JPH11223115A - 自動二輪車用エンジンのオイル通路構造 - Google Patents

自動二輪車用エンジンのオイル通路構造

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JPH11223115A
JPH11223115A JP2344798A JP2344798A JPH11223115A JP H11223115 A JPH11223115 A JP H11223115A JP 2344798 A JP2344798 A JP 2344798A JP 2344798 A JP2344798 A JP 2344798A JP H11223115 A JPH11223115 A JP H11223115A
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    • F02B2075/1808Number of cylinders two

Abstract

(57)【要約】 【課題】 エンジンケース内の不要な箇所へのオイルの
飛散を防止しつつオイルをオイルパンへと還流させるこ
とができると共に、エンジンケース内のスペースの維
持、及び部品点数の増加防止を図ることができるように
する。 【解決手段】 エンジン20の外殻をなすエンジンケー
ス21内の所要箇所に対して供給された冷却・潤滑用の
オイルを、オイルパン21aへと流下させるようにした
エンジンのオイル通路構造であって、エンジンケース2
1とその側端部に接合されるカバー体40,50のう
ち、少なくとも一方の接合面22D1,41に凹溝22
E,41Eを形成すると共に、凹溝の二か所に開口部2
2E1を形成22E2を形成し、一方の開口部22E1
をエンジンケース21内の所要箇所から排出されたオイ
ルを流入させる流入口とする一方、他方の開口部22E
2をオイルパン21a近傍に設定した排出口としたもの
である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、自動二輪車用エン
ジンの冷却・潤滑に用いられたオイルをオイルパンへと
流下させるようにした自動二輪車用エンジンのオイル通
路構造に関するものである。
【0002】
【従来の技術】周知のように、自動二輪車用エンジンに
は、シリンダなどをはじめ、種々の摺動部分、及び過熱
部分に対し潤滑及び冷却の目的でオイルが供給される。
4サイクルエンジンでは、オイルの供給はクランクケー
ス下方に貯留されたオイルパンからオイルポンプによっ
てオイルを各部へと圧送するようになっており、各部に
送給されたオイルは適宜オイルパンへと流下し、オイル
パンに貯留されたオイルは、ストレーナ及びオイルフィ
ルタなどを介して浄化された後、再び各部の潤滑・冷却
に供される。
【0003】また、上記のようにオイルポンプを用いて
オイルの送給を行うようにしたオイル送給システムにあ
っては、オイルの送給経路内にリリーフバルブを設け、
オイル圧が一定値以上となった時点でリリーフバルブを
ノズルからオイルを噴出させ、オイル圧の過剰となるの
を抑えるようになっている。そして、リリーフバルブか
ら排出されたオイルは、周囲へと飛散した後、最終的に
オイルパンへと流下して貯留され、再び潤滑、冷却に供
される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、自動二
輪車のエンジンにあっては、各部に送給されたオイル及
びリリーフバルブから排出されたオイルをそれぞれオイ
ルパンへと還流させるものとなっているが、そのオイル
パンへのオイルの還流経路を全く設定せず、自重によっ
て自然に流下させるようにした場合には、オイルがクラ
ンクホイールや変速ギアなどの回転体等に当たってメカ
ニカル・ロスを招いたり、油温の上昇などを招いたりす
るという不都合が生じる。このため、従来では、リリー
フバルブの周囲に壁面を設け、オイルの周囲への飛散を
防止したり、エンジンケース内に縦壁や鉄板などを付設
することによって、潤滑・冷却を要する各部からオイル
パンに亘って還流流路を形成し、この還流流路内により
各部からオイルパンまでオイルを導くようにしたものも
提案、実施されている。しかしながら、エンジンケース
内に縦壁や鉄板などを設けた場合には、エンジンケース
内が複雑化すると共にエンジンケースの内部スペースも
削減され、さらに、部品点数が増大してコスト増大を招
くという問題も発生した。
【0005】本発明は前記課題に着目してなされたもの
で、エンジンケース内の不要な箇所へのオイルの飛散を
防止しつつオイルをオイルパンへと還流させることがで
きると共に、エンジンケース内のスペースの維持、及び
部品点数の増加防止を図ることができる自動二輪車用エ
ンジンのオイル通路構造の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、前記課題を解
決するため次の構成を有する。すなわち、本発明は、エ
ンジンの外殻をなすエンジンケース内の所要箇所に対し
て供給された冷却・潤滑用のオイルを、オイルパンへと
流下させるようにしたエンジンのオイル通路構造であっ
て、前記エンジンケースとその側端部に接合されるカバ
ー体のうち、少なくとも一方の接合面に凹溝を形成する
と共に、前記凹溝の二か所に開口部を形成し、前記一方
の開口部をエンジンケース内の所要箇所から排出された
オイルを流入させる流入口とする一方、他方の開口部を
オイルパン近傍に設定した流出口とするものである。
【0007】そして、上記構成を有する本願発明によれ
ば、エンジンケース内の潤滑・冷却を要する部分に供給
されたオイルは、前記凹溝に形成した流入口から凹溝内
部を流動し、流出口からオイルパンへと流出して貯留さ
れる。このため、オイルがエンジンケース内の回転体に
飛散して当たることもなく、回転体のメカニカル・ロス
が発生したり、油温が上昇したりすることもなく、適正
なオイル送給動作を実現することができる。しかも、凹
溝はエンジンケースの接合面に形成されるため、エンジ
ンケースの内部空間が削減されたり、複雑化したりする
こともなくなる。
【0008】また、エンジンケースは、左右一対のクラ
ンクケース構成部材を分割可能に接合してなるクランク
ケースを備え、両クランクケース部材のうち、一方には
リリーフバルブを、他方にはオイル通路を形成し、前記
リリーフバルブの近傍にオイル通路の流出口を配置し、
その流出口及びリリーフバルブの周囲を囲繞する半筒状
の隔壁をいずれか一方のクランクケース構成部材に形成
するようにしても良く、これによれば、リリーフバルブ
から放出されるオイルが周囲に飛散するのを阻止するこ
とができると共に、オイル流路の流出口から流出される
オイルの周囲への飛散も隔壁によって阻止することがで
きるため、より確実に油温の上昇及びメカニカル・ロス
などの発生を防ぐことができる。しかも隔壁は単体であ
るため、クランクケース構成部材が格別に複雑化するこ
ともない。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の実
施形態を詳細に説明する。図1は本発明の実施形態を適
用する自動二輪車を示す側面図、図2は図1におけるエ
ンジンケースの全体構成を示す右側面図、図3ないし図
10は図1に示したエンジンケースを構成するクランク
ケースの構成を示す図、図11及び図12は前記クラン
クケースに接合されるクラッチカバーを示す図である。
【0010】図1に示す自動二輪車1は、ロードスポー
ツタイプの自動二輪車であって、その車体の骨格は、ダ
イヤモンドフレーム2によって構成される。そしてこの
フレーム2の前端部に位置するヘッドパイプ2aには、
ステアリングステムを中心にステアリング4が回動自在
に支持されると共に、前輪5を回動自在に自在に支持す
るフロントフォーク6が保持され、このフロントフォー
ク6及びステアリングステムなどの車体前部は、前照灯
7及び方向指示器8などを装備したカウリング9によっ
て覆われている。また、ダイヤモンドフレーム2のピボ
ットプレート部2bには、ピボット2c及びクッション
ユニットによって揺動自在にスイングアーム11が保持
されており、スイングアーム11の後端部には後輪12
が回動自在に支持されている。さらに、前記ダイヤモン
ドフレーム2には、V型2気筒のエンジン20が懸架さ
れ、その上方には、ダイヤモンドフレーム2のアッパー
チューブ2dによってタンク13が支持され、その後方
にはダイヤモンドフレーム2の後部を形成するシートレ
ール2eによってシート14が保持されている。
【0011】そして、前記エンジン20の外殻をなすエ
ンジンケース21は次のように構成されている。すなわ
ち、ここに示すエンジンケース21は、クランクケース
22と、これに定着固定される前後一対のシリンダ2
5,28と、これら各シリンダ25,28の上端端面に
それぞれ固定される2個のシリンダヘッド26,29
と、これら各シリンダヘッド26,29の上端部にそれ
ぞれ固定される2個のシリンダヘッドカバー27,30
とにより構成されている。また、クランクケース21は
左右分割型であり、図3に示すように、左側クランクケ
ース構成部材22と、右側クランクケース構成部材23
とを左右方向から接合させることにより構成されてお
り、両クランクケース構成部材22,23によって形成
されるクランクケース21の底部には、潤滑・冷却用オ
イルを貯留するオイルパン21aが形成されている。
【0012】また、前記両クランクケース構成部材2
2,23は、図3ないし図10に示すような構造をなし
ている。すなわち、両クランク構成部材22,23に
は、クランクシャフト、ドライブシャフト、カウンタシ
ャフト及びギヤシフトシャフトなどを挿通させるための
軸受けを挿通させるための貫通孔22a,22b,22
c,22d(図4及び図5参照)、及び23a,23
b,23c,23d(図8参照)が形成されると共に、
両クランクケース構成部材22,23の内面側には、各
々を互いに接合させるための内側接合面22A,22B
(図5参照)、23A,23B(図8参照)がそれぞれ
形成されている。また、右側及び左側クランクケース構
成部材22,23には、円弧状の端縁部22e,22f
(図5ないし図7参照)、23e,23f(図8ないし
図10参照)が前後2箇所にそれぞれ形成されている。
そして、右側クランクケース構成部材22の内面側接合
面22A,22Bと左側クランクケース構成部材23の
内面側接合面23A,23Bとを互いに接合させること
により、クランクシャフト、コンロッドなどを収納する
収納空間、及びオイルパン21aが形成されると共に、
前記弧状の円弧状の端縁部22eと23e、22fと2
3fがそれぞれ互いに接合され、前後のシリンダ25,
28と連通する円弧状の開口部が形成される。
【0013】一方、右側クランクケース構成部材22の
外面側には、クラッチ機構を囲繞する飛散防止壁が形成
され、この飛散防止壁22Dの端面(接合面)22D1
は、図11及び図12に示すようなクラッチカバー40
が接合されるようになっている。この右側クランクケー
ス構成部材22の接合面22D1とクラッチカバー40
の接合面41には、図4及び図11に示すような溝22
E,41Eが形成されており、両溝22E,41Eはク
ラッチカバー40を右側クランクケース構成部材22に
接合させた状態で互いに対向するような位置に形成され
ており、両溝22E,41Eを対向させて組み合わせる
ことにより断面略円形のオイル通路R2が形成される。
【0014】このオイル通路R2は、前記溝22Eの上
端部に形成した貫通孔22E1を流入口とし、かつ下端
部に形成した貫通孔22E2を流出口としており、流入
口22E1はシリンダヘッド26からシリンダ26に至
るオイル供給通路R1(図2参照)の下端部に連通し、
流出口22E2はリリーフバルブ32の周囲を覆うリリ
ーフバルブ室Sに右側クランクケース構成部材22側か
ら連通するものとなっている。前記リリーフバルブ室S
は、前記右側クランクケース構成部材22の内面にリリ
ーフバルブ32を覆うよう突設された筒状の右側飛散防
止壁22Cと、左側クランクケース構成部材23の内面
に突設された左側飛散防止壁23Cとを接合させること
により構成されるものとなっており、左側飛散防止壁2
3Cの下方部はオイルパン21aに向けて開口してい
る。
【0015】また、図3ないし図5において、34はオ
イル通路へとオイルを圧送するオイルポンプを、35は
オイルポンプ34によってオイルパン21aから吸引さ
れたオイルを濾過するストレーナをそれぞれ示してい
る。なお、ここでは特に図示しないが、左側クランクケ
ース23とマグネットカバー50との接合面にも同様に
凹溝を形成し、その凹溝の組み合わせによって形成され
るオイル通路を、後方シリンダ28及びシリンダヘッド
29に設けられるオイル通路に連通させている。
【0016】上記のように構成されたオイル通路構造を
有するエンジン20において、エンジン20の駆動時に
は、クランクシャフトの回転に連動してオイルポンプが
作動し、図3の矢符に示す経路に沿ってオイルパン2
1aに貯留されているオイルを吸引する。そして吸引し
たオイルは、図3の矢符,の経路を経て潤滑・冷却
を要する部分、例えばクランクシャフトのジャーナル
部、シリンダ25とピストンとの摺動面、及びシリンダ
ヘッド26及びシリンダヘッドカバー27に収納される
動弁機構などに圧送され、その後、各部に供給されたオ
イルは、各部の冷却・潤滑を行った後、下方のオイルパ
ン21aへと流下する。
【0017】この際、シリンダ25、シリンダヘッド2
6及び動弁機構などに供給されたオイルは、シリンダヘ
ッド26及びシリンダ25に設けられた前記オイル戻り
通路R1を経て流下し、さらに、シリンダ25の下方か
らは、前記オイル戻り通路R1下端に連通させたオイル
通路R2内に流入し、この通路R2の下端部に形成され
た流出口22E2を経て、左側クランクケース構成部材
23に設けられたリリーフバルブ32の周囲の飛散防止
壁に囲繞されたリリーフバルブ室S内へと流入し、ここ
から下方部近傍に位置するオイルパン21aへと流下す
る(図3参照)。
【0018】このように、この実施形態においては、シ
リンダ25及びシリンダヘッド26などの高い部位を潤
滑・冷却したオイルであってもオイル通路R1,R2を
流下するため、クランクホイールや変速ギアなどの内部
機構に飛散することなく確実に下方のオイルパン21a
へと導かれる。このため、オイルがオイルパン21aへ
の還流過程で過熱されて油温が上昇したり、オイルがク
ランクホイールなどの回転体に当たってメカニカル・ロ
スを招いたりすることもなくなる。
【0019】また、オイルの流通経路内でのオイル圧が
一定値以上に達した場合には、リリーフバルブ32から
オイルが放出されてオイル通路内のオイル圧を低減さ
せ、一定圧力に保つようになっているが、このとき放出
されたオイルも前記飛散防止壁22C,23Cによって
周囲への飛散を阻止されるため、クランクケース21内
の機構との接触による油温の上昇、メカニカル・ロスの
発生を防止することができる。従ってこの実施の形態に
おいては、リリーフバルブ32から放出されたオイル
と、シリンダ25,28などの潤滑・冷却を終えて還流
するオイルとが共に単一のリリーフバルブ室Sへと導か
れるようになっており、リリーフバルブ室Sを各オイル
の飛散防止に共用したものとなっているため、クランク
ケース21の構造が格別に複雑化することもない。
【0020】なお、上記実施の形態においては、クラン
クケース構成部材22とクラッチカバー40あるいは、
マグネットカバー50の各接合面に凹溝を形成するもの
としたが、クランクケース構成部材21,22の接合面
あるいは、これに接合する接合面のいずれか一方にのみ
凹溝を形成し、これによってオイル通路を形成するよう
にしても良いし、両クランクケース構成部材の各接合面
の双方またはいずれか一方に凹溝を形成するようにして
も良い。また、接合面に形成するオイル通路をオイルの
還流通路としてだけでなくオイルの供給通路として形成
することも可能である。さらに、前記リリーフバルブ室
Sは、前記右側クランクケース構成部材22の内面に突
設された右側飛散防止壁22Cと、左側クランクケース
構成部材23の内面に突設された左側飛散防止壁23C
とを接合させることにより構成されるものとしたが、両
クランクケース構成部材22,23の中のいずれか一方
に突設した単一の飛散防止壁のみでリリーフバルブ室S
形成するようにすることも可能である。
【0021】また、上記の実施形態においては、オイル
通路すR2の流出口22E2をリリーフバルブ室Sとの
連通位置まで延出するようにしたが、オイル通路の流出
口に連結パイプを連結し、このパイプを介してオイルの
飛散防止壁の内部空間へとオイルを導くようにしても良
い。さらに、オイル通路R2の流出口22E2は、オイ
ルパン21aに対向しかつ近接する位置であれば、必ず
しもリリーフバルブ室Sと連通させる必要はなく、本発
明は特に上記実施の形態に限定されるものではない。
【0022】
【発明の効果】以上説明した通り本発明によれば、エン
ジンケース内の潤滑・冷却を要する部分に供給されたオ
イルは、前記凹溝に形成した流入口から凹溝内部を流動
し、流出口からオイルパンへと流出して貯留されるた
め、オイルがエンジンケース内の回転体に飛散して当た
ることもなく、回転体のメカニカル・ロスが発生した
り、油温が上昇したりすることもなく、適正なオイル送
給動作を実現することができる。しかも、凹溝はエンジ
ンケースの接合面に形成されるため、エンジンケースの
内部空間が削減されたり、複雑化したりすることもな
く、また部品点数が増加することもない。
【0023】さらに、前記エンジンケースを構成するク
ランクケースを、左右一対のクランクケース構成部材を
接合することにより構成し、両クランクケース部材のう
ち、一方にはリリーフバルブを、他方にはオイル通路を
形成し、前記リリーフバルブの近傍にオイル通路の流出
口を配置し、その流出口及びリリーフバルブの周囲を、
いずれか一方のクランクケース構成部材に形成した曲面
形状の飛散防止壁にて覆うようにすれば、リリーフバル
ブから放出されるオイルが周囲に飛散するのを阻止する
ことができると共に、オイル流路の流出口から流出され
るオイルの周囲への飛散も飛散防止壁によって阻止する
ことができるため、より確実に油温の上昇及びメカニカ
ル・ロスの発生を防止することができる。また、飛散防
止壁は単体であるため、クランクケース構成部材が格別
に複雑化することもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を適用する自動二輪車を示す
側面図である。
【図2】図1におけるエンジンケースの全体構成を示す
右側面図である。
【図3】図1に示したもののA−A線断面図である。
【図4】右側クランクケース構成部材の外側面図であ
る。
【図5】図4に示したものの内側面図である。
【図6】図4に示したクランクケース構成部材を矢符B
方向から見た矢視図である。
【図7】図4に示したクランクケース構成部材を矢符C
方向から見た矢視図である。
【図8】左側クランクケース構成部材の内面図である。
【図9】図7に示した左側クランクケース構成部材を矢
符D方向から見た矢視図である。
【図10】図8に示した左側クランクケース構成部材を
矢符E方向から見た矢視図である。
【図11】図3に示すクラッチカバーの外面図である。
【図12】クラッチカバーの内面図である。
【符号の説明】
20 エンジン 21 エンジンケース 21a オイルパン 22,23 クランクケース構成部材 22C 右側飛散防止壁 23C 左側飛散防止壁 22D 接合面 22E 凹溝 22E1 流入口 22E2 流出口 40 クラッチカバー(カバー体) 50 マグネットカバー(カバー体) 32 リリーフバルブ R2 オイル通路 S リリーフバルブ室

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンの外殻をなすエンジンケース内
    の所要箇所に対して供給された冷却・潤滑用のオイル
    を、オイルパンへと流下させるようにしたエンジンのオ
    イル通路構造であって、 前記エンジンケースとその側端部に接合されるカバー体
    のうち、少なくとも一方の接合面に凹溝を形成すると共
    に、 前記凹溝の二か所に開口部を形成し、 前記一方の開口部をエンジンケース内の所要箇所から排
    出されたオイルを流入させる流入口とする一方、他方の
    開口部をオイルパン近傍に設定した排出口とすることを
    特徴とする自動二輪車用エンジンのオイル通路構造。
  2. 【請求項2】 エンジンケースは、左右一対のクランク
    ケース構成部材を分割可能に接合してなるクランクケー
    スを備え、両クランクケース部材のうち、一方にはリリ
    ーフバルブを、他方にはオイル通路を形成し、前記リリ
    ーフバルブの近傍にオイル通路の流出口を配置し、その
    流出口及びリリーフバルブの周囲を囲繞する曲面形状の
    飛散防止壁を少なくとも一方のクランクケース構成部材
    に形成したことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車
    用エンジンのオイル通路構造。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107559100A (zh) * 2017-08-29 2018-01-09 力帆实业(集团)股份有限公司 曲轴箱及曲轴箱端盖
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