JPH11221786A - ハンド - Google Patents

ハンド

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JPH11221786A
JPH11221786A JP2689598A JP2689598A JPH11221786A JP H11221786 A JPH11221786 A JP H11221786A JP 2689598 A JP2689598 A JP 2689598A JP 2689598 A JP2689598 A JP 2689598A JP H11221786 A JPH11221786 A JP H11221786A
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cylinder
claw
piston rod
clamping
work
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Tsutomu Izawa
努 井沢
Tetsuo Arakawa
鉄男 荒川
Koichi Obitsu
浩一 帯津
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Meidensha Corp
Meidensha Electric Manufacturing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 ラフに位置決めされたワークでも確実にクラ
ンプして加工機等まで搬送することができ且つワークが
位置ずれしていても加工機等へ精密にセットすることが
できるハンドを提供する。 【解決手段】 シリンダ4と、シリンダの本体4a側に
結合した第1のツメ6と、シリンダのピストンロッド4
b側にリンクバネ7を介して結合した第2のツメ8と、
第1及び第2のツメを案内するリニアガイド9,10と
を備えると共に、一対のブレーキリンク17,18をピ
ストンロッドの両側に設け、ワークのクランプ時にブレ
ーキリンクの中央部が外側に広がってブレーキ受け1
9,20に当接するように構成し、且つ、シリンダ本体
側当接部材23とピストンロッド側当接部材24とに当
接して第1及び第2のツメのクランプ前の基準位置を定
める位置決めストッパ21,22を有するクランプ装置
2A,2Bを、対向配置する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はロボット等のハンド
リング装置に取り付けられるハンドに関し、特に、エン
ジンのカムシャフトや長尺物をクランプし、加工機等へ
搬送してセットする場合に適用して有用なものである。
【0002】
【従来の技術】エンジンのカムシャフトを例にとると、
カムシャフトの素材を次工程の加工ライン等に搬送する
場合には、ロボット等のハンドリング装置に取り付けた
ハンドでカムシャフトをクランプして加工ラインの加工
機等(トリミング装置、NC工作機械)へと搬送する
が、このとき、カムシャフトを精密に加工機等にセット
するため、ハンドとカムシャフトとの精密な位置決めを
する必要がある。
【0003】このため、前記加工ライン等には位置決め
ステーションが設けられおり、この位置決めステーショ
ンまでコンベア等の搬送ラインよって搬送されてきたカ
ムシャフトを、この位置決めステーションおいて、複数
の位置決めプッシャー等のアクチュエータで位置決めし
た後、クランプし易いようにリフターでカムシャフトを
上昇させたりしてハンドのツメですくうようにカムシャ
フトをクランプして加工機等へと搬送する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記のように位置決め
ステーション上でクランプしたカムシャフト等のワーク
を加工機等に搬送してセットする際にはワークを精度よ
く位置決めする必要がある。このため、従来は、上記の
ように位置決めステーションにてワークを精度よく位置
決めした後、ロボット等のハンドリング装置に備えたハ
ンドでワークの位置決め端やクランプし易い部分をクラ
ンプする。そして、このクランプ状態を保ったまま加工
機等にセットする。
【0005】ところが、特に、カムシャフト等の複雑な
形状のワークをクランプして加工機等にセットする場合
には、次のような問題点がある。
【0006】 位置決めステーションでのワークの基
準端とり方や位置決めプッシャー等の設定が困難である
ため、位置決めステーションは複雑な装置構成となりや
すい。また、素材ワークは一定形状ではないため、位置
決めステーションでの位置決め位置がワークよってばら
つくことがある。
【0007】 位置決めステーションで位置決め後の
ワークは、そのクランプ位置がワーク形状のばらつきや
位置決めステーションでの位置決めのずれによって一定
しない。このため、このようなクランプ位置のばつきの
影響を受けない平面部等をクランプするようにしなけれ
ばならず、ワークのクランプ部分に制約がある。そし
て、このことから搬送の途中でワークの位置ずれを生じ
てしまう虞がある。
【0008】 搬送後に加工機等へセットする際に
は、ワークが位置ずれしたままでは、加工機等へワーク
をセットしたときにワークのセット位置がうまく定まら
ないことがあり、このセットミスによって加工不良等が
発生することがある。
【0009】従って本発明は上記従来技術に鑑み、位置
決めステーションにおいて比較的ラフに位置決めされた
ワークでも確実にクランプして加工機等まで搬送するこ
とができ、且つワークがある程度位置ずれしていても加
工機等へ精密にセットすることができるハンドを提供す
ることを課題とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決する第
1発明のハンドは、シリンダと、このシリンダの本体側
に結合した第1のツメと、前記シリンダのピストンロッ
ド側にリンクバネを介して結合し且つ前記第1のツメよ
りも前記シリンダの本体寄りに位置する第2のツメと、
前記ピストンロッドの伸縮方向に沿うように配設し前記
第1のツメ及び前記第2のツメを前記伸縮方向にそれぞ
れ案内するリニアガイドとを備えると共に、両端部を前
記第2のツメ側と前記ピストンロッド側とにそれぞれ回
動自在に結合し且つ中央部も回動自在としたブレーキリ
ンクを、少なくとも前記ピストンロッドの両側に一対設
け、前記第1のツメと第2のツメとでワークをクランプ
したときに前記中央部が外側に広がってブレーキ受けに
当接するよう構成し、且つ、前記シリンダの本体側当接
部とピストンロッド側当接部とにそれぞれ当接して前記
第1のツメ及び第2のツメのクランプ前の基準位置を定
める位置決めストッパを有してなるクランプ装置を、1
台、又はクランプ方向が同方向となるように複数台配設
したことを特徴とする。
【0011】この第1発明のハンドによれば、クランプ
時には、シリンダのピストンロッドが伸長すると、第2
のツメがリニアガイドに案内されてピストンロッドの伸
長方向に移動し、同時に第1のツメがシリンダの本体側
と共にリニアガイドに案内されて前記伸長方向と逆の方
向に移動するため、第1のツメと第2のツメとが相互に
近接してワーク(カムシャフト等)の所定位置をクラン
プする。その後、更にピストンロッドが伸長すると、ブ
レーキリンクの中央部が屈曲して外側に開き始め、つい
にはブレーキ受けに当接してブレーキがかかる。
【0012】従って、ブレーキがかかるまでの間、第1
及び第2のツメはフリーでありリニアガイドに沿って移
動することができる。このため、位置決めステーション
において、ワークのクランプ位置がある程度位置ずれし
ていても、このワークに倣って第1及び第2のツメが移
動するため、当該クランプ位置を容易にクランプするこ
とができる。また、搬送時には、ブレーキがかかるた
め、ワークの揺れが抑えられる。
【0013】一方、アンクランプ時には、ピストンロッ
ドを縮退させることによって、上記クランプ時とは逆の
動作をする。従って、ブレーキが解放されてから第1の
ツメと第2のツメとが離間してワークを放すまでの間、
ワークはフリーとなり第1及び第2のツメと共にリニア
ガイドに沿って移動することができる。このため、加工
機等にセットする際にワークがある程度位置ずれしてい
ても、アンクランプ前にワークが加工機等のセット部の
位置決めガイドに倣ってくれるため、ワークを精密に加
工機等にセットすることができる。
【0014】また、第2発明のハンドは、シリンダと、
このシリンダの本体側に結合した第1のツメと、前記シ
リンダのピストンロッド側にリンクバネを介して結合し
且つ前記第1のツメよりも前記シリンダの本体側寄りに
位置する第2のツメと、前記ピストンロッドの伸縮方向
に沿うように配設し前記第1のツメ及び前記第2のツメ
を前記伸縮方向にそれぞれ案内するリニアガイドとを備
えると共に、両端部を前記第2のツメ側と前記ピストン
ロッド側とにそれぞれ回動自在に結合し且つ中央部も回
動自在としたブレーキリンクを、少なくとも前記ピスト
ンロッドの両側に一対設け、前記第1のツメと第2のツ
メとでワークをクランプしたときに前記中央部が外側に
広がってブレーキ受けに当接するよう構成し、且つ、前
記シリンダの本体側当接部とピストンロッド側当接部と
にそれぞれ当接して前記第1のツメ及び第2のツメのク
ランプ前の基準位置を定める位置決めストッパを有して
なるクランプ装置を、少なくとも1台のクランプ装置の
クランプ方向が他のクランプ装置のクランプ方向と直交
するように、複数台配設したことを特徴とする。
【0015】従って、この第2発明のハンドによれば、
少なくとも一台のクランプ装置のクランプ方向を他のク
ランプ装置のクランプ方向と直交させているため、クラ
ンプ時には、位置決めステーションにおいてワークのク
ランプ位置が軸方向と直交する方向(横方向)にある程
度位置ずれしていても、このワークに倣って当該クラン
プ装置の第1及び第2のツメが横方向に移動するため、
当該クランプ位置を容易にクランプすることができる。
また、アンクランプ時には、加工機等にセットする際に
前記ワークが前記横方向にある程度位置ずれしていて
も、アンクランプ前に前記ワークが加工機等のセット部
の位置決めガイドに倣って横方向に移動してくれるた
め、ワークは精密に加工機等にセットされる。
【0016】また、第3発明のハンドは、シリンダと、
このシリンダの本体側に結合した第1のツメと、前記シ
リンダのピストンロッド側にリンクバネを介して結合し
且つ前記第1のツメよりも前記シリンダの本体側寄りに
位置する第2のツメと、前記ピストンロッドの伸縮方向
に沿うように配設し前記第1のツメ及び前記第2のツメ
を前記伸縮方向にそれぞれ案内するリニアガイドとを備
えると共に、両端部を前記第2のツメ側と前記ピストン
ロッド側とにそれぞれ回動自在に結合し且つ中央部も回
動自在としたブレーキリンクを、少なくとも前記ピスト
ンロッドの両側に一対設け、前記第1のツメと第2のツ
メとでワークをクランプしたときに前記中央部が外側に
広がってブレーキ受けに当接するよう構成し、且つ、前
記シリンダの本体側当接部とピストンロッド側当接部と
にそれぞれ当接して前記第1のツメ及び第2のツメのク
ランプ前の基準位置を定める位置決めストッパを有して
なる第1クランプ装置と、シリンダと、このシリンダの
本体側に結合した第1のツメと、前記シリンダのピスト
ンロッド側に結合し且つ前記第1のツメよりも前記シリ
ンダの本体側寄りに位置する第2のツメと、前記ピスト
ンロッドの伸縮方向に沿うように配設し前記第1のツメ
及び前記第2のツメを前記伸縮方向にそれぞれ案内する
リニアガイドとを備えると共に、前記シリンダの本体側
当接部とピストンロッド側当接部とにそれぞれ当接して
前記第1のツメ及び第2のツメのクランプ前の基準位置
を定める位置決めストッパを有してなる第2クランプ装
置とを、クランプ方向が同方向になるように配設したこ
とを特徴とする。
【0017】従って、この第3発明のハンドによれば、
第2クランプ装置側ではブレーキ機構がなくワークが常
時フリーとなるため、前記ワークが長尺物や大型のワー
クであって比較的形状誤差が大きいものであっても、対
応することができる。
【0018】また、第4発明のハンドは、シリンダと、
このシリンダの本体側に結合した第1のツメと、前記シ
リンダのピストンロッド側にリンクバネを介して結合し
且つ前記第1のツメよりも前記シリンダの本体側寄りに
位置する第2のツメと、前記ピストンロッドの伸縮方向
に沿うように配設し前記第1のツメ及び前記第2のツメ
を前記伸縮方向にそれぞれ案内するリニアガイドとを備
えると共に、両端部を前記第2のツメ側と前記ピストン
ロッド側とにそれぞれ回動自在に結合し且つ中央部も回
動自在としたブレーキリンクを、少なくとも前記ピスト
ンロッドの両側に一対設け、前記第1のツメと第2のツ
メとでワークをクランプしたときに前記中央部が外側に
広がってブレーキ受けに当接するよう構成し、且つ、前
記シリンダの本体側当接部とピストンロッド側当接部と
にそれぞれ当接して前記第1のツメ及び第2のツメのク
ランプ前の基準位置を定める位置決めストッパを有して
なる第1クランプ装置と、シリンダと、このシリンダの
本体側に結合した第1のツメと、前記シリンダのピスト
ンロッド側に結合し且つ前記第1のツメよりも前記シリ
ンダの本体側寄りに位置する第2のツメと、前記ピスト
ンロッドの伸縮方向に沿うように配設し前記第1のツメ
及び前記第2のツメを前記伸縮方向にそれぞれ案内する
リニアガイドとを備えると共に、前記シリンダの本体側
当接部とピストンロッド側当接部とにそれぞれ当接して
前記第1のツメ及び第2のツメのクランプ前の基準位置
を定める位置決めストッパを有してなる第2クランプ装
置とを、クランプ方向が直交するように配設したことを
特徴とする。
【0019】従って、この第4発明のハンドによれば、
第2クランプ装置側ではブレーキ機構がなくワークが常
時フリーとなるため、前記ワークが長尺物や大型のワー
クであって比較的形状誤差が大きいものであっても、対
応することができる。また、第2クランプ装置のクラン
プ方向を第1クランプ装置のクランプ方向と直交させせ
ているため、クランプ時やアンクランプ時(加工機等へ
のセット時)にワークが軸方向と直交する方向(横方
向)にある程度位置ずれしていても対応することができ
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0021】[実施の形態1]図1及び図2は本発明の
実施の形態1に係るハンドの構成を示す平面図であっ
て、図1にはクランプ前の状態を示し、図2にはクラン
プ中の状態を示す。図3は図2のA−A線矢視図、図4
は図2のB−B線矢視図、図5は図2のC−C線矢視図
である。図6及び図7は前記ハンドをロボットの手首に
取り付けた状態を示す側面図及び平面図、図8(a)は
前記ハンドによってクランプされるワークの例(カムシ
ャフト素材の例)を示す側面図、図8(b)は図8
(a)のT−T線矢視図、図8(c)は図8(a)のU
−U線矢視図である。
【0022】<構成>図1に示すように、ハンド1は、
直方体状の支持枠3内にクランプ装置2Aとクランプ装
置2Bとを備えてなるものである。クランプ装置2Aと
クランプ装置2Bは同一形状のものであり、対向して設
けられている。従って、以下ではクランプ装置2Aの構
成を図1〜図6に基づいて詳細に説明し、クランプ装置
2Bの構成については詳細な説明を省略する。
【0023】支持枠3内の片側(図1中右側)の中央部
にはシリンダ4が設けられている。このシリンダ4の本
体4a側は側面視がL字状(図4参照)の支持板5に固
定されており、この支持板5の先端部には第1のツメ6
が垂設されている。つまり、第1のツメ6は、支持板5
を介してシリンダ4の本体4a側に結合されている。一
方、シリンダ4のピストンロッド4b側には、リンクバ
ネ7を介して第2のツメ8が結合されている。このツメ
7も下方に垂れ下がるように設けられている。なお、第
2のツメ8は、第1のツメ6よりも、シリンダ4の本体
4a寄りに位置している。また、リンクバネ7のバネ力
k はシリンダ4のシリンダ力Fs よりも弱い(Fk
s )。
【0024】シリンダ4の両側には、ピストンロッド4
bの伸縮方向(図1中左右方向)に沿うように一対のリ
ニアガイド9,10が配設されている。リニアガイド9
(10)は、支持枠3の底板3aに固定されたリニアガ
イドレール9a(10a)と、このリニアガイドレール
9a(10a)に摺動自在に係合するリニアガイドブロ
ック9b,9c,9d(10b,10b,10d)とか
ら構成されている。
【0025】そして、これらのリニアガイド9,10に
よって第1のツメ6及び第2のツメ8が前記伸縮方向に
案内されるようになっている。即ち、シリンダ4の本体
4aは、結合部材11,12を介してリニアガイドブロ
ック9b,10bに結合されており、更に、支持板5
は、結合部材13,14を介してリニアガイドブロック
9d,10dに結合されている。従って、第1のツメ6
は、シリンダ4の本体4a及び支持板5と共にリニアガ
イドレール9a,10aに沿って移動自在となってい
る。一方、第2のツメ8は、結合部材15,16を介し
てリニアガイドブロック9c,10cに結合されてい
る。従って、第2のツメ8も、リニアガイドレール9
a,10aに沿って移動自在となっている。
【0026】また、第2のツメ8とピストンロッド4b
との間には、一対のブレーキリンク17,18が介設さ
れている。ブレーキリンク17はリンク17d,17e
からなり、ブレーキリンク18はリンク18d,18e
からなる。そして、これらのブレーキリンク17,18
は、ピストンロッド4bの両側に設けられており、両端
部17a,17b,18a,18bが第2のツメ8側と
ピストンロッド4b側とにそれぞれ回動自在に結合さ
れ、且つ、中央部17c,18cも回動(屈曲)自在に
構成されている。なお、中央部17c,18cはクラン
プ前の状態でも若干外側に屈曲している。
【0027】このため、第2のツメ8とピストンロッド
4bとが近づくと、ブレーキリンク17,18の中央部
17c,18cが更に外側に屈曲して広がる。一方、支
持枠3の底板3aには一対のブレーキ受け19,20が
立設されている。これらのブレーキ受け19,20はそ
れぞれブレーキリンク17,18の外側にあって、これ
らの中央部17c,18cに対応する位置に配設されて
いる。従って、ブレーキリンク17,18の中央部17
c,18cはある程度外側に広がったところでブレーキ
受け19,20にそれぞれ当接するようになっており、
このことによってブレーキがかかる。
【0028】また、支持枠3の底板3aには、位置決め
ストッパ21,22が固定されている。この位置決めス
トッパ21(22)は、底板3aに固定された固定部材
21a(22a)と、この固定部材21a(22a)に
摺動自在に取り付けられた当接部材21b(22b)
と、この当接部材21b(22b)の先端部21d(2
2d)と固定部材21a(22a)との間に介設された
バネ21c(22c)とによって構成されている。
【0029】そして、一方の位置決めストッパ21は、
当接部材21bの先端部21dが図1中右側を向いてお
り、この先端部21dにシリンダ4の本体4a側に突設
された当接部23が当接することによって、シリンダ4
の本体4a(即ち第1のツメ6)のクランプ前の基準位
置を定めている。他方の位置決めストッパ22は、当接
部材22bの先端部22dが図1中左側を向いており、
この先端部22dに第2のツメ8側に突設された当接部
24が当接することによって、第2のツメ8のクランプ
前の基準位置を定めている。
【0030】上記構成のハンド1は、例えば、図6,図
7に示すようにロボット31のアーム先端の手首32に
取り付けられて、カムシャフトの素材30のクランプ用
として用いられる。図8に示すように、カムシャフト3
0は、複雑な形状をしており、図中のD部及びE部がク
ランプ位置である。
【0031】従って、図2、図3等に示すように、クラ
ンプ装置2Aの第1及び第2のツメ6,8とクランプ装
置2Bの第1及び第2のツメ6,8とによって、カムシ
ャフト30のクランプ位置Dとクランプ位置Eとをそれ
ぞれクランプすることができるように、クランプ装置2
Aとクランプ装置2Bは、クランプ方向が同方向(軸方
向)となり、且つクランプ位置D,Eの間隔に対応した
所定の間隔を有するように、対向配置されている。
【0032】<作用・効果>本実施の形態1に係るハン
ド1によれば、クランプ時には、カムシャフト30のク
ランプ位置D,Eを次のようにしてクランプする。
【0033】まず、ロボット31等のハンドリング装置
に取り付けたハンド1を、位置決めステーション(図示
せず)にて位置決めされたカムシャフト30まで移動さ
せる。このとき、クランプ装置2A,2Bの第1のツメ
6と第2のツメ8は、位置決めストッパ21,22によ
って基準位置に位置決めされている。
【0034】そして、クランプ装置2Aによってカムシ
ャフト30のクランプ位置Dをクランプする場合には、
図2、図3等に示すように、クランプ装置2Aに備えた
シリンダ4のピストンロッド4bを伸長させる。その結
果、第2のツメ8がリニアガイド9,10に案内されて
ピストンロッド4bの伸長方向(図2中左方向)に移動
し、同時に第1のツメ6がシリンダ4の本体4aと共に
リニアガイド9,10に案内されて前記伸長方向と逆の
方向(図2中右方向)に移動する。このため、第1のツ
メ6と第2のツメ8とが相互に近接してクランプ位置D
をクランプする。このときのクランプ力はリンクバネ7
で受ける。
【0035】その後、更にピストンロッド4bが伸長す
ると、ブレーキリンク17の中央部17cが大きく屈曲
して外側に開き始め、ついにはブレーキ受け19,20
に当接してブレーキがかかる。
【0036】クランプ装置2Bでも、クランプ装置2A
と同様の動作をして、カムシャフト30のクランプ位置
Eをクランプした後、ブレーキがかかる。
【0037】従って、ブレーキがかかるまでの間、第1
及び第2のツメ6,8はフリーでありリニアガイド9,
10に沿って移動することができる。このため、位置決
めステーションにおいて、カムシャフト30のクランプ
位置D,Eがある程度位置ずれしていても、このカムシ
ャフト30に倣って第1及び第2のツメ6,8が移動す
るため、クランプ位置D,Eを容易にクランプすること
ができる。また、搬送時には、ブレーキがかかるため、
カムシャフト30の揺れが抑えられる。
【0038】一方、アンクランプ時には、ピストンロッ
ド4bを縮退させることによって、上記クランプ時とは
逆の動作をする。従って、ブレーキが解放されてから第
1のツメ6と第2のツメ8とが離間してカムシャフト3
0を放すまでの間、カムシャフト30はフリーとなり第
1及び第2のツメ6,8と共にリニアガイド9,10に
沿って移動することができる。このため、加工機等にセ
ットする際にカムシャフト30がある程度位置ずれして
いても、アンクランプ前にカムシャフト30が加工機等
のセット部の位置決めガイドに倣ってくれる。そして、
カムシャフト30が位置決めガイドに倣って位置決めさ
れた後、カムシャフト30をアンクランプする。
【0039】以上のことから、次のような効果が得られ
る。
【0040】 位置決めステーションにおいてカムシ
ャフト30を多方向からの位置決するための位置決めプ
ッシャーを必要とせず、ラフガイドのような簡単な位置
決め手段によって最小限の位置決めを行えばよい。ま
た、第1及び第2のツメ6,8によって上つかみをする
ことができるため、カムシャフト30を持ち上げるため
のリフターを必要としない。このことから、位置決めス
テーションは単純な構造となり、安価で、メンテナンス
性の良いものとなる。
【0041】 カムシャフト30の位置ずれをあまり
気にせずにロボット31のティーチングを行うことがで
きる。即ち、ラフなティーチングでもよい。このため、
ティーチング作業が容易になる。
【0042】 カムシャフト30のように複雑な形状
のワークであっても、ワークの変形やワーク毎のばらつ
きを気にせずにクランプすることができる。即ち、ある
程度のワークの変形やワーク毎のばらつきは許容するこ
とができる。
【0043】 カムシャフト30を搬送中にはブレー
キ機構によってブレーキがかかるため、カムシャフト3
0の揺れを防止することができ、カムシャフト30の位
置ずれやミスグリップによる落下を防止することができ
る。
【0044】 加工機等にセットする際にカムシャフ
ト30がある程度位置ずれしていても、即ち、ロボット
31等のハンドリング装置による加工機等への位置決め
がある程度ラフであっても、アンクランプ前にカムシャ
フト30が加工機等のセット部の位置決めガイドに倣っ
てくれるため、カムシャフト30を精密に加工機等にセ
ットすることができる。
【0045】[実施の形態2]図9及び図10は本発明
の実施の形態2に係るハンドの構成を示す平面図であっ
て、図9にはクランプ前の状態を示し、図10にはクラ
ンプ中の状態を示す。図11は図10のF−F線矢視
図、図12は図10のG−G線矢視図、図13は図10
のH−H線矢視図である。
【0046】<構成>これらの図に示すように、本実施
の形態2に係るハンド41は、直方体状の支持枠3内に
クランプ装置2Aとクランプ装置2Bとを備えてなるも
のである。クランプ位置2A,2Bは、上記実施の形態
1のハンド1に備えたクランプ装置2A,2Bと同様の
構成のものである。
【0047】但し、本実施の形態2では、図11に示す
ようにT字状のワーク50の頭部Iと先端部Jとをクラ
ンプするために、第1及び第2のツメ6,8の形状が、
上記実施の形態1における第1及び第2のツメ6,8の
形状と多少異なっている。即ち、上記実施の形態1では
クランプ装置2A,2Bの第1及び第2のツメ6,8の
先端部が何れも同じ長さになっているのに対して、本実
施の形態2ではクランプ装置2B側の第1及び第2のツ
メ6,8が、クランプ装置2A側の第1及び第2のツメ
6,8よりも長くなっている。
【0048】そして、本実施の形態2では、クランプ装
置2Aのクランプ方向とクランプ装置2Bのクランプ方
向とが相互に直交するように配設されている。
【0049】<作用・効果>従って、本実施の形態2に
係るハンド41でも、基本的には上記実施の形態1のハ
ンド1と同様の作用・効果が得られる。
【0050】しかも、本実施の形態2に係るハンド41
では、クランプ装置2Bのクランプ方向をクランプ装置
2Bのクランプ方向と直交させているため、クランプ時
には、位置決めステーション(図示せず)においてワー
ク50のクランプ位置Jが軸方向と直交する方向(横方
向)にある程度位置ずれしていても、このワーク50に
倣ってクランプ装置2Bの第1及び第2のツメ6,8が
横方向に移動するため、クランプ位置Jを容易にクラン
プすることができる。また、アンクランプ時には、加工
機等にセットする際にワーク50が横方向にある程度位
置ずれしていても、アンクランプ前にワーク50が加工
機等のセット部の位置決めガイドに倣って横方向に移動
してくれるため、ワーク50を精密に加工機等にセット
することができる。
【0051】即ち、本実施の形態2に係るハンド41に
よれば、ワーク50の軸方向の位置ずれだけでなく、横
方向の位置ずれにも対応することができる。
【0052】なお、加工機等へのセット時におけるハン
ド41の動作を詳述すると、次のようになる。まず、ク
ランプ装置2B側のシリンダ4を作動させてブレーキを
解放する。但し、ワーク50のクランプ位置Jはクラン
プしたままとする。一方、クランプ装置2A側では、シ
リンダ4を作動させてブレーキを解放し、且つワーク5
0のクランプ位置Iをアンクランプする。このことによ
って、ワーク50はクランプ位置Jがクランプされたま
まで横方向に移動可能となるため、加工機等のセット部
の位置決めガイドに倣って横方向の位置決めが行われ
る。
【0053】続いて、クランプ装置2A側のハンド4を
作動させてワーク50のクランプ位置Iをクランプす
る。但し、ブレーキはかけない。一方、クランプ装置2
B側では、ハンド4を作動させてブレーキを解放し、且
つワーク50のクランプ位置Jをアンクランプする。こ
のことによって、ワーク50はクランプ位置Iがクラン
プされたままで軸方向に移動可能となるため、加工機等
のセット部の位置決めガイドに倣って軸方向の位置決め
が行われる。なお、横方向の位置決めと軸方向の位置決
めの順序を逆にしてもよい。
【0054】[実施の形態3]図14及び図15は本発
明の実施の形態3に係るハンドの構成を示す平面図であ
って、図14にはクランプ前の状態を示し、図15には
クランプ中の状態を示す。図16は図15のK−K線矢
視図、図17は図15のL−L線矢視図である。
【0055】<構成>これらの図に示すように、本実施
の形態3に係るハンド61は、直方体状の支持枠3内に
クランプ装置2Aとクランプ装置2Cとを備えてなるも
のである。クランプ装置2Aは、上記実施の形態1のハ
ンド1に備えたクランプ装置2Aと同様の構成のもので
ある。
【0056】一方、クランプ装置2Cは、ブレーキ機構
を備えていない。即ち、上記実施の形態1のハンド1に
備えたクランプ装置2Bでは、第2のツメ8がリンクバ
ネ7を介してピストンロッド4bに結合され、ブレーキ
リンク17,18とブレーキ受け19,20とからなる
ブレーキ機構を備えているが(図1参照)、クランプ装
置2Cでは、このようなブレーキ機構を備えていない。
なお、クランプ装置2Cの他の構成は、上記実施の形態
1のクランプ装置2Aと同様である。
【0057】また、本実施の形態3では、カムシャフト
70のクランプ位置M,Nをクランプするため、クラン
プ装置2Aとクランプ装置2Cは、クランプ方向が同方
向(軸方向)となり、且つクランプ位置M,Nの間隔に
対応した所定の間隔を有するように、対向配置されてい
る。
【0058】<作用・効果>従って、本実施の形態3に
係るハンド61でも、基本的には上記実施の形態1のハ
ンド1と同様の作用・効果が得られる。
【0059】しかも、本実施の形態3に係るハンド61
では、クランプ装置2C側ではブレーキ機構がなくカム
シャフト70が常時フリーとなるため、このカムシャフ
ト70が大型(長尺)で比較的形状誤差が大きいもので
あっても、対応することができる。また、片側に位置決
め端のないワークにも適用することができる。
【0060】なお、上記実施の形態1及び3では、クラ
ンプ装置を対向させているが、勿論これに限定するもの
ではなく、ワークのクランプ位置の間隔が広いような場
合にはクランプ装置を対向させずに同じ向きにしてもよ
い。
【0061】[実施の形態4]図18及び図19は本発
明の実施の形態4に係るハンドの構成を示す平面図であ
って、図18にはクランプ前の状態を示し、図19には
クランプ中の状態を示す。図20は図19のO−O線矢
視図、図21は図19のP−P線矢視図、図22は図1
9のQ−Q線矢視図である。
【0062】<構成>これらの図に示すように、本実施
の形態4に係るハンド81は、直方体状の支持枠3内に
クランプ装置2Aとクランプ装置2Cとを備えてなるも
のである。クランプ位置2A,2Cは、上記実施の形態
3のハンド61に備えたクランプ装置2A,2Cと同様
の構成のものである。
【0063】但し、本実施の形態4では、図20に示す
ようにH字状のワーク90の頭部Rと軸部の一端側Sと
をクランプするために、第1及び第2のツメ6,8の形
状が、上記実施の形態3における第1及び第2のツメ
6,8の形状と多少異なっている。即ち、上記実施の形
態3ではクランプ装置2A,2Bの第1及び第2のツメ
6,8の先端部が何れも同じ長さになっているのに対し
て、本実施の形態4ではクランプ装置2C側の第1及び
第2のツメ6,8が、クランプ装置2A側の第1及び第
2のツメ6,8よりも長くなっている。
【0064】そして、本実施の形態4では、クランプ装
置2Aのクランプ方向とクランプ装置2Cのクランプ方
向とが相互に直交するように配設されている。
【0065】<作用・効果>従って、本実施の形態4に
係るハンド81でも、基本的には上記実施の形態3のハ
ンド61と同様の作用・効果が得られる。
【0066】しかも、本実施の形態4に係るハンド81
によれば、クランプ装置2Cのクランプ方向をクランプ
装置2Aのクランプ方向と直交させているため、クラン
プ時には、位置決めステーション(図示せず)において
ワーク90のクランプ位置Sが軸方向と直交する方向
(横方向)にある程度位置ずれしていても、このワーク
90に倣ってクランプ装置2Cの第1及び第2のツメ
6,8が横方向に移動するため、クランプ位置Sを容易
にクランプすることができる。また、アンクランプ時に
は、加工機等にセットする際にワーク90が横方向にあ
る程度位置ずれしていても、アンクランプ前にワーク9
0が加工機等のセット部の位置決めガイドに倣って横方
向に移動してくれるため、ワーク90を精密に加工機等
にセットすることができる。
【0067】即ち、本実施の形態4に係るハンド81に
よれば、ワーク90の軸方向の位置ずれだけでなく、横
方向の位置ずれにも対応することができる。
【0068】なお、加工機等へのセット時におけるハン
ド81の動作の詳細な説明については、クランプ装置2
Cにはブレーキ機構を備えていない点を除いて上記実施
の形態2のハンド41と同様であるため、省略する。
【0069】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明のハンドによれば、クランプ
時には、シリンダのピストンロッドが伸長すると、第2
のツメがリニアガイドに案内されてピストンロッドの伸
長方向に移動し、同時に第1のツメがシリンダの本体側
と共にリニアガイドに案内されて前記伸長方向と逆の方
向に移動するため、第1のツメと第2のツメとが相互に
近接してワーク(カムシャフト等)の所定位置をクラン
プする。その後、更にピストンロッドが伸長すると、ブ
レーキリンクの中央部が屈曲して外側に開き始め、つい
にはブレーキ受けに当接してブレーキがかかる。
【0070】従って、ブレーキがかかるまでの間、第1
及び第2のツメはフリーでありリニアガイドに沿って移
動することができる。このため、位置決めステーション
において、ワークのクランプ位置がある程度位置ずれし
ていても、このワークに倣って第1及び第2のツメが移
動するため、当該クランプ位置を容易にクランプするこ
とができる。また、搬送時には、ブレーキがかかるた
め、ワークの揺れが抑えられる。
【0071】一方、アンクランプ時には、ピストンロッ
ドを縮退させることによって、上記クランプ時とは逆の
動作をする。従って、ブレーキが解放されてから第1の
ツメと第2のツメとが離間してワークを放すまでの間、
ワークはフリーとなり第1及び第2のツメと共にリニア
ガイドに沿って移動することができる。このため、加工
機等にセットする際にワークがある程度位置ずれしてい
ても、アンクランプ前にワークが加工機等のセット部の
位置決めガイドに倣ってくれる。
【0072】以上のことから、次のような効果が得られ
る。
【0073】 位置決めステーションにおいてワーク
(カムシャフト等)を多方向からの位置決するための位
置決めプッシャーを必要とせず、ラフガイドのような簡
単な位置決め手段によって最小限の位置決めを行えばよ
い。また、第1及び第2のツメによって上つかみをする
ことができるため、ワークを持ち上げるためのリフター
を必要としない。このことから、位置決めステーション
は単純な構造となり、安価で、メンテナンス性の良いも
のとなる。
【0074】 ロボットにハンドを取り付けた場合、
ワークの位置ずれをあまり気にせずにロボットのティー
チングを行うことができる。即ち、ラフなティーチング
でもよい。このため、ティーチング作業が容易になる。
【0075】 カムシャフト等のように複雑な形状の
ワークであっても、ワークの変形やワーク毎のばらつき
を気にせずにクランプすることができる。即ち、ある程
度のワークの変形やワーク毎のばらつきは許容すること
ができる。
【0076】 ワークを搬送中にはブレーキ機構によ
ってブレーキがかかるため、ワークの揺れを防止するこ
とができ、ワークの位置ずれやミスグリップによる落下
を防止することができる。
【0077】 加工機等にセットする際にワークがあ
る程度位置ずれしていても、即ち、ロボット等のハンド
リング装置による加工機等への位置決めがある程度ラフ
であっても、アンクランプ前にワークが加工機等のセッ
ト部の位置決めガイドに倣ってくれるため、ワークを精
密に加工機等にセットすることができる。
【0078】また、第2発明のハンドによれば、基本的
には上記第1発明のハンドと同様の作用・効果が得られ
る。しかも、第2発明のハンドでは、少なくとも一台の
クランプ装置のクランプ方向を他のクランプ装置のクラ
ンプ方向と直交させているため、クランプ時には、位置
決めステーションにおいてワークのクランプ位置が軸方
向と直交する方向(横方向)にある程度位置ずれしてい
ても、このワークに倣って当該クランプ装置の第1及び
第2のツメが横方向に移動するため、当該クランプ位置
を容易にクランプすることができる。また、アンクラン
プ時には、加工機等にセットする際に前記ワークが横方
向にある程度位置ずれしていても、アンクランプ前に前
記ワークが加工機等のセット部の位置決めガイドに倣っ
て横方向に移動してくれるため、ワークを精密に加工機
等にセットすることができる。即ち、第2発明のハンド
によれば、ワークの軸方向の位置ずれだけでなく、横方
向の位置ずれにも対応することができる。
【0079】また、第3発明のハンドによれば、基本的
には第1発明のハンドと同様の作用・効果が得られる。
しかも、第3発明のハンドでは、第2クランプ装置側で
はブレーキ機構がなくワークが常時フリーとなるため、
前記ワークが長尺物や大型のワークであって比較的形状
誤差が大きいものであっても、対応することができる。
【0080】また、第4発明のハンドによれば、基本的
には第3発明のハンドと同様の作用・効果が得られる。
しかも、第4発明のハンドでは、第2クランプ装置のク
ランプ方向を第1クランプ装置のクランプ方向と直交さ
せているため、クランプ時には、位置決めステーション
においてワークのクランプ位置が軸方向と直交する方向
(横方向)にある程度位置ずれしていても、このワーク
に倣って第2クランプ装置の第1及び第2のツメが横方
向に移動するため、当該クランプ位置を容易にクランプ
することができる。また、アンクランプ時には、加工機
等にセットする際にワークが横方向にある程度位置ずれ
していても、アンクランプ前にワークが加工機等のセッ
ト部の位置決めガイドに倣って横方向に移動してくれる
ため、ワークを精密に加工機等にセットすることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1に係るハンドの構成を示
す平面図である(クランプ前の状態を示す)。
【図2】本発明の実施の形態1に係るハンドの構成を示
す平面図である(クランプ中の状態を示す)。
【図3】図2のA−A線矢視図である。
【図4】図2のB−B線矢視図である。
【図5】図2のC−C線矢視図である。
【図6】前記ハンドをロボットの手首に取り付けた状態
を示す側面図である。
【図7】前記ハンドをロボットの手首に取り付けた状態
を示す平面図である。
【図8】(a)は前記ハンドによってクランプされるワ
ークの例(カムシャフト素材の例)を示す側面図、
(b)は(a)のT−T線矢視図、(c)は(a)のU
−U線矢視図である。
【図9】本発明の実施の形態2に係るハンドの構成を示
す平面図である(クランプ前の状態を示す)。
【図10】本発明の実施の形態2に係るハンドの構成を
示す平面図である(クランプ中の状態を示す)。
【図11】図10のF−F線矢視図である。
【図12】図10のG−G線矢視図である。
【図13】図10のH−H線矢視図である。
【図14】本発明の実施の形態3に係るハンドの構成を
示す平面図である(クランプ前の状態を示す)。
【図15】本発明の実施の形態3に係るハンドの構成を
示す平面図である(クランプ中の状態を示す)。
【図16】図15のK−K線矢視図である。
【図17】図15のL−L線矢視図である。
【図18】本発明の実施の形態4に係るハンドの構成を
示す平面図である(クランプ前の状態を示す)。
【図19】本発明の実施の形態4に係るハンドの構成を
示す平面図である(クランプ中の状態を示す)。
【図20】図19のO−O線矢視図である。
【図21】図19のP−P線矢視図である。
【図22】図19のQ−Q線矢視図である。
【符号の説明】
1,41,61,81 ハンド 2A,2B,2C クランプ装置 3 支持枠 4 シリンダ 4a シリンダ本体 4b ピストンロッド 5 支持板 6 第1のツメ 7 リンクバネ 8 第2のツメ 9,10 リニアガイド 9a,10a リニアガイドレール 9b,9c,9d,10b,10c,10d リニアガ
イドブロック 11,12,13,14,15,16 結合部材 17,18 ブレーキリンク 17a,17b,18a,18b ブレーキリンク端部 17c,18c ブレーキリンク中央部 17d,17e,18d,18e リンク 19,20 ブレーキ受け 21,22 位置決めストッパ 21a,22a 固定部材 21b,22b 当接部材 21c,22c バネ 21d,22d 当接部材先端部 23,24 当接部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シリンダと、このシリンダの本体側に結
    合した第1のツメと、前記シリンダのピストンロッド側
    にリンクバネを介して結合し且つ前記第1のツメよりも
    前記シリンダの本体寄りに位置する第2のツメと、前記
    ピストンロッドの伸縮方向に沿うように配設し前記第1
    のツメ及び前記第2のツメを前記伸縮方向にそれぞれ案
    内するリニアガイドとを備えると共に、両端部を前記第
    2のツメ側と前記ピストンロッド側とにそれぞれ回動自
    在に結合し且つ中央部も回動自在としたブレーキリンク
    を、少なくとも前記ピストンロッドの両側に一対設け、
    前記第1のツメと第2のツメとでワークをクランプした
    ときに前記中央部が外側に広がってブレーキ受けに当接
    するよう構成し、且つ、前記シリンダの本体側当接部と
    ピストンロッド側当接部とにそれぞれ当接して前記第1
    のツメ及び第2のツメのクランプ前の基準位置を定める
    位置決めストッパを有してなるクランプ装置を、1台、
    又はクランプ方向が同方向となるように複数台配設した
    ことを特徴とするハンド。
  2. 【請求項2】 シリンダと、このシリンダの本体側に結
    合した第1のツメと、前記シリンダのピストンロッド側
    にリンクバネを介して結合し且つ前記第1のツメよりも
    前記シリンダの本体側寄りに位置する第2のツメと、前
    記ピストンロッドの伸縮方向に沿うように配設し前記第
    1のツメ及び前記第2のツメを前記伸縮方向にそれぞれ
    案内するリニアガイドとを備えると共に、両端部を前記
    第2のツメ側と前記ピストンロッド側とにそれぞれ回動
    自在に結合し且つ中央部も回動自在としたブレーキリン
    クを、少なくとも前記ピストンロッドの両側に一対設
    け、前記第1のツメと第2のツメとでワークをクランプ
    したときに前記中央部が外側に広がってブレーキ受けに
    当接するよう構成し、且つ、前記シリンダの本体側当接
    部とピストンロッド側当接部とにそれぞれ当接して前記
    第1のツメ及び第2のツメのクランプ前の基準位置を定
    める位置決めストッパを有してなるクランプ装置を、少
    なくとも1台のクランプ装置のクランプ方向が他のクラ
    ンプ装置のクランプ方向と直交するように、複数台配設
    したことを特徴とするハンド。
  3. 【請求項3】 シリンダと、このシリンダの本体側に結
    合した第1のツメと、前記シリンダのピストンロッド側
    にリンクバネを介して結合し且つ前記第1のツメよりも
    前記シリンダの本体側寄りに位置する第2のツメと、前
    記ピストンロッドの伸縮方向に沿うように配設し前記第
    1のツメ及び前記第2のツメを前記伸縮方向にそれぞれ
    案内するリニアガイドとを備えると共に、両端部を前記
    第2のツメ側と前記ピストンロッド側とにそれぞれ回動
    自在に結合し且つ中央部も回動自在としたブレーキリン
    クを、少なくとも前記ピストンロッドの両側に一対設
    け、前記第1のツメと第2のツメとでワークをクランプ
    したときに前記中央部が外側に広がってブレーキ受けに
    当接するよう構成し、且つ、前記シリンダの本体側当接
    部とピストンロッド側当接部とにそれぞれ当接して前記
    第1のツメ及び第2のツメのクランプ前の基準位置を定
    める位置決めストッパを有してなる第1クランプ装置
    と、シリンダと、このシリンダの本体側に結合した第1
    のツメと、前記シリンダのピストンロッド側に結合し且
    つ前記第1のツメよりも前記シリンダの本体側寄りに位
    置する第2のツメと、前記ピストンロッドの伸縮方向に
    沿うように配設し前記第1のツメ及び前記第2のツメを
    前記伸縮方向にそれぞれ案内するリニアガイドとを備え
    ると共に、前記シリンダの本体側当接部とピストンロッ
    ド側当接部とにそれぞれ当接して前記第1のツメ及び第
    2のツメのクランプ前の基準位置を定める位置決めスト
    ッパを有してなる第2クランプ装置とを、クランプ方向
    が同方向になるように配設したことを特徴とするハン
    ド。
  4. 【請求項4】 シリンダと、このシリンダの本体側に結
    合した第1のツメと、前記シリンダのピストンロッド側
    にリンクバネを介して結合し且つ前記第1のツメよりも
    前記シリンダの本体側寄りに位置する第2のツメと、前
    記ピストンロッドの伸縮方向に沿うように配設し前記第
    1のツメ及び前記第2のツメを前記伸縮方向にそれぞれ
    案内するリニアガイドとを備えると共に、両端部を前記
    第2のツメ側と前記ピストンロッド側とにそれぞれ回動
    自在に結合し且つ中央部も回動自在としたブレーキリン
    クを、少なくとも前記ピストンロッドの両側に一対設
    け、前記第1のツメと第2のツメとでワークをクランプ
    したときに前記中央部が外側に広がってブレーキ受けに
    当接するよう構成し、且つ、前記シリンダの本体側当接
    部とピストンロッド側当接部とにそれぞれ当接して前記
    第1のツメ及び第2のツメのクランプ前の基準位置を定
    める位置決めストッパを有してなる第1クランプ装置
    と、シリンダと、このシリンダの本体側に結合した第1
    のツメと、前記シリンダのピストンロッド側に結合し且
    つ前記第1のツメよりも前記シリンダの本体側寄りに位
    置する第2のツメと、前記ピストンロッドの伸縮方向に
    沿うように配設し前記第1のツメ及び前記第2のツメを
    前記伸縮方向にそれぞれ案内するリニアガイドとを備え
    ると共に、前記シリンダの本体側当接部とピストンロッ
    ド側当接部とにそれぞれ当接して前記第1のツメ及び第
    2のツメのクランプ前の基準位置を定める位置決めスト
    ッパを有してなる第2クランプ装置とを、クランプ方向
    が直交するように配設したことを特徴とするハンド。
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