JPH11223396A - 多段圧縮冷凍装置 - Google Patents
多段圧縮冷凍装置Info
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Abstract
に適応運転を選択できる多段圧縮冷凍装置の提供。 【解決手段】 低段圧縮機52、高段圧縮機51、凝縮
器37、減圧器38、気液分離器39、減圧器41及び
冷却器42を環状に接ぎサイクルを形成する。圧縮機5
1、凝縮器、減圧器、気液分離器、減圧器、冷却器、圧
縮機51の回路の第1モードと、圧縮機52、凝縮器、
減圧器、気液分離器、減圧器、冷却器、圧縮機52の回
路の第2モードと、圧縮機51、52から夫々吐出され
た冷媒を上記の回路を通り、最後に分流して圧縮機5
1、52に戻る第3モードと、圧縮機51、凝縮器3
7、減圧器38、気流分離器39に流し分離器内液冷媒
を減圧器41、冷却器42を経て圧縮機52に至り、更
にその吐出ガス冷媒を圧縮機51に吸引させると共に、
分離39内ガス冷媒を圧縮機52の吐出ガス冷媒と共に
圧縮機51に吸入させる第4モードを有し各選択でき
る。
Description
備え、特に低段側圧縮手段と低段側圧縮手段を用いて冷
媒を多段圧縮する多段圧縮冷凍装置に関するものであ
る。
る冷凍装置には、例えば特公平7−30743号公報
(F04C23/00)に示される如く、それぞれロー
タリー用シリンダとその内部で回転するローラから成る
二つの圧縮手段を同一の密閉容器内に収納したロータリ
ー型の圧縮機を用い、各圧縮手段を低段側圧縮手段と高
段側圧縮手段として、低段側圧縮手段により一段圧縮し
た冷媒ガスを高段側圧縮手段に吸い込ませることによ
り、冷媒を多段圧縮するものが開発されている。
たりのトルク変動を抑制しながら、高圧縮比を得ること
ができる利点がある。
ウン中などの過渡的な状態では、多段圧縮させても効率
の向上は望めず、却って各圧縮手段それぞれの一段圧縮
による運転の方が排除容積が増加して効率的な運転を実
現できる。逆に、夜間などの低負荷の状況では多段圧縮
する必要も無くなる。
ために成されたものであり、複数の圧縮手段を備えた冷
凍サイクルにおいて、負荷に応じて的確な運転を選択で
きる多段圧縮冷凍装置を提供することを目的とする。
冷凍装置は、低段側圧縮手段、高段側圧縮手段、凝縮
器、一次膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び冷却
器を順次環状に接続して冷凍サイクルを構成したもので
あって、高段側圧縮手段から吐出された冷媒を凝縮器、
一次膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び冷却器に
順次流し、高段側圧縮手段に吸引させる第一のモード
と、低段側圧縮手段から吐出された冷媒を凝縮器、一次
膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び冷却器に順次
流し、低段側圧縮手段に吸引させる第二のモードと、高
段側圧縮手段と低段側圧縮手段からそれぞれ吐出された
冷媒を凝縮器、一次膨張手段、気液分離器、二次膨張手
段及び冷却器に順次流し、分流して高段側圧縮手段と低
段側圧縮手段にそれぞれ吸引させる第三のモードと、高
段側圧縮手段から吐出された冷媒を凝縮器、一次膨張手
段、気液分離器に流し、当該気液分離器内の液冷媒を二
次膨張手段から冷却器へと流して低段側圧縮手段に吸引
させ、更に当該低段側圧縮手段から吐出された冷媒を高
段側圧縮手段に吸引させると共に、気液分離器内の飽和
ガス冷媒を低段側圧縮手段から吐出された冷媒と共に高
段側圧縮手段に吸い込ませる第四のモードとを選択的に
実行可能としたものである。
は、上記において気液分離器内の気液分離温度を−5℃
〜+25℃の範囲に設定したものである。
は請求項1又は請求項2において、低段側圧縮手段の排
除容積D1と高段側圧縮手段の排除容積D2の比D2/
D1を、0.35±0.1の範囲に設定したものであ
る。
形態を詳述する。図1は本発明の多段圧縮冷凍装置Rの
冷媒回路図、図2は本発明に適用するロータリー型の圧
縮機Cの縦断側面図である。本発明の多段圧縮冷凍装置
Rの冷媒回路は後述する第一のモードM1、第二のモー
ドM2、第三のモードM3、第四のモードM4を運転可
能に構成されているが、先ず図2から説明すると、1は
密閉容器であり、内部の上側に電動機(ブラシレスDC
モータ)2、下側にこの電動機2で回転駆動される圧縮
要素3が収納されている。密閉容器1は予め2分割され
たものに電動機2、圧縮要素3を収納した後、高周波溶
着などによって密閉されたものである。
た固定子4と、この固定子4の内側に回転軸6を中心に
して回転自在に支持された回転子5とから構成されてい
る。そして、固定子4は回転子5に回転磁界を与える固
定子巻線7を備えている。尚、W1、W2はそれぞれ回
転子5の上面と下面に取り付けられたバランスウエイト
である。
1のロータリー用シリンダ9及び第2のロータリー用シ
リンダ10を備えている。各のシリンダ9、10には回
転軸6で回転駆動される偏心部11、12が取り付けら
れており、これら偏心部11、12は偏心位置がお互い
に位相を180度ずらして設けられている。
を回転する第1のローラ、第2のローラであり、それぞ
れ偏心部11、12の回転でシリンダ内を回る。15、
16はそれぞれ第1の枠体、第2の枠体であり、第1の
枠体15は中間仕切板8との間にシリンダ9の閉じた圧
縮空間を形成させ、第2の枠体16は同様に中間仕切板
8との間にシリンダ10の閉じた圧縮空間を形成させて
いる。また、第1の枠体15、第2の枠体16はそれぞ
れ回転軸6の下部を回転自在に軸支する軸受部17、1
8を備えている。
ラ13と、シリンダ9内を高圧室及び低圧室に区画する
ベーン(図示せず)などによって高段側圧縮部51(高
段側圧縮手段)が構成され、下側のシリンダ10、偏心
部12、ローラ14と、シリンダ10内を高圧室及び低
圧室に区画するベーン(図示せず)などによって低段側
圧縮部52(低段側圧縮手段)が構成される。
1、高段側圧縮部51の排除容積をD2とすると、これ
らの排除容積比D2/D1は、0.35±0.1の範囲
に設定されている。
5を覆うように取り付けられている。シリンダ9と吐出
マフラー19は第1の枠体15に設けられた図示しない
吐出孔にて連通されている。
られ、この凹所21を蓋体26にて閉塞している。そし
て、蓋体26をボルト27にて第2の枠体16と一体に
シリンダ10に固定することにより、内部に膨張型消音
器28を構成している。そして、第2の枠体16にはシ
リンダ10内と凹所21内とを連通する吐出ポート29
が設けられている。
最下部に位置しており、その周囲は潤滑油が貯留される
オイル溜まり30とされている。これにより、第2の枠
体16周囲には潤滑油が満たされるかたちとなるので、
密閉容器1内の高圧ガスが膨張型消音器28内に漏れる
危険性が無くなり、冷媒循環量の減少による性能の低下
を防止できる。
出された配管31に連通しており、この配管31は同じ
く密閉容器1外に設けられた合流器32内に上方から挿
入され、この合流器32内に開口している。また、この
合流器32下端の出口配管32Aはシリンダ9につなが
る吸入管23に連通されている。
吐出管であり、24はシリンダ10へつながる吸込管で
ある。また、25は密閉ターミナルであり、密閉容器1
の外部から固定子4の固定子巻線7へ電力を供給するも
のである(密閉ターミナル25と固定子巻線7とをつな
ぐリード線は図示せず)。
置Rを構成する前記圧縮機Cの吐出管22は、配管36
を経て凝縮器37の入り口に接続され、この凝縮器37
の出口には一次膨張手段としてのキャピラリチューブ3
8が接続されている。このキャピラリチューブ38の出
口には気液分離器39の上部が連通接続されると共に、
この気液分離器39の下端には二次膨張手段としてのキ
ャピラリチューブ41が接続されている。
冷却器42が接続され、冷却器42の出口に接続された
配管43は前記圧縮機Cの吸込管24に連通されてい
る。更に、気液分離器39の上部には分岐管44が接続
され、この分岐管44は前記合流器32内に上方から挿
入され、内部にて開口されている。
5が設けられ、この第一切換電磁弁45は出口配管32
Aの手前に介設されている。そして、この第一切換電磁
弁45には配管43から分岐した配管45Aが接続され
ている。
介設され、この第二切換電磁弁46に接続された配管4
6Aは密閉容器1内に連通して開口している。また、前
記配管45Aとの分岐点より下流側の配管43には電磁
弁47が介設されている。尚、多段圧縮冷凍装置Rの冷
媒回路内には例えばR−134aなどのHFC冷媒やH
C冷媒が所定量封入され、潤滑油はエステル油、エーテ
ル油、HAB油、鉱物油などが使用されるが、実施例で
はR−134aが冷媒として用いられ、また、潤滑油と
してはエステル油が使用されているものとする。
よって合流器32からの冷媒を吸入管23から高段側圧
縮部51に流通・停止できるように構成されると共に、
切り換え動作によって冷却器42を出た冷媒を配管45
Aを介して吸入管23から高段側圧縮部51に流通・停
止できるように構成されている。更に、第一切換電磁弁
45は切り換え動作によって合流器32からの冷媒と冷
却器42からの冷媒を同時に停止することもできるよう
に構成されている。
によって低段側圧縮部52から吐出された冷媒を配管3
1から合流器32に流通・停止できるように構成される
と共に、切り換え動作によって低段側圧縮部52から吐
出された冷媒を配管46Aを介して、密閉容器1内に流
通・停止できるように構成されている。
第二のモードM2、第三のモードM3、第四のモードM
4について説明する。先ず第一のモードM1では、第一
切換電磁弁45は合流器32から冷媒の流入を停止し、
冷却器42から配管45Aを介して高段側圧縮部51に
冷媒を流通するように構成されている。また、電磁弁4
7は閉じられて冷却器42から冷媒が低段側圧縮部52
側に流通するのを停止する(図3)。
を開いて冷却器42から冷媒を吸込管24側に流通する
と共に、第二切換電磁弁46は低段側圧縮部52から吐
出された冷媒が合流器32に流入するのを停止し、低段
側圧縮部52から吐出された冷媒を配管46Aを介して
密閉容器1内に流通させる。また、第一切換電磁弁45
は閉じられて合流器32からの冷媒の流入を停止すると
共に、配管45Aからの冷媒の流入を停止する(図
4)。
磁弁45は合流器32から冷媒の流入を停止し、冷却器
42から配管45Aを介して高段側圧縮部51に冷媒を
流通すると共に、電磁弁47は開いて冷却器42からの
冷媒を吸込管24から低段側圧縮部52に流通する。ま
た、第二切換電磁弁46は低段側圧縮部52から吐出さ
れた冷媒が合流器32に流入するのを停止し、密閉容器
1内に流通するように構成されている(図5)。
を開いて冷却器42からの冷媒を吸込管24から低段側
圧縮部52に流通させると共に、第二切換電磁弁46は
低段側圧縮部52から吐出された冷媒を配管31を介し
て合流器32に流通させるように構成されている。ま
た、第一切換電磁弁45は配管45Aからの冷媒の流入
を停止し、合流器32からの冷媒を高段側圧縮部51に
流通する(図6)。
M3、M4の動作を説明する。第一のモードM1で電動
機2が駆動されると、高段側圧縮部51で圧縮されたガ
ス冷媒は、吐出孔より吐出マフラー19に吐出され、吐
出マフラー19から密閉容器1内に吐出される。密閉容
器1内の吐出された圧縮ガス冷媒は、吐出管22から配
管36に吐出され、凝縮器37に流入する。そこで放熱
して凝縮された後、キャピラリチューブ38にて減圧さ
れ、気液分離器39に流入する。
みがキャピラリチューブ41に流出し、そこで減圧され
た後、冷却器42に流入して蒸発し冷却作用を発揮す
る。そして、冷却器42を出た低温冷媒は配管43、配
管45Aを経て第一切換電磁弁45を通過し、吸入管2
3から高段側圧縮部51に吸い込まれる。
52を使用せずに、高段側圧縮部51のみで冷却運転を
行なう。これにより、夜間或いは外気温の低い場合、冷
却能力を低下させて消費電力を抑制することが可能とな
る。
されると、低段側圧縮部52で圧縮されたガス冷媒は第
二切換電磁弁46から配管46Aに至り、密閉容器1内
に吐出される。密閉容器1内の吐出された圧縮ガス冷媒
は、吐出管22から配管36に吐出され、凝縮器37に
流入する。そこで放熱して凝縮された後、キャピラリチ
ューブ38にて減圧され、気液分離器39に流入する。
液冷媒のみがキャピラリチューブ41に流出し、そこで
減圧され冷却器42に流入して蒸発し冷却作用を発揮す
る。そして、冷却器42を出た低温冷媒は配管43、電
磁弁47を経て、吸込管24から低段側圧縮部52に再
び吸い込まれる。
51を使用せずに、低段側圧縮部52のみで冷却運転を
行なっている。これにより、第一のモードM1同様に夜
間或いは外気温の低い場合、冷却能力を低下させて消費
電力を抑制することが可能となる。
されると、低段側圧縮部52で圧縮されたガス冷媒は第
二切換電磁弁46から配管46Aにより密閉容器1内に
吐出される。一方、高段側圧縮部51で圧縮されたガス
冷媒も、吐出孔より吐出マフラー19に吐出され、吐出
マフラー19から密閉容器1内に吐出される。
冷媒は、吐出管22から配管36に吐出され、凝縮器3
7に流入する。そこで放熱して凝縮された後、キャピラ
リチューブ38にて減圧され、気液分離器39に流入す
る。
液冷媒のみがキャピラリチューブ41に流出し、そこで
減圧され冷却器42に流入して蒸発し、冷却作用を発揮
する。そして、冷却器42を出た低温冷媒は分流し、一
方は配管43、電磁弁47を経て、吸込管24から低段
側圧縮部52に再び吸い込まれる。
配管45Aを経て第一切換電磁弁45を通り、吸入管2
3から高段側圧縮部51に吸い込まれる。この高段側圧
縮部51から吐出された冷媒は、第二切換電磁弁46を
介して配管46Aから密閉容器1内に吐出された低段側
圧縮部52の圧縮ガス冷媒と密閉容器1内で合流し、再
び吐出管22から配管36に吐出される。
52と高段側圧縮部51の並列運転を行なっている。こ
れにより、プルダウン時や、昼間或いは外気温の高い場
合などの高負荷時に、排除容積を増大させ、冷却能力が
最大となるようにしている。
されると、低段側圧縮部52は吸込管24から冷媒を吸
引して圧縮(一段圧縮)し、第二切換電磁弁46を経て
配管31に吐出する。配管31に吐出された一段圧縮ガ
ス冷媒は、合流器32、第一切換電磁弁45を経て吸入
管23から高段側圧縮部51に吸引される。
ス冷媒は、吐出孔より密閉容器1内に吐出される。密閉
容器1内の吐出された二段圧縮ガス冷媒は、吐出管22
から配管36に吐出される。そして、凝縮器37に流入
し、そこで放熱して凝縮された後、キャピラリチューブ
38にて減圧され、気液分離器39に流入する。尚、こ
のときの飽和ガス冷媒の温度、即ち、気液分離温度は−
5℃〜+25℃の範囲となるようにキャピラリチューブ
38の絞り量が選定される。
液冷媒のみがキャピラリチューブ41に流出し、そこで
減圧され冷却器42に流入して蒸発し冷却作用を発揮す
る。そして、冷却器42を出た低温ガス冷媒は配管4
3、電磁弁47を経て吸込管24から低段側圧縮部52
に再び吸い込まれる。
媒は、分岐管44に流出し、そこを通って合流器32に
流入する。そこで、低段側圧縮部52から吐出された一
段圧縮ガス冷媒と合流した後、共に第一切換電磁弁45
を経て吸入管23から高段側圧縮部51に吸引され、圧
縮される。即ち、第四のモードM4では低段側圧縮部5
2で圧縮された吐出された冷媒を高段側圧縮部51で再
度圧縮し、一圧縮当たりのトルク変動を抑制しながら、
高圧縮比を得られるようになっている。
ち、気液分離温度は−5℃〜+25℃の範囲となるよう
にキャピラリチューブ38の絞り量が選定される。
みがキャピラリチューブ41方向に流出し、そこで減圧
され冷却器42に流入して蒸発する。このときに周囲か
ら熱を奪うことによって冷却器42は冷却作用を発揮す
る。そして、冷却器42を出た低温ガス冷媒は配管43
を経て圧縮機Cに帰還し、吸込管24から低段側圧縮部
52に再び吸い込まれる。
媒は、分岐管44に流出し、そこを通って合流器32に
流入する。そこで、低段側圧縮部52から吐出された一
段圧縮ガス冷媒と合流した後、共に吸入管23から高段
側圧縮部51に吸引され、再び圧縮される。即ち、低段
側圧縮部52で圧縮された吐出された冷媒を高段側圧縮
部51で再度圧縮することにより、一圧縮当たりのトル
ク変動を抑制しながら、高圧縮比を得られるようになっ
ており、これを通常の多段圧縮冷凍装置Rとされてい
る。
側圧縮部52、高段側圧縮部51、凝縮器37、キャピ
ラリチューブ38、気液分離器39、キャピラリチュー
ブ41及び冷却器42を順次環状に接続して冷凍サイク
ルが構成され、気液分離器39内の飽和ガス冷媒を低段
側圧縮部52から吐出された冷媒と共に高段側圧縮部5
1に吸い込ませるようにしているので、高段側圧縮部5
1が吸い込むガス冷媒の温度を低下させることができる
ようになり、入力の低減が図られている。また、高段側
圧縮部51の吐出ガス冷媒の温度が低くなるため、潤滑
油としてエステル油を用いた場合にも、POE問題の発
生や潤滑特性の劣化が抑制されている。
ラリチューブ41に流して冷却器42にて蒸発させてい
るので、冷媒循環量に対する冷凍効果が増大し、図7の
モリエル線図に示す如き効率の向上を図ることが可能と
なる。
と高段側圧縮部51の排除容積D2の比D2/D1と成
績係数の関係を図8に示しており、成績係数は排除容積
比D2/D1の30%(0.3)付近をピークとした山
なりの特性はこの図からも明らかである。
を変更して気液分離器39における気液分離温度を変更
し、各気液分離温度における図8の曲線のピーク値を図
10に示す如く結んで行くと、図9或いは図10に示す
如き山なりの特性となる。
離器39における気液分離温度と成績係数の関係を基に
して、気液分離器39内の気液分離温度を−5℃〜+2
5℃の範囲に設定すると、図10の最下部に示す一段圧
縮の冷凍装置の場合に比して成績係数は著しく改善され
る。
第一のモードM1、第二のモードM2、第三のモードM
3、第四のモードM4に切り換えられるように構成して
いるので、夜間及び外気温の低い時などの低負荷時には
第一のモードM1或いは第二のモードM2とすることに
より、消費電力を抑制することが可能になる。
冷却器42の除霜後のプルダウン時などの高負荷時には
前記第三のモードM3とすることにより、冷凍能力を最
大として強力且つ迅速な冷却を行なうことが可能とな
る。更に、第四のモードM4を通常運転とすることによ
り、一圧縮当たりのトルク変動を抑制しながら、高圧縮
比を得ることができるので、高段側圧縮部51が吸い込
むガス冷媒温度を低下させ、入力の低減を図ることが可
能となると共に、一段圧縮の冷凍装置に比較した成績係
数を一層改善し、効率の向上を図ることが可能になる。
側圧縮手段、高段側圧縮手段、凝縮器、一次膨張手段、
気液分離器、二次膨張手段及び冷却器を順次環状に接続
して冷凍サイクルを構成した多段圧縮冷凍装置におい
て、高段側圧縮手段から吐出された冷媒を凝縮器、一次
膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び冷却器に順次
流し、高段側圧縮手段に吸引させる第一のモードと、低
段側圧縮手段から吐出された冷媒を凝縮器、一次膨張手
段、気液分離器、二次膨張手段及び冷却器に順次流し、
低段側圧縮手段に吸引させる第二のモードと、高段側圧
縮手段と低段側圧縮手段からそれぞれ吐出された冷媒を
凝縮器、一次膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び
冷却器に順次流し、分流して高段側圧縮手段と低段側圧
縮手段にそれぞれ吸引させる第三のモードと、高段側圧
縮手段から吐出された冷媒を凝縮器、一次膨張手段、気
液分離器に流し、当該気液分離器内の液冷媒を二次膨張
手段から冷却器へと流して低段側圧縮手段に吸引させ、
更に当該低段側圧縮手段から吐出された冷媒を高段側圧
縮手段に吸引させると共に、気液分離器内の飽和ガス冷
媒を低段側圧縮手段から吐出された冷媒と共に高段側圧
縮手段に吸い込ませる第四のモードとを選択的に実行可
能としたので、通常は前記第四のモードとすることによ
り、一圧縮当たりのトルク変動を抑制しながら、高圧縮
比を得ることができるようになると共に、高段側圧縮手
段が吸い込むガス冷媒温度を低下させることができるよ
うになり、入力の低減を図ることが可能となる。また、
高段側圧縮手段の吐出ガス冷媒温度も低くなるため、潤
滑油として例えばエステル油を用いた場合にも、POE
問題の発生や潤滑特性の劣化を抑制することができるよ
うになる。
手段に流して冷却器にて蒸発させるようにしているの
で、冷媒循環量に対する冷凍効果を増大させ、効率の向
上を図ることが可能となる。
霜後のプルダウン時などの高負荷時には前記第三のモー
ドとすることにより、冷凍能力を最大として強力且つ迅
速な冷却作用を得ることができるようになると共に、夜
間などの低負荷時には前記第一若しくは第二のモードと
することにより、消費電力を抑制することができるよう
になるものである。
液分離器内の気液分離温度を−5℃〜+25℃の範囲に
設定したので、特に前記第四のモードにおいて、一段圧
縮の冷凍装置に比較した場合の成績係数を著しく改善す
ることができるようになるものである。
て、低段側圧縮手段の排除容積D1と高段側圧縮手段の
排除容積D2の比D2/D1を、0.35±0.1の範
囲に設定したので、特に前記第四のモードにおいて、一
段圧縮の冷凍装置に比較した成績係数を一層改善し、効
率の向上を図ることができるようになるものである。
る。
の流れを示す冷媒回路図である。
の流れを示す冷媒回路図である。
の流れを示す冷媒回路図である。
の流れを示す冷媒回路図である。
エル線図である。
績係数の関係を示す図である。
関係を示す図である。
績係数の関係を示すもう一つの図である。
Claims (3)
- 【請求項1】 低段側圧縮手段、高段側圧縮手段、凝縮
器、一次膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び冷却
器を順次環状に接続して冷凍サイクルを構成した多段圧
縮冷凍装置において、 前記高段側圧縮手段から吐出された冷媒を前記凝縮器、
一次膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び冷却器に
順次流し、前記高段側圧縮手段に吸引させる第一のモー
ドと、前記低段側圧縮手段から吐出された冷媒を前記凝
縮器、一次膨張手段、気液分離器、二次膨張手段及び冷
却器に順次流し、前記低段側圧縮手段に吸引させる第二
のモードと、前記高段側圧縮手段と低段側圧縮手段から
それぞれ吐出された冷媒を前記凝縮器、一次膨張手段、
気液分離器、二次膨張手段及び冷却器に順次流し、分流
して前記高段側圧縮手段と低段側圧縮手段にそれぞれ吸
引させる第三のモードと、前記高段側圧縮手段から吐出
された冷媒を前記凝縮器、一次膨張手段、気液分離器に
流し、当該気液分離器内の液冷媒を前記二次膨張手段か
ら前記冷却器へと流して前記低段側圧縮手段に吸引さ
せ、更に当該低段側圧縮手段から吐出された冷媒を前記
高段側圧縮手段に吸引させると共に、前記気液分離器内
の飽和ガス冷媒を前記低段側圧縮手段から吐出された冷
媒と共に前記高段側圧縮手段に吸い込ませる第四のモー
ドとを選択的に実行可能としたことを特徴とする多段圧
縮冷凍装置。 - 【請求項2】 気液分離器内の気液分離温度を−5℃〜
+25℃の範囲に設定したことを特徴とする請求項1の
多段圧縮冷凍装置。 - 【請求項3】 低段側圧縮手段の排除容積D1と高段側
圧縮手段の排除容積D2の比D2/D1を、0.35±
0.1の範囲に設定したことを特徴とする請求項1又は
請求項2の多段圧縮冷凍装置。
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- 1998-02-09 JP JP04281298A patent/JP3619657B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPWO2016113785A1 (ja) * | 2015-01-15 | 2017-10-26 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 冷凍サイクル装置及びそれに用いられる圧縮機 |
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