JPH11227266A - 印刷処理装置および印刷処理方法 - Google Patents

印刷処理装置および印刷処理方法

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JPH11227266A
JPH11227266A JP10032899A JP3289998A JPH11227266A JP H11227266 A JPH11227266 A JP H11227266A JP 10032899 A JP10032899 A JP 10032899A JP 3289998 A JP3289998 A JP 3289998A JP H11227266 A JPH11227266 A JP H11227266A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ディスプレイリストからビットマップ展開ま
での展開時間に基づいて出力装置の記録速度を選択する
ことを目的とする。 【解決手段】 入力手段2に入力された印刷データ1か
らリスト生成手段3が描画オブジェクトの輪郭を構成す
るエッジの始点および終点の情報を描画オブジェクトご
とに有したリストを生成する。座標点生成処理を、その
リストから描画オブジェクトのエッジを表す座標点を生
成する座標点生成装置4と、座標点に順序を付けるソー
ト手段5とに分けて構成し、それぞれに適した資源で処
理する。リスト展開時間予測手段8は座標点生成装置4
とソートされた座標点を用いてリストをビットマップに
展開にする変換手段6との処理に要する時間を予測し、
その時間に間に合う印刷出力手段7の記録速度を決定す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は印刷処理装置および
印刷処理方法に関し、特に外部から入力された所定の描
画命令で記述されている印刷データを、印刷処理特有の
中間コード(ディスプレイリスト)に変換し、変換され
た中間コードを所定のバンド単位に、あるいはページ単
位にビットマップ展開する印刷処理装置および印刷処理
方法に関する。
【0002】
【従来の技術】小型、高速のディジタル印刷に適した電
子写真方式のページプリンタの開発に伴い、従来の文字
情報中心の印刷から脱皮した、ラスタ、図形、文字など
を同様に取り扱い、図形、文字などの拡大、回転、変形
などが自由に制御できる記述言語を用いる印刷処理装置
が一般に普及してきた。この種の記述言語の代表例とし
て、PostScript(Adobe System
s社商標)、Interpress(Xerox社商
標)、Acrobat(Adobe Systems社
商標)、GDI(Graphics Device I
nterface:Microsoft社商標)などが
知られている。記述言語で作成されている印刷データ
は、ページ内の任意の位置のラスタ、図形、文字を表現
する描画命令が任意の順で構成されており、本発明に係
わるページプリンタで印字するためには、印字前に印刷
データをビットマップ展開しなければならない。ビット
マップ展開というのは、印刷データをページまたはペー
ジの一部を横切る一連の個々のドットまたは画素へ展開
してラスタ走査線を形成し、そのページの下へ引き続く
走査線を次々に発生する過程である。
【0003】記述言語で作成されている印刷データの
内、図形あるいは文字に関する描画命令を、それが表現
する描画オブジェクトの輪郭を構成するエッジ情報を含
んだリストを複数個連結させたディスプレイリストに変
換した後、そのディスプレイリストをビットマップ展開
することにより印刷処理を行う方法が一般的に知られて
いる。このような印刷処理方法として、たとえば特開平
6−305203号公報、特開平7−175604号公
報などが公知である。
【0004】また、ディスプレイリストからビットマッ
プデータへ展開する方法は、文献「実践コンピュータグ
ラフィックス」(David F. Rogers著、
山口富士夫監修、1987年、日刊工業新聞社発行、p
p84−96)に記載されたものがある。
【0005】上記文献に記載された図形あるいは文字の
輪郭情報と上記ディスプレイリストの関係、ディスプレ
イリストからビットマップ展開のためのエッジの座標点
を生成する処理の流れを図14に示す。
【0006】図14は輪郭情報からビットマップ展開の
ためのエッジの座標点を生成するまでの流れを示す図で
ある。図14の例において、多角形の輪郭は、4つのエ
ッジEa,Eb,Ec,Edから構成されている。これ
らのエッジEa,Eb,Ec,Edは、それらの絶対値
の小さい方の頂点(以下エッジの始点と呼ぶ)のy座標
値によりソートされ、yバケットリストに連結されて記
憶されている。たとえば、エッジEa,Ebの始点(x
1,y1)を交差する走査ラインでは、y1の座標値に
対応するyバケットリストに、エッジEaの情報を表す
セルとエッジEbの情報を表すセルとが記憶されてい
る。yバケットリストの各セルは、走査ラインと各エッ
ジの交点を発生させるための情報、すなわち、エッジの
始点のx座標値と、エッジの傾きを表す走査ライン当た
りのxの変化量Δxと、エッジと走査ラインとの交差数
Δyと、次のセルへのポインタとを含んでいる。yバケ
ットリストおよび各セルを含む全体をディスプレイリス
トと呼ぶ。次に、このディスプレイリストから各走査ラ
インごとに同時に処理しなければならない情報に変換さ
れる。これをアクティブエッジリストと呼ぶ。そして、
このアクティブエッジリストからエッジの座標点が出力
されることになる。
【0007】一般的にディスプレイリストからエッジの
座標点を生成する処理は走査ライン変換と呼ばれる。走
査ライン変換によって生成されたエッジの座標点を座標
値によりソートし、ソートされた座標点間を所定の色デ
ータで順次塗りつぶし処理を施したものがビットマップ
データである。走査ライン変換は、1走査ラインずつ、
上部から下部までのエッジの座標点を発生する。すなわ
ち、現在の走査ラインと交わる全エッジをリスト化し
て、図14に示すアクティブエッジリストを作成しなが
らエッジの座標点を出力する。現在の走査ラインの処理
後、アクティブエッジリストの各レコードは次走査のた
めに更新(x=x+Δx,Δy=Δy−1)される。Δ
y=0になったバケットは、リストから削除される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記特開平6−305
203号公報、特開平7−175604号公報などは、
データ量の少ないディスプレイリストを印刷処理のため
の中間データとし、プリンタ装置の印刷出力に応じて、
バンド単位でビットマップ展開することにより、ビット
マップ展開のための大容量のフレームバッファメモリの
削減を狙ったものである。しかし、特開平6−3052
03号公報、特開平7−175604号公報では、上記
ディスプレイリストからビットマップデータへの展開
は、ソフトウェア処理で行われており、高速の印刷処理
装置には適用できないという問題点があった。これは、
記述言語で作成される印刷データでは、一つの描画命令
で記述される描画オブジェクトの複雑さに制限がないた
め、上述した走査ライン変換あるいはエッジの座標点の
ソート処理を専用のハードウェアで高速化しようとする
と、その複雑さに対応した数の同時処理が必要になり、
大規模なハードウェアを用意する必要があるためであ
る。
【0009】一方、コンピュータグラフィックスをディ
スプレイ上に表示する技術分野においては、図形の輪郭
を表現する多角形データのディスプレイリストを単純な
三角形データのディスプレイリストや台形データのディ
スプレイリストに分割した後、専用ハードウェアを用い
て高速にビットマップ展開する処理が行われている。た
とえば、三角形データ分割に関しては特開平7−160
899号公報など、台形データ分割に関しては特開平4
−14189号公報などが公知である。すなわちち、コ
ンピュータグラフィックスの技術分野においては、一つ
の描画命令で記述される描画オブジェクトの複雑さに制
限を設け、ハードウェアで高速処理を行っている。これ
は、コンピュータグラフィックスの技術分野における図
形の輪郭を表現する多角形は、一般に凸多角形で表現さ
れており、三角形や台形への分割が容易であるためであ
る。しかしながら、記述言語で作成される図形要素で
は、エッジが交差する場合も発生するため、三角形や台
形への分割には多大な計算を必要とする。
【0010】図15はエッジが交差する図形要素の例を
示した図である。図15に示す図形要素は、七つのエッ
ジEe,Ef,Eg,Eh,Ei,Ej,Ekからな
り、この図形要素の中を塗りつぶすものとする。この塗
りつぶしは走査ラインと交差するエッジの座標点に挟ま
れた間で行われる。エッジEi,Ejのように交差して
いるところでは、たとえばエッジEeとエッジEjとに
挟まれた領域aを塗りつぶしていくと、途中でエッジE
eとエッジEiとに挟まれた領域bの塗りつぶしに入れ
替わる。つまり、エッジの交差する部分でエッジの並び
替えなどの処理が発生する。このため、三角形や台形へ
の分割にはこのような処理があらかじめなされているこ
とが必要であるため、多大な計算を必要とし、システム
全体としてハードウェア処理の高速性を十分に活かすこ
とはできない。したがって、コンピュータグラフィック
スの技術分野におけるハードウェア処理を、記述言語で
作成されているような印刷データを処理する印刷処理の
技術分野に適用することはできない。
【0011】さらに、ディスプレイリストを描画するた
めに必要な描画時間を予測する技術分野において、ラス
タに描画する前にディスプレイリストをラスタに描画す
る時間を算出し、出力装置における出力時間との比較に
基づいて、描画予測時間が出力時間より短い場合は、バ
ンド単位に出力を行い、そうでない場合は、1ページ分
のラスタを生成後、出力をするという処理が行われてい
る。たとえば、特開平8−234949号公報などが公
知である。特開平8−234949号公報では、ディス
プレイリストを描画するために必要な描画予測時間を描
画オブジェクトごとにあらかじめ格納しておき、格納さ
れた描画予測時間を取り込んでバンドごとの描画予測時
間を算出することにより、描画予測時間を簡便、かつ短
時間に導出している。しかしながら、特開平8−234
949号公報で扱うディスプレイリストは文字フォント
のものであり、先に述べたように複雑さに制限のない記
述言語で作成される印刷データの中間データであるディ
スプレイリストでは、描画オブジェクトごとの描画予測
時間をあらかじめ格納することはできない。
【0012】本発明はこのような点に鑑みてなされたも
のであり、図形や文字に関する描画命令を、それが表現
する描画オブジェクトの輪郭を構成するエッジ情報を含
んだディスプレイリストに変換し、そのディスプレイリ
ストをビットマップ展開する印刷処理装置において、大
規模なハードウェアを用意することなく、さらに、複雑
な描画オブジェクトを三角形や台形からなるディスプレ
イリストに分割するために多大な計算を必要とすること
なく、高速にビットマップ展開し、さらにディスプレイ
リストからビットマップ展開までの展開時間を簡単な方
法で算出することを可能とし、算出された展開予測時間
に基づいて出力装置の記録速度を選択可能とする印刷処
理装置および印刷処理方法を提供することを目的とす
る。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明では上記問題を解
決するために、文字または図形に関する描画命令を印刷
画像データに変換して印刷出力する印刷処理装置におい
て、所定の描画命令で記述された少なくとも文字または
図形のいずれかの描画オブジェクトを有する印刷データ
を入力する入力手段と、前記入力手段に入力された前記
印刷データから前記描画オブジェクトの輪郭を構成する
エッジの始点および終点の情報を有したリストを前記描
画オブジェクトごとに生成するリスト生成手段と、前記
リスト生成手段で生成された前記リストの前記始点およ
び終点の情報から前記描画オブジェクトの前記エッジを
表す座標点を個々に生成する複数の座標点生成部を有す
る座標点生成装置と、前記座標点生成装置で生成された
前記座標点に順序を付けるソート手段と、前記描画オブ
ジェクトの印刷画像データを印刷出力する印刷出力手段
と、前記ソート手段で決定された順番の前記座標点を用
いて前記印刷データを前記印刷出力手段で出力可能な印
刷画像データに変換する変換手段と、前記リスト生成手
段で生成された前記リストから前記リストを前記変換手
段まで展開する時間を予測するリスト展開時間予測手段
と、前記リスト展開時間予測手段で予測された展開予測
時間に応じて前記印刷出力手段の出力速度を決定する印
刷出力手段の制御手段とを備えていることを特徴とする
印刷処理装置が提供される。
【0014】このような印刷処理装置によれば、描画オ
ブジェクトの輪郭を構成するエッジの始点および終点の
情報を描画オブジェクトごとに有したリスト情報から、
描画オブジェクトのエッジを表す座標点を生成する座標
点生成処理と、座標点に順序を付けるソート処理を独立
させ、それぞれの処理に適した処理資源で処理されるよ
う構成している。すなわち、座標点生成処理に関して
は、複数の座標点生成部で繰り返し座標点生成のみを行
うよう構成されているため、従来のハードウェアのみで
座標点生成処理とソート処理を行っていた場合に比較し
て、大規模なハードウェアを用意したり、印刷データを
制限されたハードウェア量に合わせたリストデータに変
換するための前処理に多大な処理時間を費やす必要がな
くなる。また、従来のソフトウェア処理のみで座標点生
成処理とソート処理を行っていた場合に比較して、ソフ
トウェア処理では多大な計算時間を必要する座標点生成
処理を、ハードウェアで並列かつパイプライン構成によ
り、高速に処理することができるため、全体として高速
化が可能となる。また、座標点生成装置および変換手段
をハードウェアで構成することにより、描画オブジェク
トごとに有したリストデータの展開処理予測時間の算出
が、ハードウェアの処理ステップ数により簡単に行うこ
とが可能となる。
【0015】したがって、図形や文字に関する描画命令
を、それが表現する描画オブジェクトの輪郭を構成する
エッジ情報を含んだディスプレイリストに変換し、その
ディスプレイリストをビットマップ展開する印刷処理装
置において、大規模なハードウェアを用意することな
く、さらに、複雑な描画オブジェクトを三角形や台形か
らなるディスプレイリストに分割するために多大な計算
を必要とすることなく、高速にビットマップ展開し、さ
らにディスプレイリストからビットマップ展開までの展
開時間を簡単な方法で算出し、算出された展開予測時間
に基づいて出力装置の記録速度を選択することが可能と
なる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して詳細に説明する。図1は本発明の原理構成を
示す図である。この図1において、印刷処理装置は、少
なくとも文字または図形のいずれかの描画オブジェクト
を有し、所定の描画命令で記述されている印刷データ1
を入力する入力手段2と、この入力手段2に入力された
印刷データ1から描画オブジェクトの輪郭を構成するエ
ッジの始点および終点の情報を描画オブジェクトごとに
有したリストを生成するリスト生成手段3と、このリス
ト生成手段3で生成されたリストの始点および終点情報
から描画オブジェクトのエッジを表す座標点を順次生成
する座標点生成装置4と、この座標点生成装置4で生成
された座標点に順序を付けるソート手段5と、このソー
ト手段5で決定された順番の座標点を用いて、リストを
ビットマップに展開して印刷画像データにする変換手段
6と、展開されたビットマップを出力する記録速度可変
の印刷出力手段7と、リスト生成手段3で生成されたリ
ストから、リストの展開時間を予測するリスト展開時間
予測手段8とから構成されている。
【0017】座標点生成装置4は、それぞれ一つの座標
点を生成する座標点生成部を複数備え、座標点生成部の
数と同数の座標点を一度に生成するよう構成されてい
る。この座標点生成装置4を構成する複数の座標点生成
部はハードウェアで構成され、ソート手段5は、所定の
プログラムを中央演算処理装置で実行することにより座
標点の順序付けを行うよう構成されている。
【0018】また、リスト展開時間予測手段8は、座標
点生成装置4における座標点生成時間と、変換手段6に
おける印刷画像データへの変換時間を予測するよう構成
されている。
【0019】上記構成の印刷処理装置によれば、描画オ
ブジェクトの輪郭を構成するエッジの始点および終点の
情報を描画オブジェクトごとに有したリスト情報から、
描画オブジェクトのエッジを表す座標点を生成する座標
点生成処理と座標点に順序を付けるソート処理とを独立
させ、それぞれの処理に適した処理資源で処理されるよ
う構成したことを特徴としている。すなわち、座標点生
成処理に関しては、複数の座標点生成部で繰り返し座標
点生成のみを行うよう構成されているため、従来のハー
ドウェアのみで座標点生成処理とソート処理を行ってい
た場合に比較して、大規模なハードウェアを用意した
り、印刷データを制限されたハードウェア量に合わせた
リストデータに変換するための前処理に多大な処理時間
を費やす必要がなくなる。また、従来のソフトウェア処
理のみで座標点生成処理とソート処理とを行っていた場
合に比較して、ソフトウェア処理では多大な計算時間を
必要する座標点生成処理を、ハードウェアで並列かつパ
イプライン構成により、高速に処理することができるた
め、全体として高速化が可能となる。また、座標点生成
装置4および変換手段6をハードウェアで構成したこと
で、リスト展開時間予測手段8における描画オブジェク
トごとに有したリストデータの展開処理予測時間の算出
が、ハードウェアの処理ステップ数により簡単かつほぼ
正確に行うことが可能となる。
【0020】したがって、図形や文字に関する描画命令
を、それが表現する描画オブジェクトの輪郭を構成する
エッジ情報を含んだディスプレイリストに変換し、その
ディスプレイリストをビットマップ展開する印刷処理装
置において、大規模なハードウェアを用意することな
く、さらに、複雑な描画オブジェクトを三角形や台形か
らなるディスプレイリストに分割するために多大な計算
を必要とすることなく、高速にビットマップ展開し、さ
らにディスプレイリストからビットマップ展開までの展
開時間を簡単な方法で算出し、算出された展開予測時間
に基づいて出力装置の記録速度を選択することが可能と
なる。
【0021】以下、本発明に係わる印刷処理装置の実施
の形態について説明する。図2は本発明の印刷処理装置
の実施の形態を示すブロック図である。図2において、
印刷処理装置は、印刷データスプール部10と、印刷デ
ータ解釈部11と、ディスプレイリスト生成部12と、
バンド分割部13と、ラスタデータ処理部14と、ラス
タデータバッファ15と、ディスプレイリストバッファ
16と、ディスプレイリストバンドバッファ17と、デ
ィスプレイリスト管理部18と、座標点生成部19と、
ソート部20と、エッジリストバッファ21と、印刷画
像データ変換部22と、ラスタデータバンドバッファ2
3と、出力バッファ24と、プリンタ装置制御部25
と、プリンタ装置26と、ディスプレイリスト展開処理
予測部27とから構成されている。以下、この印刷処理
装置の各構成要素の概要および動作について説明する。
【0022】図2において、印刷データ1は印刷処理装
置で処理可能な記述言語で記述されたものであり、図示
されないパーソナルコンピュータやワークステーション
において、文書作成や編集などを処理するアプリケーシ
ョンプログラムで作成された文書データから生成された
ものである。本実施の形態で対象とする記述言語は、た
とえばGDIであるが、Acrobatで代表されるP
DF(Portable Document Form
at)、PostScriptで代表されるページ記述
言語であってもよい。
【0023】印刷データスプール部10は、印刷データ
1を入力するための通信機能や、印刷データ解釈部11
へ出力されるまで印刷データを一時的に記憶する機能な
どを備えたものである。
【0024】印刷データ解釈部11は、印刷データスプ
ール部10より入力された印刷データを、定められた記
述言語のシンタックスに従ってトークンとして切り出し
た後、そのトークンを解釈し、内部命令やその引数に変
換する。内部命令には、文字/図形/ラスタの描画を実
行する描画命令や、色や線属性など描画に必要な情報を
設定する描画状態命令がある。描画命令が文字あるいは
図形の場合は、描画命令をディスプレイリスト生成部1
2へ転送する。一方、描画命令がラスタの場合は、描画
命令をラスタデータ処理部14へ転送するとともに、対
象とするラスタデータの縦と横の大きさを表す情報をデ
ィスプレイリスト生成部12へ転送する。
【0025】ディスプレイリスト生成部12は、文字/
図形の描画命令に応じて、描画されるオブジェクトの輪
郭を構成するエッジデータを生成した後、オブジェクト
ごとにヘッダ情報と、描画オブジェクトの輪郭を構成す
るエッジの始点、傾きおよびエッジと走査ラインとの交
差数を含むエッジ情報とから構成されるディスプレイリ
ストを生成する。また、印刷データ解釈部11より転送
されたラスタデータの縦および横の大きさに基づき、ラ
スタデータの輪郭を示すディスプレイリストを生成す
る。
【0026】バンド分割部13は、ディスプレイリスト
生成部12で生成された描画オブジェクトごとのディス
プレイリストを1ページ分を所定のバンド数で分割した
ときのバンド単位で分割する。バンドの分割数は、後段
の出力バッファ24の大きさで決定される。バンド単位
で分割されたディスプレイリストは、ディスプレイリス
トバッファ16に格納される。上記印刷データ解釈部1
1からバンド分割部13までの処理を、ページを構成す
るすべての描画オブジェクトに対して実行することによ
り、バンド単位で分割されたディスプレイリストがペー
ジごとにディスプレイリストバッファ16に格納され
る。
【0027】ラスタデータ処理部14は、ラスタの描画
命令に応じて、対象とするラスタデータに対し座標変
換、色補正などのラスタ処理を実行し、処理されたラス
タデータはラスタデータバッファ15に格納される。
【0028】ディスプレイリストバンドバッファ17
は、二つのバッファで構成され、ディスプレイリストバ
ッファ16からディスプレイリストデータがバンド単位
で交互に入力される。
【0029】ディスプレイリスト管理部18は、ディス
プレイリストバンドバッファ17からのディスプレイリ
ストの読み出しと、後段の座標点生成部19が待機状態
にあることの検出と、検出結果に基づき座標点生成部1
9へディスプレイリストのエッジ情報の転送を制御する
ものである。また、ディスプレイリスト管理部18で
は、ヘッダ情報に基づき処理するオブジェクトのタイプ
が文字/図形かまたはラスタかを検出し、ラスタの場合
は、印刷画像データ変換部22に指示して、当該オブジ
ェクトのラスタデータをラスタデータバッファ15から
ラスタデータバンドバッファ23に転送する。
【0030】座標点生成部19は、エッジの始点、傾き
およびエッジと走査ラインとの交差数を含むエッジ情報
から、走査ラインごとにエッジの座標点をエッジリスト
バッファ21に出力するものであって、複数の座標点生
成回路で構成され、座標点生成回路の数と同数のエッジ
の座標点を一度に出力する。複数の座標点生成回路は、
走査ラインごとに複数のエッジに対する座標点生成を実
行する。処理中のすべてのエッジに対する処理が終了す
ると、ディスプレイリスト管理部18より次に処理すべ
き複数のエッジ情報が転送される。一つのオブジェクト
に対するすべてのエッジの座標点生成が終了するまで、
複数の座標点生成回路による座標点生成が繰り返され
る。また、処理するオブジェクトが文字/図形の場合
は、ヘッダ情報に基づき処理するオブジェクトの色デー
タがエッジリストバッファ21に格納される。
【0031】ソート部20は、座標点生成部19による
一つのオブジェクトに対するすべてのエッジの座標点生
成が終了した後、エッジリストバッファ21に格納され
ている走査ラインごとのエッジ座標点データを、座標値
の小さいものから順次整列するよう並べ替える処理を行
うものであり、所定のプログラムを中央演算処理装置で
実行する構成となっている。ソート処理のためのプログ
ラムとしては、たとえばクイックソートプログラムが用
いられる。
【0032】印刷画像データ変換部22は、エッジリス
トバッファ21の座標値の小さいものから順次整列する
よう並べ替えられたエッジの座標点のペアの間の塗りつ
ぶし処理を行い、出力バッファ24に出力するものであ
る。処理するオブジェクトが文字/図形の場合は、エッ
ジリストバッファ21に格納されている色データにより
塗りつぶし処理を実行する。処理するオブジェクトがラ
スタデータの場合は、ラスタデータバンドバッファ23
よりエッジの座標点のペアの間を埋めるラスタデータを
読み出し、出力バッファ24に出力する。なお、エッジ
リストバッファ21も二つのバッファで構成され、座標
点生成処理およびソート処理と、印刷画像データ変換処
理はパイプラインで実行可能に構成されている。
【0033】出力バッファ24は、二つのバッファで構
成され、一方のバッファが印刷画像データ変換部22に
より塗りつぶし処理が行われている間、他方のバッファ
は、後段のプリンタ装置制御部25を介して、プリンタ
装置26へ印刷画像データが転送されるよう構成されて
いる。
【0034】プリンタ装置制御部25は、プリンタ装置
26の起動タイミングおよび記録速度を制御するもので
ある。さらに特徴的には、ディスプレイリスト展開処理
予測部27から入力された、ディスプレイリストから印
刷画像データ変換部22で生成される印刷画像データへ
のページ単位のバンドごとの展開処理予測時間に基づ
き、プリンタ装置26の出力がバンドごとの展開処理予
測時間を越えないように、プリンタ装置26の記録速度
を制御するものである。また、プリンタ装置26の出力
タイミングに応じて出力バッファ24の印刷画像データ
をプリンタ装置26へ転送する、転送制御および管理を
実行するものである。
【0035】プリンタ装置26は、プリンタ装置制御部
25の制御に基づき、出力バッファ24から出力される
印刷画像データを受け取って、記録用紙に印字し出力す
るものである。さらに、詳しくは、このプリンタ装置2
6は、CMYBk (シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ック)カラーの色ごとに露光、現像、転写を繰り返すこ
とによりフルカラー画像を出力できるレーザ走査方式の
電子写真方式を用いたカラーページプリンタである。
【0036】ディスプレイリスト展開処理予測部27
は、ディスプレイリスト生成部12によって生成され、
バンド分割部13によりページごとにバンド単位で分割
されたディスプレイリストから、座標点生成部19およ
び印刷画像データ変換部22で生成される印刷画像デー
タへのバンドごとの展開処理予測時間を得るものであ
る。バンドごとの展開処理予測時間はプリンタ装置制御
部25に出力される。
【0037】なお、この構成例はディスプレイリストが
所定のバンド単位に分割され、バンド単位で処理される
ことを前提に記載されているが、これに限定されるもの
ではなく、ページ単位で処理される構成であってもよ
い。
【0038】次に上述したように構成された印刷処理装
置における印刷処理の流れの概要について、図3を用い
て説明する。図3は印刷処理装置における印刷処理の流
れを示すフローチャートである。まず、印刷データスプ
ール部10に文字または図形を含む印刷データ1が入力
されると、印刷データ解釈部11、ディスプレイリスト
生成部12、バンド分割部13を介してディスプレイリ
ストが生成され、少なくとも1ページ分のバンド分割さ
れたディスプレイリストがディスプレイリストバッファ
16に格納される(ステップS1)。次に、ディスプレ
イリストバッファ16より、ディスプレイリストがディ
スプレイリスト展開処理予測部27にバンド単位で1ペ
ージごとに入力され、1ページ分のバンドごとの展開処
理予測時間の算出が行われる(ステップS2)。次に、
ディスプレイリスト展開処理予測部27から入力された
1ページごとのバンド単位での展開処理予測時間に基づ
いて、プリンタ装置制御部25が、プリンタ装置26の
起動タイミングおよび記録速度を決定し制御する(ステ
ップS3)。なお、ディスプレイリスト展開処理予測部
27の詳細については後述する。
【0039】ステップS2,S3と平行して、ディスプ
レイリストバッファ16より、バンド単位で順次ディス
プレイリストが座標点生成部19ならびに印刷画像デー
タ変換部22で展開処理される(ステップS4)。当該
バンドのすべてのオブジェクトの展開処理が終了する
と、先にプリンタ装置制御部25によってあらかじめ記
録速度が制御されたプリンタ装置26にプリンタ装置制
御部25を介して印刷画像データの出力が行われる(ス
テップS5)。
【0040】次に、ページ内のすべてのバンド処理終了
のチェックが行われる(ステップS6)。もし、当該バ
ンドのすべてのオブジェクトの処理が終了していなけれ
ば、ステップS4以下の処理が繰り返される。もし、当
該バンドのすべてのオブジェクトの処理が終了していれ
ば、1ページ分の印刷処理は終了する。処理する印刷デ
ータが複数ページあれば、上記処理を複数ページ分繰り
返す。
【0041】次に、上述したステップS4におけるディ
スプレイリストの展開処理の流れの概要について説明す
る。図4はディスプレイリストの展開処理の流れを示す
フローチャートである。まず、ディスプレイリストバッ
ファ16に格納されたディスプレイリストが、バンド単
位に順次ディスプレイリストバンドバッファ17に入力
される(ステップS11)。次に、ディスプレイリスト
管理部18において、最初のオブジェクトのディスプレ
イリストのエッジ情報が、最大で座標点生成部19の有
する座標点生成回路の数だけ座標点生成部19に転送さ
れる(ステップS12)。座標点生成部19では、座標
点の生成(ステップS13)、走査ラインの更新(ステ
ップS14)、すべての座標点生成回路の待機状態のチ
ェック(ステップS15)が行われる。もし、すべての
座標点生成回路が待機状態でなければ、ステップS1
3、ステップS14、ステップS15を繰り返す。も
し、すべての座標点生成回路が待機状態になれば、オブ
ジェクトのすべてのエッジの処理終了のチェックが行わ
れる(ステップS16)。もし、当該オブジェクトのす
べてのエッジの処理が終了していなければ、ステップS
12で次のエッジ情報が最大で座標点生成部19の有す
る座標点生成回路の数だけ座標点生成部19に転送さ
れ、ステップS13以下の処理が繰り返される。もし、
当該オブジェクトのすべてのエッジの処理が終了してい
れば、ソート部20によるソート処理が実行され(ステ
ップS17)、続いて、印刷画像データ変換部22によ
る印刷画像データへの変換処理および変換された印刷画
像データの出力バッファへの出力が実行される(ステッ
プS18)。
【0042】次に、バンド内のすべてのオブジェクト処
理終了のチェックが行われる(ステップS19)。も
し、当該バンドのすべてのオブジェクトの処理が終了し
ていなければ、ステップS12に戻り、次のオブジェク
トの最初のエッジ情報が、最大で座標点生成部19の有
する座標点生成回路の数だけ座標点生成部19に転送さ
れ、ステップS13以下の処理が繰り返される。もし、
当該バンドのすべてのオブジェクトの処理が終了してい
れば、このディスプレイリストの展開処理は終了する。
【0043】なお、上記印刷データの流れの説明では、
簡単にするため、ラスタデータ処理に関する記載は省略
したが、ラスタデータ処理に関しては各構成要素の概要
および動作で説明したように処理される。
【0044】次に、印刷処理装置が実装されるコンピュ
ータシステムの二つの構成例を以下に示す。図5は印刷
処理装置全体が実装されるコンピュータシステムのハー
ドウェア構成例を示した図である。図5において、コン
ピュータシステムは、ホストコンピュータ30と、ホス
トコンピュータ30が接続されるネットワーク41と、
ホストコンピュータ30に装着される描画処理カード3
8と、プリンタ装置26と、描画処理カード38とプリ
ンタ装置26を接続する専用バス42とで構成されてい
る。ネットワーク41は、たとえばイーサネット(Et
hernet)であり、ネットワーク41を介して図示
しないパーソナルコンピュータ、ワークステーションな
どから印刷データ1が入力される。ホストコンピュータ
30は、CPU(中央演算処理装置)31と、メモリコ
ントローラ32と、DRAM(Dynamic Ran
dom Access Memory)33と、システ
ムバスコントローラ34と、ネットワークインタフェー
ス35と、磁気ディスク36と、カードコントローラ3
7と、CPUバス39と、システムバス40とから構成
される一般的なものである。
【0045】システムバス40は、たとえばPCI(P
eripheral Component Inter
connect)バスであり、カードコントローラ37
は高速のデータ転送が可能なカードバス(CardBu
s)対応のコントローラである。ホストコンピュータ3
0には、本印刷処理装置の印刷データスプール部10、
印刷データ解釈部11、ディスプレイリスト生成部1
2、バンド分割部13、ラスタデータ処理部14、ラス
タデータバッファ15、ディスプレイリストバッファ1
6、ディスプレイリスト展開処理予測部27に相当する
機能が実装される。たとえば、磁気ディスク36は、印
刷データ解釈部11、ディスプレイリスト生成部12、
バンド分割部13、ラスタデータ処理部14、ディスプ
レイリスト展開処理予測部27の各処理のための所定の
プログラムなどの格納領域、印刷データスプール部10
の印刷データ格納領域として使用される。また、DRA
M33は、印刷データ解釈部11、ディスプレイリスト
生成部12、バンド分割部13、ラスタデータ処理部1
4の各処理のためのワークエリア、ラスタデータバッフ
ァ15、ディスプレイリストバッファ16として使用さ
れる。さらに、CPU31は印刷データ解釈部11、デ
ィスプレイリスト生成部12、バンド分割部13、ラス
タデータ処理部14、ディスプレイリスト展開処理予測
部27の各処理のための所定のプログラムを実行する。
【0046】図6は描画処理カードのハードウェア構成
例を示した図である。図6において、描画処理カード3
8は、ホストコンピュータ30のCPUとは異なる第2
のCPU50と、カードインタフェース51と、フラッ
シュROM(Read Only Memory)52
と、メモリコントローラ53と、メモリ54と、座標点
生成LSI(大規模集積回路)55と、印刷画像データ
変換LSI56と、出力バッファメモリ57と、ラスタ
データバンドバッファメモリ58と、プリンタ制御LS
I59と、ビデオインタフェース60と、カード内部バ
ス61とから構成されている。この描画処理カード38
には、本印刷処理装置のディスプレイリストバンドバッ
ファ17、ディスプレイリスト管理部18、座標点生成
部19、ソート部20、エッジリストバッファ21、印
刷画像データ変換部22、ラスタデータバンドバッファ
23、出力バッファ24、およびプリンタ装置制御部2
5の各機能が実装されている。たとえばフラッシュRO
M52はソート部20のソート処理のための所定のプロ
グラムなどが格納されるとともに、オペレーティングシ
ステムのプログラムが格納される。メモリ54は、たと
えばDRAMで構成され、ソート処理のためのプログラ
ム実行のためのワークエリア、ディスプレイリストバン
ドバッファ17、エッジリストバッファ21として使用
される。また、座標点生成LSI55にはディスプレイ
リスト管理部18と座標点生成部19の機能、印刷画像
データ変換LSI56には印刷画像データ変換部22の
機能、プリンタ制御LSI59およびビデオインタフェ
ース60はプリンタ装置制御部25の機能がそれぞれ実
装されている。さらに、第2のCPU50はソート部2
0のソート処理のための所定のプログラムの実行、ディ
スプレイリストバンドバッファ17へのディスプレイリ
スト入力の制御、出力バッファメモリ57やラスタデー
タバンドバッファメモリ58のメモリクリアの制御など
を実行する。また、出力バッファメモリ57およびラス
タデータバンドバッファメモリ58は、たとえばDRA
Mで構成される。
【0047】ディスプレイリスト管理部18以降の処理
を独立した1枚の描画処理カードの回路基板上に一体に
構成することにより、カード内部バス61はホストコン
ピュータ30のシステムバス40とは独立に設けること
が可能になり、バスの競合によるデータ転送速度低下を
低減することができる。さらに、ホストコンピュータ3
0のシステムバス40より高速のバスを設けることによ
り、データ転送の高速化が可能となる。また、図6の構
成において、出力バッファメモリ57およびラスタデー
タバンドバッファメモリ58は、カード内部バス61を
介さず直接印刷画像データ変換LSI56に接続された
構成をとっている。このような構成を取ることにより、
データ転送のボトルネックを解消し、より高速のデータ
転送が可能となる。また、第2のCPU50の主要な処
理はソート処理に限定されるため、ホストコンピュータ
30のCPU31に比較して、性能の低いCPUを使用
することが可能であり、図6に示すようなカード化が可
能である。
【0048】図7は印刷処理装置全体が実装される他の
コンピュータシステムのハードウェア構成例を示した図
である。図7において、図5と同じ構成要素については
同じ符号を付して詳細な説明は省略する。図7に示した
コンピュータシステムは、図5に示した構成では、ディ
スプレイリスト管理部18以降の処理を実装する描画処
理カード38がホストコンピュータ30に直接接続され
ているのに対し、図7の構成では、ディスプレイリスト
管理部18以降の処理を実装する描画処理ボード45が
シリアルバス44を介してプリンタ装置26に直接接続
されている。このため、ホストコンピュータ30にはシ
リアルバスインタフェース43が設けられている。この
描画処理ボード45もディスプレイリスト管理部18以
降の処理機能を独立した1枚の回路基板状に一体に実装
され、ディスプレイリストバンドバッファ17までの処
理機能と着脱可能になっている。
【0049】図8は描画処理ボードのハードウェア構成
例を示した図である。図8において、図6と同じ構成要
素については同じ符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示す描画処理ボード45は、シリアルバスインタ
フェース62が設けられている点で図6と異なるが、そ
の他の構成要素および機能は図6と同一である。シリア
ルバス44は、たとえばIEEE(米国電機電子技術者
協会)1394高性能シリアルバスである。このIEE
E1394高性能シリアルバスを設けることにより、処
理性能を低下させることなく、プリンタ装置26および
ホストコンピュータ30の配置構成を自由に設定するこ
とが可能となる。
【0050】以上、本発明の印刷処理装置の概要につい
て記述した。次に、この印刷処理装置の主要部の詳細に
ついて説明する。はじめに、本発明の印刷処理装置のデ
ィスプレイリスト生成部12で生成されるディスプレイ
リストについて詳細に説明する。ディスプレイリスト生
成部12では、各描画オブジェクトごとに、ヘッダ部と
リスト部を有したディスプレイリストを生成する。以下
に、オブジェクトが文字/図形の場合とラスタの場合と
について、ディスプレイリスト生成部12で生成される
ディスプレイリストの構造を示す。
【0051】図9はディスプレイリスト生成部で生成さ
れるディスプレイリスト(文字/図形の場合)の構造を
示す図、図10はディスプレイリスト生成部で生成され
るディスプレイリスト(ラスタの場合)の構造を示す図
である。ディスプレイリスト生成部12で生成されるデ
ィスプレイリストは、文字/図形およびラスタの場合、
ヘッダ部が異なる。以下にこれら二つの場合のディスプ
レイリストの構造について説明する。
【0052】図9に示すように文字/図形の場合、ヘッ
ダ部は、描画オブジェクトの種類を示すTypeID
(この場合、文字あるいは図形描画を示す)と、描画オ
ブジェクトを何色で塗りつぶすかを示す色情報(たとえ
ば、CMYBk の値など)と、yバケットの総数である
yリスト数と、各yリストに連結されているセルの総数
である連結セル数と、次の描画オブジェクトのディスプ
レイリスト(DL)へのポインタとから構成される。
【0053】リスト部は、yバケットと、連結セルとか
ら構成される。yバケットは、入力された各描画オブジ
ェクトごとのベクタデータの始点のy座標値に相当する
走査ラインyと、最初の連結セルへのポインタであるセ
ルポインタからなる。ここで、連結セルの存在しないy
バケットは、リスト部に登録しない。連結セルは、入力
された各描画オブジェクトごとのベクタデータの始点の
x座標値と、そのベクタデータの走査ライン当たりのx
の増分であるΔxと、そのベクタデータと交差する走査
ラインの数であるΔyと、その走査ラインyを始点とす
る異なるベクタデータが存在するか否かを示す連結フラ
グから構成される。連結フラグは、次に連結セルが存在
する場合は、フラグ' 1' を付加し、最後の連結セルで
ある場合は、EOC(End Of Cell)を表す
フラグ' 0' を付加する。
【0054】次に図10に示すようにラスタデータの場
合、ヘッダ部は、TypeID(この場合、ラスタ描画
を示す)と、ラスタデータのデータサイズ(1画素当た
りのビット数*w*h:wは幅、hは高さ)と、ラスタ
データの格納されているラスタデータバッファ15のア
ドレスに相当するデータアドレスと、各yリストに連結
されているセルの総数である連結セル数と、次の描画オ
ブジェクトのディスプレイリストへのポインタとから構
成される。リスト部は、上述した文字/図形の場合と同
様であるので説明を省略する。
【0055】なお、ディスプレイリスト生成部12で生
成されるディスプレイリストは、各ベクタデータ同士の
繋がり方や、描画状態命令にある塗りつぶし方法などを
考慮して生成される。
【0056】次に、この印刷処理装置におけるディスプ
レイリスト展開処理予測部27の詳細について説明す
る。図11はディスプレイリスト展開処理予測部の構成
例を示すブロック図である。図11において、ディスプ
レイリスト展開処理予測部27は、セルデータ計数部2
70と、座標点生成時間算出部271と、印刷画像デー
タ変換時間算出部272と、係数テーブル273と、展
開時間算出部274とから構成されている。
【0057】セルデータ計数部270は、ディスプレイ
リストバッファ16に1ページごとのバンド単位で格納
されている各描画オブジェクトごとのディスプレイリス
トのヘッダ部にある連結セル総数を、すべての描画オブ
ジェクトから読み出して1ページ分のセル数をバンド単
位で集計する。
【0058】座標点生成時間算出部271は、セルデー
タ計数部270でバンド単位で集計された1ページ分の
セル数から、座標点生成部19を実装する座標点生成L
SI55で生成される各描画オブジェクトの各走査ライ
ンに対する座標点の1ページ分の予測生成時間Teを以
下の式を用いてバンド単位でそれぞれ算出する。
【0059】
【数1】Te=n×te/m ・・(1) ここでnは、セルデータ計数部270で集計されたバン
ド単位での総セルデータ数、teはセルデータ1個当た
りの座標点生成見積り時間、mは座標点生成LSI55
中の座標点生成回路の数である。
【0060】印刷画像データ変換時間算出部272は、
セルデータ計数部270で1ページ分のバンド単位で集
計されたセル数から、印刷画像データ変換部22を実装
する印刷画像データ変換LSI56で変換される印刷画
像データの1ページ分の予測変換時間Tbを以下の式を
用いてバンド単位でそれぞれ算出する。
【0061】
【数2】Tb=n×tb ・・(2) ここでtbはセルデータ1個当たりの印刷画像データ変
換見積り時間である。
【0062】係数テーブル273は、座標点生成時間算
出部271および印刷画像データ変換時間算出部272
でそれぞれ用いられるセルデータ1個当たりの見積時間
te、tbを算出するのに必要な固定値を格納する。係
数テーブル273に格納されている固定値は、以下の表
1に示すように、座標点生成LSI55や印刷画像デー
タ変換LSI56が、座標点生成処理や印刷画像データ
変換処理に必要な各処理工程における時間を、セルデー
タ1個当たりの値に換算した値である。すなわち、係数
テーブル273には、座標点生成処理における見積もり
係数として、ヘッダ処理時間thead、yリスト処理時間
tlist、セル読み込み時間tcell、始点書き込み時間t
start 、次座標点計算時間tnext、座標点火器込み時間
twriteが格納され、印刷画像データ変換処理における
見積もり係数として、ヘッダ処理時間thead、エッジリ
スト読み込み時間tedge、出力バッファへの書き込み時
間tbuf 、アドレス計算時間tadr が格納されている。
見積時間te、tbはそれぞれの見積り係数を単純加算
して求められる。また、表1に示した見積り係数は、座
標点生成部19を実装する座標点生成LSI55や印刷
画像データ変換部22を実装する印刷画像データ変換L
SI56などのハードウェアに依存した値であるため、
ハードウェアが変更になれば、見積り係数も容易に変更
することができる。
【0063】
【表1】
【0064】展開時間算出部274は、座標点生成時間
算出部271および印刷画像データ変換時間算出部27
2で算出されたそれぞれの予測時間Te、Tbを単純加
算して、展開処理予測時間Tを算出する。得られた展開
処理予測時間Tはプリンタ装置制御部25に出力され
る。
【0065】次に、プリンタ装置制御部25について詳
細に説明する。図12はプリンタ装置制御部の構成例を
示すブロック図である。プリンタ装置制御部25は、プ
リンタ装置状態管理部250と、プリンタ装置記録速度
選択部251と、プリンタ装置プロセス制御部252
と、印刷データ転送制御部253とから構成されてい
る。
【0066】プリンタ装置状態管理部250は、プリン
タ装置26の状態変化にともなうイベント発生、および
プリンタ装置記録速度選択部251での状態要求に応じ
てプリンタ装置26の状態を管理するものである。プリ
ンタ装置26の状態変化にともなうイベント発生の例と
しては、プリンタ装置故障による印字不可、用紙切れな
どがある。プリンタ装置記録速度選択部251は、ディ
スプレイリスト展開処理予測部27からのディスプレイ
リスト展開処理予測時間の入力があると直ちに、プリン
タ装置状態管理部250にプリンタ装置故障による印字
不可、用紙切れなどを問合せる。プリンタ装置状態管理
部250は、印字不可、用紙切れなどの情報をプリンタ
装置記録速度選択部251に通知する。プリンタ装置2
6の印字が可能であれば、プリンタ装置記録速度選択部
251はディスプレイリスト展開処理予測部27から入
力されたディスプレイリスト展開処理予測時間に基づき
プリンタ装置26の記録速度を決定する。
【0067】プリンタ装置記録速度選択部251は、デ
ィスプレイリスト展開処理予測部27から入力された1
ページごとのバンドごとに集計された、ディスプレイリ
スト生成部12で生成されたディスプレイリストから座
標点生成部19ならびに印刷画像データ変換部22で変
換される印刷画像データへの展開処理時間に基づき、プ
リンタ装置26において選択可能な記録速度の中から、
バンドごとの印刷画像データへの展開処理が間に合い、
印刷画像データの欠落が生じない記録速度を選択するも
のである。
【0068】図13はプリンタ装置記録速度選択部にお
ける記録速度選択の様子を示す説明図である。図13に
おいて、1ページはnバンドに分割され、各バンドの展
開処理予測時間は異なっている。一方、本発明に関する
電子写真方式のページプリンタは、少なくとも1ページ
内において一定速度で駆動しなければならないため、各
バンドの印字時間は一定である。したがって、各バンド
の印字が終了する前に次のバンドの展開処理を終わらせ
るために、展開処理予測時間の最も長くなるバンドの展
開処理予測時間(図13の例ではバンド4の展開処理予
測時間が最も長い)よりも、1バンドの印字時間が長く
なる記録速度を選択する必要がある。プリンタ装置記録
速度選択部251で選択された記録速度は、プリンタ装
置プロセス制御部252に通知される。
【0069】プリンタ装置プロセス制御部252は、プ
リンタ装置記録速度選択部251で選択された記録速度
に基づいてプリンタ装置26のプロセスを制御するもの
である。また、プリンタ装置プロセス制御部252のプ
ロセス制御には、プリンタ装置26の起動タイミングの
制御が含まれている。プリンタ装置26の起動タイミン
グの制御は、出力部記録速度選択部251からの選択さ
れた記録速度の通知に基づいて行われるものであるが、
印刷データスプール部10への印刷データ1の入力に応
じて行われても良い。特に、サイクルアップに時間を要
する定着器、半導体レーザ走査装置のポリゴンミラーモ
ータなどは、早い段階で起動することが望ましい。
【0070】本実施例のレーザ走査方式の電子写真方式
を用いたカラーページプリンタにおいて、プリンタ装置
26の記録速度可変にともない制御しなければならない
プリンタ装置26の印字プロセスにおける制御対象は、
感光体ドラム回転速度、転写ドラム回転速度、定着器ロ
ール回転速度、記録用紙搬送ローラ回転速度、半導体レ
ーザ走査装置のポリゴンミラーの回転速度、現像器の現
像ロール回転速度、転写電流、クリーナブラシ回転速度
などである。この内、感光体ドラム回転速度、転写ドラ
ム回転速度、定着器ロール回転速度、記録用紙搬送ロー
ラ回転速度、半導体レーザ走査装置のポリゴンミラーの
回転速度、現像器の現像ロール回転速度、クリーナブラ
シ回転速度は、記録速度に比例して制御すれば良い対象
である。転写電流は記録速度に比例して定電流源の設定
を制御すれば良い。また、一般的に半導体レーザ走査装
置のポリゴンミラーの駆動にはブラシレスサーボモー
タ、その回転速度の安定にはPLL(Phase Lo
cked Loop)制御が使用されている。したがっ
て、ポリゴンミラーの回転速度の変更は、PLL制御の
基準周波数の分周により可能である。
【0071】また、半導体レーザ走査装置において記録
速度可変にともない露光走査を変更する他の方法とし
て、一定のポリゴンミラーの回転速度に対して、印字す
るための露光走査をビデオインターフェースにおいて間
引く方法がある。この方法によれば、最大の記録速度に
対して、1/2,1/3,・・・・,1/mの記録速度
に設定することが可能となる。この方法では、選択可能
な記録速度が少なくなるものの、サイクルアップに長い
時間を要する半導体レーザ走査装置のポリゴンミラーモ
ータ回転速度を変更する必要がなく、上述したように印
刷データスプール部10への印刷データ1の入力に応じ
て起動するような早い段階での起動を可能とするもので
ある。
【0072】印刷画像データ転送制御部253は、出力
バッファ24から印刷画像データを読み込み、これを読
み込んだワードごとにシリアル変換して、シリアル出力
クロック信号に同期してプリンタ装置26へ出力する。
【0073】以上説明したように、本発明によれば、複
雑な描画命令(複雑なグラフィックスの塗りつぶし描画
命令など)が入力された場合に、ディスプレイリスト展
開処理予測時間に基づき、プリンタ装置の記録速度を可
変とすることで、印刷画像データ展開処理の遅れが原因
の印字抜けなどの印字不良の発生を抑えることが可能で
ある。
【0074】
【発明の効果】以上説明したように本発明では、所定の
描画命令で記述されている印刷データを、ディスプレイ
リストに変換し、ディスプレイリストからにビットマッ
プ展開する印刷処理装置のエッジリストデータ生成処理
において、描画オブジェクトのエッジを表す座標点を生
成する座標点生成処理と座標点に順序を付けるソート処
理とを分離し、複数の座標点生成装置で繰り返し座標点
生成した後、ソート処理を行うよう構成した。これによ
り、それぞれの処理に適した処理資源、すなわち座標点
生成処理はハードウェア、ソート処理はソフトウェアで
処理することが可能となり、記述言語で記述される複雑
な描画オブジェクトに対しても軽い資源で高速の処理を
行うことが可能となる。
【0075】また、座標点生成装置および印刷画像デー
タ変換部をハードウェア構成とすることにより、ディス
プレイリストからビットマップへの展開時間の算出は、
ハードウェアの処理ステップごとの時間の単純加算で行
うことができ、処理ステップごとの時間はハードウェア
の動作クロックに基づいているため、ほぼ正確に予測す
ることが可能である。
【0076】さらに、本発明を適用することにより、実
施例の実装形態で示されているようにディスプレイリス
トからビットマップ展開するまでの処理を一体の回路基
板上に構成することが可能となる。このため、データ量
が急増するディスプレイリスト以降の処理に対して専用
の高速バスを設けることが可能となり、ディスプレイリ
ストからビットマップ展開するまでの処理全体の高速化
が実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の原理構成を示す図である。
【図2】本発明の印刷処理装置の実施の形態を示すブロ
ック図である。
【図3】印刷処理装置における印刷処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図4】ディスプレイリストの展開処理の流れを示すフ
ローチャートである。
【図5】印刷処理装置全体が実装されるコンピュータシ
ステムのハードウェア構成例を示した図である。
【図6】描画処理カードのハードウェア構成例を示した
図である。
【図7】印刷処理装置全体が実装される他のコンピュー
タシステムのハードウェア構成例を示した図である。
【図8】描画処理ボードのハードウェア構成例を示した
図である。
【図9】ディスプレイリスト生成部で生成されるディス
プレイリスト(文字/図形の場合)の構造を示す図であ
る。
【図10】ディスプレイリスト生成部で生成されるディ
スプレイリスト(ラスタの場合)の構造を示す図であ
る。
【図11】ディスプレイリスト展開処理予測部の構成例
を示すブロック図である。
【図12】プリンタ装置制御部の構成例を示すブロック
図である。
【図13】プリンタ装置記録速度選択部における記録速
度選択の様子を示す説明図である。
【図14】輪郭情報からビットマップ展開のためのエッ
ジの座標点を生成するまでの流れを示す図である。
【図15】エッジが交差する図形要素の例を示した図で
ある。
【符号の説明】
1 印刷データ 2 入力手段 3 リスト生成手段 4 座標点生成装置 5 ソート手段 6 変換手段 7 印刷出力手段 8 リスト展開時間予測手段 10 印刷データスプール部 11 印刷データ解釈部 12 ディスプレイリスト生成部 13 バンド分割部 14 ラスタデータ処理部 15 ラスタデータバッファ 16 ディスプレイリストバッファ 17 ディスプレイリストバンドバッファ 18 ディスプレイリスト管理部 19 座標点生成部 20 ソート部 21 エッジリストバッファ 22 印刷画像データ変換部 23 ラスタデータバンドバッファ 24 出力バッファ 25 プリンタ装置制御部 26 プリンタ装置 27 ディスプレイリスト展開処理予測部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 文字または図形に関する描画命令を印刷
    画像データに変換して印刷出力する印刷処理装置におい
    て、 所定の描画命令で記述された少なくとも文字または図形
    のいずれかの描画オブジェクトを有する印刷データを入
    力する入力手段と、 前記入力手段に入力された前記印刷データから前記描画
    オブジェクトの輪郭を構成するエッジの始点および終点
    の情報を有したリストを前記描画オブジェクトごとに生
    成するリスト生成手段と、 前記リスト生成手段で生成された前記リストの前記始点
    および終点の情報から前記描画オブジェクトの前記エッ
    ジを表す座標点を個々に生成する複数の座標点生成部を
    有する座標点生成装置と、 前記座標点生成装置で生成された前記座標点に順序を付
    けるソート手段と、 前記描画オブジェクトの印刷画像データを印刷出力する
    印刷出力手段と、 前記ソート手段で決定された順番の前記座標点を用いて
    前記印刷データを前記印刷出力手段で出力可能な印刷画
    像データに変換する変換手段と、 前記リスト生成手段で生成された前記リストから前記リ
    ストを前記変換手段まで展開する時間を予測するリスト
    展開時間予測手段と、 前記リスト展開時間予測手段で予測された展開予測時間
    に応じて前記印刷出力手段の出力速度を決定する印刷出
    力手段の制御手段と、 を備えていることを特徴とする印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 前記リスト展開時間予測手段は、前記座
    標点生成装置における前記座標点の生成時間を予測する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷処理装置。
  3. 【請求項3】 前記リスト展開時間予測手段は、前記変
    換手段における印刷画像データへの変換時間を予測する
    ことを特徴とする請求項1記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 所定の描画命令で記述された少なくとも
    文字または図形のいずれかの描画オブジェクトを有する
    印刷データから生成される印刷画像データを出力速度が
    可変の印刷出力手段の走査ラインごとに出力する印刷処
    理装置において、 前記描画オブジェクトの輪郭を構成するエッジのエッジ
    情報を前記エッジごとに有したディスプレイリストを前
    記走査ラインごとに生成するディスプレイリスト生成手
    段と、 複数の座標点生成部を有し、前記ディスプレイリスト生
    成手段で生成された前記ディスプレイリストの前記エッ
    ジ情報を用いて前記描画オブジェクトの前記エッジを表
    す座標点を前記複数の座標点生成部の数ずつ順次生成す
    る座標点生成装置と、 前記描画オブジェクトのすべてのエッジについて前記座
    標点生成が終了するまで前記ディスプレイリストの前記
    エッジ情報を前記座標点生成装置に繰り返し転送する管
    理手段と、 前記座標点生成装置で生成された前記座標点に順序を付
    けるソート手段と、 前記ソート手段で決定された順番の前記座標点を用いて
    前記印刷データを前記印刷出力手段で出力可能な印刷画
    像データに変換する変換手段と、 前記ディスプレイリスト生成手段で生成されたディスプ
    レイリストから前記ディスプレイリストを前記変換手段
    で展開するまでの時間を予測するリスト展開時間予測手
    段と、 前記リスト展開時間予測手段で予測された展開予測時間
    に応じて前記印刷出力手段の出力速度を決定する印刷出
    力手段の制御手段と、 を備えていることを特徴とする印刷処理装置。
  5. 【請求項5】 前記ディスプレイリストは、描画オブジ
    ェクトごとに少なくともヘッダ情報と前記オブジェクト
    の前記エッジ情報とを含むことを特徴とする請求項4記
    載の印刷処理装置。
  6. 【請求項6】 前記ヘッダ情報は、少なくとも前記描画
    オブジェクトのエッジ数と次の描画オブジェクトへのポ
    インタとを含むことを特徴とする請求項5記載の印刷処
    理装置。
  7. 【請求項7】 前記リスト展開時間予測手段は、前記座
    標点生成装置における前記座標点の生成時間を予測する
    座標点生成時間予測手段と、前記変換手段における変換
    時間を予測する変換時間予測手段とを備えていることを
    特徴とする請求項4記載の印刷処理装置。
  8. 【請求項8】 前記リスト展開時間予測手段は、前記座
    標点生成時間予測手段の予測時間と、前記変換時間予測
    手段の予測時間とを単純加算してリスト展開時間の予測
    値とすることを特徴とする請求項7記載の印刷処理装
    置。
  9. 【請求項9】 前記座標点生成時間予測手段は、前記座
    標点生成装置において前記座標点を生成するための処理
    に要する時間を単純加算することを特徴とする請求項7
    記載の印刷処理装置。
  10. 【請求項10】 前記変換時間予測手段は、前記変換手
    段において前記印刷出力手段で出力可能な印刷画像デー
    タに変換するための処理に要する時間を単純加算するこ
    とを特徴とする請求項7記載の印刷処理装置。
  11. 【請求項11】 前記リスト展開時間予測手段は、前記
    座標点生成装置において前記座標点を生成するための処
    理に要する時間および前記変換手段において前記印刷出
    力手段で出力可能な印刷画像データに変換するための処
    理に要する時間を係数としてあらかじめ格納する係数格
    納手段を備えていることを特徴とする請求項4記載の印
    刷処理装置。
  12. 【請求項12】 文字または図形に関する描画命令を印
    刷画像データに変換して印刷出力する印刷処理方法にお
    いて、 所定の描画命令で記述された少なくとも文字または図形
    のいずれかの描画オブジェクトを有する印刷データを入
    力し、 前記描画オブジェクトの輪郭を構成するエッジの始点お
    よび終点の情報を有したリストを前記描画オブジェクト
    ごとに生成し、 前記リストの前記始点および終点の情報から前記描画オ
    ブジェクトの前記エッジを表す座標点を一度に複数生成
    し、前記座標点に順序を付け、順序付け工程で決定され
    た順番の前記座標点情報を印刷出力手段で出力可能な印
    刷画像データに変換している間に、前記リストから、前
    記リストを前記印刷出力手段で出力可能な印刷画像デー
    タに変換するまでの時間を予測し、予測した時間に応じ
    て前記印刷出力手段の出力速度を決定する、 ことを特徴とする印刷処理方法。
  13. 【請求項13】 所定の描画命令で記述された少なくと
    も文字または図形のいずれかの描画オブジェクトを有す
    る印刷データから生成される印刷画像データを、この印
    刷画像データを出力する印刷出力装置の走査ラインごと
    に出力する印刷処理方法において、 前記描画オブジェクトの輪郭を構成するエッジのエッジ
    情報を前記エッジごとに有したディスプレイリストを前
    記走査ラインごとに生成し、 生成された前記ディスプレイリストの前記エッジ情報を
    用いて前記描画オブジェクトの前記エッジを表す座標点
    を一度に複数生成し、前記ディスプレイリストの全ディ
    スプレイリストについて前記座標点生成が終了するま
    で、前記ディスプレイリストの前記エッジ情報を前記座
    標点生成装置に繰り返し転送し、前記座標点に順序を付
    け、順序付け工程で決定された順番の前記座標点情報を
    用いて前記印刷データを前記印刷出力手段で出力可能な
    印刷画像データに変換している間に、生成された前記デ
    ィスプレイリストから、前記ディスプレイリストを前記
    印刷出力手段で出力可能な印刷画像データに変換するま
    での時間を予測し、予測した時間に応じて前記印刷出力
    手段の出力速度を決定する、 ことを特徴とする印刷処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2010079280A (ja) * 2008-08-29 2010-04-08 Canon Inc 画像形成装置
JP2011178034A (ja) * 2010-03-01 2011-09-15 Canon Inc 画像形成装置
JP2016182788A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 富士ゼロックス株式会社 印刷制御装置、印刷装置及びプログラム

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