JPH11221561A - 純水装置 - Google Patents
純水装置Info
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- JPH11221561A JPH11221561A JP10028637A JP2863798A JPH11221561A JP H11221561 A JPH11221561 A JP H11221561A JP 10028637 A JP10028637 A JP 10028637A JP 2863798 A JP2863798 A JP 2863798A JP H11221561 A JPH11221561 A JP H11221561A
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- Japan
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- water
- tower
- anion exchange
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Abstract
(57)【要約】
【課題】イオン交換樹脂の溶出物の蓄積による樹脂の汚
染を防止し、イオン交換樹脂をより長期間使用するとと
もに、純度の向上した純水を得ることができる純水装置
を提供する。 【解決手段】カチオン交換樹脂を充填したカチオン交換
塔及びアニオン交換樹脂を充填したアニオン交換塔を有
する純水装置において、カチオン交換塔とアニオン交換
塔との間に紫外線照射分解装置を設置してなることを特
徴とする純水装置。
染を防止し、イオン交換樹脂をより長期間使用するとと
もに、純度の向上した純水を得ることができる純水装置
を提供する。 【解決手段】カチオン交換樹脂を充填したカチオン交換
塔及びアニオン交換樹脂を充填したアニオン交換塔を有
する純水装置において、カチオン交換塔とアニオン交換
塔との間に紫外線照射分解装置を設置してなることを特
徴とする純水装置。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、純水装置に関す
る。さらに詳しくは、本発明は、イオン交換樹脂の溶出
物の蓄積による樹脂の汚染を防止し、イオン交換樹脂を
より長期間使用するとともに、純度の高い純水を得るこ
とができる純水装置に関する。
る。さらに詳しくは、本発明は、イオン交換樹脂の溶出
物の蓄積による樹脂の汚染を防止し、イオン交換樹脂を
より長期間使用するとともに、純度の高い純水を得るこ
とができる純水装置に関する。
【0002】
【従来の技術】イオン交換樹脂は、三次元網目骨格を有
する高分子母体にイオン交換基が結合した構造を有する
ので、一般には不溶性と考えられている。しかし、処理
水質の高度化に伴って、イオン交換樹脂からの微量の有
機物の溶出に関する挙動が検討された結果、イオン交換
樹脂からは、カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂を問
わず、その一部が溶出するという現象が知られてきた。
すなわち、カチオン交換樹脂からは、その官能基である
スルホン酸を主成分とする有機物が溶出し、アニオン交
換樹脂からも同様に、その官能基に由来するトリメチル
アミンなどのアミン類が溶出してくる。従来、このよう
な溶出物は微量であって、ほとんど問題とされなかった
が、処理水質の高度化への要求や、水質分析機器の測定
精度の向上によって、これらのイオン交換樹脂からの溶
出物である有機物の挙動が明らかにされてきた。すなわ
ち、カチオン交換樹脂からの溶出物であるスルホン酸系
の有機物は、アニオン交換樹脂に強く吸着されるが、ア
ニオン交換樹脂は吸着能力が低くスルホン酸の吸着容量
が小さいため、比較的短期間のうちにスルホン酸系の有
機物を除去することができなくなる。また、スルホン酸
系の有機物を吸着したアニオン交換樹脂は、脱塩能力が
低下し使用に耐えなくなる。このような状態になったと
き、除去できないスルホン酸系の有機物が処理水中に含
まれるために、処理水の純度が低下する現象を発生し、
アニオン交換樹脂を新品に交換する必要があった。一
方、アニオン交換樹脂から溶出するアミン類は、カチオ
ン交換樹脂により吸着除去されるが、溶出するアミン類
は低分子量のものだけではなく、比較的高分子量のアミ
ン類も含まれ、高分子量のアミン類はカチオン交換樹脂
では除去しにくいため、処理水中に残存することとな
る。このようにカチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂
からの溶出物は、それぞれの溶出物が互いに他のイオン
交換樹脂に負荷され、その樹脂を汚染するとともに、そ
の一部が処理水中に漏洩することにより、処理水質の悪
化を招いていた。特に、イオン交換樹脂を再生した直後
や、純水装置の通水を長時間停止していた後の運転再開
時には、イオン交換樹脂から溶出し塔内に蓄積したこれ
ら有機物が高濃度で流出する。従来より、イオン交換樹
脂を用いた純水装置から得られる純水中に有機物が含ま
れる場合、紫外線を照射して有機物を低分子量化し、別
途に設けた装置においてアニオン交換樹脂に接触させ、
純水の純度を向上させる方法が知られている。しかし、
この従来技術では、処理水の水質を向上することはでき
るが、本来の純水装置のイオン交換樹脂の溶出物による
蓄積汚染は防止することはできず、イオン交換樹脂の早
期取り替えにつながっていた。また、純水装置において
は、その純水単価を低減するために、酸やアルカリによ
るイオン交換樹脂の再生の後工程として実施される押し
出し工程や、さらに引き続いて実施される洗浄工程をな
るべく短時間とし、純水が得られない時間を短縮すると
同時に、洗浄水量を低減する工夫が採用されてきた。こ
のような工夫のうち最も一般的な方法は、カチオン交換
樹脂洗浄に引き続き実施されるアニオン交換樹脂洗浄の
洗浄排水を、廃棄しないで原水槽などに回収し、循環す
ることによる洗浄水量節減法である。このような循環洗
浄は、純水装置のイオン交換樹脂を再生した後に処理水
の純度上昇を実現するためや、純水装置を一時停止した
のち再起動する際にも処理水の純度を維持するために実
施されている。この循環洗浄を採用することによって、
洗浄水として使用する水量を減少するとともに、処理水
質の安定化を図ることができる。しかし、この循環洗浄
においては、循環水中に、カチオン交換樹脂やアニオン
交換樹脂から溶出したスルホン酸やアミン類などの有機
物を高濃度に含んでいるため、その溶出有機物が他のイ
オン交換樹脂により除去できない場合には、純水装置の
循環水質がいつまでも良化しないという現象を引き起こ
すことがあった。このような現象は、カチオン交換樹脂
又はアニオン交換樹脂のこれらの有機物を吸着する能力
が低下しているときによく発生した。このような事態と
なった際には、循環水を廃棄し、水中に含まれている有
機物を系外に放出するか、あるいは、イオン交換樹脂を
全量入れ替えて、イオン交換樹脂の有機物吸着能力を復
帰させるかの方法を採る必要があり、そのために非常に
多額の費用を要していた。
する高分子母体にイオン交換基が結合した構造を有する
ので、一般には不溶性と考えられている。しかし、処理
水質の高度化に伴って、イオン交換樹脂からの微量の有
機物の溶出に関する挙動が検討された結果、イオン交換
樹脂からは、カチオン交換樹脂、アニオン交換樹脂を問
わず、その一部が溶出するという現象が知られてきた。
すなわち、カチオン交換樹脂からは、その官能基である
スルホン酸を主成分とする有機物が溶出し、アニオン交
換樹脂からも同様に、その官能基に由来するトリメチル
アミンなどのアミン類が溶出してくる。従来、このよう
な溶出物は微量であって、ほとんど問題とされなかった
が、処理水質の高度化への要求や、水質分析機器の測定
精度の向上によって、これらのイオン交換樹脂からの溶
出物である有機物の挙動が明らかにされてきた。すなわ
ち、カチオン交換樹脂からの溶出物であるスルホン酸系
の有機物は、アニオン交換樹脂に強く吸着されるが、ア
ニオン交換樹脂は吸着能力が低くスルホン酸の吸着容量
が小さいため、比較的短期間のうちにスルホン酸系の有
機物を除去することができなくなる。また、スルホン酸
系の有機物を吸着したアニオン交換樹脂は、脱塩能力が
低下し使用に耐えなくなる。このような状態になったと
き、除去できないスルホン酸系の有機物が処理水中に含
まれるために、処理水の純度が低下する現象を発生し、
アニオン交換樹脂を新品に交換する必要があった。一
方、アニオン交換樹脂から溶出するアミン類は、カチオ
ン交換樹脂により吸着除去されるが、溶出するアミン類
は低分子量のものだけではなく、比較的高分子量のアミ
ン類も含まれ、高分子量のアミン類はカチオン交換樹脂
では除去しにくいため、処理水中に残存することとな
る。このようにカチオン交換樹脂及びアニオン交換樹脂
からの溶出物は、それぞれの溶出物が互いに他のイオン
交換樹脂に負荷され、その樹脂を汚染するとともに、そ
の一部が処理水中に漏洩することにより、処理水質の悪
化を招いていた。特に、イオン交換樹脂を再生した直後
や、純水装置の通水を長時間停止していた後の運転再開
時には、イオン交換樹脂から溶出し塔内に蓄積したこれ
ら有機物が高濃度で流出する。従来より、イオン交換樹
脂を用いた純水装置から得られる純水中に有機物が含ま
れる場合、紫外線を照射して有機物を低分子量化し、別
途に設けた装置においてアニオン交換樹脂に接触させ、
純水の純度を向上させる方法が知られている。しかし、
この従来技術では、処理水の水質を向上することはでき
るが、本来の純水装置のイオン交換樹脂の溶出物による
蓄積汚染は防止することはできず、イオン交換樹脂の早
期取り替えにつながっていた。また、純水装置において
は、その純水単価を低減するために、酸やアルカリによ
るイオン交換樹脂の再生の後工程として実施される押し
出し工程や、さらに引き続いて実施される洗浄工程をな
るべく短時間とし、純水が得られない時間を短縮すると
同時に、洗浄水量を低減する工夫が採用されてきた。こ
のような工夫のうち最も一般的な方法は、カチオン交換
樹脂洗浄に引き続き実施されるアニオン交換樹脂洗浄の
洗浄排水を、廃棄しないで原水槽などに回収し、循環す
ることによる洗浄水量節減法である。このような循環洗
浄は、純水装置のイオン交換樹脂を再生した後に処理水
の純度上昇を実現するためや、純水装置を一時停止した
のち再起動する際にも処理水の純度を維持するために実
施されている。この循環洗浄を採用することによって、
洗浄水として使用する水量を減少するとともに、処理水
質の安定化を図ることができる。しかし、この循環洗浄
においては、循環水中に、カチオン交換樹脂やアニオン
交換樹脂から溶出したスルホン酸やアミン類などの有機
物を高濃度に含んでいるため、その溶出有機物が他のイ
オン交換樹脂により除去できない場合には、純水装置の
循環水質がいつまでも良化しないという現象を引き起こ
すことがあった。このような現象は、カチオン交換樹脂
又はアニオン交換樹脂のこれらの有機物を吸着する能力
が低下しているときによく発生した。このような事態と
なった際には、循環水を廃棄し、水中に含まれている有
機物を系外に放出するか、あるいは、イオン交換樹脂を
全量入れ替えて、イオン交換樹脂の有機物吸着能力を復
帰させるかの方法を採る必要があり、そのために非常に
多額の費用を要していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、イオン交換
樹脂の溶出物の蓄積による樹脂の汚染を防止し、イオン
交換樹脂をより長期間使用するとともに、純度の向上し
た純水を得ることができる純水装置を提供することを目
的としてなされたものである。
樹脂の溶出物の蓄積による樹脂の汚染を防止し、イオン
交換樹脂をより長期間使用するとともに、純度の向上し
た純水を得ることができる純水装置を提供することを目
的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者は、上記の課題
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、カチオン交換塔と
アニオン交換塔を有する多床式の純水装置において、カ
チオン交換塔とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装
置を設置して、イオン交換樹脂の溶出物に紫外線を照射
して分解することにより、イオン交換樹脂の溶出物によ
る他のイオン交換樹脂の汚染を防ぎ、高純度の純水を得
るとともに、使用するイオン交換樹脂の寿命を延ばし得
ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は、(1)カチオン交換
樹脂を充填したカチオン交換塔及びアニオン交換樹脂を
充填したアニオン交換塔を有する純水装置において、カ
チオン交換塔とアニオン交換塔との間に紫外線照射分解
装置を設置してなることを特徴とする純水装置、及び、
(2)アニオン交換塔出口水をカチオン交換塔に循環す
る循環配管を有し、該循環配管に紫外線照射分解装置を
設置してなる第(1)項記載の純水装置、を提供するもの
である。さらに、本発明の好ましい態様として、(3)
紫外線照射分解装置が、波長180〜220nmの紫外線
を照射する第(1)項又は第(2)項の純水装置、を挙げる
ことができる。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、カチオン交換塔と
アニオン交換塔を有する多床式の純水装置において、カ
チオン交換塔とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装
置を設置して、イオン交換樹脂の溶出物に紫外線を照射
して分解することにより、イオン交換樹脂の溶出物によ
る他のイオン交換樹脂の汚染を防ぎ、高純度の純水を得
るとともに、使用するイオン交換樹脂の寿命を延ばし得
ることを見いだし、この知見に基づいて本発明を完成す
るに至った。すなわち、本発明は、(1)カチオン交換
樹脂を充填したカチオン交換塔及びアニオン交換樹脂を
充填したアニオン交換塔を有する純水装置において、カ
チオン交換塔とアニオン交換塔との間に紫外線照射分解
装置を設置してなることを特徴とする純水装置、及び、
(2)アニオン交換塔出口水をカチオン交換塔に循環す
る循環配管を有し、該循環配管に紫外線照射分解装置を
設置してなる第(1)項記載の純水装置、を提供するもの
である。さらに、本発明の好ましい態様として、(3)
紫外線照射分解装置が、波長180〜220nmの紫外線
を照射する第(1)項又は第(2)項の純水装置、を挙げる
ことができる。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明の純水装置は、カチオン交
換樹脂を充填したカチオン交換塔とアニオン交換樹脂を
充填したアニオン交換塔を有し、カチオン交換塔とアニ
オン交換塔の間に紫外線照射分解装置を設置したもので
ある。図1は、従来の純水装置の一例の系統図であり、
図2は、本発明の純水装置の一態様の系統図である。図
1に示される純水装置は、4床5塔型複床式純水装置で
あって、原水槽1からろ過器2を経由してカチオン交換
塔I3に原水が送られる。カチオン交換塔Iにおいて、
原水中に存在するナトリウムイオンやカルシウムイオン
などが、水素イオンと交換されて除去される。その結
果、水は酸性となるので、脱炭酸塔4において空気と接
触させることにより、水中の遊離した炭酸ガスを除去す
る。水中の炭酸ガスを除去することにより、アニオン交
換塔の負荷を低減することができる。炭酸ガスを除去し
た水はアニオン交換塔I5へ導入され、水中の硫酸イオ
ンや塩化物イオンが、水酸イオンと交換されて除去され
る。水素イオンと水酸イオンは結合して水となり、水中
のイオン類が除去される。水はさらにカチオン交換塔II
6とアニオン交換塔II7に通水されて、高純度の純水と
なる。イオン交換樹脂は、常に分解を生じ、イオン交換
樹脂のごく一部が常に溶出している。カチオン交換樹脂
からは、ポリスチレンスルホン酸のようなスルホン酸基
を有するポリマーが溶出し、アニオン交換樹脂に強く吸
着される。この強く吸着されたポリスチレンスルホン酸
類は、アニオン交換樹脂の再生操作では脱着が困難であ
って、アニオン交換樹脂の内部に留まり、アニオン交換
樹脂の性能低下を引き起こす。一方、アニオン交換樹脂
からは、トリメチルアミンを主成分とする溶出物が発生
する。アミン類のような窒素化合物は、水中で解離して
カチオン交換樹脂にイオン交換吸着される。アミン類の
分子量が非常に大きいと、カチオン交換樹脂に吸着され
たアミン類の脱着は困難であるが、アニオン交換樹脂か
ら溶出するアミン類は、比較的分子量が小さく、カチオ
ン交換樹脂による吸脱着が可能である場合が多い。この
ように、純水装置においては、特にカチオン交換樹脂の
溶出物がアニオン交換樹脂の性能低下を発生させること
になる。この結果、イオン交換樹脂の溶出物の流入が続
くと、イオン交換樹脂に吸着しきれなくなり、処理水に
混入することになるために、処理水の純度も低下する。
換樹脂を充填したカチオン交換塔とアニオン交換樹脂を
充填したアニオン交換塔を有し、カチオン交換塔とアニ
オン交換塔の間に紫外線照射分解装置を設置したもので
ある。図1は、従来の純水装置の一例の系統図であり、
図2は、本発明の純水装置の一態様の系統図である。図
1に示される純水装置は、4床5塔型複床式純水装置で
あって、原水槽1からろ過器2を経由してカチオン交換
塔I3に原水が送られる。カチオン交換塔Iにおいて、
原水中に存在するナトリウムイオンやカルシウムイオン
などが、水素イオンと交換されて除去される。その結
果、水は酸性となるので、脱炭酸塔4において空気と接
触させることにより、水中の遊離した炭酸ガスを除去す
る。水中の炭酸ガスを除去することにより、アニオン交
換塔の負荷を低減することができる。炭酸ガスを除去し
た水はアニオン交換塔I5へ導入され、水中の硫酸イオ
ンや塩化物イオンが、水酸イオンと交換されて除去され
る。水素イオンと水酸イオンは結合して水となり、水中
のイオン類が除去される。水はさらにカチオン交換塔II
6とアニオン交換塔II7に通水されて、高純度の純水と
なる。イオン交換樹脂は、常に分解を生じ、イオン交換
樹脂のごく一部が常に溶出している。カチオン交換樹脂
からは、ポリスチレンスルホン酸のようなスルホン酸基
を有するポリマーが溶出し、アニオン交換樹脂に強く吸
着される。この強く吸着されたポリスチレンスルホン酸
類は、アニオン交換樹脂の再生操作では脱着が困難であ
って、アニオン交換樹脂の内部に留まり、アニオン交換
樹脂の性能低下を引き起こす。一方、アニオン交換樹脂
からは、トリメチルアミンを主成分とする溶出物が発生
する。アミン類のような窒素化合物は、水中で解離して
カチオン交換樹脂にイオン交換吸着される。アミン類の
分子量が非常に大きいと、カチオン交換樹脂に吸着され
たアミン類の脱着は困難であるが、アニオン交換樹脂か
ら溶出するアミン類は、比較的分子量が小さく、カチオ
ン交換樹脂による吸脱着が可能である場合が多い。この
ように、純水装置においては、特にカチオン交換樹脂の
溶出物がアニオン交換樹脂の性能低下を発生させること
になる。この結果、イオン交換樹脂の溶出物の流入が続
くと、イオン交換樹脂に吸着しきれなくなり、処理水に
混入することになるために、処理水の純度も低下する。
【0006】図2に示される態様の本発明の純水装置
は、図1に示される4床5塔型複床式純水装置のカチオ
ン交換塔Iとアニオン交換塔Iの間に紫外線照射分解装
置8を設置したものである。本図においては、紫外線照
射分解装置は脱炭酸塔とアニオン交換塔の間に設けられ
ているが、紫外線照射分解装置をカチオン交換塔と脱炭
酸塔の間に設けることも可能である。本態様の純水装置
においては、カチオン交換塔の下流側に紫外線照射分解
装置を設け、カチオン交換樹脂より溶出したスルホン酸
基を有するポリマーに紫外線を照射し分解して、低分子
量の化合物とすることにより、アニオン交換樹脂に吸着
されても脱着が容易な形態とし、アニオン交換樹脂の性
能低下を防止するとともに、処理水の水質の低下をも防
止することができる。図2に示される態様の純水装置の
アニオン交換塔の後段に、さらに紫外線照射分解装置を
設置することもできる。この場合は、従来のように、紫
外線照射分解装置の後段に、生成する低分子化合物を除
去する装置を設ける。
は、図1に示される4床5塔型複床式純水装置のカチオ
ン交換塔Iとアニオン交換塔Iの間に紫外線照射分解装
置8を設置したものである。本図においては、紫外線照
射分解装置は脱炭酸塔とアニオン交換塔の間に設けられ
ているが、紫外線照射分解装置をカチオン交換塔と脱炭
酸塔の間に設けることも可能である。本態様の純水装置
においては、カチオン交換塔の下流側に紫外線照射分解
装置を設け、カチオン交換樹脂より溶出したスルホン酸
基を有するポリマーに紫外線を照射し分解して、低分子
量の化合物とすることにより、アニオン交換樹脂に吸着
されても脱着が容易な形態とし、アニオン交換樹脂の性
能低下を防止するとともに、処理水の水質の低下をも防
止することができる。図2に示される態様の純水装置の
アニオン交換塔の後段に、さらに紫外線照射分解装置を
設置することもできる。この場合は、従来のように、紫
外線照射分解装置の後段に、生成する低分子化合物を除
去する装置を設ける。
【0007】図3は、従来の純水装置の他の例の系統図
であり、図4は、本発明の純水装置の他の態様の系統図
である。図3に示される純水装置は、循環配管を有する
2床3塔型複床式純水装置である。原水槽1からろ過器
2を経由してカチオン交換塔9に原水が送られ、カチオ
ン交換塔において、原水中に存在するナトリウムイオン
やカルシウムイオンなどが、水素イオンと交換されて除
去される。その結果、水は酸性となるので、脱炭酸塔4
において空気と接触させることにより、水中の遊離した
炭酸ガスを除去する。水はさらにアニオン交換塔10へ
導入され、水中の硫酸イオンや塩化物イオンが、水酸イ
オンと交換されて除去される。水素イオンと水酸イオン
は結合して水となり、水中のイオン類が除去されて純水
となる。純水装置においては、イオン交換樹脂の交換機
能が飽和状態に近づくと再生工程に入り、酸あるいはア
ルカリの再生剤をイオン交換樹脂層に供給して、カチオ
ン交換樹脂はH形に、アニオン交換樹脂はOH形に再生
する。次いで、再生剤の供給を停止したのち、押し出し
工程に入る。押し出し工程においては、イオン交換樹脂
層中に存在する再生剤を排出するために、塔容量と同程
度の量の純水をイオン交換塔に供給し、再生剤を純水に
より置換する。しかし、置換のみではイオン交換樹脂層
中に少量の再生剤が残留するために、さらに純水を供給
する洗浄工程に入る。洗浄工程の前半では洗浄水は排出
するが、後半では系内の洗浄水は循環配管11を通じて
原水槽に返送し、循環使用する。循環洗浄を行うことに
より、洗浄水の使用量を節減し、水の回収率を向上する
ことができる。電気伝導率などにより判定される循環水
の水質が所定の純度に達したときに、循環配管から純水
配管に切り替えて、通常の運転となる純水採水工程に移
る。
であり、図4は、本発明の純水装置の他の態様の系統図
である。図3に示される純水装置は、循環配管を有する
2床3塔型複床式純水装置である。原水槽1からろ過器
2を経由してカチオン交換塔9に原水が送られ、カチオ
ン交換塔において、原水中に存在するナトリウムイオン
やカルシウムイオンなどが、水素イオンと交換されて除
去される。その結果、水は酸性となるので、脱炭酸塔4
において空気と接触させることにより、水中の遊離した
炭酸ガスを除去する。水はさらにアニオン交換塔10へ
導入され、水中の硫酸イオンや塩化物イオンが、水酸イ
オンと交換されて除去される。水素イオンと水酸イオン
は結合して水となり、水中のイオン類が除去されて純水
となる。純水装置においては、イオン交換樹脂の交換機
能が飽和状態に近づくと再生工程に入り、酸あるいはア
ルカリの再生剤をイオン交換樹脂層に供給して、カチオ
ン交換樹脂はH形に、アニオン交換樹脂はOH形に再生
する。次いで、再生剤の供給を停止したのち、押し出し
工程に入る。押し出し工程においては、イオン交換樹脂
層中に存在する再生剤を排出するために、塔容量と同程
度の量の純水をイオン交換塔に供給し、再生剤を純水に
より置換する。しかし、置換のみではイオン交換樹脂層
中に少量の再生剤が残留するために、さらに純水を供給
する洗浄工程に入る。洗浄工程の前半では洗浄水は排出
するが、後半では系内の洗浄水は循環配管11を通じて
原水槽に返送し、循環使用する。循環洗浄を行うことに
より、洗浄水の使用量を節減し、水の回収率を向上する
ことができる。電気伝導率などにより判定される循環水
の水質が所定の純度に達したときに、循環配管から純水
配管に切り替えて、通常の運転となる純水採水工程に移
る。
【0008】図4に示される態様の本発明の純水装置
は、図3に示される2床3塔型複床式純水装置のカチオ
ン交換塔とアニオン交換塔の間と、アニオン交換塔出口
水を循環する循環配管にそれぞれ紫外線照射分解装置8
を設置したものである。本図においては、カチオン交換
塔とアニオン交換塔の間の紫外線照射分解装置は脱炭酸
塔とアニオン交換塔の間に設けられているが、紫外線照
射分解装置をカチオン交換塔と脱炭酸塔の間に設けるこ
とも可能である。本態様の純水装置においては、カチオ
ン交換塔とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装置を
設置し、カチオン交換樹脂より溶出したスルホン酸基を
有するポリマーに紫外線を照射し分解して、低分子量の
化合物とすることにより、アニオン交換樹脂への吸着と
脱着が容易な形態とし、アニオン交換樹脂の性能低下を
防止するとともに、処理水の水質の低下をも防止するこ
とができる。また、循環配管の紫外線照射分解装置を設
置し、アニオン交換樹脂より溶出したアミン類などの有
機物に紫外線を照射し分解して、カチオン交換樹脂への
吸着と脱着が容易な形態とし、カチオン交換樹脂の性能
低下を防止するとともに、循環水の水質を良好に維持
し、洗浄水量を低減し、処理水の水質の低下をも防止す
ることができる。イオン交換樹脂に吸着された低分子量
の化合物は、再生時に容易に脱着されるので、樹脂に蓄
積することがなく、イオン交換樹脂を長期間にわたって
使用することが可能となる。本発明装置において、カチ
オン交換塔は、強酸性カチオン樹脂のみを充填した単層
式とすることができ、あるいは強酸性カチオン交換樹脂
とともに弱酸性カチオン交換樹脂を充填した複層式とす
ることもできる。また、アニオン交換塔も、同様に、強
塩基性アニオン交換樹脂のみを充填した単層式とするこ
とができ、あるいは強塩基性アニオン交換樹脂とともに
弱塩基性アニオン交換樹脂を充填した複層式とすること
もできる。本発明装置に使用する紫外線照射分解装置
は、低波長の紫外線を照射し得る装置であることが好ま
しい。紫外線の波長は、180〜220nmであることが
好ましく、180〜190nmであることがより好まし
い。このような低波長の紫外線を発光する装置として
は、例えば、水銀蒸気圧が0.001〜0.2Torrで作動
するよう設計され、184.9nmに強い発光を有する低
圧水銀灯などを挙げることができる。
は、図3に示される2床3塔型複床式純水装置のカチオ
ン交換塔とアニオン交換塔の間と、アニオン交換塔出口
水を循環する循環配管にそれぞれ紫外線照射分解装置8
を設置したものである。本図においては、カチオン交換
塔とアニオン交換塔の間の紫外線照射分解装置は脱炭酸
塔とアニオン交換塔の間に設けられているが、紫外線照
射分解装置をカチオン交換塔と脱炭酸塔の間に設けるこ
とも可能である。本態様の純水装置においては、カチオ
ン交換塔とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装置を
設置し、カチオン交換樹脂より溶出したスルホン酸基を
有するポリマーに紫外線を照射し分解して、低分子量の
化合物とすることにより、アニオン交換樹脂への吸着と
脱着が容易な形態とし、アニオン交換樹脂の性能低下を
防止するとともに、処理水の水質の低下をも防止するこ
とができる。また、循環配管の紫外線照射分解装置を設
置し、アニオン交換樹脂より溶出したアミン類などの有
機物に紫外線を照射し分解して、カチオン交換樹脂への
吸着と脱着が容易な形態とし、カチオン交換樹脂の性能
低下を防止するとともに、循環水の水質を良好に維持
し、洗浄水量を低減し、処理水の水質の低下をも防止す
ることができる。イオン交換樹脂に吸着された低分子量
の化合物は、再生時に容易に脱着されるので、樹脂に蓄
積することがなく、イオン交換樹脂を長期間にわたって
使用することが可能となる。本発明装置において、カチ
オン交換塔は、強酸性カチオン樹脂のみを充填した単層
式とすることができ、あるいは強酸性カチオン交換樹脂
とともに弱酸性カチオン交換樹脂を充填した複層式とす
ることもできる。また、アニオン交換塔も、同様に、強
塩基性アニオン交換樹脂のみを充填した単層式とするこ
とができ、あるいは強塩基性アニオン交換樹脂とともに
弱塩基性アニオン交換樹脂を充填した複層式とすること
もできる。本発明装置に使用する紫外線照射分解装置
は、低波長の紫外線を照射し得る装置であることが好ま
しい。紫外線の波長は、180〜220nmであることが
好ましく、180〜190nmであることがより好まし
い。このような低波長の紫外線を発光する装置として
は、例えば、水銀蒸気圧が0.001〜0.2Torrで作動
するよう設計され、184.9nmに強い発光を有する低
圧水銀灯などを挙げることができる。
【0009】イオン交換樹脂の分解生成物は、常に樹脂
から離れて水中に溶出する。カチオン交換樹脂の場合
は、その交換基であるスチレンスルホン酸系の物質がカ
チオン交換塔処理水に含まれる。カチオン交換樹脂の分
解は、常に起こっているために、通水が停止されている
ときは、カチオン交換樹脂からの溶出物は、カチオン交
換塔内に蓄積され、採水を開始すると一度に高濃度の溶
出物が流出してくることとなる。カチオン交換樹脂の再
生においては、濃厚な酸溶液により再生するために、樹
脂が収縮して樹脂粒内の有機物がイオン交換樹脂粒から
流出しやすくなり、また、カチオン交換樹脂が再生され
てR−H形に転換することにより、樹脂が膨潤するため
に、樹脂粒内の有機物が外部へ流出しやすくなる。この
ために、再生直後の洗浄時も、カチオン交換樹脂の分解
生成物が、洗浄排水中に比較的高濃度で含まれることと
なる。アニオン交換樹脂は、分解溶出物がトリメチルア
ミンなどのアミン類であるが、通水停止後に採水を開始
する場合や、高濃度のアルカリ剤を用いて再生する場合
にカチオン交換樹脂と同様の現象が発生する。本発明装
置においては、溶出物が高濃度に流出した場合も、紫外
線照射分解装置において紫外線を照射して分解し、イオ
ン交換樹脂による吸着除去及び脱着が容易な低分子量の
化合物に変換するので、イオン交換樹脂の汚染による性
能低下を招くことがなく、純水の水質を高い水準に維持
することができる。
から離れて水中に溶出する。カチオン交換樹脂の場合
は、その交換基であるスチレンスルホン酸系の物質がカ
チオン交換塔処理水に含まれる。カチオン交換樹脂の分
解は、常に起こっているために、通水が停止されている
ときは、カチオン交換樹脂からの溶出物は、カチオン交
換塔内に蓄積され、採水を開始すると一度に高濃度の溶
出物が流出してくることとなる。カチオン交換樹脂の再
生においては、濃厚な酸溶液により再生するために、樹
脂が収縮して樹脂粒内の有機物がイオン交換樹脂粒から
流出しやすくなり、また、カチオン交換樹脂が再生され
てR−H形に転換することにより、樹脂が膨潤するため
に、樹脂粒内の有機物が外部へ流出しやすくなる。この
ために、再生直後の洗浄時も、カチオン交換樹脂の分解
生成物が、洗浄排水中に比較的高濃度で含まれることと
なる。アニオン交換樹脂は、分解溶出物がトリメチルア
ミンなどのアミン類であるが、通水停止後に採水を開始
する場合や、高濃度のアルカリ剤を用いて再生する場合
にカチオン交換樹脂と同様の現象が発生する。本発明装
置においては、溶出物が高濃度に流出した場合も、紫外
線照射分解装置において紫外線を照射して分解し、イオ
ン交換樹脂による吸着除去及び脱着が容易な低分子量の
化合物に変換するので、イオン交換樹脂の汚染による性
能低下を招くことがなく、純水の水質を高い水準に維持
することができる。
【0010】紫外線照射分解装置は高価であるために、
図4に示す態様の純水装置において、紫外線照射分解装
置をいずれか1基のみの設置とすることもできる。紫外
線照射分解装置1基の設置によっても、大きな効果を得
ることができる。この場合、使用期間が長くなるにつれ
特に溶出物が増加するイオン交換塔の後段に紫外線照射
分解装置を設置することによって、他のイオン交換塔の
樹脂の有機物による汚染を防止し、循環水中の有機物濃
度を低下することができる。本発明装置においては、純
水装置のカチオン交換塔とアニオン交換塔の間及び必要
に応じて循環配管に紫外線照射分解装置を設置し、イオ
ン交換樹脂の溶出物を吸着除去及び脱着の容易なイオン
性の低分子量の化合物と二酸化炭素に分解することによ
り、イオン交換樹脂の溶出物によって互いに他のイオン
交換樹脂が汚染される現象を防止し、イオン交換樹脂を
より長期間使用することができると同時に、より高度な
水質の処理水を得ることができる。また、イオン交換樹
脂を用いた純水装置は、通常は水中のイオンの除去が目
的であるが、その処理水をボイラ給水として用いる場合
は、イオンのみならず有機物なども除去することがボイ
ラにとって好ましいと考えられている。本発明装置によ
れば、原水中の有機物及びイオン交換樹脂から溶出して
きた有機物を紫外線照射分解装置によって低分子化し、
イオン交換樹脂による吸着除去が容易な形態とするの
で、有機物含有量の少ない純度の高い純水を得ることが
できる。
図4に示す態様の純水装置において、紫外線照射分解装
置をいずれか1基のみの設置とすることもできる。紫外
線照射分解装置1基の設置によっても、大きな効果を得
ることができる。この場合、使用期間が長くなるにつれ
特に溶出物が増加するイオン交換塔の後段に紫外線照射
分解装置を設置することによって、他のイオン交換塔の
樹脂の有機物による汚染を防止し、循環水中の有機物濃
度を低下することができる。本発明装置においては、純
水装置のカチオン交換塔とアニオン交換塔の間及び必要
に応じて循環配管に紫外線照射分解装置を設置し、イオ
ン交換樹脂の溶出物を吸着除去及び脱着の容易なイオン
性の低分子量の化合物と二酸化炭素に分解することによ
り、イオン交換樹脂の溶出物によって互いに他のイオン
交換樹脂が汚染される現象を防止し、イオン交換樹脂を
より長期間使用することができると同時に、より高度な
水質の処理水を得ることができる。また、イオン交換樹
脂を用いた純水装置は、通常は水中のイオンの除去が目
的であるが、その処理水をボイラ給水として用いる場合
は、イオンのみならず有機物なども除去することがボイ
ラにとって好ましいと考えられている。本発明装置によ
れば、原水中の有機物及びイオン交換樹脂から溶出して
きた有機物を紫外線照射分解装置によって低分子化し、
イオン交換樹脂による吸着除去が容易な形態とするの
で、有機物含有量の少ない純度の高い純水を得ることが
できる。
【0011】
【実施例】以下に、実施例を挙げて本発明をさらに詳細
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 比較例1 図1に示す原水槽、ろ過器、カチオン交換塔I、脱炭酸
塔、アニオン交換塔I、カチオン交換塔II及びアニオン
交換塔IIをこの順に接続した4床5塔型複床式純水装置
を用い、鹿島工業用水を原水として1年間純水の製造を
行った。カチオン交換塔Iは強酸性カチオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSK1B]1,100リ
ットル、アニオン交換塔Iは強塩基性アニオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSA20A]1,450
リットル、カチオン交換塔IIは強酸性カチオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSK1BL]350リッ
トル、アニオン交換塔IIは強塩基性アニオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSA10AL]400リ
ットルを充填したものである。また、原水の通水量は、
30トン/hrである。得られた純水の有機体炭素(TO
C)は、運転開始直後が105μg/リットル、2カ月
後が65μg/リットル、4カ月後が67μg/リット
ル、6カ月後が78μg/リットル、8カ月後が86μ
g/リットル、10カ月後が93μg/リットル、12
カ月後が103μg/リットルであった。また、得られ
た純水の電気伝導率は、6カ月後まではすべて0.07
μS/cm、8カ月後と10カ月後が0.08μS/cm、
12カ月後は0.09μS/cmであった。 実施例1 比較例1で用いた純水装置の脱炭酸塔とアニオン交換塔
の間に紫外線照射分解装置[(株)日本フォトサイエン
ス、OXL−1型]を設置して、図2に示す純水装置と
し、鹿島工業用水を原水として1年間純水の製造を継続
した。紫外線照射分解装置の設置の際に、カチオン交換
樹脂の15%と、アニオン交換樹脂の20%を新しい樹
脂と入れ替えた。原水の通水量は、比較例1と同じ30
トン/hrである。得られた純水の有機体炭素(TOC)
は、運転開始直後が72μg/リットル、2カ月後が3
9μg/リットル、4カ月後が38μg/リットル、6
カ月後が40μg/リットル、8カ月後が41μg/リ
ットル、10カ月後が45μg/リットル、12カ月後
が44μg/リットルであった。また、得られた純水の
電気伝導率は、10カ月後が0.08μS/cmであった
以外は、すべて0.07μS/cmであった。実施例1及
び比較例1の結果を、第1表に示す。
に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限
定されるものではない。 比較例1 図1に示す原水槽、ろ過器、カチオン交換塔I、脱炭酸
塔、アニオン交換塔I、カチオン交換塔II及びアニオン
交換塔IIをこの順に接続した4床5塔型複床式純水装置
を用い、鹿島工業用水を原水として1年間純水の製造を
行った。カチオン交換塔Iは強酸性カチオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSK1B]1,100リ
ットル、アニオン交換塔Iは強塩基性アニオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSA20A]1,450
リットル、カチオン交換塔IIは強酸性カチオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSK1BL]350リッ
トル、アニオン交換塔IIは強塩基性アニオン交換樹脂
[三菱化学(株)、ダイヤイオンSA10AL]400リ
ットルを充填したものである。また、原水の通水量は、
30トン/hrである。得られた純水の有機体炭素(TO
C)は、運転開始直後が105μg/リットル、2カ月
後が65μg/リットル、4カ月後が67μg/リット
ル、6カ月後が78μg/リットル、8カ月後が86μ
g/リットル、10カ月後が93μg/リットル、12
カ月後が103μg/リットルであった。また、得られ
た純水の電気伝導率は、6カ月後まではすべて0.07
μS/cm、8カ月後と10カ月後が0.08μS/cm、
12カ月後は0.09μS/cmであった。 実施例1 比較例1で用いた純水装置の脱炭酸塔とアニオン交換塔
の間に紫外線照射分解装置[(株)日本フォトサイエン
ス、OXL−1型]を設置して、図2に示す純水装置と
し、鹿島工業用水を原水として1年間純水の製造を継続
した。紫外線照射分解装置の設置の際に、カチオン交換
樹脂の15%と、アニオン交換樹脂の20%を新しい樹
脂と入れ替えた。原水の通水量は、比較例1と同じ30
トン/hrである。得られた純水の有機体炭素(TOC)
は、運転開始直後が72μg/リットル、2カ月後が3
9μg/リットル、4カ月後が38μg/リットル、6
カ月後が40μg/リットル、8カ月後が41μg/リ
ットル、10カ月後が45μg/リットル、12カ月後
が44μg/リットルであった。また、得られた純水の
電気伝導率は、10カ月後が0.08μS/cmであった
以外は、すべて0.07μS/cmであった。実施例1及
び比較例1の結果を、第1表に示す。
【0012】
【表1】
【0013】第1表に見られるように、カチオン交換塔
とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装置を設けた本
発明の純水装置を用いた実施例1では、1年間にわたっ
て有機体炭素濃度45μg/リットル以下の純度の高い
純水を得ることができ、純水の電気伝導率もほぼ0.0
7μS/cmで安定している。これに対して、紫外線照射
装置を有しない従来の純水装置を用いた比較例1では、
実施例1で得られる純水に比べて有機体炭素濃度が高
く、しかも8カ月経過後その増加が早くなり、イオン交
換樹脂の性能低下が始まっているものと推定される。ま
た、比較例1では、純水の電気伝導度も8カ月後から増
加する傾向が認められる。 比較例2 図3に示す原水槽、ろ過器、カチオン交換塔、脱炭酸
塔、アニオン交換塔及び循環配管を有する2床3塔型複
床式純水装置を用い、鹿島工業用水を原水として6カ月
間純水の製造を行った。カチオン交換塔は強酸性カチオ
ン交換樹脂[三菱化学(株)、ダイヤイオンSK1B]
2,000リットル、アニオン交換塔は強塩基性アニオ
ン交換樹脂[三菱化学(株)、ダイヤイオンSA10A]
2,300リットルを充填したものである。原水の通水
量は、50トン/hrである。純水装置の運転は、次の方
法により行った。すなわち、純水の製造を継続して、ア
ニオン交換塔出口水の電気伝導率が0.2μS/cmを超
えたとき樹脂の再生を行った。樹脂を再生し、イオン交
換樹脂層内に残留する再生剤を排出し、前半の洗浄を行
ったのち、後半の洗浄においては、アニオン交換塔出口
水を原水槽に返送してカチオン交換塔に循環して、循環
洗浄を行った。循環水の電気伝導率がアニオン交換塔出
口において0.2μS/cm以下となったとき、循環配管
から処理水配管に切り替えて、純水の採水に移行した。
循環洗浄の時間は、通常は10〜30分程度であった。
このようにして純水の製造を続け、1カ月ごとに、処理
水の水質に関係なく25時間の連続運転を行い、5時間
ごとに処理水の電気伝導率を測定した。処理水の電気伝
導率は、運転開始直後は5時間後が0.09μS/cm、
20時間後0.09μS/cm、25時間後0.30μS/
cmであり、2カ月後は5時間後0.11μS/cm、20
時間後0.13μS/cm、25時間後0.51μS/cmで
あり、4カ月後は5時間後0.15μS/cm、20時間
後0.17μS/cm、25時間後1.0μS/cmであり、
6カ月後は5時間後0.15μS/cm、20時間後0.2
4μS/cm、25時間後2.3μS/cmであった。ま
た、6カ月後における循環洗浄開始時の循環水の電気伝
導率は、1.6μS/cmであった。 実施例2 比較例2で用いた純水装置の脱炭酸塔とアニオン交換塔
の間及び循環配管に、それぞれ紫外線照射分解装置
[(株)日本フォトサイエンス、OXL−1型]を設置し
て図4に示す純水装置とし、比較例2と同様にして、鹿
島工業用水を原水とする純水の製造を6カ月間継続し
た。なお、紫外線照射分解装置を設置する際に、カチオ
ン交換樹脂及びアニオン交換樹脂のそれぞれ半量を新し
い樹脂と入れ替えた。また、原水の通水量は、比較例2
と同じ50トン/hrである。処理水の電気伝導率は、運
転開始直後は5時間後が0.10μS/cm、20時間後
0.10μS/cm、25時間後0.44μS/cmであり、
2カ月後は5時間後0.11μS/cm、20時間後0.1
1μS/cm、25時間後0.51μS/cmであり、4カ
月後は5時間後0.13μS/cm、20時間後0.12μ
S/cm、25時間後0.59μS/cmであり、6カ月後
は5時間後0.13μS/cm、20時間後0.14μS/
cm、25時間後0.67μS/cmであった。また、6カ
月後における循環洗浄開始時の循環水の電気伝導率は、
0.80μS/cmであった。実施例2の結果を第2表
に、比較例2の結果を第3表に示す。
とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装置を設けた本
発明の純水装置を用いた実施例1では、1年間にわたっ
て有機体炭素濃度45μg/リットル以下の純度の高い
純水を得ることができ、純水の電気伝導率もほぼ0.0
7μS/cmで安定している。これに対して、紫外線照射
装置を有しない従来の純水装置を用いた比較例1では、
実施例1で得られる純水に比べて有機体炭素濃度が高
く、しかも8カ月経過後その増加が早くなり、イオン交
換樹脂の性能低下が始まっているものと推定される。ま
た、比較例1では、純水の電気伝導度も8カ月後から増
加する傾向が認められる。 比較例2 図3に示す原水槽、ろ過器、カチオン交換塔、脱炭酸
塔、アニオン交換塔及び循環配管を有する2床3塔型複
床式純水装置を用い、鹿島工業用水を原水として6カ月
間純水の製造を行った。カチオン交換塔は強酸性カチオ
ン交換樹脂[三菱化学(株)、ダイヤイオンSK1B]
2,000リットル、アニオン交換塔は強塩基性アニオ
ン交換樹脂[三菱化学(株)、ダイヤイオンSA10A]
2,300リットルを充填したものである。原水の通水
量は、50トン/hrである。純水装置の運転は、次の方
法により行った。すなわち、純水の製造を継続して、ア
ニオン交換塔出口水の電気伝導率が0.2μS/cmを超
えたとき樹脂の再生を行った。樹脂を再生し、イオン交
換樹脂層内に残留する再生剤を排出し、前半の洗浄を行
ったのち、後半の洗浄においては、アニオン交換塔出口
水を原水槽に返送してカチオン交換塔に循環して、循環
洗浄を行った。循環水の電気伝導率がアニオン交換塔出
口において0.2μS/cm以下となったとき、循環配管
から処理水配管に切り替えて、純水の採水に移行した。
循環洗浄の時間は、通常は10〜30分程度であった。
このようにして純水の製造を続け、1カ月ごとに、処理
水の水質に関係なく25時間の連続運転を行い、5時間
ごとに処理水の電気伝導率を測定した。処理水の電気伝
導率は、運転開始直後は5時間後が0.09μS/cm、
20時間後0.09μS/cm、25時間後0.30μS/
cmであり、2カ月後は5時間後0.11μS/cm、20
時間後0.13μS/cm、25時間後0.51μS/cmで
あり、4カ月後は5時間後0.15μS/cm、20時間
後0.17μS/cm、25時間後1.0μS/cmであり、
6カ月後は5時間後0.15μS/cm、20時間後0.2
4μS/cm、25時間後2.3μS/cmであった。ま
た、6カ月後における循環洗浄開始時の循環水の電気伝
導率は、1.6μS/cmであった。 実施例2 比較例2で用いた純水装置の脱炭酸塔とアニオン交換塔
の間及び循環配管に、それぞれ紫外線照射分解装置
[(株)日本フォトサイエンス、OXL−1型]を設置し
て図4に示す純水装置とし、比較例2と同様にして、鹿
島工業用水を原水とする純水の製造を6カ月間継続し
た。なお、紫外線照射分解装置を設置する際に、カチオ
ン交換樹脂及びアニオン交換樹脂のそれぞれ半量を新し
い樹脂と入れ替えた。また、原水の通水量は、比較例2
と同じ50トン/hrである。処理水の電気伝導率は、運
転開始直後は5時間後が0.10μS/cm、20時間後
0.10μS/cm、25時間後0.44μS/cmであり、
2カ月後は5時間後0.11μS/cm、20時間後0.1
1μS/cm、25時間後0.51μS/cmであり、4カ
月後は5時間後0.13μS/cm、20時間後0.12μ
S/cm、25時間後0.59μS/cmであり、6カ月後
は5時間後0.13μS/cm、20時間後0.14μS/
cm、25時間後0.67μS/cmであった。また、6カ
月後における循環洗浄開始時の循環水の電気伝導率は、
0.80μS/cmであった。実施例2の結果を第2表
に、比較例2の結果を第3表に示す。
【0014】
【表2】
【0015】
【表3】
【0016】第2表と第3表の結果を比較すると、カチ
オン交換塔とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装置
を設けた本発明の純水装置を用いた実施例2と、紫外線
照射分解装置を有しない比較例2では、2カ月経過する
までは両者の間に顕著な差は認められない。しかし、実
施例2では6カ月後も安定して良好な水質の純水が得ら
れるのに対して、比較例2では次第に得られる純水の電
気伝導率が上昇し処理水質が悪化する傾向にあり、しか
も短時間で高い電気伝導率に達して処理し得る水量が徐
々に減少する傾向が認められることから、イオン交換樹
脂の不可逆的な性能低下が生じているものと推定され
る。この結果から、紫外線照射分解装置を設置すること
により、6カ月間の運転において水質の経時変化がほと
んどなく、処理水の水質が飛躍的に安定することが分か
る。また、循環洗浄開始時の循環水の電気伝導度の比較
から、循環洗浄時の循環水の水質改善も明白である。
オン交換塔とアニオン交換塔の間に紫外線照射分解装置
を設けた本発明の純水装置を用いた実施例2と、紫外線
照射分解装置を有しない比較例2では、2カ月経過する
までは両者の間に顕著な差は認められない。しかし、実
施例2では6カ月後も安定して良好な水質の純水が得ら
れるのに対して、比較例2では次第に得られる純水の電
気伝導率が上昇し処理水質が悪化する傾向にあり、しか
も短時間で高い電気伝導率に達して処理し得る水量が徐
々に減少する傾向が認められることから、イオン交換樹
脂の不可逆的な性能低下が生じているものと推定され
る。この結果から、紫外線照射分解装置を設置すること
により、6カ月間の運転において水質の経時変化がほと
んどなく、処理水の水質が飛躍的に安定することが分か
る。また、循環洗浄開始時の循環水の電気伝導度の比較
から、循環洗浄時の循環水の水質改善も明白である。
【0017】
【発明の効果】本発明装置によれば、イオン交換樹脂か
ら溶出する有機物を紫外線照射分解装置により分解し
て、イオン交換樹脂による吸着除去と脱着が容易な低分
子量の化合物とするために、イオン交換樹脂の有機物に
よる汚染を防止して長期間の使用を可能とするととも
に、高純度で水質の優れた純水を得ることができる。ま
た、循環配管を設けた本発明の純水装置においては、循
環水中の溶出物濃度を低下し、循環水の水質向上が速や
かであるために、循環水を廃棄することなく、水資源の
節減を図ることができる。
ら溶出する有機物を紫外線照射分解装置により分解し
て、イオン交換樹脂による吸着除去と脱着が容易な低分
子量の化合物とするために、イオン交換樹脂の有機物に
よる汚染を防止して長期間の使用を可能とするととも
に、高純度で水質の優れた純水を得ることができる。ま
た、循環配管を設けた本発明の純水装置においては、循
環水中の溶出物濃度を低下し、循環水の水質向上が速や
かであるために、循環水を廃棄することなく、水資源の
節減を図ることができる。
【図1】図1は、従来の純水装置の一例の系統図であ
る。
る。
【図2】図2は、本発明の純水装置の一態様の系統図で
ある。
ある。
【図3】図3は、従来の純水装置の他の例の系統図であ
る。
る。
【図4】図4は、本発明の純水装置の他の態様の系統図
である。
である。
1 原水槽 2 ろ過器 3 カチオン交換塔I 4 脱炭酸塔 5 アニオン交換塔I 6 カチオン交換塔II 7 アニオン交換塔II 8 紫外線照射分解装置 9 カチオン交換塔 10 アニオン交換塔 11 循環配管
Claims (2)
- 【請求項1】カチオン交換樹脂を充填したカチオン交換
塔及びアニオン交換樹脂を充填したアニオン交換塔を有
する純水装置において、カチオン交換塔とアニオン交換
塔との間に紫外線照射分解装置を設置してなることを特
徴とする純水装置。 - 【請求項2】アニオン交換塔出口水をカチオン交換塔に
循環する循環配管を有し、該循環配管に紫外線照射分解
装置を設置してなる請求項1記載の純水装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10028637A JPH11221561A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 純水装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10028637A JPH11221561A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 純水装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11221561A true JPH11221561A (ja) | 1999-08-17 |
Family
ID=12254056
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10028637A Pending JPH11221561A (ja) | 1998-02-10 | 1998-02-10 | 純水装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11221561A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007000819A (ja) * | 2005-06-27 | 2007-01-11 | Ebara Corp | 純水製造装置及び方法 |
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1998
- 1998-02-10 JP JP10028637A patent/JPH11221561A/ja active Pending
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