JPH11223258A - ボールねじ - Google Patents

ボールねじ

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JPH11223258A
JPH11223258A JP3659098A JP3659098A JPH11223258A JP H11223258 A JPH11223258 A JP H11223258A JP 3659098 A JP3659098 A JP 3659098A JP 3659098 A JP3659098 A JP 3659098A JP H11223258 A JPH11223258 A JP H11223258A
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ball
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screw
balls
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    • F16C33/00Parts of bearings; Special methods for making bearings or parts thereof
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    • F16C33/38Ball cages
    • F16C33/3825Ball cages formed as a flexible belt, e.g. spacers connected by a thin film
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16HGEARING
    • F16H25/00Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms
    • F16H25/18Gearings comprising primarily only cams, cam-followers and screw-and-nut mechanisms for conveying or interconverting oscillating or reciprocating motions
    • F16H25/20Screw mechanisms
    • F16H25/22Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members
    • F16H25/2204Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls
    • F16H25/2233Screw mechanisms with balls, rollers, or similar members between the co-operating parts; Elements essential to the use of such members with balls with cages or means to hold the balls in position

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 リテーナの強度を十分に確保すると共に十分
な負荷容量を確保しながら、長期間にわたって作動性を
良好に維持できる循環駒式のボールねじを提供するこ
と。 【解決手段】 ボール23を周方向に離間して保持する
と共に、弾性的に湾曲する接続部43を有するリテーナ
40が設けられ、ボール23が循環駒30の循環路31
を通過する際に、接続部43が弾性的に湾曲することに
より、循環路31内のボール23をスムーズに案内する
ことができ、ボール23の循環作動性を良好に維持する
ことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、循環駒を有する循
環駒式のボールねじに関し、詳しくは、リテーナの強度
を十分に確保すると共に十分な負荷容量を確保しなが
ら、長期間にわたって作動性を良好に維持できる循環駒
式のボールねじに関する。
【0002】
【従来の技術】ボールねじでは、ねじ軸の外周面及びナ
ットの内周面に、互いに対応する螺旋状のねじ溝が形成
され、双方のねじ溝により形成された螺旋状溝の空間内
に多数のボールが転動自在に配置されている。ねじ軸と
ナットを相対的に回転させて一方を軸方向に移動させる
と、多数のボールの転動を介してねじ軸とナットが滑ら
かに相対螺旋運動するようになっている。
【0003】このようなボールねじのうち、循環駒を有
する循環駒式のボールねじでは、ナットに設けた循環駒
の循環路に沿って、ボールがねじ軸のねじ山を乗り越え
て隣接するねじ溝に戻って循環するようになっているた
め、ボールを戻すための循環路を短く構成することがで
き、ボールの循環抵抗が小さく、トルク変動を小さくす
ることができる。
【0004】しかし、この循環駒式のボールねじでは、
ボールがねじ溝内に密に配置されており、個々のねじ溝
内を同方向に転動するが、その際、隣接するボール同士
の接触点では、互いに逆方向に転動するボールが接触し
て、相互に転動を妨げる結果、この接触点ですべりを生
じ、ボールの自由な転動が妨げられ、トルク抵抗が大き
くなるといったことがある。
【0005】このようなトルク抵抗を低減するため、負
荷を受けるボールの間に、これよりも僅かに小径とされ
たスペーサボールを介在させることも行われているが、
負荷を受けるボールの間隔が離れ、負荷を受けるボール
の個数が約半分になってしまい、ボールねじの負荷容量
が半減するといったことがある。
【0006】また、トルク抵抗を低減するため、図14
に示すようなリテーナを有する循環駒式のボールねじが
用いられることがある。このボールねじでは、ねじ軸と
ナットの間に、多数のボールを夫々転動自在に保持する
多数の丸孔2が形成されたリテーナ1が設けられてい
る。これにより、ボール同士が接触することを防止で
き、すべり抵抗によるトルク抵抗を低減することができ
る。
【0007】しかし、リテーナ1の丸孔2は、ボールの
軸方向の移動を制限していることから、ねじ軸が定位置
で回転されて、ナットが非回転で軸方向に移動される場
合には、リテーナ1は、ナットの移動量の半分だけ軸方
向に移動し、ナットに対して位置ずれされるといったこ
とがある。そのため、ナットの軸方向の長さは、リテー
ナ1のナットに対する位置ずれ分を見込んで、比較的長
くしなければならないといった問題がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような問題を解決
するため、実公平2−5145号公報には、トルク抵抗
を低減すると共にナットの軸方向の長さを短く抑えた循
環駒式のボールねじが開示されている。この循環駒式の
ボールねじを図15に示す。ねじ軸3のねじ溝4とナッ
ト5のねじ溝6との間に、多数のボール7が介装されて
いる。ナット5には、循環路9を有する循環駒8が嵌合
され、この循環路9に沿って、ボール7がねじ軸3のね
じ山を乗り越えて隣接するねじ溝4に戻って循環するよ
うになっている。さらに、ねじ軸3とナット5との間に
は、多数のボール7を夫々転動自在に保持する多数の長
孔11が形成されたリテーナ10が設けられ、リテーナ
10の両端部は、止め輪12によりナット5に対して移
動しないようにされている。
【0009】このリテーナ10の長孔11は、複数のね
じ溝4にまたがるように軸方向に延在されているため、
ねじ軸3が定位置で回転されて、ナット5が非回転で軸
方向に移動される場合、循環駒8の循環路9を通って隣
接するねじ溝4に移動しようするボール7は、リテーナ
10の長孔11に沿って軸方向に移動できるため、リテ
ーナ10は、ナット5と共に移動することができ、ナッ
ト5に対して軸方向に位置ずれするといったことがな
い。また、リテーナ10を用いているため、隣接するボ
ール同士の接触がなく、すべり抵抗によるトルク抵抗を
低減することもできる。
【0010】このような循環駒式のボールねじでは、循
環駒8の個数を増加して、ボールねじの循環回路数を増
加した場合には、リテーナ10も軸方向に長くされて長
孔11も軸方向に長くされる必要がある。
【0011】しかしながら、このように、長孔11が軸
方向に長く形成された場合には、リテーナ10の強度が
弱くなり、リテーナ10の強度を十分に確保できないと
いったことがある。
【0012】また、ボールねじの循環回路数を増加した
場合、夫々の循環路9には、加工誤差が存在し、各循環
路9でのボールの転がり方が異なるため、トルク抵抗が
各循環路9で異なり、トルク変動が生起されるといった
ことがある。
【0013】本発明は、上述したような事情に鑑みてな
されたものであって、ナットの軸方向の長さをリテーナ
を設けない場合と同様とし、周方向に隣接するボール同
士の接触を防止してトルク抵抗および騒音を低減し、リ
テーナの強度を十分に確保し、これにより、十分な負荷
容量を確保しながら、長期間にわたって作動性を良好に
維持できるボールねじを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】上記の目的達成のため、
本発明に係るボールねじは、ボールがねじ軸のねじ山を
乗り越えて隣接するねじ溝に戻るようにボールを循環さ
せる循環路を有する循環駒をボールナットに嵌合したボ
ールねじにおいて、ボールを周方向に離間して保持する
と共に、ボールが前記循環路を通過する際に弾性的に屈
曲又は湾曲する柔軟部を有するリテーナを具備すること
を特徴とする。
【0015】このように、本発明では、ボールを周方向
に離間して保持するリテーナが弾性的に屈曲又は湾曲す
る柔軟部を有しているため、ボールが循環駒の循環路を
通ってねじ軸のねじ山を乗り越えて隣接するねじ溝に戻
るように循環する際、リテーナは、その柔軟部が弾性的
に屈曲又は湾曲して、循環路内を移動するボールを一方
のねじ溝から隣接するねじ溝にスムーズに案内すること
ができ、ボールの循環作動性を良好に維持できる。
【0016】また、本発明では、リテーナの柔軟部が循
環路のボールを案内する役目を果たしているため、従来
のように、循環路のボールを案内するための丸孔又は長
孔をリテーナに設ける必要がなく、ナットの軸方向の長
さをリテーナを設けない場合と同様とすることができ
る。
【0017】さらに、ボールを周方向に離間して保持す
るリテーナを用いているため、周方向に隣接するボール
同士の接触がなく、すべり抵抗によるトルク抵抗を低減
することもできる。
【0018】さらに、ボールが循環駒の循環路を通過し
てリテーナの柔軟部が弾性的に屈曲又は湾曲する際、こ
の柔軟部にかかる曲げ応力やねじり応力は極めて小さ
く、繰り返し弾性変形されたとしても、疲労破壊といっ
た虞れもなく、リテーナの強度を十分に確保することが
できる。
【0019】さらに、ボールを周方向に離間して保持す
るリテーナを用いており、スペーサボールを用いる場合
に比べて、周方向に隣接するボール間の間隔を小さくで
きるため、スペーサボールを用いる循環駒式のボールね
じのように負荷容量が小さくなるといったことがなく、
十分な負荷容量を確保できる。
【0020】このように、本発明によれば、リテーナの
強度を十分に確保すると共に十分な負荷容量を確保しな
がら、長期間にわたってボールの循環作動性を良好に維
持することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】図1乃至図6を参照して、本発明
の第1実施の形態に係るボールねじを説明する。図1
は、第1実施の形態に係る循環駒式のボールねじの斜視
図である。図2は、図1に示した循環駒の斜視図であ
る。図3は、第1実施の形態に係る循環駒式のボールね
じに装着するリテーナの側面図である。図4は、図3に
示したリテーナを軸方向から視た図である。図5は、第
1実施の形態に係る循環駒式のボールねじの縦断面図で
ある。図6は、図3乃至図5に示したリテーナを延在し
た図である。
【0022】図1及び図2に示すように、循環駒式のボ
ールねじでは、外周面21aに螺旋状のねじ溝21bを
有するねじ軸21に、内周面22aにねじ溝22bを有
するボールナット22が多数のボール23を介して螺合
されている。ボールナット22の円筒胴部には、対向し
た両ねじ溝21b,22bで形成された螺旋空間内を転
動しつつ移動するボール23を導いて循環させるための
循環路31を有する樹脂製の循環駒30が嵌着されてい
る。この循環路31は、ほぼS字状に湾曲しており、A
点から循環路31に沿って進んだボール23がねじ軸2
1の外周面(ランド部)21aを乗り越え、D点でねじ
軸21のねじ溝21bとナット22のねじ溝22bとの
間に入り、もとのA点に戻る循環を繰り返すようになっ
ている。
【0023】次いで、図3乃至図6に示すように、本実
施の形態では、ボール23を周方向に離間して保持する
リテーナ40が設けられている。このリテーナ40は、
弾性変形できる樹脂製であって、薄板帯状に形成されて
いる。このリテーナ40には、ボール23に係合する丸
孔41が形成され、丸孔41の一側には、互い違いに切
欠き部42が形成され、丸孔41の他側には、切り欠か
れていない接続部43が形成されている。この接続部4
3は、弾性的に屈曲又は湾曲する柔軟部を構成してい
る。
【0024】図5に示すように、リテーナ40は、ねじ
軸21のランド部21aとナット22のランド部22a
との間に配設されて、径方向に規制されている。
【0025】このように構成されているため、ボール2
3が循環駒30の循環路31を通ってねじ軸21のねじ
山21aを乗り越えて隣接するねじ溝21b,22bに
戻るように循環する際、図3に示すように、リテーナ4
0は、符号44で示す部分で弾性的に湾曲し、切欠き部
42は開くと共に、接続部43は弾性的に湾曲する。
【0026】このようなリテーナ40の弾性的な湾曲に
より、循環路31内のボール23を、一方のねじ溝21
b,22bから隣接するねじ溝21b,22bにスムー
ズに案内することができ、ボール23の循環作動性を良
好に保つことができる。
【0027】この接続部43が弾性的に湾曲する際、切
欠き部42が開くようにしているため、湾曲する曲率が
小さく、この接続部43にかかる曲げ応力やねじり応力
は極めて小さく、接続部43が繰り返し弾性変形された
としても、疲労破壊するといった虞れもなく、リテーナ
40の強度を長期間にわたり十分に確保することができ
る。
【0028】また、リテーナ40の弾性的な湾曲によ
り、循環路31のボール23を案内することができるた
め、従来のように、循環路31のボール23を案内する
ための丸孔又は長孔をリテーナに設ける必要がなく、ナ
ット22の軸方向の長さをリテーナを設けない場合と同
様とすることができる。
【0029】さらに、ボール23を周方向に離間して保
持するリテーナ40を用いているため、周方向に隣接す
るボール23同士の接触がなく、すべり抵抗によるトル
ク抵抗を低減することもできる。
【0030】さらに、ボール23を周方向に離間して保
持するリテーナ40を用いており、スペーサボールを用
いる場合に比べて、周方向に隣接するボール23間の間
隔を小さくできるため、スペーサボールを用いる循環駒
式のボールねじのように負荷容量が小さくなるといった
ことがなく、十分な負荷容量を確保できる。
【0031】さらに、図7に、第1実施の形態の変形例
に係るリテーナを示す。この変形例では、リテーナ40
一側に、切欠き部42が形成されており、他側に、接続
部43が形成されている。この場合にも、リテーナ40
は弾性的に湾曲することができ、循環路31内のボール
23をスムーズに案内することができる。なお、リテー
ナ40の丸孔41は、この形状に限定されるものではな
く、多角形であってもよい。
【0032】次に、図8乃至図11を参照して、本発明
の第2実施の形態に係るボールねじを説明する。図8
は、第2実施の形態に係る循環駒式のボールねじに装着
するリテーナの側面図である。図9は、図8に示したリ
テーナを軸方向から視た図である。図10は、第2実施
の形態に係る循環駒式のボールねじの縦断面図である。
図11は、図8乃至図10に示したリテーナを延在した
図である。
【0033】本実施の形態では、リテーナ50は、弾性
変形できる樹脂製であって、薄板帯状に形成されてお
り、図11に示すように、リテーナ50には、ボール2
3径方向内方から保持する半円部51が形成されてお
り、これら半円部51の間に突起部52が形成され、ボ
ール23を片側から保持するくし状形状とされている。
この半円部51の底部が、弾性的に屈曲又は湾曲する柔
軟部を構成している。
【0034】図10に示すように、リテーナ50は、ね
じ軸21のねじ溝21b内に配設されて、径方向および
軸方向に規制されている。また、突起部52は、ボール
23を保持できるように、上部ほど拡がった形状に形成
されている。なお、リテーナ50は、ナット22のねじ
溝22b内に配設して、径方向および軸方向に規制して
もよい。
【0035】このように構成されているため、ボール2
3が循環駒30の循環路31を通ってねじ軸21のねじ
山21aを乗り越えて隣接するねじ溝21b,22bに
戻るように循環する際、図11に示すように、リテーナ
50の半円部51の底部は、薄くなっているため、図8
に示すように、リテーナ50は、符号53で示す部分で
弾性的に屈曲する。同時に、図9に示すように、リテー
ナ50は、符号54で示す部分で、ボール23循環路3
1を通過するのに対応して、径方向外方に膨出する。
【0036】このようなリテーナ50の弾性的な変形に
より、循環路31内のボール23を、一方のねじ溝21
b,22bから隣接するねじ溝21b,22bにスムー
ズに案内することができ、ボール23の循環作動性を良
好に保つことができる。
【0037】また、このリテーナ50の弾性変形の際、
半円部51の底部にかかる曲げ応力やねじり応力は極め
て小さく、繰り返し弾性変形されたとしても、疲労破壊
するといった虞れもなく、リテーナ50の強度を長期間
にわたり十分に確保することができる。
【0038】次に、図12に、第2実施例におけるリテ
ーナの変形例を示す。この変形例では、リテーナ50の
突起部52の形状が種々に変形されている。なお、各図
において、左図は、ボールねじの軸方向に沿った断面図
であり、右図は、ボールねじの径方向に沿った断面図で
ある。
【0039】図12(a)では、右図のように、ボール
23,23の間に、ボール23の球面に沿った形状に突
起部52が形成されており、左図のように、突起部52
は、円形に形成されている。
【0040】図12(b)では、右図のように、ボール
23,23の間に、平板状に形成された突起部52が設
けられ、左図のように、この突起部52は、軸方向に
は、三角形に形成されている。
【0041】図12(c)では、右図のように、ボール
23,23の間に、平板状に形成された突起部52が設
けられ、左図のように、この突起部52は、軸方向に
は、円形に形成されている。
【0042】次に、図13に、第2実施例におけるリテ
ーナの他の変形例を示す。この変形例では、リテーナ5
0のねじ溝21b内に配設される部位55の形状が種々
に変形されている。なお、各図は、ボールねじの軸方向
に沿った断面図である。
【0043】図13(a)では、このリテーナ50のね
じ溝21b内に配設される部位55は、円形に形成され
ている。
【0044】図13(b)では、このリテーナ50のね
じ溝21b内に配設される部位55は、四角形に形成さ
れている。
【0045】図13(c)では、このリテーナ50のね
じ溝21b内に配設される部位55は、三角形に形成さ
れている。
【0046】なお、本発明は、上述した実施の形態に限
定されず、種々変形可能である。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明では、ボー
ルが循環駒の循環路を通って循環する際、リテーナは、
その柔軟部が弾性的に屈曲又は湾曲して、循環路内を移
動するボールを一方のねじ溝から隣接するねじ溝にスム
ーズに案内することができ、ボールの循環作動性を良好
に維持できる。
【0048】また、本発明では、リテーナの柔軟部が循
環路のボールを案内する役目を果たしているため、ナッ
トの軸方向の長さをリテーナを設けない場合と同様とす
ることができる。
【0049】さらに、ボールを周方向に離間して保持す
るリテーナを用いているため、周方向に隣接するボール
同士の接触がなく、すべり抵抗によるトルク抵抗を低減
することもできる。
【0050】さらに、リテーナの柔軟部にかかる曲げ応
力やねじり応力は極めて小さく、繰り返し弾性変形され
たとしても、疲労破壊といった虞れもなく、リテーナの
強度を十分に確保することができる。
【0051】さらに、ボールを周方向に離間して保持す
るリテーナを用いており、スペーサボールを用いる場合
に比べて、周方向に隣接するボール間の間隔を小さくで
きるため、スペーサボールを用いる循環駒式のボールね
じのように負荷容量が小さくなるといったことがなく、
十分な負荷容量を確保できる。
【0052】このように、本発明によれば、リテーナの
強度を十分に確保すると共に十分な負荷容量を確保しな
がら、長期間にわたってボールの循環作動性を良好に維
持することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施の形態に係る循環駒式のボールねじの
斜視図である。
【図2】図1に示した循環駒の斜視図である。
【図3】第1実施の形態に係る循環駒式のボールねじに
装着するリテーナの側面図である。
【図4】図3に示したリテーナを軸方向から視た図であ
る。
【図5】第1実施の形態に係る循環駒式のボールねじの
縦断面図である。
【図6】図3乃至図5に示したリテーナを延在した図で
ある。
【図7】第1実施の形態の変形例に係るリテーナを延在
した図である。
【図8】第2実施の形態に係る循環駒式のボールねじに
装着するリテーナの側面図である。
【図9】図8に示したリテーナを軸方向から視た図であ
る。
【図10】第2実施の形態に係る循環駒式のボールねじ
の縦断面図である。
【図11】図8乃至図10に示したリテーナを延在した
図である。
【図12】各(a)(b)(c)は、第2実施例の変形
例に係るリテーナの断面図である。
【図13】各(a)(b)(c)は、第2実施例の他の
変形例に係るリテーナの断面図である。
【図14】従来に係る循環駒式のボールねじに装着する
リテーナの斜視図である。
【図15】他の従来に係る循環駒式のボールねじの断面
図である。
【符号の説明】
21 ねじ軸 21a ねじ山 21b ねじ溝 22 ボールナット 22a ねじ山 22b ねじ溝 23 ボール 30 循環駒 31 循環路 40 リテーナ 41 丸孔 42 切欠き部 43 接続部(柔軟部) 50 リテーナ 51 半円部 52 突起部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボールがねじ軸のねじ山を乗り越えて隣
    接するねじ溝に戻るようにボールを循環させる循環路を
    有する循環駒をボールナットに嵌合したボールねじにお
    いて、 ボールを周方向に離間して保持すると共に、ボールが前
    記循環路を通過する際に弾性的に屈曲又は湾曲する柔軟
    部を有するリテーナを具備することを特徴とするボール
    ねじ。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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