JPH11220971A - 帆立貝の中間育成篭 - Google Patents

帆立貝の中間育成篭

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JPH11220971A
JPH11220971A JP10063836A JP6383698A JPH11220971A JP H11220971 A JPH11220971 A JP H11220971A JP 10063836 A JP10063836 A JP 10063836A JP 6383698 A JP6383698 A JP 6383698A JP H11220971 A JPH11220971 A JP H11220971A
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  • Farming Of Fish And Shellfish (AREA)
  • Bag Frames (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 育成のための垂下展張による張力で収納口の
編地相互を圧着接合させて、帆立稚貝の逃散や脱落の防
止と、収納及び取出作業が簡便になしえる帆立貝の中間
育成篭を提供する。 【構成】 中央に交差部を有する正方形枠体の交差部に
垂下綱が結縛され且その上部適宜位置に結節部が設けら
れたうえ、該垂下綱の端部が上方及び下方に延出されて
なるとともに、角目編成された編地で正方形枠体を包被
させその端縁が結節部分に、且正方形枠体の四隅から結
節部分に至る編地が角目方向で而も垂下展張時には該編
地部分が緊張状となるよう集束縫合されてなり且該緊張
状となる編地面に相互の編地が1乃至5cmで接合さ
れ、且接合される上面の編地長が下面の編地長に比べて
3乃至10%短かく形成された収納口が設けられた構
成。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は帆立稚貝を健苗に且高い
生産収率を以って育成しえる帆立貝の中間育成篭に関す
るものである。
【0002】
【従来技術】帆立貝は特有の風味に加え調理の多様性と
が相俟って近年においては膨大な消費がなされている
が、かかる背景としては天然採苗技術の確立と中間育成
及び本育成や放流増殖技術の向上が挙げられる。即ち帆
立貝は水温が6乃至8℃に上昇する3乃至4月頃に産卵
するが、この産卵後略40日程度の間浮遊幼生(ラー
バ)としてプランクトン生態をなしたる後足糸を分泌し
て付着するため、かかる生態を利用して付着基質所謂採
苗器を海中に設置して採苗を図ることが古くから研究さ
れ、今日に至っては天然採苗技術面の確立がなされてい
る。
【0003】しかしながら採苗器に付着した稚貝も、そ
の殻長が8乃至10mm程度に成長すると足糸の分泌能
が退化し海底へ落下するが、かかる状態の稚貝では捕食
魚介類に対する自己防衛能も不十分なうえ、更にこの時
期は水温の上昇下における低層の貧酸素水塊の発生や、
底質に対する選択性も未達なため、外的に捕食されたり
斃死して自然増殖効果も期待できない。
【0004】これがため採苗器に付着した稚貝を一旦採
取し、外敵からの保護と飼料プランクトンや溶存酸素を
十分に供給しえる浅海域で、健苗に且十分な自己防衛能
を保持させるための中間育成をなしたるうえ、更に本育
成所謂養殖や放流による増殖をなすことが必要となる。
【0005】ところで帆立稚貝の中間育成手段としては
多様な育成器具が使用されているが、中間育成には膨大
量の稚貝が取扱われるため育成器具が安価であることや
取扱性が至便であることは当然として、長期に亘る中間
育成に際して急潮や波浪に対抗しえること並びに育成中
に稚貝が逃散したり脱落せぬよう保持しえること、或い
はプランクトン類や溶存酸素の十分な供給と排泄物の排
出を促進しうる潮通しが良好なこと等の機能が要請され
る。
【0006】これがため現状における帆立稚貝の中間育
成篭としては図6に示す如く、所要面積で適宜ネット材
が張設された円形枠体Aを所要間隔に垂下展張されるよ
う該円形枠体Aのそれぞれを適宜の垂下綱Bを用いて等
間隔を以って結縛連結し、且適宜の綱地Cで周回包被さ
せて多数の区画Dを形成のうえ、それぞれの区画Dを縦
断して開裂する開口部Eを設けてなる丸篭や、四角形で
且中央に交差補強部Fを有する枠体Gに垂下綱Hを結縛
し、且該垂下綱Hの適宜上部に結節部Iを設けたうえ該
垂下綱Hの端部をそれぞれ上方及び下方に所要長さに延
出させたうえ、適宜の網地Jで枠体Gを包被させたうえ
その端縁を結節部Iで集束固定させて篭体Kを形成さ
せ、而して該篭体Kの適宜位置の網地Jを開裂させた開
口部Lを設けてなるパール篭を多数連結させるものが使
用されている。
【0007】然るに帆立稚貝の中間育成は一漁業者でも
区画された篭体換算で数千乃至数万篭を使用するばかり
か、育成期間中その殻長の成長に伴って3乃至4ヶ月毎
に育成密度を調整し過密育成を防止するための管理を施
す必要が生ずる。これがため膨大量に亘る稚貝を丸篭や
パール篭内にその開口部EやLより収納させたうえ、育
成期間中に該収納された稚貝が逃散したり脱落せぬよう
開口部の開裂した網地相互を、適宜の線条や紐等からな
る縫合線材Mで縫合閉塞させねばならず、且育成密度を
調整する度に該縫合閉塞させた縫合線材Mを切断して、
開口部E若しくはLより適宜数の貝を取出し育成密度を
調整のうえ再び縫合閉塞させて育成させることとなる。
従って現状の中間育成篭はその膨大量の使用に加えて開
口部の開口閉塞作業の至難さとが相俟って莫大な労力と
時間が強いられ、これにより中間育成に係る漁獲生産性
が著るしく制約されている実情にある。かかる問題を解
決する手段としてファスナーを用いて開口閉塞作業の簡
便化を図ることも試みられたが、中間育成がなされる浅
海域は動植物プランクトンを初め魚介類の幼生や稚仔、
或いは海草類や珪藻類等の胞子、遊走子、幼芽等が多量
に浮遊しており、これらがファスナー部内に挟入したり
付着する結果開閉機能が短時に損われるため、依然とし
てかかる問題の解決には至っていない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明はかかる問題を
解決するためになされたものであって、本発明は中間育
成に際してその垂下展張に係る張力で収納口を形成する
編地相互を圧着するよう接合保持させて、帆立稚貝の逃
散や脱落を防止させるとともに収納時や取出時には、そ
の収納口を押し拡げるのみで簡便に作業のなしえる帆立
貝の中間育成篭を提供することにある。
【0009】
【課題を達成するための手段】上述の課題を解決するた
めに本発明が用いた技術的手段は、その中央に補強のた
めの直交する交差部を有する適宜の大きさの正方形枠体
の交差部に、該正方形枠体を底面として形成される篭体
が垂下展張時に海面と水平に垂下されるよう適宜素材及
び分径からなる垂下綱で結縛され、且正方形枠体を包被
してその端縁を集束縫合し固定させることにより所要の
育成容積を有す篭体を形成させる結節部が該結縛された
垂下綱の上部適宜位置に形成され、而も垂下綱の端部は
垂下展張に際して他の任意数の篭体相互と連結のうえ垂
下させるため適宜の長さでそれぞれ上方及び下方に延出
されている。そして正方形枠体を包被してその端縁が垂
下綱の結節部分に集束縫合される編地としては育成稚貝
を保持しえる目合で且伸びの無い角目編成された編地を
用いるとともに、正方形枠体の四隅と結節部分に至る編
地が角目方向に配されるように、而も垂下展張された場
合に付加される張力によって該四隅と結節部分に亘る編
地が緊張状となるよう集束縫合されている。更にこの緊
張状に包被張設される任意の隅部と結節部分に亘る編地
面には、相互の編地が垂下張時の潮流や波浪等の外力が
付加されても容易に離合しえぬよう1乃至5cmの範囲
で接合され、且この接合される上面の編地長が下面の編
地長に比べて3乃至10%の範囲で短かく形成されるよ
う、その接合両端が縫合されてなる開閉自在の収納口が
設けられた構成からなる帆立貝の中間育成篭に存する。
【0010】
【作用】上述の如き構成からなる本発明は以下のような
作用を有する。即ち中央に直交する交差部を有する正方
形枠体の交差部に垂下綱が結縛され、且この垂下綱の適
宜上部位置に設けた結節部分に、適宜目合で角目編成さ
れた編地を用いて、正方形枠体を包被させたうえその端
縁を垂下綱の上部に設けた結節部分に集束縫合させて固
定するため、篭体の形状が頂部を有する四角錐状とな
り、垂下展張させた場合に底部を形成する正方形枠体が
海面と平行な状態に垂下され、且四角錐状を有するため
潮流抵抗も著るしく緩和される。そして角目編成された
編地を用いて正方形枠体の四隅から結節部に至る編地が
角目方向に、且垂下展張に際しての張力が付加された場
合に緊張状となるよう集束縫合されてなり、而もこの緊
張状となる任意の隅部と結節部に亘る編地面に相互の編
地が1乃至5cmの範囲で接合され、且この接合される
上面の編地長が下面の編地長に比べて、3乃至10%の
範囲で短かく形成されるようその接合両端が縫合されて
なる開閉自在の収納口が設けられてなるため、該収納口
より所要量の帆立稚貝を収納させて垂下展張させること
により垂下展張に係る張力が正方形枠体の四隅と結節部
の編地面に付加され、且かかる編地面は伸びのない角目
方向に配されてなるため緊張状態となり、而もかかる編
地面に形成された開閉自在の収納口の上面の編地長が下
面の編地長に比べて3乃至10%の範囲で短かいため、
上面の編地に張力が強く付加され下面の編地と圧着され
閉塞保持がなされる。
【0011】
【実施例】以下に本発明実施例を図に基づき詳細に説明
すれば、図1は本発明の説明図であって、正方形枠体1
は多量の帆立稚貝を長期に亘り潮流や波浪抵抗の付加さ
れる海中で育成するために本発明を所要の位置に所要の
形状を以って展開保持させるうえから、強靭で且加工性
に優れること及び海中で垂下展張させるうえからも高比
重のものが望まれ、通常は鉄線や被覆鉄線材が使用され
る・そして本発明は浅海域に所定の間隔を以って10乃
至20篭が連結されて垂下展張されるものであり、且垂
下展張に際して該正方形枠体1が本発明の底部を形成す
るもので而も海面と平行な状態に垂下保持させるため、
該正方形枠体1の中央に補強材1Aを直交交差させて交
差部1Bが形成されており、該交差部1Bに垂下展張の
ため適宜素材及び分径からなる垂下綱2を結縛させて垂
下展張時の支点をもたせている。更に正方形枠体1は、
該正方形枠体1を包被して張設される編地3の適宜部位
を、垂下展長に際して付加される張力により緊張状に保
持させて開閉自由な収納口5に閉塞機能を保持せしめる
うえから正方形状が選択されるもので、且正方形枠体1
の大きさは収納育成される稚貝の殻長によって異るが、
一般的にはその殻長が6mm程度の稚貝を30乃至50
枚育成する場合では略35乃至50cm平方程度のもの
が好都合であり、而も使用する鉄線材も分径3乃至4m
m程度のものが望ましい。
【0012】かくしてなる正方形枠体1交差部1Bに結
縛されてなる垂下綱2の上部適宜位置には、適宜目合で
角目編成されてなる編地3により正方形枠体1を包被し
て所要の育成容積と且四角錐状の篭体4を形成するた
め、該編地の端縁3Aを集束縫合して固定させるための
結節部2Aが設けられてなるとともに、該垂下綱2の端
部2Cは垂下展張に際して他の篭体4と連結させるため
それぞれ上方及び下方に所要の長さで延出されている。
この垂下綱2には特段の制約はなく、育成期間中垂下展
張される育成篭を安全に垂下保持しえるものであれば使
用でき、通常35cm平方の育成篭を10乃至15篭連
結して垂下展張させるものでは、ポリエチレンやポリプ
ロピレン合成繊維を用いた分径6乃至7mm程度のもの
で十分である。
【0013】而して適宜の目合で角目編成されてなる編
地3を用いて、正方形枠体1を包被させたうえその端縁
3Aを垂下綱2の結節部2Aに集束縫合のうえ固定させ
ることにより、所要の育成容積で且全体が頂部4Aを有
する四角錐状の篭体4が形成されるものであるが、本発
明における最大の技術的特徴である篭体4の垂下展張に
際し該篭体4に付加される張力を以って篭体4の正方形
枠体1の四隅1Cと結節部2Aを結ぶ編地部分を緊張状
に保持させ、且この緊張状に保持される編地部分に開閉
自在な機能を保持する収納口5が形成されることにあ
る。これがためには、張力の付加に際しても編地3が変
形伸長せぬよう、角目編成された編地3を用いて角目方
向に配することが肝要であり、加えて編地3が正方形枠
体1と結節部2Aとの間で四角錐状に展開される篭体4
の寸法及び形状に十分に適合するよう包被張設させるこ
とが重要となる。
【0014】かかる要請に本発明は次の如き技術手段で
対処している。即ち図2は編地3の張設に際しての前加
工の説明図であって、予め正方形枠体1の寸法及び正方
形枠体1から結節部2Aまでの高さ寸法により篭体4が
展開された場合の展開表面積を算出のうえ、その適合す
る幅と且適宜目合に角目編成させてなる編地原反を適合
する長さで切断し二つ折してそれぞれの両端縁31を縫
合することにより、上部に開口縁32を有する片口開き
編袋30を作成する。而して該片口開き編袋30をA−
A線方向に開口させたうえ図3に示す如く、片口開き編
袋30の開口縁32が正方形枠体1の任意の隅1Cの対
角線上に位置するよう正方形枠体1をその内部に挿入す
る。そしてかかる開口縁32をその中央に配位されてな
る垂下綱2の上部適宜位置に設けた結節部2Aに集束縫
合のうえ固定されるとともに、その一方の正方形枠体1
の隅1Cから結節部2Aに亘る開口縁32相互が適宜の
幅で接合され縫合されている。
【0015】反面その他方の正方形枠体1の隅1Cから
結節部2Aに亘る開口縁32については図4に示す如く
一方側開口縁32Aを下面とし且他方側の開口縁32B
を上面としてその接合する幅が1乃至5cmの範囲で接
合させ、而も上面の開口縁32Bを形成する編地長が下
面の開口縁32Aを形成する編地長に比べて3乃至10
%の範囲で短かく形成されるよう接合両端33が縫合さ
れて収納口5が形成されている。即ちかかる構成を用い
ることにより多数の篭体4が連結され垂下展張される
と、垂下展張に係る張力が連結される垂下綱2はもとよ
り、篭体4の正方形枠体1の四隅1Cと結節部2Aを結
ぶ編地面に付加される。そして正方形枠体1の四隅1C
の中の対照的位置2ヶ所の隅1Cと結節部2Aとを結ぶ
編地面は、編地3の包被展張に際して予め形成させた片
口開き編袋30の開口縁31で形成されるものであるか
ら角目方向に配され、従って張力が付加された状態では
変形伸長することなく緊張状に保持されることとなる。
【0016】かくして緊張状に保持される編地面には、
その一方側の開口縁32Aを形成する編地3を下面とし
且他方側の開口縁32Bを形成する編地3を上面とし
て、その接合する幅が1乃至5cmの範囲で、而も上面
の開口縁32Bを形成する編地長が下面の開口縁32A
を形成する編地長に比べて3乃至10%の範囲で短かく
形成されるよう、その接合両端33が縫合されて収納口
5が形成されてなるため、垂下展張に係る張内の付加時
には常に収納口5を形成している編地長の短かい上面の
開口縁32Bを形成する編地3に強く張力が付加され、
下面の編地3を圧着して収納口5が閉塞された状態とな
る。かかる場合において、該収納口5の長さは稚貝の収
納や育成した成貝の取出しに支障の無いよう、好ましく
は正方形枠体1の隅1Cより結節部2Aに亘って形成さ
れることが望まれ、而も該収納口5が十分長く形成され
る場合には、該収納口5を形成させるための上面の編地
3と下面の編地3との接合の幅も大きく形成させること
が稚貝の逃散や脱落防止のうえから望まれる。そして収
納口5を形成する相互の編地3の接合の幅の範囲が1乃
至5cmに制限される事由は、1cm以下では垂下展張
時における潮流や波浪等の外力が加重された場合に篭体
4の変形等により開口し稚貝の逃散や脱落の危険があり
且5cmを超えると取出時に支障が生ずることによる。
更に収納口5を形成する上面の編地長が下面の編地長に
比べて3乃至10%の範囲に制限される所以は、編地自
体並びに張設される篭体自身も多少の変形を有するた
め、3%以下では張力付加時に圧着作用が働かず、而も
10%をこえると収納口5に緩みや弛みが発生し稚貝の
逃散や脱落の危険が生ずることによる。かくしてなる本
発明の収納口より所要数の帆立稚貝を収納させたうえ、
それぞれに延出されてなる垂下綱2の端部2Cを連結さ
せたうえ図5に示すように海中に垂下展張し育成をおこ
なう。
【0018】
【発明の効果】本発明は上述の如く角目編成編地で、垂
下展張時の展開形状に適合するよう張設され、且張力の
付加される正方形枠体の隅と編地の端縁が集束結合され
る結節部とを結ぶ少なくとも2ヶ所以上の編地面が角目
方向に配されてなるため、垂下展張時には編地全体の編
目が変形伸長されることなく緊張状に保持され潮通しが
良好となり、飼料となるプランクトンや溶存酸素の豊富
な海水が十分に供給され育成が促進されるとともに、排
泄物等の排出も良好になされ病害や斃死も防止される。
更に本発明は垂下展張に際し緊張状に保持される編地面
に、編地相互を1乃至5cmの範囲で接合させ且その上
面の編地長が下面の編地長に比べて3乃至10%の範囲
で短かく形成されるようその接合両端が縫合された収納
口が形成されてなるため、収納時や取出時には単に押し
拡げるのみで作業がなしえ、作業が著るしく簡便に且能
率的となるばかりか、育成期間中はその垂下展張に係る
張力で確実に圧着され閉塞されるため稚貝の逃散や脱落
も防止しえる等、極めて特長の多い帆立貝の中間育成篭
といえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の説明図である。
【図2】編地の前加工の説明図である。
【図3】正方形枠体と編地の張設方法の説明図である。
【図4】収納口の拡大説明図である。
【図5】垂下展張状態を示す参考図である。
【図6】従来の帆立貝の中間育成篭の例示図である。
【符号の説明】
1 正方形枠体 1A 補強材 1B 交差部 1C 隅 2 垂下綱 2A 結節部 2C 垂下綱の端部 3 編地 3A 編地端縁 4 篭体 4A 篭体の頂部 5 収納口 30 片口開き編袋 31 片口開き編袋の両端縁 32 片口開き編袋開口縁

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その中央に補強のための直交する交差部
    を有する適宜大きさの正方形枠体の交差部に、適宜素材
    及び分径の垂下綱が結縛され且その上部適宜位置に結節
    部を設けたうえ、その端部がそれぞれ上方及び下方に適
    宜長さで延出されてなり、而も適宜目合に角目編成され
    た編地で正方形枠体を包被させその端縁が結節部分に、
    且正方形枠体の四隅から該結節部分に至る編地が角目の
    方向に配されるよう、而も垂下展張時に四隅から結節部
    分に至る編地が緊張状となるよう集束縫合されており、
    更に正方形枠体の任意隅部と頂部に亘る編地面に、相互
    の編地が1乃至5cmの範囲で接合され且該接合される
    上面の編地長が下面の編地長に比べて3乃至10%の範
    囲で短かく形成されるようその接合両端が縫合されて開
    閉自在な収納口が設けてなることを特徴とする帆立貝の
    中間育成篭。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110398493A (zh) * 2019-08-08 2019-11-01 浙江万里学院 一种观察和测量双壳类足丝分泌的装置及其使用方法
JP2021078386A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社東北総合研究社 貝類養殖篭

Cited By (3)

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CN110398493A (zh) * 2019-08-08 2019-11-01 浙江万里学院 一种观察和测量双壳类足丝分泌的装置及其使用方法
CN110398493B (zh) * 2019-08-08 2023-08-15 浙江万里学院 一种观察和测量双壳类足丝分泌的装置及其使用方法
JP2021078386A (ja) * 2019-11-18 2021-05-27 株式会社東北総合研究社 貝類養殖篭

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