JPH11227440A - 車両用空調装置 - Google Patents

車両用空調装置

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JPH11227440A
JPH11227440A JP4900898A JP4900898A JPH11227440A JP H11227440 A JPH11227440 A JP H11227440A JP 4900898 A JP4900898 A JP 4900898A JP 4900898 A JP4900898 A JP 4900898A JP H11227440 A JPH11227440 A JP H11227440A
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JP
Japan
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filter
air
vehicle
outside air
intake port
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Application number
JP4900898A
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English (en)
Inventor
Susumu Ikeda
進 池田
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Sanden Corp
Original Assignee
Sanden Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 装置の小型化、軽量化を促進しつつ、空調ユ
ニット全体の清浄度を向上し、メンテナンスの容易化を
達成できる車両用空調装置を提供する。 【解決手段】 通風路に、上流側より順に内外気切替手
段、送風手段、温調用熱交換器を備えた車両用空調装置
において、前記内外気切替手段の上流側にフィルタを配
置したことを特徴とするものからなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両用空調装置に関
し、とくに、吸入空気中に含まれる塵埃等の異物を除去
するフィルタを備えた車両用空調装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、熱交換に供される空気中に含
まれる塵埃等の異物を捕捉し除去するフィルタを有する
車両用空調装置はよく知られている。このような従来の
車両用空調装置の構造は、たとえば図6に示すようにな
っている。図6において、101は空調ダクトを示して
おり、ダクト101内には送風手段102、フィルタ1
03、温調用熱交換器としての蒸発器104、ヒータ1
05がこの順に配置されている。内気吸入口106およ
び/または外気吸入口107からダクト101内へ流入
する空気の割合は、内外気切替手段としての回動式のダ
ンパ108により調整可能になっている。また、ヒータ
105の上流側には回動式のエアミックスダンパ109
が設けられている。
【0003】内気吸入口106および/または外気吸入
口107からダクト101内へ吸入された空気は、フィ
ルタ103により濾過された後、蒸発器104、場合に
応じてヒータ105を通過して熱交換された後に、DE
F吹出口110、VENT吹出口111、FOOT吹出
口112等のうち選択された吹出口から車室内へ吹き出
されるようになっている。
【0004】一方、図7に示す車両用空調装置において
は、内気吸入口106および/または外気吸入口107
からダクト101内へ吸入された空気は、予めフィルタ
103により濾過された後、送風手段102により下流
側の温調用熱交換器に送られ熱交換されるようになって
いる。
【0005】すなわち、従来の車両用空調装置において
はフィルタ103は、図6に示すように送風手段102
と蒸発器104の間、あるいは図7に示すように切替手
段108と送風手段102との間のいずれかの位置に配
置されるようになっている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図6、
図7に示す車両用空調装置においては、ダクト101内
にフィルタ103を配置には、蒸発器103の入口側流
路や、切替手段108の作動スペースを確保しつつ、専
用配置スペースaを確保する必要があるため、装置全体
の小型化、軽量化等の要請に十分に対応できなくなるお
それがある。また、フィルタ103は空気中の塵埃等の
異物を捕捉するものであるから、目詰り等を防止するた
め定期的に交換等をする必要があるが、このためには図
7に示すようなフィルタ103着脱用のメンテナンスス
ペースbを、装置の周辺に確保して車両の車室内等へ設
置する必要があり、車室内等へ効率的な設置が困難にな
るおそれがある。また、上記従来の車両用空調装置にお
いては、送風手段102や切替手段108の下流側にフ
ィルタ103が配置されているため、これら手段102
や108への異物の付着を防止することはできず、空調
ユニット全体の清浄度を望ましい状態に保つのは困難で
ある。
【0007】本発明の課題は、フィルタの設置スペース
を大幅に低減することにより装置全体の小型化、軽量化
を達成するとともに、空調ユニット全体の清浄度を向上
でき、しかもメンテナンスの容易化、そのためのスペー
スの低減を図り、効率的な設置を可能とした車両用空調
装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の車両用空調装置は、通風路に、上流側より
順に内外気切替手段、送風手段、温調用熱交換器を備え
た車両用空調装置において、前記内外気切替手段の上流
側にフィルタを配置したことを特徴とするものからな
る。
【0009】上記フィルタは、たとえばスライド着脱可
能なフィルタに構成することが好ましい。また、上記フ
ィルタは、内気吸入口と外気吸入口をともに覆う一体構
成のフィルタであることが望ましいが、内気吸入口を覆
うフィルタと、外気吸入口を覆うフィルタの別々のフィ
ルタから構成してもよい。
【0010】なお、内気吸入口と外気吸入口が互いに異
なる方向に開口されている場合に、上記一体構成のフィ
ルタを使用するときは、該フィルタを、内気吸入口と外
気吸入口に沿って折れ曲がった形状に形成すれば両吸入
口をともに(同時に)覆うことができる。
【0011】また、上記フィルタは、内気吸入口および
外気吸入口の開口端と内外気切替手段の吸入口閉止位置
との間に挿入されることが望ましい。すなわち、この間
にフィルタを設ければ、フィルタの設置スペースを大幅
に低減しつつ、空調ユニット全体の清浄度を向上するこ
とができる。
【0012】内気吸入口用フィルタと外気吸入口用フィ
ルタの目の粗さは互いに異なっていることが望ましい。
つまり、通常、車室内側の異物としては綿埃等の比較的
大きな埃が多く、外気に含まれる異物はそれよりも微細
な塵埃等であることが多いので、内気吸入用フィルタの
目の粗さを、外気吸入用フィルタの目よりも粗くする等
の対応を採ることが望ましい。
【0013】なお、上記フィルタを、少なくとも送風手
段を含むユニットに着脱可能に装着すれば、内外気切替
手段の上流側にフィルタを配置した、一体型ユニットを
容易に構成できる。
【0014】上記のような車両用空調装置においては、
内外気切替手段の上流側にフィルタが配置されているの
で、他の機器への流路や作動スペースを考慮しつつフィ
ルタの専用設置スペースを設ける必要のあった従来の装
置に比べて、このような配慮が不要になり、フィルタの
設置スペースを大幅に低減することができる。したがっ
て、該低減されたフィルタ設置スペース分だけ装置全体
の小型化、軽量化を促進することができる。また、フィ
ルタは内外気切替手段の上流側に配置されるのであるか
ら、フィルタよりも下流側、すなわち内外気切替手段、
送風手段、温調用熱交換器を含む空調ユニット全体の清
浄度を向上することができる。また、フィルタは送風手
段の上流側に配置されることになるので、送風手段運転
時の騒音の外部への伝播を遮断する防音効果を発揮する
こともできる。
【0015】また、本発明の車両用空調装置において
は、フィルタは通風路内等ではなく比較的メンテナンス
の容易な内外気切替手段の上流側に配置されるので、つ
まり、空調装置の実質的に最上流側に配置されるので、
フィルタの着脱の容易化を簡単に実施でき、フィルタ交
換等のメンテナンスを容易化することができる。さら
に、フィルタをスライド着脱可能なフィルタに構成すれ
ば、上記配置の効果と相まって一層容易なメンテナンス
が可能となる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の車両用空調装置
の望ましい実施の形態について、図面を参照して説明す
る。図1は、本発明の一実施態様に係る車両用空調装置
を示しており、本実施態様における車両用空調装置は、
それぞれ2つの内気吸入口と外気吸入口を有する、いわ
ゆる両側吸込型の車両用空調装置からなっている。図1
において、1は空調ユニット全体を示している。空調ユ
ニット1は、内気吸入口2と外気吸入口3とを有してお
り、内気吸入口2と外気吸入口3とは互いに異方向に向
けて開口されている。空調ユニット1の通風路内には、
上流側から順に内外気切替手段4、送風手段5温調用熱
交換器としての蒸発器6およびヒータ7が配置されてい
る。
【0017】本実施態様においては、内外気切替手段4
は回動式のダンパからなっており、ダンパ4が図1の矢
印方向に回動することにより、内外気の切換および内外
気の風量割合が調整されるようになっている。また、送
風手段5はブロワからなっている。
【0018】内外気切替手段4の上流側、すなわち、空
調ユニット1の最上流側には、フィルタ8が設けられて
いる。フィルタ8は、内気吸入口2と外気吸入口3をと
もに(同時に)覆う一体構成のフィルタからなってお
り、本実施態様においては互いに異なる方向に開口され
た吸入口2、3をともに覆うべくフィルタ8は該吸入口
2、3に沿って折れ曲がった形状に形成されている(図
2)。
【0019】また、フィルタ8は、折れ曲り部9を境
に、内気吸入口2側を覆う内気吸入口用フィルタ10と
外気吸入口3側を覆う外気吸入口用フィルタ11とから
構成されており、内気吸入口用フィルタ10と外気吸入
口用フィルタ11の目の粗さは互いに異なっている。具
体的には、内気吸入口用フィルタ10は外気吸入口用フ
ィルタ11よりも粗い目のフィルタになっている。つま
り、内気に含まれる異物は綿埃等外気に含まれる異物よ
りも大きな埃等であることが多いので、内気吸入口用フ
ィルタ10と外気吸入口用フィルタ11の目の粗さにこ
のような差を持たせることにより、異物を効率よくしか
も的確に捕捉し除去することができるようになってい
る。
【0020】フィルタ8は、送風手段5および内外気切
替手段4を含むユニット12に対して着脱可能に装着さ
れている。つまり、図2に示すように、フィルタ8の外
気吸入口用フィルタ11をユニット12のフィルタ挿入
部13に矢印方向から挿入しスライドさせることによ
り、フィルタ8が所定の位置に装着され、上記方向とは
反対方向にスライドさせればユニット12からフィルタ
8を取り外せるようになっている。
【0021】フィルタ8は、内気吸入口2および外気吸
入口3の開口端と内外気切替手段4の吸入口閉止位置と
の間に挿入されるようになっている。たとえば、図4に
示すように内外気切替手段4が外気吸入口3を閉止した
場合は、フィルタ8は、外気吸入口3の開口端14と該
吸入口3閉止位置にある内外気切替手段4の間に挿入さ
れるようになっている。なお、15はパッキンを示して
いる。
【0022】本実施態様のような車両用空調装置におい
ては、内気吸入口2および/または外気吸入口3から
(各吸入口の風量割合は内外気切替手段4で調整)吸入
された空気が温調用熱交換器を通過し熱交換された後、
各吹出口16、17、18から選択された一つのまたは
複数の吹出口から車室内へ送られるようになっている。
【0023】また、本実施態様のような車両用空調装置
においては、フィルタ8は、内外気切替手段4の上流側
に配置されているので、従来の車両用空調装置ように他
の機器への流路や作動スペースを考慮しつつ、フィルタ
8の専用設置スペースを確保する必要はなくなる。した
がって、その分だけ空調ユニット1全体を小型化、軽量
化することができる。また、内外気切替手段4は、空調
ユニット1の最上流部に設けられることになるので、空
調ユニット1全体の清浄度を向上することができるとと
もに、送風手段5の運転による騒音の外部への伝播を遮
断する防音効果を発揮することもできる。
【0024】さらに、フィルタ8は空調ユニット1の一
部をなすユニット12に対してスライドして簡単に着脱
可能になっているので、フィルタ8の交換等のメンテナ
ンスを容易化できるとともに、そのためのメンテナンス
スペースを大幅に狭小化することができ、車室内におけ
る車両用空調装置の効率的な設置が可能となる。
【0025】図5は、本発明の別の実施態様に係る車両
用空調装置を示している。本実施態様においては、車両
用空調装置は、一つの内気吸入口2、外気吸入口3を有
する、いわゆる片側吸込型の車両用空調装置を示してい
る。フィルタ8は、送風手段5を含むユニット12に簡
単にスライド着脱可能になっており、該フィルタ8がユ
ニット12の所定の位置に装着された場合には吸入口
2、3をともに覆う一体構成のフィルタからなってい
る。
【0026】本実施態様においても、フィルタ8は内外
気切替手段4の上流側に配置されているので、図7の従
来装置との対比から明らかなようにフィルタの専用配置
スペース分だけ装置の小型化、軽量化を図ることができ
るとともに、内外気切替手段4を含めたユニット12の
清浄度を向上することができる。また、メンテナンスス
ペースc(c<b)はごく狭小で足りる。
【0027】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の車両用空
調装置によるときは、内外気切替手段の上流側にフィル
タが配置されているので、装置の小型化、軽量化を促進
しつつ、空調ユニット全体の清浄度を向上することがで
きる。また、フィルタ交換等のメンテナンスを簡易化し
つつ、そのためのスペースを狭小化できるので、車室内
における車両用空調装置の効率的な設置が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施態様に係る車両用空調装置の斜
視図である。
【図2】図1の装置の部分分解斜視図である。
【図3】図2のIII矢視図である。
【図4】図2のIV−IV線に沿う拡大断面図である。
【図5】本発明の別の実施態様に係る車両用空調装置の
部分断面図である。
【図6】従来の車両用空調装置の概略構成図である。
【図7】従来の別の車両用空調装置の部分断面図であ
る。
【符号の説明】
1 空調ユニット 2 内気吸入口 3 外気吸入口 4 内外気切替手段 5 送風手段 6 蒸発器 7 ヒータ 8 フィルタ 9 折れ曲り部 10 内気吸入口用フィルタ 11 外気吸入口用フィルタ 12 ユニット 13 フィルタ挿入部 14 開口端 15 パッキン 16、17、18 吹出口

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通風路に、上流側より順に内外気切替手
    段、送風手段、温調用熱交換器を備えた車両用空調装置
    において、前記内外気切替手段の上流側にフィルタを配
    置したことを特徴とする車両用空調装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルタが、スライド着脱可能なフ
    ィルタに構成されている、請求項1の車両用空調装置。
  3. 【請求項3】 前記フィルタが、内気吸入口と外気吸入
    口をともに覆う一体構成のフィルタからなる、請求項1
    または2の車両用空調装置。
  4. 【請求項4】 内気吸入口と外気吸入口が互いに異なる
    方向に向けて開口しており、前記フィルタが、該内気吸
    入口と外気吸入口に沿って折れ曲がった形状に形成され
    ている、請求項3の車両用空調装置。
  5. 【請求項5】 前記フィルタが、内気吸入口を覆うフィ
    ルタと、外気吸入口を覆うフィルタの2枚のフィルタか
    らなる、請求項1または2の車両用空調装置。
  6. 【請求項6】 前記フィルタが、内気吸入口および外気
    吸入口の開口端と前記内外気切替手段の吸入口閉止位置
    との間に挿入されている、請求項2ないし5のいずれか
    に記載の車両用空調装置。
  7. 【請求項7】 内気吸入口用フィルタと外気吸入口用フ
    ィルタの目の粗さが互いに異なる、請求項1ないし6の
    いずれかに記載の車両用空調装置。
  8. 【請求項8】 前記フィルタが、少なくとも前記送風手
    段を含むユニットに着脱可能に装着されている、請求項
    1ないし7のいずれかに記載の車両用空調装置。
JP4900898A 1998-02-13 1998-02-13 車両用空調装置 Pending JPH11227440A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002213003A (ja) * 2001-01-19 2002-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd トイレ装置
JP2006240599A (ja) * 2005-03-07 2006-09-14 Calsonic Kansei Corp 車両用送風装置

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