JPH11220619A - 画像処理方法および装置 - Google Patents

画像処理方法および装置

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JPH11220619A
JPH11220619A JP10020978A JP2097898A JPH11220619A JP H11220619 A JPH11220619 A JP H11220619A JP 10020978 A JP10020978 A JP 10020978A JP 2097898 A JP2097898 A JP 2097898A JP H11220619 A JPH11220619 A JP H11220619A
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JP
Japan
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digital
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JP10020978A
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English (en)
Inventor
Takaaki Terashita
隆章 寺下
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルカメラにより取得されたデジタル画
像データに画像処理を施す画像処理方法および装置にお
いて、高画質の画像を再生できるようにする。 【解決手段】 デジタルカメラ1において記録媒体1A
に記録されたデジタル画像データSを画像処理装置2の
入力手段4において読み取り、平均値演算手段5におい
てデジタル画像データSの平均値Mを求める。修正値演
算手段7において平均値Mと、出力目標値決定手段6に
おいて決定された出力目標値AIMとに基づいて修正値
Cが求められ、この修正値Cによりデジタル画像データ
Sを修正し処理済み画像データS′を得る。処理済み画
像データS′は画像出力手段3においてさらに所定の出
力濃度となるように修正され、最終的な出力画像データ
S″が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデジタルカメラによ
り取得されたデジタル画像データに対して画像処理を施
す画像処理方法および装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】デジタル電子スチルカメラ(以下デジタ
ルカメラとする)においては、撮影により取得した画像
をデジタル画像データとしてデジタルカメラ内部に設け
られた内部メモリやICカードなどの記録媒体に記憶
し、記録されたデジタル画像データに基づいて、プリン
タやモニタに撮影により取得した画像を表示することが
できる。このように、デジタルカメラにより取得した画
像をプリントする場合においては、ネガフイルムからプ
リントされた写真と同様の高品位な画質を有するものと
することが期待されている。
【0003】このため、デジタルカメラは、オートホワ
イトバランス(AWB)機能、オート露出制御(AE)
機能、さらには画像処理機能を有する。AWB機能とし
て、撮像した色信号の平均値から求めた2つの色差信号
が0となるように制御する手法が、例えば特開昭60−
20993号公報、特開平3−198484号公報など
にビデオカメラ用のものとして記載されている。また、
AE機能として、例えば撮像した全エリアの輝度信号の
平均値と選択したエリアの輝度信号と平均値とを比較す
ることにより露出を制御する手法が例えば特開平7−7
5006号に記載されている。
【0004】一方、従来よりカラー原画像を読み取って
デジタル画像データに変換し、このデジタル画像データ
から最大基準濃度、最小基準濃度、ヒストグラムなどの
画像特徴値を求め、この特徴値に基づいてデジタル画像
データを適正な階調、濃度、色となるように修正する方
法が知られている(例えば特開昭56−87044号公
報参照)。また、カラー原画像をプレスキャンすること
により得られたデジタル画像データの濃度信号から原画
像を忠実に再現するための変換曲線(LUT)を作成
し、本スキャンにより得られたデジタル画像データをこ
の変換曲線により変換してデジタル画像データを修正す
る方法も提案されている(例えば特開平6−15296
2号公報参照)。さらに、ネガフイルム画像をデジタル
画像データに変換してデジタルプリントを作成する方法
も提案されている(例えば特開昭60−14570号公
報参照)。この方法によれば、ネガフイルムをプレスキ
ャンして光強度を表すラフ画像データを作成し、このラ
フ画像データを対数変換して濃度データを得、この濃度
データを第1のLUTによりネガ画像データを適正な
色、濃度が得られるような画像データに変換し、さらに
この変換された画像データを第2のLUTによりポジ画
像データに変換するとともに、画像データを複写する複
写装置と複写材料(感光材料)の特性を考慮して修正す
るものである。ネガ画像は撮影により極端な露出オーバ
ー、露出アンダーな場合を除いて画像として記録されて
いる。ネガ画像からのデジタルプリントはネガ画像をフ
ルに画像再現に利用すること、およびネガフイルムが非
線形特性を有することから、非線形特性を修正するため
の非線形変換処理が行われる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したデジタルカメ
ラは、オートホワイトバランス(AWB)機能、オート
露出(AE)機能、さらには画像処理機能を有するた
め、デジタルカメラにより取得されたデジタル画像デー
タは上述したようにすでに画像処理が施されているた
め、そのままプリンタなどの複写装置に入力して画像を
再生することができる。しかしながら、AWBやAE機
能はカメラの機種により性能が異なったり、その機能が
付与されていない場合があるため、各種のデジタルカメ
ラの画像を出力する複写装置において常に一定の品質の
プリント画像を得ることができなかった。
【0006】このため、上述した特開平6−15296
2号公報などに記載されたようにデジタル画像データを
修正することが考えられる。しかしながら、デジタルカ
メラにより取得されたデジタル画像データは、適正撮影
により得られたものであるという保証がなく、さらには
シャドー画像部においてノイズが多く画像情報が粗いた
め、上述した従来の手法のように、印刷原稿として適正
露出で撮影された原画像あるいはネガフイルムを読み取
ることにより得られたデジタル画像データを修正するも
のをそのまま適用しても高画質の画像を再生することが
できなかった。
【0007】本発明は上記事情に鑑みなされたものであ
り、デジタルカメラにより取得されたデジタル画像デー
タを修正して、高画質の再生画像を得ることができる画
像処理方法および装置を提供することを目的とするもの
である。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による画像処理方
法は、各種のデジタルカメラにより取得されたデジタル
画像データに対して画像処理を施す画像処理方法におい
て、前記デジタル画像データにより表される画像を特徴
付ける特徴値を求め、該特徴値と前記デジタル画像デー
タの出力目標値との差または比である修正値を求め、該
修正値に基づいて前記デジタル画像データを修正するこ
とを特徴とするものである。
【0009】ここで、「特徴値」とは、デジタル画像デ
ータの濃度および色を特徴付ける値であり、デジタル画
像データの平均値、デジタル画像データの各画素におけ
る色により決定される重み係数に基づく重み付け平均
値、デジタル画像データから画素を間引いたラフ画像デ
ータの平均値または重み付け平均値、デジタル画像デー
タのRGB各色信号から作成した色座標において高彩度
部ほど重み係数を小さくすることにより求めた平均値、
色座標上の原点や色温度軌跡(図2参照)からの距離が
大きいほど重み係数を小さくすることにより求めた平均
値、明度を考慮した平均値、被写体やシーンに応じて重
み係数を変更した平均値、主要被写体である人物の肌、
とくに顔に相当する画像部分の平均値など、種々の値を
採用することができる。
【0010】また、「出力目標値」とは、再生される画
像の色および/または濃度が最適となるような目標値の
ことであり、この出力目標値としては、予め定めた固定
値、デジタル画像データのRGB各色信号の平均値など
種々の値を用いることができる。また、この出力目標値
は、被写体やシーンに応じて変更するようにしてもよ
い。
【0011】さらに、修正値は、特徴値および出力目標
値が対数値である場合は特徴値と出力目標値との差とな
り、真数値である場合は特徴値と出力目標値との比とな
るものである。
【0012】また、「修正値に基づいてデジタル画像デ
ータを修正する」とは、特徴値および出力目標値が対数
値である場合はデジタル画像データに修正値を加算する
ことであり、真数値である場合はデジタル画像データに
対して修正値を乗算することをいう。
【0013】さらに、前記修正値により修正されたデジ
タル画像データを、該デジタル画像データを再生する再
生装置の再生目標値に基づいてさらに修正するようにし
てもよい。
【0014】ここで、「再生装置の再生目標値に基づい
て修正されたデジタル画像データを修正する」とは、デ
ジタル画像データにおける基準値が再生装置において適
正に再生できるようにするための値のことであり、例え
ば基準値のRGBの各信号値が(255,255,25
5)(8ビットの場合)であれば再生目標値は白とな
り、基準値が白となるように修正することをいう。
【0015】本発明による画像処理装置は、各種のデジ
タルカメラにより取得されたデジタル画像データに対し
て画像処理を施す画像処理装置において、前記デジタル
画像データにより表される画像を特徴付ける特徴値を求
める特徴値演算手段と、前記デジタル画像データの出力
目標値を決定する目標値決定手段と、前記特徴値と前記
出力目標値との差または比である修正値を求める修正値
演算手段と、該修正値に基づいて前記デジタル画像デー
タを修正する修正手段とを備えたことを特徴とするもの
である。
【0016】また、前記特徴値演算手段を、前記特徴値
を前記デジタル画像データの平均値として求める手段と
してもよく、前記特徴値を前記デジタル画像データの各
画素における色により決定される重み係数に基づく重み
付け平均値として求める手段であってもよい。また、こ
の平均値あるいは重み付け平均値をデジタル画像データ
から画素を間引いたラフ画像データから求めるようにし
てもよい。
【0017】さらに、本発明の画像処理装置において
は、前記修正値により修正されたデジタル画像データ
を、該デジタル画像データを再生する再生装置の再生目
標値に基づいて修正する手段をさらに備えることが好ま
しい。
【0018】
【発明の効果】本発明による画像処理方法および装置に
よれば、デジタル画像データの特徴値が求められ、この
特徴値と出力目標値との差または比である修正値が求め
られ、この修正値に基づいてデジタル画像データが修正
される。これにより、デジタル画像データを構成する画
素における画素値は目標値となるように修正されるた
め、修正されたデジタル画像データを再生することによ
り、目標とする色あるいは濃度の再生画像を得ることが
できる。また、デジタルカメラはその製造メーカーや機
種などのカメラ種別毎に、画像処理の程度が異なるもの
であるが、本発明による画像処理方法および装置により
デジタル画像データに対して画像処理を施すことによ
り、デジタルカメラにおけるデジタル画像データの処理
の程度が異なる場合であっても、常に目標値の色あるい
は濃度を有する画像を再生することができ、これにより
常に高画質の再生画像を得ることができる。
【0019】また、デジタル画像データの画素を間引い
たラフ画像データから特徴値である平均値あるいは重み
付け平均値を求めることにより、特徴値を求めるための
演算時間を短縮することができ、これにより画像処理を
高速に行うことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下図面を参照して本発明の実施
形態について説明する。
【0021】図1は本発明の実施形態による画像処理装
置の構成を示すブロック図である。図1に示す画像処理
装置2は、デジタルカメラ1により取得されたデジタル
画像データSに対して画像処理を施すためのものであ
る。
【0022】デジタルカメラ1は被写体を撮影すること
により取得されるデジタル画像データSを記録媒体1A
に記録する。
【0023】画像処理装置2は、記録媒体1Aからデジ
タル画像データSを読み出すための入力手段4と、後述
するようにデジタル画像データSの平均値Mを求める平
均値演算手段5と、処理済み画像データS′の出力目標
値AIMを決定する出力目標値決定手段6と、平均値演
算手段5により求められた平均値Mおよび出力目標値決
定手段6において決定された出力目標値AIMに基づい
てデジタル画像データSを修正するための修正値Cを求
める修正値演算手段7と、修正値演算手段7において求
められた修正値Cに基づいてデジタル画像データSを修
正して処理済み画像データS′を得る修正手段8と、処
理済み画像データS′をプリンタなどに出力するための
画像出力手段3とからなる。
【0024】平均値演算手段5は、デジタル画像データ
Sの各画素に対応するRGB画像信号を予め定めた方法
によって分析し、この分析結果に基づいて選択したRG
B画像信号の平均値Mを求めるものである。具体的に
は、図2に示すようにr−g、g−bを軸とする色座標
を設定し、この色座標における原点に近い位置の画素ほ
ど重み付けを大きくするものである。すなわち、図2に
示す色座標においては、原点に近いほど低彩度であるた
め、原点近傍の領域A、その外側の領域B、さらに外側
の領域Cを設定し、各領域に位置する画素に乗じる重み
係数を領域Aから順に1.0,0.5,0と設定し、こ
の重み係数が乗算されたRGB画像信号の重み付け平均
値Mを求めるものである。これにより、低彩度の信号ほ
ど大きな重み付けがなされるため、求められた重み付け
平均値Mは画像の特徴を顕著に表すものとなる。
【0025】なお、本実施形態における平均値Mの演算
は、これに限定されるものではなく、b−r、r−gの
色座標あるいはb−r、g−bの色座標において重み係
数を設定してもよく、RGB画像信号を彩度信号と色相
信号とに分け、彩度信号と色相信号とにより色座標を設
定してもよい。また、上述した重み係数を色座標上の原
点あるいは色座標上に設定した所望とする色温度軌跡か
らの距離に比例した重み係数としてもよい。さらに、R
GB画像信号の明度を考慮し、明度が大きいほど重み係
数が小さくなるようにしてもよい。また、被写体やシー
ンに応じて重み係数を変更してもよい。例えば、夕日の
シーンなどにおいては、画像中における夕日の部分につ
いて修正を行いたくない場合が多いため、夕日の部分に
ついては重み係数を小さくなるように設定するものであ
る。さらに、主要被写体である人物の肌、とくに顔に相
当する画像部分のみの平均値を求めるようにしてもよ
く、さらに色を制御する平均値と濃度を制御する平均値
をそれぞれ別個に求めるようにしてもよい。また、重み
係数を乗じることなく、平均値Mを求めるようにしても
よい。
【0026】また、デジタル画像データSの画素を一定
間隔で間引いてラフ画像データを求め、このラフ画像デ
ータについての平均値Mを求めるようにしてもよい。こ
のようにラフ画像データから平均値Mを求めることによ
り、通常数百万ある画素を数万から数十万に減少させて
演算時間を大幅に短縮することができる。なお、この場
合のラフ画像データとしては複数個(例えば5×5)の
画素値の平均値を求めてこれをラフ画像データとしても
よく、さらにこれと画素を間引くことにより得られたラ
フ画像データとを用いて平均値の精度を向上させるよう
にしてもよい。
【0027】さらに、平均値Mを対数値として求めても
よい。この場合、真数値のデジタル画像データSの平均
値を求めてから対数変換してもよく、デジタル画像デー
タSを対数変換してから平均値Mを求めるようにしても
よい。また、ラフ画像データにより平均値Mを求める場
合も、ラフ画像データを作成してから対数変換してもよ
く、デジタル画像データSを対数変換してからラフ画像
データを作成するようにしてもよい。この場合、デジタ
ル画像データSおよび出力目標値AIMも対数値として
演算が行われることとなる。このように、平均値Mを対
数値として求めることにより、データが濃度依存性を持
たないリニアな特性を有するものとなり、後述する修正
時における演算が容易なものとなる。
【0028】出力目標値決定手段6において決定される
出力目標値AIMとしては、予め定めた一定値であって
もよい。この場合、平均値Mが対数値である場合には、
例えば0.70に、真数値の場合は128のように設定
すればよい。また、上述した平均値演算手段5において
重み付け平均値Mを求めた場合、出力目標値AIMをR
GB画像信号の平均値としてもよい。さらに、出力目標
値AIMを被写体やシーンに応じて変更するようにして
もよい。例えば、平均値演算のために選択した画素が非
常に少ない場合、選択されなかった画素のRGB画像信
号を参照して出力目標値AIMを設定すれば、夕日、
花、緑色など他のシーンと比較して色が大きく隔たった
シーンに適用することができる。また、平均値演算手段
5において求められた平均値Mが人物の顔に相当する値
であるかグレーであるかによって出力目標値AIMを変
更してもよい。
【0029】修正値演算手段7は、平均値演算手段5に
おいて求められた平均値Mを出力目標値決定手段6にお
いて決定した出力目標値AIMに一致するような修正値
Cを求める。すなわち、平均値Mおよび出力目標値AI
Mがともに対数値の場合、修正値C=平均値M−出力目
標値AIMにより修正値Cを求め、平均値Mおよび出力
目標値AIMがともに真数値の場合、 修正値C=平均値M/出力目標値AIM により修正値を求める。また、 修正値C=平均値M−(出力目標値AIM−K) 修正値C=K×平均値M/出力目標値AIM 但し、Kは好ましさを考慮した定数または変数により修
正値Cを求めるようにしてもよい。
【0030】修正手段8は、修正値演算手段7において
求められた修正値Cに基づいてデジタル画像データSを
修正する。すなわち、デジタル画像データSおよび修正
値Cが対数値の場合はデジタル画像データSに修正値C
を加算し、デジタル画像データSおよび修正値Cが真数
値の場合はデジタル画像データSに修正値Cを乗算して
処理済み画像データS′を得る。このように、デジタル
画像データSを修正することにより、デジタル画像デー
タS中の各画素における信号値は適正な値を持つことと
なり、処理済み画像データS′を再生することにより得
られる画像の色および濃度が一定となる。例えば、RG
B画像信号が一定値となるように修正することによっ
て、被写体中のグレーの部分がグレーとして出力される
こととなる。また、出力目標値AIMが固定値である場
合、一定の出力濃度の画像を得ることができる。また、
平均値Mを画像中の主要部に基づいて求めた場合、デジ
タル画像データSを修正することにより一定の主要部濃
度を有する画像を得ることができる。
【0031】画像出力手段3は、CRTやプリンタなど
再生装置の再生目標値に基づいて、処理済み画像データ
S′を予め定めた出力濃度にて再生できるように処理済
み画像データS′を修正するものである。すなわち、デ
ジタルカメラ1において得られたデジタル画像データS
は、カメラ機種、AWBやAE制御、被写体シーンに拘
わらず、被写体中のグレーが所定のグレーのデータにな
るよう処理済み画像データS′を修正し、画像出力手段
3において再生装置の特性を考慮してグレーのデータが
グレーの画像として再現されるように出力画像データ
S″に修正する。このため、処理済み画像データS′の
基準値を所定の出力濃度(再生目標値)となるように例
えばLUTを用いて最終的な出力画像データS″に変換
する。
【0032】ここで、処理済み画像データS′の基準値
を所定出力濃度となるように変換する方法としては2つ
の方法を用いることができる。第1の方法は、処理済み
画像データS′により表される画像が取りうる最大値
(例えば8ビットの場合RGBの各画像信号値が25
5)を基準値とし、この基準値が白となるように変換す
る方法である。このように、RGBの各画像信号値の最
大値(255,255,255)が白となるように処理
済み画像データS′を変換することにより、グレーの被
写体をグレーに再現できる。
【0033】第2の方法は、基準値を処理済み画像デー
タS′の平均値とし、この平均値を例えば出力濃度0.
70(対数値の場合、真数値の場合は128)となるよ
うに変換する方法である。この方法によっても、出力信
号S″を再生することにより、グレーの被写体をグレー
に再現することができる。
【0034】なお、一層高画質の再生画像を得るため
に、画像出力手段3において処理済み画像データS′に
対して色修正のためのマトリクス演算を施すようにして
もよい。
【0035】ここで、画像出力手段3において基準値を
RGB画像信号の最大値とし、この基準値が白となるよ
うに処理済み画像データS′を変換し、これにより得ら
れた出力画像データS″を再生した場合の画像の特徴に
ついて説明する。出力目標値決定手段6において決定さ
れた出力目標値AIMが一定値の場合、平均値Mが一定
色となるようにデジタル画像データSが修正されること
となる。その結果、出力画像データS″を再生すること
により得られる画像は、グレーの被写体がグレーに再現
されるように色が修正されているとともに、選択した画
素の平均値が常に(再生画像の設定階調×出力目標値)
となる。
【0036】また、出力目標値AIMがRGB画像信号
の3色平均値である場合、平均値Mが一定色となるよう
にデジタル画像データSが修正されることとなる。その
結果、出力画像データS″を再生することにより得られ
る画像は、グレーの被写体がグレーに再現されるように
色が修正されているとともに、再生画像の濃度はデジタ
ル画像データSを再生した画像の濃度そのままに再生さ
れる。したがって、アンダー露出により撮像すれば色が
濃くなり、オーバー露出により撮像すれば色が薄くな
る。
【0037】さらに、出力目標値AIMを被写体に応じ
て変更した場合、再生画像の濃度は被写体に応じて異な
るものとなる。
【0038】次いで、本実施形態の動作について説明す
る。
【0039】まず、デジタルカメラ1により被写体を撮
像してデジタル画像データSを取得し、このデジタル画
像データSを記録媒体1Aに記録する。画像処理装置2
の入力手段4は記録媒体1Aからデジタル画像データS
を読み出し、このデジタル画像データSを平均値演算手
段5および修正手段8に入力する。平均値演算手段5に
おいては、上述したようにデジタル画像データSの平均
値または重み付け平均値M(以下単に平均値Mとする)
が求められる。一方、出力目標値決定手段6においては
出力目標値AIMが決定される。平均値Mおよび出力目
標値AIMは修正値演算手段7に入力され、ここで上述
したように修正値Cが求められる。修正値Cは修正手段
8に入力され、この修正値Cに基づいてデジタル画像デ
ータSが修正されて処理済み画像データS′が得られ
る。処理済み画像データS′は画像出力手段3におい
て、基準値が所定の出力濃度となるように修正されて最
終的な出力画像データS″が得られる。出力画像データ
S″はプリンタやCRTなどの再生装置に入力され可視
像として再生される。
【0040】このように、本実施形態においては、デジ
タルカメラ1により得られたデジタル画像データSを、
出力目標値AIMと平均値Mとに基づいて求められた修
正値Cにより修正するようにしたため、最終的に得られ
た出力画像データS″を再生することにより、目標とす
る色あるいは濃度の再生画像を得ることができる。ま
た、デジタルカメラ1はその製造メーカーや機種などの
カメラ種毎に、画像処理の程度が異なるものであるが、
本発明による画像処理方法および装置によりデジタル画
像データSに対して画像処理を施すことにより、デジタ
ルカメラ1におけるデジタル画像データSの処理の程度
が異なる場合であっても、目標値の色あるいは濃度の画
像を再生することができ、これにより常に高画質の再生
画像を得ることができる。
【0041】なお、上記実施形態においては、デジタル
カメラ1と別個に画像処理装置2を設けているが、デジ
タルカメラ1に画像処理装置2を設けるようにしてもよ
い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による画像処理装置を内包する画像再生
システムの構成を示すブロック図
【図2】色座標を示す図
【符号の説明】
1 デジタルカメラ 2 画像処理装置 3 画像出力手段 4 入力手段 5 平均値演算手段 6 出力目標値決定手段 7 修正値演算手段 8 修正手段 S デジタル画像データ S′ 処理済み画像データ S″ 出力画像データ C 修正値

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 各種のデジタルカメラにより取得された
    デジタル画像データに対して画像処理を施す画像処理方
    法において、 前記デジタル画像データにより表される画像を特徴付け
    る特徴値を求め、 該特徴値と前記デジタル画像データの出力目標値との差
    または比である修正値を求め、 該修正値に基づいて前記デジタル画像データを修正する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  2. 【請求項2】 前記特徴値は、前記デジタル画像データ
    の平均値であることを特徴とする請求項1記載の画像処
    理方法。
  3. 【請求項3】 前記特徴値は、前記デジタル画像データ
    の各画素における色により決定される重み係数に基づく
    重み付け平均値であることを特徴とする請求項1記載の
    画像処理方法。
  4. 【請求項4】 前記平均値は、前記デジタル画像データ
    から画素を間引いたラフ画像データの平均値であること
    を特徴とする請求項2記載の画像処理方法。
  5. 【請求項5】 前記重み付け平均値は、前記デジタル画
    像データから画素を間引いたラフ画像データの平均値で
    あることを特徴とする請求項3記載の画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記修正値により修正されたデジタル画
    像データを、該デジタル画像データを再生する再生装置
    の再生目標値に基づいてさらに修正することを特徴とす
    る請求項1から5のいずれか1項記載の画像処理方法。
  7. 【請求項7】 各種のデジタルカメラにより取得された
    デジタル画像データに対して画像処理を施す画像処理装
    置において、 前記デジタル画像データにより表される画像を特徴付け
    る特徴値を求める特徴値演算手段と、 前記デジタル画像データの出力目標値を決定する目標値
    決定手段と、 前記特徴値と前記出力目標値との差または比である修正
    値を求める修正値演算手段と、 該修正値に基づいて前記デジタル画像データを修正する
    修正手段とを備えたことを特徴とする画像処理装置。
  8. 【請求項8】 前記特徴値演算手段は、前記特徴値を前
    記デジタル画像データの平均値として求める手段である
    ことを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  9. 【請求項9】 前記特徴値演算手段は、前記特徴値を前
    記デジタル画像データの各画素における色により決定さ
    れる重み係数に基づく重み付け平均値として求める手段
    であることを特徴とする請求項7記載の画像処理装置。
  10. 【請求項10】 前記特徴値演算手段は、前記平均値を
    前記デジタル画像データから画素を間引いたラフ画像デ
    ータの平均値として求める手段であることを特徴とする
    請求項8記載の画像処理装置。
  11. 【請求項11】 前記特徴値演算手段は、前記重み付け
    平均値を前記デジタル画像データから画素を間引いたラ
    フ画像データの平均値として求める手段であることを特
    徴とする請求項9記載の画像処理装置。
  12. 【請求項12】 前記修正値により修正されたデジタル
    画像データを、該デジタル画像データを再生する再生装
    置の再生目標値に基づいて修正する手段をさらに備えた
    ことを特徴とする請求項7から11のいずれか1項記載
    の画像処理装置。
JP10020978A 1998-02-02 1998-02-02 画像処理方法および装置 Withdrawn JPH11220619A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7081918B2 (en) 2000-04-28 2006-07-25 Fuji Photo Film Co., Ltd. Image processing method, image processing apparatus and recording medium storing program therefor

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