JPH11225124A - 変調・復調装置および方法 - Google Patents

変調・復調装置および方法

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JPH11225124A
JPH11225124A JP10259732A JP25973298A JPH11225124A JP H11225124 A JPH11225124 A JP H11225124A JP 10259732 A JP10259732 A JP 10259732A JP 25973298 A JP25973298 A JP 25973298A JP H11225124 A JPH11225124 A JP H11225124A
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Yoshikazu Hayashi
芳和 林
Ippei Jinno
一平 神野
Mikihiro Ouchi
幹博 大内
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 時分割多重n相PSK変調信号に対し、低C
/N時において復調装置でのキャリア同期を安定かつ高
速に行う変調・復調装置および方法を提供する。 【解決手段】 変調装置では、変調方式が切り替わる最
小単位であるパケットの周期で、各パケット内にBPS
K変調されたキャリヤ同期補助信号(または、次のパケ
ットのPSK変調波の位相数情報を差動符号化して重畳
させたキャリヤ同期補助信号)を挿入するように時分割
多重を行う。復調装置では、このBPSK変調されたキ
ャリヤ同期補助信号(および、BPSK変調された主信
号)の部分を抜き出して搬送波再生を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、変調・復調装置お
よび方法に関し、より特定的には、ディジタル衛星放送
システムに使用される変調・復調装置および方法に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、ディジタル衛星放送システム
に使用される変調装置および方法として、加藤・橋本著
の文献「衛星ISDB伝送方式の検討」映像情報メディ
ア学会技術報告,BCS'97-12(Mar.1997)(以下、従来の文
献という)に記載されたものが知られている。
【0003】この従来の文献に記載されている変調装置
および方法では、2つのデータストリームを独立に伝送
することを可能としている。すなわち、低階層信号と高
階層信号とに対してそれぞれ独立に誤り訂正を施し、低
階層信号と高階層信号とを適当なパケット数ずつ集めて
総パケット数を一定値とするフレームを構成する。ここ
で、従来の変調装置は、低階層信号にはBPSK(2相
位相変調;Binary Phase Shift Keying)またはQPSK
(4相位相変調;Quaternary Phase Shift Keying)を施
し、高階層信号には8PSK(8相位相変調;8Phase
Shift Keying)を施して時分割多重にて伝送する。ま
た、従来の変調装置は、フレーム同期信号とフレーム内
の各階層の区切りおよび各階層の変調モードを示す伝送
多重制御(TMCC;Transmission Multiplexing Conf
iguration Control)信号とを、最も低いC/N(搬送波
電力/雑音電力)でも安定受信することができるBPS
Kを施して伝送する。
【0004】以下、この従来の変調装置および方法を、
図77〜図80を用いて簡単に説明する。図77は、従
来の変調装置の構成を示すブロック図である。図78
は、従来の復調装置から出力される通信フレームの構造
を示す図である。図79は、BPSK,QPSKおよび
8PSKの符号配置へのマッピングを示す図である。図
80は、従来の変調装置および方法におけるMPEGの
データ構造、およびフレーム構造を示す図である。
【0005】図77において、従来の変調装置は、フレ
ーム同期信号/TMCC信号生成部1001と、TSパ
ケット合成部1002と、TMCC誤り訂正符号化部1
003と、第1の誤り訂正符号化部1004と、第2の
誤り訂正符号化部1005と、BPSKマッピング部1
006と、BPSK/QPSKマッピング部1007
と、8PSKマッピング部1008と、多重化/直交変
調部1009とを備える。
【0006】フレーム同期信号/TMCC信号生成部1
001は、入力するTMCC情報に基づいてフレーム同
期信号/TMCC信号を生成する。このフレーム同期信
号/TMCC信号は、TMCC誤り訂正符号化部100
3において誤り訂正符号化がされた後、BPSKマッピ
ング部1006に入力される。BPSKマッピング部1
006は、入力するフレーム同期信号およびTMCC信
号を、図79(a)に示すBPSKの符号配置にマッピ
ングし、多重化/直交変調部1009へ出力する。
【0007】TSパケット合成部1002は、入力する
複数のMPEG−TSパケット(図80(a))を合成
して、低階層信号のパケット群と高階層信号のパケット
群から構成され、総パケット数が一定値となるフレーム
(図80(b))を生成する。このフレームの内、低階
層信号のパケット群は、第1の誤り訂正符号化部100
4において誤り訂正符号化がされた後、BPSK/QP
SKマッピング部1007に入力される。BPSK/Q
PSKマッピング部1007は、入力する低階層信号
を、図79(a)に示すBPSKの符号配置、もしくは
図79(b)に示すQPSKの符号配置にマッピング
し、多重化/直交変調部1009へ出力する。一方、上
記フレームの内、高階層信号のパケット群は、第2の誤
り訂正符号化部1005において誤り訂正符号化がされ
た後、8PSKマッピング部1008に入力される。8
PSKマッピング部1008は、入力する高階層信号
を、図79(c)に示す8PSKの符号配置にマッピン
グし、多重化/直交変調部1009へ出力する。
【0008】そして、多重化/直交変調部1009は、
各マッピング部から入力された各信号を、図78に示す
並びで時分割多重して通信フレームを生成した後、直交
変調を行い復調装置へ出力する。ここで、図78でわか
るように、多重化/直交変調部1009は、BPSKが
施されたフレーム同期信号およびTMCC信号、8PS
Kが施された高階層信号のパケット群、およびBPSK
またはQPSKが施された低階層信号のパケット群を単
位として時分割多重を行い通信フレームを生成する。
【0009】次に、上記従来の変調装置において生成さ
れた通信フレームを入力して復調する復調装置を、図8
1を用いて説明する。図81は、従来の復調装置の構成
を示すブロック図である。図81において、従来の復調
装置は、直交検波部1101と、PSK復調部1102
と、BER(Bit Error Rate)検出部1103と、T
MCCデコーダ1104と、誤り訂正部1105と、ビ
デオデコーダ1106とを備える。
【0010】変調装置から送信される通信フレームは、
直交検波部1101に入力される。直交検波部1101
は、入力された通信フレーム内の各信号を内部の局部発
振器により直交検波してデジタル化し、PSK復調部1
102およびTMCCデコーダ1104へ出力する。
【0011】まず、PSK復調部1102は、入力する
通信フレームの各信号がすべて8PSKが施された信号
とみなして周波数補正および位相補正を行い、I,Q信
号への復調を行う。ここで、TMCCデコーダ1104
は、この状態でBPSKが施されたフレーム同期信号を
検出し、通信フレームの先頭を認識すると同時に、8相
の位相のうちどの位相でPSK復調部1102が位相同
期しているかを検出する。また、TMCCデコーダ11
04は、フレーム同期信号に後続するTMCC信号を検
出することにより各階層信号に施されている位相変調の
構成を識別して、位相補正のための位相誤差検出におけ
る復調装置側の位相基準を各位相変調に対応するものに
切り替える。そして、PSK復調部1102は、復調し
たI,Q信号が8相の位相のうちどの位相に位相同期し
たかという位相情報をもとにマッピングし直し、絶対位
相化したI,Q信号に変換して後段の誤り訂正部110
5へ出力する。
【0012】誤り訂正部1105は、独立に2系統の誤
り訂正回路を有しており、復号したTMCC信号に基づ
いてPSK復調部1102で復調された信号をパケット
単位で振り分けて誤り訂正を施した後、時分割多重伝送
のために時間軸上で並び替えたパケットの順番を元に戻
す作業を行う。この出力は、ビデオデコーダ1106へ
出力される。
【0013】BER検出部1103は、誤り訂正符号化
の一種であるトレリス符号化が施されいる復調した8P
SK信号に対し、トレリス復号を行って得た信号に再度
トレリス符号化を施して、復調した8PSK信号と比較
することにより高階層信号のBERをモニタする。その
結果、高階層の復号映像の品質が許容値を下回ったと判
断された場合には、BER検出部1103は、伝送路の
品質劣化に対して高耐性の低階層の映像信号を出力する
ようにビデオデコーダ1106に信号を制御する。
【0014】以上のような処理により、従来の変調・復
調装置および方法では、受信中に降雨等により伝送路の
品質が劣化してもサービスの視聴を継続できるようにし
ている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】上述したように、上記
従来の変調装置では、低階層信号と高階層信号とに対し
てそれぞれ独立に誤り訂正を施し、低階層信号には伝送
効率は低いが伝送信頼性が高いBPSKまたはQPSK
を、高階層信号には伝送効率は高いが伝送信頼性が低い
8PSKをそれぞれ施し、それらを時分割多重にて送信
している。これに対し、上記従来の復調装置において
は、まず、入力する通信フレームの各信号をすべて8P
SKが施された信号とみなして周波数補正および位相補
正を行う。そして、キャリア同期ができた後はTMCC
信号を復号して各階層信号に施された位相変調の構成を
識別して各信号ごとに復調すると共に、BERを検出す
ることで伝送路の品質劣化に対して高耐性の低階層の信
号を選択できるようにしている。
【0016】しかしながら、上記従来の復調装置では、
8PSKによる復調(周波数補正および位相補正)がで
きない低C/N時に電源投入やチャンネル選択等の動作
を行った場合、キャリア同期ができない、すなわち、サ
ービスの視聴ができないという問題があった。
【0017】それ故、本発明の目的は、低C/N時にお
いて復調装置の電源投入やチャンネル選択等の動作を行
っても、安定かつ高速にキャリア同期を行うことができ
る変調・復調装置および方法を提供することである。
【0018】
【課題を解決するための手段および発明の効果】第1の
発明は、通信対象である複数のデータに対し、当該デー
タの各階層毎に異なった伝送効率の位相変調を施して予
め定めた固定長の通信フレームを生成する変調装置であ
って、複数のデータの各々に対し、データ内容に対応す
る位相変調を施して変調信号を生成する位相変調手段
と、データに施した複数の位相変調の内の位相数が最も
少ない位相変調(以下、最小位相変調という)を用いて
位相変調を施したキャリア同期補助信号を生成する信号
生成手段と、キャリア同期補助信号が、通信フレーム内
で等時間間隔に分散するように、変調信号およびキャリ
ア同期補助信号を時分割多重する多重化手段とを備え
る。
【0019】上記のように、第1の発明によれば、復調
装置においてキャリア同期を補助する信号を、低C/N
状態に対して強い最小位相変調により変調し、パケット
内に分散して挿入した通信フレームを出力する。これに
より、復調装置において、低C/N状態においてもパケ
ット内に分散させたキャリア同期補助信号を用いて高速
かつ安定にキャリア同期を行うことができる。
【0020】第2の発明は、第1の発明において、キャ
リア同期補助信号は、2シンボル以上連続させて時分割
多重化されることを特徴とする。
【0021】上記のように、第2の発明は、第1の発明
におけるキャリア同期補助信号の典型的な時分割多重形
態を特定したものである。
【0022】第3の発明は、第1および第2の発明にお
いて、キャリア同期補助信号は、通信フレーム内の時分
割多重される位置に対して次のパケットとなる変調信号
に施されている位相変調を識別する情報を重畳すること
を特徴とする。
【0023】上記のように、第3の発明によれば、第1
および第2の発明において、次のパケットの変調方式を
定義する情報を重畳した復調装置においてキャリア同期
を補助する信号を、低C/N状態に対して強い最小位相
変調により変調し、パケット内に分散して挿入した通信
フレームを出力する。これにより、復調装置において、
低C/N状態においてもパケット内に分散させたキャリ
ア同期補助信号および最小位相変調が施された主信号を
用いて高速かつ安定にキャリア同期を行うことができ
る。
【0024】第4の発明は、第3の発明において、入力
する信号に対し差動符号化を施して出力する差動符号化
手段をさらに備え、信号生成手段は、差動符号化手段に
おいて差動符号化された後の信号に対し、データに施し
た複数の位相変調の内の最小位相変調を施したキャリア
同期補助信号を生成することを特徴とする。
【0025】上記のように、第4の発明によれば、第3
の発明において、次のパケットの変調方式を定義する情
報を重畳した復調装置においてキャリア同期を補助する
信号を、差動符号化を施した後に生成する。これによ
り、復調装置においてキャリア同期がされていない状態
でも変調方式情報を復号することができる。
【0026】第5の発明は、通信対象である複数のデー
タに対し、当該データの各階層毎に異なった伝送効率の
位相変調を施して予め定めた固定長の通信フレームを生
成する変調方法であって、データに施した複数の位相変
調の内の位相数が最も少ない位相変調(以下、最小位相
変調という)を用いて位相変調を施したキャリア同期補
助信号を生成し、当該キャリア同期補助信号が通信フレ
ーム内で等時間間隔に分散するように時分割多重するこ
とを特徴とする。
【0027】上記のように、第5の発明によれば、復調
動作の際においてキャリア同期を補助する信号を、低C
/N状態に対して強い最小位相変調により変調し、パケ
ット内に分散して挿入した通信フレームを構築する。こ
れにより、復調動作の際において、低C/N状態におい
てもパケット内に分散させたキャリア同期補助信号を用
いて高速かつ安定にキャリア同期を行うことができる。
【0028】第6の発明は、第5の発明において、キャ
リア同期補助信号は、2シンボル以上連続させて時分割
多重化されることを特徴とする。
【0029】上記のように、第6の発明は、第5の発明
におけるキャリア同期補助信号の典型的な時分割多重形
態を特定したものである。
【0030】第7の発明は、第5および第6の発明にお
いて、キャリア同期補助信号は、通信フレーム内の時分
割多重される位置に対して次のパケットとなる変調信号
に施されている位相変調を識別する情報を重畳すること
を特徴とする。
【0031】上記のように、第7の発明によれば、第5
および第6の発明において、復調動作の際において次の
パケットの変調方式を定義する情報を重畳したキャリア
同期を補助する信号を、低C/N状態に対して強い最小
位相変調により変調し、パケット内に分散して挿入した
通信フレームを出力する。これにより、復調動作の際に
おいて、低C/N状態においてもパケット内に分散させ
たキャリア同期補助信号および最小位相変調が施された
主信号を用いて高速かつ安定にキャリア同期を行うこと
ができる。
【0032】第8の発明は、第7の発明において、キャ
リア同期補助信号は、差動符号化された後の信号に対
し、データに施した複数の位相変調の内の最小位相変調
を施すことにより生成されることを特徴とする。
【0033】上記のように、第8の発明によれば、第7
の発明において、復調動作の際において次のパケットの
変調方式を定義する情報を重畳したキャリア同期を補助
する信号を差動符号化を施した後に生成する。これによ
り、復調動作の際においてキャリア同期がされていない
状態でも変調方式情報を復号することができる。
【0034】第9の発明は、複数の位相変調信号と共
に、通信フレーム内において位相数が最も少ない位相変
調(以下、最小位相変調という)を用いて位相変調を施
されたキャリア同期補助信号が等時間間隔に分散するよ
うに、時分割多重された当該通信フレームを受信する復
調装置であって、通信フレーム内の予め定めた信号期間
の周波数誤差を検出して周波数ずれの補正を行う周波数
補正手段と、通信フレーム内の予め定めた信号期間の位
相誤差を検出して位相ずれの補正を行う位相補正手段
と、周波数補正手段、もしくは位相補正手段のいずれか
の出力信号を入力し、遅延検波を用いて通信フレームの
同期信号を検出することでフレーム先頭位置を検出する
フレーム同期検出手段と、フレーム同期検出手段で検出
したフレーム先頭位置に基づいて、最小位相変調が施さ
れた期間のうち少なくともキャリア同期補助信号の期間
(以下、同期信号期間という)を検出し、当該同期信号
期間を与えるタイミング信号を生成するタイミング生成
手段とを備え、周波数補正手段および位相補正手段は、
タイミング信号が与える同期信号期間において、最小位
相変調に従った補正動作を行うことを特徴とする。
【0035】上記のように、第9の発明によれば、時分
割多重される位相変調信号のうち、パケット内に分散配
置されたキャリヤ同期補助信号を含む最小位相変調信号
を用いて周波数補正および位相補正(搬送波再生)を行
うことにより、低C/N状態においても高速かつ安定に
キャリア同期を行うことができる。
【0036】第10の発明は、第9の発明において、周
波数補正手段、もしくは位相補正手段のいずれかの出力
信号を入力し、周波数引き込み状態を検出して位相補正
手段が擬似同期する周波数か否かを判断する周波数引き
込み検出手段と、周波数引き込み検出手段の判断の結
果、位相補正手段が擬似同期しない周波数にまで周波数
補正手段における周波数補正が完了した場合は、位相補
正手段を初期化する位相補正リセット手段とをさらに備
えることを特徴とする。
【0037】上記のように、第10の発明によれば、第
9の発明において、周波数引き込み検出手段を設け、周
波数補正手段において位相補正手段が疑似同期しない周
波数まで周波数補正が行われてから、位相補正手段を初
期化して再動作させる。これにより、周波数補正手段に
よる周波数引き込み過程等において、位相補正手段にお
ける疑似同期の回避が可能になる。
【0038】第11の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、キャリア同期補助信号
の期間における位相同期の状態を検出する位相同期検出
手段と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(T
MCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り
訂正検出手段と、位相同期検出手段と誤り訂正検出手段
との検出結果から擬似同期か否かを判定する擬似同期判
定手段と、疑似同期判定手段の判定の結果、疑似同期で
ある場合は、位相補正手段を初期化する位相補正リセッ
ト手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0039】上記のように、第11の発明によれば、第
9の発明において、キャリア同期補助信号の期間におけ
る位相同期の検出と、TMCC信号の誤り訂正の可否の
検出とを行い、当該検出結果から正常同期であるか否か
を判断する。そして、疑似同期の場合には、位相補正手
段を初期化して再動作させる。これにより、周波数補正
手段による周波数引き込み過程等において、位相補正手
段における疑似同期の回避が可能になる。
【0040】第12の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、キャリア同期補助信号
の期間における位相同期の状態を検出する第1の位相同
期検出手段と、位相補正手段の出力信号を入力し、フレ
ーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)
の期間における位相同期の状態を検出する第2の位相同
期検出手段と、第1の位相同期検出手段と第2の位相同
期検出手段との検出結果から擬似同期か否かを判定する
擬似同期判定手段と、疑似同期判定手段の判定の結果、
疑似同期である場合は、位相補正手段を初期化する位相
補正リセット手段とをさらに備えることを特徴とする。
【0041】上記のように、第12の発明によれば、第
9の発明において、キャリア同期補助信号の期間におけ
る位相同期の検出と、フレーム同期信号/TMCC信号
の期間における位相同期の検出とを行い、当該検出結果
から正常同期であるか否かを判断する。そして、疑似同
期の場合には、位相補正手段を初期化して再動作させ
る。これにより、周波数補正手段による周波数引き込み
過程等において、位相補正手段における疑似同期の回避
が可能になる。
【0042】第13の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、キャリア同期補助信号
の期間における位相同期の状態を検出する位相同期検出
手段と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(T
MCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り
訂正検出手段と、位相同期検出手段と誤り訂正検出手段
との検出結果から擬似同期か否かを判定する擬似同期判
定手段と、疑似同期判定手段の判定の結果、疑似同期で
ある場合は、位相補正手段へ入力する周波数を段階的に
変化させる周波数ステップ手段とをさらに備えることを
特徴とする。
【0043】上記のように、第13の発明によれば、第
9の発明において、キャリア同期補助信号の期間におけ
る位相同期の検出と、TMCC信号の誤り訂正の可否の
検出とを行い、当該検出結果から正常同期であるか否か
を判断する。そして、疑似同期の場合には、周波数補正
手段の周波数を制御して位相補正手段で正常同期できる
ようにする。これにより、周波数補正手段による周波数
引き込み過程等において、位相補正手段における疑似同
期の回避が可能になる。
【0044】第14の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、キャリア同期補助信号
の期間における位相同期の状態を検出する第1の位相同
期検出手段と、位相補正手段の出力信号を入力し、フレ
ーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)
の期間における位相同期の状態を検出する第2の位相同
期検出手段と、第1の位相同期検出手段と第2の位相同
期検出手段との検出結果から擬似同期か否かを判定する
擬似同期判定手段と、疑似同期判定手段の判定の結果、
疑似同期である場合は、位相補正手段へ入力する周波数
を段階的に変化させる周波数ステップ手段とをさらに備
えることを特徴とする。
【0045】上記のように、第14の発明によれば、第
9の発明において、キャリア同期補助信号の期間におけ
る位相同期の検出と、フレーム同期信号/TMCC信号
の期間における位相同期の検出とを行い、当該検出結果
から正常同期であるか否かを判断する。そして、疑似同
期の場合には、周波数補正手段の周波数を制御して位相
補正手段で正常同期できるようにする。これにより、周
波数補正手段による周波数引き込み過程等において、位
相補正手段における疑似同期の回避が可能になる。
【0046】第15の発明は、第13の発明において、
周波数補正手段、もしくは位相補正手段のいずれかの出
力信号を入力し、周波数引き込み状態を検出して位相補
正手段が擬似同期する周波数か否かを判断する周波数引
き込み検出手段と、周波数引き込み検出手段の判断の結
果、位相補正手段が擬似同期しない周波数にまで周波数
補正手段における周波数補正が完了した場合は、位相補
正手段を初期化する位相補正リセット手段とをさらに備
えることを特徴とする。
【0047】第16の発明は、第14の発明において、
周波数補正手段、もしくは位相補正手段のいずれかの出
力信号を入力し、周波数引き込み状態を検出して位相補
正手段が擬似同期する周波数か否かを判断する周波数引
き込み検出手段と、周波数引き込み検出手段の判断の結
果、位相補正手段が擬似同期しない周波数にまで周波数
補正手段における周波数補正が完了した場合は、位相補
正手段を初期化する位相補正リセット手段とをさらに備
えることを特徴とする。
【0048】上記のように、第15および第16の発明
によれば、第13および第14の発明において、さらに
周波数引き込み検出手段を設け、周波数補正手段におい
て位相補正手段が疑似同期しない周波数まで周波数補正
が行われてから、位相補正手段を初期化して再動作させ
る。これにより、周波数補正手段による周波数引き込み
過程等において、位相補正手段における疑似同期の回避
が可能になる。
【0049】第17の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、キャリア同期補助信号
の期間における位相同期の状態を検出するフレーム同期
判定手段と、位相補正手段の出力信号を入力し、受信信
号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出する
C/N検出手段と、フレーム同期判定手段とC/N検出
手段との検出結果、およびタイミング信号に基づき、位
相同期があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/N
が高い場合は、通信フレームの全期間を与えるゲート信
号を生成し、それ以外の場合は、同期信号期間を与える
ゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備
え、位相補正手段は、タイミング信号が与える同期信号
期間では最小位相変調による位相誤差を検出し、同期信
号期間以外では通信フレーム内において位相数が最も多
い位相変調による位相誤差を検出した後、ゲート信号が
与える期間に従って補正動作を行うことを特徴とする。
【0050】上記のように、第17の発明によれば、第
9の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態を検出し、当該C/Nが予
め定めたレベルである場合、通信フレームの主信号期間
に対しても最大位相変調がされているとみなして位相誤
差の補正を行う。これにより、低C/N状態においても
高速かつ安定にキャリア同期を行うことができると共
に、復調信号の位相ジッタの影響を軽減して受信性能を
向上することができる。
【0051】第18の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、位相補正手段における
位相同期を検出するフレーム同期判定手段と、位相補正
手段の出力信号を入力し、受信信号のC/N(搬送波電
力/雑音電力)の状態を検出するC/N検出手段と、フ
レーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信
号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正検出
手段と、通信フレームにおいて、同期信号期間以外の各
位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
与手段と、信号期間付与手段が出力する信号とタイミン
グ信号とに基づいて、位相補正手段における復調方式
を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
を出力する復調モード切替手段と、フレーム同期判定手
段、C/N検出手段および誤り訂正検出手段の検出結
果、並びに信号期間付与手段が出力する信号とタイミン
グ信号に基づき、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完
了した場合であって、予め定めた第1のしきい値に対し
C/Nが高い場合は、通信フレームの全期間を与えるゲ
ート信号を、予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが
低い場合は、最小位相変調が施されている信号の期間を
与えるゲート信号を、それ以外の場合は、最小位相変調
期間および予め定めた変調信号期間を与えるゲート信号
を生成し、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した
場合以外は、同期信号期間を与えるゲート信号を生成す
るゲート信号生成手段とをさらに備え、位相補正手段
は、復調モード信号に従った位相変調方式による位相誤
差を検出し、ゲート信号が与える期間に従って補正動作
を行うことを特徴とする。
【0052】上記のように、第18の発明によれば、第
9の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態を検出し、当該C/N状態
および復調モード信号に従った位相変調方式に対応する
基準位相に従って、初期の状態では最小位相変調される
フレーム同期信号/TMCC信号期間およびキャリア同
期補助信号期間を用いて位相補正を行い、位相同期後は
当該期間以外の主信号の変調期間においても位相補正を
行う。これにより、低C/N状態においても高速かつ安
定にキャリア同期を行うことができると共に、主信号の
期間における復調信号の位相ジッタの影響を軽減して、
受信性能を向上することができる。
【0053】第19の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、位相補正手段における
位相同期を検出するフレーム同期判定手段と、位相補正
手段の出力信号を入力し、受信信号のC/N(搬送波電
力/雑音電力)の状態を検出するC/N検出手段と、フ
レーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信
号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正検出
手段と、通信フレームにおいて、同期信号期間以外の各
位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
与手段と、フレーム同期判定手段および誤り訂正検出手
段の検出結果、並びに信号期間付与手段が出力する信号
とタイミング信号とに基づいて、位相補正手段における
復調方式を、位相変調方式に対応して切り替える復調モ
ード信号を出力する復調モード切替手段と、フレーム同
期判定手段、C/N検出手段および誤り訂正検出手段の
検出結果、並びに信号期間付与手段が出力する信号とタ
イミング信号に基づき、位相同期があり、かつ、誤り訂
正が完了した場合であって、予め定めた第1のしきい値
に対しC/Nが高い場合は、通信フレームの全期間を与
えるゲート信号を、予め定めた第2のしきい値に対しC
/Nが低い場合は、最小位相変調が施されている信号の
期間を与えるゲート信号を、それ以外の場合は、最小位
相変調期間および予め定めた変調信号期間を与えるゲー
ト信号を生成し、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完
了していない場合であって、予め定めた第1のしきい値
に対しC/Nが高い場合は、通信フレームの全期間を与
えるゲート信号を、予め定めた第2のしきい値に対しC
/Nが低い場合は、同期信号期間を与えるゲート信号を
生成し、位相同期がない場合は、同期信号期間を与える
ゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備
え、位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、
タイミング信号が与える同期信号期間では最小位相変調
による位相差を検出し、同期信号期間以外では通信フレ
ーム内において位相数が最も多い位相変調による位相誤
差を検出し、誤り訂正が完了している場合、復調モード
信号に従った位相変調方式による位相誤差を検出した
後、ゲート信号が与える期間に従って補正動作を行うこ
とを特徴とする。
【0054】上記のように、第19の発明によれば、第
9の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態を検出し、当該C/Nが予
め定めたレベルである場合、通信フレームの内、同期信
号期間以外の全期間において最大位相変調がされている
とみなして位相誤差の補正を行うと共に、復調モード信
号に従った位相変調方式に対応する基準位相に従って、
初期の状態では最小位相変調されるフレーム同期信号/
TMCC信号期間およびキャリア同期補助信号期間を用
いて位相補正を行い、当該期間以外の主信号の変調期間
においても位相補正を行う。これにより、低C/N状態
においても高速かつ安定にキャリア同期を行うことがで
きると共に、主信号の期間における復調信号の位相ジッ
タの影響を軽減して、受信性能を向上することができ
る。
【0055】第20の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、位相補正手段における
位相同期を検出するフレーム同期判定手段と、フレーム
同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤
り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビット誤り率に
基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出
するBER検出手段と、フレーム同期判定手段とBER
検出手段との検出結果、およびタイミング信号に基づ
き、位相同期があり、かつ、予め定めたしきい値に対し
C/Nが高い場合は、通信フレームの全期間を与えるゲ
ート信号を生成し、それ以外の場合は、同期信号期間を
与えるゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさ
らに備え、位相補正手段は、タイミング信号が与える同
期信号期間では最小位相変調による位相誤差を検出し、
同期信号期間以外では通信フレーム内において位相数が
最も多い位相変調による位相誤差を検出した後、ゲート
信号が与える期間に従って補正動作を行うことを特徴と
する。
【0056】上記のように、第20の発明によれば、第
9の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をTMCC信号のビット誤
り率に基づいて検出し、当該C/Nが予め定めたレベル
である場合、通信フレームの主信号期間に対しても最大
位相変調がされているとみなして位相誤差の補正を行
う。これにより、低C/N状態においても高速かつ安定
にキャリア同期を行うことができると共に、復調信号の
位相ジッタの影響を軽減して受信性能を向上することが
できる。
【0057】第21の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、位相補正手段における
位相同期を検出するフレーム同期判定手段と、フレーム
同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤
り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビット誤り率に
基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出
するBER検出手段と、フレーム同期信号に含まれる伝
送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態
を検出する誤り訂正検出手段と、通信フレームにおい
て、同期信号期間以外の各位相変調信号の期間を与える
信号を出力する信号期間付与手段と、信号期間付与手段
が出力する信号とタイミング信号とに基づいて、位相補
正手段における復調方式を、位相変調方式に対応して切
り替える復調モード信号を出力する復調モード切替手段
と、フレーム同期判定手段、BER検出手段および誤り
訂正検出手段の検出結果、並びに信号期間付与手段が出
力する信号とタイミング信号に基づき、位相同期があ
り、かつ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定め
た第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、通信フレ
ームの全期間を与えるゲート信号を、予め定めた第2の
しきい値に対しC/Nが低い場合は、最小位相変調が施
されている信号の期間を与えるゲート信号を、それ以外
の場合は、最小位相変調期間および予め定めた変調信号
期間を与えるゲート信号を生成し、位相同期があり、か
つ、誤り訂正が完了した場合以外は、同期信号期間を与
えるゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさら
に備え、位相補正手段は、復調モード信号に従った位相
変調方式による位相誤差を検出し、ゲート信号が与える
期間に従って補正動作を行うことを特徴とする。
【0058】上記のように、第21の発明によれば、第
9の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をTMCC信号のビット誤
り率に基づいて検出し、当該C/N状態および復調モー
ド信号に従った位相変調方式に対応する基準位相に従っ
て、初期の状態では最小位相変調されるフレーム同期信
号/TMCC信号期間およびキャリア同期補助信号期間
を用いて位相補正を行い、位相同期後は当該期間以外の
主信号の変調期間においても位相補正を行う。これによ
り、低C/N状態においても高速かつ安定にキャリア同
期を行うことができると共に、主信号の期間における復
調信号の位相ジッタの影響を軽減して、受信性能を向上
することができる。
【0059】第22の発明は、第9の発明において、位
相補正手段の出力信号を入力し、位相補正手段における
位相同期を検出するフレーム同期判定手段と、フレーム
同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤
り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビット誤り率に
基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出
するBER検出手段と、フレーム同期信号に含まれる伝
送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態
を検出する誤り訂正検出手段と、通信フレームにおい
て、同期信号期間以外の各位相変調信号の期間を与える
信号を出力する信号期間付与手段と、フレーム同期判定
手段および誤り訂正検出手段の検出結果、並びに信号期
間付与手段が出力する信号とタイミング信号とに基づい
て、位相補正手段における復調方式を、位相変調方式に
対応して切り替える復調モード信号を出力する復調モー
ド切替手段と、フレーム同期判定手段、BER検出手段
および誤り訂正検出手段の検出結果、並びに信号期間付
与手段が出力する信号とタイミング信号に基づき、位相
同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であって、
予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、予め定め
た第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、最小位相
変調が施されている信号の期間を与えるゲート信号を、
それ以外の場合は、最小位相変調期間および予め定めた
変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、位相同期が
あり、かつ、誤り訂正が完了していない場合であって、
予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、予め定め
た第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、同期信号
期間を与えるゲート信号を生成し、位相同期がない場合
は、同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲート
信号生成手段とをさらに備え、位相補正手段は、誤り訂
正が完了していない場合、タイミング信号が与える同期
信号期間では最小位相変調による位相差を検出し、同期
信号期間以外では通信フレーム内において位相数が最も
多い位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了
している場合、復調モード信号に従った位相変調方式に
よる位相誤差を検出した後、ゲート信号が与える期間に
従って補正動作を行うことを特徴とする。
【0060】上記のように、第22の発明によれば、第
9の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をTMCC信号のビット誤
り率に基づいて検出し、当該C/Nが予め定めたレベル
である場合、通信フレームの内、同期信号期間以外の全
期間において最大位相変調がされているとみなして位相
誤差の補正を行うと共に、復調モード信号に従った位相
変調方式に対応する基準位相に従って、初期の状態では
最小位相変調されるフレーム同期信号/TMCC信号期
間およびキャリア同期補助信号期間を用いて位相補正を
行い、位相同期後は当該期間以外の主信号の変調期間に
おいても位相補正を行う。これにより、低C/N状態に
おいても高速かつ安定にキャリア同期を行うことができ
ると共に、主信号の期間における復調信号の位相ジッタ
の影響を軽減して、受信性能を向上することができる。
【0061】第23の発明は、第10〜第16の発明に
おいて、位相補正手段の出力信号を入力し、位相補正手
段における位相同期を検出するフレーム同期判定手段
と、位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
出手段と、フレーム同期判定手段とC/N検出手段との
検出結果、およびタイミング信号に基づき、位相同期が
あり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/Nが高い場
合は、通信フレームの全期間を与えるゲート信号を生成
し、それ以外の場合は、同期信号期間を与えるゲート信
号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、位相
補正手段は、タイミング信号が与える同期信号期間では
最小位相変調による位相誤差を検出し、同期信号期間以
外では通信フレーム内において位相数が最も多い位相変
調による位相誤差を検出した後、ゲート信号が与える期
間に従って補正動作を行うことを特徴とする。
【0062】第24の発明は、第10,第12,第14
および第16の発明において、位相補正手段の出力信号
を入力し、位相補正手段における位相同期を検出するフ
レーム同期判定手段と、位相補正手段の出力信号を入力
し、受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態
を検出するC/N検出手段と、フレーム同期信号に含ま
れる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂
正状態を検出する誤り訂正検出手段と、通信フレームに
おいて、同期信号期間以外の各位相変調信号の期間を与
える信号を出力する信号期間付与手段と、信号期間付与
手段が出力する信号とタイミング信号とに基づいて、位
相補正手段における復調方式を、位相変調方式に対応し
て切り替える復調モード信号を出力する復調モード切替
手段と、フレーム同期判定手段、C/N検出手段および
誤り訂正検出手段の検出結果、並びに信号期間付与手段
が出力する信号とタイミング信号に基づき、位相同期が
あり、かつ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定
めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、通信フ
レームの全期間を与えるゲート信号を、予め定めた第2
のしきい値に対しC/Nが低い場合は、最小位相変調が
施されている信号の期間を与えるゲート信号を、それ以
外の場合は、最小位相変調期間および予め定めた変調信
号期間を与えるゲート信号を生成し、位相同期があり、
かつ、誤り訂正が完了した場合以外は、同期信号期間を
与えるゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさ
らに備え、位相補正手段は、復調モード信号に従った位
相変調方式による位相誤差を検出し、ゲート信号が与え
る期間に従って補正動作を行うことを特徴とする。
【0063】第25の発明は、第11,第13および第
15の発明において、位相補正手段の出力信号を入力
し、位相補正手段における位相同期を検出するフレーム
同期判定手段と、位相補正手段の出力信号を入力し、受
信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出
するC/N検出手段と、通信フレームにおいて、同期信
号期間以外の各位相変調信号の期間を与える信号を出力
する信号期間付与手段と、信号期間付与手段が出力する
信号とタイミング信号とに基づいて、位相補正手段にお
ける復調方式を、位相変調方式に対応して切り替える復
調モード信号を出力する復調モード切替手段と、フレー
ム同期判定手段、C/N検出手段および誤り訂正検出手
段の検出結果、並びに信号期間付与手段が出力する信号
とタイミング信号に基づき、位相同期があり、かつ、誤
り訂正が完了した場合であって、予め定めた第1のしき
い値に対しC/Nが高い場合は、通信フレームの全期間
を与えるゲート信号を、予め定めた第2のしきい値に対
しC/Nが低い場合は、最小位相変調が施されている信
号の期間を与えるゲート信号を、それ以外の場合は、最
小位相変調期間および予め定めた変調信号期間を与える
ゲート信号を生成し、位相同期があり、かつ、誤り訂正
が完了した場合以外は、同期信号期間を与えるゲート信
号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、位相
補正手段は、復調モード信号に従った位相変調方式によ
る位相誤差を検出し、ゲート信号が与える期間に従って
補正動作を行うことを特徴とする。
【0064】第26の発明は、第10,第12,第14
および第16の発明において、位相補正手段の出力信号
を入力し、位相補正手段における位相同期を検出するフ
レーム同期判定手段と、位相補正手段の出力信号を入力
し、受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態
を検出するC/N検出手段と、フレーム同期信号に含ま
れる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂
正状態を検出する誤り訂正検出手段と、通信フレームに
おいて、同期信号期間以外の各位相変調信号の期間を与
える信号を出力する信号期間付与手段と、フレーム同期
判定手段および誤り訂正検出手段の検出結果、並びに信
号期間付与手段が出力する信号とタイミング信号とに基
づいて、位相補正手段における復調方式を、位相変調方
式に対応して切り替える復調モード信号を出力する復調
モード切替手段と、フレーム同期判定手段、C/N検出
手段および誤り訂正検出手段の検出結果、並びに信号期
間付与手段が出力する信号とタイミング信号に基づき、
位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合
は、通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、予め
定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、最小
位相変調が施されている信号の期間を与えるゲート信号
を、それ以外の場合は、最小位相変調期間および予め定
めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、位相同
期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合であっ
て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合
は、通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、予め
定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、同期
信号期間を与えるゲート信号を生成し、位相同期がない
場合は、同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲ
ート信号生成手段とをさらに備え、位相補正手段は、誤
り訂正が完了していない場合、タイミング信号が与える
同期信号期間では最小位相変調による位相差を検出し、
同期信号期間以外では通信フレーム内において位相数が
最も多い位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が
完了している場合、復調モード信号に従った位相変調方
式による位相誤差を検出した後、ゲート信号が与える期
間に従って補正動作を行うことを特徴とする。
【0065】第27の発明は、第11,第13および第
15の発明において、位相補正手段の出力信号を入力
し、位相補正手段における位相同期を検出するフレーム
同期判定手段と、位相補正手段の出力信号を入力し、受
信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出
するC/N検出手段と、通信フレームにおいて、同期信
号期間以外の各位相変調信号の期間を与える信号を出力
する信号期間付与手段と、フレーム同期判定手段および
誤り訂正検出手段の検出結果、並びに信号期間付与手段
が出力する信号とタイミング信号とに基づいて、位相補
正手段における復調方式を、位相変調方式に対応して切
り替える復調モード信号を出力する復調モード切替手段
と、フレーム同期判定手段、C/N検出手段および誤り
訂正検出手段の検出結果、並びに信号期間付与手段が出
力する信号とタイミング信号に基づき、位相同期があ
り、かつ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定め
た第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、通信フレ
ームの全期間を与えるゲート信号を、予め定めた第2の
しきい値に対しC/Nが低い場合は、最小位相変調が施
されている信号の期間を与えるゲート信号を、それ以外
の場合は、最小位相変調期間および予め定めた変調信号
期間を与えるゲート信号を生成し、位相同期があり、か
つ、誤り訂正が完了していない場合であって、予め定め
た第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、通信フレ
ームの全期間を与えるゲート信号を、予め定めた第2の
しきい値に対しC/Nが低い場合は、同期信号期間を与
えるゲート信号を生成し、位相同期がない場合は、同期
信号期間を与えるゲート信号を生成するゲート信号生成
手段とをさらに備え、位相補正手段は、誤り訂正が完了
していない場合、タイミング信号が与える同期信号期間
では最小位相変調による位相差を検出し、同期信号期間
以外では通信フレーム内において位相数が最も多い位相
変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了している
場合、復調モード信号に従った位相変調方式による位相
誤差を検出した後、ゲート信号が与える期間に従って補
正動作を行うことを特徴とする。
【0066】第28の発明は、第10〜第16の発明に
おいて、位相補正手段の出力信号を入力し、位相補正手
段における位相同期を検出するフレーム同期判定手段
と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
の状態を検出するBER検出手段と、フレーム同期判定
手段とBER検出手段との検出結果、およびタイミング
信号に基づき、位相同期があり、かつ、予め定めたしき
い値に対しC/Nが高い場合は、通信フレームの全期間
を与えるゲート信号を生成し、それ以外の場合は、同期
信号期間を与えるゲート信号を生成するゲート信号生成
手段とをさらに備え、位相補正手段は、タイミング信号
が与える同期信号期間では最小位相変調による位相誤差
を検出し、同期信号期間以外では通信フレーム内におい
て位相数が最も多い位相変調による位相誤差を検出した
後、ゲート信号が与える期間に従って補正動作を行うこ
とを特徴とする。
【0067】第29の発明は、第10,第12,第14
および第16の発明において、位相補正手段の出力信号
を入力し、位相補正手段における位相同期を検出するフ
レーム同期判定手段と、フレーム同期信号に含まれる伝
送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正前のビット誤り
率を測定し、当該ビット誤り率に基づいてC/N(搬送
波電力/雑音電力)の状態を検出するBER検出手段
と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
検出手段と、通信フレームにおいて、同期信号期間以外
の各位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期
間付与手段と、信号期間付与手段が出力する信号とタイ
ミング信号とに基づいて、位相補正手段における復調方
式を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信
号を出力する復調モード切替手段と、フレーム同期判定
手段、BER検出手段および誤り訂正検出手段の検出結
果、並びに信号期間付与手段が出力する信号とタイミン
グ信号に基づき、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完
了した場合であって、予め定めた第1のしきい値に対し
C/Nが高い場合は、通信フレームの全期間を与えるゲ
ート信号を、予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが
低い場合は、最小位相変調が施されている信号の期間を
与えるゲート信号を、それ以外の場合は、最小位相変調
期間および予め定めた変調信号期間を与えるゲート信号
を生成し、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した
場合以外は、同期信号期間を与えるゲート信号を生成す
るゲート信号生成手段とをさらに備え、位相補正手段
は、復調モード信号に従った位相変調方式による位相誤
差を検出し、ゲート信号が与える期間に従って補正動作
を行うことを特徴とする。
【0068】第30の発明は、第11,第13および第
15の発明において、位相補正手段の出力信号を入力
し、位相補正手段における位相同期を検出するフレーム
同期判定手段と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御
信号(TMCC信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測
定し、当該ビット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力
/雑音電力)の状態を検出するBER検出手段と、通信
フレームにおいて、同期信号期間以外の各位相変調信号
の期間を与える信号を出力する信号期間付与手段と、信
号期間付与手段が出力する信号とタイミング信号とに基
づいて、位相補正手段における復調方式を、位相変調方
式に対応して切り替える復調モード信号を出力する復調
モード切替手段と、フレーム同期判定手段、BER検出
手段および誤り訂正検出手段の検出結果、並びに信号期
間付与手段が出力する信号とタイミング信号に基づき、
位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合
は、通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、予め
定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、最小
位相変調が施されている信号の期間を与えるゲート信号
を、それ以外の場合は、最小位相変調期間および予め定
めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、位相同
期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合以外は、同期
信号期間を与えるゲート信号を生成するゲート信号生成
手段とをさらに備え、位相補正手段は、復調モード信号
に従った位相変調方式による位相誤差を検出し、ゲート
信号が与える期間に従って補正動作を行うことを特徴と
する。
【0069】第31の発明は、第10,第12,第14
および第16の発明において、位相補正手段の出力信号
を入力し、位相補正手段における位相同期を検出するフ
レーム同期判定手段と、フレーム同期信号に含まれる伝
送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正前のビット誤り
率を測定し、当該ビット誤り率に基づいてC/N(搬送
波電力/雑音電力)の状態を検出するBER検出手段
と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
検出手段と、通信フレームにおいて、同期信号期間以外
の各位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期
間付与手段と、フレーム同期判定手段および誤り訂正検
出手段の検出結果、並びに信号期間付与手段が出力する
信号とタイミング信号とに基づいて、位相補正手段にお
ける復調方式を、位相変調方式に対応して切り替える復
調モード信号を出力する復調モード切替手段と、フレー
ム同期判定手段、BER検出手段および誤り訂正検出手
段の検出結果、並びに信号期間付与手段が出力する信号
とタイミング信号に基づき、位相同期があり、かつ、誤
り訂正が完了した場合であって、予め定めた第1のしき
い値に対しC/Nが高い場合は、通信フレームの全期間
を与えるゲート信号を、予め定めた第2のしきい値に対
しC/Nが低い場合は、最小位相変調が施されている信
号の期間を与えるゲート信号を、それ以外の場合は、最
小位相変調期間および予め定めた変調信号期間を与える
ゲート信号を生成し、位相同期があり、かつ、誤り訂正
が完了していない場合であって、予め定めた第1のしき
い値に対しC/Nが高い場合は、通信フレームの全期間
を与えるゲート信号を、予め定めた第2のしきい値に対
しC/Nが低い場合は、同期信号期間を与えるゲート信
号を生成し、位相同期がない場合は、同期信号期間を与
えるゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさら
に備え、位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場
合、タイミング信号が与える同期信号期間では最小位相
変調による位相差を検出し、同期信号期間以外では通信
フレーム内において位相数が最も多い位相変調による位
相誤差を検出し、誤り訂正が完了している場合、復調モ
ード信号に従った位相変調方式による位相誤差を検出し
た後、ゲート信号が与える期間に従って補正動作を行う
ことを特徴とする。
【0070】第32の発明は、第11,第13および第
15の発明において、位相補正手段の出力信号を入力
し、位相補正手段における位相同期を検出するフレーム
同期判定手段と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御
信号(TMCC信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測
定し、当該ビット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力
/雑音電力)の状態を検出するBER検出手段と、通信
フレームにおいて、同期信号期間以外の各位相変調信号
の期間を与える信号を出力する信号期間付与手段と、フ
レーム同期判定手段および誤り訂正検出手段の検出結
果、並びに信号期間付与手段が出力する信号とタイミン
グ信号とに基づいて、位相補正手段における復調方式
を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
を出力する復調モード切替手段と、フレーム同期判定手
段、BER検出手段および誤り訂正検出手段の検出結
果、並びに信号期間付与手段が出力する信号とタイミン
グ信号に基づき、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完
了した場合であって、予め定めた第1のしきい値に対し
C/Nが高い場合は、通信フレームの全期間を与えるゲ
ート信号を、予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが
低い場合は、最小位相変調が施されている信号の期間を
与えるゲート信号を、それ以外の場合は、最小位相変調
期間および予め定めた変調信号期間を与えるゲート信号
を生成し、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了して
いない場合であって、予め定めた第1のしきい値に対し
C/Nが高い場合は、通信フレームの全期間を与えるゲ
ート信号を、予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが
低い場合は、同期信号期間を与えるゲート信号を生成
し、位相同期がない場合は、同期信号期間を与えるゲー
ト信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、
位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、タイ
ミング信号が与える同期信号期間では最小位相変調によ
る位相差を検出し、同期信号期間以外では通信フレーム
内において位相数が最も多い位相変調による位相誤差を
検出し、誤り訂正が完了している場合、復調モード信号
に従った位相変調方式による位相誤差を検出した後、ゲ
ート信号が与える期間に従って補正動作を行うことを特
徴とする。
【0071】上記のように、第23〜第32の発明は、
第10〜第16の発明と第17〜第22の発明とをそれ
ぞれ組み合わせたものである。従って、第23〜第32
の発明は、それぞれ低C/N状態においても高速かつ安
定にキャリア同期を行うことができると共に、周波数補
正手段による周波数引き込み過程等において、位相補正
手段における疑似同期の回避が可能になり、かつ、主信
号の期間における復調信号の位相ジッタの影響を軽減し
て、受信性能を向上することができる。
【0072】第33の発明は、第9〜第32の発明にお
いて、フレーム同期検出手段は、信号を遅延検波する遅
延検波手段と、遅延検波された位相変調信号から、伝送
された信号を識別する1または2以上の位相識別手段
と、1または2以上の位相識別手段の出力とフレーム同
期信号とのパターン照合を行う照合手段とを備え、1ま
たは2以上の位相識別手段は、フレーム同期信号を伝送
する位相変調に対応した位相識別領域をそれぞれ有し、
2以上の当該位相識別領域はそれぞれ異なった位相回転
を施して並列に設置し、照合手段は、位相識別領域の位
相回転量が異なる位相識別手段のそれぞれの出力に対し
てパターン照合を行うことを特徴とする。
【0073】第34の発明は、第9〜第32の発明にお
いて、フレーム同期検出手段は、信号を遅延検波する遅
延検波手段と、遅延検波信号に予め定めた数種類の位相
回転を与える複数の位相回転手段と、複数の位相回転手
段のそれぞれの出力に対し、位相識別を行う位相識別手
段と、位相識別手段の出力とフレーム同期信号とのパタ
ーン照合を行う照合手段とを備え、位相識別手段は、フ
レーム同期信号が伝送される位相変調に対応する位相識
別領域を有し、遅延検波されて異なった位相回転が与え
られたそれぞれの位相変調信号に対し伝送された信号を
識別し、照合手段は、位相識別手段のそれぞれの出力に
対してパターン照合を行うことを特徴とする。
【0074】第35の発明は、第9〜第32の発明にお
いて、フレーム同期検出手段は、信号を遅延検波する遅
延検波手段と、遅延検波された位相変調信号から伝送さ
れた信号を識別する位相識別手段と、位相識別手段の識
別位相を回転する識別位相回転手段と、位相識別手段の
出力とフレーム同期信号のパターン照合を行う照合手段
とを備え、位相識別手段は、フレーム同期信号を伝送す
る位相変調に対応した位相識別領域を有し、位相回転手
段は照合手段によりフレーム同期信号を検出するまで、
位相識別手段における位相識別領域の位相を回転させる
ことを特徴とする。
【0075】第36の発明は、第9〜第32の発明にお
いて、フレーム同期検出手段は、信号を遅延検波する遅
延検波手段と、遅延検波信号に位相回転を与える位相回
転手段と、位相回転手段の出力を入力して遅延検波され
た位相変調信号から伝送された信号を識別する位相識別
手段と、位相識別手段の出力とフレーム同期信号のパタ
ーン照合を行う照合手段とを備え、照合手段によりフレ
ーム同期信号を検出するまで、位相回転手段の位相を回
転させることを特徴とする。
【0076】上記のように、第33〜第36の発明は、
第9〜第32におけるフレーム同期検出手段の典型的な
構成を示したものである。これにより、入力周波数誤差
が大きいときでも、遅延検波によるフレーム同期検出の
誤動作を無くしてキャリア同期を行うことができる。
【0077】第37の発明は、第9〜第36の発明にお
いて、周波数補正手段の出力信号を入力し、当該出力信
号の帯域制限を行った後、位相補正手段へ出力する帯域
制限フィルタをさらに備え、フレーム同期検出手段は、
周波数補正手段、または帯域制限フィルタ、もしくは位
相補正手段のいずれかの出力信号を入力し、フレーム先
頭位置を検出することを特徴とする。
【0078】上記のように、第37の発明は、第9〜第
36の発明において、周波数補正手段が出力する位相変
調信号をスペクトル整形する帯域制限フィルタをさらに
構成に加えたものである。従って、第37の発明の効果
は、それぞれ第9〜第36の発明の効果と同様である。
【0079】第38の発明は、第9〜第37の発明にお
いて、キャリア同期補助信号が、通信フレーム内の時分
割多重される位置に対して次のパケットとなる変調信号
に施されている位相変調を識別する情報を重畳している
場合、情報に基づいて最小位相変調が施されている信号
の期間を検出し、当該最小位相変調期間を与える信号を
タイミング生成手段へ出力する情報検出手段をさらに備
え、タイミング生成手段は、同期信号期間に加え、最小
位相変調期間を与えるタイミング信号を生成することを
特徴とする。
【0080】上記のように、第38の発明によれば、第
9〜第37の発明において、時分割多重される位相変調
信号のうち、パケット内に分散配置されたキャリヤ同期
補助信号を含む最小位相変調信号に加え、最小位相変調
がなされている主信号をも用いて周波数補正および位相
補正(搬送波再生)を行う。これにより、低C/N状態
においても高速かつ安定にキャリア同期を行うことがで
きる。
【0081】第39の発明は、第13〜第16の発明に
おいて、周波数ステップ手段は、疑似同期が発生する周
波数をfg[Hz]とした場合、(−1)n-1 ×n×f
g[Hz](n=1,2,…)に基づいて位相補正手段
に入力する周波数を段階的にずらすことを特徴とする。
【0082】上記のように、第39の発明によれば、第
13〜第16の発明において、周波数ステップ手段は、
疑似同期が発生する周波数fgをステップ単位として、
周波数を正負交互に順に大きくするようにずらす。これ
により、疑似同期である場合であっても上記ステップ動
作を繰り返すことで、最終的に正常同期を行うことがで
きる。
【0083】第40の発明は、複数の位相変調信号と共
に、通信フレーム内において位相数が最も少ない位相変
調(以下、最小位相変調という)を用いて位相変調を施
されたキャリア同期補助信号が等時間間隔に分散するよ
うに、時分割多重された当該通信フレームの復調方法で
あって、通信フレームの同期信号を検出することで、最
小位相変調が施された期間のうち少なくともキャリア同
期補助信号の期間(以下、同期信号期間という)を検出
するステップと、同期信号期間において、最小位相変調
に従った周波数および位相の補正動作を行うステップと
を備える。
【0084】上記のように、第40の発明によれば、時
分割多重される位相変調信号のうち、パケット内に分散
配置されたキャリヤ同期補助信号を含む最小位相変調信
号を用いて周波数補正および位相補正(搬送波再生)を
行うことにより、低C/N状態においても高速かつ安定
にキャリア同期を行うことができる。また、入力周波数
誤差が大きいときでも、遅延検波によるフレーム同期検
出の誤動作を無くしてキャリア同期を行うことができ
る。
【0085】第41の発明は、第40の発明において、
周波数引き込み状態を検出して、擬似同期が発生する周
波数か否かを判定するステップと、判定するステップに
おける判断の結果、疑似同期が発生しない周波数である
場合は、位相補正動作を初期化するステップとをさらに
備える。
【0086】上記のように、第41の発明によれば、第
40の発明において、周波数引き込み状態の検出を行
い、周波数補正動作において位相補正動作が疑似同期し
ない周波数まで周波数補正が行われてから、位相補正動
作を初期化して再動作させる。これにより、周波数補正
動作による周波数引き込み過程等において、位相補正動
作における疑似同期の回避が可能になる。
【0087】第42の発明は、第40の発明において、
キャリア同期補助信号の期間における位相同期の状態を
検出するステップと、フレーム同期信号に含まれる伝送
制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態を
検出するステップと、キャリア同期補助信号期間の位相
同期状態とTMCC信号期間の誤り訂正状態とから擬似
同期か否かを判定するステップと、判定するステップに
おける判断の結果、疑似同期である場合は、位相補正動
作を初期化するステップとをさらに備える。
【0088】上記のように、第42の発明によれば、第
40の発明において、キャリア同期補助信号の期間にお
ける位相同期の検出と、TMCC信号の誤り訂正の可否
の検出とを行い、当該検出結果から正常同期であるか否
かを判断する。そして、疑似同期の場合には、位相補正
動作を初期化して再動作させる。これにより、周波数補
正動作による周波数引き込み過程等において、位相補正
動作における疑似同期の回避が可能になる。
【0089】第43の発明は、第40の発明において、
キャリア同期補助信号の期間における位相同期の状態を
検出するステップと、フレーム同期信号に含まれる伝送
制御信号(TMCC信号)の期間における位相同期の状
態を検出するステップと、キャリア同期補助信号期間の
位相同期状態とTMCC信号期間の位相同期状態とから
擬似同期か否かを判定するステップと、判定するステッ
プにおける判断の結果、疑似同期である場合は、位相補
正動作を初期化するステップとをさらに備える。
【0090】上記のように、第43の発明によれば、第
40の発明において、キャリア同期補助信号の期間にお
ける位相同期の検出と、フレーム同期信号/TMCC信
号の期間における位相同期の検出とを行い、当該検出結
果から正常同期であるか否かを判断する。そして、疑似
同期の場合には、位相補正動作を初期化して再動作させ
る。これにより、周波数補正動作による周波数引き込み
過程等において、位相補正動作における疑似同期の回避
が可能になる。
【0091】第44の発明は、第40の発明において、
キャリア同期補助信号の期間における位相同期の状態を
検出するステップと、フレーム同期信号に含まれる伝送
制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態を
検出するステップと、キャリア同期補助信号期間の位相
同期状態とTMCC信号期間の誤り訂正状態とから擬似
同期か否かを判定するステップと、判定するステップに
おける判断の結果、疑似同期である場合は、位相補正動
作を行わせる周波数を段階的に変化させるステップとを
さらに備える。
【0092】上記のように、第44の発明によれば、第
40の発明において、キャリア同期補助信号の期間にお
ける位相同期の検出と、TMCC信号の誤り訂正の可否
の検出とを行い、当該検出結果から正常同期であるか否
かを判断する。そして、疑似同期の場合には、周波数補
正動作の周波数を制御して位相補正動作で正常同期でき
るようにする。これにより、周波数補正動作による周波
数引き込み過程等において、位相補正動作における疑似
同期の回避が可能になる。
【0093】第45の発明は、第40の発明において、
キャリア同期補助信号の期間における位相同期の状態を
検出するステップと、フレーム同期信号に含まれる伝送
制御信号(TMCC信号)の期間における位相同期の状
態を検出するステップと、キャリア同期補助信号期間の
位相同期状態とTMCC信号期間の位相同期状態とから
擬似同期か否かを判定するステップと、判定するステッ
プにおける判断の結果、疑似同期である場合は、位相補
正動作を行わせる周波数を段階的に変化させるステップ
とをさらに備える。
【0094】上記のように、第45の発明によれば、第
40の発明において、キャリア同期補助信号の期間にお
ける位相同期の検出と、フレーム同期信号/TMCC信
号の期間における位相同期の検出とを行い、当該検出結
果から正常同期であるか否かを判断する。そして、疑似
同期の場合には、周波数補正動作の周波数を制御して位
相補正動作で正常同期できるようにする。これにより、
周波数補正動作による周波数引き込み過程等において、
位相補正動作における疑似同期の回避が可能になる。
【0095】第46の発明は、第44の発明において、
周波数引き込み状態を検出して、擬似同期が発生する周
波数か否かを判定するステップと、判定するステップに
おける判断の結果、疑似同期が発生しない周波数である
場合は、位相補正動作を初期化するステップとをさらに
備える。
【0096】第47の発明は、第45の発明において、
周波数引き込み状態を検出して、擬似同期が発生する周
波数か否かを判定するステップと、判定するステップに
おける判断の結果、疑似同期が発生しない周波数である
場合は、位相補正動作を初期化するステップとをさらに
備える。
【0097】上記のように、第46および第47の発明
によれば、第44および第45の発明において、さらに
周波数引き込み状態の検出を行い、周波数補正動作にお
いて位相補正動作が疑似同期しない周波数まで周波数補
正が行われてから、位相補正動作を初期化して再動作さ
せる。これにより、周波数補正動作による周波数引き込
み過程等において、位相補正動作における疑似同期の回
避が可能になる。
【0098】第48の発明は、第40の発明において、
位相同期の状態を検出するステップと、受信信号のC/
N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するステップ
と、位相同期があり、かつ、予め定めたしきい値に対し
C/Nが高い場合、同期信号期間では最小位相変調によ
る位相誤差を検出し、通信フレームの同期信号期間以外
では通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調
による位相誤差を検出した後、通信フレームの全期間で
位相補正動作を行うステップとをさらに備える。
【0099】上記のように、第48の発明によれば、第
40の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期
がされているときのC/N状態を検出し、当該C/Nが
予め定めたレベルである場合、通信フレームの主信号期
間に対しても最大位相変調がされているとみなして位相
誤差の補正を行う。これにより、低C/N状態において
も高速かつ安定にキャリア同期を行うことができると共
に、復調信号の位相ジッタの影響を軽減して受信性能を
向上することができる。
【0100】第49の発明は、第40の発明において、
位相同期の状態を検出するステップと、受信信号のC/
N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するステップ
と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
と、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合で
あって、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い
場合、通信フレームの全期間において対応する位相変調
による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め定
めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、通信フ
レーム内において位相数が最も多い位相変調が施された
期間以外の期間において対応する位相変調による位相誤
差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが低い場
合は、同期信号期間および最小位相変調が施された期間
において最小位相変調による位相誤差を検出した後、位
相補正動作を行うステップとをさらに備える。
【0101】上記のように、第49の発明によれば、第
40の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期
がされているときのC/N状態を検出し、当該C/N状
態および復調モード信号に従った位相変調方式に対応す
る基準位相に従って、初期の状態では最小位相変調され
るフレーム同期信号/TMCC信号期間およびキャリア
同期補助信号期間を用いて位相補正を行い、位相同期後
は当該期間以外の主信号の変調期間においても位相補正
を行う。これにより、低C/N状態においても高速かつ
安定にキャリア同期を行うことができると共に、主信号
の期間における復調信号の位相ジッタの影響を軽減し
て、受信性能を向上することができる。
【0102】第50の発明は、第40の発明において、
位相同期の状態を検出するステップと、受信信号のC/
N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するステップ
と、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
と、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合で
あって、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い
場合、通信フレームの全期間において対応する位相変調
による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め定
めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、通信フ
レーム内において位相数が最も多い位相変調(以下、最
大位相変調という)が施された期間以外の期間において
対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該第2の
しきい値に対しC/Nが低い場合は、同期信号期間およ
び最小位相変調が施された期間において最小位相変調に
よる位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステッ
プと、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していな
い場合であって、第1のしきい値に対しC/Nが高い場
合、同期信号期間では最小位相変調による位相誤差を検
出し、通信フレームの同期信号期間以外では通信フレー
ム内における最大位相変調による位相誤差を検出した
後、位相補正動作を行うステップとをさらに備える。
【0103】上記のように、第50の発明によれば、第
40の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期
がされているときのC/N状態を検出し、当該C/Nが
予め定めたレベルである場合、通信フレームの内、同期
信号期間以外の全期間において最大位相変調がされてい
るとみなして位相誤差の補正を行うと共に、復調モード
信号に従った位相変調方式に対応する基準位相に従っ
て、初期の状態では最小位相変調されるフレーム同期信
号/TMCC信号期間およびキャリア同期補助信号期間
を用いて位相補正を行い、位相同期後は当該期間以外の
主信号の変調期間においても位相補正を行う。これによ
り、低C/N状態においても高速かつ安定にキャリア同
期を行うことができると共に、主信号の期間における復
調信号の位相ジッタの影響を軽減して、受信性能を向上
することができる。
【0104】第51の発明は、第40の発明において、
位相同期の状態を検出するステップと、フレーム同期信
号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正
前のビット誤り率を測定し、当該ビット誤り率に基づい
てC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するス
テップと、位相同期があり、かつ、予め定めたしきい値
に対しC/Nが高い場合、同期信号期間では最小位相変
調による位相誤差を検出し、通信フレームの同期信号期
間以外では通信フレーム内において位相数が最も多い位
相変調による位相誤差を検出した後、位相補正動作を行
うステップとをさらに備える。
【0105】上記のように、第51の発明によれば、第
40の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期
がされているときのC/N状態をTMCC信号のビット
誤り率に基づいて検出し、当該C/Nが予め定めたレベ
ルである場合、通信フレームの主信号期間に対しても最
大位相変調がされているとみなして位相誤差の補正を行
う。これにより、低C/N状態においても高速かつ安定
にキャリア同期を行うことができると共に、復調信号の
位相ジッタの影響を軽減して受信性能を向上することが
できる。
【0106】第52の発明は、第40の発明において、
位相同期の状態を検出するステップと、フレーム同期信
号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正
前のビット誤り率を測定し、当該ビット誤り率に基づい
てC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するス
テップと、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号
(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する
ステップと、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了し
た場合であって、予め定めた第1のしきい値に対しC/
Nが高い場合、通信フレームの全期間において対応する
位相変調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値
と予め定めた第2のしきい値との間のC/Nである場
合、通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調
が施された期間以外の期間において対応する位相変調に
よる位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/
Nが低い場合は、同期信号期間および最小位相変調が施
された期間において最小位相変調による位相誤差を検出
した後、位相補正動作を行うステップとをさらに備え
る。
【0107】上記のように、第52の発明によれば、第
40の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期
がされているときのC/N状態をTMCC信号のビット
誤り率に基づいて検出し、当該C/N状態および復調モ
ード信号に従った位相変調方式に対応する基準位相に従
って、初期の状態では最小位相変調されるフレーム同期
信号/TMCC信号期間およびキャリア同期補助信号期
間を用いて位相補正を行い、位相同期後は当該期間以外
の主信号の変調期間においても位相補正を行う。これに
より、低C/N状態においても高速かつ安定にキャリア
同期を行うことができると共に、主信号の期間における
復調信号の位相ジッタの影響を軽減して、受信性能を向
上することができる。
【0108】第53の発明は、第40の発明において、
位相同期の状態を検出するステップと、フレーム同期信
号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正
前のビット誤り率を測定し、当該ビット誤り率に基づい
てC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するス
テップと、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号
(TMCC信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する
ステップと、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了し
た場合であって、予め定めた第1のしきい値に対しC/
Nが高い場合、通信フレームの全期間において対応する
位相変調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値
と予め定めた第2のしきい値との間のC/Nである場
合、通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調
(以下、最大位相変調という)が施された期間以外の期
間において対応する位相変調による位相誤差を検出し、
当該第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、同期信
号期間および最小位相変調が施された期間において最小
位相変調による位相誤差を検出した後、位相補正動作を
行うステップと、位相同期があり、かつ、誤り訂正が完
了していない場合であって、第1のしきい値に対しC/
Nが高い場合、同期信号期間では最小位相変調による位
相誤差を検出し、通信フレームの同期信号期間以外では
通信フレーム内における最大位相変調による位相誤差を
検出した後、位相補正動作を行うステップとをさらに備
える。
【0109】上記のように、第53の発明によれば、第
40の発明において、最小位相変調信号期間で位相同期
がされているときのC/N状態をTMCC信号のビット
誤り率に基づいて検出し、当該C/Nが予め定めたレベ
ルである場合、通信フレームの内、同期信号期間以外の
全期間において最大位相変調がされているとみなして位
相誤差の補正を行うと共に、復調モード信号に従った位
相変調方式に対応する基準位相に従って、初期の状態で
は最小位相変調されるフレーム同期信号/TMCC信号
期間およびキャリア同期補助信号期間を用いて位相補正
を行い、位相同期後は当該期間以外の主信号の変調期間
においても位相補正を行う。これにより、低C/N状態
においても高速かつ安定にキャリア同期を行うことがで
きると共に、主信号の期間における復調信号の位相ジッ
タの影響を軽減して、受信性能を向上することができ
る。
【0110】第54の発明は、第41〜第47の発明に
おいて、位相同期の状態を検出するステップと、受信信
号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出する
ステップと、位相同期があり、かつ、予め定めたしきい
値に対しC/Nが高い場合、同期信号期間では最小位相
変調による位相誤差を検出し、通信フレームの同期信号
期間以外では通信フレーム内において位相数が最も多い
位相変調による位相誤差を検出した後、位相補正動作を
行うステップとをさらに備える。
【0111】第55の発明は、第41,第43,第45
および第47の発明において、位相同期の状態を検出す
るステップと、受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電
力)の状態を検出するステップと、フレーム同期信号に
含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理
の訂正状態を検出するステップと、位相同期があり、か
つ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定めた第1
のしきい値に対しC/Nが高い場合、通信フレームの全
期間において対応する位相変調による位相誤差を検出
し、当該第1のしきい値と予め定めた第2のしきい値と
の間のC/Nである場合、通信フレーム内において位相
数が最も多い位相変調が施された期間以外の期間におい
て対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該第2
のしきい値に対しC/Nが低い場合は、同期信号期間お
よび最小位相変調が施された期間において最小位相変調
による位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステ
ップとをさらに備える。
【0112】第56の発明は、第42,第44および第
46の発明において、位相同期の状態を検出するステッ
プと、受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状
態を検出するステップと、位相同期があり、かつ、誤り
訂正が完了した場合であって、予め定めた第1のしきい
値に対しC/Nが高い場合、通信フレームの全期間にお
いて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該第
1のしきい値と予め定めた第2のしきい値との間のC/
Nである場合、通信フレーム内において位相数が最も多
い位相変調が施された期間以外の期間において対応する
位相変調による位相誤差を検出し、当該第2のしきい値
に対しC/Nが低い場合は、同期信号期間および最小位
相変調が施された期間において最小位相変調による位相
誤差を検出した後、位相補正動作を行うステップとをさ
らに備える。
【0113】第57の発明は、第41,第43,第45
および第47の発明において、位相同期の状態を検出す
るステップと、受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電
力)の状態を検出するステップと、フレーム同期信号に
含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂正処理
の訂正状態を検出するステップと、位相同期があり、か
つ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定めた第1
のしきい値に対しC/Nが高い場合、通信フレームの全
期間において対応する位相変調による位相誤差を検出
し、当該第1のしきい値と予め定めた第2のしきい値と
の間のC/Nである場合、通信フレーム内において位相
数が最も多い位相変調(以下、最大位相変調という)が
施された期間以外の期間において対応する位相変調によ
る位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/N
が低い場合は、同期信号期間および最小位相変調が施さ
れた期間において最小位相変調による位相誤差を検出し
た後、位相補正動作を行うステップと、位相同期があ
り、かつ、誤り訂正が完了していない場合であって、第
1のしきい値に対しC/Nが高い場合、同期信号期間で
は最小位相変調による位相誤差を検出し、通信フレーム
の同期信号期間以外では通信フレーム内における最大位
相変調による位相誤差を検出した後、位相補正動作を行
うステップとをさらに備える。
【0114】第58の発明は、第42,第44および第
46の発明において、位相同期の状態を検出するステッ
プと、受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状
態を検出するステップと、位相同期があり、かつ、誤り
訂正が完了した場合であって、予め定めた第1のしきい
値に対しC/Nが高い場合、通信フレームの全期間にお
いて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該第
1のしきい値と予め定めた第2のしきい値との間のC/
Nである場合、通信フレーム内において位相数が最も多
い位相変調(以下、最大位相変調という)が施された期
間以外の期間において対応する位相変調による位相誤差
を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが低い場合
は、同期信号期間および最小位相変調が施された期間に
おいて最小位相変調による位相誤差を検出した後、位相
補正動作を行うステップと、位相同期があり、かつ、誤
り訂正が完了していない場合であって、第1のしきい値
に対しC/Nが高い場合、同期信号期間では最小位相変
調による位相誤差を検出し、通信フレームの同期信号期
間以外では通信フレーム内における最大位相変調による
位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステップと
をさらに備える。
【0115】第59の発明は、第41〜第47の発明に
おいて、位相同期の状態を検出するステップと、フレー
ム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の
誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビット誤り率
に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
出するステップと、位相同期があり、かつ、予め定めた
しきい値に対しC/Nが高い場合、同期信号期間では最
小位相変調による位相誤差を検出し、通信フレームの同
期信号期間以外では通信フレーム内において位相数が最
も多い位相変調による位相誤差を検出した後、位相補正
動作を行うステップとをさらに備える。
【0116】第60の発明は、第41,第43,第45
および第47の発明において、位相同期の状態を検出す
るステップと、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信
号(TMCC信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定
し、当該ビット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/
雑音電力)の状態を検出するステップと、フレーム同期
信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂
正処理の訂正状態を検出するステップと、位相同期があ
り、かつ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定め
た第1のしきい値に対しC/Nが高い場合、通信フレー
ムの全期間において対応する位相変調による位相誤差を
検出し、当該第1のしきい値と予め定めた第2のしきい
値との間のC/Nである場合、通信フレーム内において
位相数が最も多い位相変調が施された期間以外の期間に
おいて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該
第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、同期信号期
間および最小位相変調が施された期間において最小位相
変調による位相誤差を検出した後、位相補正動作を行う
ステップとをさらに備える。
【0117】第61の発明は、第42,第44および第
46の発明において、位相同期の状態を検出するステッ
プと、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TM
CC信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該
ビット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電
力)の状態を検出するステップと、位相同期があり、か
つ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定めた第1
のしきい値に対しC/Nが高い場合、通信フレームの全
期間において対応する位相変調による位相誤差を検出
し、当該第1のしきい値と予め定めた第2のしきい値と
の間のC/Nである場合、通信フレーム内において位相
数が最も多い位相変調が施された期間以外の期間におい
て対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該第2
のしきい値に対しC/Nが低い場合は、同期信号期間お
よび最小位相変調が施された期間において最小位相変調
による位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステ
ップとをさらに備える。
【0118】第62の発明は、第41,第43,第45
および第47の発明において、位相同期の状態を検出す
るステップと、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信
号(TMCC信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定
し、当該ビット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/
雑音電力)の状態を検出するステップと、フレーム同期
信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の誤り訂
正処理の訂正状態を検出するステップと、位相同期があ
り、かつ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定め
た第1のしきい値に対しC/Nが高い場合、通信フレー
ムの全期間において対応する位相変調による位相誤差を
検出し、当該第1のしきい値と予め定めた第2のしきい
値との間のC/Nである場合、通信フレーム内において
位相数が最も多い位相変調(以下、最大位相変調とい
う)が施された期間以外の期間において対応する位相変
調による位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対し
C/Nが低い場合は、同期信号期間および最小位相変調
が施された期間において最小位相変調による位相誤差を
検出した後、位相補正動作を行うステップと、位相同期
があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合であっ
て、第1のしきい値に対しC/Nが高い場合、同期信号
期間では最小位相変調による位相誤差を検出し、通信フ
レームの同期信号期間以外では通信フレーム内における
最大位相変調による位相誤差を検出した後、位相補正動
作を行うステップとをさらに備える。
【0119】第63の発明は、第42,第44および第
46の発明において、位相同期の状態を検出するステッ
プと、フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TM
CC信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該
ビット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電
力)の状態を検出するステップと、位相同期があり、か
つ、誤り訂正が完了した場合であって、予め定めた第1
のしきい値に対しC/Nが高い場合、通信フレームの全
期間において対応する位相変調による位相誤差を検出
し、当該第1のしきい値と予め定めた第2のしきい値と
の間のC/Nである場合、通信フレーム内において位相
数が最も多い位相変調(以下、最大位相変調という)が
施された期間以外の期間において対応する位相変調によ
る位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/N
が低い場合は、同期信号期間および最小位相変調が施さ
れた期間において最小位相変調による位相誤差を検出し
た後、位相補正動作を行うステップと、位相同期があ
り、かつ、誤り訂正が完了していない場合であって、第
1のしきい値に対しC/Nが高い場合、同期信号期間で
は最小位相変調による位相誤差を検出し、通信フレーム
の同期信号期間以外では通信フレーム内における最大位
相変調による位相誤差を検出した後、位相補正動作を行
うステップとをさらに備える。
【0120】上記のように、第54〜第63の発明は、
第41〜第47の発明と第48〜第53の発明とをそれ
ぞれ組み合わせたものである。従って、第54〜第63
の発明は、それぞれ低C/N状態においても高速かつ安
定にキャリア同期を行うことができると共に、周波数補
正動作による周波数引き込み過程等において、位相補正
動作における疑似同期の回避が可能になり、かつ、主信
号の期間における復調信号の位相ジッタの影響を軽減し
て、受信性能を向上することができる。
【0121】第64の発明は、第40〜第63の発明に
おいて、キャリア同期補助信号が、通信フレーム内の時
分割多重される位置に対して次のパケットとなる変調信
号に施されている位相変調を識別する情報を重畳してい
る場合、情報に基づいて最小位相変調が施されている信
号の期間を検出し、当該最小位相変調期間を与える信号
をタイミング信号を生成するステップへ出力し、タイミ
ング信号を生成するステップは、同期信号期間に加え、
最小位相変調期間を与えるタイミング信号を生成するこ
とを特徴とする。
【0122】上記のように、第64の発明によれば、第
40〜第63の発明において、時分割多重される位相変
調信号のうち、パケット内に分散配置されたキャリヤ同
期補助信号を含む最小位相変調信号に加え、最小位相変
調がなされている主信号をも用いて周波数補正および位
相補正(搬送波再生)を行う。これにより、低C/N状
態においても高速かつ安定にキャリア同期を行うことが
できる。
【0123】第65の発明は、第44〜第47の発明に
おいて、周波数を段階的に変化させるステップは、疑似
同期が発生する周波数をfg[Hz]とした場合、(−
1) n-1 ×n×fg[Hz](n=1,2,…)に基づ
いて位相補正動作を行う周波数を段階的にずらすことを
特徴とする。
【0124】上記のように、第65の発明によれば、第
44〜第47の発明において、周波数を段階的に変化さ
せるステップは、疑似同期が発生する周波数fgをステ
ップ単位として、周波数を正負交互に順に大きくするよ
うにずらす。これにより、疑似同期である場合であって
も上記ステップ動作を繰り返すことで、最終的に正常同
期を行うことができる。
【0125】
【発明の実施の形態】本発明は、時分割多重される位相
変調信号のうち、パケット内に分散配置されたキャリヤ
同期補助信号を含むBPSKを用いて、低C/N状態に
おいても高速かつ安定なキャリア同期を可能とする変調
・復調装置および方法である。以下、本発明の各実施形
態について、変調装置および方法(送信系)と復調装置
および方法(受信系)とを順に説明する。
【0126】(1)送信系 図1は、請求項1〜3,6〜8に対応する、本発明の一
実施形態に係る変調装置の構成を示すブロック図であ
る。図1において、本発明の一実施形態に係る変調装置
は、フレーム同期信号/TMCC信号生成部11と、T
Sパケット合成部12と、TMCC誤り訂正符号化部1
3と、第1の誤り訂正符号化部14と、第2の誤り訂正
符号化部15と、第1のBPSKマッピング部16と、
BPSK/QPSKマッピング部17と、8PSKマッ
ピング部18と、多重化/直交変調部19と、同期補助
信号生成部20と、第2のBPSKマッピング部21と
を備える。図2は、本発明の一実施形態に係る変調装置
において生成される通信フレームの一例を示した図であ
る。図3は、図1の多重化/直交変調部19の構成の一
例を示すブロック図である。以下、本発明の一実施形態
に係る変調装置が行う動作を説明する。
【0127】フレーム同期信号/TMCC信号生成部1
1は、入力するTMCC情報に基づいてフレーム同期信
号/TMCC信号を生成する。このフレーム同期信号/
TMCC信号は、TMCC誤り訂正符号化部13におい
て誤り訂正符号化がされた後、BPSKマッピング部1
6に入力される。BPSKマッピング部16は、入力す
るフレーム同期信号およびTMCC信号を、BPSKの
符号配置にマッピングし(図79(a)を参照)、多重
化/直交変調部19へ出力する。
【0128】TSパケット合成部12は、入力する複数
のMPEG−TSパケット(図80(a)を参照)を合
成して、低階層信号のパケット群と高階層信号のパケッ
ト群とから構成され、総パケット数が一定値となるフレ
ーム(図80(b)を参照)を生成する。このフレーム
の内、低階層信号のパケット群は、第1の誤り訂正符号
化部14において誤り訂正符号化がされた後、BPSK
/QPSKマッピング部17に入力される。BPSK/
QPSKマッピング部17は、入力する低階層信号を、
BPSKの符号配置(図79(a)を参照)、もしくは
QPSKの符号配置(図79(b)を参照)にマッピン
グし、多重化/直交変調部19へ出力する。一方、上記
フレームの内、高階層信号のパケット群は、第2の誤り
訂正符号化部15において誤り訂正符号化がされた後、
8PSKマッピング部18に入力される。8PSKマッ
ピング部18は、入力する高階層信号を、8PSKの符
号配置にマッピングし(図79(c)を参照)、多重化
/直交変調部19へ出力する。
【0129】同期補助信号生成部20は、後述する復調
装置においてキャリア同期を補助するための信号(以
下、キャリア同期補助信号と略す)を生成する。第2の
BPSKマッピング部21は、同期補助信号生成部20
が生成したキャリア同期補助信号を入力し、BPSKの
符号配置にマッピングした後(図79(a)を参照)、
多重化/直交変調部19へ出力する。このように、キャ
リア同期補助信号にBPSKのマッピングを施すのは、
復調装置が時分割多重された複数の位相変調のうちBP
SKの部分によって搬送波再生ができるようにするため
である。
【0130】そして、多重化/直交変調部19は、各マ
ッピング部から入力した各信号を、図2に示す並びで時
分割多重して通信フレームを生成した後、直交変調を行
い出力する。ここで、図2でわかるように、多重化/直
交変調部19は、BPSKが施されたフレーム同期信号
およびTMCC信号、8PSKが施された高階層信号の
パケット群、およびBPSKまたはQPSKが施された
低階層信号のパケット群を単位として時分割多重を行う
とともに、BPSK変調されたキャリア同期補助信号
が、変調方式が切り替わる最小単位であるパケット内に
分散するように時分割多重(挿入)を行って、通信フレ
ームを生成する。
【0131】この時分割多重は、例えば、図3に示すよ
うな回路を用いて、1フレームのシンボル数をカウント
するフレームカウンタの出力信号から各信号の挿入タイ
ミングを制御するゲート信号を生成し、各々のスイッチ
を切り換えることで行えばよい。なお、後述する復調装
置において説明するが、キャリア同期補助信号は、遅延
検波が可能となるように2シンボル以上連続して挿入す
る。また、復調特性を向上させるために、キャリア同期
補助信号の挿入周期をできるだけ短く、具体的には20
0シンボル程度、若しくはそれ以下にするのが好まし
い。
【0132】以上のように、本発明の一実施形態に係る
変調装置によれば、復調装置においてキャリア同期を補
助する信号を、低C/N状態に対して強いBPSKによ
り変調し、パケット内に分散して挿入した通信フレーム
を出力する。これにより、復調装置において、低C/N
状態においてもパケット内に分散させたBPSKのキャ
リア同期補助信号を用いて高速かつ安定にキャリア同期
を行うことができる。
【0133】(2)受信系 次に、上述した本発明の一実施形態に係る変調装置にお
いて生成された通信フレームを復調する復調装置および
方法を、以下順に説明する。なお、以下の説明におい
て、第1の実施形態が基本となる復調装置であり、第2
〜第8の実施形態は、第1の実施形態に対しさらに擬似
同期を回避した復調装置、第9〜第14の実施形態は、
第1の実施形態に対しさらに位相雑音を低減した復調装
置である。
【0134】(第1の実施形態)図4は、請求項9,3
7,40に対応する、本発明の第1の実施形態に係る復
調装置の構成を示すブロック図である。図4において、
第1の実施形態に係る復調装置は、直交検波部31と、
周波数補正部32と、帯域制限フィルタ33と、位相補
正部34と、フレーム同期検出部35と、タイミング生
成部36と、第1の誤り訂正部37と、第2の誤り訂正
部38と、ビデオデコーダ39と、TMCCデコーダ4
0と、BER測定部41とを備える。また、周波数補正
部32は、周波数誤差検出部321と、周波数誤差保持
部322と、数値制御発振部323と、複素乗算部32
4とを備える。位相補正部34は、位相誤差検出部34
1と、位相誤差保持部342と、数値制御発振部343
と、複素乗算部344とを備える。なお、図4におい
て、太線かつ“/2”で示している信号線は、複素表現
される信号の信号線を示している(以下、各図面におい
て同様とする)。
【0135】まず、第1の実施形態に係る復調装置の概
略を説明する。直交検波部31は、入力する通信フレー
ム内の各PSK変調信号を固定周波数の局部発振信号を
用いて直交検波により復調し、同相成分(I),直交成
分(Q)の等化低域信号を出力する。周波数補正部32
は、直交検波部31が出力する信号を入力し、衛星アン
テナにおける周波数変換器(図示せず)等の周波数ずれ
に起因する周波数ずれを、タイミング生成部36から受
けるタイミング信号に基づいて補正する。
【0136】この周波数補正部32の各構成について簡
単に説明する。周波数誤差検出部321は、帯域制限フ
ィルタ33が出力する信号を入力し、遅延検波を行って
周波数誤差を検出する。周波数誤差保持部322は、タ
イミング生成部36からの出力信号に従って、周波数誤
差検出部321が検出した周波数誤差のうちBPSK期
間における周波数誤差の平均化を行う。数値制御発振部
323は、周波数誤差保持部322が出力する平均化信
号に対し、数値演算を行い発振信号を出力する。複素乗
算部324は、直交検波部31が出力する信号と数値制
御発振部323が出力する信号とを複素乗算して周波数
誤差を打ち消す。
【0137】帯域制限フィルタ33は、周波数補正部3
2が出力する信号を入力し、各PSK信号のスペクトル
整形を行う。フレーム同期検出部35は、帯域制限フィ
ルタ33が出力する信号を入力し、遅延検波によってB
PSK変調されたフレーム同期信号、すなわち通信フレ
ームの先頭を検出する。タイミング生成部36は、フレ
ーム同期検出部35で検出されたフレーム先頭の情報に
基づいて、1通信フレーム内のフレーム同期信号/TM
CC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間を検
出し、その期間に応じたタイミング信号(ゲート信号)
を生成する。位相補正部34は、帯域制限フィルタ33
が出力する信号を入力し、その位相ずれをタイミング生
成部36から受けるタイミング信号に基づいて補正す
る。
【0138】この位相補正部34の各構成について簡単
に説明する。位相誤差検出部341は、帯域制限フィル
タ33が出力する信号を複素乗算部344を介して入力
し、予め定めた基準位相に対する位相差を検出する。位
相誤差保持部342は、タイミング生成部36からの出
力信号に従って、位相誤差検出部341が検出した位相
誤差のうちBPSK期間における位相誤差の平均化を行
う。数値制御発振部343は、位相誤差保持部342が
出力する平均化信号に対し、数値演算を行い発振信号を
出力する。複素乗算部344は、帯域制限フィルタ33
が出力する信号と数値制御発振部343が出力する信号
とを複素乗算して位相誤差を打ち消す。
【0139】第1の誤り訂正部37は、位相補正部34
から出力される信号を入力し、変調装置において高階層
パケット群および低階層パケット群に個別に誤り訂正符
号化された主信号を、パケット単位で誤り訂正を施し、
また時分割多重伝送のために時間軸上で並び替えたパケ
ットの順番を元に戻す作業を行う。この出力は、ビデオ
デコーダ40へ出力される。第2の誤り訂正部38は、
位相補正部34から出力される信号を入力し、変調装置
において誤り訂正符号化されたTMCC信号の誤り訂正
を施す。この出力は、TMCCデコーダ40に出力され
る。TMCCデコーダ40は、フレーム内の各階層の区
切りと各階層の変調モードを表すTMCC情報を検出す
る。BER測定部41は、誤り訂正符号化の一種である
トレリス符号化が施されいる復調した8PSK信号に対
し、トレリス復号を行って得た信号に再度トレリス符号
化を施して、復調した8PSK信号と比較することによ
り高階層信号のBERをモニタする。その結果、高階層
の復号映像の品質が許容値を下回ったと判断された場合
には、BER測定部41は、伝送路の品質劣化に対して
高耐性の低階層の映像信号を出力するようにビデオデコ
ーダ40を制御する。
【0140】次に、第1の実施形態に係る復調装置が行
う動作を、処理の流れに沿って図5〜図19をさらに参
照して詳細に説明する。図5は、第1の実施形態に係る
復調装置が行う動作を示すフローチャートである。図6
は、フレーム同期検出部35が検出する信号およびタイ
ミング生成部36が生成するタイミング信号を示す図で
ある。図7〜図11は、フレーム同期検出部35の各実
施例の構成を示すブロック図である。図12〜図16
は、フレーム同期検出部35の各実施例における位相関
係を説明する図である。図17は、周波数補正部32の
さらに詳細な構成を示すブロック図である。図18は、
位相補正部34のさらに詳細な構成を示すブロック図で
ある。
【0141】図5を参照して、復調装置は、チューナ
(図示せず)を介して直交検波部31に入力される信号
に対し、まずフレーム同期検出部35においてフレーム
同期信号の検出を行う(ステップS101)。この検出
により、図6(b)に示すように、通信フレームの先
頭、すなわちフレーム同期信号/TMCC信号の先頭を
検出することができる。ここで、このようなフレーム先
頭の検出を実現するフレーム同期検出部35としては、
具体的な構成の実施例が5つ考えられる。以下、これら
の5つの実施例を順に説明する。
【0142】(フレーム同期検出部35の実施例1)図
7は、請求項33に対応する、フレーム同期検出部35
の実施例1の構成を示すブロック図である。図7におい
て、実施例1は、遅延検波部351と、位相識別部35
2と、照合部353とを備える。遅延検波部351は、
帯域制限フィルタ33からの信号を入力し、現在の位相
変調信号と1シンボル前の位相変調信号の複素共役信号
との複素乗算を行う。位相識別部352は、遅延検波部
351が出力する信号の位相を識別してデータを復号す
る。ここで、位相識別部352は、検出対象であるフレ
ーム同期信号がBPSK変調信号であるため、図12に
示すように、遅延検波部351の出力信号の位相が−9
0度以上90度以下(A領域)にある場合は「0」を出
力し、90度以上180度以下若しくは−180度以上
−90度以下(B領域)にある場合は「1」を出力する
ように動作する。照合部353は、位相識別部352が
出力する信号と予め定まっているフレーム同期信号との
照合を行い、フレームの先頭位置を検出する。ここで、
照合部353において参照する基準信号は、フレーム同
期信号を差動復号したものになる。
【0143】(フレーム同期検出部35の実施例2)上
記実施例1において、遅延検波部351に入力される位
相変調信号に周波数ずれが存在する場合、遅延検波部3
51の出力は、図14に示すように位相ずれが存在する
ことになる(図中×印)。また、それに加え低C/N時
では図15に示すようになり、上記実施例1の位相識別
方法では位相誤りが発生する。そこで、実施例2は、こ
れに対応したものである。
【0144】図8は、請求項33に対応する、フレーム
同期検出部35の実施例2の構成を示すブロック図であ
る。図8において、実施例2は、遅延検波部351と、
第1〜第3の位相識別部352a〜352cと、照合部
353とを備える。遅延検波部351は、帯域制限フィ
ルタ33からの信号を入力し、現在の位相変調信号と1
シンボル前の位相変調信号の複素共役信号との複素乗算
を行う。第1〜第3の位相識別部352a〜352c
は、遅延検波部351が出力する信号の位相をそれぞれ
識別してデータを復号する。ここで、第1〜第3の位相
識別部352a〜352cは、図13に示すように、そ
れぞれ180度の位相識別領域を有し、またその位相識
別領域にそれぞれ異なった位相回転が施されている。
【0145】例えば、第1の位相識別部352aは、図
13(a)に示すように遅延検波部351の出力信号の
位相が−90度以上90度以下(A領域)にある場合は
「0」を出力し、90度以上180度以下若しくは−1
80度以上−90度以下(B領域)にある場合は「1」
を出力するように動作する。また、第2の位相識別部3
52bは、図13(b)に示すように遅延検波部351
の出力信号の位相が(−90+α)度以上(90+α)
度以下(A領域)にある場合は「0」を出力し、(90
+α)度以上180度以下若しくは−180度以上(−
90+α)度以下(B領域)にある場合は「1」を出力
するように動作する。また、第3の位相識別部352c
は、図13(c)に示すように遅延検波部351の出力
信号の位相が(−90−α)度以上(90−α)度以下
(A領域)にある場合は「0」を出力し、(90−α)
度以上180度以下若しくは−180度以上(−90−
α)度以下(B領域)にある場合は「1」を出力するよ
うに動作する。照合部353は、第1〜第3の位相識別
部352a〜352cが出力する各信号と予め定まって
いるフレーム同期信号との照合をそれぞれ行い、フレー
ム同期信号と一致したいずれか一つの信号に関してフレ
ームの先頭位置を検出する。ここで、照合部353にお
いて参照する基準信号は、フレーム同期信号を差動復号
したものになる。
【0146】(フレーム同期検出部35の実施例3)上
記実施例2においては、位相識別部における座標軸に位
相回転を施す、つまり位相識別領域にそれぞれ異なった
位相回転を施して位相識別を行った。しかし、位相識別
部は位相回転を施さず、遅延検波部351の出力に位相
回転を施して位相識別する方法も考えられる。そこで、
実施例3は、これに対応したものである。
【0147】図9は、請求項34に対応する、フレーム
同期検出部35の実施例3の構成を示すブロック図であ
る。図9において、実施例3は、遅延検波部351と、
第1〜第3の位相回転部354a〜354cと、3つの
位相識別部352と、照合部353とを備える。遅延検
波部351は、帯域制限フィルタ33からの信号を入力
し、現在の位相変調信号と1シンボル前の位相変調信号
の複素共役信号との複素乗算を行う。第1〜第3の位相
回転部354a〜354cは、遅延検波部351が出力
する信号を入力し、それぞれ異なる位相回転を施して出
力する。3つの位相識別部352は、第1〜第3の位相
回転部354a〜354cが出力する信号をそれぞれ入
力し、同じ位相識別領域の基準位相によって識別しデー
タを復号する。照合部353は、3つの位相識別部35
2が出力する各信号と予め定まっているフレーム同期信
号との照合をそれぞれ行い、フレーム同期信号と一致し
たいずれか一つの信号に関してフレームの先頭位置を検
出する。以上により、遅延検波351の出力の位相識別
は、等価的に図13で示すものと同様になり、上記実施
例2と同様の効果が得られる。
【0148】なお、上記実施例2,3の説明では、3種
類の位相回転を施した信号を照合するようにしたが、も
っと多くの種類の位相回転を施した信号を用いて照合を
行えば、遅延検波によるフレーム同期の精度を向上する
ことができる。
【0149】(フレーム同期検出部35の実施例4)図
10は、請求項35に対応する、フレーム同期検出部3
5の実施例4の構成を示すブロック図である。図10に
おいて、実施例4は、遅延検波部351と、位相識別部
352と、位相回転部355と、照合部353とを備え
る。遅延検波部351は、帯域制限フィルタ33からの
信号を入力し、現在の位相変調信号と1シンボル前の位
相変調信号の複素共役信号との複素乗算を行う。位相識
別部352は、遅延検波部351が出力する信号の位相
を識別してデータを復号する。ここで、位相識別部35
2は、検出対象であるフレーム同期信号がBPSK変調
信号であるため、180度の位相識別領域を有している
(図12を参照)。照合部353は、位相識別部352
が出力する信号と予め定まっているフレーム同期信号と
の照合を行い、フレームの先頭位置を検出する。ここ
で、照合部353において参照する基準信号は、フレー
ム同期信号を差動復号したものになる。識別位相回転部
355は、図16に示すように、位相識別部352に位
相回転を施し、照合部353においてフレーム同期検出
が得られるまで、その回転位相を変化させる。
【0150】(フレーム同期検出部35の実施例5)上
記実施例4においては、位相識別部における座標軸に位
相回転を施す、つまり位相識別領域にそれぞれ異なった
位相回転を施して位相識別を行った。しかし、位相識別
部は位相回転を施さず、遅延検波部351の出力に位相
回転を施して位相識別する方法も考えられる。そこで、
実施例5は、これに対応したものである。
【0151】図11は、請求項36に対応する、フレー
ム同期検出部35の実施例5の構成を示すブロック図で
ある。図11において、実施例5は、遅延検波部351
と、位相回転部354と、位相識別部352と、照合部
353とを備える。遅延検波部351は、帯域制限フィ
ルタ33からの信号を入力し、現在の位相変調信号と1
シンボル前の位相変調信号の複素共役信号との複素乗算
を行う。位相回転部354は、遅延検波部351が出力
する信号を入力し、位相回転を施して出力する。ここ
で、位相回転部354は、照合部353においてフレー
ム同期検出が得られるまで、その回転位相を変化させ
る。位相識別部352は、位相回転部354が出力する
信号の位相を識別してデータを復号する。照合部353
は、位相識別部352が出力する信号と予め定まってい
るフレーム同期信号との照合を行い、フレームの先頭位
置を検出する。以上により、遅延検波351の出力の位
相識別は、等価的に図16で示すものと同様になり、上
記実施例4と同様の効果が得られる。
【0152】なお、上記実施例1〜実施例5のフレーム
同期検出部35は、遅延検波を用いているため、周波数
補正部32以降であれば、その設置位置としては、周波
数補正部32の出力、帯域制限フィルタ33の出力、ま
たは位相補正部34の出力であれば、特に制限するもの
ではない。また、後述するが、周波数補正部32におい
ても遅延検波を用いているので、フレーム同期検出部3
5における遅延検波部351を周波数補正部32の遅延
検波部と共用化することにより、回路規模の削減が可能
になる。
【0153】再び図5を参照して、フレーム同期検出部
35が検出したフレーム先頭信号は、タイミング生成部
36に入力される。タイミング生成部36は、フレーム
同期検出部35で検出されたフレーム先頭信号に基づい
て、1通信フレーム内のフレーム同期信号/TMCC信
号の期間およびキャリア同期補助信号の期間を検出し、
図6(c)に示すような当該期間に応じたBPSKタイ
ミング信号を生成する(ステップS102)。なお、図
6(d)に示すようなキャリア同期補助信号の期間のみ
に応じたBPSKタイミング信号であっても、本発明の
有用な効果を奏することはもちろん可能である。
【0154】ここで、第1の実施形態に係る復調装置に
おいて、BPSK期間で搬送波再生するためには、BP
SK変調されたキャリア同期補助信号の挿入間隔および
挿入幅(シンボル数)が重要になる。挿入間隔に関して
は、その間隔が広くなるほど周波数補正部32および位
相補正部34の保持状態が長くなり、少しでも周波数誤
差が残留していれば、その間で変調信号の位相回転が起
こるため、各BPSK期間で同期引き込み位相が180
度異なったり、さらには同期不能になったりする。ま
た、挿入シンボル数に関しては、周波数補正部32にお
ける周波数誤差検出では遅延検波を用い、1シンボル間
の位相ずれを検出してそれを周波数誤差としているた
め、最低2シンボルは必要になる。従って、上述したよ
うに、変調装置において、キャリア同期補助信号は、2
シンボル以上連続して挿入し、挿入間隔は200シンボ
ル程度、若しくはそれ以下にするのが好ましいのであ
る。
【0155】そして、タイミング生成部36は、生成し
たBPSKタイミング信号(図6(c)または図6
(d))を、周波数補正部32の周波数誤差保持部32
2および位相補正部34の位相誤差保持部342へそれ
ぞれ出力する(図4を参照)。
【0156】次に、図17を参照して、周波数補正部3
2の動作を説明する。図17において、周波数補正部3
2は、遅延検波部321aと位相誤差検出部321bと
で構成される周波数誤差検出部321と、切替部322
aと定数発生部322bと加算器322cと遅延部32
2dとで構成される周波数誤差保持部322と、加算器
323aと遅延部323bとコサイン波発生部323c
とサイン波発生部323dとで構成される数値制御発振
部323と、複素乗算部324とを備える。
【0157】直交検波部31が出力する信号は、複素乗
算部324および帯域制限フィルタ33を介して、周波
数誤差検出部321の遅延検波部321aに入力され
る。遅延検波部321aは、現在のn相PSK変調信号
(n=21 ,22 ,23 …、以下同じ)と、その1シン
ボル前のn相PSK変調信号の複素共役信号との複素乗
算を行い、遅延検波出力を算出する。この遅延検波出力
の算出式を、下記式(1)に示す。 遅延検波出力=exp(j(2π/n・(D1)+2π・Δf・t1))・ exp(−j(2π/n・(D0)+2π・Δf・t0)) =exp(j(2π/n・(D1−D0)+2π・Δf・Ts)) ‥‥(1) D1:n相PSK変調信号の現在のシンボルの位相状態
(0〜(n-1)) D0:n相PSK変調信号の1シンボル前の位相状態(0
〜(n-1)) Δf:等価低域信号の周波数ずれ[Hz] t1:現在の時刻[t] t0:1シンボル前の時刻[t] Ts:シンボル周期[t]
【0158】BPSKの場合、上記式(1)により周波
数ずれが無ければ遅延検波出力の位相状態は、図14中
の●印に示すようにπ・n(n=0〜1)にある。しか
し、周波数ずれΔfがあると、×印に示すように2π・
Δf・Ts(=θ)分、位相が●印よりずれることにな
る。そこで、位相誤差検出部321bでは、周波数ずれ
が無い場合の●印を受信側の基準として、周波数ずれの
ある場合の×印との位相差を周波数誤差として検出す
る。なお、直交座標系で処理しているので、位相差を検
出するには本来arctan(y/x)により算出する
ことになるが、簡略化して周波数誤差と比例する量とし
て、BPSKの場合、遅延検波信号のうち直交成分の誤
差Δyを周波数誤差として出力してもよい。
【0159】この位相誤差検出部321bで検出した周
波数誤差は、切替部322aを介して加算器322cお
よび遅延部322dからなるループフィルタに入力さ
れ、周波数誤差の平均化がなされる。ここで、周波数誤
差保持部322は、1通信フレーム内のBPSK変調が
されているフレーム同期信号/TMCC信号の期間およ
びキャリア同期補助信号の期間のみに得られる周波数誤
差に関して平均化を行うため、タイミング生成部36が
出力するタイミング信号を用いて切替部322aの切換
えを行う。この切替部322aは、タイミング信号のB
PSK変調信号の期間(図6(c)または(d)におい
てHiレベル期間)に位相誤差検出部321bが出力す
る周波数誤差をループフィルタに入力し、それ以外の期
間には、定数発生部322bが発生する「定数0」をル
ープフィルタに入力するように切替えを行う。そして、
周波数誤差保持部322の出力信号は、数値演算発振部
(NCO)323を制御し、そこで得られる発振信号に
より、複素乗算部324で周波数誤差が打ち消される。
これにより、周波数誤差が補正される(ステップS10
3)。
【0160】なお、上記説明では、周波数誤差検出部3
21の入力信号は、帯域制限フィルタ33の出力信号と
していたが、周波数誤差検出部321は遅延検波を用い
ているため、複素乗算部324の以降の信号であれば、
つまり複素乗算部324の出力信号、帯域制限フィルタ
33の出力信号、または位相補正部34の出力信号であ
れば特に制限するものではない。
【0161】次に、図18を参照して、位相補正部34
の動作を説明する。図18において、位相補正部34
は、位相誤差検出部341と、切替部342aと定数発
生部342bと加算器342c,342eと遅延部34
2dと保持部342fと増幅器342gとで構成される
位相誤差保持部342と、加算器343aと遅延部34
3bとコサイン波発生部343cとサイン波発生部34
3dとで構成される数値制御発振部343と、複素乗算
部344とを備える。
【0162】位相補正部34の動作初期の時点では、帯
域制限フィルタ33の出力信号は、周波数補正部32で
周波数誤差は打ち消されたものの、数値制御発振部34
3の出力信号とは位相が異なっているため、複素乗算部
344の出力は位相誤差を含んでいる。位相誤差を含ん
だ複素乗算部344の出力は、位相誤差検出部341に
入力される。位相誤差検出部341における位相誤差検
出は、図19に示すように、○印で示した受信側の基準
位相に対し、位相ずれΔΦがある受信信号×印との位相
差を検出する。なお、直交座標系(I,Q平面)で処理
しているので、位相誤差を検出するには本来arcta
n(Q/I)により算出することになるが、簡略化して
位相誤差と比例する量として、BPSKの場合、直交成
分の誤差ΔQを位相誤差として出力してもよい。
【0163】位相誤差検出部341で検出した位相誤差
は、切換部342aおよび保持部342fを介して加算
器342c,342e、遅延部342dおよび増幅器3
42gからなるループフィルタに入力され、位相誤差信
号の平均化がなされる。位相誤差保持部342における
ループフィルタは、増幅部342gを介して加算器34
2eに入る直接系と、加算器342cおよび遅延部34
2dを介して入る積分系からなり、直接系は位相誤差の
補正のため用い、積分系は周波数補正部32で取り除け
なかった小さい周波数ずれを補正するために用いる。増
幅器342gは、直接系と積分系の利得配分を決定す
る。
【0164】ここで、位相誤差保持部342は、1通信
フレーム内のBPSK変調がされているフレーム同期信
号/TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の
期間のみに得られる位相誤差に関して平均化を行うた
め、タイミング生成部36が出力するタイミング信号を
用いて切替部342aの切換えおよび保持部342fの
制御を行う。この切替えおよび制御は、タイミング信号
のBPSK変調信号の期間(図6(c)または(d)に
おいてHiレベル期間)に、位相誤差検出部341が出
力する位相誤差をループフィルタに入力するように行
う。ループフィルタの積分系においては、BPSK変調
信号期間は、位相誤差検出部341の出力信号を加算器
342cに入力し、それ以外の期間には、定数発生部3
42bが発生する「定数0」を入力するように切替部3
42aを切替える。また、ループフィルタの直接系にお
いては、BPSK変調信号期間は、位相誤差検出部34
1の出力信号を増幅器342gを介して加算器342e
に出力し、それ以外の期間には、以前のBPSK変調信
号期間の位相誤差検出部341の出力信号を保持して加
算器342eに出力するように保持部342fを制御す
る。
【0165】そして、位相誤差保持部342の出力信号
は、数値演算発振部(NCO)343を制御し、そこで
得られる発振信号により、複素乗算器344で位相誤差
が打ち消される。これにより、位相誤差が補正される
(ステップS104)。その後、定常の復調処理に移行
する(ステップS105)。ここでの定常の復調処理と
は、位相補正部34が位相同期した後の復調動作のこと
であり、雑音等の影響で周波数補正部32における周波
数誤差の変動により数値制御発振手段323の発振周波
数が変化して、位相補正部34における位相同期を外さ
ないようにすることである。例えば、一度位相同期した
後、何らかの原因で位相同期が外れるまでは、周波数補
正部32の周波数誤差保持部322の係数更新を停止し
たり、ループゲインを下げる(感度を下げる)等の処理
を行う。なお、図5のフローチャートにおいては、周波
数補正部32の動作(ステップS103)と位相補正部
34の動作(ステップS104)とをそれぞれ個別のス
テップで記載したが、ステップS103において位相補
正部34が動作していても何ら問題はない(以下、各実
施形態におけるステップS103の処理においても同
様)。
【0166】以上のように、本発明の第1の実施形態に
係る復調装置によれば、時分割多重される位相変調信号
のうち、パケット内に分散配置されたキャリヤ同期補助
信号を含むBPSKを用いて搬送波再生を行うことによ
り、低C/N状態においても高速かつ安定にキャリア同
期を行うことができる。また、入力周波数誤差が大きい
ときでも、遅延検波によるフレーム同期検出の誤動作を
無くしてキャリア同期を行うことができる。
【0167】(第2の実施形態)本発明の第2の実施形
態に係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装
置において、位相補正部34での疑似同期による誤動作
を回避するものである。そこで、BPSK変調されたキ
ャリア同期補助信号を用いて位相補正する場合の疑似同
期について、まず説明する。
【0168】疑似同期とは、変調装置におけるキャリア
同期補助信号の挿入周期が一定で(図2を参照)、位相
補正部34への入力周波数誤差が、キャリア同期補助信
号の挿入周期で位相が180度×m(mは、0以外の任
意の整数)回転する周波数であった場合、位相補正部3
4がキャリア同期補助信号周期で本来の位相誤差を識別
できなくなり、異なった位相で同期してしまうというも
のである。例えば、図20に示すように、周波数ずれに
よってキャリア同期補助信号挿入周期(図中→)で
位相が180度回転している場合(図中A)、位相補正
部34における位相誤差検出では、キャリア同期補助信
号挿入周期(図中→)での位相の変化を検出するこ
とができず、この場合、それぞれの時刻(図中,)
で角度βの位相誤差を検出するだけとなる(図中B)。
【0169】位相補正部34は、このように検出された
位相誤差信号に基づいて位相補正を行うことにより、周
波数誤差があるもにもかかわらず疑似的にキャリア同期
となり、定常の復調動作に移行して安定してしまう。そ
の疑似同期となる周波数Δfは、下記式(2)に示すよ
うになる。 Δf=(m×180度)/360度×fsym/S ‥‥(2) fsym:シンボル周波数(変調速度)[Hz] S:キャリア同期補助信号挿入周期 [シンボル] m:任意の整数(±1,±2,±3,…) 例えば、シンボル周波数が20Mbaud、周期が20
7シンボルの場合、図21に示すように、各周波数で疑
似同期となりうる。
【0170】以下、上述した疑似同期による誤動作を回
避する本発明の第2の実施形態に係る復調装置について
説明する。図22は、請求項10,37,41に対応す
る、本発明の第2の実施形態に係る復調装置の構成を示
すブロック図である。図22において、第2の実施形態
に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補正部3
2と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34Aと、
フレーム同期検出部35と、タイミング生成部36と、
周波数引き込み検出部42と、第1の誤り訂正部37
と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、
TMCCデコーダ40と、BER測定部41とを備え
る。図23は、第2の実施形態に係る復調装置が行う動
作を示すフローチャートである。
【0171】図22に示すように、第2の実施形態に係
る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に、
周波数補正部32における周波数引き込み状態を検出す
る周波数引き込み検出部42をさらに加え、位相補正部
34を位相補正部34Aに代えた構成である。なお、第
2の実施形態に係る復調装置のその他の構成は、上記第
1の実施形態に係る復調装置の構成と同様であり、当該
構成部分については同一の参照番号を付してその説明を
省略する。また、図23において図5と同一の処理を行
うステップについては、同一のステップ番号を付してそ
の説明を省略する。
【0172】まず、図24を参照して、周波数引き込み
検出部42の動作を説明する。図24は、図22の周波
数引き込み検出部42のさらに詳細な構成を示すブロッ
ク図である。図24において、周波数引き込み検出部4
2は、遅延検波部421aと位相誤差検出部421bと
で構成される周波数誤差検出部421と、切替部422
と、定数発生部423と、加算器424aと遅延部42
4bと切替部424cと定数発生部424dとで構成さ
れる積分部424と、タイミング発生部425と、絶対
値化部427と、周波数引き込み判定部426とを備え
る。
【0173】帯域制限フィルタ33が出力する信号は、
遅延検波部421aに入力される。遅延検波部421a
は、他の遅延検波部と同様、現在のn相PSK変調信号
と、その1シンボル前のn相PSK変調信号の複素共役
信号との複素乗算を行い、遅延検波出力を算出する。こ
の遅延検波出力の算出式は、上記式(1)に示したとお
りである。そして、位相誤差検出部421bは、上述し
たように、周波数ずれが無い場合の●印を受信側の基準
として、周波数ずれのある場合の×印との位相差を周波
数誤差として検出する(図14を参照)。
【0174】この位相誤差検出部421bで検出した周
波数誤差は、切替部422を介して加算器424aに入
力され、ある一定期間毎に周波数誤差の平均化がなされ
る。ここで、1通信フレーム内のBPSK変調がされて
いるフレーム同期信号/TMCC信号の期間およびキャ
リア同期補助信号の期間における周波数補正部32での
周波数引き込み検出を行うため、タイミング生成部36
が出力するタイミング信号(図6(c)または(d))
を用いて切替部422の切替えを行う。この切替部42
2は、タイミング信号のBPSK変調信号の期間(図6
(c)または(d)においてHiレベル期間)に位相誤
差検出部421bが出力する周波数誤差を積分部424
に入力し、それ以外の期間には、定数発生部423が発
生する「定数0」を積分部424に入力するように切替
えを行う。タイミング発生部425は、一定周期のタイ
ミングパルスを発生し、切替部424cを制御する。積
分部424は、タイミング発生部425が発生するタイ
ミングパルスに従って、加算器424aの入力を遅延部
424bのフィードバック出力または定数発生部424
dが発生する「定数0」のいずれかに切替えることで、
一定期間毎の平均化した周波数誤差を出力する。積分部
424が出力する平均化周波数誤差は、絶対値化部42
7において正の値に変換された後、周波数引き込み判定
部426へ出力される。周波数引き込み判定部426
は、絶対値化部427が出力する正の値の平均化周波数
誤差を入力し、タイミング発生部425がタイミングパ
ルスを発生したとき、当該平均化周波数誤差が予め定め
たしきい値を下回るか否かによって周波数引き込みを判
定する(ステップS201)。そして、この判定の結
果、平均化周波数誤差が予め定めたしきい値を下回った
場合、周波数引き込み判定部426は、周波数引き込み
がされた、すなわち周波数補正部32が位相補正部34
において疑似同期しない周波数まで周波数補正されたと
判断し、位相補正部34を再動作させるように、位相補
正部34をリセットする信号を出力する。
【0175】ここで、周波数引き込み判定部426にお
けるしきい値については、位相補正部34が疑似同期し
ない周波数まで周波数補正部32が周波数補正できたか
どうかを判定できるように予め設定すればよい。なお、
疑似同期となる周波数は、上記式(2)に示したとおり
である。例えば、シンボル周波数が20Mbaud,周
期が207シンボルである場合、図21に示すように疑
似同期周波数があり、また、それぞれの擬似同期周波数
を中心に位相補正部34の引き込み周波数範囲が存在す
るため、周波数引き込み判定部426におけるしきい値
としては、下記式(3)で表す周波数Δf以下に設定す
ることが望ましい。 Δf=1/2×180度/360度×fsym/S ‥‥(3) fsym:シンボル周波数(変調速度)[Hz] S:キャリア同期補助信号挿入周期 [シンボル]
【0176】次に、図25を参照して、位相補正部34
Aの動作を説明する。図25は、位相補正部34Aのさ
らに詳細な構成の一例を示すブロック図である。図25
に示すように、位相補正部34Aは、位相補正部34の
構成に、位相誤差保持部342において切替部342h
と定数発生部342iとをさらに加えた構成である。な
お、図25において、図18と同一の参照番号を付して
ある構成部分は、同一の動作を行う構成部分であるた
め、その説明を省略する。
【0177】周波数引き込み判定部426が出力するリ
セット信号は、位相誤差保持部342の保持部342f
および切替部342hに入力される。保持部342f
は、リセット信号に基づいて、直接系における位相誤差
信号を初期化する。切替部342hは、リセット信号に
基づいて、加算器342cへのフィードバック信号を定
数発生部342iが出力する「定数0」に切り替えるこ
とで、積分系における位相誤差信号を初期化する。これ
により、位相補正部34Aにおいて、リセット動作後に
位相誤差保持部342へ入力される位相誤差信号に対し
て、すなわち、疑似同期が発生しない周波数にまで周波
数補正がなされた周波数補正部32の出力信号におい
て、新たに位相補正が行われる(ステップS202)。
その後、定常の復調処理に移行する(ステップS10
5)。
【0178】なお、図26に示すように、数値制御発振
部343においても切替部343eと定数発生部343
fとを設け、上記切替部342hおよび定数発生部34
2iと同様の動作を並行して行ってもよい。このように
並行してリセット動作を行うことで、より確実に初期化
を行うことができる。
【0179】以上のように、本発明の第2の実施形態に
係る復調装置は、周波数引き込み検出部42を設け、周
波数補正部32において位相補正部34Aが疑似同期し
ない周波数まで周波数補正が行われてから、位相補正部
34Aをリセットして再動作させる。これにより、周波
数補正部32による周波数引き込み過程等において、位
相補正部34Aにおける疑似同期の回避が可能になる。
【0180】なお、第2の実施形態に係る復調装置にお
いて、周波数引き込み検出部42は、遅延検波を用いて
いるため、周波数補正部32以降であれば、その設置位
置としては、周波数補正部32の出力、帯域制限フィル
タ33の出力、または位相補正部34Aの出力であれ
ば、特に制限するものではない。また、周波数引き込み
検出部42の周波数誤差検出部421は、周波数補正部
32の周波数誤差検出部321と同様の機能を有してい
るので、双方の周波数誤差検出部を共用化することも可
能である。共用化した場合、回路規模の削減を図ること
ができる。
【0181】(第3の実施形態)本発明の第3の実施形
態に係る復調装置は、上述した第2の実施形態と同様、
上記第1の実施形態に係る復調装置において、位相補正
部34での疑似同期による誤動作を回避するものであ
る。以下、上述した疑似同期による誤動作を回避する本
発明の第3の実施形態に係る復調装置について説明す
る。
【0182】図27は、請求項11,37,42に対応
する、本発明の第3の実施形態に係る復調装置の構成を
示すブロック図である。図27において、第3の実施形
態に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補正部
32と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34A
と、フレーム同期検出部35と、タイミング生成部36
と、位相同期検出部43と、誤り訂正検出部44と、疑
似同期判定部45と、第1の誤り訂正部37と、第2の
誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、TMCCデ
コーダ40と、BER測定部41とを備える。図28
は、第3の実施形態に係る復調装置が行う動作を示すフ
ローチャートである。
【0183】図27に示すように、第3の実施形態に係
る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に、
位相同期検出部43と誤り訂正検出部44と疑似同期判
定部45とをさらに加え、位相補正部34を位相補正部
34Aに代えた構成である。なお、第3の実施形態に係
る復調装置のその他の構成は、上記第1および第2の実
施形態に係る復調装置の構成と同様であり、当該構成部
分については同一の参照番号を付してその説明を省略す
る。また、図28において図5と同一の処理を行うステ
ップについては、同一のステップ番号を付してその説明
を省略する。
【0184】まず、位相同期検出部43の動作を説明す
る。チューナ(図示せず)を介して入力される信号は、
上記第1の実施形態で述べたように周波数補正および位
相補正がされた後(ステップS301)、位相同期検出
部43へ入力される。位相同期検出部43は、入力され
る補正後の信号に対して、BPSK変調がされているキ
ャリア同期補助信号の期間のみの位相同期/位相非同期
の検出を行う。この位相同期検出部43としては、具体
的な構成の実施例が2つ考えられる。以下、これらの2
つの実施例を順に説明する。
【0185】(位相同期検出部43の実施例1)図29
は、位相同期検出部43の実施例1の構成を示すブロッ
ク図である。図29において、位相同期検出部43は、
位相誤差検出部431と、絶対値化部432と、切替部
433と、定数発生部434と、加算器435aと遅延
部435bと切替部435cと定数発生部435dとで
構成される積分部435と、タイミング発生部436
と、位相同期判定部437とを備える。
【0186】位相補正部34Aが出力する信号は、位相
誤差検出部431に入力される。位相誤差検出部431
は、上述したように、位相ずれが無い場合の○印を受信
側の基準として、位相ずれのある場合の×印との位相差
を位相誤差ΔΦ[度]として検出する(図19を参
照)。位相誤差検出部431で検出した位相誤差ΔΦ
は、絶対値化部432において正の値|ΔΦ|に変換さ
れる。そして、絶対値化部432が出力する位相誤差|
ΔΦ|は、切替部433を介して加算器435aに入力
され、ある一定期間毎に位相誤差|ΔΦ|の平均化がな
される。ここで、1通信フレーム内のBPSK変調がさ
れているキャリア同期補助信号の期間のみにおいて位相
同期検出を行うため、タイミング生成部36が出力する
タイミング信号(図6(d))を用いて切替部433の
切替えを行う。この切替部433は、タイミング信号の
BPSK変調信号の期間(図6(d)においてHiレベ
ル期間)に絶対値化部432が出力する位相誤差|ΔΦ
|を積分部435に入力し、それ以外の期間には、定数
発生部434が発生する「定数0」を積分部435に入
力するように切替えを行う。タイミング発生部436
は、一定周期のタイミングパルスを発生し、切替部43
5cを制御する。積分部435は、タイミング発生部4
36が発生するタイミングパルスに従って、加算器43
5aの入力を遅延部435bのフィードバック出力また
は定数発生部435dが発生する「定数0」のいずれか
に切替えることで、一定期間毎の平均化した位相誤差|
ΔΦ|を出力する。位相同期判定部437は、積分部4
35が出力する平均化位相誤差を入力し、タイミング発
生部436がタイミングパルスを発生したとき、当該平
均化位相誤差が予め定めたしきい値を下回るか否かによ
って位相同期を判定する(ステップS302)。そし
て、この判定の結果、平均化位相誤差が予め定めたしき
い値を下回った場合、位相同期判定部437は、位相同
期がとれたと判断し、当該結果を疑似同期判定部45に
対して出力する。
【0187】ここで、位相同期判定部437におけるし
きい値については、復調装置の使用目的または特性等に
応じて任意に設定することができるが、例えば、全く位
相同期がはずれているとき(疑似同期もしていないと
き)は、図31(a)に示すように位相回転が残留し、
360度全体に渡ってシンボルが同じ確率で存在するこ
とになるため、絶対値化部432において正の値(第1
象限)化を行った後、その位相誤差の平均値となる45
度、若しくはそれ以下に設定すればよい(図31
(b))。
【0188】(位相同期検出部43の実施例2)図30
は、位相同期検出部43の実施例2の構成を示すブロッ
ク図である。図30において、位相同期検出部43は、
絶対値化部432A,432Bと、比較部438と、切
替部433と、定数発生部434と、加算器435aと
遅延部435bと切替部435cと定数発生部435d
とで構成される積分部435と、タイミング発生部43
6と、位相同期判定部437とを備える。
【0189】位相補正部34Aが出力する信号は、I
(同相)成分信号が絶対値化部432Aへ、Q(直交)
成分信号が432Bへそれぞれ入力される。絶対値化部
432Aは、入力したI成分信号を正の値|I|に変換
する。絶対値化部432Bは、入力したQ成分信号を正
の値|Q|に変換する。比較部438は、絶対値化部4
32Aが変換した値|I|と絶対値化部432Bが変換
した値|Q|とを入力し、双方の値を比較して|I|>
|Q|の場合に比較値「1」を、|I|≦|Q|の場合
に比較値「0」を出力する。比較部438が出力する比
較値は、切替部433を介して加算器435aに入力さ
れ、ある一定期間毎に平均化がなされる。ここで、1通
信フレーム内のBPSK変調がされているキャリア同期
補助信号の期間のみにおいて位相同期検出を行うため、
タイミング生成部36が出力するタイミング信号(図6
(d))を用いて切替部433の切替えを行う。この切
替部433は、タイミング信号のBPSK変調信号の期
間(図6(d)においてHiレベル期間)に比較部43
8が出力する比較値を積分部435に入力し、それ以外
の期間には、定数発生部434が発生する「定数0」を
積分部435に入力するように切替えを行う。タイミン
グ発生部436は、一定周期のタイミングパルスを発生
し、切替部435cを制御する。積分部435は、タイ
ミング発生部436が発生するタイミングパルスに従っ
て、加算器435aの入力を遅延部435bのフィード
バック出力または定数発生部435dが発生する「定数
0」のいずれかに切替えることで、一定期間毎の平均化
した比較値を出力する。位相同期判定部437は、積分
部435が出力する平均化比較値を入力し、タイミング
発生部436がタイミングパルスを発生したとき、当該
平均化比較値が予め定めたしきい値を下回るか否かによ
って位相同期を判定する(ステップS302)。そし
て、この判定の結果、平均化比較値が予め定めたしきい
値を下回った場合、位相同期判定部437は、位相同期
がとれたと判断し、当該結果を疑似同期判定部45に対
して出力する。
【0190】ここで、位相同期判定部437におけるし
きい値については、復調装置の使用目的または特性等に
応じて任意に設定することができるが、例えば、全く位
相同期がはずれているとき(疑似同期もしていないと
き)は、図31(a)に示すように位相回転が残留し、
360度全体に渡ってシンボルが同じ確率で存在するこ
とになるため、|I|>|Q|の領域に入る確率が1/
2となるので、積分部435で行った積分回数の過半
数、若しくはそれ以下に設定すればよい(図31
(b))。
【0191】次に、誤り訂正検出部44の動作について
説明する。誤り訂正検出部44は、第2の誤り訂正部3
8が誤り訂正の過程で出力する誤り訂正不可を表す信号
および誤り残留を表す信号を入力する。そして、誤り訂
正検出部44は、TMCC信号に対して正しい誤り訂正
が施されているか否かを検出し(ステップS303)、
この検出の結果を疑似同期判定部45に対して出力す
る。
【0192】次に、図32を参照して、疑似同期判定部
45の動作を説明する。位相同期検出部43の検出結果
および誤り訂正検出部44の検出結果は、疑似同期判定
部45に入力される。疑似同期判定部45は、まず、位
相同期検出部43の判定結果から位相同期がとれたか否
かを判断する。この判断で位相同期がとれている場合、
疑似同期判定部45は、次にこの位相同期が正常同期か
疑似同期かを誤り訂正部44の判定結果から判断する。
このように、判断する理由は以下のようなものである。
【0193】位相同期検出部43では、位相非同期につ
いては確実に判断できるが、キャリア同期補助信号の期
間のみで位相同期を判断しているため、位相同期がとれ
ていてもその同期が正常同期なのか疑似同期なのかまで
は判断できない。例えば、受信信号がキャリア同期補助
信号の挿入間隔で位相が180度回る周波数ずれを起こ
している場合、キャリア同期補助信号の期間のみの位相
同期判断では、図32(a)に示すように、見かけ上同
期がとれていると判断されてしまうのである(すなわ
ち、疑似同期)。一方、疑似同期の場合、TMCC信号
期間における位相補正部34Aの出力信号は、図32
(b)に示すように、大きく位相が回転しているため
(図中矢印)、第2の誤り訂正部38で訂正しきれない
ビット誤り(図中網掛け部分)が含まれていることにな
る。従って、第2の誤り訂正部38がTMCC信号に対
して正常に誤り訂正できたかどうかを検出することで、
疑似同期であることが判断できるのである。
【0194】このように、疑似同期判定部45は、位相
同期検出部43の検出結果によって位相の同期/非同期
を判断し、誤り訂正検出部44の検出結果によって正常
同期/疑似同期を判断している。この判断手法を下記表
1に示す。
【表1】
【0195】そして、疑似同期判定部45は、上記判定
を行った結果、正常同期であると判断した場合はそのま
ま定常の復調処理に移行し(ステップS105)、疑似
同期であると判断した場合は位相補正部34Aに対して
位相補正動作をリセットする信号を出力する(ステップ
S304)。このリセット信号は、例えば、位相補正部
34Aを動作させるのに十分なパルス信号等、任意に設
定することができる。
【0196】この疑似同期判定部45が出力するリセッ
ト信号に基づいて、位相補正部34Aが行うリセット動
作は、上記第2の実施形態で述べたものと同様であり、
ここでの説明は省略するが、リセット動作を指示する目
的がそれぞれ異なる。すなわち、上記第2の実施形態に
おいては、周波数補正が正常に行われた後に位相補正動
作を開始するための初期化動作としてのリセット動作の
指示であり、本第3の実施形態においては、最終結果と
して正常同期がされていない場合に再度位相補正をやり
直させるためのリセット動作の指示である。
【0197】以上のように、本発明の第3の実施形態に
係る復調装置は、キャリア同期補助信号の期間における
位相同期の検出と、TMCC信号の誤り訂正の可否の検
出とを行い、当該検出結果から正常同期であるか否かを
判断する。そして、疑似同期の場合には、位相補正部3
4Aをリセットして再動作させる。これにより、周波数
補正部32による周波数引き込み過程等において、位相
補正部34Aにおける疑似同期の回避が可能になる。
【0198】なお、位相同期検出部43において、上記
実施例1を用いた場合、その中に含まれる位相誤差検出
部431は位相補正部34Aに含まれる位相誤差検出部
341と同様の機能を有しているので、双方の位相誤差
検出部を共用化することが可能である。共用化した場合
は、回路規模の削減を図ることができる。
【0199】(第4の実施形態)本発明の第4の実施形
態に係る復調装置は、上述した第2および第3の実施形
態と同様、上記第1の実施形態に係る復調装置におい
て、位相補正部34での疑似同期による誤動作を回避す
るものである。以下、上述した疑似同期による誤動作を
回避する本発明の第4の実施形態に係る復調装置につい
て説明する。
【0200】図33は、請求項12,37,43に対応
する、本発明の第4の実施形態に係る復調装置の構成を
示すブロック図である。図33において、第4の実施形
態に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補正部
32と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34A
と、フレーム同期検出部35と、タイミング生成部36
と、第1の位相同期検出部43Aと、第2の位相同期検
出部43Bと、疑似同期判定部45と、第1の誤り訂正
部37と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ3
9と、TMCCデコーダ40と、BER測定部41とを
備える。
【0201】図33に示すように、第4の実施形態に係
る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に、
第1の位相同期検出部43Aと第2の位相同期検出部4
3Bと疑似同期判定部45とをさらに加え、位相補正部
34を位相補正部34Aに代えた構成であり、また、上
記第3の実施形態に係る復調装置に対して、位相同期検
出部43を第1の位相同期検出部43Aに、誤り訂正検
出部44を第2の位相同期検出部43Bに代えた構成と
なる。なお、第4の実施形態に係る復調装置のその他の
構成は、上記第1〜第3の実施形態に係る復調装置の構
成と同様であり、当該構成部分については同一の参照番
号を付してその説明を省略する。また、第4の実施形態
に係る復調装置が行う処理ステップは、上記第3の実施
形態において図28で示した処理ステップと同様である
ため、その説明を省略する。
【0202】以下、第4の実施形態に係る復調装置が上
記第3の実施形態に係る復調装置と異なる動作を行う部
分について説明する。まず、タイミング生成部36は、
フレーム同期検出部35で検出されたフレーム先頭信号
に基づいて、フレーム同期信号/TMCC信号の期間お
よびキャリア同期補助信号の期間のタイミング信号(図
6(c)を参照)、およびキャリア同期補助信号の期間
のみのタイミング信号(図6(d)を参照)を生成する
他に、フレーム同期信号/TMCC信号の期間のみのタ
イミング信号(図34)を生成する。このフレーム同期
信号/TMCC信号の期間のみのタイミング信号は、第
2の位相同期検出部43Bへ出力される。
【0203】第1の位相同期検出部43Aおよび第2の
位相同期検出部43Bは、上記第3の実施形態で述べた
構成(図29または図30)と同様である。第1の位相
同期検出部43Aにおいては、切替部433の制御にキ
ャリア同期補助信号の期間のみのタイミング信号が用い
られ、周波数補正および位相補正後の信号に対し当該期
間における位相の同期/非同期の検出が行われる(図2
8,ステップS302)。第2の位相同期検出部43B
においては、切替部433の制御にフレーム同期信号/
TMCC信号の期間のみのタイミング信号が用いられ、
周波数補正および位相補正後の信号に対し当該期間にお
ける位相の同期/非同期の検出が行われる(図28,ス
テップS303)。そして、第1の位相同期検出部43
Aおよび第2の位相同期検出部43Bは、位相同期がと
れたか否かの検出結果を疑似同期判定部45へそれぞれ
出力する。
【0204】疑似同期判定部45は、第1の位相同期検
出部43Aおよび第2の位相同期検出部43Bの検出結
果に基づいて、下記表2に示す判断を行い、正常同期で
あると判断した場合はそのまま定常の復調処理に移行し
(図28,ステップS105)、疑似同期であると判断
した場合は位相補正部34Aに対して位相補正動作をリ
セットする信号を出力する(図28,ステップS30
4)。
【表2】
【0205】なお、上記判断の理由は、上述した第2の
誤り訂正部38における場合と同様の理由であって、す
なわち、第1の位相同期検出部43Aでは、キャリア同
期補助信号の期間で位相同期を検出しているため、疑似
同期時でも図35(a)に示すように見かけ上同期がと
れているが、一方、第2の位相同期検出部43Bでは、
フレーム同期信号/TMCC信号の期間で位相同期を検
出しているので、疑似同期時では図35(b)に示すよ
うに大きく位相が回転し(図中矢印)、位相同期が取れ
ていないと判断できるからである。従って、この位相非
同期を検出することで、疑似同期であることが判断でき
るのである。
【0206】以上のように、本発明の第4の実施形態に
係る復調装置は、キャリア同期補助信号の期間における
位相同期の検出と、フレーム同期信号/TMCC信号の
期間における位相同期の検出とを行い、当該検出結果か
ら正常同期であるか否かを判断する。そして、疑似同期
の場合には、位相補正部34Aをリセットして再動作さ
せる。これにより、周波数補正部32による周波数引き
込み過程等において、位相補正部34Aにおける疑似同
期の回避が可能になる。
【0207】なお、第1の位相同期検出部43Aおよび
第2の位相同期検出部43Bにおいて、上記実施例1を
用いた場合、その中に含まれる位相誤差検出部431は
位相補正部34Aに含まれる位相誤差検出部341と同
様の機能を有しているので、双方の位相誤差検出部を共
用化することが可能である。共用化した場合は、回路規
模の削減を図ることができる。
【0208】(第5の実施形態)本発明の第5の実施形
態に係る復調装置は、上述した第2〜第4の実施形態と
同様、上記第1の実施形態に係る復調装置において、位
相補正部34での疑似同期による誤動作を回避するもの
である。ただし、上記第2〜第4の実施形態に係る復調
装置が位相補正部を制御しているのに対し、第5の実施
形態に係る復調装置は、疑似同期している周波数がわか
っている(上述したように、シンボル周波数とキャリア
同期補助信号の挿入周期とによって一義的に決定され
る)ことを利用して周波数補正部を制御する。以下、上
述した疑似同期による誤動作を回避する本発明の第5の
実施形態に係る復調装置について説明する。
【0209】図36は、請求項13,37,39,4
4,65に対応する、本発明の第5の実施形態に係る復
調装置の構成を示すブロック図である。図36におい
て、第5の実施形態に係る復調装置は、直交検波部31
と、周波数補正部32Aと、帯域制限フィルタ33と、
位相補正部34と、フレーム同期検出部35と、タイミ
ング生成部36と、位相同期検出部43と、誤り訂正検
出部44と、疑似同期判定部45と、周波数ステップ部
46と、第1の誤り訂正部37と、第2の誤り訂正部3
8と、ビデオデコーダ39と、TMCCデコーダ40
と、BER測定部41とを備える。図37は、第5の実
施形態に係る復調装置が行う動作を示すフローチャート
である。
【0210】図36に示すように、第5の実施形態に係
る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に、
位相同期検出部43と誤り訂正検出部44と疑似同期判
定部45と周波数ステップ部46とをさらに加え、周波
数補正部32を周波数補正部32Aに代えた構成であ
り、また、上記第3の実施形態に係る復調装置に対し
て、周波数補正部32を周波数補正部32Aに代え、位
相補正部34Aを位相補正部34に戻し、さらに周波数
ステップ部46を加えた構成となる。なお、第5の実施
形態に係る復調装置のその他の構成は、上記第1および
第3の実施形態に係る復調装置の構成と同様であり、当
該構成部分については同一の参照番号を付してその説明
を省略する。また、図37において、図5および図28
と同一の処理を行うステップについては、同一のステッ
プ番号を付してその説明を省略する。
【0211】以下、第5の実施形態に係る復調装置が上
記第3の実施形態に係る復調装置と異なる動作を行う部
分について説明する。まず、疑似同期判定部45の動作
を説明する。上述したように、疑似同期判定部45は、
位相同期検出部43の検出結果と誤り訂正検出部44の
検出結果とに基づいて、位相同期が正常同期か疑似同期
かを判断する。そして、疑似同期判定部45は、上記判
定を行った結果、正常同期であると判断した場合はその
まま定常の復調処理に移行し(ステップS105)、疑
似同期であると判断した場合は周波数ステップ部46に
対してステップ動作を行わせる信号(信号形態として
は、上述したリセット信号と同様である)を出力する
(ステップS401)。
【0212】ここで、疑似同期判定部45において、ス
テップ動作を行わせる信号を生成する手法を図38を用
いて説明する。図38は、疑似同期判定部45の構成の
一例を示すブロック図である。図38において、疑似同
期判定部45は、論理和(OR)回路451と、カウン
タ452と、パルス出力部453とを備える。
【0213】疑似同期判定部45は、位相同期検出部4
3の検出結果をカウンタ452の入力端子に、誤り訂正
検出部44の検出結果をOR回路451の一方の端子に
入力する。カウンタ452は、位相同期検出部43の検
出結果がHiである期間を計数し、OR回路451の出
力がHiとなれば計数したカウント値をクリアする。パ
ルス出力部453は、カウンタ452が出力するカウン
ト値が予め定めた値に達したか否かを判断し、達した場
合にステップ動作の指示となるパルス信号を出力する。
また、このパルス信号は、OR回路451の他方の端子
にフィードバック入力され、パルス信号の出力と同時に
カウンタ452のカウント値をクリアする。これによ
り、正常同期である(すなわち、位相同期が検出されて
カウンタ452が計数を開始するが、カウント値が予め
定めた値に達するまでに誤り訂正が完了したことを検出
した)場合は、パルス信号は出力されず、位相同期して
いるが疑似同期である(すなわち、位相同期が検出され
てカウンタ452が計数を開始するが、誤り訂正が完了
せずカウント値が予め定めた値に達した)場合は、パル
ス信号が出力される。
【0214】次に、図39〜図41を用いて、周波数ス
テップ部46の動作を説明する。図39は、周波数ステ
ップ部46の構成の一例を示すブロック図である。図4
0は、周波数ステップ部46で生成される各信号波形を
示す図である。図41は、周波数ステップ部46の動作
原理を示す図である。図39において、周波数ステップ
部46は、排他的論理和(XOR)回路461aと遅延
部461bと論理積(AND)回路461cとで構成さ
れる制御信号生成部461と、第1の定数発生部462
と、第2の定数発生部463と、切替部464と、積分
部465と、負符号化部466と、切替部467とを備
える。
【0215】疑似同期判定部45が出力するパルス信号
(図40(a))は、XOR回路461aとAND回路
461cにそれぞれ入力される。XOR回路461a
は、このパルス信号と遅延部461bを介してフィード
バック入力される信号との排他的論理和をとり、制御信
号B(図40(c))を生成して出力する。AND回路
461cは、パルス信号と制御信号Bとの論理積をと
り、制御信号A(図40(b))を生成して出力する。
切替部464は、制御信号AがHiレベルのときに第1
の定数発生部462が発生する定数Fg(数値制御発振
部323の発振周波数が疑似同期周波数間隔(fg)だ
け変化する数値)を、制御信号AがLoレベルのときに
第2の定数発生部463が発生する「定数0」を、積分
部465へ出力するように切替える。積分部465は、
入力する数値の累積加算を行い出力する。切替部467
は、制御信号BがHiレベルのときに積分部465が出
力する信号をそのまま、制御信号BがLoレベルのとき
に積分部465が出力する信号を負符号化部466によ
り負の値に変換して、出力するように切替える。よっ
て、周波数ステップ部46は、パルス信号(図40
(a))がHiレベルになるごとに、図40(d)で示
す周波数信号、すなわち、+Fg,−Fg,+2Fg,
−2Fg,…を順に出力する。
【0216】このような、順序(ステップ)で周波数を
出力する理由を、図41を参照して説明する。なお、図
41は、周波数fg=48.3kHzであって周波数9
6.6kHzで疑似同期している場合を示している。上
記第2の実施形態において説明したように、シンボル周
波数とキャリア同期補助信号の挿入周期とから、疑似同
期が発生する周波数の間隔fgを求めることができる。
すなわち、疑似同期は、正常同期の周波数±m・fg
(mは、0以外の整数)の周波数で発生しているといえ
る。従って、この周波数fgを元に、周波数ステップ部
46で+Fg,−Fg,+2Fg,−2Fg,…を算出
し、それに基づいて周波数補正部32Aをその周波数が
+fg,−fg,+2fg,−2fg,…と変化するよ
うに制御して、位相補正部34において位相同期できる
周波数に強制的にずらしてやることで、最終的に正常な
位相同期にたどりつけるのである(図41)。
【0217】本第5の実施形態における復調装置は、こ
の位相補正部34における位相同期の周波数を周波数補
正部32Aにおいて強制的にずらしている。以下、周波
数補正部32Aの動作を図36を用いて説明する。図3
6において、周波数補正部32Aは、周波数誤差検出部
321と、周波数誤差保持部322と、加算器325
と、数値制御発振部323と、複素乗算部324とを備
える。
【0218】図36で示すように、周波数補正部32A
は、図17の周波数補正部32に加算器325をさらに
加えた構成である。周波数誤差保持部322の出力信号
および周波数ステップ部46から出力される周波数ステ
ップ制御信号は、加算器325に入力される。加算器3
25は、入力される双方の信号を加算することで、数値
演算発振部(NCO)323の発振周波数を強制的にず
らす。以降、このずらした周波数において、再び位相補
正を行う(ステップS401,S104)。
【0219】以上のように、本発明の第5の実施形態に
係る復調装置は、キャリア同期補助信号の期間における
位相同期の検出と、フレーム同期信号/TMCC信号の
期間におけるビット誤りの有無の検出とを行い、当該検
出結果から正常同期であるか否かを判断する。そして、
疑似同期の場合には、周波数補正部32Aの周波数を制
御して位相補正部34で正常同期できるようにする。こ
れにより、周波数補正部32Aによる周波数引き込み過
程等において、位相補正部34における疑似同期の回避
が可能になる。
【0220】(第6の実施形態)本発明の第6の実施形
態に係る復調装置は、上述した第2〜第5の実施形態と
同様、上記第1の実施形態に係る復調装置において、位
相補正部34での疑似同期による誤動作を回避するもの
である。ただし、上記第2〜第4の実施形態に係る復調
装置が位相補正部を制御しているのに対し、第6の実施
形態に係る復調装置は、上記第5の実施形態と同様、疑
似同期している周波数がわかっている(上述したよう
に、シンボル周波数とキャリア同期補助信号の挿入周期
とによって一義的に決定される)ことを利用して周波数
補正部を制御する。以下、上述した疑似同期による誤動
作を回避する本発明の第6の実施形態に係る復調装置に
ついて説明する。
【0221】図42は、請求項14,37,39,4
5,65に対応する、本発明の第6の実施形態に係る復
調装置の構成を示すブロック図である。図42におい
て、第6の実施形態に係る復調装置は、直交検波部31
と、周波数補正部32Aと、帯域制限フィルタ33と、
位相補正部34と、フレーム同期検出部35と、タイミ
ング生成部36と、第1の位相同期検出部43Aと、第
2の位相同期検出部43Bと、疑似同期判定部45と、
周波数ステップ部46と、第1の誤り訂正部37と、第
2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、TMC
Cデコーダ40と、BER測定部41とを備える。
【0222】図42に示すように、第6の実施形態に係
る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に、
第1の位相同期検出部43Aと第2の位相同期検出部4
3Bと疑似同期判定部45と周波数ステップ部46とを
さらに加え、周波数補正部32を周波数補正部32Aに
代えた構成であり、また、上記第4の実施形態に係る復
調装置に対して、周波数補正部32を周波数補正部32
Aに代え、位相補正部34Aを位相補正部34に戻し、
さらに周波数ステップ部46を加えた構成となる。な
お、第6の実施形態に係る復調装置のその他の構成は、
上記第1および第4の実施形態に係る復調装置の構成と
同様であり、当該構成部分については同一の参照番号を
付してその説明を省略する。また、第6の実施形態に係
る復調装置が行う処理ステップは、上記第5の実施形態
において図37で示した処理ステップと同様であるた
め、その説明を省略する。
【0223】以下、第6の実施形態に係る復調装置が上
記第4の実施形態に係る復調装置と異なる動作を行う部
分について説明する。上述したように、疑似同期判定部
45は、第1の位相同期検出部43Aの検出結果と第2
の位相同期検出部43Bの検出結果とに基づいて、位相
同期が正常同期か疑似同期かを判断する。そして、疑似
同期判定部45は、上記判定を行った結果、正常同期で
あると判断した場合はそのまま定常の復調処理に移行し
(ステップS105)、疑似同期であると判断した場合
は周波数ステップ部46に対してステップ動作を行わせ
る信号(信号形態としては、上述したリセット信号と同
様である)を出力する(ステップS401)。なお、疑
似同期判定部45において、ステップ動作を行わせる信
号を生成する手法および疑似同期判定部45の構成は、
上記第5の実施形態において説明したのでここでの説明
は省略する。
【0224】周波数ステップ部46は、上記第5の実施
形態において説明したように、パルス信号(図40
(a))がHiレベルになるごとに、図40(d)で示
す周波数信号、すなわち、+Fg,−Fg,+2Fg,
−2Fg,…を順に出力する。そして、周波数ステップ
部46は、出力する周波数ステップ制御信号を周波数補
正部32Aの加算器325に入力する。加算器325
は、入力される周波数ステップ制御信号を周波数誤差保
持部322の出力信号に加算することで、数値演算発振
部(NCO)323の発振周波数を強制的にずらす。以
降、このずらした周波数において、再び位相補正を行う
(ステップS401,S104)。
【0225】以上のように、本発明の第6の実施形態に
係る復調装置は、キャリア同期補助信号の期間における
位相同期の検出と、フレーム同期信号/TMCC信号の
期間における位相同期の検出とを行い、当該検出結果か
ら正常同期であるか否かを判断する。そして、疑似同期
の場合には、周波数補正部32Aの周波数を制御して位
相補正部34で正常同期できるようにする。これによ
り、周波数補正部32Aによる周波数引き込み過程等に
おいて、位相補正部34における疑似同期の回避が可能
になる。
【0226】(第7の実施形態)本発明の第7の実施形
態に係る復調装置は、上述した第2〜第6の実施形態と
同様、上記第1の実施形態に係る復調装置において、位
相補正部34での疑似同期による誤動作を回避するもの
である。この第7の実施形態に係る復調装置は、上記第
2の実施形態で行う位相補正部の制御と、上記第5の実
施形態で行う周波数補正部の制御とを行うものである。
以下、上述した疑似同期による誤動作を回避する本発明
の第7の実施形態に係る復調装置について説明する。
【0227】図43は、請求項15,37,39,4
6,65に対応する、本発明の第7の実施形態に係る復
調装置の構成を示すブロック図である。図43におい
て、第7の実施形態に係る復調装置は、直交検波部31
と、周波数補正部32Aと、帯域制限フィルタ33と、
位相補正部34Aと、フレーム同期検出部35と、タイ
ミング生成部36と、周波数引き込み検出部42と、位
相同期検出部43と、誤り訂正検出部44と、疑似同期
判定部45と、周波数ステップ部46と、第1の誤り訂
正部37と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ
39と、TMCCデコーダ40と、BER測定部41と
を備える。
【0228】図43に示すように、第7の実施形態に係
る復調装置は、上記第2の実施形態に係る復調装置と、
上記第5の実施形態に係る復調装置とを合成した構成と
なる。従って、第7の実施形態に係る復調装置の構成
は、上記第2および第5の実施形態に係る復調装置の構
成と同様であり、同一の参照番号を付してその説明を省
略する。ただし、処理ステップの順序が多少異なるの
で、以下、第7の実施形態に係る復調装置が行う処理ス
テップを、図44を用いて説明する。
【0229】復調装置は、チューナ(図示せず)を介し
て直交検波部31に入力される信号に対し、まず、フレ
ーム同期検出部35においてフレーム同期信号の検出を
行う(ステップS101)。フレーム同期検出部35が
検出したフレーム先頭信号は、タイミング生成部36に
入力される。復調装置は、タイミング生成部36におい
て、フレーム同期検出部35で検出されたフレーム先頭
信号に基づいて、1通信フレーム内のフレーム同期信号
/TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期
間を検出し、図6(c)に示すような当該期間に応じた
BPSKタイミング信号を生成する(ステップS10
2)。なお、図6(d)に示すようなキャリア同期補助
信号の期間のみに応じたBPSKタイミング信号であっ
てもよい。このBPSKタイミング信号(図6(c))
は、周波数補正部32A,位相補正部34A,周波数引
き込み検出部42へ出力される。また、位相同期検出部
43へは、図6(d)に示すキャリア同期補助信号の期
間を与える信号が出力される。
【0230】次に、復調装置は、周波数補正部32Aに
おいて、BPSKタイミング信号の期間について周波数
誤差の補正を行う(ステップS103)。そして、復調
装置は、周波数引き込み検出部42において、周波数補
正後の信号について平均化周波数誤差を算出し、周波数
引き込み状態を判定する(ステップS201)。復調装
置は、このステップS201の判定において、周波数引
き込みがされていないと判断した場合、上記ステップS
103に戻って再び周波数誤差の補正処理を行い、一
方、周波数引き込みがされていると判断した場合、位相
補正部34Aに対して位相補正動作をリセットした後
(ステップS304)、新たに位相誤差の補正処理を行
う(ステップS104)。
【0231】上記一連の周波数誤差および位相誤差の補
正処理が終了すると、復調装置は、疑似同期判定部45
において、位相同期検出部43で検出したキャリア同期
補助信号期間の位相同期状態と、誤り訂正検出部44で
検出したTMCC信号の誤り訂正の可否の検出結果とに
基づいて、現状態が正常同期,疑似同期および非同期の
いずれかであるかを判断する(ステップS302,S3
03)。そして、復調装置は、このステップS302,
S303において、状態が非同期であると判断した場
合、上記ステップS104に戻って再び位相誤差の補正
処理を行い、状態が疑似同期であると判断した場合、周
波数ステップ部46により周波数補正部34Aにおける
発振周波数をステップさせた後(ステップS401)、
上記ステップS104に戻って再び位相誤差の補正処理
を行う。一方、復調装置は、上記ステップS302,S
303において、状態が正常同期であると判断した場
合、そのまま定常の復調処理に移行する(ステップS1
05)。
【0232】以上のように、本発明の第7の実施形態に
係る復調装置は、周波数引き込み検出部42を設け、周
波数補正部32Aにおいて位相補正部34Aが疑似同期
しない周波数まで周波数補正が行われてから、位相補正
部34Aをリセットして再動作させる。さらに、キャリ
ア同期補助信号の期間における位相同期の検出と、フレ
ーム同期信号/TMCC信号の期間におけるビット誤り
の有無の検出とを行い、当該検出結果から正常同期であ
るか否かを判断して、疑似同期の場合には、周波数補正
部32Aの周波数を制御して位相補正部34Aで正常同
期できるようにする。これにより、周波数補正部32A
による周波数引き込み過程等において、位相補正部34
Aにおける疑似同期の回避が可能になる。
【0233】(第8の実施形態)本発明の第8の実施形
態に係る復調装置は、上述した第2〜第7の実施形態と
同様、上記第1の実施形態に係る復調装置において、位
相補正部34での疑似同期による誤動作を回避するもの
である。この第8の実施形態に係る復調装置は、上記第
2の実施形態で行う位相補正部の制御と、上記第6の実
施形態で行う周波数補正部の制御とを行うものである。
以下、上述した疑似同期による誤動作を回避する本発明
の第8の実施形態に係る復調装置について説明する。
【0234】図45は、請求項16,37,39,4
7,65に対応する、本発明の第8の実施形態に係る復
調装置の構成を示すブロック図である。図45におい
て、第8の実施形態に係る復調装置は、直交検波部31
と、周波数補正部32Aと、帯域制限フィルタ33と、
位相補正部34Aと、フレーム同期検出部35と、タイ
ミング生成部36と、周波数引き込み検出部42と、第
1の位相同期検出部43Aと、第2の位相同期検出部4
3Bと、疑似同期判定部45と、周波数ステップ部46
と、第1の誤り訂正部37と、第2の誤り訂正部38
と、ビデオデコーダ39と、TMCCデコーダ40と、
BER測定部41とを備える。
【0235】図45に示すように、第8の実施形態に係
る復調装置は、上記第2の実施形態に係る復調装置と、
上記第6の実施形態に係る復調装置とを合成した構成と
なる。従って、第8の実施形態に係る復調装置の構成
は、上記第2および第6の実施形態に係る復調装置の構
成と同様であり、同一の参照番号を付してその説明を省
略する。また、第8の実施形態に係る復調装置が行う処
理ステップは、上記第7の実施形態に係る復調装置と基
本的に同様であり、フローチャートは省略するが、図4
4を参照して以下に説明する。
【0236】復調装置は、チューナ(図示せず)を介し
て直交検波部31に入力される信号に対し、まず、フレ
ーム同期検出部35においてフレーム同期信号の検出を
行う(ステップS101)。フレーム同期検出部35が
検出したフレーム先頭信号は、タイミング生成部36に
入力される。復調装置は、タイミング生成部36におい
て、フレーム同期検出部35で検出されたフレーム先頭
信号に基づいて、1通信フレーム内のフレーム同期信号
/TMCC信号の期間およびキャリア同期補助信号の期
間を検出し、図6(c)に示すような当該期間に応じた
BPSKタイミング信号を生成する(ステップS10
2)。なお、図6(d)に示すようなキャリア同期補助
信号の期間のみに応じたBPSKタイミング信号であっ
てもよい。このBPSKタイミング信号(図6(c))
は、周波数補正部32A,位相補正部34A,周波数引
き込み検出部42へ出力される。また、第1の位相同期
検出部43Aへは、図6(d)に示すキャリア同期補助
信号の期間を与える信号が、第2の位相同期検出部43
Bへは、図34に示すフレーム同期信号/TMCC信号
の期間を与える信号が出力される。
【0237】次に、復調装置は、周波数補正部32Aに
おいて、BPSKタイミング信号の期間について周波数
誤差の補正を行う(ステップS103)。そして、復調
装置は、周波数引き込み検出部42において、周波数補
正後の信号について平均化周波数誤差を算出し、周波数
引き込み状態を判定する(ステップS201)。復調装
置は、このステップS201の判定において、周波数引
き込みがされていないと判断した場合、上記ステップS
103に戻って再び周波数誤差の補正処理を行い、一
方、周波数引き込みがされていると判断した場合、位相
補正部34Aに対して位相補正動作をリセットした後
(ステップS304)、新たに位相誤差の補正処理を行
う(ステップS104)。
【0238】上記一連の周波数誤差および位相誤差の補
正処理が終了すると、復調装置は、疑似同期判定部45
において、第1の位相同期検出部43Aで検出したキャ
リア同期補助信号期間の位相同期状態と、第2の位相同
期検出部43Bで検出したTMCC信号期間の位相同期
状態とに基づいて、現状態が正常同期,疑似同期および
非同期のいずれかであるかを判断する(ステップS30
2,S303)。そして、復調装置は、このステップS
302,S303において、状態が非同期であると判断
した場合、上記ステップS104に戻って再び位相誤差
の補正処理を行い、状態が疑似同期であると判断した場
合、周波数ステップ部46により周波数補正部34Aに
おける発振周波数をステップさせた後(ステップS40
1)、上記ステップS104に戻って再び位相誤差の補
正処理を行う。一方、復調装置は、上記ステップS30
2,S303において、状態が正常同期であると判断し
た場合、そのまま定常の復調処理に移行する(ステップ
S105)。
【0239】以上のように、本発明の第8の実施形態に
係る復調装置は、周波数引き込み検出部42を設け、周
波数補正部32Aにおいて位相補正部34Aが疑似同期
しない周波数まで周波数補正が行われてから、位相補正
部34Aをリセットして再動作させる。さらに、キャリ
ア同期補助信号の期間における位相同期の検出と、フレ
ーム同期信号/TMCC信号の期間における位相同期の
検出とを行い、当該検出結果から正常同期であるか否か
を判断して、疑似同期の場合には、周波数補正部32A
の周波数を制御して位相補正部34Aで正常同期できる
ようにする。これにより、周波数補正部32Aによる周
波数引き込み過程等において、位相補正部34Aにおけ
る疑似同期の回避が可能になる。
【0240】(第9の実施形態)本発明の第9の実施形
態に係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装
置において、位相雑音に起因する位相ジッタの影響を軽
減して受信性能を向上させるものである。そこで、BP
SK変調されるフレーム同期信号/TMCC信号および
キャリア同期補助信号を用いて位相補正する場合におけ
る復調信号の位相ジッタについて、まず説明する。
【0241】復調装置に入力される通信フレーム、すな
わち位相変調信号は、主に衛星放送アンテナおよびチュ
ーナーの周波数変換に用いる局部発振周波信号の位相雑
音に起因して、図46に示すように位相が微妙に変動し
ている。この位相の変動を位相ジッタという。ところ
で、変調装置から送信されてくる通信フレームは、図2
に示したように、BPSK変調されるフレーム同期信号
/TMCC信号およびキャリア同期補助信号が分散して
存在する。従って、復調装置においてこの信号の期間で
キャリア同期を行うために、上記第1の実施形態で説明
したように周波数補正部32および位相補正部34を、
フレーム同期信号/TMCC信号期間、およびキャリア
同期補助信号期間だけで動作させている。これにより、
上記位相ジッタは、位相補正部34が動作する期間は補
正されるが、それ以外の期間では補正されない。つま
り、フレーム同期信号/TMCC信号期間、およびキャ
リア同期補助信号期間以外のBPSK、QPSKおよび
8PSKで変調される主信号(高階層信号および低階層
信号)の期間では、位相ジッタが補正されずに復調信号
に位相ジッタが残留する。
【0242】このため、例えば、8PSK変調信号にお
いては、図47に示すようにC/Nが低い(図中、網掛
け円の部分が対応し、円が小さいとC/Nが高く大きい
とC/Nが低いことを示す)場合、位相ジッタが残留し
ていると位相補正部34の出力信号は各符号点を識別す
る位相境界線(図中点線で示す)を越える、つまり、符
号誤りが生じてしまうことになる。
【0243】以下、上述した位相ジッタの影響を軽減し
て受信性能を向上する本発明の第9の実施形態に係る復
調装置について説明する。図48は、請求項17,3
7,48に対応する、本発明の第9の実施形態に係る復
調装置の構成を示すブロック図である。図48におい
て、第9の実施形態に係る復調装置は、直交検波部31
と、周波数補正部32と、帯域制限フィルタ33と、位
相補正部34Bと、フレーム同期検出部35と、タイミ
ング生成部36と、フレーム同期判定部47と、C/N
検出部48と、ゲート信号選択部49と、第1の誤り訂
正部37と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ
39と、TMCCデコーダ40と、BER測定部41と
を備える。図49は、第9の実施形態に係る復調装置が
行う動作を示すフローチャートである。
【0244】図48に示すように、第9の実施形態に係
る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に、
フレーム同期判定部47とC/N検出部48とゲート信
号選択部49とをさらに加え、位相補正部34を位相補
正部34Bに代えた構成である。なお、第9の実施形態
に係る復調装置のその他の構成は、上記第1の実施形態
に係る復調装置の構成と同様であり、当該構成部分につ
いては同一の参照番号を付してその説明を省略する。ま
た、図49において図5と同一の処理を行うステップに
ついては、同一のステップ番号を付してその説明を省略
する。
【0245】まず、図50を参照して、フレーム同期判
定部47の動作を説明する。図50は、フレーム同期判
定部47の構成を示すブロック図である。図50におい
て、フレーム同期判定部47は、位相識別部471と、
照合部472とを備える。チューナ(図示せず)を介し
て入力される信号は、上記第1の実施形態で述べたよう
に周波数補正および位相補正がされた後(ステップS1
03、S104)、位相補正部34Bから位相識別部4
71へ入力される。位相識別部471は、入力する信号
の位相を識別する。照合部353は、位相識別部471
が識別した信号について、予め定まっているフレーム同
期信号との照合を行い、フレーム同期ができたか否かを
検出して、その結果をゲート信号選択部49へ出力する
(ステップS501)。
【0246】次に、図51を参照して、C/N検出部4
8の動作を説明する。図51は、C/N検出部48の構
成を示すブロック図であり、位相誤差により等価的にC
/Nを検出するものである。図51において、C/N検
出部48は、位相誤差検出部481と、絶対値化部48
2と、切替部483と、定数発生部484と、加算器4
85aと遅延部485bと切替部485cと定数発生部
485dとで構成される積分部485と、タイミング発
生部486と、C/N高レベル判定部487とを備え
る。
【0247】チューナ(図示せず)を介して入力される
信号は、上記第1の実施形態で述べたように周波数補正
および位相補正がされた後(ステップS103、S10
4)、位相補正部34Bから位相誤差検出部481へ入
力される。位相誤差検出部481は、上述したように、
位相ずれが無い場合の○印を受信側の基準として、周波
数ずれのある場合の×印との位相差を位相誤差ΔΦ
[度]として検出する(図19を参照)。位相誤差検出
部481で検出した位相誤差ΔΦは、絶対値化部482
において正の値|ΔΦ|に変換される。そして、絶対値
化部482が出力する位相誤差|ΔΦ|は、切替部48
3を介して加算器485aに入力され、ある一定期間毎
に位相誤差|ΔΦ|の平均化がなされる。ここで、1通
信フレーム内のBPSK変調がされているキャリア同期
補助信号の期間のみにおいてC/N検出を行うため、タ
イミング生成部36が出力するタイミング信号(図6
(d))を用いて切替部483の切替えを行う。この切
替部483は、タイミング信号のBPSK変調信号の期
間(図6(d)においてHiレベル期間)に絶対値化部
482が出力する位相誤差|ΔΦ|を積分部485に入
力し、それ以外の期間には、定数発生部484が発生す
る「定数0」を積分部485に入力するように切替えを
行う。タイミング発生部486は、一定周期のタイミン
グパルスを発生し、切替部485cを制御する。積分部
485は、タイミング発生部486が発生するタイミン
グパルスに従って、加算器485aの入力を遅延部48
5bのフィードバック出力または定数発生部485dが
発生する「定数0」のいずれかに切替えることで、一定
期間毎の平均化した位相誤差|ΔΦ|を出力する。C/
N高レベル判定部487は、積分部485が出力する平
均化位相誤差を入力し、タイミング発生部486がタイ
ミングパルスを発生したとき、当該平均化位相誤差が予
め定めたしきい値を下回るか否かによってC/Nが高い
か低いかを判定する(ステップS502)。そして、こ
の判定の結果、平均化位相誤差が予め定めたしきい値を
下回った場合、C/N高レベル判定部487は、C/N
が高いと判断し、当該結果をゲート信号選択部49に対
して出力する。
【0248】ここで、C/N高レベル判定部487にお
けるしきい値については、低C/N時に位相数の多い変
調方式を位相補正に用いることにより、位相補正部34
Bにおける位相誤差検出部341が誤った位相誤差情報
を出力することがないように、決定しなければならな
い。例えば、n相PSK符号間距離Dは、n相PSK信
号の振幅をAとすると、下記式(4)のように示され
る。 D=2・A・sin(π/n) ‥‥(4) この式(4)に基づくと、n相PSK符号間距離Dは、
BPSK変調ではD=2Aと、QPSK変調ではD=√
2Aと、8PSK変調ではD=2Asin(π/8)と
なる。一般的に、図47に示すように、雑音の実効振幅
値が符号間距離Dの1/2以下であれば、位相誤差検出
部341は誤った位相誤差情報を出力しないと考えら
れ、このときのC/Nは、下記式(5)で表される。 C/N=20・log(A/(D/2))[dB] ‥‥(5) C/N高レベルのしきい値は、8PSK期間で位相補正
を行うかどうかを決定するものである。そこで、上記式
(5)において、n相PSK符号間距離Dに8PSKの
符号間距離を代入して求まる8.3dBが、C/N高レ
ベルしきい値の目安となるものである。さて、図51に
おけるC/N検出部48は、位相誤差を絶対値化して等
価的にC/Nを求めているものであり、この8.3dB
に相当するC/N高レベル判定部487におけるしきい
値は、8PSKの符号点において、隣り合う位相識別境
界線(図47における点線)の角度差の1/2、すなわ
ち11.25[度]となる。
【0249】次に、図52を参照して、ゲート信号選択
部49の動作を説明する。図52は、ゲート信号選択部
49の構成を示すブロック図である。図52において、
ゲート信号選択部49は、AND回路491と、定数発
生部492と、切替部493とを備える。
【0250】AND回路491の一方の入力端子には、
フレーム同期判定部47が出力する判定結果が、他方の
入力端子には、C/N検出部48が出力する検出結果
が、それぞれ入力される。切替部493は、タイミング
生成部36の出力信号であるBPSK変調信号期間のタ
イミング信号(図6(c)または(d))と定数発生部
492が発生する「定数1(Hiレベル)」とを入力
し、AND回路491が指示する信号に基づいて出力を
切り替える。ここで、切替部493は、フレーム同期判
定部47が出力する判定結果が「同期あり」、かつ、C
/N検出部48が出力する検出結果が「C/Nが高い」
である場合に「定数1」、すなわち、通信フレームの全
期間において位相補正動作の実施を指示するゲート信号
を出力し(ステップS503)、それ以外の結果の場合
にはタイミング生成部36の出力信号、すなわち、BP
SK期間のみで位相補正動作の実施を指示するゲート信
号(図6(c)または(d))を出力する(ステップS
504)ように切り替える。このゲート信号は、位相補
正部34Bの位相誤差保持部342へ出力される。
【0251】次に、位相補正部34Bの動作を説明す
る。この位相補正部34Bは、上記第1の実施形態に係
る復調装置の位相補正部34に対し、位相誤差検出部3
41の構成のみが異なる。従って、以下、図53および
図54を参照して、位相誤差検出部341の動作を説明
する。図53は、位相誤差検出部341の構成を示すブ
ロック図である。図53において、位相誤差検出部34
1は、BPSK位相誤差検出部341aと、8PSK位
相誤差検出部341bと、切替部341dとを備える。
図54は、BPSK位相誤差検出部341aおよび8P
SK位相誤差検出部341bで行う位相誤差検出を説明
する図である。
【0252】位相誤差を含んだ複素乗算部344の出力
は、BPSK位相誤差検出部341aおよび8PSK位
相誤差検出部341bの双方に入力される。BPSK位
相誤差検出部341aは、BPSK変調軸(0度,18
0度)に対する位相誤差を検出する(図54(a))。
8PSK位相誤差検出部341bは、8PSK変調軸
(0度,45度,90度,135度,180度,225
度,270度,315度)に対する位相誤差を検出する
(図54(b))。切替部341dは、タイミング生成
部36が出力するタイミング信号を用いて、タイミング
信号期間(BPSK変調の期間)は、BPSK位相誤差
検出部341aが検出した位相誤差を、それ以外の期間
は、8PSK位相誤差検出部341b検出した位相誤差
を位相誤差保持部342へ出力するように切り替える。
【0253】なお、位相誤差保持部342以降の動作
は、上記第1の実施形態において説明したのと同様であ
るが、切換部342aおよび保持部342fを制御する
信号として、タイミング生成部36が出力するタイミン
グ信号(ゲート信号)ではなくゲート信号選択部49が
出力するゲート信号を用いる(図48を参照)。
【0254】これにより、位相補正部34Bは、タイミ
ング信号およびゲート信号に従って、C/Nの状態に基
づいた位相補正を行うことができる(ステップS50
5)。その内容を下記表3に示す。なお、下記表3にお
いて「BPSK同期信号期間」とは、フレーム同期信号
/TMCC信号期間およびキャリア同期補助信号期間の
双方の期間(上記図6(c)のタイミング信号を用いた
場合)、またはキャリア同期補助信号期間のみの期間
(上記図6(d)のタイミング信号を用いた場合)を示
している。
【表3】
【0255】以上のように、本発明の第9の実施形態に
係る復調装置は、BPSK変調信号期間で位相同期がさ
れているときのC/N状態をキャリア同期補助信号期間
の位相誤差に基づいて検出し、当該C/Nが予め定めた
レベルである場合、通信フレームの主信号期間に対して
も8PSK変調がされているとみなして位相誤差の補正
を行う。これにより、低C/N状態においても高速かつ
安定にキャリア同期を行うことができると共に、復調信
号の位相ジッタの影響を軽減して受信性能を向上するこ
とができる。
【0256】なお、C/N検出部48における位相誤差
検出部481は位相補正部34Bの位相誤差検出部34
1と同様の機能を有しているので、双方の位相誤差検出
部を共用化することが可能である。共用化した場合は、
回路規模の削減を図ることができる。また、フレーム同
期判定部47は、位相同期を判定する方法の一例である
ため、フレーム同期判定部47の代わりに上記第3の実
施形態で述べた位相同期検出部43を用いても同様の効
果が得られる。
【0257】(第10の実施形態)本発明の第10の実
施形態に係る復調装置は、上述した第9の実施形態と同
様、上記第1の実施形態に係る復調装置において、位相
雑音に起因する位相ジッタの影響を軽減して受信性能を
向上させるものである。以下、上述した位相ジッタの影
響を軽減して受信性能を向上させる本発明の第10の実
施形態に係る復調装置について説明する。
【0258】図55は、請求項18,37,49に対応
する、本発明の第10の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図である。図55において、第10の実
施形態に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補
正部32と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34
Cと、フレーム同期検出部35と、タイミング生成部3
6と、誤り訂正検出部44と、フレーム同期判定部47
と、C/N検出部48Aと、ゲート信号選択部49A
と、復調モード切替部50と、第1の誤り訂正部37
と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、
TMCCデコーダ40と、BER測定部41とを備え
る。図56は、第10の実施形態に係る復調装置が行う
動作を示すフローチャートである。
【0259】図55に示すように、第10の実施形態に
係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置
に、誤り訂正検出部44とフレーム同期判定部47とC
/N検出部48Aとゲート信号選択部49Aと復調モー
ド切替部50とをさらに加え、位相補正部34を位相補
正部34Cに代えた構成であり、また、上記第9の実施
形態に係る復調装置に対して、誤り訂正検出部44およ
び復調モード切替部50をさらに加え、C/N検出部4
8をC/N検出部48Aに、ゲート信号選択部49をゲ
ート信号選択部49Aに代えた構成となる。なお、第1
0の実施形態に係る復調装置のその他の構成は、上記第
1および第9の実施形態に係る復調装置の構成と同様で
あり、当該構成部分については同一の参照番号を付して
その説明を省略する。また、図56において図5および
図49と同一の処理を行うステップについては、同一の
ステップ番号を付してその説明を省略する。
【0260】まず、誤り訂正検出部44の動作について
説明する。誤り訂正検出部44は、第2の誤り訂正部3
8が誤り訂正の過程で出力する誤り訂正不可を表す信号
および誤り残留を表す信号を入力する。そして、誤り訂
正検出部44は、TMCC信号に対して正しい誤り訂正
が施されているか否かを検出し、この検出の結果をゲー
ト信号選択部49Aに対して出力する(ステップS60
1)。
【0261】次に、図57を参照して、C/N検出部4
8Aの動作を説明する。図57は、C/N検出部48A
の構成を示すブロック図であり、位相誤差により等価的
にC/Nを検出するものである。図57において、C/
N検出部48Aは、位相誤差検出部481と、絶対値化
部482と、切替部483と、定数発生部484と、加
算器485aと遅延部485bと切替部485cと定数
発生部485dとで構成される積分部485と、タイミ
ング発生部486と、C/N高レベル判定部487と、
C/N低レベル判定部488を備える。
【0262】図57に示すように、C/N検出部48A
は、上記第9の実施形態のC/N検出部48の構成に、
C/N低レベル判定部488をさらに加えた構成であ
る。C/N高レベル判定部487は、積分部485が出
力する平均化位相誤差を入力し、タイミング発生部48
6がタイミングパルスを発生したとき、当該平均化位相
誤差が予め定めた第1のしきい値を下回るか否かによっ
てC/Nが高いかを判定する(ステップS502)。そ
して、この判定の結果、平均化位相誤差が予め定めた第
1のしきい値を下回った場合、C/N高レベル判定部4
87は、C/Nが高いと判断し、当該結果をゲート信号
選択部49Aに対して出力する。一方、C/N低レベル
判定部488は、積分部485が出力する平均化位相誤
差を入力し、タイミング発生部486がタイミングパル
スを発生したとき、当該平均化位相誤差が予め定めた第
2のしきい値を上回るか否かによってC/Nが低いかを
判定する(ステップS602)。そして、この判定の結
果、平均化位相誤差が予め定めた第2のしきい値を上回
った場合、C/N高レベル判定部488は、C/Nが低
いと判断し、当該結果をゲート信号選択部49Aに対し
て出力する。
【0263】ここで、例えば、C/N高レベル判定部4
87における第1のしきい値については、上述したよう
に11.25[度]を目安に決定すればよい。また、C
/N低レベルのしきい値は、BPSK期間のみで位相補
正を行うかどうかを決定するものである。そこで、上記
式(5)において、n相PSK符号間距離DにQPSK
の符号間距離を代入して求まる3dBが、C/N低レベ
ルしきい値の目安となるものである。この3dBに相当
するC/N低レベル判定部488におけるしきい値は、
QPSKの符号点において、隣り合う位相識別境界線の
角度差の1/2、すなわち、22.5[度]となる。従
って、この場合、C/N検出部48Aの出力は、下記表
4のようになる。
【表4】
【0264】次に、図58を参照して、ゲート信号選択
部49Aの動作を説明する。図58は、ゲート信号選択
部49Aの構成を示すブロック図である。図58におい
て、ゲート信号選択部49Aは、AND回路491,4
95と、定数発生部492と、切替部493,494
と、OR回路496,497とを備える。
【0265】切替部493は、OR回路497を介して
TMCCデコーダ40から入力される主信号のBPSK
変調期間およびQPSK変調期間の双方の期間を与える
タイミング信号と、定数発生部492が発生する「定数
1」とを入力し、C/N高レベル判定部487が出力す
る判定結果に基づいて出力を切り替える。切替部494
は、TMCCデコーダ40から入力される主信号のBP
SK変調期間のタイミング信号と切替部493が出力す
る信号とを入力し、C/N低レベル判定部488が出力
する判定結果に基づいて出力を切り替える。ここで、切
替部493および494は、C/N判定が「高」である
場合は「定数1」すなわち、通信フレームの全期間にお
いて位相補正動作の実施を指示するゲート信号を(ステ
ップS503)、C/N判定が「中」である場合は主信
号のQPSKおよびBPSK変調期間のタイミング信号
を(ステップS603)、C/N判定が「低」である場
合は主信号のBPSK変調期間のタイミング信号(ステ
ップS504)を出力するように切り替える。一方、A
ND回路491には、フレーム同期判定部47が出力す
る判定結果と誤り訂正検出部44が出力する検出結果と
が、それぞれ入力される。このAND回路491の出力
は、上記切替部494が出力する信号とともにAND回
路495に入力される。また、OR回路496は、AN
D回路495の出力とタイミング生成部36が出力する
BPSKタイミング信号とを入力する。従って、AND
回路491,495およびOR回路496によって、位
相同期がとれて、かつ、TMCCが正しく訂正された場
合だけ、切替部494の出力信号がゲート信号として出
力され、それ以外の場合には、今までどおりBPSKタ
イミング信号(図6(c)または(d))がゲート信号
として出力される。このゲート信号は、位相補正部34
Cの位相誤差保持部342へ出力される。
【0266】次に、図59を参照して、復調モード切替
部50の動作を説明する。図59は、復調モード切替部
50が入力する各タイミング信号と出力する復調モード
信号とを示す図である。復調モード切替部50は、タイ
ミング生成部36からフレーム同期信号/TMCC信号
期間およびキャリア同期補助信号期間のタイミング信号
(図59(b))と、TMCCデコーダ40から主信号
QPSKタイミング信号(図59(c)),主信号BP
SKタイミング信号(図59(d))とを入力する。復
調モード切替部50は、これらの各タイミング信号に基
づいて、BPSK変調信号の期間を示す第1の復調モー
ド信号(図59(e))と、QPSK変調信号の期間を
示す第2の復調モード信号(図59(f))とを生成
し、位相誤差検出部341へ出力する。この第1および
第2の復調モード信号は、位相誤差検出部341の復調
モードを切り替えるのに用いられる。
【0267】次に、位相補正部34Cの動作を説明す
る。この位相補正部34Cは、上記第1の実施形態に係
る復調装置の位相補正部34に対し、位相誤差検出部3
41の構成のみが異なる。従って、以下、図60および
図61を参照して、位相誤差検出部341の動作を説明
する。図60は、位相誤差検出部341の構成を示すブ
ロック図である。図60において、位相誤差検出部34
1は、BPSK位相誤差検出部341aと、QPSK位
相誤差検出部341bと、8PSK位相誤差検出部34
1cと、切替部341d,341eとを備える。図61
は、BPSK位相誤差検出部341a,QPSK位相誤
差検出部341bおよび8PSK位相誤差検出部341
cで行う位相誤差検出を説明する図である。
【0268】位相誤差を含んだ複素乗算部344の出力
は、BPSK位相誤差検出部341a,QPSK位相誤
差検出部341bおよび8PSK位相誤差検出部341
cの各々に入力される。BPSK位相誤差検出部341
aは、BPSK変調軸(0度,180度)に対する位相
誤差を検出する(図61(a))。QPSK位相誤差検
出部341bは、QPSK変調軸(45度,135度,
225度,315度)に対する位相誤差を検出する(図
61(b))。8PSK位相誤差検出部341cは、8
PSK変調軸(0度,45度,90度,135度,18
0度,225度,270度,315度)に対する位相誤
差を検出する(図61(c))。切替部341dは、復
調モード切替部50が出力する第2の復調モード信号
(図59(d)を参照)を用いて、Hi信号期間は、Q
PSK位相誤差検出部341bが検出した位相誤差を、
それ以外の期間は、8PSK位相誤差検出部341c検
出した位相誤差を切替部341eへ出力するように切り
替える。切替部341eは、復調モード切替部50が出
力する第1の復調モード信号(図59(e)を参照)を
用いて、Hi信号期間は、BPSK位相誤差検出部34
1aが検出した位相誤差を、それ以外の期間は、切替部
341dが出力する位相誤差を位相誤差保持部342へ
出力するように切り替える。すなわち、BPSK>QP
SK>8PSKの優先順位で、位相誤差検出部341の
復調モードの切替が行われる。
【0269】なお、位相誤差保持部342以降の動作
は、上記第1の実施形態において説明したのと同様であ
るが、切換部342aおよび保持部342fを制御する
信号として、タイミング生成部36が出力するタイミン
グ信号(ゲート信号)ではなくゲート信号選択部49A
が出力するゲート信号を用いる(図55を参照)。
【0270】これにより、位相補正部34Cは、第1お
よび第2の復調モード信号およびゲート信号に従って、
C/Nの状態に基づいた位相補正を行うことができる
(ステップS505)。その内容を下記表5に示す。な
お、下記表5において「BPSK同期信号期間」とは、
フレーム同期信号/TMCC信号期間およびキャリア同
期補助信号期間の双方の期間(上記図6(c)のタイミ
ング信号を用いた場合)、またはキャリア同期補助信号
期間のみの期間(上記図6(d)のタイミング信号を用
いた場合)を示している。
【表5】
【0271】以上のように、本発明の第10の実施形態
に係る復調装置は、BPSK変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をキャリア同期補助信号期
間の位相誤差に基づいて検出し、当該C/N状態および
位相誤差検出部341において設けた複数の位相変調方
式に対応する基準位相に従って、初期の搬送波再生では
BPSK変調されるフレーム同期信号/TMCC信号期
間およびキャリア同期補助信号期間を用いて位相補正を
行い、位相同期後は当該期間以外の主信号の変調期間に
おいても位相補正を行う。これにより、低C/N状態に
おいても高速かつ安定にキャリア同期を行うことができ
ると共に、BPSK,QPSKおよび8PSK変調がさ
れる主信号の期間における復調信号の位相ジッタの影響
を軽減して、受信性能を向上することができる。
【0272】なお、C/N検出部48Aにおける位相誤
差検出部481は位相補正部34Cの位相誤差検出部3
41と同様の機能を有しているので、双方の位相誤差検
出部を共用化することが可能である。共用化した場合
は、回路規模の削減を図ることができる。また、フレー
ム同期判定部47は、位相同期を判定する方法の一例で
あるため、フレーム同期判定部47の代わりに上記第3
の実施形態で述べた位相同期検出部43を用いても同様
の効果が得られる。
【0273】(第11の実施形態)本発明の第11の実
施形態に係る復調装置は、上述した第9および第10の
実施形態と同様、上記第1の実施形態に係る復調装置に
おいて、位相雑音に起因する位相ジッタの影響を軽減し
て受信性能を向上させるものである。以下、上述した位
相ジッタの影響を軽減して受信性能を向上させる本発明
の第11の実施形態に係る復調装置について説明する。
【0274】図62は、請求項19,37,50に対応
する、本発明の第11の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図である。図62において、第11の実
施形態に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補
正部32と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34
Cと、フレーム同期検出部35と、タイミング生成部3
6と、誤り訂正検出部44と、フレーム同期判定部47
と、C/N検出部48Aと、ゲート信号選択部49B
と、復調モード切替部50Aと、第1の誤り訂正部37
と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、
TMCCデコーダ40と、BER測定部41とを備え
る。図63は、第11の実施形態に係る復調装置が行う
動作を示すフローチャートである。
【0275】図62に示すように、第11の実施形態に
係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置
に、誤り訂正検出部44とフレーム同期判定部47とC
/N検出部48Aとゲート信号選択部49Bと復調モー
ド切替部50Aとをさらに加え、位相補正部34を位相
補正部34Cに代えた構成であり、また、上記第10の
実施形態に係る復調装置に対して、ゲート信号選択部4
9Aをゲート信号選択部49Bに、復調モード切替部5
0を復調モード切替部50Aに代えた構成となる。な
お、第11の実施形態に係る復調装置のその他の構成
は、上記第1および第9〜第10の実施形態に係る復調
装置の構成と同様であり、当該構成部分については同一
の参照番号を付してその説明を省略する。また、図63
において図5,図49および図56と同一の処理を行う
ステップについては、同一のステップ番号を付してその
説明を省略する。
【0276】まず、図64を参照して、ゲート信号選択
部49Bの動作を説明する。図64は、ゲート信号選択
部49Bの構成を示すブロック図である。図64におい
て、ゲート信号選択部49Bは、AND回路491,4
91a,495と、定数発生部492,492aと、切
替部493,494,499と、OR回路496,49
7と、NOT回路498とを備える。
【0277】ゲート信号選択部49Bにおいて、OR回
路496の出力までは上記第10の実施形態で説明した
とおりであり、AND回路491,495およびOR回
路496によって、位相同期がとれて、かつ、TMCC
が正しく訂正された場合だけ、切替部494の出力信号
がゲート信号として出力され、それ以外の場合には、今
までどおりBPSKタイミング信号(図6(c)または
(d))がゲート信号として出力される。一方、AND
回路491aには、C/N高レベル判定部487が出力
する判定結果とフレーム同期判定部47が出力する判定
結果と誤り訂正検出部44が出力する検出結果の逆論理
の信号(NOT回路498により論理値が反転)が入力
される。切替部499は、フレーム同期信号/TMCC
信号期間およびキャリア同期補助信号期間のタイミング
信号と、定数発生部492aが発生する「定数1」とを
入力し、AND回路491aの出力に基づいて出力を切
替える。ここで、切替部499は、位相同期がとれて、
TMCCが正しく訂正されておらず、かつ、高C/N状
態である場合には、定数発生部492aが発生する「定
数1」を、それ以外の場合には、OR回路496が出力
する信号をゲート信号として出力するように切替える
(ステップS701)。これにより、TMCCが正しく
訂正されていないときでも、つまり、TMCCデコーダ
40から生成される主信号のタイミングを表す信号が信
頼できないときでも、位相同期がとれて、かつ、高C/
N状態である場合には、通信フレームの全期間において
位相補正動作の実施を指示する「定数1」がゲート信号
として出力される(ステップS702)。なお、低C/
N状態である場合には、BPSK期間の信号がゲート信
号として出力される(ステップS703)。このゲート
信号は、位相補正部34Cの位相誤差保持部342へ出
力される。
【0278】次に、図65を参照して、復調モード切替
部50Aの動作を説明する。図65は、復調モード切替
部50Aの構成を示すブロック図である。図65におい
て、復調モード切替部50Aは、AND回路501〜5
03と、OR回路504とを備える。AND回路501
は、フレーム同期判定部47が出力する判定結果と誤り
訂正検出部44が出力する検出結果とを入力する。AN
D回路502は、主信号BPSKタイミング信号(図5
9(d)を参照)とAND回路501の出力とを入力す
る。AND回路503は、主信号QPSKタイミング信
号(図59(c)を参照)とAND回路501の出力と
を入力し、論理結果を第2の復調モード信号として出力
する。OR回路504は、フレーム同期信号/TMCC
信号期間およびキャリア同期補助信号期間のタイミング
信号(図59(b)を参照)とAND回路502の出力
とを入力し、論理結果を第1の復調モード信号として出
力する。
【0279】このように、ゲート信号選択部49Bと復
調モード切替部50Aとにより、位相補正部34Cを制
御して、TMCC信号が正しく訂正されて、主信号の各
変調方式に対応して位相補正する前に、同期がとれて、
かつ、高C/N状態である場合には、上記第9の実施形
態で説明したように主信号の期間を8PSKとみなして
位相補正を行う(ステップS704,S601)。その
後は、上記第10の実施形態で説明したのと同様に、各
変調方式に対応して位相補正を行う(ステップS502
〜S505,S602〜S603)。その内容を下記表
6に示す。なお、下記表6において「BPSK同期信号
期間」とは、フレーム同期信号/TMCC信号期間およ
びキャリア同期補助信号期間の双方の期間(上記図6
(c)のタイミング信号を用いた場合)、またはキャリ
ア同期補助信号期間のみの期間(上記図6(d)のタイ
ミング信号を用いた場合)を示している。
【表6】
【0280】以上のように、本発明の第11の実施形態
に係る復調装置は、BPSK変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をキャリア同期補助信号期
間の位相誤差に基づいて検出し、当該C/Nが予め定め
たレベルである場合、通信フレームの全期間において8
PSK変調がされているとみなして位相誤差の補正を行
うと共に、位相誤差検出部341において設けた複数の
位相変調方式に対応する基準位相に従って、初期の搬送
波再生ではBPSK変調されるフレーム同期信号/TM
CC信号期間およびキャリア同期補助信号期間を用いて
位相補正を行い、位相同期後は当該期間以外の主信号の
変調期間においても位相補正を行う。これにより、低C
/N状態においても高速かつ安定にキャリア同期を行う
ことができると共に、BPSK,QPSKおよび8PS
K変調がされる主信号の期間における復調信号の位相ジ
ッタの影響を軽減して、受信性能を向上することができ
る。
【0281】(第12の実施形態)本発明の第12の実
施形態に係る復調装置は、上述した第9〜第11の実施
形態と同様、上記第1の実施形態に係る復調装置におい
て、位相雑音に起因する位相ジッタの影響を軽減して受
信性能を向上させるものである。以下、上述した位相ジ
ッタの影響を軽減して受信性能を向上させる本発明の第
12の実施形態に係る復調装置について説明する。
【0282】図66は、請求項20,37,51に対応
する、本発明の第12の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図である。図66において、第12の実
施形態に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補
正部32と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34
Cと、フレーム同期検出部35と、タイミング生成部3
6と、フレーム同期判定部47と、BER検出部51
と、ゲート信号選択部49と、第1の誤り訂正部37
と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、
TMCCデコーダ40と、BER測定部41とを備え
る。
【0283】図66に示すように、第12の実施形態に
係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置
に、フレーム同期判定部47とBER検出部51とゲー
ト信号選択部49とをさらに加え、位相補正部34を位
相補正部34Cに代えた構成であり、また、上記第9の
実施形態に係る復調装置に対して、C/N検出部48を
BER検出部51に代えた構成となる。なお、第12の
実施形態に係る復調装置のその他の構成は、上記第1お
よび第9の実施形態に係る復調装置の構成と同様であ
り、当該構成部分については同一の参照番号を付してそ
の説明を省略する。また、第12の実施形態に係る復調
装置が行う処理ステップは、上記第9の実施形態におい
て図49で示した処理ステップと同様であるため、その
説明を省略する。
【0284】以下、異なる構成であるBER検出部51
を、図67を参照して説明する。図67は、BER検出
部51の構成を示すブロック図である。図67におい
て、BER検出部51は、誤り訂正再符号化部511
と、比較部512と、C/N高レベル判定部513とを
備える。
【0285】誤り訂正再符号化部511は、第2の誤り
訂正部38が出力する誤り訂正がされているTMCC信
号を入力する。そして、誤り訂正再符号化部511は、
フレーム同期信号/TMCC信号期間のタイミング信号
に基づいて、入力する誤り訂正後のTMCC信号に対し
て再符号化を施す。比較部512は、誤り訂正再符号化
部511が出力する再符号化されたTMCC信号と、位
相補正部34Cが出力する誤り訂正がされていない信号
とを入力する。そして、比較部512は、フレーム同期
信号/TMCC信号期間のタイミング信号に基づいて、
位相補正部34Cが出力する信号からTMCC信号の期
間を抽出し、この誤り訂正がされていないTMCC信号
と再符号化されたTMCC信号とを比較してビット誤り
率を算出する。C/N高レベル判定部513は、比較部
512が出力するビット誤り率を入力し、当該ビット誤
り率が予め定めたしきい値を下回るか否かによってC/
Nが高いか低いかを判定する(図49,ステップS50
2を参照)。そして、この判定の結果、ビット誤り率が
予め定めたしきい値を下回った場合、C/N高レベル判
定部513は、C/Nが高いと判断し、当該結果をゲー
ト信号選択部49に対して出力する。
【0286】ここで、C/N高レベル判定部513にお
けるしきい値については、上記第9の実施形態で述べた
ように、低C/N時に位相数の多い変調方式を位相補正
に用いることにより、位相補正部34Cにおける位相誤
差検出部341が誤った位相誤差情報を出力することが
ないように、決定しなければならない。例えば、上記第
9の実施形態で用いた値11.25degについてしき
い値を算出してみる。上述したように、11.25de
gにおけるC/Nは、上記式(5)にから8.3dBと
なる。一方、BPSK変調におけるC/N対ビット誤り
率の関係は、一般に図68に示すような関係になること
が知られているので、この図68から8.3dB時にお
けるビット誤り率を読みとると、1×10-4が求まる。
よって、しきい値は、1×10-4を目安に設定すればよ
い。
【0287】以上のように、本発明の第12の実施形態
に係る復調装置は、BPSK変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をTMCC信号のビット誤
り率に基づいて検出し、当該C/Nが予め定めたレベル
である場合、通信フレームの主信号期間に対しても8P
SK変調がされているとみなして位相誤差の補正を行
う。これにより、低C/N状態においても高速かつ安定
にキャリア同期を行うことができると共に、復調信号の
位相ジッタの影響を軽減して受信性能を向上することが
できる。
【0288】(第13の実施形態)本発明の第13の実
施形態に係る復調装置は、上述した第9〜第12の実施
形態と同様、上記第1の実施形態に係る復調装置におい
て、位相雑音に起因する位相ジッタの影響を軽減して受
信性能を向上させるものである。以下、上述した位相ジ
ッタの影響を軽減して受信性能を向上させる本発明の第
13の実施形態に係る復調装置について説明する。
【0289】図69は、請求項21,37,52に対応
する、本発明の第13の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図である。図69において、第13の実
施形態に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補
正部32と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34
Cと、フレーム同期検出部35と、タイミング生成部3
6と、誤り訂正検出部44と、フレーム同期判定部47
と、BER検出部51Aと、ゲート信号選択部49A
と、復調モード切替部50と、第1の誤り訂正部37
と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、
TMCCデコーダ40と、BER測定部41とを備え
る。
【0290】図69に示すように、第13の実施形態に
係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置
に、誤り訂正検出部44とフレーム同期判定部47とB
ER検出部51Aとゲート信号選択部49Aと復調モー
ド切替部50とをさらに加え、位相補正部34を位相補
正部34Cに代えた構成であり、また、上記第10の実
施形態に係る復調装置に対して、C/N検出部48Aを
BER検出部51Aに代えた構成となる。なお、第13
の実施形態に係る復調装置のその他の構成は、上記第1
および第10の実施形態に係る復調装置の構成と同様で
あり、当該構成部分については同一の参照番号を付して
その説明を省略する。また、第13の実施形態に係る復
調装置が行う処理ステップは、上記第10の実施形態に
おいて図56で示した処理ステップと同様であるため、
その説明を省略する。
【0291】以下、異なる構成であるBER検出部51
Aを、図70を参照して説明する。図70は、BER検
出部51Aの構成を示すブロック図である。図70にお
いて、BER検出部51Aは、誤り訂正再符号化部51
1と、比較部512と、C/N高レベル判定部513
と、C/N低レベル判定部514とを備える。
【0292】誤り訂正再符号化部511は、第2の誤り
訂正部38が出力する誤り訂正がされているTMCC信
号を入力する。そして、誤り訂正再符号化部511は、
フレーム同期信号/TMCC信号期間のタイミング信号
に基づいて、入力する誤り訂正後のTMCC信号に対し
て再符号化を施す。比較部512は、誤り訂正再符号化
部511が出力する再符号化されたTMCC信号と、位
相補正部34Cが出力する誤り訂正がされていない信号
とを入力する。そして、比較部512は、フレーム同期
信号/TMCC信号期間のタイミング信号に基づいて、
位相補正部34Cが出力する信号からTMCC信号の期
間を抽出し、この誤り訂正がされていないTMCC信号
と再符号化されたTMCC信号とを比較してビット誤り
率を算出する。C/N高レベル判定部513は、比較部
512が出力するビット誤り率を入力し、当該ビット誤
り率が予め定めた第1のしきい値を下回るか否かによっ
てC/Nが高いかを判定する(図56,ステップS50
2を参照)。一方、C/N低レベル判定部514は、比
較部512が出力するビット誤り率を入力し、当該ビッ
ト誤り率が予め定めた第2のしきい値を上回るか否かに
よってC/Nが低いかを判定する(図56,ステップS
602を参照)。そして、この判定の結果、ビット誤り
率が予め定めた第1のしきい値を下回った場合、C/N
高レベル判定部513は、C/Nが高いと判断し、当該
結果をゲート信号選択部49Aに対して出力し、ビット
誤り率が予め定めた第2のしきい値を上回った場合、C
/N低レベル判定部514は、C/Nが低いと判断し、
当該結果をゲート信号選択部49Aに対して出力する。
【0293】ここで、例えば、C/N高レベル判定部5
13における第1のしきい値については、上述したよう
に1×10-4とすればよい。また、C/N低レベル判定
部514における第2のしきい値については、上記第1
0の実施形態で用いた値22.5[deg]におけるC
/N=3dBに従って図68から読みとると、2.3×
10-2が求まる。よって、第1のしきい値は、1×10
-4を、第2のしきい値は、2.3×10-2を目安に設定
すればよい。
【0294】以上のように、本発明の第13の実施形態
に係る復調装置は、BPSK変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をTMCC信号のビット誤
り率に基づいて検出し、当該C/N状態および位相誤差
検出部341において設けた複数の位相変調方式に対応
する基準位相に従って、初期の搬送波再生ではBPSK
変調されるフレーム同期信号/TMCC信号期間および
キャリア同期補助信号期間を用いて位相補正を行い、位
相同期後は当該期間以外の主信号の変調期間においても
位相補正を行う。これにより、低C/N状態においても
高速かつ安定にキャリア同期を行うことができると共
に、BPSK,QPSKおよび8PSK変調がされる主
信号の期間における復調信号の位相ジッタの影響を軽減
して、受信性能を向上することができる。
【0295】(第14の実施形態)本発明の第14の実
施形態に係る復調装置は、上述した第9〜第13の実施
形態と同様、上記第1の実施形態に係る復調装置におい
て、位相雑音に起因する位相ジッタの影響を軽減して受
信性能を向上させるものである。以下、上述した位相ジ
ッタの影響を軽減して受信性能を向上させる本発明の第
14の実施形態に係る復調装置について説明する。
【0296】図71は、請求項22,37,53に対応
する、本発明の第14の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図である。図71において、第14の実
施形態に係る復調装置は、直交検波部31と、周波数補
正部32と、帯域制限フィルタ33と、位相補正部34
Cと、フレーム同期検出部35と、タイミング生成部3
6と、誤り訂正検出部44と、フレーム同期判定部47
と、BER検出部51Aと、ゲート信号選択部49B
と、復調モード切替部50Aと、第1の誤り訂正部37
と、第2の誤り訂正部38と、ビデオデコーダ39と、
TMCCデコーダ40と、BER測定部41とを備え
る。
【0297】図71に示すように、第14の実施形態に
係る復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置
に、誤り訂正検出部44とフレーム同期判定部47とB
ER検出部51Aとゲート信号選択部49Bと復調モー
ド切替部50Aとをさらに加え、位相補正部34を位相
補正部34Cに代えた構成であり、また、上記第11の
実施形態に係る復調装置に対して、C/N検出部48A
をBER検出部51Aに代えた構成となる。なお、第1
4の実施形態に係る復調装置のその他の構成は、上記第
1および第11の実施形態に係る復調装置の構成と同様
であり、当該構成部分については同一の参照番号を付し
てその説明を省略する。また、第14の実施形態に係る
復調装置が行う処理ステップは、上記第11の実施形態
において図63で示した処理ステップと同様であるた
め、その説明を省略する。
【0298】以上のように、本発明の第14の実施形態
に係る復調装置は、BPSK変調信号期間で位相同期が
されているときのC/N状態をTMCC信号のビット誤
り率に基づいて検出し、当該C/Nが予め定めたレベル
である場合、通信フレームの全期間において8PSK変
調がされているとみなして位相誤差の補正を行うと共
に、位相誤差検出部341において設けた複数の位相変
調方式に対応する基準位相に従って、初期の搬送波再生
ではBPSK変調されるフレーム同期信号/TMCC信
号期間およびキャリア同期補助信号期間を用いて位相補
正を行い、位相同期後は当該期間以外の主信号の変調期
間においても位相補正を行う。これにより、低C/N状
態においても高速かつ安定にキャリア同期を行うことが
できると共に、BPSK,QPSKおよび8PSK変調
がされる主信号の期間における復調信号の位相ジッタの
影響を軽減して、受信性能を向上することができる。な
お、上記第9〜第14の実施形態に係る復調装置におい
て、定常復調に至ってからも、C/Nの状態を監視し
て、そのC/N検出結果により、位相補正の対象を変化
させることにより、復調信号の位相ジッタの影響を軽減
して、受信性能を向上できるのは言うまでもない。
【0299】なお、上記第2〜第8の実施形態に係る復
調装置は、それぞれ基本となる第1の実施形態に係る復
調装置に対して擬似同期を回避することを目的とし、上
記第9〜第14の実施形態に係る復調装置は、それぞれ
基本となる第1の実施形態に係る復調装置に対して位相
ジッタの影響を軽減することを目的として個々に記載し
た。しかし、上記第2〜第8の実施形態に係る復調装置
の構成と、上記第9〜第14の実施形態に係る復調装置
の構成とをそれぞれ組み合わせることにより、擬似同期
の回避と位相ジッタの影響の軽減とを同時に実現するこ
とができる(請求項23〜32,54〜63)。
【0300】また、上記第1〜第14の実施形態では、
時分割多重を行う変調方式としてBPSK、QPSK、
8PSKを取り上げて説明したが、キャリア同期補助信
号の変調方式を時分割多重されるn相位相変調のうち最
も位相数nの少ない位相変調とすれば、他の変調方式に
おいても上述と同様の効果を得ることができる。
【0301】さらに、各通信フレーム内のフレーム同期
信号の設置位置が、キャリア同期補助信号の挿入周期に
あたる位置とある程度近い場合には、上記第9の実施形
態で述べたフレーム同期判定部47(図50)の構成
を、上記第3,第5および第7の実施形態における位相
同期検出部43へ、上記第4,第6および第8の実施形
態における第1の位相同期検出部43Aへそれぞれ用い
ることが可能であり、これにより回路の簡素化を図るこ
とができる。
【0302】(3)その他の送信系および受信系 上記(1)送信系および(2)受信系の説明において
は、通信フレーム内にBPSK変調のキャリア同期補助
信号を分散挿入し、このキャリア同期補助信号を用いて
周波数・位相補正する変調・復調装置および方法を説明
した。ここで、上述したように、主信号には低階層信
号、すなわち、BPSK変調されている信号が存在する
(図2を参照)。従って、このBPSK変調の主信号で
ある低階層信号をも初期の搬送波再生に用いれば、さら
に高速かつ安定に同期を行うことができる。そこで、以
下においては、BPSK変調されている低階層信号をも
利用して搬送波再生を行える変調・復調装置および方法
について説明する。
【0303】(変調装置および方法の他の実施形態)図
72は、請求項3,4,7,8に対応する、本発明の一
実施形態に係る他の変調装置の構成を示すブロック図で
ある。図72において、本発明の一実施形態に係る他の
変調装置は、フレーム同期信号/TMCC信号生成部1
1と、TSパケット合成部12と、TMCC誤り訂正符
号化部13と、第1の誤り訂正符号化部14と、第2の
誤り訂正符号化部15と、第1のBPSKマッピング部
16と、BPSK/QPSKマッピング部17と、8P
SKマッピング部18と、多重化/直交変調部19と、
同期補助信号生成部22と、差動符号化部23と、第2
のBPSKマッピング部21とを備える。図73は、本
発明の一実施形態に係る他の変調装置において生成され
る通信フレームの一例を示した図である。
【0304】図72に示すように、他の変調装置は、上
記変調装置(図1を参照)に、差動符号化部23をさら
に加え、同期補助信号生成部20を同期補助信号生成部
22に代えた構成となる。なお、他の変調装置のその他
の構成は、上記変調装置の構成と同様であり、当該構成
部分については同一の参照番号を付してその説明を省略
する。
【0305】以下、他の変調装置が上記変調装置と異な
る構成である、同期補助信号生成部22および差動符号
化部23の動作を説明する。同期補助信号発生部22
は、上述したようにキャリア同期補助信号を生成する。
このとき、同期補助信号発生部22は、入力するTMC
C情報に基づいて、図73に示すように、キャリア同期
補助信号を挿入する位置の次のパケットに施される変調
方式を定義した情報を重畳する。差動符号化部23は、
変調方式情報が重畳したキャリア同期補助信号を入力
し、復調装置においてキャリア同期がされていない状態
でも変調方式情報を復号できるように、変調方式情報に
差動符号化を施す。そして、この差動符号化された変調
方式情報を重畳したキャリア同期補助信号は、第2のB
PSKマッピング部21に入力される。以降の動作は、
上述したとおりである。
【0306】上記同期補助信号生成部22および差動符
号化部23が行う動作を、具体的な値を一例に挙げて説
明する。今、1パケット中に4シンボル(=4ビット)
のキャリア同期補助信号を4つ挿入する通信フレームを
生成する場合を考える。このとき、同期補助信号生成部
22で生成する各変調方式のキャリア同期補助信号(4
×4=16ビット)を以下のように設定する。 8PSK : 0111111111111111 QPSK : 0010101010101010 BPSK : 0101010101010101 このキャリア同期補助信号に対して、差動符号化部23
でそれぞれ差動符号化を施すと、以下ようになる。 8PSK : 0101010101010101 QPSK : 0011001100110011 BPSK : 0110011001100110 この差動符号化後のキャリア同期補助信号を、後述する
復調装置において復号すると、以下のようになる。 8PSK : X111111111111111 QPSK : X010101010101010 BPSK : X101010101010101 このように、差動符号化後のキャリア同期補助信号は、
1または0が連続することがないため、変調波にキャリ
アが立つことがなく、また、差動復号後2bitごとに
同一パターンが7回ずつ現れるので、復調装置において
多数決判決用いて信頼性を高めることができる。
【0307】以上のように、本発明の一実施形態に係る
他の変調装置によれば、復調装置において次のパケット
の変調方式を定義する情報を重畳したキャリア同期を補
助する信号を、低C/N状態に対して強いBPSKによ
り変調し、パケット内に分散して挿入した通信フレーム
を出力する。これにより、復調装置において、低C/N
状態においてもパケット内に分散させたBPSKのキャ
リア同期補助信号およびBPSK変調された主信号を用
いて高速かつ安定にキャリア同期を行うことができる。
【0308】(復調装置および方法の他の実施形態)次
に、上述した本発明の一実施形態に係る他の変調装置に
おいて生成された通信フレームを復調する復調装置およ
び方法を、以下に説明する。図74は、請求項38,6
4に対応する、本発明の一実施形態に係る他の復調装置
の構成を示すブロック図である。図74において、本発
明の一実施形態に係る他の復調装置は、直交検波部31
と、周波数補正部32と、帯域制限フィルタ33と、位
相補正部34と、フレーム同期検出部35と、タイミン
グ生成部36Aと、キャリア同期補助信号デコーダ52
と、第1の誤り訂正部37と、第2の誤り訂正部38
と、ビデオデコーダ39と、TMCCデコーダ40と、
BER測定部41とを備える。
【0309】図74に示すように、一実施形態に係る他
の復調装置は、上記第1の実施形態に係る復調装置に、
キャリア同期補助信号デコーダ52をさらに加え、タイ
ミング生成部36をタイミング生成部36Aに代えた構
成である。なお、一実施形態に係る他の復調装置のその
他の構成は、上記第1の実施形態に係る復調装置の構成
と同様であり、当該構成部分については同一の参照番号
を付してその説明を省略する。
【0310】以下、一実施形態に係る他の復調装置が上
記第1の実施形態に係る復調装置と異なる構成である、
キャリア同期補助信号デコーダ52およびタイミング生
成部36Aの動作を順に説明する。
【0311】図75は、キャリア同期補助信号デコーダ
52の構成を示すブロック図である。図75において、
キャリア同期補助信号デコーダ52は、遅延検波部52
1と、位相識別部522と、BPSK同期補助信号パタ
ーン照合部523と、主信号BPSKゲート生成部52
4とを備える。遅延検波部521は、帯域制限フィルタ
33からの信号を入力し、現在の位相変調信号と1シン
ボル前の位相変調信号の複素共役信号との複素乗算を行
う。位相識別部522は、遅延検波部521が出力する
信号の位相を識別してデータを復号する。BPSK同期
補助信号パターン照合部523は、位相識別部522が
出力する信号からキャリア同期補助信号の位置を検出
し、キャリア同期補助信号に重畳されている変調方式情
報を抽出して主信号BPSKゲート生成部524へ出力
する。主信号BPSKゲート生成部524は、入力する
変調方式情報に基づいて、変調方式がBPSKである主
信号の期間を与えるタイミング信号(ゲート信号)を生
成する(図76(c))。このタイミング信号は、タイ
ミング生成部36Aへ出力される。
【0312】タイミング生成部36Aは、まず、フレー
ム同期検出部35で検出されたフレーム先頭信号に基づ
いて、1通信フレーム内のフレーム同期信号/TMCC
信号の期間およびキャリア同期補助信号の期間を検出
し、図76(b)に示すような当該期間に応じた補助信
号BPSKタイミング信号を生成する。次に、タイミン
グ生成部36Aは、生成したBPSKタイミング信号
(図76(b))と、キャリア同期補助信号デコーダ5
2が出力する主信号BPSKタイミング信号(図76
(c))とに基づいて、通信フレーム内のBPSK変調
がされている期間を与える全BPSKタイミング信号
(図76(d))を生成する。この全BPSKタイミン
グ信号は、周波数補正部32および位相補正部34へ出
力され、当該信号に従った補正がなされる。
【0313】以上のように、本発明の一実施形態に係る
他の復調装置によれば、時分割多重される位相変調信号
のうち、パケット内に分散配置されたキャリヤ同期補助
信号を含むBPSKに加え、BPSK変調がなされてい
る主信号をも用いて搬送波再生を行う。これにより、低
C/N状態においてもパケット内に分散させたBPSK
のキャリア同期補助信号およびBPSK変調された主信
号を用いて高速かつ安定にキャリア同期を行うことがで
きる。
【0314】なお、上記実施形態においては、キャリア
同期補助信号デコーダ52およびタイミング生成部36
Aの構成を、上記第1の実施形態に係る復調装置に用い
た場合を説明した。しかし、このキャリア同期補助信号
デコーダ52およびタイミング生成部36Aの構成は、
上記第2〜第14の実施形態に係る復調装置にも用いる
ことが可能であり、用いることにより同様の効果を奏す
ることができる。ここで、第10,第11,第13およ
び第14の実施形態に係る復調装置にキャリア同期補助
信号デコーダ52およびタイミング生成部36Aの構成
を用いる場合、TMCCデコーダ40から得ていた主信
号の変調方式の情報を、キャリア同期補助信号デコーダ
52から得ることももちろん可能である。
【0315】また、上述した復調装置に関する各実施形
態において、直交検波部31における局部発振信号の周
波数を周波数補正部32の周波数誤差保持部322の出
力によって可変できるようにし、上記構成の周波数補正
部32の複素乗算部324の代わりに、直交検波部31
により周波数誤差を補正しても同様の効果が得られるの
は言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る変調装置の構成を示
すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る変調装置において生
成される通信フレームの一例を示した図である。
【図3】図1の多重化/直交変調部19の構成の一例を
示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係る復調装置の構成
を示すブロック図である。
【図5】本発明の第1の実施形態に係る復調装置が行う
動作を示すフローチャートである。
【図6】フレーム同期検出部35が検出する信号および
タイミング生成部36が生成するタイミング信号を示す
図である。
【図7】フレーム同期検出部35の実施例1の構成を示
すブロック図である。
【図8】フレーム同期検出部35の実施例2の構成を示
すブロック図である。
【図9】フレーム同期検出部35の実施例3の構成を示
すブロック図である。
【図10】フレーム同期検出部35の実施例4の構成を
示すブロック図である。
【図11】フレーム同期検出部35の実施例5の構成を
示すブロック図である。
【図12】フレーム同期検出における位相関係を説明す
る図である。
【図13】フレーム同期検出における位相関係を説明す
る図である。
【図14】周波数補正における周波数ずれを説明する図
である。
【図15】フレーム同期検出における位相関係を説明す
る図である。
【図16】フレーム同期検出における位相関係を説明す
る図である。
【図17】周波数補正部32のさらに詳細な構成を示す
ブロック図である。
【図18】位相補正部34のさらに詳細な構成を示すブ
ロック図である。
【図19】位相補正における位相ずれを説明する図であ
る。
【図20】位相補正部34で生じる疑似同期を説明する
図である。
【図21】位相補正部34で生じる疑似同期を説明する
図である。
【図22】本発明の第2の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図23】本発明の第2の実施形態に係る復調装置が行
う動作を示すフローチャートである。
【図24】周波数引き込み判定部42のさらに詳細な構
成を示すブロック図である。
【図25】位相補正部34Aのさらに詳細な構成の一例
を示すブロック図である。
【図26】位相補正部34Aのさらに詳細な構成の一例
を示すブロック図である。
【図27】本発明の第3の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図28】本発明の第3の実施形態に係る復調装置が行
う動作を示すフローチャートである。
【図29】位相同期検出部43の実施例1の構成を示す
ブロック図である。
【図30】位相同期検出部43の実施例2の構成を示す
ブロック図である。
【図31】位相同期検出部43の位相同期判定部437
において設定するしきい値の一例を説明する図である。
【図32】図27の疑似同期判定部45で行う疑似同期
判定の動作原理を説明する図である。
【図33】本発明の第4の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図34】タイミング生成部36が生成する他のタイミ
ング信号を示す図である。
【図35】図33の疑似同期判定部45で行う疑似同期
判定の動作原理を説明する図である。
【図36】本発明の第5の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図37】本発明の第5の実施形態に係る復調装置が行
う動作を示すフローチャートである。
【図38】図36の疑似同期判定部45の構成の一例を
示すブロック図である。
【図39】周波数ステップ部46の構成を示すブロック
図である。
【図40】周波数ステップ部46における各信号波形を
示す図である。
【図41】周波数ステップの動作原理を説明する図であ
る。
【図42】本発明の第6の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図43】本発明の第7の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図44】本発明の第7の実施形態に係る復調装置が行
う動作を示すフローチャートである。
【図45】本発明の第8の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図46】位相ジッタを説明する図である。
【図47】位相ジッタとC/Nとの関係を説明する図で
ある。
【図48】本発明の第9の実施形態に係る復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図49】本発明の第9の実施形態に係る復調装置が行
う動作を示すフローチャートである。
【図50】フレーム同期判定部47の構成を示すブロッ
ク図である。
【図51】C/N検出部48の構成を示すブロック図で
ある。
【図52】ゲート信号選択部49の構成を示すブロック
図である。
【図53】位相補正部34Bの位相誤差検出部341の
構成を示すブロック図である。
【図54】位相補正部34Bの位相誤差検出部341が
行う位相誤差検出動作を説明する図である。
【図55】本発明の第10の実施形態に係る復調装置の
構成を示すブロック図である。
【図56】本発明の第10の実施形態に係る復調装置が
行う動作を示すフローチャートである。
【図57】C/N検出部48Aの構成を示すブロック図
である。
【図58】ゲート信号選択部49Aの構成を示すブロッ
ク図である。
【図59】復調モード切替部50が入力する各タイミン
グ信号と出力する復調モード信号とを示す図である。
【図60】位相補正部34Cの位相誤差検出部341の
構成を示すブロック図である。
【図61】位相補正部34Cの位相誤差検出部341が
行う位相誤差検出動作を説明する図である。
【図62】本発明の第11の実施形態に係る復調装置の
構成を示すブロック図である。
【図63】本発明の第11の実施形態に係る復調装置が
行う動作を示すフローチャートである。
【図64】ゲート信号選択部49Bの構成を示すブロッ
ク図である。
【図65】復調モード切替部50Aの構成を示すブロッ
ク図である。
【図66】本発明の第12の実施形態に係る復調装置の
構成を示すブロック図である。
【図67】BER検出部51の構成を示すブロック図で
ある。
【図68】C/Nとビット誤り率との関係を示す図であ
る。
【図69】本発明の第13の実施形態に係る復調装置の
構成を示すブロック図である。
【図70】BER検出部51Aの構成を示すブロック図
である。
【図71】本発明の第14の実施形態に係る復調装置の
構成を示すブロック図である。
【図72】本発明の一実施形態に係る他の変調装置の構
成を示すブロック図である。
【図73】本発明の一実施形態に係る他の変調装置にお
いて生成される通信フレームの一例を示した図である。
【図74】本発明の一実施形態に係る他の復調装置の構
成を示すブロック図である。
【図75】キャリア同期補助信号デコーダ52の構成を
示すブロック図である。
【図76】タイミング生成部36Aが生成するタイミン
グ信号を示す図である。
【図77】従来の変調装置の構成を示すブロック図であ
る。
【図78】従来の変調装置において生成される通信フレ
ームの一例を示した図である。
【図79】BPSK,QPSKおよび8PSKの符号配
置へのマッピングを示す図である。
【図80】従来の変調装置および方法におけるMPEG
のデータ構造、およびフレーム構造を示す図である。
【図81】従来の復調装置の構成を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
11,1001…フレーム同期信号/TMCC信号生成
部 12,1002…TSパケット合成部 13〜15,1003〜1005…誤り訂正符号化部 16,21,1006…BPSKマッピング部 17,1007…BPSK/QPSKマッピング部 18,1008…8PSKマッピング部 19,1009…多重化/直交変調部 20,22…同期補助信号生成部 23…差動符号化部 31,1101…直交検波部 32,32A…周波数補正部 33…帯域制限フィルタ 34,34A〜34C…位相補正部 35…フレーム同期検出部 36,36A…タイミング生成部 37,38,1105…誤り訂正部 39,1106…ビデオデコーダ 40,1104…TMCCデコーダ 41,1103…BER測定部 42…周波数引き込み検出部 43,43A,43B…位相同期検出部 44…誤り訂正検出部 45…擬似同期判定部 46…周波数ステップ部 47…フレーム同期判定部 48,48A…C/N検出部 49,49A,49B…ゲート信号選択部 50,50A…復調モード切替部 51,51A…BER検出部 52…キャリア同期補助信号デコーダ 321,421…周波数誤差検出部 321a,351,421a,521…遅延検波部 321b,341,341a〜341c,421b,4
31,481…位相誤差検出部 322…周波数誤差保持部 322a,341d,341e,342a,342h,
343e,422,424c,433,435c,46
4,467,483,485c,493,494,49
9…切替部 322b,342b,342i,343f,423,4
24d,434,435d,462,463,484,
485d,492,492a…定数発生部 322c,323a,342c,342e,343a,
424a,435a,325,485a…加算器 322d,323b,342d,343b、424b,
435b,461b,485b…遅延部 323,343…数値制御発振部 323c,343c…コサイン波発生部 323d,343d…サイン波発生部 324,344…複素乗算部 342…位相誤差保持部 342f…保持部 342g…増幅部 352,352a〜352c,471,522…位相識
別部 353,472…照合部 354a〜354c…位相回転部 355…識別位相回転部 424,435,465…積分部 425,486…タイミング発生部 426…周波数引き込み判定部 427,432,432A,432B,482…絶対値
化部 437…位相同期判定部 438,453,512…比較部 451,496,497,504…OR回路 452…カウンタ 461…制御信号生成部 461a…XOR回路 461c,491,491a,495,501〜503
…AND回路 466…負符号化部 487,488,513,514…C/Nレベル判定部 498…NOT回路 511…誤り訂正再符号化部 523…BPSK同期補助信号パターン照合部 524…主信号BPSKゲート生成部 1102…PSK復調部
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04L 27/22 H04L 27/22 C H04N 7/08 H04N 7/08 Z 7/081

Claims (65)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 通信対象である複数のデータに対し、当
    該データの各階層毎に異なった伝送効率の位相変調を施
    して予め定めた固定長の通信フレームを生成する変調装
    置であって、 前記複数のデータの各々に対し、データ内容に対応する
    位相変調を施して変調信号を生成する位相変調手段と、 前記データに施した複数の位相変調の内の位相数が最も
    少ない位相変調(以下、最小位相変調という)を用いて
    位相変調を施したキャリア同期補助信号を生成する信号
    生成手段と、 前記キャリア同期補助信号が、前記通信フレーム内で等
    時間間隔に分散するように、前記変調信号および前記キ
    ャリア同期補助信号を時分割多重する多重化手段とを備
    える、変調装置。
  2. 【請求項2】 前記キャリア同期補助信号は、2シンボ
    ル以上連続させて時分割多重化されることを特徴とす
    る、請求項1に記載の変調装置。
  3. 【請求項3】 前記キャリア同期補助信号は、前記通信
    フレーム内の時分割多重される位置に対して次のパケッ
    トとなる変調信号に施されている位相変調を識別する情
    報を重畳することを特徴とする、請求項1または2に記
    載の変調装置。
  4. 【請求項4】 入力する信号に対し差動符号化を施して
    出力する差動符号化手段をさらに備え、 前記信号生成手段は、前記差動符号化手段において差動
    符号化された後の信号に対し、前記データに施した複数
    の位相変調の内の前記最小位相変調を施したキャリア同
    期補助信号を生成することを特徴とする、請求項3に記
    載の変調装置。
  5. 【請求項5】 通信対象である複数のデータに対し、当
    該データの各階層毎に異なった伝送効率の位相変調を施
    して予め定めた固定長の通信フレームを生成する変調方
    法であって、 前記データに施した複数の位相変調の内の位相数が最も
    少ない位相変調(以下、最小位相変調という)を用いて
    位相変調を施したキャリア同期補助信号を生成し、当該
    キャリア同期補助信号が前記通信フレーム内で等時間間
    隔に分散するように時分割多重することを特徴とする、
    変調方法。
  6. 【請求項6】 前記キャリア同期補助信号は、2シンボ
    ル以上連続させて時分割多重化されることを特徴とす
    る、請求項5に記載の変調方法。
  7. 【請求項7】 前記キャリア同期補助信号は、前記通信
    フレーム内の時分割多重される位置に対して次のパケッ
    トとなる変調信号に施されている位相変調を識別する情
    報を重畳することを特徴とする、請求項5または6に記
    載の変調方法。
  8. 【請求項8】 前記キャリア同期補助信号は、差動符号
    化された後の信号に対し、前記データに施した複数の位
    相変調の内の前記最小位相変調を施すことにより生成さ
    れることを特徴とする、請求項7に記載の変調方法。
  9. 【請求項9】 複数の位相変調信号と共に、通信フレー
    ム内において位相数が最も少ない位相変調(以下、最小
    位相変調という)を用いて位相変調を施されたキャリア
    同期補助信号が等時間間隔に分散するように、時分割多
    重された当該通信フレームを受信する復調装置であっ
    て、 前記通信フレーム内の予め定めた信号期間の周波数誤差
    を検出して周波数ずれの補正を行う周波数補正手段と、 前記通信フレーム内の予め定めた信号期間の位相誤差を
    検出して位相ずれの補正を行う位相補正手段と、 前記周波数補正手段、もしくは前記位相補正手段のいず
    れかの出力信号を入力し、遅延検波を用いて前記通信フ
    レームの同期信号を検出することでフレーム先頭位置を
    検出するフレーム同期検出手段と、 前記フレーム同期検出手段で検出した前記フレーム先頭
    位置に基づいて、前記最小位相変調が施された期間のう
    ち少なくとも前記キャリア同期補助信号の期間(以下、
    同期信号期間という)を検出し、当該同期信号期間を与
    えるタイミング信号を生成するタイミング生成手段とを
    備え、 前記周波数補正手段および前記位相補正手段は、前記タ
    イミング信号が与える前記同期信号期間において、前記
    最小位相変調に従った補正動作を行うことを特徴とす
    る、復調装置。
  10. 【請求項10】 前記周波数補正手段、もしくは前記位
    相補正手段のいずれかの出力信号を入力し、周波数引き
    込み状態を検出して前記位相補正手段が擬似同期する周
    波数か否かを判断する周波数引き込み検出手段と、 前記周波数引き込み検出手段の判断の結果、前記位相補
    正手段が擬似同期しない周波数にまで前記周波数補正手
    段における周波数補正が完了した場合は、前記位相補正
    手段を初期化する位相補正リセット手段とをさらに備え
    ることを特徴とする、請求項9に記載の復調装置。
  11. 【請求項11】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記キャリア同期補助信号の期間における位相同期
    の状態を検出する位相同期検出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記位相同期検出手段と前記誤り訂正検出手段との検出
    結果から擬似同期か否かを判定する擬似同期判定手段
    と、 前記疑似同期判定手段の判定の結果、疑似同期である場
    合は、前記位相補正手段を初期化する位相補正リセット
    手段とをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記
    載の復調装置。
  12. 【請求項12】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記キャリア同期補助信号の期間における位相同期
    の状態を検出する第1の位相同期検出手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、前記フレーム同
    期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の期間
    における位相同期の状態を検出する第2の位相同期検出
    手段と、 前記第1の位相同期検出手段と前記第2の位相同期検出
    手段との検出結果から擬似同期か否かを判定する擬似同
    期判定手段と、 前記疑似同期判定手段の判定の結果、疑似同期である場
    合は、前記位相補正手段を初期化する位相補正リセット
    手段とをさらに備えることを特徴とする、請求項9に記
    載の復調装置。
  13. 【請求項13】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記キャリア同期補助信号の期間における位相同期
    の状態を検出する位相同期検出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記位相同期検出手段と前記誤り訂正検出手段との検出
    結果から擬似同期か否かを判定する擬似同期判定手段
    と、 前記疑似同期判定手段の判定の結果、疑似同期である場
    合は、前記位相補正手段へ入力する周波数を段階的に変
    化させる周波数ステップ手段とをさらに備えることを特
    徴とする、請求項9に記載の復調装置。
  14. 【請求項14】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記キャリア同期補助信号の期間における位相同期
    の状態を検出する第1の位相同期検出手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、前記フレーム同
    期信号に含まれる伝送制御信号(TMCC信号)の期間
    における位相同期の状態を検出する第2の位相同期検出
    手段と、 前記第1の位相同期検出手段と前記第2の位相同期検出
    手段との検出結果から擬似同期か否かを判定する擬似同
    期判定手段と、 前記疑似同期判定手段の判定の結果、疑似同期である場
    合は、前記位相補正手段へ入力する周波数を段階的に変
    化させる周波数ステップ手段とをさらに備えることを特
    徴とする、請求項9に記載の復調装置。
  15. 【請求項15】 前記周波数補正手段、もしくは前記位
    相補正手段のいずれかの出力信号を入力し、周波数引き
    込み状態を検出して前記位相補正手段が擬似同期する周
    波数か否かを判断する周波数引き込み検出手段と、 前記周波数引き込み検出手段の判断の結果、前記位相補
    正手段が擬似同期しない周波数にまで前記周波数補正手
    段における周波数補正が完了した場合は、前記位相補正
    手段を初期化する位相補正リセット手段とをさらに備え
    ることを特徴とする、請求項13に記載の復調装置。
  16. 【請求項16】 前記周波数補正手段、もしくは前記位
    相補正手段のいずれかの出力信号を入力し、周波数引き
    込み状態を検出して前記位相補正手段が擬似同期する周
    波数か否かを判断する周波数引き込み検出手段と、 前記周波数引き込み検出手段の判断の結果、前記位相補
    正手段が擬似同期しない周波数にまで前記周波数補正手
    段における周波数補正が完了した場合は、前記位相補正
    手段を初期化する位相補正リセット手段とをさらに備え
    ることを特徴とする、請求項14に記載の復調装置。
  17. 【請求項17】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記キャリア同期補助信号の期間における位相同期
    の状態を検出するフレーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記フレーム同期判定手段と前記C/N検出手段との検
    出結果、および前記タイミング信号に基づき、位相同期
    があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/Nが高い
    場合は、前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号
    を生成し、それ以外の場合は、前記同期信号期間を与え
    るゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに
    備え、 前記位相補正手段は、前記タイミング信号が与える前記
    同期信号期間では最小位相変調による位相誤差を検出
    し、前記同期信号期間以外では前記通信フレーム内にお
    いて位相数が最も多い位相変調による位相誤差を検出し
    た後、前記ゲート信号が与える期間に従って補正動作を
    行うことを特徴とする、請求項9に記載の復調装置。
  18. 【請求項18】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記信号期間付与手段が出力する信号と前記タイミング
    信号とに基づいて、前記位相補正手段における復調方式
    を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
    を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記C/N検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合以外
    は、前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲ
    ート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、前記復調モード信号に従った位相
    変調方式による位相誤差を検出し、前記ゲート信号が与
    える期間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請
    求項9に記載の復調装置。
  19. 【請求項19】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記フレーム同期判定手段および前記誤り訂正検出手段
    の検出結果、並びに前記信号期間付与手段が出力する信
    号と前記タイミング信号とに基づいて、前記位相補正手
    段における復調方式を、位相変調方式に対応して切り替
    える復調モード信号を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記C/N検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期がない場合は、前記同期信号期間を与えるゲー
    ト信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、
    前記タイミング信号が与える前記同期信号期間では前記
    最小位相変調による位相差を検出し、前記同期信号期間
    以外では前記通信フレーム内において位相数が最も多い
    位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了して
    いる場合、前記復調モード信号に従った位相変調方式に
    よる位相誤差を検出した後、前記ゲート信号が与える期
    間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請求項9
    に記載の復調装置。
  20. 【請求項20】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記フレーム同期判定手段と前記BER検出手段との検
    出結果、および前記タイミング信号に基づき、位相同期
    があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/Nが高い
    場合は、前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号
    を生成し、それ以外の場合は、前記同期信号期間を与え
    るゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに
    備え、 前記位相補正手段は、前記タイミング信号が与える前記
    同期信号期間では最小位相変調による位相誤差を検出
    し、前記同期信号期間以外では前記通信フレーム内にお
    いて位相数が最も多い位相変調による位相誤差を検出し
    た後、前記ゲート信号が与える期間に従って補正動作を
    行うことを特徴とする、請求項9に記載の復調装置。
  21. 【請求項21】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記信号期間付与手段が出力する信号と前記タイミング
    信号とに基づいて、前記位相補正手段における復調方式
    を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
    を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記BER検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合以外
    は、前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲ
    ート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、前記復調モード信号に従った位相
    変調方式による位相誤差を検出し、前記ゲート信号が与
    える期間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請
    求項9に記載の復調装置。
  22. 【請求項22】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記フレーム同期判定手段および前記誤り訂正検出手段
    の検出結果、並びに前記信号期間付与手段が出力する信
    号と前記タイミング信号とに基づいて、前記位相補正手
    段における復調方式を、位相変調方式に対応して切り替
    える復調モード信号を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記BER検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期がない場合は、前記同期信号期間を与えるゲー
    ト信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、
    前記タイミング信号が与える前記同期信号期間では前記
    最小位相変調による位相差を検出し、前記同期信号期間
    以外では前記通信フレーム内において位相数が最も多い
    位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了して
    いる場合、前記復調モード信号に従った位相変調方式に
    よる位相誤差を検出した後、前記ゲート信号が与える期
    間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請求項9
    に記載の復調装置。
  23. 【請求項23】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記フレーム同期判定手段と前記C/N検出手段との検
    出結果、および前記タイミング信号に基づき、位相同期
    があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/Nが高い
    場合は、前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号
    を生成し、それ以外の場合は、前記同期信号期間を与え
    るゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに
    備え、 前記位相補正手段は、前記タイミング信号が与える前記
    同期信号期間では最小位相変調による位相誤差を検出
    し、前記同期信号期間以外では前記通信フレーム内にお
    いて位相数が最も多い位相変調による位相誤差を検出し
    た後、前記ゲート信号が与える期間に従って補正動作を
    行うことを特徴とする、請求項10〜16のいずれかに
    記載の復調装置。
  24. 【請求項24】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記信号期間付与手段が出力する信号と前記タイミング
    信号とに基づいて、前記位相補正手段における復調方式
    を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
    を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記C/N検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合以外
    は、前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲ
    ート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、前記復調モード信号に従った位相
    変調方式による位相誤差を検出し、前記ゲート信号が与
    える期間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請
    求項10、12、14または16のいずれかに記載の復
    調装置。
  25. 【請求項25】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記信号期間付与手段が出力する信号と前記タイミング
    信号とに基づいて、前記位相補正手段における復調方式
    を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
    を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記C/N検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合以外
    は、前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲ
    ート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、前記復調モード信号に従った位相
    変調方式による位相誤差を検出し、前記ゲート信号が与
    える期間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請
    求項11、13または15のいずれかに記載の復調装
    置。
  26. 【請求項26】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記フレーム同期判定手段および前記誤り訂正検出手段
    の検出結果、並びに前記信号期間付与手段が出力する信
    号と前記タイミング信号とに基づいて、前記位相補正手
    段における復調方式を、位相変調方式に対応して切り替
    える復調モード信号を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記C/N検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期がない場合は、前記同期信号期間を与えるゲー
    ト信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、
    前記タイミング信号が与える前記同期信号期間では前記
    最小位相変調による位相差を検出し、前記同期信号期間
    以外では前記通信フレーム内において位相数が最も多い
    位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了して
    いる場合、前記復調モード信号に従った位相変調方式に
    よる位相誤差を検出した後、前記ゲート信号が与える期
    間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請求項1
    0、12、14または16のいずれかに記載の復調装
    置。
  27. 【請求項27】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記位相補正手段の出力信号を入力し、受信信号のC/
    N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検出するC/N検
    出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記フレーム同期判定手段および前記誤り訂正検出手段
    の検出結果、並びに前記信号期間付与手段が出力する信
    号と前記タイミング信号とに基づいて、前記位相補正手
    段における復調方式を、位相変調方式に対応して切り替
    える復調モード信号を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記C/N検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期がない場合は、前記同期信号期間を与えるゲー
    ト信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、
    前記タイミング信号が与える前記同期信号期間では前記
    最小位相変調による位相差を検出し、前記同期信号期間
    以外では前記通信フレーム内において位相数が最も多い
    位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了して
    いる場合、前記復調モード信号に従った位相変調方式に
    よる位相誤差を検出した後、前記ゲート信号が与える期
    間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請求項1
    1、13または15のいずれかに記載の復調装置。
  28. 【請求項28】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記フレーム同期判定手段と前記BER検出手段との検
    出結果、および前記タイミング信号に基づき、位相同期
    があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/Nが高い
    場合は、前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号
    を生成し、それ以外の場合は、前記同期信号期間を与え
    るゲート信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに
    備え、 前記位相補正手段は、前記タイミング信号が与える前記
    同期信号期間では最小位相変調による位相誤差を検出
    し、前記同期信号期間以外では前記通信フレーム内にお
    いて位相数が最も多い位相変調による位相誤差を検出し
    た後、前記ゲート信号が与える期間に従って補正動作を
    行うことを特徴とする、請求項10〜16のいずれかに
    記載の復調装置。
  29. 【請求項29】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記信号期間付与手段が出力する信号と前記タイミング
    信号とに基づいて、前記位相補正手段における復調方式
    を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
    を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記BER検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合以外
    は、前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲ
    ート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、前記復調モード信号に従った位相
    変調方式による位相誤差を検出し、前記ゲート信号が与
    える期間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請
    求項10、12、14または16のいずれかに記載の復
    調装置。
  30. 【請求項30】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記信号期間付与手段が出力する信号と前記タイミング
    信号とに基づいて、前記位相補正手段における復調方式
    を、位相変調方式に対応して切り替える復調モード信号
    を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記BER検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合以外
    は、前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成するゲ
    ート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、前記復調モード信号に従った位相
    変調方式による位相誤差を検出し、前記ゲート信号が与
    える期間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請
    求項11、13または15のいずれかに記載の復調装
    置。
  31. 【請求項31】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出する誤り訂正
    検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記フレーム同期判定手段および前記誤り訂正検出手段
    の検出結果、並びに前記信号期間付与手段が出力する信
    号と前記タイミング信号とに基づいて、前記位相補正手
    段における復調方式を、位相変調方式に対応して切り替
    える復調モード信号を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記BER検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期がない場合は、前記同期信号期間を与えるゲー
    ト信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、
    前記タイミング信号が与える前記同期信号期間では前記
    最小位相変調による位相差を検出し、前記同期信号期間
    以外では前記通信フレーム内において位相数が最も多い
    位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了して
    いる場合、前記復調モード信号に従った位相変調方式に
    よる位相誤差を検出した後、前記ゲート信号が与える期
    間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請求項1
    0、12、14または16のいずれかに記載の復調装
    置。
  32. 【請求項32】 前記位相補正手段の出力信号を入力
    し、前記位相補正手段における位相同期を検出するフレ
    ーム同期判定手段と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するBER検出手段と、 前記通信フレームにおいて、前記同期信号期間以外の各
    位相変調信号の期間を与える信号を出力する信号期間付
    与手段と、 前記フレーム同期判定手段および前記誤り訂正検出手段
    の検出結果、並びに前記信号期間付与手段が出力する信
    号と前記タイミング信号とに基づいて、前記位相補正手
    段における復調方式を、位相変調方式に対応して切り替
    える復調モード信号を出力する復調モード切替手段と、 前記フレーム同期判定手段、前記BER検出手段および
    前記誤り訂正検出手段の検出結果、並びに前記信号期間
    付与手段が出力する信号と前記タイミング信号に基づ
    き、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記最小位相変調が施されている信号の期間を与えるゲ
    ート信号を、 それ以外の場合は、前記最小位相変調期間および予め定
    めた変調信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、 予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場合は、
    前記通信フレームの全期間を与えるゲート信号を、 予め定めた第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、
    前記同期信号期間を与えるゲート信号を生成し、 位相同期がない場合は、前記同期信号期間を与えるゲー
    ト信号を生成するゲート信号生成手段とをさらに備え、 前記位相補正手段は、誤り訂正が完了していない場合、
    前記タイミング信号が与える前記同期信号期間では前記
    最小位相変調による位相差を検出し、前記同期信号期間
    以外では前記通信フレーム内において位相数が最も多い
    位相変調による位相誤差を検出し、誤り訂正が完了して
    いる場合、前記復調モード信号に従った位相変調方式に
    よる位相誤差を検出した後、前記ゲート信号が与える期
    間に従って補正動作を行うことを特徴とする、請求項1
    1、13または15のいずれかに記載の復調装置。
  33. 【請求項33】 前記フレーム同期検出手段は、 信号を遅延検波する遅延検波手段と、 遅延検波された位相変調信号から、伝送された信号を識
    別する1または2以上の位相識別手段と、 前記1または2以上の位相識別手段の出力と前記フレー
    ム同期信号とのパターン照合を行う照合手段とを備え、 前記1または2以上の位相識別手段は、前記フレーム同
    期信号を伝送する位相変調に対応した位相識別領域をそ
    れぞれ有し、2以上の当該位相識別領域はそれぞれ異な
    った位相回転を施して並列に設置し、 前記照合手段は、前記位相識別領域の位相回転量が異な
    る前記位相識別手段のそれぞれの出力に対してパターン
    照合を行うことを特徴とする、請求項9〜32のいずれ
    かに記載の復調装置。
  34. 【請求項34】 前記フレーム同期検出手段は、 信号を遅延検波する遅延検波手段と、 遅延検波信号に予め定めた数種類の位相回転を与える複
    数の位相回転手段と、 前記複数の位相回転手段のそれぞれの出力に対し、位相
    識別を行う位相識別手段と、 前記位相識別手段の出力と前記フレーム同期信号とのパ
    ターン照合を行う照合手段とを備え、 前記位相識別手段は、前記フレーム同期信号が伝送され
    る位相変調に対応する位相識別領域を有し、遅延検波さ
    れて異なった位相回転が与えられたそれぞれの位相変調
    信号に対し伝送された信号を識別し、 前記照合手段は、前記位相識別手段のそれぞれの出力に
    対してパターン照合を行うことを特徴とする、請求項9
    〜32のいずれかに記載の復調装置。
  35. 【請求項35】 前記フレーム同期検出手段は、 信号を遅延検波する遅延検波手段と、 遅延検波された位相変調信号から伝送された信号を識別
    する位相識別手段と、 前記位相識別手段の識別位相を回転する識別位相回転手
    段と、 前記位相識別手段の出力と前記フレーム同期信号のパタ
    ーン照合を行う照合手段とを備え、 前記位相識別手段は、前記フレーム同期信号を伝送する
    位相変調に対応した位相識別領域を有し、前記位相回転
    手段は前記照合手段により前記フレーム同期信号を検出
    するまで、前記位相識別手段における前記位相識別領域
    の位相を回転させることを特徴とする、請求項9〜32
    のいずれかに記載の復調装置。
  36. 【請求項36】 前記フレーム同期検出手段は、 信号を遅延検波する遅延検波手段と、 遅延検波信号に位相回転を与える位相回転手段と、 前記位相回転手段の出力を入力して遅延検波された位相
    変調信号から伝送された信号を識別する位相識別手段
    と、 前記位相識別手段の出力と前記フレーム同期信号のパタ
    ーン照合を行う照合手段とを備え、 前記照合手段により前記フレーム同期信号を検出するま
    で、前記位相回転手段の位相を回転させることを特徴と
    する、請求項9〜32のいずれかに記載の復調装置。
  37. 【請求項37】 前記周波数補正手段の出力信号を入力
    し、当該出力信号の帯域制限を行った後、前記位相補正
    手段へ出力する帯域制限フィルタをさらに備え、 前記フレーム同期検出手段は、周波数補正手段、または
    前記帯域制限フィルタ、もしくは前記位相補正手段のい
    ずれかの出力信号を入力し、前記フレーム先頭位置を検
    出することを特徴とする、請求項9〜36のいずれかに
    記載の復調装置。
  38. 【請求項38】 前記キャリア同期補助信号が、前記通
    信フレーム内の時分割多重される位置に対して次のパケ
    ットとなる変調信号に施されている位相変調を識別する
    情報を重畳している場合、 前記情報に基づいて前記最小位相変調が施されている信
    号の期間を検出し、当該最小位相変調期間を与える信号
    を前記タイミング生成手段へ出力する情報検出手段をさ
    らに備え、 前記タイミング生成手段は、前記同期信号期間に加え、
    前記最小位相変調期間を与えるタイミング信号を生成す
    ることを特徴とする、請求項9〜37のいずれかに記載
    の復調装置。
  39. 【請求項39】 前記周波数ステップ手段は、疑似同期
    が発生する周波数をfg[Hz]とした場合、(−1)
    n-1 ×n×fg[Hz](n=1,2,…)に基づいて
    前記位相補正手段に入力する周波数を段階的にずらすこ
    とを特徴とする、請求項13〜16のいずれかに記載の
    復調装置。
  40. 【請求項40】 複数の位相変調信号と共に、通信フレ
    ーム内において位相数が最も少ない位相変調(以下、最
    小位相変調という)を用いて位相変調を施されたキャリ
    ア同期補助信号が等時間間隔に分散するように、時分割
    多重された当該通信フレームの復調方法であって、 前記通信フレームの同期信号を検出することで、前記最
    小位相変調が施された期間のうち少なくとも前記キャリ
    ア同期補助信号の期間(以下、同期信号期間という)を
    検出するステップと、 前記同期信号期間において、前記最小位相変調に従った
    周波数および位相の補正動作を行うステップとを備え
    る、復調方法。
  41. 【請求項41】 周波数引き込み状態を検出して、擬似
    同期が発生する周波数か否かを判定するステップと、 前記判定するステップにおける判断の結果、疑似同期が
    発生しない周波数である場合は、位相補正動作を初期化
    するステップとをさらに備える、請求項40に記載の復
    調方法。
  42. 【請求項42】 前記キャリア同期補助信号の期間にお
    ける位相同期の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 前記キャリア同期補助信号期間の位相同期状態と前記T
    MCC信号期間の誤り訂正状態とから擬似同期か否かを
    判定するステップと、 前記判定するステップにおける判断の結果、疑似同期で
    ある場合は、位相補正動作を初期化するステップとをさ
    らに備える、請求項40に記載の復調方法。
  43. 【請求項43】 前記キャリア同期補助信号の期間にお
    ける位相同期の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の期間における位相同期の状態を検出するステ
    ップと、 前記キャリア同期補助信号期間の位相同期状態と前記T
    MCC信号期間の位相同期状態とから擬似同期か否かを
    判定するステップと、 前記判定するステップにおける判断の結果、疑似同期で
    ある場合は、位相補正動作を初期化するステップとをさ
    らに備える、請求項40に記載の復調方法。
  44. 【請求項44】 前記キャリア同期補助信号の期間にお
    ける位相同期の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 前記キャリア同期補助信号期間の位相同期状態と前記T
    MCC信号期間の誤り訂正状態とから擬似同期か否かを
    判定するステップと、 前記判定するステップにおける判断の結果、疑似同期で
    ある場合は、位相補正動作を行わせる周波数を段階的に
    変化させるステップとをさらに備える、請求項40に記
    載の復調方法。
  45. 【請求項45】 前記キャリア同期補助信号の期間にお
    ける位相同期の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の期間における位相同期の状態を検出するステ
    ップと、 前記キャリア同期補助信号期間の位相同期状態と前記T
    MCC信号期間の位相同期状態とから擬似同期か否かを
    判定するステップと、 前記判定するステップにおける判断の結果、疑似同期で
    ある場合は、位相補正動作を行わせる周波数を段階的に
    変化させるステップとをさらに備える、請求項40に記
    載の復調方法。
  46. 【請求項46】 周波数引き込み状態を検出して、擬似
    同期が発生する周波数か否かを判定するステップと、 前記判定するステップにおける判断の結果、疑似同期が
    発生しない周波数である場合は、位相補正動作を初期化
    するステップとをさらに備える、請求項44に記載の復
    調方法。
  47. 【請求項47】 周波数引き込み状態を検出して、擬似
    同期が発生する周波数か否かを判定するステップと、 前記判定するステップにおける判断の結果、疑似同期が
    発生しない周波数である場合は、位相補正動作を初期化
    するステップとをさらに備える、請求項45に記載の復
    調方法。
  48. 【請求項48】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 位相同期があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/
    Nが高い場合、前記同期信号期間では前記最小位相変調
    による位相誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期
    信号期間以外では前記通信フレーム内において位相数が
    最も多い位相変調による位相誤差を検出した後、前記通
    信フレームの全期間で位相補正動作を行うステップとを
    さらに備える、請求項40に記載の復調方法。
  49. 【請求項49】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調が施
    された期間以外の期間において対応する位相変調による
    位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが
    低い場合は、前記同期信号期間および前記最小位相変調
    が施された期間において前記最小位相変調による位相誤
    差を検出した後、位相補正動作を行うステップとをさら
    に備える、請求項40に記載の復調方法。
  50. 【請求項50】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調(以
    下、最大位相変調という)が施された期間以外の期間に
    おいて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該
    第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、前記同期信
    号期間および前記最小位相変調が施された期間において
    前記最小位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、前記第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記同期信号期間では前記最小位相変調による位相
    誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期信号期間以
    外では前記通信フレーム内における前記最大位相変調に
    よる位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステッ
    プとをさらに備える、請求項40に記載の復調方法。
  51. 【請求項51】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 位相同期があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/
    Nが高い場合、前記同期信号期間では前記最小位相変調
    による位相誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期
    信号期間以外では前記通信フレーム内において位相数が
    最も多い位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップとをさらに備える、請求項40に
    記載の復調方法。
  52. 【請求項52】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調が施
    された期間以外の期間において対応する位相変調による
    位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが
    低い場合は、前記同期信号期間および前記最小位相変調
    が施された期間において前記最小位相変調による位相誤
    差を検出した後、位相補正動作を行うステップとをさら
    に備える、請求項40に記載の復調方法。
  53. 【請求項53】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調(以
    下、最大位相変調という)が施された期間以外の期間に
    おいて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該
    第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、前記同期信
    号期間および前記最小位相変調が施された期間において
    前記最小位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、前記第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記同期信号期間では前記最小位相変調による位相
    誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期信号期間以
    外では前記通信フレーム内における前記最大位相変調に
    よる位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステッ
    プとをさらに備える、請求項40に記載の復調方法。
  54. 【請求項54】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 位相同期があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/
    Nが高い場合、前記同期信号期間では前記最小位相変調
    による位相誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期
    信号期間以外では前記通信フレーム内において位相数が
    最も多い位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップとをさらに備える、請求項41〜
    47のいずれかに記載の復調方法。
  55. 【請求項55】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調が施
    された期間以外の期間において対応する位相変調による
    位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが
    低い場合は、前記同期信号期間および前記最小位相変調
    が施された期間において前記最小位相変調による位相誤
    差を検出した後、位相補正動作を行うステップとをさら
    に備える、請求項41,43,45または47のいずれ
    かに記載の復調方法。
  56. 【請求項56】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調が施
    された期間以外の期間において対応する位相変調による
    位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが
    低い場合は、前記同期信号期間および前記最小位相変調
    が施された期間において前記最小位相変調による位相誤
    差を検出した後、位相補正動作を行うステップとをさら
    に備える、請求項42,44または46のいずれかに記
    載の復調方法。
  57. 【請求項57】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調(以
    下、最大位相変調という)が施された期間以外の期間に
    おいて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該
    第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、前記同期信
    号期間および前記最小位相変調が施された期間において
    前記最小位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、前記第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記同期信号期間では前記最小位相変調による位相
    誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期信号期間以
    外では前記通信フレーム内における前記最大位相変調に
    よる位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステッ
    プとをさらに備える、請求項41,43,45または4
    7のいずれかに記載の復調方法。
  58. 【請求項58】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 受信信号のC/N(搬送波電力/雑音電力)の状態を検
    出するステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調(以
    下、最大位相変調という)が施された期間以外の期間に
    おいて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該
    第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、前記同期信
    号期間および前記最小位相変調が施された期間において
    前記最小位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、前記第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記同期信号期間では前記最小位相変調による位相
    誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期信号期間以
    外では前記通信フレーム内における前記最大位相変調に
    よる位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステッ
    プとをさらに備える、請求項42,44または46のい
    ずれかに記載の復調方法。
  59. 【請求項59】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 位相同期があり、かつ、予め定めたしきい値に対しC/
    Nが高い場合、前記同期信号期間では前記最小位相変調
    による位相誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期
    信号期間以外では前記通信フレーム内において位相数が
    最も多い位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップとをさらに備える、請求項41〜
    47のいずれかに記載の復調方法。
  60. 【請求項60】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調が施
    された期間以外の期間において対応する位相変調による
    位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが
    低い場合は、前記同期信号期間および前記最小位相変調
    が施された期間において前記最小位相変調による位相誤
    差を検出した後、位相補正動作を行うステップとをさら
    に備える、請求項41,43,45または47のいずれ
    かに記載の復調方法。
  61. 【請求項61】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調が施
    された期間以外の期間において対応する位相変調による
    位相誤差を検出し、当該第2のしきい値に対しC/Nが
    低い場合は、前記同期信号期間および前記最小位相変調
    が施された期間において前記最小位相変調による位相誤
    差を検出した後、位相補正動作を行うステップとをさら
    に備える、請求項42,44または46のいずれかに記
    載の復調方法。
  62. 【請求項62】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正処理の訂正状態を検出するステップ
    と、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調(以
    下、最大位相変調という)が施された期間以外の期間に
    おいて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該
    第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、前記同期信
    号期間および前記最小位相変調が施された期間において
    前記最小位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、前記第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記同期信号期間では前記最小位相変調による位相
    誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期信号期間以
    外では前記通信フレーム内における前記最大位相変調に
    よる位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステッ
    プとをさらに備える、請求項41,43,45または4
    7のいずれかに記載の復調方法。
  63. 【請求項63】 位相同期の状態を検出するステップ
    と、 前記フレーム同期信号に含まれる伝送制御信号(TMC
    C信号)の誤り訂正前のビット誤り率を測定し、当該ビ
    ット誤り率に基づいてC/N(搬送波電力/雑音電力)
    の状態を検出するステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了した場合であっ
    て、予め定めた第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記通信フレームの全期間において対応する位相変
    調による位相誤差を検出し、当該第1のしきい値と予め
    定めた第2のしきい値との間のC/Nである場合、前記
    通信フレーム内において位相数が最も多い位相変調(以
    下、最大位相変調という)が施された期間以外の期間に
    おいて対応する位相変調による位相誤差を検出し、当該
    第2のしきい値に対しC/Nが低い場合は、前記同期信
    号期間および前記最小位相変調が施された期間において
    前記最小位相変調による位相誤差を検出した後、位相補
    正動作を行うステップと、 位相同期があり、かつ、誤り訂正が完了していない場合
    であって、前記第1のしきい値に対しC/Nが高い場
    合、前記同期信号期間では前記最小位相変調による位相
    誤差を検出し、前記通信フレームの前記同期信号期間以
    外では前記通信フレーム内における前記最大位相変調に
    よる位相誤差を検出した後、位相補正動作を行うステッ
    プとをさらに備える、請求項42,44または46のい
    ずれかに記載の復調方法。
  64. 【請求項64】 前記キャリア同期補助信号が、前記通
    信フレーム内の時分割多重される位置に対して次のパケ
    ットとなる変調信号に施されている位相変調を識別する
    情報を重畳している場合、 前記情報に基づいて前記最小位相変調が施されている信
    号の期間を検出し、当該最小位相変調期間を与える信号
    を前記タイミング信号を生成するステップへ出力し、前
    記タイミング信号を生成するステップは、前記同期信号
    期間に加え、前記最小位相変調期間を与えるタイミング
    信号を生成することを特徴とする、請求項40〜63の
    いずれかに記載の復調方法。
  65. 【請求項65】 前記周波数を段階的に変化させるステ
    ップは、疑似同期が発生する周波数をfg[Hz]とし
    た場合、(−1)n-1 ×n×fg[Hz](n=1,
    2,…)に基づいて位相補正動作を行う周波数を段階的
    にずらすことを特徴とする、請求項44〜47のいずれ
    かに記載の復調方法。
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