JPH11225944A - 内視鏡システム - Google Patents

内視鏡システム

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JPH11225944A
JPH11225944A JP10037424A JP3742498A JPH11225944A JP H11225944 A JPH11225944 A JP H11225944A JP 10037424 A JP10037424 A JP 10037424A JP 3742498 A JP3742498 A JP 3742498A JP H11225944 A JPH11225944 A JP H11225944A
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JP
Japan
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actuator
endoscope
magnification
endoscope system
drive
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JP10037424A
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English (en)
Inventor
Hiroki Hibino
浩樹 日比野
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Olympus Corp
Original Assignee
Olympus Optical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光学レンズを移動させる圧電アクチュエータの
移動速度の調節範囲を十分に確保しつつ、光学レンズ移
動時に滑らかな連続画像を得ることができる内視鏡シス
テムの提供を目的としている。 【解決手段】本発明の内視鏡システムは、内視鏡と、内
視鏡の挿入部内に設けられ、圧電素子の急速変形によっ
て駆動されて内視鏡の対物光学系のレンズを移動させる
アクチュエータ33と、内視鏡と電気的に接続され、ア
クチュエータにこれを駆動させるための駆動信号を出力
するとともに、アクチュエータの駆動信号の波形の基本
周期ごとに出現するパルス数を変化させることによりア
クチュエータの駆動速度を制御する制御装置14とを具
備し、制御装置14が、40Hz以上の基本周波数でア
クチュエータの駆動速度を制御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧電素子の伸縮を
利用した衝撃力で被駆動体を駆動させる圧電アクチュエ
ータを有する内視鏡を備えた内視鏡システムに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、圧電素子の変形を利用して被駆動
体を駆動させる圧電アクチュエータが一般に知られてい
る。例えば、特開平9−192083号公報では、内視
鏡の先端部に圧電アクチュエータが配置され、観察光学
系における観察倍率の変更(変倍)、フォーカス、ズー
ムを行なうために、観察光学系の光学レンズが圧電アク
チュエータによって移動される。具体的には、圧電アク
チュエータを有する内視鏡と、内視鏡に照明光を供給す
る光源装置と、内視鏡に電気的に接続されて圧電アクチ
ュエータの駆動を制御する制御装置と、内視鏡からの画
像データを処理するCCU(カメラコントロールユニッ
ト )とによって内視鏡システムが構成され、制御装置
による制御を介して出力される駆動パルスにより圧電ア
クチュエータが往復移動され、圧電アクチュエータに接
続された光学レンズが観察光学系の光軸方向に沿って往
復移動される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】光学レンズの移動速度
すなわち圧電アクチュエータの移動速度を調節するため
に、例えば特開平9−98583号公報や特開平6−1
94559号公報では、圧電アクチュエータの駆動信号
の波形の基本周期ごとに出現するパルス数の比率すなわ
ちパルス出現率(デューティ比)を変化させている。
【0004】圧電アクチュエータの移動速度を最高速度
から非常に遅い速度までの広い範囲で調節するために
は、例えばデューティ比を100%から限りなく0%に
近いところまで調節しなければならない。そして、デュ
ーティ比を細かく設定できるように(圧電アクチュエー
タの速度調節範囲を広げることができるように)するに
は、例えば基本周期を長くすることが考えられる。しか
し、基本周期をあまり長くすると、光学レンズの移動時
に画像がコマ送り状態で間欠的に変化する不自然なもの
となり、滑らかな連続画像を得ることができない。
【0005】本発明は上記事情に着目してなされたもの
であり、その目的とするところは、光学レンズを移動さ
せる圧電アクチュエータの移動速度の調節範囲を十分に
確保しつつ、光学レンズ移動時に滑らかな連続画像を得
ることができる内視鏡システムを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
に、本発明の内視鏡システムは、内視鏡と、内視鏡の挿
入部内に設けられ、圧電素子の急速変形によって駆動さ
れて内視鏡の対物光学系のレンズを移動させるアクチュ
エータと、内視鏡と電気的に接続され、アクチュエータ
にこれを駆動させるための駆動信号を出力するととも
に、アクチュエータの駆動信号の波形の基本周期ごとに
出現するパルス数を変化させることによりアクチュエー
タの駆動速度を制御する制御装置とを具備し、前記制御
装置が、40Hz以上の基本周波数でアクチュエータの
駆動速度を制御することを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら本発明
の一実施形態について説明する。図1は、拡大式電子内
視鏡(以下、単に内視鏡という。)1を備えた内視鏡シ
ステムを概略的に示している。図示のように、内視鏡1
は、挿入部2と操作部3とからその本体が構成されてい
る。挿入部2は、可撓管部8と、可撓管部8の先端に接
続されて湾曲操作される湾曲部7と、湾曲部7の先端に
設けられ且つ各種の光学要素が組み込まれた先端構成部
6とからなる。
【0008】操作部3にはユニバーサルコード4が接続
されており、ユニバーサルコード4の先端には、光源装
置25に接続されるコネクタ5が設けられている。コネ
クタ5からはズームケーブル9が延出しており、ズーム
ケーブル9の先端にはズームコネクタ10が設けられて
いる。このズームコネクタ10には図示のように接続コ
ード11が接続されるが、接続コード11が接続されな
い場合にはキャップ10aがズームコネクタ10に装着
される。
【0009】接続コード11は、その一端にズームコネ
クタ10に対して着脱自在に接続される第1のコネクタ
12を有し、その他端にズーム制御装置14に対して着
脱自在に接続される第2のコネクタ13を有している。
ズーム制御装置14には、速度調節つまみ15が設けら
れている。また、ズーム制御装置には、フットスイッチ
16に接続される接続コード17と、挿入部2に取り付
けられたシーソー型のズーム用リモコンスイッチ18に
接続される接続コード19とが着脱自在に接続されてい
る。
【0010】ユニバーサルコード4のコネクタ5には、
ビデオケーブル20の一端に設けられたコネクタ21が
着脱自在に接続されている。ビデオケーブル20の他端
にはコネクタ22が設けられ、このコネクタ22はカメ
ラコントロールユニット(以下、CCUという。)23
に対して着脱自在に接続されている。なお、CCU23
の出力画像は、図2に示すモニタ24の画面に表示され
る。
【0011】図2に示すように、光源装置25には、内
視鏡1に内蔵されるライトガイドファイバ27に対して
照明光を入射せしめるランプ26が内蔵されている。ま
た、図示しないが、光源装置25には、内視鏡1の挿入
部2内に配設された送気管路に空気を供給する送気源
と、同じく内視鏡1の挿入部2内に配設された送水管路
に水を供給する送水源とが内蔵されている。
【0012】一方、内視鏡1の先端構成部6内には、対
物レンズ系28と、撮像素子29とが内蔵され、被写体
を撮像できるようになっている。なお、撮像素子29と
しては、固体撮像素子、特に電荷結合素子(CCD)が
好ましい。したがって、以下では、撮像素子29をCC
Dとして話をすすめることとする。
【0013】対物レンズ系28はズームレンズ30を有
している。 このズームレンズ30は、一般のズームレ
ンズと異なり、変倍するとフォーカス点が変化する形式
のものである。すなわち、広角側では例えば被写界深度
が5〜100mmで、拡大側では被写界深度が2〜5m
mである。
【0014】CCD29の撮像信号は、プリアンプ31
を介して、CCU23内のビデオ信号処理回路32に入
力されるようになっている。また、内視鏡1の先端構成
部6内には、ズームレンズ30を操作するアクチュエー
タ33が設けられている。このアクチュエータ33は、
ズーム制御装置14内に設けられた駆動回路34からの
駆動信号を受けて駆動されるようになっている。 な
お、アクチュエータ33は、詳しくは圧電式アクチュエ
ータからなり、連結部材36と連結腕35とを介してズ
ームレンズ30を光軸方向に前後移動させる。
【0015】オートズーム(すなわち、オートフォーカ
ス)を可能とするために、CCU23内にはフォーカス
検出回路45が内蔵されている。フォーカス検出回路4
5にはビデオ信号処理回路32の画像信号が入力され
る。フォーカス検出回路45はその入力された画像信号
からコントラストのデータを算出し、このデータを制御
回路43に入力する。これによって、制御回路43は、
駆動回路34を介してアクチュエータ33の駆動を制御
し、ズームレンズ30を焦点が合う位置へと移動させ
る。
【0016】具体的には、オートフォーカス制御が行な
われると、制御回路43は、例えばコントラスト法(山
登り法)により画像のコントラストが最大になるように
ズームレンズ30を移動させるべくアクチュエータ33
の駆動を制御する。 すなわち、CCD29の受光面に
ピントが常に合うようにズームレンズ30を移動させ
る。これによって、モニタ24に表示される画像は常に
ピントが合った状態となる。なお、一般に、内視鏡1の
光学系は、広角時には深度が深くピントを合わせ易い
が、拡大時には深度が浅くピントが合わせにくい。した
がって、拡大時のみ自動的にオートフォーカスとし、そ
の他の時にはオートフォーカスをOFFするようにして
も良い。このようにすることにより、アクチュエータ3
3の耐久性がアップする。
【0017】また、本実施形態の内視鏡システムでは、
フットスイッチ16によってマニュアルズ−ム(すなわ
ち、マニュアルフォ−カス)が可能となる。すなわち、
フットスイッチ16は拡大(T)スイッチ部16aと広
角(W)スイッチ部16bとを備えており、各スイッチ
部16a,16bが選択的に操作されることにより、ア
クチュエータ33が駆動され、対物レンズ系28のズー
ムレンズ30がその選択されたスイッチ操作に応じて光
軸方向の前方または後方へ移動されて、所定のズームが
なされる。なお、各スイッチ部16a,16bの操作に
伴うフットスイッチ16からの出力信号は、フォトカプ
ラ44を介して、制御回路43に入力される。このた
め、フットスイッチ16側と制御回路43側とが電気的
に絶縁される。
【0018】また、本実施形態の内視鏡システムでは、
リモコンスイッチ18によってもマニュアルズ−ムが可
能となる。すなわち、リモコンスイッチ18は、シーソ
ー型のものであり、一方の山部を形成する拡大(T)ス
イッチ部18aと、他方の山部を形成する広角(W)ス
イッチ部18bとを備えている。そして、各スイッチ部
18a,18bが選択的に操作されると、 各スイッチ
部18a,18bの操作に伴うリモコンスイッチ18か
らの出力信号が制御回路43に直接に入力される。これ
によって、アクチュエータ33が駆動され、対物レンズ
系28のズームレンズ30がその選択されたスイッチ操
作に応じて光軸方向の前方または後方へ移動されて、所
定のズームがなされる。
【0019】さらに、本実施形態の内視鏡システムで
は、ズームスイッチ42によってもマニュアルズ−ムが
可能となる。すなわち、ズームスイッチ42は、シーソ
ー型のものであり、一方の山部を形成する拡大(T)ス
イッチ部42aと、他方の山部を形成する広角(W)ス
イッチ部42bとを備えている。そして、各スイッチ部
42a,42bが選択的に操作されると、各スイッチ部
42a,42bの操作に伴うズームスイッチ42からの
出力信号が制御回路43に直接に入力される。これによ
って、アクチュエータ33が駆動され、対物レンズ系2
8のズームレンズ30がその選択されたスイッチ操作に
応じて光軸方向の前方または後方へ移動されて、所定の
ズームがなされる。
【0020】アクチュエータ33は、例えば、ズームレ
ンズ30の連結腕35に連結部材36を介して連結され
る移動体と、この移動体に固定状態で内蔵された圧電素
子とからなる。この場合、圧電素子は、所定の波形の駆
動電圧が印加されることにより機械的な伸縮変形動作を
し、この伸縮変形動作によって移動体に衝撃力を与え
る。また、移動体は、内視鏡1の先端構成部6の本体部
材に固定的に設けられたベース(静止部材)に摩擦係合
して保持されている。
【0021】図3は、駆動回路34からアクチュエータ
33に出力される駆動信号(駆動パルス)の波形を示し
ている。基本周期当たりの全パルス数(パルス出現率が
100%の場合のパルス数)と基本周波数(単位時間当
たりに発生する基本周期の個数)との積がアクチュエー
タ33の駆動周波数であり、この駆動周波数はアクチュ
エータ固有のものである。また、基本周波数が一定の場
合、アクチュエータ33の移動速度は基本周期当たりに
現れるパルス数に略比例する。すなわち、基本周期当た
りの全パルス数に対する出現パルス数(実際に基本周期
内に出現される(駆動回路34を介して出力される)パ
ルス数)の割合すなわちパルス出現率を大きくすれば、
それだけアクチュエータ33の移動速度が速くなる。
具体的には、基本周期当たりの全パルス数が400であ
る場合、パルス出現率を100%に設定すると、駆動パ
ルスの出力波形は図3の(b)に示すようになる。すな
わち、基本周期内に現れるパルスの数が400となる。
パルスが出現している間、アクチュエータ33は移動を
続ける。また、パルス出現率を0.75%に設定する
と、駆動パルスの出力波形は図3の(a)に示すように
なる。すなわち、基本周期内に現れるパルスの数が3と
なる。したがって、図3の(b)に比べてアクチュエー
タ33の移動速度は格段に遅くなる。
【0022】本実施形態において、パルス出現率は例え
ば制御装置14の操作パネル上で設定できる。操作パネ
ルでパルス出現率が設定されると、その情報が制御回路
43に入力される。制御回路43は、駆動回路34を介
して、アクチュエータ33に設定されたパルス出現率を
もって駆動パルスを出力する。
【0023】ところで、本実施形態の内視鏡システム
は、制御装置14によって基本周波数が常時40Hz以
上に設定制御される点に特徴がある。基本周波数が40
Hz以上に設定されると、パルスが途絶えて次にパルス
が出現するまでの時間tが短くなり、ズームレンズ30
の移動時に残像現象が有効に利用されて滑らかな連続画
像が得られることが発明者の実験によって確認された。
なお、基本周波数が40Hzより小さいと、パルスが途
絶えて次にパルスが出現するまでの時間tが長くなり、
ズームレンズ移動時に残像がなくなり画像がコマ送り状
態で間欠的に変化する不自然なものとなる。特に、パル
ス出現率を一定として基本周波数が40Hz以上の場合
と40Hzよりも小さい場合とでズームレンズ移動時の
画像を比較すると、その差は顕著なものとなる。なお、
本実施形態では、アクチュエータ33の駆動周波数に応
じて例えば図4、図9、図10に示されるような駆動信
号が出力される。このように設定された駆動信号によれ
ば、ズームレンズ30を移動させるアクチュエータ33
の移動速度の調節範囲を十分に確保しつつ、ズームレン
ズ移動時に滑らかな連続画像を得ることができる。
【0024】また、本実施形態の内視鏡システムでは、
内視鏡1の操作部3に設けられたサイクリックスイッチ
50(図2参照)によって、ズームレンズ30の移動に
伴う拡大時の倍率を設定できる。図5はサイクリックス
イッチ50の操作によって拡大倍率を変化させる制御プ
ログラムのフローチャートを示している。この制御プロ
グラムは制御装置14によって実行される。具体的に説
明すると、まず、制御装置14の電源がONされてプロ
グラムがスタート(S1)すると、パラメータnが0に
設定され(S2)、ズームレンズ30が最広角側に移動
される(S3)。この状態でサイクリックスイッチ50
が1回押される(S4)と、パラメータnの設定値に1
が加えられる(S5)。サイクリックスイッチ50が押
されない場合には、パラメータnの設定値はそのまま保
持される。次に、パラメータnの値が所定の数値と比較
される(S6)。具体的には、nが3よりも大きい場合
にはnの設定値が0に戻され(S7)、nが3以下の場
合にはnの値が保持される。その後、nの値が判断され
(S8)、nの数値に応じた駆動パルスが駆動回路34
を介してアクチュエータ33に出力される(S9,S1
0,S11,S12)。すなわち、n=0の場合には、
広角一杯(最広角)までズームレンズ30が移動するの
に十分な数の駆動パルスが出力される(S9)。また、
n=1の場合には、駆動回路34からアクチュエータ3
3に例えば100パルス出力され、拡大倍率が第1の倍
率に設定される(S10)。また、n=2の場合には、
駆動回路34からアクチュエータ33に例えば200パ
ルス出力され、拡大倍率が第2の倍率に設定される(S
11)。さらに、n=3の場合には、駆動回路34から
アクチュエータ33に例えば300パルス出力され、拡
大倍率が第3の倍率に設定される(S12)。以後、サ
イクリックスイッチ50が1回押される度ごとにS4〜
S12のプログラムが実行される。
【0025】従来、例えば特開平8−332170号公
報では、複数の倍率を段階的に変化させて循環させるこ
とができるように、内視鏡の操作部内に機械式(回転カ
ムとこれに噛み合うラチェットギアとからなる)の倍率
選択機構が設けられている。一般に、内視鏡の操作部内
には湾曲機構や送気送水吸引機構など種々の機構が詰ま
っており、ここに機械式の倍率選択機構が内蔵される
と、操作部が大型化するという問題があった。これに対
して、本実施形態では、機械式の倍率式選択機構を排
し、その役割を制御装置14による制御プログラムに委
ねているため、内視鏡1の操作部3を大型化することな
く複数の倍率選択が可能となる。なお、本実施形態で
は、サイクリックスイッチ50によって拡大倍率が変更
されるようになっているが、サイクリックスイッチ50
によって内視鏡の観察方向が変化する(直視、側視、斜
視)ようになっていても良い。
【0026】図6〜図8は被検体の寸法を経内視鏡的に
測定する方法を示している。本実施形態では、被検体の
寸法を測定するために、まず、図7に示されるように、
1mm方眼のマス目が被写界深度の最近点で撮像され、
このマス目を用いて段階的に設定された各拡大位置での
倍率値が測定される。図6の(イ)に示された広角側位
置にズームレンズ30が位置している時には、1mm方
眼のマス目はモニタ24の画面上で図7の(a)に示す
ように歪んで見えるが、アクチュエータ33に所定の駆
動パルス(例えば100パルス)が出力されて図6の
(ロ)に示された拡大位置(被写界深度の最近点)まで
ズームレンズ30が移動されると、1mm方眼のマス目
はモニタ24の画面上で図7の(b)に示すように映し
出される。この時、モニタ24の画面上に例えば1目盛
りが5mmの物差し60を表示させて画像を静止させ、
この物差し60によって1mm方眼のマス目1つ分の長
さを測定する。この時、例えば被写界深度の最近点にて
測定することとする。図7の(b)では、1マス分の長
さが物差し60の8目盛り分に相当している。すなわ
ち、1mmであったマス目が図6の(ロ)の拡大位置で
5(mm)X8(目盛り)=40mmに拡大されたこと
になる。したがって、図6の(ロ)の拡大位置での倍率
が40倍であることが分かる。このような手法により、
他の拡大位置での倍率値も同様に測定される。測定され
た各拡大位置での倍率値は制御装置14に記憶される。
【0027】続いて、被検体65の寸法を測定する。図
6の(イ)に示された広角側位置にズームレンズ30が
位置している時には、被検体65はモニタ24の画面上
で図8の(a)に示すように小さく見えるが、図6の
(ロ)に示された拡大位置までズームレンズ30が移動
されると、被検体65は画面上で図8の(b)に示すよ
うに大きく映し出される。この時、モニタ24の画面上
に物差し60を被検体65の画像に重ねて表示させ、被
検体65の寸法を物差し60によって測定する。この
時、例えば被写界深度の最近点にて測定することとす
る。図8の(b)では、被検体65の寸法が物差し60
の11目盛り分に相当している。すなわち、被検体65
の寸法が5(mm)×11(目盛り)=55mmになっ
ている。前述した測定結果により、この拡大位置での倍
率は40倍であるため(倍率値をモニタ24の画面上に
表示するようにしても良い)、被検体65の実際の大き
さは55÷40=1.38mmであることが分かる。
【0028】従来、被検体の大きさを測定する場合に
は、実開昭47−16286号公報に示されるように、
内視鏡挿入部の処置具チャンネルからメジャー鉗子を挿
入して、これを被検体に当てて測定していた。したがっ
て、内視鏡の他にメジャー鉗子を用意しなければなら
ず、装置が複雑になったり、測定の手間がかかるといっ
た問題があった。しかし、本実施形態のような測定手法
によれば、装置を複雑化させることなく簡単に被検体の
大きさを測定できる。なお、このような測定方法では、
被写界深度の最近点を機械的に設定するフードを内視鏡
の先端に設けることが望ましい。
【0029】以上のように、本実施形態の内視鏡システ
ムでは、制御装置14によって基本周波数が常時40H
z以上に設定制御されている。したがって、パルスが途
絶えて次にパルスが出現するまでの時間tが短くなり、
ズームレンズ30の移動時に残像現象が有効に利用され
て滑らかな連続画像が得られる。TV画像は、NTSC
信号で60Hz、PAL信号で50Hzである。これ以
上であると、ちらつきのないTV画像が得られる。本実
施形態の場合も、基本周波数が40Hz以上に設定され
るため、画像がちらつくことなくズームできる。
【0030】なお、以上説明した技術内容によれば、以
下に示すような各種の構成が得られる。 1.内視鏡のズームまたはフォーカスまたは変倍光学系
の移動レンズを駆動する圧電アクチュエータの移動速度
をパルス出現率で制御する制御手段を有する内視鏡シス
テムにおいて、前記制御手段は、40Hz以上の基本周
波数で圧電アクチュエータの移動速度を制御することを
特徴とする内視鏡システム。 2.前記制御手段は、1基本周期当たりの全パルス数を
400以下に設定することを特徴とする第1項に記載の
内視鏡システム。
【0031】3.圧電アクチュエータの駆動周波数が1
0kHz〜30kHzであることを特徴とする内視鏡シ
ステム。 4.圧電アクチュエータの駆動周波数が10kHz以上
であることを特徴とする内視鏡システム。 5.圧電アクチュエータの駆動周波数が30kHz以下
であることを特徴とする内視鏡システム。
【0032】6.前記制御手段は、1基本周期当たりの
最小パルスを3パルスに設定することを特徴とする第1
項に記載の内視鏡システム。 7.前記制御手段は、50Hzまたは60Hzの基本周
波数で圧電アクチュエータの移動速度を制御することを
特徴とする第1項に記載の内視鏡システム。 8.挿入部内に設けたアクチュエータにより光学レンズ
を移動させ、通常観察と特殊観察とを切換える内視鏡シ
ステムにおいて、通常観察と特殊観察とを切換えるため
の切換スイッチを有し、このスイッチの操作に伴う電気
信号によってアクチュエータの駆動が制御されて観察状
態が切り換わることを特徴とする内視鏡システム。
【0033】9.前記アクチュエータは圧電素子の変形
によって駆動されることを特徴とする第8項に記載の内
視鏡システム。 10.前記通常観察が広角観察であることを特徴とする
第8項または第9項に記載の内視鏡システム。 11.前記特殊観察が拡大観察であることを特徴とする
第8項または第9項に記載の内視鏡システム。
【0034】12.特殊観察では、複数の異なる倍率が
設定されていることを特徴とする第11項に記載の内視
鏡システム。 13.通常観察と、特殊観察の第1の倍率と、特殊観察
の第2の倍率と、特殊観察の第3の倍率とが、この順で
サイクリックに切換えられることを特徴とする第11項
に記載の内視鏡システム。 14.第1の倍率が30〜60倍程度であることを特徴
とする第13項に記載の内視鏡システム。
【0035】15.第2の倍率が60〜90倍程度であ
ることを特徴とする第13項に記載の内視鏡システム。 16.第3の倍率が90〜120倍程度であることを特
徴とする第13項に記載の内視鏡システム。 17.第1〜第3の各設定倍率を変更することができる
ことを特徴とする第13項に記載の内視鏡システム。
【0036】18.被検体の寸法を経内視鏡的に測定す
るための方法において、内視鏡の挿入部内に設けられ且
つ変倍またはズームのいずれかを行なう光学レンズをア
クチュエータによって所定のパルス数だけ駆動する第1
の工程と、光学レンズの駆動によって得られた画像内の
被検体を画面上で測定する第2の工程と、測定結果と所
定の設定倍率とに基づいて被検体の大きさを換算する第
3の工程とからなることを特徴とする方法。
【0037】19.光学レンズの駆動によって得られる
画像は、被写界深度の最近点であることを特徴とする第
18項に記載の方法。 20.第2の工程では、物差しによって被検体が測定さ
れることを特徴とする第18項に記載の方法。 21.所定の設定倍率は、第1の工程の前に予め測定さ
れて決定されることを特徴とする第18項に記載の方
法。 22.所定の設定倍率を測定する方法は、各ステップ毎
に基準長さを有するスケールを被写界深度の最近点で撮
像する工程と、得られたスケール画像の大きさから各ス
テップ毎の倍率を計算する工程とを有することを特徴と
する第21項に記載の方法。
【0038】23.被検体の寸法を経内視鏡的に測定す
るための方法において、各ステップ毎に基準長さを有す
るスケールを被写界深度の最近点で撮像する工程と、得
られたスケール画像の大きさから各ステップ毎の倍率を
計算する工程と、得られた倍率をステップ毎に記憶する
工程と、設定されたステップ位置に応じた倍率をモニタ
に表示する工程とを具備することを特徴とする方法。
【0039】24.被検体の寸法を経内視鏡的に測定す
るための方法において、各ステップ毎に基準長さを有す
るスケールを被写界深度の最近点で撮像する工程と、得
られたスケール画像を記憶する工程と、設定されたステ
ップ位置に応じて記憶された前記スケール画像をモニタ
の所定位置に表示する工程(スケールをスーパーインポ
ーズする)とを具備することを特徴とする方法。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の内視鏡シ
ステムによれば、光学レンズを移動させる圧電アクチュ
エータの移動速度の調節範囲を十分に確保しつつ、光学
レンズ移動時に滑らかな連続画像を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内視鏡システムの構
成図である。
【図2】図1の内視鏡システムの回路構成図である。
【図3】アクチュエータを駆動させるための駆動パルス
の波形図である。
【図4】制御装置の制御に基づいて出力される駆動信号
の設定値を示す図である。
【図5】サイクリックスイッチの操作によって拡大倍率
を変化させる制御プログラムのフローチャートである。
【図6】被検体の寸法を経内視鏡的に測定する方法を示
す図である。
【図7】被検体の寸法を経内視鏡的に測定する方法を示
す図である。
【図8】被検体の寸法を経内視鏡的に測定する方法を示
す図である。
【図9】制御装置の制御に基づいて出力される駆動信号
の設定値を示す図である。
【図10】制御装置の制御に基づいて出力される駆動信
号の設定値を示す図である。
【符号の説明】
1…内視鏡 14…制御装置 33…アクチュエータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内視鏡と、 内視鏡の挿入部内に設けられ、圧電素子の急速変形によ
    って駆動されて内視鏡の対物光学系のレンズを移動させ
    るアクチュエータと、 内視鏡と電気的に接続され、アクチュエータにこれを駆
    動させるための駆動信号を出力するとともに、アクチュ
    エータの駆動信号の波形の基本周期ごとに出現するパル
    ス数を変化させることによりアクチュエータの駆動速度
    を制御する制御装置と、 を具備し、 前記制御装置は、40Hz以上の基本周波数でアクチュ
    エータの駆動速度を制御することを特徴とする内視鏡シ
    ステム。
JP10037424A 1998-02-19 1998-02-19 内視鏡システム Pending JPH11225944A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014117478A (ja) * 2012-12-17 2014-06-30 Hoya Corp 拡大電子内視鏡のズームレンズ駆動装置
JP2018202104A (ja) * 2017-06-09 2018-12-27 株式会社Okファイバーテクノロジー 内視鏡システム及び、内視鏡画像取得方法

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