JPH11227216A - ヘッド構成部品の加工方法及びインクジェットヘッド - Google Patents

ヘッド構成部品の加工方法及びインクジェットヘッド

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JPH11227216A
JPH11227216A JP2876298A JP2876298A JPH11227216A JP H11227216 A JPH11227216 A JP H11227216A JP 2876298 A JP2876298 A JP 2876298A JP 2876298 A JP2876298 A JP 2876298A JP H11227216 A JPH11227216 A JP H11227216A
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Japan
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processing
head
machining
filler
long
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JP2876298A
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Naoki Matsui
直樹 松井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 振動板20の加工時における駆動部38の破
損を防止する。 【解決手段】 機械加工により振動板20の長手方向に
複数の長溝44を所定間隔をもって形成した後、長溝4
4に充填剤46を充填し、長溝44の間の残留部45に
長溝47を形成することで駆動部38を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、インクジェットヘ
ッドを構成する部品の加工方法、及びこの加工方法によ
り加工された圧電部材を用いたインクジェットヘッドに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、インクジェットヘッドとして、複
数のインク収容用長溝とこれらの長溝に連通したノズル
とを有するノズル部材と、それぞれの長溝に対応して配
置された圧電部材からなる複数の駆動部とを備え、これ
らの駆動部を変形することにより対応する長溝内のイン
クを加圧して対応するノズルから噴射するものが知られ
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このようなインクジェ
ットヘッドを用いて作成される画像の解像度は、インク
収容用長溝及び駆動部の配列ピッチにより決まる。換言
すれば、高解像度の画像を作成するインクジェットヘッ
ドを得るためには、より配列ピッチを狭くしなければな
らない。ところが、図13に示すように、一枚の圧電材
料からなる板100の片面に複数の長溝101を加工す
ることによりそれぞれ隣接する長溝101間に細長い隆
起部すなわち駆動部103を形成した振動板を利用する
インクジェットヘッドでは、駆動部103のピッチを狭
くすると当然にこの駆動部103の幅が狭くなって強度
が低下する。その結果、長溝101加工時の振動や衝撃
が当該加工中の長溝101に隣接する駆動部103にそ
のまま伝達し、この隣接する駆動部103が破損した
り、これに亀裂を生じたりする危険が高い。
【0004】特に、インクジェットヘッドの駆動部10
3は低強度の圧電セラミックスで形成されているので、
溝101の加工時に駆動部103を損傷することが多
く、インクジェットヘッドの歩留まりが悪いという問題
があった。また、駆動部103の損傷を防止するために
溝101の加工速度を落とさざるを得ず、駆動部103
の加工により長い時間を要するという問題があった。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の問題を解消するた
めに、本発明に係るヘッド構成部品の加工方法は、
(a)ヘッドを構成する部品に該部品の一部を切除する
第1の機械加工を施す工程と、(b)上記工程(a)で
切除された部品の一部に充填材を充填する工程と、
(c)上記工程(b)の後に、上記部品に該部品の一部
を切除する第2の機械加工を施す工程と、を含むもので
ある。
【0006】本発明の具体的な形態では、上記工程
(a)の第1の機械加工は、所定の間隔を置いて複数の
長溝を平行に形成する加工である。また、上記工程
(c)の第2の機械加工は、上記第1の機械加工で形成
された隣接する溝の間にこれらの溝と平行に長溝を形成
する加工、又は上記工程第2の機械加工は、上記第1の
機械加工で形成された複数の長溝の長手方向と所定の角
度をなす方向に少なくとも一つの長溝を形成する加工で
ある。
【0007】本発明の別の形態は、上記工程(b)で充
填された充填材を上記工程(c)の後に除去する工程
(d)を含む。
【0008】本発明の他の形態は、上記工程(c)で機
械加工された部分に充填材を充填する工程(e)を含
む。
【0009】本発明のインクジェットヘッドは、上記加
工方法により加工されたヘッド構成部品を利用したもの
で、平行に伸びる複数の長溝状インク収容キャビティと
これら複数のキャビティにそれぞれ連通したインク吐出
用ノズルとを備えたインク収容部材と、上記複数のキャ
ビティにそれぞれ対応して設けられた複数の加圧部材と
を有し、各加圧部材の変形に基づいて、該加圧部材に対
応するキャビティ内のインクを対応するノズルから吐出
するインクジェットヘッドにおいて、上記複数の加圧部
材はそれぞれ、上記請求項1、2、4又は5のいずれか
の方法において上記工程(a)と工程(c)でそれぞれ
形成された長溝の間に位置するヘッド構成部品の一部で
あることを特徴とする。
【0010】なお、本発明を定義するために用いられて
いる「長溝」は、物体中にあって底面とこれを挟む2つ
の側面又はこれらに対応する部分を有する曲面により形
成される溝に限らず、板状の部材の一方の面からこれに
対向する他方の面に貫通するスリットも含むと理解すべ
きである。
【0011】
【発明の作用及び効果】上述した本発明によれば、第2
の機械加工によりヘッド構成部品の一部を切除する前
に、第1の機械加工で切除されたヘッド構成部品の切除
部分は充填材で充填されて補強されているので、この第
2の機械加工時に発生する振動や衝撃によって、第1の
機械加工で切除された部分に隣接する部分が損傷した
り、そこに亀裂を生じることがない。
【0012】特に、第1の機械加工と第2の機械加工に
より複数の長溝を近接して形成する場合でも、第1の機
械加工で形成された長溝は充填材で補強されているの
で、隣接する長溝の間に第2の機械加工で長溝を形成し
ても、そのときの衝撃や振動により、隣接する長溝の間
に形成された細長い残留隆起部が損傷したり、そこに亀
裂を生じることがない。
【0013】そのため、例えば、圧電材料からなる一枚
の板に多数の細長い駆動部を平行に狭いピッチで形成す
る場合でも、これらの駆動部を損傷したり、そこに亀裂
を生じることがないので、高解像度用のヘッド構成部品
及びインクジェットヘッドを高い歩留まりをもって製造
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して本発明
の好適な実施の形態を説明する。図1は、インクジェッ
トプリンタの一部を示す。このプリンタ3は、記録紙5
を矢印y方向に搬送するための搬送機構7と、記録紙5
の上面に画像を記録するためのインクを収容したカート
リッジ9と、このカートリッジ9を記録紙5の搬送方向
y方向と直交するx方向に往復移動させる走査機構11
とを備えている。カートリッジ9は、本実施形態では箱
形の容器を備えており、記録紙に対向する一側部に、本
発明に係るインクジェットヘッド1を有する。
【0015】図2はヘッド1の正面を部分的に拡大して
示しており、図3は図2のII−II線に沿ったヘッド
1の断面を示している。これらの図に示すように、ヘッ
ド1は、その中央線13を挟んで隣接する第1ヘッド部
12(第1ヘッド領域)と第2ヘッド部14(第2ヘッ
ド領域)とで構成されている。ヘッド1はまた、画像記
録時に記録紙5に対向する平板状のノズルプレート16
を備えている。ノズルプレート16は、記録紙5に対向
する第1面16aに対して反対側に位置する第2面16
bに電気鋳造又はフォトリソグラフィー等の加工技術を
適用して、第1ヘッド部12と第2ヘッド部14のそれ
ぞれに、インクを収容する複数の長溝すなわち加圧室2
6、27と、補給用インクを収容する補給室30、31
と、各加圧室26、27に対応して設けられ、この加圧
室26、27を補給室30、31に連通する通路32、
33と、各加圧室26、27に対応して設けられ、この
加圧室26、27のインクを吐出する複数のノズル3
4、35が形成されている。
【0016】また、ノズルプレート16の第2面16b
にはフィルムからなるダイヤフラム(隔壁)18が貼り
付けてあり、これにより上記第2面16b上にある加圧
室26、27、補給室30、31、通路32、33の開
口部がそれぞれ閉鎖されている。インクは、図示しない
貯蔵部に収容されており、この貯蔵部から補給室30、
31、通路32、33を介して各加圧室26、27に供
給される。
【0017】各ヘッド部12、13において、複数の加
圧室26、27はヘッド中央線13とほぼ直交する方向
に所定の間隔を置いて平行に形成されている。また、各
ノズル34、35は、加圧室26、27の中央線寄りに
この中央線から所定の距離を置いて設けられ、各加圧室
26、27の内部を第1面16aに隣接する大気に連通
している。なお、ノズル34、35は第1面16aに向
けて次第に細くなるようにテーパが付けられているが、
その内面形状はいかなる形状としてもよい。
【0018】ダイヤフラムを挟んでノズルプレートの反
対側には、第1ヘッド部12と第2ヘッド部14に対応
してそれぞれ振動板20、21が配置されている。これ
らの振動板20、21は周知の圧電材料で形成されてい
る。各振動板20、21はまた、図4に示すように、後
に詳述する本発明の加工方法を用いて、ノズルプレート
16の加圧室26、27と同一の間隔を置いて複数の長
溝を平行に形成することにより、隣接する長溝の間にそ
れぞれ細長い隆起部すなわち駆動部38、39が形成さ
れており、これらの駆動部38、39をノズルプレート
16の加圧室26、27にそれぞれ対向させて固定され
ている。
【0019】ダイヤフラム18に接する駆動部38、3
9の第1面38a、39aにはそれぞれ導電材料からな
る個別電極が設けてあり(図示せず)、ダイヤフラム1
8と反対側にある振動板20、21の第2面20b、2
1bには同一の導電材料からなる共通電極の層が設けて
ある(図示せず)。そして、例えば、駆動部38、39
に設けた各個別電極はダイヤフラム18に設けた対応す
るプリント電極を介して外部に引き出され、振動板2
0、21に設けた共通電極は中央線と平行な方向に延長
されて外部に引き出され、これら各個別電極と共通電極
の引き出し部がそれぞれ画像信号出力部に接続されてい
る。振動板20、21は、駆動部38、39を含めて、
板厚方向(第1面38a、39a及び第2面20b、2
1bと直交する方向)に分極されている。
【0020】これにより、第2面20b、21bに設け
た電極と駆動部38、39の第1面38a、39aに設
けた電極との間に所定の電圧を印加すると、これらの電
極の間にある駆動部38、39が板厚方向に変形し、そ
の変形がダイヤフラム18を介して対応する加圧室2
6、27のインクに伝達されるようになっている。な
お、電極を配置する場所はこれに限るものでなく、電圧
を印加することによりそれぞれの駆動部38、39を板
厚方向に変形できる場所であればいかなる場所であって
もよいし、振動板20、21の第1面20a、21a及
び第2面20b、21bと平行な平面に沿って伸びる複
数の電極を振動板20、21の内部に配置してもよい。
【0021】また、各振動板20、21の外側であって
中央線13とは反対側には、振動板20、21と同一の
厚みを有する支持部材22が設けてあり、補給室26、
27に接するダイヤフラム18の部分を支持している。
さらに、ダイヤフラム18と接する面とは反対側にある
振動板20、21及び支持部材22のそれぞれの第2の
面20b、21b及び22bはベースプレート23に接
着されて支持されている。
【0022】このように構成されたヘッド1の動作を説
明する。ある個別電極と共通電極との間に画像信号出力
部から所定の電圧(画像信号)が印加されると、対応す
る駆動部38、39が振動板20、21の板厚方向に変
形する。この変形はダイヤフラム18を介して加圧室2
6、27のインクに伝達され、これにより加圧室26、
27のインクが加圧され、ノズル34、35からインク
滴が飛翔する。飛翔したインク滴は記録紙5に付着す
る。そして、カートリッジ9が用紙搬送y方向と直交す
るx方向に移動し、画像信号に対応した画像が記録紙5
に記録される。
【0023】振動板20の加工方法について説明する。
なお、振動板21の加工方法は振動板20の加工方法と
同一であるためその説明を省略する。まず、図5に示す
ように、振動板20の原板を用意する。次に、この振動
板20をその板厚方向に分極し、後に個別電極と共通電
極として利用する電極を適当なめっき法で原板の上面4
1と下面42に設ける。なお、原板にまず電極を形成し
た後、これらの電極間に高圧を印加することで原板を分
極してもよい。また、個別電極となる電極については、
後に個別電極として利用される部分だけを形成してもよ
い。
【0024】次に、図6に示すように、原板の上面41
に、所定の間隔を置いて複数の長溝を44平行に形成す
る(第1の溝加工)。この溝加工は、例えば、円盤状の
ダイシングソー又は針金状のワイヤーソーを用いて行う
のが好ましい。また、例えば、溝加工により形成される
長溝44の間隔44aは約400μm、幅44bは約1
00μm、深さ44cは約1000μm、隣接する長溝
44の間に形成された各残留部45の幅45aは約30
0μmである。
【0025】続いて、図7に示すように、各長溝44に
充填材46を充填する。充填材46は、次の加工工程で
残留部45に溝加工を施す際に生じる衝撃や振動により
この残留部が損傷するのを防止できる硬化強度(例え
ば、ヤング率が50kgf/mm2)を有するのが好ま
しい。また、後に充填材46を溶融して除去する場合
は、この充填材46は熱により容易に溶融するものが好
ましい。これら2つの条件を満たす充填材46として、
例えば、エポキシ系接着剤アラルダイトAZ−15(日
本チバガイキー株式会社製)に平均粒径2μmのガラス
ビーズを分散させたものがある。
【0026】次に、図8に示すように、第1の溝加工で
使用したソーと同一のものを用いて、各残留部45の長
手方向中央線に、最初の溝加工と同一の大きさ(幅は約
100μm、深さは約1000μm)の長溝47を形成
する(第2の溝加工)。
【0027】最後に、長溝44に充填した充填材46を
加熱溶融して除去し、図9に示すように、所定の間隔を
置いて複数の長溝44、47を平行に形成した振動板2
0を得る。
【0028】この加工技術によれば、第2の溝加工時、
第1の溝加工時に形成された長溝44に充填材46が充
填されて各残留部45がその両側から補強されているの
で、この残留部45に機械加工を施しても、そのときの
振動や衝撃により残留部45が損傷する危険は殆どな
い。また、充填材46はこれを加熱することで容易に除
去できるので、形成された長溝44にストレスを与える
ことが殆どない。
【0029】一般に、振動板20の原板にダイシングソ
ーを用いて長溝44を加工する場合、長溝44の最終加
工段階(すなわち、長溝終端部の加工時)に、この長溝
終端部に隣接する残留部45一端側を損傷したり、そこ
に亀裂を発生する傾向がある。そこで、上記説明では、
第2の溝加工前に第1の溝加工で形成した長溝44をそ
の全長に亘って充填材46で補強したが、図10に示す
ように、第1の溝加工で形成した長溝44の終端側だけ
に充填材46を充填して残留部45を補強するようにし
てもよい。
【0030】比較実験:本発明の加工方法A,Bと従来
の加工方法Cで振動板20を作成し、それぞれについて
不良品(破損、亀裂)の発生率を求めた。加工方法Aで
は、振動板20の原板に第1の長溝44を形成し、形成
した長溝44に充填材46を充填し、第1の長溝44と
同一の大きさの第2の長溝47をそれぞれの残留部45
に形成した。加工方法Bでは、第1の長溝44の加工し
た後、第1の長溝44の終端側だけに充填材46を充填
した。従来方法では、充填材46を用いることなく、原
板の一側部側から順番に長溝を形成した。各加工方法に
おいて、溝加工にはワイヤーソーを利用し、各原板に1
00個の長溝を形成した。各加工方法で最終的に加工さ
れた振動板20における駆動部38の高さ(H)と駆動
部38の幅(D)及びアスペクト比(H/D)、長溝4
4の加工速度、充填材46の硬化強度(硬化状態でのヤ
ング率)、良品率を図11に示す。
【0031】この図11から、従来の加工方法Cでは、
アスペクト比が2.5の場合のみ不良品が発生しなかっ
たが、アスペクト比が3.3以上の場合はいずれの不良
品が発生し、アスペクト比の増加に従って良品率が低下
し、アスペクト比が20では良品率が僅か3〜4%とな
った。また、従来の加工方法Cでは、加工速度を上げる
と良品率が著しく低下した。したがって、従来の加工方
法Cではアスペクト比が約3以上の駆動部38を高い歩
留まりをもって形成することは実質的に不可能であるこ
とが理解できる。
【0032】これに対して、本発明の加工方法Aでは、
殆どの場合、アスペクト比が20まで不良品率を皆無に
維持できる。また、加工速度を上げても不良品の発生率
に悪い影響を与えることが少ない。
【0033】本発明の他の加工方法Bでは、アスペクト
比10以下の場合には、加工方法Aと同様に、不良品の
発生率が皆無である。また、アスペクト比を13.3以
上にすると不良品の発生が認められるが、その不良品発
生率は従来方法Cの不良品発生率に比べて格段に低い。
よって、アスペクト比10までの振動板20の製造に充
分適用できる。
【0034】以上、本発明の具体的な実施形態の例を説
明したが、本発明はこれらの実施形態に限るものでな
い。例えば、第2の溝加工後に、この第2の溝加工で形
成した長溝47にも充填材46を充填すると共に、長溝
44に充填した充填材46を除去することなく保持して
駆動部38、39の補強部として利用してもよい(図1
2参照)。この場合、充填材46には硬化後のヤング率
が200kgf/mm2以下のものを使用し、この充填
材46が駆動部38、39の変形を阻害することのない
ようにするのが好ましい。
【0035】また、第1の溝加工で形成した長溝44と
平行な方向に第2の溝加工の長溝47を形成したが、第
1の溝加工で形成した長溝44と所定の角度をなす方向
(例えば、斜め方向、直交方向)に向けて第2の溝加工
で長溝47を形成する場合でも本発明は適用可能であ
る。
【0036】さらに、本発明は、圧電部材の一面に溝加
工を施して複数の細長い隆起部(駆動部)を形成するも
のに限らず、板状圧電部材の一端側から、又は対向する
両端側から、若しくは中央領域に細長い貫通孔(すなわ
ちスリット)を形成する場合にも本発明は適用可能であ
る。
【0037】さらにまた、本発明は、圧電部材に溝加工
を施す場合に限るものでなく、ヘッド構成部品の複数の
個所にその一部を除去する加工を施す場合に広く適用で
きるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係るインクジェットヘッドを備えた
プリンタの部分斜視図である。
【図2】 本発明に係るインクジェットヘッドの部分正
面図である。
【図3】 図2のII−II線断面図である。
【図4】 図3のIII−III線断面図である。
【図5】 振動板の加工方法を示す説明図である。
【図6】 振動板の加工方法を示す説明図である。
【図7】 振動板の加工方法を示す説明図である。
【図8】 振動板の加工方法を示す説明図である。
【図9】 振動板の加工方法を示す説明図である。
【図10】 振動板の加工方法を示す説明図である。
【図11】 本発明に係るヘッド構成部品の加工方法と
従来の加工方法との比較実験の結果を示す図表である。
【図12】 全ての長溝に充填剤を充填した状態の振動
板の斜視図である。
【図13】 従来の振動板の斜視図である。
【符号の説明】
1…インクジェット記録ヘッド、20、21…振動板、
38、39…駆動部、44、47…溝、46…充填剤。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)ヘッドを構成する部品に該部品の
    一部を切除する第1の機械加工を施す工程と、(b)上
    記工程(a)で切除された部品の一部に充填材を充填す
    る工程と、(c)上記工程(b)の後に、上記部品に該
    部品の一部を切除する第2の機械加工を施す工程と、を
    含むことを特徴とするヘッド構成部品の加工方法。
  2. 【請求項2】 上記工程(a)の第1の機械加工は、所
    定の間隔を置いて複数の長溝を平行に形成する加工であ
    り、 上記工程(c)の第2の機械加工は、上記第1の機械加
    工で形成された隣接する溝の間にこれらの溝と平行に長
    溝を形成する加工である、ことを特徴とする請求項1の
    ヘッド構成部品の加工方法。
  3. 【請求項3】 上記工程(a)の第1の機械加工は、所
    定の間隔を置いて複数の長溝を平行に形成する加工であ
    り、 上記工程第2の機械加工は、上記第1の機械加工で形成
    された複数の長溝の長手方向と所定の角度をなす方向に
    少なくとも一つの長溝を形成する加工である、ことを特
    徴とする請求項1のヘッド構成部品の加工方法。
  4. 【請求項4】 上記工程(b)で充填された充填材を上
    記工程(c)の後に除去する工程(d)を含むことを特
    徴とする請求項1から3のいずれかのヘッド構成部品の
    加工方法。
  5. 【請求項5】 上記工程(c)で機械加工された部分に
    充填材を充填する工程(e)を含むことを特徴とする請
    求項1から3のいずれかのヘッド構成部品の加工方法。
  6. 【請求項6】 平行に伸びる複数の長溝状インク収容キ
    ャビティとこれら複数のキャビティにそれぞれ連通した
    インク吐出用ノズルとを備えたインク収容部材と、上記
    複数のキャビティにそれぞれ対応して設けられた複数の
    加圧部材とを有し、各加圧部材の変形に基づいて、該加
    圧部材に対応するキャビティ内のインクを対応するノズ
    ルから吐出するインクジェットヘッドにおいて、上記複
    数の加圧部材はそれぞれ、上記請求項1、2、4又は5
    のいずれかの方法において上記工程(a)と工程(c)
    でそれぞれ形成された長溝の間に位置するヘッド構成部
    品の一部であることを特徴とするインクジェットヘッ
    ド。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017139432A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 コニカミノルタ株式会社 圧電素子の製造方法
JP2018058304A (ja) * 2016-10-07 2018-04-12 株式会社ディスコ 加工方法

Cited By (2)

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JP2017139432A (ja) * 2016-02-05 2017-08-10 コニカミノルタ株式会社 圧電素子の製造方法
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