JPH10337932A - 印刷処理装置 - Google Patents

印刷処理装置

Info

Publication number
JPH10337932A
JPH10337932A JP14743697A JP14743697A JPH10337932A JP H10337932 A JPH10337932 A JP H10337932A JP 14743697 A JP14743697 A JP 14743697A JP 14743697 A JP14743697 A JP 14743697A JP H10337932 A JPH10337932 A JP H10337932A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
processing
data
unit
image processing
image
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP14743697A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3834935B2 (ja
Inventor
Kazuki Hirata
和貴 平田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP14743697A priority Critical patent/JP3834935B2/ja
Publication of JPH10337932A publication Critical patent/JPH10337932A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3834935B2 publication Critical patent/JP3834935B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Image Generation (AREA)
  • Accessory Devices And Overall Control Thereof (AREA)
  • Record Information Processing For Printing (AREA)
  • Image Processing (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続する画像処理列に対して、該画像処理の
内容、すなわち画像処理の機能または、属性に応じた並
列処理を行う印刷処理装置を提供する。 【解決手段】 並列処理可能性判断手段によって、処理
すべき連続した複数の画像処理列の連続した二つの画像
処理列の機能を比較し、画像処理が画像データの位置、
あるいは画素値に依存する画像処理であるかを判断する
ことによって、画像処理列が相異なる処理回路で並列処
理可能かどうかを判断する。さらに、ハードウェア構成
制御部は、上記判断に基づいて並列処理可能な場合は再
構成ハードウェア部をそれぞれ相異なる処理回路で構成
し、そうでない場合は先行する画像処理に対応する所定
の処理回路でハードウェアを構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、印刷処理装置にお
ける画像処理技術に関し、特に印刷データに対して複数
の画像処理を並列的に実行させる印刷処理装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】小型、高速のデジタル印刷に適した電子
写真方式のページプリンタの開発に伴い、従来の文字情
報中心の印刷から脱皮した、画像、図形、文字などを同
様に取り扱い、図形、文字等の拡大、回転、変形などが
自由に制御できる記述言語を用いる印刷処理装置が一般
に普及してきた。この記述言語の代表例として、Pos
tScript(米国アドビシステムズ社の商標)、I
nterpress (米国ゼロックス社の商標)、A
crobat(米国アドビシステムズ社の商標)、GD
I(Graphics Device Interfa
ce、米国マイクロソフト社の商標)等が知られてい
る。
【0003】記述言語で作成されている印刷データは、
ページ内の任意の位置の画像、図形、文字を表現する描
画命令が任意の順で構成されており、本発明に係わるペ
ージプリンタで印字するためには、印字前に印刷データ
をラスタ化しなければならない。ラスタ化というのは、
ページ又はページの一部を横切る一連の個々のドットま
たは画素へ展開してラスタ走査線を形成し、そのページ
の下へ引き続く走査線を次々に発生する過程である。従
来のページプリンタは、印字前にページ全体の印刷デー
タをラスタ化し、ページバッファメモリに記憶してい
た。しかしながら、ページ全体に対するラスタデータを
記憶するためには、大量のメモリを必要とする。特に、
最新の電子写真方式のカラーページプリンタでは、C
(シアン)、M(マゼンタ)、Y(イエロー)、Bk
(ブラック)の4色のトナーに対応するラスタデータを
必要とするとともに、白黒ページプリンタ以上に画質が
要求されるため、1画素当たり複数のビット情報を持つ
のが一般的であり、さらに大量のメモリを必要とする。
【0004】この大量のメモリの必要性に対し、コスト
低減の観点からメモリ容量を低減させる技術として、最
近バンドメモリ技術が登場してきた。バンドメモリ技術
は、ページプリンタの印字前に1ページ分の印刷データ
を全てラスタ化するのではなく、記述言語で作成されて
いる印刷データを、印刷データをラスタ化するよりも速
くラスタ化可能な比較的簡単な中間データに変換し、1
ページを隣接する複数の領域(バンド)に分割し、各バ
ンドに対応する中間データを記憶した後、ラスタ展開処
理部に順次転送し、バンドに対応するバッファメモリに
展開する技術である。バンドメモリ技術では、中間デー
タを記憶するためのメモリは新たに必要であるが、ラス
タデータのための大容量を必要とするバッファメモリを
低減することが可能となる。しかし、一般的なバンドメ
モリ技術では、あるバンドのラスタデータの印字が終了
するまでに、次のバンドに対する中間データからラスタ
データへの展開を終了させる必要がある。印刷データに
複雑な図形描画命令や扱うデータ量の大きい画像描画命
令が含まれている場合、あるいは1ページ内の特定のバ
ンドに複雑な図形描画命令や画像描画命令が含まれてい
る場合等、中間データからラスタデータへの展開が間に
合わない状況が発生する可能性がある。
【0005】そこで、中間データからラスタデータへの
展開処理を高速化するために専用ハードウェアを利用す
ることが考えられた。上述したように、ページ内に描画
される対象としては、画像、図形、文字があり、これら
は、それぞれのオブジェクトの型に応じて特殊な処理を
必要とする。例えば対象が画像の場合、解像度変換、ア
フィン変換、これらの処理に伴う補間、色処理等であ
る。また、図形の場合には、座標変換、ベクタ/ラスタ
変換、塗りつぶし処理等が必要である。また、文字の場
合には、アウトライン座標の変換、ヒント処理、ベクタ
/ラスタ変換、塗りつぶし処理等が必要である。そこ
で、これらすべての処理に対応する専用ハードウェアを
1つづつ用意することが必要となる。しかし、この場
合、メモリ量を削減できたとしても、追加するハードウ
ェア量が多くなってシステム全体が高価になるという問
題があった。また、中間データをビットマップにする目
的のハードウェアは、中間データをビットマップにする
ときだけにしか使用できず、処理に応じた専用ハードウ
ェアを並列的に用意しておくことは、その使用率を考え
ると大変無駄であるという問題があった。
【0006】従来、このような問題を解決する試みを行
った構成に、特開平6−131155号公報や、特開平
6−282432号公報などにおいて記載の技術があ
る。これらの公報に記載の技術は、全ての機能について
並列にハードウェアを設けるのではなく、ハードウェア
のプログラマビリティ、あるいは構造を再構成すること
により、機能を可変なものとし、少ないハードウェアで
多くの機能を高速に実現しようとしている。
【0007】また、画像描画命令に関連する画像処理を
複数のハードウェアを用いて並列処理することができ
る。並列処理を行うことによって、高速に画像処理を行
う従来技術としては、例えば、「並列処理プロセッサ」
(特開昭59−53964)および「画像処理技術」
(特開昭63−201774)などがある。
【0008】特開昭59−53964号公報に記載の並
列画像プロセッサは、ローカルメモリ、各ローカルメモ
リに対応して設けられたローカルプロセッサとからなる
プロセッサモジュール、入出力バス、および管理プロセ
ッサから構成される並列画像プロセッサである。このプ
ロセッサモジュールは、位置比較回路およびメモリ素子
並びにアクセス制御回路を備えることができる。この並
列画像プロセッサの目的は、部分画面に対応して設けら
れたプロセッサモジュールによる並列画像プロセッサに
おいて、局所近傍演算の実行に際して隣接するプロセッ
サモジュールとの更新を不要とした並列画像プロセッサ
を提供することである。前述の管理プロセッサが入出力
バスを介する画面画像データを送出している間に、各プ
ロセッサモジュールのローカルメモリに画像処理の対象
となる部分画面およびその周辺の近傍画像データを格納
することによって、実質的な画像処理の段階で隣接する
部分画面画像データを持つプロセッサモジュールにデー
タの問い合わせ(データ参照)をする必要がなく、それ
ぞれのプロセッサモジュールで全く独立に画像処理がで
きるため、処理速度が向上する。
【0009】特開昭63−201774号公報に記載の
画像処理装置は、複数のメモリエレメントから構成され
る画像メモリと、複数のプロセッサエレメントからなる
プロセッサユニットとを備えた画像処理装置である。こ
の画像処理装置は、ローテーション手段、若しくはイネ
ーブル制御手段を備えることができる。この画像処理装
置の目的は、有限個の少数のプロセッサの並列処理によ
り、高速な画像処理を行う画像処理装置を提供すること
である。この画像処理装置は、画像メモリの隣接する所
定領域内の画素データをプロセッサユニットで同時に処
理することができる。さらに、ローテーション手段によ
り所定領域の位置を自在に制御し、または、イネーブル
制御手段により、所定領域の大きさを自在に制御するこ
とができる。
【0010】さらに特開昭63−197283号公報に
記載の技術は、画像メモリ、複数の画像処理ユニットお
よびホストプロセッサをデータ転送路により接続した並
列画像処理装置である。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】上述の従技術における
画像処理装置においては、各プロセッサモジュールもし
くはプロセッサユニット、またはローカルメモリに部分
画像データを割り振って並列処理を行うものであり、画
像処理機能に応じた並列処理を行うことができなかっ
た。
【0012】つまり、特開昭59−53964号公報に
おける「並列画像プロセッサ」、および特開昭63−2
01774号公報における「画像処理装置」などは、あ
る画像データを分割して部分画像データとし、それらを
各プロセッサモジュールもしくは、プロセッサユニッ
ト、またはローカルメモリに割り振ることに着眼したも
のであり、主として画像の属性の一つである画像データ
について考慮されたものであり、いわゆるクリップ処理
や色変換処理などの画像処理の内容、機能(振る舞いま
たは手続)を考慮したものではなかった。
【0013】また、画像の編集処理において発生する連
続する画像処理列、例えば、画像データを画像処理装置
に読み込んで、クリップ処理を実行し、色変換処理を行
い、ディスプレイに描画出力するなどの一連の画像処理
の並びについての並列処理としての取り扱いについては
考慮されていなかった。
【0014】特開昭63−197283号公報に記載の
並列画像処理装置は、ホストプロセッサの起動手段によ
り、前記画像の処理ユニットを並列動作あるいは逐次動
作させるけれども、例えば連続する複数の画像処理に対
して該画像処理列の内の2つの機能または属性を比較す
ることにより、並列可能性を検査するようなことは実施
されておらず、連続する複数の画像処理列に対して適用
可能な並列画像処理装置ではない。
【0015】特開昭63−197283号公報に記載の
実施例において説明されている並列処理装置は、単一の
画像処理機能たる二値化を複数の画像処理ユニットで実
行しているにすぎない。後述するように本発明の構成に
よれば、カラーマップ変更処理およびそれに後続するク
リップ処理といったような機能的に全く異なる複数の画
像処理を並列処理することができる。
【0016】また特開昭63−197283号公報の実
施例において説明されるシーケンシャル画像処理と称さ
れる画像処理ユニットの逐次動作は、単一の画像処理機
能たる回転処理を複数の画像処理ユニットで行っている
に過ぎない。後述するように、本発明の画像処理装置で
は、カラーマップ変更処理およびそれに後続する画素値
反転処理といったような機能的に全く異なる複数の画像
処理を逐次処理することができる。つまり、特開昭63
−197283号の発明は、単一機能の画像処理を並列
処理あるいは逐次処理をすることはできるけれども、複
数の画像処理列に対して並列処理可能性を判断する手段
を持たないので、処理対象を複数の画像処理列とした場
合、並列処理あるいは、逐次処理の切り替えを適切に制
御できず、複数の画像処理列に対して適用することがで
きない。
【0017】本発明は、連続する画像処理列に対して、
該画像処理の内容、すなわち画像処理の機能または、属
性に応じた並列処理を行う印刷処理装置を提供すること
が目的である。
【0018】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明の印刷処理装置は、以下の手段を有するハー
ドウェア構成制御部をもって上記の課題を解決する。
【0019】(1)処理すべき連続した複数の画像処理
列の先頭から順に、連続した2つの画像処理列を比較
し、該画像処理が相異なる処理回路で並列処理可能かど
うかを判断する並列処理可能性判断手段。
【0020】(2)比較した前記画像処理列がともに処
理すべき画像データの位置または画画素値に、依存する
画像処理である場合には、さらに参照する該画像データ
の位置を比較し、相異なる処理回路が相互に重複した画
像データを参照するか否かの区別により並列処理可能性
の可否を判断する第2の並列処理可能性判断手段。
【0021】(3)当該連続した2つの画像処理列が並
列処理可能な場合は該画像処理列に対応するそれぞれ相
異なる処理回路によって前記ハードウェアを構成し、そ
うでない場合は、該画像処理に対応する所定の処理回路
によってはハードウェアを構成するハードウェア構成制
御手段。
【0022】具体的には、本発明の印刷処理装置は、少
なくとも文字、図形、画像の描画要素のいずれかを有
し、所定の描画命令で記述された印刷データを入力する
入力手段と、印刷データの内容に基づいて、入力手段に
入力された印刷データの描画要素およびハードウェア構
成情報を含む変換印刷データ形式に変換する変換手段
と、変換手段で変換された変換印刷データに含まれるハ
ードウェア構成情報に応じて構成を変更し、変換印刷デ
ータの展開処理を実行するハードウェアと、ハードウェ
アで展開処理された変換印刷データを出力する出力手段
とを備えた印刷処理装置において、処理すべき連続した
複数の画像処理列の連続する2つの画像処理列の処理内
容を比較し、該連続する2つの画像処理列がハードウェ
ア中の相異なる処理回路において並列処理可能か否かを
判断する並列処理可能性判断手段と、並列処理可能性判
断手段において並列処理可能と判断された連続する2つ
の画像処理列に対しては、該連続する2つの画像処理列
に対応するそれぞれ相異なる処理回路によってハードウ
ェアを構成し、並列処理可能性判断手段において並列処
理不可能と判断された連続する2つの画像処理列に対し
ては、該連続する2つの画像処理列中、先行する画像処
理に対応する処理回路によってハードウェアを構成する
ハードウェア構成制御手段とを有する。
【0023】また、本発明の印刷処理装置において、並
列処理可能性判断手段は、連続する2つの画像処理列各
々について、処理すべき画像データの位置に依存する画
像処理であるか、画像データの位置に独立な画像処理で
あるかを判断することによって、並列処理可能性の可否
を判断することを特徴とする。
【0024】また、本発明の印刷処理装置において、並
列処理可能性判断手段は、連続する2つの画像処理列の
両者が、画像データの位置に依存する画像処理である場
合は、さらに該連続する2つの画像処理各々において参
照する画像データの重複性を判断することによって、並
列処理可能性の可否を判断することを特徴とする。
【0025】また、本発明の印刷処理装置において、並
列処理可能性判断手段は、連続する2つの画像処理列各
々について、処理すべき画像データの画素値に依存する
画像処理であるか、画像データの画素値に独立な画像処
理であるかを判断することによって、並列処理可能性の
可否を判断することを特徴とする。
【0026】また、本発明の印刷処理装置において、並
列処理可能性判断手段は、連続する2つの画像処理列の
両者が、画像データの画素置に依存する画像処理である
場合は、さらに該連続する2つの画像処理各々において
参照する画像データの重複性を判断することによって、
並列処理可能性の可否を判断することを特徴とする。
【0027】また、本発明の印刷処理装置において、処
理すべき単一または複数の画像処理列は、各画像処理に
対応するハードウェア構成情報を有する情報列として表
現されることを特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づき本発明に係わ
る印刷処理装置の実施例について説明する。図1は本発
明の印刷処理装置の実施例の構成を示すブロック図であ
る。図1において、印刷処理装置は、印刷データ作成部
1と、印刷データ入力部2と、変換処理部3と、展開処
理部4、および出力部5から構成されている。
【0029】印刷データ作成部1は、パーソナルコンピ
ュータやワークステーション内において、文書作成や編
集等を処理するアプリケーションプログラムで生成され
た文書データから記述言語で記述された印刷データを作
成する機能を備えたものである。本実施例で対象とする
記述言語は、例えばGDIであるが、Acrobatで
代表されるPDF(Portable Documen
t Format)、PostScriptで代表され
るページ記述言語であってもよい。
【0030】印刷データ入力部2は、印刷データ作成部
1で生成された印刷データを入力するための通信機能、
あるいは変換処理部3へ出力されるまでの間、印刷デー
タを一時記憶する機能等を備えたものである。
【0031】変換処理部3は、印刷データ入力部2より
入力された印刷データから展開処理部4における印字デ
ータへの展開処理可能な中間データに変換を行うもので
ある。変換処理部3は、字句解析部31と、中間データ
生成部32、および中間データ記憶部33から構成され
る。
【0032】字句解析部31は、印刷データ入力部2よ
り入力された印刷データを定められた記述言語のシンタ
ックスに従ってトークンとして切り出し、そのトークン
を中間データ生成部32に出力するものである。
【0033】中間データ生成部32は、字句解析部31
から出力されるトークンを受け取って解釈し、描画命令
を実行し、各描画命令に対する台形を基本単位としたデ
ータを生成し、それらを中間データとして中間データ記
憶部33へ送る。中間データを生成する目的は、展開処
理部4での高速な展開処理を可能にすることである。そ
のため、中間データは単純な図形(例えば台形)の集合
で表されている。また、中間データには、展開処理に関
する情報として展開処理部4の再構成可能展開部40に
書き込まれる構成データに対する識別子であるハードウ
ェア構成IDが付加される。中間データ記憶部33は送
られてきた中間データを記憶し、必要に応じて展開処理
部4から読み出される。
【0034】展開処理部4は、変換処理部3に記憶され
た中間データをバンド単位に読み出し、展開処理部4内
のバンドバッファメモリに印字データを作成する。ここ
で作成された印字データは展開処理部4内の2つのバン
ドバッファメモリに交互に蓄積される。尚、後述するよ
うに本実施例で利用される出力部5は、カラーページプ
リンタであり、バッファメモリに交互に蓄積される印字
データは出力部5で印字している記録色の印刷データに
対応している。続いて、バンドバッファメモリに蓄積さ
れた印字データは、出力部5の印字データ要求に応じ
て、出力部5に交互に出力される。
【0035】出力部5は、展開処理部4のバンドバッフ
ァメモリから出力される印字データを受け取って、記録
用紙に印字し出力するものである。更に、詳しくは、
C、M、Y、Bk(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラ
ック)カラーの色毎に露光、現像、転写を繰り返すこと
によりフルカラー画像を出力できるレーザー走査方式の
電子写真方式を用いたカラーページプリンタである。
【0036】ここで、一般的なレーザー走査方式の電子
写真方式を用いたカラーページプリンタの構成及び動作
について、図2に基づき説明する。図2において、ビデ
オインターフェース50は、展開処理部4から順次送ら
れてくるC、M、Y、Bkの色情報に対応した印刷デー
タを図示されない半導体レーザの点灯を制御するドライ
バーへ入力して光信号に変換する。半導体レーザ走査装
置51は、赤外半導体レーザ510、レンズ511、ポ
リゴンミラー512より構成され、数十μmのスポット
光となって感光体ドラム52を走査する。感光体ドラム
52は、帯電器53により帯電されており、光信号によ
り、静電潜像が形成される。潜像はロータリー現像器5
4上の2成分磁気ブラシ現像によりトナー像となり、転
写ドラム55上に吸着させた用紙上に転写される。感光
体ドラム52は、クリーナー56で余分のトナーがクリ
ーニングされる。この工程をBk、Y、M、Cの順に繰
り返し、用紙上に多重転写する。最後に、転写ドラム5
5から用紙を剥離し、定着器57でトナーを定着する。
【0037】次に上述した構成を有する印刷処理装置に
おける印刷データの流れについて整理する。印刷データ
作成部1で作成された印刷データは、印刷データ入力部
2を介して、変換処理部3の字句解析部31に入力され
る。字句解析部31において印刷データから切り出され
たトークンは、中間データ生成部32に入力される。中
間データ生成部32は、そのトークンを解釈して、バン
ド単位に分割した中間データを生成する。このとき中間
データは、台形集合を基本としたデータにどのバンドに
属しているのかのバンドID、画像、文字または図形等
の種類、描画の属性、台形集合に対する外接矩形および
ハードウェア構成IDが付加されたものである。そし
て、中間データは中間データ記憶部33にバンド単位に
1ページ分記憶される。
【0038】一方展開処理部4は、変換処理部3から入
力される中間データに付加されたハードウェア構成ID
によって、必要に応じて構成データ管理部42から構成
データを取得し、再構成制御部41の制御により、再構
成可能展開部40における再構成可能回路の機能を書き
換える。また、展開処理部4では、中間データを受け取
って出力部5で最初に記録される印字データでバンドバ
ッファメモリが満たされるまで展開処理が行われる。出
力部5のサイクルアップまたは出力準備が完了すると、
バンドバッファメモリから出力部5に、出力部5の記録
速度に応じて印字データが1ライン毎に転送され、印字
が行われる。1つのバンドバッファメモリの印字データ
が印字されている間に、片側のバンドバッファメモリが
印字データで満たされるまで展開処理が実行される。展
開処理部4における中間データから印字データへの展開
及び出力部5での印字は、1ページ分の印刷データが処
理されるまで、色毎に、あるいは4色同時に繰り返され
る。さらに、上記印刷データが複数ページで構成される
場合は、全ページの出力が終了するまで繰り返される。
【0039】以上、本発明の印刷処理装置の概要につい
て記述した。次に、この印刷処理装置の主要部の詳細に
ついて説明する。
【0040】初めに、中間データ生成部32、および中
間データ記憶部33について詳細を説明する。
【0041】中間データ生成部32は、図3に示すよう
に、トークン解釈部310と、命令実行部311、画像
処理部312、描画状態記憶部313、ベクターデータ
生成部314、フォント管理部315、マトリックス変
換部316、ショートベクター生成部317、台形デー
タ生成部318、および、バンド分解管理部319から
構成される。
【0042】トークン解釈部310は、字句解析部31
から入力されたトークンを解釈し、内部命令に変換して
命令実行部311へ送る。命令実行部311は、トーク
ン解釈部310から送られてきた内部命令に応じて画像
処理部312、描画状態記憶部313、ベクターデータ
生成部314へそれぞれ転送する。画像処理部312
は、入力された画像ヘッダと画像データをもとに各種の
画像処理を行って出力画像ヘッダと出力画像データを生
成し、バンド分解管理部319へ転送する。描画状態記
憶部313は、命令実行部311の命令によって与えら
れる描画に必要な情報を保持する。ベクターデータ生成
部314は、命令実行部311の命令と該命令に付加さ
れた情報、描画状態記憶部313からの情報、フォント
管理部315からの情報を使用して描画すべきベクター
データを生成し、マトリックス変換部316へ転送す
る。フォント管理部315は、各種フォントのアウトラ
インデータを管理記憶し、要求に応じて文字のアウトラ
インデータを提供する。マトリックス変換部316は、
ベクターデータ生成部314から入力されたベクターデ
ータを描画状態記憶部313の変換マトリックスによっ
てアフィン変換し、ショートベクター生成部317へ転
送する。ショートベクター生成部317は、入力された
ベクター中の曲線に対するベクターを複数の直線のベク
ター集合(ショートベクター)で近似し、台形データ生
成部318へ送る。台形データ生成部318は、入力さ
れたショートベクターから描画する台形データを生成し
て、バンド分解管理部319へ転送する。バンド分解管
理部319は、入力された台形データのうち複数のバン
ドにまたがる台形データをそれぞれのバンドの台形デー
タに分割し、さらに、バンド単位に分割された台形デー
タに対して、どのバンドに属するかを表すバンドID
と、バンド単位に分割された台形データ集合に対する外
接矩形と、データ管理情報と描画状態記憶部313から
入力された色情報、または、画像処理部312から入力
された画像データと、展開処理情報であるハードウェア
構成IDを付加して、中間データ記憶部33へ送る。
【0043】中間データ記憶部33は、バンド単位で、
中間データ生成部32が出力する中間データを1ページ
分記憶する。なお、上記に説明したトークン解釈部31
0からバンド分解管理部319までの処理は、描画命令
が入力されるたびに繰り返し行われる。そして、中間デ
ータ生成部32からの中間データ記憶部33までの処理
は、場合によっては、バンド単位あるいはページ単位で
行われる。中間データ記憶部33から展開処理部4への
中間データの転送は、1ページ分の中間データが記憶さ
れた後に行われる。
【0044】以下では、実際のデータ構造を示しなが
ら、中間データ生成部32、および中間データ記憶部3
3の各部の動作をより詳細に説明する。
【0045】トークン解釈部310は、字句解析部31
から入力されたトークンを解釈し、内部命令やその引数
に変換し、それら内部命令と引数の組を命令実行部31
1へ転送する。例えば内部命令には、文字/図形/画像
の描画を実行する描画命令や、色や線属性など描画必要
な情報を設定する描画状態命令などがある。
【0046】命令実行部311は、トークン解釈部31
0から送られてきた内部命令を実行する。ここで実行す
る命令は、主に描画命令と描画状態命令がある。例えば
描画命令には、表1に示すように3種類の描画命令があ
り、それぞれの描画に必要な情報が示されている。この
うちアンダーラインがある情報については、描画命令中
の引数として与えられ、その他の情報は予め初期設定や
先行する命令などにより描画状態記憶部313に記憶さ
れている。描画命令の実行は、画像描画以外は受け取っ
た描画命令をそのままベクターデータ生成部314へ転
送する。画像描画の場合は、受け取った描画命令を画像
処理部312へ転送するとともに、画像ヘッダの縦と横
の大きさをベクターデータ生成部314へ転送する。ま
た描画状態命令については、命令を描画状態記憶部31
3へ転送する。
【0047】
【表1】
【0048】画像処理部312は、命令実行部311か
ら入力された命令の引数である入力画像ヘッダと入力画
像データを受け取り、ヘッダに付加された圧縮IDをみ
て、もし、圧縮された画像が入力された場合には、圧縮
を伸長し、描画状態記憶部313から獲得した変換マト
リックスを使ってアフィン変換する。さらに、場合によ
っては、処理後の画像を圧縮し、出力画像ヘッダと出力
画像データを生成してバンド分解管理部319へ転送す
る。この圧縮にはもともとPDL側で画像データを圧縮
していた圧縮方式を使用するのが通常だが、必ずしもそ
のようにする必要はない。例えばPDL側でDTCで圧
縮されていた場合、それをDTCで圧縮してもよいし、
LZW(Lempel Ziv & Welch)で圧
縮してもよい。また圧縮を行わなくてもよい。また実行
されるアフィン変換では、中間データバッファのメモリ
を削減するために、特別に出力装置の解像度より小さい
解像度用にアフィン変換しておいてもよい。
【0049】描画状態記憶部313は、命令実行部31
1から受け取った命令に含まれる引数の値で、例えば表
1に示したアンダーラインの無い情報についての値の設
定を行い、それらを記憶する。また、画像処理部31
2、ベクターデータ生成部314、マトリックス変換部
316、ショートベクター生成部317、台形データ管
理部320などの要求に従って、それらの値を転送す
る。
【0050】ベクターデータ生成部314では、命令実
行部311から送られてきた命令と引数、および描画状
態記憶部313の値を使用して、塗りつぶし描画を除
く、新たに描画するためのベクターデータを生成する。
まず文字描画の場合について説明する。引数で与えられ
た文字コードと描画状態記憶部から獲得したフォントI
Dをフォント管理部へ転送して、文字のアウトラインデ
ータを獲得する。獲得したアウトラインデータには、描
画原点(カレントポイント)の情報が含まれていないの
で、描画状態記憶部313から獲得したカレントポイン
トのオフセットをアウトラインデータに加えることによ
って、目的のベクターデータを生成する。画像描画の場
合には、引数で与えられた画像ヘッダの縦と横のサイズ
から、そのサイズに対する矩形ベクターを生成し、描画
状態記憶部313から獲得したカレントポイントのオフ
セットを加えることで目的のベクターデータを生成す
る。ストローク描画の場合は、引数で与えられたベクタ
ーと描画状態記憶部313から獲得した各種の線属性か
ら、図4に示すような太さを持った線のアウトラインベ
クターを生成する。このように生成したベクター(塗り
つぶし描画の場合は命令実行部311から直接受け取っ
たベクター)を、マトリックス変換部316へ転送す
る。
【0051】フォント管理部315は、各種フォントに
対するアウトラインベクターデータを記憶するととも
に、与えられた文字コードとフォントIDによって、そ
の文字に対するアウトラインベクターデータを提供す
る。
【0052】マトリックス変換部316は、ベクターデ
ータ生成部314から受け取ったベクターデータを、描
画状態記憶部313から獲得した変換マトリックスによ
ってアフィン変換する。このアフィン変換の主な目的
は、アプリケーションの解像度(座標系)からプリンタ
の解像度(座標系)に変換するためのものである。変換
マトリックスには下式(1)に示すような3x3のもの
が使われ、入力ベクターデータ(Xn,Yn)は、出力
ベクターデータ(Xn’,Yn’)に変換されてショー
トベクター生成部317へ送られる。
【0053】
【数1】
【0054】ショートベクター生成部317は、入力さ
れたベクターの中に曲線のベクターがある場合に、その
曲線のベクターを、誤差が描画状態記憶部313から獲
得したフラットネス(flatness)値より小さく
なるように、複数のショートベクターで近似する処理を
行う。例えば曲線のベクターには、図5に示す4つの制
御点で表現されるベジエ曲線が使われる。この場合ショ
ートベクター化の処理は、図5に示す通りベジエ曲線を
再帰的に分割し、高さ(距離d)がフラットネスで与え
られた値より小さくなった時点で分割を終了する。そし
て分割された各ベジエ曲線の始点と終点を順番に結ぶこ
とにより、ショートベクター化が完了する。生成された
ショートベクターは、台形データ生成部318へ送られ
る。
【0055】台形データ生成部318は、入力されたベ
クターデータから、描画領域を示す台形データ(三角形
の場合もあるがデータ構造は台形と同じである)の集合
を生成する。例えば図6(a)に示す太線で示された多
角形のベクターは、4つの台形により描画領域が示され
る。尚、この台形は出力装置のスキャンラインに平行な
2辺を持った台形であり、1つの台形は図6(b)に示
すように(sx,sy,x0,x1,x2,h)の6つ
のデータで表現される。生成された台形は、バンド分解
管理部319へ送られる。
【0056】バンド分解管理部319は、入力された台
形データのうち複数のバンドにまたがる台形データをバ
ンド毎の台形データに分割する。例えば図7では、4つ
の台形データがバンド分解部によって6つの台形データ
に分割される。さらに、バンド毎に入力された台形デー
タに付加情報をつけて中間データを生成する。付加情報
は、中間データを管理するための管理情報、展開処理部
4で処理する内容を表すハードウェア構成IDおよび台
形データを何色で塗りつぶすかを示す色情報である。文
字/図形の描画命令に対する管理情報は、どのバンドに
属するかを示すためのバンドID、オブジェクトID、
オブジェクトの種類、台形数のデータ、およびその台形
データ集合に対する外接矩形データである。オブジェク
トIDとは、1回の描画命令に対して割り当てられる識
別番号であり、オブジェクトの種類とは、文字、図形、
または、画像など描画される対象に対する識別データで
ある。また、ハードウェア構成IDは、展開処理部4で
の処理を示すIDであり、色情報は例えばC、M、Y、
Bkの値である。
【0057】これらの付加情報は、図8(a)に示すよ
うに、描画命令によって生成されたバンド毎の台形デー
タの前に付加される。このように、オブジェクトは、一
組の描画属性が付加された複数の台形データによって構
成される。また、中間データは、このようなオブジェク
トに対するデータの集合である。画像の描画命令に対す
る管理情報は文字/図形と同じであるが、画像ヘッダと
画像データは、色情報の代替となる。また図8(b)に
示すように、画像ヘッダと画像データは、描画命令によ
って生成されたバンド毎の台形データそれぞれに対して
1つずつ付加される。
【0058】画像ヘッダと画像データは画像処理部31
2から入力されるが、中間データとして付加される画像
データは、図9に示すように変換された画像を示すベク
ターの最小矩形に対する画像データであってもよいし、
各台形毎の最小矩形に対する画像データであってもよ
い。さらに画像データは容量が大きくなるため、圧縮さ
れた形で格納されていてもよい。画像ヘッダは、画像の
大きさを表すパラメータの他に、色変換の処理の種類
や、圧縮方式の種類も含んでいる。
【0059】最後に、ハードウェア構成について説明す
る。ハードウェア構成IDは、展開処理部4により実行
される処理に応じたコード情報であり、表2のような処
理を意味する。これらは、再構成可能ハードウェアの規
模と実行される処理内容に応じて、中間データ生成部3
2において、実際の再構成可能展開部40の回路構成と
1対1に対応する構成IDとして中間データに付加され
る。
【0060】
【表2】
【0061】中間データ生成部32が出力するデータ
は、中間データ記憶部33へ送られ、中間データ記憶部
33でバンドIDを解釈して、バンド毎にまとめて記憶
される。また、字句解析部31でページの出力コマンド
を解釈すると、EOP(EndOf Page)が中間
データ生成部32を経由して、中間データ記憶部33へ
送られ、中間データ記憶部33に記憶された各バンドの
最終データには、EOD(End Of Data)を
表すデータを付加され、バンドデータの終了を明確にし
ている。このEOPは、展開処理部4にも送られ、展開
処理部4の処理を起動する。
【0062】次に、展開処理部4について詳細に説明す
る。図10に、再構成可能展開部40のブロック図を示
す。変換処理部3で生成されたバンド毎の中間データ
は、中間データ転送制御部401により読み込まれ、メ
モリ部402の入力バッファA402−1あるいは入力
バッファB402−2へ書き込まれる。再構成ハードウ
ェア部403は、入力バッファA402−1あるいはバ
ンドバッファB402−2から中間データを読み込ん
で、展開してバンドバッファA402−3あるいはバン
ドバッファB402−4へ描画する。印字データ転送制
御部404は、描画済みのバンドバッファA402−
3、あるいはバンドバッファB402−4から展開され
た印字データを読み込み、これを読み込んだワード毎に
シリアル変換して、シリアル出力クロック信号に同期し
て出力部5へ出力する。リフレッシュ制御部405は、
入力バッファA402−1、入力バッファB402−
2、バンドバッファA402−3、バンドバッファB4
02−4、ワーク領域402−5からなるメモリ部40
2のリフレッシュを制御する。アービトレーション部4
06は、リフレッシュ制御部405、中間データ転送制
御部401、印字データ転送制御部404、再構成ハー
ドウェア部403、再構成制御部41それぞれがメモリ
部42をアクセスする際に、それぞれのブロックに割り
当てられたアクセスのプライオリテイに応じてアービト
レーション制御を行う。
【0063】入力バッファとバンドバッファの使用方法
について説明する。図11(a)及び図11(b)はそ
れぞれ、入力バッファAと入力バッファBに中間データ
を入力中の、各バッファの使用状態を示すものである。
図11(a)においては、バンドiに対応する中間デー
タを入力バッファAに入力中であり、入力バッファBに
は既にバンド(i−1)に対応する中間データが入力済
みである。再構成ハードウェア部403は入力バッファ
Bに蓄えられた中間データを読み出して、これを展開し
て、バンドバッファBに描画する。バンドバッファAに
は、バンド(i−2)に対応する中間データを展開描画
した結果の印字データが蓄えられており、印字データ転
送制御部404はこれを出力部5に読み出している。
【0064】図11(b)においては、バンド(i+
1)に対応する中間データを入力バッファBに入力中で
あり、入力バッファAには既にバンドiに対応する中間
データが入力済みである。再構成ハードウェア部403
は、入力バッファAに蓄えられた中間データを読み出し
てこれを展開し、バンドバッファAに描画する。バンド
バッファBには、バンド(i−1)に対応する中間デー
タを展開描画した結果の印字データが蓄えられており、
印字データ転送制御部404はこれを出力部5に読み出
している。
【0065】ワーク領域402−5は、展開処理部4が
変換処理部3から入力した中間データを展開するとき
に、必要に応じて一時的なワーク領域として用いられ
る。
【0066】再構成可能展開部40における変換処理部
3が出力した中間データを展開する手順を説明する。再
構成制御部41は、入力バッファからハードウェア構成
IDとオブジェクトIDとを入力して、図12に示すフ
ローチャートに従って再構成ハードウェア部403を制
御する。再構成制御部41が行う処理は、図12に示す
S1からS7の7つのステップからなる。まず、S1に
おいて次に処理するオブジェクトのハードウェア構成I
Dが直前に処理したハードウェア構成IDと同じである
かどうかを調べる。同じであれば、構成データを再構成
ハードウェア部403に新たに書き込む必要はないの
で、S5の処理に移る。違う場合には、S3において、
ハードウェア構成IDに基づいて、構成データ管理部4
2から構成データを読み出して、S4において、当該構
成データを再構成ハードウェア部403に書き込む。S
5において、再構成ハードウェア部403に、処理する
オブジェクトおよび処理の開始を知らせるための開始信
号を送る。S6において、再構成ハードウェア部403
での処理が終わるまで待つ。S7において、現在処理中
のバンドにさらに処理すべきオブジェクトがあるかどう
かを調べる。あれば、S1に戻り、なければ終了する。
【0067】図13に構成データ管理部42の構成を示
す。変換テーブル421は、ハードウェア構成IDを入
力して、構成コード記憶領域422の開始アドレスとデ
ータ長を出力するテーブルである。構成コード記憶領域
422は、実際のハードウェア構成IDに対する構成デ
ータが記憶される領域で、各エントリーは可変長であ
る。制御部423は、読み出し制御部423−1と、追
加更新部423−2とからなる。読み出し制御部423
−1は、再構成制御部41から読み出し信号とハードウ
ェア構成IDを入力して、変換テーブル421に当該ハ
ードウェア構成IDを出力することにより、構成データ
の構成コード記憶領域422上のアドレスとデータ長を
入力する。次に、読み出し制御部423−1は、係るア
ドレスを構成コード記憶領域422に出力して、データ
長分のハードウェア構成IDに対応する構成データを構
成コード記憶領域422から読み出して、再構成制御部
41に出力する。追加更新部423−2は、図示されて
いないホスト計算機などを経由して送られる構成データ
を追加または更新するための制御部で、変換テーブル4
21のエントリと構成コード記憶領域422の構成デー
タを追加したり、削除したり、または更新したりする。
構成コード記憶領域422には、単一の機能を処理する
さまざまな回路構成に対応した構成データ、同一の機能
が複数個ある並列的な回路構成に対応した構成データ、
異なる機能が複数個あるパイプライン的な回路構成に対
応した構成データを備えている。
【0068】次に、再構成ハードウェア部403の具体
的な構成と処理内容について例をあげて説明する。再構
成ハードウェア部403は、構成データ管理部42が管
理記憶する構成データを再構成制御部41の制御により
書き込むことにより、機能を変えることができる処理ブ
ロックである。典型的には、再構成ハードウェア部40
3は、XILINX社のFPGAあるいは同等の構成要
素によって構成される。
【0069】図14は、FPGAを用いて構成された再
構成ハードウェア部403を示す。図14において、再
構成ハードウェア部403は、制御部4610、FPG
Aユニット4620、およびレジスタ群4630を含ん
で構成される。レジスタ群4630は、構成データ管理
部42から送られてくる構成データを記憶するものであ
る。FPGAユニット4620の機能は、レジスタ群4
630に保持されている構成データによって決定され
る。制御部4610は、レジスタ群4630のデータの
入出力や、FPGAユニット4620の動作タイミング
を制御するものである。
【0070】FPGAユニット4620は、図15に示
すように、複数の論理ブロック4621、複数のクロス
ポイントスイッチ4622および複数のスイッチマトリ
ックス4623を含んで構成される。論理ブロック46
21は、図16に示すようにルックアップテーブル46
21A、セレクタ4621B、およびフリップフロップ
4621Cを含んで構成される。ルックアップテーブル
4621Aには、所望の真理値表が実装されている。こ
のルックアップテーブル4621Aの真理値表およびセ
レクタ4621Bの切り替え入力信号は、レジスタ群4
630に保持されている値、すなわち構成データの一部
によって決定される。また、クロスポイントスイッチ4
622およびスイッチマトリックス4623は、それぞ
れ図17および図18に示すように構成することができ
る。
【0071】再構成ハードウェア部403は、図14で
示すFPGAに限らず、例えば複数の演算処理装置(算
術論理演算ユニット)を設け、各演算処理装置の入出力
のフローを切り替え装置で制御するように構成してもよ
い。この場合、例えば図15の論理ブロック4621と
して演算処理装置を配置すればよい。また、クロスポイ
ントスイッチ4622やスイッチマトリックス4623
のかわりに単純なゲートを用いるようにしてもよい。
【0072】再構成ハードウェア部403の機能を表す
機能ブロック図は、書き込まれる構成データによって可
変である。図19において、再構成ハードウェア部40
3の構成および動作を説明する。図19において403
−1は、ハードウェア構成IDがCode Aに対応す
る処理回路であり、403−2は、ハードウェア構成I
DがCode Gに対応する処理回路である。処理回路
403−1の内部構成は、台形描画回路461とスクリ
ーン処理回路462とからなる。処理回路403−2の
内部構成は、画像伸長回路481、解像度変換回路48
2、色変換回路483、台形描画回路484、およびス
クリーン処理回路485とからなる。再構成ハードウェ
ア部403は、2個の処理回路403−1および3個の
処理回路403−2からなる回路構成のように、同一の
機能が複数個ある回路構成や、異なる機能が複数個ある
回路構成による並列処理が可能である。また、処理回路
403−2の内部構成のように、複数個の異なる機能間
で入出力データをパイプライン的にやりとりするパイプ
ライン的な動作も可能である。ハードウェア構成IDが
Code Aに対応する処理回路403−1とハードウ
ェア構成IDがCode Gに対応する処理回路403
−2のさらに詳細な構成と動作について説明する。
【0073】(i)ハードウェア構成IDがCode
Aに対応する処理回路 処理回路403−1は、変換処理部3が生成した、図形
に対する中間データを処理する。台形描画回路461
は、入力した中間データをなす台形データ(sx,s
y,x0,x1,x2,h)を、図20に示されるよう
な4点からなるデータ形式に変換して台形領域を描画す
る。図21に、台形描画回路461のブロック図を示
す。中間データ入力部463は、入力バッファから1つ
1つの台形をなすデータを読み込んで、座標計算部A4
64および座標計算部B465に台形データを出力す
る。座標計算部A464は、台形の左側のエッジ(図2
0のエッジP0P1)の座標計算を担当し、エッジ上の
座標値をP0からP1に向かって順に出力する。座標計
算部B465は、台形の右側のエッジ(図20のエッジ
P2P3)の座標計算を担当し、エッジ上の座標値をP
2からP3に向かって順に出力する。エッジ描画部46
6は、座標計算部A464及び座標計算部B465から
入力される座標値により、台形のx軸に平行な直線を描
画する。
【0074】図22は、座標計算部A464および座標
計算部B465の機能ブロック図を示したものである。
入力された台形データ(sx,sy,x0,x1,x
2,h)はDDAパラメータ計算部467で4点の台形
データ(P0,P1,P2,P3)に変換されて、傾き
や残差の初期値などのDDAのパラメータを計算し、D
DA処理部468に出力する。DDA処理部468は、
入力されたパラメータに基づいてDDA処理を行い、最
後に求めた点に対する移動方向と移動量を出力する。座
標更新部469は、入力された移動方向と移動量から現
在保持している座標値を更新して出力する。座標の初期
値は、中間データ入力部463によって設定される。
【0075】図23は、エッジ描画部466のブロック
図である。エッジ描画部466は、座標値A/B及び画
像データを入力して台形の内部領域を塗りつぶす。アド
レス計算部470は、座標値A/Bを入力して、描画す
るエッジ成分のアドレスを計算する。マスク演算部47
1は、座標値A/Bの値を入力して、描画するワード中
の有効なビットを表すマスクを出力する。データ演算部
472は、固定的な色を表す色データを入力し、この値
をワード分に展開してスクリーン処理回路に出力し、ス
クリーン処理した結果をRmodW部473に出力す
る。RmodW部473は、入力されたアドレス、マス
ク、データを用いて以下の処理をすることにより描画を
行う。まず、アドレスにより、バンドバッファからのデ
ータを読み込む。これにより読み込まれたデータをSo
urce、マスクデータをMask、描画データをDa
taとすると、(Mask*Data+Mask#*S
ource)の値を演算して同一アドレスに書き戻す。
ただし、*は論理積、+は論理和、#は論理否定をそれ
ぞれ表す。この処理は、描画するエッジが含まれるワー
ド毎に繰り返し行われる。
【0076】また、スクリーン処理回路462は、最終
的なガンマ補正とハーフトーンを行うための処理であ
り、図形を出力する場合に最適化したスクリーンパター
ンが設定されている。ハードウェア構成IDがCode
Bの場合には、スクリーン処理が値最終的なガンマ補
正と、ハーフトーンを行うための処理であり、文字を出
力する場合に最適化したスクリーンパターンが設定され
ている。
【0077】(i)ハードウェア構成IDがCode
Gに対応する処理回路 処理回路403−2は、中間データが画素ごとに色の異
なる画像を入力し、表2のCode Gによって表され
る画像処理を行う。以下に画像処理の組み合わせが画像
伸長処理、解像度変換、色空間変換、台形描画、および
スクリーン処理である場合の処理回路を説明する。
【0078】(伸長処理回路481)入力された中間デ
ータである画像が、圧縮されており、伸長処理を要する
場合には、伸長処理回路481は中間データをJPEG
等のアルゴリズムにより、伸長処理する。図24に、伸
長処理回路481の機能ブロック図を示す。中間データ
入力部481−1は現在入力中の入力バッファから圧縮
された画像データである中間データを入力する。ハフマ
ン復号化部481−2は内臓されているハフマン復号化
テーブルをもとに圧縮データをデコードする。逆量子化
部481−3は、ハフマン復号化部481−2から入力
されるデータを、内臓されている量子化テーブルをもと
に、逆量子化して出力する。逆DCT部481−4は、
逆量子化部481−4から入力されるデータを、逆DC
T変換式によって変換して出力する。書き込み部481
−5は逆DCT部によって復号化された画像データをワ
ーク領域402−5に書き込む。
【0079】(解像度変換回路482)図25に、解像
度変換回路482の機能ブロック図を示す。画素データ
入力部482−1は伸長処理した結果が書き込まれたワ
ーク領域402−5から画素データを読み出す。画素の
読み出しは、解像度変換式(1)の逆変換によって現在
計算を行なっている画素の補間に必要な入力画素のみを
読み出す。補間処理部482−2では、入力された画素
データから変換後の画素の輝度をそれぞれの色成分につ
いて補間する。補間アルゴリズムは線形補間法により行
なう。画素アドレス計算部482−3では、現在計算中
の画素の座標からワーク領域402−5の書き込みアド
レスを計算する。書き込み部では、画素アドレスと補間
データをもとに新しい画素の値を書き込む。ワーク領域
402−5において、入力画像と出力画像が割り当てら
れている領域は異なる領域である。
【0080】(色空間変換回路483)図26に、色空
間変換回路483の機能ブロック図を示す。色空間変換
は、RGB空間の入力画像を印刷色であるCMYK空間
への変換を行なう。画素データ入力部483−1は、ア
フィン変換された結果を格納するワーク領域402−5
上の画素データを1画素毎に入力する。テーブル変換部
483−2はRGB画像データを入力して、CYMK各
色の画像データを出力する。本実施例ではCMYK色を
色毎に処理するので、一度に1色の変換テーブルしか必
要としない。4色同時に処理したい場合には、4色分の
変換テーブルを内蔵する。また、変換テーブルはテーブ
ル変換部483−2内に内臓され、テーブルの容量を削
減するためにRGB各色につき9点の代表点をテーブル
のアドレスとして持ち、さらに詳細なアドレス部による
変換の値は次の補間処理部483−3で行なう。補間処
理部483−3では、変換するRGB色空間の1点を囲
む6点の代表点から3次元での線形補間処理により、詳
細な変換値を求める。この過程を示したものが、図27
である。変換したいRGB空間の点Pに対して、テーブ
ル変換部483−2で点Pを囲む3角柱の頂点となるよ
うな6点(a,b,c,d,e,f)の変換値をルック
アップテーブルで求め、これをもとに線形補間を行な
う。書き込み部483−4は画素データ入力部483−
1が入力した同一アドレスに変換結果を上書きする。
【0081】(台形処理回路484)画像データを台形
領域に描画するための台形描画回路484の構成は、基
本的に、図21に示した文字及び図形の台形処理のため
の機能ブロックと同じである。台形領域への画像の貼り
付けは、図8(b)に示したようになる。このとき、図
21での画像の描画に特有の相違点は、中間データ入力
部463は、画像データをワーク領域402−5から入
力し、エッジ描画部466に画像データを出力する。台
形データを表す中間データは入力バッファから入力す
る。エッジ描画部466は、文字及び図形の場合と同様
に、現在出力中のバンドバッファに出力画像を書き込
む。
【0082】(スクリーン処理回路485)スクリーン
処理は、データとして保持している1色あたりの色数
が、プリンタで表現できる1色あたりの色数より多い場
合に、プリンタで表現できる色数の色値に変換すための
処理である。この代表的な処理は、ハーフトーン処理と
呼ばれ、ハーフトーンマトリックスというNxMの閾値
データを持ち、そのデータと画像データを色ごとに比較
して、プリンタの色ごとの色値を決定するというもので
ある。例えば1色あたり1bitのプリンタに1色あた
り8bitで表現された画像データを処理する場合、N
xMの閾値データのハーフトーンマトリックスには、0
から255までの任意の値が記憶されている。そして実
際の画像データの値とその画像の位置によって決まるハ
ーフトーンマトリックス閾値データとを比較して、もし
画像データのほうが大きければ、そのピクセルを印字す
る色値を出力して、そうでなければ、そのピクセルを印
字しない色値を出力する。
【0083】以上が、処理するオブジェクトが画像デー
タであり、展開処理IDがCodeGに対応する処理の
組み合わせ、すなわち、伸長処理、解像度変換、色空間
変換、台形処理、スクリーン処理に対応した処理回路4
03−2の構成および当該処理回路403−2が行なう
処理内容である。
【0084】再構成ハードウェア部403はアービトレ
ーション部406を通じてメモリとの間で入出力を行な
い展開結果をバンドバッファに格納する。
【0085】上記では、中間データ生成の処理を中間デ
ータ生成部32で処理するように説明したが、この中間
データ生成処理を、展開処理部4のハードウェア構成を
変えることによって再構成可能展開部40に実行させる
ことも可能である。
【0086】これを図28を使って説明する。例えば、
中間データ生成部の命令実行部311に入力されたLZ
W圧縮された画像は、従来、画像処理部312によって
LZWで伸長し、マトリックス演算を行い、LZWで圧
縮してバンド分解管理部319へ送っていた。この処理
を、画像処理部312に代わって展開処理部4の持つ再
構成可能展開部40によって行わせるというものであ
る。このような処理を行う再構成データをハードウェア
構成IDとともに構成データ管理部41にあらかじめ登
録しておき、画像処理部312に処理する画像が入力さ
れたら、画像処理部312が処理の内容を解釈して、再
構成可能展開部40へハードウェア構成IDによって、
構成データ管理部から構成データを取得して、内部の再
構成可能ハードウェアを再構成する。その後画像処理の
手順に従って、送られてきた入力画像データを再構成可
能ハードウェアを使って処理して、その処理結果として
作成された画像データを画像処理部312へ送り返す。
このような構成によって、再構成可能展開部40の再構
成可能資源を有効利用することができる。
【0087】このように再構成可能展開部40の際構成
ハードウェア部403をハードウェアクセラレータとし
て使用する場合において、処理すべき画像命令がある画
像データに対して復数の画像処理を適用するものであ
り、再構成ハードウェア部403が並列動作するときの
再構成制御部41について以下に説明する。
【0088】再構成ハードウェア部403がハードウェ
アクセラレータとして使用される場合、画像処理部31
2において図29のデータ形式で画像命令が構成され、
当該画像命令は、画像処理部312から再構成展開部4
0に転送される。図29は、一組の画像ヘッダおよび画
像データに対して複数の画像処理に対応するハードウェ
ア構成IDを含む画像命令を示している。以下、一つの
画像処理に対応するハードウェア構成IDまたは、二つ
以上の画像処理に対応するハードウェア構成IDの並び
を画像処理列と呼ぶことにする。例えば、特定の画像デ
ータの一部を切り出し、切り出された画像データのガン
マ補正をするカラーマップ変更処理を行い、カラーマッ
プが変更された画像データの2倍の拡大処理を行い、さ
らに拡大された画像データの画素値を反転する画像命令
に対応する画像処理列は、クリップ、ガンマ補正、(カ
ラーマップの変更)、拡大、反転の構成データに対応す
るハードウェア構成ID、すなほち、Code H、C
ode I、Code Kを含むものである(表2参
照)。
【0089】図30は、再構成制御部41の構成例を示
したものである。再構成制御部41は、画像処理列入力
部411、画像処理列記憶部412、並列処理可能性判
断部413、再構成データ選択部414、及び第2の並
列処理可能性判断部415から構成される。画像処理列
入力部411は、再構成展開部40から画像命令のハー
ドウェア構成IDに対応するデータを読み込み、画像処
理列記憶部412に転送する。画像処理列記憶部412
は、画像処理列を記憶保持する。並列処理可能性判断部
413および第2の並列処理可能性判断部415は、画
像処理列記憶部412に保持された画像処理列の並列処
理が可能か否かを判断する。再構成データ選択部414
は、並列処理可能性判断部413または第2の並列処理
可能性判断部415の並列可能性の判断結果に基づい
て、再構成可能展開部40の再構成ハードウェア部40
3に構成すべき構成データ管理部42の構成データを選
択する。
【0090】図31は、画像処理列記憶部412および
並列処理可能性判断部413の構成例を示したものであ
る。画像処理列記憶部412は、いわゆるFIFO型記
憶メモリ412−1から構成される。また、並列処理可
能性判断部413は、画像処理比較部413−1および
並列処理可能性決定表413−2から構成される。
【0091】再構成制御部41における画像処理列の画
像処理の手続きは図32に示すようになる。まず、ステ
ップ8(S8)において、画像処理列入力部411から
入力された画像処理列は、画像処理列記憶部412に転
送される。
【0092】画像処理列記憶部412に転送された画像
処理列は、次のステップ9(S9)において、内部のF
IFO型記憶メモリ412−1に入力された順に格納さ
れる。例えば、図29に示す画像命令の場合、画像処理
列は、Code H、Code I、Code J、C
ode K、の順番でFIFO型記憶メモリ412−1
に記憶保持される。
【0093】次に、ステップ10(S10)において、
FIFO型記憶メモリ412−1の先頭のハードウェア
構成IDおよび2番目のハードウェア構成IDが、それ
ぞれ先行する画像処理および後続する画像処理として並
列処理可能性判断部413に転送され、並列処理可能性
の判断が行われる。一例として、先頭のハードウェア構
成IDおよび2番目のハードウェア構成は、初期状態に
おいて、Code H、およびCode Iであり、先
行する画像処理および後続する画像処理は、それぞれク
リップおよび色空間変換である。
【0094】次に、ステップ11(S11)において、
再構成データ選択部414において、ステップ10にお
いてなされた並列画像処理可能性判断の結果に基づい
て、それらの画像処理列(先行する画像処理もしくは後
続する画像処理または両者の画像処理)に対応する処理
回路によって、再構成ハードウェア部403が構成され
る。
【0095】最後に、ステップ12(S12)におい
て、当該再構成ハードウェア部403において画像処理
が実行される。
【0096】次に、例外処理について補足する。例外と
して、入力された画像処理列が、ただ一つの場合、つま
り画像命令が単一のハードウェア構成IDで構成される
場合は、当然前述した後続する画像処理は存在せず、F
IFO型記憶メモリ412−1の先頭のハードウェア構
成IDは、それのみが並列処理可能性判断部413に転
送される。この場合は、並列処理可能性判断部413
は、当該ハードウェア構成IDの意味する画像処理の並
列処理可能性を判断することなく、直ちに当該ハードウ
ェア構成IDを再構成データ選択部414へ転送する。
再構成データ選択部414は、当該ハードウェア構成I
Dに対応する所定の構成データによって再構成ハードウ
ェア部403を構成し、係る再構成ハードウェア部40
3が画像処理を実行する。
【0097】図33および図34は、ともに並列処理可
能性判断部413の内部の並列処理可能性決定表413
−2の例を示した図である。以下、これらの図を使用し
て上述のステップ10における画像処理列の並列処理可
能性判断の手続について詳細に説明する。
【0098】並列処理可能性判断部413は、画像処理
列比較部413−1および並列処理可能性決定表413
−2から構成される。画像処理列記憶部412のFIF
O型記憶メモリ412−1から転送された前述の先行す
る画像処理および後続する画像処理は、当該画像処理列
比較部413−1に入力される。この画像処理列比較部
413−1は、先行する画像処理および後続する画像処
理から構成される問い合わせデータを作成し、かつ該問
い合わせデータを並列処理可能性決定表413−2に転
送する。該並列処理可能性決定表413−2は、先行す
る画像処理、後続する画像処理およびそれらに関連する
並列処理可能性データを結び付けるものである。画像処
理列比較部413−1から当該問い合わせデータを受取
った並列処理可能性決定表413−2は、問い合わせデ
ータに関連する並列処理可能性データを再構成データ選
択部414へ転送する。再構成データ選択部414は、
当該並列処理可能性データに応じて、再構成ハードウェ
ア部403を構成すべき構成データを選択する。
【0099】図34は、先行する画像処理および後続す
る画像処理として、クリップ処理およびカラーマップ変
更処理を意味するCode H、およびCode Iか
ら係る問い合わせデータが構成されることを示してい
る。
【0100】並列処理可能性判断部413の並列処理可
能性決定表413−2による並列処理可能性判断は、問
い合わせデータの内容、つまり先行する画像処理および
後続する画像処理の内容によって以下の4つの場合に分
類される。
【0101】(a)先行する画像処理および後続する画
像処理がともに画像データの位置に依存する画像処理で
ある場合。 (b)先行する画像処理が画像データの位置に独立な画
像処理であり、後続する画像処理が画像データの位置に
依存する画像処理である場合。 (c)先行する画像処理画画像データの位置に依存する
画像処理であり、後続する画像処理が、画像データの位
置に独立な画像処理である場合。 (d)先行する画像処理および後続する画像処理がとも
に画像データの位置に独立な画像処理である場合。
【0102】図33および図34中の符号(a)ないし
(d)は、上記の符号に対応するものである。ここで、
図34のように画像データの位置に依存する画像処理と
しては、クリップ処理(特定領域の画像データの切り出
し処理)等が考えられ、画像データの位置に独立な画像
処理としては、カラーマップの変更処理等が考えられ
る。
【0103】(b)および(c)の場合は、並列処理可
能な場合、すなわち、先行する画像処理と後続する画像
処理とを相異なる処理回路で同時に処理できる場合であ
り、並列処理可能性決定表413−2は、並列処理「可
能」の並列処理可能性データを再構成データ選択部41
4に転送する。例えば、クリップ処理とカラーマップの
変更とは、相異なる処理回路で並列処理することができ
る。このような場合には、図36のようにCode H
およびCode Iに対応する構成データによって再構
成ハードウェア403をCode H処理回路403−
3およびCode I処理回路403−4で構成し、並
列処理することができる。
【0104】(d)の場合は、並列処理不可能な場合、
すなわち先行する画像処理と後続する画像処理とを相異
なる処理回路で同時に処理できない場合であり、並列処
理可能性決定表413−2は、並列処理「不可能」の並
列処理可能性データを再構成データ選択部414に転送
する。例えば、画像全体のRGB画像データからHVC
画像データへの第1の色空間変換処理と、画像全体のH
VC画像データからCMYK画像データへの第2の色空
間変換処理とは、相異なる処理回路で並列処理すること
はできない。なぜなら、後続する第2の色空間変換処理
は、先行する第1の色空間変換処理が決定されていなけ
れば処理できないからである。つまり、後続する第2の
色空間変換処理は、先行する第1の色空間変換処理の情
報を必要とするからである。ここで、HVC画像データ
のHは、色相(Hue)、Vは明度(Value)、C
は、彩度(Chroma)を意味する。このような場
合、図36に示すように画像全体のRGB画像データか
らHVC画像データへの第1の色空間変換処理を行うC
ode I処理回路403−5および画像全体のHVC
画像データからCMYK画像データへの第2の色空間変
換処理回路403−6によって再構成ハードウェア40
3を構成し、逐次処理することができる。あるいは、ま
ず、画像全体のRGB画像データからHVC画像データ
への第1の色空間変換処理を行うCode I処理回路
のみによって再構成ハードウェア403を構成し、係る
処理を実行し、続いて、画像全体のHVC画像データか
らCMYK画像データへの第2の色空間変換処理を行う
Code I処理回路のみによって再構成ハードウェア
403を構成し、係る処理を行うようにしてもよい。
【0105】(a)の場合は、並列処理可能な場合とそ
うでない場合とが考えられ、並列処理可能性決定表41
3−2の並列処理可能性データは「不定」となるが、こ
の「不定」となった並列処理可能性データは、再構成デ
ータ選択部414へは転送されない。この(a)の場合
に、並列処理可能性判断部413は、画像処理列比較部
413−1から並列処理可能性決定表413−2へ転送
された前記問合わせデータを、第2の並列処理可能性判
断部415に転送する。該第2の並列処理可能性判断部
415において並列処理可能性の判断を行い、その判断
結果(並列処理可能又は並列処理不可能)を並列処理可
能性データとして再構成データ選択部414へ転送す
る。
【0106】図35は、該第2の並列処理可能性判断部
415が第2の並列処理可能性決定表41から構成され
ていることを示す。例えば、先行する画像処理が第1の
クリップ処理であり、後続する画像処理が第2のクリッ
プ処理であるとき、第1のクリップ処理と第2のクリッ
プ処理の対象とする領域を各処理が相互に参照しない場
合と参照する場合によって並列処理可能か否かを区別す
ることができる。図35のように、それらのクリップ処
理の対象とする領域が重複しているとき、すなわち係る
画像データが排他的でないときには、相異なる処理回路
で並列処理することはできない。よって、該第2の並列
処理可能性判断部415は、再構成データ選択部414
に並列処理「不可能」の画像処理可能性データを転送す
る。一方、それらのクリップ処理の対象とする領域が重
複していないとき、すなわち係る画像データが排他的で
あるときには、相異なる処理回路で各クリップ処理を並
列処理することができる。よって、該第2の並列処理可
能性判断部415は、再構成データ選択部414に並列
し処理「可能」の画像処理可能性データを転送する。前
者の場合、すなわち並列処理できない場合には、図36
に示すように、先行する第1のクリップ処理を行うCo
de H処理回路403−9および後続する第2のクリ
ップ処理を行うCode H処理回路403−10によ
って再構成ハードウェア403を構成し、逐次処理を行
なうことができる。あるいは、再構成ハードウェア40
3を単一のCode H処理回路で構成し、まず、先行
する第1のクリップ処理を行い、続いて後続する第2の
クリップ処理を行なうようにすることもできる。後者の
場合、すなわち並列処理できる場合には、図36に示す
ように複数のCode H処理回路403−7および4
03−8によって再構成ハードウェア403を構成し、
並列処理することができる。
【0107】なお、図36中の符号(b)乃至(e)
は、図33乃至図35中の符号および前述の説明におけ
る符号と一致している。
【0108】並列処理可能性決定表413−2は、デー
タベースとして実装することもできる。図34は、先行
する画像処理、後続する画像処理およびそれらに関する
並列処理可能性データをデータベースとして表現した場
合に、画像処理列比較部413−1から問合わせデータ
として「先行する画像処理がクリップ処理」かつ「後続
する画像処理が色変換処理」が入力されたときに、並列
処理可能性決定表413−2から再構成データ選択部4
14へ並列処理可能性データとして「可能」が出力され
ているようすを表す。登録される先行する画像処理又は
後続する画像処理としては、他に「拡大」又は「画素値
の反転」などが考えられる。同様に、第2の並列処理可
能性決定表41もデータベースとして実装することもで
きる。
【0109】画像処理列記憶部412における画像処理
列を格納するための記憶メモリは、上記のようなFIF
O型記憶メモリではなく、いわゆるスタック型記憶メモ
リとすることができる。この場合には、前記の先行する
画像処理および後続する画像処理として、最初に格納し
た画像処理および二番目に格納した画像処理をそれぞれ
並列処理可能性判断部413の画像処理列比較部413
−1に転送できるように再構成制御部41を構成する必
要がある。
【0110】なお、上記の説明で並列処理不可能とした
場合であっても、従来技術を用いて画像データを適切な
部分領域に分割して並列処理を実行することは、もちろ
ん可能である。
【0111】次に、前記の代替できる部分について説明
する。前記並列処理可能性判断部413は、処理すべき
画像データの位置に依存する画像処理と該画像データの
位置に独立な画像処理との区別により並列処理可能性の
可否を判断することの代替として、処理すべき画像デー
タの画素値に依存する画像処理と該画像データの画素値
に独立な画像処理との区別により並列処理可能異性の可
否を判断するように並列処理可能性決定表413−2を
構成することもできる。また、第2の並列処理可能性判
断部415は、比較した前記画像処理列がともに処理す
べき画像データの画素値に依存する画像処理である場合
には、さらに参照する該画像データの位置を比較するこ
とによって、相異なる処理回路が相互に重複した画像デ
ータを参照するか否かの区別にり並列処理可能性の可否
を判断するように第2の並列処理可能性決定表41を構
成することもできる。
【0112】例えば、いわゆるカラーマップ付きの画像
データの画像処理を想定した場合に、画像データの画素
値に独立な画像処理としてカラーマップの削除なども考
えられる。また、画像データの画素値に依存する画像処
理としていわゆる畳み込みフィルタリング処理などが考
えられる。
【0113】
【発明の効果】上述したように本発明の印刷処理装置に
おいては、並列処理可能性判断手段によって、処理すべ
き連続した複数の画像処理列の先頭から順に、連続した
二つの画像処理列の機能を比較し、係る画像データの位
置に依存する画像処理と係る画像データの位置に独立な
画像処理とを区別することによって、当該画像処理列が
相異なる処理回路で並列処理可能かどうかを判断する。
【0114】さらに、ハードウェア構成制御部は、再構
成データ選択手段によって、当該連続した二つの画像処
理列が並列処理可能な場合は再構成ハードウェア部をそ
れぞれ相異なる処理回路で構成するように再構成データ
を選択し、そうでない場合は該画像処理列のうち先行す
る画像処理に対応する所定の処理回路で再構成ハードウ
ェア部を構成するように再構成データを選択する。
【0115】画像データの位置に依存する画像処理を実
行する処理回路は、部分領域データの切り出しなど画像
データの位置に依存する画像処理を行なう。画像データ
の位置に独立な処理を行なう画像処理を実行する処理回
路は、いわゆるカラーマップの変更によるガンマ補正な
ど画像データの位置に独立な画像処理を行なう。このよ
うに画像データの位置に依存する画像処理を実行する処
理回路と画像データの位置に独立な処理を行なう画像処
理を実行する処理回路とは、並列処理する。つまり相互
に独立に同時に動作することが可能であり、単一の処理
回路で逐次処理した場合に比べて高速な処理をすること
が可能となる。再構成ハードウェア部は、このような並
列処理可能な複数の処理回路によって並列処理を行な
う。
【0116】また、ハードウェア構成制御部は、第2の
並列処理可能性判断手段によって、比較した画像処理列
がともに処理すべき画像データの位置に依存する画像処
理である場合には、さらに参照する該画像データの位置
を比較し、相異なる処理回路が相互に重複した画像デー
タを参照するか否かの区別により並列処理可能性の可否
を判断する。相異なる処理回路が相互に重複した画像デ
ータを参照しない場合には、前記再構成データ選択手段
によって、当該画像データを各処理回路に分割して並列
処理を行なう。一方、相異なる処理回路が相互に重複し
た画像データを参照する場合は、所定の処理回路におい
て当該画像データを分割せずに逐次処理する。
【0117】以上のように本発明の印刷処理装置によれ
ば、連続する画像処理列に対して係る画像処理の内容、
すなわち画像処理の機能又は属性に応じた並列処理を行
なうことができ、高速な画像処理を行なうことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の印刷処理装置の一実施例を示すブ
ロック構成図である。
【図2】 カラーページプリンタの構成の説明図であ
る。
【図3】 中間データ生成部を示すブロック図であ
る。
【図4】 アウトラインベクターを説明する図であ
る。
【図5】 ベジエ曲線の再帰的な分割を説明する図で
ある。
【図6】 台形データを説明する図である。
【図7】 台形データのバンド境界での分割を説明す
る図である。
【図8】 台形データのデータ形式の一例を説明する
図である。
【図9】 台形データへの画像データの対応を説明す
る図である。
【図10】 再構成可能展開部のブロック図である。
【図11】 入力バッファとバンドバッファの使用方法
について説明する図である。
【図12】 再構成制御部が再構成ハードウェア部を制
御する手順を示すフローチャートである。
【図13】 構成データ管理部の構成を示す図である。
【図14】 再構成ハードウェア部の構成例を示すブロ
ック図である。
【図15】 図14のFPGAユニットの構成を説明す
る図である。
【図16】 図15の論理ブロックを説明する図であ
る。
【図17】 図15のクロスポイントスイッチを説明す
る図である。
【図18】 図15のスイッチマトリックスを説明する
図である。
【図19】 再構成ハードウェア部の構成の一例を示す
図である。
【図20】 台形データ描画を説明する図である。
【図21】 台形描画回路の機能ブロック図である。
【図22】 座標計算部の機能ブロック図である。
【図23】 エッジ描画部の機能ブロック図である。
【図24】 伸長処理回路の機能ブロック図である。
【図25】 解像度変換回路のブロック図である。
【図26】 色空間変換回路の機能ブロック図である。
【図27】 色空間変換の線形補間の過程を示す図であ
る。
【図28】 展開処理部をアクセラレータとして利用す
る場合の変換処理部と展開処理部の関係を示す図であ
る。
【図29】 画像処理列の一例を説明する図である。
【図30】 再構成制御部を示すブロック図である。
【図31】 画像処理列記憶部および並列処理可能性判
断部を示すブロック図である。
【図32】 再構成制御部における画像処理の手続きの
一例を示した流れ図である。
【図33】 並列処理可能性決定表の一例を示した図で
ある。
【図34】 並列処理可能性決定表の一例を示した第2
の図である。
【図35】 第2の並列処理可能性決定表の一例を示し
た図である。
【図36】 再構成ハードウェア部の構成の一例を示す
第2の図である。
【符号の説明】
1 印刷データ作成部 2 印刷データ入力部 3 変換処理部 4 展開処理部 5 出力部 31 字句解析部 32 中間データ生成部 33 中間データ記憶部 40 再構成可能展開部 41 再構成制御部 42 構成データ管理部 50 ビデオインターフェース 51 半導体レーザ走査装置 52 感光体ドラム 53 帯電器 54 ロータリー現像器 55 転写ドラム 56 クリーナー 57 定着器 58 用紙の搬送経路 510 赤外半導体レーザ 511 レンズ 512 ポリゴンミラー 310 トークン解釈部 311 命令実行部 312 画像処理部 313 描画状態記憶部 314 ベクターデータ生成部 315 フォント管理部 316 マトリックス変換部 317 ショートベクター生成部 318 台形データ生成部 319 バンド分解管理部 401 印字データ転送制御部 402 メモリ部 403 再構成ハードウェア部 404 中間データ転送制御部 405 リフレッシュ制御部 406 アービトレーション部 402−1 入力バッファA 402−2 入力バッファB 402−3 バンドバッファA 402−4 バンドバッファB 402−5 ワーク領域 421 変換テーブル 422 構成コード記憶領域 423 制御部 423−1 読み出し制御部 423−2 追加更新部 403−1 Code A処理回路 403−2 Code G処理回路 461 台形描画回路 462 スクリーン処理回路 481 伸張処理回路 482 解像度変換回路 483 色空間変換回路 484 台形描画回路 485 スクリーン処理回路 463 中間データ入力部 464 座標計算部A 465 座標計算部B 466 エッジ描画部 467 DDAパラメータ計算部 468 DDA処理部 469 座標更新部 470 アドレス計算部 471 マスク演算部 472 データ演算部 473 RmodW処理部 481−1 中間データ入力部 481−2 ハフマン複号化部 481−3 逆量子化部 481−4 逆DCT部 481−5 書き込み部 482−1 画素データ入力部 482−2 補間処理部 482−3 画素アドレス計算部 482−4 書き込み部 483−1 画素データ入力部 483−2 テーブル変換部 483−3 補間処理部 483−4 書き込み部 411 画像処理列入力部 412 画像処理列記憶部 413 並列処理可能性判断部 414 再構成データ選択部 415 第2の並列処理可能性判断部 412−1 FIFO型記憶メモリ 413−1 画像処理列比較部 413−2 並列処理可能性決定表 415−1 第2の並列処理可能性決定表 403−3、7、8、9、10 Code H処理回路 403−4、5、6 Code I処理回路

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも文字、図形、画像の描画要素
    のいずれかを有し、所定の描画命令で記述された印刷デ
    ータを入力する入力手段と、 前記印刷データの内容に基づいて、前記入力手段に入力
    された印刷データの描画要素およびハードウェア構成情
    報を含む変換印刷データ形式に変換する変換手段と、 前記変換手段で変換された変換印刷データに含まれる前
    記ハードウェア構成情報に応じて構成を変更し、前記変
    換印刷データの展開処理を実行するハードウェアと、 前記ハードウェアで展開処理された前記変換印刷データ
    を出力する出力手段とを備えた印刷処理装置において、 処理すべき連続した複数の画像処理列の連続する2つの
    画像処理列の処理内容を比較し、該連続する2つの画像
    処理列が前記ハードウェア中の相異なる処理回路におい
    て並列処理可能か否かを判断する並列処理可能性判断手
    段と、 前記並列処理可能性判断手段において並列処理可能と判
    断された連続する2つの画像処理列に対しては、該連続
    する2つの画像処理列に対応するそれぞれ相異なる処理
    回路によって前記ハードウェアを構成し、前記並列処理
    可能性判断手段において並列処理不可能と判断された連
    続する2つの画像処理列に対しては、該連続する2つの
    画像処理列中、先行する画像処理に対応する処理回路に
    よってハードウェアを構成するハードウェア構成制御手
    段と、 を有することを特徴とする印刷処理装置。
  2. 【請求項2】 前記並列処理可能性判断手段は、前記連
    続する2つの画像処理列各々について、処理すべき画像
    データの位置に依存する画像処理であるか、画像データ
    の位置に独立な画像処理であるかを判断することによっ
    て、並列処理可能性の可否を判断することを特徴とする
    請求項1に記載の印刷処理装置。
  3. 【請求項3】 前記並列処理可能性判断手段は、前記連
    続する2つの画像処理列の両者が、画像データの位置に
    依存する画像処理である場合は、さらに該連続する2つ
    の画像処理各々において参照する画像データの重複性を
    判断することによって、並列処理可能性の可否を判断す
    ることを特徴とする請求項2に記載の印刷処理装置。
  4. 【請求項4】 前記並列処理可能性判断手段は、前記連
    続する2つの画像処理列各々について、処理すべき画像
    データの画素値に依存する画像処理であるか、画像デー
    タの画素値に独立な画像処理であるかを判断することに
    よって、並列処理可能性の可否を判断することを特徴と
    する請求項1に記載の印刷処理装置。
  5. 【請求項5】 前記並列処理可能性判断手段は、前記連
    続する2つの画像処理列の両者が、画像データの画素置
    に依存する画像処理である場合は、さらに該連続する2
    つの画像処理各々において参照する画像データの重複性
    を判断することによって、並列処理可能性の可否を判断
    することを特徴とする請求項4に記載の印刷処理装置。
  6. 【請求項6】 処理すべき単一または複数の画像処理列
    は、各画像処理に対応するハードウェア構成情報を有す
    る情報列として表現されることを特徴とする請求項1に
    記載の印刷処理装置。
JP14743697A 1997-06-05 1997-06-05 印刷処理装置 Expired - Fee Related JP3834935B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14743697A JP3834935B2 (ja) 1997-06-05 1997-06-05 印刷処理装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14743697A JP3834935B2 (ja) 1997-06-05 1997-06-05 印刷処理装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10337932A true JPH10337932A (ja) 1998-12-22
JP3834935B2 JP3834935B2 (ja) 2006-10-18

Family

ID=15430297

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14743697A Expired - Fee Related JP3834935B2 (ja) 1997-06-05 1997-06-05 印刷処理装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3834935B2 (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007527559A (ja) * 2003-04-03 2007-09-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ランタイム構成可能仮想ビデオパイプライン
JP2008009697A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及びプログラム
US8334989B2 (en) 2009-04-07 2012-12-18 International Business Machines Corporation Printing device and method for parallel processing of data
JP2014164551A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Renesas Electronics Corp 画像処理lsi及び画像処理プログラム
JP2015016585A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及びプログラム
JP2016016573A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置および画像形成装置
US20160282826A1 (en) * 2015-03-24 2016-09-29 Fujitsu Limited Operational control management apparatus and operational control management method
CN112819509A (zh) * 2021-01-18 2021-05-18 上海携程商务有限公司 自动筛选广告图片的方法、系统、电子设备和存储介质

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5438358B2 (ja) 2009-04-13 2014-03-12 キヤノン株式会社 データ処理装置及びその制御方法

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007527559A (ja) * 2003-04-03 2007-09-27 コーニンクレッカ フィリップス エレクトロニクス エヌ ヴィ ランタイム構成可能仮想ビデオパイプライン
JP2008009697A (ja) * 2006-06-29 2008-01-17 Fuji Xerox Co Ltd 画像処理装置及びプログラム
US8334989B2 (en) 2009-04-07 2012-12-18 International Business Machines Corporation Printing device and method for parallel processing of data
JP2014164551A (ja) * 2013-02-26 2014-09-08 Renesas Electronics Corp 画像処理lsi及び画像処理プログラム
US9672643B2 (en) 2013-02-26 2017-06-06 Renesas Electronics Corporation Image processing LSI and image processing program
US10096135B2 (en) 2013-02-26 2018-10-09 Renesas Electronics Corporation Image processing LSI and image processing program
JP2015016585A (ja) * 2013-07-09 2015-01-29 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置及びプログラム
JP2016016573A (ja) * 2014-07-08 2016-02-01 富士ゼロックス株式会社 画像処理装置および画像形成装置
US20160282826A1 (en) * 2015-03-24 2016-09-29 Fujitsu Limited Operational control management apparatus and operational control management method
US10496059B2 (en) 2015-03-24 2019-12-03 Fujitsu Limited Operational control management apparatus and operational control management method
CN112819509A (zh) * 2021-01-18 2021-05-18 上海携程商务有限公司 自动筛选广告图片的方法、系统、电子设备和存储介质
CN112819509B (zh) * 2021-01-18 2024-03-26 上海携程商务有限公司 自动筛选广告图片的方法、系统、电子设备和存储介质

Also Published As

Publication number Publication date
JP3834935B2 (ja) 2006-10-18

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6219149B1 (en) Print processing apparatus
US7436531B2 (en) Systems and methods for using multiple processors for imaging
US7009622B2 (en) Image processing apparatus, image processing method, and image processing program
JP3834935B2 (ja) 印刷処理装置
JP3125863B2 (ja) 印刷処理装置
US6995862B1 (en) Image processing apparatus and method and computer program product
JP3885282B2 (ja) 印刷データ処理装置および印刷データ処理方法
JPH10151815A (ja) 印刷処理装置
JPH11165434A (ja) 描画処理装置
JP3640133B2 (ja) 印刷処理装置
JP2000013601A (ja) 印刷情報処理装置、中間データ生成装置および方法
JPH111032A (ja) 印刷処理装置
JP2000335021A (ja) 画像処理装置及び画像処理方法
JP2001096854A (ja) 印刷処理装置および印刷処理方法
JP2000255116A (ja) 印刷処理装置および印刷処理方法
JP3755265B2 (ja) 印刷処理装置
JP2004334533A (ja) 画像処理装置および画像処理方法
JP3671633B2 (ja) 印刷データ処理装置
JPH11144062A (ja) 印刷処理装置
JPH11232062A (ja) 印刷処理装置
JPH10157217A (ja) 印刷処理装置
JPH11235849A (ja) 画像処理装置および画像処理装置のデータ処理方法およびコンピュータが読み出し可能なプログラムを格納した記憶媒体
JP3700363B2 (ja) 印刷処理装置
JPH11119930A (ja) 印刷処理装置および方法
JPH10147019A (ja) 印刷処理装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20060309

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060418

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060704

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20060717

R150 Certificate of patent (=grant) or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100804

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110804

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120804

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees