JPH11220611A - 印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法 - Google Patents

印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法

Info

Publication number
JPH11220611A
JPH11220611A JP10021136A JP2113698A JPH11220611A JP H11220611 A JPH11220611 A JP H11220611A JP 10021136 A JP10021136 A JP 10021136A JP 2113698 A JP2113698 A JP 2113698A JP H11220611 A JPH11220611 A JP H11220611A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
print
color adjustment
data
image data
color
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10021136A
Other languages
English (en)
Inventor
Hirosuke Fukaya
浩祐 深谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Brother Industries Ltd filed Critical Brother Industries Ltd
Priority to JP10021136A priority Critical patent/JPH11220611A/ja
Publication of JPH11220611A publication Critical patent/JPH11220611A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Editing Of Facsimile Originals (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 カラー画像データを含む印刷データを印刷出
力する際に、カラー画像データに対する色調整処理を迅
速に行い、処理の終了まで待つ必要のない印刷画像処理
システム等を提供する。 【解決手段】 クライアントPC30は、画像データと
色調整情報をプリンタサーバ10に送信する。プリンタ
サーバ10の低解像度画像データ作成手段10dは画像
データから対応する低解像度画像データを作成してクラ
イアントPC30に送信する。一方、色調整処理手段1
0gにより、画像データに対して色調整情報に基づいて
色変換テーブル24を参照しつつ色調整処理が行われ
る。その結果生成された色調整画像データとクライアン
トPC30から受信した印刷データに基づき生成手段1
0jにより印刷出力データが生成され、出力制御手段1
0kによりプリンタに印刷出力される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カラー画像データ
を含む印刷データを、カラー画像データに対する色調整
処理を行って印刷処理する印刷画像処理システム及び印
刷画像処理方法の技術分野に属するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、パソコン等を用いて1又は2
以上のカラー画像を含む編集画像をレイアウトした後、
プリンタ装置から印刷出力することを目的とする編集シ
ステムが広く利用されている。このような編集システム
においては、パソコンに接続されたスキャナ等により、
印刷したい写真等のカラー画像を取り込んで対応するカ
ラー画像データを生成し、プリンタ装置に適合するビッ
トマップデータ等のデータ形式に変換して、編集作業を
行った後の全体画像にビットマップデータ等を一体化し
た上で、印刷制御装置等を経由してカラー出力可能なプ
リンタ装置により印刷出力するという流れで処理が行な
われるのが普通である。
【0003】ところで、パソコンの側でスキャナ等で取
り込むカラー画像データは、RGB(赤、緑、青)の3
色からなる色データを用いるのが一般的であるのに対
し、プリンタ装置における出力データはプリンタ装置の
性質上CMYK(シアン、マゼンダ、イエロー、黒)の
4色からなる色データが用いられることが多い。よっ
て、入力側のRGB値を出力側のCMYK値に変換する
処理が必要となる。
【0004】加えて、プリンタ装置は一般にインクの特
性や用紙へのインクの浸透の度合い等に起因して、それ
ぞれ固有の特性を示し、しかも非線型に変化する。よっ
て、各プリンタの特性を考慮しつつRGB値からCMY
K値への変換を行わなければならない。このような各プ
リンタの特性は予めわかっているので、固有の色変換テ
ーブルを設け、これにより各ドット毎に計算を行えば、
RGB値からCMYK値に色データを変換する色調整処
理を一律に行うことも可能である。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記編集システムにお
いて、前記色調整処理を行うためには、例えば、パソコ
ン側で、使用するプリンタ装置に対応する色変換テーブ
ルを用意し、これに基づいてRGB値からCMYK値へ
の色変換の計算処理を行い、変換後のデータをプリンタ
装置に送信しなければならない。
【0006】ところが、このような色調整処理は、RG
Bの3色をCMYKの4色に変換するものであって、3
次元から4次元へのデータ変換処理を伴うため、非常に
複雑な計算を行わなければならない。しかも、編集対象
とするカラー画像データのドット数は、通常非常に多く
なるが、各ドット毎にこのような変換が必要となってく
る。その結果、色調整処理のための計算量は膨大なもの
となり、処理を終えるまでに一般的なパソコンでは長時
間かかることなる。そして、パソコンを使用するユーザ
は、次の処理を開始するまでに、長時間待たされること
となり、円滑な編集作業に支障を来すということが問題
となる。
【0007】そこで、本発明は上述した問題に鑑みなさ
れたものであり、その課題は、ホスト装置で作成された
カラー画像データを含む印刷データに対して、プリンタ
装置に対応する色調整処理を行いつつ、ホスト装置にお
いて待たされることなく円滑に編集作業等を行うことが
できる印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法を提
供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に記載の印刷画像処理システムは、1又は
2以上のカラー画像を含む印刷画像を編集して印刷デー
タを作成するホスト装置と、当該印刷データに基づいて
印刷処理を制御する印刷制御装置とを備えた印刷画像処
理システムであって、前記ホスト装置は、前記カラー画
像の画像データと、当該画像データを所望の色再現によ
り印刷するための色調整処理に用いる色調整情報とを送
信する第1送信手段と、編集された前記印刷データを前
記印刷制御装置に送信する第2送信手段とを備え、前記
印刷制御装置は、前記画像データと前記色調整情報とを
前記ホスト装置から受信する第1受信手段と、受信した
前記画像データに対し、受信した前記色調整情報に基づ
いて前記色調整処理を行い、色調整画像データを生成す
る色調整処理手段と、前記印刷データを前記ホスト装置
から受信する第2受信手段と、受信した前記印刷データ
と生成した前記色調整画像データとに基づいて編集され
た前記印刷画像の印刷出力データを生成する生成手段
と、生成した前記印刷出力データの印刷出力制御を行う
制御手段とを備えることを特徴とする。
【0009】請求項1に記載の発明によれば、ホスト装
置の第1送信手段により、印刷画像に含まれるカラー画
像の画像データが、色調整用の色調整情報と共に送信さ
れ、印刷制御装置の第1受信手段により受信される。そ
して、印刷制御装置の色調整処理手段により、受信した
画像データに対する色調整処理が、受信した色調整情報
に基づいて行われ、色調整画像データが生成される。
【0010】次に、ホスト装置の第2送信手段により、
編集された印刷データが送信され、印刷制御装置の第2
受信手段により受信される。そして、印刷制御装置の生
成手段により、受信した印刷データと前記色調整画像デ
ータに基づいて、印刷出力データが生成される。
【0011】最後に、ホスト装置の制御手段により、こ
の印刷出力データの印刷出力制御が行われる。
【0012】これにより、ホスト装置は、カラー画像デ
ータの色変換処理に必要な色調整情報を送信しさえすれ
ばよく、膨大な処理量を要する色変換処理は印刷制御装
置により行なわれるため、色調整情報の送信後、ホスト
装置は待たされることなく、他の編集処理等のための時
間が確保される。また、印刷制御装置の処理速度を高速
化すれば、色調整処理そのものに要する時間を短縮でき
ると共に、多数のホスト装置を接続して構成すれば、色
調整処理を統一的に行うことが可能となる。
【0013】請求項2に記載の印刷画像処理システム
は、1又は2以上のカラー画像を含む印刷画像を編集し
て印刷データを作成するホスト装置と、当該印刷データ
に基づいて印刷処理を制御する印刷制御装置とを備えた
印刷画像処理システムであって、前記ホスト装置は、前
記カラー画像の高解像度画像データと、当該高解像度画
像データを所望の色再現により印刷するための色調整処
理に用いる色調整情報とを前記印刷制御装置に送信する
第1送信手段と、送信した前記高解像度データに対応す
る低解像度画像データを前記印刷制御装置から受信する
受信手段と、編集された前記印刷データを前記印刷制御
装置に送信する第2送信手段とを備え、前記印刷制御装
置は、前記高解像度画像データと前記色調整情報とを前
記ホスト装置から受信する第1受信手段と、受信した前
記高解像度画像データから対応する前記低解像度画像デ
ータを作成する低解像度画像データ作成手段と、作成し
た前記低解像度データを前記ホスト装置に送信する送信
手段と、受信した前記高解像度画像データに対し、受信
した前記色調整情報に基づいて前記色調整処理を行い、
色調整画像データを生成する色調整処理手段と、前記印
刷データを前記ホスト装置から受信する第2受信手段
と、受信した前記印刷データと生成した前記色調整画像
データとに基づいて編集された前記印刷画像の印刷出力
データを生成する生成手段と、生成した前記印刷出力デ
ータの印刷出力制御を行う制御手段とを備えることを特
徴とする。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、ホスト装
置の第1送信手段により、印刷画像に含まれるカラー画
像の高解像度画像データが、色調整用の色調整情報と共
に送信され、印刷制御装置の第1受信手段により受信さ
れる。
【0015】次に、印刷制御装置の低解像度画像データ
作成手段により、受信した高解像度画像データから対応
する低解像度画像データが作成された後、送信手段によ
り送信され、ホスト装置の受信手段により受信される。
【0016】一方、色調整処理手段により、受信した高
解像度画像データに対する色調整処理が、受信した色調
整情報に基づいて行われ、色調整画像データが生成され
る。
【0017】次に、ホスト装置の第2送信手段により、
編集された印刷データが送信され、印刷制御装置の第2
受信手段により受信される。そして、印刷制御装置の生
成手段により、受信した印刷データと前記色調整画像デ
ータに基づいて、印刷出力データが生成される。
【0018】最後に、ホスト装置の制御手段により、こ
の印刷出力データの印刷出力制御が行われる。
【0019】これにより、ホスト装置は、色調整情報の
送信後、待たされることなく、他の編集処理等のための
時間が確保されると共に、送信した高解像度画像データ
に対応する低解像度画像データが入手できるので、これ
を編集作業に用いれば取り扱うデータ量が少なくなるた
め、編集作業の効率が大幅に向上する。また、印刷制御
装置では、請求項1の発明の場合と同様、色調整処理時
間の短縮に加え、多数のホスト装置に対し統一的な処理
の下、低解像度画像データを提供することが可能とな
る。
【0020】請求項3に記載の印刷画像処理システム
は、請求項1又は請求項2に記載の印刷画像処理システ
ムにおいて、前記印刷制御装置の色調整処理手段は、前
記色調整処理を予め記憶された色変換テーブルを参照し
て行うと共に、前記ホスト装置の第1送信手段が送信す
る前記色調整情報は、当該色変換テーブルの参照すべき
位置を示す情報であることを特徴とする。
【0021】請求項3に記載の発明によれば、ホスト装
置の第1送信手段により、色変換テーブルの参照位置が
送信される。そして、これを受信した印刷制御装置が色
調整処理を行う場合、この参照位置に基づいて予め記憶
された色変換テーブルを参照して計算が行われる。
【0022】これにより、ホスト装置が送信すべき色調
整情報そのものは簡単なデータとなり、データ量も小さ
くてすむので、送信に必要な時間削減や、データを保持
するメモリサイズの低減などを可能とする。また、印刷
制御装置には、データ変換テーブルを保持し、多数のホ
スト装置が異なる参照位置を送信するようにすれば、異
なる印刷環境における色変換処理を統一的に扱うことを
可能とする。
【0023】請求項4に記載の印刷画像処理方法は、1
又は2以上のカラー画像を含む印刷画像を編集して印刷
データを作成するホスト装置と、当該印刷データに基づ
いて印刷処理を制御する印刷制御装置とを備えた印刷画
像処理システムにおける印刷画像処理方法であって、前
記カラー画像の画像データと、当該画像データを所望の
色再現により印刷するための色調整処理に用いる色調整
情報とを、前記ホスト装置から前記印刷制御装置に送信
する第1送信工程と、送信された前記画像データに対
し、送信された前記色調整情報に基づいて前記色調整処
理を行い、色調整画像データを生成する色調整処理工程
と、編集された前記印刷データを、前記ホスト装置から
前記印刷制御装置に送信する第2送信工程と、送信され
た前記印刷データと生成した前記色調整画像データとに
基づいて編集された前記印刷画像の印刷出力データを生
成する生成工程と、生成した前記印刷出力データの印刷
出力制御を行う制御工程とを備えることを特徴とする。
【0024】請求項4に記載の発明によれば、第1送信
工程において、印刷画像に含まれるカラー画像の画像デ
ータが、色調整用の色調整情報と共に、ホスト装置から
印刷制御装置に送信される。そして、色調整処理工程に
おいて、送信された画像データに対する色調整処理が、
送信された色調整情報に基づいて行われ、色調整画像デ
ータが生成される。
【0025】次に、第2送信工程において、編集された
印刷データが、ホスト装置から印刷制御装置に送信され
る。そして、生成工程において、送信された印刷データ
と前記色調整画像データに基づいて、印刷出力データが
生成される。
【0026】最後に、制御工程において、この印刷出力
データの印刷出力制御が行われる。
【0027】これにより、ホスト装置は、カラー画像デ
ータの色変換処理に必要な色調整情報を送信しさえすれ
ばよく、膨大な処理量を要する色変換処理に介在する必
要がなくなるので、色調整情報の送信後、ホスト装置は
待たされることなく、他の編集処理等のための時間が確
保される。また、印刷制御処理を高速化すれば、色調整
処理そのものに要する時間を短縮できると共に、多数の
ホスト装置から印刷データを受信するようにすれば、色
調整処理を統一的に行うことが可能となる。
【0028】請求項5に記載の印刷画像処理方法は、1
又は2以上のカラー画像を含む印刷画像を編集して印刷
データを作成するホスト装置と、当該印刷データに基づ
いて印刷処理を制御する印刷制御装置とを備えた印刷画
像処理システムにおける印刷画像処理方法であって、前
記カラー画像の高解像度画像データと、当該高解像度画
像データを所望の色再現により印刷するための色調整処
理に用いる色調整情報とを、前記ホスト装置から前記印
刷制御装置に送信する第1送信工程と、送信された前記
高解像度画像データから対応する前記低解像度画像デー
タを作成する低解像度画像データ作成工程と、作成され
た前記低解像度画像データを、前記印刷制御装置から前
記ホスト装置に返送する返送工程と、送信された前記高
解像度画像データに対し、送信された前記色調整情報に
基づいて前記色調整処理を行い、色調整画像データを生
成する色調整処理工程と、編集された前記印刷データ
を、前記ホスト装置から前記印刷制御装置に送信する第
2送信工程と、送信された前記印刷データと生成した前
記色調整画像データとに基づいて編集された前記印刷画
像の印刷出力データを生成する生成工程と、生成した前
記印刷出力データの印刷出力制御を行う制御工程とを備
えることを特徴とする。
【0029】請求項5に記載の発明によれば、第1送信
工程において、印刷画像に含まれるカラー画像の高解像
度画像データが、色調整用の色調整情報と共に、ホスト
装置から印刷制御装置に送信される。
【0030】次に、低解像度画像データ作成工程におい
て、送信された高解像度画像データから対応する低解像
度画像データが作成された後、返送工程において、印刷
制御装置からホスト装置に返送される。
【0031】一方、色調整処理工程において、送信され
た高解像度画像データに対する色調整処理が、送信され
た色調整情報に基づいて行われ、色調整画像データが生
成される。
【0032】次に、第2送信工程において、編集された
印刷データが、ホスト装置から印刷制御装置に送信され
る。そして、生成工程において、送信された印刷データ
と前記色調整画像データに基づいて、印刷出力データが
生成される。
【0033】最後に、制御工程において、この印刷出力
データの印刷出力制御が行われる。
【0034】これにより、ホスト装置は、色調整情報の
送信後、待たされることなく、他の編集処理等のための
時間が確保されると共に、送信した高解像度画像データ
に対応する低解像度画像データが入手できるので、これ
を編集作業に用いれば取り扱うデータ量が少なくなるた
め、編集作業の効率が大幅に向上する。また、印刷制御
処理は、請求項4の場合と同様、色調整処理時間の短縮
に加え、多数のホスト装置に対し統一的な処理の下、低
解像度画像データを提供することが可能となる。
【0035】請求項6に記載の印刷画像処理方法は、請
求項4又は請求項5に記載の印刷画像処理方法におい
て、前記印刷制御装置の色調整処理工程は、前記色調整
処理を予め記憶された色変換テーブルを参照して行うと
共に、第1送信工程により送信される前記色調整情報
は、当該色変換テーブルの参照すべき位置を示す情報で
あることを特徴とする。
【0036】請求項6に記載の発明によれば、第1送信
工程において、色変換テーブルの参照位置が、ホスト装
置から印刷制御装置に送信される。そして、色調整処理
を行うにあたって、送信された参照位置に基づいて予め
記憶された色変換テーブルを参照して計算が行われる。
【0037】これにより、ホスト装置が送信すべき色調
整情報そのものは簡単なデータであり、データ量も小さ
くてすむので、送信に必要な時間削減や、データを保持
するメモリサイズの低減などを可能とする。また、印刷
制御処理は、データ変換テーブルを利用して、多数のホ
スト装置から送信される異なる参照位置を用いるように
すれば、異なる印刷環境における色変換処理を統一的に
扱うことを可能とする。
【0038】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態では、ホ
スト装置として機能する複数のクライアントと、印刷制
御装置として機能するプリンタサーバがネットワークで
接続され、プリンタサーバには更にプリンタが接続され
て構成される印刷画像処理システムに対し、本発明を適
用する場合について説明を行う。
【0039】図1は、本実施形態に係る印刷画像処理シ
ステムの全体構成を示すブロック図である。図1におけ
る印刷画像処理システムは、プリンタサーバ10と、複
数のクライアントとしてのパーソナルコンピュータ30
(以下、これを「クライアントPC30」という。)を
備えており、プリンタサーバ10と各クライアントPC
30とは、ネットワーク40を介して接続されている。
【0040】始めに、プリンタサーバ10の構成につい
て説明する。図1に示すように、プリンタサーバ10
は、CPU11と、ROM12と、RAM13と、入力
部14と、表示部15と、ネットワーク用インターフェ
ース16と、プリンタ用インターフェース17と、記憶
部20とを備えている。これらの各構成要素はバスを介
して相互に接続されている。そして、プリンタサーバ1
0には、複数のプリンタ50がプリンタ用インターフェ
ース17を介して接続されている。
【0041】以上の構成において、CPU11は、プリ
ンタサーバ10を総括的に制御すると共に、各種プログ
ラムを実行する。また、CPU11は、色調整処理を行
い色調整画像データを生成する色調整処理手段、印刷出
力データを生成する生成手段、プリンタ50に対する印
刷出力制御を行う制御手段、高解像度画像データに対応
する低解像度画像データを作成する低解像度画像データ
作成手段として機能する。
【0042】ROM12は、CPU11により実行され
る各種プログラム、CPU11により行なわれる処理に
必要なデータなどが記憶されている読み出し専用のメモ
リである。
【0043】RAM13は、CPU11により行なわれ
る処理に必要なデータやプログラムを一時的に記憶する
ものであって、読み込み及び書き込みとも可能なメモリ
である。
【0044】入力部14は、プリンタサーバ10にデー
タ又はコマンドを入力するもので、キーボード、マウス
等によって構成されている。
【0045】表示部15は、プリンタサーバ10で行な
われる処理内容、入力されたデータなどを視覚的に確認
するために、文字、画像等を表示するものであり、例え
ばCRTディスプレイ、液晶ディスプレイ等により構成
されている。
【0046】ネットワーク用インターフェース16は、
プリンタサーバ10をネットワーク40に接続し、ネッ
トワーク40を経由したクライアントPC30とのデー
タの入出力を制御する。
【0047】記憶部20は、例えばRAM又はハードデ
ィスク等の書き換え可能で記憶容量の大きいメモリによ
り構成されている。また、記憶部20は、受信した画像
データを格納する受信イメージデータ領域21と、色調
整を行って生成される色調整画像データを格納する色調
整イメージデータ領域22と、受信した色調整IDを保
持する色調整ID領域23と、色調整処理に用いる色変
換テーブル24の各記憶領域を有している。更に、低解
像度画像データを生成する場合に用いる低解像度イメー
ジデータ領域25を有している。
【0048】次に、プリンタサーバ10にプリンタ用イ
ンターフェース17を介して接続されているプリンタ5
0は、印刷データを実際に用紙に印刷するプリントエン
ジンとしての機能を有し、プリンタサーバ10の印刷出
力処理により印刷出力データを用紙に印刷するものであ
る。なお、図1には、プリンタサーバ10に、2台のプ
リンタ50が接続されているが、プリンタ50の数は1
台でもよく、3台以上でもよい。また、プリンタ50が
ネットワークに対応している場合には、プリンタ50を
ネットワーク40に直接接続してもよい。
【0049】次に、クライアントPC30の構成につい
て説明する。図1に示すように、クライアントPC30
は、CPU31と、ROM32と、RAM33と、記憶
部34と、入力部35と、表示部36と、ネットワーク
用インターフェース37を備えている。これらの各構成
要素はバスを介して相互に接続されている。
【0050】以上の構成において、CPU31は、クラ
イアントPC30の動作を制御するものであり、各種プ
ログラムを実行する。ROM32には、クライアントP
C30の動作を制御するためのプログラム等が記憶され
ている。RAM33は、CPU31の処理に必要なデー
タ等を一時的に記憶するための読み書き可能なメモリで
あり、記憶部34は、ハードディスク等によって構成さ
れていて、例えば印刷データ等が格納される。入力部3
5はキーボードおよびマウス等により構成され、クライ
アントPC30にデータやコマンドを入力するためのも
のである。表示部36は、CRTディスプレイまたは液
晶ディスプレイ等によって構成され、処理に必要な表示
を行う。ネットワーク用インターフェース37は、クラ
イアントPC30をネットワーク40に接続し、ネット
ワーク40を経由したプリンタサーバ10等とのデータ
の入出力制御を行うものである。
【0051】なお、図1によれば、4台のクライアント
PC30がネットワーク40に接続されているが、クラ
イアントPC30の接続台数は1台、2台、3台又は5
台以上でもよい。また、クライアントPC30が1台の
場合には、ネットワーク40を介さずに、クライアント
PC30とプリンタサーバ10を直接接続してもよい。
【0052】次に、図2に示すブロック図を用いて、本
実施形態におけるプリンタサーバ10及びクライアント
PC30を機能の面から捉えて説明する。
【0053】図2において、クライアントPC30の色
調整情報記憶手段30aは、印刷出力を行うプリンタ5
0に適合する色調整処理を行うために必要となる色調整
情報を記憶する手段である。すなわち、クライアントP
C30にて扱う画像データは、例えばカラー画像をスキ
ャナなどを用いて読み取ったRGB値のデータであるの
に対し、プリンタ50では多くの場合CMYK値のデー
タにより扱うので、RGBからCMYKへの変換が必要
となる。この際、インク特性などに依存して各プリンタ
50に対応するそれぞれ固有の変換処理を行わないと色
再現が適切に行われないので、この固有の変換の係数等
を表す所定の色調整情報を予め用意しておくものであ
る。例えば、色変換テーブル24の参照すべき位置を示
すIDを送信してもよい。この色調整情報を用いた色変
換処理の詳細については後述する。
【0054】画像データ記憶手段30bは、前述したよ
うに、例えばスキャナ等で読み取ったカラー画像に対す
るRGB値による画像データを記憶する手段である。こ
こで、クライアントPC30においては、例えば、文字
情報や複数のカラー画像をレイアウトして1ページ分の
編集画像に対する編集処理を行う場合を考える。本実施
形態においては、このような編集画像に含まれるカラー
画像をいったんプリンタサーバ10に送信するために、
画像データ記憶手段30bに送信すべき画像データを保
持しておく。また、画像データ記憶手段30bに記憶さ
れる画像データは1つに限られず、編集画像に複数のカ
ラー画像を含める場合には、複数の画像データが記憶さ
れることになる。
【0055】第1送信手段30cは、印刷データの送信
に先立って、画像データの色調整処理を行うために、プ
リンタサーバ10に対して、色調整情報記憶手段30a
に記憶されている色調整情報と、画像データ記憶手段3
0bに記憶されている一又は複数の画像データとを読み
出して、併せて送信する手段である。実際には、ネット
ワーク用インターフェース37を介し、ネットワーク4
0を経由して、クライアントPC30に送信されること
になる。
【0056】次に、プリンタサーバ10の第1受信手段
10aは、クライアントPC30の第1送信手段30c
により送信された色調整情報と画像データとを受信する
手段である。これにより、画像データに対する色調整処
理をプリンタサーバ10において行うことができる。実
際には、ネットワーク40を経由し、ネットワーク用イ
ンターフェース17を介して各受信データが受信される
ことになる。
【0057】色調整情報記憶手段10bは、第1受信手
段10aにより受信した色調整情報を記憶する手段であ
る。前述したように、例えば色変換テーブル24に対す
る色調整IDなどが記憶されることになる。
【0058】画像データ記憶手段10cは、第1受信手
段10aにより受信した画像データを記憶する手段であ
る。前述したように、一又は複数の画像データを記憶し
ておくことができる。
【0059】低解像度画像データ作成手段10dは、ク
ライアントPC30からプリンタサーバ10に送信され
た前記画像データが高解像度画像データである場合に、
そのデータを元に対応する低解像度画像データを作成す
る手段である。すなわち、クライアントPC30側で行
う各処理では、扱うデータのデータサイズが小さい方
が、処理の効率が向上するので、プリンタサーバ10に
おいて低解像度画像データを作成してクライアントPC
30に提供することにより、クライアントPC30の編
集作業等に役立てるものである。例えば、高解像度画像
データに対し所定間隔にてドットを間引くことにより、
よりドット数の少ない低解像度画像データの作成するこ
とができる。
【0060】低解像度画像データ記憶手段10eは、低
解像度画像データ作成手段10dにより作成された低解
像度画像データを記憶する手段である。やはり一又は複
数の低解像度画像データを記憶しておくことができる。
【0061】送信手段10fは、低解像度画像データ記
憶手段10eに記憶されている低解像度画像データを、
クライアントPC30に対して送信する手段である。
【0062】そして、クライアントPC30の受信手段
30dは、プリンタサーバ10の送信手段10eにより
送信された低解像度画像データを受信する手段である。
【0063】低解像度画像データ記憶手段30eは、受
信手段30dにより受信した低解像度画像データを記憶
する手段である。これにより、クライアントPC30で
は、データサイズの少ない低解像度画像データを用いた
編集作業等を行うことが可能となる。
【0064】なお、プリンタサーバ10の低解像度画像
データ作成手段10d、低解像度画像データ記憶手段1
0e、送信手段10f、及びクライアントPC30の受
信手段30d、低解像度画像データ記憶手段30eを設
けない構成としてもよい。この場合には、プリンタサー
バ10では、色調整処理のみ行い、クライアントPC3
0に低解像度画像データが提供されないことになるが、
プリンタサーバ10が直ちに色変換処理を開始できるの
で、色調整後の色調整画像データは迅速に生成される。
【0065】次に、色変換テーブル24は、前述したよ
うに色調整処理におけるRGB値から対応するプリンタ
50でのCMYK値への変換計算を行うためのデータが
記述されるテーブルである。図3に色変換テーブル24
の構造例を示す。図3に示すように、所定のRGB値の
範囲内で、離散的に存在するサンプル点毎に、対応させ
るべきCMYK値に対応する所定のデータが与えられる
構造となっている。色変換処理に際しては画像データの
各ドット毎に、この色変換テーブル24を参照して、所
定の変換計算が行なわれることとなる。なお、図3では
色変換テーブル24は1つのみであるが、複数のプリン
タ特性を記述して色変換テーブル24を構成することが
できる。
【0066】色調整処理手段10gは、画像データ記憶
手段10cに記憶されている画像データに対して、色変
換処理を行い色変換された色調整画像データを生成する
手段である。この色変換処理に際しては、色調整情報記
憶手段10bに記憶されている色調整情報と、色変換テ
ーブル24のテーブルデータを用いて変換計算が行なわ
れる。例えば、色調整情報が色変換テーブル24の色調
整IDであれば、この色調整IDが示す位置において、
色変換テーブル24から計算に必要なデータが読み込ま
れて、各ドット毎にCMYK値が求められ、最終的には
画像データの全ドットに対応するCMYK値を含む色調
整画像データが生成されることになる。
【0067】なお、一般に色変換テーブル24のテーブ
ルサイズを大きくすれば、それに応じて色調整処理の精
度は向上していく。しかし、色変換テーブル24のテー
ブルサイズが大きいと、必要なメモリサイズは大きくし
なければならない。そこで、例えば、色変換テーブル2
4から読み込んだ値を用いて補間演算を行い、より精密
なCMYK値を算出することができる。このようにする
と、同じテーブルサイズの色変換テーブル24を用いた
場合であっても、色調整処理の精度は向上する。
【0068】色調整画像データ記憶手段10hは、色調
整処理手段10gにおける色調整処理の結果、生成され
た色調整画像データを記憶する手段である。
【0069】次に、クライアントPC30の印刷データ
作成手段30fは、クライアントPC30において、例
えば文字情報や複数のカラー画像を含む編集画像につい
ての編集処理の結果に基づいて、印刷すべき印刷データ
を作成する手段である。この印刷データは、例えばPost
Script(Adobe Systems社)等のページ記述言語を用いて
記述することができる。
【0070】第2送信手段30gは、印刷要求に際し、
印刷データ作成手段30fにより作成された印刷データ
を、プリンタサーバ10に対して送信する手段である。
【0071】次に、プリンタサーバ10の第2受信手段
10iは、クライアントPC30の第2送信手段30g
により送信された印刷データを受信する手段である。
【0072】生成手段10jは、第2受信手段10iに
より受信した印刷データと、色調整画像データ記憶手段
10hに記憶されている色調整画像データとに基づい
て、プリンタ50に出力される印刷出力データを生成す
る手段である。この印刷出力データは、実際に出力する
プリンタ50のデータ形式に適合したデータを生成する
必要があり、例えばビットマップデータに展開される。
また、印刷画像の画像データが印刷されるべき位置に
は、色調整された後の色調整画像データが展開されるこ
とになる。
【0073】制御手段10kは、生成手段10jにより
生成された印刷出力データを、プリンタ50の制御を行
いつつ、印刷出力する手段である。この結果、プリンタ
50にセットされた印刷用紙上には、クライアントPC
30のユーザにより編集された印刷画像が形成されると
共に、そのカラー画像の部分は色調整がなされた画像と
なっている。
【0074】次に、図4と図5に示すフローチャートを
用いて、クライアントPC30から色調整処理の指示が
され、その指示を受けてプリンタサーバ10により実際
に色調整処理が行われるまでの手順について説明する。
【0075】図4は、クライアントPC30において行
われる処理手順を示すものである。図4における処理
は、クライアントPC30で起動される編集等に用いる
アプリケーションソフトウェアにより実行されるものと
する。
【0076】始めに、ステップS1では、クライアント
PC30のユーザが行う入力部35に対する入力を監視
する。具体的には、マウスやキーボードを用いて所定の
指示コマンドが入力されたかどうかを調べる。その結
果、何らかの指示が入力された場合には(ステップS
1;YES)、ステップS2に移行する。一方、ユーザ
の指示が入力されない場合には(ステップS1;N
O)、ステップS1を繰り返し、入力がされるのを待
つ。
【0077】ステップS2では、ステップS1で入力さ
れた指示の内容を解析する。すなわち、キーボード、マ
ウス等により入力された指示コマンド等に応じた処理を
行うために、その内容を解析する。
【0078】ステップS3では、ステップS2の解析結
果より、色調整方法の指示がされたか否かを判断する。
すなわち、印刷データの印刷に先立って行なわれる色調
整処理を行うにあたって、印刷出力するプリンタ50に
対応する個別の色調整情報を与えるためにされる指示で
ある。ステップS3の判断の結果、色調整方法の指示が
されていない場合は(ステップS3;NO)、ステップ
S5に移行する。
【0079】一方、ステップS3の判断の結果、色調整
方法の指示がされている場合は(ステップS3;YE
S)、ステップS4に移行する。このステップS4で
は、色調整情報として色調整IDを記憶する。すなわ
ち、本実施形態では、プリンタサーバ10が色変換テー
ブル24を有しているので、この色変換テーブル24の
参照すべき位置を示す固有の色調整IDをプリンタサー
バ10に送信することになる。そこで、いったん送信す
べき色調整IDを判別して記憶しておき、画像データフ
ァイル送信時に送信するものである。
【0080】ステップS5では、ステップS2の解析結
果より、画像データファイルの送信が指示されたか否か
を判断する。すなわち、プリンタサーバ10における色
調整処理の対象となる画像データをファイルとして送信
するものである。ステップS5の判断の結果、画像デー
タファイルの送信が指示されていない場合は(ステップ
S5;NO)、入力指示の解析結果はその他の処理に対
するコマンドであることとなるから、対応する処理が行
なわれる。
【0081】一方、ステップS5の判断の結果、画像デ
ータファイルの送信が指示されている場合は(ステップ
S5;YES)、ステップS6に移行する。このステッ
プS6では、画像データファイルと記憶した色調整情報
とを併せてプリンタサーバ10に対して送信する。これ
により、印刷出力に先立って色調整情報IDに基づく画
像データに対する色調整処理を行うことが可能となる。
【0082】なお、ステップS1乃至ステップS6にて
行なわれる処理は、1回の指示コマンド等の入力に対し
て行う処理であり、実際にはステップS1乃至ステップ
S6の処理は常時繰り返さることになる。
【0083】図5は、プリンタサーバ10において行な
われる処理手順を示すものである。
【0084】始めに、ステップS11では、クライアン
トPC30におけるステップS1乃至ステップS6の処
理の結果、送信された画像データファイルをプリンタサ
ーバ10が受信したか否かを判断する。その結果、画像
データファイルが受信されていない場合は(ステップS
11;NO)、色調整処理を行う必要がないので、その
他の処理に移る。
【0085】一方、ステップS11の判断の結果、画像
データファイルが受信されている場合は(ステップS1
1;YES)、ステップS12に移行する。このステッ
プS12では、受信した画像データファイルに対する指
示コマンドにおいて色調整処理が選択されているか否か
を判断する。その結果、色調整処理が選択されていない
場合は(ステップS12;NO)、色調整処理を行う必要
がないので処理を終える。これに対し、ステップS11
の判断の結果、色調整処理が選択されている場合は(ス
テップS12;YES)、ステップS13に移行する。
【0086】ステップS13では、クライアントPC3
0から画像データファイルと共に送信された色調整ID
を識別する。すなわち、前述したように色調整IDに応
じて色調整処理に用いるべき色変換テーブル24の所定
のアドレス等の参照位置が変わってくるので、予め識別
しておくものである。
【0087】ステップS14では、受信した画像データ
ファイル中の画像データに対する色調整処理を行う。こ
の際、ステップS13の色調整IDの識別結果に応じて
色変換テーブル24が参照され、RGB値からCMYK
値への変換がドット毎に行われる。この色調整処理の結
果、色調整後の色調整画像データが生成される。
【0088】かくして、本実施形態に係る印刷画像処理
システムによれば、クライアントPC30は、編集処理
等の対象とするカラー画像の画像データを、色調整情報
と共に予めプリンタサーバ10に送信し、当該画像デー
タに対する色調整処理はプリンタサーバ10により行わ
れる。これにより、クライアントPC30は、複雑な処
理が必要な色調整処理を行わずにすみ、その時間を他の
編集処理等に有効に利用できるので、業務効率が向上す
る。特に、画像データのデータサイズが大きいときには
効果が大きい。さらに、クライアントPC30では、色
調整処理を行うソフトウェア等を備える必要もない。
【0089】また、クライアントPC30からプリンタ
サーバ10には、印刷すべきプリンタ50に適合する色
調整情報が送信されるので、プリンタ50毎の固有の特
性を反映した色調整処理がなされ、所望の色再現により
印刷画像を印刷出力することが容易に行われる。
【0090】また、プリンタサーバ10の記憶部20は
色変換テーブル24を有しているので、これを利用して
RGB値からCMYK値への変換計算を行えば、計算処
理が迅速化する。このとき、色調整情報として、色変換
テーブル24の参照位置を示す色調整IDを用いること
とすれば、クライアントPC30において、RAM3
3、記憶部34などのメモリに記憶させるデータ量は小
さくてよく、送信に要する時間も削減される。
【0091】また、プリンタサーバ10が、画像データ
を受信したタイミングで、対応する低解像度画像データ
を生成してクライアントPC30に返送するようにし
て、この低解像度画像データを編集作業等に活用すれ
ば、取り扱われるデータサイズの低減により、作業の際
のメモリの負担、処理の負担ともに軽減されることにな
る。
【0092】また、プリンタサーバ10が多数のクライ
アントPC30を接続してシステムが構成されている場
合には、多数のクライアントPC30に必要な色調整処
理を統一的に行うことができ、システム資源の共用化が
可能となる。
【0093】なお、本実施形態においては、色調整処理
としてRGB値からCMYK値への変換を行う場合につ
いて説明したが、本発明はこれに限られるものではな
く、更に多色を用いるプリンタに対応する変換を行うな
ど、何らかの変換処理が必要な場合のいずれについても
適用可能である。
【0094】また、本実施形態においては、クライアン
トPC30から送信される色調整情報の代表例として色
調整IDを用いる場合について説明したが、本発明はこ
れに限られるものではなく、例えば色変換テーブルその
ものをクライアントPC30からプリンタサーバ10に
送信してもよい。この場合には、送信すべき情報量は増
えるものの、プリンタサーバ10の記憶部20に予め色
変換テーブル24を設けなくてもよくなる。
【0095】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ホスト
装置から画像データを、色調整情報と共に印刷制御装置
に送信し、印刷制御装置側で色調整処理を行うようにし
たので、ホスト装置は色調整情報のみ用意すれば、膨大
な処理量を要する色変換処理を自ら行わなくてよく、待
たされることなく他の編集処理等に移行できると共に、
印刷制御装置の処理速度を高速化することにより色調整
処理の時間短縮と、多数のホスト装置を含むシステム内
の処理の統一化が可能となる。
【0096】請求項2に記載の発明によれば、ホスト装
置から高解像度画像データを、色調整情報と共に印刷制
御装置に送信し、印刷制御装置側で低解像度画像データ
を作成してホスト装置に返送すると共に、高解像度画像
データに対する色調整処理を行うようにしたので、請求
項1に記載の発明の効果に加えて、ホスト装置が低解像
度画像データを入手でき、これを編集作業に活用するよ
うにすれば、取り扱うデータ量の低減による作業効率の
向上が可能となる。
【0097】請求項3に記載の発明によれば、ホスト装
置は、色変換テーブルの参照位置を印刷制御装置に送信
し、この参照位置に基づいて予め記憶された色変換テー
ブルを参照して印刷制御装置による色調整処理が行われ
るので、ホスト装置が送信すべき色調整情報のデータ量
が減少し、送信所要時間及びメモリサイズを共に小さく
することができる。また、印刷制御装置では、異なる印
刷環境下の色変換処理に対するデータ変換テーブルを統
一的に取り扱うことで、色変換処理の効率の向上が可能
となる。
【0098】請求項4に記載の発明によれば、画像デー
タを色調整情報と共に、ホスト装置から印刷制御装置に
送信してから、色調整処理を行うようにしたので、ホス
ト装置は色調整情報のみ用意すれば、膨大な処理量を要
する色変換処理を自ら行わなくてよく、待たされること
なく他の編集処理等に移行できると共に、印刷画像処理
の高速に行えば、色調整処理の時間短縮と、多数のホス
ト装置に対する印刷画像処理の統一化が可能となる。
【0099】請求項5に記載の発明によれば、高解像度
画像データを色調整情報と共に、ホスト装置から印刷制
御装置に送信し、低解像度画像データを作成してホスト
装置に返送すると共に、高解像度画像データに対する色
調整処理を行うようにしたので、請求項4に記載の発明
の効果に加えて、ホスト装置が低解像度画像データを入
手でき、これを編集作業に活用するようにすれば、取り
扱うデータ量の低減による作業効率の向上が可能とな
る。
【0100】請求項6に記載の発明によれば、ホスト装
置は、色変換テーブルの参照位置を印刷制御装置に送信
し、この参照位置に基づいて予め記憶された色変換テー
ブルを参照して、色調整処理が行われるので、ホスト装
置が送信すべき色調整情報のデータ量が減少し、送信所
要時間及びメモリサイズを共に小さくすることができ
る。また、異なる印刷環境下の色変換処理を行うにあた
って、データ変換テーブルを統一的に取り扱うことによ
り、色変換処理の効率の向上が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における印刷画像処理システ
ムの全体構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施形態におけるプリンタサーバとク
ライアントPCの機能面の構成を示すブロック図であ
る。
【図3】本発明の実施形態における色変換テーブルの構
造例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施形態におけるクライアントPCの
色調整指示の処理を示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態におけるプリンタサーバの色
調整処理を示すフローチャートである。
【符号の説明】
10…プリンタサーバ 10a…第1受信手段 10b…色調整情報記憶手段 10c…画像データ記憶手段 10d…低解像度画像データ作成手段 10e…低解像度画像データ記憶手段 10f…送信手段 10g…色調整処理手段 10h…色調整画像データ記憶手段 10i…第2受信手段 10j…生成手段 10k…出力制御手段 11、31…CPU 12、32…ROM 13、33…RAM 14、35…入力部 15、36…表示部 16、37…ネットワーク用インターフェース 17…プリンタ用インターフェース 20、34…記憶部 24…色変換テーブル 30…クライアントPC 30a…色調整情報記憶手段 30b…画像データ記憶手段 30c…第1送信手段 30d…受信手段 30e…低解像度画像データ記憶手段 30f…印刷データ作成手段 30g…第2送信手段 40…ネットワーク 50…プリンタ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 1又は2以上のカラー画像を含む印刷画
    像を編集して印刷データを作成するホスト装置と、当該
    印刷データに基づいて印刷処理を制御する印刷制御装置
    とを備えた印刷画像処理システムであって、 前記ホスト装置は、 前記カラー画像の画像データと、当該画像データを所望
    の色再現により印刷するための色調整処理に用いる色調
    整情報とを送信する第1送信手段と、 編集された前記印刷データを前記印刷制御装置に送信す
    る第2送信手段とを備え、 前記印刷制御装置は、 前記画像データと前記色調整情報とを前記ホスト装置か
    ら受信する第1受信手段と、 受信した前記画像データに対し、受信した前記色調整情
    報に基づいて前記色調整処理を行い、色調整画像データ
    を生成する色調整処理手段と、 前記印刷データを前記ホスト装置から受信する第2受信
    手段と、 受信した前記印刷データと生成した前記色調整画像デー
    タとに基づいて編集された前記印刷画像の印刷出力デー
    タを生成する生成手段と、 生成した前記印刷出力データの印刷出力制御を行う制御
    手段と、 を備えることを特徴とする印刷画像処理システム。
  2. 【請求項2】 1又は2以上のカラー画像を含む印刷画
    像を編集して印刷データを作成するホスト装置と、当該
    印刷データに基づいて印刷処理を制御する印刷制御装置
    とを備えた印刷画像処理システムであって、 前記ホスト装置は、 前記カラー画像の高解像度画像データと、当該高解像度
    画像データを所望の色再現により印刷するための色調整
    処理に用いる色調整情報とを前記印刷制御装置に送信す
    る第1送信手段と、 送信した前記高解像度データに対応する低解像度画像デ
    ータを前記印刷制御装置から受信する受信手段と、 編集された前記印刷データを前記印刷制御装置に送信す
    る第2送信手段とを備え、 前記印刷制御装置は、前記高解像度画像データと前記色
    調整情報とを前記ホスト装置から受信する第1受信手段
    と、 受信した前記高解像度画像データから対応する前記低解
    像度画像データを作成する低解像度画像データ作成手段
    と、 作成した前記低解像度データを前記ホスト装置に送信す
    る送信手段と、 受信した前記高解像度画像データに対し、受信した前記
    色調整情報に基づいて前記色調整処理を行い、色調整画
    像データを生成する色調整処理手段と、 前記印刷データを前記ホスト装置から受信する第2受信
    手段と、 受信した前記印刷データと生成した前記色調整画像デー
    タとに基づいて編集された前記印刷画像の印刷出力デー
    タを生成する生成手段と、 生成した前記印刷出力データの印刷出力制御を行う制御
    手段と、 を備えることを特徴とする印刷画像処理システム。
  3. 【請求項3】 前記印刷制御装置の色調整処理手段は、
    前記色調整処理を予め記憶された色変換テーブルを参照
    して行うと共に、前記ホスト装置の第1送信手段が送信
    する前記色調整情報は、当該色変換テーブルの参照すべ
    き位置を示す情報であることを特徴とする請求項1又は
    請求項2に記載の印刷画像処理システム。
  4. 【請求項4】 1又は2以上のカラー画像を含む印刷画
    像を編集して印刷データを作成するホスト装置と、当該
    印刷データに基づいて印刷処理を制御する印刷制御装置
    とを備えた印刷画像処理システムにおける印刷画像処理
    方法であって、 前記カラー画像の画像データと、当該画像データを所望
    の色再現により印刷するための色調整処理に用いる色調
    整情報とを、前記ホスト装置から前記印刷制御装置に送
    信する第1送信工程と、 送信された前記画像データに対し、送信された前記色調
    整情報に基づいて前記色調整処理を行い、色調整画像デ
    ータを生成する色調整処理工程と、 編集された前記印刷データを、前記ホスト装置から前記
    印刷制御装置に送信する第2送信工程と、 送信された前記印刷データと生成した前記色調整画像デ
    ータとに基づいて編集された前記印刷画像の印刷出力デ
    ータを生成する生成工程と、 生成した前記印刷出力データの印刷出力制御を行う制御
    工程と、を備えることを特徴とする印刷画像処理方法。
  5. 【請求項5】 1又は2以上のカラー画像を含む印刷画
    像を編集して印刷データを作成するホスト装置と、当該
    印刷データに基づいて印刷処理を制御する印刷制御装置
    とを備えた印刷画像処理システムにおける印刷画像処理
    方法であって、 前記カラー画像の高解像度画像データと、当該高解像度
    画像データを所望の色再現により印刷するための色調整
    処理に用いる色調整情報とを、前記ホスト装置から前記
    印刷制御装置に送信する第1送信工程と、 送信された前記高解像度画像データから対応する前記低
    解像度画像データを作成する低解像度画像データ作成工
    程と、 作成された前記低解像度画像データを、前記印刷制御装
    置から前記ホスト装置に返送する返送工程と、 送信された前記高解像度画像データに対し、送信された
    前記色調整情報に基づいて前記色調整処理を行い、色調
    整画像データを生成する色調整処理工程と、 編集された前記印刷データを、前記ホスト装置から前記
    印刷制御装置に送信する第2送信工程と、 送信された前記印刷データと生成した前記色調整画像デ
    ータとに基づいて編集された前記印刷画像の印刷出力デ
    ータを生成する生成工程と、 生成した前記印刷出力データの印刷出力制御を行う制御
    工程と、 を備えることを特徴とする印刷画像処理方法。
  6. 【請求項6】 前記印刷制御装置の色調整処理工程は、
    前記色調整処理を予め記憶された色変換テーブルを参照
    して行うと共に、第1送信工程において送信される前記
    色調整情報は、当該色変換テーブルの参照すべき位置を
    示す情報であることを特徴とする請求項4又は請求項5
    に記載の印刷画像処理方法。
JP10021136A 1998-02-02 1998-02-02 印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法 Pending JPH11220611A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10021136A JPH11220611A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10021136A JPH11220611A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11220611A true JPH11220611A (ja) 1999-08-10

Family

ID=12046492

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10021136A Pending JPH11220611A (ja) 1998-02-02 1998-02-02 印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11220611A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015114846A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ドライバープログラムおよび画像形成システム

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2015114846A (ja) * 2013-12-11 2015-06-22 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 ドライバープログラムおよび画像形成システム

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0949560B1 (en) System and method for transferring print data
US7944593B2 (en) Method and apparatus for efficient processing of color conversion
JPH07254060A (ja) 画像処理方法及び装置
JPH1146307A (ja) 画像処理方法、画像処理装置、及び、コンピュータ可読メモリ
JP2000025191A (ja) 校正のためのシステム及び方法
JP4207609B2 (ja) 画像処理装置
US20050036170A1 (en) Image processing apparatus and image forming apparatus
JP3077581B2 (ja) カラー印刷装置
JP4973803B1 (ja) 画像処理装置及びプログラム
JP2008084305A (ja) コンポジットプリンタ変換のための方法およびシステム
US20040136020A1 (en) Image processing appartus and method
JP4682628B2 (ja) 画像処理装置、方法、及びプログラム
US7290042B2 (en) Server apparatus and system
JPH09326938A (ja) 画像処理装置及びその方法
JP2001045313A (ja) 色変換方法、色変換装置、色変換プログラム記憶媒体、色補正方法
JPH11220611A (ja) 印刷画像処理システム及び印刷画像処理方法
JP4117150B2 (ja) 色変換装置および色変換プログラム
JP2019034427A (ja) 画像処理装置および画像処理方法、プログラム
JPH09200549A (ja) 画像処理装置
JP3900885B2 (ja) 印刷システム及び印刷指示装置
JP4200855B2 (ja) 画像処理装置
JP3960114B2 (ja) 印刷色確認システム
JPH10289079A (ja) 印刷装置及び印刷方法
JP2006173826A (ja) 画像処理方法及び装置
JP3878513B2 (ja) 画像処理装置および画像処理プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20041215

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050118

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20050705