JPH11229593A - ボーダー構造及びその施工方法 - Google Patents

ボーダー構造及びその施工方法

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JPH11229593A
JPH11229593A JP5426298A JP5426298A JPH11229593A JP H11229593 A JPH11229593 A JP H11229593A JP 5426298 A JP5426298 A JP 5426298A JP 5426298 A JP5426298 A JP 5426298A JP H11229593 A JPH11229593 A JP H11229593A
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JP5426298A
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Mitsuo Ishii
満男 石井
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Kyodo Ky Tec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で、施工が容易なボーダー構造及
びその施工方法を提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明によるボーダー構造は、床面に敷
設される基本パネルと、壁面等と基本パネル端部間にあ
る空間Sに敷設されるボーダー部材と、基本パネルとボ
ーダー部材間の残余空間Wに架設されるパネル部材とか
らなり、ボーダー部材の上面にボーダー係合部を設定寸
法X以下の間隔毎に設け、ボーダー部材と壁面等の間隙
sが設定寸法X以下となるようにボーダー部材を敷設
し、ボーダー部材とパネル部材がボーダー係合部で係合
することを特徴とする。さらに、ボーダー部材が床面上
を移動可能とし、又はボーダー部材が床面上を移動し、
ボーダー部材と壁面等の間に更に別体のボーダー部材を
敷設可能なものとすると良好である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、床面へOA機器等
の電気配線を行う場合に用いる配線用二重床について、
床パネル又は二重床パネル等を床面に敷設した際に、壁
際や柱回り等に生ずる余剰空間を塞ぐためのボーダー構
造及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、床面にOA機器等の電気配線を行
う場合に、床面に置敷き式で敷設されるタイル、床パネ
ル、OAフロアや二重床などが、広範囲に利用されるよ
うになっている。特に、情報機器の急速な発展とその需
要の増大により、例えばオフィスにおいて配線用二重床
の利用が益々盛んになってきている。
【0003】配線用二重床は、その基本パネルとして支
持脚分離型パネル、支持脚一体型パネル、配線溝型パネ
ル、ダクトタイプなど種々のものが知られ、これにより
OA機器のための多くの配線処理が極めて合理的に行え
るようになった。
【0004】そして、配線用二重床においては、一般に
オフィスの床面に基本パネルが敷設された場合、その壁
際や柱回り等の室内端部には余剰空間が生じるのが常で
あり、この余剰空間は、現場で必要分の基本パネルを専
用の切断工具などで切断し、これをボーダー部材として
代用し敷設していた。しかしながら、通常基本パネルの
みでは処理しきれず、近年はこの施工の手間を低減する
ために、専用のボーダー処理部材が開発されている。
【0005】この種のボーダー処理に用いるボーダー部
材としては、以下のような構造のものが知られ、上記基
本パネルと組み合わせることによって広範囲に用いられ
ている。
【0006】ボーダー部材が、複数の小ブロック体
(実公平5−18427号)、分割片(特開平5−18
095号)、又は棒状体(特開平5−331993号)
であり、これを余剰空間に敷設して調整するものがあ
る。この構造は、構造が比較的簡単で施工も容易なのが
特徴である。
【0007】ボーダー部材に切り込みを多数設け、余
剰空間に応じてボーダー部材を切断することにより調整
するものがある(例えば、実登第2501424号、実
登第2510157号、実登第2510158号、実登
第2510159号、特開平4−93460号、実開平
5−24777号、実開平5−73147号)。この構
造は、切断する施工作業が必要であるが、上述の小ブロ
ック体等を設ける場合よりも精度よく処理できる。
【0008】ボーダー部材が伸縮自在の構造となって
おり、残余空間に応じて伸縮で調整するものがある(例
えば、実開平1−82234号、特開平3−36361
号、実開平5−16971号)。これは、その伸縮構造
で壁際に丁度合わせることができる。
【0009】基本パネルとボーダー部材とを架橋する
カバー材を有し、余剰空間を架橋空間として調整するも
のがある(例えば、特許第2641843号、特公平4
−1142号、特開平7−317285号)。この構造
は、基本パネル、ボーダー部材、カバー材の組み合わせ
により、壁際空間や壁際形状に応じて、自在に且つ精度
よく施工できるという特徴がある。
【0010】従来は、上述の〜のいずれかのボーダ
ー構造により、或いはこれらの組み合わせにより、配線
用二重床の余剰空間を処理していた。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記の各構
成のボーダー構造は、それぞれ以下のような欠点を有し
ていた。
【0012】のボーダー構造は、小ブロック体で構成
されるものでは、その小ブロック体の大きさに応じて余
剰空間より小さめのもので埋設されるのが常で、壁際部
分に間隙が生じてしまい、間隙をなくすためには新たな
別部材で埋める必要があった。分割片で構成されるもの
では異なる大きさのものや、何種類かのボーダー部材を
必要とし、部品点数の増加を伴うという問題点があっ
た。また、棒状体で構成されるものでは、敷設後の設置
安定性が悪く、また部分的に隙間の大きいところが生じ
るという問題点があった。
【0013】のボーダー構造は、耐荷重及び強度を維
持しつつ切断の施工性を向上させなければならないた
め、切断用の切り込み構造や、ボーダー部材の大きさ、
肉厚等を設定する支持構造等の設計が難しく、2つの機
能を両立させるためには構造が複雑化する。このため、
例えば成型、加工が難しいという製造上の問題が生じる
難点があり、簡単な構造で両者を満足させることは非常
に困難であるのが実情であった。
【0014】のボーダー構造は、ボーダー部材を伸縮
自在とする構造が必要で、結局、構造の複雑化、部品点
数の増加をきたしコストアップ要因になり、又成型も困
難となる製造上の問題があった。
【0015】のボーダー構造は、カバー材で基本パネ
ルとボーダー部材とを架橋し余剰空間を埋める構造であ
るから、カバー材が必要不可欠で部品点数が多くなり、
その分コストアップし、さらに施工に手間がかかるとい
う問題があった。
【0016】更に、〜のボーダー構造のいずれかを
組み合わせたものも存在するが、いずれも上述のような
それぞれの欠点を有することには変わりがない。また、
上述のようなボーダー構造は、ボーダー部材の位置決め
固定が容易にできず、位置ずれが生ずるという問題もあ
った。
【0017】従って、配線用二重床の技術分野において
は、簡単な構成で施工も比較的容易にできるボーダー構
造及びその施工方法が強く望まれていた。
【0018】本発明は上記従来の課題に鑑みなされたも
のであり、簡単な構造で、施工が容易なボーダー構造及
びその施工方法を提供することを目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】本発明によるボーダー構
造は、床面に敷設される基本パネルと、前記基本パネル
の敷設により生じた壁面等と前記基本パネル端部間にあ
る空間Sに敷設されるボーダー部材と、前記基本パネル
と前記ボーダー部材間の残余空間Wに敷設されるパネル
部材とからなるボーダー構造において、前記ボーダー部
材の上面にボーダー係合部を所定の微小間隔毎に設け、
前記ボーダー部材と前記パネル部材が前記ボーダー係合
部で係合することを特徴とする。
【0020】そして、前記ボーダー部材と柱回りや壁面
との間隙sが設定寸法X以下となるように前記ボーダー
部材を敷設し、前記ボーダー係合部の所定の微小間隔が
設定寸法X以下とすると好適である。
【0021】さらに、上記ボーダー構造で前記ボーダー
部材が床面上を前記微小間隔毎に移動可能とし、又は前
記ボーダー部材が床面上を移動し、前記ボーダー部材と
柱回りや壁面との間に更に別のボーダー部材を敷設可能
なものとすると良好である。
【0022】また、本発明によるボーダー構造の施工方
法は、床面に敷設される基本パネルと、柱回りや壁面と
前記基本パネル端部間にある空間Sに敷設され、上面に
設定寸法X以下の間隔でボーダー係合部を有するボーダ
ー部材と、前記基本パネルと前記ボーダー部材間の残余
空間Wに敷設されるパネル部材とからなるボーダー構造
の施工方法において、空間Sに前記ボーダー部材を敷設
する第1工程と、前記ボーダー部材と柱回りや壁面との
間隙sが設定寸法X以下となる位置まで、前記ボーダー
部材を敷設できた場合はその敷設状態を維持し、敷設で
きない場合は前記ボーダー部材を床面上で移動させて前
記位置に合わせる第2工程と、前記ボーダー係合部によ
り前記ボーダー部材と前記パネル部材とを係合する第3
工程とからなることを特徴とする。
【0023】そして、上記施工方法で第2工程に代え
て、前記ボーダー部材と柱回りや壁面との間隙sが設定
寸法X以下となる位置まで、前記ボーダー部材を敷設で
きた場合はその敷設状態を維持し、敷設できない場合は
前記ボーダー部材を床面上で移動させ、更に前記ボーダ
ー部材と壁面等の間に別のボーダー部材を敷設して前記
位置に合わせる工程を行うことを特徴とする。
【0024】
【作用】本発明によるボーダー構造及びその施工方法
は、ボーダー部材とパネル部材とを係合するのみの簡単
な施工である。そして、ボーダー部材を壁際や柱回り等
の空間Sにおける最適な位置、例えば壁面や柱面などの
室内における端部面(壁面等という。)とボーダー部材
との間隙sを所定の設定寸法X以下とする位置まで敷設
し、これに合わせて前述の係合をすることが可能であ
る。
【0025】特にボーダー部材が望ましい間隙sに位置
しない場合でも、ボーダー部材のスライド移動や別体の
ボーダー部材の追加により、間隙sを設定寸法X以下に
抑えて余剰空間を塞ぐことができる。そして、ボーダー
部材及びパネル部材は基本パネルと連続して略同一平面
を形成するように敷設できる。
【0026】また、パネル部材による基本パネル端部と
ボーダー部材間の架橋、又はボーダー部材同士の架橋に
は、係合部による係合を行うので、基本パネルやボーダ
ー部材を確実に位置決め固定して位置ずれ等を抑えるこ
とができ、特に粘着剤等を用いて固定する必要がない。
【0027】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体的な実施形態
に基づいて説明するが、本発明はかかる実施形態に限定
されるものではない。
【0028】本発明によるボーダー構造の基本的な構成
は、図1に示す如く、床面1に支持脚15で支持され敷
設される基本パネル10と、壁際や柱回り等の壁面等と
基本パネル10端部との間の床面端部空間Sに敷設され
るボーダー部材20と、基本パネル10と敷設されたボ
ーダー部材20間の所定の残余空間Wを架橋するパネル
部材30とからなる。
【0029】ボーダー部材20は、空間Sでパネル部材
30の寸法に応じて、所定の残余空間Wをあけた位置に
敷設される。そして、ボーダー部材と壁面等の間の間隙
sの大きさを所定の設定寸法X以下とする位置まで、ボ
ーダー部材20が敷設される。ボーダー部材20を敷設
する際、ボーダー部材20を前記位置に納めきることが
できない場合は(図3(a))、ボーダー部材20を基
本パネル10の方向へスライド移動させ、間隙sを設定
寸法X以下とする(図3(a)、図3(b))。
【0030】また、ボーダー部材20を敷き詰めた際、
端部間隙sの大きさが設定寸法Xを超えてしまう場合に
は、敷設したボーダー部材20を基本パネル10の方向
に所定間隔毎にスライドし、広がった間隙sにボーダー
部材20を切断した一列分のボーダー部材20又は別体
のボーダー部材20一列分を用い、新たに敷設すること
により、間隙sの大きさを設定寸法X以下とする(図
1、図4)。
【0031】ここで設定寸法Xは、例えば壁際や柱回り
に脚部を有する家具等を設置したとき、その脚部がカー
ペット等の床仕上材50を敷設した状態でも落ち込まな
い程度に設定する寸法である。即ち、一般にボーダー部
材20を壁面等に敷設する際には、壁際や柱回り等に存
在する小さな不陸を避けるため、ボーダー部材20と壁
面等の間に一定の間隙sを設けることが多い。しかし、
この間隙sがあきすぎると、例えば壁際等に脚部を有す
る家具等を設置したときその脚部が落ち込むことにな
る。そこで、間隙sを設定寸法X以下にすることが必要
となる。この設定寸法Xは、例えば約5mm〜約20m
mが好適であるが、その具体的設定値は用途等に応じて
任意である。尚、より好適には10mm〜15mmであ
る。
【0032】敷設されたボーダー部材20は、上記間隙
sを設定寸法X以下とする位置に対応してパネル部材3
0と係合可能であり、ボーダー係合部25とパネル係合
部35により係合する。ボーダー部材20と係合したパ
ネル部材30は、その基本パネル10の端部との隣接箇
所で、基本パネル10を支持する支持脚15により支持
され、残余空間Wを架橋する。
【0033】そして、ボーダー部材20上でパネル部材
30が係合していない部分には、ボーダーシート40が
載置され、基本パネル10とパネル部材30、ボーダー
シート40は連続して略同一平面を形成し、空間Sを埋
設する。さらに、その上にカーペット50を敷いて施工
が完了する(図3(c))。
【0034】基本パネル10は、本実施形態ではパネル
部10aと別体の支持脚15とからなる支持脚分離型パ
ネルであるが、床面に敷設される一般的な二重床、床パ
ネル、タイル等でよく、特に配線用二重床として支持脚
一体型・分離型パネル、配線溝型パネル、ダクト・ピッ
ト等が好適である。このような基本パネル10は、形
態、材質等は任意であり、如何なるものでも適用可能で
ある。
【0035】基本パネル10には、配線経路を形成する
支持脚や台座又は配線溝を形成する段部等の支持部が形
成されており、配線経路や配線溝には各種の配線や配線
器具が敷設され、その上面開口部を覆い上面を一様に平
らにする複数のパネルやカバーを架設するのが一般的で
ある。
【0036】ボーダー部材20は、所定の多角形状に形
成された小ブロック体20aが複数個並設され、各小ブ
ロック体20aは相互に連結部20bで連結されてい
る。連結方法は、小ブロック体20aの上端、側面、下
端等で連結部20bにより連結する構成が好適である
が、連結部20bの形態は問わず、小ブロック体20a
を連結する構成であれば任意である。ボーダー部材20
の上面には、後述するボーダー係合部25が複数凹設さ
れている。尚、ボーダー部材20の形態はこれに限定さ
れず、柱状のものや支持脚のあるパネル等、いわゆるボ
ーダー部材として機能するものであれば適用可能であ
る。
【0037】パネル部材30は、基本パネル10とボー
ダー部材20間を接続、架橋するために用い、ボーダー
部材20同士を架橋するために用いてもよい。パネル部
材30としては、基本パネル10で用いられるパネルや
配線溝用カバー等を共用すると、部品点数低減となって
好適である。パネル部材30の構成、材質、形態等は任
意である。
【0038】ボーダー係合部25とパネル係合部35
は、図2に示す如く、ボーダー部材20とパネル部材3
0とを係合するために機能し、この実施形態ではボーダ
ー部材20の上面に溝状凹部のボーダー係合部25を、
パネル部材30には突部型で四隅部に切り込みの入った
パネル係合部35を設けている。尚、図2のボーダー部
材20は図1の実施形態の変形例である。
【0039】ボーダー係合部25は、所定間隔X毎など
設定寸法X以下の所定間隔で、ボーダー部材20の上面
に複数規則的に凹設されている。即ち、ボーダー係合部
25の間隔は設定寸法Xに応じて決めることで、間隙s
を設定寸法X以下に調整することを容易にしている。例
えば、設定寸法Xを10mmとする場合、ボーダー係合
部25をボーダー部材20上面に10mm以下の間隔で
設ける。
【0040】尚、上述の実施形態では、ボーダー係合部
25は略凹部を、パネル係合部35は略突部としたが、
これに限定されるものではなく、略凹部及び略凸部をど
ちらに設けてもよく、また、略凹部及び略凸部の構造も
任意である。即ち、ボーダー部材20によりパネル部材
30が確実に支持固定可能であればよく、係合、嵌合機
能を有するものであればよい。ボーダー係合部25を凸
型とした場合も、設定寸法X以下の間隔で設けるとよ
い。
【0041】ここで、ボーダー係合部25の例について
述べる。図6(a)はボーダー部材20の小ブロック体
20aを部分的に拡大したものである。本例のボーダー
係合部25は凸部25aと凹部25bとで構成され、凸
部25aと凹部25bの幅寸法が異なる。凸部25aと
凹部25bの幅は同じ寸法としてもよいが、凸部25a
の幅寸法を大きくした方が、パネル部材30に対する支
持面積が増加するので、支持強度が大きくなる。
【0042】さらに、パネル係合部35と異なる幅寸法
で凹部25bを形成することで、パネル部材30の係合
部分を、図6の矢印に示す如く微妙に移動可能とするこ
とができ、間隙sが設定寸法X以下となるように微調整
できる。尚、図6(b)はボーダー部材20の変形例で
あり、凸部25aと凹部25bの幅寸法が図6(a)と
異なる。また、別の変形例として凹部25bの中心間の
距離tは同一としながら、凸部25aと凹部25bの幅
を変化させた例を図10に示す。これによって、パネル
部材30のさらなる微妙な移動が可能となり、適切な位
置で位置決めすることができる。
【0043】尚、ボーダー部材20には、ボーダー係合
部25の凹部25bから若しくはその近傍位置から、小
ブロック体20aを切断可能とする切込部25cを設け
てもよい。このようにすれば、切込部25cで切断した
切断体により、空間Sに納まるボーダー部材20を間隙
sが設定寸法X以下になるように、更に微妙に調整でき
る。
【0044】また、ボーダー係合部25とパネル係合部
35の係合構造の変形例について、図7及び図8に示
す。ここでは、パネル係合部35は爪状に形成し、ボー
ダー係合部25は凹溝状に形成して嵌合する構成であ
る。本例では、係合が嵌合構造のため位置決め固定が確
実にでき、パネル係合部35の加工も容易にできる。一
方、パネル係合部35を下向円錐突状に形成し、ボーダ
ー係合部25を下向円錐突状に対応した円錐凹溝状に形
成して係合するようにしてもよい(図9)。この場合、
ボーダー係合部25、パネル係合部35の加工が容易に
できる。
【0045】次に、ボーダー構造の施工方法について説
明する。
【0046】まず、図1に示す如く、オフィス等の部屋
の床面約中央位置から基本パネル10を支持脚15上に
複数敷設する。その敷設後には、柱回り、壁際等の部屋
周辺には、基本パネル10を敷設できない所定寸法で床
面端部空間Sが生じる。この空間Sには、ボーダー係合
部25を備えたボーダー部材20を、パネル部材30が
架橋可能である間隔の所定の残余空間Wをあけて敷き詰
めていく。ボーダー部材20の敷設する際には、支持脚
15にパネル部材30を敷設して、さらにボーダー係合
部25で前記パネル部材30とボーダー部材20を一旦
係合し、所定の残余空間Wをあけて空間S内に敷設して
もよい。
【0047】尚、基本パネル10端部と壁面等の間に、
設定寸法X以下に間隙sをあけてボーダー部材20を敷
設できる場合、即ち残余空間Wをあける必要がない場合
には、ボーダー部材20を敷設してボーダーシート4
0、カーペット50を敷く。従って、パネル部材30は
不要となり施工は完了する。
【0048】そして、壁面に隣接したボーダー部材20
と壁面との間隙sが設定寸法X以下となる位置まで、ボ
ーダー部材20を連続して敷設する。単にボーダー部材
20を敷設しただけでは上記位置とならず、ボーダー部
材20を納めることができない場合には、図3の如くボ
ーダー部材20を基本パネル10方向にボーダー係合部
の間隔ごとにスライドさせ、間隙sを設定寸法X以下と
する。
【0049】一方、間隙sの大きさが設定寸法Xを超え
てしまう場合は、ボーダー部材20を基本パネル10の
方向に所定間隔毎にスライド移動すると共に、ボーダー
部材20を一列分切断して又は別体のボーダー部材20
一列分を用い、ボーダー部材20と壁面等の間にボーダ
ー部材20一列分を新たに敷設する。これにより、間隙
sの大きさを設定寸法X以下とする。
【0050】即ち、図4に示す如く壁面とボーダー部材
20との間隙sが設定寸法Xより大きく、ボーダー部材
20一列分の幅Aよりも小さい場合、一列分のボーダー
部材20(ブロック体20aの幅A)を用意し、ボーダ
ー部材20を所定間隔毎に基本パネル10方向に移動さ
せ、ボーダー部材20と壁面等の間にボーダー部材20
一列分を敷設する。図4の例示は、ボーダー係合部25
の一箇所分スライドさせ、一列分のボーダー部材20を
納めた場合である。
【0051】そして、間隙sが設定寸法X以下の位置と
した後、ボーダー部材20とパネル部材30を前記位置
に対応する係合部分で係合し、パネル部材30は残余空
間Wを架橋する。尚、ボーダー部材20を移動、係合す
るための具体的作業、操作は上述の例に限定されず任意
である。
【0052】ボーダー部材20を係合し、パネル部材3
0を最終的に架橋した後は、ボーダー部材20上にボー
ダーシート40の設定し、基本パネル10,パネル部材
30、ボーダーシート40の上にカーペット50を敷設
して施工が完了する(図1、図3(c))。
【0053】ボーダーシート40は、ボーダー部材20
の上面とパネル部材30の上面との段差をなくすために
設けたものであり、ボーダー部材20に一体的に設けて
必要量カットするようにしてもよいし、別部材で後で敷
設するようにしてもよい。
【0054】尚、ボーダー部材20のを設置する際に、
図5に示すように基本パネル10とボーダー部材21と
を隣接させ、前記ボーダー部材21と新たに柱回り・壁
際側に設置したボーダー部材20とをパネル部材30で
架橋し、ボーダーシート40を設定する構造、施工方法
としてもよい。
【0055】
【発明の効果】以上の如く本発明は、ボーダー部材の上
面にボーダー係合部を所定間隔で形成しパネル部材と係
合するのみで、カバー材等の他のボーダー処理部材が不
要となるから、ボーダー構造が簡略化され、コストダウ
ンとなる効果がある。さらに、係合部に係合する施工作
業だけでボーダー処理を行えるから、施工作業を容易且
つ確実にできる効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】ボーダー構造の一実施形態の斜視図。
【図2】ボーダー部材とパネル部材の係合関係を示す斜
視図。
【図3】(a)ボーダー部材が端部間隙sに入らない場
合の正面図。 (b)ボーダー部材をパネル方向へスライドした場合の
正面図。 (c)上記ボーダー構造の施工完了後の正面図。
【図4】(a)ボーダー部材一列分が端部間隙sに入ら
ない場合の正面図。 (b)ボーダー部材を一列分切断する場合の正面図。 (c)ボーダー部材一列分を端部間隙sに敷設した場合
の正面図。
【図5】ボーダー構造の他の実施形態の部分正面図。
【図6】(a)ボーダー部材の拡大正面図。 (b)ボーダー部材の変形例の拡大正面図。
【図7】ボーダー部材とパネル部材の係合構造の一変形
例を示す斜視図。
【図8】(a)上記係合構造の拡大斜視図。 (b)上記係合構造の係合状態を示す拡大断面図。
【図9】(a)係合構造の他の変形例を示す拡大斜視
図。 (b)係合構造の他の変形例を示す拡大断面図。
【図10】ボーダー部材の他の変形例の拡大正面図。
【符号の説明】
10 基本パネル 20 ボーダー部材 25 ボーダー係合部 30 パネル部材 35 パネル係合部

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 床面に敷設される基本パネルと、前記基
    本パネルの敷設により生じた空間Sに敷設されるボーダ
    ー部材と、前記基本パネルと前記ボーダー部材間の残余
    空間Wに敷設されるパネル部材とからなるボーダー構造
    において、前記ボーダー部材の上面にボーダー係合部を
    所定の微小間隔毎に設け、前記ボーダー部材と前記パネ
    ル部材が前記ボーダー係合部で係合することを特徴とす
    るボーダー構造。
  2. 【請求項2】 前記ボーダー部材と柱回りや壁面との間
    隙sが設定寸法X以下となるように前記ボーダー部材を
    敷設し、前記ボーダー係合部の所定の微小間隔が設定寸
    法X以下であることを特徴とする請求項1記載のボーダ
    ー構造。
  3. 【請求項3】 前記ボーダー部材が床面上を前記微小間
    隔毎に移動可能であることを特徴とする請求項1又は2
    記載のボーダー構造。
  4. 【請求項4】 前記ボーダー部材が床面上を移動し、前
    記ボーダー部材と柱回りや壁面との間に更に別のボーダ
    ー部材を敷設可能であることを特徴とする請求項1又は
    2記載のボーダー構造。
  5. 【請求項5】 床面に敷設される基本パネルと、柱回り
    や壁面と前記基本パネル端部間にある空間Sに敷設さ
    れ、上面に設定寸法X以下の間隔でボーダー係合部を有
    するボーダー部材と、前記基本パネルと前記ボーダー部
    材間の残余空間Wに敷設されるパネル部材とからなるボ
    ーダー構造の施工方法において、空間Sに前記ボーダー
    部材を敷設する第1工程と、前記ボーダー部材と柱回り
    や壁面との間隙sが設定寸法X以下となる位置まで、前
    記ボーダー部材を敷設できた場合はその敷設状態を維持
    し、敷設できない場合は前記ボーダー部材を床面上で移
    動させて前記位置に合わせる第2工程と、前記ボーダー
    係合部により前記ボーダー部材と前記パネル部材とを係
    合する第3工程とからなるボーダー構造の施工方法。
  6. 【請求項6】 第2工程に代えて、前記ボーダー部材と
    柱回りや壁面との間隙sが設定寸法X以下となる位置ま
    で、前記ボーダー部材を敷設できた場合はその敷設状態
    を維持し、敷設できない場合は前記ボーダー部材を床面
    上で移動させ、更に前記ボーダー部材と壁面等の間に別
    のボーダー部材を敷設して前記位置に合わせる工程を行
    う請求項5記載のボーダー構造の施工方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008202353A (ja) * 2007-02-21 2008-09-04 Hitachi Metals Techno Ltd フリーアクセスフロア

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