JPH11221960A - インキ塗膜の平坦化部材 - Google Patents

インキ塗膜の平坦化部材

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JPH11221960A
JPH11221960A JP2621598A JP2621598A JPH11221960A JP H11221960 A JPH11221960 A JP H11221960A JP 2621598 A JP2621598 A JP 2621598A JP 2621598 A JP2621598 A JP 2621598A JP H11221960 A JPH11221960 A JP H11221960A
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JP
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flattening
film
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silicone rubber
ink
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JP2621598A
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Takehiko Matsuyama
武彦 松山
Yasuhiko Kondo
康彦 近藤
Masakazu Yamauchi
雅和 山内
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Sumitomo Rubber Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 平坦化処理を繰り返し行ってもピンホールや
異物不良の発生を十分に抑制することができ、かつ優れ
た耐久性を有するインキ塗膜の平坦化部材を提供する。 【解決手段】 本発明のインキ塗膜の平坦化部材は、イ
ンキ塗膜を加圧して平坦化するのに用いられるものであ
って、少なくとも表面が樹脂からなる平坦化部材本体
と、当該平坦化部材本体の表面に設けられた紫外線硬化
型シリコーンゴムの薄膜とを有する。前記平坦化部材は
ローラ状またはシート状であって、例えばローラ状であ
る場合には、インキ塗膜42の表面を平坦化部材10に
て直接圧接しながら転がすことによってインキ塗膜の平
坦化処理が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表面の平坦性に優
れたインキ塗膜を作製するのに用いられる平坦化部材に
関する。
【0002】
【従来の技術】近年、ブラウン管に代わる表示デバイス
として液晶カラーディスプレイが広く用いられている。
液晶ディスプレイのカラー表示を実現するのに用いられ
るカラーフィルタ40は、例えば図6に示すように、透
明基板41の片面上にレッドR、グリーンG、ブルーB
の3色の透明着色層と、ブラックマトリックスBMとを
画素に応じて形成したものである。前記透明着色層は、
通常、所定の顔料を含有するインキを印刷法、顔料分散
法、染色法等によって透明基板上にパターニングし、こ
うして得られたインキ塗膜42を硬化させることによっ
て形成される。
【0003】前記インキ塗膜42の表面の平坦性、すな
わちカラーフィルタ40の表面平坦性は、カラーディス
プレイの表示品質を向上させるために非常に重要な特性
である。特に近年、カラーディスプレイの高コントラス
ト化が要求されていることに伴ってカラーフィルタの平
坦性がより一層重要視されており、インキ塗膜(透明着
色層)の表面における凹凸の最大差hが0.1μm以
下、好ましくは0.05μm以下であることが求められ
ている。
【0004】そこで従来より、透明基板上に形成された
インキ塗膜を、表面が平滑でなおかつインキに対する親
和性が低い材料からなるローラやシートにてプレスする
ことによって、カラーフィルタの表面平坦性を向上させ
る試みが行われている。しかし、前記ローラやシートの
インキに対する離型性が不十分であると、プレス時にロ
ーラやシートの表面にインキが付着してしまう。その結
果、カラーフィルタにピンホールが発生し、カラーフィ
ルタのパターンに欠落部分(白抜け)が発生したり、ロ
ーラやシートに付着したインキが再度カラーフィルタに
付着して異物不良が発生するなどの問題が生じる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上記の問題を解決する
ために、特開昭62−280804号公報には、紫外線
硬化型インキや電子線硬化型インキを用いて透明基板上
にインキ塗膜を形成した後、該塗膜表面にフィルムを重
ね合わせてプレスし、紫外線または電子線を照射してフ
ィルムを剥離することにより、表面が平坦なカラーフィ
ルタを製造する方法が開示されている。しかしこの方法
では、紫外線硬化型インキや電子線硬化型インキのコス
トが高いことや、紫外線または電子線の照射に巨大な設
備を要することに起因して、カラーフィルタのコストが
高くなるといった問題が生じる。
【0006】一方、特開平3−61575号公報には、
ポリエチレンテレフタレート(PET)やシリコーンゴ
ムからなるフィルム、または表面にPETや前記シリコ
ーンゴムからなる被覆層を設けた膜状体でインキ塗膜を
圧接する方法が開示されている。しかし、前記膜状体が
PETフィルムである場合や、その表面にPETの被覆
層が設けられている場合には、PETとインキとの親和
性が十分に低い値ではないことから、ピンホールや異物
不良が生じる問題を解決することができない。
【0007】前記膜状体がシリコーンゴムからなる場合
は、シリコーンゴムとインキとの親和性が低いことから
インキの付着が生じるおそれがない。しかし、膜状体自
体の強度の観点からシリコーンゴムの膜厚を大きくする
必要があり、平坦化部材表面の硬度が低くなる。その結
果、インキ塗膜を圧接する部分に窪みが生じ、インキ塗
膜の平坦化が不十分になるという問題が生じる。
【0008】一方、通常用いられるシリコーンゴムは加
熱硬化型であることから、PETフィルム等を基材とし
て、その表面にシリコーンゴムの薄膜を設けようとする
と、基材が熱収縮を起こすため、表面が平坦な膜状体が
得られなくなる。また、耐熱性を有するポリエステル樹
脂等を基材に用いたとしても、かかる基材に対するシリ
コーンゴムの接着性が低いため、インキ塗膜の平坦化を
繰り返すと膜状体からシリコーンゴムが剥離してしま
う。従って、平坦化部材の耐久性が低いという問題があ
る。
【0009】そこで本発明の目的は、上記の課題を解決
し、平坦化処理を繰り返し行ってもピンホールや異物不
良の発生を十分に抑制することができ、かつ優れた耐久
性を有するインキ塗膜の平坦化部材を提供することであ
る。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、インキ塗膜の
平坦化処理を、平坦化部材本体の表面が樹脂からなり、
当該平坦化部材本体の表面に紫外線硬化型シリコーンゴ
ムの薄膜を設けた平坦化部材を用いて行ったときは、平
坦性に優れたインキ塗膜を得ることができるとともに、
前記平坦化部材を繰り返し使用しても、その表面にイン
キが付着したり、前記薄膜が剥離することがないという
新たな事実を見出し、本発明を完成するに至った。
【0011】すなわち、本発明のインキ塗膜の平坦化部
材は、インキ塗膜を加圧して平坦化するのに用いられる
ものであって、少なくとも表面が樹脂からなる平坦化部
材本体と、当該平坦化部材本体の表面に設けられた紫外
線硬化型シリコーンゴムの薄膜とを有することを特徴と
する。上記本発明のインキ塗膜の平坦化部材によれば、
紫外線硬化型シリコーンゴムの薄膜とインキ塗膜との親
和性が極めて低いことから、平坦化処理を繰り返し行っ
てもピンホールや異物不良の発生を十分に抑制すること
ができる。
【0012】また、紫外線硬化型シリコーンゴムは薄膜
を形成する際(すなわち前記シリコーンゴムを硬化させ
る際)に加熱を必要せず、紫外線ランプ等で紫外線を照
射する操作で充分であることから加熱装置等にかかるコ
ストを削減でき、さらにはその硬化時間が短いことから
平坦化部材の生産性を向上させることもできる。さら
に、紫外線硬化型シリコーンゴムがエポキシ、メルカプ
ト等の基を有することから、平坦化部材本体の表面の樹
脂との接着性が良好なものとなり、その結果、前記薄膜
が平坦化部材本体から剥離することがなく、平坦化部材
の耐久性が優れたものとなる。前記薄膜の形成には加熱
を必要としないことから、平坦化部材本体の表面には耐
熱性を有しない樹脂であっても使用することができる。
【0013】上記本発明のインキ塗膜の平坦化部材は、
ローラ状またはシート状のものがあげられる。前記平坦
化部材がローラ状である場合には、平坦化部材を直接イ
ンキ塗膜に圧接しつつ転がすことによってインキ塗膜の
平坦化処理を行うことができる。一方、前記平坦化部材
がシート状である場合には、平坦化部材の表面のうち紫
外線硬化型シリコーンゴムの薄膜が形成されている面を
インキ塗膜に接触させ、他方の面から圧接することによ
ってインキ塗膜の平坦化処理を行うことができる。
【0014】上記本発明において、紫外線硬化型シリコ
ーンゴムとしては、平坦化部材本体の表面の樹脂との接
着性の観点から、カチオン硬化型シリコーンゴムである
のが好ましい。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明のインキ塗膜の平坦
化部材について詳細に説明する。本発明のインキ塗膜の
平坦化部材の一実施形態としては、図1に示すように、
少なくとも表面が樹脂であるシート状の平坦化部材本体
11と、当該本体11の一方の表面に設けられた紫外線
硬化型シリコーンゴムの薄膜12とからなる平坦化部材
10があげられる。
【0016】このシート状の平坦化部材10は、例えば
図2に示すように1枚または複数枚(図2では2枚)を
ローラ43の表面に巻き付け、平坦化部材10の両端を
固定化部材44で固定した上で用いられる。この場合、
インキ塗膜42の平坦化処理は、図3に示すようにロー
ラ43をインキ塗膜42の表面を直接圧接しながら転が
すことによって行われる。
【0017】平坦化部材本体11に用いられる樹脂とし
ては、例えばポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスル
ホン、アクリル樹脂、ポリカーボネート、ポリエステ
ル、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂等の種々の樹脂を用い
ることができる。シート状の平坦化部材10全体の厚み
については特に限定されるものではなく、平坦化部材1
0の表面の硬度と、平坦化部材10自体の強度とに応じ
て適宜設定される。
【0018】薄膜12に用いられる紫外線硬化型シリコ
ーンゴムとしては、硬化反応に関与する官能基や硬化の
方法に応じて、一般に(1) 前記官能基がエポキシ基で、
光カチオン硬化触媒の存在下で硬化する「カチオン硬化
型」、(2) 官能基としてメルカプト/ビニル基を有し、
光重合開始剤の存在下で硬化する「ラジカル付加型」、
(3) 官能基としてアクリルを有し、光重合開始剤の存在
下で硬化する「ラジカル硬化型」および(4) 官能基とし
てビニル/水素を有し、白金触媒の存在下で硬化する
「白金付加型」の4つの型に分けられる。
【0019】この中でも、「カチオン硬化型」の紫外線
硬化型シリコーンゴムは、紫外線を照射して硬化させる
際にラジカルが発生することがないということや、硬化
反応に関与する官能基がエポキシ基であるため平坦化部
材本体の樹脂との接着性が優れているということから、
本発明において好適に用いられる。本発明の平坦化部材
において、紫外線硬化型シリコーンゴム薄膜の厚みは
0.1〜50μm、好ましくは0.5〜30μm、より
好ましくは1〜10μmである。薄膜の厚みが0.1μ
mを下回ると、平坦化部材へのインキの付着を抑制する
本発明の効果が得られなくなるおそれがある。逆に、薄
膜の厚みが50μmを超えると、平坦化部材表面の硬度
が低下してインキ塗膜を圧接する際に平坦化部材の表面
に窪みが生じ、その結果、インキ塗膜の平坦化が不十分
になるおそれがある。
【0020】紫外線硬化型シリコーンゴムの薄膜12
は、紫外線硬化型シリコーンゴムを直接、または必要に
応じて適当な溶剤で希釈した上で、平坦化部材本体11
の表面に塗布することによって形成される。塗布の方法
としては、バーコーターやスピンコーターによる塗布が
あげられる。また、塗布に代えて、フレキソ印刷やスク
リーン印刷によって薄膜12を形成することもできる。
【0021】図1に示すシート状の平坦化部材10を用
いたインキ塗膜の平坦化処理の方法としては、図3に示
す方法によるほかに、図4に示すように薄膜12側の面
をインキ塗膜42と直接接触させた上で、平坦化部材1
0の他方の表面をローラ45で圧接したり、プレスする
方法があげられる。本発明のインキ塗膜の平坦化部材の
他の実施形態としては、図5に示すように、樹脂からな
る(または、少なくとも表面が樹脂からなる)ローラ状
の平坦化部材本体21と、その表面に設けられた紫外線
硬化型シリコーンゴムの薄膜22とからなる平坦化部材
20があげられる。このローラ状の平坦化部材20は、
図3に示す方法と同様に、インキ塗膜42の表面を直接
圧接しながら転がすことによって平坦化処理に供され
る。
【0022】
【実施例】以下、実施例および比較例をあげて、図1お
よび2を参照しつつ、本発明のインキ塗膜の平坦化部材
について説明する。 参考例 (インキ塗膜の形成)透明着色層用のインキとして、メ
ラミン系熱硬化性樹脂、着色顔料およびジエチレングリ
コールモノブチルエーテルアセテート(溶剤)を混合、
攪拌して、レッド(R) 、グリーン(G) 、ブルー(B) の3
色の透明着色層用インキを調製した。なお、各インキは
その粘度が約1000ポアズ(P)となるように調整し
た。
【0023】次いで、凹版オフセット印刷法によって、
あらかじめブラックマトリックス14が形成された透明
基板(ガラス)12上に上記各色の透明着色層用インキ
を順次印刷し、それぞれ線幅110μm、膜厚5μmの
ストライプパターンを形成した。印刷直後のインキ塗膜
13aの断面形状はかまぼこ形状をしており、山と谷と
の段差の最大値(表面の凹凸の最大差)hは1.3μm
であった。なお、各色のインキ塗膜13aは隙間なく形
成された。
【0024】実施例1 (平坦化部材の製造)スクリーン印刷により、光カチオ
ン硬化型である紫外線硬化型シリコーンゴム(東芝シリ
コーン(株)製の「UV9300」)をポリエチレンテ
レフタレート(PET)フィルム(膜厚0.6μm、5
00mm×500mm)上にベタ印刷し、当該シリコー
ンゴムの塗膜を形成した。次いで、前記フィルムのうち
シリコーンゴム塗膜が形成された面を無電極の紫外線ラ
ンプ(ヒュージョン社製の商品名「Hランプ」)で1分
間照射した。こうして、前記シリコーンゴムの膜厚が1
0μmで、表面の凹凸差が最大で0.05μm以下であ
るシート状の平坦化部材を得た。
【0025】次いで、上記シート状の平坦化部材2枚
を、図2に示すように、金属ローラに巻き付けた。 (インキ塗膜の平坦化処理)こうして得られた平坦化部
材を用いて、上記参考例で作製した透明基板におけるイ
ンキ塗膜の平坦化処理を行った。
【0026】その結果、透明基板500枚について平坦
化処理を行っても、平坦化部材本体のPETフィルムか
らシリコーンゴム薄膜が剥がれるという現象は観察され
なかった。また、透明基板から平坦化部材上へのインキ
塗膜の転写は観察されず、インキ塗膜を充分に平坦化す
ることができた。平坦化処理後のインキ塗膜表面の凹凸
の最大差hは、平坦化処理491〜500枚目において
も0.2μm以下と極めて良好であった。
【0027】実施例2 紫外線硬化型シリコーンゴムとして、光カチオン硬化型
である東芝シリコーン(株)製の「XS56−B010
7」を用いたほかは、実施例1と同様にして平坦化部材
の製造と平坦化処理とを行った。その結果、500枚の
透明基板について平坦化処理を行った後、平坦化部材本
体のPETフィルムからシリコーンゴム薄膜がわずかに
剥がれる現象が観察されたものの、実用上問題はなかっ
た。また、透明基板から平坦化部材上へのインキ塗膜の
転写は観察されず、インキ塗膜を充分に平坦化すること
ができた。平坦化処理後のインキ塗膜表面の凹凸の最大
差hは、平坦化処理491〜500枚目においても0.
2μm以下と極めて良好であった。
【0028】実施例3 紫外線硬化型シリコーンゴムとして、ラジカル硬化型で
ある信越化学工業(株)製の「X−62−7296」を
用いたほかは、実施例1と同様にして平坦化部材の製造
と平坦化処理とを行った。なお、シリコーンゴム薄膜の
硬化は窒素ガス雰囲気下で行った。
【0029】その結果、透明基板から平坦化部材上への
インキ塗膜の転写は観察されず、インキ塗膜を充分に平
坦化することができた。また、150枚の透明基板につ
いて平坦化処理を行ったときに、前記シリコーンゴム薄
膜にわずかながら剥がれが観察されたものの、耐久性は
実用上充分なものであった。 比較例1 紫外線硬化型シリコーンゴムの薄膜に代えて、加熱硬化
型のシリコーンゴム(信越化学工業(株)製の「KS7
78」を用いて、これをスクリーン印刷によって実施例
1で使用したのと同じPETフィルム上にベタ印刷し、
当該シリコーンゴムの塗膜を形成した。次いで、オーブ
ン内にて120℃で1時間加熱することにより、シリコ
ーンゴム薄膜の厚みが10μmで、表面の凹凸差が最大
で0.05μm以下であるシート状の平坦化部材を得
た。
【0030】こうして得られたシート状の平坦化部材2
枚を金属ローラに巻き付けた後、実施例1と同様にし
て、インキ塗膜の平坦化処理を行った。その結果、透明
基板10枚について平坦化処理を行ったときに、平坦化
部材本体のPETフィルムからシリコーンゴム薄膜が剥
がれるという現象が観察され、さらに平坦化処理の回数
を重ねる毎に薄膜が剥がれが顕著になり、インキ塗膜の
平坦化が不十分になった。
【0031】比較例2 紫外線硬化型シリコーンゴムの薄膜に代えて、加熱硬化
型のシリコーンゴム(信越化学工業(株)製の「TPR
6702」を用いた。これをバーコーターにて実施例1
で使用したのと同じPETフィルム状に塗布したほか
は、比較例1と同様にして加熱処理し、シート状の平坦
化部材を得た。
【0032】こうして得られたシート状の平坦化部材2
枚を金属ローラに巻き付けた後、実施例1と同様にし
て、インキ塗膜の平坦化処理を行った。その結果、透明
基板10枚について平坦化処理を行ったときには、平坦
化部材本体のPETフィルムからシリコーンゴム薄膜が
剥がれるという現象や、透明基板から平坦化部材へのイ
ンキの転写は観察されなかった。しかし、20枚処理後
には薄膜が剥がれが観察され、さらに平坦化処理を繰り
返すと薄膜の剥がれが顕著になり、インキ塗膜の平坦化
も不十分になった。
【0033】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明のインキ塗
膜の平坦化部材によれば、インキ塗膜を充分に平坦化す
ることができるとともに、平坦化処理を繰り返し行って
もピンホールや異物不良の発生が十分に抑制されてお
り、さらに優れた耐久性を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の平坦化部材の一実施形態を示す斜視図
である。
【図2】本発明の平坦化部材の使用形態の一例を示す断
面図である。
【図3】本発明の平坦化部材を用いた平坦化処理の一例
を示す説明図である。
【図4】本発明の平坦化部材を用いた平坦化処理の他の
例を示す説明図である。
【図5】本発明の平坦化部材の他の実施形態を示す断面
図である。
【図6】カラーフィルタの一例を示す断面図である。
【符号の説明】
10,20 平坦化部材 11,21 平坦化部材本体 12,22 薄膜 42 インキ塗膜

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】インキ塗膜を加圧して平坦化するのに用い
    られる平坦化部材であって、少なくとも表面が樹脂から
    なる平坦化部材本体と、当該平坦化部材本体の表面に設
    けられた紫外線硬化型シリコーンゴムの薄膜とを有する
    ことを特徴とするインキ塗膜の平坦化部材。
  2. 【請求項2】ローラ状またはシート状である請求項1記
    載のインキ塗膜の平坦化部材。
  3. 【請求項3】前記紫外線硬化型シリコーンゴムがカチオ
    ン硬化型シリコーンゴムである請求項1記載のインキ塗
    膜の平坦化部材。
JP2621598A 1998-02-06 1998-02-06 インキ塗膜の平坦化部材 Pending JPH11221960A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010104865A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 V Technology Co Ltd 欠陥修正方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010104865A (ja) * 2008-10-28 2010-05-13 V Technology Co Ltd 欠陥修正方法

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