JPH11225472A - 電源装置及びそれを含む電子機器 - Google Patents

電源装置及びそれを含む電子機器

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JPH11225472A
JPH11225472A JP3808198A JP3808198A JPH11225472A JP H11225472 A JPH11225472 A JP H11225472A JP 3808198 A JP3808198 A JP 3808198A JP 3808198 A JP3808198 A JP 3808198A JP H11225472 A JPH11225472 A JP H11225472A
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transistor
voltage
power supply
switching
primary
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JP3808198A
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Yoshiyuki Kita
美幸 北
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Shintom Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2次側負荷がショート、又は低抵抗値のショ
ートを起こした場合でも、1次側、2次側部品が破壊す
ることを防止し、負荷側電圧が良好となるように制御で
きる電源装置及びそれを含む電子機器を提供すること。 【解決手段】 電源に接続される1次巻線と、2次側に
接続されて1次巻線と異極性の2次巻線とを含み、電源
より供給される1次電圧を2次側に向けて2次電圧に変
換するための電圧変換手段と、1次巻線を通じて電源か
らの1次電圧をオンオフしてスイッチングするスイッチ
ング手段と、電圧変換手段の2次巻線の2次電圧を整流
平滑する2次側整流平滑手段と、整流平滑された出力電
圧に基づいて、スイッチング手段をオンオフ制御する制
御手段と、電圧変換手段の1次巻線からの電圧と電源と
に基づいて、2次側の前記負荷がショートした場合に、
スイッチング手段に電流を供給する保護手段と、を含む
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電源装置及びそれ
を含む電子機器に関し、特にRCC方式のスイッチング
電源装置に関する。
【0002】
【背景技術及び発明が解決しようとする課題】一般に、
この種の電源装置として、例えば特開平9-285122号、特
開平8-266044号、特開平7-39147 号等が公知である。
【0003】この概略を図8に示す。同図において、電
源装置300は、交流電源302と、この交流電源30
2により得られた電圧を整流平滑する1次側整流平滑手
段310と、整流平滑された電圧を変換する電圧変換手
段としてのトランス340と、変換後の電圧を整流平滑
する2次側整流平滑手段360と、トランス340の1
次巻線を通じて整流平滑された1次側の電圧をオン・オ
フするためのスイッチング手段320と、2次側にて整
流平滑された出力電圧を検出する電圧検出手段370
と、この電圧検出に基づいてスイッチング手段320の
オン・オフを制御するフォトカプラ350と、から構成
されている。
【0004】また、スイッチング手段320は、一般に
トランジスタにて形成されるため、このトランジスタの
サージ電圧を抑えるためににスナバ回路330を有して
いる。
【0005】そして、2次側出力に負荷390が接続さ
れて、電源装置300として使用される。
【0006】ここで、スイッチング手段320としての
トランジスタのオン期間をTon、オフ期間をTof
f、1次電圧Vin、2次電圧Vout、トランス34
0の2次側の総巻数をn2、トランス340の1次側の
総巻数をn1とした時、 Vin・Ton= (n1/n2)Vout・Toff なる関係があり、通常の定電圧制御では、フィードバッ
ク機構であるフォトカプラ350と電圧検出手段370
により、電圧Voutが上昇すると、フォトカプラ35
0がオンしてスイッチング手段350のトランジスタを
オフさせることで、Vinの上昇を制限する負帰還のフ
ィードバックループを形成している。
【0007】かかるRCC方式のスイッチング電源装置
200では、電源302によりトランス340を介して
電源が生成されると、電圧検出手段370が制御信号を
出力し、フォトカプラ350によってスイッチング手段
320のトランジスタを一定のデューティー比でオン・
オフ制御する。
【0008】従って、2次側には、1次側と半サイクル
ずれた2次電圧が生じ、負荷390応じた電力量がトラ
ンス340を介して1次側から2次側に供給される。
【0009】負荷390が変動すると、2次電圧が変化
するので、電圧検出手段370は、そのフィードバック
信号によって2次電圧を安定化させる。即ち、自励発振
作用によって、2次電圧を安定化できる。
【0010】また、2次側電圧は、トランス340を介
して供給する電力量を増減制御することにより安定化さ
せるものであるから、電源300の電圧変動によって
も、スイッチング手段320に流れる電流が変化する。
【0011】RCC方式では、入力電圧の変動と出力電
圧の変動に対して定電圧制御を行うために、常に発振周
波数とデューティー比の両方が変化する。出力電流の変
化が大きい時には、発振周波数が低くスイッチング期間
が長くなり、入力電圧が小さい時には、デューティー比
が大きくなる。
【0012】このようにして、フィードバックを最適に
制御して、2次側出力電圧の安定化がなされる。
【0013】しかしながら、上記のような装置により発
振を行うと、以下に示す問題点が生じた。
【0014】即ち、2次側の負荷390がショートする
と、2次電圧が下がるのでそれを補償しようとして発振
周波数が下がり、スイッチング手段のトランジスタのオ
フ期間に対してオン期間のデューティー比が大きくなる
と共に、オン期間、オフ期間を1周期とする電圧の周波
数も小さくなり、トランジスタ及びショート該当箇所の
整流ダイオード等の発熱が高くなりやがて熱暴走を起こ
して数点の素子が破壊するという問題点があった。
【0015】具体的には、耐圧オーバーによる2次側整
流平滑手段内の平滑コンデンサの破壊、整流ダイオー
ド、1次側のスイッチング手段内のトランジスタ、抵
抗、ダイオード等の各種素子が破壊されることとなる。
【0016】加えて、上記破壊に伴いフィードバック機
構が使えなくなる恐れもある。この場合、2次側出力電
圧が異常に上昇する。そして、各素子、回路を取り替え
たりする等、修理が大変となる。
【0017】また、特に、パワースイッチを入れた瞬間
や出力が短絡した時などは、フォトカプラ50の働きが
止まり、スイッチング手段20のトランジスタは遮断状
態となり、上記問題点は顕著となる。
【0018】本発明は、上記した技術の問題点を解決す
ることを課題としてなされたものであって、その目的と
するところは、2次側負荷がショート、あるいは低抵抗
値を有するショートを起こした場合でも、速やかに1次
側、2次側部品が破壊することを防止し、負荷側電圧が
良好となるように制御することのできる電源装置及びそ
れを含む電子機器を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明に
係る電源装置は、電源に接続される1次巻線と、2次側
に接続されて前記1次巻線と異極性の2次巻線とを含
み、1次側の前記電源より供給される1次電圧を2次側
に向けて2次電圧に変換するための電圧変換手段と、前
記電圧変換手段の1次巻線を通じて前記電源からの前記
1次電圧をオン・オフしてスイッチングするスイッチン
グ手段と、前記電圧変換手段の2次巻線の2次電圧を整
流平滑して、負荷に供給する2次側整流平滑手段と、前
記2次側整流平滑手段にて整流平滑された出力電圧に基
づいて、前記スイッチング手段をオン・オフ制御し、1
次側に供給する前記1次電圧を可変して前記負荷に供給
する前記出力電圧を安定化させる制御手段と、前記電圧
変換手段の1次巻線からの電圧と、前記電源と、に基づ
いて、2次側の前記負荷がショートした場合に、前記ス
イッチング手段に電流を供給して、1次、2次側に接続
される素子の破壊を防止保護する保護手段と、を含むこ
とを特徴とする。
【0020】請求項1に記載の発明によれば、負荷がシ
ョートすると、2次側の出力電圧が下がるが、この場合
には、出力電圧の変動に起因した1次巻線の変化に基づ
いて、出力電圧の変動時にのみ、保護手段により、電源
から電流をスイッチング手段に向けて供給する。これに
より、常時は制御手段によりスイッチング手段をオン・
オフ制御することで、電圧のオン期間、オフ期間のデュ
ーティー比、及びオン期間、オフ期間を1周期とする電
圧の周波数も制御されるが、負荷ショート時には、これ
に換えて、保護手段により、スイッチング手段に向けて
電流を供給することにより、スイッチング手段のオフ期
間に対するオン期間のデューティー比を大きくすること
なく、かつ、オン期間、オフ期間を1周期とする電圧の
周波数も小さくなるのを防止して、発振を未然に防ぐこ
とができる。
【0021】従って、かかる状態になった時に速やかに
保護手段を機能させることにより、スイッチング手段を
常時オン状態として発振をストップさせ、2次側に出力
が出ないようにすることができ、1次側、2次側の素子
を保護し、破損を最小限にするようにし、もって電源装
置の保護に寄与できる。
【0022】請求項2に記載の発明に係る電源装置は、
請求項1において、2次側の前記出力電圧が所定電圧よ
り上昇した場合に、前記負荷を短絡させる短絡手段をさ
らに有することを特徴とする。
【0023】請求項2に記載の発明によれば、例えば制
御手段のフィードバックが無くなった場合には、2次側
の出力電圧が所定電圧より異常に上昇するが、この場合
にも、異常時にのみ2次側の負荷を短絡させる短絡手段
を形成することで、上記保護手段との組み合わせによ
り、1次側、2次側の各素子の破壊等を防ぐことができ
る。尚、この短絡手段としては、ツェナーダイオード等
を用いることが好ましい。
【0024】請求項3に記載の発明に係る電源装置は、
請求項1又は請求項2において、前記スイッチング手段
は、前記電源からの前記1次電圧をオン・オフしてスイ
ッチングする第1のトランジスタと、前記第1のトラン
ジスタのベース電流を制御する第2のトランジスタと、
を有し、前記保護手段は、前記2次側に接続される前記
負荷が抵抗値を持つ状態で短絡する場合に、前記第2の
トランジスタをオン状態とする電流供給手段であること
を特徴とする。
【0025】請求項3に記載の発明によれば、2次側の
負荷が低抵抗値を持つ短絡となる場合には、制御手段に
より第1のトランジスタのオフ期間に対するオン期間の
デューティー比が広がり、所定の時間経過の後、1次側
の前記スイッチング手段の第1のトランジスタが熱暴走
を始めるが、その場合には、保護手段の電流供給手段に
より、第2のトランジスタを常時オン状態とすること
で、第1のトランジスタが破壊される前に、第1のトラ
ンジスタの発振を停止させることで、1次側の各素子を
保護することができる。
【0026】請求項4に記載の発明に係る電源装置は、
請求項1〜請求項3のいずれかにおいて、前記電源は、
交流電源と、この交流電源の電圧を整流平滑する1次側
整流平滑手段を有し、前記保護手段は、2次側の前記出
力電圧が所定電圧より下降した場合に、前記スイッチン
グ手段の前記第2のトランジスタに電流を供給するスイ
ッチングトランジスタを有し、前記スイッチングトラン
ジスタは、そのエミッタが前記1次側整流平滑手段に接
続され、そのベースが前記1次巻線に接続され、そのコ
レクタが前記第2のトランジスタに接続されることを特
徴とする。
【0027】請求項4に記載の発明によれば、スイッチ
ングトランジスタのエミッタ電位、又は、スイッチング
トランジスタのべース電位が、交流電源の電源電圧と同
様に変化する。これにより、負荷がショートした場合に
のみスイッチングトランジスタをオンさせることがで
き、投入される交流電圧に関係なく安定して保護機能を
持たすことができる。
【0028】請求項5に記載の発明に係る電源装置は、
請求項1〜請求項4のいずれかにおいて、前記電圧変換
手段の前記1次巻線は、前記電源に接続される第1の1
次巻線と、前記第1の1次巻線と同極性のコントロール
用の第2の1次巻線と、を有し、前記保護手段は、前記
第2の1次巻線に発生する方形波をCR積分した鋸波成
分と、直流成分と、を重畳した波形を、前記スイッチン
グトランジスタのベースに向けて供給する鋸波供給手段
を有することを特徴とする。
【0029】請求項5に記載の発明によれば、前記スイ
ッチングトランジスタのベース電圧には、鋸波供給手段
により鋸波を供給することにより、時定数を小さくし
て、2次側の負荷の急激な変動に対して、瞬時にスイッ
チングトランジスタを機能させることができ、応答速度
を向上させることができる。
【0030】請求項6に記載の発明に係る電源装置は、
請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、前記スイッチ
ング手段は、前記電源からの前記1次電圧をオン・オフ
してスイッチングする第1のトランジスタと、前記第1
のトランジスタのベース電流を制御する第2のトランジ
スタと、を有し、前記制御手段は、前記2次側整流平滑
手段にて整流平滑された出力電圧を検出する電圧検出手
段と、前記電圧検出手段にて検出された出力電圧に基づ
いて、前記第2のトランジスタのベースを駆動制御する
フォトカプラと、を有し、前記保護手段は、2次側の前
記出力電圧が所定電圧より下降した場合に、前記第1の
トランジスタのベース電流を制御する第3のトランジス
タと、2次側の前記出力電圧が所定電圧より下降した場
合に、前記第3のトランジスタに電流を供給するスイッ
チングトランジスタと、を有することを特徴とする。
【0031】請求項6に記載の発明によれば、第1のト
ランジスタのベース電流を制御するフィードバック制御
用の第2のトランジスタをスイッチング手段に設け、負
荷ショート時に、第1のトランジスタの発振を停止させ
る異常時専用の第3のトランジスタを保護手段に設ける
ことで、制御手段によるフィードバックに依存せず、保
護手段を独立して機能させることができる。
【0032】請求項7に記載の発明に係る電源装置は、
請求項1〜請求項5のいずれかにおいて、前記スイッチ
ング手段は、前記電源からの前記1次電圧をオン・オフ
してスイッチングする第1のトランジスタと、前記第1
のトランジスタのベースへの過電流を保護する第2のト
ランジスタと、前記第1のトランジスタのベース電流を
制御する第3のトランジスタと、を有し、前記制御手段
は、前記2次側整流平滑手段にて整流平滑された出力電
圧を検出する電圧検出手段と、前記電圧検出手段にて検
出された出力電圧に基づいて、前記第3のトランジスタ
のベース電流を制御するフォトカプラと、を有し、前記
保護手段は、2次側の前記出力電圧が所定電圧より下降
した場合に、前記第3のトランジスタに電流を供給する
スイッチングトランジスタを有することを特徴とする。
【0033】請求項7に記載の発明によれば、第1のト
ランジスタの電流制限に異常をきたしたとしても、制御
手段による第3のトランジスタが機能しているので、電
源装置の破壊を防止することができる。
【0034】請求項8では、請求項1〜請求項7のいず
れかに記載の電源装置を含む電子機器を定義している。
これにより、電子機器例えばVTR等に用いられる電源
として好適に使用でき、負荷として様々なタイプのもの
が接続されたとしても、負荷ショート時に、電源装置内
の各種部品を保護することができ、以って電源装置を再
利用して、その寿命を高めることもできる。
【0035】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
の一例について図面を参照して具体的に説明する。
【0036】[実施の形態1] (全体構成について)先ず、本発明の特徴的な構成であ
る保護手段に先立って、RCC方式のスイッチング電源
装置の全体構成について図1〜図2を用いて説明する。
図1は、本例の電源装置を示すブロック図である。図2
は、図1の詳細を示す回路図である。
【0037】本例の電源装置1は、図1に示すように、
交流電源2と、この交流電源2の交流電圧を整流し、か
つ平滑化する1次側整流平滑手段10と、この1次側整
流平滑手段10にて整流平滑された電圧をオン・オフ制
御するスイッチング手段20と、このスイッチング手段
20内に配設される後述するトランジスタを保護するサ
ージ電圧抑制部、保護部としてのスナバ回路30と、前
記オン・オフ制御された1次側電圧を、他の異なる2次
側電圧に変換する電圧変換手段としてのスイッチングト
ランス40と、変換された2次側電圧を整流平滑する2
次側整流平滑手段60と、2次側電圧の変動に基づいて
1次側電圧を制御する制御手段としての電圧検出手段8
0及びフォトカプラ50と、2次側負荷短絡時に1次側
の各種回路を保護する本発明の特徴的な構成である保護
手段70と、を含み構成される。
【0038】また、2次側整流平滑手段60の出力側に
は負荷92を接続して電源装置1として使用される。さ
らに、2次側整流平滑手段60の出力側と、負荷92と
の間には、出力電圧が異常に上昇した場合に、負荷92
を短絡させる短絡手段90が接続されている。
【0039】1次側整流平滑手段10は、図2に示すよ
うに、交流電源2からの電圧を整流する整流ブリッジ1
2と、整流ブリッジ12にて整流された電圧をさらに平
滑する平滑部としての平滑用電解コンデンサC11を有
する。尚、図示しないが、突入電流防止抵抗を接続形成
しても良い。
【0040】スイッチング手段20は、出力に安定した
電圧を供給するために整流平滑された直流電圧をON/
OFFする機能を有し、オン・オフスイッチングを行う
スイッチング素子としてのトランジスタQ2(請求項の
第1のトランジスタに相当)と、トランジスタQ2のベ
ース駆動回路として形成され、ベース電流制御用のトラ
ンジスタQ2保護素子としてのトランジスタQ3(請求
項の第2のトランジスタに相当)と、ダイオードD2
1、コンデンサC21、抵抗R21・R22、起動抵抗
R23・R24、発振用コンデンサC22、及びダイオ
ードD22を含み構成される。
【0041】このトランジスタQ2は、例えばnpn型
エミッタ接地等にて形成され、そのコレクタにはスナバ
回路30が接続され、そのベースにはトランジスタQ3
のコレクタが接続されている。また、トランジスタQ2
のエミッタは、抵抗R21を介して接地されると共に、
ダイオードD21を介してトランジスタQ3のベースに
接続されている。
【0042】トランジスタQ3のコレクタは、トランジ
スタQ2のベースへ接続され、トランジスタQ3のベー
スは、抵抗R22の他端、コンデンサC21の他端及び
フォトカプラ50のフォトトランジスタQ51のエミッ
タへ接続され、トランジスタQ3のエミッタは、接地さ
れている。尚、ダイオードD21のアノードは、抵抗R
21に接続され、カソードは、トランジスタQ3のベー
ス、抵抗R22の一端、コンデンサC21の一端、フォ
トトランジスタQ51のエミッタへ接続されている。
【0043】また、トランジスタQ2のベース及びトラ
ンジスタQ3のコレクタには起動抵抗R23、R24が
接続されている。この起動抵抗R23とR24との間
に、ダイオードD22及び発振用コンデンサC22によ
る並列部(並列回路)の一端が接続され、他端は、補助
巻線Cに接続されている。即ち、ダイオードD22のカ
ソードには、起動抵抗R24の他端及び起動抵抗23の
他端が接続され、ダイオードD22のアノードには、ス
イッチングトランス40の1次巻線、(請求項のコント
ロール用の第2の1次巻線に相当)補助巻線Cの同極性
側に接続されている。なお、発振用コンデンサC22
は、トランジスタQ2の発振周波数を決めるものであ
る。
【0044】これにより、コントロール用の帰還巻線と
しての補助巻線Cに発生する順方向電圧により、トラン
ジスタQ2のベースには、発振用コンデンサC22と抵
抗R23の時定数による減衰した電流が流れる。即ち、
発振用コンデンサC22の両端の電圧がダイオードD2
2の順方向電圧に達すると、電流は起動抵抗R23によ
って流れることとなる。
【0045】さらに、図2の回路では、電流制限抵抗R
21により、電流制限抵抗R21に発生する電圧がダイ
オードD21の電圧(V+Q3VBE)以上になるとト
ランジスタQ3がオンしてトランジスタQ2に過剰電流
が流れるのを防いでいる。
【0046】また、2次回路からのフィードバック系
(図1のフィードバック制御手段)により、トランジス
タQ3をオン、オフさせて出力電圧の安定化を計ってい
る。本例では、トランジスタQ2のオン、オフの調整を
トランジスタQ3のみで行っている。尚、抵抗R21の
他端、抵抗R22の他端、コンデンサC21の他端、ト
ランジスタQ3のエミッタ、スイッチングトランス40
の補助巻線Cで1次巻線の異極性側、は、各々一次側の
共通グランドを形成している。さらに、トランジスタQ
3は、過電流保護回路としても機能する。
【0047】スナバ回路30は、トランジスタQ2のコ
レクタ−エミッタ間に加わるサージ電圧を抑えるための
もので、1次巻線B及び平滑用電解コンデンサC11に
通じる電路Lに接続された抵抗R31と、抵抗31に直
列接続されたコンデンサC31と、電路Lに接続され、
抵抗R31に並列接続されたコンデンサC32と、コン
デンサC32に直列接続され、コンデンサC31に並列
接続されたダイオードD31と、を含み構成される。ま
た、ダイオードD31のアノードは、スイッチングトラ
ンジスタQ2のコレクタ、及びスイッチングトランスの
1次巻線Bの1次側の他端へ接続されている。
【0048】1次回路と2次回路とは、1次巻線である
第1の1次巻線B(巻数nB )、第2の1次巻線、コン
トロール巻線である補助巻線C(巻数nC )(計nB
C=N1 )、及び2次巻線A(A1・・AM)(全巻数
1 )を有するスイッチングトランス40を介して接続
結合されている。
【0049】スイッチングトランス40は、1次巻線
B、Cの巻数nB、nCに対する2次巻線A1・・AMの巻
数n1 を切換可能な巻数切換手段Tを有して、巻数を切
り換えることができるよう形成している。これにより、
低負荷時には、トランスの電力伝達能率を低下させて、
2次側出力電圧の急上昇を抑えつつ、トランジスタQ2
の発振周波数の極低減化を防止して安定制御を継続可能
に構成されている。
【0050】尚、トランスの2次巻線A(A1・・
m )は、直列接続状態で巻回された巻線A1・・・巻
線Amからなり、巻線A1 の巻数が巻線Am の巻数より
多いものとして形成することが好ましく、1次巻線B、
Cに対しては巻数の多い場合と少ない場合とに切換可能
である。このため、巻線A1・・Amとの間のタップT
は、2次回路側に接続され、巻線A1・・Amのいずれか
の端子を接地可能としている。
【0051】かかる構成では、常用負荷の場合、1次側
から2次側へ巻数比(n1/n2)に応じた電力伝達能率
で電力供給されている。
【0052】フィードバック制御手段としての電圧検出
手段80及びフォトカプラ50により、発振周波数が変
化され、かつ、トランジスタQ2の流れ込み電流をコン
トロールして、トランジスタQ2をオン、オフ制御す
る。
【0053】電圧制御手段としてのフォトカプラ50
は、発光部としての発光ダイオード(LED)D51
と、この発光ダイオード(LED)D51の点灯、非点
灯に基づいてオン、オフされる受光部としてのフォトト
ランジスタQ51とにより構成されている。
【0054】RCC方式では、入力電圧の変動と出力電
圧の変動に対して定電圧制御を行うために、常に発振周
波数とデューティー比の両方が変化し、特に、出力電流
が大きい時には、発振周波数が低くスイッチング期間が
長くなり、入力電圧が小さい時には、デューティー比が
大きくなる。
【0055】ここで、スイッチング手段としてのTrQ
2のオン期間をTon、オフ期間をToff、1次側電
圧Vin、2次側電圧Vout、トランスの2次側の巻
線A1・・・Amの総巻数をn2 、巻線Bの巻数をnB
巻線Cの巻数をnC、トランスの1次側の総巻数をn
1(=nB+nC)、とした時、 Vin・Ton= (n1/n2)Vout・Toff なる関係があり、通常の定電圧制御では、フィードバッ
ク機構であるフォトカプラと電位検出手段により、電圧
Voutが上昇すると、図2に示すフォトトランジスタ
Q51がオンして電流iF が流れることによりTrQ3
をオンさせ、TrQ2のiB (ベース電流)が減じて、
TrQ2をオフさせることで、Vinを上昇させないと
いう、負帰還のフィードバックループを形成している。
【0056】(2次回路について)図3には、2次回路
のさらに詳細な回路図が示されている。同図に示すよう
に、フォトカプラ50の一方の線を結線することで、マ
イコンに供給している5V系を安定化させる必要がある
為、そこから1次側へフィードバックをかけている。
【0057】2次側整流平滑手段60は、2次巻線Am
に接続されて、第1の出力となる整流部60A−1、平
滑部60B−1と、2次巻線Am−1に接続されて、第
2の出力となる整流部60A−2、平滑部60B−2
と、2次巻線A1に接続されて、第3の出力(5V系出
力)となる整流部60A−3、平滑部60B−3と、を
有する。これらの各出力は、巻数切換手段Tにより段階
的に切換可能である。
【0058】整流部60A−1(60A−2・60A−
3)は、各々整流ダイオードD61(D62・D63)
により形成され、切換時に整流作用を営む。
【0059】平滑部60B−1(60B−2・60B−
3)は、電解コンデンサC61(C62・C63)、電
解コンデンサC64(C65・C66)、及びチョーク
コイルL61(L62・L63)を用いてπ型とするこ
とで、平滑効果を高めている。尚、コンデンサC61、
C64を2本、3本と並列接続することで、その平滑効
果をさらに高めている。
【0060】電圧検出手段80は、出力電圧の微妙な変
化に対しても発光ダイオード(LED)D51の光量を
追随させ、安定した電圧を維持する回路であり、2次電
源電圧を検出し、フォトカプラ50を介して1次側に電
圧フィードバック信号(出力信号)を出力する機能を有
し、フィードバックの基準電位を作る基準電位作成手段
としてのシャントレギュレータ80Aと、抵抗R85、
R83、R81、R82、及びコンデンサC81より成
る。この符号C81は、位相補償用コンデンサである。
尚、本例では、電圧検出手段80としてシャントレギ
ュレータにより形成したが、ツェナーダイオードとトラ
ンジスタの組合せによる構成であっても良い。
【0061】本例では、上記1次側整流平滑手段10、
スイッチング手段20、スナバ回路30、フォトカプラ
50、保護手段70とで1次回路を形成し、2次側整流
平滑手段60、電圧検出手段80、短絡手段90、負荷
92とで2次回路を形成している。
【0062】このようにして、1次回路で電源により生
成された電圧は、トランスを介して所望の電圧に変換さ
れ、2次回路にて2次電源を生成して負荷に供給する。
【0063】短絡手段90は、図3に示すように、異常
時にのみ2次側負荷ショートとなる短絡素子としてのツ
ェナーダイオードZD1等にて形成される。
【0064】図3において、ツェナーダイオードZD1
は、例えばツェナー電圧が約8V程度であれば、正常時
には、出力は約6V程度となるので、ツェナーダイオー
ドZD1はオンしない。一方、フィードバックがなくな
ると、2次側出力が約2倍の12V程度になるので、ツ
ェナーダイオードZD1が瞬間ショートとなり出力がG
NDとショートするという状態になるので、その瞬間
に、保護手段70が機能して1次側が発振停止となり電
源装置1を保護する。
【0065】ここで、保護手段70がない場合には、耐
圧オーバーによる2次側平滑コンデンサC63、C66
等の破壊、2次側整流ダイオードD63等、1次側のト
ランジスタQ2、抵抗R21、ダイオードD21、トラ
ンジスタQ3等が破壊されることとなる。
【0066】(保護手段について)ここで、本発明の特
徴的な構成である保護手段70等について図2〜図5を
用いて説明する。
【0067】保護手段70は、図2に示すように、スイ
ッチングトランス40の1次巻線Cからの電圧に基づい
て、2次側の負荷92がショートした場合(2次側の出
力電圧が所定電圧より下降した場合)に、交流電源2か
らの電源電圧を利用して、スイッチング手段20に電流
を供給して、1次、2次側に接続される素子の破壊を防
止保護する機能を有し、スイッチング手段20のトラン
ジスタQ3に電流を供給するスイッチ手段74、スイッ
チングトランジスタとしてのトランジスタQ1と、1次
巻線Cに接続されて1次巻線Cに発生する方形波をCR
積分した鋸波成分と、直流成分と、を重畳した波形を、
トランジスタQ1のベースに向けて供給する鋸波供給手
段72と、前記スイッチ手段74の発振を補助する発振
手段76と、前記スイッチ手段74の静電気による誤動
作を防止する誤動作防止手段78と、を有する。
【0068】尚、この保護手段70は、2次側に接続さ
れる負荷92が低抵抗値を持つ状態で短絡する場合に、
トランジスタQ3をオン状態とする電流供給手段として
も機能している。
【0069】鋸波供給手段72は、1次巻線Cにそのア
ノードが接続されたダイオードD1と、前記ダイオード
D1のカソードに直列接続された抵抗R1と、一端が抵
抗R1の一端に接続され、他端が接地された抵抗R2
と、一端が抵抗R1及び抵抗R2の一端に接続され、他
端が接地されたコンデンサC1と、を含み構成される。
【0070】スイッチ手段74、スイッチングトランジ
スタとしてのトランジスタQ1は、と、そのコレクタが
トランジスタQ3のベースに接続され、そのベースが鋸
波供給手段72を介して1次巻線Cに接続され、そのエ
ミッタが発振手段76を介して1次側整流平滑手段10
の平滑用電解コンデンサC11に接続されている。
【0071】より詳細には、そのベースが鋸波供給手段
72の抵抗R1の一端、抵抗R2の一端及びコンデンサ
C2の一端に接続され、そのエミッタが発振手段76の
抵抗R4の一端、コンデンサC2の一端及び抵抗R5の
一端に接続され、そのコレクタが抵抗R3の一端に接続
されている。尚、抵抗R3の他端には、抵抗R8の他端
及び誤動作防止手段78の電解コンデンサC3の一端に
接続されている。この電解コンデンサC3により、トラ
ンジスタQ1の静電気による誤動作を防止できる。
【0072】発振手段76は、トランジスタQ1のエミ
ッタに接続された抵抗R5と、一端がR5の他端に接続
され、他端が平滑用電解コンデンサC11の一端及び電
路Lに接続された抵抗R6と、一端がトランジスタQ1
のエミッタ及び抵抗R5の一端に接続され、他端が接地
された抵抗R4と、一端がトランジスタQ1のエミッ
タ、抵抗R5の一端、及び抵抗R4の一端に接続され、
他端が接地された電解コンデンサC2と、を含み構成さ
れる。
【0073】電解コンデンサC2は、交流電源2投入時
にトランジスタQ1のベース電位の立ち上がりと、エミ
ッタ電位の立ち上がりを比較して、必ずエミッタ電位の
立ち上がりの方を遅くする機能を有する。これにより、
ベース電位の方が高くなるのでトランジスタQ1はカッ
トオフ状態となる。
【0074】仮に、電解コンデンサC2が無いとエミッ
タ電位の立ち上がりの方が早くなってトランジスタQ1
がオンしてしまい回路が励振せず電源として機能せず、
発振しないため、電源が立ち上がらない。
【0075】また、交流電源2投入時のチャタリング等
も考慮して抵抗R4の抵抗値は、なるべく低くして、交
流電源2のコンセントのオフ時に電解コンデンサC2の
チャージされた電荷を速やかに放電させることが好まし
い。
【0076】そして、トランジスタQ1のベース電流が
所定値以下(又は以上)となった時に、トランジシスタ
Q1をオンさせ、電流iC を流すことにより、トランジ
スタQ3を常時オン状態とさせることにより、トランジ
スタQ2の発振を防止している。
【0077】なお、例えば100V系機器に誤って20
0V系交流電源を投入された時に、この保護手段が動作
して電源を立ち上げなくするように、エミッタ電位の立
ち上がり時間を早くし、トランジスタQ1のベース−エ
ミッタ間の電位差を少なくするように定数設定を行い、
過剰電圧保護機能を持たせることが好ましい。この場
合、正常時に誤動作することがないように設定すること
が好ましい。
【0078】次に、2次側負荷92が完全なショートを
破壊ではなく低抵抗値(数Ω程度)を持つ破壊となった
場合について説明する。
【0079】この時、2次側でエネルギーが消費され出
力電圧が下がろうとするので、フィードバックがかか
り、下がった分を補う様に1次側では発振周波数が下が
り、同時にトランジスタQ2のオンデューティー比も広
がる。そうすると、1次側のトランジスタQ2の発熱が
増していくと、最終的にトランジスタQ2が熱暴走を起
こし、トランジスタQ2、抵抗R21、ダイオードD2
1、等の素子が破壊してしまう。
【0080】そこで、本例では、熱暴走を起こすとトラ
ンジスタQ2のONデューティー比が広くなっていくの
で、トランジスタQ1のベースの鋸波電圧がエミッタの
電位よりも低くなり、トランジスタQ1がオンすること
で、破壊する寸前で、1次側の発振を停止することがで
きる。
【0081】ここで、図4(A)(B)に示すように、
2次側の負荷92が大きくなると、1次側の発振周波数
が下がる。図4は、トランジスタQ1のベース電圧
B 、エミッタ電圧VE を示す波形図であり、(A)は
正常時の状態、(B)は2次側出力を故意に抵抗で消費
させた時の状態をそれぞれ示す。尚、図4(A)は、5
μs/div、図4(B)は負荷が大きく、5μs/d
ivで周期を異ならせている。
【0082】また、トランジスタQ2の周波数低減と、
オンデューティー比も広がるので鋸波のP−Pも大きく
なっている。鋸波の下限がエミッタ電圧よりVBE以上下
がると、トランジスタQ1がオンして発振を停止する。
【0083】さらに、本例では、トランジスタQ1のエ
ミッタ電位及びベース電位が同様に変化すると、交流電
源2の投入電圧に関係なく安定して保護できる。
【0084】この理由は、以下の通りである。即ち、ト
ランジスタQ1のベース電圧VB 、エミッタ電圧VE
電位差は、約1.8〜2V程度あるが、誤動作なく保護
機能を交流電源2の入力電圧の変化に関係なく持たそう
とすると、常にその程度の電位差が必要となる。トラン
ジスタQ1のベース電圧VB (鋸波)波形は、トランジ
スタQ2のコレクタ波形VCEに応じて変化する。このト
ランジスタQ2のコレクタ波形は、交流電源2を整流し
た直流を利用しているので、交流電源2の入力電圧が変
化すると、トランジスタQ2のコレクタ波形のVCEが変
化する(図5(A)(B)(C)参照)。
【0085】交流電源2の入力電圧が高くなると整流さ
れた直流も高くなるので、トランジスタQ2のVCE波形
も大きくなる。
【0086】従って、交流電源2の入力電圧が高くなる
と、トランジスタQ1のべース電位も高くなり、仮にリ
ファレンスとしているエミッタ電位が交流電源2に関係
なく固定化されると、ベース・エミッタの電位差が一定
に保つことができず、交流電源2が高くなると2次側負
荷92のショートという不具合が起きても、図4(B)
に示す鋸波の下限がエミッタ電位よりVBE以上下がるこ
とができずに、トランジスタQ1がオンしないため、発
振停止とはならない。
【0087】従って、本例では、交流電圧に関係なくト
ランジスタQ1のベース、エミッタ間の電位差を一定に
保ち、その為にリファレンスとしているエミッタ電位も
交流電源2の入力電圧によって変化させる。
【0088】図5(A)(B)(C)には、交流電源2
の入力電圧を変化させた時のトランジスタQ2のVCE
形、トランジスタQ1のべース電位VB 波形、エミッタ
電圧VE 波形が示されている。同図に示されるように、
トランジスタQ1のべース、エミッタ間の電位差は交流
に関係なく、ほぼ一定になっている。
【0089】さらに、本例では、鋸波供給手段72によ
り、トランジスタQ1のベースに与える電圧は、巻線C
に発生する方形波をC、Rで積分した鋸波成分+直流成
分としている。
【0090】ここで、方形波を鋸波にする理由は、ダイ
オードD1以降の時定数を大きくして完全に平滑してD
Cにしてしまうと、2次側負荷の異常時に瞬時に保護機
能が動かずに異常時の保護ができなくなるからである。
そこで、反応を良くする為に、時定数を余り大きくせず
に鋸波としてトランジスタQ1のベースに与えている。
【0091】(動作について)次に、本例の電源装置の
動作を図1〜図3に従って説明する。
【0092】先ず、図1に示すように、交流電源2をオ
ンすると、駆動制御電源が誘起生成され、電圧検出手段
80が制御信号を出力し、フォトカプラ50によってス
イッチング手段20のトランジスタを一定のデューティ
ー比でオン・オフ制御する。そして、スイッチングトラ
ンス40では、1次巻線B、Cから2次巻線Aに、巻線
数比に応じた電力伝達能率で、電力エネルギーが供給さ
れる。
【0093】2次回路では、ダイオード(D61・D6
2・D63)で整流し、かつ平滑コンデンサ(C61・
C62・C63)で平滑しつつ生成した2次電源を負荷
92に供給する。負荷92の軽重変動は、2次電源電圧
の変動として電圧検出手段80で検出される。これによ
る電圧フィードバック信号は、フォトカプラ50を介し
て、1次回路に出力される。
【0094】すると、フォトカプラ50がスイッチング
素子をオン・オフ制御する。つまり、2次側の出力負荷
電流を一定とすれば、1次側から2次側に伝達供給され
る電力エネルギー量を増減できるから、2次電源電圧を
安定化できる。
【0095】従って、負荷92が軽い場合は、トランジ
スタQ2に流れる電流が減少して発振周波数が高くな
る。一方、負荷92が重くなると、トランジスタQ2に
流れる電流が増大して発振周波数は低くなる。フォトカ
プラ50によるスイッチング素子のオン・オフ、デュー
ティーが一定のためによる。
【0096】かくして、発振周波数の設定変動範囲は、
電力伝達率や負荷92の運動態様に照らし、常用負荷に
照準を合せてセットされている。
【0097】従って、フォトカプラ50が一定のオン−
オフデューティー比の下にトランジスタQ2の発振周波
数を調整するので、1次側から2次側へ供給電力エネル
ギー量が増減調整される。よって、2次側電源電圧を安
定化することができる。
【0098】ここで、負荷92がショートした場合に
は、負荷92が非常に重くなり、トランジスタQ2の発
振周波数が非常に低くなりその通電時間が長くなる。従
って、制御不安定となるばかりか、2次側電源電圧が急
上昇する虞れが強い。
【0099】ここで、本例では、そのような重負荷にな
ると、保護手段70のトランジスタTrQ1がオンし、
電流icが流れることにより、トランジスタQ3を常時
オン状態として発振をストップさせ、2次側に出力が出
ないようにする事ができる。
【0100】これにより、1次側、2次側の各素子、部
品を保護し、破損を最小限にすることができる。
【0101】一方、フィードバックがなくなると、2次
側出力が急上昇する恐れがある。そこで、本例では、短
絡手段90により、異常時にのみ短絡手段90がショー
トとなるので、出力がGNDとショートし、その瞬間
に、保護手段70が機能して1次側が発振停止となり電
源装置1を保護する。
【0102】さらに、2次側負荷92が完全なショート
を破壊ではなく低抵抗値(数Ω程度)を持つ破壊となっ
た場合には、トランジスタQ2のONデューティー比が
広くなっていくので、トランジスタQ1のベースの鋸波
電圧がエミッタの電位よりも低くなり、トランジスタQ
1がオンすることで、破壊する寸前で、1次側の発振を
停止することができる。
【0103】かくして、2次側電源電圧の急上昇を抑え
られると共に、トランジスタの発振周波数が極めて低く
なる事態がなくなるので、発振周波数が比較的高い常用
負荷の場合と同様に安定制御が継続できる。
【0104】以上のように本実施の形態によれば、以下
の効果を有する。
【0105】(1)負荷がショートすると、2次側の出
力電圧が下がるが、この場合には、出力電圧の変動に起
因した1次巻線の変化に基づいて、出力電圧の変動時に
のみ、保護手段により、電源から電流をスイッチング手
段に向けて供給する。これにより、常時は制御手段によ
りスイッチング手段をオン・オフ制御することで、電圧
のオン期間、オフ期間のデューティー比、及びオン期
間、オフ期間を1周期とする電圧の周波数も制御される
が、負荷ショート時には、これに換えて、保護手段によ
り、スイッチング手段に向けて電流を供給することによ
り、スイッチング手段のオフ期間に対するオン期間のデ
ューティー比を大きくすることなく、かつ、オン期間、
オフ期間を1周期とする電圧の周波数も小さくなるのを
防止して、発振を未然に防ぐことができる。従って、か
かる状態になった時に速やかに保護手段を機能させるこ
とにより、スイッチング手段を常時オン状態として発振
をストップさせ、2次側に出力が出ないようにすること
ができ、1次側、2次側の素子を保護し、破損を最小限
にするようにし、もって電源装置の保護に寄与できる。
【0106】(2)例えば制御手段のフィードバックが
無くなった場合には、2次側の出力電圧が所定電圧より
異常に上昇するが、この場合にも、異常時にのみ2次側
の負荷を短絡させる短絡手段を形成することで、上記保
護手段との組み合わせにより、1次側、2次側の各素子
の破壊等を防ぐことができる。尚、この短絡手段として
は、ツェナーダイオード等を用いることが好ましい。
【0107】(3)2次側の負荷が低抵抗値を持つ短絡
となる場合には、制御手段により第1のトランジスタの
オフ期間に対するオン期間のデューティー比が広がり、
所定の時間経過の後、1次側の前記スイッチング手段の
第1のトランジスタが熱暴走を始めるが、その場合に
は、保護手段の電流供給手段により、第2のトランジス
タを常時オン状態とすることで、第1のトランジスタが
破壊される前に、第1のトランジスタの発振を停止させ
ることで、1次側の各素子を保護することができる。
【0108】(4)スイッチングトランジスタのエミッ
タ電位、又は、スイッチングトランジスタのべース電位
が、交流電源の電源電圧と同様に変化する。これによ
り、負荷がショートした場合にのみスイッチングトラン
ジスタをオンさせることができ、投入される交流電圧に
関係なく安定して保護機能を持たすことができる。
【0109】(5)スイッチングトランジスタのベース
電圧には、鋸波供給手段により鋸波を供給することによ
り、時定数を小さくして、2次側の負荷の急激な変動に
対して、瞬時にスイッチングトランジスタを機能させる
ことができ、応答速度を向上させることができる。
【0110】(6)巻数切換手段により、所望の電圧出
力を段階的に得ることができる。
【0111】[実施の形態2]次に、本発明に係る電源
装置の実施の形態2について、図6を用いて説明する。
尚、上記実施の形態1と同様の構成については、同一の
符号を符し、その詳細な説明は省略する。本例では、実
施の形態1の構成に対して、保護手段110を構成して
いる。
【0112】上記実施の形態1では、常時のトランジス
タQ2の保護機能と、負荷短絡時のトランジスタQ2の
保護とを、トランジスタQ3で兼用していたのに対し、
本例では、常時のトランジスタQ2の保護機能は、トラ
ンジスタQ3で行い、負荷ショート時には、保護手段1
10内に設けられたトランジスタQ4(請求項の第3の
トランジスタに相当)で行うこととした構成としてい
る。
【0113】この電源装置100の保護手段110にお
いては、図6に示すように、上記同様、鋸波発生手段1
12と、スイッチ手段114と、発振手段116と、誤
動作防止手段118と、に加え、スイッチ手段120と
してのトランジスタQ4を含んで構成される。
【0114】このスイッチ手段120により、トランジ
スタQ3とは独立してトランジスタQ2に対するオン、
オフのベース電流制御を行うことができる。また、誤動
作防止手段118の電解コンデンサC3は、トランジス
タQ4の静電気による誤動作を防止する機能と、トラン
ジスタQ1の静電気による誤動作を防止する機能との双
方を有している。
【0115】さらに、トランジスタQ4のベース及び電
解コンデンサC3の一端には、抵抗R7が接続されてい
る。そして、トランジスタQ1のコレクタは、トランジ
スタQ4のベースに接続されて、トランジスタQ1のオ
ンにより、トランジスタQ4がオンし、トランジスタQ
2のベースを制御して発振を防止している。
【0116】このように、負荷ショート時に、トランジ
スタQ1の発振を停止させる異常時専用のトランジスタ
Q4を保護手段110に設けることで、フォトカプラ5
0によるフィードバックに依存せず、保護手段110を
独立して機能させることができる。
【0117】[実施の形態3]次に、本発明に係る電源
装置の実施の形態3について、図7を用いて説明する。
尚、上記実施の形態1、2と同様の構成については、同
一の符号を符し、その詳細な説明は省略する。
【0118】この電源装置200の保護手段210にお
いては、図7に示すように、上記同様、鋸波発生手段2
12と、スイッチ手段214と、発振手段216と、誤
動作防止手段218を有する点は、実施の形態1と共通
するが、スイッチング手段20に、スイッチ手段220
としてのトランジスタQ5(請求項の第3のトランジス
タ)、コンデンサC4、抵抗R7を含んで構成される。
【0119】そして、トランジスタQ1のコレクタは、
トランジスタQ3のべースに接続されて、トランジスタ
Q1のオンにより、トランジスタQ3がオンし、トラン
ジスタQ2のベースを制御して発振を防止している。
【0120】これにより、トランジスタQ2の電流制限
に異常をきたしたとしても、フィードバックループのト
ランジスタQ5が機能していれば、電源破壊を防げると
いう作用効果がある。
【0121】なお、フィードバックが機能しなくなった
場合には、定電圧制御できない。この場合、2次側出力
電圧が全ての巻線で約2倍となる。フィードバックが機
能しなくなった場合に、比較例として図7に示す電源装
置200において保護手段210を有しない装置が考え
られるが、この場合には2次側出力電圧は設計通りに行
かず、フィードバック機能不全となることが考えられ
る。
【0122】尚、本発明に係る装置と方法はそのいくつ
かの特定の実施の形態に従って説明してきたが、当業者
は本発明の主旨及び範囲から逸脱することなく本発明の
本文に記述した実施の形態に対して種々の変形が可能で
ある。例えば、図2のトランジスタQ1は、エミッタ接
地のpnp型で形成したが、これに限定されず、他の地
方式、或いはnpn型とpnp型を組合せて、複数のト
ランジスタにより回路を形成しても構わない。
【0123】また、上記実施の形態1〜3では、交流電
源及び1次側整流平滑手段を用いて直流電圧を生成する
構成としたが、直流電源を用いた構成としても良い。
【0124】図2の保護回路を含んだ電源回路を有する
電子機器として、例えば、VTR、ビデオカメラ用AC
−DC変換器(充電器)、TV、パソコン・CAD用等
のCRTディスプレイ、プリンター、FAX等が挙げら
れる。これにより、電子機器例えばVTR等に用いられ
る電源として好適に使用でき、負荷として様々なタイプ
のものが接続されたとしても、負荷ショート時に、電源
装置内の各種部品を保護することができ、以って電源装
置を再利用して、その寿命を高めることもできる。
【0125】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電源装置の実施の形態の一例を示
すブロック図である。
【図2】図1の詳細を示す回路図である。
【図3】図1の2次側の詳細を示す回路図である。
【図4】図1の回路におけるトランジスタQ1のベース
電圧、エミッタ電圧を示す波形図であり、(A)は正常
時の状態、(B)は2次側出力を故意に抵抗で消費させ
た時の状態をそれぞれ示す。
【図5】図1の回路におけるトランジスタQ2のVc
e、トランジスタQ1のベース電圧、エミッタ電圧を示
す波形図であり、(A)はAC120V時、(B)はA
C180V時、(C)はAC240V時の状態をそれぞ
れ示す。
【図6】本発明に係る電源装置の他の実施の形態の一例
を示す回路図である。
【図7】本発明に係る電源装置のさらに他の実施の形態
の一例を示す回路図である。
【図8】従来の電源回路を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、100、200、300 RCCスイッチングレ
ギュレータ 2、302 交流電源 10、310 1次側整流平滑手段 20、320 スイッチング手段 30、330 スナバ回路 40 スイッチングトランス 50、350 フォトカプラ 60、360 2次側整流平滑手段 60A−1、60A−2、60A−3 整流部 60B−1、60B−2、60B−3 平滑部 70、110、210 保護手段 72、112、212 鋸波供給手段 74、114、214 スイッチ手段 76、116、216 発振手段 78、118、218 誤動作防止手段 80、370 電圧検出手段 90 短絡手段 92、390 負荷

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源に接続される1次巻線と、2次側に
    接続されて前記1次巻線と異極性の2次巻線とを含み、
    1次側の前記電源より供給される1次電圧を2次側に向
    けて2次電圧に変換するための電圧変換手段と、 前記電圧変換手段の1次巻線を通じて前記電源からの前
    記1次電圧をオン・オフしてスイッチングするスイッチ
    ング手段と、 前記電圧変換手段の2次巻線の2次電圧を整流平滑し
    て、負荷に供給する2次側整流平滑手段と、 前記2次側整流平滑手段にて整流平滑された出力電圧に
    基づいて、前記スイッチング手段をオン・オフ制御し、
    1次側に供給する前記1次電圧を可変して前記負荷に供
    給する前記出力電圧を安定化させる制御手段と、 前記電圧変換手段の1次巻線からの電圧と、前記電源
    と、に基づいて、2次側の前記負荷がショートした場合
    に、前記スイッチング手段に電流を供給して、1次、2
    次側に接続される素子の破壊を防止保護する保護手段
    と、 を含むことを特徴とする電源装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、 2次側の前記出力電圧が所定電圧より上昇した場合に、
    前記負荷を短絡させる短絡手段をさらに有することを特
    徴とする電源装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2において、 前記スイッチング手段は、 前記電源からの前記1次電圧をオン・オフしてスイッチ
    ングする第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのベース電流を制御する第2の
    トランジスタと、 を有し、 前記保護手段は、前記2次側に接続される前記負荷が抵
    抗値を持つ状態で短絡する場合に、前記第2のトランジ
    スタをオン状態とする電流供給手段であることを特徴と
    する電源装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜請求項3のいずれかにおい
    て、 前記電源は、交流電源と、この交流電源の電圧を整流平
    滑する1次側整流平滑手段を有し、 前記保護手段は、2次側の前記出力電圧が所定電圧より
    下降した場合に、前記スイッチング手段の前記第2のト
    ランジスタに電流を供給するスイッチングトランジスタ
    を有し、 前記スイッチングトランジスタは、そのエミッタが前記
    1次側整流平滑手段に接続され、そのベースが前記1次
    巻線に接続され、そのコレクタが前記第2のトランジス
    タに接続されることを特徴とする電源装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜請求項4のいずれかにおい
    て、 前記電圧変換手段の前記1次巻線は、前記電源に接続さ
    れる第1の1次巻線と、前記第1の1次巻線と同極性の
    コントロール用の第2の1次巻線と、を有し、 前記保護手段は、前記第2の1次巻線に発生する方形波
    をCR積分した鋸波成分と、直流成分と、を重畳した波
    形を、前記スイッチングトランジスタのベースに向けて
    供給する鋸波供給手段を有することを特徴とする電源装
    置。
  6. 【請求項6】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
    て、 前記スイッチング手段は、 前記電源からの前記1次電圧をオン・オフしてスイッチ
    ングする第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのベース電流を制御する第2の
    トランジスタと、 を有し、 前記制御手段は、 前記2次側整流平滑手段にて整流平滑された出力電圧を
    検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段にて検出された出力電圧に基づいて、
    前記第2のトランジスタのベースを駆動制御するフォト
    カプラと、 を有し、 前記保護手段は、 2次側の前記出力電圧が所定電圧より下降した場合に、
    前記第1のトランジスタのベース電流を制御する第3の
    トランジスタと、 2次側の前記出力電圧が所定電圧より下降した場合に、
    前記第3のトランジスタに電流を供給するスイッチング
    トランジスタと、 を有することを特徴とする電源装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項5のいずれかにおい
    て、 前記スイッチング手段は、 前記電源からの前記1次電圧をオン・オフしてスイッチ
    ングする第1のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのベースへの過電流を保護する
    第2のトランジスタと、 前記第1のトランジスタのベース電流を制御する第3の
    トランジスタと、 を有し、 前記制御手段は、 前記2次側整流平滑手段にて整流平滑された出力電圧を
    検出する電圧検出手段と、 前記電圧検出手段にて検出された出力電圧に基づいて、
    前記第3のトランジスタのベース電流を制御するフォト
    カプラと、 を有し、 前記保護手段は、2次側の前記出力電圧が所定電圧より
    下降した場合に、前記第3のトランジスタに電流を供給
    するスイッチングトランジスタを有することを特徴とす
    る電源装置。
  8. 【請求項8】 請求項1〜請求項7のいずれかに記載の
    電源装置を含むことを特徴とする電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN113098445A (zh) * 2021-04-29 2021-07-09 南京信息工程大学 一种基于辅助锯齿电源的动态调谐控制方法
CN113098445B (zh) * 2021-04-29 2023-05-26 南京信息工程大学 一种基于辅助锯齿电源的动态调谐控制方法

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