JPH11223515A - パターン座標測定装置および測定方法 - Google Patents

パターン座標測定装置および測定方法

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JPH11223515A
JPH11223515A JP10036585A JP3658598A JPH11223515A JP H11223515 A JPH11223515 A JP H11223515A JP 10036585 A JP10036585 A JP 10036585A JP 3658598 A JP3658598 A JP 3658598A JP H11223515 A JPH11223515 A JP H11223515A
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JP
Japan
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laser
pattern
laser beam
object surface
light source
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JP10036585A
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Katsuhiro Kato
勝弘 加藤
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 座標測定装置に使用されている対物レンズ等
の光学系を変更することなく、簡単にレーザビームの位
置ずれを低減する事ができ、高精度な座標測定を行うこ
とができるパターン座標測定装置などを提供すること。 【解決手段】 レーザ光源21からのレーザ光束を物体
面23に照射し、該物体面からの反射光もしくは散乱光
を検出して前記物体面上のパターンの座標を測定するパ
ターン座標測定装置において、前記レーザ光源と前記物
体面との間の前記レーザ光束の光軸上に配設された光学
レンズ34と、前記光学レンズにより定まる前記物体面
とほぼ共役な前記レーザ光束の光軸上に配設されたアパ
ーチャ部材PHとを有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基板上に形成され
たパターンなどの座標を高精度に、特に測定再現精度が
2nm(3σ:σは標準偏差)程度で測定するためのパ
ターン座標測定装置および測定方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のパターン座標検出に用いられる光
学系としては、図4に示すような特公平6−41848
号公報に開示された微小線幅測定装置の光学系が知られ
ている。図4に示す微小線幅測定装置20は、直線偏光
のレーザ光束(P偏光のレーザ光束)を発する偏光レー
ザ光源21と、該偏光レーザ光源21からの直線偏光の
レーザ光束を移動ステージ22上に載置されたマスクな
どのパターン(物体面)23上に集光する集光光学系3
0と、該集光光学系30の平行光束中に配置され、細長
いレーザスポット24をパターン23上に形成するため
のスリット板40と、パターン23のエッジからの散乱
光を検出する検出器25と、パターン23からの正反射
光を検出する検出光学系50と、自動焦点検出系60
と、パターン23を観察するための観察光学系70とか
ら構成されている。
【0003】かかる光学系では、レーザ光源からの光束
はビームエキスパンダ34によりレーザビームの光束を
拡大される。そして、拡大されたレーザビームは対物レ
ンズ39によりステージ22上に載置されたパターン2
3上に集光される。
【0004】次に、パターン座標の測定の基本原理を図
5に示す。まず、パターンのエッジ検出を行なうため
に、ステージ22上にマスク(試料)23を載せたまま
ステージをXY方向にそれぞれ走査し、マスクのパター
ンからのエッジ散乱光を散乱光検出用ディテクターDE
Tで検出し、測定データに基づいて線幅を算出する。そ
して、マスクパターンのエッジ位置は、レーザ干渉計I
Fで位置計測され、マスクパターンの中心座標が第一測
定点座標と線幅の1/2の値の和として求められる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】マスクパターン座標の
計測ではできる限り微細なパターンを計測することが求
められる。このため、検出の為の試料面上のレーザビー
ムの径と位置が重要な要素となる。そこで、まずレーザ
ビームを対物レンズで集光した場合のビーム径について
説明する。対物レンズでガウシアン分布したレーザ光を
試料面状で回折限界まで絞り込んだ位置をビームウエス
ト(W)と呼び、次式、 W=2λ/(π・NA)=(4λ・f)/(π・d) (1) で表すことができる。ここで、NA(=d/(2f))
は対物レンズの開口数、λは波長、dは開口の直径、f
は焦点距離をそれぞれ示している。(1)式において、
NA=0.75、f=20mm、d=30mm、λをH
e・Heレーザの波長λ=0.633μmとするとビー
ムウエストW=0.54μmとなる。かかる値は、無収
差光学系の理想的な値であり、対物レンズの収差の影響
で実際上の計測値では0.65μmである。
【0006】次に、座標測定のレーザビームの位置ずれ
を説明する。説明を簡単にするために図4の微小線幅測
定装置の光学系の配置図から偏光レーザ光源21、ミラ
ー31、ビームエキスパンダ34、対物レンズ39、試
料(パターン)23、レーザスポット24のみを取り出
して送光系の光学系の説明する。図6は、かかる送光系
の光学系の配置を示す図である。偏光レーザ光源21は
He‐Neレーザであり、ビーム径は0.63mm、出
射口からのビームの拡がり角は、1.3mrad(ミリ
ラジアン)でありほぼ平行光束を射出する。レーザ光源
から射出されたレーザビームは、ミラー31で方向を換
えた後、ビームエキスパンダ34にてビーム径が拡大さ
れる。ビームエキスパンダ34は、焦点距離がそれぞれ
f1、f2である2枚の正凸レンズ34a、34bで構
成されている。
【0007】レーザ光源21からのレーザビームは、レ
ンズ34aで一度絞り込まれ、該レンズの焦点位置Bで
ビームウエストW0になる。さらに、焦点距離f2の位
置に配置されたレンズ34bを通過後、拡大平行光にな
り対物レンズ39に入射する。拡大された平行光束は対
物レンズ39の焦点位置でビームが絞り込まれ、ビーム
ウエストW1になる。ここでビームウエストW0の位置
BとビームウエストW1の位置Cとは対物レンズ39に
関して共役(結像)関係にある。
【0008】次に、上記光学系において、光源の射出口
でレーザビームが光軸に対して角度θ傾いて出射した場
合の試料面上のビームの位置ずれ量を説明する。図6
中、微小角度θ傾いて出射したレーザビームの光路を破
線で示す。かかる状況において、試料面上のビームの位
置ずれ量ΔXは以下の近似式、 ΔX=f・θ・β で求められる。ここでfは対物レンズの焦点距離、βは
対物レンズの縮小倍率をそれぞれ表している。例えば、
f=20mm、β=1/40とし、試料面上でのビーム
の位置ずれ量をΔX=2nmとすると、許容される光源
の射出口におけるビームの傾きはθ=4μrad(マイ
クロラジアン)となる。通常のHe−Neレーザの射出
角度の規格値は30μrad程度である。したがって、
高精度なパターン座標測定では、通常の規格値よりも厳
しく射出角度の変動を抑える必要がある。
【0009】また一般に、水準の高い、高精度なレーザ
管では以下の(a)、(b)に述べるような改良が行わ
れている (a)高精度なレーザでは、レーザ管の両端に取り付け
られいる二枚のミラーの平行度が温度変動があった場合
でも一定に保たれるようにしている。このようなレーザ
はレーザ管が軸対称に作られているので、温度変動があ
ってもレーザ管全体がまっすぐ伸び縮みすることとな
る。このため、2枚のミラーの平行度に対する温度変化
の影響を極力低減することができる。
【0010】(b)また、高精度なレーザでは、ガス封
止部はガラスに比べて抵熱膨張率の金属を使用してい
る。このため、レーザ管の上部と下部に温度差が生じて
も、ガラス管上の非対称な歪みの発生を低減することが
できる。
【0011】しかし、上述のような改良を加えた高精度
のレーザにおいても、レーザ管に個体差がありレーザビ
ームの位置ずれを除去することは不可能であう。さら
に、上述のレーザ管の上部と下部に発生する温度差の問
題を避けるため、レーザ管を縦置きにした場合でも、図
7のC点で示すようにビームの位置ずれが生じてしまう
ことが判明している。加えて、ビーム射出角度の傾きと
いっても、傾きの支点がレーザ管のどの位置が特定でき
ず、また、ビームの平行位置ずれなのか否かを特定する
ことも困難である。
【0012】したがって、レーザビームの位置ずれをレ
ーザ光源のみの改良等で数ナノメートル程度の微小な範
囲に抑えることは極めて困難であり、高精度な座標測定
を行う場合などは問題である。
【0013】次に、上述したビームの位置ずれが高精度
な座標測定などに及ぼす影響を説明する。図8は、実際
に測定した座標値と線幅値の変動軌跡を示す図である。
測定対象は十字パターンであり、X方向に300回連続
測定した結果を示している。座標と線幅の測定値におい
て、共に変動のギザギザ部は測定精度を示すものであ
り、図示の測定結果から明らかなように、2〜3nmの
幅がある。線幅は300回の測定間に測定値の変動うね
りが無いのに対して、座標値は振幅4nm、周期40分
の間隔で測定値のうねりが観測される。うねりの原因と
してレーザビームの位置変動が挙げられる。例えば、偏
光レーザ光源21を交換して、同様の繰り返し測定を行
うと、ギザギザの振幅、周期の変動幅が異なってくる。
この事から個々のレーザ光源に依存するところが大きい
試料面状のビーム位置のゆっくりした変動が座標測定変
動のうねりの原因であることがわかる。本測定結果では
X方向に振幅4μm、周期40分で変動している。
【0014】ここで、図6において、ビームがA点で傾
き量θで傾いたとすると、A点と試料面上のC点とが共
役(結像)になるように配置すれば、上述のようなビー
ム位置の変動の問題は解決する。しかし、B点とC点は
共役関係にあるが、レンズリレー系を配置してAからの
平行光を絞り込みBとA点を共役関係にすることは困難
であり問題である。
【0015】本発明は、上記問題にかんがみてなされた
もので、座標測定装置に使用されている対物レンズ等の
光学系を変更することなく、簡単にレーザビームの位置
ずれを低減する事ができ、高精度な座標測定を行うこと
ができるパターン座標測定装置および測定方法を提供す
ることを目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するためのものであり、以下、実施形態に示した図面を
用いてその内容を説明する。
【0017】本発明のパターン座標測定装置は、レーザ
光源(21)からのレーザ光束を物体面(23)に照射
し、該物体面からの反射光もしくは散乱光を検出して前
記物体面上のパターンの座標を測定するパターン座標測
定装置において、前記レーザ光源と前記物体面との間の
前記レーザ光束の光軸上に配設された光学レンズ(3
4)と、前記光学レンズにより定まる前記物体面とほぼ
共役な前記レーザ光束の光軸上に配設されたアパーチャ
部材(PH)とを有することを特徴とする。
【0018】また、本発明のパターン座標測定装置で
は、前記光学レンズ(34)は前記レーザ光束の径を変
換する光学ユニット(34a、34b)を構成し、前記
アパーチャ部材は、前記光学ユニットに含まれることを
特徴とする。
【0019】また、本発明のパターン座標測定装置で
は、前記アパーチャ部材は、前記光学ユニット内に位置
する前記レーザ光束のビームウェスト(B)近傍に設け
られていることを特徴とする。
【0020】また、本発明のパターン座標測定装置で
は、前記アパーチャ部材の開口は、該アパーチャ部材に
入射する側のレーザ光束の直径の0.35倍以下の直径
とすることを特徴とする。
【0021】本発明のパターン座標測定方法は、レーザ
光源(21)からのレーザ光束を物体面(23)に照射
し、該物体面からの反射光を検出して前記物体面上のパ
ターンの座標を測定するパターン座標測定方法におい
て、前記レーザ光束の中央部の一部分の光束を前記物体
面上に照射するようにしたことを特徴とする。 (作用)かかる構成により、本発明では、前記アパーチ
ャ部材によりレーザ光源からのレーザ光束のうち任意の
部分の光束を用いてパターン座標測定を行なうことがで
きる。さらに、該アパーチャ部材は物体面と共役な位置
にあるので、レーザ光源から射出されるレーザ光束の角
度が傾いても、アパーチャ部材を不動点として物体面に
おけるレーザビーム位置が変化することが無い。このた
め、安定して高精度な測定を行なうことができる。
【0022】また、本発明では、前記光学レンズはレー
ザ光束の径を変換するビームエキスパンダを構成し、か
つアパーチャ部材は該ビームエキスパンダ内に配置され
ている。したがって、レーザ光源からのレーザ光束の径
を任意に変えることがでる。
【0023】また、本発明では、前記アパーチャ部材は
ビームエキスパンダ内のビムウェスト近傍位置に設けら
れている。このため、ビーム光束のうち所望部分の光束
のみを効率よく取り出すことができる。
【0024】また、本発明では、アパーチャ部材の開口
が該アパーチャ部材に入射する側のレーザ光束の直径の
0.35倍以下の直径であることが好ましい。これによ
り、ガウシアン分布をしているレーザ光束の強度変化が
比較的緩やかな中心部分の光束を透過させることができ
る。したがって、レーザ光源からの出射角度が多少変動
しても、アパーチャ部材を透過する光束の強度分布は大
きく変化しないので物体面におけるレーザ光の位置を一
定に保つことができる。即ち、ガウシアン分布のピーク
中心部のレーザ光束のみを通過する事により、強度分布
を均一化させた点光源とし、強度中心の位置ずれ変動量
を緩和することができる。
【0025】また、本発明のパターン座標測定方法で
は、レーザ光束の中央部の一部部分の光束を物体面に照
射している。従って、レーザ光源からの出射角度が多少
変動しても、物体面におけるレーザ光の位置は大きく変
化しないので高精度な測定を行なうことができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、添付図面にもとづいて本発
明の実施の形態にかかるパターン座標測定装置について
説明する。図1は、本発明の実施形態にかかるパターン
座標測定装置の光学系の概略を示す図である。He−N
eレーザ光源21から射出したレーザビームは、ミラー
31で反射される。そして、ビームエキスパンダ34を
構成する正凸レンズ34aにより焦点位置Bに集光され
る。焦点位置BにはピンホールPHが設けられており、
後述するように集光されたビームの一部の光束のみ透過
させる。そして、ピンホールPHを透過後、焦点距離f
2の位置に配置された正凸レンズ34bに入射し、拡大
された平行光束とされる。ここで、f1=20mm、f
2=800mmであり、ビーム拡大倍率はβ=40倍で
ある。次に、対物レンズ39に入射した平行光束は、対
物レンズの焦点位置に配置されている試料上に集光され
る。対物レンズの焦点距離はf=20mmである。本実
施形態にかかるパターン座標測定装置では0.6μm以
上のパターンを計測できる。
【0027】かかる光学系において、B点とC点の位置
は共役な関係である。A点からビームの傾き量θで光束
がB点に到達した場合、ピンホールPHを通過した光束
のみC点に結像することとなる。したがって、B点のビ
ームウエスト位置にピンホールPHを配置すれば、ピン
ホールPHが不動点となり、B点を点光源とみなすこと
ができる。そして、B点を通過した光束はC点に結像す
るので、傾き量θに関わらず試料面におけるビーム位置
は変動しない。
【0028】ここで、B点での光束の強度分布は図2に
示すようなガウシアン分布をしている。図2は、正規化
されたレーザビームの半径と相対強度、半径内のパワー
との関係を示している。ビームの傾き角θが変化する
と、図2に示すレーザ光の強度分布の中心がずれてC点
における強度分布の中心が移動してしまうこととなる。
本実施形態では、かかる強度分布の中心位置の変動によ
る影響を除去するため、ピンホールPHの開口径を以下
に説明する最適値に設定してある。
【0029】一般に、ピンホールの開口径は、スペシャ
ル・フィルタリングの効果をより積極的に使用するもの
である。スペシャルフィルターはホログラフイや光情報
処理で良く使用されるものであり、空間的光ノイズを除
去するのが目的である。通常ピンホールの開口径は全ビ
ームエネルギーの99.3%を透過させるようにしてい
る。
【0030】本実施形態では、ピンホールの開口径r
は、正規化されたレーザビームウエスト半径値r/W0
が0.35以下の径であることが望ましい。ここで、式
(1)によりW0=12.7μm、ビーム径は25.5
μmである。かかる開口径によりガウシアン分布のピー
ク中心部の強度カーブが穏やかなレーザ光束のみを通過
させることができる。このため、たとえレーザビームが
光源部である程度傾いても、強度分布の変化の緩やかな
部分のみ透過させるので、C点の強度分布の中心位置ず
れ量を大きく低減することができる。さらに好ましく
は、r/W0が0.23以下の径であることが望まし
い。図3にピンホールの開口径rとビームウエスト径W
0の関係を示す。ピンホールの開口径を小さくすること
によるレーザ光のパワー損失分は、偏光レーザを高出力
のレーザに置き換えることで容易に補うことができる。
また、本実施の形態にかかる高精度な座標測定では測
定環境が高精度に制御されている必要がある。例えば、
レーザ干渉計の光路中に空気揺らぎが生じると光路の空
気屈折率が変化し、レーザ波長が変化してしまう。レー
ザ波長λの相対的変化量Δλ/λは、温度ΔT(℃)、
気圧ΔP(hpa),湿度ΔH(%)の変動に対して、
近似的に次式、 Δλ/λ=(0.93ΔT+0.27ΔP−0.009
8ΔH)×10−6 で表すことができる。
【0031】本実施形態にかかるパターン座標測定装置
では、温度ΔT=±1/100(℃)、湿度ΔH=±1
(%)に制御されているのでレーザ波長λの変化は十分
に抑えられている。また、干渉計ビーム空調により、光
路中の気流の流れを安定化させ温度塊の排除している。
かかる測定環境下において、測定繰り返し数n=30回
の短時間での座標再現精度はほぼ3nm(3σ:σは標
準偏差)という高精度な測定を達成している。
【0032】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のパターン
座標測定装置および測定方法では、前記アパーチャ部材
によりレーザ光源からのレーザ光束のうち任意の部分の
光束を用いてパターン座標測定を行なうことができる。
さらに、該アパーチャ部材は物体面と共役な位置にある
ので、レーザ光源から射出されるレーザ光束の角度が傾
いても、アパーチャ部材を不動点として物体面における
レーザビーム位置が変化することが無い。このため、安
定して高精度な測定を行なうことができる。さらに、対
物レンズ等の光学系を変更することなく、簡単にレーザ
ビームの位置ずれを低減する事ができ、高精度な座標測
定を行うことができる。
【0033】また、本発明では、前記光学レンズはレー
ザ光束の径を変換するビームエキスパンダを構成し、か
つアパーチャ部材は該ビームエキスパンダ内に配置され
ている。したがって、レーザ光源からのレーザ光束の径
を任意に変えることがでる。
【0034】また、本発明では、前記アパーチャ部材は
ビームエキスパンダ内のビ−ムウェスト近傍位置に設け
られている。このため、ビーム光束のうち所望部分の光
束のみを効率よく取り出すことができる。
【0035】また、本発明では、アパーチャ部材によ
り、ガウシアン分布をしているレーザ光束の強度変化が
比較的緩やかな中心部分の光束を透過させることができ
る。したがって、レーザ光源からの出射角度が多少変動
しても、アパーチャ部材を透過する光束の強度分布は大
きく変化しないので物体面におけるレーザ光の位置を一
定に保つことができる。即ち、ガウシアン分布のピーク
中心部のレーザ光束のみを通過する事により、強度分布
を均一化させた点光源とし、強度中心の位置ずれ変動量
を緩和することができる。
【0036】また、本発明のパターン座標測定方法で
は、レーザ光束の中央部の一部部分の光束を物体面に照
射している。従って、レーザ光源からの出射角度が多少
変動しても、物体面におけるレーザ光の位置は大きく変
化しないので高精度な測定を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態にかかるパターン座標測定装
置の光学系を示す図である。
【図2】正規化されたレーザビームの強度分布などを示
す図である。
【図3】ピンホールとビームウエストを示す説明図であ
【図4】従来の微小線幅測定装置の光学系の配置を示す
図である。
【図5】高精度座標測定の基本測定原理図を示す説明図
である。
【図6】従来の微小線幅測定装置の光学系の送光部を示
す図である。
【図7】試料面上のビーム位置ずれを示す図である。
【図8】線幅値と座標値の測定結果を比較する図であ
る。
【符号の説明】
21 レーザ光源 22 ステージ 23 試料 34 ビームエキスパンダ 39 対物レンズ PH ピンホール AR 干渉計ビーム空調 MT ステージモーター DET 正反射光検出用ディテクタ DET2 散乱光検出用ディテクタ MM 移動鏡 RM 参照鏡 IF 干渉計システム PP アッベ誤差除去用平行平板ガラス UH ユニバーサルホルダ

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 レーザ光源からのレーザ光束を物体面に
    照射し、該物体面からの反射光もしくは散乱光を検出し
    て前記物体面上のパターンの座標を測定するパターン座
    標測定装置において、 前記レーザ光源と前記物体面との間の前記レーザ光束の
    光軸上に配設された光学レンズと、 前記光学レンズにより定まる前記物体面とほぼ共役な前
    記レーザ光束の光軸上に配設されたアパーチャ部材とを
    有することを特徴とするパターン座標測定装置。
  2. 【請求項2】 前記光学レンズは、前記レーザ光束の径
    を変換する光学ユニットを構成し、 前記アパーチャ部材は、前記光学ユニットに含まれるこ
    とを特徴とする請求項1記載のパターン座標測定装置。
  3. 【請求項3】 前記アパーチャ部材は、前記光学ユニッ
    ト内に位置する前記レーザ光束のビームウェスト近傍に
    設けられていることを特徴とする請求項2記載のパター
    ン座標測定装置。
  4. 【請求項4】 前記アパーチャ部材の開口は、該アパー
    チャ部材に入射する側のレーザ光束の直径の0.35倍
    以下の直径とすることを特徴とする請求項1、2または
    3記載のパターン座標測定装置。
  5. 【請求項5】 レーザ光源からのレーザ光束を物体面に
    照射し、該物体面からの反射光を検出して前記物体面上
    のパターンの座標を測定するパターン座標測定方法にお
    いて、前記レーザ光束の中央部の一部分の光束を前記物
    体面上に照射するようにしたことを特徴とするパターン
    座標測定方法。
JP10036585A 1998-02-04 1998-02-04 パターン座標測定装置および測定方法 Abandoned JPH11223515A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011099861A (ja) * 2009-11-09 2011-05-19 Mitsutoyo Corp 位置感知光検出器を使用する線形変位センサ
CN102818525A (zh) * 2012-08-21 2012-12-12 深圳市斯尔顿科技有限公司 双光楔测距装置和测距方法

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