JP2001343044A - ガススプリング - Google Patents

ガススプリング

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JP2001343044A
JP2001343044A JP2000165087A JP2000165087A JP2001343044A JP 2001343044 A JP2001343044 A JP 2001343044A JP 2000165087 A JP2000165087 A JP 2000165087A JP 2000165087 A JP2000165087 A JP 2000165087A JP 2001343044 A JP2001343044 A JP 2001343044A
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Hiroshi Koyaizu
博 小柳津
Masanori Matsushita
雅徳 松下
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 蓋体の開き操作力をアシストするためのガス
スプリングにおいて、ロッドを納めた圧縮状態で、ガス
圧によるロッドの突出を防止し、塗装工数の簡易を図る
こと。 【解決手段】 シリンダ11の内部に圧縮ガスを充填
し、ピストン13が一定の移動範囲にあるときに、ピス
トン側室20Aとロッド側室20Bとを連通する連通部
23を有してなるガススプリング10において、前記連
通部23が、ガススプリング10の製造過程の塗装段階
でロッド12をシリンダ11の内部に納めた圧縮状態
で、ピストン13が区画するピストン側室20Aに非連
通とされて、ガス圧によるピストン13の移動をロック
するもの。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は支持体に設けた蓋体
の開き操作力をアシストするためのガススプリングに関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、車両本体(支持体)に設けた後部
ドア等の蓋体の開き操作力のアシストと全開保持のため
のガススプリングがある。このガススプリングは、特開
平9-158967号公報に記載の如く、一端が閉塞されたシリ
ンダと、シリンダの他端からシリンダの内部に挿入され
たロッドと、ロッドのシリンダへの挿入端に設けられて
シリンダの内面を摺動し、シリンダの内部にロッドを収
容しないピストン側室と、ロッドを収容するロッド側室
を区画するピストンと、ピストン側室とロッド側室を連
通するようにピストンに設けた流路を、ピストンの伸長
方向への移動時に閉じ、ピストンの圧縮方向への移動時
に開くチェック弁と、ピストンが一定の移動範囲にある
ときに、ピストン側室とロッド側室とを連通するように
シリンダ内面に設けた連通溝とを有する。そして、この
ガススプリングでは、シリンダの内部に圧縮ガスを充填
し、シリンダを例えば車両本体に、ロッドを蓋体に取付
けている。
【0003】この従来のガススプリングによれば、ピス
トンの両側のピストン側室とロッド側室とを連通溝等に
より連通しているとき、ピストンにはロッド断面積分の
ガス圧力(ガス反力)が伸長方向へ作用し、このガス反
力が蓋体を開き操作するためのアシスト力となる。従っ
て、蓋体を開くガススプリングの伸長過程では、伸長方
向のガス反力がピストンに作用する状態で、ピストンに
設けた流路をチェック弁が閉じ、ロッド側室のガスは連
通溝を通ってピストン側室へ流れるから、ガス反力がピ
ストンを伸長方向へ移動してガススプリングを伸長させ
るとともに、ガスが連通溝を通るときの流動抵抗による
伸側減衰力が発生する。これによって、ガススプリング
は蓋体の開き操作力をアシストするとともに、これを全
開保持する。他方、蓋体を閉じるガススプリングの圧縮
過程では、ピストンに設けた流路をチェック弁が開き、
ピストン側室のガスは上記流路と連通溝の両方を通って
ロッド側室へ流れるから、減衰力をほとんど発生させず
に、ピストンは圧縮方向へスムースに移動可能になって
ガススプリングを迅速に圧縮させることができる。尚、
一般に、ガススプリングの圧縮によって閉じられた蓋体
の閉じ状態は、ガススプリングと別体のロック装置によ
りロックされる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然しながら、従来技術
では、ロッドをシリンダの内部に納めた圧縮状態で、ピ
ストンが区画するピストン側室に前記連通溝を非連通と
させて、ガス圧によるピストンの移動、ひいてはロッド
のシリンダからの突出をロックすることの考慮がない。
即ち、特開平9-158967号公報では、この点について、ピ
ストンの最圧縮時(ロッドの格納時)に、連通溝はピス
トンの両側の室が連通するようになっていると記載して
ある。また、特開昭53-1764 号公報では、この点につい
て、前記連通溝に相当するものがシリンダの閉塞端から
出発しているものを記載しているし、ピストンに設けた
オリフィスの1つを常時開としているから、ロッドを納
めた圧縮状態で、ガス圧によるピストンの移動、ひいて
はロッドのシリンダからの突出をロックすることの記載
が全くない。
【0005】従って、従来技術では、ロッドを納めた圧
縮状態で、ガス圧によるロッドの突出をロックすること
の考慮がないから、ガススプリングの製造段階で、クロ
ームメッキ等されているロッドの摺動部分を除く外観を
塗装するときには、ガス圧によりシリンダから突出する
ロッドの摺動部分をマスキング装置によりマスキングし
たり、ガス圧に抗してロッドをシリンダに押し込み保持
するための押し込み装置をガススプリングと別個に用意
する必要があり、これらはガススプリングの塗装工数を
複雑にし、製造コストを高くしている。
【0006】本発明の課題は、蓋体の開き操作力をアシ
ストするためのガススプリングにおいて、ロッドを納め
た圧縮状態で、ガス圧によるロッドの突出を防止し、塗
装工数の簡易を図ることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、一端
が閉塞されたシリンダと、シリンダの他端からシリンダ
の内部に挿入されたロッドと、ロッドのシリンダへの挿
入端に設けられてシリンダの内面を摺動し、シリンダの
内部にロッドを収容しないピストン側室と、ロッドを収
容するロッド側室を区画するピストンと、ピストン側室
とロッド側室を連通するようにピストンに設けた流路
を、ピストンの伸長方向への移動時に閉じ、ピストンの
圧縮方向への移動時に開くチェック弁と、ピストンが一
定の移動範囲にあるときに、ピストン側室とロッド側室
とを連通する連通部とを有し、シリンダの内部に圧縮ガ
スを充填し、シリンダとロッドの一方を支持体に、他方
を支持体に開閉可能に設けた蓋体に取付けてなるガスス
プリングにおいて、前記連通部は、ガススプリングの製
造過程の塗装段階でロッドをシリンダの内部に納めた圧
縮状態で、ピストンが区画するピストン側室に非連通と
されて、ガス圧によるピストンの移動をロックするよう
にしたものである。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記連通部が、蓋体を閉じた状態でもピストン
側室に非連通とされ、ガス圧によるピストンの移動をロ
ックするようにしたものである。
【0009】請求項3の発明は、請求項1の発明におい
て更に、前記連通部が、蓋体を閉じた状態でピストン側
室に連通されるようにしたものである。
【0010】請求項4の発明は、請求項1〜3の発明に
おいて更に、前記連通部が、シリンダの内面に形成され
てシリンダの軸方向に延びる溝からなるようにしたもの
である。
【0011】
【作用】請求項1の発明によれば下記の作用がある。 ピストンが一定の移動範囲にあるときにピストン側室
とロッド側室とを連通する連通部が、ガススプリングの
製造過程の塗装段階でロッドをシリンダの内部に納めた
圧縮状態では、該ピストン側室と非連通となるように設
けられた。従って、ロッドを納めた圧縮状態では、ロッ
ド側室のガスが連通部を通ってピストン側室に流れるこ
とがないから、ピストンは自然には移動できず、ピスト
ンがガス反力によって伸長方向へ移動することがなくな
り、ガススプリングを圧縮状態に維持する。即ち、塗装
段階の始めに、ロッドの摺動部分を一旦シリンダの内部
に納めておけば、このロッドの摺動部分がガス圧により
シリンダから突出することがなく、このロッドのための
マスキング装置や押し込み装置を不要とし、塗装工数の
簡易を図ることができる。
【0012】請求項2の発明によれば下記の作用があ
る。 連通部は、蓋体を閉じた状態でもピストン側室に非連
通とされ、ガス圧によるピストンの移動をロックする。
従って、ガススプリングの使用段階でも、上述と同原
理でガススプリングを圧縮状態に維持するものとなり、
蓋体は外力の付加によって初めて閉じ状態から開き始め
る得るものとなり、ガス圧による自然開放を防止でき、
蓋体の自然開放による不都合(蓋体が周囲の人や物に衝
突する、車両本体の内部の積荷の落下等)を回避でき
る。
【0013】請求項3の発明によれば下記の作用があ
る。 連通部は、蓋体を閉じた状態でピストン側室に連通さ
れる。従って、ガススプリングと別体のロック装置によ
り蓋体の閉じ状態のロックを解除すると、ガス反力がピ
ストンを伸長方向へ移動するものとなり、蓋体を全閉側
から自然開放する等、蓋体の開き操作力を全閉側からア
シストすることができる。
【0014】請求項4の発明によれば下記の作用があ
る。 シリンダの内面に形成されたシリンダの軸方向に延び
る溝により連通部を形成することにより、ピストンの所
望とされる一定の移動範囲に簡易に連通部を形成でき
る。
【0015】
【発明の実施の形態】図1はガススプリングを示す断面
図、図2はピストンを示し、(A)はチェック弁を伴う
断面図、(B)は端面図、図3はガススプリングの使用
例を示し、(A)は上下開きの蓋体を示す斜視図、
(B)は横開きの蓋体を示す斜視図である。
【0016】ガススプリング10は、図3に示す如く、
車両本体1(支持体)に揺動状態で開閉可能に設けた後
部ドアである蓋体2の開き操作力のアシストと全開保持
に供される。
【0017】ガススプリング10は、図1に示す如く、
一端が閉塞されたシリンダ11と、シリンダ11の他端
からシリンダ11の内部に挿入されたロッド12と、ロ
ッド12のシリンダ11への挿入端に設けられてシリン
ダ11の内面を摺動するピストン13とを有する。ピス
トン13は、ロッド12の端部の小径段差部にOリング
14を介して挿着され、ロッド12の先端かしめ部によ
り固定される。シリンダ11の内部には、空気、窒素ガ
ス等の圧縮ガスが封入され、シリンダ11のロッド12
が挿入される他端の開口部には燒結合金等からなるロッ
ドガイド15とガスシール16が配設される。ロッドガ
イド15はロッド12の移動を案内し、ガスシール16
はガスの漏洩を防止する。シリンダ11には、ロッドガ
イド15、ガスシール16を潤滑してシール性を良好に
維持するために必要十分な程度の微量のオイルが封入さ
れる。
【0018】ガススプリング10は、ピストン13によ
り、シリンダ11の内部に、ロッド12を収容しないピ
ストン側室20Aと、ロッド12を収容するロッド側室
20Bを区画する。このとき、ピストン13は、図2に
示す如く、外周面の巾方向中間部に広巾深溝状の環状溝
13Aを備え、且つロッド側室20Bに臨む側の端面の
周方向複数位置に環状溝13Aと連通する孔状流路13
Bを開口し、環状溝13Aの内部にOリングからなるチ
ェック弁21を装着している。チェック弁21は、環状
溝13Aの溝巾より小巾で、内径を環状溝13Aの溝底
径より大きく、外径をシリンダ11の内面に密着するも
のとしている。そして、ピストン13は、図2(A)に
示す如く、シリンダ11の内面とピストン13の外径と
の隙間、環状溝13Aとチェック弁21との隙間、流路
13Bにより、ピストン側室20Aとロッド側室20B
を連通する流路22を形成可能としている。ピストン1
3の伸長方向への移動時には、図2(A)の上半部に示
す如く、チェック弁21が環状溝13Aの反流路13B
側の壁面に当接して流路22を閉じ、ピストン13の圧
縮方向への移動時には、図2(A)の下半部に示す如
く、チェック弁21が環状溝13Aの流路13B側の壁
面に当接して流路22を開く。
【0019】ガススプリング10は、ピストン13が一
定の移動範囲にあるときに、ピストン側室20Aとロッ
ド側室20Bとを連通する連通部23を有する。本実施
形態では、連通部23はシリンダ11の内面に形成され
たシリンダ11の軸方向に延びる溝24からなる。他
方、シリンダ11の内部のロッドガイド15、ガスシー
ル16の近傍には樹脂等からなるリバウンドストッパ2
5が軸方向に移動自由に挿着され、リバウンドストッパ
25はロッド12の周囲にエアロック室26を形成し、
ピストン13の伸長方向への移動端を規制している。連
通部23の溝24は、例えば特開平9-158967号公報に記
載のものと同様に、溝巾一定、四角断面状の角溝であ
り、溝深さが一定の減衰域24Aと、溝深さがリバウン
ドストッパ25へ向かい漸減する減衰絞り域24Bとを
連設して構成されている。
【0020】ガススプリング10は、シリンダ11を車
両本体1に、ロッド12を蓋体2に連結している。シリ
ンダ11は一端閉塞部の外面に取付部31を備え、取付
部31の取付孔に嵌着した樹脂ブッシュ32に取付ピン
33を介して取付ブラケット34を連結している。取付
ピン33は座金35を先端かしめ部により固定される。
ロッド12はシリンダ11からの突出端部に取付部36
を備え、取付部36の取付孔に樹脂ブッシュ37を嵌着
される。
【0021】以下、ガススプリング10の作動について
説明する。ピストン13が連通部23に対応する一定の
移動範囲にある場合には、ピストン13の両側のピスト
ン側室20Aとロッド側室20Bが連通部23により連
通せしめられる結果、ピストン13にはロッド12の断
面積分のガス圧力(ガス反力)が伸長方向へ作用し、こ
のガス反力が蓋体2を開き操作するためのアシスト力と
なる。ガススプリング10の伸長動作と圧縮動作は以下
の如くになる。
【0022】(A) 伸長過程 伸長方向のガス反力がピストン13に作用する状態で、
ピストン13に設けた流路22をチェック弁21が閉
じ、ロッド側室20Bのガスは連通部23を通ってピス
トン側室20Aへ流れるから、ガス反力がピストン13
を伸長方向へ移動してガススプリング10を伸長させる
とともに、ガスが連通部23を通るときの流動抵抗によ
る伸側減衰力が発生する。ガススプリング10は、ピス
トン13が連通部23の減衰域24Aから減衰絞り域2
4Bへ移行するにつれて緩やかに制動され、ピストン1
3がリバウンドストッパ25に近づく伸切り時にはエア
ロック室26を形成してリバウンドショックを生じさせ
ずに停止せしめられる。これにより、ガススプリング1
0は、蓋体2の開き操作力をアシストするとともに、こ
れを全開保持する。
【0023】(B) 圧縮過程 ピストン13に設けた流路22をチェック弁21が開
き、ピストン側室20Aのガスはチェック弁21と連通
部23の両方を通ってロッド側室20Bへ流れる。従っ
て、操作者が蓋体2に加える閉じ操作力により、ガスス
プリング10は、減衰力をほとんど発生させずに、ピス
トン13を圧縮方向へスムースに移動可能として迅速に
圧縮せしめられ、蓋体2を迅速に閉じ操作可能とする。
【0024】然るに、ガススプリング10にあっては、
製造段階で、クロームメッキ等されているロッド12の
摺動部分12Aを除く外観(シリンダ11の外面、ロッ
ド12の塗装部分12B、取付部31、36等)を塗装
するとき、ロッド12の摺動部分12Aをシリンダ11
の内部に納める最圧縮状態で、ロッド12がガス圧によ
って突出してしまうことを防止するため、以下の構成を
備える。即ち、シリンダ11の内面に設けた連通部23
を、ロッド12の摺動部分12Aがシリンダ11の内部
に納められた最圧縮状態(図1の実線状態)で、ピスト
ン13が区画するピストン側室20Aに非連通とし、ガ
ス圧によるピストン13の移動をロックするものとし
た。
【0025】ガススプリング10にあっては、使用段階
で、蓋体2を閉じた全閉状態(図1の実線状態)でも、
連通部23をピストン側室20Aに非連通とし、ガス圧
によるピストン13の移動をロックし、閉じ状態にある
蓋体2がガス圧によって自然開放することを防止可能と
している。
【0026】本実施形態によれば、以下の作用がある。 ピストン13が一定の移動範囲にあるときにピストン
側室20Aとロッド側室20Bとを連通する連通部23
が、ガススプリング10の製造過程の塗装段階でロッド
12をシリンダ11の内部に納めた圧縮状態では、該ピ
ストン側室20Aと非連通となるように設けられた。従
って、ロッド12を納めた圧縮状態では、ロッド側室2
0Bのガスが連通部23を通ってピストン側室20Aに
流れることがないから、ピストン13は自然には移動で
きず、ピストン13がガス反力によって伸長方向へ移動
することがなくなり、ガススプリング10を圧縮状態に
維持する。即ち、塗装段階の始めに、ロッド12の摺動
部分12Aを一旦シリンダ11の内部に納めておけば、
このロッドの摺動部分12Aがガス圧によりシリンダ1
1から突出することがなく、このロッドのためのマスキ
ング装置や押し込み装置を不要とし、塗装工数の簡易を
図ることができる。
【0027】連通部23は、蓋体2を閉じた状態でも
ピストン側室20Aに非連通とされ、ガス圧によるピス
トン13の移動をロックする。従って、ガススプリング
10の使用段階でも、上述と同原理でガススプリング
10を圧縮状態に維持するものとなり、蓋体2は外力の
付加によって初めて閉じ状態から開き始める得るものと
なり、ガス圧による自然開放を防止でき、蓋体2の自然
開放による不都合(蓋体2が周囲の人や物に衝突する、
車両本体1の内部の積荷の落下等)を回避できる。
【0028】シリンダ11の内面に形成されたシリン
ダ11の軸方向に延びる溝24により連通部23を形成
することにより、ピストン13の所望とされる一定の移
動範囲に簡易に連通部23を形成できる。
【0029】尚、ガススプリング10にあっては、使用
段階では、蓋体2を閉じた全閉状態(図1の破線状態)
で、連通部23をピストン側室20Aに連通させても良
い。この場合には、ガススプリング10と別体のロック
装置により蓋体2の閉じ状態のロックを解除すると、ガ
ス反力がピストン13を伸長方向へ移動するものとな
り、蓋体2を全閉側から自然開放すると、蓋体2の開き
操作力を全閉側からアシストすることができる。
【0030】以上、本発明の実施の形態を図面により詳
述したが、本発明の具体的な構成はこの実施の形態に限
られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の
設計の変更等があっても本発明に含まれる。例えば、本
発明の連通部は、溝状であることを必須とせず、また、
シリンダの側に設けることを必須とせず、ピストンの側
に設けても良い。
【0031】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、蓋体の開
き操作力をアシストするためのガススプリングにおい
て、ロッドを納めた圧縮状態で、ガス圧によるロッドの
突出を防止し、塗装工数の簡易を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1はガススプリングを示す断面図である。
【図2】図2はピストンを示し、(A)はチェック弁を
伴う断面図、(B)は端面図である。
【図3】図3はガススプリングの使用例を示し、(A)
は上下開きの蓋体を示す斜視図、(B)は横開きの蓋体
を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 車両本体(支持体) 2 蓋体 10 ガススプリング 11 シリンダ 12 ロッド 13 ピストン 20A ピストン側室 20B ロッド側室 21 チェック弁 22 流路 23 連通部 24 溝

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一端が閉塞されたシリンダと、 シリンダの他端からシリンダの内部に挿入されたロッド
    と、 ロッドのシリンダへの挿入端に設けられてシリンダの内
    面を摺動し、シリンダの内部にロッドを収容しないピス
    トン側室と、ロッドを収容するロッド側室を区画するピ
    ストンと、 ピストン側室とロッド側室を連通するようにピストンに
    設けた流路を、ピストンの伸長方向への移動時に閉じ、
    ピストンの圧縮方向への移動時に開くチェック弁と、 ピストンが一定の移動範囲にあるときに、ピストン側室
    とロッド側室とを連通する連通部とを有し、 シリンダの内部に圧縮ガスを充填し、 シリンダとロッドの一方を支持体に、他方を支持体に開
    閉可能に設けた蓋体に取付けてなるガススプリングにお
    いて、 前記連通部は、ガススプリングの製造過程の塗装段階で
    ロッドをシリンダの内部に納めた圧縮状態で、ピストン
    が区画するピストン側室に非連通とされて、ガス圧によ
    るピストンの移動をロックすることを特徴とするガスス
    プリング。
  2. 【請求項2】 前記連通部が、蓋体を閉じた状態でもピ
    ストン側室に非連通とされ、ガス圧によるピストンの移
    動をロックする請求項1記載のガススプリング。
  3. 【請求項3】 前記連通部が、蓋体を閉じた状態でピス
    トン側室に連通される請求項1記載のガススプリング。
  4. 【請求項4】 前記連通部が、シリンダの内面に形成さ
    れてシリンダの軸方向に延びる溝からなる請求項1〜3
    のいずれかに記載のガススプリング。
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