JPH11223092A - セグメント用接合金具及びセグメント並びにセグメントの接合構造 - Google Patents
セグメント用接合金具及びセグメント並びにセグメントの接合構造Info
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- JPH11223092A JPH11223092A JP10024810A JP2481098A JPH11223092A JP H11223092 A JPH11223092 A JP H11223092A JP 10024810 A JP10024810 A JP 10024810A JP 2481098 A JP2481098 A JP 2481098A JP H11223092 A JPH11223092 A JP H11223092A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 セグメントどうしの接合強度を強める。
【解決手段】 ３枚のセグメントＳａの図の接合構造に
おいては、接合金具１、２の内壁面１ｂ、２ｂに付着さ
れた弾性部材５は、セグメントＳａや接合金具１、２、
３の形状上或いは組立上の誤差等を吸収し、セグメント
Ｓａに加わる、図で左右方向の引張力を広い面積に均等
に分散して相手側に伝達する。したがって、引張力が局
部に集中することがなく、セグメントどうしが強固に接
合する。
おいては、接合金具１、２の内壁面１ｂ、２ｂに付着さ
れた弾性部材５は、セグメントＳａや接合金具１、２、
３の形状上或いは組立上の誤差等を吸収し、セグメント
Ｓａに加わる、図で左右方向の引張力を広い面積に均等
に分散して相手側に伝達する。したがって、引張力が局
部に集中することがなく、セグメントどうしが強固に接
合する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、トンネル等の構築
に用いられるセグメントどうしを接合するメス型の接合
金具及び該接合金具を設けたセグメント並びに３枚のセ
グメントの接合構造に関する。
に用いられるセグメントどうしを接合するメス型の接合
金具及び該接合金具を設けたセグメント並びに３枚のセ
グメントの接合構造に関する。
【０００２】
【従来の技術】本発明の出願人は、先に、図４ないし図
７に示す六角形セグメントを開発した（特願平８−２３
８２５８号。） この六角形セグメントは、金具本体４１ａの外端に頭部
４１ｂが形成された接合金具４１をＨ型鋼４２のウエブ
４２ａに固定して２つの傾斜接合面Ｋａ、Ｋｂの角部に
設ける一方、側部接合面Ｇａ、Ｇｂを形成して設けられ
た溝型鋼４３のウエブ４３ａに上記接合金具４１の頭部
４１ｂが嵌め込まれる嵌合部４３ｂを設け、１枚目の六
角形セグメントＳ1 の１つの傾斜接合面Ｋｂに２枚目の
六角形セグメントＳ2 の１つの傾斜接合面Ｋａを突き合
わせて１枚目の六角形セグメントＳ1 の嵌合部４３ｂに
２枚目の六角形セグメントＳ2 の接合金具４１の頭部４
１ｂを嵌め込んで相互に接合し、また３枚目の六角形セ
グメントＳ3 を、その側部接合面Ｇａを１枚目の六角形
セグメントＳ1 の側部接合面Ｇｂに突き合わせるととも
に、２枚目の六角形セグメントＳ2 の上記接合金具４１
の頭部４１ｂに側部接合面Ｇａの嵌合部４３ｂを嵌合さ
せ、また１つの傾斜接合面Ｋａを２枚目の六角形セグメ
ントＳ2 の他の傾斜接合面Ｋｂに突き合わせて、六角形
セグメントＳ1 、Ｓ2 、Ｓ3 どうしを互いに接合するこ
とができるようになっている。なお、六角形セグメント
は、図５と図６のように、側面視において円弧状に湾曲
している。
７に示す六角形セグメントを開発した（特願平８−２３
８２５８号。） この六角形セグメントは、金具本体４１ａの外端に頭部
４１ｂが形成された接合金具４１をＨ型鋼４２のウエブ
４２ａに固定して２つの傾斜接合面Ｋａ、Ｋｂの角部に
設ける一方、側部接合面Ｇａ、Ｇｂを形成して設けられ
た溝型鋼４３のウエブ４３ａに上記接合金具４１の頭部
４１ｂが嵌め込まれる嵌合部４３ｂを設け、１枚目の六
角形セグメントＳ1 の１つの傾斜接合面Ｋｂに２枚目の
六角形セグメントＳ2 の１つの傾斜接合面Ｋａを突き合
わせて１枚目の六角形セグメントＳ1 の嵌合部４３ｂに
２枚目の六角形セグメントＳ2 の接合金具４１の頭部４
１ｂを嵌め込んで相互に接合し、また３枚目の六角形セ
グメントＳ3 を、その側部接合面Ｇａを１枚目の六角形
セグメントＳ1 の側部接合面Ｇｂに突き合わせるととも
に、２枚目の六角形セグメントＳ2 の上記接合金具４１
の頭部４１ｂに側部接合面Ｇａの嵌合部４３ｂを嵌合さ
せ、また１つの傾斜接合面Ｋａを２枚目の六角形セグメ
ントＳ2 の他の傾斜接合面Ｋｂに突き合わせて、六角形
セグメントＳ1 、Ｓ2 、Ｓ3 どうしを互いに接合するこ
とができるようになっている。なお、六角形セグメント
は、図５と図６のように、側面視において円弧状に湾曲
している。
【０００３】この新しい六角形セグメントによれば強い
接合力が得られ、例えば、六角形セグメントで構築され
たトンネルが水路であっても、その中心から外方に向う
水圧に充分に耐えることができる。
接合力が得られ、例えば、六角形セグメントで構築され
たトンネルが水路であっても、その中心から外方に向う
水圧に充分に耐えることができる。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】ところで、セグメント
自体及び接合金具には、避けることができない形状上或
いは組立上の誤差がある。このため、図４ないし図７の
構造では、セグメントどうしの接合状態において、オス
型接合金具の頭部４１ｂにメス型接合金具の嵌合部４３
ｂの内面全体が計画通りきっちりと嵌合することは稀
で、実際には、一部の内面のみを頭部４１ｂの外面に片
当り的に触れさせて嵌合部４３ｂが頭部４１ｂに嵌合さ
れるのが普通である。
自体及び接合金具には、避けることができない形状上或
いは組立上の誤差がある。このため、図４ないし図７の
構造では、セグメントどうしの接合状態において、オス
型接合金具の頭部４１ｂにメス型接合金具の嵌合部４３
ｂの内面全体が計画通りきっちりと嵌合することは稀
で、実際には、一部の内面のみを頭部４１ｂの外面に片
当り的に触れさせて嵌合部４３ｂが頭部４１ｂに嵌合さ
れるのが普通である。
【０００５】したがって、例えば、セグメントに水圧等
によって引張力がかかったような場合、その引張力は、
オス型接合金具の頭部４１ｂとメス型接合金具の嵌合部
４３ｂの狭小な接触部位に大きな力となって集中し、そ
の部位を変形させたり、破壊したりしてトンネル等の構
築物の耐用年数を短くすることが懸念される。
によって引張力がかかったような場合、その引張力は、
オス型接合金具の頭部４１ｂとメス型接合金具の嵌合部
４３ｂの狭小な接触部位に大きな力となって集中し、そ
の部位を変形させたり、破壊したりしてトンネル等の構
築物の耐用年数を短くすることが懸念される。
【０００６】本発明は、セグメント自体と接合金具の形
状上或いは組立上の誤差を吸収してトンネル等を計画通
りの強度で構築することができるセグメント用接合金具
及びセグメント並びにセグメントの接合構造を提供する
ことを目的とする。
状上或いは組立上の誤差を吸収してトンネル等を計画通
りの強度で構築することができるセグメント用接合金具
及びセグメント並びにセグメントの接合構造を提供する
ことを目的とする。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、請求項１記載のセグメント用接合金具は、セグメ
ントどうしを接合するためにセグメントの側部接合面に
一体に設けられるメス型のセグメント用接合金具であ
り、外面にオス型のセグメント用接合金具の頭部に嵌合
する嵌合部を形成し、該嵌合部の少なくとも先端側の内
壁面に弾性部材を付着させた構成とした。
めに、請求項１記載のセグメント用接合金具は、セグメ
ントどうしを接合するためにセグメントの側部接合面に
一体に設けられるメス型のセグメント用接合金具であ
り、外面にオス型のセグメント用接合金具の頭部に嵌合
する嵌合部を形成し、該嵌合部の少なくとも先端側の内
壁面に弾性部材を付着させた構成とした。
【０００８】上記の手段では、弾性部材がメス型接合金
具の嵌合部に嵌め入れられたオス型接合金具の頭部で圧
縮されてその外面に広い面積で接触する。したがって、
接合金具の形状上或いは組立上の誤差が弾性部材によっ
て実質的に吸収されることとなり、接合状態の接合金具
どうしに作用する引張力が広い面積に均等に分散される
ようになる。
具の嵌合部に嵌め入れられたオス型接合金具の頭部で圧
縮されてその外面に広い面積で接触する。したがって、
接合金具の形状上或いは組立上の誤差が弾性部材によっ
て実質的に吸収されることとなり、接合状態の接合金具
どうしに作用する引張力が広い面積に均等に分散される
ようになる。
【０００９】請求項２記載のセグメントは、請求項１記
載のメス型のセグメント用接合金具を側部接合面に設
け、端部接合面のほぼ中央に他のセグメントのセグメン
ト用接合金具の嵌合部に嵌め入れられる頭部を有するオ
ス型のセグメント用接合金具を設けた構成とした。
載のメス型のセグメント用接合金具を側部接合面に設
け、端部接合面のほぼ中央に他のセグメントのセグメン
ト用接合金具の嵌合部に嵌め入れられる頭部を有するオ
ス型のセグメント用接合金具を設けた構成とした。
【００１０】この手段では、接合金具のみならずセグメ
ント自体の形状上或いは組立上の誤差が弾性部材によっ
て実質的に吸収される。六角形セグメントと四角形セグ
メントのいずれにも適用することができる（請求項３、
請求項４）。
ント自体の形状上或いは組立上の誤差が弾性部材によっ
て実質的に吸収される。六角形セグメントと四角形セグ
メントのいずれにも適用することができる（請求項３、
請求項４）。
【００１１】請求項５記載のセグメントの接合構造は、
請求項２ないし４のいずれか１つに記載のほぼ同一形状
の３枚のセグメントを、１枚目のセグメントの１つの端
部接合面の一部に２枚目のセグメントの１つの端部接合
面の一部を当接させて１枚目のセグメントのメス型接合
金具の嵌合部にその弾性部材を圧縮して２枚目のセグメ
ントのオス型接合金具の頭部を嵌め入れ、また３枚目の
セグメントの側部接合面を１枚目のセグメントの側部接
合面に当接させるとともに、２枚目のセグメントの上記
オス型接合金具の頭部にメス型接合金具の嵌合部を自体
の弾性部材を圧縮して嵌合させ、また端部接合面の一部
を２枚目のセグメントの端部接合面の残りの一部に当接
させて互いに接合した構成とした。
請求項２ないし４のいずれか１つに記載のほぼ同一形状
の３枚のセグメントを、１枚目のセグメントの１つの端
部接合面の一部に２枚目のセグメントの１つの端部接合
面の一部を当接させて１枚目のセグメントのメス型接合
金具の嵌合部にその弾性部材を圧縮して２枚目のセグメ
ントのオス型接合金具の頭部を嵌め入れ、また３枚目の
セグメントの側部接合面を１枚目のセグメントの側部接
合面に当接させるとともに、２枚目のセグメントの上記
オス型接合金具の頭部にメス型接合金具の嵌合部を自体
の弾性部材を圧縮して嵌合させ、また端部接合面の一部
を２枚目のセグメントの端部接合面の残りの一部に当接
させて互いに接合した構成とした。
【００１２】この手段では、圧縮状態の弾性部材が、接
合状態のセグメントどうしに作用する引張力を広い面積
に均等に分散する。このため、引張力が接合金具の狭小
な部位に集中することがなく、セグメントどうしの接合
状態が長年月にわたって正常に保たれる。
合状態のセグメントどうしに作用する引張力を広い面積
に均等に分散する。このため、引張力が接合金具の狭小
な部位に集中することがなく、セグメントどうしの接合
状態が長年月にわたって正常に保たれる。
【００１３】
【発明の実施の形態】発明の実施の形態を図面を参照し
て説明する。図１ないし図３は本発明の実施の形態を示
すもので、図中符号１と２は本発明に係るメス型のセグ
メント用接合金具である。各メス型接合金具１、２は、
外面（図１と図５で、接合金具１の場合は上側の面、接
合金具２の場合は下側の面）に形成された角筒状の嵌合
部１ａ、２ａの先端側（図１と図５で左側）の内壁面１
ｂ、２ｂに、硬質ゴムやこれに類する材料で製作された
弾性部材５を接着剤等の付着手段によりそれぞれ付着し
て成る。
て説明する。図１ないし図３は本発明の実施の形態を示
すもので、図中符号１と２は本発明に係るメス型のセグ
メント用接合金具である。各メス型接合金具１、２は、
外面（図１と図５で、接合金具１の場合は上側の面、接
合金具２の場合は下側の面）に形成された角筒状の嵌合
部１ａ、２ａの先端側（図１と図５で左側）の内壁面１
ｂ、２ｂに、硬質ゴムやこれに類する材料で製作された
弾性部材５を接着剤等の付着手段によりそれぞれ付着し
て成る。
【００１４】また符号３はオス型のセグメント用接合金
具であり、メス型接合金具１、２の嵌合部１ａ、２ａが
嵌合される頭部３ａを有する。弾性部材５の厚さｔは、
通常、嵌合部１ａ、２ａと頭部３ａの該当部分にできる
隙間よりも大きくされるが、隙間以下であっても理屈の
上では正常に働く。
具であり、メス型接合金具１、２の嵌合部１ａ、２ａが
嵌合される頭部３ａを有する。弾性部材５の厚さｔは、
通常、嵌合部１ａ、２ａと頭部３ａの該当部分にできる
隙間よりも大きくされるが、隙間以下であっても理屈の
上では正常に働く。
【００１５】メス型のセグメント用接合金具１は、六角
形セグメントＳａ及び四角形セグメントＳｂのいずれの
場合も、図１と図３に示すように、セグメントＳａ、Ｓ
ｂの側部接合面Ｇｂに設けられ、また他のメス型接合金
具２は、セグメントＳａ、Ｓｂの他の側部接合面Ｇａに
設けられる。
形セグメントＳａ及び四角形セグメントＳｂのいずれの
場合も、図１と図３に示すように、セグメントＳａ、Ｓ
ｂの側部接合面Ｇｂに設けられ、また他のメス型接合金
具２は、セグメントＳａ、Ｓｂの他の側部接合面Ｇａに
設けられる。
【００１６】また、オス型のセグメント用接合金具３
は、六角形セグメントＳａの場合、傾斜接合面（端部接
合面）Ｋａ、Ｋｂの角部にその中心線をセグメントＳａ
の中心線に一致させて突設され、四角形セグメントＳｂ
の場合は、端部接合面Ｔの中央にその中心線をセグメン
トＳｂの中心線に一致させて突設される。
は、六角形セグメントＳａの場合、傾斜接合面（端部接
合面）Ｋａ、Ｋｂの角部にその中心線をセグメントＳａ
の中心線に一致させて突設され、四角形セグメントＳｂ
の場合は、端部接合面Ｔの中央にその中心線をセグメン
トＳｂの中心線に一致させて突設される。
【００１７】セグメントＳａ、Ｓｂに対する各接合金具
１、２、３の取付けは、例えば、基端部や内側の面に、
図１に示すように、定着筋７や定着ピン８或いは定着フ
ック９のいずれか１種、場合によっては２種以上を溶接
等で固定して、それらをコンクリート中に埋設すること
によってセグメントＳａ、Ｓｂに接合金具１、２、３を
取り付けるのが普通である。上記以外に、オス型接合金
具３の場合、Ｈ型鋼４２（図４）のウエブ４２ａや鉄筋
（図示せず）に溶接等で取り付けることができ、また、
メス型接合金具１、２の場合も、同様に、溝型鋼４３
（図４）や鉄筋に溶接等で固定してセグメントＳａ、Ｓ
ｂに取り付けることができる他、溝型鋼４３の嵌合部４
３ｂの該当部位に弾性部材５を付着して溝型鋼４３自体
を接合金具として使用することができる。
１、２、３の取付けは、例えば、基端部や内側の面に、
図１に示すように、定着筋７や定着ピン８或いは定着フ
ック９のいずれか１種、場合によっては２種以上を溶接
等で固定して、それらをコンクリート中に埋設すること
によってセグメントＳａ、Ｓｂに接合金具１、２、３を
取り付けるのが普通である。上記以外に、オス型接合金
具３の場合、Ｈ型鋼４２（図４）のウエブ４２ａや鉄筋
（図示せず）に溶接等で取り付けることができ、また、
メス型接合金具１、２の場合も、同様に、溝型鋼４３
（図４）や鉄筋に溶接等で固定してセグメントＳａ、Ｓ
ｂに取り付けることができる他、溝型鋼４３の嵌合部４
３ｂの該当部位に弾性部材５を付着して溝型鋼４３自体
を接合金具として使用することができる。
【００１８】各接合金具１、２、３は、いずれも鋼材や
他の金属材で製造される。各接合金具１、２、３の端面
の形状は、図１と図３に示されるようにセグメントＳ
ａ、Ｓｂの端部接合面Ｋａ、Ｋｂ、Ｔの形状に合わせら
れる。なお、メス型接合金具１、２は、取付けの左右勝
手が互いに逆というだけで、形状的には同一である。
他の金属材で製造される。各接合金具１、２、３の端面
の形状は、図１と図３に示されるようにセグメントＳ
ａ、Ｓｂの端部接合面Ｋａ、Ｋｂ、Ｔの形状に合わせら
れる。なお、メス型接合金具１、２は、取付けの左右勝
手が互いに逆というだけで、形状的には同一である。
【００１９】接合対象となる六角形セグメントＳａの基
本的な構造は図４ないし図７の六角形セグメントと同じ
であり、３枚の六角形セグメントＳａの接合は、次のよ
うにして行う。すなわち、１枚目の六角形セグメントＳ
ａ（図１で右下のセグメント）の１つの傾斜接合面Ｋｂ
に２枚目の六角形セグメントＳａ（図１で左のセグメン
ト）の１つの傾斜接合面Ｋａを当接させて１枚目の六角
形セグメントＳａのメス型接合金具１の嵌合部１ａにそ
の弾性部材５を圧縮して２枚目の六角形セグメントＳａ
のオス型接合金具３の頭部３ａを嵌め入れて相互に接合
し、また３枚目の六角形セグメントＳａ（図１で右上の
セグメント）を、その側部接合面Ｇａを１枚目の六角形
セグメントＳａの側部接合面Ｇｂに当接させるととも
に、２枚目の六角形セグメントＳａのオス型接合金具３
の頭部３ａにメス型接合金具２の嵌合部２ａを自体の弾
性部材５を圧縮して嵌合させ、また１つの傾斜接合面Ｋ
ａを２枚目の六角形セグメントＳａの他の傾斜接合面Ｋ
ｂに当接させて、３枚の六角形セグメントＳａどうしを
互いに接合する。
本的な構造は図４ないし図７の六角形セグメントと同じ
であり、３枚の六角形セグメントＳａの接合は、次のよ
うにして行う。すなわち、１枚目の六角形セグメントＳ
ａ（図１で右下のセグメント）の１つの傾斜接合面Ｋｂ
に２枚目の六角形セグメントＳａ（図１で左のセグメン
ト）の１つの傾斜接合面Ｋａを当接させて１枚目の六角
形セグメントＳａのメス型接合金具１の嵌合部１ａにそ
の弾性部材５を圧縮して２枚目の六角形セグメントＳａ
のオス型接合金具３の頭部３ａを嵌め入れて相互に接合
し、また３枚目の六角形セグメントＳａ（図１で右上の
セグメント）を、その側部接合面Ｇａを１枚目の六角形
セグメントＳａの側部接合面Ｇｂに当接させるととも
に、２枚目の六角形セグメントＳａのオス型接合金具３
の頭部３ａにメス型接合金具２の嵌合部２ａを自体の弾
性部材５を圧縮して嵌合させ、また１つの傾斜接合面Ｋ
ａを２枚目の六角形セグメントＳａの他の傾斜接合面Ｋ
ｂに当接させて、３枚の六角形セグメントＳａどうしを
互いに接合する。
【００２０】３枚の四角形セグメントＳｂどうしの接合
は、端部接合面Ｔどうしを互いに当接させる以外は六角
形セグメントＳａと同じである。なお、図１と図３で下
が坑口側、上が切羽側である。
は、端部接合面Ｔどうしを互いに当接させる以外は六角
形セグメントＳａと同じである。なお、図１と図３で下
が坑口側、上が切羽側である。
【００２１】３枚のセグメントＳａ、Ｓｂの上記の接合
構造においては、セグメントＳａ、Ｓｂや接合金具１、
２、３の形状上或いは組立上の誤差等によって、嵌合部
１ａ、２ａの内壁面１ｂ、２ｂとこれに向き合う頭部３
ａの外面とが正確に平行に向き合っていなくても、それ
らの間に介在された弾性部材５が、セグメントＳａ、Ｓ
ｂに加わる、図１と図３で左右方向の水圧等の引張力を
広い面積に均等に分散して相手側に伝達する。
構造においては、セグメントＳａ、Ｓｂや接合金具１、
２、３の形状上或いは組立上の誤差等によって、嵌合部
１ａ、２ａの内壁面１ｂ、２ｂとこれに向き合う頭部３
ａの外面とが正確に平行に向き合っていなくても、それ
らの間に介在された弾性部材５が、セグメントＳａ、Ｓ
ｂに加わる、図１と図３で左右方向の水圧等の引張力を
広い面積に均等に分散して相手側に伝達する。
【００２２】なお、図の弾性部材５は、嵌合部１ａ、２
ａの先端側の内壁面１ｂ、２ｂのみに付着されている
が、嵌合部１ａ、２ａの基端側の内壁面１ｃ、２ｃ及び
／又は内壁面１ｂ、１ｃ、２ｂ、２ｃの中間壁面１ｄ、
２ｄにも付着することもある。この場合、内壁面１ｃ、
２ｃの弾性部材（図示せず）はセグメントＳａ、Ｓｂの
図１と図３における左右方向の圧縮力を、また中間壁面
１ｄ、２ｄの弾性部材はセグメントＳａ、Ｓｂの図１と
図３における上下方向の圧縮力をそれぞれ広い面積に均
等に分散して相手側に伝える。また、弾性部材５は、図
２で内壁面１ｂ、２ｂにその上下を余らせて付着されて
いるが、内壁面１ｂ、２ｂの全高にわたって付着させて
もよい。
ａの先端側の内壁面１ｂ、２ｂのみに付着されている
が、嵌合部１ａ、２ａの基端側の内壁面１ｃ、２ｃ及び
／又は内壁面１ｂ、１ｃ、２ｂ、２ｃの中間壁面１ｄ、
２ｄにも付着することもある。この場合、内壁面１ｃ、
２ｃの弾性部材（図示せず）はセグメントＳａ、Ｓｂの
図１と図３における左右方向の圧縮力を、また中間壁面
１ｄ、２ｄの弾性部材はセグメントＳａ、Ｓｂの図１と
図３における上下方向の圧縮力をそれぞれ広い面積に均
等に分散して相手側に伝える。また、弾性部材５は、図
２で内壁面１ｂ、２ｂにその上下を余らせて付着されて
いるが、内壁面１ｂ、２ｂの全高にわたって付着させて
もよい。
【００２３】弾性部材５としては、ＨＳ硬度が６０以上
の硬質天然ゴムが好ましいが、これに限られるものでは
ない。
の硬質天然ゴムが好ましいが、これに限られるものでは
ない。
【００２４】図のメス型接合金具１、２の嵌合部１ａ、
２ａの形状はほぼ六角形とされ、オス型接合金具３の頭
部３ａの形状は嵌合部１ａ、２ａに適合する形状とされ
ているが、嵌合部１ａ、２ａと頭部３ａとが適合する形
状ならば図以外の他の形状であってもよい。
２ａの形状はほぼ六角形とされ、オス型接合金具３の頭
部３ａの形状は嵌合部１ａ、２ａに適合する形状とされ
ているが、嵌合部１ａ、２ａと頭部３ａとが適合する形
状ならば図以外の他の形状であってもよい。
【００２５】セグメントＳａ、Ｓｂは、一般的には、プ
レキャストコンクリート製とされるが、主要部の材質は
コンクリートに限らず、他の材質、例えば鋼板等であっ
てもよい。図１の六角形セグメントＳａは図４のセグメ
ントと同様に、正六角形を互いに向き合う２つの角部の
突出し方向に長く伸ばした形状とされ、また図３の四角
形セグメントＳｂは正四角形を一方向に伸ばした長形状
とされているが、基本的な形状が六角形又は四角形であ
れば、上記以外の形状、例えば、側部接合面Ｇａ、Ｇｂ
が正確に平行でないような六角形又は四角形であっても
よい。また、平板状で円弧状に湾曲していなくてもよ
い。したがって、本発明のセグメントＳａ、Ｓｂは、ト
ンネル覆工以外にも擁壁ブロックや床板などとしても使
用可能である。
レキャストコンクリート製とされるが、主要部の材質は
コンクリートに限らず、他の材質、例えば鋼板等であっ
てもよい。図１の六角形セグメントＳａは図４のセグメ
ントと同様に、正六角形を互いに向き合う２つの角部の
突出し方向に長く伸ばした形状とされ、また図３の四角
形セグメントＳｂは正四角形を一方向に伸ばした長形状
とされているが、基本的な形状が六角形又は四角形であ
れば、上記以外の形状、例えば、側部接合面Ｇａ、Ｇｂ
が正確に平行でないような六角形又は四角形であっても
よい。また、平板状で円弧状に湾曲していなくてもよ
い。したがって、本発明のセグメントＳａ、Ｓｂは、ト
ンネル覆工以外にも擁壁ブロックや床板などとしても使
用可能である。
【００２６】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば六
角形セグメントや四角形セグメント自体とメス型接合金
具及びオス型接合金具に形状上或いは組立上の誤差があ
っても、その誤差を弾性部材が吸収し、トンネル等の構
築物にかかる引張力を広い面積に均等に分散して相手側
に伝達するので、局部に力が集中することがない。した
がって、強度が強く、しかも耐久性に優れた構築物を得
ることができる。また、弾性部材は緩衝機能を持ち、接
合金具どうしの当りを柔らげるので、セグメントの接合
作業がやりやすい長所がある。
角形セグメントや四角形セグメント自体とメス型接合金
具及びオス型接合金具に形状上或いは組立上の誤差があ
っても、その誤差を弾性部材が吸収し、トンネル等の構
築物にかかる引張力を広い面積に均等に分散して相手側
に伝達するので、局部に力が集中することがない。した
がって、強度が強く、しかも耐久性に優れた構築物を得
ることができる。また、弾性部材は緩衝機能を持ち、接
合金具どうしの当りを柔らげるので、セグメントの接合
作業がやりやすい長所がある。
【図１】 本発明に係る六角形セグメントの接合構造を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図２】 本発明に係るセグメント用接合金具の外観図
である。
である。
【図３】 本発明に係る四角形セグメントの接合構造を
示す平面図である。
示す平面図である。
【図４】 Ｈ型鋼と溝型鋼を用いた六角形セグメントの
平面図である。
平面図である。
【図５】 図４の（Ｖ−Ｖ）部分の断面図である。
【図６】 図４のセグメントの側面図である。
【図７】 図４の（VII−VII）部分の断面図である。
１、２ セグメント用接合金具（メス型） １ａ、２ａ 嵌合部 １ｂ、２ｂ 内壁面 ３ セグメント用接合金具（オス型） ３ａ 頭部 ５ 弾性部材 Ｓａ 六角形セグメント Ｓｂ 四角形セグメント Ｋａ、Ｋｂ 傾斜接合面（端部接合面） Ｇａ、Ｇｂ 側部接合面 Ｔ 端部接合面
フロントページの続き (72)発明者 白石 浩司 大阪府大阪市阿倍野区松崎町２丁目２番２ 号 株式会社奥村組内 (72)発明者 染谷 洋樹 東京都千代田区有楽町一丁目12番１号 石 川島建材工業株式会社内 (72)発明者 橋口 彰夫 東京都千代田区有楽町一丁目12番１号 石 川島建材工業株式会社内
Claims (5)
- 【請求項１】 セグメントどうしを接合するためにセグ
メントの側部接合面に一体に設けられるメス型のセグメ
ント用接合金具であって、 外面にオス型のセグメント用接合金具の頭部に嵌合する
嵌合部が形成され、 該嵌合部の少なくとも先端側の内壁面に弾性部材が付着
されたことを特徴とするセグメント用接合金具。 - 【請求項２】 請求項１記載のメス型のセグメント用接
合金具が側部接合面に設けられ、端部接合面のほぼ中央
に他のセグメントのセグメント用接合金具の嵌合部に嵌
め入れられる頭部を有するオス型のセグメント用接合金
具が設けられたことを特徴とするセグメント。 - 【請求項３】 正面形状が六角形とされたことを特徴と
する請求項２記載のセグメント。 - 【請求項４】 正面形状が四角形とされたことを特徴と
する請求項２記載のセグメント。 - 【請求項５】 請求項２ないし４のいずれか１つに記載
のほぼ同一形状の３枚のセグメントが、１枚目のセグメ
ントの１つの端部接合面の一部に２枚目のセグメントの
１つの端部接合面の一部を当接させて１枚目のセグメン
トのメス型接合金具の嵌合部にその弾性部材を圧縮して
２枚目のセグメントのオス型接合金具の頭部を嵌め入
れ、また３枚目のセグメントの側部接合面を１枚目のセ
グメントの側部接合面に当接させるとともに、２枚目の
セグメントの上記オス型接合金具の頭部にメス型接合金
具の嵌合部を自体の弾性部材を圧縮して嵌合させ、また
端部接合面の一部を２枚目のセグメントの端部接合面の
残りの一部に当接させて互いに接合されたことを特徴と
するセグメントの接合構造。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02481098A JP3462069B2 (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | セグメント用接合金具及びセグメント並びにセグメントの接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP02481098A JP3462069B2 (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | セグメント用接合金具及びセグメント並びにセグメントの接合構造 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11223092A true JPH11223092A (ja) | 1999-08-17 |
| JP3462069B2 JP3462069B2 (ja) | 2003-11-05 |
Family
ID=12148562
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP02481098A Expired - Lifetime JP3462069B2 (ja) | 1998-02-05 | 1998-02-05 | セグメント用接合金具及びセグメント並びにセグメントの接合構造 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3462069B2 (ja) |
Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH074191A (ja) * | 1993-06-21 | 1995-01-10 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | コンクリートセグメント |
| JPH10205289A (ja) * | 1996-11-21 | 1998-08-04 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | セグメントの接合構造 |
-
1998
- 1998-02-05 JP JP02481098A patent/JP3462069B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH074191A (ja) * | 1993-06-21 | 1995-01-10 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | コンクリートセグメント |
| JPH10205289A (ja) * | 1996-11-21 | 1998-08-04 | Ishikawajima Constr Materials Co Ltd | セグメントの接合構造 |
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JP3462069B2 (ja) | 2003-11-05 |
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