管系統図である。
【図2】本発明の実施形態1における吸収式冷凍装置の
サイクルを示すデューリング線図である。
【図3】本発明の実施形態1における吸収式冷凍装置の
各機器における吸収媒体及び冷媒の温度を示す説明図で
ある。
【図4】本発明の実施形態2における吸収式冷凍装置の
配管系統図である。
【図5】従来技術による吸収式冷凍装置のサイクルを示
すデューリング線図である。
【符号の説明】
(10L) 低温側冷凍機 (10H) 高温側冷凍機 (11L),(11H) 発生器 (13H) 蒸発器 (14H),(14L) 吸収器 (30) 凝縮部 (加熱手段) (40) 冷却回路(冷却手段) (41) 蒸発側熱交換部 (42) 吸収側熱交換部 (43) ポンプ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 吸収式冷凍サイクルで構成された高温側
    冷凍機(10H) と、吸収式冷凍サイクルで構成された低温
    側冷凍機(10L) とを備え、 上記高温側冷凍機(10H) の発生器(11H) で生成された高
    温の冷媒によって、低温側冷凍機(10L) の発生器(11L)
    における吸収媒体を加熱して該吸収媒体を再生させると
    同時に、上記高温側冷凍機(10H) の冷媒を凝縮する加熱
    手段(30)を備えている吸収式冷凍装置において、 高温側冷凍機(10H) の吸収器(14H) は、空気との熱交換
    によって吸収媒体を冷却するように構成され、 低温側冷凍機(10L) の凝縮器(12L) は、空気との熱交換
    によって冷媒を冷却し、冷媒を凝縮するように構成さ
    れ、 上記高温側冷凍機(10H) における冷媒の蒸発で生成され
    た冷熱によって,低温側冷凍機(10L) の吸収器(14L) に
    おいて吸収媒体を冷却するための冷却手段(40)が設けら
    れていることを特徴とする吸収式冷凍装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の吸収式冷凍装置におい
    て、 冷却手段(40)は、熱搬送を行う熱媒体を有すると共に、
    高温側冷凍機(10H) の蒸発器(13H) に設けられて該蒸発
    器の冷媒と熱媒体とを熱交換させる蒸発側熱交換部(41)
    と、低温側冷凍機(10L) の吸収器(14L) に設けられて該
    吸収器(14L) の吸収媒体と熱媒体とを熱交換させる吸収
    側熱交換部(42)と、ポンプ(43)とが配管により接続され
    て閉回路を構成し、上記熱媒体が閉回路内を循環して熱
    搬送を行うことを特徴とする吸収式冷凍装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の吸収式冷凍装置におい
    て、 冷却手段(40)は、熱搬送を行う熱媒体を有すると共に、
    高温側冷凍機(10H) の蒸発器(13H) に設けられて該蒸発
    器の冷媒と熱媒体とを熱交換させる蒸発側熱交換部(41)
    と、低温側冷凍機(10L) の吸収器(14L) に設けられて該
    吸収器(14L) の吸収媒体と熱媒体とを熱交換させる吸収
    側熱交換部(42)とが配管により接続されて閉回路を構成
    し、上記熱媒体が、上記蒸発側熱交換部(41)において凝
    縮し、上記吸収側熱交換部(42)において蒸発することに
    より該閉回路内を自然循環して熱搬送を行うことを特徴
    とする吸収式冷凍装置。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至3の何れか1記載の吸収式
    冷凍装置において、 低温側冷凍機(10L) の吸収媒体及び高温側冷凍機(10H)
    の吸収媒体は、臭化リチウムを主成分とする水溶液であ
    ることを特徴とする吸収式冷凍装置。
JP9173728A 1997-06-30 1997-06-30 吸収式冷凍装置 Withdrawn JPH1123085A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2007278573A (ja) * 2006-04-05 2007-10-25 Daikin Ind Ltd 吸収式冷凍装置
CN115371285A (zh) * 2022-07-20 2022-11-22 约克(无锡)空调冷冻设备有限公司 吸收式换热系统

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