JPH11226737A - サブマージアーク溶接装置 - Google Patents

サブマージアーク溶接装置

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JPH11226737A
JPH11226737A JP2985798A JP2985798A JPH11226737A JP H11226737 A JPH11226737 A JP H11226737A JP 2985798 A JP2985798 A JP 2985798A JP 2985798 A JP2985798 A JP 2985798A JP H11226737 A JPH11226737 A JP H11226737A
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JP
Japan
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slag
welding
flux
submerged arc
collecting
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JP2985798A
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Inventor
Hiroshi Yamadori
浩史 山鳥
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IHI Corp
Original Assignee
IHI Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来作業員が手作業で行っていたスラグの剥
離除去作業等を自動的に行うことができる新規なサブマ
ージアーク溶接装置の提供。 【解決手段】 溶接線に沿って走行する台車1に、その
溶接線Aをサブマージアーク溶接する溶接機2と、溶接
後のフラックスFを吸引回収するフラックス回収手段3
と、溶接ビードB上のスラグSを剥離分離するスラグ剥
離手段4と、剥離分離されたスラグSを収集するスラグ
収集手段5とを備える。これによって従来手作業で行わ
れていたフラックス回収作業やスラグ分離収集作業が自
動化されるため、大幅な労力の低減と工期の短縮等が達
成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主に船舶、橋梁、原
子力機器等の大型建造物を構築する場合に用いられる自
動溶接機の一つであるサブマージアーク溶接機を用いた
溶接装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、船舶、橋梁、原子力機器等の大
型建造物の溶接工程には、サブマージアーク(潜弧)溶
接機等の自動溶接機が用いられる場合が多い。
【0003】このサブマージアーク溶接機は、溶接線に
沿って走行する台車に、フラックスホッパや溶接心線を
供給する溶接線供給手段等を一体的に載置させたもので
あり、溶接線に沿って台車を走行させながらその溶接線
を連続して自動的に溶接するようにしたものである。す
なわち、このサブマージアーク溶接機は、フラックスホ
ッパによってその溶接線に微細な砂状のフラックスを盛
り上げるようにして供給すると共に、そのフラックス内
に溶接心線の先端を突っ込んで母材と溶接心線間に高電
圧を印可してフラックス内でアークを発生させ、その熱
で母材とフラックスを溶かすことで良好な溶接ビードを
形成しながら溶接を行うようにしたものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
サブマージアーク溶接機で溶接を行った後は、余分なフ
ラックスを回収すると共に、溶接ビード上に発生したス
ラグを除去する工程が必要となるが、従来これらの作業
は全て作業員が行っていたため、多大な労力と時間を要
するといった欠点があった。
【0005】すなわち、従来ではサブマージアーク溶接
が終了したならば、先ず、作業員が溶接線に沿って移動
しながら汎用掃除機等を用いて余分なフラックスを吸引
回収して溶接ビードを露出させた後、次に、この溶接ビ
ードの表面をハンマーで叩いてその上部に発生したスラ
グを手作業で剥離分離した後、再び、作業員が汎用掃除
機等を用いて剥離分離したスラグを吸引除去するように
なっている。そのため、作業員が溶接線に沿って何度も
往復移動しなければならず、その作業には多大な労力と
時間を要していた。従って、サブマージアーク溶接を行
った場合には、建造物全体の工期が長期化すると共に建
設コストの上昇を招くことが多かった。
【0006】そこで、本発明はこのような課題を有効に
解決するために案出されたものであり、その目的は、従
来作業員が手作業で行っていたスラグの分離除去作業等
を自動的に行うことができる新規なサブマージアーク溶
接装置を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明は、溶接線に沿って走行する台車に、その溶接
線をサブマージアーク溶接する溶接機と、このサブマー
ジアーク溶接後のフラックスを吸引回収するフラックス
回収手段と、溶接線に沿って形成された溶接ビード上の
スラグを剥離分離するスラグ剥離手段と、このスラグ剥
離手段で剥離分離されたスラグを収集するスラグ収集手
段とを備えたものである。
【0008】このように構成することにより、サブマー
ジアーク溶接工程のみならず、フラックス回収工程、ス
ラグ剥離工程、スラグ収集工程を連続して自動的に行う
ことが可能となるため、従来、作業員の手作業で行われ
ていたフラックス回収作業、スラグ剥離作業、スラグ収
集作業が不要となり、溶接作業に要する労力の大幅な低
減と工期の短縮が可能となる。
【0009】
【発明の実施の形態】次に、本発明を実施する好適一形
態を添付図面を参照しながら説明する。
【0010】図1は本発明に係るサブマージアーク溶接
装置の実施の一形態を示したものである。
【0011】図示するように、母材Mの継ぎ目である溶
接線Aに沿って走行する台車1上に、その溶接線Aをサ
ブマージアーク(SAW)溶接する溶接機2と、溶接後
の余剰のフラックスFを吸引回収するフラックス回収手
段3と、この溶接線Aに沿って形成された溶接ビード上
のスラグを剥離分離するスラグ剥離手段4と、このスラ
グ剥離手段4で剥離分離されたスラグSを収集するスラ
グ収集手段5とが一体的に載置して構成されている。
【0012】この台車1は、紙面方向に延びる基台6の
前後にそれぞれ一対づつ、合計4つの車輪7,7,7,
7が設けられていると共に、この基台6の上部には駆動
モータ8が載置されており、駆動チェーン9によって後
部側の車輪7に設けられたスプロケットホイール10を
回転駆動することで溶接線Aの側部に設けられたレール
(図示せず)に沿って母材M上を走行自在となってい
る。
【0013】サブマージアーク溶接機2は、この台車1
の進行方向先端部に載置されており、砂状のフラックス
Fを供給するフラックスホッパ11と、溶接心線12が
巻き付けられたリール13と、この溶接心線12を溶接
線A方向に送り出す心線送給部14と、この溶接心線1
2の先端部に設けられたコンタクトジョー15と母材M
間に高圧電源を印可する溶接電源部16とから主に構成
されている。これらフラックスホッパ11,リール1
3,心線送給部14,コンタクトジョー15等は従来の
サブマージアーク溶接機で用いられるものをそのまま利
用したものであり、溶接線Aに対してサブマージアーク
溶接を施すようになっている。
【0014】フラックス回収手段3は、このサブマージ
アーク溶接機2の進行方向後部に設けられており、吸込
口が溶接線A上に位置する吸引ホース17と、フラック
スFを溜める回収タンク18と、この回収タンク18に
接続された吸引ブロア19とから構成されている。その
ため、吸引ブロア19を駆動して回収タンク18内を負
圧にすることで溶接線A上のフラックスFを吸引ホース
17から吸い込んで回収タンク18内に回収するように
なっている。
【0015】スラグ剥離手段4は、このフラックス回収
手段3の進行方向後部に設けられており、溶接線Aに衝
突する複数のハンマー部材20,20…と、これら各ハ
ンマー部材20,20…を空気圧で個々に上下駆動する
エアシリンダ21,21…と、このエアシリンダ21,
21…駆動空気を供給するエアー供給部22とからなっ
ている。従って、エアシリンダ21,21…によってハ
ンマー部材20,20…を上下に激しく振動させてこれ
を溶接線Aに形成された溶接ビード上に衝突させること
で、その溶接ビード上に発生したスラグSを強制的に剥
離分離させるようになっている。
【0016】スラグ収集手段5は、スラグ剥離手段4の
進行方向後部に設けられており、上述したフラックス回
収手段3とほぼ同様な構成をしている。すなわち、吸込
口が溶接線A上に位置する吸引ホース23と、溶接線A
上のスラグSを溜める収集タンク24と、この収集タン
ク24に接続された吸引ブロア25と、吸引ホース23
の吸込口に設けられたちりとり状のスラグ収集囲い26
とから構成されており、上記スラグ剥離手段4で剥離分
離されたスラグSをスラグ収集囲い26で集めると共
に、集められたスラグSを吸引ホース23から吸い込ん
で収集タンク24内に収集するようになっている。
【0017】尚、これらフラックス回収手段3の吸引ホ
ース17,スラグ剥離手段4のエアー供給部22,スラ
グ収集手段5の吸引ブロア25及び台車1の駆動モータ
8等は、サブマージアーク溶接機2の溶接電源部16か
らの給電によってそれぞれ駆動されるようになってい
る。
【0018】次に、このように構成されたサブマージア
ーク溶接装置の作用を図1及び図2を参照しながら説明
する。
【0019】先ず、母材Mの溶接線Aに沿って台車1を
走行させながら、その先端部に位置するサブマージ(S
AW)溶接機2によってその溶接線Aに対してサブマー
ジアーク溶接を行い、溶接ビードBを形成する。
【0020】その後、この台車1が走行することによっ
てフラックス回収手段3がその溶接ビードBの部分に達
し、溶接ビードB上の余分なフラックスFを吸引ホース
17から吸い込み回収タンク18内に回収し、これによ
って溶接ビードBが露出する。
【0021】次に、この溶接ビードB部分にスラグ剥離
手段4が達し、その溶接ビードB上にハンマー部材2
0,20…を激しく衝突させてその表面に発生したスラ
グSをを機械的に剥離分離してその表面を滑らかに仕上
げる。尚、この溶接ビードBは溶接終了後に直ち(2〜
3秒)に固化し始める上に、フラックス回収手段3によ
るフラックスF回収時の吸引風によって冷却されるた
め、スラグ剥離手段4が達したときには既に充分固化し
た状態となっている。従って、ハンマー部材20,20
…の衝突によって溶接ビードBが大きく変形するような
おそれはない。
【0022】そして、最後に、このようにしてスラグS
が剥離分離された溶接ビードB上にスラグ収集手段5が
達し、スラグ収集囲い26によって散らかったスラグS
をちりとり状に収集すると共に、吸引ホース23によっ
て収集されたスラグSを収集タンク24内に収集するこ
とで一連の溶接作業が終了することになる。
【0023】このように本発明は溶接線に沿って走行す
る台車上に、サブマージアーク溶接機2と共にフラック
ス回収手段3、スラグ剥離手段4、スラグ収集手段5を
一体的に載置した構成としたことから、溶接工程と、フ
ラックス回収工程と、スラグ剥離工程と、スラグ収集工
程とを連続して自動的に行うことが可能となる。従っ
て、従来作業員の手作業で行われていたフラックス回収
作業、スラグ剥離作業、スラグ収集作業が不要となり、
大幅な労力の低減と工期の短縮が可能となる。
【0024】尚、本発明は図1に示した実施の形態に限
定されるものでないことは勿論である。例えば、上記実
施の形態ではフラックス回収手段3とスラグ収集手段5
の吸引ブロア19,25をそれぞれ別個に設けたが、こ
れらはいずれも同じ働きを成すため、一つで両方を兼用
させるようにしてすれば、軽量化と装置のコストダウン
を達成することができる。また、これら吸引ブロア1
9,25で吸い込まれるフラックスF又はスラグS中に
は細かい粒子が含まれ、これがそのまま排出される場合
もあるため、吸引ブロア19,25の吸込口にフィルタ
ー等を設けるようにしても良い。さらに、フラックス回
収手段3で回収されたフラックスFは再利用可能なた
め、回収タンク18とフラックスホッパ11を結び、回
収タンク18内に回収されたフラックスFをフラックス
ホッパ11側に送って再利用するように構成しても良
い。また、スラグ剥離手段4はハンマー部材20の衝撃
力を利用してスラグを剥離分離するようにしているが、
このハンマー部材20に代えてへら型の鋼鉄製刃先を用
い、これをエアーブローによって上下に駆動させてスラ
グを掻き取った後、掻き取ったスラグを回転ローラで細
かく粉砕するように構成しても良い。また、この台車1
に直接、あるいはケーブルを介して制御手段(図示せ
ず)を設け、この制御手段によってこれらサブマージア
ーク溶接機2,フラックス回収手段3,スラグ剥離手段
4,スラグ収集手段5を一ヶ所で集中制御するようにし
てもよいことはいうまでもない。
【0025】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、溶接工程
のみならず、フラックス回収工程、スラグ剥離工程、ス
ラグ収集工程を連続して自動的に行うことが可能とな
る。従って、従来、作業員の手作業で行われていたフラ
ックス回収作業、スラグ剥離作業、スラグ収集作業が不
要となるため、溶接作業に要する労力の大幅な低減と工
期の短縮が可能となり、建造物全体の建設コストの低減
にも寄与することができる等といった優れた効果を発揮
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態を示す全体図である。
【符号の説明】
1 台車 2 サブマージアーク溶接機 3 フラックス回収手段 4 スラグ剥離手段 5 スラグ収集手段 A 溶接線 B 溶接ビード F フラックス S スラグ W 母材

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 溶接線に沿って走行する台車に、その溶
    接線をサブマージアーク溶接する溶接機と、このサブマ
    ージアーク溶接後のフラックスを吸引回収するフラック
    ス回収手段と、溶接線に沿って形成された溶接ビード上
    のスラグを剥離分離するスラグ剥離手段と、このスラグ
    剥離手段で剥離分離されたスラグを収集するスラグ収集
    手段とを備えたことを特徴とするサブマージアーク溶接
    装置。
JP2985798A 1998-02-12 1998-02-12 サブマージアーク溶接装置 Pending JPH11226737A (ja)

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JP2985798A JPH11226737A (ja) 1998-02-12 1998-02-12 サブマージアーク溶接装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100481974B1 (ko) * 1999-12-24 2005-04-13 현대중공업 주식회사 패널 양면 3헤드 3폴 잠호 자동 용접장치
JP2009034721A (ja) * 2007-08-03 2009-02-19 Nippon Steel Corp 耐疲労特性に優れた溶接継手の製作方法およびその製作装置

Cited By (2)

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