JPH11230294A - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents
トロイダル型無段変速機の変速制御装置Info
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- JPH11230294A JPH11230294A JP10036046A JP3604698A JPH11230294A JP H11230294 A JPH11230294 A JP H11230294A JP 10036046 A JP10036046 A JP 10036046A JP 3604698 A JP3604698 A JP 3604698A JP H11230294 A JPH11230294 A JP H11230294A
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- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
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- F16H61/00—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing
- F16H61/66—Control functions within control units of change-speed- or reversing-gearings for conveying rotary motion ; Control of exclusively fluid gearing, friction gearing, gearings with endless flexible members or other particular types of gearing specially adapted for continuously variable gearings
- F16H61/664—Friction gearings
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Abstract
を防止しながらステップモータの大型化を防ぐ。 【解決手段】 プリセスカムに応動してトラニオンの変
位を伝達するフィードバックリンク54、変速制御弁7
とそれぞれ連結した変速リンク9と、この変速リンク9
を介して変速制御弁7を駆動するステップモータ50
と、フィードバックリンク54とプリセスカム2のガタ
を吸収するねじりコイルバネ82は、フィードバックリ
ンク54にねじりモーメントを与えてプリセスカム2と
のガタを解消する一方、変速リンク9にねじりモーメン
トが伝わるのを防ぐ。
Description
るトロイダル型無段変速機の変速制御装置の改良に関す
る。
ル型無段変速機では、変速制御を油圧によって行ってお
り、このようなトロイダル型無段変速機の変速制御装置
としては、例えば、特開平7−198015号公報等が
知られている。
の両端に設けた係合部90、91には、パワーローラの
傾転角(=実変速比)及びトラニオンの軸方向変位をフ
ィードバックするフィードバックリンク54と、送りネ
ジ機構51を介してステップモータ50に駆動されるス
ライダ52がそれぞれ係合し、変速リンク9の途中に連
結されたスプール8を図中X軸方向へ駆動することで、
図示しないトラニオンを駆動してパワーローラの傾転運
動によって変速比を連続的に変更するものである。
変位及び軸まわり変位をフィードバックリンク54へ伝
達するためのプリセスカム2が設けられて、このプリセ
スカム2に形成された傾斜面20には、L字状に形成さ
れたフィードバックリンク54の一端に設けた係合部材
55aが摺接する。そして、図中Y軸に沿った揺動軸6
0に支持された前進用のフィードバックリンク54は揺
動軸60を介して他端に設けたボール58を図中X軸方
向へ変位させる。
油圧アクチュエータへ圧油の吸排を行う変速制御弁7と
ステップモータ50を連結する変速リンク9の一端に形
成された凹状の係合部90内周で係合する。
1を介してアクチュエータとしてのステップモータ50
により図中X軸方向へ駆動されるスライダ52に設けた
ピン52aが、同じく凹状に形成された係合部91内周
と係合する。
では、連結部材53のピン53aを介して変速制御弁7
の内周を摺動するスプール8のロッド部80が連結さ
れ、このスプール8は、ステップモータ50とフィード
バックリンク54の相対変位に応じて変位して、図示し
ない油圧アクチュエータへ供給する油圧の制御を行うも
のである。
パワーローラが傾転すると、トラニオンに取り付けられ
たプリセスカム2も回動して、図9(B)において係合
部材55aを図中Z軸方向へ昇降させて、フィードバッ
クリンク54の他端のボール58と連結した変速リンク
9は、パワーローラの傾転に応じて図中X軸方向へ変位
し、実際の傾転角を変速制御弁7のスプール8へフィー
ドバックする。
ないコントローラからの目標変速比に応じてスライダ5
2を駆動すると、変速リンク9の係合部91側の変位に
応じてスプール8が移動し、変速制御弁7の供給圧ポー
ト17Pをポート17Hまたはポート17Lに連通させ
て、図示しない油圧シリンダのHi側またはLo側の油
室に圧油を供給することでトラニオンが軸方向へ変位し
てパワーローラが傾転する。
スカム2に摺接するフィードバックリンク54を介して
変速リンク9の係合部90側に伝達され、目標変速比と
実際の変速比が一致すると、スプール8はポート17
H、17L及び供給圧ポート17Pを封止する中立位置
に復帰する。こうして、変速リンク9は変速の度に上記
動作を行って揺動する。
間には、変速リンク9の係合部90、91とボール58
やピン53aとのガタ、及びフィードバックリンク54
のガタを排除してフィードバック制御を正確に行うた
め、変速リンク9をX軸方向に沿って図9(A)の下方
へ所定の力で付勢するスプリング81’が、変速制御弁
7が開口するバルブボディ70の端面と連結部材53の
間に介装されて、スプール8から突出したロッド部80
を内周に挿通しており、係合部90、91はそれぞれボ
ール58、ピン52aに常時当接するとともに、ボール
58へ作用する力に応じてフィードバックリンク54の
係合部55aがプリセスカム2の傾斜面20に押圧され
て、変速制御弁7のスプール8からフィードバックリン
ク54の係合部材55a及びステップモータ50の間の
ガタを極力排除してフィードバック制御の精度を向上さ
せている。
示されるように、プリセスカム2の傾斜面を溝状に形成
して、この溝部にフィードバックリンク54の係合部材
55aを挿入して、係合部材55aを溝部の上下に形成
した傾斜面で挟み込むように構成したものである。
との間に摺動するための間隙を設ける必要があり、さら
に、トロイダル型無段変速機ではトルクシフトによって
トラニオンの軸部が傾斜するため、このトルクシフト発
生時に、溝部内周が係合部材55aを噛み込まないよう
に間隙を大きめに設定しており、例えば、係合部材55
aが溝部下面の傾斜面から溝部上面の傾斜面に移行した
場合、間隙に応じて変速比が急激に変化するのを防止す
るため、上記と同様に、連結部材53を設けた変速リン
ク9と変速制御弁7の端面との間にスプリング81’を
介装して、係合部材55aを常時溝部下面に押圧し、フ
ィードバック制御の精度を向上させている。
来例においては、変速リンク9及びフィードバックリン
ク54とプリセスカム2のガタを解消するために、スプ
ール8のロッド部80を内周に挿通するとともに、変速
制御弁7が開口するバルブボディ70の端面と連結部材
53を設けた変速リンク9の間に介装されたスプリング
81’が必要とする付勢力は、スプール8に加わる流体
圧力、ハイドロリックロック力や、クーロン摩擦力また
はコンタミナント等によって生じるスプール8をロック
(固着)しようとする力よりも大きく、かつ、フィード
バックリンク54の係合部55aを確実にプリセスカム
2の傾斜面へ押圧してガタを吸収可能な値に設定する必
要がある。
ク9を介してスプール8を駆動するステップモータ50
に必要とされる推力は、上記ガタを解消する力に加え
て、上記スプール8をロックする力に対抗可能な値に設
定するため、ステップモータ50の駆動トルクを大きく
設定せざるを得ず、駆動トルクの大きいステップモータ
50を採用すると装置の大型化を招くのに加えて、大電
流を必要とするため、電力消費量が増大し、バッテリや
オルタネータの容量を増大しなければならず、製造コス
トの上昇と装置の大型化を招いてしまうという問題があ
った。
れたもので、ステップモータの大型化を防ぎながらも、
フィードバックリンクとプリセスカムのガタを防止する
ことを目的とする。
ィスクに挟持されて傾転自在なパワーローラを回転自在
に支持するとともに、所定の軸まわりに回動可能かつ軸
方向へ変位可能なローラ支持部材と、前記ローラ支持部
材を軸方向へ駆動する油圧アクチュエータへの油圧を制
御する変速制御弁と、前記ローラ支持部材の軸まわりま
たは軸方向変位をカムに応動して前記変速制御弁に伝達
するフィードバック手段と、これらフィードバック手段
及び変速制御弁とそれぞれ連結した変速リンクを介して
前記変速制御弁を駆動する駆動手段とを備えたトロイダ
ル型無段変速機の変速制御装置において、前記フィード
バック手段またはフィードバック手段と変速リンクの連
結位置で、フィードバック手段をカムに対して当接させ
る付勢手段を備える。
いて、前記付勢手段は、前記フィードバック手段側に配
設されてフィードバック手段がカムに押圧される方向へ
ねじりモーメントを発生する。
いて、前記フィードバック手段と変速リンクが連結した
位置と固定部材との間に介装されるとともに、フィード
バック手段がカムへ押圧されるように付勢する。
いて、前記付勢手段は、ねじりコイルバネまたはトーシ
ョンバーで構成される。
は、変速リンクを介して変速制御弁を目標値(目標変速
比)に応じて駆動する一方、フィードバック手段はカム
と係合してローラ支持部材の回動に応じた実際の変速比
を変速制御弁へ伝達して、目標変速比と実変速比を一致
させる。フィードバック手段とカムのガタの吸収は、フ
ィードバック手段またはフィードバック手段と変速リン
クの連結位置に設けた付勢手段によって、フィードバッ
ク手段がカムに押圧されるよう付勢するようにしたた
め、付勢力を大きくしても、フィードバック手段がカム
に当接した状態では、変速リンクとの連結位置にこの付
勢力が加わることはないので、変速リンクを駆動する際
の抵抗を低減することができ、パワーローラの傾転角
(ローラ支持部材の回動)を常時正確にフィードバック
して変速制御の精度を確保しながらも、変速リンクを駆
動する駆動手段が必要とする駆動トルクを前記従来例に
比して小さく設定することが可能となり、装置の小型軽
量化を図ることが可能となって、トロイダル型無段変速
機の車両への搭載性を向上させることができる。
ーメントを発生するよう構成したため、フィードバック
手段側に配設された付勢手段はフィードバック手段をカ
ムに押圧してパワーローラの傾転角を常時正確にフィー
ドバックして変速制御の精度を確保するのに加え、フィ
ードバック手段がカムに当接した状態では、変速リンク
との連結位置にこのねじりモーメントが加わることはな
いので、変速リンクを駆動する際の抵抗を低減すること
ができ、変速リンクを駆動する駆動手段が必要とする駆
動トルクを前記従来例に比して小さく設定することが可
能となる。
ドバック手段と変速リンクが連結した位置と固定部材と
の間に介装されて、フィードバック手段をカムへ押圧す
るよう構成されるため、付勢手段は変速リンクの連結位
置を介してフィードバック手段をカムに押圧する一方、
フィードバック手段がカムに当接した状態では、変速リ
ンクとの連結位置に付勢力が加わることはないので、変
速リンクを駆動する際の抵抗を低減することができ、変
速制御の精度を確保しながらも、変速リンクを駆動する
駆動手段が必要とする駆動トルクを前記従来例に比して
小さく設定することが可能となる。
イルバネまたはトーションバーで構成されてフィードバ
ック手段にねじりモーメントを発生するよう構成したた
め、フィードバック手段がカムに当接した状態では、変
速リンクとの連結位置にねじりモーメントが加わること
はないので、変速リンクを駆動する際の抵抗を低減する
ことができ、変速制御の精度を確保しながらも、変速リ
ンクを駆動する駆動手段が必要とする駆動トルクを前記
従来例に比して小さく設定することが可能となる。
図面に基づいて説明する。
のトロイダル型無段変速機の変速制御装置へ適用した例
を示し、前記従来例と同一のものに同一の図番を付して
重複説明を省略する。
だ両側には、図示しないコントローラからの指令に応じ
て変速リンク9を駆動するステップモータ50(駆動手
段)と、プリセスカム2から図示しないパワーローラの
傾転及びトラニオンの軸方向変位をフィードバックする
L字状部材で形成されたフィードバックリンク54(フ
ィードバック手段)が揺動軸60で揺動自在に支持され
る。
0及び連結部材53のピン53aを介して、フィードバ
ックリンク54はボール58及び係合部90を介して、
ステップモータ50はピン52a及び係合部91を介し
て、前記従来例と同様にそれぞれ変速リンク9に連結さ
れる。
リセスカム2から係合部材55aが離れるのを防止し
て、傾転角、すなわち実変速比のフィードバックを正確
に行うため、付勢手段としてのねじりコイルバネ82が
配設される。
ィ70の端面と連結部材53との間には、変速リンク9
に連結した各部材とのガタを解消するコイルスプリング
81が介装される。
図2に示すように、フィードバックリンク54の筒状部
材57の外周に挿通されて、一端82bがバルブボディ
70で係止され、他端82aがアーム56の途中からボ
ール58までの間の所定の位置に連結され、ねじりコイ
ルバネ82が発生するねじりモーメントは、アーム56
を介してアーム55の係合部材55aを、プリセスカム
2の傾斜面20へ押圧する方向に与えられる。
6に加えられたねじりコイルバネ82の付勢力F1(ね
じりモーメント)は、揺動軸60を介して係合部材55
aにF1’の付勢力を与えて、係合部材55aをプリセ
スカム2の傾斜面20へ押圧し、係合部材55aが傾斜
面20から離れるのを防いで常時正確なフィードバック
を行うとともに、アーム56の途中に加えられた付勢力
F1は、図中X軸方向に作用し、ボール58と変速リン
ク9との連結位置である係合部90にも加わろうとする
が、フィードバックリンク54の他端に設けた係合部材
55aがプリセスカム2に当接した状態では、ボール5
8側にモーメントが発生することはないため、フィード
バックリンク54と変速リンク9の連結位置には、ねじ
りコイルバネ82の付勢力が加わることがない。
91と中央部で連結するボール58、ピン52a及びピ
ン53aとの間には若干のガタが存在するが、バルブボ
ディ70と連結部材53または変速リンク9の間に介装
されたコイルスプリング81が、図1の下方に向けたX
軸方向へ連結部材53を付勢することで、ピン53aと
変速リンク9の貫通孔、係合部90とボール58及び係
合部91とピン52aのガタが解消される。
速リンク9のガタを詰めるコイルスプリング81の付勢
力に対して大きく設定され、フィードバックリンク54
の係合部55aが、プリセスカム2の傾斜面20から離
れてしまうと、実変速比のフィードバックが正確に行わ
れず、変速比の制御精度が低下してしまうため、ねじり
コイルバネ82の付勢力は、変速リンク9のガタを詰め
るコイルスプリング81の付勢力に対して大きく設定さ
れて、フィードバックリンク54の係合部55aが、プ
リセスカム2の傾斜面20に必ず摺接するように設定す
る。
リング81の付勢力は、少なくとも、変速リンク9とボ
ール58、ピン52a及びピン53aのガタを解消可能
な値であればよいため、非常に小さな値に設定すること
ができる。なお、コイルスプリング81の付勢力を小さ
く設定して、スプール8に加わる流体圧力の方が大きく
なり、スプール8が一時的に固着するような場合があっ
たとしても、変速リンク9とピン53aのガタが解消さ
れた時点で、ステップモータ50またはフィードバック
リンク54によってスプール8の駆動が再開されるた
め、変速制御に与える誤差は非常に小さく、かつ、ごく
短時間であるため無視することができるのである。
て、フィードバックリンク54の係合部55aをプリセ
スカム2の傾斜面20に押圧するよう、大きな力でアー
ム56を付勢しても、フィードバックリンク54の他端
に設けた係合部材55aがプリセスカム2に当接した状
態では、ボール58側にモーメントが発生することはな
く、フィードバックリンク54と変速リンク9の連結位
置には、ねじりコイルバネ82の付勢力が加わることが
ないので、変速リンク9を介して変速制御弁7のスプー
ル8を駆動するステップモータ50に必要とされる推力
は、変速リンク9に連結される各部材とのガタを吸収す
るコイルスプリング81に抗して、変速制御弁7のスプ
ール8を駆動可能な値であればよいため、前記従来例に
比して、フィードバックリンク54をプリセスカム2へ
押圧する付勢力の分だけステップモータ50の推力を低
減することができる。
ガタ詰めの反力を前記従来例に比して大幅に低減するこ
とができ、ステップモータ50の駆動トルクを前記従来
例に比して小さく設定することが可能となり、装置の小
型軽量化を図ることが可能となってトロイダル型無段変
速機の車両への搭載性を向上させることができ、加え
て、ステップモータ50の小型化により消費電力が低減
されるため、バッテリやオルタネータ等の容量を低減す
ることが可能となって製造コストを抑制することができ
る。
0と連結部材53または変速リンク9の間にコイルスプ
リング81を設けて、変速リンク9と各部材の連結位置
のガタを吸収するような構成としたが、図示はしない
が、変速リンク9と各部材の連結を、ピローボール等の
ように極めてガタが少ないもので連結した場合には、コ
イルスプリング81を設ける必要がなく、ステップモー
タ50の推力をさらに低減することができる。
第1実施形態のねじりコイルバネ82に代わって、フィ
ードバックリンク54と変速リンク9との連結位置で、
係合部90をケース10側へ向けたX軸方向へ引っ張る
コイルバネ83を配設したものである。
してのケース10に設けたブラケット12に係止される
一方、他端を変速リンク9の係合部90に設けた図示し
ない貫通孔などを介して連結され、係合部90をケース
10へ向けてF2の力で付勢する。
ックリンク54には、係合部90と係合したボール58
を介して上記F2の力が作用して、他端の係合部材55
aを傾斜面20へ向けて押圧する力F2’がフィードバ
ックリンク54のレバー比に応じて作用する。
者の従来例のように溝状に形成されて、係合部材55a
を挟むように2つの傾斜面20、21を備えており、係
合部材55aは上記付勢力F2’によって、図4の下方
の傾斜面20に押圧される。
ラが伝達するトルクの変化によって傾斜する場合(トル
クシフトなど)があるため、係合部材55aと傾斜面2
1との間隙を縮小しすぎると、プリセスカム2が傾斜し
たときに係合部材55aが傾斜面20、21をかじって
しまうため、プリセスカム2の傾斜を見込んだ間隙を設
定する必要がある。
範囲で傾斜面20から離れることができるが、フィード
バックリンク54と変速リンク9の連結位置には、変速
リンク9の係合部90を付勢するコイルバネ83が、ケ
ース10との間に介装されたため、前記第1実施例と同
様に、フィードバックリンク54は係合部材55aがプ
リセスカム2に押圧されるため、傾斜面20から係合部
材55aが離れるのを確実に防止して変速制御の精度を
確保することができ、加えて、係合部90側をX軸方向
へ引っ張るように作用するコイルバネ83の付勢力F2
は、フィードバックリンク54の他端に設けた係合部材
55aがプリセスカム2に当接した状態では、変速リン
ク9に付勢力F2が作用することはないため、変速リン
ク9を介して変速制御弁7のスプール8を駆動するステ
ップモータ50に必要とされる推力は、前記従来例に比
して、フィードバックリンク54をプリセスカム2へ押
圧する付勢力の分だけ低減することができ、前記第1実
施形態と同様に、駆動トルクの小さいステップモータ5
0を採用することが可能となって、装置の小型化及び軽
量化を図ることが可能となる。
ト12をケース10に設け、コイルバネ83で変速リン
ク9をケース10側へ引っ張るように付勢した一例を示
したが、ブラケット12をバルブボディ70等に設ける
とともに、変速リンク9の係合部90を、ケース10側
へ向けて付勢するようにコイルバネ83を配置しても同
様である。
し、前記第1実施形態のねじりコイルバネ82を、トー
ションバー61に置き換えたもので、その他は前記第1
実施形態と同様である。
の揺動軸60に代わってフィードバックリンク54の筒
状部57の内周に挿通されるとともに、バルブボディ7
0に立設したブラケット71、72を貫通するととも
に、回動自在に支持される。
2から突出し、この突出した端部がバルブボディ70に
形成されたブラケット73及びボルト74に固定され
る。
材57とトーションバー61は、ピン62を介して結合
され、トーションバー61は係合部材55aをプリセス
カム2の傾斜面20へ押圧する方向へ、Y軸回りにフィ
ードバックリンク54を付勢する。
ドバックリンク54に与える付勢力は、図3に示すよう
に、アーム55の端部でF3’となって係合部材55a
をプリセスカム2の傾斜面20に押圧し、する一方、ア
ーム56の端部側でF3となって、変速リンク9とフィ
ードバックリンク54の連結位置であるボール58に作
用するが、フィードバックリンク54の他端に設けた係
合部材55aがプリセスカム2に当接した状態では、ボ
ール58が係合部90を付勢することはないため、フィ
ードバックリンク54と変速リンク9の連結位置には、
トーションバー61の付勢力F3が加わることがない。
をプリセスカム2の傾斜面20に押圧するよう、大きな
力でアーム56を付勢しても、フィードバックリンク5
4と変速リンク9の連結位置には、トーションバー61
の付勢力が加わることがないので、変速リンク9を介し
て変速制御弁7のスプール8を駆動するステップモータ
50に必要とされる推力は、変速リンク9に連結される
各部材とのガタを吸収して、変速制御弁7のスプール8
を駆動可能な値であればよいため、上記実施形態と同じ
く、前記従来例に比して、フィードバックリンク54を
プリセスカム2へ押圧する付勢力の分だけステップモー
タ50の推力を低減することができ、装置の小型化及び
軽量化を図ってトロイダル型無段変速機の車両への搭載
性を向上させることができ、加えて、ステップモータ5
0の小型化により消費電力が低減されるため、バッテリ
やオルタネータ等の容量を低減することが可能となって
製造コストを抑制することができる。
ないし第3実施形態のステップモータ50と変速制御弁
7の配置を変更したもので、その他の構成は、前記実施
形態と同様である。
した係合部91と連結する一方、ステップモータ50は
変速リンク9の途中に設けた連結部材53及びピン53
aを介して連結され、ステップモータ50が変速リンク
9の途中に連結され、変速制御弁7とフィードバックリ
ンク54が変速リンク9の両端に連結される構成となっ
ている。
施形態のように、フィードバックリンク54を揺動軸回
りにF1、F3の力で付勢したり、前記第2実施形態の
ように、係合部90をF2の力でケース10側へ付勢す
ると、上記実施形態と同様に、フィードバックリンク5
4とプリセスカム2のガタ詰めのための付勢力F1〜F
3の反力が、変速リンク9を介してステップモータ50
に加わるのを防ぐことができ、上記と同様にステップモ
ータ50の小型軽量化を推進できるのである。
ないし第3実施形態のフィードバックリンク54と変速
制御弁7の配置を変更したもので、その他の構成は、前
記実施形態と同様である。
した係合部90と連結する一方、フィードバックリンク
54は変速リンク9の途中に設けた連結部材53とボー
ル58を介して連結され、変速制御弁7とステップモー
タ50が変速リンク9の両端に連結され、フィードバッ
クリンク54が変速リンク9の途中に連結される構成と
なっている。
施形態のように、フィードバックリンク54を揺動軸回
りにF1、F3の力で付勢したり、前記第2実施形態の
ように、連結部材53をF2の力でケース10側へ付勢
すると、上記実施形態と同様に、フィードバックリンク
54とプリセスカム2のガタ詰めのための付勢力F1〜
F3の反力が、変速リンク9を介してステップモータ5
0に加わるのを防ぐことができ、上記と同様にステップ
モータ50の小型軽量化を推進できるのである。
見た変速制御装置の概略平面図。
略平面図である。
から見た変速制御装置の概略平面図を、(B)は変速制
御装置の要部正面図を示す。
変速制御装置の概略平面図を、(B)は変速制御装置の
要部正面図を示す。
Claims (4)
- 【請求項1】 入出力ディスクに挟持されて傾転自在な
パワーローラを回転自在に支持するとともに、所定の軸
まわりに回動可能かつ軸方向へ変位可能なローラ支持部
材と、 前記ローラ支持部材を軸方向へ駆動する油圧アクチュエ
ータへの油圧を制御する変速制御弁と、 前記ローラ支持部材の軸まわりまたは軸方向変位をカム
に応動して前記変速制御弁に伝達するフィードバック手
段と、 これらフィードバック手段及び変速制御弁とそれぞれ連
結した変速リンクを介して前記変速制御弁を駆動する駆
動手段とを備えたトロイダル型無段変速機の変速制御装
置において、 前記フィードバック手段またはフィードバック手段と変
速リンクの連結位置で、フィードバック手段をカムに対
して当接させる付勢手段を備えたことを特徴とするトロ
イダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項2】 前記付勢手段は、前記フィードバック手
段側に配設されてフィードバック手段がカムに押圧され
る方向へねじりモーメントを発生することを特徴とする
請求項1に記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装
置。 - 【請求項3】 前記付勢手段は、前記フィードバック手
段と変速リンクが連結した位置と固定部材との間に介装
されるとともに、フィードバック手段がカムへ押圧され
るように付勢することを特徴とする請求項1に記載のト
ロイダル型無段変速機の変速制御装置。 - 【請求項4】 前記付勢手段は、ねじりコイルバネまた
はトーションバーで構成されたことを特徴とする請求項
2に記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装置。
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