JPH1122586A - エンジンの燃料噴射弁 - Google Patents
エンジンの燃料噴射弁Info
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- JPH1122586A JPH1122586A JP9174437A JP17443797A JPH1122586A JP H1122586 A JPH1122586 A JP H1122586A JP 9174437 A JP9174437 A JP 9174437A JP 17443797 A JP17443797 A JP 17443797A JP H1122586 A JPH1122586 A JP H1122586A
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- Fuel-Injection Apparatus (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 エンジンの燃料噴射弁において、初期燃料噴
射を防止し、針弁の開閉応答性を高める。 【解決手段】 印加される電圧に応じて収縮するピエゾ
アクチュエータ10と、ピエゾアクチュエータ10に圧
縮荷重を付与する与圧スプリング18と、ピエゾアクチ
ュエータ10の収縮に応じて差圧室8を拡張するピスト
ン11と、加圧燃料が導かれる燃圧室3と、燃圧室3と
差圧室8を連通する絞り通路5と、燃圧室3と差圧室8
の圧力差に応じて変位する針弁2と、針弁2を閉弁方向
に付勢するリターンスプリング4と、針弁2によって開
閉される噴口1bとを備えるエンジンの燃料噴射弁7に
おいて、ピストン11と針弁2の間に与圧スプリング1
8の付勢力を針弁2に伝える突起19を設ける。
射を防止し、針弁の開閉応答性を高める。 【解決手段】 印加される電圧に応じて収縮するピエゾ
アクチュエータ10と、ピエゾアクチュエータ10に圧
縮荷重を付与する与圧スプリング18と、ピエゾアクチ
ュエータ10の収縮に応じて差圧室8を拡張するピスト
ン11と、加圧燃料が導かれる燃圧室3と、燃圧室3と
差圧室8を連通する絞り通路5と、燃圧室3と差圧室8
の圧力差に応じて変位する針弁2と、針弁2を閉弁方向
に付勢するリターンスプリング4と、針弁2によって開
閉される噴口1bとを備えるエンジンの燃料噴射弁7に
おいて、ピストン11と針弁2の間に与圧スプリング1
8の付勢力を針弁2に伝える突起19を設ける。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電磁歪アクチュ
エータを介して針弁前後の燃料圧力を変化させることに
より針弁を作動させるエンジンの燃料噴射弁に関する。
エータを介して針弁前後の燃料圧力を変化させることに
より針弁を作動させるエンジンの燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンに備えられる燃料噴射
弁等に、印加電圧に応じて伸張するピエゾアクチュエー
タ(圧電素子)を備え、ピエゾアクチュエータを介して
針弁(弁体)を開弁作動させるものがあった。針弁をピ
エゾアクチュエータにより駆動することにより、燃料噴
射弁の高速応答性が高まり、最大噴射量と最小噴射量の
比(ダイナミックレンジ)が拡大してエンジンの高出力
化に対応できる。また、少量の燃料を安定して噴射でき
るので、エンジンの燃費低減要求に対応できる。
弁等に、印加電圧に応じて伸張するピエゾアクチュエー
タ(圧電素子)を備え、ピエゾアクチュエータを介して
針弁(弁体)を開弁作動させるものがあった。針弁をピ
エゾアクチュエータにより駆動することにより、燃料噴
射弁の高速応答性が高まり、最大噴射量と最小噴射量の
比(ダイナミックレンジ)が拡大してエンジンの高出力
化に対応できる。また、少量の燃料を安定して噴射でき
るので、エンジンの燃費低減要求に対応できる。
【0003】この種の燃料噴射弁として、針弁をその前
後差圧に基づいて開弁させるようにしたものが知られて
いる。針弁の前後には燃圧室と差圧室が画成されてお
り、燃圧室には所定の圧力で燃料が導入され、差圧室は
燃圧室とオリフィスにより連通されている。針弁背後側
の差圧室にはピエゾアクチュエータが設けられており、
このピエゾアクチュエータの伸縮により針弁の開閉作動
が制御される。すなわち、ピエゾアクチュエータに電圧
を印加して伸長させた状態で針弁前後の燃圧室と差圧室
の圧力はオリフィスを介して均等化されている。このと
き針弁はリターンスプリングの張力により閉弁保持して
いる。この状態からピエゾアクチュエータの両端子を短
絡させてピエゾアクチュエータを瞬時に収縮させると、
針弁背後の差圧室の容積が拡大する。このとき、差圧室
は針弁前方の燃圧室に対してオリフィスを介して連通し
ているので、一時的に差圧室の内圧が低下し針弁の前後
に開弁方向の圧力差が発生する。これにより針弁はリタ
ーンスプリングに抗して開弁し、噴口が開いて燃料が噴
射されることになる。(この種の燃料噴射弁の公知例と
しては、例えば特開平6−280711号公報を参
照。)
後差圧に基づいて開弁させるようにしたものが知られて
いる。針弁の前後には燃圧室と差圧室が画成されてお
り、燃圧室には所定の圧力で燃料が導入され、差圧室は
燃圧室とオリフィスにより連通されている。針弁背後側
の差圧室にはピエゾアクチュエータが設けられており、
このピエゾアクチュエータの伸縮により針弁の開閉作動
が制御される。すなわち、ピエゾアクチュエータに電圧
を印加して伸長させた状態で針弁前後の燃圧室と差圧室
の圧力はオリフィスを介して均等化されている。このと
き針弁はリターンスプリングの張力により閉弁保持して
いる。この状態からピエゾアクチュエータの両端子を短
絡させてピエゾアクチュエータを瞬時に収縮させると、
針弁背後の差圧室の容積が拡大する。このとき、差圧室
は針弁前方の燃圧室に対してオリフィスを介して連通し
ているので、一時的に差圧室の内圧が低下し針弁の前後
に開弁方向の圧力差が発生する。これにより針弁はリタ
ーンスプリングに抗して開弁し、噴口が開いて燃料が噴
射されることになる。(この種の燃料噴射弁の公知例と
しては、例えば特開平6−280711号公報を参
照。)
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のこの
ようなピエゾアクチュエータを用いた燃料噴射弁では、
針弁がシート部に着座して噴口を閉じるときに、燃料室
の圧力が瞬間的に上昇し、所定の噴射時期以外で燃料を
噴射する二次噴射を起こす可能性があった。
ようなピエゾアクチュエータを用いた燃料噴射弁では、
針弁がシート部に着座して噴口を閉じるときに、燃料室
の圧力が瞬間的に上昇し、所定の噴射時期以外で燃料を
噴射する二次噴射を起こす可能性があった。
【0005】また、エンジンの始動に際してエンジンが
起動される前に電動式燃料ポンプが駆動され、燃圧室に
導かれる燃料圧力が上昇する。このエンジンの起動前に
おいて、まず燃圧室に燃料が導かれ、次いでオリフィス
を介して差圧室に燃料が流入するので、差圧室の圧力が
上昇し終わるまでの間は、針弁の前後に圧力差が生じる
ため、針弁が所定の噴射時期以外でリターンスプリング
に抗して開弁して燃料が噴射されてしまう初期燃料噴射
を起こす可能性があった。
起動される前に電動式燃料ポンプが駆動され、燃圧室に
導かれる燃料圧力が上昇する。このエンジンの起動前に
おいて、まず燃圧室に燃料が導かれ、次いでオリフィス
を介して差圧室に燃料が流入するので、差圧室の圧力が
上昇し終わるまでの間は、針弁の前後に圧力差が生じる
ため、針弁が所定の噴射時期以外でリターンスプリング
に抗して開弁して燃料が噴射されてしまう初期燃料噴射
を起こす可能性があった。
【0006】一方、針弁が開閉する応答性をさらに高め
て、燃料噴射量の設定範囲を拡大したいという要求があ
った。
て、燃料噴射量の設定範囲を拡大したいという要求があ
った。
【0007】本発明は上記の問題点を鑑みてなされたも
のであり、エンジンの燃料噴射弁において、初期燃料噴
射を防止し、針弁の開閉応答性を高めることを目的とす
る。
のであり、エンジンの燃料噴射弁において、初期燃料噴
射を防止し、針弁の開閉応答性を高めることを目的とす
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のエンジ
ンの燃料噴射弁は、印加される電圧または磁界に応じて
収縮する電磁歪アクチュエータと、電磁歪アクチュエー
タに圧縮荷重を付与する与圧スプリングと、電磁歪アク
チュエータの収縮に応じて差圧室を拡張するピストン
と、加圧燃料が導かれる燃圧室と、燃圧室と差圧室を連
通する絞り通路と、燃圧室と差圧室の圧力差に応じて変
位する針弁と、針弁を閉弁方向に付勢するリターンスプ
リングと、針弁によって開閉され燃圧室の燃料を噴出す
る噴口とを備えるエンジンの燃料噴射弁において、前記
ピストンと針弁の間に与圧スプリングの付勢力を針弁の
閉弁方向に伝える伝達部材を介装するものとした。
ンの燃料噴射弁は、印加される電圧または磁界に応じて
収縮する電磁歪アクチュエータと、電磁歪アクチュエー
タに圧縮荷重を付与する与圧スプリングと、電磁歪アク
チュエータの収縮に応じて差圧室を拡張するピストン
と、加圧燃料が導かれる燃圧室と、燃圧室と差圧室を連
通する絞り通路と、燃圧室と差圧室の圧力差に応じて変
位する針弁と、針弁を閉弁方向に付勢するリターンスプ
リングと、針弁によって開閉され燃圧室の燃料を噴出す
る噴口とを備えるエンジンの燃料噴射弁において、前記
ピストンと針弁の間に与圧スプリングの付勢力を針弁の
閉弁方向に伝える伝達部材を介装するものとした。
【0009】請求項2に記載のエンジンの燃料噴射弁
は、請求項1に記載の伝達部材としてピストンから針弁
に向けて突出する突起を一体形成するものとした。
は、請求項1に記載の伝達部材としてピストンから針弁
に向けて突出する突起を一体形成するものとした。
【0010】請求項3に記載のエンジンの燃料噴射弁
は、請求項1または2に記載の発明において、前記針弁
の閉弁初期に伝達部材が針弁に当接してピストンが針弁
を直接的に駆動するものとした。
は、請求項1または2に記載の発明において、前記針弁
の閉弁初期に伝達部材が針弁に当接してピストンが針弁
を直接的に駆動するものとした。
【0011】請求項4に記載のエンジンの燃料噴射弁
は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記針弁に対する電磁歪アクチュエータの基端部の
位置を調整する調整機構を備えるものとした。
は、請求項1から3のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記針弁に対する電磁歪アクチュエータの基端部の
位置を調整する調整機構を備えるものとした。
【0012】請求項5に記載のエンジンの燃料噴射弁
は、請求項1から4のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記与圧スプリングの弾性復元力をエンジン起動前
に針弁にかかる燃料圧力による荷重より大きく、かつエ
ンジン起動後にピストンにかかる燃料圧力による荷重よ
り小さく設定するものとした。
は、請求項1から4のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記与圧スプリングの弾性復元力をエンジン起動前
に針弁にかかる燃料圧力による荷重より大きく、かつエ
ンジン起動後にピストンにかかる燃料圧力による荷重よ
り小さく設定するものとした。
【0013】請求項6に記載のエンジンの燃料噴射弁
は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記与圧スプリングを電磁歪アクチュエータの先端
部とピストンの間に介装するものとした。
は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記与圧スプリングを電磁歪アクチュエータの先端
部とピストンの間に介装するものとした。
【0014】請求項7に記載のエンジンの燃料噴射弁
は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記与圧スプリングを電磁歪アクチュエータの基端
部と電磁歪アクチュエータを収装するケーシングの間に
介装するものとした。
は、請求項1から5のいずれか一つに記載の発明におい
て、前記与圧スプリングを電磁歪アクチュエータの基端
部と電磁歪アクチュエータを収装するケーシングの間に
介装するものとした。
【0015】
【発明の作用および効果】請求項1に記載の発明におい
て、エンジン停止時に、電磁歪アクチュエータは収縮
し、燃圧室と差圧室の圧力は共に低下しているが、針弁
はリターンスプリングと与圧スプリングの双方によ弾性
復元力によって閉弁している。
て、エンジン停止時に、電磁歪アクチュエータは収縮
し、燃圧室と差圧室の圧力は共に低下しているが、針弁
はリターンスプリングと与圧スプリングの双方によ弾性
復元力によって閉弁している。
【0016】エンジンの起動前に低圧燃料ポンプおよび
高圧燃料ポンプが駆動されて燃圧室に導かれる燃料圧力
が上昇するときに、燃料が絞り通路を通って差圧室に流
入し終わるまでの間は針弁の前後に圧力差が生じるが、
針弁はリターンスプリングの弾性復元力によっても閉弁
方向に付勢されとともに、与圧スプリングの弾性復元力
によっても閉弁方向に付勢される。こうして針弁の閉弁
方向に働く付勢力を高めることにより、針弁が所定の噴
射時期以外で開弁して燃料が噴射されてしまう初期噴射
を防止し、始動不良等を防止できる。
高圧燃料ポンプが駆動されて燃圧室に導かれる燃料圧力
が上昇するときに、燃料が絞り通路を通って差圧室に流
入し終わるまでの間は針弁の前後に圧力差が生じるが、
針弁はリターンスプリングの弾性復元力によっても閉弁
方向に付勢されとともに、与圧スプリングの弾性復元力
によっても閉弁方向に付勢される。こうして針弁の閉弁
方向に働く付勢力を高めることにより、針弁が所定の噴
射時期以外で開弁して燃料が噴射されてしまう初期噴射
を防止し、始動不良等を防止できる。
【0017】エンジン始動時および始動後における燃料
噴射弁の開弁作動時に、電磁歪アクチュエータはエンジ
ン回転に同期して印加される電圧が遮断短絡されること
により収縮する。電磁歪アクチュエータの収縮に伴って
ピストンが移動することにより、差圧室はその容積が拡
大してその圧力が低下する。燃圧室は絞り通路を介して
圧力低下が遅れて伝わるので、差圧室と燃圧室に圧力差
が直ちに発生する。この圧力差により針弁がリターンス
プリングに抗して開弁し、燃圧室に導かれる高圧燃料が
噴口を通ってエンジンの燃焼室に噴射される。
噴射弁の開弁作動時に、電磁歪アクチュエータはエンジ
ン回転に同期して印加される電圧が遮断短絡されること
により収縮する。電磁歪アクチュエータの収縮に伴って
ピストンが移動することにより、差圧室はその容積が拡
大してその圧力が低下する。燃圧室は絞り通路を介して
圧力低下が遅れて伝わるので、差圧室と燃圧室に圧力差
が直ちに発生する。この圧力差により針弁がリターンス
プリングに抗して開弁し、燃圧室に導かれる高圧燃料が
噴口を通ってエンジンの燃焼室に噴射される。
【0018】請求項2に記載の発明において、伝達部材
としてピストンから針弁に向けて突出する突起を一体形
成することにより、ピストンの動きを針弁に確実に伝え
ることができる。
としてピストンから針弁に向けて突出する突起を一体形
成することにより、ピストンの動きを針弁に確実に伝え
ることができる。
【0019】請求項3に記載の発明において、燃料噴射
弁の閉弁作動時に、電磁歪アクチュエータはエンジン回
転に同期して電圧が印加されることにより伸長し、ピス
トンが移動し始めるのに伴って突起を介して針弁を直接
閉弁方向に駆動する。これにより、針弁が閉弁する応答
性を高められ、燃料噴射量の設定範囲が拡大してエンジ
ンの高出力化に対応できる。
弁の閉弁作動時に、電磁歪アクチュエータはエンジン回
転に同期して電圧が印加されることにより伸長し、ピス
トンが移動し始めるのに伴って突起を介して針弁を直接
閉弁方向に駆動する。これにより、針弁が閉弁する応答
性を高められ、燃料噴射量の設定範囲が拡大してエンジ
ンの高出力化に対応できる。
【0020】針弁の閉弁時に伝達部材が針弁から離れる
ため、針弁がシート部に着座するときの反力が伝達部材
を介してピエゾアクチュエータに伝わることが回避され
る。この結果、耐衝撃性が弱いピエゾアクチュエータの
耐久性が確保されるとともに、針弁とノズルボディのシ
ート部間の摩耗が進むことを防止できる。
ため、針弁がシート部に着座するときの反力が伝達部材
を介してピエゾアクチュエータに伝わることが回避され
る。この結果、耐衝撃性が弱いピエゾアクチュエータの
耐久性が確保されるとともに、針弁とノズルボディのシ
ート部間の摩耗が進むことを防止できる。
【0021】請求項4に記載の発明において、調整機構
を介して針弁に対する電磁歪アクチュエータの基端部の
位置を調整することにより、針弁の開弁特性を容易に調
整することができる。
を介して針弁に対する電磁歪アクチュエータの基端部の
位置を調整することにより、針弁の開弁特性を容易に調
整することができる。
【0022】請求項5に記載の発明において、与圧スプ
リングの弾性復元力をエンジン起動前に針弁が開弁しよ
うとする力より大きく設定することにより、針弁が所定
の噴射時期以外で開弁して燃料が噴射されてしまう初期
噴射を防止できる。
リングの弾性復元力をエンジン起動前に針弁が開弁しよ
うとする力より大きく設定することにより、針弁が所定
の噴射時期以外で開弁して燃料が噴射されてしまう初期
噴射を防止できる。
【0023】与圧スプリングの弾性復元力をエンジン起
動前にピストンにかかる燃料圧力より小さく設定するこ
とにより、エンジンの起動前に燃料ポンプが駆動されて
燃圧室に導かれる燃料圧力が上昇するのに伴って、燃料
が絞り通路を通って差圧室に流入し、ピストンが与圧ス
プリングを圧縮する。これにより、ピストンは電磁歪ア
クチュエータの伸縮に追従して針弁を開閉駆動する。
動前にピストンにかかる燃料圧力より小さく設定するこ
とにより、エンジンの起動前に燃料ポンプが駆動されて
燃圧室に導かれる燃料圧力が上昇するのに伴って、燃料
が絞り通路を通って差圧室に流入し、ピストンが与圧ス
プリングを圧縮する。これにより、ピストンは電磁歪ア
クチュエータの伸縮に追従して針弁を開閉駆動する。
【0024】請求項6に記載の発明において、与圧スプ
リングは電磁歪アクチュエータの先端部とピストンの間
に介装され、その弾性復元力によって針弁を閉弁方向に
付勢し、針弁が所定の噴射時期以外で開弁する燃料の初
期噴射を防止する。
リングは電磁歪アクチュエータの先端部とピストンの間
に介装され、その弾性復元力によって針弁を閉弁方向に
付勢し、針弁が所定の噴射時期以外で開弁する燃料の初
期噴射を防止する。
【0025】請求項7に記載の発明において、前記与圧
スプリングは電磁歪アクチュエータの基端部と電磁歪ア
クチュエータを収装するケーシングの間に介装され、そ
の弾性復元力によって針弁を閉弁方向に付勢し、針弁が
所定の噴射時期以外で開弁して燃料の初期噴射を防止す
る。
スプリングは電磁歪アクチュエータの基端部と電磁歪ア
クチュエータを収装するケーシングの間に介装され、そ
の弾性復元力によって針弁を閉弁方向に付勢し、針弁が
所定の噴射時期以外で開弁して燃料の初期噴射を防止す
る。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明を筒内噴射式火花点
火エンジンに備えられる燃料噴射弁に適用した実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
火エンジンに備えられる燃料噴射弁に適用した実施形態
を添付図面に基づいて説明する。
【0027】図1に示すように、燃料噴射弁7はその先
端に設けられるノズルボディ1を図示しないエンジンの
燃焼室に臨ませる。ノズルボディ1はエンジンの燃焼室
天井壁から燃焼室に臨み、ノズルボディ1の先端に開口
した噴口1bから燃料噴霧をピストンの冠部に向けて噴
出するようになっている。
端に設けられるノズルボディ1を図示しないエンジンの
燃焼室に臨ませる。ノズルボディ1はエンジンの燃焼室
天井壁から燃焼室に臨み、ノズルボディ1の先端に開口
した噴口1bから燃料噴霧をピストンの冠部に向けて噴
出するようになっている。
【0028】ノズルボディ1の内部に針弁2が摺動可能
に収装される。ノズルボディ1の内部には針弁2のまわ
りに燃圧室3が画成される。ノズルボディ1の先端に噴
口1bが開口し、噴口1bは針弁2によって開閉され
る。
に収装される。ノズルボディ1の内部には針弁2のまわ
りに燃圧室3が画成される。ノズルボディ1の先端に噴
口1bが開口し、噴口1bは針弁2によって開閉され
る。
【0029】図3に示すように、フューエルタンク59
に貯溜された燃料は、電動モータ54により駆動される
低圧燃料ポンプ58を介して吸い上げられ、高圧燃料ポ
ンプ57に圧送される。
に貯溜された燃料は、電動モータ54により駆動される
低圧燃料ポンプ58を介して吸い上げられ、高圧燃料ポ
ンプ57に圧送される。
【0030】高圧燃料ポンプ57は、さらに加圧した燃
料を蓄圧室56へと送り、蓄圧室56から各気筒の燃料
噴射弁7に燃料を圧送する。燃料戻し通路52にはプレ
ッシャレギュレータ55が設けられ、蓄圧室56の余剰
燃料をフューエルタンク59へと戻すことで、燃料噴射
弁7に導かれる燃料圧力を所定値に保つようになってい
る。高圧燃料ポンプ57は、図示しない電動モータまた
はエンジン50により駆動される高圧燃料ポンプ57か
ら圧送される燃料は、燃料入口通路6から燃圧室3に導
入され、針弁2のリフトに伴って噴口1bから噴射され
る。
料を蓄圧室56へと送り、蓄圧室56から各気筒の燃料
噴射弁7に燃料を圧送する。燃料戻し通路52にはプレ
ッシャレギュレータ55が設けられ、蓄圧室56の余剰
燃料をフューエルタンク59へと戻すことで、燃料噴射
弁7に導かれる燃料圧力を所定値に保つようになってい
る。高圧燃料ポンプ57は、図示しない電動モータまた
はエンジン50により駆動される高圧燃料ポンプ57か
ら圧送される燃料は、燃料入口通路6から燃圧室3に導
入され、針弁2のリフトに伴って噴口1bから噴射され
る。
【0031】針弁2はその基端側にピストン部2cを有
し、ピストン部2cの外周にノズルボディ1との間で絞
り通路(オリフィス)5を画成する。そして、燃圧室3
は後述する差圧室8に絞り通路5を介して連通する。
し、ピストン部2cの外周にノズルボディ1との間で絞
り通路(オリフィス)5を画成する。そして、燃圧室3
は後述する差圧室8に絞り通路5を介して連通する。
【0032】針弁2を閉弁方向に付勢するリターンスプ
リング4が設けられる。リターンスプリング4は針弁2
のピストン部2cとケーシング9の間に圧縮された状態
で介装され、針弁2と同軸上に配置される。
リング4が設けられる。リターンスプリング4は針弁2
のピストン部2cとケーシング9の間に圧縮された状態
で介装され、針弁2と同軸上に配置される。
【0033】針弁2の基端側とケーシング9の間にはシ
ム17が介装され、シム17によって針弁2の軸方向の
移動が規制される。シム17は円盤状に形成される。す
なわち、シム17の板厚によって針弁2の最大リフト量
が決まる。
ム17が介装され、シム17によって針弁2の軸方向の
移動が規制される。シム17は円盤状に形成される。す
なわち、シム17の板厚によって針弁2の最大リフト量
が決まる。
【0034】ケーシング9の内部には差圧室8を画成す
るピストン11が摺動可能に介装される。ピストン11
の外周にはOリング12が介装される。Oリング12が
ケーシング9の円筒状をした内壁面に摺接することによ
り、差圧室8の密封がはかれる。
るピストン11が摺動可能に介装される。ピストン11
の外周にはOリング12が介装される。Oリング12が
ケーシング9の円筒状をした内壁面に摺接することによ
り、差圧室8の密封がはかれる。
【0035】ピストン11を介して針弁2を開閉駆動す
るピエゾアクチュエータ10が設けられる。ピエゾアク
チュエータ10は円盤状をした複数のピエゾ素子が、同
じく円盤状をした内部電極を挟んで積層される。
るピエゾアクチュエータ10が設けられる。ピエゾアク
チュエータ10は円盤状をした複数のピエゾ素子が、同
じく円盤状をした内部電極を挟んで積層される。
【0036】ピエゾアクチュエータ10の移動端には端
板15が結合される。端板15はピストン11に当接し
て、ピストン11をピエゾアクチュエータ10の伸縮動
作に追従させるようになっている。
板15が結合される。端板15はピストン11に当接し
て、ピストン11をピエゾアクチュエータ10の伸縮動
作に追従させるようになっている。
【0037】ピエゾアクチュエータ10の固定端には端
板14が結合される。ケーシング9の開口端にはアジャ
ストプレート21,22が取付けられる。端板14はア
ジャストプレート21に当接してピエゾアクチュエータ
10の基端を支持する。
板14が結合される。ケーシング9の開口端にはアジャ
ストプレート21,22が取付けられる。端板14はア
ジャストプレート21に当接してピエゾアクチュエータ
10の基端を支持する。
【0038】ピエゾアクチュエータ10は各ピエゾ素子
に図示しない駆動用アンプから電圧が印加されることに
より伸長する。このとき、差圧室8の圧力が高められて
針弁2は閉弁する。ピエゾアクチュエータ10は各ピエ
ゾ素子に印加される電圧が遮断短絡されることにより収
縮する。このとき、燃圧室3に対して差圧室8の圧力が
低下し、針弁2はリターンスプリング4に抗して開弁方
向に移動する。
に図示しない駆動用アンプから電圧が印加されることに
より伸長する。このとき、差圧室8の圧力が高められて
針弁2は閉弁する。ピエゾアクチュエータ10は各ピエ
ゾ素子に印加される電圧が遮断短絡されることにより収
縮する。このとき、燃圧室3に対して差圧室8の圧力が
低下し、針弁2はリターンスプリング4に抗して開弁方
向に移動する。
【0039】なお、ピエゾアクチュエータ10に代えて
印加される磁界の強さに応じて伸縮する超磁歪素子から
なる磁歪アクチュエータを用いてもよい。ここではピエ
ゾアクチュエータと磁歪アクチュエータ等を総称して電
磁歪アクチュエータとする。コントローラ60で演算さ
れた燃料噴射量に対応するパルス信号がつくられ、この
パルス信号に応じた電圧が駆動用アンプを介してピエゾ
アクチュエータ10に印加される。
印加される磁界の強さに応じて伸縮する超磁歪素子から
なる磁歪アクチュエータを用いてもよい。ここではピエ
ゾアクチュエータと磁歪アクチュエータ等を総称して電
磁歪アクチュエータとする。コントローラ60で演算さ
れた燃料噴射量に対応するパルス信号がつくられ、この
パルス信号に応じた電圧が駆動用アンプを介してピエゾ
アクチュエータ10に印加される。
【0040】コントローラ60はエンジン50の回転
数、エンジン50の吸入空気量を始めエンジン運転条件
を検出する各種信号を入力し、これらのエンジン運転条
件に応じて燃料噴射量を演算する。
数、エンジン50の吸入空気量を始めエンジン運転条件
を検出する各種信号を入力し、これらのエンジン運転条
件に応じて燃料噴射量を演算する。
【0041】ピエゾアクチュエータ10の端板15とピ
ストン11の間には皿バネ状をした与圧スプリング18
が介装される。ピエゾアクチュエータ10は与圧スプリ
ング18によって圧縮荷重が付加されることにより、安
定した作動性が確保される。
ストン11の間には皿バネ状をした与圧スプリング18
が介装される。ピエゾアクチュエータ10は与圧スプリ
ング18によって圧縮荷重が付加されることにより、安
定した作動性が確保される。
【0042】また、同時にこの与圧スプリング18の付
勢力(反力)を針弁2に伝える伝達部材として、ピスト
ン11から針弁2に向けて突出する突起19が一体形成
される。
勢力(反力)を針弁2に伝える伝達部材として、ピスト
ン11から針弁2に向けて突出する突起19が一体形成
される。
【0043】突起19はピストン11から円柱状に突出
し、ケーシング9およびリターンスプリング4を貫通し
て設けられ、その先端が針弁2に当接可能に対峙してい
る。突起19は針弁2およびピストン11と同軸上に配
置される。
し、ケーシング9およびリターンスプリング4を貫通し
て設けられ、その先端が針弁2に当接可能に対峙してい
る。突起19は針弁2およびピストン11と同軸上に配
置される。
【0044】燃料噴射弁7は、ピエゾアクチュエータ1
0の変位方向と針弁2の変位方向が一致しているため、
ピエゾアクチュエータ10とピストン11と針弁2およ
びリターンスプリング4が直列に並べられ、構造の簡素
化がはかれる。
0の変位方向と針弁2の変位方向が一致しているため、
ピエゾアクチュエータ10とピストン11と針弁2およ
びリターンスプリング4が直列に並べられ、構造の簡素
化がはかれる。
【0045】エンジン起動前であって燃料ポンプ57,
58の駆動初期において、燃料ポンプ57,58の吐出
圧により差圧室8の圧力が上昇する過程で、与圧スプリ
ング18の付勢力によりピストン11が図1に示すよう
に突起19を針弁2に当接させた状態に保持される。こ
れにより、針弁2は与圧スプリング18とリターンスプ
リング4の付勢力により閉弁位置に保持され、燃料の初
期噴射を防止することができる。
58の駆動初期において、燃料ポンプ57,58の吐出
圧により差圧室8の圧力が上昇する過程で、与圧スプリ
ング18の付勢力によりピストン11が図1に示すよう
に突起19を針弁2に当接させた状態に保持される。こ
れにより、針弁2は与圧スプリング18とリターンスプ
リング4の付勢力により閉弁位置に保持され、燃料の初
期噴射を防止することができる。
【0046】与圧スプリング18の弾性復元力は、エン
ジン起動前に燃料ポンプ57,58から燃圧室3に導か
れる圧力で針弁2が開弁しようとする力より大きくなる
ように設定される。すなわち、針弁2のピストン部2c
の受圧面積をA1、ピストン11の受圧面積をA2、針弁
2がノズルボディ1のシート部に着座する面積をA3、
与圧スプリング18の弾性復元力をF2、リターンスプ
リング4の弾性復元力をF1、エンジンの起動前に燃料
ポンプ57,58から送られる燃料圧力をPHとし、差
圧室8の圧力がPHまで達しない場合には、次式の関係
が成立する。
ジン起動前に燃料ポンプ57,58から燃圧室3に導か
れる圧力で針弁2が開弁しようとする力より大きくなる
ように設定される。すなわち、針弁2のピストン部2c
の受圧面積をA1、ピストン11の受圧面積をA2、針弁
2がノズルボディ1のシート部に着座する面積をA3、
与圧スプリング18の弾性復元力をF2、リターンスプ
リング4の弾性復元力をF1、エンジンの起動前に燃料
ポンプ57,58から送られる燃料圧力をPHとし、差
圧室8の圧力がPHまで達しない場合には、次式の関係
が成立する。
【0047】(A1−A3)×PH<F2+F1 …(1) 前記状態から時間が経過し、高圧燃料圧PHが差圧室8
に作用する場合、与圧スプリング18の付勢力に抗して
ピストン11が図2に示すように端板15に当接し、突
起19が針弁2に当接しない状態に保持される。
に作用する場合、与圧スプリング18の付勢力に抗して
ピストン11が図2に示すように端板15に当接し、突
起19が針弁2に当接しない状態に保持される。
【0048】与圧スプリング18の弾性復元力は、エン
ジン起動前に差圧室8に燃料が所定圧で充満したとき
に、ピストン11に作用する押圧力より小さくなるよう
に設定される。すなわち、ピストン11の受圧面積をA
2、高圧燃料圧力をPHとすると、次式の関係が成立す
る。
ジン起動前に差圧室8に燃料が所定圧で充満したとき
に、ピストン11に作用する押圧力より小さくなるよう
に設定される。すなわち、ピストン11の受圧面積をA
2、高圧燃料圧力をPHとすると、次式の関係が成立す
る。
【0049】F2<A2×PH …(2) 突起19の長さは、ピストン11が端板15に当接して
いるエンジン運転時、ピエゾアクチュエータ10が伸長
する針弁2の閉弁初期にのみ針弁2に当接して針弁2を
閉弁方向に駆動するように設定される。すなわち、針弁
2が開弁している状態では、ピエゾアクチュエータ10
が伸長すると突起19が針弁2に当接する。一方、針弁
2が閉弁している状態では、ピエゾアクチュエータ10
が伸長しても突起19が針弁2に当接することがない。
これにより、針弁2の閉弁応答性を高めるとともに、針
弁2がノズルボディ1のシート部に着座するときに生じ
る衝撃がピエゾアクチュエータ10に伝わることが回避
され、ピエゾアクチュエータ10の耐久性を維持するこ
とができる。
いるエンジン運転時、ピエゾアクチュエータ10が伸長
する針弁2の閉弁初期にのみ針弁2に当接して針弁2を
閉弁方向に駆動するように設定される。すなわち、針弁
2が開弁している状態では、ピエゾアクチュエータ10
が伸長すると突起19が針弁2に当接する。一方、針弁
2が閉弁している状態では、ピエゾアクチュエータ10
が伸長しても突起19が針弁2に当接することがない。
これにより、針弁2の閉弁応答性を高めるとともに、針
弁2がノズルボディ1のシート部に着座するときに生じ
る衝撃がピエゾアクチュエータ10に伝わることが回避
され、ピエゾアクチュエータ10の耐久性を維持するこ
とができる。
【0050】各アジャストプレート21,22はそれぞ
れケーシング9の内周に螺合して共締めされる。ケーシ
ング9に対する各アジャストプレート21,22の螺合
位置を変えることにより、針弁2に対する突起19の位
置を微調整することができる。
れケーシング9の内周に螺合して共締めされる。ケーシ
ング9に対する各アジャストプレート21,22の螺合
位置を変えることにより、針弁2に対する突起19の位
置を微調整することができる。
【0051】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【0052】図1はエンジン停止時における燃料噴射弁
7の状態を示しており、ピエゾアクチュエータ10は収
縮し、燃圧室3と差圧室8の圧力は共に低下している。
このとき針弁2はリターンスプリング4の弾性復元力に
よりノズルボディ1のシート部に押し付けられるととも
に、与圧スプリング18の弾性復元力が突起19を介し
て伝えられ、与圧スプリング18の弾性復元力によって
もノズルボディ1のシート部に押し付けられている。こ
うして、針弁2がノズルボディ1のシート部に着座する
ことにより、エンジン停止中に噴口1bから燃料が洩れ
ることが防止される。
7の状態を示しており、ピエゾアクチュエータ10は収
縮し、燃圧室3と差圧室8の圧力は共に低下している。
このとき針弁2はリターンスプリング4の弾性復元力に
よりノズルボディ1のシート部に押し付けられるととも
に、与圧スプリング18の弾性復元力が突起19を介し
て伝えられ、与圧スプリング18の弾性復元力によって
もノズルボディ1のシート部に押し付けられている。こ
うして、針弁2がノズルボディ1のシート部に着座する
ことにより、エンジン停止中に噴口1bから燃料が洩れ
ることが防止される。
【0053】エンジン50の始動に際してエンジン50
が起動される前に燃料ポンプ57,58が駆動されて燃
圧室3に導かれる燃料圧力が上昇する。このとき、燃料
が絞り通路5を通って差圧室8に流入し終わるまでの間
は針弁2の前後に圧力差が生じる。しかし、針弁2がリ
ターンスプリング4と与圧スプリング18の弾性復元力
を合わせた力によって針弁2がノズルボディ1のシート
部に押し付けられることにより、所定の噴射時期以外で
針弁2が開弁して燃料が噴射されてしまう初期噴射を防
止できる。
が起動される前に燃料ポンプ57,58が駆動されて燃
圧室3に導かれる燃料圧力が上昇する。このとき、燃料
が絞り通路5を通って差圧室8に流入し終わるまでの間
は針弁2の前後に圧力差が生じる。しかし、針弁2がリ
ターンスプリング4と与圧スプリング18の弾性復元力
を合わせた力によって針弁2がノズルボディ1のシート
部に押し付けられることにより、所定の噴射時期以外で
針弁2が開弁して燃料が噴射されてしまう初期噴射を防
止できる。
【0054】図2は差圧室8の圧力が上昇した起動前の
状態を示しており、ピエゾアクチュエータ10は電圧が
印加されて伸長しており、ピストン部2cの前後に生じ
る燃圧室3と差圧室8の圧力は絞り通路5を介して均等
化されている。ピストン11は差圧室8の圧力により与
圧スプリング18に抗して端板15に当接する。つま
り、燃料が所定圧で差圧室8に充満した状態では、与圧
スプリング18は圧縮され、ピストン11が端板15と
完全に密着している。
状態を示しており、ピエゾアクチュエータ10は電圧が
印加されて伸長しており、ピストン部2cの前後に生じ
る燃圧室3と差圧室8の圧力は絞り通路5を介して均等
化されている。ピストン11は差圧室8の圧力により与
圧スプリング18に抗して端板15に当接する。つま
り、燃料が所定圧で差圧室8に充満した状態では、与圧
スプリング18は圧縮され、ピストン11が端板15と
完全に密着している。
【0055】エンジン始動時および始動後における燃料
噴射弁7の開弁作動時に、ピエゾアクチュエータ10は
エンジン回転に同期して印加される電圧が遮断短絡され
ることにより収縮する。ピエゾアクチュエータ10の収
縮に伴ってピストン11が移動することにより、差圧室
8はその容積が拡大し、差圧室8には燃圧室3からの燃
料が絞り通路5を通って供給される。このとき、燃圧室
3は絞り通路5を介して圧力低下が遅れて伝わるので、
差圧室8と燃圧室3に圧力差が直ちに発生する。この圧
力差により針弁2がリターンスプリング4に抗して噴口
1bを開き、燃圧室3に導かれる高圧燃料が噴口1bを
通ってエンジン50の燃焼室に噴射される。なお、差圧
室8の圧力が低下したときでも、差圧室8は大気圧より
高い圧力に維持されているため、与圧スプリング18は
圧縮されてピストン11が端板18との密着した状態を
維持している。
噴射弁7の開弁作動時に、ピエゾアクチュエータ10は
エンジン回転に同期して印加される電圧が遮断短絡され
ることにより収縮する。ピエゾアクチュエータ10の収
縮に伴ってピストン11が移動することにより、差圧室
8はその容積が拡大し、差圧室8には燃圧室3からの燃
料が絞り通路5を通って供給される。このとき、燃圧室
3は絞り通路5を介して圧力低下が遅れて伝わるので、
差圧室8と燃圧室3に圧力差が直ちに発生する。この圧
力差により針弁2がリターンスプリング4に抗して噴口
1bを開き、燃圧室3に導かれる高圧燃料が噴口1bを
通ってエンジン50の燃焼室に噴射される。なお、差圧
室8の圧力が低下したときでも、差圧室8は大気圧より
高い圧力に維持されているため、与圧スプリング18は
圧縮されてピストン11が端板18との密着した状態を
維持している。
【0056】燃料噴射弁7の閉弁作動時に、ピエゾアク
チュエータ10はエンジン回転に同期して電圧が印加さ
れることにより伸長し、ピストン11が移動し始めるの
に伴って突起19を介して針弁2が直接閉弁方向に駆動
される。ピストン11が移動することにより差圧室8の
圧力が直ちに回復し、差圧室8と燃圧室3の圧力差およ
びリターンスプリング4の付勢力により針弁2が移動し
てノズルボディ1のシート部に着座する。針弁2がシー
ト部に着座することにより、噴口1bが閉塞され、燃料
の噴射が停止される。
チュエータ10はエンジン回転に同期して電圧が印加さ
れることにより伸長し、ピストン11が移動し始めるの
に伴って突起19を介して針弁2が直接閉弁方向に駆動
される。ピストン11が移動することにより差圧室8の
圧力が直ちに回復し、差圧室8と燃圧室3の圧力差およ
びリターンスプリング4の付勢力により針弁2が移動し
てノズルボディ1のシート部に着座する。針弁2がシー
ト部に着座することにより、噴口1bが閉塞され、燃料
の噴射が停止される。
【0057】このよう針弁2の閉弁初期にピストン11
が突起19を介して針弁2が直接閉弁方向に駆動される
ことにより、針弁2が閉弁する応答性を高められる。こ
の結果、燃料噴射量の設定範囲が拡大してエンジンの高
出力化に対応できる。
が突起19を介して針弁2が直接閉弁方向に駆動される
ことにより、針弁2が閉弁する応答性を高められる。こ
の結果、燃料噴射量の設定範囲が拡大してエンジンの高
出力化に対応できる。
【0058】針弁2がノズルボディ1のシート部に着座
するときに、ピエゾアクチュエータ10が伸長しても突
起19が針弁2に当接することがない。これにより、針
弁2がノズルボディ1のシート部に着座するときの反力
が突起19を介してピエゾアクチュエータ10に伝わる
ことが回避される。この結果、耐衝撃性が弱いピエゾア
クチュエータ10でも十分な耐久性が確保されるととも
に、針弁2とノズルボディ1のシート部間の摩耗が進む
ことを防止できる。
するときに、ピエゾアクチュエータ10が伸長しても突
起19が針弁2に当接することがない。これにより、針
弁2がノズルボディ1のシート部に着座するときの反力
が突起19を介してピエゾアクチュエータ10に伝わる
ことが回避される。この結果、耐衝撃性が弱いピエゾア
クチュエータ10でも十分な耐久性が確保されるととも
に、針弁2とノズルボディ1のシート部間の摩耗が進む
ことを防止できる。
【0059】すなわち、突起19が針弁2に当接して閉
弁保持されるのは、差圧室8に燃料ポンプ57,58の
吐出圧が作用していない時である。
弁保持されるのは、差圧室8に燃料ポンプ57,58の
吐出圧が作用していない時である。
【0060】次に、図4に示す実施形態について説明す
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
る。なお、図1との対応部分には同一符号を付す。
【0061】与圧スプリング18はピエゾアクチュエー
タ10の基端側に連結された端板14とアジャストプレ
ート21の間に介装される。
タ10の基端側に連結された端板14とアジャストプレ
ート21の間に介装される。
【0062】ピストン11はピエゾアクチュエータ10
の先端側に連結される。この場合も、与圧スプリング1
8の付勢力を針弁2に伝える伝達部材として、ピストン
11から針弁2に向けて突出する突起19が一体形成さ
れる。
の先端側に連結される。この場合も、与圧スプリング1
8の付勢力を針弁2に伝える伝達部材として、ピストン
11から針弁2に向けて突出する突起19が一体形成さ
れる。
【0063】以上のように構成され、次に作用について
説明する。
説明する。
【0064】図4はエンジン停止時における燃料噴射弁
7の状態を示しており、ピエゾアクチュエータ10は収
縮し、燃圧室3と差圧室8の圧力は共に低下している。
このとき針弁2はリターンスプリング4の弾性復元力に
よりノズルボディ1のシート部に押し付けられるととも
に、与圧スプリング18の弾性復元力が端板14とピエ
ゾアクチュエータ10とピストン11および突起19を
介して伝えられ、与圧スプリング18の弾性復元力よっ
てもノズルボディ1のシート部に押し付けられている。
こうして、針弁2がノズルボディ1のシート部に着座す
ることにより、エンジン停止中に噴口1bから燃料が洩
れることが防止される。
7の状態を示しており、ピエゾアクチュエータ10は収
縮し、燃圧室3と差圧室8の圧力は共に低下している。
このとき針弁2はリターンスプリング4の弾性復元力に
よりノズルボディ1のシート部に押し付けられるととも
に、与圧スプリング18の弾性復元力が端板14とピエ
ゾアクチュエータ10とピストン11および突起19を
介して伝えられ、与圧スプリング18の弾性復元力よっ
てもノズルボディ1のシート部に押し付けられている。
こうして、針弁2がノズルボディ1のシート部に着座す
ることにより、エンジン停止中に噴口1bから燃料が洩
れることが防止される。
【0065】エンジンの起動前に燃料ポンプ57,58
が駆動されて燃圧室3に導かれる燃料圧力が上昇すると
きに、燃料が絞り通路5を通って差圧室8に流入し終わ
るまでの間は針弁2の前後に圧力差が生じる。しかし、
針弁2がリターンスプリング4と与圧スプリング18の
弾性復元力を合わせた力によって針弁2がノズルボディ
1のシート部に押し付けられることにより、所定の噴射
時期以外で針弁2が開弁して燃料が噴射されてしまう初
期噴射を防止できる。
が駆動されて燃圧室3に導かれる燃料圧力が上昇すると
きに、燃料が絞り通路5を通って差圧室8に流入し終わ
るまでの間は針弁2の前後に圧力差が生じる。しかし、
針弁2がリターンスプリング4と与圧スプリング18の
弾性復元力を合わせた力によって針弁2がノズルボディ
1のシート部に押し付けられることにより、所定の噴射
時期以外で針弁2が開弁して燃料が噴射されてしまう初
期噴射を防止できる。
【0066】エンジン起動前に、ピストン部2cの前後
に生じる燃圧室3と差圧室8の圧力が絞り通路5を介し
て均等化されると、差圧室8の圧力によりピストン11
とピエゾアクチュエータ10および端板14は図中左方
向に移動し、与圧スプリング18に抗して端板14をア
ジャストプレート21に当接させる。これにより、ピエ
ゾアクチュエータ10の基端がアジャストプレート21
に支持され、針弁2を開閉駆動する用意ができる。
に生じる燃圧室3と差圧室8の圧力が絞り通路5を介し
て均等化されると、差圧室8の圧力によりピストン11
とピエゾアクチュエータ10および端板14は図中左方
向に移動し、与圧スプリング18に抗して端板14をア
ジャストプレート21に当接させる。これにより、ピエ
ゾアクチュエータ10の基端がアジャストプレート21
に支持され、針弁2を開閉駆動する用意ができる。
【図1】本発明の実施形態を示し、エンジンの起動前に
おける燃料噴射弁の断面図。
おける燃料噴射弁の断面図。
【図2】同じく始動後における燃料噴射弁の断面図。
【図3】同じく燃料供給系のシステム図。
【図4】他の実施形態を示し、エンジンの起動前におけ
る燃料噴射弁の断面図。
る燃料噴射弁の断面図。
1 ノズルボディ 1b 噴口 2 針弁 2c ピストン部 3 燃圧室 4 リターンスプリング 5 絞り通路 6 燃料入口 7 燃料噴射弁 8 差圧室 9 ケーシング 10 ピエゾアクチュエータ 11 ピストン 18 与圧スプリング
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大木 俊治 神奈川県横浜市神奈川区宝町2番地 日産 自動車株式会社内
Claims (7)
- 【請求項1】印加される電圧または磁界に応じて収縮す
る電磁歪アクチュエータと、 電磁歪アクチュエータに圧縮荷重を付与する与圧スプリ
ングと、 電磁歪アクチュエータの収縮に応じて差圧室を拡張する
ピストンと、 加圧燃料が導かれる燃圧室と、 燃圧室と差圧室を連通する絞り通路と、 燃圧室と差圧室の圧力差に応じて変位する針弁と、 針弁を閉弁方向に付勢するリターンスプリングと、 針弁によって開閉され燃圧室の燃料を噴射する噴口と、 を備えるエンジンの燃料噴射弁において、 前記ピストンと針弁の間に与圧スプリングの付勢力を針
弁の閉弁方向に伝える伝達部材を介装したことを特徴と
するエンジンの燃料噴射弁。 - 【請求項2】前記伝達部材としてピストンから針弁に向
けて突出する突起を一体形成したことを特徴とする請求
項1に記載のエンジンの燃料噴射弁。 - 【請求項3】前記針弁の閉弁初期に伝達部材が針弁に当
接してピストンが針弁を直接的に駆動し、針弁の閉弁時
に伝達部材が針弁から離れる構成としたことを特徴とす
る請求項1または2に記載のエンジンの燃料噴射弁。 - 【請求項4】前記針弁に対する電磁歪アクチュエータの
基端部の位置を調整する調整機構を備えたことを特徴と
する請求項1から3のいずれか一つに記載のエンジンの
燃料噴射弁。 - 【請求項5】前記与圧スプリングの弾性復元力をエンジ
ン起動前に針弁にかかる燃料圧力による荷重より大きく
かつエンジン起動後にピストンにかかる燃料圧力による
荷重より小さく設定したことを特徴とする請求項1から
4のいずれか一つに記載のエンジンの燃料噴射弁。 - 【請求項6】前記与圧スプリングを電磁歪アクチュエー
タの先端部とピストンの間に介装したことを特徴とする
請求項1から5のいずれか一つに記載のエンジンの燃料
噴射弁。 - 【請求項7】前記与圧スプリングを電磁歪アクチュエー
タの基端部と電磁歪アクチュエータを収装するケーシン
グの間に介装したことを特徴とする請求項1から5のい
ずれか一つに記載のエンジンの燃料噴射弁。
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---|---|---|---|
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JP17443797A JP3740796B2 (ja) | 1997-06-30 | 1997-06-30 | エンジンの燃料噴射弁 |
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ID=15978516
Family Applications (1)
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JP (1) | JP3740796B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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-
1997
- 1997-06-30 JP JP17443797A patent/JP3740796B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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EP1167747A3 (en) * | 2000-06-26 | 2003-04-09 | Denso Corporation | Improved structure of fuel injector using piezoelectric actuator |
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