JPH11228030A - 組立型ボビン - Google Patents
組立型ボビンInfo
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- JPH11228030A JPH11228030A JP4447598A JP4447598A JPH11228030A JP H11228030 A JPH11228030 A JP H11228030A JP 4447598 A JP4447598 A JP 4447598A JP 4447598 A JP4447598 A JP 4447598A JP H11228030 A JPH11228030 A JP H11228030A
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- JP
- Japan
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- flange
- bobbin
- fitting
- fitted
- cylindrical
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 糸や細い針金等を巻装するボビンに関し、フ
ランジ部と胴部とを個別に成形して組み立てた構造のボ
ビンにおいて、胴部とフランジ部との継目に糸やワイヤ
が嵌まり込むおそれがなく、フランジ部のみの交換を可
能にする。 【解決手段】 フランジ部3は胴部2の外径と等しい径
の連接部を備えており、胴部2の両端部とフランジ部3
の連接部とに胴部の円周方向に対して角度を有する面要
素6が連続した嵌合端面7、8が形成され、この嵌合端
面相互を嵌合させた状態でフランジ部が胴部の両端に取
り外し可能に締結されていることを特徴とする。胴部2
の端部とフランジ部3の連接部には、互いに嵌まり合う
嵌合円筒面10と嵌合円筒凹面11との対を設けるのが
好ましい。胴部2とフランジ部3との間の継目が胴部の
円周方向に対して傾斜しているため、胴部の円周方向と
平行に巻装される糸やワイヤがこの隙間に嵌まり込むこ
とがない。
ランジ部と胴部とを個別に成形して組み立てた構造のボ
ビンにおいて、胴部とフランジ部との継目に糸やワイヤ
が嵌まり込むおそれがなく、フランジ部のみの交換を可
能にする。 【解決手段】 フランジ部3は胴部2の外径と等しい径
の連接部を備えており、胴部2の両端部とフランジ部3
の連接部とに胴部の円周方向に対して角度を有する面要
素6が連続した嵌合端面7、8が形成され、この嵌合端
面相互を嵌合させた状態でフランジ部が胴部の両端に取
り外し可能に締結されていることを特徴とする。胴部2
の端部とフランジ部3の連接部には、互いに嵌まり合う
嵌合円筒面10と嵌合円筒凹面11との対を設けるのが
好ましい。胴部2とフランジ部3との間の継目が胴部の
円周方向に対して傾斜しているため、胴部の円周方向と
平行に巻装される糸やワイヤがこの隙間に嵌まり込むこ
とがない。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、糸ないし細い針
金やワイヤを巻装するのに用いるボビンに関するもの
で、特にフランジ部と胴部とを個別に成形してフランジ
部を胴部の両端に締結することにより組み立てられた構
造のボビンに関するものである。
金やワイヤを巻装するのに用いるボビンに関するもの
で、特にフランジ部と胴部とを個別に成形してフランジ
部を胴部の両端に締結することにより組み立てられた構
造のボビンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】ボビンは円筒形の胴部の両端に円板形の
フランジを備え、糸を初めとして針金やケーブルを巻装
するのに広く用いられている。またボビンは木製、金属
製、合成樹脂成形品など各種の材質のものがあり、胴部
とフランジ部とを一体に成形したものや、胴部の両端に
別途成形したフランジ部を締結した構造のものもある。
フランジを備え、糸を初めとして針金やケーブルを巻装
するのに広く用いられている。またボビンは木製、金属
製、合成樹脂成形品など各種の材質のものがあり、胴部
とフランジ部とを一体に成形したものや、胴部の両端に
別途成形したフランジ部を締結した構造のものもある。
【0003】たとえば織機に供給する緯糸を巻装するの
に用いるボビンは、胴部と両端のフランジ部とを合成樹
脂で一体成形したものが一般に用いられている。一方織
機に供給する経糸を巻装するビームは、円筒形の胴部の
両端に円板状のフランジ部を設けた構造で、ボビンを軸
方向に細長くした形状のものであるが、通常金属製で、
フランジ部はねじ込み構造によって胴部の両端に締結さ
れている。合成樹脂製のボビンにおいても、このビーム
と同様な構造すなわち、胴部とフランジ部とを別体に成
形して、フランジ部を胴部の両端にねじ込み構造等によ
り締結した構造のものも従来から提供されている。
に用いるボビンは、胴部と両端のフランジ部とを合成樹
脂で一体成形したものが一般に用いられている。一方織
機に供給する経糸を巻装するビームは、円筒形の胴部の
両端に円板状のフランジ部を設けた構造で、ボビンを軸
方向に細長くした形状のものであるが、通常金属製で、
フランジ部はねじ込み構造によって胴部の両端に締結さ
れている。合成樹脂製のボビンにおいても、このビーム
と同様な構造すなわち、胴部とフランジ部とを別体に成
形して、フランジ部を胴部の両端にねじ込み構造等によ
り締結した構造のものも従来から提供されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上述のようにボビンに
は一体型のものと組立型のものとがあるが、上述した緯
糸供給用のボビンには組立型のものが用いられていな
い。その理由は組立型のボビンは胴部とフランジ部との
間の継目に糸が嵌まり込むということが起こり、糸をボ
ビンから解舒するときに、解舒抵抗が局部的に増大して
ショートピックを生じたり糸切れが生じたりするからで
ある。これに対して経糸を供給するビームが組立構造で
よいのは、緯糸はボビンの最終端まで解舒されて次のボ
ビンへと移っていくのに対し、経糸はビームに余裕長さ
をもって巻装されているため、たとえ終端に近い部分の
糸が胴部とフランジ部との間の継目に嵌まり込んだとし
ても、そのような端部まで経糸が解舒されることはない
からである。
は一体型のものと組立型のものとがあるが、上述した緯
糸供給用のボビンには組立型のものが用いられていな
い。その理由は組立型のボビンは胴部とフランジ部との
間の継目に糸が嵌まり込むということが起こり、糸をボ
ビンから解舒するときに、解舒抵抗が局部的に増大して
ショートピックを生じたり糸切れが生じたりするからで
ある。これに対して経糸を供給するビームが組立構造で
よいのは、緯糸はボビンの最終端まで解舒されて次のボ
ビンへと移っていくのに対し、経糸はビームに余裕長さ
をもって巻装されているため、たとえ終端に近い部分の
糸が胴部とフランジ部との間の継目に嵌まり込んだとし
ても、そのような端部まで経糸が解舒されることはない
からである。
【0005】上記のような理由により、緯糸供給用のボ
ビンは通常合成樹脂製の胴部とフランジ部とを一体に成
形した構造であるが、巻かれた糸が外側に拡がろうとす
る力や、ボビンを運搬するときにボビンをぶつけたり落
としたりして、フランジ部を欠損したりフランジ部の根
元にひびわれを生じさせたりすることが往々にして起こ
る。
ビンは通常合成樹脂製の胴部とフランジ部とを一体に成
形した構造であるが、巻かれた糸が外側に拡がろうとす
る力や、ボビンを運搬するときにボビンをぶつけたり落
としたりして、フランジ部を欠損したりフランジ部の根
元にひびわれを生じさせたりすることが往々にして起こ
る。
【0006】このような場合、従来の一体型のボビンで
は、ボビン全体を新しいものに交換しなければならな
い。組立型のボビンであれば、フランジ部が損傷したと
きにフランジ部のみを交換することが可能で経済的であ
るが、前述したように、巻装される糸やワイヤが胴部と
フランジ部の継目に嵌まり込むおそれがあり、かつ糸や
ワイヤが終端まで解舒されるときには、組立型のボビン
を使用することができない。
は、ボビン全体を新しいものに交換しなければならな
い。組立型のボビンであれば、フランジ部が損傷したと
きにフランジ部のみを交換することが可能で経済的であ
るが、前述したように、巻装される糸やワイヤが胴部と
フランジ部の継目に嵌まり込むおそれがあり、かつ糸や
ワイヤが終端まで解舒されるときには、組立型のボビン
を使用することができない。
【0007】そこでこの発明は、細い糸やワイヤを巻装
した場合であっても、胴部とフランジ部との継目に糸や
ワイヤが嵌まり込むおそれがなく、かつフランジ部が損
傷したときにフランジ部のみを交換することが可能な合
成樹脂成形品からなる組立型のボビンを提供することを
課題としている。
した場合であっても、胴部とフランジ部との継目に糸や
ワイヤが嵌まり込むおそれがなく、かつフランジ部が損
傷したときにフランジ部のみを交換することが可能な合
成樹脂成形品からなる組立型のボビンを提供することを
課題としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】この発明の組立型ボビン
は、円筒形の胴部2と円板形のフランジ部3とを別個に
成形し、フランジ部3を胴部2の両端に着脱自在に固定
してなる組立型ボビンにおいて、フランジ部3は胴部2
の外径と等しい径の連接部を備えており、胴部2の両端
部とフランジ部3の連接部とに胴部の円周方向に対して
角度を有する面要素6が連続した嵌合端面7、8が形成
され、この嵌合端面相互を嵌合させた状態でフランジ部
が胴部の両端に取り外し可能に締結されていることを特
徴とするものである。
は、円筒形の胴部2と円板形のフランジ部3とを別個に
成形し、フランジ部3を胴部2の両端に着脱自在に固定
してなる組立型ボビンにおいて、フランジ部3は胴部2
の外径と等しい径の連接部を備えており、胴部2の両端
部とフランジ部3の連接部とに胴部の円周方向に対して
角度を有する面要素6が連続した嵌合端面7、8が形成
され、この嵌合端面相互を嵌合させた状態でフランジ部
が胴部の両端に取り外し可能に締結されていることを特
徴とするものである。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の組
立型ボビンにおいて、前記面要素6の連続により嵌合端
面7、8がジグザグ状に形成されていることを特徴とす
るものである。
立型ボビンにおいて、前記面要素6の連続により嵌合端
面7、8がジグザグ状に形成されていることを特徴とす
るものである。
【0010】請求項3記載の発明は、請求項2記載の組
立型ボビンにおいて、胴部2の端部とフランジ部3の連
接部のいずれか一方はジグザグ状嵌合端面内径側に嵌合
円筒面10を備え、その他方は嵌合円筒面10に嵌まり
合う嵌合円筒凹面11を備えていることを特徴とするも
のである。
立型ボビンにおいて、胴部2の端部とフランジ部3の連
接部のいずれか一方はジグザグ状嵌合端面内径側に嵌合
円筒面10を備え、その他方は嵌合円筒面10に嵌まり
合う嵌合円筒凹面11を備えていることを特徴とするも
のである。
【0011】請求項4記載の発明は、請求項3記載の組
立型ボビンにおいて、胴部2の端部とフランジ部3の連
接部とは、共にジグザグ状嵌合端面内径側に嵌合円筒面
10と嵌合円筒凹面11とを備えていることを特徴とす
るものである。
立型ボビンにおいて、胴部2の端部とフランジ部3の連
接部とは、共にジグザグ状嵌合端面内径側に嵌合円筒面
10と嵌合円筒凹面11とを備えていることを特徴とす
るものである。
【0012】
【作用】この発明の組立型ボビンは、胴部2とフランジ
部3とが別個に成形されて取外し可能に組み立てられて
いるため、フランジが損傷したときにフランジ部のみを
交換することができ経済的である。そして胴部2とフラ
ンジ部3との間に形成される継目は、胴部の円周方向に
対して傾斜しているため、胴部の円周方向と平行に巻装
される糸がこの隙間に嵌まり込むことはなく、従ってボ
ビンに巻装した糸やワイヤを解舒するときに、局部的な
解舒抵抗の増大を生ずることなく、その終端まで円滑に
解舒することができる。
部3とが別個に成形されて取外し可能に組み立てられて
いるため、フランジが損傷したときにフランジ部のみを
交換することができ経済的である。そして胴部2とフラ
ンジ部3との間に形成される継目は、胴部の円周方向に
対して傾斜しているため、胴部の円周方向と平行に巻装
される糸がこの隙間に嵌まり込むことはなく、従ってボ
ビンに巻装した糸やワイヤを解舒するときに、局部的な
解舒抵抗の増大を生ずることなく、その終端まで円滑に
解舒することができる。
【0013】またボビンを構成する胴部とフランジ部と
は、それぞれ比較的単純な円筒形状と厚さの薄い円板形
状のものとなるため、成形金型の製作が容易でボビンを
安価に提供できる。フランジ部を胴部に締結する手段と
しては、後述する実施態様に示すような通しボルト12
を用いる構造のほか、胴部2の両端にナット部材をモー
ルドして、当該ナット部材に螺合するネジでフランジ部
3を締結する構造などを採用することができる。
は、それぞれ比較的単純な円筒形状と厚さの薄い円板形
状のものとなるため、成形金型の製作が容易でボビンを
安価に提供できる。フランジ部を胴部に締結する手段と
しては、後述する実施態様に示すような通しボルト12
を用いる構造のほか、胴部2の両端にナット部材をモー
ルドして、当該ナット部材に螺合するネジでフランジ部
3を締結する構造などを採用することができる。
【0014】フランジ部3の連接部と胴部2の両端に嵌
合円筒面10と嵌合円筒凹面11を設けた請求項3又は
4の構造は、糸を巻装したときに胴部に作用する圧縮力
による胴部の変形をこれらの面10、11で受けること
ができるため、ボビンの強度を向上させることができる
とともに、胴部とフランジ部の心出し精度を向上させる
ことが容易である。
合円筒面10と嵌合円筒凹面11を設けた請求項3又は
4の構造は、糸を巻装したときに胴部に作用する圧縮力
による胴部の変形をこれらの面10、11で受けること
ができるため、ボビンの強度を向上させることができる
とともに、胴部とフランジ部の心出し精度を向上させる
ことが容易である。
【0015】また胴部2とフランジ部3とが各別に成形
されるため、たとえばフランジ部の外径を大きくして巻
き量を大きくしたいという要求や、ボビンを支持する軸
受寸法の相違に対して、フランジ部のみを変更すれば胴
部は共通して使用できるという特徴がある。
されるため、たとえばフランジ部の外径を大きくして巻
き量を大きくしたいという要求や、ボビンを支持する軸
受寸法の相違に対して、フランジ部のみを変更すれば胴
部は共通して使用できるという特徴がある。
【0016】
【発明の実施の形態】図1ないし3はこの発明の組立型
ボビンの一実施例を示したものである。ボビン1は、円
筒形の胴部2と6本の通しボルト12によって胴部2の
両端に締着された2個のフランジ部3とで形成されてい
る。胴部2の両端部はこの胴部の円周方向に対して角度
をなす面要素6をジグザグ状に連結した形状の嵌合端面
8となっており、このジグザグ状の嵌合端面8の内径側
に図2(a)に明示されるように、嵌合円筒凹面11が
形成されている。
ボビンの一実施例を示したものである。ボビン1は、円
筒形の胴部2と6本の通しボルト12によって胴部2の
両端に締着された2個のフランジ部3とで形成されてい
る。胴部2の両端部はこの胴部の円周方向に対して角度
をなす面要素6をジグザグ状に連結した形状の嵌合端面
8となっており、このジグザグ状の嵌合端面8の内径側
に図2(a)に明示されるように、嵌合円筒凹面11が
形成されている。
【0017】フランジ部3は軸受に嵌合する中心孔5を
備えた円板状で、その内側の面には胴部2の外径と等し
い外径を備えた短円筒部4が一体に成形されており、こ
の短円筒部の端面は胴部2の嵌合端面8と同様に、胴部
の円周方向に対して傾斜した面要素6をジグザグ状に連
結した形状の嵌合端面7が成形されており、その内径側
にこのジグザグ状の嵌合端面7を越えて延びる嵌合円筒
面10が形成されている。短円筒部4のジグザグ状嵌合
端面7は、胴部2のジグザグ状の嵌合端面8と嵌合し、
嵌合円筒面10は胴部の嵌合円筒凹面11と嵌合する。
この状態で胴部2の両端にフランジ部3を嵌合し、両側
のフランジ部相互を締結する通しボルト12およびナッ
ト13でフランジ部3、3を胴部2に固定している。
備えた円板状で、その内側の面には胴部2の外径と等し
い外径を備えた短円筒部4が一体に成形されており、こ
の短円筒部の端面は胴部2の嵌合端面8と同様に、胴部
の円周方向に対して傾斜した面要素6をジグザグ状に連
結した形状の嵌合端面7が成形されており、その内径側
にこのジグザグ状の嵌合端面7を越えて延びる嵌合円筒
面10が形成されている。短円筒部4のジグザグ状嵌合
端面7は、胴部2のジグザグ状の嵌合端面8と嵌合し、
嵌合円筒面10は胴部の嵌合円筒凹面11と嵌合する。
この状態で胴部2の両端にフランジ部3を嵌合し、両側
のフランジ部相互を締結する通しボルト12およびナッ
ト13でフランジ部3、3を胴部2に固定している。
【0018】図2(b)〜(e)は嵌合円筒凹面11と
嵌合円筒面10の色々な実施例を示したものである。図
2(b)は図2(a)と構成が逆で、嵌合円筒凹面11
がフランジ部3の短円筒部4の内径側に形成され、嵌合
円筒面10が胴部2のジグザグ状嵌合端面8の内径側で
このジグザグ状嵌合端面8を越えてフランジ部3へ延び
ている実施例である。
嵌合円筒面10の色々な実施例を示したものである。図
2(b)は図2(a)と構成が逆で、嵌合円筒凹面11
がフランジ部3の短円筒部4の内径側に形成され、嵌合
円筒面10が胴部2のジグザグ状嵌合端面8の内径側で
このジグザグ状嵌合端面8を越えてフランジ部3へ延び
ている実施例である。
【0019】図2(c)及び(d)は嵌合円筒面10が
ジグザグ状嵌合端面を越えて延びることのない実施例で
ある。すなわち、嵌合円筒凹面11はジグザグ状嵌合端
面の内径側を兼ねることになる。
ジグザグ状嵌合端面を越えて延びることのない実施例で
ある。すなわち、嵌合円筒凹面11はジグザグ状嵌合端
面の内径側を兼ねることになる。
【0020】図2(e)は胴部2の端部とフランジ部3
の短円筒部4の両方共に、嵌合円筒面10がジグザグ状
嵌合端面の約半分の長さの内径側にあり、残り長さの内
径側に嵌合円筒凹面11がある実施例である。図2
(a)〜(d)は請求項3の実施例であり、図2(e)
は請求項4の実施例である。図2(f)は図2(a)の
短円筒部4のない実施例であり、嵌合端面7の一部がフ
ランジ部3の内側面から窪んでいる。請求項での連接部
とはフランジ部3の内側面で嵌合端面7を形成している
部分である。以上いずれの実施例においても、嵌合円筒
面10は嵌合円筒凹面11と嵌合する。
の短円筒部4の両方共に、嵌合円筒面10がジグザグ状
嵌合端面の約半分の長さの内径側にあり、残り長さの内
径側に嵌合円筒凹面11がある実施例である。図2
(a)〜(d)は請求項3の実施例であり、図2(e)
は請求項4の実施例である。図2(f)は図2(a)の
短円筒部4のない実施例であり、嵌合端面7の一部がフ
ランジ部3の内側面から窪んでいる。請求項での連接部
とはフランジ部3の内側面で嵌合端面7を形成している
部分である。以上いずれの実施例においても、嵌合円筒
面10は嵌合円筒凹面11と嵌合する。
【0021】以上説明した実施例は、胴部2とフランジ
部3とを両者のジグザグ状の嵌合端面7、8の嵌合と、
嵌合円筒面及び嵌合円筒凹面の嵌合との両者によって嵌
合位置決めしているが、図3のようにジグザグ状の嵌合
端面相互の嵌合のみで胴部2とフランジ部3との心合わ
せを行うことが可能で、従って嵌合円筒面10と嵌合円
筒凹面11を有しない構造で、胴部2とフランジ部3と
を嵌合して位置決めすることが可能である。また図の実
施例のものは、胴部の円周方向に対して等しい角度で右
方向と左方向に傾斜した面要素を連結することによっ
て、ジグザグ状の嵌合端面を形成しているが、たとえば
鋸歯形状や円弧を連続した波形形状などの形状を採用す
ることもできる。胴部2とフランジ部3のジグザグ状の
継目9は、胴部の円周方向に対して角度を有する面要素
6の連続で形成されるが、円周方向と同じ方向の部分が
全く存在してはいけないというものではなく、たとえば
頂辺の短い台形が連続するような形状の嵌合端部を形成
することも可能である。要はたとえこの嵌合端面に胴部
の円周方向の面が存在していたとしても、その面の幅が
その面によって形成される隙間に糸が挟み込まれること
のない程度の長さであれば、この発明の上記作用は支障
なく発揮される。更に以上の実施例では胴部2とフラン
ジ部3の両者のジグザグ状嵌合端面7、8を嵌合密着さ
せ、嵌合円筒面10と嵌合円筒凹面11の端部に図1の
ごとく隙間Sを設けているが、この隙間Sを0にしてジ
グザグ状嵌合端面7、8のジグザグ状継目9に若干の隙
間を設けても、この発明の上記作用は満足される。
部3とを両者のジグザグ状の嵌合端面7、8の嵌合と、
嵌合円筒面及び嵌合円筒凹面の嵌合との両者によって嵌
合位置決めしているが、図3のようにジグザグ状の嵌合
端面相互の嵌合のみで胴部2とフランジ部3との心合わ
せを行うことが可能で、従って嵌合円筒面10と嵌合円
筒凹面11を有しない構造で、胴部2とフランジ部3と
を嵌合して位置決めすることが可能である。また図の実
施例のものは、胴部の円周方向に対して等しい角度で右
方向と左方向に傾斜した面要素を連結することによっ
て、ジグザグ状の嵌合端面を形成しているが、たとえば
鋸歯形状や円弧を連続した波形形状などの形状を採用す
ることもできる。胴部2とフランジ部3のジグザグ状の
継目9は、胴部の円周方向に対して角度を有する面要素
6の連続で形成されるが、円周方向と同じ方向の部分が
全く存在してはいけないというものではなく、たとえば
頂辺の短い台形が連続するような形状の嵌合端部を形成
することも可能である。要はたとえこの嵌合端面に胴部
の円周方向の面が存在していたとしても、その面の幅が
その面によって形成される隙間に糸が挟み込まれること
のない程度の長さであれば、この発明の上記作用は支障
なく発揮される。更に以上の実施例では胴部2とフラン
ジ部3の両者のジグザグ状嵌合端面7、8を嵌合密着さ
せ、嵌合円筒面10と嵌合円筒凹面11の端部に図1の
ごとく隙間Sを設けているが、この隙間Sを0にしてジ
グザグ状嵌合端面7、8のジグザグ状継目9に若干の隙
間を設けても、この発明の上記作用は満足される。
【図1】実施例のボビンの一部破壊側面図
【図2】フランジ部が胴部に嵌合される部分の詳細断面
図
図
【図3】フランジ部が胴部に嵌合される部分の他の実施
例を示す断面図
例を示す断面図
2 胴部 3 フランジ部 4 短円筒部 6 面要素 7 嵌合端面 8 嵌合端面 9 継目 10 嵌合円筒面 11 嵌合円筒凹面
Claims (4)
- 【請求項1】 円筒形の胴部(2) と円板形のフランジ部
(3) とを別個に成形し、フランジ部(3) を胴部(2) の両
端に着脱自在に固定してなる組立型ボビンにおいて、フ
ランジ部(3) は胴部(2) の外径と等しい径の連接部を備
えており、胴部(2) の両端部とフランジ部(3) の連接部
とに胴部の円周方向に対して角度を有する面要素(6) が
連続した嵌合端面(7,8) が形成され、この嵌合端面相互
を嵌合させた状態でフランジ部が胴部の両端に取り外し
可能に締結されていることを特徴とする、組立型ボビ
ン。 - 【請求項2】 前記面要素(6) の連続により嵌合端面
(7,8) がジグザグ状に形成されている、請求項1記載の
組立型ボビン。 - 【請求項3】 胴部(2) の端部とフランジ部(3) の連接
部のいずれか一方はジグザグ状嵌合端面内径側に嵌合円
筒面(10)を備え、その他方は嵌合円筒面(10)に嵌まり合
う嵌合円筒凹面(11)を備えていることを特徴とする、請
求項2記載の組立型ボビン。 - 【請求項4】 胴部(2) の端部とフランジ部(3) の連接
部とは、共にジグザグ状嵌合端面内径側に嵌合円筒面(1
0)と嵌合円筒凹面(11)とを備えていることを特徴とす
る、請求項2記載の組立型ボビン。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4447598A JPH11228030A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 組立型ボビン |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4447598A JPH11228030A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 組立型ボビン |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11228030A true JPH11228030A (ja) | 1999-08-24 |
Family
ID=12692562
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4447598A Pending JPH11228030A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 組立型ボビン |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11228030A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003042084A1 (de) * | 2001-11-17 | 2003-05-22 | Häfner & Krullmann Gmbh | Wickelspule |
WO2006094787A1 (de) * | 2005-03-09 | 2006-09-14 | Häfner & Krullmann Gmbh | Spule zur aufnahme von aufwickelbarem stranggut |
-
1998
- 1998-02-10 JP JP4447598A patent/JPH11228030A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003042084A1 (de) * | 2001-11-17 | 2003-05-22 | Häfner & Krullmann Gmbh | Wickelspule |
WO2006094787A1 (de) * | 2005-03-09 | 2006-09-14 | Häfner & Krullmann Gmbh | Spule zur aufnahme von aufwickelbarem stranggut |
US7588210B2 (en) | 2005-03-09 | 2009-09-15 | Häfner & Krullmann Gmbh | Spool for receiving a wound skein material |
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