JPH11224901A - 複数電源混在回路、そのレイアウト方法、及びそのレイアウトプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体 - Google Patents

複数電源混在回路、そのレイアウト方法、及びそのレイアウトプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体

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JPH11224901A
JPH11224901A JP10024742A JP2474298A JPH11224901A JP H11224901 A JPH11224901 A JP H11224901A JP 10024742 A JP10024742 A JP 10024742A JP 2474298 A JP2474298 A JP 2474298A JP H11224901 A JPH11224901 A JP H11224901A
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cells
cell
power
voltage
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Takashi Ishikawa
貴史 石川
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Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 複数電源併用に伴うセル配置の自由度の低下
を回避してレイアウト上のオーバーヘッドを低く抑える
とともに、配線の延長に伴う駆動遅延を回避する。 【解決手段】 レイアウト構造10は、高電圧電源VD
DHをセル7に供給する第1の電源線H1と、低電圧電
源VDDLをセル8に供給する第2の電源線L1と、第
1と第2の電源線とのほぼ中央に配置されてセルをアー
スする第3の電源線S1とを備え、各セルに第3の電源
線S1を接続するとともに、各セルを第3の電源線を基
準に反転させることによって第1の電源線H1または第
2の電源線L1を択一的に接続してなるものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数のセルを連続
して配置してなる回路に複数の電源電圧を接続してなる
複数電源混在回路、そのレイアウト方法及びそのレイア
ウトプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な
記録媒体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】CMOS回路の消費電力を低減化するた
めに、例えば2種類の電源電圧(高電圧電源VDDH、
低電圧電源VDDL)を併用する複数電源混在回路が提
案されている(特願平8−97070号)。従来の複数
電源混在回路としては、各ロウに駆動電圧に応じてセル
を分配して配置し、ロウ毎に各電源電圧を割り振る方式
が提案されている(特願平8−282454号及び特願
平8−351611号)。
【0003】図7は、従来のレイアウト方式を示す図で
ある。このレイアウト方式では、ドレイン電圧として高
い電圧を必要とするVDDHセルHS(1、2、3…
…)をVDDHロウHR(1、2、3……)に分配して
配置し、VDDHセルHSよりも低い電圧で駆動するV
DDLセルLS(1、2、3……)をVDDLロウLR
(1、2……)に分配して配置し、これらのロウに配置
された各セルの要する駆動電圧に応じた電圧電源を主幹
電源線1〜3に接続された電源線51〜53を介して供
給するものである。
【0004】そして、この従来の方式においては、グラ
ンド用の電源線51を、各ロウのセルに供給するために
すべてのロウに少なくとも1本接続し、高電圧電源VD
DH又は低電圧電源VDDLのいずれかを、各ロウに配
置されたセルが要する駆動電圧に応じてそれぞれ接続す
る。
【0005】この方式によれば、各ロウを駆動電圧毎に
分離しているため、セルのレイアウトは単一電源回路と
基本的に同じとなり、単一電源回路と同様のセル・ライ
ブラリを利用できるという利点がある。
【0006】しかし、この従来の方式では、駆動電圧が
異なるセル同士を接続しなければならない場合には、異
なるロウ間に配線V1、V2、V3…を配線する必要が
ある。
【0007】図8は、図7中に示された従来のレベル・
コンバータ56を拡大して示す図である。従来の方式に
おいては、入力信号のVDDL振幅を、VDDH振幅に
増幅して出力するためにレベル・コンバータ56が必要
となる。このレベル・コンバータとは、低電圧電源にお
けるVDDL振幅の入力信号を、高電圧電源におけるV
DDH振幅に増幅して出力するセルである。
【0008】そして、レベル・コンバータ56は、一つ
のセル内においてVDDH電源及びVDDL電源の両方
が必要となるものであるが、従来の複数電源混在回路で
は、各ロウ内でVDDH電源線もしくはVDDL電源線
のいずれか一方のみしか接続できないため、例えば、レ
ベル・コンバータ56をVDDH電源が供給されるロウ
HR1、HR2に配置し、VDDL電源が供給されるロ
ウLR1、LR2に配置されたクリップ・セル54から
配線55を通じてVDDL電源を供給する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の方式では、セルへ供給する電源電圧をロウ単位
で設定しなければならないことから、レイアウトの自由
度が低くなるという問題があった。
【0010】即ち、図9(a)に観念的に図示するよう
に、従来の単一電源回路では、同一のロウ内或いは隣接
するロウ間において、互いに近くに配置できたセルA・
B若しくはC・Dを、複数電源混在回路では、同図
(b)に示すように、そのセルを駆動する電源電圧に応
じたロウに配置する必要があるため、隣接して配置すべ
きセルを離れた位置に配置せざるを得ない状況が発生
し、レイアウトの際の制約が増大して設計上の自由度が
低下することという問題があった。
【0011】また、セルを離れた位置に置かなければな
らないことから、図7に示すような、ロウ間においてセ
ル同士を接続する配線V1、V2、V3……が増える傾
向にあり、この配線のためのスペースを確保しなければ
ならずその分のチップ面積が増大するとともに、配線が
延長されることから動作遅延が生じるという問題があっ
た。
【0012】さらに、従来方式におけるレベル・コンバ
ータのセル内パターンでは、上述したように、クリップ
・セル54から配線55を介して供給する必要があるた
め、クリップ・セル54及び配線55分の面積が増大し
て、やはりレイアウト上のオーバーヘッド及び動作遅延
が生じるという問題があった。
【0013】また、この方式のレベル・コンバータで
は、入力信号の反転信号を生成する部分にはVDDL電
源を供給しているにも拘わらず、反転信号を生成する部
分も他と同様に、VDDHとVSSの電源線の間、即ち
VDDHのウェル内に作り込まれているため、動作速度
が遅延するという欠点があった。
【0014】これに対して、上記方式の改良型として、
図10に示すような、ロウ内を左右に2つ分割して、こ
れら各々に異なる電源電圧を設定する方式が提案されて
いる(特願平8−308101号)。
【0015】詳述すると、VSS、VDDL、VDDH
の主幹電源線を一組として一対平行に配線し、これらの
間にロウを配設し、近接して配置すべきセルであって異
なる電源電圧で駆動するもの(VDDLセルLS(1〜
4)、VDDHセルHS(5〜8)を配置されるロウ2
01のウェルをその中央で分割する。
【0016】なお、このロウを分割する方式では、分割
されたロウ201の左右それぞれ配設されたセルLSと
HSとを相互に接続する場合は、ロウ201の外方に配
線された配線202を用いる。
【0017】この方式によれば、上述した方式に比べ、
異なる電源電圧のセルを同一のロウに配置することがで
き、セルの配置の自由度をある程度高くすることができ
る。
【0018】ところが、この方式では、主幹電源線間に
おいて一つのロウにつき1箇所のみ分割が可能であるこ
とから、その分割箇所が主幹電源線の本数に制限される
こととなり、セルの配置の自由度を十分に向上させるこ
とができなかった。
【0019】また、異なる電源ではロウを左右に分割す
るためにこれのウェルを分離する必要があるので、ロウ
内での電源の境界には、ウェル分離のための隙間が必要
となり、この隙間分の面積が無駄になり、レイアウト上
のオーバーヘッドが生じるという問題があった。
【0020】さらに、この方式では、ロウに垂直な配線
を減らせる反面、分割されたロウ間を配線202により
相互に接続するための、ロウと平行な配線が増える傾向
があり、これに伴う駆動遅延、及び面積の増大が問題と
なっていた。
【0021】そこで、本発明は上記事情に鑑みて成され
たものであり、その目的は、複数電源併用に伴うセル配
置の自由度の低下を回避してレイアウト上のオーバーヘ
ッドを低く抑えるとともに、配線の延長に伴う駆動遅延
を回避できる複数電源混在回路、そのレイアウト方法及
びそのレイアウトプログラム記録したコンピュータ読み
とり可能な記録媒体を提案するものである。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本願請求項1に係る発明は、複数のセルを連続して
配置してなる回路に複数の電源電圧を供給する複数電源
混在回路であって、第1の電源電圧をセルに供給する1
本以上の第1の電源線と、前記第1の電源電圧とは異な
る第2の電源電圧をセルに供給する1本以上の第2の電
源線と、第1と第2の電源線との間に配置されて前記複
数のセルをアースする1本以上の第3の電源線とを備
え、前記各セルに第3の電源線を接続するとともに、該
各セルに前記第1の電源線または第2の電源線を択一的
に接続してなるものである。
【0023】この請求項1に係る発明によれば、第1と
第2の電源線の中央にアース用の第3の電源線を配置し
てこれに各セルを接続するとともに、第1または第2の
電源線を択一的に接続することにより、異なる電源電圧
を要するセルについて第3の電源線を共有することがで
きるため、電源電圧用の配線を省略することができ、そ
の分のチップ面積を縮小してレイアウト上のオーバーヘ
ッドを軽減することができる。
【0024】また、本願請求項2に係る発明は、請求項
1に記載の複数電源混在回路において、前記第1乃至第
3の電源線が平行に且つ等間隔に配置されるとともに、
前記各セルに前記第1の電源線又は第2の電源線を択一
的に接続するための所定のセルが第3の電源線を基準に
適宜反転させて配置されたものである。
【0025】なお、ここでいう「反転」には、セルを第
3の電源線上の一点を中心として点対称となるように1
80度回転させること、或いはセルを第3の電源線を中
心に線対称となるように180度回転させること等が含
まれる。
【0026】この請求項2に係る発明によれば、各セル
に第1の電源線または第2の電源線を容易に択一的に接
続することができるとともに、セルを第3の電源線を基
準に反転させるという構造によって、従来の単一電源回
路のセルパターンを利用して、複数電源混在回路を容易
に設計することができる。
【0027】本願請求項3に係る発明は、請求項1又は
2に記載の複数電源混在回路において、前記第1の電源
線と、前記第2の電源線と、前記第3の電源線とが、第
1、第3、第2、第3の順番で等間隔に繰り返し配線さ
れてなるものである。
【0028】この請求項3に係る発明によれば、第1ま
たは第2の電源線を択一的に接続する際、セルを配置す
る自由度を増大させることができ、レイアウトの設計を
容易にすることができる。
【0029】本願請求項4に係る発明は、複数のセルを
連続して配置してなる回路に複数の電源電圧を供給する
複数電源混在回路のレイアウト方法であって、第1の第
1、第3、第2、第3電源電圧をセルに供給する1本以
上の第1の電源線と、前記第1の電源電圧とは異なる第
2の電源電圧をセルに供給する1本以上の第2の電源線
を配線し、これら第1と第2の電源線とのほぼ中央に、
前記複数のセルをアースする1本以上の第3の電源線を
配線するステップと、前記複数のセルすべてに第1の電
源電圧を供給するものとして第1の電源線と第3の電源
線との間に配置して、各セルについて要する電圧を算出
するステップと、基準となる駆動電圧の範囲を定め、前
記算出結果から該範囲に含まれる駆動電圧を要するセル
を選定するステップと、この選定されたセルを前記第3
の電源線を基準に反転させて、該セルを前記第2の電源
線と前記第3の電源線との間に配置するとともに、該複
数電源混在回路全体の配置を決定するステップとを含む
ものである。
【0030】この請求項4に係る発明によれば、第1と
第2の電源線のほぼ中央に第3の電源線を配線し、一
旦、単一電源回路として第1の電源線と第3の電源線と
の間にセルを配置して必要な電圧を算出した後、所定の
セルを選定してこれを複数電源混在回路として配置し直
すものであるため、従来の単一電源回路用のセルライブ
ラリを利用して、容易に複数電圧混在回路のレイアウト
を設計することができる。
【0031】本願請求項5に係る発明は、複数のセルを
連続して配置してなる回路に複数の電源電圧を供給する
複数電源混在回路のレイアウトプログラムを記録したコ
ンピュータ読みとり可能な記録媒体であって、第1の電
源電圧をセルに供給する1本以上の第1の電源線と、前
記第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧をセルに供
給する1本以上の第2の電源線を配線し、これら第1と
第2の電源線とのほぼ中央に、前記複数のセルをアース
する1本以上の第3の電源線を配線するステップと、前
記複数のセルすべてに第1の電源電圧を供給するものと
して第1の電源線と第3の電源線との間に配置して各セ
ルについて要する電圧を算出するステップと、基準とな
る駆動電圧の範囲を定め、前記算出結果から該範囲に含
まれる駆動電圧を要するセルを選定するステップと、こ
の選定されたセルを前記第3の電源線を基準に反転させ
て、該セルを前記第2の電源線と前記第3の電源線との
間に配置するとともに、該複数電源混在回路全体の配置
を決定するステップとを含むものである。
【0032】この請求項5に係る発明によれば、従来の
単一電源回路として配置したセルを所定の基準により選
定し、これを第3の電源線を基準に反転させることによ
り、複数電源混在回路として設計するという有用なレイ
アウトプログラムを記録媒体に記録するものであるた
め、かかるプログラムの保存、運搬、実行等を容易なも
のとし、複数電源混在回路のレイアウト設計を簡便且つ
迅速なものとすることができる。
【0033】
【発明の実施の形態】第1の実施形態 図1は、本発明の複数電源混在回路の一実施形態を表し
た図である。同図において、複数電源混在回路10は、
連続して配置される複数のセル7及び8に複数の電源電
圧を接続してなるものである。なお、本実施形態におい
ては、複数電源電圧は第1及び第2の2種類からなり、
第1の電源電圧は、第2の電源電圧よりも高く設定され
ており、また、セル7はセル8よりも高い電圧で駆動す
るものである。
【0034】かかる複数電源混在回路10は、第1の電
源電圧を各ロウのセル7に供給する第1の電源線H1〜
H4と、第2の電源電圧を各ロウのセルに供給する第2
の電源線L1〜L4と、これらの第1と第2の電源線と
のほぼ中央に配置されてセル7、8をアースする第3の
電源線S1〜S4とを有している。すべてのセル7、8
には第3の電源線S1〜S4が接続されているととも
に、各セル7、8には、第1の電源線H1〜H4または
第2の電源線L1〜L4が択一的に接続されている。
【0035】詳しくは、第1の電源電圧(VDDH)は
主幹電源線1を介して、これに直交するように配線され
た第1の電源線H1〜H4より各ロウに配置されたセル
7に供給され、また、第2の電源電圧(VDDL)は主
幹電源線2を介して、これに直交するように配線された
第2の電源線L1〜L4より各ロウに配置されたセル8
に供給される。さらに、各セルのアースは主幹電源線3
に接続された電源線S1〜S4により行われる。
【0036】なお、これらの各電源線(H、L、S)は
チップの構造に応じて自由な態様で配線することができ
るが、特に本実施形態においては、これらの各電源線
は、各ロウ41〜44毎にそれぞれ一本ずつ、平行に且
つ等間隔に配線されている。
【0037】図2は、複数電源混在回路10に配設され
る上記セル7(8)のセル内パターンの一例である。な
お、同図に示すパターンは2入力NANDゲートの例で
ある。また、このセル7(8)は周知の半導体集積回路
のセルと同様に複数層を積層することにより構成され、
ドレイン用のVDD配線71とソース用のVSS配線7
2を有するものであり、従来の単一電源用のセルと同様
のものである。
【0038】すなわち、本実施形態では、図2に示すよ
うなセルを、第1の電源線H1〜H4及び第3の電源線
S1〜S4を跨る位置に配置することにより、セル内の
VDD配線71に第1の電源電圧であるVDDH電源を
供給し、高い電圧で駆動するVDDHセル7として使用
するとともに、これを反転させたパターンを、図1の第
2の電源線L1〜L4及び第3の電源線S1〜S4を跨
る位置に配置することにより、セル内のVDD配線71
に第2の電源電圧であるVDDL電源を供給し、低い電
圧で駆動するVDDLセル8として使用することができ
る。
【0039】このセルの反転の態様としては図3に示す
ものがある。すなわち、図3(a)に示すように、セル
を第3の電源線上の一点Pを中心として点対称となるよ
うに180度回転させること、或いは図3(b)に示す
ように、セルを第3の電源線S1〜S4を中心に線対称
となるように180度回転させること等が含まれる他、
図3(c)に示すように、セルを構成する各層7a〜7
dを、これらの上下の順が変わらないように、各々第3
の電源線S1〜S4を基準に線対称的に反転させて各層
8a〜8dとすること等がある。
【0040】なお、このセルの反転は、セルの配置の際
に行う他、予め反転させたパターンをVDDL用に作成
しておくこともできる。
【0041】図4は、本実施形態で用いるレベル・コン
バータ9のセル内パターンの一例を示すものである。こ
のレベル・コンバータ9は、第2の電源電圧におけるV
DDL振幅の入力信号を、第1の電源電圧におけるVD
DH振幅に増幅して出力するセルであり、セル内部では
第1電源電圧であるVDDH及び第2の電源電圧である
VDDLの両方の電源を必要とする。そして、本実施形
態におけるレベル・コンバータ9は、各ロウの電源線H
1〜H4、S1〜S4及びL1〜L4に跨るように配置
される。
【0042】このような第1の実施形態によれば、以下
のような作用効果を期待することができる。
【0043】すなわち、各ロウ毎において、高電圧電源
及び低電圧電源の2種類の電源電圧を要するセルについ
てグランド用の電源線S1〜S4を共有することができ
るため、電源電圧用の配線を省略することができ、その
分のチップ面積を縮小してレイアウト上のオーバーヘッ
ドを軽減することができる。
【0044】また、本実施形態では、第1乃至第3の電
源線H、S、Lを平行に且つ等間隔に配置するととも
に、セルを第3の電源線S1〜S4を基準に適宜反転さ
せるため、各ロウに異なる駆動電源のセル即ちVDDH
セル、VDDLセル、レベル・コンバータのいずれも配
置することが可能であり、配線の自由度が高い。その結
果、従来の単一電源回路のセルパターンを利用して、複
数電源混在回路を容易に設計することができる。
【0045】なお、このセルの反転を、セルを構成する
各層をこれらの上下の順が変わらないように、各々前記
第3の電源線を基準に線対称的に反転させるようにすれ
ば、各層のセルパターンを設計し直す必要がなく、従来
のセルパターンを利用して容易に複数電源混在回路のレ
イアウト設計をすることができる。
【0046】また、本実施形態では、図4のようなレベ
ル・コンバータを、VDDH、VSS、VDDLの電源
線すなわちH1〜H4、S1〜S4及びL1〜L4を跨
る位置に配置することにより、セル内に第1の電源電圧
であるVDDH及び第2の電源電圧であるVDDL電源
を供給することが可能である。従って、従来のように他
の電圧を導入するためのクリップ・セルや配線が不要と
なり、その分のチップ面積を縮小することができるとと
もに、動作遅延を低減することができる。
【0047】さらに、入力信号の反転を生成する部分
が、VDDLとVSSの電源線の間、即ちVDDLのウ
ェル内にあるため、レベル・コンバータ内部で本来VD
DLのウェル内に作り込むべき部分は、VDDLウェル
内に作り込むことが可能なため、レベル・コンバータの
遅延時間は従来方式に比べて短くなる。
【0048】図5は、本発明に係る複数電源混在回路の
レイアウト方法の一実施形態を表すフローチャートであ
る。この方法によれば、上述した実施形態における複数
電源混在回路10(図1)のレイアウト設計を容易に行
うことができる。
【0049】先ず第1のステップとして、VDDH、V
DDL、VSSの電源線すなわち第1ないし第3の電源
線(図1におけるH1〜H4、L1〜L4、S1〜S
4)を配線する(図5中S101)。具体的には、第1
の電源線H1〜H4と、第2の電源線L1〜L4を配線
し、これらのほぼ中央に、第3の電源線S1〜S4を配
線するとともに、これらの電源線を平行に且つ等間隔に
配置する。
【0050】第2のステップとして、セルすべてに第1
の電源電圧VDDHを供給するものとして、第1の電源
線H1〜H4と第3の電源線S1〜S4との間に配置す
る(S102)とともに、単一電源として各セルについ
て要する電圧を算出する(S103)。
【0051】第3のステップとして、基準となる電圧の
範囲を定めるとともに(S104)、第2のステップに
よる算出結果から範囲に含まれる電圧を要するセルを選
定する(S105)。本実施形態では、一定の電圧を決
定し、これよりも低い駆動電圧を要するセルを選定す
る。また、このとき該当するセルがない場合は、S10
4に戻って、基準電圧を変えてセルの選定をし直す(S
106)。
【0052】なお、第2のステップにおいてセルすべて
にVDDL電源電圧を供給するものとした場合は、一定
の電圧よりも高い駆動電圧を要するセルを選定すること
となる。
【0053】第4のステップとして、第3のステップで
選定されたセルを第3の電源線を基準に反転させて、セ
ルを第2の電源線と第3の電源線との間に配置する(S
107)とともに、回路全体の配置を決定する(S10
8)。このとき、選定されたセルの反転は、第3の電源
線上の一点を中心として点対称となるように180度回
転させること、或いはセルを第3の電源線を中心に線対
称となるように180度回転させること等が含まれる
他、セルを構成する各層を、これらの上下の順が変わら
ないように、第3の電源線を基準に線対称に反転させて
配置するものとすることもできる。
【0054】このようなレイアウト方法によれば、従来
の単一電源回路用のセルライブラリを利用して、容易に
複数電圧混在回路のレイアウトを設計することができ
る。
【0055】なお、上記各ステップからなるレイアウト
方法は、所定のコンピュータプログラム言語によって表
現したレイアウトプログラムとして、例えばメモリ装
置、磁気ディスク装置、光ディスク装置等のコンピュー
タ読みとり可能な記録媒体に記録することができる。
【0056】このように記録媒体に記録されたレイアウ
トプログラムによれば、このプログラムの保存、運搬等
を容易なものとするとともに、プログラムを実行してコ
ンピュータを制御することにより複数電源混在回路のレ
イアウト方法を簡便且つ迅速に実現することができる。
【0057】第2の実施形態図6は、本発明の複数電源
混在回路の別の一実施形態を示した図である。本実施形
態の複数電源混在回路20では、第1の電源線H1〜H
4と、第2の電源線L1〜L4と、第3の電源線S1〜
S4とが、例えば、H1、S1、L1、S11というよ
うに、第1、第3、第2、第3の順番で等間隔に繰り返
し配線されてなる。
【0058】この場合において、セル内パターンは、前
述した実施形態で説明したものが使用できる。ただし、
本実施形態では、VDDHセルをVDDH電源線及びV
SS電源線を跨る位置に配置する際に、セルパターンを
180度回転或いは上下反転させることにより、VDD
H電源線の両側を走るVSS電源線のうち、いずれも使
用可能である。さらに、レベル・コンバータについて
も、セル・パターンを180度回転或いは上下反転させ
ることにより、VDDH、VSS、VDDLの順で電源
線が並ぶ位置にも、VDDL、VSS、VDDHの順で
電源線が並ぶ位置にも配線可能である。このように本実
施形態では、前述の実施形態に比べて配置の自由度が高
くなるため、より多くのセルが配置可能となる。
【0059】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の複数電源
混在回路、そのレイアウト方法及びそのレイアウトプロ
グラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録媒体
によれば、複数電源併用に伴うセル配置の自由度の低減
を防止することにより、レイアウト上のオーバーヘッド
を低く抑えることができる。
【0060】また、セル配置の自由度を増すことによっ
て、配線が延長されるのを低減することができ、その結
果チップ面積の縮小化及び駆動遅延の回避を実現するこ
とができる。
【0061】さらには、従来の単一電源回路で蓄積され
たセル・パターンのライブラリを有効に活用することが
可能となり、複数電源混在回路のレイアウト設計を容易
且つ迅速に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1若しくは第2の実施形態に係る複
数電源混在回路のレイアウト構造を示す図である。
【図2】第1若しくは第2の実施形態に用いるセルを示
す図である。
【図3】第1の実施形態におけるセルの反転の形態を例
示する図である。
【図4】第1及び第2の実施形態で用いられるレベル・
コンバータを示す図である。
【図5】第1の実施形態に係る複数電源混在回路のレイ
アウト方法を示すフローチャートである。
【図6】本発明の第2の実施形態に係る複数電源混在回
路のレイアウト構造を示す図である。
【図7】従来の複数電源混在回路のレイアウト構造を示
す図である。
【図8】従来の複数電源混在回路のレイアウト構造で用
いられるレベル・コンバータを示す図である。
【図9】従来の複数電源混在回路のレイアウト構造にお
ける問題点を模式的に表した図である。
【図10】従来の複数電源混在回路の他のレイアウト構
造を示す図である。
【符号の説明】
1 主幹電源線(VDDH) 2 主幹電源線(VDDL) 3 主幹電源線(VSS) 41,42,43,44 ロウ 7 VDDHセル 8 VDDLセル 9 レベル・コンバータ 10,20 レイアウト構造 H1〜H4 VDDH電源線(第1の電源線) L1〜L4 VDDL電源線(第2の電源線) S1〜S5 VSS電源線 (第3の電源線) VDDH 高電圧電源 VDDL 低電圧電源 VSS グランド電源

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数のセルを連続して配置してなる回路に
    複数の電源電圧を供給する複数電源混在回路であって、 第1の電源電圧をセルに供給する1本以上の第1の電源
    線と、 前記第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧をセルに
    供給する1本以上の第2の電源線と、 第1と第2の電源線との間に配置されて前記複数のセル
    をアースする1本以上の第3の電源線とを備え、 前記各セルに第3の電源線を接続するとともに、該各セ
    ルに前記第1の電源線または第2の電源線を択一的に接
    続してなることを特徴とする複数電源混在回路。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の複数電源混在回路におい
    て、前記第1乃至第3の電源線が平行に且つ等間隔に配
    置されるとともに、前記各セルに前記第1の電源線又は
    第2の電源線を択一的に接続するための所定のセルが該
    第3の電源線を基準に適宜反転させて配置されたことを
    特徴とする複数電源混在回路。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の複数電源混在回路
    において、前記第1の電源線と、前記第2の電源線と、
    前記第3の電源線とが、第1、第3、第2、第3の順番
    で等間隔に繰り返し配線されてなることを特徴とする複
    数電源混在回路。
  4. 【請求項4】複数のセルを連続して配置してなる回路に
    複数の電源電圧を供給する複数電源混在回路のレイアウ
    ト方法であって、 第1の電源電圧をセルに供給する1本以上の第1の電源
    線と、前記第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧を
    セルに供給する1本以上の第2の電源線を配線し、これ
    ら第1と第2の電源線とのほぼ中央に、前記複数のセル
    をアースする1本以上の第3の電源線を配線するステッ
    プと、 前記複数のセルすべてに第1の電源電圧を供給するもの
    として第1の電源線と第3の電源線との間に配置して、
    各セルについて要する電圧を算出するステップと、 基準となる駆動電圧の範囲を定め、前記算出結果から該
    範囲に含まれる駆動電圧を要するセルを選定するステッ
    プと、 この選定されたセルを前記第3の電源線を基準に反転さ
    せて、該セルを前記第2の電源線と前記第3の電源線と
    の間に配置するとともに、該複数電源混在回路全体の配
    置を決定するステップと、 を含むことを特徴とする複数電源混在回路のレイアウト
    方法。
  5. 【請求項5】複数のセルを連続して配置してなる回路に
    複数の電源電圧を供給する複数電源混在回路のレイアウ
    トプログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記
    録媒体であって、 第1の電源電圧をセルに供給する1本以上の第1の電源
    線と、前記第1の電源電圧とは異なる第2の電源電圧を
    セルに供給する1本以上の第2の電源線を配線し、これ
    ら第1と第2の電源線とのほぼ中央に、前記複数のセル
    をアースする1本以上の第3の電源線を配線するステッ
    プと、 前記複数のセルすべてに第1の電源電圧を供給するもの
    として第1の電源線と第3の電源線との間に配置して各
    セルについて要する電圧を算出するステップと、 基準となる駆動電圧の範囲を定め、前記算出結果から該
    範囲に含まれる駆動電圧を要するセルを選定するステッ
    プと、 この選定されたセルを前記第3の電源線を基準に反転さ
    せて、該セルを前記第2の電源線と前記第3の電源線と
    の間に配置するとともに、該複数電源混在回路全体の配
    置を決定するステップと、 を含むことを特徴とする複数電源混在回路のレイアウト
    プログラムを記録したコンピュータ読みとり可能な記録
    媒体。
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