JP2624598B2 - 施釉コンクリートパネルの製造方法 - Google Patents

施釉コンクリートパネルの製造方法

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JP2624598B2
JP2624598B2 JP272092A JP272092A JP2624598B2 JP 2624598 B2 JP2624598 B2 JP 2624598B2 JP 272092 A JP272092 A JP 272092A JP 272092 A JP272092 A JP 272092A JP 2624598 B2 JP2624598 B2 JP 2624598B2
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concrete panel
recess
glazed
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昌良 鳥居
聡 北川
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ナショナル住宅産業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建築物の外壁等に使
用する施釉コンクリートパネルの製造方法に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来例の施釉コンクリートパネルの製造
方法は、凹所形成用ブロックを埋込んだ状態でコンクリ
ート基材を硬化成形し、このコンクリート基材から凹所
形成用ブロックを抜き取り、表面に釉薬を塗布して焼成
していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来例の施釉コンクリ
ートパネルの製造方法では、凹所形成用ブロックとコン
クリート基材とが固着してしまうので、凹所形成用ブロ
ックを抜き取る作業が煩雑であった。このため、製造す
るに当たって多くの手間と時間を要し生産性が良くなか
った。
【0004】この発明の目的は、生産性の良い施釉コン
クリートパネルの製造方法を提供することである。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明の施釉コンクリ
ートパネルの製造方法は、焼失可能な材料からなる凹所
形成用ブロックを埋込んだ状態でコンクリート基材を成
形硬化する。コンクリート基材の表面に釉薬を塗布し焼
成する。
【0006】
【作用】この発明の施釉コンクリートパネルの製造方法
は、焼失可能な材料からなる凹所形成用ブロックを埋込
んだ状態でコンクリート基材を成形硬化し、このコンク
リート基材の表面に釉薬を塗布し焼成するので、焼成す
る際に凹所形成用ブロックが焼失して凹所が形成され
る。
【0007】
【実施例】この発明の第1の実施例の施釉コンクリート
パネルの製造方法について、図1に基づいて説明する。
図1(a)に示すように、上部に開口した箱体である型
4の内壁間に発泡スチロールの丸棒である凹所形成用ブ
ロック1を3本掛け渡す。この状態で、型4にバイブレ
ータ(図示せず)により振動を与えながらコンクリート
2を均一に流し込んでコンクリート基材6を形成する。
コンクリート基材6が硬化した後、図1(b)に示すよ
うにコンクリート基材6の上面に硼酸系の釉薬3を1平
方メートル当り1キログラムの量にて施釉するとともに
摂氏300度で5時間乾燥する。同時に、凹所形成用ブ
ロック1が焼失して図1(b)に示すような貫通孔であ
る凹所5を有するコンクリートパネル7を得る。コンク
リートパネル7を摂氏850度まで加熱し1時間に及ん
で焼成した後、水中に30分間浸しさらに摂氏60度,
相対湿度98パーセントの空気中に3日間放置して再水
和養生を行う。
【0008】コンクリート2は、表1に示すように混合
材を含有したセメントと骨材である粒径の異なる頁岩と
を同表下欄に示した重量百分率にて配合し、これに同体
積の水を加えたものである。
【0009】
【表1】 このように、コンクリートパネル7を乾燥する際に、凹
所形成用ブロック1が焼失することにより凹所5を形成
するので、焼成後にコンクリートパネル7から凹所形成
用ブロック1を抜き取る必要がなく製造が容易である。
【0010】次ぎに、この発明の第2の実施例の施釉コ
ンクリートパネルの製造方法について、図2および図3
に基づいて説明する。図2(a)に示すように、型4の
コーナ部に発泡スチレン等から成る角材である凹所形成
用ブロック11を載置する。この状態で、型4にコンク
リート2を均一に流し込んでコンクリート基材16を形
成する。コンクリート基材16が硬化した後、コンクリ
ート基材16の上面に施釉するとともにコンクリート基
材16を乾燥および焼成する。同時に凹所形成用ブロッ
ク11が焼失して図3(a)に示すような凹所15を有
するコンクリートパネル27を得る。次いで、凹所15
にモルタル8を充填するとともに建築物等への固定に用
いるアンカボルト9を埋設する。
【0011】モルタル8は、表2に示すよに無収縮材を
含有したセメントと珪砂とを同表下欄に示した重量百分
率にて配合し、これに体積百分率で43パーセントに値
する量の水を加えたものである。
【0012】
【表2】 なお、凹所形成用ブロック11については、図2(b)
〜(d)に示した凹所形成用ブロック12〜14のよう
な形状および配置としてもよく、それぞれ図3(b)〜
(d)に示したコンクリートパネル28〜30が得られ
る。
【0013】
【発明の効果】この発明の施釉コンクリートパネルの製
造方法は、焼失可能な材料からなる凹所形成用ブロック
を埋込んだ状態でコンクリート基材を成形硬化し、この
コンクリート基材の表面に釉薬を塗布し焼成するので、
焼成する際に凹所形成用ブロックが焼失して凹所が形成
される。このため、施釉コンクリートパネルから凹所形
成用ブロックを抜き取る必要がなく製造が容易である。
また、凹所形成用ブロックが焼失することによって得ら
れる凹所の形状に係わりなく製造が容易である。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの発明の第1の実施例の施釉コンク
リートパネルの製造方法において型にセメントを流し込
んだ状態を示す断面図、(b)はコンクリート基材に釉
薬を施釉した状態を示す断面図、(c)はコンクリート
パネルの斜視図。
【図2】(a)はこの発明の第2の実施例の施釉コンク
リートパネルの製造方法において型にセメントを流し込
んだ状態を示す断面図、(b)ないし(d)はその他の
例を示す断面図。
【図3】(a)はこの発明の第2の実施例の施釉コンク
リートパネルの製造方法においてコンクリートパネルに
アンカーボルトを設けた状態を示す斜視図、(b)ない
し(d)はその他の例を示す斜視図。
【符号の説明】
1 凹所形成用ブロック 3 釉薬 6 コンクリート基材

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹所を有するコンクリート基材の表面に
    釉薬を焼付けた施釉コンクリートパネルの製造方法にお
    いて、焼失可能な材料からなる凹所形成用ブロックを埋
    込んだ状態で前記コンクリート基材を成形硬化し、この
    コンクリート基材の表面に釉薬を塗布し焼成することを
    特徴とする施釉コンクリートパネルの製造方法。
JP272092A 1992-01-10 1992-01-10 施釉コンクリートパネルの製造方法 Expired - Lifetime JP2624598B2 (ja)

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