JPH11230187A - 動力伝達機構 - Google Patents

動力伝達機構

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Publication number
JPH11230187A
JPH11230187A JP3326998A JP3326998A JPH11230187A JP H11230187 A JPH11230187 A JP H11230187A JP 3326998 A JP3326998 A JP 3326998A JP 3326998 A JP3326998 A JP 3326998A JP H11230187 A JPH11230187 A JP H11230187A
Authority
JP
Japan
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coil spring
torsion coil
rotating body
guide
pulley
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Pending
Application number
JP3326998A
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English (en)
Inventor
Masahiko Okada
昌彦 岡田
Akihito Uryu
明史 瓜生
Kazuya Kimura
一哉 木村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 被動側機器に異常が生じて過負荷が発生した
ときに、速やかにトルクの伝達を絶ち、トルクの伝達遮
断後に駆動源が回転を継続しても、摩擦による発熱を小
さくし、しかも部品点数が少なく組み付けを簡単にす
る。 【解決手段】 動力伝達機構はプーリ61と回転軸27との
間で、負荷トルクによってねじり変形可能なリミットバ
ネ67を介して動力を伝達する。ポリフェニレンサルファ
イド樹脂製のプーリ61の中心部には巻回部63が一体形成
され、巻回部63の外側に環状の収容部65が設けられてい
る。巻回部63の外周にはリミットバネ67が密着され、リ
ミットバネ67の外周側には回転軸27と一体回転するガイ
ド68が配置されている。収容部65の外周側には調芯部66
が形成され、ガイド68の内周側に形成された環状部72が
調芯部66と嵌合してガイド68が調芯されている。ガイド
68の係合凹部73にリミットバネ67の係合凸部71が嵌挿さ
れて両者が係合されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、動力源側の第1回
転体と被動機器側の第2回転体とを動力伝達可能に連結
するとともに、被動機器側における負荷トルクが過大に
なると動力伝達を遮断する動力伝達機構に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】従来、動力源からの動力を圧縮機等の被
動機器に伝達する動力伝達機構として、被動機器側に異
常が生じて負荷トルクが過大になったときに、被動機器
あるいは動力源が破損するのを防止するため、動力源か
ら被動機器への動力伝達を遮断するトルクリミッタを備
えたものがある。
【0003】例えば、特開平8−277847号公報に
は、動力源と被動側機器との間に設けられるトルクリミ
ッタ(過負荷防止装置)として、動力源又は被動側機器
のいずれか一方側に設けられかつ軸線回りに回転可能な
第1の回転体と、前記動力源又は被動側機器の他方側に
設けられかつ前記第1の回転体に対して同一軸線上で相
対回転可能な第2の回転体と、一端側が前記第1の回転
体に係止されかつ他端側が前記第2の回転体の外周部に
巻かれていて第1の回転体と第2の回転体との間の伝達
すべきトルクが所定値を超えたときに第2の回転体との
間で相対回転を生じるトルク伝達用の巻きバネとを具備
したものが開示されている。第2の回転体は、第1の回
転体に対して同一軸線上で回転する軸部と、この軸部の
外周に設けられていて前記巻きバネの内面が密接状態で
巻き付く摩擦制御部材とを有している。摩擦制御部材
は、前記巻きバネが滑るときに発生する摩擦熱によって
前記巻きバネとの接触部が軟化あるいは変質を生じて前
記接触部の外径が減るかもしくは摺動摩擦による外径縮
小を生じる材料からなる。
【0004】このトルクリミッタは第1の回転体及び第
2の回転体のうちの一方がエンジン等の動力源側に設け
られ、他方が被動側機器に接続される。そして、第1の
回転体が動力源に接続された場合、動力源の回転によっ
て第1の回転体が回転することにより、巻きバネが第1
の回転体と同じ方向に回転する。その伝達すべきトルク
は、巻きバネと摩擦制御部材との接触部を介して第2の
回転体に伝わり、第2の回転体が第1の回転体と同じ方
向に回転し、動力源の回転が被動側に伝達される。
【0005】被動側機器に何らかのトラブルが生じ、被
動側機器の回転が拘束されたり、あるいは被動側機器を
回転させるのに要する力が過大になって、第1の回転体
と第2の回転体との間の伝達すべきトルクが所定値を超
えると、巻きバネと摩擦制御部材との接触部において両
者が滑ることにより、接触部に摩擦熱が生じる。そし
て、その摩擦熱により摩擦制御部材が変形されて、巻き
バネと摩擦制御部材は互いに抵抗をほとんど生じること
なく空転する状態となり、トルクの伝達が遮断される。
【0006】また、特開平8−121336号公報に
は、外部駆動源の駆動力をプーリを介して回転軸に伝達
するクラッチレス圧縮機において、ハウジングから突出
する回転軸の突出端部に巻き締めバネを巻き締めしてト
ルクリミッタを構成し、前記巻き締めバネの一端部を延
出した延出端部をプーリ側にその周方向へ弾性変位可能
に掛け止め、前記延出端部を介してプーリの回転を回転
軸に伝達するようにした動力伝達構造が開示されてい
る。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
8−277847号公報に開示された構成では、第2の
回転体の軸部の外周に別部材として形成された樹脂製の
摩擦制御部材を第2の回転体に一体回転可能に取り付け
る必要がある。従って、前記軸部及び摩擦制御部材を精
度良く製造しないと、組み付けた際に両者の軸心がずれ
て回転伝達が円滑に行われなくなる虞がある。また、摩
擦制御部材の他に摩擦制御部材を第2の回転体に固定す
るネジも必要になり部品点数が増え、組み付けの手間が
増える。
【0008】一方、特開平8−121336号公報に開
示されたトルクリミッタを介した動力伝達構造では摩擦
制御部材がなく、巻き締めバネだけでトルクリミッタが
構成されているため、構成が簡単で組み付けの手間も少
なくなる。しかし、この構成の場合には、動力源の回転
が持続する限り、巻き締めバネと回転軸との摩擦による
発熱が続き、周辺の機器に対して高温による損傷を与え
る虞がある。また、不要な摩擦によりエネルギーの損失
につながる。さらに、プーリの回転が、回転軸の接線方
向に大きく延出され、腕状に延びた延出端部を介して巻
き締めバネに伝達され、さらに回転軸に伝達される。こ
のため、プーリから回転軸に動力伝達される際に、延出
端部がその延長方向に引っ張られ、回転軸の一端部に曲
げ力が作用する。この曲げ力により、軸受けや軸封部に
偏荷重が生じて、それらの部分が偏摩耗する虞があっ
た。そして、回転軸の不安定な回転が誘起されたり、駆
動源又は被動機器の気密性が低下したりする虞があると
いう問題があった。
【0009】本発明は、上記問題点を解決するためにな
されたものであって、その第1の目的は、被動側機器に
異常が生じて過負荷が発生したときに、速やかにトルク
の伝達を絶ち、トルクの伝達遮断後に駆動源が回転を継
続しても、摩擦による発熱を小さくでき、しかも部品点
数が少なく組み付けが簡単になる動力伝達機構を提供す
ることにある。また、第2の目的は第1の目的に加えて
被動機器側の回転体の軸受け等に偏荷重が作用するのを
簡単な構成で抑制することができる動力伝達機構を提供
することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るため、請求項1に記載の発明では、動力源側の第1回
転体と被動機器側の第2回転体とを、動力伝達時に発生
する負荷トルクによってねじり変形可能なねじりコイル
バネを介して、動力伝達可能に連結する動力伝達機構で
あって、前記第1回転体及び第2回転体の一方の回転体
には前記ねじりコイルバネの一端を係止する連結部材を
一体回転可能に止着し、他方の回転体をその中心部に筒
状の巻回部が一体形成されたプーリで構成するととも
に、前記ねじりコイルバネを、常には前記巻回部の外周
に密着するとともに、負荷トルクが所定値を超えて作用
したときには前記巻回部への締結力を弛緩して該巻回部
に対して相対回転可能となるように巻回し、かつ前記他
方の回転体を前記ねじりコイルバネの締結力が弛緩して
ねじりコイルバネが前記巻回部に対して相対回転したと
きに、ねじりコイルバネとの摺動により前記巻回部が変
形又は摩耗する合成樹脂で形成した。
【0011】なお、ここで合成樹脂とは合成樹脂単独に
限らず、合成樹脂に強化繊維等の強化材を含有した複合
材料も含む。請求項2に記載の発明では、請求項1の発
明において、前記他方の回転体は前記ねじりコイルバネ
の締結力が弛緩してその巻回部に対して相対回転したと
き、ねじりコイルバネとの摺動により前記巻回部が摩耗
される。
【0012】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
請求項2に記載の発明において、前記他方の回転体は第
1回転体である。請求項4に記載の発明では、請求項3
に記載の発明において、前記連結部材は環状部を有し、
前記第1回転体には該環状部と係合して連結部材の傾動
を規制する傾動規制部が一体に形成されている。
【0013】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、前記第1回転体には、前記巻回部の
外側に該巻回部を中心とした環状の収容部が設けられ、
前記ねじりコイルバネは前記収容部に収容された状態で
配設され、前記連結部材は前記環状部がねじりコイルバ
ネの外周側において前記収容部に挿入され、前記傾動規
制部は前記環状部の外周側と係合するように形成されて
いる。
【0014】従って、請求項1に記載の発明によれば、
ねじりコイルバネはその密着力により他方の回転体とし
てのプーリと一体回転され、プーリの巻回部とねじりコ
イルバネ、そしてねじりコイルバネの一端と連結部材と
の間で動力の伝達が行われる。このため、第1回転体か
らの動力がねじりコイルバネ及び連結部材を介して第2
回転体に伝達される。そして、第2回転体に負荷トルク
が所定値を超えて作用した場合、ねじりコイルバネの締
結力が弛緩して、第2回転体への動力伝達が遮断され
る。ねじりコイルバネの締結力が弛緩すると、ねじりコ
イルバネが巻回部に対して相対回転され、ねじりコイル
バネと巻回部との間の摺動によって巻回部が変形又は摩
耗される。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、請求項1
の発明の作用に加えて、ねじりコイルバネが巻回部に対
して相対回転されると、ねじりコイルバネと巻回部との
間の摺動によって巻回部が摩耗される。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、第1回転
体がプーリで構成され、プーリの回転が巻回部からねじ
りコイルバネを経て連結部材に伝達され、連結部材を介
して第2回転体に伝達される。他の作用は請求項1又は
請求項2の発明の作用と同じである。
【0017】請求項4に記載の発明によれば、請求項3
の発明の作用に加えて、前記連結部材に形成された環状
部が、前記第1回転体に形成された傾動規制部と係合し
て連結部材の傾動が規制される。従って、動力の伝達が
行われている間、連結部材がねじりコイルバネから受け
る不要の曲げ力により傾動しようとするとき、傾動規制
部の存在によって連結部材は前述の不要の曲げ力に拮抗
する力を第1回転体から得ることになる。
【0018】請求項5に記載の発明では、請求項4に記
載の発明において、第1回転体の収容部内にねじりコイ
ルバネが収容され、第1回転体の前後方向の長さが短く
なる。傾動規制部は収容部に挿入された前記連結部材の
環状部の外周側と係合するため、環状部が存在しても動
力伝達機構は大型化しない。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明をクラッチレス可変
容量圧縮機の動力伝達機構に具体化した一の実施の形態
を図1〜図3に従って説明する。
【0020】図1に示すように、クラッチレス可変容量
圧縮機(以下、単に「圧縮機」という)21を構成する
ハウジング22は、シリンダブロック23と、その前端
面に接合されたフロントハウジング24と、その後端面
にバルブプレート25を介して接合されたリアハウジン
グ26とを備えている。このハウジング22には第2回
転体としての回転軸27が一対のラジアルベアリング2
8を介して回転可能に支持されている。
【0021】シリンダボア29内には、片頭型のピスト
ン30が往復動可能に嵌挿支持されている。また、シリ
ンダブロック23とフロントハウジング24の間にはク
ランク室31が区画形成されている。クランク室31内
には、回転軸27に一体回転可能に止着された回転支持
体32が配置されている。この回転支持体32は、スラ
ストベアリング33を介してフロントハウジング24に
対して相対回転可能に支持されている。回転支持体32
の後面には支持アーム34がシリンダブロック23側に
向かって突設され、その先端には一対のガイド孔35が
形成されている。
【0022】回転軸27にはほぼ円板状の斜板36が嵌
挿され、その前面には一対の球状連結体37が突設され
ている。そして、この球状連結体37を支持アーム34
のガイド孔35に回動及び摺動自在に係入することによ
って、斜板36が回転軸27に対して傾角の変更可能に
ヒンジ連結されている。また、斜板36の外周部は、一
対の半球状のシュー38を介してピストン30に係留さ
れている。そして、回転軸27が回転されたとき、回転
支持体32を介して斜板36が回転され、ピストン30
がシリンダボア29内において往復動される。
【0023】回転軸27の後端には、シリンダブロック
23を貫通するように収容室39が形成されている。収
容室39は、リアハウジング26及びバルブプレート2
5の中心部を貫通するように設けられた吸入通路40を
介して外部冷媒回路41に接続されている。そして、こ
の外部冷媒回路41には、凝縮器42、膨張弁43及び
蒸発器44が接続されている。
【0024】リアハウジング26には、その中心部に吸
入室45が、外周部に吐出室46がそれぞれ区画形成さ
れている。吸入室45は、連通口47を介して収容室3
9に連通されている。吐出室46は、吐出通路48を介
して外部冷媒回路41に接続されている。
【0025】バルブプレート25には、吸入弁機構49
及び吐出弁機構50が形成されている。そして、ピスト
ン30の上死点位置から下死点位置への復動動作によ
り、吸入弁機構49を介して吸入室45からシリンダボ
ア29内に冷媒ガスが吸入される。また、シリンダボア
29内に吸入された冷媒ガスは、ピストン30の下死点
位置から上死点位置への往動動作により、所定の圧力に
達するまで圧縮された後、吐出弁機構50を介して吐出
室46に吐出される。
【0026】シリンダブロック23内には、回転軸27
の後端を覆うように有底円筒状の遮断体51が回転軸2
7の延出方向に移動可能に収容されている。遮断体51
と収容室39の後端との間には、吸入通路開放バネ52
が介装され、吸入通路開放バネ52により遮断体51が
斜板36側に付勢されている。また、遮断体51と斜板
36との間にはスラストベアリング53が配置され、ス
ラストベアリング53は回転軸27に摺動可能に嵌挿さ
れている。
【0027】回転軸27の中心には放圧通路54が形成
され、その前端はクランク室31内に連通されるととも
に、後端が遮断体51の内部に連通されている。遮断体
51の後端外周には放圧通口55が形成され、この放圧
通口55を介して遮断体51の内部が収容室39内に連
通されている。そして、クランク室31の圧力が放圧通
路54、遮断体51の内部、放圧通口55、収容室39
及び連通口47を介して吸入室45内に放出されるよう
になっている。
【0028】クランク室31からは、シリンダブロック
23、バルブプレート25及びリアハウジング26を貫
通するように給気通路56が形成されている。この給気
通路56により、吐出室46とクランク室31とが接続
されている。
【0029】リアハウジング26には、電磁開閉弁57
が給気通路56の途中に位置するように装着されてい
る。電磁開閉弁57は、ソレノイド58の励磁又は消磁
に伴って開放又は閉止される。そして、電磁開閉弁57
が開放されたときには、吐出室46の圧力が給気通路5
6を介してクランク室31内へ供給され、クランク室3
1内の調圧が行われるようになっている。
【0030】次に、動力伝達機構について説明する。図
1及び図2に示すように、フロントハウジング24には
支持筒部59が一体形成されており、この支持筒部59
にはアンギュラベアリング60が嵌挿支持されている。
【0031】アンギュラベアリング60の外輪には第1
回転体としてのプーリ61が止着されている。プーリ6
1は、円環状の底部62と、この内周側に垂直に突出す
るように設けられた巻回部63と、底部62の外周側に
巻回部63と同方向に突出するように設けられた巻回部
63より大径の円環部64とで構成されている。即ち、
図3に示すように、プーリ61は全体として円環状であ
って、その中心部に巻回部63が一体形成され、その外
側に巻回部63を中心とした環状の収容部65が形成さ
れた形状となっている。また、円環部64の内周側先端
には、その内周面の全周にわたって垂直に突出するよう
に設けられた傾動規制部としての調芯部66が一体に形
成されている。プーリ61は、調芯部66側を前側とし
た状態で回転軸27と同心円状となるように配置されて
いる。また、プーリ61は、円環部64の外周に巻き掛
られたベルト69を介して、動力源としての車両エンジ
ン70に連結されている。
【0032】巻回部63の外周側には、ねじりコイルバ
ネとしてのリミットバネ67が配置されている。本実施
の形態では、バネ鋼製の素線よりなるねじりコイルバネ
が用いられている。このリミットバネ67の内径は、負
荷トルク等の外力が作用していない状態において、巻回
部63の外径よりも小さくなるように設定されている。
このため、自らのねじり弾性により巻回部63に対して
所定の初期締結力(締付力)を持つように巻回されてい
る。また、リミットバネ67の前端には、係合凸部71
が外方に向かってほぼ接線状に延出形成されている。
【0033】リミットバネ67の外周には、連結部材を
構成するガイド68が配置されている。図2及び図3に
示すように、ガイド68は円環状に形成され、内周側に
円環状の環状部72が形成されている。また、ガイド6
8の内周側前面(図2及び図3の左側)には、係合凹部
73が設けられている。係合凹部73は、凹部73aと
傾斜部73bとで構成されている。凹部73aはガイド
68の内周側が開放されるように切り欠かれた形状に形
成され、傾斜部73bは凹部73aに向かって下降傾斜
するように斜状に切り欠かれた形状に形成されている。
【0034】そして、係合凹部73にリミットバネ67
の係合凸部71を嵌挿することにより、リミットバネ6
7とガイド68とが係合される。また、調芯部66はプ
ーリ61にガイド68が取り付けられた状態でガイド6
8に当接する突出量に形成され、プーリ61にガイド6
8が取り付けられると、図2に示すように、ガイド68
の環状部72はプーリ61の調芯部66に嵌合された状
態となり、ガイド68が調芯される。また、円環部64
の前面とガイド68の間には隙間が設けられている。
【0035】プーリ61は、リミットバネ67及びガイ
ド68に対して摺動する場合に表面が削られる(摩耗す
る)ような材料で形成され、本実施の形態ではポリフェ
ニレンサルファイド(PPS)樹脂で形成されている。
【0036】また、ガイド68の前面には、連結部材を
構成する円環状の支持板74が複数箇所でネジ止め固定
されている。支持板74の内周側前面には連結部材を構
成する円環状の緩衝ゴム75が接着固定されている。緩
衝ゴム75の前面には連結部材を構成する円環状の連結
板76が接着固定されている。連結板76の中央には円
筒状のブッシュ77が固着され、ブッシュ77が回転軸
27の前端側に挿嵌されている。そして、連結板76が
支持部材78を介してボルト79により回転軸27に締
め付け固定されている。
【0037】次に、以上のように構成された圧縮機21
の作用について説明する。車両エンジン70が起動され
ると、動力伝達機構を介して圧縮機21の回転軸27が
回転される。回転軸27が回転されると、回転支持体3
2を介して斜板36が回転され、ピストン30がシリン
ダボア29内において往復動される。このピストン30
の運動により、冷媒ガスが外部冷却回路41から圧縮機
21内に導入される。具体的には、斜板36が最大傾角
状態に傾動されたときには、遮断体51が吸入通路開放
バネ52の付勢力により前方の開位置に移動される。そ
して、吸入通路40が開かれて、外部冷媒回路41から
吸入通路40、収容室39、連通口47を介して吸入室
45内に冷媒ガスが導入される。この斜板36の最大傾
角は、斜板36の前面に形成された規制突部36aと回
転支持体32との当接によって規制される。
【0038】一方、斜板36が最小傾角状態に傾動され
たときには、遮断体51が吸入通路開放バネ52の付勢
力に抗して後方の閉位置に移動される。そして、遮断体
51が吸入通路40を塞ぎ、外部冷媒回路41から吸入
室45への冷媒ガスの導入が停止される。
【0039】これにより、圧縮機21は、冷房負荷の存
在しない状態においても、最小傾角状態での運転が継続
可能となっている。即ち、この圧縮機21は、回転軸2
7と動力源とをクラッチを介することなく常時連結可能
な、いわゆるクラッチレスタイプとなっている。
【0040】車両エンジン70の起動時においては、蒸
発器44の温度が設定温度以下であれば、ソレノイド5
8は消磁され、電磁開閉弁57が開放されて給気通路5
6は開放される。これにより、吐出室46内の冷媒ガス
が給気通路56を介してクランク室31内に供給され、
クランク室31内の圧力が高くなって、斜板36の傾角
が減少される。斜板36の傾角が減少されると、その傾
動に伴いスラストベアリング53を介して遮断体51に
後方への移動力が付与される。遮断体51の移動によ
り、吸入通路40が閉じられて、外部冷媒回路41から
吸入室45内への冷媒ガスの導入が阻止される。このた
め、クランク室31内の冷媒ガスは、放圧通路54、遮
断体51の内部、放圧通口55、収容室39、連通口4
7、吸入室45、吸入弁機構49、シリンダボア29の
内部、吐出弁機構50、吐出室46、給気通路56を通
り再びクランク室31内へと循環される。即ち、圧縮機
21の内部において、冷媒ガスの循環通路が形成されて
いる。
【0041】そして、冷房負荷が増大し、蒸発器44の
温度が設定温度を超えると、ソレノイド58が励磁さ
れ、電磁開閉弁57が閉止されて給気通路56は閉止さ
れる。これにより、吐出室46内の冷媒ガスが給気通路
56を介してクランク室31内に供給されなくなり、ク
ランク室31内の圧力のみが放圧通路54、遮断体51
の内部、放圧通口55、収容室39、及び連通口47を
介して吸入室45内に放出される。従って、クランク室
31内の圧力が次第に減少されて、斜板36の傾角が増
大される。斜板36の傾角が増大されると、遮断体51
の移動により、吸入通路40が開放されて、外部冷媒回
路41から吸入室45内への冷媒ガスの導入が再開され
る。そして、最大吐出容量の圧縮運転が行われる。
【0042】次に、動力伝達機構の作用について説明す
る。車両エンジン68からの動力は、ベルト69、プー
リ61を介してリミットバネ67に伝達される。そし
て、リミットバネ67の係合凸部71から凹部73aの
傾斜部73bと反対側の壁面を介してガイド68に伝達
される。このガイド68に伝達された動力は、さらに支
持板74、緩衝ゴム75、連結板76及びブッシュ77
を介して圧縮機21の回転軸27に伝達される。
【0043】この動力伝達に際し、圧縮機21側の運転
状況に応じて、回転軸27にはプーリ61の回転方向と
逆向きの負荷トルクが発生する。この負荷トルクによっ
て、リミットバネ67はその締結力が弛緩する方向にね
じり変形する。リミットバネ67のねじり変形が所定の
初期締付力を超えない範囲である場合には、リミットバ
ネ67とプーリ61との密着が保たれ、プーリ61から
回転軸27への動力伝達が継続される。また、プーリ6
1から回転軸27に動力が伝達されているので、プーリ
61とガイド68とは同方向に同期回転する。このた
め、調芯部66は摩耗されない。さらに、リミットバネ
67の係合凸部71から傾斜部73bと反対側の壁面を
介してガイド68に動力が伝達される際に、係合凸部7
1及びガイド68を介して回転軸27に曲げ力が発生す
る。この際、ガイド68がプーリ61方向(前後方向)
に押されるが、ガイド68が受けた力は調芯部66を介
して直接プーリ61が受ける。このため、プーリ61か
ら回転軸27に動力が伝達される際に発生する曲げ力に
拮抗する力を調芯部66及びプーリ61により得ること
ができ、該曲げ力に基づくガイド68を含んだ連結部材
の傾動が効果的に抑制される。このとき、調芯部66と
環状部72との間に隙間は有していないので、ガイド6
8を含んだ連結部材はプーリとほぼ一体と見なすことが
でき、動力伝達時において安定した同期回転が行われ
る。従って、回転軸27の軸受け等に偏荷重が作用する
のを抑制することができる。
【0044】一方、圧縮機21側において何らかの原因
で過大な負荷トルクが発生すると、リミットバネ67は
その締結力が弛緩する方向にねじり変形し、負荷トルク
に耐えられなくなってリミットバネ67が緩んだ状態と
なる。そして、リミットバネ67とプーリ61の巻回部
63との間ですべりが生じて、プーリ61から回転軸2
7への動力伝達が遮断され、リミットバネ67は巻回部
63の外周面に対して相対回転する。この回転により巻
回部63の外周面が削られ、巻回部63の外径が、無負
荷時のリミットバネ67の内径とほとんど変わらない状
態になる。この状態では、リミットバネ67は動力伝達
が遮断された状態で巻回部63に対してほとんど抵抗な
く空転される。また、このようにリミットバネ67が緩
んだ状態であっても、プーリ61はベルト69を介して
回転しているため、プーリ61はガイド68に対して相
対回転し、プーリ61の調芯部66がガイド68の環状
部72との摺動によって摩耗する。この摩耗により、プ
ーリ61からガイド68への引き摺りトルクの伝達が絶
たれる。
【0045】また、リミットバネ67が巻回部63の外
周面上に対して相対回転する状態においても、リミット
バネ67の係合凸部71とガイド68の係合凹部73と
は係合されている。このため、リミットバネ67の軸線
方向への移動が規制される。
【0046】上記実施の形態によれば、以下に示す効果
を有する。 (イ)エンジン70側の第1回転体としてのプーリ61
の回転を過負荷が作用しない限り第2回転体としての回
転軸27にトルク伝達するリミットバネ67が巻回さ
れ、過負荷が作用した際にはリミットバネ67との相対
回転により削られる巻回部がプーリ61に一体形成され
ている。従って、巻回部を別体に形成してネジ等で固定
した従来装置に比較して、部品点数が少なくなって組み
付けが簡単になる。
【0047】(ロ)リミットバネ67の係止を、係合凸
部71と係合凹部73との係合で行っているので、ガイ
ド68の構造を簡単にすることができる。 (ハ)リミットバネ67の係合凸部71とガイド68の
係合凹部73とが係合され、またリミットバネ67の係
合凸部71は回転軸27の接線方向に延出する量はわず
かである。このため、リミットバネ67が回転軸27の
接線方向に大きく延出されている構成に比較して、動力
伝達に伴ってプーリ61に曲げ力が作用するのを抑制す
ることができ、動力伝達に伴って回転軸27のラジアル
ベアリング28等に偏荷重が作用するのを抑制すること
ができる。
【0048】(ニ)プーリ61に合成樹脂を用いている
ので、プーリ61の形状を厳密に加工することが容易に
なり、リミットバネ67の締め代量の調整が容易とな
る。 (ホ)プーリ61とリミットバネ67との間で摺動が発
生した場合、無理な力が加わらずにプーリ61を形成し
ている合成樹脂(PPS樹脂)が削られる(摩耗す
る)。従って、リミットバネ67と巻回部63とは互い
に抵抗をほとんど生じることなく空転する状態となり、
トルクの伝達遮断後にプーリ61が回転を継続しても摩
擦による発熱を小さくでき、周辺の機器に対して高温に
よる損傷を与えることを防止できる。
【0049】(ヘ)調芯部66と環状部72との間に隙
間がないので、ガイド68を含んだ連結部材はプーリと
ほぼ一体と見なすことができ、動力伝達時において安定
した同期回転が行われる。従って、回転軸27の軸受け
等に偏荷重が作用するのを抑制することができる。ま
た、プーリ61及びガイド68を厳密に加工しなくて
も、ガイド68のがたつきを防止でき、プーリ61及び
ガイド68の製造が容易になる。また、製造コストを低
減することができる。
【0050】(ト)プーリ61に調芯部66(傾動規制
部)が一体に形成されているので、動力伝達機構の部品
点数を減少させることができる。 (チ)リミットバネ67の係合凸部71とガイド68の
係合凹部73とが係合されている。このため、圧縮機2
1側において過大な負荷トルクが発生し、リミットバネ
67の締結力が減少しても、リミットバネ67は、その
軸線方向への移動が規制される。従って、ねじりコイル
バネの軸線方向への移動に伴う振動、及びその振動に伴
う騒音が生じない。また、ねじりコイルバネがプーリ6
1から脱落する虞がなくなる。
【0051】(リ)プーリ61の収容部65内にリミッ
トバネ67が収容されているので、プーリ61にリミッ
トバネ67を密着させるために、プーリ61の巻回部6
3をその回転軸方向(前後方向)に延出する必要がなく
なる。このため、巻回部63を延出してリミットバネ6
7を密着させた場合に比べ、その前後方向の長さを短く
することができる。また、収容部65がプーリ61の軽
量化に寄与する。
【0052】(ヌ) 駆動源側の第1回転体をプーリ6
1としたため、既設の駆動源の出力軸に固定されたプー
リの取付構造等を変更せずに適用できる。従って、車両
の補機、例えば空調用に使用するクラッチレス圧縮機に
適用した場合、補機側の変更だけで既存の車両に適用で
る。
【0053】なお、実施の形態は上記に限らず、例えば
以下の場合であってもよい。 ○ エンジン70側の第1回転体に連結部材を一体回転
可能に止着し、プーリ61を被動機器側の第2回転体と
してもよい。例えば、駆動源(例えばモータ)の回転軸
に前記実施の形態と同様な構成で連結部材を一体回転に
取り付け、駆動源のハウジングに設けた支持筒部にプー
リを回転可能に支持する。そして、プーリに巻き掛けら
れたベルトを介して被動機器に回転軸の回転を伝達する
構成とする。この場合も、前記実施の形態の(イ)〜
(リ)の効果を有する。
【0054】○ 調芯部66は、ガイド68の環状部7
2の外周面の全面に当接するものの他、例えば調芯部6
6を先端側に向かって拡径となるテーパ状に形成し、環
状部72の先端に当接するものであってもよい。また、
円環部64の先端の内周面を先端側に向かって拡径とな
るテーパ状に形成してもよい。これらの場合、プーリ6
1を厳密に加工しなくても、ガイド68のがたつきを防
止でき、プーリ61の製造が容易になる。
【0055】○ 調芯部66は、円環部64の内周側先
端の全周に環状に形成されてガイド68と嵌合するもの
の他、例えば円環部64の先端の内周面に等間隔に形成
されてガイド68と係合するものであってもよい。この
場合にもガイド68を調芯することができる。
【0056】○ ガイド68は環状部72のみで構成さ
れ、この環状部72の内周側前面に係合凹部73が設け
られたものであってもよい。この場合、ガイド68の形
状を簡単にすることができる。
【0057】○ プーリ61の円環部64の前面とガイ
ド68との間に隙間を有するものの他、円環部64の前
面がガイド68に当接したものであってもよい。 ○ プーリ61は、ガイド68等との摺動により摩耗さ
れる材料の他、低軟化点の熱可塑性樹脂のようにガイド
68等との摺動により変形、例えば溶融する材料であっ
てもよい。
【0058】○ プーリ61は、ガイド68等との摺動
により摩耗される材料であることが好ましく、PPS樹
脂等の高軟化点の熱可塑性樹脂の他、エポキシ樹脂等の
熱硬化性樹脂であってもよい。また、ガラス繊維、炭素
繊維、タルク、クレー等の無機物が充填された合成樹脂
材料であってもよい。これらの場合、樹脂が溶融してア
ンギュラベアリング60等の内部に入り込むことを防止
することができる。
【0059】○ ねじりコイルバネは、動力伝達時に発
生する負荷トルクによってねじり変形可能なものであれ
ばよく、リミットバネ67の素線の断面形状は四角形の
他、円形であってもよい。また、鋼製の素線でなくても
よい。
【0060】○ ガイド68の係合凹部73は、リミッ
トバネ67の係合凸部71を係止できる形状であればよ
く、例えば傾斜部73bを設けずに凹部73aのみで形
成したものであってもよい。
【0061】○ 傾動規制部として、ガイド68が傾動
した場合にガイド68の外周面に当接するような隙間を
有する環状凸条を形成してもよい。この場合、プーリ6
1から回転軸27に動力が伝達され、回転軸27に発生
する曲げ力によってガイド68が傾動して環状凸条(傾
動規制部)と接触する。この接触によりガイド68の大
きな傾動が抑制され、回転軸27の軸受け等に偏荷重が
作用するのを抑制することができる。また、ガイド68
のがたつきを軽減することができ、プーリ61及びガイ
ド68を厳密に加工しなくてもよくなる。
【0062】○ 傾動規制部を省略してもよい。以下
に、前記実施の形態から把握できる請求項以外の技術的
思想を効果とともに説明する。
【0063】(1) 請求項4は請求項5に記載の発明
において、傾動規制部は前記環状部の外周と係合可能に
先端側に向かって拡径となるテーパ状に形成されている
動力伝達機構。この場合、第1回転体を厳密に加工しな
くても、連結部材を調芯することができそのがたつきを
より抑制できる。
【0064】(2) 請求項3〜請求項5のいずれか一
項に記載の動力伝達機構を備えた圧縮機。この場合、対
応する発明と同様の効果を有する圧縮機とすることがで
きる。
【0065】
【発明の効果】以上詳述したように、請求項1〜請求項
5に記載の発明によれば、被動側機器に異常が生じて過
負荷が発生したときに、速やかにトルクの伝達を絶ち、
トルクの伝達遮断後に駆動源が回転を継続しても、摩擦
による発熱を小さくでき、しかも部品点数が少なく組み
付けが簡単になる。
【0066】請求項2に記載の発明によれば、ねじりコ
イルバネとの摺動により巻回部が摩耗されるため、巻回
部が溶融する樹脂で形成された場合と異なり樹脂が軸受
け等の内部に入り込むことを防止することができる。
【0067】請求項3に記載の発明によれば、既設の駆
動源の出力軸に固定されたプーリの取付構造等を変更せ
ずに適用できる。請求項4に記載の発明によれば、第2
回転体の軸受け等に偏荷重が作用するのを抑制すること
ができる。
【0068】請求項5に記載の発明によれば、第1回転
体を軽量化することができる。また、第2回転体にねじ
りコイルバネを配置する別途空間を設ける必要がなくな
り、動力伝達機構を小さくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態の動力伝達機構を備えた圧縮機の
断面図。
【図2】 図1の動力伝達機構部の拡大図。
【図3】 実施の形態のガイド、バネ、プーリの斜視
図。
【符号の説明】
21…被動機器としての圧縮機、27…第2回転体とし
ての回転軸、61…第1回転体としてのプーリ、63…
巻回部、66…傾動規制部としての調芯部、67…ねじ
りコイルバネとしてのリミットバネ、68…連結部材を
構成するガイド、70…動力源としての車両エンジン、
72…環状部、74…連結部材を構成する支持板、75
…同じく緩衝ゴム、76…同じく連結板、77…同じく
ブッシュ。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 動力源側の第1回転体と被動機器側の第
    2回転体とを、動力伝達時に発生する負荷トルクによっ
    てねじり変形可能なねじりコイルバネを介して、動力伝
    達可能に連結する動力伝達機構であって、前記第1回転
    体及び第2回転体の一方の回転体には前記ねじりコイル
    バネの一端を係止する連結部材を一体回転可能に止着
    し、他方の回転体をその中心部に筒状の巻回部が一体形
    成されたプーリで構成するとともに、前記ねじりコイル
    バネを、常には前記巻回部の外周に密着するとともに、
    負荷トルクが所定値を超えて作用したときには前記巻回
    部への締結力を弛緩して該巻回部に対して相対回転可能
    となるように巻回し、かつ前記他方の回転体を前記ねじ
    りコイルバネの締結力が弛緩してねじりコイルバネが前
    記巻回部に対して相対回転したときに、ねじりコイルバ
    ネとの摺動により前記巻回部が変形又は摩耗する合成樹
    脂で形成した動力伝達機構。
  2. 【請求項2】 前記他方の回転体は前記ねじりコイルバ
    ネの締結力が弛緩して前記巻回部に対して相対回転した
    とき、ねじりコイルバネとの摺動により前記巻回部が摩
    耗される請求項1に記載の動力伝達機構。
  3. 【請求項3】 前記他方の回転体は第1回転体である請
    求項1又は請求項2に記載の動力伝達機構。
  4. 【請求項4】 前記連結部材は環状部を有し、前記第1
    回転体には該環状部と係合して連結部材の傾動を規制す
    る傾動規制部が一体に形成されている請求項3に記載の
    動力伝達機構。
  5. 【請求項5】 前記第1回転体には、前記巻回部の外側
    に該巻回部を中心とした環状の収容部が設けられ、前記
    ねじりコイルバネは前記収容部に収容された状態で配設
    され、前記連結部材は前記環状部がねじりコイルバネの
    外周側において前記収容部に挿入され、前記傾動規制部
    は前記環状部の外周側と係合するように形成されている
    請求項4に記載の動力伝達機構。
JP3326998A 1998-02-16 1998-02-16 動力伝達機構 Pending JPH11230187A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007517168A (ja) * 2003-12-09 2007-06-28 ライテンズ オートモーティブ パートナーシップ オルタネータデカプラのオーバランのためのスプリング移動制限器
JP2007285268A (ja) * 2006-04-20 2007-11-01 Mitsubishi Motors Corp ウォータポンプ

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JP2007517168A (ja) * 2003-12-09 2007-06-28 ライテンズ オートモーティブ パートナーシップ オルタネータデカプラのオーバランのためのスプリング移動制限器
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