JPH11228093A - ブーム部材脱落防止装置 - Google Patents

ブーム部材脱落防止装置

Info

Publication number
JPH11228093A
JPH11228093A JP3114998A JP3114998A JPH11228093A JP H11228093 A JPH11228093 A JP H11228093A JP 3114998 A JP3114998 A JP 3114998A JP 3114998 A JP3114998 A JP 3114998A JP H11228093 A JPH11228093 A JP H11228093A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
boom
boom member
side wall
locking hole
stopper
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP3114998A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Kido
博之 城戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Aichi Corp
Original Assignee
Aichi Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Aichi Corp filed Critical Aichi Corp
Priority to JP3114998A priority Critical patent/JPH11228093A/ja
Publication of JPH11228093A publication Critical patent/JPH11228093A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Forklifts And Lifting Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シリンダとブーム部材の取付部分に損傷して
も、ブームからブーム部材が脱落する虞が無いブーム部
材脱落防止装置を提供する。 【解決手段】 垂設された第3ブーム27の第1から第
3のインナブーム35の各先端の側壁上部に貫通孔51
を有する。この貫通孔51を有した各インナブーム35
よりも外側に隣接するアウタブーム33又はインナブー
ム35の各側壁下部に貫通孔51を有したインナブーム
ブーム35の側壁に先端部が付勢しながら摺接して貫通
孔51に係止するストッパー61を設ける。貫通孔51
にストッパー43が係止することで、インナブーム35
が他のインナブーム35又はアウタブーム33に係止す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ブーム部材脱落防
止装置に関し、更に詳細には、ブームの先端部に作業台
を有する垂直ブームのブーム部材脱落防止装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、橋梁の表面(車や人が通る部分
の手摺部分等)のみならず、橋梁の裏面(車や人が通る
部分の裏側、海や川に面した側)に塗装の補修を行う場
合、例えば、複数本の伸縮自在なブームを互いに連接し
これを旋回させる作業装置を備えたオーバーフェンス作
業車が使用されている。ブームの先端部には垂直方向に
延設された垂直ブームが設けられており、この垂直ブー
ムの先端には作業台が設けられている。従って、ブーム
を伸縮・旋回するとともに、垂直ブームを伸縮すること
で、作業台を橋梁の所望の位置に移動させることができ
る。垂直ブームは複数のブーム部材を入れ子式に互いに
突出入可能に設けられ、各ブーム部材間には伸縮シリン
ダが設けられている。このシリンダを作動することによ
り、入れ子式のブームが伸縮する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、垂直方
向に配置された垂直ブーム内の伸縮シリンダとブーム部
材の取付部分が破損すると、伸縮シリンダに接続された
ブーム部材の保持がなくなるので、このブーム部材が垂
直ブームから抜け出してしまう虞がある。従って、安全
上好ましくない、という問題があった。
【0004】本発明は、このような問題に鑑みてなされ
たものであり、伸縮シリンダとブーム部材の取付部分に
破損が生じても、垂直ブームからブーム部材が脱落する
虞の無いブーム部材脱落防止装置を提供することを目的
とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明のブーム部材脱落防止装置は、複数のブーム
部材(例えば、実施形態におけるアウタブーム33、イ
ンナブーム35)を入れ子式に互いに突出入可能に構成
してなるブーム(例えば、実施形態における第3ブーム
27)を、この基端を支持して先端を下方に延びて位置
させたときに、ブーム部材が抜け出すのを防止するもの
である。他のブーム部材の内部に内装されるブーム部材
の各基端部の側壁上部には係止孔が設けられ、この係止
孔を有した各ブーム部材よりも外側に隣接するブーム部
材の側壁下部には、係止孔を有したブーム部材の側壁に
先端部が付勢されながら摺接して係止孔に係止可能なス
トッパーが設けられている。ブーム部材がブームから突
出しようとする際に、ストッパーの設けられたブーム部
材の内側に隣接するブーム部材の側壁をストッパーの先
端部が付勢されながら摺接して係止孔に係止する。従っ
て、係止孔を有したブーム部材のそれ以上の突出移動が
阻止される。このため、ブーム部材の脱落を防止でき
る。
【0006】係止孔はストッパを係止することができれ
ばその形状は問わない。例えば、長円形状、矩形状、円
形状、これらの組合せ等を例示できる。また、係止孔は
ブーム部材の側壁を貫通する貫通孔に限られず底を有す
る穴でもよい。この係止孔を設ける位置はブーム部材の
突出長さを考慮して決定し、ブーム部材の上部に設ける
ことが好ましい。ストッパはその先端部が係止孔を有す
るブーム部材の側壁を付勢されながら摺接して係止孔に
係止する機能を有することが好ましい。これは、係止孔
を有するブーム部材が移動して係止孔がストッパの先端
部の外側に来たときに、ストッパが自動的に回転し、そ
の先端部が係止孔の内部に突入して係止孔に係止するか
らである。ストッパの先端部を係止孔を有するブーム部
材の側壁に付勢する力はストッパに設ける付勢手段(例
えば、実施形態におけるねじりコイルバネ)によって与
えることができる。この付勢手段は、例えば、ねじりコ
イルバネ、圧縮バネ、引っ張りバネ、板バネ等を例示で
きる。また、ストッパとこれに係止する係止孔は1組に
限られず、複数組を設けてもよい。
【0007】また、内部にブーム部材を内装するブーム
部材の各先端部の側壁に係止孔を設け、この係止孔を有
した各ブーム部材よりも内側に隣接するブーム部材の側
壁上部にストッパーを設けてもよい。
【0008】さらに、本発明のブーム部材脱落防止装置
は、内部に他のブーム部材を内装するブーム部材の各先
端部に内側に突出する第1突起(例えば、実施形態にお
ける係合突起73)を有し、この第1突起を有したブー
ム部材の内側に隣接するブーム部材の上部側壁に外側に
突出するとともに、この内側に隣接するブーム部材をブ
ームから突出させたときに第1突起に当接して内側に隣
接するブーム部材のそれ以上の突出移動を阻止する第2
突起(例えば、実施形態における係止突起77)とを有
している。第1突起と第2突起は第2突起を有するブー
ム部材がブームから突出入できるような形状であること
が好ましく、例えば、断面矩形状を例示できる。また、
第1突起と第2突起はブーム部材の側壁の周方向全周に
設けてもよいし、周方向の一部に設けてもよい。第1突
起と第2突起を設ける位置はブーム部材の突出長さを考
慮して決定し、第1突起はブーム部材の側壁内側下部
に、第2突起はブーム部材の側壁外側上部に設けること
が好ましい。
【0009】また、本発明のブーム部材脱落防止装置
は、最も基端側のブーム部材若しくはこれに一体に繋が
る部材と、最も先端側に配置されたブーム部材とがロー
プを介して接続されていることが好ましい。即ち、ブー
ム部材の内部に内装された他のブーム部材の内いずれか
のブーム部材がブームから抜け出そうとする場合、この
ブーム部材がロープによってその突出移動を阻止される
ので、ブーム部材のブームからの脱落を防止することが
できる。ロープの先端は、ブームの先端に配置されたブ
ーム部材やこのブーム部材と一体化された他の部材に接
続されることが好ましい。また、ロープの後端は、最も
基端側に配置されたブーム部材やこのブーム部材と一体
に繋がる部材にウインチ等のロープ巻き上げ機構に接続
されてもよい。このロープ巻き上げ機構を使用すること
で、ブームの伸縮にともなって、ロープの長さを可変す
ることができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図1
から図7に基づいて説明する。本実施の形態は橋梁の塗
装補修等のメンテナンス作業を行なうオーバーフェンス
作業車の態様を示す。
【0011】
【第1の実施の形態】図1は本発明に係わるブーム部材
脱落防止装置の第1の実施の形態を示す。最初に、ブー
ム部材脱落防止装置を搭載したオーバーフェンス作業車
を説明する。オーバーフェンス作業車1は、前後の車輪
3間と車体5の後方であって車体5の左右の4箇所に車
体5の側方に張り出すとともに下端部を接地させて車体
5を支持するアウトリガジャッキ7と、車体5の後部に
旋回自在に設けられた旋回台9と、先端部に作業台11
を有して旋回台9の上部に起伏且つ伸縮自在に設けられ
たブーム13と、を備えている。
【0012】アウトリガジャッキ7は車体5の左右側方
に突出して垂設されたアウタポスト15と、このアウタ
ポスト15内に伸縮自在に設けられたインナポスト17
とを有し、このインナポスト17の先端部にはローラ1
9が設けられている。ブーム13は旋回台9の上部に垂
設された伸縮自在な第1ブーム21と、この第1ブーム
21の先端部から運転席23の方向に突出するとともに
伸縮且つ起伏自在に設けられた第2ブーム25と、この
第2ブーム25の先端部に伸縮自在に垂設された第3ブ
ーム(ブーム)27とを有しており、第2ブーム25の
中央下部と第1ブーム21の下部には起伏シリンダ29
が接続されている。従って、第2ブーム25は起伏シリ
ンダ29の伸縮動作により起伏自在になる。第3ブーム
27の先端部には水平方向に伸縮自在の先端ブーム31
が設けられ、この先端ブーム31の上部には作業台11
が設けられている。
【0013】第3ブーム27は、図2に示すように、第
2ブーム25の先端に接続された有頂筒状のアウタブー
ム(ブーム部材)33と、このアウタブーム33の内部
に伸縮自在で互いに径の異なる3つのインナブーム(ブ
ーム部材)35、即ち、アウタブーム33の基端側から
第1インナブーム(ブーム部材)35a、第2インナブ
ーム(ブーム部材)35b、第3インナブーム(ブーム
部材)35cとを有している。
【0014】アウタブーム33と第1インナブーム35
aはこれらの内部に設けられた第1伸縮シリンダ37に
よって接続されている。第1伸縮シリンダ37のロッド
37aは上方を向いており、このロッド37aの先端部
はアウタブーム33の上部に軸支され、第1伸縮シリン
ダ37のチューブ37bは第1インナブーム35aの上
部に固定されている。従って、第1伸縮シリンダ37を
作動することで、第1インナブーム35aがアウタブー
ム33から突出入する。第1インナブーム35aと第2
インナブーム35bはこれらの内部に設けられた第2伸
縮シリンダ39によって接続されている。第2伸縮シリ
ンダ39のロッド39aは上方を向いており、このロッ
ド39aの先端部は第1インナブーム35aの上部に軸
支され、第2伸縮シリンダ39のチューブ39bは第2
インナブーム35bの上部に固定されている。従って、
第2伸縮シリンダ39を作動することで、第2インナブ
ーム35bが第1インナブーム35aから突出入する。
第2インナブーム35bと第3インナブーム35cは、
これらの内部であってロッド41aを下方にした第3伸
縮シリンダ41のチューブ41bを第2伸縮シリンダ3
9のチューブ39bに固定することにより第2伸縮シリ
ンダ39に接続されている。第3伸縮シリンダ41のロ
ッド41aの先端部は第3インナブーム35cの下部に
軸支されている。従って、第3伸縮シリンダ41を作動
することで、第3インナブーム35cが第2インナブー
ム35bから突出入する。このため、第1から第3の伸
縮シリンダ37,39,41を作動することで、第3ブー
ム27が伸縮する。
【0015】アウタブーム33の下部右側壁にはストッ
パ43が設けられている。このストッパ43は逆L字状
をなす掛止部45と、この掛止部45を軸47を介して
回転自在に支持する基部49と、掛止部45の先端部が
常に第1インナブーム35aの側壁を押圧するように掛
止部45の先端部を付勢するねじりコイルバネ(図示せ
ず)から構成されている。第1インナブーム35aの先
端部と第2インナブームの先端部35bにもストッパ4
3が設けられている。このストッパ43はアウタブーム
33に設けたストッパ43と同一なので、その説明は省
略する。
【0016】第1インナブーム35aの上部側壁であっ
て、アウタブーム33のストッパ43の先端部の上方に
は貫通孔(係止孔)51が設けられている。この貫通孔
51は、第1インナブーム35aが下方に脱落する場合
に、ストッパ43が係止するための孔である。貫通孔5
1はストッパ43が係止できればよく、例えば、縦長の
長円孔、矩形状孔を例示できる。また、貫通孔51は外
側に開口部を有し内側に底を有した凹部でもよい。第2
インナブーム35bの上部側壁にも第1インナブームに
設けられたストッパ43が係止する貫通孔51が設けら
れ、また、第3インナブーム35cの上部側壁にも第2
インナブーム35bに設けられたストッパ43が係止す
る貫通孔51が設けられている。
【0017】次に、オーバーフェンス作業車1を用いて
橋梁の裏面に塗装の補修作業を行なう場合の本発明のブ
ーム部材脱落防止装置の作用について、図3、図4に基
づいて説明する。尚、図3は橋梁の断面図を示し、この
橋梁55の右側端の上部には上方に突出する手摺57が
橋梁55の架設される方向と同一の方向に延設されてい
る。橋梁55の裏面に塗装の補修作業を行なうには、最
初に、作業台11がオーバーフェンス作業車1の上部に
格納された状態でオーバーフェンス作業車1が橋梁55
の右側を走行して作業現場に移動する。そして、作業現
場である橋梁55の裏面の上方に設けられた手摺57と
平行にオーバーフェンス作業車1を停車させた後に、ア
ウトリガジャッキ7のインナポスト17を下方に伸長し
てローラ19を橋梁55に接地させてオーバーフェンス
作業車1を安定支持する。
【0018】次に、作業者Mが作業台11に搭乗した後
に、第1ブーム21の伸長作動を行なうとともに旋回台
9の旋回作動を行ない、そして、第2ブーム25の起伏
・伸長作動を行なって第3ブーム27と作業台11を橋
梁55の外側に移動させる。このとき、作業台11は橋
梁55の方向を向いている。そして、第3ブーム27の
伸長作動を行なって橋梁55の裏面よりも下方の位置に
作業台11を移動させた後に、先端ブーム31の伸長作
動を行なって作業台11を橋梁55の裏面の作業現場に
移動させる。そして、作業者Mが橋梁55の裏面の塗装
の補修作業を行なう。
【0019】第3ブーム27の伸長作動の際に、第1伸
縮シリンダ37のロッド37aを軸支した軸59が破損
したときの状態を図4に示す。同図に示すように、ロッ
ド37aを軸支した軸59が破損すると、第1インナブ
ーム35aから第3インナブーム35b,35cと第3
インナブーム35cに接続された作業台11が下方に落
下する。これと同時に、ストッパ43の基部に設けられ
たねじりコイルバネ(図示せず)により、ストッパ43
の先端部が第1インナブーム35aの側壁を押圧しなが
ら摺接する。そして、この先端部が第1インナブーム3
5aの貫通孔51の開口部の位置にきたときにストッパ
43が軸47を中心として時計方向に回転し、その先端
部が貫通孔51の内部に突入し、先端部が貫通孔51の
上部に当接する。従って、第1インナブーム35aから
の第3インナブーム35b,35cと作業台(図示せ
ず)の落下がストッパ43によって阻止される。
【0020】尚、本実施の形態では、第1伸縮シリンダ
37のロッド37aを軸支する軸59の破損を示した
が、破損する場所はこれに限るものではなく、他の部分
が破損して第1インナブーム35aから第3インナブー
ム35b,35cのいずれかが落下する場合も、同様に
ストッパ43が作動して落下するインナブーム35の移
動を阻止できる。
【0021】また、ストッパ43の構造は図4に示すも
のに限られず、図5に示すものでもよい。即ち、ストッ
パ61はアウタブーム33の下部側壁に貫通孔63を有
し、この貫通孔63の周辺の側壁に内部に空間部を有す
る断面矩形状の支持板65を有している。この支持板6
5の右側板には貫通孔67が設けられ、この貫通孔67
とアウタブーム33の下部側壁に設けた貫通孔63に
は、これらの貫通孔63,67を挿通するストッパピン
69が設けられている。このストッパピン69の略中央
部には外側に突出するフランジ部69aが環状に設けら
れ、このフランジ部69aの右側と支持板65の右側板
との間にはストッパピン69を左側に付勢する圧縮バネ
71が設けられている。従って、ストッパピン69の先
端部は常に第1インナブーム35aの側壁を押圧し、ス
トッパピン69の先端部が第1インナブーム35aの貫
通孔51に挿通することで、第1インナブーム35aの
それ以上の突出移動が阻止される。
【0022】
【第2の実施の形態】図6は本発明に係わるブーム部材
脱落防止装置の第2の実施の形態を示す。第2の実施の
形態においては前述した第1の実施の形態との相違点の
み説明し、図中同一態様部分については同一符号を付し
てその説明を省略する。アウタブーム33の下部側壁に
は内側に突出する係合突起(第1突起)73が環状に設
けられている。この係合突起73の先端部と第1インナ
ブーム35aの側壁との間には間隙75が形成されてい
る。第1インナブーム35aの先端部外側の側壁には外
側に突起する係止突起(第2突起)77が環状に設けら
れている。この係止突起77とアウタブーム33の側壁
の内側との間には間隙85が形成されている。従って、
第1インナブーム35aをアウタブーム33から突出さ
せようとすると、第1インナブーム35aが係合突起7
3の内側を移動し、係止突起77が係合突起73に当接
することで、第1インナブーム35aのそれ以上の突出
移動が阻止される。従って、第1インナブーム35aが
アウタブーム33から脱落することはない。尚、第1イ
ンナブーム35aと第2インナブーム35bとの関係
や、第2インナブーム35bと第3インナブーム35c
との関係も第1インナブーム35aとアウタブーム33
との関係と同様なので、その説明は省略する。
【0023】
【第3の実施の形態】図7は本発明に係わるブーム部材
脱落防止装置の第3の実施の形態を示す。第3の実施の
形態においては前述した第1の実施の形態との相違点の
み説明し、図中同一態様部分については同一符号を付し
てその説明を省略する。第2ブーム25の先端上部には
ロープ81を繰り出し且つ巻き上げるウインチ83が設
けられ、アウタブーム33の上部にはロープ81の向き
を変えるプーリー85が軸支されている。ロープ81は
ウインチ83からプーリー85を経由して、アウタブー
ム33と第1から第3のインナブーム35a,35b,3
5cを挿通して下方に吊り下げられ、その先端が先端ブ
ーム31に固定されている。第3ブーム27の伸長動作
にともなってウインチ83からロープ81を繰り出すこ
とで第3ブーム27が伸長し、第3ブーム27の縮小動
作にともなってウインチ83でロープ81を巻き上げて
第3ブーム27が縮小する。第1から第3のインナブー
ム35のいずれかが脱落しようとする場合、ロープ81
が脱落するインナブーム35の移動を阻止するので、イ
ンナブーム35の脱落を防止することができる。尚、本
実施の形態では、ロープの巻き上げ機構としてウインチ
83を記載したが、ウインチ83の代わりにワインダを
使用することもできる。ワインダを使用することで、常
に一定の力でロープ81を巻き取るとともに、ロープ8
1のたるみも取り除き、所定の速度以上でロープ81が
繰り出されてもこれをロックすることができる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のブーム部
材脱落防止装置によれば、他のブーム部材の内部に内装
されるブーム部材の各基端部の側壁上部に係止孔を設
け、この係止孔を有した各ブーム部材よりも外側に隣接
するブーム部材の側壁下部に係止孔を有したブーム部材
の側壁に先端部を付勢されながら摺接して係止孔に係止
するストッパーを設けることで、シリンダとブーム部材
の取付部分に破損等が生じブームからブーム部材が抜け
出そうとしても、係止孔にストッパーが係止して、ブー
ム部材がブームから抜け出すことはない。
【0025】また、係止孔を内部にブーム部材を内装す
るブーム部材の各先端部の側壁に設け、ストッパーを係
止孔を有した各ブーム部材よりも内側に隣接するブーム
部材の側壁上部に設ける場合には、シリンダとブーム部
材の取付部分に破損等が生じブームからブーム部材が抜
け出そうとしても、係止孔にストッパーが係止して、ブ
ーム部材がブームから抜け出すことはない。
【0026】また、内部に他のブーム部材を内装するブ
ーム部材の各先端部に内側に突出する第1突起を設け、
この第1突起を有したブーム部材の内側に隣接するブー
ム部材の上部側壁に外側に突出するとともに、この内側
に隣接するブーム部材をブームから突出させたときに第
1突起に当接して内側に隣接するブーム部材が第1突起
を有したブーム部材に係止する第2突起を設けること
で、ブーム部材が抜け出そうとしても、第2突起に第1
突起が当接して抜け出そうとするブーム部材のそれ以上
の突出移動を阻止することができ、ブーム部材脱落防止
装置の構造が極めて簡単なので、その製造コストを安価
にすることができる。
【0027】さらに、最も基端側のブーム部材若しくは
これに一体に繋がる部材と、最も先端側に配置されたブ
ーム部材とをロープを介して接続する場合には、ブーム
部材が抜け出そうとしても、ロープが抜け出そうとする
ブーム部材の移動を阻止するので、ブーム部材の脱落を
防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態におけるオーバーフ
ェンス作業車の側面図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態における第3ブーム
の構成を示す概略図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態における作用を説明
する図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態における作用を説明
する図である。
【図5】本発明の第1の実施の形態におけるストッパー
の断面図である。
【図6】本発明の第2の実施の形態におけるストッパー
の断面図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態におけるストッパー
の概略構成図である。
【符号の説明】
13 ブーム 33 アウタブーム(ブーム部材) 35 インナブーム(ブーム部材) 35a 第1インナブーム(ブーム部材) 35b 第2インナブーム(ブーム部材) 35c 第3インナブーム(ブーム部材) 43,61 ストッパ 51 貫通孔(係止孔) 73 係合突起(第1突起) 77 係止突起(第2突起) 81 ロープ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数のブーム部材を入れ子式に互いに突
    出入可能に構成してなるブームを、この基端を支持して
    先端を下方に延びて位置させたときに、前記ブーム部材
    が抜け出すのを防止するブーム部材脱落防止装置であっ
    て、 他のブーム部材の内部に内装される前記ブーム部材の各
    基端部の側壁上部に設けられた係止孔と、 前記係止孔を有した各前記ブーム部材よりも外側に隣接
    するブーム部材の側壁下部に、前記係止孔を有したブー
    ム部材の側壁に先端部が付勢されながら摺接して前記係
    止孔に係止可能なストッパーと、 を備えたことを特徴とするブーム部材脱落防止装置。
  2. 【請求項2】 前記係止孔は内部に前記ブーム部材を内
    装する前記ブーム部材の各先端部の側壁に設けられ、前
    記ストッパーは前記係止孔を有した各前記ブーム部材よ
    りも内側に隣接するブーム部材の側壁上部に設けられる
    ことを特徴とする請求項1記載のブーム部材脱落防止装
    置。
  3. 【請求項3】 複数のブーム部材を入れ子式に互いに突
    出入可能に構成してなるブームを、この基端を支持して
    先端を下方に延びて位置させたときに、前記ブーム部材
    が抜け出すのを防止するブーム部材脱落防止装置であっ
    て、 内部に他のブーム部材を内装するブーム部材の各先端部
    に内側に突出する第1突起と、 前記第1突起を有したブーム部材の内側に隣接するブー
    ム部材の上部側壁に外側に突出するとともに、この内側
    に隣接するブーム部材を前記ブームから突出させたとき
    に前記第1突起に当接して内側に隣接するブーム部材の
    それ以上の突出移動を阻止する第2突起と、 を備えたことを特徴とするブーム部材脱落防止装置。
  4. 【請求項4】 複数のブーム部材を入れ子式に互いに突
    出入可能に構成してなるブームを、この基端を支持して
    先端を下方に延びて位置させたときに、前記ブーム部材
    が抜け出すのを防止するブーム部材脱落防止装置であっ
    て、 最も基端側の前記ブーム部材若しくはこれに一体に繋が
    る部材と、最も先端側に配置された前記ブーム部材とが
    ロープを介して接続されていることを特徴とするブーム
    部材脱落防止装置。
JP3114998A 1998-02-13 1998-02-13 ブーム部材脱落防止装置 Pending JPH11228093A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3114998A JPH11228093A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 ブーム部材脱落防止装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3114998A JPH11228093A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 ブーム部材脱落防止装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11228093A true JPH11228093A (ja) 1999-08-24

Family

ID=12323391

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3114998A Pending JPH11228093A (ja) 1998-02-13 1998-02-13 ブーム部材脱落防止装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11228093A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210056144A (ko) * 2019-11-08 2021-05-18 주식회사 현대에버다임 분리형 붐 조립체 결합구조

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20210056144A (ko) * 2019-11-08 2021-05-18 주식회사 현대에버다임 분리형 붐 조립체 결합구조

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4115845A (en) Automatic locking and support device for high mast lighting structure
JPH11228093A (ja) ブーム部材脱落防止装置
JP2773852B2 (ja) 伸縮支柱の落下防止機構
KR101063308B1 (ko) 승강틀에 대한 추락방지구조를 갖는 승,하강식 조명타워
US4842311A (en) Safety latch
JP3991341B2 (ja) 投光機
JP4197509B2 (ja) 伸縮支柱
JP2008081242A (ja) クレーンのラフィングジブ装置
JP2006167263A (ja) 親綱支持装置
JPH08133671A (ja) クレーンブームの作業足場装置
KR100256774B1 (ko) 콘크리트 펌프카용 붐 오동작 방지장치
JP2012224449A (ja) 安全柵構築装置及び該装置を用いた昇降装置
JPH06271286A (ja) ジブ付きブームにおけるジブ脱着装置
KR20020090933A (ko) 장비 상차 및 하차장치
JPH09194192A (ja) フック体固定構造
JP3047093B2 (ja) 投光機
KR102132292B1 (ko) 회전 지지 모듈 및 그를 포함하는 아웃트리거 장치
JPH0130474Y2 (ja)
JPH10218570A (ja) 移動式クレーンの門型ロープ外れ止め装置
JP2867242B2 (ja) クレ−ンの伸縮ブ−ムへのジブ等の取付部構造
JP3751950B2 (ja) ガイド軸の係止装置
JP2003226486A (ja) クレーン車のジブ格納装置
JP2000247576A (ja) 自走式クレーン
JPH09104589A (ja) クレーンのアウトリガ装置
JPH078552Y2 (ja) ブーム付作業車

Legal Events

Date Code Title Description
A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20040323