JP2005180192A - 燃料噴射装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 燃料の噴射特性が安定した燃料噴射装置を提供する。
【解決手段】 燃料噴射装置1は、加圧燃料が貯められ、噴射口を有する燃圧室を規定するボディと、ボディ内に設けられ噴射口を開閉する弁と、弁に接続された伝達部材と、伝達部材の動作を制御する、圧電素子または磁歪素子から構成されるアクチュエータと、アクチュエータに開弁信号と閉弁信号とを選択的に送る制御部としてのECU100とを備える。ECU100は、燃料噴射中の伝達部材の変位がほぼ一定となるようにアクチュエータに開弁信号を送る。ECU100は、伝達部材の変位を一定にするための開弁信号に関するマップデータ101を有し、そのマップデータ101に基づいてアクチュエータに開弁信号を送る。
【選択図】 図1
【解決手段】 燃料噴射装置1は、加圧燃料が貯められ、噴射口を有する燃圧室を規定するボディと、ボディ内に設けられ噴射口を開閉する弁と、弁に接続された伝達部材と、伝達部材の動作を制御する、圧電素子または磁歪素子から構成されるアクチュエータと、アクチュエータに開弁信号と閉弁信号とを選択的に送る制御部としてのECU100とを備える。ECU100は、燃料噴射中の伝達部材の変位がほぼ一定となるようにアクチュエータに開弁信号を送る。ECU100は、伝達部材の変位を一定にするための開弁信号に関するマップデータ101を有し、そのマップデータ101に基づいてアクチュエータに開弁信号を送る。
【選択図】 図1
Description
この発明は、燃料噴射装置に関し、特に圧電素子や磁歪素子を用いた燃料噴射装置に関するものである。
従来、アクチュエータとして圧電素子を用いた燃料噴射装置が、たとえば特開平10−306756号公報(特許文献1)に開示されている。
特開平10−306756号公報
上記公報に開示された燃料噴射装置(インジェクタ)の分野では、インジェクタに電圧が印加され、その印加時間に応じて燃料の噴射量が決定される。一般に、インジェクタの通電時間に対し、噴射量はスムーズに単調増加の関係にあるべきであるが、通電時間の増加に対し、噴射量がリニアに増加しない領域が発生する。
走行中に要求された噴射量Qに応じて、ECU(エンジンコントロールユニット)は、複数のマップ上の点から計算して、通電時間を求める。インジェクタは、この通電時間に関する信号を受けて燃料を噴射する。
通常、噴射量と通電時間の関係が単調増加の関係にあれば、要求された噴射量Qと実際の噴射量Qとは等しくなるが、素直な単調増加が生じていない領域では、要求された噴射量Qと実際の噴射量Qとの間で差が生じ、排気性能が悪化したり、実際の噴射量Qが要求値より少ないと加速性能が悪くなる。また、実際の噴射量Qがばらつくという問題もあった。このような問題は以下のように説明される。
図10は従来のインジェクタの圧電素子に印加される電圧と、それに対応した他のパラメータとの関係を示すグラフである。図10の(A)は、通電時間と圧電素子に印加される電圧との関係を示す。図10の(B)は通電時間と大径ピストンの変位を示す。図10の(C)は、通電時間と噴射率との関係を示す。
インジェクタでは、圧電素子により構成されるアクチュエータに、順に大径ピストン、小径ピストンおよび開閉弁が設けられている。開閉弁が動作することによって噴射口から燃料が噴射される。図10を参照して、時刻t0において、EDU(インジェクタ駆動ユニット)内の充電スイッチがオンされる。これにより圧電素子には電荷が流れ込み、電圧はV0まで上昇する。これに伴い、圧電素子が変形するため、この変形に伴い大径ピストンおよび小径ピストンも移動する。そして、大径ピストンおよび小径ピストンともに変位が最大となる。
しかしながら、この変位が最大の状態で大径ピストン、小径ピストンおよび変位拡大室で練成された固有振動が生じる。アクチュエータは縦弾性係数も金属に比べて小さいため、振動により発生する荷重で伸縮する。この伸縮の影響を受けてアクチュエータと隣接する大径ピストンの先端の変位は変動する。
また、アクチュエータは荷重の変動を受けることにより自ら発生した電荷により電圧変動も生じることになる。
次に、時間が経過して時刻t1において通電を停止し、放電を開始したとする。すると図10の(A)で示されるように圧電素子内の電圧が低下する。また、時刻t2からt5で放電を開始した場合にも、同様に圧電素子内の電圧は印加する。このとき、図10の(B)から(C)で示すように大径ピストンの変位および噴射率も変動する。しかしながら、大径ピストンにうねりが生じているため、時刻t1からt5のどのタイミングで放電を開始したかによって噴射率が異なる。
このように、インジェクタの噴射量は大径ピストンおよび小径ピストンの開閉弁時期に依存しているため、これらの時期が不安定であると、毎回ばらつきの悪化となる。また、開弁、閉弁時期がそれぞれ通電時間に対し規則正しく変化していかないと、噴射量が単調増加にならず、いわゆるうねりが発生する。図10で示すように、大径ピストンは、短時間に急激な電荷をチャージャされることにより、うねりが生じる。このうねりは通電を切った後でも変位に影響を与える。振動している大径ピストンがどの位置にいるときに噴射終了信号が来るかによって、小径ピストンが着座するまでの時間が変わるため、インジェクタ本体の噴射終了イベント開始時期が影響を受ける。したがって、実噴射期間が影響を受け、通電時間に対して噴射量が素直に変化しないことがあり得る。
また、小径ピストンの振動は不安定なものであるから、一定の通電時間の場合でも、これまでに説明したのと同様な原因で毎回の噴射量がばらつくことになる。
そこで、この発明は上述のような問題点を解決するためになされたものであり、噴射特性が改善された燃料噴射装置を提供することを目的とする。
この発明に従った燃料噴射装置は、加圧燃料が貯められ、噴射口を有する燃圧室を規定するボディと、ボディ内に設けられて噴射口を開閉する開閉弁と、ボディ内で開閉弁に接続された伝達部材と、伝達部材の動作を制御する、圧電素子または磁歪素子から構成されるアクチュエータと、アクチュエータに開弁信号と閉弁信号とを選択的に送る制御部とを備える。制御部は燃料噴射中の伝達部材の変位がほぼ一定となるようにアクチュエータに開弁信号を送る。
このように構成された燃料噴射装置では、制御部は燃料噴射中の伝達部材の変位がほぼ一定となるようにアクチュエータに開弁信号を送るため、燃料噴射中の伝達部材の変位がほぼ一定となる。その結果、伝達部材の変位にうねりまたは波打ちが生じることがない、噴射特性が安定した燃料噴射装置を提供することができる。
また好ましくは、制御部は伝達部材の変位を一定にするための開弁信号に関するマップデータを有し、そのマップデータに基づいてアクチュエータに開弁信号を送る。
より好ましくは、制御部は加圧燃料の複数の圧力に対応した複数のマップデータを有し、加圧燃料の圧力に応じて複数のマップデータから開弁信号を演算してアクチュエータに送る。
この場合、加圧燃料の圧力に対応したきめ細かな制御が可能となり、より安定した噴射特性を有する燃料噴射装置を提供することができる。
以下、この発明の実施の形態について図面を参照して説明する。なお、以下の実施の形態では同一または相当する部分については同一の参照符号を付し、その説明については繰返さない。
(実施の形態1)
図1は、この発明の実施の形態1に従った燃料噴射装置のブロック図である。図1を参照して、燃料噴射装置1は、制御部としてのECU100と、ECU100からの信号を受けるEDU200と、EDUに接続されたインジェクタ300とを有する。ECU100は、燃料噴射に関するマップデータ101を有する。ECU100とEDU200とは、充電スイッチおよび放電スイッチの制御用通信線で接続されている。
図1は、この発明の実施の形態1に従った燃料噴射装置のブロック図である。図1を参照して、燃料噴射装置1は、制御部としてのECU100と、ECU100からの信号を受けるEDU200と、EDUに接続されたインジェクタ300とを有する。ECU100は、燃料噴射に関するマップデータ101を有する。ECU100とEDU200とは、充電スイッチおよび放電スイッチの制御用通信線で接続されている。
EDU200には、シリンダ数に応じたインジェクタ300が複数本接続されている。
図2は、図1中のEDU内の回路を示す回路図である。図2を参照して、EDU200内には、電源に接続されるDC−DCコイル201、DC−DCコイル201に接続されるDC−DCダイオード202、DC−DCコイル201と接地とを接続するDC−DCスイッチ203を有する。
DC−DCダイオード202と接地との間にDC−DC電解コンデンサ205が設けられる。DC−DC電解コンデンサ205に接続されるように充電スイッチ206が接続される。充電スイッチ206と接地との間に放電スイッチ208が設けられる。インジェクタごとに圧電素子により構成されるアクチュエータ302に、気筒選択スイッチ321が設けられる。
図3は、インジェクタの構造を説明するための断面図である。図3を参照して、インジェクタ300は、加圧燃料としての高圧燃料401が貯められ、噴射口310を有する燃圧室309を規定するボディ301と、ボディ301内に設けられ、噴射口310を開閉する弁としての開閉バルブ308と、開閉バルブ308に接続された伝達部材305としての大径ピストン303および小径ピストン304と、伝達部材305の動作を制御する、圧電素子または磁歪素子から構成されるアクチュエータ302とを備える。図1で示すように、燃料噴射装置1は、アクチュエータ302に開弁信号と閉弁信号とを選択的に送る制御部としてのECU100を備える。ECU100は、燃料噴射中の伝達部材305の変位がほぼ一定となるようにアクチュエータ302に開弁信号を送る。ECU100は、伝達部材305の変位を一定にするための開弁信号に関するマップデータ101を有し、そのマップデータ101に基づいてアクチュエータ302に開弁信号を送る。
図3で示すように、ボディ301内に圧電素子(たとえばPZT:チタン酸ジルコン酸鉛)の積層体により構成されるアクチュエータ302が配置されている。アクチュエータ302には、正の電圧が印加されることでアクチュエータ302は伸びる。アクチュエータ302に接続されるように大径ピストン303が設けられる。大径ピストン303はアクチュエータ302とともにボディ301の内部空間341内を、ボディ301の長手方向に沿って移動することが可能である。大径ピストン303のフランジ状の部分にばね351が接触しており、ばね351は大径ピストン303をアクチュエータ302へ近づく方向へ付勢する。
大径ピストン303と小径ピストン304との間には、変位拡大室313が設けられている。変位拡大室313には低圧燃料が充填されている。変位拡大室313において、小径ピストン304に向かい合う部分の面積は大径ピストン303に向かい合う部分の面積よりも小さい。これにより、大径ピストン303の変位を拡大して小径ピストン304へ伝達することができる。変位拡大室313と内部空間341内には、ともに低圧燃料が満たされている。変位拡大室313内にはばね352が設けられており、ばね352は大径ピストン303と接触して、大径ピストン303をアクチュエータ302へ近づく方向へ付勢する。
小径ピストン304は制御バルブ307に接続されている。制御バルブ307、小径ピストン304、大径ピストン303はともにアクチュエータ302へ近づく方向と、アクチュエータ302から遠ざかる方向とに移動することが可能である。制御バルブ307は、高圧燃料401と低圧燃料402との境界を規定している。図3で示す状態では、制御バルブ307は小径ピストン304に押圧されているため、高圧燃料401が低圧燃料402側へ流れ込む状態となっている。
燃圧室309内には、スライド可能にニードルバルブからなる開閉バルブ308が設けられている。開閉バルブ308にはばね353が接触しており、ばね353が開閉バルブ308を噴射口310へ近づく方向に押し付ける。
次に、図3で示すインジェクタ300の動作について説明する。図4は、燃料噴射停止時の制御バルブを示す断面図である。図5は、燃料噴射時の制御バルブを示す断面図である。図3および図4を参照して、噴射停止時には、アクチュエータ302には電圧が印加されない。これにより、アクチュエータ302は縮んだ状態となる。このとき大径ピストン303はばね351,352により、アクチュエータ302側へ押し付けられる。これに伴い小径ピストン304もアクチュエータ302側へ移動する。制御バルブ307も高圧燃料401に押されてアクチュエータ302側へ移動する。これにより、図4で示すように高圧燃料401と低圧燃料402との間が塞がれる。それにより高圧燃料401が低圧燃料402側へ移動することがない。燃圧室309ではばね353により開閉バルブ308が噴射口310側へ押されているため、噴射口310から燃料が噴出することがない。
噴射時には、アクチュエータ302にEDU200から電圧を加える。具体的には、EDU200内の充電スイッチ206をオンにする。これによりDC−DC電解コンデンサ205内の電荷がアクチュエータ302を構成する圧電素子へ流れ込む。圧電素子は膨張する。これによりアクチュエータ302に接続された大径ピストン303、および小径ピストン304が噴射口310へ向かって移動する。これに伴い、小径ピストン304に接続された制御バルブ307も移動する。このとき図5で示すように制御バルブ307のリフト量がLとなると、隙間が生じて、この隙間を矢印403で示すように高圧燃料401が流れる。これにより高圧燃料401および室404の圧力が低下して開閉バルブ308がばね353へ近づく方向に移動する。このとき、図3で示すように燃圧室309から噴射口310を介して燃料が噴射される。
図6は、本発明に従った燃料噴射装置での燃料噴射時の時刻と電圧との関係を示すグラフである。図7は、燃料噴射時の時刻と大径ピストンの変位とを示すグラフである。図6および図7では、噴射時におけるアクチュエータに印加される電圧および大径ピストンの変位が示される。
図6を参照して、時刻t0においてアクチュエータ302に電圧が印加される。このとき、図7で示すように大径ピストンの変位は一気に上昇する。図6で示されるように、アクチュエータ302に印加される電圧は一定ではなく、変則的な電圧を印加する。この電圧は、図2で示す充電スイッチ206および放電スイッチ208を適切なタイミングでオンオフすることで得られる。このオンオフのタイミングは図1のマップデータ101に従う。すなわち、マップデータ101には、大径ピストン303の変位を、図7で示すように一定にするための電圧の印加のタイミングに関するデータが記録されている。すなわち、ECU100は、大径ピストン303の変位の変動を打消すような、充放電スイッチのオン時間に関するマップデータ101を有している。このデータがEDU200内の充電スイッチ206および放電スイッチ208に伝えられる。
マップデータ101は、予め大径ピストン303の変位を一定にするためのさまざまなテストに基づいて作成される。
実施の形態1に従った燃料噴射装置1は、高圧燃料401が貯められ、噴射口310を有する燃圧室309を規定するボディ301と、ボディ301内に設けられて噴射口310を開閉する開閉バルブ308と、ボディ301内で開閉バルブ308に接続された伝達部材305と、伝達部材305の動作を制御する、圧電素子または磁歪素子から構成されるアクチュエータ302と、アクチュエータ302に開弁信号と閉弁信号とを選択的に送る制御部としてのECU100とを備える。ECU100は燃料噴射中の伝達部材305の変位がほぼ一定となるようにアクチュエータ302に開弁信号を送る。アクチュエータ302に印加する電圧を調整することで、燃料噴射時に伝達部材305の変位がほぼ一定に保たれる。
ECU100は、伝達部材305の変位を一定にするための開弁信号に関するマップデータ101を有し、そのマップデータ101に基づいてアクチュエータ302に開弁信号を送る。
このように、本発明では、圧電素子を用いたインジェクタ300の大径ピストン303の振動を押さえ込むような電圧を印加する。これにより、大径ピストン303の振動を安定させ、噴射特性を改善することができる。
(実施の形態2)
図8は、この発明の実施の形態2に従った燃料噴射装置のブロック図である。図8を参照して、この発明の実施の形態2に従った燃料噴射装置1では、ECU100は複数のマップデータ101,102,103および104を有する。マップデータ101は、高圧燃料401の圧力が40MPaの場合のマップデータであり、マップデータ102は、高圧燃料401の圧力が80MPaの場合のマップデータであり、マップデータ103は高圧燃料401の圧力が120MPaの場合のマップデータであり、マップデータ104は高圧燃料401の圧力が180MPaの場合のマップデータである。各マップデータ101から104は、各圧力40MPaから180MPaでの大径ピストンの変位を一定にするための電圧を規定する。
図8は、この発明の実施の形態2に従った燃料噴射装置のブロック図である。図8を参照して、この発明の実施の形態2に従った燃料噴射装置1では、ECU100は複数のマップデータ101,102,103および104を有する。マップデータ101は、高圧燃料401の圧力が40MPaの場合のマップデータであり、マップデータ102は、高圧燃料401の圧力が80MPaの場合のマップデータであり、マップデータ103は高圧燃料401の圧力が120MPaの場合のマップデータであり、マップデータ104は高圧燃料401の圧力が180MPaの場合のマップデータである。各マップデータ101から104は、各圧力40MPaから180MPaでの大径ピストンの変位を一定にするための電圧を規定する。
図6および図7で示すように、1回の噴射に必要とされる噴射時間は、通常エンジンの負荷と回転数によって決定される。さらに、高圧燃料401の圧力が異なると、同じ時間噴射口310を開いても噴射される燃料の量が異なる。したがって、高圧燃料401の圧力に応じて、噴射時間およびアクチュエータ302に電圧が印加される時間を決定する必要がある。この実施の形態では、制御部としてのECU100は、加圧燃料としての高圧燃料401の複数の圧力に対応した複数のマップデータ101から104を有する。高圧燃料401の圧力に応じて、複数のマップデータ101から104から開弁信号を演算してアクチュエータ302に送る。図9を参照して、まずECU100は高圧燃料401の圧力を検出する(ステップS601)。
次に、高圧燃料401の圧力に対して、マップデータ101から104に組込まれた直近の2つの設定圧力に関するマップにアクセスする(ステップS602)。たとえば、高圧燃料401の圧力が60MPaであれば、圧力が40MPaのマップデータ101と圧力が80MPaのマップデータ102とにアクセスする。
次に、ECU100は、上述のステップで選択した2つのマップデータ101,102から、検出圧力(60MPa)でのマップデータを作成する(ステップS603)。このマップデータに基づき、ECU100はアクチュエータ302に図6で示すような電圧を印加する。
このように構成されたこの発明の実施の形態2に従った燃料噴射装置1では、実施の形態1に従った燃料噴射装置と同様の効果がある。さらに、複数の圧力に基づいて電圧を印加する時間を調整することができるため、よりきめの細かな制御が可能となる。その結果さらに燃料の噴射特性を向上させることができる。
以上、この発明の実施の形態について説明したが、ここで示した実施の形態はさまざまに変形することが可能である。まず、アクチュエータ302を構成する材料として、実施の形態では発電素子を示したが、これに限られるものではなく、磁歪素子からアクチュエータ302を構成することができる。また、この発明はコモンレールを用いたディーゼルエンジンの燃料噴射機構として適用することができる。また、ガソリンエンジンの燃料噴射装置としてこの発明を適用することも可能である。さらに、ディーゼルエンジンであっても、直接噴射式、副室噴射式のいずれにも適用することが可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
この発明は、自動車の燃料噴射装置の分野で使用することができる。
1 燃料噴射装置、100 ECU、101〜104 マップデータ、200 EDU、300 インジェクタ、301 ボディ、302 アクチュエータ、303 大径ピストン、304 小径ピストン、305 伝達部材、307 制御バルブ、308 開閉バルブ、309 燃圧室、310 噴射口、401 高圧燃料、402 低圧燃料。
Claims (3)
- 加圧燃料が貯められ、噴射口を有する燃圧室を規定するボディと、
前記ボディ内に設けられて前記噴射口を開閉する開閉バルブと、
前記ボディ内で前記開閉バルブに接続された伝達部材と、
前記伝達部材の動作を制御する、圧電素子または磁歪素子から構成されるアクチュエータと、
前記アクチュエータに開弁信号と閉弁信号とを選択的に送る制御部とを備え、
前記制御部は燃料噴射中の伝達部材の変位がほぼ一定となるようにアクチュエータに開弁信号を送る、燃料噴射装置。 - 前記制御部は、前記伝達部材の変位を一定にするための信号に関するマップデータを有し、そのマップデータに基づいて前記アクチュエータに信号を送る、請求項1に記載の燃料噴射装置。
- 前記制御部は前記加圧燃料の複数の圧力に対応した複数の前記マップデータを有し、前記加圧燃料の圧力に応じて前記複数のマップデータから開弁信号を演算して前記アクチュエータに送る、請求項2に記載の燃料噴射装置。
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JP2015206312A (ja) * | 2014-04-22 | 2015-11-19 | 三菱電機株式会社 | 電子スロットルバルブ制御装置 |
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