JPH11230119A - 走行用油圧モータ駆動装置 - Google Patents

走行用油圧モータ駆動装置

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JPH11230119A
JPH11230119A JP10052788A JP5278898A JPH11230119A JP H11230119 A JPH11230119 A JP H11230119A JP 10052788 A JP10052788 A JP 10052788A JP 5278898 A JP5278898 A JP 5278898A JP H11230119 A JPH11230119 A JP H11230119A
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JP
Japan
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hydraulic motor
hydraulic
valve
casing
oil
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JP10052788A
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Katsuya Tagami
勝弥 田上
Keiichiro Uno
桂一郎 宇野
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Hitachi Construction Machinery Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Construction Machinery Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 油圧モータ内で発生した金属破片等の異物を
フィルタによって早期に濾過し、異物が油圧配管中に流
れ込むのを防止できるようにする。 【解決手段】 油圧モータ31のモータケーシング32
内に、油圧モータ31の圧油給排ポート31A,31B
とバルブケーシング20側の接続口33A,33Bとの
間で互いに並列接続された第1の通路部34A,34B
及び第2の通路部35A,35Bを設ける。また、通路
部34A,34Bの途中には一対のチェック弁36A,
36Bを設け、通路部35A,35Bの途中には一対の
フィルタ37A,37Bを設ける。そして、油圧モータ
31からの戻り油が通路部35A,35Bを介してタン
ク12側へと排出されるときには、この戻り油中の異物
をフィルタ37A,37Bによって除去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば油圧ショベ
ル等の建設機械に好適に用いられる走行用油圧モータ駆
動装置に関し、特に、ブレーキバルブのバルブケーシン
グを走行用油圧モータのモータケーシングから分離して
搭載するようにした大型の建設機械に適用される走行用
油圧モータ駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3及び図4を参照して従来技術による
大型の油圧ショベルに適用された走行用油圧モータ駆動
装置について述べる。
【0003】図において、1は油圧ショベルの下部走行
体、2は該下部走行体1上に旋回可能に搭載された上部
旋回体で、該上部旋回体2は下部走行体1と共に作業車
両を構成している。そして、上部旋回体2は骨組構造を
なす旋回フレーム3を有し、該旋回フレーム3上には運
転室4,機械室5及びカウンタウエイト6等が設けられ
ている。
【0004】また、下部走行体1と上部旋回体2との間
には旋回装置7が設けられ、該旋回装置7は旋回用の油
圧モータ及び減速機(いずれも図示せず)等により、上
部旋回体2を下部走行体1上で旋回駆動する構成となっ
ている。さらに、上部旋回体2には旋回フレーム3の前
部側に作業装置8が俯仰動可能に設けられ、該作業装置
8は土砂等の掘削作業を行うものである。
【0005】次に、図4を参照して油圧ショベルの走行
用油圧回路について述べるに、11はタンク12と共に
油圧源を構成する油圧ポンプで、該油圧ポンプ11は原
動機13と共に上部旋回体2の機械室5内に設けられ、
原動機13で回転駆動されることによりタンク12内の
作動油を高圧の圧油として吐出させる。
【0006】14は下部走行体1に設けられた走行用の
油圧モータで、該油圧モータ14はモータケーシング1
5を有し、該モータケーシング15は下部走行体1のト
ラックフレーム1A側に後述のバルブケーシング20か
ら分離して搭載されている。また、油圧モータ14は一
対の圧油給排ポート14A,14Bを有し、該圧油給排
ポート14A,14Bには一対の油路となるモータ用の
主管路16A,16Bが接続されている。そして、油圧
モータ14は該主管路16A,16Bを介して油圧ポン
プ11、タンク12に接続されることにより、油圧ポン
プ11からの圧油が給排され、油圧ショベル(車両)を
走行駆動するものである。
【0007】17は主管路16A,16Bの途中に設け
られた走行用の方向制御弁で、該方向制御弁17は例え
ば6ポート3位置の油圧パイロット式方向切換弁等によ
り構成されている。そして、走行用の方向制御弁17
は、油圧ショベルのオペレータが運転室4内の操作レバ
ー(図示せず)を傾転操作することによって、中立位置
(イ)から切換位置(ロ),(ハ)に切換操作される。
【0008】ここで、方向制御弁17は切換位置(ロ)
で油圧ポンプ11からの圧油を主管路16Aを介して油
圧モータ14に供給し、油圧モータ14を一方向に回転
させると共に、該油圧モータ14からの戻り油を主管路
16Bを介してタンク12側へと排出させる。また、方
向制御弁17を切換位置(ハ)に切換えたときには、圧
油の供給方向が逆転し、油圧モータ14は逆向きに回転
駆動される。
【0009】18は下部走行体1と上部旋回体2との間
に位置して旋回装置7に設けられた回転継手としてのセ
ンタジョイントで、該センタジョイント18は後述のブ
レーキバルブ19と方向制御弁17との間に位置して主
管路16A,16Bの一部を構成するものである。そし
て、センタジョイント18は、上部旋回体2の旋回動作
時にも油圧ポンプ11からの圧油が油圧モータ14に給
排されるのを許す構成となっている。
【0010】19は油圧モータ14とセンタジョイント
18との間に位置して主管路16A,16Bの途中に設
けられたブレーキバルブで、該ブレーキバルブ19はバ
ルブケーシング20内に設けられたカウンタバランス弁
21と後述のオーバロードリリーフ弁22A,22B等
とによって構成されている。
【0011】また、ブレーキバルブ19は油圧モータ1
4と共に下部走行体1のトラックフレーム1A側に搭載
されているものの、バルブケーシング20がモータケー
シング15から分離されている。そして、下部走行体1
のトラックフレーム1Aにはバルブケーシング20とモ
ータケーシング15とを別個に配設することにより、こ
れらがトラックフレーム1Aから張出すのを抑えるよう
にしている。また、バルブケーシング20とモータケー
シング15との間は、主管路16A,16Bの一部とな
る一対のホース(配管)等を用いて互いに接続され、圧
油の流通を許す構成となっている。
【0012】ここで、ブレーキバルブ19のカウンタバ
ランス弁21は、方向制御弁17を中立位置(イ)から
切換位置(ロ),(ハ)に切換操作したときに、これに
ほぼ連動して切換わり、油圧ポンプ11からの圧油が油
圧モータ14に向けて供給されるのを許すと共に、油圧
ポンプ11からの戻り油をタンク12側へと排出させ
る。そして、方向制御弁17を中立位置(イ)に戻した
ときには、これに連動してカウンタバランス弁21も中
立位置に復帰し、慣性回転中の油圧モータ14から排出
(吐出)される戻り油がタンク12側に流出するのを遮
断する。これにより、カウンタバランス弁21は油圧モ
ータ14との間で主管路16Aまたは16B内にブレー
キ圧を発生させ、このブレーキ圧によって油圧モータ1
4に制動力を与えるものである。
【0013】また、車両が坂道等を降坂するときには、
降坂方向の慣性力が車両に作用することにより油圧モー
タ14が慣性回転され、油圧モータ14がポンプ作用を
行うことがある。そして、この場合にもカウンタバラン
ス弁21は中立位置に復帰し、油圧モータ14との間で
主管路16Aまたは16B内にブレーキ圧を発生させる
ことによって、車両の逸走を防止するものである。
【0014】22A,22Bは油圧モータ14とカウン
タバランス弁21との間に位置して主管路16A,16
B間に設けられた一対のオーバロードリリーフ弁で、該
オーバロードリリーフ弁22A,22Bは、油圧モータ
14の慣性回転時等に主管路16A(16B)内に発生
したブレーキ圧がリリーフ設定圧よりも高い過剰圧にな
ると、開弁してこの過剰圧を相手方となる主管路16B
(16A)側にリリーフさせる。そして、この間にオー
バロードリリーフ弁22A,22Bは慣性回転時のエネ
ルギを熱エネルギに変換することにより、油圧モータ1
4を徐々に停止させると共に、油圧モータ14に過負荷
が作用するのを防止するものである。
【0015】23,24は主管路16A,16Bの途中
に設けられたフィルタで、該フィルタ23,24のう
ち、油圧ポンプ11の吐出側に位置するフィルタ23
は、油圧ポンプ11から吐出される圧油中から異物等を
除去し、清浄化した圧油を油圧モータ14側に供給させ
るものである。
【0016】また、タンク12側に位置するフィルタ2
4は、例えば油圧モータ14から排出されてくる戻り油
中から異物等を除去し、作動油を清浄化した状態でタン
ク12内に還流(収容)させる機能を有している。
【0017】このように構成される従来技術の油圧ショ
ベルでは、運転室4内のオペレータが操作レバーを傾転
操作して方向制御弁17を中立位置(イ)から切換位置
(ロ)に切換えると、これに連動してカウンタバランス
弁21も切換わり、油圧モータ14には油圧ポンプ11
からの圧油(モータ駆動圧)が主管路16Aを介して圧
油が供給され、戻り油が主管路16Bを介してタンク1
2へと排出される。
【0018】これにより油圧モータ14が一方向に回転
駆動され、作業車両としての油圧ショベルは路上走行を
行うことになる。また、方向制御弁17を中立位置
(イ)から切換位置(ハ)に切換えたときには、油圧モ
ータ14が逆方向に回転駆動されることにより、車両は
逆向きに走行駆動される。
【0019】そして、タンク12内の作動油は、油圧ポ
ンプ11により高圧の圧油として主管路16A,16B
側に吐出されるときに、まずフィルタ23によって異物
等が除去され、清浄化した状態で油圧モータ14側に供
給される。また、油圧モータ14から排出されてくる戻
り油はフィルタ24によって異物等が除去され、予め清
浄化した状態でタンク12内へと還流される。
【0020】これにより、油圧ポンプ11、方向制御弁
17、センタジョイント18及びブレーキバルブ19内
等で発生した金属摩耗粉等の異物は、圧油(作動油)と
共にフィルタ23,24内を通過するときに、該フィル
タ23,24で濾過されるようになり、油圧モータ14
には清浄化した圧油が給排される。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、走行用の油圧モータ14によって大型の油
圧ショベルを走行駆動する構成としているから、油圧モ
ータ14の回転出力を増大させると共に、走行用の減速
機(図示せず)も複数の減速段を有する大型な構造とす
る必要が生じ、モータケーシング15全体が大型化して
いる。また、油圧モータ14が大型化することによっ
て、ブレーキバルブ19も耐圧性能を高めるために頑丈
な構造に形成することが要求され、バルブケーシング2
0も全体が大型化している。
【0022】そして、このような油圧モータ14を走行
用の減速機と共に下部走行体1のトラックフレーム1A
に収めるためには、モータケーシング15とバルブケー
シング20とを別構造として、両者をトラックフレーム
1Aに分離して搭載すると共に、バルブケーシング20
とモータケーシング15との間を、例えばホース等の油
圧配管を用いて接続せざる得ないのが実状である。
【0023】しかし、大型の油圧ショベルを過酷な作業
現場等で走行駆動するときには、周囲の岩石等が飛び石
となってモータケーシング15に衝突することがあり、
このときの衝撃等によってモータケーシング15内で
は、例えばシリンダブロックの各シリンダと各ピストン
との間等で摩耗、損傷が発生し易く、このときの破片等
が異物となって主管路16A,16B内へと入り込んで
しまう。また、油圧モータ14の経時劣化等によって
も、例えば摩耗粉や金属片等が主管路16A,16B内
に混入してしまう。
【0024】このため、従来技術にあっては、油圧モー
タ14内で発生した金属破片等の異物が主管路16A,
16B内に混入してカウンタバランス弁21やセンタジ
ョイント18内等に侵入し、これらの油圧機器を損傷さ
せることがあり、油圧機器の寿命を低下させるという問
題がある。また、主管路16A,16B内に散らばった
金属破片等の異物をメンテナンス時に取除くためには、
油圧配管全体を洗浄する必要があり、メンテナンス作業
に大変な手間が掛かるという問題がある。
【0025】本発明は上述した従来技術の問題に鑑みな
されたもので、本発明は油圧モータ内で発生した金属破
片等の異物をフィルタで早期に除去することができ、こ
れらの異物が油圧配管中に流れ込むのを防止できると共
に、メンテナンス時の作業性を向上でき、油圧機器の寿
命を延ばすことができるようにした走行用油圧モータ駆
動装置を提供することを目的としている。
【0026】
【課題を解決するための手段】上述した課題を解決する
ために本発明は、油圧源から圧油が給排されることによ
り車両を走行駆動する走行用の油圧モータと、該油圧モ
ータを油圧源に接続する一対の油路の途中に設けられ該
油圧モータへの圧油の給排を制御する方向制御弁と、前
記油圧モータと方向制御弁との間に位置して前記一対の
油路の途中に設けられ前記油圧モータにブレーキ圧を発
生させるブレーキバルブとからなり、該ブレーキバルブ
のバルブケーシングを前記油圧モータのモータケーシン
グから分離して搭載した走行用油圧モータ駆動装置に適
用される。
【0027】そして、請求項1の発明が採用する構成の
特徴は、前記一対の油路の途中に、前記油圧モータの圧
油給排ポートと近い位置にフィルタを設け、該フィルタ
は前記油圧モータの戻り油中から異物を除去する構成と
したことにある。
【0028】このように構成することにより、走行用の
油圧モータ内で発生した異物をフィルタで除去すること
ができ、これらの異物が油路内に入り込んで下流側の油
圧機器へと侵入するのを防止できる。
【0029】また、請求項2の発明では、モータケーシ
ング内には、油圧モータの圧油給排ポートに対して互い
に並列に接続され一対の油路の一部を構成する並列通路
部と、該並列通路部のうち一方の通路部の途中に位置し
油圧源からの圧油が油圧モータに向けて供給されるのを
許し逆向きの流れを阻止するチェック弁とを設けると共
に、前記モータケーシング内には前記並列通路のうち他
方の通路部の途中に前記フィルタを配設する構成として
いる。
【0030】これにより、チェック弁はモータケーシン
グ内で並列通路部のうち一方の通路部を圧油供給側の通
路部とし、油圧源からの圧油が油圧モータに供給される
のを許す。また、他方の通路部はモータケーシング内で
排出側の通路部となり、油圧モータからタンク側に排出
される戻り油中に異物が入り込んでいるときには、この
異物をフィルタによって除去することができる。
【0031】一方、請求項3の発明が採用する構成の特
徴は、ブレーキバルブのバルブケーシングには、一対の
油路の途中位置にフィルタを設け、該フィルタは油圧モ
ータの戻り油中から異物を除去する構成としたことにあ
る。
【0032】このように構成することにより、走行用の
油圧モータ内で発生した異物をブレーキバルブ内のフィ
ルタで除去することができ、これらの異物が油路内に入
り込んで下流側の油圧機器へと侵入するのを防止でき
る。
【0033】また、請求項4の発明では、バルブケーシ
ング内に、モータケーシングとの接続端に近い位置で互
いに並列に接続され一対の油路の一部を構成する並列通
路部と、該並列通路部のうち一方の通路部の途中に位置
し油圧源からの圧油が油圧モータに向けて供給されるの
を許し逆向きの流れを阻止するチェック弁とを設けると
共に、前記バルブケーシング内には前記並列通路部のう
ち他方の通路部の途中にフィルタを配設する構成として
いる。
【0034】これにより、チェック弁はバルブケーシン
グ内で並列通路部のうち一方の通路部を圧油供給側の通
路部とし、油圧源からの圧油が油圧モータに供給される
のを許す。また、他方の通路部はバルブケーシング内で
排出側の通路部となり、油圧モータからタンク側に排出
される戻り油中に異物が入り込んでいるときには、この
異物をフィルタによって除去することができる。
【0035】さらに、請求項5の発明では、車両は、下
部走行体と、該下部走行体上に旋回可能に搭載された上
部旋回体とからなり、該上部旋回体と下部走行体との間
には一対の油路の一部を構成する回転継手を設けてい
る。
【0036】これにより、上部旋回体を下部走行体上で
旋回動作させたときにも、一対の油路は回転継手の前,
後で常に連通状態を保ち、上部旋回体側の油圧源から下
部走行体側の油圧モータに圧油を給排し続けることがで
きる。そして、油圧モータで発生した異物をフィルタで
除去することにより、これらの異物が回転継手内に侵入
するのを防止できる。
【0037】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態による
走行用油圧モータ駆動装置を添付図面に従って詳述す
る。なお、実施の形態では前述した図3及び図4に示す
従来技術と同一の構成要素に同一の符号を付し、その説
明を省略するものとする。
【0038】ここで、図1は本発明の第1の実施の形態
を示しているに、図中、31は本実施の形態で採用した
走行用の油圧モータで、該油圧モータ31は従来技術で
述べた油圧モータ14とほぼ同様に構成され、バルブケ
ーシング20とは分離して下部走行体1のトラックフレ
ーム1A(図3参照)に搭載されるモータケーシング3
2を有している。そして、モータケーシング32はバル
ブケーシング20と対向する端面側に一対の接続口33
A,33Bを有し、該接続口33A,33Bはホース等
の油圧配管を介してバルブケーシング側に接続されてい
る。
【0039】しかし、本実施の形態にあっては、モータ
ケーシング32内に、油圧モータ31の圧油給排ポート
31A,31Bと接続口33A,33Bとの間に位置し
て一方の通路部としての第1の通路部34A,34B及
び他方の通路部としての第2の通路部35A,35Bが
設けられている。そして、第1の通路部34A,34B
と第2の通路部35A,35Bとは、圧油給排ポート3
1A,31Bと接続口33A,33Bとに対して互いに
並列に接続された並列通路部となり、油圧モータ31の
主管路16A,16Bの一部を構成している。
【0040】36A,36Bは通路部34A,34Bの
途中に設けられた一対のチェック弁で、該チェック弁3
6A,36Bは油圧ポンプ11からの圧油が油圧モータ
31側に向けて供給されるのを許し、逆向きの流れを阻
止するものである。これにより、チェック弁36A,3
6Bは通路部34A,34Bを圧油供給側の通路部とし
て機能させ、通路部35A,35Bを排出側の通路部と
して機能させるものである。
【0041】37A,37Bは通路部35A,35Bの
途中に設けられた一対のフィルタを示し、該フィルタ3
7A,37Bは、油圧モータ31からの戻り油が通路部
35A,35Bを通過してタンク12側へと排出される
ときに、この戻り油中から異物を濾過するものである。
これにより、戻り油は接続口33A,33Bを通過する
ときには既に清浄化され、この状態で下流(タンク1
2)側へと流通することになる。
【0042】本実施の形態による走行用油圧モータ駆動
装置は、上述の如き構成を有するもので、その基本的な
作動については従来技術によるものと格別差異はない。
【0043】然るに、本実施の形態による走行用油圧モ
ータ駆動装置では、油圧モータ31のモータケーシング
32内に、油圧モータ31の圧油給排ポート31A,3
1Bとバルブケーシング20側の接続口33A,33B
との間で互いに並列接続された並列通路部としての第1
の通路部34A,34Bと第2の通路部35A,35B
とを設け、該通路部34A,34B、35A,35Bに
よって主管路16A,16Bの一部を構成すると共に、
通路部34A,34Bの途中には一対のチェック弁36
A,36Bを設け、通路部35A,35Bの途中には一
対のフィルタ37A,37Bを設ける構成としているか
ら、下記のような作用効果を得ることができる。
【0044】即ち、チェック弁36A,36Bは油圧ポ
ンプ11からの圧油が油圧モータ31側に向けて供給さ
れるのを許し、逆向きの流れを阻止することにより、第
1の通路部34A,34Bを圧油供給側の通路部として
機能させ、第2の通路部35A,35Bを排出側の通路
部として機能させる。そして、油圧モータ31からの戻
り油が通路部35A,35Bを介してタンク12側へと
排出されるときには、この戻り油中の異物をフィルタ3
7A,37Bによって除去でき、下流側のバルブケーシ
ング20内等に清浄化した圧油を流通させることができ
る。
【0045】かくして、本実施の形態によれば、外部か
らの衝撃等によって走行用の油圧モータ31内に金属破
片等の異物が発生した場合でも、この異物が油圧モータ
31の戻り油と共に下流側に排出されるのをフィルタ3
7A,37Bによって防止でき、戻り油を清浄化した状
態で下流側のカウンタバランス弁21やセンタジョイン
ト18等に流通させることができる。
【0046】そして、油圧モータ31内で発生した異物
をモータケーシング32内のフィルタ37A,37Bで
捕捉することにより、下流側のカウンタバランス弁21
やセンタジョイント18内等に異物が侵入するのを抑
え、これらの油圧機器が異物によって損傷されるのを防
止できると共に、メンテナンス作業時にはフィルタ37
A,37Bの交換作業を行うのみで対処でき、油圧配管
全体を洗浄する等の手間を省くことができる。
【0047】従って、本実施の形態によれば、走行用の
油圧モータ31内で発生した金属破片等の異物をモータ
ケーシング32内のフィルタ37A,37Bで早期に濾
過することができ、これらの異物が油圧配管中に流れ込
むのを防止できる。そして、メンテナンス時に配管全体
を洗浄する等の煩雑な作業を省略でき、作業性を大幅に
向上できると共に、例えばセンタジョイント18等の油
圧機器が異物によって損傷されるの防止でき、油圧機器
の寿命を延ばすことができる。
【0048】次に、図2は本発明の第2の実施の形態を
示し、本実施の形態の特徴は、油圧モータ内で発生した
異物を除去するためのフィルタをバルブケーシングに設
ける構成としたこにある。
【0049】図中、41は本実施の形態で採用した走行
用の油圧モータで、該油圧モータ41は従来技術で述べ
た油圧モータ14とほぼ同様に構成され、後述のバルブ
ケーシング44から分離して下部走行体1のトラックフ
レーム1A(図3参照)に搭載されるモータケーシング
42を有している。
【0050】43は油圧モータ41とセンタジョイント
18との間に位置して主管路16A,16Bの途中に設
けられたブレーキバルブで、該ブレーキバルブ43はモ
ータケーシング42から分離されたバルブケーシング4
4を有している。そして、該バルブケーシング44内に
はカウンタバランス弁45及びオーバロードリリーフ弁
46A,46B等が設けられ、これらは従来技術で述べ
たカウンタバランス弁21及びオーバロードリリーフ弁
22A,22Bと同様に構成されている。
【0051】しかし、本実施の形態にあっては、モータ
ケーシング42と対向するバルブケーシング44の端面
側に一対の接続端となる接続口47A,47Bが形成さ
れ、該接続口47A,47Bは主管路16A,16Bの
一部をなすホース等の油圧配管を介して油圧モータ41
の圧油給排ポート41A,41B側に接続される構成と
なっている。
【0052】さらに、バルブケーシング44内には、一
対のオーバロードリリーフ弁46A,46Bと接続口4
7A,47Bとの間に位置して一方の通路部としての第
1の通路部48A,48B及び他方の通路部としての第
2の通路部49A,49Bが設けられている。そして、
第1の通路部48A,48Bと第2の通路部49A,4
9Bとは、接続口47A,47Bとに対して互いに並列
に接続された並列通路部となり、油圧モータ41の主管
路16A,16Bの一部を構成している。
【0053】50A,50Bは通路部48A,48Bの
途中に設けられた一対のチェック弁で、該チェック弁5
0A,50Bは油圧ポンプ11からの圧油が油圧モータ
41側に向けて供給されるのを許し、逆向きの流れを阻
止するものである。これにより、チェック弁50A,5
0Bは第1の通路部48A,48Bを圧油供給側の通路
部として機能させ、第2の通路部49A,49Bを排出
側の通路部として機能させるものである。
【0054】51A,51Bは通路部49A,49Bの
途中に設けられた一対のフィルタを示し、該フィルタ5
1A,51Bは、油圧モータ41からの戻り油が通路部
49A,49Bを通過してタンク12側へと排出される
ときに、この戻り油中から異物を濾過するものである。
これにより、油圧モータ41からの戻り油は下流側のカ
ウンタバランス弁45等を通過するときには既に清浄化
され、この状態でタンク12側へと流通することにな
る。
【0055】かくして、このように構成される本実施の
形態にあっても、前記第1の実施の形態とほぼ同様の作
用効果を得ることができるが、特に本実施の形態では、
チェック弁50A,50B及びフィルタ51A,51B
をバルブケーシング44側に設けることにより、油圧モ
ータ41のモータケーシング42を小型化することがで
きる。
【0056】なお、前記第2の実施の形態では、チェッ
ク弁50A,50B及びフィルタ51A,51Bをバル
ブケーシング44内に設けた場合を例に挙げて説明した
が、本発明はこれに限るものではなく、例えばモータケ
ーシングとバルブケーシングとの間に別の追加ケーシン
グを設け、油圧モータ内で発生した異物を除去するため
のフィルタをこの追加ケーシング内に設ける構成として
もよい。そして、この場合でも、第1,第2の実施の形
態とほぼ同様に、互いに並列接続された第1,第2の通
路部を追加ケーシング内に設け、第1の通路部側にはチ
ェック弁を設けると共に、第2の通路部側にはフィルタ
を設ける構成とするのがよい。
【0057】さらに、前記各実施の形態では、作業車両
として油圧ショベルを例に挙げて説明したが、本発明は
これに限るものではなく、例えば自走式の油圧クレーン
等のように走行用油圧モータが装備された建設機械等の
作業車両に広く適用することができる。また、下部走行
体上で上部旋回体を旋回可能に搭載する形式の作業車両
に限らず、例えばブルドーザ等の上部旋回体を備えてい
ない建設機械等に適用してもよい。
【0058】
【発明の効果】以上詳述した通り、請求項1に記載の発
明によれば、一対の油路の途中で油圧モータの圧油給排
ポートと近い位置にフィルタを設け、該フィルタにより
油圧モータの戻り油から異物を除去する構成としたか
ら、走行用の油圧モータ内で発生した異物をフィルタに
よって早期に除去することができ、これらの異物が油路
内に入り込んで下流側の油圧機器へと侵入するのを防止
できる。従って、外部からの衝撃等によって走行用の油
圧モータ内で発生した金属破片等の異物を、モータケー
シング内またはその近傍位置でフィルタにより濾過する
ことができ、これらの異物が油圧配管中に流れ込むのを
防止できると共に、メンテナンス時の作業性を向上で
き、油圧機器の寿命を延ばすことができる。
【0059】また、請求項2に記載の発明では、モータ
ケーシング内に互いに並列接続された並列通路部を設け
ると共に、該並列通路部のうち一方の通路部の途中には
チェック弁を設け、他方の通路部の途中にはフィルタを
設ける構成としたから、チェック弁により一方の通路部
を圧油供給側の通路部として機能させ、他方の通路部を
排出側の通路部として機能させることができる。そし
て、油圧モータ内で発生した異物が戻り油中に入り込ん
だとしても、この異物をモータケーシング内でフィルタ
によって捕捉でき、下流側の油圧機器を保護することが
できる。
【0060】一方、請求項3に記載の発明では、ブレー
キバルブのバルブケーシングに、一対の油路の途中に位
置してフィルタを設ける構成としたから、走行用の油圧
モータ内で発生した異物をブレーキバルブ内のフィルタ
で除去することができ、これらの異物が油路内に入り込
んで下流側の油圧機器へと侵入するのを防止できると共
に、メンテナンス時の作業性を向上でき、油圧機器の寿
命を確実に延ばすことができる。
【0061】また、請求項4の発明では、バルブケーシ
ング内に並列接続された並列通路部を設けると共に、該
並列通路部うち一方の通路部の途中にはチェック弁を設
け、他方の通路部の途中にはフィルタを設ける構成とし
たから、チェック弁によりバルブケーシング内で一方の
通路部を圧油供給側の通路部として機能させ、他方の通
路部をバルブケーシング内で排出側の通路部として機能
させることができる。そして、油圧モータ内で発生した
異物が戻り油中に入り込んだとしても、この異物をバル
ブケーシング内でフィルタによって捕捉でき、下流側の
油圧機器を保護することができる。
【0062】さらに、請求項5に記載の発明では、上部
旋回体を下部走行体上で旋回動作させたときにも、一対
の油路を回転継手の前,後で常に連通状態に保つことが
できると共に、油圧モータで発生した異物をフィルタで
除去することにより、これらの異物が回転継手内に侵入
するのを防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による走行用油圧モ
ータ駆動装置を示す油圧ショベルの走行用油圧回路図で
ある。
【図2】本発明の第2の実施の形態による走行用油圧モ
ータ駆動装置を示す油圧ショベルの走行用油圧回路図で
ある。
【図3】従来技術による油圧ショベルを示す正面図であ
る。
【図4】従来技術による油圧ショベルの走行用油圧回路
図である。
【符号の説明】
1 下部走行体 2 上部旋回体 3 旋回フレーム 4 運転室 5 機械室 7 旋回装置 8 作業装置 11 油圧ポンプ(油圧源) 12 タンク 16A,16B 主管路(油路) 17 方向制御弁 18 センタジョイント(回転継手) 19,43 ブレーキバルブ 20,44 バルブケーシング 21,45 カウンタバランス弁 22A,22B,46A,46B オーバロードリリー
フ弁 31,41 油圧モータ 31A,31B,41A,41B 圧油給排ポート 32,42 モータケーシング 33A,33B 接続口 34A,34B,48A,48B 第1の通路部(一方
の通路部) 35A,35B,49A,49B 第2の通路部(他方
の通路部) 36A,36B,50A,50B チェック弁 37A,37B,51A,51B フィルタ 47A,47B 接続口(接続端)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油圧源から圧油が給排されることにより
    車両を走行駆動する走行用の油圧モータと、該油圧モー
    タを油圧源に接続する一対の油路の途中に設けられ該油
    圧モータへの圧油の給排を制御する方向制御弁と、前記
    油圧モータと方向制御弁との間に位置して前記一対の油
    路の途中に設けられ前記油圧モータにブレーキ圧を発生
    させるブレーキバルブとからなり、該ブレーキバルブの
    バルブケーシングを前記油圧モータのモータケーシング
    から分離して搭載した走行用油圧モータ駆動装置におい
    て、 前記一対の油路の途中には、前記油圧モータの圧油給排
    ポートと近い位置にフィルタを設け、該フィルタは前記
    油圧モータの戻り油中から異物を除去する構成としたこ
    とを特徴とする走行用油圧モータ駆動装置。
  2. 【請求項2】 前記モータケーシング内には、前記油圧
    モータの圧油給排ポートに対して互いに並列に接続され
    前記一対の油路の一部を構成する並列通路部と、該並列
    通路部のうち一方の通路部の途中に位置し前記油圧源か
    らの圧油が油圧モータに向けて供給されるのを許し逆向
    きの流れを阻止するチェック弁とを設けると共に、前記
    モータケーシング内には前記並列通路部のうち他方の通
    路部の途中に前記フィルタを配設する構成としてなる請
    求項1に記載の走行用油圧モータ駆動装置。
  3. 【請求項3】 油圧源から圧油が給排されることにより
    車両を走行駆動する走行用の油圧モータと、該油圧モー
    タを油圧源に接続する一対の油路の途中に設けられ該油
    圧モータへの圧油の給排を制御する方向制御弁と、前記
    油圧モータと方向制御弁との間に位置して前記一対の油
    路の途中に設けられ前記油圧モータにブレーキ圧を発生
    させるブレーキバルブとからなり、該ブレーキバルブの
    バルブケーシングを前記油圧モータのモータケーシング
    から分離して搭載した走行用油圧モータ駆動装置におい
    て、 前記ブレーキバルブのバルブケーシングには、前記一対
    の油路の途中位置にフィルタを設け、該フィルタは前記
    油圧モータの戻り油中から異物を除去する構成としたこ
    とを特徴とする走行用油圧モータ駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記バルブケーシング内には、前記モー
    タケーシングとの接続端に近い位置で互いに並列に接続
    され前記一対の油路の一部を構成する並列通路部と、該
    並列通路部のうち一方の通路部の途中に位置し前記油圧
    源からの圧油が油圧モータに向けて供給されるのを許し
    逆向きの流れを阻止するチェック弁とを設けると共に、
    前記バルブケーシング内には前記並列通路のうち他方の
    通路部の途中に前記フィルタを配設する構成としてなる
    請求項3に記載の走行用油圧モータ駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記車両は、下部走行体と、該下部走行
    体上に旋回可能に搭載された上部旋回体とからなり、該
    上部旋回体と下部走行体との間には前記一対の油路の一
    部を構成する回転継手を設けてなる請求項1,2,3ま
    たは4に記載の走行用油圧モータ駆動装置。
JP10052788A 1998-02-18 1998-02-18 走行用油圧モータ駆動装置 Pending JPH11230119A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102678683A (zh) * 2012-04-23 2012-09-19 北京市三一重机有限公司 一种过滤装置及具有该过滤装置的工程机械
CN108869460A (zh) * 2018-06-29 2018-11-23 山推工程机械股份有限公司 一种呼吸式过滤系统、其控制方法及推土机

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102678683A (zh) * 2012-04-23 2012-09-19 北京市三一重机有限公司 一种过滤装置及具有该过滤装置的工程机械
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