JPH11229306A - 舗装スラブの製造方法 - Google Patents

舗装スラブの製造方法

Info

Publication number
JPH11229306A
JPH11229306A JP3766598A JP3766598A JPH11229306A JP H11229306 A JPH11229306 A JP H11229306A JP 3766598 A JP3766598 A JP 3766598A JP 3766598 A JP3766598 A JP 3766598A JP H11229306 A JPH11229306 A JP H11229306A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tile
concrete
slab
tiles
formwork
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3766598A
Other languages
English (en)
Inventor
Satoru Yamada
悟 山田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Original Assignee
Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon High Strength Concrete Co Ltd filed Critical Nippon High Strength Concrete Co Ltd
Priority to JP3766598A priority Critical patent/JPH11229306A/ja
Publication of JPH11229306A publication Critical patent/JPH11229306A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Road Paving Structures (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】幅2〜2.7m、長さ4〜6m、厚さ0.2〜
0.3m程度のプレキャストコンクリート舗装スラブで
あって、幅及び長さの誤差が0〜−2mm以内、表面の
平坦度が最大高低差で1.0mm以下のものを製造す
る。 【解決手段】表面中央に十字形の凹溝を設けた正方形状
のタイルを用い、スラブ型枠内に十字形の凹溝が係止す
る突起を取付け、突起に係止させてタイルを配設し、タ
イルの周囲の目地に嵩比重が10〜20kg/m3 の発
泡樹脂からなる目地材を押込み配置し、ついで型枠内に
鉄筋を組立ててコンクリートを打設し、打設後3時間以
上前置きした後45℃以下の温度で蒸気養生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、舗装スラブの製造
方法に関し、さらに詳しくは、表面に一定の滑り抵抗値
を有するタイルを貼着した舗装スラブであって、自動車
のテストコースその他に用いられる平坦度の要求が厳し
いコンクリート製の舗装スラブの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車のテストコースとなる路面の表面
に用いられるタイル貼りのコンクリート製の舗装スラブ
として、幅2〜2.7m、長さ4〜6m、厚さ0.2〜
0.3m程度のプレキャストコンクリート製品が用いら
れる。このような舗装スラブは表面の平坦度が、例えば
最大高低差で1.0mm以下、スラブの幅及び長さの寸
法誤差が0〜−2mm以内というような厳しい条件を要
求されるものである。従来、このような舗装スラブはタ
イルの平面寸法が100mm角程度のものであり、この
ようなタイルを50〜100枚パック状に合体配列され
ているタイルパックを十数枚型枠内に表面を下向にして
敷並べ、その上に鉄筋籠をセットしてコンクリート打設
して製造されていた。
【0003】一方、タイルがパック状に合体できない形
状の約200mm角で厚さ40mm、重さ約5kgのタ
イルを用いて舗装スラブを造成する方法は、被体の上面
に敷モルタルを施工しタイルを一枚ずつ人為的な作業で
施工するために、高度の技術を要し経費の高騰とタイル
の平坦度及び目地幅の確保が難しいために、該タイルを
用いて舗装スラブを製造することが要請された。
【0004】このような約200mm角のタイルは、上
記製品舗装スラブ1基当り200〜400枚となり、正
確な目地を付与し、所要の平坦度を確保し、能率よく生
産しなければならない。従来、不整形の石材や埋設物を
表面に備えたコンクリートでは、型枠内にこれらの石材
等を適宜配設し、その隙間に樹脂を注入して寒天状の半
硬化させ、その上にコンクリートを打設し、養生後寒天
状の樹脂を除去することによって、埋込み石材等が表面
に突出したブロック等を製造する技術がある。この技術
は、石材等が不整形で相互間に隙間の多い場合に適用す
ることができる優れた技術ではあるが、タイル貼りのス
ラブのような、目地が幅狭で深さが浅く寸法が正確なも
のを形成する必要がある場合には適用することができな
い。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】このような多数のタイ
ルを敷きつめて、正確な目地寸法とタイル表面の平坦度
を確保したコンクリート製の舗装スラブを製造する場
合、次のような問題点がある。 a)タイルの配列が正確であるとともに、スラブの製造
工程中に、打設コンクリートの収縮等に対してタイルが
正確に追従し、ずれや残留歪を生じないこと。
【0006】b)表面の平面精度(平坦度)が1.0m
m以内であること。このため、特に製品舗装スラブの反
り、曲がり、ねじれ等を生じない製造方法を必要とす
る。 c)タイル相互間の目地を正確に形成しなければならな
い。また、目地からセメントペーストがタイルの表面に
浸出してタイル表面を汚染しないようにし、製品表面の
手入れ等の作業を排除することが必要である。目地材は
寸法精度が高く、正確で取付、取外しの施工が容易で、
シール性に優れた材料を必要とする。
【0007】本発明は、約200mm角寸法の多数のタ
イルを用い、タイルの配列、目地の配列が均一で表面精
度が厳しい管理精度を有する、タイル貼着舗装スラブの
製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を達
成するためになされたもので、表面にタイルを貼着した
コンクリート舗装スラブの製造に当り、表面中央に十字
形の凹溝を設けた正方形状のタイルを用い、スラブ型枠
内に該タイルの中央の十字形の凹溝が係止する突起を取
付け、スラブ型枠内に前記突起に係止させて前記タイル
を配設し、該タイルの周囲の目地に嵩比重が10〜20
kg/m3 の発泡樹脂からなる目地材を押込み配置し、
ついで型枠内に鉄筋を組立ててコンクリートを打設し、
コンクリート打設後3時間以上前置きした後45℃以下
の温度で養生することを特徴とする舗装スラブの製造方
法である。
【0009】この場合に前記十字形の凹溝が係止する突
起は、型枠周縁の各辺に隣接するタイルでは型枠の辺に
直角な方向の一文字の突起のみとし、型枠の隅角部に隣
接するタイルでは突起をなくし、これら以外のタイルで
は十字形とすると精度の高いスラブを製造することがで
き、好適である。
【0010】
【発明の実施の形態】図5は本発明に掛る舗装スラブ1
の中央部を省略した斜視図を示すもので、表面に縦横2
00mm×200mm程度の寸法のタイル2を貼着し、
幅W=2〜2.7m、長さL=4〜6m、厚さH=0.
2〜0.3m程度に形成した実施例のプレキャストコン
クリートスラブである。このようなプレキャストコンク
リート舗装スラブは例えば、スラブの幅及び長さの誤差
が0〜−2mm以内、タイル全体の表面の平坦度が例え
ば最大高低差で1.0mm以下というような厳しい条件
を要求されるものである。
【0011】図6はタイル2の例を示すもので、図6
(a)は平面図、図6(b)は側面図、図6(c)は背
面図である。タイル2は、約100mm角のタイルを4
枚集合した正方形状となっており、表面21の中央に十
字形の凹溝22を備え、この凹溝22はあたかも目地の
ようになっている。背面23には凹凸条24を備え、背
面がコンクリートと密着するようになっている。使用し
たタイルはバサルトタイルである。
【0012】図1(a)〜(c)は、本発明の舗装スラ
ブ1の製造工程を示す要部工程図である。図1(a)に
示すように、舗装スラブを製造する型枠100内に、タ
イル2を敷き並べる。型枠100は、舗装スラブの縦、
横、高さ寸法と同じ内法寸法を有し、底板101、側板
102、補強リブ103を備えている。図2は型枠10
0の部分平面図で、型枠底面に多数の突起104、10
5、106を突出している状況を示している。型枠の辺
111、112の内面に隣接するタイルに対しては、そ
れぞれ辺111、112に直角な突起105、106の
みを配置している。これは、蒸気養生初期におけるコン
クリートの熱膨張とタイルの膨張率とが異なるために生
ずる応力やずれを緩和するためである。また隅角部11
3のタイルに対応する型枠の部分107には、タイルの
十字形溝が係止する突起を設けていない。これは、隅角
部113では熱影響による膨張で生ずる応力をXY方向
とも緩和する必要があるためである。これらの辺及び隅
角部に隣接するタイル以外のタイルは十字形の突起に係
止するように突起が取付けられ、正確な位置に配設さ
れ、コンクリート打設中の移動等が完全に防止され、配
列の不揃い等が発生しない。なお、図2に示すように、
隣接するタイルは列ごとに目地位置をずらして配設する
ようになっている。
【0013】図4に突起104の例を示した。図4
(a)は平面図、図4(b)は側面図、図4(c)は図
5(a)のA−A矢視図である。突起104は、例えば
半径5mmの半円形の断面を有し、その幅寸法108、
高さ寸法109はタイル2の表面中央の十字形溝に一致
するようになっている。突起は型枠に点溶接によって取
付けられている。
【0014】次に図1(a)に示すように、タイル2の
相互隙間に目地材14を挿入する。この目地材14は、
適宜の伸縮性を有し、目地幅を正確に確保し、コンクリ
ートを打設した時ペーストがタイル2の表面側に漏洩す
るのを完全に防止し、目地内に圧入する時及び撤去する
時の作業性に優れた材料であることが必要である。本発
明者らは、このような特性を有する目地材について研究
を重ねた結果、10〜20kg/m3 の嵩比重を有する
発泡樹脂が適切であることを知見した。さらに好ましく
は嵩比重10〜15kg/m3 のものがよい。嵩比重が
10kg/m3未満では、軟かすぎてセメントペースト
の漏洩に対するシール性が欠如するので不適であり、2
0kg/m3 を越えると、堅すぎて目地に圧入すること
が困難となるので制限する。通常、断熱材として用いら
れる発泡樹脂は嵩比重10〜30kg/m3 である。梱
包材としてはさらに嵩比重の大きいものがあるが本発明
には適しない。樹脂としては、ビーズポリスチレン発泡
体、ウレタン発泡体等があるが、前者が特に優れた性能
を発揮した。発泡体の形状は特に限定されないが、角形
断面又は目地幅より少し大径の円形断面のものを用いる
ことができる。一例をあげると、目地幅8mmに対して
10.5mm×10.5mmの角形断面を有し、嵩比重
12kg/m3 のものが適切であった。
【0015】次に型枠100内に鉄筋篭12を配設す
る。図示していないが、舗装スラブ吊上げ用の治具、舗
装スラブ下グラウチング用の取付け孔及びその付属装置
等の必要な装置も併せて取付ける。ついで、図1(b)
に示すように、型枠内にコンクリート11を打設し、養
生する。養生は、先ず、コンクリート打設後3時間以上
前置きし、その後温度45℃以下の温度で蒸気養生す
る。前置き時間は長い方が好ましく、セメントの水和反
応を進行させるために、少なくとも3時間以上とする。
しかし余り長い時間前置きしても、その効果が飽和し、
却って製造能率を害するので、型枠の数、1日の生産個
数、バッチャープラントの稼動スケジュール、養生能力
等に応じて適切な時間を設定するとよい。蒸気養生温度
は低い方が歪、残留応力、乾燥収縮等の変形が緩やかで
表面の平滑度を確保する観点から好ましいが、45℃以
下とすれば、本発明品の要求される平滑度1.0mm以
内、及び長さ及び幅の寸法誤差(0〜−2mm)を確保
することができる。
【0016】図1(c)は養生後型枠から取り出し、天
地逆転してタイル2が上面になるように置いた舗装スラ
ブ1の部分断面図である。目地材14は、容易に撤去す
ることができ、奇麗な目地13を現出する。
【0017】
【発明の効果】本発明によれば、表面にタイルを貼着し
た舗装スラブを、表面の平面精度が0.5mm以内で、
反り、曲がり、ねじれ等を生することなく容易に省力的
に製造することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の製造工程を示す説明図である。
【図2】型枠の平面図である。
【図3】型枠の断面図である。
【図4】突起の説明図である。
【図5】舗装スラブの斜視図である。
【図6】タイルの説明図である。
【符号の説明】
1 舗装スラブ 2 タイル 11 コンクリート 12 鉄筋篭 13 目地 14 目地材 21 表面 22 凹溝 23 背面 24 凹凸条 100 型枠 101 底板 102 側板 103 補強リブ 104、105、106 突起 107 部分 108 幅寸法 109 高さ寸法 111、112 辺 113 隅角部

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面にタイルを貼着したコンクリート舗
    装スラブの製造に当り、表面中央に十字形の凹溝を設け
    た正方形状のタイルを用い、スラブ型枠内に該タイルの
    中央の十字形の凹溝が係止する突起を取付け、該スラブ
    型枠内に前記突起に係止させて前記タイルを配設し、該
    タイルの周囲の目地に嵩比重が10〜20kg/m3
    発泡樹脂からなる目地材を押込み配置し、ついで該型枠
    内に鉄筋を組立ててコンクリートを打設し、コンクリー
    ト打設後3時間以上前置きした後45℃以下の温度で養
    生することを特徴とする舗装スラブの製造方法。
  2. 【請求項2】 前記十字形の凹溝が係止する突起は、型
    枠周縁の各辺に隣接するタイルでは型枠の辺に直角な方
    向の一文字形の突起のみとし、型枠の隅角部に隣接する
    タイルでは突起をなくし、これら以外のタイルでは十字
    形としたことを特徴とする舗装スラブの製造方法。
JP3766598A 1998-02-19 1998-02-19 舗装スラブの製造方法 Pending JPH11229306A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3766598A JPH11229306A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 舗装スラブの製造方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3766598A JPH11229306A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 舗装スラブの製造方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11229306A true JPH11229306A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12503937

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3766598A Pending JPH11229306A (ja) 1998-02-19 1998-02-19 舗装スラブの製造方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11229306A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6663315B2 (en) * 2000-09-05 2003-12-16 The Fort Miller Co., Inc. Method and forming, installing and a system for attaching a pre-fabricated pavement slab to a subbase and the pre-fabricated pavement slab so formed
CN105239483A (zh) * 2015-11-06 2016-01-13 沈阳建筑大学 一种码头混凝土道路结构及其施工方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6663315B2 (en) * 2000-09-05 2003-12-16 The Fort Miller Co., Inc. Method and forming, installing and a system for attaching a pre-fabricated pavement slab to a subbase and the pre-fabricated pavement slab so formed
CN105239483A (zh) * 2015-11-06 2016-01-13 沈阳建筑大学 一种码头混凝土道路结构及其施工方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5386963A (en) Form liner
US5632922A (en) Form liner
JPH11229306A (ja) 舗装スラブの製造方法
JP2830703B2 (ja) コンクリート製埋設型枠およびコンクリート構造物
JP3623865B2 (ja) 石板打込プレキャストコンクリート板の製造方法
WO2023176060A1 (ja) プレキャスト壁体の製造方法およびプレキャスト壁体用型枠
JP2015145579A (ja) 敷設舗装用ブロック、型枠および舗装用ブロックの製造方法
JP7281027B1 (ja) プレキャスト壁体の製造方法およびプレキャスト壁体用型枠
RU2773901C1 (ru) Способ изготовления стеновой бетонной панели с фасадным бетонным плиточным декором и стеновая панель, полученная данным способом
JP3153274B2 (ja) タイル付軽量気泡コンクリートパネルおよびその製造方法
JPH08218304A (ja) 擬石小舗石およびその製造方法
CN114775978B (zh) 一种瓷砖复合式磨石贴铺工艺
JP3224945U (ja) コンクリート製品
JPH06126718A (ja) タイルユニット及びそれを使用するpc板先付け工法
JP2522636B2 (ja) 筒状コンクリ―ト製品の製造方法
JP2639605B2 (ja) 建設用ブロック材連結用部材及び建設用ブロック材の連結敷設方法
JPH09111741A (ja) コンクリート製品敷設用基礎pc板
JPH0776033B2 (ja) クラツク誘発目地材
JPH0948016A (ja) 模様型枠および模様付きpc板の製造方法
CN116330435A (zh) 预制底板及预制叠合板的制备方式
JPH09155827A (ja) 不定形板材付きコンクリート製品の製法
JP2624598B2 (ja) 施釉コンクリートパネルの製造方法
JPH10102676A (ja) プレキャスト壁体及びその製造方法
JPS63295206A (ja) Pc板先付け工法における目地形成方法
KR20200058886A (ko) 단열층이 형성된 벽돌

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Effective date: 20041215

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20041228

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050502