JPH08218304A - 擬石小舗石およびその製造方法 - Google Patents

擬石小舗石およびその製造方法

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JPH08218304A
JPH08218304A JP3115995A JP3115995A JPH08218304A JP H08218304 A JPH08218304 A JP H08218304A JP 3115995 A JP3115995 A JP 3115995A JP 3115995 A JP3115995 A JP 3115995A JP H08218304 A JPH08218304 A JP H08218304A
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JP
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stone
pavement
pseudo
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fracture surface
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JP3115995A
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English (en)
Inventor
Katsunori Naka
克憲 仲
Yoshinaga Takayama
吉永 高山
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SUMIKIN KOGYO KK
Original Assignee
SUMIKIN KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 敷設工期の短縮ならびに敷設コストのダウン
が可能であり、寸法精度が優れた小舗石およびその製造
方法の提供。 【構成】 粗骨材11と細骨材12とセメントを主体と
してなるブロック本体13からなるものであって、該ブ
ロック本体13の一面の周辺部に平坦な切削面14が形
成され、この切削面14の内側に凸凹を有する割裂破断
面15が形成され、割裂破断面15に粗骨材11の破断
面と細骨材12の破断面が形成されている擬石小舗石1
0。 【効果】 凹凸を有する割裂破断面を有することから、
道路等に敷き詰めると、舗道に適度な凹凸ができるの
で、舗道が滑りにくくなるという利点がある。また、粗
骨材の破断面と細骨材の破断面を有することから、意匠
性に優れ、道路以外に、庭石、塀、壁等にも好適に用い
ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は土木景観材に係わり、さ
らに詳しくは屋外の舗道等に好適に用いることができる
擬石小舗石およびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の小舗石としては、御影石などの天
然石をたがね等を用いて略立方体状に成形してなる天然
小舗石が一般的に用いられていた。ところが、この種の
天然小舗石にあっては、寸法精度のばらつきが大きいた
め、道路等に敷き詰める敷設工程において湿式工法を用
いなければならず、その結果として敷設工期が長くなっ
てしまうという問題があった。そこで、このような問題
を解決するために、天然の御影石を細粒状態に粉砕整粒
し、これを高温で焼結してなる擬石小舗石が考えられて
いる。しかしながら、この種の擬石小舗石にあっては、
焼結品のため寸法精度は向上するものの、高価であるこ
とから、敷設コストも高くなってしまうという問題があ
った。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記事情に
鑑みてなされたもので、敷設工期の短縮ならびに敷設コ
ストのダウンが可能であり、寸法精度が優れた小舗石お
よびその製造方法を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の擬石小舗
石は、粗骨材と細骨材とセメントを主体としてなるブロ
ック本体からなるものであって、該ブロック本体の一面
の周辺部に平坦な切削面が形成され、この切削面の内側
に凸凹を有する割裂破断面が形成されてなることを特徴
とする。また、請求項2記載の擬石小舗石は、請求項1
記載の擬石小舗石において、割裂破断面に、粗骨材の破
断面と細骨材の破断面が形成されていることを特徴とす
る。また、請求項3記載の擬石小舗石は、上記請求項1
又は2記載の擬石小舗石において、平坦な切削面がブロ
ック本体上面の周辺全周に形成されていることを特徴と
する。
【0005】また、請求項4記載の擬石小舗石は、上記
請求項1〜3のいずれかに記載の擬石小舗石において、
ブロック本体の圧縮強度が700kgf/cm2以上で
あることを特徴とする。また、請求項5記載の擬石小舗
石は、上記請求項1〜4のいずれかに記載の擬石小舗石
において、ブロック本体の2つの側面に、他のブロック
本体への接続用の凸部が形成され、他の2つの側面に凸
部と入れ子となる凹部が形成されていることを特徴とす
る。また、請求項6記載の擬石小舗石は、上記請求項1
〜5のいずれかに記載の擬石小舗石において、ブロック
本体の少なくとも2つの側面に、他のブロック本体との
間に間隙を形成するためのスペーサ突部が形成されてい
ることを特徴とする。
【0006】また、請求項7記載の擬石小舗石の製造方
法は、粗骨材と細骨材とセメントと水とを混練したもの
を型枠内に流し込んだ後、湿潤養生して圧縮強度が70
0kgf/cm2以上である柱状体を成形し、上記柱状
体の周面の所望位置にその全周に亘って溝を形成した
後、上記溝に刃を差し込み圧縮割裂により上記柱状体を
割裂することを特徴とする。
【0007】
【作用】本発明の擬石小舗石にあっては、ブロック本体
の一面に凹凸を有する割裂破断面が形成されていること
から、道路等に敷き詰めると、舗道に適度な凹凸ができ
る。また、この擬石小舗石は、型枠を用いて製造するこ
とができる。 また、特に、ブロック本体の圧縮強度を
700kgf/cm2以上としたことにより、割裂破断
面を形成する際に、粗骨材とセメントとの界面で剥離が
生じることが少なく、粗骨材の破断面が形成された割裂
破断面が得られ易い。また、特に、上記ブロック本体の
2つの側面に、他のブロック本体への接続用の凸部を形
成し、他の2つの側面に凸部と入れ子となる凹部を形成
したものにあっては、道路等に敷き詰める際に、隣合う
擬石小舗石と擬石小舗石とを組みつけることができる。
また、特に、上記ブロック本体の2つの側面に、他のブ
ロック本体との間に間隙を形成するためのスペーサ突部
を形成したものにあっては、道路等に敷き詰めると、隣
合う擬石小舗石と擬石小舗石との間に間隙ができる。
【0008】
【実施例】以下、本発明の擬石小舗石およびその製造方
法の実施例を説明する。図1は、本発明の擬石小舗石の
一実施例を示した斜視図であり、図2は、図1の擬石小
舗石の上面図、図3は図1の擬石小舗石の側面図であ
り、図中符号10は擬石小舗石である。この擬石小舗石
10は、粗骨材11と細骨材12とセメントからなる略
直方体状のブロック本体13からなるものである。上記
ブロック本体13は、これの上面の周辺全周に平坦な切
削面14が形成され、この切削面14の内側に凸凹を有
する割裂破断面15が形成されている。この割裂破断面
15には粗骨材11の破断面と細骨材12の破断面が形
成されている。
【0009】このブロック本体13は、圧縮強度が70
0kgf/cm2以上であるのが好ましく、より好まし
くは800kgf/cm2以上である。ブロック本体1
3の圧縮強度が700kgf/cm2未満であると、後
述する柱状体を圧縮割裂して割裂破断面15を形成する
際に、粗骨材11が割裂しにくく、粗骨材11とセメン
トとの界面で剥離が生じ易く、粗骨材11の破断面が割
裂破断面15に形成されにくい。このブロック本体13
の大きさは、縦L1が90〜100mm程度、横L2が9
0〜100mm程度、高さH1が50〜100mm程度
である。上記切削面14の幅W1は、3〜20mm程度
である。
【0010】上記粗骨材11としては、石灰岩、花崗
岩、閃緑岩、斑れい岩、かんらん岩、斑岩、ひん岩、輝
緑岩、粗面岩、安山岩、玄武岩、礫岩、砂岩、頁岩、粘
板岩、凝灰岩、片麻岩、蛇紋岩、結晶片岩などのうちか
ら選択される一種または二種以上の混合粗骨材が用いら
れる。このような粗骨材11の粒径は、好ましくは5〜
20mm、より好ましくは7〜10mmである。粗骨材
11の粒径が5mm未満であると割裂骨材の意匠が目立
たなくなってしまい、一方、20mmを超えて大きいと
割裂破断面15の凹凸が激しくなり、歩行に際する障害
が発生する恐れがある。
【0011】上記細骨材12としては、山砂、川砂、海
砂、各種の岩石を粉砕して得られる砕砂などが用いられ
る。上記セメントとしては、普通ポルトランドセメン
ト、白色ポルトランドセメント、早強ポルトランドセメ
ント、超早強ポルトランドセメント、A種高炉セメン
ト、B種高炉セメント、C種高炉セメント、高炉水砕ス
ラグとアルカリ刺激剤との混合物などが用いられる。
【0012】また、上記ブロック本体13の2つの側面
には、擬石小舗石10を道路等に敷き詰める際に、他の
ブロック本体13への接続用の凸部18が形成されてお
り、他の2つの側面には凸部18と入れ子となる凹部1
7が形成されている。この凹部17は角錐台状ものであ
り、ブロック本体13の隣合う二側面にそれぞれ形成さ
れている。また、凹部18は逆角錐台状のものであり、
凸部17が形成されていない他の二側面にそれぞれ形成
されている。これら凸部17と凹部18は、擬石小舗石
10を道路等に敷き詰める際に、一方のブロック本体1
3の凸部17が他方のブロック本体13の凹部18に嵌
まるようになっている。これら凸部17と凹部18との
嵌合深さは、凸部17が凹部18に引っ掛る程度であれ
ばよく、例えば5〜15mm程度である。
【0013】また、上記ブロック本体13の側面の各凸
部17の両側には、他のブロック本体13との間に間隙
を形成するための一対のスペーサ突部19,19が形成
されている。このスペーサ突部19の形状は、ブロック
本体13の高さ方向に沿って細長い板状のものである。
このスペーサ突部19の厚さT1は、2〜5mm程度で
ある。このような一対のスペーサ突部19,19が形成
されていると、擬石小舗石10を道路等に敷き詰めると
きに、隣合う擬石小舗石10と擬石小舗石10との間に
間隙ができる。また、スペーサ突部19の厚さT1を一
定にすることにより、隣合う擬石小舗石10と擬石小舗
石10との間に一定幅の間隙ができる。
【0014】つぎに、この擬石小舗石10の製造例につ
いて図4を用いて説明する。まず、上述のセメントに粗
骨材11と細骨材12を添加した後、予備混合し、さら
にこの混合物に所定量の水を加えて練り混ぜる。ここで
の粗骨材11の添加量は、上記セメント100重量部に
対して200〜300重量部程度である。粗骨材11の
添加量が200重量部未満であると割裂破断面15の出
石率が小さくなり、一方、300重量部を超えるとセメ
ント量とのバランスから強度を確保しにくい。また、細
骨材12の添加量は、上記セメント100重量部に対し
て50〜100重量部程度である。また、水の添加量
は、用いるセメントの種類にもよるが、上記セメント1
00重量部に対して26〜36重量部程度である。水の
添加量が26重量部未満であると成型のための流動性が
得られず、一方、36重量部を超えると強度を確保しに
くい。
【0015】ついで、混練物を型枠内に流し込み、振動
による脱気処理を行った後、常温の湿気雰囲気中にて、
凝結脱型後、50℃〜90℃の湿気雰囲気中で湿潤養生
することにより強度を発現させ、図4(A)に示すよう
な圧縮強度が700kgf/cm2以上である柱状体2
0を成形する。この後、図4(B)に示すように上記柱
状体20の周面の所望位置(図面では中央部)にその全
周に亘って溝25を石切りカッター等を用いて形成す
る。ここでの溝25の幅W2は2〜4mm程度、深さは
3〜20mm程度である。最後に、上記溝25にその上
方ならびに下方からそれぞれV型の刃を差し込み圧縮割
裂により上記柱状体20を割裂すると、図1に示すよう
な擬石小舗石10が複数個(図面では2個)得られる。
上述の製造例においては、柱状体20全体の圧縮強度が
700kgf/cm2以上である場合について説明した
が、溝25の近傍のみ圧縮強度が700kgf/cm2
としてもよい。また、上記混練物中には、混和材料、混
和材が含まれていてもよい。また、圧縮割裂に用いる刃
の形状がV型である場合について説明したが、圧縮割裂
が可能であれば、その他の形状のものであってもよい。
【0016】このようにして得られた擬石小舗石10に
あっては、ブロック本体13の上面に凹凸を有する割裂
破断面15が形成されていることから、道路等に敷き詰
めたとき、舗道に適度な凹凸ができるので、舗道が滑り
にくくなるという利点がある。また、この擬石小舗石1
0は、型枠を用いて製造することができるので、寸法精
度が優れたものとなり、よって道路等に敷き詰める敷設
工程において乾式工法を用いることができるので、敷設
工期の短縮ならびに敷設コストのダウンが可能である。
また、割裂破断面15には、粗骨材11の破断面と細骨
材12の破断面が形成されているので、意匠性に優れ、
道路以外に、庭石、塀、壁等にも好適に用いることがで
きる。
【0017】また、特に、ブロック本体13の圧縮強度
が700kgf/cm2以上としたものにあっては、割
裂破断面15を形成する際に、粗骨材11とセメントと
の界面で剥離が生じることが少なく、粗骨材11の破断
面が形成された割裂破断面15が得られ易い。また、特
に、上記ブロック本体13の隣合う二側面にそれぞれ凸
部17が形成され、かつ他の二側面にそれぞれ凹部18
が形成されたものにあっては、道路等に敷き詰める際
に、隣合う擬石小舗石10同士の凹部18と凸部17と
を組みつけることができるので、敷設作業が容易で、ま
た乾式工法に好適に用いることができ、さらに隣合う擬
石小舗石10同士に左右方向に力が加わったときに、凸
部17が凹部18に引っ掛るので、位置ずれが生じにく
いという利点がある。また、特に、上記ブロック本体1
3の側面の各凸部17の両側に一対のスペーサ突部1
9,19が形成されたものにあっては、このような擬石
小舗石10を道路等に敷き詰めるとき、隣合う擬石小舗
石10と擬石小舗石10との間に間隙ができ、この間隙
に砂等を充填することがきるので、敷設工程において乾
式工法を用いる場合に好適である。
【0018】上記実施例においては、ブロック本体13
の上面の周辺部全周に平坦な切削面14が形成され、こ
の切削面14の内側に凸凹を有する割裂破断面15が形
成された場合について説明したが、擬石小舗石10をそ
の用途に応じて施工した際、露出する面に、切削面14
ならびに割裂破断面15が形成されていればよく、ま
た、圧縮割裂可能であれば平坦な切削面14はブロック
本体13の割裂破断面15が形成される面の周辺部全周
に形成されていなくてもよい。上記実施例においては、
ブロック本体13が直方体状である場合について説明し
たが、一面に切削面14ならびに割裂破断面15が形成
されているものであればその他の形状であってもよく、
例えば円柱状、角柱状であってもよい。
【0019】上記実施例においては、凸部17が角錐台
状のもので、凹部18が逆角錐状のものであり、かつス
ペーサ突部19が細長い板状のものである場合について
説明したが、図5に示すように凸部17が円板状のもの
で、凹部18が断面円状の穴であり、かつスペーサ突部
19が上下に並んだ二つの円板状のものであってもよ
く、あるいは図6に示すように凸部17が断面矩形の板
状のもので、凹部18が断面矩形状の穴であってもよ
い。上記実施例においては、凸部17ならびに凹部18
が一つのブロック本体13に形成されている場合につい
て説明したが、一方のブロック本体13に凸部17のみ
形成され、他方のブロック本体13に凹部18のみ形成
されていてもよい。
【0020】(試験例)下記の表1に示した4種類の配
合の混練物をそれぞれ型枠内に流し込み、振動による脱
気処理を行った後、雰囲気温度20℃、雰囲気湿度80
%RH中に15時間放置した後、凝結脱型し、ついで雰
囲気温度70℃、雰囲気湿度95%RH中に18時間放
置して湿気養生し、さらに6時間放冷後、強度を発現さ
せ、図4(A)に示すような柱状体を各6本作製した。
この後、各柱状体20の周面の中央部にその全周に亘っ
て溝25を石切りカッターを用いて形成した。ここでの
溝の深さは15mmであった。ついで、この溝にその上
方ならびに下方からそれぞれV型の刃を差し込み圧縮割
裂により上記小舗石供試体を割裂し、4種類の擬石小舗
石を得た。そして、得られた擬石小舗石について、割裂
破断面の粗骨材の界面剥離個数の発生の割合について調
べた。その結果を下記表2に示す。
【0021】一方、同様の作製方法により圧縮強度測定
用柱状体を各6本作製した。ここで作製した圧縮強度測
定用柱状体は、径100mm、高さ200mmの円柱状
のものであった。そして、作製した圧縮強度測定用柱状
体は、各柱状体の上部の平面を出した後、圧縮試験を行
った。その結果を下記表2に合わせて示す。
【0022】
【表1】
【0023】上記表1中、FMは粗粒率を表す。
【0024】
【表2】
【0025】上記表2中の界面剥離頻度(%)は下記式
(I)により得られた値である。 界面剥離頻度(%)=界面剥離数/割裂破断面の粗骨材個数×100・・・(I)
【0026】表2に示した結果から明かなように、圧縮
強度が700kgf/cm2以上である実施例の擬石小
舗石(No.1)は、圧縮強度が700kgf/cm2
未満の比較例の擬石小舗石(No.2、3、4)に比べ
て界面剥離頻度をおおむね1割未満とすることができ、
粗骨材の割裂破断面が多く視認できることが判る。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように本発明の擬石小舗石
およびその製造方法によれば、粗骨材と細骨材とセメン
トを主体としてなるブロック本体からなるものであっ
て、該ブロック本体の一面の周辺部に平坦な切削面が形
成され、この切削面の内側に凸凹を有する割裂破断面が
形成されてなる擬石小舗石が得られる。このような擬石
小舗石にあっては、ブロック本体の一面に凹凸を有する
割裂破断面が形成されていることから、道路等に敷き詰
めると、舗道に適度な凹凸ができるので、舗道が滑りに
くくなるという利点がある。また、この擬石小舗石は、
型枠を用いて製造することができるので、寸法精度が優
れたものとなり、よって道路等に敷き詰める敷設工程に
おいて乾式工法を用いることができるので、敷設工期の
短縮ならびに敷設コストのダウンが可能である。また、
割裂破断面には、粗骨材の破断面と細骨材の破断面が形
成されているので、意匠性に優れ、道路以外に、庭石、
塀、壁等にも好適に用いることができる。
【0028】また、特に、ブロック本体の圧縮強度を7
00kgf/cm2以上としたものにあっては、割裂破
断面を形成する際に、粗骨材とセメントとの界面で剥離
が生じることが少なく、粗骨材の破断面が形成された割
裂破断面が得られ易い。また、特に、上記ブロック本体
の2の側面に凸部が形成され、他の2つの側面に凸部と
入れ子となる凹部が形成されたものにあっては、道路等
に敷き詰める際に、隣合う擬石小舗石同士の凹部と凸部
とを組みつけることができるので、敷設作業が容易で、
また乾式工法に好適に用いることができ、さらに隣合う
擬石小舗石同士に左右方向に力が加わったときに、位置
ずれが生じにくいという利点がある。また、特に、上記
ブロック本体の少なくとも2つの側面にスペーサ突部が
形成されたものにあっては、道路等に敷き詰めると、隣
合う擬石小舗石と擬石小舗石との間に間隙ができ、この
間隙に砂等を充填することがきるので、敷設工程におい
て乾式工法を採用する場合に好適に用いることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の擬石小舗石の一実施例を示した斜視
図である。
【図2】 図1の擬石小舗石の上面図である。
【図3】 図1の擬石小舗石の側面図である。
【図4】 図1の擬石小舗石の製造例を説明するための
斜視図である。
【図5】 本発明の擬石小舗石のその他の実施例を示し
た斜視図である。
【図6】 本発明の擬石小舗石のその他の実施例を示し
た斜視図である。
【符号の説明】
10・・・擬石小舗石、11・・・粗骨材、12・・・細骨材、
13・・・ブロック本体、14・・・切削面、15・・・割裂破
断面、17・・・凸部、18・・・凹部、19・・・スペーサ突
部、20・・・柱状体、25・・・溝、30・・・擬石小舗石、
40・・・擬石小舗石。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粗骨材と細骨材とセメントを主体として
    なるブロック本体からなるものであって、該ブロック本
    体の一面の周辺部に平坦な切削面が形成され、この切削
    面の内側に凸凹を有する割裂破断面が形成されてなるこ
    とを特徴とする擬石小舗石。
  2. 【請求項2】 割裂破断面に、粗骨材の破断面と細骨材
    の破断面が形成されていることを特徴とする請求項1記
    載の擬石小舗石。
  3. 【請求項3】 平坦な切削面がブロック本体上面の周辺
    全周に形成されていることを特徴とする請求項1又は2
    記載の擬石小舗石。
  4. 【請求項4】 ブロック本体の圧縮強度が700kgf
    /cm2以上であることを特徴とする請求項1〜3のい
    ずれかに記載の擬石小舗石。
  5. 【請求項5】 ブロック本体の2つの側面に、他のブロ
    ック本体への接続用の凸部が形成され、他の2つの側面
    に凸部と入れ子となる凹部が形成されていることを特徴
    とする請求項1〜4のいずれかに記載の擬石小舗石。
  6. 【請求項6】 ブロック本体の少なくとも2つの側面
    に、他のブロック本体との間に間隙を形成するためのス
    ペーサ突部が形成されていることを特徴とする請求項1
    〜5のいずれかに記載の擬石小舗石。
  7. 【請求項7】 粗骨材と細骨材とセメントと水とを混練
    したものを型枠内に流し込んだ後、湿潤養生して圧縮強
    度が700kgf/cm2以上である柱状体を成形し、
    上記柱状体の周面の所望位置にその全周に亘って溝を形
    成した後、上記溝に刃を差し込み圧縮割裂により上記柱
    状体を割裂することを特徴とする擬石小舗石の製造方
    法。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003336204A (ja) * 1999-04-07 2003-11-28 Nihon Kogyo Co Ltd 舗設用ブロック及びその施工方法
JP2014162657A (ja) * 2013-02-21 2014-09-08 Taiheiyo Cement Corp 高炉スラグ含有コンクリート
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