JPH1122772A - ガススプリング - Google Patents
ガススプリングInfo
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- JPH1122772A JPH1122772A JP9191990A JP19199097A JPH1122772A JP H1122772 A JPH1122772 A JP H1122772A JP 9191990 A JP9191990 A JP 9191990A JP 19199097 A JP19199097 A JP 19199097A JP H1122772 A JPH1122772 A JP H1122772A
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- rod
- side chamber
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- cylinder
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 構造が簡単であり、部品点数が少なく、加工
性,組付性が向上し、製造のコストダウンを図れる。 【解決手段】 シリンダ1内にピストン2を介してピス
トンロッド3が移動自在に挿入され、ピストンロッド3
はシリンダ1内のガス圧で常時伸び方向に付勢され、ピ
ストン2はシリンダ1内にロッド側室4と反ロッド側室
5とを区画し、ロッド側室4と反ロッド側室5はピスト
ンロッド3内に形成した通路6を介して連通し、当該通
路6内に弁機構7,7aが開閉自在に設けられている。
性,組付性が向上し、製造のコストダウンを図れる。 【解決手段】 シリンダ1内にピストン2を介してピス
トンロッド3が移動自在に挿入され、ピストンロッド3
はシリンダ1内のガス圧で常時伸び方向に付勢され、ピ
ストン2はシリンダ1内にロッド側室4と反ロッド側室
5とを区画し、ロッド側室4と反ロッド側室5はピスト
ンロッド3内に形成した通路6を介して連通し、当該通
路6内に弁機構7,7aが開閉自在に設けられている。
Description
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、自動車のバックド
アの開閉,建物の窓の開閉操作の利用に適するガススプ
リングに関する。
アの開閉,建物の窓の開閉操作の利用に適するガススプ
リングに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に自動車のバックドアは、当該バッ
クドアと車体との間に介在されたガススプリングで開閉
操作されている。ガススプリングは通常シリンダ内のガ
ス圧で常時伸び方向に付勢されており、バックドアのロ
ックを解除して引き上げるとガススプリングの力でバッ
クドアがゆっくりと上方に開くようになっており、出入
れする荷物の大きさによってはガススプリングを停止し
てバックドアを任意の開き位置に保持することもでき
る。
クドアと車体との間に介在されたガススプリングで開閉
操作されている。ガススプリングは通常シリンダ内のガ
ス圧で常時伸び方向に付勢されており、バックドアのロ
ックを解除して引き上げるとガススプリングの力でバッ
クドアがゆっくりと上方に開くようになっており、出入
れする荷物の大きさによってはガススプリングを停止し
てバックドアを任意の開き位置に保持することもでき
る。
【0003】バックドアの開き角度を任意の位置に固定
できるガススプリングとして、例えば、特開平4−25
4022号公報に開示されたものが開発されている。
できるガススプリングとして、例えば、特開平4−25
4022号公報に開示されたものが開発されている。
【0004】この公報に開示されている一つのガススプ
リングはピストン内にノック式ボールペンに用いられる
ようなラチェット機構を有するポペット弁を配置し、ポ
ペツト弁の一往復毎にポペット弁が開閉を繰り返すこと
により任意の位置でオイルロックされ、その時バックド
アが任意の開き角度で停止するようになっているもので
ある。同じくもう一つのガススプリングはピストン内に
複数個のチェック弁とオリフィスを有するスプールを配
置し、スプールがピストン部の油通路を閉鎖することに
よりオイルロックされ、この時バックドアが任意の開き
角度で停止するようになっているものである。
リングはピストン内にノック式ボールペンに用いられる
ようなラチェット機構を有するポペット弁を配置し、ポ
ペツト弁の一往復毎にポペット弁が開閉を繰り返すこと
により任意の位置でオイルロックされ、その時バックド
アが任意の開き角度で停止するようになっているもので
ある。同じくもう一つのガススプリングはピストン内に
複数個のチェック弁とオリフィスを有するスプールを配
置し、スプールがピストン部の油通路を閉鎖することに
よりオイルロックされ、この時バックドアが任意の開き
角度で停止するようになっているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記公報に開示された
従来の二つのガススプリングは機能上特に欠陥がある分
けではないが、次のような不具合がある。
従来の二つのガススプリングは機能上特に欠陥がある分
けではないが、次のような不具合がある。
【0006】即ち、一つのガススプリングはピストン内
にポペット弁とラチェット機構とを備えており、もう一
つのガススプリングは複数のチェック弁とオリフィスを
有するスプールを配置している為に、各ガススプリング
はピストン内の構造が複雑となり、各部品の形状も複雑
であり、部品点数も多く、加工性,組付性,経済性にお
いて劣るものである。
にポペット弁とラチェット機構とを備えており、もう一
つのガススプリングは複数のチェック弁とオリフィスを
有するスプールを配置している為に、各ガススプリング
はピストン内の構造が複雑となり、各部品の形状も複雑
であり、部品点数も多く、加工性,組付性,経済性にお
いて劣るものである。
【0007】更にポペット弁を使用したり、オリフィス
を有するスプールをオイルロック用に使用することはポ
ペット弁やスプール自体に高い加工精度が要求される為
に加工や組付が困難であり、コストが割高にもなる不具
合がある。
を有するスプールをオイルロック用に使用することはポ
ペット弁やスプール自体に高い加工精度が要求される為
に加工や組付が困難であり、コストが割高にもなる不具
合がある。
【0008】そこで、本発明の目的は、構造が簡単であ
り、部品点数が少なく、加工性,組付性が向上し、製造
のコストダウンを図れるガススプリングを提供すること
である。
り、部品点数が少なく、加工性,組付性が向上し、製造
のコストダウンを図れるガススプリングを提供すること
である。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の一つの手段は、シリンダ内にピストンを介
してピストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンロ
ッドはシリンダ内のガス圧で常時伸び方向に付勢され、
ピストンはシリンダ内にロッド側室と反ロッド側室とを
区画し、ロッド側室と反ロッド側室はピストンロッド内
に形成した通路を介して連通し、当該通路内に弁機構が
開閉自在に設けられているガススプリングにおいて、弁
機構が通路の内周に設けた上下二つのチェックシール
と、二つのチェックシール間に上下移動自在に配設した
球体と、球体を支持する上下二つのスプリングとで構成
されていることを特徴とするものである。
め、本発明の一つの手段は、シリンダ内にピストンを介
してピストンロッドが移動自在に挿入され、ピストンロ
ッドはシリンダ内のガス圧で常時伸び方向に付勢され、
ピストンはシリンダ内にロッド側室と反ロッド側室とを
区画し、ロッド側室と反ロッド側室はピストンロッド内
に形成した通路を介して連通し、当該通路内に弁機構が
開閉自在に設けられているガススプリングにおいて、弁
機構が通路の内周に設けた上下二つのチェックシール
と、二つのチェックシール間に上下移動自在に配設した
球体と、球体を支持する上下二つのスプリングとで構成
されていることを特徴とするものである。
【0010】この場合、チェックシールが筒状本体と、
筒状本体の内側に端部から一体に連設した截頭円錐状の
リップとからなるのが好ましい。
筒状本体の内側に端部から一体に連設した截頭円錐状の
リップとからなるのが好ましい。
【0011】同じく、本発明の手段は、シリンダ内にピ
ストンを介してピストンロッドが移動自在に挿入され、
ピストンロッドはシリンダ内のガス圧で常時伸び方向に
付勢され、ピストンはシリンダ内にロッド側室と反ロッ
ド側室とを区画し、ロッド側室と反ロッド側室はピスト
ンロッド内に形成した通路を介して連通し、当該通路内
に弁機構が開閉自在に設けられているガススプリングに
おいて、弁機構が上記通路の内周に形成した一つ又は複
数の溝と、この溝を開閉する上下移動自在な弁体と、弁
体を支持する上下二つのスプリングとで構成されている
ことを特徴とするものである。
ストンを介してピストンロッドが移動自在に挿入され、
ピストンロッドはシリンダ内のガス圧で常時伸び方向に
付勢され、ピストンはシリンダ内にロッド側室と反ロッ
ド側室とを区画し、ロッド側室と反ロッド側室はピスト
ンロッド内に形成した通路を介して連通し、当該通路内
に弁機構が開閉自在に設けられているガススプリングに
おいて、弁機構が上記通路の内周に形成した一つ又は複
数の溝と、この溝を開閉する上下移動自在な弁体と、弁
体を支持する上下二つのスプリングとで構成されている
ことを特徴とするものである。
【0012】この場合、弁体が柱状本体と、本体の外周
に一体に設けられた斜め上方に傾斜する環状の上側リッ
プと、斜め下方に傾斜する環状の下側リップとからな
り、上側リップと下側リップとが中立時に溝の上下に配
置され、本体の上下動時に上側リップと下側リップとが
選択的に溝を開閉するようにするのが好ましい。同じ
く、上記二つの手段の場合、ロッド側室と反ロッド側室
とにはガスが封入され、又はガス圧で加圧され油が導入
されている。
に一体に設けられた斜め上方に傾斜する環状の上側リッ
プと、斜め下方に傾斜する環状の下側リップとからな
り、上側リップと下側リップとが中立時に溝の上下に配
置され、本体の上下動時に上側リップと下側リップとが
選択的に溝を開閉するようにするのが好ましい。同じ
く、上記二つの手段の場合、ロッド側室と反ロッド側室
とにはガスが封入され、又はガス圧で加圧され油が導入
されている。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図に
もとづいて説明する。
もとづいて説明する。
【0014】図1乃至図3は、本発明の一実施の形態に
係るガススプリングAを示す。
係るガススプリングAを示す。
【0015】このガススプリングAは、シリンダ1内に
ピストン2を介してピストンロッド3が移動自在に挿入
され、ピストンロッド3はシリンダ1内のガス圧で常時
伸び方向に付勢され、ピストン2はシリンダ1内にロッ
ド側室4と反ロッド側室5とを区画し、ロッド側室4と
反ロッド側室5はピストンロッド3内に形成した通路6
を介して連通し、当該通路6内に弁機構7が開閉自在に
設けられているものである。弁機構7は通路6の内周に
設けた上下二つのチェックシール8,8と、二つのチェ
ックシール8,8間に上下移動自在に配設した球体10
と、球体10を支持する上下二つのスプリングとで構成
されている。
ピストン2を介してピストンロッド3が移動自在に挿入
され、ピストンロッド3はシリンダ1内のガス圧で常時
伸び方向に付勢され、ピストン2はシリンダ1内にロッ
ド側室4と反ロッド側室5とを区画し、ロッド側室4と
反ロッド側室5はピストンロッド3内に形成した通路6
を介して連通し、当該通路6内に弁機構7が開閉自在に
設けられているものである。弁機構7は通路6の内周に
設けた上下二つのチェックシール8,8と、二つのチェ
ックシール8,8間に上下移動自在に配設した球体10
と、球体10を支持する上下二つのスプリングとで構成
されている。
【0016】シリンダ1の上端にはベアリング13が設
けられ、このベアリング13を貫通したピストンロッド
3の外端にはアイブラケット14が設けられ、又シリン
ダ1の下端にもアイブラケット15が設けられ、ガスス
プリングAはアイブラケット14,15を介して自動車
のバックドアと車体との間に介装されている。
けられ、このベアリング13を貫通したピストンロッド
3の外端にはアイブラケット14が設けられ、又シリン
ダ1の下端にもアイブラケット15が設けられ、ガスス
プリングAはアイブラケット14,15を介して自動車
のバックドアと車体との間に介装されている。
【0017】ロッド側室4と反ロッド側室5との内部に
はガスが封入され、ピストン2とピストンロッド3との
受圧面積差によって、ピストンロッド3はガス圧で常時
伸び方向に付勢されている。
はガスが封入され、ピストン2とピストンロッド3との
受圧面積差によって、ピストンロッド3はガス圧で常時
伸び方向に付勢されている。
【0018】ピストン2にはオリフィス、又は通路と、
この通路を開閉するバルブとを設けて伸長作動時に減衰
力を出すようにしていてもよい。
この通路を開閉するバルブとを設けて伸長作動時に減衰
力を出すようにしていてもよい。
【0019】ピストンロッド3は一体に形成してもよい
が、図示のように、通常の長さのピストンロッド3の本
体3aの下部にバルブハウジングを兼ねた中空なロッド
3bをねじ等を介して連設して形成されている。
が、図示のように、通常の長さのピストンロッド3の本
体3aの下部にバルブハウジングを兼ねた中空なロッド
3bをねじ等を介して連設して形成されている。
【0020】ピストンロッド3の本体3aとロッド3b
とには本体側の通路a,bと、ロッド3b側の通路c,
dとからなる通路6が形成され、この通路6の出口端に
はポートeを形成したスプリングシート16が設けられ
ている。通路cはオリフィスとして利用できる。
とには本体側の通路a,bと、ロッド3b側の通路c,
dとからなる通路6が形成され、この通路6の出口端に
はポートeを形成したスプリングシート16が設けられ
ている。通路cはオリフィスとして利用できる。
【0021】球体10を支える上方のスプリング11は
通路dの上壁と球体10との間に介装され、下方のスプ
リング12は球体10とスプリングシート16との間に
介在している。
通路dの上壁と球体10との間に介装され、下方のスプ
リング12は球体10とスプリングシート16との間に
介在している。
【0022】上下二つのチェックシール8,8は筒体本
体17と、筒状本体17の内側に端部から一体に連設し
た截頭円錐状のリップ18とで構成されている。
体17と、筒状本体17の内側に端部から一体に連設し
た截頭円錐状のリップ18とで構成されている。
【0023】各チェックシール8,8は逆向きに配置さ
れ、各筒状本体は通路dたる空間の内壁に固定され、中
立時球体10は上下のリップ18,18間に上下のスプ
リング11,12で支持されながら保持され、リップ1
8,18と球体10とで通路6を遮断している。
れ、各筒状本体は通路dたる空間の内壁に固定され、中
立時球体10は上下のリップ18,18間に上下のスプ
リング11,12で支持されながら保持され、リップ1
8,18と球体10とで通路6を遮断している。
【0024】次に作動について述べる。
【0025】バックドアと車体との間のロックを解除
し、バックドアを手動で開く方向に若干引き上げるとロ
ッド側室4の内圧が上昇し、この圧力が球体10に作用
し、下方のチェックシール8におけるリップ18の限界
耐圧を越えた時点で図2に示すように、球体10は下方
のスプリング12に抗して下方のチェックシール8を通
り抜ける。この為、下方のチェックシール8を球体10
との間に隙間が出来、この隙間をガスが通過できるよう
になるため、ガススプリングAは通常の作動を行なう。
即ち、球体10が通路6を開口することによりロッド側
室4のガスが通路6を介してロッド側室5に流出し、こ
の時ピストンロッド3はガス圧で伸び方向に付勢されて
いるから、手動によるバックドアの引き上げ力を助成
し、小さな引き上げ操作力でバックドアを開くことがで
きる。しかも通路6の流動抵抗、例えば、細い通路cが
オリフィスとして作用するためピストンロッド3はゆっ
くりと伸長し、これによりバックドアもゆっくりと開き
方向に引き上げられる。
し、バックドアを手動で開く方向に若干引き上げるとロ
ッド側室4の内圧が上昇し、この圧力が球体10に作用
し、下方のチェックシール8におけるリップ18の限界
耐圧を越えた時点で図2に示すように、球体10は下方
のスプリング12に抗して下方のチェックシール8を通
り抜ける。この為、下方のチェックシール8を球体10
との間に隙間が出来、この隙間をガスが通過できるよう
になるため、ガススプリングAは通常の作動を行なう。
即ち、球体10が通路6を開口することによりロッド側
室4のガスが通路6を介してロッド側室5に流出し、こ
の時ピストンロッド3はガス圧で伸び方向に付勢されて
いるから、手動によるバックドアの引き上げ力を助成
し、小さな引き上げ操作力でバックドアを開くことがで
きる。しかも通路6の流動抵抗、例えば、細い通路cが
オリフィスとして作用するためピストンロッド3はゆっ
くりと伸長し、これによりバックドアもゆっくりと開き
方向に引き上げられる。
【0026】上記の作動中、出入れする荷物の大きさ等
に応じてバックドアを任意の位置、即ち、任意の開き角
度で停止する場合には手動による引き上げ操作を中止し
てピストンロッド3の動きを停止させる。この時、ロッ
ド側室4のガス圧が立たず、球体10は下方のスプリン
グ12によって押し上げられ、図1に示す中立位置に戻
され、球体10とチェックシール8,8とで通路6を遮
断するためガススプリングAはロックされ、バックドア
は手をはなしても任意の位置で停止できる。
に応じてバックドアを任意の位置、即ち、任意の開き角
度で停止する場合には手動による引き上げ操作を中止し
てピストンロッド3の動きを停止させる。この時、ロッ
ド側室4のガス圧が立たず、球体10は下方のスプリン
グ12によって押し上げられ、図1に示す中立位置に戻
され、球体10とチェックシール8,8とで通路6を遮
断するためガススプリングAはロックされ、バックドア
は手をはなしても任意の位置で停止できる。
【0027】上記と逆にバックドアを閉じる時には手動
で閉じ方向にバックドアをガス圧に抗して押し込む。こ
の時、上記の作用と逆に反ロッド側室5内に圧が立ち、
この圧力で球体10が上方のスプリング11に抗して上
方のチェックシール8をのり越え、球体10と上方のチ
ェックシール8との間に隙間を発生させ、これにより反
ロッド側室5のガスをロッド側室4に流出させるため、
ピストンロッド3は手動で押し下げられバックドアは閉
じられる。この際、全閉になる前の途中でバックドアを
任意の開き角度に保持しょうとする時は手動によるバッ
クドアの押し込み操作を停止すると反ロッド側室5の圧
が立たなくなり、上方のスプリング11で球体10が押
されて中立位置に復帰し、通路6を遮断するからピスト
ンロッド3の動きがロックされ、バックドアを所望の位
置に停止することができる。
で閉じ方向にバックドアをガス圧に抗して押し込む。こ
の時、上記の作用と逆に反ロッド側室5内に圧が立ち、
この圧力で球体10が上方のスプリング11に抗して上
方のチェックシール8をのり越え、球体10と上方のチ
ェックシール8との間に隙間を発生させ、これにより反
ロッド側室5のガスをロッド側室4に流出させるため、
ピストンロッド3は手動で押し下げられバックドアは閉
じられる。この際、全閉になる前の途中でバックドアを
任意の開き角度に保持しょうとする時は手動によるバッ
クドアの押し込み操作を停止すると反ロッド側室5の圧
が立たなくなり、上方のスプリング11で球体10が押
されて中立位置に復帰し、通路6を遮断するからピスト
ンロッド3の動きがロックされ、バックドアを所望の位
置に停止することができる。
【0028】即ち、上記実施の形態に係るガススプリン
グAは、上記一対のチェックシール8,8間に球体10
を介在させているから、伸縮時、いいかえればバックド
アを開く時又は閉じる時でも任意にバックドアを所望の
開き角度で停止することができる。
グAは、上記一対のチェックシール8,8間に球体10
を介在させているから、伸縮時、いいかえればバックド
アを開く時又は閉じる時でも任意にバックドアを所望の
開き角度で停止することができる。
【0029】図3は、本発明の他の実施の形態に係り、
これはシリンダ1内にフリーピストン19を移動自在に
挿入し、フリーピストン19の下方にガスを封入したガ
ス室20を区画し、ロッド側室4と反ロッド側室5内に
は油を導入したものである。この場合は、球体10とチ
ェックシール8,8とで通路6を閉じた時に油によるオ
イルロックを効かせるため、任意の位置の開き角度時に
おけるバックドアの保持力が大きくできる。
これはシリンダ1内にフリーピストン19を移動自在に
挿入し、フリーピストン19の下方にガスを封入したガ
ス室20を区画し、ロッド側室4と反ロッド側室5内に
は油を導入したものである。この場合は、球体10とチ
ェックシール8,8とで通路6を閉じた時に油によるオ
イルロックを効かせるため、任意の位置の開き角度時に
おけるバックドアの保持力が大きくできる。
【0030】その他の構造,作用,効果は、図1の実施
の形態と同じであるので同一の符号を付すことで詳細は
省略する。
の形態と同じであるので同一の符号を付すことで詳細は
省略する。
【0031】図4は、本発明の他の実施の形態に係るガ
ススプリングAを示し、これは弁機構を変更したもので
ある。
ススプリングAを示し、これは弁機構を変更したもので
ある。
【0032】このガススプリングAは図1と同じく、シ
リンダ1内にピストン2を介してピストンロッド3が移
動自在に挿入され、ピストンロッド3はシリンダ1内の
ガス圧で常時伸び方向に付勢され、ピストン2はシリン
ダ1内にロッド側室4と反ロッド側室5とを区画し、ロ
ッド側室4と反ロッド側室5はピストンロッド3内に形
成した通路6を介して連通し、当該通路6内に弁機構7
aが開閉自在に設けられているものである。弁機構7a
は、上記通路6の内周に形成した一つ又は複数の溝21
と、この溝21を開閉する上下移動自在な弁体22と、
弁体22を支持する上下二つのスプリング11,12と
で構成されている。
リンダ1内にピストン2を介してピストンロッド3が移
動自在に挿入され、ピストンロッド3はシリンダ1内の
ガス圧で常時伸び方向に付勢され、ピストン2はシリン
ダ1内にロッド側室4と反ロッド側室5とを区画し、ロ
ッド側室4と反ロッド側室5はピストンロッド3内に形
成した通路6を介して連通し、当該通路6内に弁機構7
aが開閉自在に設けられているものである。弁機構7a
は、上記通路6の内周に形成した一つ又は複数の溝21
と、この溝21を開閉する上下移動自在な弁体22と、
弁体22を支持する上下二つのスプリング11,12と
で構成されている。
【0033】弁体22は柱状本体23と、本体23の外
周に一体に設けられた斜め上方に傾斜する環状の上側リ
ップ24と、斜め下方に傾斜する環状の下側リップ25
とから構成されている。上側リップ24と下側リップ2
5とは中立時に溝21の上下に配置され、本体23の上
下動時に上側リップ24と下側リップ25とが選択的に
溝21を開閉するようになっている。
周に一体に設けられた斜め上方に傾斜する環状の上側リ
ップ24と、斜め下方に傾斜する環状の下側リップ25
とから構成されている。上側リップ24と下側リップ2
5とは中立時に溝21の上下に配置され、本体23の上
下動時に上側リップ24と下側リップ25とが選択的に
溝21を開閉するようになっている。
【0034】上記の弁機構7aを備えたガススプリング
Aは図1のガススプリングAと実質的に同じ作用,効果
を有する。
Aは図1のガススプリングAと実質的に同じ作用,効果
を有する。
【0035】即ち、バックドアを引き上げるとロッド側
室4の内圧が弁体22に作用し、この弁体22を下方の
スプリング12に抗して押し上げ、上側リップ24を溝
21に対向させる。この為、通路6内の加圧されたガス
が上側リップ24と溝21の内周との間の隙間を介して
流れ、更に下側リップdを内側に撓ませながら反ロッド
側室5に流出し、これによりロッド側室4から反ロッド
側室5へのガスの流れが許容され、ピストン2とピスト
ンロッド3に作用するガス圧でピストンロッド3が伸長
するからバックドアの開き操作力を助勢する。バックド
アを任意の開き角度で停止する時にはバックドアに対す
る引き上げ操作力を停止する。この時、ロッド側室4の
圧が立たず、弁体22は下方のスプリング12の復元力
で押し上げられ、中立位置に戻るためガススプリングA
はロックされ、その位置で停止する。逆に任意の開き角
度の状態からバックドアを閉じる場合にはバックドアを
閉じ方向に押し込む。この時、反ロッド側室5の内圧で
弁体22が上方のスプリング11に抗して押し上げら
れ、下側リップ25が溝21に対向し、これによりガス
の流通を許容するからピストンロッド3が圧縮し、バッ
クドアも閉じ方向に移動できる。この際、全閉前に任意
の開き角度で停止しようとする時は途中でバックドアの
押し込み操作を中止する。この時、弁体22が上方のス
プリング11で押されて中立位置に戻り、ガススプリン
グAをロックするから、その位置でバックドアを停止で
きる。
室4の内圧が弁体22に作用し、この弁体22を下方の
スプリング12に抗して押し上げ、上側リップ24を溝
21に対向させる。この為、通路6内の加圧されたガス
が上側リップ24と溝21の内周との間の隙間を介して
流れ、更に下側リップdを内側に撓ませながら反ロッド
側室5に流出し、これによりロッド側室4から反ロッド
側室5へのガスの流れが許容され、ピストン2とピスト
ンロッド3に作用するガス圧でピストンロッド3が伸長
するからバックドアの開き操作力を助勢する。バックド
アを任意の開き角度で停止する時にはバックドアに対す
る引き上げ操作力を停止する。この時、ロッド側室4の
圧が立たず、弁体22は下方のスプリング12の復元力
で押し上げられ、中立位置に戻るためガススプリングA
はロックされ、その位置で停止する。逆に任意の開き角
度の状態からバックドアを閉じる場合にはバックドアを
閉じ方向に押し込む。この時、反ロッド側室5の内圧で
弁体22が上方のスプリング11に抗して押し上げら
れ、下側リップ25が溝21に対向し、これによりガス
の流通を許容するからピストンロッド3が圧縮し、バッ
クドアも閉じ方向に移動できる。この際、全閉前に任意
の開き角度で停止しようとする時は途中でバックドアの
押し込み操作を中止する。この時、弁体22が上方のス
プリング11で押されて中立位置に戻り、ガススプリン
グAをロックするから、その位置でバックドアを停止で
きる。
【0036】図4の実施の形態では、図3と同じくフリ
ーピストンを介してシリンダ1内にガスと油を区画して
封入してもよい。
ーピストンを介してシリンダ1内にガスと油を区画して
封入してもよい。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、次の効果がある。
【0038】各請求項の発明によれば、通路の途中に
弁機構が設けられているから、弁機構の開閉によりガス
スプリング自体の伸縮とロックが可能となり、これによ
りカススプリングに連設された自動車のバックドアや建
物の窓の開閉操作が助勢され、又、任意の開き角度で保
持できる。
弁機構が設けられているから、弁機構の開閉によりガス
スプリング自体の伸縮とロックが可能となり、これによ
りカススプリングに連設された自動車のバックドアや建
物の窓の開閉操作が助勢され、又、任意の開き角度で保
持できる。
【0039】同じく各請求項の発明によれば、弁機構
の構造が簡単であり、部品点数も少なく、加工性,組付
性が向上,製造のコストダウンが図れる。
の構造が簡単であり、部品点数も少なく、加工性,組付
性が向上,製造のコストダウンが図れる。
【0040】請求項2、4の発明によれば、弾性なリ
ップで通路を開閉すめから部品の高い精度が不要とな
り、加工性,組付性が向上する。
ップで通路を開閉すめから部品の高い精度が不要とな
り、加工性,組付性が向上する。
【0041】同じく請求項2、4の発明によれば、球
体又は弁体が上下動し、且つ上下一対のリップを備えて
いるから、ピストンロッドの伸長時又は圧縮時において
両方の作動途中でロックできるから、自動車のバックド
ア,建物の窓等を開らく時又は閉じる時どちらの方向か
らでも任意の開き角度で保持できる。
体又は弁体が上下動し、且つ上下一対のリップを備えて
いるから、ピストンロッドの伸長時又は圧縮時において
両方の作動途中でロックできるから、自動車のバックド
ア,建物の窓等を開らく時又は閉じる時どちらの方向か
らでも任意の開き角度で保持できる。
【図1】本発明の一実施の形態に係るガススプリングの
中立時の縦断正面図である。
中立時の縦断正面図である。
【図2】図1のガススプリングが伸縮作動する状態の縦
断正面図である。
断正面図である。
【図3】他の実施の形態に係るガススプリングの縦断正
面図である。
面図である。
【図4】他の実施の形態に係るガススプリングの縦断正
面図である。
面図である。
1 シリンダ 2 ピストン 3 ピストンロッド 4 ロッド側室 5 反ロッド側室 6 通路 7,7a 弁機構 8 チェックシール 10 球体 11,12 スプリング 17 筒状本体 18 截頭円錐状 21 溝 22 弁体 23 柱状本体 24 上側リップ 25 下側リップ
Claims (5)
- 【請求項1】 シリンダ内にピストンを介してピストン
ロッドが移動自在に挿入され、ピストンロッドはシリン
ダ内のガス圧で常時伸び方向に付勢され、ピストンはシ
リンダ内にロッド側室と反ロッド側室とを区画し、ロッ
ド側室と反ロッド側室はピストンロッド内に形成した通
路を介して連通し、当該通路内に弁機構が開閉自在に設
けられているガススプリングにおいて、弁機構が通路の
内周に設けた上下二つのチェックシールと、二つのチェ
ックシール間に上下移動自在に配設した球体と、球体を
支持する上下二つのスプリングとで構成されていること
を特徴とするガススプリング。 - 【請求項2】 チェックシールが筒状本体と、筒状本体
の内側に端部から一体に連設した截頭円錐状のリップと
からなる請求項1のガススプリング。 - 【請求項3】 シリンダ内にピストンを介してピストン
ロッドが移動自在にに挿入され、ピストンロッドはシリ
ンダ内のガス圧で常時伸び方向に付勢され、ピストンは
シリンダ内にロッド側室と反ロッド側室とを区画し、ロ
ッド側室と反ロッド側室はピストンロッド内に形成した
通路を介して連通し、当該通路内に弁機構が開閉自在に
設けられているガススプリングにおいて、弁機構が上記
通路の内周に形成した一つ又は複数の溝と、この溝を開
閉する上下移動自在な弁体と、弁体を支持する上下二つ
のスプリングとで構成されていることを特徴とするガス
スプリング。 - 【請求項4】 弁体が柱状本体と、本体の外周に一体に
設けられた斜め上方に傾斜する環状の上側リップと、斜
め下方に傾斜する環状の下側リップとからなり、上側リ
ップと下側リップとが中立時に溝の上下に配置され、本
体の上下動時に上側リップと下側リップとが選択的に溝
を開閉する請求項3のガススプリング。 - 【請求項5】 ロッド側室と反ロッド側室とにはガスが
封入され、又はガス圧で加圧され油が導入されている請
求項1,2,3又は4のガススプリング。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9191990A JPH1122772A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | ガススプリング |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9191990A JPH1122772A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | ガススプリング |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1122772A true JPH1122772A (ja) | 1999-01-26 |
Family
ID=16283792
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9191990A Pending JPH1122772A (ja) | 1997-07-02 | 1997-07-02 | ガススプリング |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH1122772A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501828A (ja) * | 2000-06-29 | 2004-01-22 | ソシエテ・アノニム・ベランジェ | 自動車制動装置 |
JP2013018362A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Piolax Inc | 自動車用開閉体の振動防止装置 |
JP2013019468A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Piolax Inc | 自動車用開閉体の振動防止装置 |
JP2013019467A (ja) * | 2011-07-11 | 2013-01-31 | Piolax Inc | 自動車用開閉体の振動防止装置 |
US9493976B2 (en) | 2011-07-11 | 2016-11-15 | Piolax Inc. | Vehicle opening/closing member damper apparatus and vehicle opening/closing member stopper apparatus |
CN107725503A (zh) * | 2017-04-28 | 2018-02-23 | 深圳市畅安达精密工业有限公司 | 一种带弹簧助力的液压油缸结构及液压系统 |
-
1997
- 1997-07-02 JP JP9191990A patent/JPH1122772A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004501828A (ja) * | 2000-06-29 | 2004-01-22 | ソシエテ・アノニム・ベランジェ | 自動車制動装置 |
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US9493976B2 (en) | 2011-07-11 | 2016-11-15 | Piolax Inc. | Vehicle opening/closing member damper apparatus and vehicle opening/closing member stopper apparatus |
CN107725503A (zh) * | 2017-04-28 | 2018-02-23 | 深圳市畅安达精密工业有限公司 | 一种带弹簧助力的液压油缸结构及液压系统 |
CN107725503B (zh) * | 2017-04-28 | 2024-02-02 | 深圳甄创科技有限公司 | 一种带弹簧助力的液压油缸结构及液压系统 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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EXPY | Cancellation because of completion of term |