JP2000018355A - トロイダル型無段変速機の変速制御装置 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の変速制御装置

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JP2000018355A
JP2000018355A JP10189249A JP18924998A JP2000018355A JP 2000018355 A JP2000018355 A JP 2000018355A JP 10189249 A JP10189249 A JP 10189249A JP 18924998 A JP18924998 A JP 18924998A JP 2000018355 A JP2000018355 A JP 2000018355A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】サーボピストンが流体室の内壁に底付け状態と
なるのを回避してサーボ機構の耐久性が向上したトロイ
ダル型無段変速機の変速制御装置を提供する。 【解決手段】サーボピストン78Aのストロークを規制
するストローク規制部を備えている。このストローク規
制部は、ピストンボディ60に設けた第1突き当たり部
60a及び第2突き当たり部60bと、ピストンボス部
78cに同軸に連結したプーリ抜け止めワッシャ76、
ナット緩み止めワッシャ80とで構成し、サーボピスト
ンが実変速比が最Highとなる方向(実線矢印SU
向)に大きくストロークすると、ナット緩み止めワッシ
ャ及び第2突き当たり部が当接して底付け状態(サーボ
ピストン78Aと第1及び第2油室90a、90bの内
壁とが当接する状態)を回避し、サーボピストンが実変
速比が最Lowとなる方向(実線矢印SD 方向)に大き
くストロークすると、プーリ抜け止めワッシャ及び第1
突き当たり部が当接して底付け状態を回避する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用トロイダル
型無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車などの車両に搭載されているトロ
イダル型無段変速機の変速制御装置として、例えば実開
昭63―92859号公報のように構成したり、図8に
示す構成とした装置が知られている。
【0003】図8において、符号40は軸線01 上に配
置した入力ディスク、符号42は軸線01 上に配置した
出力ディスク、符号44は入出力ディスク40、42間
で動力伝達を行う2個のパワ−ローラをそれぞれ示して
いる。
【0004】パワ−ローラ44は、入出力ディスク4
0、42の回転軸線01 の両側に対向配置されており、
これら入出力ディスク40、42と、2個のパワーロー
ラ44とよりなるトロイダル伝動ユニットを2個、それ
ぞれの出力ディスク42が相互に背中合わせとなるよう
にして軸線O1 上に前後に配設されている。
【0005】そして、入力ディスク40に伝達されてき
た回転駆動力は、パワーローラ44の回転を介して出力
ディスク42に伝達され、パワーローラ44をその回転
軸線O2 と直交する軸線(以下、首振り軸線と称する)
3 の周りに傾転させて入出力ディスク40、42に対
する接触位置を変えることにより、入出力回転比(変速
比)を無段階に変えることができる。
【0006】この無段変速を制御する際には、パワーロ
ーラ44が回転軸線O2 を入出力ディスク40、42の
回転軸線O1 と同レベルに位置(図5に示す中立位置
に)している間は、傾転角(変速比)をそのままに保持
し、パワーローラ44が首振り軸線O3 の方向へ変位し
て回転軸線O2 を入出力ディスク40、42の回転軸線
1 からオフセットさせ、これにより、パワーローラ4
4がオフセット方向に応じた方向へ自ずと傾転して傾転
角を変化することで変速制御が行われる。
【0007】すなわち、パワーローラ44を回転自在に
支持しているトラニオン46は、傾転軸線03 の周りに
回転自在にするだけでなく、この首振り軸線O3 方向へ
変位可能とされている。このトラニオン46は、上端間
がアッパリンク50を介して横方向に連結され、下端間
がロアリンク52を介して横方向に連結されている。ま
た、トラニオン46の下部には、首振り軸線O3 方向へ
延在するシャフト54がピン56により閂結合されてい
るとともに、このシャフト54に、油圧サーボ機構のサ
ーボピストン58が嵌着されている。なお、前記油圧サ
ーボ機構は、シャフト54を包套しているピストンボス
部58aと、ピストンボス部58aの外周から円盤状に
一体形成したサーボピストン58と、ピストンボス部5
8aが首振り軸線O3 方向に移動自在に貫通し、油室内
に収容したサーボピストン58を首振り軸線O3 方向に
ストローク可能に収容しているピストンボディ60と、
サーボピストン58に向けて作動圧を供給する変速制御
用コントロールバルブボディ62とを備えている。
【0008】そして、変速比指令に基づいて変速制御弁
64が作動し、コントロールバルブボディ62から所定
の作動圧が供給されると、サーボピストン58は、首振
り軸線O3 方向の一方向(例えば図8の実線方向)のH
igh側の変速比位置(変速比が小さくなる位置)、或
いは、他方向(例えば図8の破線方向)のLow側の変
速比位置(変速比が大きくなる位置)にストロークを開
始し、これにより、パワーローラ44を入出力ディスク
40、42に対して首振り軸線O3 方向に変位(オフセ
ット)させる。このオフセットにより、パワーローラ4
4は自ずと傾転角を変速指令に対応した方向へ変更す
る。
【0009】そして、パワーローラ44のオフセット及
び傾転は、サーボピストン58の下端に結合したプリセ
スカム66の回転軸線方向変位及び回転により、そのカ
ム面66aと接触する変速リンク68に伝達され、この
変速リンク68からコントロールバルブボディ62の変
速制御弁64にフィードバックされる。
【0010】このフィードバックにより、変速の進行に
つれてトラニオン46がピストン58を介して元の位置
に戻され、実変速比が変速比指令に一致したところで、
パワーローラ44を上述した中立位置に復帰させ、実変
速比を変速比指令に対応した値に保持する。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記構成の
トロイダル式無段変速機を搭載し、且つABS(車両の
制動時の車輪ロックを防止するアンチロックブレーキ制
御装置)を備えた車両では、例えば、急ブレーキ時など
に変速比がLowになり過ぎてABSの機能低下が起き
るのを防止するために、変速比を最Lowに戻すことな
く停車する場合がある。ここで、停車したときの実変速
比が最Highであると、サーボピストン58の首振り
軸線O3 方向を向く一方の面がピストンボディ60の内
壁に当接する(以下、この状態を、サーボピストン底付
け状態と称する)。このサーボピストン底付け状態から
車両を再発進すると、パワーローラ44のトルクがトラ
ニオン46を介してサーボピストン58に伝達されてサ
ーボピストン58が回転しようとするが、サーボピスト
ン58及び内壁の当接部どうしが互いにこじり合って大
きな摩擦力が発生する。この摩擦力により偏摩耗が発生
するとサーボピストン58及びピストンボディ60の耐
久性を低下させるだけでなく、サーボピストン58の動
きを阻害して変速制御の精度を低下させるおそれがあ
る。 また、サーボピストン58の外周側の面が底付け
状態となると、サーボピストン58に大きなねじりモー
メントが入力するので、ねじりモーメントに対するサー
ボピストン58の強度も重要な問題となる。
【0012】また、エンジンを停止した車両を、前進方
向或いは後進後方に牽引、惰行させると、駆動輪の回転
に応じて出力ディスク42が回転し、入力側のフリクシ
ョン(即ち、前後進切り換え機構、パワーローラ44及
び入力ディスク40、パワーローラ44を回転軸線O2
周りに回転させるベアリング等)によりパワーローラ4
4の入力ディスク40との接触部に力が発生し、トラニ
オン46とともにサーボピストン58がストロークして
最High側のサーボピストン底付け状態、或いは最L
ow側のサーボピストン底付け状態となり、車両を再発
進すると上記問題が発生するおそれがある。
【0013】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
であり、サーボピストンが流体室の内壁に底付け状態と
なるのを回避してサーボ機構の耐久性を向上させ、且つ
変速制御に悪影響を与えることがないトロイダル型無段
変速機の変速制御装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】これらの目的のため、請
求項1記載の発明は、入力ディスク及び出力ディスクの
間で摩擦係合により動力伝達を行うパワーローラと、こ
のパワーローラを、パワーローラ回転軸線回りに回転自
在に支持し、且つ前記パワーローラ回転軸線と直交する
首振り軸線方向へストローク可能なトラニオンと、この
トラニオンを前記首振り軸線方向へストロークさせる流
体圧シリンダと、この流体圧シリンダに制御流体を供給
する変速制御部とを備え、前記制御流体の供給により前
記流体圧シリンダのサーボピストンを首振り軸線方向に
ストロークさせ、前記パワーローラの傾転によりHig
h側又はLow側の変速比に設定するようにしたトロイ
ダル型無段変速機の変速制御装置において、前記サーボ
ピストンが大きくストロークするときに、当該サーボピ
ストンの所定量以上のストロークを規制するストローク
規制部を設けた。
【0015】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のトロイダル型無段変速機の変速制御装置において、
前記流体圧シリンダを、前記トラニオンに連結したピス
トン軸部がピストンボディ内に前記首振り軸線方向にス
トローク自在に貫通し、前記サーボピストンが前記ピス
トンボディに設けた流体室内に収容されている構造とす
る一方、前記ピストン軸部及び前記ピストンボディの両
者に、前記ピストン軸部が所定量だけストロークしたと
きに、前記サーボピストンの前記首振り軸線方向を向い
ている面とこの面に対向している前記流体室の内壁とが
当接する前に、互いに突き当たる突き当たり部を設け、
これら突き当たり部を前記ストローク規制部とした。
【0016】また、請求項3記載の発明は、請求項2記
載のトロイダル型無段変速機の変速制御装置において、
前記ピストン軸部を、前記トラニオンに連結して前記首
振り軸線方向に延在しているシャフトと、このシャフト
に外嵌されている前記サーボピストンのピストンボス部
と、このピストンボス部に対して軸方向に連続して前記
シャフトに着脱自在に外嵌されているサーボ部材により
構成し、このサーボ部材を前記ピストン軸部の突き当た
り部とした。
【0017】さらに、請求項4記載の発明は、請求項1
記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装置におい
て、ストローク規制部は、前記サーボピストンの前記首
振り軸線方向を向いている面、又は、この面に対向して
いる前記流体室の内壁のうちの一方に、前記サーボピス
トンのストロークによって前記面と前記内壁との間に挟
まれたときに、前記サーボピストンの前記首振り軸線回
りの回転を許容するベアリングを配設して構成した。
【0018】
【発明の効果】請求項1記載の発明によると、実変速比
がHigh状態になっている車両を再発進すると、従来
装置ではサーボピストンが底付け状態(サーボピストン
と流体室の内壁とが当接する状態)となり、互いに当接
している部分どうしがこじり合って摩擦力が発生するお
それがあった。しかし、本発明では、最High側又は
最Low側の変速比を設定するためにサーボピストンが
大きくストロークすると、サーボピストンの首振り軸線
方向を向いている面と、この面に対向している流体室の
内壁とが当接しないように、ストローク規制部によりサ
ーボピストンのストローク量を規制するので、サーボピ
ストンが流体室の内壁に底付け状態とならず、サーボピ
ストン及びピストンボディの耐久性を向上させることが
できる。
【0019】また、エンジンを停止した車両を前進方向
或いは後進後方に牽引、惰行させるときにも、実変速比
が最High状態あるいは最Low状態になる場合があ
るが、そのときにも、ストローク規制部によりサーボピ
ストンのストローク量を規制すると、サーボピストンが
流体室の内壁に底付け状態とならず同様の効果を得るこ
とができる。
【0020】また、請求項2記載の発明によると、ピス
トン軸部及びピストンボディの両者に、ピストン軸部が
所定量だけストロークしたときに、サーボピストンの首
振り軸線方向を向いている面とこの面に対向している流
体室の内壁とが当接する前に、互いに突き当たる突き当
たり部を設けてこれら突き当たり部をストローク規制部
としているので、サーボピストンの底付け状態が回避さ
れて請求項1記載の効果を得ることができる。そして、
本発明では、サーボピストンが回転するときには、従来
装置のようにサーボピストンの外周側の面が底付け状態
となってサーボピストンに大きなねじりモーメントが入
力するのではなく、ピストン軸部に小さなねじりモーメ
ントが入力するだけなので、例えば肉厚を厚くした高強
度のピストン軸部を形成しなくても、十分にねじりモー
メントに対する強度を得ることができる。
【0021】また、請求項3記載の発明によると、ピス
トン軸部を、トラニオンに連結してしているシャフト
と、このシャフトに外嵌されているサーボピストンのピ
ストンボス部と、このピストンボス部に対して軸方向に
連続してシャフトに着脱自在に外嵌されているサーボ部
材により構成し、前記サーボ部材を、前記ピストン軸部
の突き当たり部としたので、若し、このサーボ部材の摩
耗量が増大したときには、新たなサーボ部材のみを交換
すればよいので、さらにサーボピストンの耐久性が向上
し、しかもメンテナンスのしやすい装置を提供すること
ができる。
【0022】さらに、請求項4記載の発明では、最Hi
gh側又は最Low側の変速比を設定するためにサーボ
ピストンが大きくストロークすると、サーボピストンの
首振り軸線方向を向いている面又は流体室の内壁のうち
の一方に配設されているベアリングが前記面と前記内壁
との間に挟まれ、車両が再発進とともにサーボピストン
が回転すると同時にベアリングも回転するので、サーボ
ピストンが流体室の内壁に底付け状態とならず、サーボ
ピストン及びピストンボディの耐久性を向上させること
ができる。また、エンジンを停止した車両を前進方向或
いは後進後方に牽引、惰行させるときにも、同様の作用
効果を得ることができる。
【0023】
【発明の実施の形態】以下、本発明の1実施形態につい
て図面を参照して説明する。図1は、本発明に係るトロ
イダル型無段自動変速機の内部構造を示すものである。
【0024】トランスミッションケース1内には、エン
ジン(回転駆動源)側に連結された入力軸2と、外入力
軸2の右側に同心に連結された回転軸3とが配置され、
入力軸2側には、トランスミッションケース1の端部に
ボルト4を介して取付けられたオイルポンプ5と、該オ
イルポンプ5の右側に隣接されて前進クラッチ6及び後
進クラッチ7の操作により遊星歯車機構8を介して第1
及び第2トロイダル変速機構10、11に対する前後進
の切換えを行う前後進切換機構9とが配設され、回転軸
3側には、エンジンに近い位置に第1トロイダル変速機
構が、エンジンから遠い位置に第2トロイダル変速機構
11が互いに軸方向に離間して配設されている。
【0025】両軸2、3間には、入力軸2にニードルベ
アリング12を介して回転自在に支持されて前後進切換
機構9の遊星歯車機構8を構成するサンギヤ13と、こ
のサンギヤ13に設けられた爪部13aに係合し、且つ
回転軸3に回転自在に支持されたローディングカム14
と、このローディングカム14に係合ローラを介して連
結され、且つ回転軸3にボールスプライン16を介して
支持された入力ディスク17とが介在されている。入力
軸2からの回転力は前後進切換機構9を介してサンギヤ
13の爪部13aからローディングカム14、係合ロー
ラ15、入力ディスク17及びボールスプライン16を
順次経由して回転軸3に伝達されるようになっている。
【0026】ローディングカム14及び入力ディスク1
7の対向面には係合ローラ15が係合する波状のカム面
がそれぞれ形成されており、ローディングカム14と入
力ディスク17との間に供給された油圧により、係合ロ
ーラ15によるカム面のリードによるトルクに比例した
推力に加えて、油圧に比例した回転軸3ひいては第1及
び第2トロイダル変速機構10、11の入力軸2側への
推力を調整可能にしている。
【0027】第1トロイダル変速機構10は、係合ロー
ラ15から離間する側の面にトロイド面17aが形成さ
れる入力ディスク17と、この入力ディスク17の対向
面にトロイド面18aが形成されて回転軸3に回転自在
に支持された出力ディスク18と、両ディスク17、1
8のトロイド面17a、18aにより形成されるトロイ
ド状の溝内に両ディスクに対して傾動可能に接触する後
述するパワーローラと、トラニオン及び駆動機構を備
え、トラニオンを操作して入力ディスク17及び出力デ
ィスク18に対するパワーローラの径方向の接触位置を
変えることにより、入力ディスク17と出力ディスク1
8との間の回転速度比、すなわち変速比を連続的に変化
させることができるようになっている。
【0028】第2トロイダル変速機構11は、第1トロ
イダル変速機構10と同様に入力ディスク19、出力デ
ィスク20、パワーローラ、トラニオン及び駆動機構を
有するが、回転軸3にボールスプライン21を介して外
嵌されている入力ディスク19が第1トロイダル変速機
構10から遠い側に配置されるとともに、出力ディスク
20が第1トロイダル変速機構10に近い側に配置され
ている。
【0029】互いに対向する出力ディスク18、20の
背面には軸筒部18b、20bが設けられており、軸筒
部18b、20bには出力ギヤ22がスプライン結合さ
れている。出力ギヤ22は、トランスミッションケース
1の内周壁に固着されたギヤハウジング23に軸受24
を介して支持されている。出力ギヤ22はカウンターギ
ヤ25に噛合しており、このカウンターギヤ25はギヤ
ハウジング23に軸受26を介して回転自在に支持され
ている。カウンターギヤ25の中心部にはカウンターシ
ャフト27が一端においてスプライン結合されて一体に
回転するようになっており、カンターシャフト27の他
端は軸受28を介してトランスミッションケース1に回
転自在に支持されている。ここで、上述した摩擦ローラ
の傾動操作により所定の変速比となった出力は、出力ギ
ヤ22で合わされ、カウンターギヤ25、カウンターシ
ャフト27及びギヤ列28を順次経由して出力軸(図示
せず。)に伝達される。そして、出力軸の前後進切換え
は、前後進切換機構9によって第1及び第2トロイダル
変速機構10、11に対する前後進の切換えを行うこと
によりなされる。
【0030】図2は、第1トロイダル変速機構10を横
断面で示したものであり、図8に示した構成と同一構成
部分には、同一符号を付してその説明を省略する。な
お、第2トロイダル変速機構11は、第1トロイダル変
速機構10と同一構造に設計されているので、説明を省
略する。
【0031】図2の右側の符号44Aで示すパワーロー
ラと、左側の符号44Bで示すパワーローラは、軸線O
1 上に配置した出力ディスク18と入力ディスク17
(図2では示していない。)との間に回転動力が伝達可
能に対向配置されており、これらパワーローラ44A、
44Bはトラニオン46A、46Bにそれそれ回転自在
に支持されているとともに、上端間がアッパリンク(図
示せず)を介して横方向に連結され、下端間がロアリン
ク52を介して連結されている。
【0032】パワーローラ44Aを回転自在に支持して
いるトラニオン46Aは、パワーローラ回転軸線O2
入出力ディスク回転軸線O1 に交差している中立位置
(図2の位置)から、パワーローラ回転軸線O2 と直交
する首振り軸線O3 の方向へオフセットするように、こ
の首振り軸線O3 の方向へ変位し、且つ首振り軸線O3
の周りに傾転可能となっている。
【0033】そして、トラニオン46Aの下部に形成し
たシャフト嵌入穴46aに、トラニオンシャフト70が
下方から嵌入され、その上端部がピン56により閂結合
されている。また、シャフト嵌入穴46aの下部外周に
形成した縮径部46cに、第1及び第2トロイダル変速
機構10、11のパワーローラ間で傾転同期をとるため
にワイヤ72を掛け渡すワイヤプーリ74が外嵌されて
いる。また、トラニオンシャフト70には、ワイヤプー
リ74の下部位置にプーリ抜け止めワッシャ76が外嵌
されており、このプーリ抜け止めワッシャ76には、図
3に示すように、ワイヤプーリ74の下面への当接面積
が増大する外輪部76aが形成されている。
【0034】そして、プーリ抜け止めワッシャ76の下
部に、サーボピストン78Aのピストンボス部78c及
びナット緩み止めワッシャ80がトラニオンシャフト7
0に外嵌され、トラニオンシャフト70の下端に形成し
た雄ねじにナット82を螺合してナット緩み止めワッシ
ャ80及び上部の他の部材を締め上げることにより、サ
ーボピストン78Aがトラニオンシャフト70を介して
トラニオン46Aに一体化されている。ここで、ナット
緩み止めワッシャ80は、図3にも示すように、ピスト
ンボス78aの外径より大きな外径寸法のワッシャが使
用されている。
【0035】また、図2の左側のトラニオン46Bにも
トラニオンシャフト70が閂結合されており、縮径部4
6cにワイヤプーリ74が外嵌され、さらに順次、プー
リ抜け止めワッシャ76、ピストンボス部78c、ナッ
ト緩み止めワッシャ80が外嵌され、トラニオンシャフ
ト70の下端の雄ねじにナット82を螺合してナット緩
み止めワッシャ80及び上部の他の部材を締め上げるこ
とにより、サーボピストン78Bがトラニオンシャフト
70を介してトラニオン46に一体化されている。
【0036】また、サーボピストン78A、78Bを首
振り軸線O3 方向にストローク可能に収容しているピス
トンボディ60は、サーボピストン78Aよりトラニオ
ン46A側に右側第1油室90a、サーボピストン78
Aよりナット82側に右側第2油室90bを画成してい
るとともに、サーボピストン78Bよりトラニオン46
B側に右側第1油室92a、サーボピストン78Bより
ナット82側に右側第2油室92bを画成しており、こ
れら油室90a、90b、92a、92bに、指令変速
比に基づいて変速制御弁(制御流体供給部)64で生成
した制御油圧がそれぞれ供給される。なお、サーボピス
トン78A、78B及びピストンボディ60が、本発明
の流体圧シリンダに相当する。
【0037】ここで、図3に示すように、ピストンボデ
ィ60には、プーリ抜け止めワッシャ76の外輪部76
aに首振り軸線O3 方向の下方から突き当たることが可
能な第1突き当て部60aがボディ上面に形成されてい
るとともに、ナット緩み止めワッシャ80に首振り軸線
3 方向の上方から突き当たることが可能な第2突き当
て部60bがボディ下面に形成されている。
【0038】すなわち、図3のサーボピストン78Aの
位置は、前述したパワーローラ回転軸線O2 が入出力デ
ィスク回転軸線O1 に交差している中立位置であるが、
この位置の首振り軸線O3 方向におけるサーボピストン
78Aと右側第1油室90aの内壁と間の最も近い距離
をL1 とし、ナット緩み止めワッシャ80と第2突き当
たり部60bとの間の間隙をL3 とすると、 L1 <L3 …………(1) の関係となるように形成されている。
【0039】また、中立位置の首振り軸線O3 方向にお
けるサーボピストン78Aと右側第2油室90bの内壁
と間の最も近い距離をL2 とし、プーリ抜け止めワッシ
ャ76の外輪部76aと第1突き当たり部60aとの間
の間隙をL4 とすると、 L2 <L4 …………(2) の関係となるように形成されている。また、サーボピス
トン78Bを収容しているピストンボディ60にも、同
一構造の第1突き当て部60a及び第2突き当て部60
bが形成されている。
【0040】そして、変速制御弁64からの供給圧によ
り右側第2油室90b、左側第1油室92aの圧力を高
くし、右側第1油室90a、左側第2油室90bの圧力
を低くして差圧を生じさせると、サーボピストン78
A、78Bが首振り軸線O3 方向に沿う実線矢印SU
ストロークし、実変速比がHigh側に移行するパワー
ローラ44A、44Bの傾転動作が行われ、逆に、右側
第1油室90a、左側第2油室92bの圧力を高くし、
右側第2油室90b、左側第1油室92aの圧力を低く
して差圧を生じさせると、サーボピストン78A、78
Bが破線矢印SDにストロークし、実変速比がLow側
に移行するパワーローラ44A、44Bの傾転動作が行
われる。
【0041】ここで、実変速比が最Highとなるよう
にサーボピストン78Aが首振り軸線O3 方向に沿う実
線矢印SU に大きくストロークすると、図4に示すよう
に、サーボピストン78Aと右側第1油室90aの内壁
とが当接する前に、ナット緩み止めワッシャ80及び第
2突き当たり部60bが当接する。また、実変速比が最
Lowとなるようにサーボピストン78Aが首振り軸線
3 方向に沿う破線矢印SD に大きくストロークする
と、図5に示すように、サーボピストン78Aと右側第
2油室90bの内壁とが当接する前に、プーリ抜け止め
ワッシャ76の外輪部76a及び第1突き当たり部60
bが当接する。
【0042】また、図示しないが、サーボピストン78
Bは、実変速比が最Highとなるように首振り軸線O
3 方向に沿う実線矢印SU に大きくストロークすると、
サーボピストン78Bと左側第2油室92bの内壁とが
当接する前に、プーリ抜け止めワッシャ76の外輪部7
6a及び第1突き当たり部60bが当接し、逆に、実変
速比が最Lowとなるように首振り軸線O3 方向に沿う
破線矢印SD に大きくストロークすると、サーボピスト
ン78Bと左側第1油室92aの内壁とが当接する前
に、ナット緩み止めワッシャ80及び第2突き当たり部
60bが当接する。
【0043】次に、本実施形態の作用効果について図2
から図5を参照して説明する。上記構成のトロイダル式
無段変速機を搭載し、且つABS装置を備えた車両は、
急ブレーキ時などに実変速比がLowになり過ぎてAB
S装置の機能低下が起きるのを防止するために、実変速
比を最Lowに戻すことなく停車する場合がある。ここ
で、車両を再発進すると、パワーローラ44A、44B
のトルクがトラニオン46A、46Bを介してサーボピ
ストン78A、78Bに伝達されてサーボピストン78
A、78Bが回転するが、このとき実変速比が最Hig
h状態になっていると、従来装置ではサーボピストンが
底付け状態(サーボピストンと油室の内壁とが当接する
状態)となって当接部のこじり合いによって摩擦力が発
生するおそれがあった。
【0044】しかし、本実施形態では、実変速比が最H
ighとなるためにサーボピストン78A、78Bが首
振り軸線O3 方向に沿う実線矢印SU に大きくストロー
クしても、サーボピストン78A側ではナット緩み止め
ワッシャ80及び第2突き当たり部60bが当接し、サ
ーボピストン78B側ではプーリ抜け止めワッシャ76
の外輪部76a及び第1突き当たり部60aが当接し
て、サーボピストン78A及び右側第1油室90aの内
壁が接触せず、サーボピストン78B及び左側第2油室
90bの内壁が接触しない。これにより、サーボピスト
ン78A、78Bとピストンボディ60間のこじり合い
による摩擦力が発生しないので、サーボピストン78
A、78B及びピストンボディ60の耐久性を向上させ
ることができるとともに、サーボピストン78A、78
Bが正常にストロークするので、高精度の変速制御を行
うことができる。
【0045】また、エンジンを停止した車両を、前進方
向或いは後進後方に牽引、惰行させると、従来装置では
最High側のサーボピストン底付け状態、或いは最L
ow側のサーボピストン底付け状態となるおそれがあっ
たが、本実施形態では、上述したようにサーボピストン
78A、78Bとピストンボディ60間のこじり合いに
よる摩擦力が発生しないので、同様の効果を得ることが
できる。
【0046】また、サーボピストン78A、78Bが回
転するときには、従来装置のようにサーボピストンの外
周側の面が底付け状態となってサーボピストンに大きな
ねじりモーメントが入力するのではなく、第1突き当た
り部60aと当接するプーリ抜け止めワッシャ76から
(或いは、第2突き当たり部60bと当接するナット緩
み止めワッシャ80から)、軸中心近くのピストンボス
部78cに小さなねじりモーメントが入力するだけなの
で、例えば肉厚を厚くした高強度のサーボピストン78
A、78Bを形成しなくても、十分にねじりモーメント
に対する強度を得ることができる。
【0047】さらに、ピストンボディ60の第1突き当
たり部60a及び第2突き当たり部60aに当接する部
分は、ピストンボス部78cと別部材のプーリ抜け止め
ワッシャ76、ナット緩み止めワッシャ80により構成
しており、当接により摩耗量が増大したときには、ワッ
シャ部品だけを新たに交換すればよいので、さらにサー
ボピストン78A、78Bの耐久性が向上し、しかもメ
ンテナンスのしやすい装置となる。
【0048】次に、図6は、第1トロイダル変速機構1
0の第2実施形態を示すものである。なお、図2から図
5に示した実施形態と同一構成部分には、同一符号を付
してその説明を省略する。
【0049】本実施形態では、パワーローラ44Aを回
転自在に支持しているトラニオン46Aの下部にワイヤ
プーリ74が外嵌されているとともに、そのワイヤプー
リ74の下部に、図2の実施形態の外輪部76aを有す
るプーリ抜け止めワッシャ76を使用せずに、外径寸法
の小さなプーリ抜け止めワッシャ100がトラニオンシ
ャフト70に外嵌されている。
【0050】そして、プーリ抜け止めワッシャ100の
下部に、サーボピストン102Aのピストンボス部10
2c及びナット緩み止めワッシャ104がトラニオンシ
ャフト70に外嵌され、トラニオンシャフト70の下端
に形成した雄ねじにナット82を螺合してナット緩み止
めワッシャ104及び上部の他の部材を締め上げること
により、サーボピストン102Aがトラニオンシャフト
70を介してトラニオン46Aに一体化されている。こ
こで、ナット緩み止めワッシャ104は、図2の実施形
態のナット緩み止めワッシャ80を使用せずに、ピスト
ンボス102cの外径と略同一寸法のワッシャを使用し
ている。
【0051】また、図6の左側のトラニオン46Bにも
トラニオンシャフト70が閂結合されており、縮径部4
6cにワイヤプーリ74が外嵌され、さらに順次、プー
リ抜け止めワッシャ100、ピストンボス部102c、
ナット緩み止めワッシャ104が外嵌され、トラニオン
シャフト70の下端の雄ねじにナット82を螺合してナ
ットワッシャ80及び上部の他の部材を締め上げること
により、サーボピストン102Bがトラニオンシャフト
70を介してトラニオン46Bに一体化されている。
【0052】ここで、図3にも示すように、サーボピス
トン102Aの首振り軸線O3 方向を向いている上面の
外周側に第1ベアリング106が配設されているととも
に、下面の外周側に第2ベアリング108が配設されて
いる。
【0053】第1ベアリング106は、上面に固定した
環状のインナーレース106aと、このインナーレース
106a上に配置した多数のころ106bと、インナー
レース106aとで多数のころ106aを挟み込みなが
ら周方向に転動可能に保持している環状のアウタレース
106cとで構成されている。また、第1ベアリング1
08も、同様の構造のインナーレース108aと、多数
のころ108bと、アウタレース108cとで構成され
ている。
【0054】そして、図7のサーボピストン102Aの
位置は、前述したパワーローラ回転軸線O2 が入出力デ
ィスク回転軸線O1 に交差している中立位置であるが、
この位置では、第1ベアリング106のアウタレース1
06cと、右側第1油室90aの首振り軸線O3 方向の
内壁との間に所定の隙間が設けられているとともに、第
2ベアリング108のアウタレース108cと、右側第
2油室90bの首振り軸線O3 方向の内壁との間に所定
の隙間が設けられている。
【0055】また、図6の左側のサーボピストン102
Bの首振り軸線O3 方向を向いている上面の外周側にも
第1ベアリング106が配設されているとともに、下面
の外周側に第2ベアリング108が配設されている。
【0056】そして、実変速比が最Highとなるよう
にサーボピストン102Aが首振り軸線O3 方向に沿う
実線矢印SU に大きくストロークすると、第1ベアリン
グ106と右側第1油室90aの内壁とが当接し、逆
に、実変速比が最Lowとなるようにサーボピストン1
02Aが首振り軸線O3 方向に沿う破線矢印SD に大き
くストロークすると、第2ベアリング108と右側第2
油室90bの内壁とが当接する。また、サーボピストン
102Bは、実変速比が最Highとなるように首振り
軸線O3 方向に沿う実線矢印SU に大きくストロークす
ると、第2ベアリング108と左側第2油室92bの内
壁とが当接し、逆に、実変速比が最Lowとなるように
首振り軸線O3 方向に沿う破線矢印SD に大きくストロ
ークすると、第1ベアリング106と左側第1油室92
aの内壁とが当接する。
【0057】このように、図6及び図7で示した実施形
態では、実変速比が最Highとなるためサーボピスト
ン102A、102Bが首振り軸線O3 方向に沿う実線
矢印SU に大きくストロークすると、サーボピストン1
02A側では第1ベアリング106が油室の内壁に当接
し、サーボピストン102B側では第2ベアリング10
8が油室の内壁に当接した状態となり、この状態から車
両が再発進してパワーローラ44A、44Bのトルクが
トラニオン46A、46Bを介してサーボピストン10
2A、102Bに伝達され、サーボピストン102A、
102Bが回転すると、それと同時に第1ベアリング1
06及び第2ベアリング108も回転してサーボピスト
ン102A、102B及びピストンボディ60に摩擦な
どを発生させないので、耐久性を向上させることがで
き、サーボピストン102A、102Bが正常にストロ
ークするので、高精度の変速制御を行うことができる。
【0058】また、エンジンを停止した車両を前進方向
或いは後進後方に牽引、惰行させるときにも、サーボピ
ストン102A、102Bが実変速比が最Highとな
る位置、或いは最Lowとなる位置までストロークする
が、その際、サーボピストン102A、102Bが第1
ベアリング106、第2ベアリング108の一方に当接
するので、車両が再発進してもサーボピストン102
A、102B及びピストンボディ60の耐久性を向上さ
せることができる。
【0059】そして、サーボピストン102A、102
Bが回転するときには、従来装置のようにピストンボデ
ィ60に対して底付け状態となる部分がないので、ねじ
りモーメントに対する強度を増大させたサーボピストン
102A、102Bを形成しなくともよい。
【0060】なお、図6及び図7の実施形態では、サー
ボピストン102A、102Bの上面の外周側に第1ベ
アリング106を配置し、下面の外周側に第2ベアリン
グ108を配置した構造としたが、第1及び第2ベアリ
ング106、108の配置はこれに限るものではなく、
例えば、サーボピストン102A、102Bの上面に対
向している右側第1油室90aの内壁及び左側第1油室
92aの内壁に第1ベアリング106を配置し、サーボ
ピストン102A、102Bの下面に対向している右側
第2油室90bの内壁及び左側第2油室92bの内壁に
第2ベアリング108を配置しても、同様の作用効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るトロイダル型無段変速機を示す断
面図である。
【図2】トロイダル型変速機の第1実施形態の第1トロ
イダル変速機構を示す断面図である。
【図3】第1実施形態の第1トロイダル変速機構のサー
ボピストン及びこれを収容しているピストンボディを示
す断面図である。
【図4】実変速比が最High状態となるときのサーボ
ピストンのストローク状態を示す断面図である。
【図5】実変速比が最Low状態となるときのサーボピ
ストンのストローク状態を示す断面図である。
【図6】トロイダル型変速機の第2実施形態の第1トロ
イダル変速機構を示す断面図である。
【図7】第2実施形態の第1トロイダル変速機構のサー
ボピストン及びこれを収容しているピストンボディを示
す断面図である。
【図8】従来のトロイダル型無段変速機を例示する要部
縦断正面図である。
【符号の説明】
10 第1トロイダル変速機構 17、19 入力ディスク 18、20 出力ディスク 44A、44B パワーローラ 46A、46B トラニオン 90a、90b、92a、92b 油室(流体室) 60 ピストンボディ 60a 第1突き当て部(突き当たり部) 60b 第2突き当て部(突き当たり部) 64 変速制御弁(制御流体供給部) 70 トラニオンシャフト(シャフト) 76 プーリ抜け止めワッシャ(サーボ部材、突き当た
り部) 78A、78B、102A、102B サーボピストン 78c、102c ピストンボス部(ピストン軸部) 80 ナット緩み止めワッシャ(サーボ部材、突き当た
り部) 106 第1ベアリング 108 第2ベアリング O1 人出力ディスクの回転軸線 O2 パワーローラ回転軸線 O3 首振り軸線

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力ディスク及び出力ディスクの間で摩
    擦係合により動力伝達を行うパワーローラと、このパワ
    ーローラを、パワーローラ回転軸線回りに回転自在に支
    持し、且つ前記パワーローラ回転軸線と直交する首振り
    軸線方向へストローク可能なトラニオンと、このトラニ
    オンを前記首振り軸線方向へストロークさせる流体圧シ
    リンダと、この流体圧シリンダに制御流体を供給する制
    御流体供給部とを備え、前記制御流体の供給により前記
    流体圧シリンダのサーボピストンを首振り軸線方向にス
    トロークさせ、前記パワーローラの傾転によりHigh
    側又はLow側の変速比に設定するようにしたトロイダ
    ル型無段変速機の変速制御装置において、 前記サーボピストンが大きくストロークするときに、当
    該サーボピストンの所定量以上のストロークを規制する
    ストローク規制部を設けたことを特徴とするトロイダル
    型無段変速機の変速制御装置。
  2. 【請求項2】 前記流体圧シリンダを、前記トラニオン
    に連結したピストン軸部がピストンボディ内に前記首振
    り軸線方向にストローク自在に貫通し、前記サーボピス
    トンが前記ピストンボディに設けた流体室内に収容され
    ている構造とする一方、前記ピストン軸部及び前記ピス
    トンボディの両者に、前記ピストン軸部が所定量だけス
    トロークしたときに、前記サーボピストンの前記首振り
    軸線方向を向いている面とこの面に対向している前記流
    体室の内壁とが当接する前に、互いに突き当たる突き当
    たり部を設け、これら突き当たり部を、前記ストローク
    規制部としたことを特徴とする請求項1記載のトロイダ
    ル型無段変速機の変速制御装置。
  3. 【請求項3】 前記ピストン軸部を、前記トラニオンに
    連結して前記首振り軸線方向に延在しているシャフト
    と、このシャフトに外嵌されている前記サーボピストン
    のピストンボス部と、このピストンボス部に対して軸方
    向に連続して前記シャフトに着脱自在に外嵌されている
    サーボ部材により構成し、このサーボ部材を、前記ピス
    トン軸部の突き当たり部としたことを特徴とする請求項
    2記載のトロイダル型無段変速機の変速制御装置。
  4. 【請求項4】 ストローク規制部は、前記サーボピスト
    ンの前記首振り軸線方向を向いている面、又は、この面
    に対向している前記流体室の内壁のうちの一方に、前記
    サーボピストンのストロークによって前記面と前記内壁
    との間に挟まれたときに、前記サーボピストンの前記首
    振り軸線回りの回転を許容するベアリングを配設して構
    成したことを特徴とする請求項1記載のトロイダル型無
    段変速機の変速制御装置。
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JP2006242248A (ja) * 2005-03-02 2006-09-14 Toyota Motor Corp ディスク/ローラ型無段変速機のローラの過剰変位を抑制する変速制御装置

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