JPH11228589A - 二核型イリジウム(i)フォスフィン錯化合物およびオレフィンの不整ハイドロアミネーションの触媒としての使用 - Google Patents

二核型イリジウム(i)フォスフィン錯化合物およびオレフィンの不整ハイドロアミネーションの触媒としての使用

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JPH11228589A
JPH11228589A JP10289893A JP28989398A JPH11228589A JP H11228589 A JPH11228589 A JP H11228589A JP 10289893 A JP10289893 A JP 10289893A JP 28989398 A JP28989398 A JP 28989398A JP H11228589 A JPH11228589 A JP H11228589A
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 プロキラルなオレフィンの分子間または分子
内不整ハイドロアミネーションにとって、とくに適切な
触媒となる錯化合物を提供する。 【解決手段】 下記の一般式のイリジウム(I)フォス
フィン錯化合物 【化24】 (式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、 【化25】 は、それぞれの場合、キラルであってバイデンテートな
ジフォスフィンリガンドである。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般式の、
【0002】
【化11】
【0003】(式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨ
ウ素であり、
【0004】
【化12】
【0005】は、それぞれの場合、キラルであってバイ
デンテートなジフォスフィンリガンドである。)中性の
二核型イリジウム(I)フォスフィン錯化合物に関す
る。
【0006】この錯化合物は、イリジウム中心において
クアドラ平面的な立体構造を有しており、そのため、ジ
フォスフィンリガンドが2個のリン原子の間にC2対称
関係を有していなければ、2種の立体異性体(cis-およ
びtrans-型)として存在し得る。 本明細書において、
立体異性体の語はどの場合も、純粋の形での、また混合
物の形としての、両者を意図したものである。
【0007】本発明はまた、これらの錯化合物の製造方
法にも関する。
【0008】さらに本発明は、式Iのイリジウム(I)
フォスフィン錯化合物の触媒作用による、オレフィン類
の不整ハイドロアミネーションの方法にも関する。
【0009】
【従来の技術】オレフィン類の不整ハイドロアミネーシ
ョンは、光学活性なアミン類の製造にとって、潜在的に
重要な方法である。 しかし、今日まで、僅か数件の実
際的な方法が知られているだけである。 とくに、分子
間のハイドロアミネーションを行うための、満足できる
方法は知られていない。 従来既知の例は、とくに、使
用する触媒の活性が低いことと、それに対応して反応速
度が遅いこととが問題である。 その上、この触媒は、
数回の触媒サイクルしか寿命がないことが多く、こうし
た製造方法を工業的な実施にとって不向きなものにして
いる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、不整
ハイドロアミネーションにおいて、高い活性を多数回の
触媒サイクルにわたって有し、かつ高い光学的収率を与
えるような触媒を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、本発明に
従う、請求項1のイリジウム(I)フォスフィン錯化合
物によって達成される。
【0012】一般式
【0013】
【化13】
【0014】(式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨ
ウ素であり、
【化14】 は、それぞれの場合、キラルであってバイデンテートな
ジフォスフィンリガンドである。)の、シス−/トラン
ス−異性体および異性体混合物を包含するイリジウム
(I)フォスフィン錯化合物が、適切な方法により、容
易に製造できることが見出された。
【0015】
【発明の実施の形態】キラルでバイデンテートなジフォ
スフィンリガンドは、少なくとも1個のキラル要素(キ
ラル中心、キラル平面またはキラル軸)および2個のコ
ーディネート可能な酸化数−3の第3級リン原子を有
し、リン原子の空間的な配置がキレート環の形成を許す
ものである。 この種のリガンドにおいて、さまざまな
基本構造をもつものが多数、文献により知られており、
とくに、バイアリール系のもの、たとえばビフェニルま
たは1,1'−ビナフタレンまたはメタロセン系を基本
構造に有するものが知られている。 本発明に従って使
用することのできるリガンドのいくつかは、市場で入手
することができ、またそのほかのものは、既知の方法ま
たはそれに類似の方法によって製造することができる
(たとえば、A.Togni et al., Ino
rg. Chim. Acta 1994, 222,
213−224; Y.Hayashi et a
l., J. Organomet. Chem. 1
995, 503, 143−148; EP−A−0
564 406; EP−A−0 612 758
を参照)。
【0016】本発明の錯化合物は、好ましくは固体の形
で単離する。
【0017】キラルでバイデンテートなジフォスフィン
リガンドは、好ましくは1,2−ジ置換フェロセンであ
って、2個の置換基上にフォスフィノ基を有するもので
ある。 そのようなフェロセンは、好ましくは下記の一
般式を有する。
【0018】
【化15】
【0019】(式中、RaおよびRbは、同一または異な
るものであって、それぞれC1-6アルキル、場合によっ
ては置換されているフェニル、またはC3-8シクロアル
キルであるか、または2個の基RaおよびRbが、隣接す
るリン原子と一体になって、3ないし9個の環構成メン
バーを有する単環式または二環式の系を形成する。) RaおよびRbの意義のうちとくに好ましいものは、tert
−ブチル、フェニル、3,5−ジメチルフェニル、4−
tert−ブチルフェニルおよびシクロヘキシルである。
同様に、2個の基Raおよび/またはRbが隣接するリン
原子と一体となって9−フォスファビシクロ[3.3.
1]ノナンを形成している化合物が、とくに好ましい。
【0020】Rcは、C1-6アルキル、好ましくはメチル
である。 アスタリスク*は、キラル中心を示す。
1,2−ジ置換フェロセンは、既知の化合物であるか、
または既知の方法による既知の化合物と同様にして、入
手することができる(たとえば、EP−A−0 612
758; EP−A−0 564 406; A.T
ogni et al., Inorg. Chim.
Acta 1994,222, 213−224を参
照)。
【0021】キラルであってバイデンテートなジフォス
フィンリガンドは、好ましくは下記のグループから選
ぶ: (R)−2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィ
ノ)−1,1−ビナフタレン、(S)−2,2’−ビス
(ジフェニルフォスフィノ)−1,1−ビナフタレン、
(R)−2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−
6,6’−ジメチル−1,1−ビフェニル、(S)−
2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−6,6’
−ジメチル−1,1−ビフェニル、1−[1(R)−
(ジシクロヘキシルフォスフィノ)エチル]−2(S)
−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1−[1
(S)−(ジシクロヘキシルフォスフィノ)エチル]−
2(R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1
−[1(R)−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]−
2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1
−[1(S)−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]−
2(R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1
−[1(R)−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]−
2(S)−(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセ
ン、1−[1(S)−(ジフェニルフォスフィノ)エチ
ル]−2(R)−(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フ
ェロセン、1−{1(R)−[ビス(3,5−ジメチル
フェニル)フォスフィノ]エチル}−2(S)−(ジフ
ェニルフォスフィノ)フェロセン、1−{1(S)−
[ビス(3,5−ジメチルフェニル)フォスフィノ]エ
チル}−2(R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロ
セン、1−{1(R)−[ビス(4−tert−ブチルフェ
ニル)フォスフィノ]エチル}−2(S)−(ジフェニ
ルフォスフィノ)フェロセン、1−{1(S)−[ビス
(4−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ]エチル}
−2(R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、
1−[1(S)−(フォスファビシクロ[3.3.1]
ノナン−9−イル)エチル]−2(R)−(ジフェニル
フォスフィノ)フェロセンおよび1−[1(R)−(フ
ォスファビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)エ
チル]−2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロ
セン。
【0022】本発明の錯化合物にとってとくに好ましい
のは、Xが塩素であるものである。
【0023】本発明の錯化合物は、たとえば、適当なイ
リジウム(I)オレフィン錯化合物、例をあげれば[I
rX(coe)22(coe=シクロオクテン)または
[IrX(C244](どの場合もXはハロゲン原子
であって、バイデンテートな錯化合物の中でブリッジン
グリガンドとして働く。)を、対応するキラルでバイデ
ンテートなジフォスフィンリガンドと、非極性の溶媒中
でリガンド交換反応を起こさせることにより製造するこ
とができる。
【0024】本発明の錯化合物は、それ自体既知の方法
により、単離して精製することができる。 たとえば、
反応混合物を蒸発させ、リガンド交換反応の間に放出さ
れたオレフィンを、溶媒とともに揮発させ、場合によっ
ては残滓を再結晶させることである。 しかし、得られ
たcis-/trans-異性体混合物を、非当量のリン原子とと
もにジフォスフィンリガンドから分離することは、通常
はこの方法では可能ではない。 溶解度によっては、錯
化合物は、反応混合物から直接再結晶させることができ
る。
【0025】本発明に従う錯化合物は、プロキラルなオ
レフィン類を不整ハイドロアミネーションする触媒また
は触媒の前駆体として、好適に使用することができる。
この関連で、「触媒の前駆体」なる用語は、実際上の
活性種は、もし存在するとすれば、ハイドロアミネーシ
ョンの反応条件においてのみ形成されるということを意
味する。 またこの関連において、プロキラルなオレフ
ィンとは、不整化合物A−Bを二重結合に対してあらか
じめ加えておけば、キラルな生成物を生成するものを意
味する。 本発明の錯化合物は、プロキラルでないオレ
フィンのハイドロアミネーションに関しても使用するこ
とができる。 しかし、その場合は非キラル生成物が生
成するので、キラルなジフォスフィンリガンドの使用
は、何ら特別な利益をもたらさない。
【0026】触媒または触媒前駆体として使用するに当
たって、本発明の錯化合物を単離する必要はなく、それ
らは場合によってはその場で(in situ)製造することが
できる。
【0027】ハイドロアミネーションは、分子間も、分
子内も、どちらも可能である。 このようにして、たと
えば、o−アリルおよび/またはo−プロペニルアニリ
ン類は、2−メチルインドリンを与えることができる。
ハイドロアミネーションは、通常、アミノ基が、対等
でない炭素原子の間に二重結合がある場合、その中で立
体障害がより少ない炭素原子の方に付加する、という態
様で進行する。 2種のジアステレオマー的付加生成物
の生成が可能な場合、たとえばノルボルネンを用いた場
合、通常は立体的により有利な(exo-)異性体が生成す
る。
【0028】この不整ハイドロアミネーションは、フッ
素イオンの存在下に実施することが好ましい。 それに
より、反応性と光学活性の両方が著しく高まることがわ
かった。
【0029】不整ハイドロアミネーションの好適な態様
は、下記の一般式の光学活性なアミン類を製造する方法
であって、
【0030】
【化16】
【0031】(式中、アスタリスク*は不整中心を示
す。 基R1およびR1'は、相互に独立に、どちらも、
場合によっては置換されているC1-6アルキル基、場合
によっては置換されているアリール基、場合によっては
置換されているアリールアルキル基、場合によっては置
換されているヘテロ芳香族基または場合によっては置換
されているヘテロ芳香族アルキル基であって、ただし、
1がR1'−CH2−であることはなく(なぜならば、こ
の場合は不整中心が消失する)、またR1およびR1'が
それらの間に炭素原子を挟んで、プロキラルな単環式ま
たは二環式の環式脂肪族の系を形成しない。 R2は、
場合によっては置換されているアリール基または場合に
よっては置換されているアシル基であり、R3は、水
素、アシル基、アルカンスルフォニル基またはアレーン
スルフォニル基である。) 上記の光学活性なアミン類
は、本発明に従って、下記の一般式のオレフィンを
【0032】
【化17】 (式中、R1およびR1'は上に定義したとおりであ
る。)下記の一般式の、キラルな二核型イリジウム
(I)フォスフィン錯化合物の存在下に、
【化18】
【0033】(式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨ
ウ素であり、
【0034】
【化19】
【0035】は、それぞれの場合、キラルであってバイ
デンテートなジフォスフィンリガンドである。)一般式
2−NH−R3(IV)(式中、R2およびR3は上に
定義した意味を有する。)のアミンまたはアミドと反応
させることからなる。
【0036】上の記述および以下の記述において、C
1-6アルキル基の語は、すべて直鎖状の、または分岐鎖
状の、第一級、第二級または第三級アルキル基であっ
て、1〜6個の炭素原子を有するもの、すなわち、たと
えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチ
ル、イソブチル、tert−ブチル、ペンチルおよびヘキシ
ルを意味するものと理解すべきである。 これに対応し
て、C1-6アルコキシ基の語は、C1-6アルキル基と酸素
とからなる基を意味するものと理解すべきである。単環
式または二環式の環式脂肪族系の語は、とくにそれぞれ
が3ないし7個の環炭素原子を有する一個または二個の
環の系を意味すると理解すべきである。二環式の系の場
合、それらの環は、同一または異なる数の環構成元素を
有するものであって、融合していてもよいし、他の原子
で橋架けされていてもよいし、またスピロ結合していて
もよい。 単環式または二環式の系は、官能基および
(または)置換基を有していてもよい。
【0037】アリール基の語は、単環式または多環式の
芳香族基、とくにフェニルまたはナフチル基を意味する
と理解すべきである。
【0038】ヘテロアリール基の語は、これに対応し
て、1個または2個以上のヘテロ原子を含む単環式また
は多環式の芳香族基、とくにフリール、チオフェニル、
ピロリール、ピリジル、ピリミジルまたはインドリルの
ような基を意味すると理解すべきである。 これに対応
して、アリールアルキル基および(ヘテロアリール)ア
ルキル基の語は、アルキル基の水素原子が、上に定義し
たアリール基またはヘテロアリール基で置換されたもの
を意味すると理解すべきであって、たとえば、ベンジ
ル、フェネチルまたはフリールメチル(フルフリル)な
どの基である。 これらの基のすべてはまた、1個たは
2個以上の同一または異なる置換基を有していてもよ
い。 ここで、また前記の「場合によっては置換されて
いる」基で言及した置換基の適切なものは、反応条件下
で安定であって、アミノ基ともオレフィン性の二重結合
またはイリジウム錯化合物とも反応しないものすべてで
ある。それらは、とりわけ、たとえばC1-4アルコキシ
基である。
【0039】アシル基の語は、アルカノイル基、とくに
1-6アルカノイル基、およびアロイル基たとえばベン
ゾイルまたは置換ベンゾイル基を意味すると理解すべき
である。
【0040】スルフォニル基の語は、アルカンスルフォ
ニル基およびアレーンスルフォニル基の両方、とくにC
1-6アルカンスルフォニル、たとえばメタンスルフォニ
ル(「メシル」)、および場合によっては置換されてい
るベンゼンスルフォニル、たとえばp−トルエンスルフ
ォニル(「トシル」)を意味するものと理解すべきであ
る。
【0041】ひずみを与えられた環状オレフィン、とく
に、たとえば、ノルボルネンまたはシクロプロペノン
が、良好な結果を与えることがわかった。
【0042】アミン類(IV)のうち、好ましいのは、比
較的容易に脱プロトン化できるもの、すなわち芳香族ア
ミン類またはN−アシルまたはN−スルフォニルアミン
類(またはアミド類もしくはスルフォナミド類)であ
る。 第一級アミド類を使用する場合は、N−アシルア
ミン類(II,R2=アシル,R3=H)が形成され、これ
は加水分解されて第一級アミン類になる。
【0043】不整ハイドロアミネーションのさらに好ま
しい態様は、下記の一般式の光学活性なインドリン類を
製造する方法である。
【0044】
【化20】
【0045】(式中、R4は水素またはC1-4アルキル基
であり、R5はR2またはR3に関して上記した意味のい
ずれかを有し、R6ないしR9は相互に独立して水素、C
1-6アルキルまたはC1-6アルコキシ基である。) この目的のためには、下記の一般式のo−アルケニルア
ニリンを、
【0046】
【化21】 (式中、R4ないしR9は、上に定義したとおりである。)
下記の一般式の
【化22】
【0047】(式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨ
ウ素であり、
【0048】
【化23】
【0049】は、それぞれの場合、キラルであってバイ
デンテートなジフォスフィンリガンドである。)キラル
でバイデンテートなイリジウム(I)フォスフィン錯化
合物の存在下に環化させる。
【0050】すでに述べたように、光学的に活性なアミ
ン類(II)またはインドリン類(V)を製造する本発明
の方法は、フッ素イオンの存在下に実施することが好ま
しい。
【0051】フッ素イオンは、「裸の」状態で、すなわ
ち溶媒和してない、またはイオン対を形成していない状
態で使用することが好ましい。 フッ素イオン源の例
は、フッ化タリウム(I)またはアルカリ金属フッ化物
であって、そのカチオンが適当なクラウンエーテルまた
はクリプタンドにより錯化されているものである。
【0052】とくに好ましいものは、有機塩基の錯対で
あるフッ化物、たとえばテトラメチルフルオライドまた
はテトラブチルアンモニウム・トリフェニルジフルオロ
シリケートである。
【0053】とりわけ好ましい「裸の」フッ素イオンの
源は、1,1,1,3,3,3−ヘキサキス(ジメチル
アミノ)ジフォスファゼニウム・フルオライドである。
【0054】光学的に活性なアミン類(II)またはイン
ドリン類(V)を製造する本発明の方法において、使用
する触媒は、キラルであってバイデンテートなジフォス
フィンリガンドが、下記の物質からなるグループから選
んだものであることが好ましい: (R)−2,2’−
ビス(ジフェニルフォスフィノ)−1,1−ビナフタレ
ン、(S)−2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィ
ノ)−1,1−ビナフタレン、(R)−2,2’−ビス
(ジフェニルフォスフィノ)−6,6’−ジメチル−
1,1−ビフェニル、(S)−2,2’−ビス(ジフェ
ニルフォスフィノ)−6,6’−ジメチル−1,1−ビ
フェニル、1−[1(R)−(ジシクロヘキシルフォス
フィノ)エチル]−2(S)−(ジフェニルフォスフィ
ノ)フェロセン、1−[1(S)−(ジシクロヘキシル
フォスフィノ)エチル]−2(R)−(ジフェニルフォ
スフィノ)フェロセン、1−[1(R)−(ジフェニル
フォスフィノ)エチル]−2(S)−(ジフェニルフォ
スフィノ)フェロセン、1−[1(S)−(ジフェニル
フォスフィノ)エチル]−2(R)−(ジフェニルフォ
スフィノ)フェロセン、1−{1(R)−[ビス(3,
5−ジメチルフェニル)フォスフィノ]エチル}−2
(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1−
{1(S)−[ビス(3,5−ジメチルフェニル)フォ
スフィノ]エチル}−2(R)−(ジフェニルフォスフ
ィノ)フェロセン。
【0055】その他の好ましい触媒は、イリジウム
(I)フォスフィン錯化合物において、Xが塩素である
触媒である。
【0056】光学活性なアミン類(II)を製造する本発
明の方法の好ましい態様においては、R1およびR1’
が一体となってシクロペンタン−1,3−ジイル基を形
成していること、すなわちノルボルネン(ビシクロ
[2.2.1]ヘプト−2−エンをオレフィンとして使
用する。
【0057】光学活性なアミン類(II)を製造する本発
明の方法の、より好ましい態様においては、R2が場合
によっては置換されているフェニル基、すなわち、場合
によっては置換されているアニリンを、アミン(IV)と
して使用する。
【0058】
【実施例】以下の例は、本発明がどのように実施される
かを示すが、それに何ら限定を加えるものではない。
すべての操作は、保護ガスの雰囲気下で、水分を排除し
て行なった。
【0059】〔実施例1〕 ジ−μ−クロロテトラキス−(η2−シクロオクテン)
ジイリジウム(I) 12mlのシクロオクテンを、ヘキサクロロイリジウム
(IV)酸アンモニウム6.08g(10mmol)の、イソ
プロピルアルコール305mlおよび水90ml中の分散液
に加え、全体を3時間にわたり還流させた。 反応混合
物を室温まで冷却した後、上澄みの溶液は傾斜して除
き、橙黄色の残さを30mlのエタノール中にダイジェス
トさせた。 この混合物を0℃に冷却し、アルゴン雰囲
気下にセライト(Celite)で濾過した。 その結果生じ
た生成物を、一夜高真空で乾燥し、酸素と光を絶って、
−25℃で貯蔵した。1 H NMR (CDCl3, 250MHz): δ
1.2−1.7(8H);2.2−2.4(6H)13 C NMR (CDCl3, 60MHz): δ 2
6.4; 29.9;30.3; 63.4
【0060】〔実施例2〕 cis-およびtrans- ジ−μ−クロロビス{1−[1
(R)−(ジシクロヘキシルフォスフィノ)エチル]−
2(S)−ジフェニルフォスフィノ}フェロセン}−1
κ21,P2;2κ21 ,P2 −ジイリジウム(I) ジ−μ−クロロテトラキス(η2−シクロオクテン)−
ジイリジウム(I)2.2.961g(3.305mmo
l)を30mlのヘプタン中に分散させた黄色い液の中
に、0℃で、10分間、エテンを通過させた。 混合物
を−78℃に冷却し、120mlのペンタンを攪拌下に加
えたところ、白色がかった固体が生成した。上澄みの溶
液を傾斜して除き、100mlのトルエンを加えた。 1
−[1(R)−(ジシクロヘキシルフォスフィノ)エチ
ル]−2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセ
ン3.930g(6.610mmol)の溶液を、上記の黄
色味がかった混合物に、−78℃で、15分間にわたっ
て滴下して加えた。 一夜かけて反応混合物がゆっくり
と室温に戻るに任せ、過剰のエテンを逸出させた。つい
で混合物を減圧下に蒸発させ、残さをベンゼン/ペンタ
ンから再結晶させた。 減圧下に乾燥し、微細なオレン
ジ色の粉末を得た。 1H NMRによれば、生成物は
二核型の錯化合物であって、ベンゼンおよびペンタンの
分子半分ずつを含んでいた。 これは、元素分析の結果
と一致する。
【0061】収量: 3.05g (84%) C7288Cl2Fe2Ir24・1/2C66・1/2C
512: 計算 C 54.13 H5.69 実測 C 54.30 H5.9831 P{1H} NMR(C66, 100MHz):AA’
XX’系 2種の異性体 δ −0.13(2pp 4pp =29.9Hz)
(異性体A); 0.07(2pp 4pp =35.
2Hz)(異性体B);30.16(2pp 4pp
=30.1Hz)(異性体A);30.95(2pp
4pp =35.0Hz)(異性体B)1 H NMR(C66, 250MHz): δ 20.
85(m,48H);2.50−2.75(m,2
H); 2.75−3.20(m,2H);3.55お
よび3.63(2s,10H); 3.75−4.00
(m,2H); 3.97(m,2H); 4.08
(m,2H); 4.25−4.35(m,2H);
7.00−7.40(m,12H); 7.55−7.
75(m,2H); 7.75−7.85(m,2
H); 8.30−8.45(m,2H); 8.60
−8.75(m,2H)
【0062】〔実施例3〕 cis-およびtrans-ジ−μ−クロロビス{1−[1(R)
−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]−2(S)−ジ
フェニルフォスフィノ}フェロセン}−1κ21
2;2κ21 ,P2 −ジイリジウム(I) 1−[1(R)−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]
−2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン
3.27g(5.62mmol)のベンゼン20ml中の溶液
を、ジ−μ−クロロテトラキス(η2−シクロオクテ
ン)ジイリジウム(I)のベンゼン20ml中の淡橙色を
した分散液の中に、20分間にわたって加えた。 反応
混合物を4℃で一夜放置したところ、その間に、橙色の
微細な結晶性の析出物が生じた。 これを濾過し、減圧
下に24時間乾燥した。1H NMRによれば、生成物
は、二核型の錯化合物一分子につき、ベンゼンの1.5
分子を含んでいた。 これは、元素分析の結果と一致す
る。
【0063】収量: 3.95g (85%) C7264Cl2Fe2Ir24・1.5C66: 計算 C 56.00 H4.24 実測 C 56.03 H4.3331 P{1H} NMR(THF−d8,100MHz):A
A’XX’系 2種の異性体 δ −2.82(2pp 4pp =38.5Hz)
(異性体A); −1.98(2pp 4pp =3
0.7Hz)(異性体B); 23.35(2pp 4
pp =38.5Hz)(異性体A); 24.34(
2pp 4pp =30.7Hz)(異性体B)1 H NMR(THF−d8, 250MHz): δ
0.60−0.85(m,6H); 3.43および
3.50(2s,10H); 3.50−3.90
(m、4H); 4.10(m、2H); 4.19(m,
2H);6.85−7.65(m,28H); 8.0
0−8.35(m,10H);8.50−8.65
(m,2H)
【0064】〔実施例4〕 cis-およびtrans-ジ−μ−クロロビス(1−{1(R)
−[ビス(3,5−ジメチルフェニル)フォスフィノ]
エチル}−2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)−
(フェロセン)−1κ21,P2;2κ21 ,P2
ジイリジウム(I) 1−{1(R)−[ビス(3,5−ジメチルフェニル)
フォスフィノ]エチル}−2(S)−(ジフェニルフォ
スフィノ)−(フェロセン)2.001g(3.133
mmol)のベンゼン40ml中の溶液を、ジ−μ−クロロテ
トラキス(η2−シクロオクテン)ジイリジウム(I)
1.416g(1.566mol)のベンゼン20ml中の
淡橙色をした分散液の中に、攪拌下に20分間にわたっ
て加えた。その間に、深紅色の透明な溶液が生成した。
さらに15分後、溶媒を減圧下に蒸留除去した。 橙
色の残さをペンタンで洗って、減圧下に乾燥した。 収量: 2.40g (88%) 黄色粉末 C8080Cl2Fe2Ir24: 計算 C 55.46 H4.65 実測 C 55.18 H4.8031 P{1H} NMR(C66,100MHz):AA’X
X’系 2種の異性体 δ −4.22(2pp 4pp =38.3Hz)
(異性体A); −1.01(2pp 4pp =3
0.6Hz)(異性体B);22.70(2pp 4
pp =38.2Hz)(異性体A); 26.73(2
pp 4pp =30.6Hz)(異性体B)1 H NMR(C66, 250MHz): δ 1.0
5−1.20(m,6H,異性体A); 1.25−
1.35(m,6H,異性体B); 2.12(s,1
2H,異性体B); 2.17(s,12H,異性体
B); 2.22(s,12H,異性体A); 2.38
(s,12H,異性体A);3.57(s,10H,異性
体B); 3.68(s,10H,異性体A);3.75
−4.20(m,8H,異性体A+B); 6.75−
8.55(m,32H,異性体A+B)
【0065】〔実施例5〕 cis-およびtrans-ジ−μ−クロロビス{1−[1(R)
−(ジフェニル)フォスフィノ]エチル}−2(S)−
(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセン}−1κ
21,P2;2κ21 ,P2 −ジイリジウム(I) ジ−μ−クロロテトラキス(η2−シクロオクテン)−
ジイリジウム(I)264.4mg(275μmol)のベン
ゼン2ml中の淡橙色をした分散液の中に、エチレンを、
0℃で10分間通過させた。 分散液を−78℃に冷却
し、2mlのヘキサンを攪拌下に加えた。 さらに10分
間攪拌した後、上澄みを傾斜して除去した。 わずかに
黄色味がかった沈殿を、高真空下に短時間乾燥し、2ml
のトルエン中に溶解した。 その結果生じた不透明な黄
色い溶液に、1−[1(R)−(ジフェニル)フォスフ
ィノ]エチル}−2(S)−(ジ−tert−ブチルフォス
フィノ)フェロセン(300.4mg、0.55mmol)の
トルエン2ml中の溶液を、15分間にわたって、滴下し
て加え、この間、温度を−73℃以下に維持した。混合
物を一夜かけて室温まで温め、過剰のエチレンが逸出す
るようにした。 揮発性の成分を減圧下に除去し、残さ
をヘキサンで洗って乾燥した。 収量: 329mg(使用したジフォスフィン基準で7
7%) オレンジ色粉末31 P NMR (C66, 100MHz): 2種の
異性体 δ 203.5(d,2pp 4pp =20.5H
z); 18.9(d,2pp 4pp =19.8H
z); 24.3(d,2pp 4pp =33.3H
z); 26.5(d,2pp 4pp =33.2H
z)
【0066】〔実施例6〕 cis-およびtrans-ジ−μ−クロロビス{1−[1(R)
−(フォスファビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イ
ル)エチル]−2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)
フェロセン}−1κ21,P2;2κ21 ,P2 −ジ
イリジウム(I) 実施例5の手順に従って、ジ−μ−クロロテトラキス
(η2−シクロオクテン)−ジイリジウム(I)830mg
(0.9mmol)を、1−[1(R)−(フォスファビシ
クロ[3.3.1]ノナン−9−イル)エチル]−2
(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン1.0
0g(1.86mmol)と反応させた。31 P NMR (C66, 100MHz): 2種の
異性体 δ 5.2(d,2pp 4pp =39.3H
z); −1.8(d,2pp 4pp =39.0H
z); 1.0(d,2pp 4pp =42.5H
z); 3.4(d,2pp 4pp =42.1H
z)
【0067】〔実施例7〕 ジ−μ−クロロビス[(S)−2,2’−ビス(ジフェ
ニルフォスフィノ)−1,1’−ビナフタレン]−1κ
21,P2;2κ21 ,P2 −ジイリジウム(I) (S)−2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−
1,1’−ビナフタレン484mg(777μmol)のベ
ンゼン4ml中の分散液を、ジ−μ−クロロテトラキス
(η2−シクロオクテン)−ジイリジウム(I)349mg
(389μmol)のベンゼン4ml中の分散液に、攪拌下
に、滴下して加えた。 その結果、深紅色の溶液が生成
した。 室温で20時間の後、溶媒を減圧下に除去し
た。 残さを2回、4mlの冷ペンタンで洗い、減圧下に
乾燥した。 1H NMRによれば、生成物は二核型錯
体ひとつにつき半分の分子のペンタンを含有していた。
これは、元素分析の結果と一致する。
【0068】 収量: 580mg (88%) 赤色粉末 C8864Cl2Ir24・1/2C512: 計算 C 62.59 H4.06 実測 C 62.99 H4.0131 P{1H} NMR(C66): δ 14.14
(s)1 H NMR(C66): δ 6.67−8.53
(m)
【0069】錯化合物の構造は、単結晶X線構造分析に
よって確認された。 ルビー色をした単斜晶系の単結晶
が、トルエン中の飽和溶液にジエチルエーテルおよびテ
トラヒドロフランを分散させることにより得られた(そ
れぞれ、1分子ずつのジエチルエーテルトテトラヒドロ
フランを含んでいた)。 C8864Cl2Ir24・C410O・C48Oの結晶学
的データ(−30℃における): a=17.0108
Å; b=13.6600Å;c=18.9391Å
β1=115.8189o 空間グループP21 (No.4); Z=2
【0070】〔実施例8〕 ジ−μ−クロロビス[(R)−2,2’−ビス(ジフェ
ニルフォスフィノ)−6,6’−ジメチルー1,1‘−
ビフェニル]−1κ21,P2;2κ21 ,P2 −ジ
イリジウム(I) (R)−2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−
6,6’−ジメチルー1,1‘−ビフェニル538mg
(977μmol)のベンゼン1.5ml中の溶液を、ジ−
μ−クロロテトラキス(η2−シクロオクテン)−ジイ
リジウム(I)438mg(488μmol)のベンゼン1.
5ml中の分散液に、攪拌下に、滴下して加えた。 その
結果、透明な赤色の溶液が生成した。 室温で20時間
の後、溶媒を減圧下に除去した。 残さを5回、1mlず
つの冷ペンタンで洗い、減圧下に乾燥した。
【0071】収量: 659mg(87%) 赤色粉末 C7864Cl2Ir24: 計算 C 58.64 H4.14 実測 C 58.41 H3.9131 P{1H} NMR (C66): δ 13.46
(s)1 H NMR(C66): δ 1.43(s,12
H); 6.51−8.33(m,52H)
【0072】〔実施例9〕 exo−N−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−
2−アミン 1,1,1,3,3,3−ヘキサキス(ジメチルアミ
ノ)ジフォスファゼニウム・フルオライド(約0.5
M、ベンゼン中、約60μmol)を、注入器を使用し
て、ノルボルネン575mg(6.11mmol)およびアニ
リン569mg(6.11mmol)の混合物に、注入器を使
用して添加した。 その結果生じた溶液を、cis−およ
びtrans−ジ−μ−クロロビス{1−[1(R)−(ジ
シクロヘキシルフォスフィノ)エチル]−2(S)−ジ
フェニルフォスフィノ}フェロセン}−1κ21
2;2κ21 ,P2 −ジイリジウム(I)(実施例
1から、トルエン溶媒和物として)53.0mg(30.
5μmol)に加えた。 透明な橙色の溶液が生成した。
この溶液を、密閉した容器中で、50℃に72時間攪
拌し、ついで空気を入れることにより冷却した。 生成
物を、シリカゲル上(L=10cm,d=2cm、酢酸エチ
ル/ヘキサン=1:10)カラムクロマトグラフィーに
より精製した。
【0073】 収量: 814mg (80%) 淡黄色の油状物 光学的収率は,HPLC(固定相:Daicel Chiralcel
OJH、移動相:ヘキサン/2−プロパノール=90:
10)により決定した。 リテンションタイムは、(2
R)エナンチオマーに関して15.5分間であり、(2
S)エナンチオマーに関しては17.2分間であった。
(2R)エナンチオマー側からのee値は50%と測
定された。
【0074】〔実施例10−23〕 exo−N−フェニルビシクロ[2.2.1]ヘプタン−
2−アミン 手順は、実施例6において記述したとおりであるが、イ
リジウム錯化合物、温度およびフッ化物の量を変化させ
た。 結果は、下の表1に示すとおりである。
【0075】 表 1 触媒製造 温 度 [F]/[Ir] 収 率 ee (立体配置) の実施例 [℃] [%]c[%] 2a 50 0 12 51 (2S) 2a 50 0.25 76 31 (2R) 2a 50 4 51 16 (2R) 2a 25 1 12 60 (2R) 2a 75 1 81d 38 (2R) 3a 50 1 27 9 (2R) 4a 50 1 36 26 (2R) 7b 50 0 12 57 (2R) 7b 75 2 45 78 (2R) 7b 75 4 22 95 (2R) 8b 50 1 13 51 (2S) 8b 75 1 37 43 (2S) 8b 75 2 27 69 (2S) 8b 75 4 24 92 (2S) a:1モル%Ir b:2モル%Ir c:単離したものの収率 d:24時間反応
【0076】〔実施例24〕 p−トルエンスルフォン酸−o−アリルアニリド p−トルエンスルフォニルクロライド10.8g(5
6.8mmol)およびピリジン6mlを、o−アリルアニリ
ン(N−アリールアニリンからBF3触媒を用いた再配
置により得ることができる)57.56g(56.8mm
ol)のジクロロメタン50ml中の溶液に加え、混合物を
2時間、還流させた。 ついで溶媒を蒸留除去し、残っ
た粘い残さを、1Mの水酸化ナトリウム溶液とともに振
とうした。二層を分離し、水性層を酸性化して、トルエ
ンで抽出した。
【0077】収量: 10.0g (61.3%) 無
色油状物 4℃で固化1 H NMR(CDCl3, 250MHz): δ
2.40(s,3H);3.02(d,J=6.0H
z,1H); 4.94(dd,J=17.0および
1.8Hz,1H); 5.09(dd,J=10.3
および1.5Hz,1H); 5.78(tdd,J
=6.0;17.3および10.3Hz,1H);
6.63(s,1H); 7.0−7.7(m,8
H).13 C NMR (CDCl3, 60MHz): δ 2
1.5; 38.0;117.1; 124.4; 1
26.2; 127.1;127.7; 129.6;
130.5; 135.5
【0078】〔実施例25〕 メタンスルフォン酸−o−アリルアニリド 実施例24の手順に従って、ベンゼン200ml中の、o
−アリルアニリン2.31g(17.3mmol)、メタン
スルフォニルクロライド1.5mlおよびピリジン1.5
mlから、粘い油状物を得て、これをフラッシュ・クロマ
トグラフィー(シリカゲル60、溶離剤はトルエン/酢
酸エチル=7:1)により精製した。
【0079】収量: 1.37g (37%、o−アリ
ルアニリン基準)1 H NMR (CDCl3, 250MHz): δ
3.01(s,3H);3.44(d,J=6.0H
z,2H); 5.08(dd,J=17.3および
1.5Hz,1H); 5.19(dd,J=10.3
および1.5Hz,1H); 5.96(tdd,J=
6.0;17.3および10.3Hz,1H); 6.
44(s,1H); 7.2−7.5(m,4H).13 C NMR (CDCl3, 60MHz): δ 3
7; 42; 117;128; 129; 136
【0080】〔実施例26−29〕 2−メチル−N−p−トルエンスルフォニルインドリン 一般的指示 p−トルエンスルフォン酸o−アリルアニリド(100
mg)を、イリジウム(I)フォスフィン錯化合物5mg
(約1モル%)とともに、1,1,1,3,3,3−ヘ
キサキス(ジメチルアミノ)ジフォスファゼニウム・フ
ルオライドのベンゼン中0.6M溶液0.1mlに溶解
し、ついで、0.5mlのトルエンとともに、シュレンク
フラスコに移した。 この溶液を、反応持続時間に応じ
たそれぞれの反応温度で攪拌した。 減圧下に溶媒を蒸
留除去し、残さをヘキサン/酢酸エチルとともに、シリ
カゲル60上に通過させた。 溶離剤を蒸発させ高真空
下で乾燥後、生成物の比を、1H NMRスペクトルの
信号の集成によって決定した。ee(エナンチオマー過
剰)値を決定するため、p−トルエンスルフォニル基
を、HBr/酢酸を用いて、フェノール中80℃で開裂
させた。 反応混合物をトルエンにとり、その溶液を水
酸化ナトリウム溶液で、次いで飽和炭酸ナトリウム溶液
で洗い、硫酸マグネシウム上で乾燥し、減圧下に蒸発さ
せた。 残さを、バルブチューブ内(160℃、約10
mbar)で蒸留した。 留出物を、HPLC(Chiralcel
OD−H,4.6x250mm,粒子径5μm、溶離剤
ヘキサン/イソプロピルアルコール=99:1、0.
3%ジエチルアミン添加、流速0.5ml/min、UV検出
300nm)によって、各エナンチオマーに分離した。
【0081】その結果を、下の表2に示す。 転化率
は、いずれも100%であった。 表 2 触媒製造 温 度 時 間 収 率 e.e. の実施例 [℃] [%] [%] 5 120 18時間 18.6 47.4 2 120 18時間 25.5 57.3 5 80 14日 15.3 35.7 2 80 14日 26.1 57.9
【0082】〔実施例30−32〕 2−メチル−N−p−メタンスルフォニルインドリン 手順は、実施例26−29の一般的指示に記載したとこ
ろと同じであるが、p−トルエンスルフォン酸o−アリ
ルアニリドに代えて、メタンスルフォン酸o−アリルア
ニリドを使用した。 結果を、下の表3に示す。 表 3 触媒製造 温 度 時 間 転化率 収 率 ee の実施例 [℃] [%] [%] [%] 5 25 3〜4日 26.5 8.2 52 5 120 18時間 100 21.6 35.3 2 25 3〜4日 100 14 43.6
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI C07C 233/00 C07C 233/00 233/08 233/08 303/40 303/40 311/21 311/21 C07D 209/08 C07D 209/08 // C07B 61/00 300 C07B 61/00 300 C07M 7:00 (72)発明者 ロマノ ドルタ スイス国 クア CH−7000 カルメンナ ヴェク 37 (72)発明者 アントニオ トニ スイス国 オーバーヴィル CH−8966 キルヒヴェク 17 (72)発明者 マルティン アイアー スイス国 グリス CH3902 ヘンガート 15

Claims (17)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式 【化1】 (式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、 【化2】 は、それぞれの場合、キラルであってバイデンテートな
    ジフォスフィンリガンドである。)の、シス−/トラン
    ス−異性体および異性体混合物を包含するイリジウム
    (I)フォスフィン錯化合物。
  2. 【請求項2】 請求項1のイリジウム(I)フォスフィ
    ン錯化合物であって、固体の状態にある錯化合物。
  3. 【請求項3】 請求項1または2のイリジウム(I)フ
    ォスフィン錯化合物において、キラルであってバイデン
    テートなジフォスフィンリガンドが、1,2−ジ置換フ
    ェロセンであって、2個の置換基上にフォスフィノ基を
    有するものであることを特徴とする錯化合物。
  4. 【請求項4】 請求項1または2のイリジウム(I)フ
    ォスフィン錯化合物において、キラルであってバイデン
    テートなジフォスフィンリガンドが、下記のグループか
    ら選んだものであることを特徴とする錯化合物:
    (R)−2,2'−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−
    1,1−ビナフタレン、(S)−2,2'−ビス(ジフ
    ェニルフォスフィノ)−1,1−ビナフタレン、(R)
    −2,2'−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−6,
    6’−ジメチル−1,1−ビフェニル、(S)−2,
    2'−ビス(ジフェニルフォスフィノ)−6,6’−ジ
    メチル−1,1−ビフェニル、1−[1(R)−(ジシ
    クロヘキシルフォスフィノ)エチル]−2(S)−(ジ
    フェニルフォスフィノ)フェロセン、1−[1(S)−
    (ジシクロヘキシルフォスフィノ)エチル]−2(R)
    −(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1−[1
    (R)−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]−2
    (S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1−
    [1(S)−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]−2
    (R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、1−
    [1(R)−(ジフェニルフォスフィノ)エチル]−2
    (S)−(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フェロセ
    ン、1−[1(S)−(ジフェニルフォスフィノ)エチ
    ル]−2(R)−(ジ−tert−ブチルフォスフィノ)フ
    ェロセン、1−{1(R)−[ビス(3,5−ジメチル
    フェニル)フォスフィノ]エチル}−2(S)−(ジフ
    ェニルフォスフィノ)フェロセン、1−{1(S)−
    [ビス(3,5−ジメチルフェニル)フォスフィノ]エ
    チル}−2(R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロ
    セン、1−{1(R)−[ビス(4−tert−ブチルフェ
    ニル)フォスフィノ]エチル}−2(S)−(ジフェニ
    ルフォスフィノ)フェロセン、1−{1(S)−[ビス
    (4−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ]エチル}
    −2(R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、
    1−[1(S)−(フォスファビシクロ[3.3.1]
    ノナン−9−イル)エチル]−2(R)−(ジフェニル
    フォスフィノ)フェロセンおよび1−[1(R)−(フ
    ォスファビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)エ
    チル]−2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロ
    セン。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4のいずれかのイリジウ
    ム(I)フォスフィン錯化合物において、Xが塩素であ
    ることを特徴とする錯化合物。
  6. 【請求項6】 請求項1ないし5のいずれかに記載のイ
    リジウム(I)フォスフィン錯化合物の製造方法であっ
    て、下式の化合物を、 [IrX(coe)22 または [IrX(C24
    4] (式中、Xは請求項1に規定したとおりの意味を有し、
    coeはシクロオクテンである。)非極性の溶媒中で、
    対応するキラルでバイデンテートなジフォスフィンと反
    応させることを特徴とする製造方法。
  7. 【請求項7】 請求項1ないし5のいずれかに記載のイ
    リジウム(I)フォスフィン錯化合物の、プロキラルな
    オレフィン類の不整ハイドロアミネーションの触媒とし
    ての使用。
  8. 【請求項8】 請求項7のイリジウム(I)フォスフィ
    ン錯化合物の使用において、ハイドロアミネーションを
    フッ素イオンの存在下に実施することを特徴とする使
    用。
  9. 【請求項9】 下記の一般式の、光学活性なアミン類を
    製造する方法であって、 【化3】 (式中、R1およびR1'は相互に独立に、どちらも、場
    合によっては置換されているC1-6アルキル基、場合に
    よっては置換されているアリール基、場合によっては置
    換されているアリールアルキル基、場合によっては置換
    されているヘテロ芳香族基または場合によっては置換さ
    れているヘテロ芳香族アルキル基である。ただし、R1
    がR1'−CH2−であることはなく、またR1およびR1'
    がそれらの間に炭素原子を挟んで、プロキラルな単環式
    または二環式の環式脂肪族の系を形成することはない。
    2は、場合によっては置換されているアリール基ま
    たは場合によっては置換されているアシル基であり、R
    3は、水素、アシル基、アルカンスルフォニル基または
    アレーンスルフォニル基である。)下記の一般式のオレ
    フィンを、 【化4】 (式中、R1およびR1'は上に定義したとおりであ
    る。)下記の一般式の、キラルな二核型イリジウム
    (I)フォスフィン錯化合物の存在下に、 【化5】 (式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、 【化6】 は、それぞれの場合、キラルであってバイデンテートな
    ジフォスフィンリガンドである。)一般式 R2−NH
    −R3(IV)(式中、R2およびR3は、上に定義したと
    おりである。)のアミンまたはアミドと反応させること
    を特徴とする製造方法。
  10. 【請求項10】 下記の一般式の光学活性なインドリン
    類の製造方法であって、 【化7】 (式中、R4は水素またはC1-4アルキル基であり、R5
    はR2またはR3に関して上記した意味のいずれかを有
    し、R6ないしR9は相互に独立して水素、C1-6アルキ
    ルまたはC1-6アルコキシ基である。)下記の一般式の
    o−アルケニルアニリンを、 【化8】 (式中、R4ないしR9は、上に定義したとおりである。)
    下記の一般式の、 【化9】 (式中、Xはフッ素、塩素、臭素またはヨウ素であり、 【化10】 は、それぞれの場合、キラルであってバイデンテートな
    ジフォスフィンリガンドである。)キラルでバイデンテ
    ートなイリジウム(I)フォスフィン錯化合物の存在下
    に環化させることを特徴とする製造方法。
  11. 【請求項11】 請求項9または10の製造方法におい
    て、反応をフッ素イオンの存在下に実施することを特徴
    とする製造方法。
  12. 【請求項12】 請求項11の製造方法において、フッ
    素イオンを、有機塩基のフッ化物の形で使用することを
    特徴とする製造方法。
  13. 【請求項13】 請求項12の製造方法において、有機
    塩基のフッ化物が1,1,1,3,3,3−ヘキサキス
    (ジメチルアミノ)ジフォスファゼニウム・フルオライ
    ドであることを特徴とする製造方法。
  14. 【請求項14】 請求項9ないし13のいずれかの製造
    方法において、キラルであってバイデンテートなジフォ
    スフィンリガンドが、下記のグループから選んだもので
    あることを特徴とする製造方法: (R)−2,2’−
    ビス(ジフェニルフォスフィノ)−1,1−ビナフタレ
    ン、(S)−2,2’−ビス(ジフェニルフォスフィ
    ノ)−1,1−ビナフタレン、(R)−2,2’−ビス
    (ジフェニルフォスフィノ)−6,6’−ジメチル−
    1,1−ビフェニル、(S)−2,2’−ビス(ジフェ
    ニルフォスフィノ)−6,6’−ジメチル−1,1−ビ
    フェニル、1−[1(R)−(ジシクロヘキシルフォス
    フィノ)エチル]−2(S)−(ジフェニルフォスフィ
    ノ)フェロセン、1−[1(S)−(ジシクロヘキシル
    フォスフィノ)エチル]−2(R)−(ジフェニルフォ
    スフィノ)フェロセン、1−[1(R)−(ジフェニル
    フォスフィノ)エチル]−2(S)−(ジフェニルフォ
    スフィノ)フェロセン、1−[1(S)−(ジフェニル
    フォスフィノ)エチル]−2(R)−(ジフェニルフォ
    スフィノ)フェロセン、1−[1(R)−(ジフェニル
    フォスフィノ)エチル]−2(S)−(ジ−tert−ブチ
    ルフォスフィノ)フェロセン、1−[1(S)−(ジフ
    ェニルフォスフィノ)エチル]−2(R)−(ジ−tert
    −ブチルフォスフィノ)フェロセン、1−{1(R)−
    [ビス(3,5−ジメチルフェニル)フォスフィノ]エ
    チル}−2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロ
    セン、1−{1(S)−[ビス(3,5−ジメチルフェ
    ニル)フォスフィノ]エチル}−2(R)−(ジフェニ
    ルフォスフィノ)フェロセン、1−{1(R)−[ビス
    (4−tert−ブチルフェニル)フォスフィノ]エチル}
    −2(S)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセン、
    1−{1(S)−[ビス(4−tert−ブチルフェニル)
    フォスフィノ]エチル}−2(R)−(ジフェニルフォ
    スフィノ)フェロセン、1−[1(S)−(フォスファ
    ビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)エチル]−
    2(R)−(ジフェニルフォスフィノ)フェロセンおよ
    び1−[1(R)−(フォスファビシクロ[3.3.
    1]ノナン−9−イル)エチル]−2(S)−(ジフェ
    ニルフォスフィノ)フェロセン。
  15. 【請求項15】 請求項9ないし14のいずれかの製造
    方法において、Xが塩素であることを特徴とする製造方
    法。
  16. 【請求項16】 請求項9の製造方法、または場合によ
    っては、請求項11ないし15のいずれかの製造方法に
    おいて、R1およびR1’が一体となってシクロペンタ
    ン−1,3−ジイルを形成していることを特徴とする製
    造方法。
  17. 【請求項17】 請求項9の製造方法、または場合によ
    っては、請求項11ないし16のいずれかの製造方法に
    おいて、R2が場合によっては置換されているフェニル
    基であることを特徴とする製造方法。
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