JPH11223158A - Egr装置及び車両 - Google Patents

Egr装置及び車両

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Publication number
JPH11223158A
JPH11223158A JP10026049A JP2604998A JPH11223158A JP H11223158 A JPH11223158 A JP H11223158A JP 10026049 A JP10026049 A JP 10026049A JP 2604998 A JP2604998 A JP 2604998A JP H11223158 A JPH11223158 A JP H11223158A
Authority
JP
Japan
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valve
pressure
egr
chamber
accelerator
Prior art date
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Pending
Application number
JP10026049A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroki Kusano
弘揮 草野
Seiichi Kato
精一 加藤
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Toyota Industries Corp
Original Assignee
Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Automatic Loom Works Ltd filed Critical Toyoda Automatic Loom Works Ltd
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Publication of JPH11223158A publication Critical patent/JPH11223158A/ja
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Exhaust-Gas Circulating Devices (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 圧力作動式のEGR弁の閉弁遅れを抑える。 【解決手段】 EGR弁8はダイヤフラム10に隔てら
れた二室11,12のの差圧によって弁体9が作動され
る負圧作動弁である。EGR弁8には第1室11と第2
室12に導入する圧を切換えるための圧力切換弁14が
設けられている。圧力切換弁14を構成するスプール3
4は、アクセルペダル28に連動して駆動される。アク
セルペダル28がEGR作動中にEGR不作動領域とな
る設定操作量以上に踏込まれたとき、スプール34が二
室11,12に導入する圧の切換えを行い、第1室11
が大気圧に開放され、第2室12にバキュームポンプ2
0からの負圧が導入される。このため、弁体9に閉弁方
向の強い力が付与される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、排気ガスを吸気系
へ再循環させるためのEGR弁がダイヤフラム等を有す
る圧力作動式であるEGR装置において、EGR弁の閉
弁遅れを防ぐための構造を有するEGR装置及び車両に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】自動車用エンジンには排気ガスの浄化を
目的として排気ガスの一部を不活性ガスとして吸気系へ
再循環させるEGR装置を備えるものがある。EGR装
置は排気マニホールドと吸気マニホールドとを繋ぐEG
R通路を通って排気ガスの一部を吸気系へ再循環させ、
EGR通路に設けられたEGR弁の開閉によって還流量
(以降、EGR量と称す)が制御される。EGR弁に
は、例えばダイヤフラムを有する負圧作動式と、電磁石
を使用した電磁作動式のものがある。
【0003】負圧作動式のEGR弁は、パワステ等と共
用される真空ポンプを負圧源とし、電子制御装置(EC
U)がバキューム・スイッチング・バルブ(電磁式負圧
切換制御弁、以降、VSVと称す)を切換え、その負圧
室に負圧が導入されることにより開弁し、その負圧室が
大気圧に開放されることにより閉弁するようになってい
る。
【0004】EGR弁は、車両に設けられた各種センサ
により検出されたアクセル開度やエンジン回転数等に基
づき、大まかには、エンジンの運転状態が低中負荷状態
と判断されるときに開弁され、高負荷状態と判断される
ときに閉弁されるように設定されている。このため、ア
クセル開度とエンジン回転数が大きくなったときは原則
として排気再循環が停止される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、負圧作
動式のEGR弁の負圧室が大気圧に開放されてEGR弁
が完全に閉じるまでにある程度の時間を要する。このた
め、例えばEGR実行中に、加速のためにアクセルペダ
ルを急に深く踏込んでアクセル開度が大きくなったとき
は、ECUの判断によってVSVがオフされるが、EG
R弁が完全に閉じるまでのタイムラグが原因で過渡時に
黒煙がでる問題があった。つまり、EGR弁が完全に閉
じるまでのタイムラグのため、排気ガス再循環が完全に
停止される前に燃料噴射量が増大されるため、燃料が吸
気中の酸素量に対して過剰となって黒煙が発生する。
【0006】また、EGR弁については、例えば実開昭
57−145755号公報に記載されているように、開
閉動作を負圧の作用により行なうものも知られている。
すなわち、図11に示すように、EGR弁91を閉弁側
に付勢するための負圧を送るために1つの負圧切換弁9
2が設けられる。アクセルペダルが踏込まれてエンジン
が高負荷運転状態となってインジェクションレバー軸9
3が回動して負圧制御弁94からEGR弁91の第1室
95に導入される負圧が弱くなると、EGR弁91の弁
体96は閉弁する。この際、第1室95の弱い負圧のた
めバネ97の予荷重だけではEGR弁91の閉弁力が弱
いが、負圧切換弁92がその弱くなった負圧によって開
弁されてバキュームポンプ98からの負圧をEGR弁9
1の第2室99に導入することで、弁体96の閉弁力を
強くしている。よって、振動等によって弁体96が開く
ことがない。
【0007】しかし、負圧切換弁92もダイヤフラム1
00を有する負圧作動式であるため、負圧切換弁92が
開弁するときの応答遅れのため、負圧切換弁92がEG
R弁91(弁体96)の閉弁がほぼ完了した頃になって
遅れたタイミングで開くことになっていた。このため、
EGR弁91の第2室98への負圧の導入のタイミング
が遅れ、EGR弁91の閉弁にやはり応答遅れが生じる
ことになっていた。よって、この装置は、EGR弁91
の閉弁保持力を強くすることができても、加速のために
アクセルペダルを急に踏込んだときに黒煙がでる問題を
解決することはできなかった。
【0008】本発明は上記問題点を解消するためになさ
れたものであって、その第1の目的は、アクセル操作部
を加速などのため急に大きく操作しても、圧力作動式の
EGR弁の閉弁の応答遅れを小さく抑え、閉弁遅れに起
因する不具合を防止することができるEGR装置及び車
両を提供することにある。第2の目的は、調整用低圧源
が故障しても、アクセル操作部を大きく操作したときに
EGR弁を確実に閉弁させることにある。第3の目的
は、EGR装置を大型化させずコンパクトに済ませるこ
とにある。第4の目的は、前記各目的を達成するために
EGR装置に付加する構成を簡単に済ませることにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために請求項1に記載の発明では、エンジンの排気通
路と吸気通路とをつなぐEGR通路と、該EGR通路を
開閉するための圧力作動式のEGR弁を有するEGR装
置であって、高圧源からの高圧と低圧源からの低圧を入
力源とし、前記EGR弁の開閉のため各々入力源との連
通を断接切換えされる二室に対して導入する圧の組合せ
を切換える非圧力作動式の弁手段を備え、前記弁手段
は、アクセル操作部と作動連結され、前記アクセル操作
部が設定操作量以上に操作されたときに、前記二室に導
入する圧を該EGR弁に閉弁方向の力が付与される前記
高圧と低圧の組合せで導入するように設定されている。
【0010】第2の目的を達成するために請求項2に記
載の発明では、請求項1に記載の発明において、前記弁
手段は、前記EGR弁の開度調整をするための調整用低
圧源を入力源の一つとしており、前記アクセル操作部が
前記設定操作量未満のときは、前記二室に導入する圧を
該EGR弁に開弁方向の力が付与されるように前記調整
用低圧源からの調整圧と前記高圧の組合せで導入するよ
うに設定されている。
【0011】第3の目的を達成するために請求項3に記
載の発明では、請求項1又は請求項2に記載の発明にお
いて、前記弁手段は、前記アクセル操作部に連動して変
位する一つの弁体を有する切換弁である。
【0012】第4の目的を達成するために請求項4に記
載の発明では、請求項1〜請求項3のいずれか一項に記
載の発明において、前記弁手段は機械作動式である。第
4の目的を達成するために請求項5に記載の発明では、
請求項4に記載の発明において、前記弁手段は、前記ア
クセル操作部の操作量を検出した信号に基づいてエンジ
ン加速制御のために駆動される駆動手段と間接的に、も
しくは前記アクセル操作部と直接的に機械的に作動連結
されている。
【0013】請求項6に記載の発明では、請求項1〜請
求項5のいずれか一項に記載の発明において、前記EG
R弁は、前記二室に導入される低圧が負圧で高圧が大気
圧である負圧作動式である。
【0014】請求項7に記載の発明では、車両には、請
求項1〜請求項6のいずれか一項に記載の前記EGR装
置が備えられている。 (作用)従って、請求項1に記載の発明によれば、アク
セル操作部の操作によって弁手段は作動され、EGR弁
の二室に導入する圧の組合せが弁手段によって切換えら
れる。アクセル操作部を急に大きく操作して設定操作量
以上となると、EGR弁に閉弁方向の力が付与される高
圧と低圧の組合せで二室に圧が導入される。このとき、
弁手段が非圧力作動式であることから、弁手段による圧
の切換えにほとんど遅れが伴わず、二室に導入される圧
の切換えが速く行われる。このため、高圧と低圧との大
きな差圧に基づく作動力が弁に付加されて、EGR弁は
圧力作動式であっても応答遅れ少なく速く閉じる。
【0015】請求項2に記載の発明によれば、アクセル
操作部が設定操作量未満のときは、二室に導入する圧は
EGR弁に開弁方向の力が付与されるように調整用低圧
源からの調整圧と高圧の組合せで導入される。その調整
圧によって弁の開度が調整される。アクセル操作部が設
定操作量以上に操作されたときは、弁手段による切換え
によりEGR弁は閉弁されるので、例えば調整用低圧源
が故障しても、確実にEGR弁を閉弁することが可能と
なる。つまり、弁手段がEGR弁と同じ調整用低圧源を
入力源とする圧力作動式ではなく非圧力作動式であっ
て、EGR弁と独立する駆動方式をとるので、調整用低
圧源が故障してもEGR弁の閉弁が可能となる。
【0016】請求項3に記載の発明によれば、弁手段が
アクセル操作部に連動して変位する一つの弁体を有する
切換弁であるので、簡単な構造で済む。請求項4に記載
の発明によれば、弁手段は機械作動式であるので、アク
セル操作部やアクセル操作部に連動して駆動される駆動
手段に作動連結すれば、それらの駆動力を利用して弁手
段をアクセル操作部に連動して作動させることが可能と
なる。
【0017】請求項5に記載の発明によれば、弁手段
は、アクセル操作部の操作量を検出した信号に基づいて
エンジン加速制御のために駆動される駆動手段の駆動力
を利用し、あるいはアクセル操作部が操作される操作力
を利用して作動される。
【0018】請求項6に記載の発明によれば、アクセル
操作部が設定操作量以上に操作されたとき、弁手段によ
る導入圧の組合せの切換えにより二室には、EGR弁に
閉弁方向の作動力を付与する負圧と大気圧が導入され
る。一方が大気圧なので、必要な圧力源(入力源)が負
圧源の1つだけで済む。
【0019】請求項7に記載の発明によれば、車両に
は、請求項1〜請求項6のいずれか一項に記載のEGR
装置が備えられているので、請求項1〜請求項6のいず
れか一項に記載の発明と同様の作用が得られる。
【0020】
【発明の実施の形態】(第1実施形態)以下、本発明を
ディーゼルエンジンシステムに具体化した第1実施形態
を図1〜図4に基づいて説明する。
【0021】図4は、車両としての自動車に搭載された
エンジンシステム1を示す。このエンジンシステム1
は、エンジン2と、同エンジン2へ燃料を圧送する分配
型の燃料噴射ポンプ3とを備えている。
【0022】エンジン2を構成するエンジン本体4に
は、吸気通路としての吸気マニホールド5と排気通路と
しての排気マニホールド6がそれぞれ接続されている。
排気マニホールド6と吸気マニホールド5との間には両
者を接続するEGR通路7が設けられている。EGR通
路7の途中には圧力作動式(負圧作動式(ダイヤフラム
式))のEGR弁8が取付けられている。
【0023】EGR弁8はEGR通路7を開閉する弁体
9と、弁体9を連結するダイヤフラム10と、ダイヤフ
ラム10で区画された二室を構成する第1室11および
第2室12と、第1室11に配置されてダイヤフラム1
0を付勢するバネ13を備える。弁体9は、ロッド9a
と弁部9bとからなる。
【0024】EGR弁8のハウジング8a(図1に示
す)の側部には、二室11,12に導入すべき圧力を切
換制御するための弁手段を構成する圧力切換弁14が設
けられている。圧力切換弁14は管路15を通じてバキ
ューム・スイッチング・バルブ(VSV)16に接続さ
れている。VSV16の入力ポートは管路17を通じて
エレクトリック・バキューム・レギュレーティング・バ
ルブ(電子制御式負圧調整弁、以降、EVRVと称す)
18の出力ポートに接続されている。
【0025】EVRV18の入力ポートは、管路19を
通じて低圧源(負圧源)であるバキュームポンプ20に
接続されている。バキュームポンプ20はエンジン本体
4のクランクシャフト(図示せず)から伝達される回転
力により駆動される。また、管路19から分岐した管路
21は圧力切換弁14に接続されている。
【0026】EVRV18の出力ポートは管路17から
分岐する管路22を通じて圧力センサ23の入力ポート
に接続されている。EVRV18は、EGR弁8の開度
を何%というように連続制御できるように、制御手段と
しての電子制御装置(ECU)24によりデューティ制
御される。EVRV18は、圧力センサ23が検出した
検出値に基づいてその出力ポートからの出力が後述する
設定負圧となるようにECU24によりフィードバック
制御される。なお、VSV16、EVRV18及びEC
U24により、調整用低圧源が構成される。また、本実
施形態では大気圧が高圧源となる。
【0027】燃料噴射ポンプ3はエンジン2の出力軸に
連結されており、エンジン2からの伝達力によってその
内蔵するベーンポンプ(図示せず)を駆動するととも
に、プランジャ(図示せず)が往復動してエンジン2の
出力軸の回転に同期して燃料を吐出する。燃料噴射ポン
プ3にはエンジン回転数を検出する回転数センサ25
と、アクセルレバー26の開度を検出するためのロータ
リポジションセンサ27が設けられている。ロータリポ
ジションセンサ27はアクセルレバー26の開度、すな
わちアクセルペダル28の踏込量(操作量)に応じた検
出電圧を出力する。各センサ23,25,27等はEC
U24に電気的に接続されている。
【0028】ECU24に内蔵されたメモリ29には、
各種センサ23,25,27等からの信号によって得ら
れた各種パラメータからエンジン2の運転状態を把握
し、現在の運転状態からEGRを実行すべきか(EGR
作動領域に属するか)否かを判定するためのマップが記
憶されている。このマップを参照することにより、EG
Rを実行すべきであればEGR弁8の開度を何%にすべ
きであるかの判定をすることもできる。EGRの判定は
基本的にアクセル開度とエンジン回転数をパラメータと
して行なってはいるが、水温や外気温等のその他の要因
もパラメータとして考慮される。エンジン2の高負荷運
転時、例えばアクセル開度がEGRを実行させない(E
GR不作動領域に属する)ほど大きいときはEGR弁8
は閉弁(開度0%)される設定がなされている。
【0029】EGR判定によってマップ上のEGR作動
領域にあると判定されたときには、ECU24がマップ
を参照して求めた開度(%)に応じた設定負圧を出力ポ
ートから出力できるようにEVRV18がECU24に
よってディーティ制御される。このときVSV16は、
EVRV18からの負圧をその出力ポートから出力でき
るようにオンに切換えられる。一方、EGR判定によっ
てマップ上のEGR不作動領域にあると判定されたとき
には、VSV16がオフに切換えられ、その出力ポート
が大気圧に開放される。なお、EGR弁8,圧力切換弁
14,VSV16,EVRV18,バキュームポンプ2
0,ECU24等によりEGR装置が構成される。
【0030】次に圧力切換弁14について詳しく説明す
る。図1,図2に示すように、ハウジング8aと一体に
形成された圧力切換弁14を構成するハウジング14a
は、EGR弁8側においてシリンダ30を形成するとと
もに、管路15側において圧力導入室31と負圧室32
とを形成している。圧力導入室31と負圧室32は隔壁
33によって完全に遮断されている。前記管路15は圧
力導入室31に接続されており、圧力導入室31にはV
SV16から出力される圧、すなわち設定負圧または大
気圧が導入される。また、前記管路21は負圧室32に
接続されており、負圧室32にはバキュームポンプ20
からの負圧が導入される。
【0031】図2,図3に示すように、シリンダ30の
上壁と底壁には、外部(大気)と連通する二つの孔30
a,30bが形成されている。また、シリンダ30の側
壁には管路15側に圧力導入室31と負圧室32のそれ
ぞれに連通する連通孔30c,30dが形成され、ダイ
ヤフラム10側に第1室11と第2室12のそれぞれに
連通する二つの孔30e,30fが形成されている。
【0032】シリンダ30には、その室内を軸線方向に
移動可能な弁体としてのピストン型のスプール34が、
バネ35によって上方に付勢された状態で収容されてい
る。スプール34には、図1〜図3に示すように3本の
通路36,37,38が形成されている。すなわち、第
1通路36はスプール34の上端面と側面との間を連通
する略L字状に穿孔され、第3通路38はスプール34
の下端面と側面との間を連通する略L字状に穿孔されて
いる。そして、第2通路37は第1通路36と第3通路
38との間において水平に延びて貫通している。
【0033】第1室11と第2室12に導入される圧の
組合せは、スプール34の変位によって切換えられる。
第1通路36は第1室11を大気に開放するためのも
の、第3通路38は第2室12を大気に開放するための
ものである。また、第2通路37は、第2室12が第3
通路38を通じて大気に開放されるとき、第1室11を
圧力導入室31に連通させ、第1室11が第1通路36
を通じて大気に開放されるとき、第2室12を負圧室3
2に連通させるためのものである。
【0034】スプール34はアクセルペダル28を踏込
んだときに下方に引張られるように、ワイヤ39によっ
てアクセルペダル28と連結されている。ワイヤ39の
途中には調整用のバネ40が介装されている。バネ40
は、アクセルペダル28を踏込んでから図2の初期位置
にあるスプール34が動き始めるまでの遊びの調整と、
アクセルペダル28の踏込量に対するスプール34の変
位量の割合を調整するストローク調整をするために設け
られている。これらの調整はバネ40の強さの調整(例
えば予荷重の調整やバネ定数の変更)によって行われ
る。本実施形態では、アクセルペダル28を所定量(例
えば10〜30%範囲内のアクセル開度)踏込んだとき
に、初期位置にあるスプール34が動き始めるように設
定されている。
【0035】本実施形態では、スプール34が初期位置
から変位する途中で二室11,12に導入される圧の組
合せが切換わる。この圧の組合せが切換わるスプール3
4の位置(切換位置)は、アクセルペダル28が設定操
作量に達したときにその切換えが行われるように設定さ
れている。
【0036】本実施形態では、マップは、エンジン回転
数の値によってEGR作動領域内となるアクセル開度の
最大値が変化するように作成されている。EGR作動領
域にあるときにスプール34が切換位置に達することの
ないように、EGR作動領域の境界線上の値のうち最大
のアクセル開度を超えたときのアクセル開度、すなわち
エンジン回転数の値にかかわらず常にEGR不作動領域
となるアクセル開度のうち最小のアクセル開度を設定操
作量とし、この設定操作量に達したときにスプール34
が切換位置に達するように設定している。この設定がバ
ネ40の強さの調整により行われている。
【0037】アクセルペダル28の踏込量が設定操作量
未満の段階では、スプール34が初期位置を含む領域内
にある第1状態に位置し、第1室11が第2通路37を
通じて圧力導入室31に繋がるとともに、第2室12が
第3通路38を通じて大気に開放される。このとき第1
通路36は遮断される。この状態では、VSV16から
出力された負圧または大気圧が第1室11に導入され、
第2室12が大気圧に開放される。このため、EGR作
動領域にあるときは、マップから得られた開度%に応じ
た負圧が第1室11に導入されて弁体9にバネ13の付
勢力に抗した力が付与され、弁体9は二室11,12の
差圧に応じた開度%で開弁する。また、EGR不作動領
域にあるときは、第1室11にVSV16から出力され
た大気圧が導入されるため、二室11,12が共に大気
圧に開放されてバネ13の付勢力により弁体9が閉弁す
る。
【0038】また、アクセルペダル28の踏込量が設定
操作量以上の段階では、スプール34が初期位置から切
換位置までの距離以上変位して第1状態から第2状態に
切換わり、第1室11が第1通路36を通じて大気圧に
開放され、第2室12が第2通路37を通じて負圧室3
2に繋がる。この状態では、第1室11に大気圧が導入
され、第2室12にバキュームポンプ20からの負圧が
導入されるため、弁体9にはバネ13の付勢力とともに
二室11,12の差圧による閉弁方向の力が付与される
ようになっている。
【0039】次にこのEGR装置の作用について説明す
る。例えば低中負荷運転では、アクセルペダル28の踏
込量が小さいので、スプール34が第1状態に配置され
る(例えば図1,図2,図3(a)に示す初期位置)。
このため、第2室12は大気圧に開放される。このと
き、EGR判定によりEGR作動領域にあるときは、V
SV16がオンし、EVRV18から出力されるその時
の運転状態に応じた負圧が第1室11に導入される。そ
の結果、弁体9はその時の運転状態に適した開度%で開
弁する。
【0040】これに対し、EGR作動中の低中負荷運転
のときに例えば急加速のためアクセルペダル28を高負
荷運転となるほど急に大きく踏込んだときは、スプール
34が第1状態から第2状態に切換わる。スプール34
は例えば図3(b)の状態に配置され、第1通路36を
通じて第1室11に大気圧が導入されるとともに、第2
通路37を通じて第2室11に負圧室32からの負圧が
導入される。第2室12に導入されるのはバキュームポ
ンプ20からの大きな負圧であるので、二室11,12
の間に大きな差圧が生じ、弁体9は素早く閉弁する。よ
って、燃料供給量が増大されたことに遅れなく吸気マニ
ホールド5への排気ガスの流れ込みが遮断されるので、
黒煙が発生することがない。なお、この際、VSV16
はオフする。
【0041】また、低中負荷運転でアクセルペダル28
を踏込んでスプール34がまだ第1状態にあるままアク
セル開度がEGR作動領域から外れたときは、VSV1
6がオフし、第1室11に大気圧が導入される。このた
め、バネ13の付勢力によって弁体9は閉弁することに
なる。この際、燃料供給量が急激に増える訳ではない以
上詳述したようにこの実施形態によれば、次の効果が得
られる。
【0042】(1)アクセルペダル28と連動してスプ
ール34が動く機械作動式の圧力切換弁14を採用し、
アクセルペダル28が設定操作量まで踏込まれたときに
スプール34が、第1室11に大気圧を、第2室12に
負圧を導入する状態に切換わるようにしたので、アクセ
ルペダル28を加速のために急に深く踏込んだときにE
GR弁8を素早く閉弁させることができる。よって、E
GR弁8の閉弁時の応答遅れを小さくでき、加速時にも
黒煙を発生させない。
【0043】(2)従来技術で述べた排気再循環装置
(図11)では閉弁時に第1室95の負圧が弱くなるだ
けであったのに対し、EGR弁8の閉弁時に第1室11
が大気圧に開放されて二室11,12の差圧を大きくで
きるため、従来装置に比べて弁体9をより速く閉じるこ
とができる。よって、黒煙の発生をより効果的に低減で
きる。
【0044】(3)圧力切換弁14がアクセルペダル2
8の操作力によってワイヤ39を介して駆動される機械
式作動弁であって、EGR弁8と作動のための圧力源を
共にする圧力作動式ではないので、例えばVSV16が
故障してオンのままになっても、アクセルペダル28が
設定操作量以上に踏込まれたときにはEGR弁8を閉弁
することができる。
【0045】(4)マップがエンジン回転数の値の変化
によってEGR作動領域内のアクセル開度の値が変化す
るように作成されているが、エンジン回転数にかかわら
ず常にEGR不作動領域となるアクセル開度のうち最小
のアクセル開度を設定操作量とし、この設定操作量に達
したときにスプール34の切換位置に達するように設定
した。このため、圧力切換弁14を設けても、EGR条
件(マップ)の設定に何ら犠牲を及ぼさずに、急加速時
の黒煙の発生を抑えることができる。
【0046】(5)ワイヤ39の途中に調整用のバネ4
0を間に入れたので、バネ40の強さ調整することで、
EGR条件に合わせてアクセルペダル28の踏込量に対
するスプール34の切換位置の調整を比較的簡単に行な
うことができる。
【0047】(6)圧力切換弁14がピストン型のスプ
ール34の変位によって切換えられる構成であるので、
負圧作動弁に比べてそのサイズが小型で済み、EGR弁
8をさほど大型化させない。
【0048】(7)圧力切換弁14がピストン型のスプ
ール34でその変位が直線的であるので、アクセルペダ
ル28とワイヤ39で直接繋ぐだけの簡単な構造でアク
セルペダル28との連動を図ることができる。
【0049】(8)スプール34が第1状態にあって
も、VSV16によって弁体9を開閉することが可能で
あるので、エンジン始動時や暖機時など、エンジンが低
中負荷運転の状態にあり、かつ、吸気マニホールド5に
排気ガスを流したくない場合にも、問題なく対応でき
る。
【0050】(第2実施形態)次に本発明を具体化した
第2実施形態を図5に基づいて説明する。本実施形態で
は、VSVおよびEVRVを備えておらず、EGR弁は
開度100%と0%との2段階で開閉するように切換え
られる。なお、他の構成については第1実施形態と同様
であるので、同様の構成については同じ符号を用いてそ
の説明を省略し、特に異なる構成についてのみ説明す
る。
【0051】圧力切換弁14にはバキュームポンプ20
から延びる管路50が接続されている。ハウジング14
aによってシリンダ30と圧力導入室51とが形成され
ている。圧力導入室51は前記第1実施形態において隔
壁33を取り除いて1室とした構造となっており、スプ
ール34が第2状態に切換わった状態では、第2通路3
7を通じて第2室12が圧力導入室51と繋がるように
なっている。圧力導入室51には1本の管路50だけが
接続されている。また、シリンダ30には圧力導入室5
1と連通する孔30gが、第1実施形態における2つの
孔30c,30dに代えて形成されている。
【0052】スプール34が第1状態に配置された状態
では、第2通路37を通じて第1室11に負圧が導入さ
れ、第3通路38を通じて第2室12に大気圧が導入さ
れて、EGR弁8は開弁する。また、スプール34が第
2状態に配置された状態では、第1通路36を通じて第
1室11に大気圧が導入され、第2通路37を通じて第
2室12に負圧が導入されて、EGR弁8は閉弁する。
【0053】スプール34の切換位置は、アクセルペダ
ル28がEGR作動領域とEGR不作動領域との切換わ
りのアクセル開度まで踏込まれたときに、第1状態から
第2状態に切換わるように設定されている。本実施形態
では、EGR弁8の開閉制御はスプール34による切換
えだけによって行われる。
【0054】従って、アクセルペダル28が加速のため
に急に深く踏込んだときに、スプール34が第1状態か
ら第2状態に切換わり、第1室11に大気圧が導入され
るとともに第2室に負圧が導入されるため、EGR弁8
が素早く閉弁する。よって、EGR弁8の閉弁時の応答
遅れがを小さくなって、加速時でも黒煙が発生しない。
また、EGR弁8の開閉はスプール34の変位だけによ
って機械的に制御される。
【0055】従って、本実施形態によれば、前記第1実
施形態における (1), (2), (5)〜(8)に記載の効
果に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (9)VSVおよびEVRV等を用いた電子制御部分を
無くすことができる。
【0056】(第3実施形態)次に本発明を具体化した
第3実施形態を図6、図7に基づいて説明する。本実施
形態では、前記第2実施形態と同様に、VSVおよびE
VRVを備えていない構成であるが、EGR弁は開度1
00%と0%との2段階で開閉切換えするだけでなく、
半開状態にも保持される。なお、他の構成については第
1実施形態と同様であるので、同様の構成については同
じ符号を用いてその説明を省略し、特に異なる構成につ
いてのみ説明する。
【0057】本実施形態では、ダイヤフラム10を下方
に付勢するバネ13の付勢力が前記各実施形態に比べて
弱く設定してあり、第1室11と第2室12が共に大気
圧に開放された図6に示す状態において、弁体9が同図
に示すように半開(例えば50%の開度)状態に保持さ
れる。
【0058】圧力切換弁14は次のように構成される。
ハウジング14aによってシリンダ60と圧力導入室6
1が形成されている。シリンダ60には、図7に示すよ
うに、上下に二つの孔60a,60bと、側部の管路5
0側に連通孔60cと、側部のダイヤフラム10側に第
1室11と第2室12のそれぞれに連通する二つの孔6
0d,60eとが形成されている。
【0059】本実施形態においても、シリンダ60内に
収容されたスプール62は、バネ35によって図6,図
7における上方に付勢された状態で、アクセルペダル2
8の操作に連動して変位するように途中にバネ40を介
したワイヤ39によってアクセルペダル28に連結され
ている。図7に示すように、スプール62には、二室1
1,12へ導入する圧の切換えをするための3本の通路
63,64,65が形成されている。スプール62はシ
リンダ60内を変位することで二室11,12への導入
圧を切換える3つの状態をもつ。
【0060】図7(a)に示すように、スプール62が
第1状態に配置された状態では、第2通路64を通じて
第1室11に負圧が導入されるとともに、第3通路65
を通じて第2室12が大気圧に開放される。このとき弁
体9は全開(開度100%)となる。また、図7(b)
に示すように、スプール62が第2状態に配置された状
態では、第1室11と第2室12がそれぞれ第1通路6
3と第3通路65を通じて共に大気圧に開放される。こ
のとき弁体9は半開(例えば開度50%)となる。さら
に図7(c)に示すように、スプール62が第3状態に
配置された状態では、第1通路63を通じて第1室11
が大気圧に開放されるとともに、第2通路64を通じて
第2室12に負圧が導入される。このとき弁体9は全閉
(開度0%)となる。
【0061】本実施形態では、バネ13の付勢力を半開
状態を作るために弱くしているものの、スプール62が
第3状態に配置された状態においては、バネ13の付勢
力と、二室11,12の差圧によって弁体9を閉弁方向
に付勢する力との総和が、従来知られたEGR弁のそれ
よりも強くなるように設定されている。従って、弁体9
が閉じる速度は従来のEGR弁よりも速くなる。
【0062】従って、アクセルペダル28の踏込量が少
ないときにはスプール62が第1状態に配置されてEG
R弁8は全開する。アクセルペダル28をEGR量50
%のところまで踏込んだときは、スプール62が第2状
態に配置されて第1室11と第2室12が共に大気圧に
開放され、EGR弁8は半開する。そして、アクセルペ
ダル28をさらに踏込んでEGR不作動領域のアクセル
開度に達すると、スプール62が第3状態に配置されて
EGR弁8は閉弁する。
【0063】従って、本実施形態によれば、前記各実施
形態における (1), (2), (5)〜(9)に記載の効果
に加えて、以下のような効果を得ることができる。 (10)EGR弁8を半開状態に保持する制御が可能と
なる。よって、EGR制御を前記第2実施形態の構成よ
り適切に行なうことができる。
【0064】なお、本発明の実施形態は以下のように変
更してもよい。 ○ 弁手段を構成する弁体(スプール)は、前記各実施
形態のようにアクセルペダルに直接連結されることに限
定はされない。例えば図8に示すように、アクセルペダ
ル28に連動して回動するように燃料噴射ポンプ3に備
えられたアクセルレバー26に対し、スプール34(6
2)をワイヤ39によってバネ40を介して連結しても
よい。また、ガソリン車の場合、図9に示すように、モ
ータ等のアクチュエータ70がスロットル弁71を駆動
する軸72にレバー73を取付け、そのレバー73とス
プール34(62)とをワイヤ39によってバネ40を
介して連結してもよい。
【0065】これらの構成によれば、アクセルレバー2
6の回動変位や、アクチュエータ71の軸72の回動を
利用してスプール34(62)を駆動させるため、スプ
ールを駆動させるための専用のアクチュエータを設けな
くて済む。また、前記各実施形態のようにアクセルペダ
ル28からワイヤ39を引き延ばす構成に比べ、エンジ
ンルーム内での引き延ばしで済むため、ワイヤ39が短
く済むとともに、アクセルペダル28からの引き延ばし
のためのスペースを確保しなくて済み、しかもその取付
作業も簡単に済ませられる。
【0066】○ 前記各実施形態では、弁手段を構成す
る弁体(スプール)をピストン式としたが、ピストン式
に限定されない。例えば図10に示すような回転式の弁
体(スプール)75であってもよい。スプール75の底
部に固定された軸76にはプーリ77が固定され、プー
リ77に一端が固定されて一部巻き掛けられたワイヤ3
9の他端を調整用のバネ40を介して、アクセルペダル
28や燃料噴射ポンプのアクセルレバー26などに連結
する。軸76はワイヤ39を巻き付ける方向にバネ等に
よって付勢されており、スプール75はワイヤ39を介
してアクセルペダル28に連動して回転する。スプール
75はシリンダ78内に収容され、回転することによっ
て例えば2つの状態に切換えられる。スプール75が第
1状態に配置された状態では、図10(a)におけるII
−II線方向の切断面である同図(b)に示すように、第
1通路79を通じて第1室11が圧力導入室31に繋が
り、第2通路80を通じて第2室12が大気圧に開放さ
れる。また、スプール75が第2状態に配置された状態
では、図10(a)におけるIII−III線方向の切断面で
ある同図(c)に示すように、第3通路81を通じて第
1室11が大気圧に開放され、第4通路82を通じて第
2室12が負圧室32に繋がる。この構成によっても、
前記第1実施形態における (1) 〜 (3), (5), (6)
に記載の効果を同様に得ることができる。
【0067】○ 電子ガバナ式において、燃料供給量を
制御するための駆動手段の駆動を利用するのではなく、
弁手段(例えばピストン)を駆動させるためにステッピ
ングモータ等の専用のアクチュエータを設けるようにし
てもよい。この場合、ロータリポジションセンサ27の
信号を得て弁体(スプール)を駆動制御してもよい。
【0068】○ EGR弁の二室に導入される各圧は、
負圧と大気圧に限定されない。例えば、低圧が大気圧
で、高圧が正圧であってもよい。また、負圧源と正圧源
を設けて、低圧が負圧で高圧が正圧となるようにしても
よい。
【0069】○ 弁手段は、VSVを複数組合わせて構
成することもできる。すなわち、二室のそれぞれにVS
Vを接続し、EGR弁の開弁時には、第1室側のVSV
を負圧出力とするとともに、第2室側のVSVを大気圧
出力とする。そして、EGR弁が閉弁時に、第1室側の
VSVを大気圧出力とするとともに、第2室側のVSV
を負圧出力となるようにする。この構成によっても、E
GR弁を応答遅れなく速く閉じることができる。
【0070】○ ディーゼルエンジンとガソリンエンジ
ンのどちらにも適用してもよい。 ○ EGR弁が圧力作動式(負圧作動式)であるどのよ
うなEGR装置にも適用してよい。ダイヤフラム式に限
定はされない。
【0071】次に、前記各実施形態及び別例から把握で
きる請求項に記載した発明以外の技術的思想について、
それらの効果とともに以下に記載する。 (1)請求項1〜請求項7のいずれか一項において、前
記圧力作動式のEGR弁はダイヤフラム式である。この
構成によっても、請求項1〜請求項7のいずれか一項と
同様の効果が得られる。
【0072】(2)請求項1、請求項2、請求項3〜請
求項7のいずれか一項において、非圧力作動式とは、機
械作動式もしくは電磁作動式である。 (3)請求項2において、前記調整低圧源を制御する制
御手段に設定されたEGR作動判定用のデータにおけて
EGR作動領域となるアクセル開度がエンジン回転数に
対して変化して設定されており、前記設定操作量は、エ
ンジン回転数にかかわらず常にEGR不作動領域となる
アクセル開度のうち最小のアクセル開度に設定されてい
る。この構成によれば、弁手段を設けても、EGR条件
に何ら犠牲を及ぼさない。なお、ECU24により制御
手段が構成される。
【0073】(4)請求項3において、前記弁体は切換
時に直線変位するように設けられている。この構成によ
れば、アクセル操作部やアクセル操作部と連動する部材
などの変位に応じて弁体を変位させることが可能とな
り、弁体を作動させるための駆動力を与えるときの力の
方向変換が不要となる。アクセル操作部やアクセル操作
部と連動する部材の変位を直線的に伝達するためのワイ
ヤ等を使用するだけで済み、構成を簡単にできる。
【0074】(5)請求項5において、前記弁手段を構
成する弁体は、前記アクセル操作部もしくは前記駆動手
段との間でバネを介してワイヤによって連結されてい
る。この構成によれば、アクセル操作部の操作量と弁体
の切換位置のタイミング調整がバネによって簡単にでき
る。
【0075】(6)請求項1〜請求項4のいずれか一項
に記載の前記弁手段を有するEGR弁。この構成によれ
ば、請求項1〜請求項4のいずれか一項と同様の効果が
得られる。
【0076】(7)請求項1〜請求項7及び前記(1)
〜(6)のいずれか一つにおいて、前記EGR弁はバネ
によって閉弁方向に付勢された常閉型の弁である。この
構成によっても、請求項1〜請求項7及び前記(1)〜
(6)のいずれか一つと同様の効果が得られる。
【0077】
【発明の効果】以上詳述したように請求項1及び請求項
7に記載の発明によれば、アクセル操作部を急に大きく
操作して設定操作量以上にすると、アクセル操作部の操
作により作動された弁手段によって、二室に導入される
圧の組合せがEGR弁に閉弁方向の力を付与する高圧と
低圧に切換わるので、EGR弁が速く閉じ、その閉弁時
の応答遅れを小さくすることができる。従って、例えば
アクセル操作部を急に大きく操作したときの黒煙発生等
の不具合を防止することができる。
【0078】請求項2及び請求項7に記載の発明によれ
ば、調整用低圧源を用いてEGR弁の開度調整をする構
成において、弁手段が調整用低圧源を作動源としない非
圧力作動式であるので、調整用低圧源が故障してもアク
セル操作部が設定操作量以上に操作されればEGR弁を
閉弁させることができる。
【0079】請求項3及び請求項7に記載の発明によれ
ば、弁手段が一つの弁体を有する切換弁であるので、構
造を簡単に済ませることができる。請求項4及び請求項
7に記載の発明によれば、弁手段が機械作動式であるの
で、アクセル操作部やアクセル操作部に連動して駆動さ
れる駆動部分に作動連結することによって、それらの駆
動力を利用して弁手段をアクセル操作部に連動して作動
させることができる。
【0080】請求項5及び請求項7に記載の発明によれ
ば、アクセル操作部の操作量を検出した信号に基づいて
エンジン加速制御のために駆動される駆動手段の駆動力
や、アクセル操作部の操作力を利用して、機械式作動弁
である弁手段を作動させることで、弁手段の作動機構の
構成を簡単にでき、ひいてはEGR装置そのものの構成
を簡単にすることができる。
【0081】請求項6及び請求項7に記載の発明によれ
ば、EGR弁が二室に導入される低圧が負圧で高圧が大
気圧である負圧作動式であるので、必要な圧力源(入力
源)が負圧源の1つだけで済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態におけるEGR装置の摸式側断面
図。
【図2】同じく部分摸式側断面図。
【図3】圧力切換弁の(a)開弁状態と(b)閉弁状態
を示す側断面図。
【図4】EGR装置を備えたエンジンシステムの摸式構
成図。
【図5】第2実施形態におけるEGR装置の摸式側断面
図。
【図6】第3実施形態におけるEGR装置の摸式側断面
図。
【図7】同じく圧制御弁の開閉状態を示す側断面図。
【図8】別例のEGR装置における弁体の駆動構造を示
す摸式図。
【図9】図8と異なる別例の弁体の駆動構造を示す摸式
図。
【図10】図9と異なる別例の弁体を示し、(a)は斜視
図、(b),(c)は断面図。
【図11】従来技術におけるEGR装置を示す摸式図。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジンシステム、2…エンジン、5…
吸気通路としての吸気マニホールド、6…排気通路とし
ての排気マニホールド、7…EGR通路、8…EGR
弁、9…弁体、10…ダイヤフラム、11…二室を構成
する第1室、12…二室を構成する第2室、14…弁手
段を構成するとともに切換弁としての圧力切換弁、16
…調整用低圧源を構成するVSV、18…調整用低圧源
を構成するEVRV、22…低圧源としてのバキューム
ポンプ、24…調整用低圧源を構成するECU、26…
駆動手段を構成するアクセルレバー、28…アクセル操
作部としてのアクセルペダル、34,62,75…弁手
段を構成するとともに弁体としてのスプール、35…弁
手段を構成するバネ、39…ワイヤ、40…バネ、70
…駆動手段を構成するアクチュエータ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの排気通路と吸気通路とをつな
    ぐEGR通路と、該EGR通路を開閉するための圧力作
    動式のEGR弁を有するEGR装置であって、 高圧源からの高圧と低圧源からの低圧を入力源とし、前
    記EGR弁の開閉のため各々入力源との連通を断接切換
    えされる二室に対して導入する圧の組合せを切換える非
    圧力作動式の弁手段を備え、 前記弁手段は、アクセル操作部と作動連結され、前記ア
    クセル操作部が設定操作量以上に操作されたときに、前
    記二室に導入する圧を該EGR弁に閉弁方向の力が付与
    される前記高圧と低圧の組合せで導入するように設定さ
    れているEGR装置。
  2. 【請求項2】 前記弁手段は、前記EGR弁の開度調整
    をするための調整用低圧源を入力源の一つとしており、
    前記アクセル操作部が前記設定操作量未満のときは、前
    記二室に導入する圧を該EGR弁に開弁方向の力が付与
    されるように前記調整用低圧源からの調整圧と前記高圧
    の組合せで導入するように設定されている請求項1に記
    載のEGR装置。
  3. 【請求項3】 前記弁手段は、前記アクセル操作部に連
    動して変位する一つの弁体を有する切換弁である請求項
    1又は請求項2に記載のEGR装置。
  4. 【請求項4】 前記弁手段は機械作動式である請求項1
    〜請求項3のいずれか一項に記載のEGR装置。
  5. 【請求項5】 前記弁手段は、前記アクセル操作部の操
    作量を検出した信号に基づいてエンジン加速制御のため
    に駆動される駆動手段と間接的に、もしくは前記アクセ
    ル操作部と直接的に機械的に作動連結されている請求項
    4に記載のEGR装置。
  6. 【請求項6】 前記EGR弁は、前記二室に導入される
    低圧が負圧で高圧が大気圧である負圧作動式である請求
    項1〜請求項5のいずれか一項に記載のEGR装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜請求項6のいずれか一項に記
    載の前記EGR装置を備えている車両。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014205236A1 (en) * 2013-06-21 2014-12-24 Borgwarner Inc. Control capsule for an exhaust-gas turbocharger
US9835264B2 (en) 2015-10-27 2017-12-05 Hyundai Motor Company Diaphragm valve for vehicle

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