JP3615364B2 - 多段圧縮冷凍装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数の圧縮手段を用い、冷媒を多段圧縮する多段圧縮冷凍装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来冷蔵庫や空気調和機などに用いられる冷凍装置には、例えば特公平7−30743号公報(F04C23/00)に示される如く、それぞれロータリー用シリンダとその内部で回転するローラから成る二つの圧縮手段を同一の密閉容器内に収納したロータリー型の圧縮機を用い、各圧縮手段を低段側圧縮手段と高段側圧縮手段として、低段側圧縮手段により一段圧縮した冷媒ガスを高段側圧縮手段に吸い込ませることにより、冷媒を多段圧縮するものが開発されている。
【0003】
係る多段圧縮冷凍装置によれば、一圧縮当たりのトルク変動を抑制しながら、高圧縮比を得ることができる利点がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、係る従来の多段圧縮冷凍装置において、特に比熱比の高い冷媒を用いた場合、高段側圧縮手段が吸い込む低段側圧縮手段のガス冷媒温度が高くなるため、入力が高くなってしまう問題がある。また、高段側圧縮手段の吐出ガス冷媒温度も高くなるため、潤滑油としてエステル油(例えばPOE:ポリオールエステル)を用いた場合には、潤滑油が熱による加水分解を起こし、酸とアルコールが生成される。そして、この酸によってスラッジが発生し、キャピラリチューブが詰まる問題が発生すると共に、潤滑特性も劣化する。
【0005】
更に、冷凍効果も低下するため、効率(成績係数)が悪化する問題もあった。
【0006】
本発明は、係る従来の技術的課題を解決するために成されたものであり、複数の圧縮手段を用い、冷媒を多段圧縮する多段圧縮冷凍装置において、信頼性を向上させながら、入力の低減と冷凍効果の改善を図り、効率を向上させることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明の多段圧縮冷凍装置は、低段側圧縮手段と高段側圧縮手段及びそれらを駆動する電動機を密閉容器内に収納して成り、低段側圧縮手段にて圧縮されて吐出された冷媒を高段側圧縮手段に吸い込ませ、当該高段側圧縮手段にて圧縮して密閉容器内に吐出する圧縮 機と、凝縮器と、一次膨張手段と、気液分離器と、二次膨張手段と、冷却器とを順次環状に接続して冷凍サイクルが構成されているものであり、気液分離器内の液冷媒を二次膨張手段に流し、気液分離器内の飽和ガス冷媒を低段側圧縮手段から吐出された冷媒と共に高段側圧縮手段に吸い込ませると共に、気液分離器内の気液分離温度を−5℃〜+25℃の範囲に設定したものである。
【0008】
本発明によれば、低段側圧縮手段と高段側圧縮手段及びそれらを駆動する電動機を密閉容器内に収納して成り、低段側圧縮手段にて圧縮されて吐出された冷媒を高段側圧縮手段に吸い込ませ、当該高段側圧縮手段にて圧縮して密閉容器内に吐出する圧縮機と、凝縮器と、一次膨張手段と、気液分離器と、二次膨張手段と、冷却器とを順次環状に接続して多段圧縮冷凍装置の冷凍サイクルを構成し、気液分離器内の飽和ガス冷媒を低段側圧縮手段から吐出された冷媒と共に高段側圧縮手段に吸い込ませるようにしたので、冷媒によっては密閉容器内が高温・高圧となる所謂内部高圧式の多段圧縮機を用いた場合にも、一圧縮当たりのトルク変動を抑制しながら、高圧縮比を得ることができるようになると共に、高段側圧縮手段が吸い込むガス冷媒温度を低下させることができるようになり、入力の低減を図ることが可能となる。また、高段側圧縮手段の吐出ガス冷媒温度も低くなるため、潤滑油として例えばエステル油を用いた場合にも、POE問題の発生や潤滑特性の劣化を抑制することができるようになる。
【0009】
そして、気液分離器内の液冷媒を二次膨張手段に流して冷却器にて蒸発させるようにしているので、冷媒循環量に対する冷凍効果を増大させ、効率の向上を図ることが可能となる。
【0010】
ここで、低段側圧縮手段の排除容積D1と高段側圧縮手段の排除容積D2の比D2/D1と成績係数の関係を図4に示す。この図からも明らかな如く、成績係数は排除容積比D2/D1の30%(0.3)付近をピークとした山なりの特性となる。次ぎに、一次膨張手段の絞り量を変更して気液分離器における気液分離温度を変更し、各気液分離温度における図4の曲線のピーク値を図6に示す如く結んで行くと、図5或いは図6に示す如き山なりの特性が得られる。そして、図6中の最下部に示す線は一段圧縮の冷凍装置の成績係数である。
【0011】
即ち、図5或いは図6は気液分離器における気液分離温度と成績係数の関係を示すものであるが、本発明では気液分離器内の気液分離温度を−5℃〜+25℃の範囲に設定しているので、図6からも明らかな如く一段圧縮の冷凍装置に比して成績係数を著しく改善することができるようになるものである。
【0012】
請求項2の発明の多段圧縮冷凍装置は、上記に加えて低段側圧縮手段の排除容積D1と高段側圧縮手段の排除容積D2の比D2/D1を、0.35±0.1の範囲に設定したものである。
【0013】
図4から明らかな如く成績係数は排除容積比D2/D1の30%付近をピークとした山なりの特性となるが、請求項2の発明によれば上記に加えて、低段側圧縮手段の排除容積D1と高段側圧縮手段の排除容積D2の比D2/D1を、0.35±0.1の範囲に設定しているので、一段圧縮の冷凍装置に比して成績係数を一層改善し、効率の向上を図ることができるようになるものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき本発明の実施形態を詳述する。図1は本発明の多段圧縮冷凍装置Rの冷媒回路図、図2は本発明に適用するロータリー型の圧縮機Cの縦断側面図である。先ず図2において、1は密閉容器であり、内部の上側に電動機(ブラシレスDCモータ)2、下側にこの電動機2で回転駆動される圧縮要素3が収納されている。密閉容器1は予め2分割されたものに電動機2、圧縮要素3を収納した後、高周波溶着などによって密閉されたものである。
【0015】
電動機2は、密閉容器1の内壁に固定された固定子4と、この固定子4の内側に回転軸6を中心にして回転自在に支持された回転子5とから構成されている。そして、固定子4は回転子5に回転磁界を与える固定子巻線7を備えている。尚、W1、W2はそれぞれ回転子5の上面と下面に取り付けられたバランスウエイトである。
【0016】
圧縮要素3は中間仕切板8で仕切られた第1のロータリー用シリンダ9及び第2のロータリー用シリンダ10を備えている。各のシリンダ9、10には回転軸6で回転駆動される偏心部11、12が取り付けられており、これら偏心部11、12は偏心位置がお互いに180度位相がずれている。
【0017】
13、14はそれぞれシリンダ9、10内を回転する第1のローラ、第2のローラであり、それぞれ偏心部11、12の回転でシリンダ内を回る。15、16はそれぞれ第1の枠体、第2の枠体であり、第1の枠体15は中間仕切板8との間にシリンダ9の閉じた圧縮空間を形成させ、第2の枠体16は同様に中間仕切板8との間にシリンダ10の閉じた圧縮空間を形成させている。また、第1の枠体15、第2の枠体16はそれぞれ回転軸6の下部を回転自在に軸支する軸受部17、18を備えている。
【0018】
上記上側のシリンダ9、偏心部11、ローラ13と、シリンダ9内を高圧室及び低圧室に区画するベーン(図示せず)などによって高段側圧縮部51(高段側圧縮手段)が構成され、下側のシリンダ10、偏心部12、ローラ14と、シリンダ10内を高圧室及び低圧室に区画するベーン(図示せず)などによって低段側圧縮部52(低段側圧縮手段)が構成される。
【0019】
また、低段側圧縮部52の排除容積をD1、高段側圧縮部51の排除容積をD2とすると、これらの排除容積比D2/D1は、0.35±0.1の範囲に設定されている。
【0020】
19は吐出マフラーであり、第1の枠体15を覆うように取り付けられている。シリンダ9と吐出マフラー19は第1の枠体15に設けられた図示しない吐出孔にて連通されている。
【0021】
一方、第2の枠体16には凹所21が設けられ、この凹所21を蓋体26にて閉塞してボルト27にて第2の枠体16と一体にシリンダ10に固定することにより、内部に膨張型消音器28を構成している。そして、第2の枠体16にはシリンダ10内と凹所21内とを連通する吐出ポート29が設けられている。
【0022】
尚、この第2の枠体16は密閉容器1内の最下部に位置しており、その周囲は潤滑油が貯留されるオイル溜まり30とされている。これにより、第2の枠体16周囲には潤滑油が満たされるかたちとなるので、密閉容器1内の高圧ガスが膨張型消音器28内に漏れる危険性が無くなり、冷媒循環量の減少による性能の低下を防止できる。
【0023】
前記吐出ポート29は密閉容器1外に引き出された配管31に連通しており、この配管31は同じく密閉容器1外に設けられた合流器32内に上方から挿入され、この合流器32内に開口している。また、この合流器32下端の出口配管32Aはシリンダ9につながる吸入管23に連通されている。
【0024】
他方、22は密閉容器1の上に設けられた吐出管であり、24はシリンダ10へつながる吸入管である。また、25は密閉ターミナルであり、密閉容器1の外部から固定子4の固定子巻線7へ電力を供給するものである(密閉ターミナル25と固定子巻線7とをつなぐリード線は図示せず)。
【0025】
次ぎに、図1の冷媒回路において、冷凍装置Rを構成する前記圧縮機Cの吐出管22は、配管36を経て凝縮器37の入口に接続され、この凝縮器37の出口には一次膨張手段としてのキャピラリチューブ38が接続されている。このキャピラリチューブ38の出口には気液分離器39の上部が連通接続されると共に、この気液分離器39の下端には二次膨張手段としてのキャピラリチューブ41が接続されている。
【0026】
そして、キャピラリチューブ41の出口に冷却器42が接続され、冷却器42の出口に接続された配管43は前記圧縮機Cの吸入管24に連通されている。更に、気液分離器39の上部には分岐管44が接続され、この分岐管44は前記合流器32内に上方から挿入され、内部にて開口されている。
【0027】
以上によって多段圧縮冷凍装置Rの冷凍サイクルが構成される。そして、係る多段圧縮冷凍装置Rの冷媒回路内には例えばR−134aなどのHFC冷媒やHC冷媒が所定量封入されるが、実施例ではR−134aが冷媒として用いられ、また、潤滑油としてはエステル油が使用されている。
【0028】
以上の構成で次ぎに動作を説明する。電動機2が駆動されると、低段側圧縮部52は吸入管24から冷媒を吸引して圧縮(一段圧縮)し、吐出ポート29から膨張型消音器28を経て配管31に吐出する。配管31に吐出された一段圧縮ガス冷媒は、合流器32を経て吸入管23から高段側圧縮部51に吸引される。そこで圧縮(二段圧縮)された二段圧縮ガス冷媒は、吐出孔より前記吐出マフラー19に吐出され、吐出マフラー19から密閉容器1内に吐出される。
【0029】
密閉容器1内の吐出された二段圧縮ガス冷媒は、吐出管22から配管36に吐出される。そして、凝縮器37に流入し、そこで放熱して凝縮された後、キャピラリチューブ38にて減圧される。そして、気液分離器39に流入し、一部はそこで蒸発する。
【0030】
これにより、気液分離器39内底部には液冷媒が貯留され、気液分離器39内上部には一段膨張した飽和ガス冷媒が溜まることになる。尚、このときの飽和ガス冷媒の温度、即ち、気液分離温度は−5℃〜+25℃の範囲となるようにキャピラリチューブ38の絞り量を選定する。
【0031】
そして、気液分離器39内からは液冷媒のみがキャピラリチューブ41方向に流出し、そこで減圧される。そして、冷却器42に流入して蒸発する。このときに周囲から熱を奪うことによって冷却器42は冷却作用を発揮する。そして、冷却器42を出た低温ガス冷媒は配管43を経て圧縮機Cに帰還し、吸込管24から低段側圧縮部52に再び吸い込まれる。
【0032】
一方、気液分離器39内上部の飽和ガス冷媒は、分岐管44に流出し、そこを通って合流器32に流入する。そこで、低段側圧縮部52から吐出された一段圧縮ガス冷媒と合流した後、共に吸入管23から高段側圧縮部51に吸引され、再び圧縮されることになる。
【0033】
このように、本発明では圧縮機Cの低段側圧縮部52、高段側圧縮部51、凝縮器37、キャピラリチューブ38、気液分離器39、キャピラリチューブ41及び冷却器42を順次環状に接続して冷凍サイクルを構成し、気液分離器39内の飽和ガス冷媒を低段側圧縮部52から吐出された冷媒と共に高段側圧縮部51に吸い込ませるようにしたので、一段圧縮の冷凍装置に比較して、一圧縮当たりのトルク変動を抑制しながら、高圧縮比を得ることができるようになる。
【0034】
また、高段側圧縮部51が吸い込むガス冷媒の温度を低下させることができるようになり、入力の低減を図ることが可能となる。また、高段側圧縮部51の吐出ガス冷媒の温度も低くなるため、潤滑油としてエステル油を用いた場合にも、POE問題の発生や潤滑特性の劣化を抑制することができるようになる。
【0035】
そして、気液分離器39内の液冷媒をキャピラリチューブ41に流して冷却器42にて蒸発させるようにしているので、冷媒循環量に対する冷凍効果を増大させ、効率の向上を図ることが可能となる(図3のモリエル線図参照)。
【0036】
ここで、低段側圧縮部52の排除容積D1と高段側圧縮部の排除容積D2の比D2/D1と成績係数の関係をは前記図4に示されており、この図からも明らかな如く、成績係数は排除容積比D2/D1の30%(0.3)付近をピークとした山なりの特性となっている。
【0037】
次ぎに、キャピラリチューブ38の絞り量を変更して気液分離器39における気液分離温度を変更し、各気液分離温度における図4の曲線のピーク値を図6に示す如く結んで行くと、前記図5或いは図6に示す如き山なりの特性が得られる。
【0038】
即ち、図5或いは図6に示される気液分離器39における気液分離温度と成績係数の関係を基にして、本発明では前述の如く気液分離器39内の気液分離温度を−5℃〜+25℃の範囲に設定しているので、図6の最下部に示す一段圧縮の冷凍装置の場合に比して成績係数を著しく改善することができるようになる。
【0039】
また、前記図4からも明らかであるが、成績係数は低段側圧縮部52と高段側圧縮部51の排除容積比D2/D1の30%付近をピークとした山なりの特性となる。そして、本発明では係る排除容積比D2/D1を、0.35±0.1の範囲に設定しているので、一段圧縮の冷凍装置に比して成績係数を一層改善し、効率の向上を図ることができるようになる。
【0040】
尚、実施例では単一の密閉容器内に複数のロータリー用シリンダを備えた圧縮機を用いて、低段側圧縮手段と高段側圧縮手段を構成したが、それに限らず、単シリンダ型の圧縮機を二台用いて低段側圧縮手段と高段側圧縮手段を構成しても良い。また、実施例では二段圧縮式の冷凍装置で説明したが、それに限らず、三段、四段と更に多段に圧縮するものに適用しても本発明は有効である。
【0041】
【発明の効果】
以上詳述した如く、本発明によれば、低段側圧縮手段と高段側圧縮手段及びそれらを駆動する電動機を密閉容器内に収納して成り、低段側圧縮手段にて圧縮されて吐出された冷媒を高段側圧縮手段に吸い込ませ、当該高段側圧縮手段にて圧縮して密閉容器内に吐出する圧縮機と、凝縮器と、一次膨張手段と、気液分離器と、二次膨張手段と、冷却器とを順次環状に接続して多段圧縮冷凍装置の冷凍サイクルを構成し、気液分離器内の飽和ガス冷媒を低段側圧縮手段から吐出された冷媒と共に高段側圧縮手段に吸い込ませるようにしたので、冷媒によっては密閉容器内が高温・高圧となる所謂内部高圧式の多段圧縮機を用いた場合にも、一圧縮当たりのトルク変動を抑制しながら、高圧縮比を得ることができるようになると共に、高段側圧縮手段が吸い込むガス冷媒温度を低下させることができるようになり、入力の低減を図ることが可能となる。また、高段側圧縮手段の吐出ガス冷媒温度も低くなるため、潤滑油として例えばエステル油を用いた場合にも、POE問題の発生や潤滑特性の劣化を抑制することができるようになる。
【0042】
そして、気液分離器内の液冷媒を二次膨張手段に流して冷却器にて蒸発させるようにしているので、冷媒循環量に対する冷凍効果を増大させ、効率の向上を図ることが可能となる。
【0043】
特に、本発明では気液分離器内の気液分離温度を−5℃〜+25℃の範囲に設定しているので、一段圧縮の冷凍装置に比して成績係数を著しく改善することができるようになるものである。
【0044】
更に、請求項2の発明によれば上記に加えて、低段側圧縮手段の排除容積D1と高段側圧縮手段の排除容積D2の比D2/D1を、0.35±0.1の範囲に設定しているので、一段圧縮の冷凍装置に比して成績係数を一層改善し、効率の向上を図ることができるようになるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の多段圧縮冷凍装置の冷媒回路図である。
【図2】本発明を適用する圧縮機の縦断側面図である。
【図3】本発明の多段圧縮冷凍装置のモリエル線図である。
【図4】低段側圧縮部(低段側圧縮手段)と高段側圧縮部(高段側圧縮手段)の排除容積比と成績係数の関係を示す図である
【図5】気液分離器における気液分離温度と成績係数の関係を示す図である。
【図6】同じく気液分離器における気液分離温度と成績係数の関係を示すもう一つの図である。
【符号の説明】
C 圧縮機
R 多段圧縮冷凍装置
2 電動機
3 圧縮要素
9、10 シリンダ
13、14 ローラ
31 配管
32 合流器
37 凝縮器
38 キャピラリチューブ(一次膨張手段)
39 気液分離器
41 キャピラリチューブ(二次膨張手段)
42 冷却器
44 分岐管
51 高段側圧縮部
52 低段側圧縮部
Claims (2)
- 低段側圧縮手段と高段側圧縮手段及びそれらを駆動する電動機を密閉容器内に収納して成り、前記低段側圧縮手段にて圧縮されて吐出された冷媒を前記高段側圧縮手段に吸い込ませ、当該高段側圧縮手段にて圧縮して前記密閉容器内に吐出する圧縮機と、凝縮器と、一次膨張手段と、気液分離器と、二次膨張手段と、冷却器とを順次環状に接続して冷凍サイクルを構成し、前記気液分離器内の液冷媒を前記二次膨張手段に流すと共に、気液分離器内の飽和ガス冷媒を前記低段側圧縮手段から吐出された冷媒と共に前記高段側圧縮手段に吸い込ませ、且つ、前記気液分離器内の気液分離温度を−5℃〜+25℃の範囲に設定したことを特徴とする多段圧縮冷凍装置。
- 低段側圧縮手段の排除容積D1と高段側圧縮手段の排除容積D2の比D2/D1を、0.35±0.1の範囲に設定したことを特徴とする請求項1の多段圧縮冷凍装置。
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