JPH1122057A - 板ばね圧入治具 - Google Patents

板ばね圧入治具

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JPH1122057A
JPH1122057A JP17931997A JP17931997A JPH1122057A JP H1122057 A JPH1122057 A JP H1122057A JP 17931997 A JP17931997 A JP 17931997A JP 17931997 A JP17931997 A JP 17931997A JP H1122057 A JPH1122057 A JP H1122057A
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JP
Japan
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press
leaf spring
groove
engagement
assembled
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Application number
JP17931997A
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English (en)
Inventor
Masakazu Urata
政和 浦田
Osamu Kawabata
税 川端
Tomoyuki Kawabata
智之 川端
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Nichia Corp
Nichia Steel Works Ltd
Original Assignee
Nichia Corp
Nichia Steel Works Ltd
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Publication date
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  • Conveying And Assembling Of Building Elements In Situ (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 吸音材を横梁にばね工法により組み付ける場
合において、板ばねを横梁の溝部に簡単にかつ迅速に、
しかも確実に圧入する。 【解決手段】 横梁10の溝部10d背面側の上側フラ
ンジ10bに係合する係合部21aを有する係合アーム
21を操作レバー19の先端寄りに回動自在に連結す
る。圧入部材28を操作レバー19の先端に係合アーム
21と間隔をあけて回動自在に連結する。操作レバー1
9の鉛直面内での引込み操作により略U字状の板ばね1
6を圧入部材28で横梁10の溝部10dに圧入し、横
梁10に吸音材9を組み付ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、被組付材と組付
材との結合箇所に板ばねを圧入し、その反力により両者
を結合する場合において、上記板ばねを圧入する治具に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、高速道路(高架)において
は、車両の走行による騒音を低減するために吸音パネル
を高速道路(高架)の裏面側に設置することがよく行わ
れている。一般に、この吸音パネルは、多数の細長い吸
音材を平行に延びる2本のH形鋼からなる横梁に並列に
橋絡させ、各吸音材の両端を両横梁にボルト締めにより
固定して組み付けられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、多数の吸音
材を一々ボルト締めするのは、非常に手間が掛かって作
業性に劣り、しかも折角締めたボルトが振動の作用によ
り緩むおそれがあって危険であり、何等かの対策が望ま
れる。
【0004】そこで、上述の如きボルト工法に代え、板
ばねの反力を利用して吸音材の端部を横梁に固定するば
ね工法を採用することに着目した。すなわち、H形鋼か
らなる横梁のフランジ間の溝部に吸音材の端部を挿入し
た状態で、略U字状の板ばねを上記横梁のフランジ間の
溝部に圧入してその反力により横梁に吸音材を動かない
ように固定して組み付けるのである。
【0005】しかし、このばね工法によれば、振動によ
るボルトの緩みの問題は解消されるものの、板ばねの圧
入には強大な力が必要であるため、作業性及び圧入の確
実性の観点から適切な板ばね圧入治具が必要となる。
【0006】この発明はかかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、ボルト工法に代えて
ばね工法を採用した場合において、板ばねを簡単にかつ
迅速に、しかも確実に圧入する治具を提供しようとする
ことにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明は、てこの原理を利用して板ばねを横梁等
からなる被組付材の溝部に圧入して吸音材等からなる組
付材を被組付材に組み付けるようにしたことを特徴す
る。
【0008】具体的には、この発明は、被組付材の溝部
に組付材の端部を挿入した状態で、略U字状の板ばねを
上記被組付材の溝部に圧入して被組付材に組付材を組み
付ける板ばね圧入治具を対象とし、次のような解決手段
を講じた。
【0009】すなわち、請求項1に記載の発明は、操作
レバーを設け、上記被組付材の溝部背面側に係合する係
合部を有する係合アームを上記操作レバーの先端寄りに
回動自在に連結する。さらに、圧入部材を上記操作レバ
ーの先端に上記係合アームと間隔をあけて連結し、操作
レバーの鉛直面内での引込み操作により上記板ばねを圧
入部材で被組付材の溝部に圧入するようにしたことを特
徴とする。
【0010】上記の構成により、請求項1に記載の発明
では、被組付材の溝部に組付材の端部を挿入した状態
で、係合アームの係合部を上記被組付材の溝部背面側に
係合させ、操作レバーを鉛直面内で引込み操作すると、
圧入部材が係合アームの連結部を支点としててこの原理
により上記被組付材の溝部に進入し、この進入動作によ
り板ばねが被組付材の溝部に圧入され、板ばねの反力に
より組付材が被組付材に動かないように固定されて組み
付けられる。
【0011】このように、板ばねがてこの原理によって
圧入されることから、操作レバーの引込み操作にそれほ
ど大きな力がいらず、比較的小さな力で板ばねが簡単に
かつ迅速に、しかも確実に圧入される。
【0012】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、係合アームの自重による回動を付勢手
段により規制したことを特徴とする。
【0013】上記の構成により、請求項2に記載の発明
では、係合アームが自重により垂れ下がらず、所定の姿
勢に保たれ、作業に際し作業者が係合アームを手で持っ
て一々作業姿勢に位置付けなくてよく、連続作業時の作
業性が向上する。
【0014】請求項3に記載の発明は、操作レバーを設
け、上記被組付材の溝部背面側に係合する係合部を有す
る第1係合アームを上記操作レバーの先端寄りに回動自
在に連結する。さらに、上記被組付材の溝部正面側に第
1係合アームの係合箇所よりもレバー先端側に離れた位
置で係合する係合部を有する第2係合アームを上記操作
レバーの先端寄りに上記第1係合アームと一体に回動自
在に連結する。また、圧入部材を上記操作レバーの先端
に上記第1及び第2係合アームと間隔をあけて連結し、
操作レバーの水平面内での引込み操作により上記板ばね
を圧入部材で被組付材の溝部に圧入するようにしたこと
を特徴とする。
【0015】上記の構成により、請求項3に記載の発明
では、被組付材の溝部に組付材の端部を挿入した状態
で、第1係合アームの係合部を上記被組付材の溝部背面
側に係合させるとともに、第2係合アームの係合部を上
記被組付材の溝部正面側に第1係合アームの係合箇所よ
りもレバー先端側に離れた位置で係合させ、操作レバー
を水平面内で引込み操作すると、圧入部材が第1及び第
2係合アームの連結部を支点としててこの原理により上
記被組付材の溝部に進入し、この進入動作により板ばね
が被組付材の溝部に圧入され、板ばねの反力により組付
材が被組付材に動かないように固定されて組み付けられ
る。
【0016】したがって、請求項3に記載の発明におい
ても、請求項1に記載の発明と同様に、板ばねがてこの
原理によって圧入されることから、操作レバーの引込み
操作にそれほど大きな力がいらず、比較的小さな力で板
ばねが簡単にかつ迅速に、しかも確実に圧入される。特
に、この請求項3に記載の発明では、操作レバーの引込
み操作が水平面内であることから、作業をする上におい
てスペース的に上下方向に余裕がない場合に好適であ
る。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、第1及び第2係合アームの自重による
回動を共に付勢手段により規制したことを特徴とする。
【0018】上記の構成により、請求項4に記載の発明
では、第1及び第2係合アームが共に自重により垂れ下
がらず、所定の姿勢に保たれ、作業に際し作業者が第1
及び第2係合アームを手で持って一々作業姿勢に位置付
けなくてよく、請求項2に記載の発明と同様に連続作業
時の作業性が向上する。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて図面に基づいて説明する。
【0020】(実施形態1)図12は高速道路(高架)
1を示し、この高速道路(高架)1は車両が走行する舗
装2を備えてなり、この舗装2の下面には、鋼床版本体
3とこの鋼床版本体3を支える複数の縦リブ4及び横リ
ブ5とからなる鋼床版6が設けられ、この鋼床版6には
高速道路(高架)1の長手方向に延びる主桁7が垂設さ
れている。
【0021】上記高速道路(高架)1の下方には、吸音
パネル8が上記主桁7と上下方向に間隔をあけて水平に
設置され、車両が高速道路(高架)1を走行することに
より発生する騒音をこの吸音パネル8で吸収して低減す
るようにしている。
【0022】上記吸音パネル8は多数の細長い吸音材9
を並設してなり、この各吸音材9の両端部を上記高速道
路1の下方で水平方向に平行に延びる2本のH形鋼から
なる横梁10に固定することにより組み付けられ、メン
テナンス等に際しての足場としても利用されるものであ
る。
【0023】図11に拡大詳示するように、上記各吸音
材9は、例えばアルミ押出品からなる細長い偏平なパネ
ル面構成材11を備えてなり、このパネル面構成材11
の上面にはパンチングにより多数の孔11aが穿設され
ている。また、このパネル面構成材11の下面には、ア
ルミ板成形品からなるチャネル形状のメッシュ状外装材
12が取り付けられ、この外装材12と上記パネル面構
成材11との間に騒音を吸収するガラスウール13が装
着されている。
【0024】上記各吸音材9の両端には、係合凹所14
が外装材12及びガラスウール13を切り欠いて形成さ
れ、この係合凹所14に上記横梁10の下側フランジ1
0aを係合させることにより、上記横梁10の下側フラ
ンジ10a、上側フランジ10b及びウェブ10cで囲
まれて形成された溝部10dに各吸音材9のパネル面構
成材11端部が挿入されている。
【0025】上記各吸音材9の外装材12及びガラスウ
ール13はパネル面構成材11よりも延出しており、ウ
ェブ10c両側の2つの下側フランジ10aを吸音材9
の係合凹所14に係合させた状態で対向する延出端部と
の間に10mm程度の僅かな隙間が形成され、両下側フラ
ンジ10aの大半をこの延出端部で下方から覆ってい
る。また、この状態で吸音材9のパネル面構成材11端
部と横梁10のウェブ10cとの間にも隙間が形成さ
れ、U字形のスペーサー15がこの隙間に介在されてい
る。さらに、上記横梁10の溝部10d、つまり上側フ
ランジ10bと吸音材9及びスペーサー15との間の隙
間に鋼材からなる略U字状の板ばね16が圧入され、こ
の板ばね16の反力により吸音材9のパネル面構成材1
1両端部が平行に延びる2本の横梁10に動かないよう
に固定され、吸音材9が横梁10に組み付けられてい
る。そして、多数の吸音材9を上述の如く板ばね16の
反力により動かないように固定して並設することによ
り、面積の広い吸音パネル8を構成している。
【0026】上記板ばね16の下端には、挿入孔17a
を有する2つの起立片17が立設され、多数の吸音材9
を並設して横梁10に組み付けた状態で、各板ばね16
の起立片17の挿入孔17aに1本のワイヤロープ18
が串刺し状に挿入され、このワイヤロープ18により板
ばね16が横梁10の溝部10dから飛び出さないよう
にしている。
【0027】上記吸音材9を横梁10に組み付けるため
に板ばね16を横梁10の溝部10dに圧入するこの発
明の実施形態1に係る板ばね圧入治具Aを図2〜5に基
づいて説明する。
【0028】この板ばね圧入治具Aは、下半部分を構成
する丸パイプ材からなる操作レバー19を備えてなり、
この操作レバー19の上端部分には、作業者が把持して
引込み操作する棒材からなる把持桿20が引抜き可能に
挿着されている。そして、使用時には把持桿20の下端
部分を操作レバー19の上端部分に挿着する一方、不使
用時には把持桿20の下端部分を操作レバー19の上端
部分から引き抜いて両者を分離し取扱いに便利なように
コンパクト化を図っている。なお、この操作レバー19
と把持桿20とを完全には分離せずにヒンジによる折畳
み方式にしてもよく、さらには分離不能及び折畳み不能
な1本物で操作レバー19を構成してもよい。
【0029】上記操作レバー19の先端寄り(下端寄
り)には、左右一対の係合アーム21の基端が回動軸2
2によって回動自在に連結され、この両係合アーム21
の先端には、上記横梁10の溝部10d背面側である上
側フランジ10bに係合する鉤状の係合部21aが形成
されている。この両係合アーム21の中途部は連結片2
3によって連結され、両係合アーム21が一体となって
回動するようになっている。上記操作レバー19の回動
軸22上方には付勢手段としての引張ばね24の一端が
連結され、この引張ばね24の他端は上記連結片23に
連結され、そのばね力によって上記両係合アーム21の
自重による回動を規制して両係合アーム21の姿勢を水
平に保持するようになっている。
【0030】上記操作レバー19の先端(下端)には、
左右一対の板材25の基端が上記両係合アーム21と間
隔をあけて回動軸26によって回動自在に連結され、こ
の両板材25は連結板27によって連結されて一体とな
って回動し圧入部材28を構成している。この圧入部材
28の連結板27には引張ばね29の一端が連結され、
この引張ばね29の他端は上記両係合アーム21の連結
片23に連結され、そのばね力によって上記圧入部材2
8の自重による回動を規制して圧入部材28の姿勢を水
平に保持するようになっている。そして、上記操作レバ
ー19の鉛直面内での引込み操作により、上記圧入部材
28で板ばね16の奥側縦面16aを押し、板ばね16
を横梁10の溝部10dに圧入してそのばね力により横
梁10に吸音材9を動かないように固定して組み付ける
ようになっている。
【0031】その具体的な組付け手順を説明するに、図
1実線にて示すように、まず、横梁10の下側フランジ
10aを吸音材9端部の係合凹所14に係合させて上記
横梁10の溝部10dに吸音材9のパネル面構成材11
端部を挿入し、かつこのパネル面構成材11端部と横梁
10のウェブ10cとの間の隙間にスペーサー15を介
在させる。
【0032】次いで、板ばね16を圧入箇所の手前に置
き、板ばね圧入治具Aを上下に立てた姿勢にしてその両
係合アーム21の係合部21aを横梁10の背面側の上
側フランジ10bに係合させるとともに、圧入部材28
を吸音材9のパネル面構成材11に接触させた状態で板
ばね16の奥側縦面16aに接近させる。
【0033】この際、両係合アーム21及び圧入部材2
8を共に自重により垂れ下がらないように引張ばね24
及び引張ばね29でそれぞれ引っ張って水平姿勢に保持
しているので、作業者は板ばね圧入治具Aを横梁10の
圧入箇所に移動させて前方に傾けるだけで両係合アーム
21を横梁10の背面側の上側フランジ10bに係合さ
せることができ、また、これと同時に上記圧入部材28
を板ばね16の手前に位置付けることができる。したが
って、上記両係合アーム21を作業者が一々手で持って
横梁10の背面側の上側フランジ10bに係合させた
り、上記圧入部材28を作業者が一々手で持って板ばね
16の手前に配置したりせずに済み、連続作業時の作業
性を向上させることができる。
【0034】その後、板ばね圧入治具Aの把持桿20を
手前に引っ張り、操作レバー19を鉛直面内で引込み操
作する。
【0035】これにより、図1仮想線にて示すように、
上記圧入部材28が両係合アーム21側の回動軸22を
支点としててこの原理により吸音材9のパネル面構成材
11を摺動しながら前進し、その先端で上記板ばね16
の奥側縦面16aを押して板ばね16を横梁10の溝部
10d内に圧入し、この板ばね16の反力により吸音材
9の端部を横梁10に動かないように固定して組み付け
る。この際、上記操作レバー19の回動軸22より下側
部分は回動軸22を支点として傾動するが、上記圧入部
材28は回動軸26によって操作レバー19とは回動自
在になっているため、僅かに上方に傾きながら横梁10
の溝部10d内に進入することになる。
【0036】このような圧入作業を吸音材9の両端で繰
り返し、多数の吸音材9を平行に延びる2本の横梁10
に板ばね16の反力により動かないように固定して並設
し、吸音パネル8を構成する。この状態で多数の板ばね
16が横梁10の溝部10d内でその長手方向方向に間
隔をあけて並んでおり、この各板ばね16が横梁10の
溝部10dから飛び出さないようにその挿入孔17aに
ワイヤロープ18を串刺し状に挿入し、作業を終了す
る。
【0037】このように、板ばね16を横梁10の溝部
10d内にてこの原理によって圧入することから、操作
レバー19(把持桿20)をそれほど大きな力で引込み
操作せずに済み、比較的小さな力で板ばね16を簡単に
かつ迅速に、しかも確実に圧入することができる。
【0038】なお、本例では、圧入部材28を操作レバ
ー19に回動自在に連結したが、圧入部材28を操作レ
バー19に略直角に固定してもよく、この場合には、圧
入部材28は、板ばね16の圧入動作に伴い円弧を描き
ながら横梁10の溝部10d内に進入し、板ばね16の
奥側縦面16aを上方に摺動することになる。
【0039】(実施形態2)図7〜10はこの発明の実
施形態2に係る板ばね圧入治具Aを示す。実施形態1に
係る板ばね圧入治具Aが操作レバー19を鉛直面内で引
込み操作する縦型タイプであるのに対し、この実施形態
2に係る板ばね圧入治具Aは操作レバー19を水平面内
で引込み操作する横型タイプであり、本例においても、
高速道路(高架)1の下方に設置される吸音パネル8の
吸音材9をH形鋼からなる横梁10に組み付ける際に用
いる板ばね16の圧入を例に挙げる。
【0040】この横型タイプの板ばね圧入治具Aは、下
半部分を構成する丸パイプ材からなる操作レバー19を
備えてなり、この操作レバー19の上端部分には、作業
者が把持して引込み操作する棒材からなる把持桿20が
引抜き可能に挿着されている。そして、使用時には把持
桿20の下端部分を操作レバー19の上端部分に挿着す
る一方、不使用時には把持桿20の下端部分を操作レバ
ー19の上端部分から引き抜いて両者を分離し取扱いに
便利なようにコンパクト化を図っている。なお、この操
作レバー19と把持桿20とを完全には分離せずにヒン
ジによる折畳み方式にしてもよく、さらには分離不能及
び折畳み不能な1本物で操作レバー19を構成してもよ
い。以上については実施形態1と同様である。
【0041】上記操作レバー19の先端寄り(下端寄
り)には、アーム取付部材31の一端(上端)が回動軸
22によって回動自在に連結され、このアーム取付部材
31の一端寄り(下端寄り)には第1係合アーム32
が、アーム取付部材31の先端(下端)には第2係合ア
ーム33がそれぞれ直交する同じ方向に突設されてい
る。これにより、第1係合アーム32が操作レバー19
の先端寄り(下端寄り)にアーム取付部材31によって
回動自在に連結されているとともに、第2係合アーム3
3が操作レバー19の先端寄り(下端寄り)に上記第1
係合アーム32と一体にアーム取付部材31によって回
動自在に連結されている。
【0042】上記第1係合アーム32の先端には、横梁
10の溝部10d背面側である上側フランジ10bに係
合する鉤状の係合部32aが形成され、一方、上記第2
係合アーム33の先端には、横梁10の溝部10d正面
側である上側フランジ10bに係合する鉤状の係合部3
3aが形成され、この第2係合アーム33の係合部33
aは、操作レバー19を横向きにした姿勢で上記第1係
合アーム32の係合箇所よりもレバー先端側に離れた位
置で係合するようになっている(図7参照)。このよう
に、係合箇所を2箇所に設定することにより、第1係合
アーム32と第2係合アーム33とが互いに突っ張って
操作レバー19の回動軸22を支点とする回動を可能に
している。
【0043】上記操作レバー19の回動軸22上方には
付勢手段としての引張ばね34の一端が連結され、この
引張ばね34の他端は上記アーム取付部材31の上端に
連結され、そのばね力によって上記第1及び第2係合ア
ーム32,33の自重による回動を規制して第1及び第
2係合アーム32,33の姿勢を操作レバー19に対し
略直角に保持するようになっている。
【0044】上記操作レバー19の先端(下端)には、
略扇形の板材からなる圧入部材35が第1及び第2係合
アーム32,33と間隔をあけて固定され、その先端の
上側略半分の領域は円弧を描いた円弧部分35aに形成
されているとともに、残りの下側略半分の領域は直線形
状の直線部分35bに形成されている。つまり、圧入初
期には圧入部材35の円弧部分35aが板ばね16の奥
側縦面16aに横向きに当接して摺動し、圧入の進行に
伴って圧入部材35の直線部分35bが板ばね16の奥
側縦面16aに横向きに当接して摺動するようになって
いる。そして、上記操作レバー19の水平面内での引込
み操作により、上記圧入部材35で板ばね16の奥側縦
面16aを押し、板ばね16を横梁10の溝部10dに
圧入してそのばね力により横梁10に吸音材9を動かな
いように固定して組み付けるようになっている。
【0045】その具体的な組付け手順を説明するに、図
6実線にて示すように、まず、横梁10の下側フランジ
10aを吸音材9端部の係合凹所14に係合させて上記
横梁10の溝部10dに吸音材9のパネル面構成材11
端部を挿入し、かつこのパネル面構成材11端部と横梁
10のウェブ10cとの間の隙間にスペーサー15を介
在させる。
【0046】次いで、板ばね16を圧入箇所の手前に置
き、板ばね圧入治具Aを横に倒した姿勢にしてその第1
係合アーム32の係合部32aを横梁10の背面側の上
側フランジ10bに係合させるとともに、第2係合アー
ム33の係合部33aを横梁10の正面側の上側フラン
ジ10bに係合させる。これにより、圧入部材28が板
ばね16の奥側縦面16aに接近して配置される。
【0047】この際、第1及び第2係合アーム32,3
3(アーム取付部材31)を共に自重により垂れ下がら
ないように引張ばね34で引っ張って水平姿勢に保持し
ているので、作業者は板ばね圧入治具Aを横梁10の圧
入箇所に移動させてそのまま第1及び第2係合アーム3
2,33を横梁10の背面側及び正面側の両上側フラン
ジ10bに係合させることができ、また、これと同時に
上記圧入部材35を板ばね16の手前に位置付けること
ができる。したがって、上記第1及び第2係合アーム3
2,33を作業者が一々手で持って横梁10の背面側及
び正面側の両上側フランジ10bに係合させたり、上記
圧入部材35を作業者が一々手で持って板ばね16の手
前に配置したりせずに済み、連続作業時の作業性を向上
させることができる。
【0048】その後、板ばね圧入治具Aの把持桿20を
手前に引っ張り、操作レバー19を水平面内で引込み操
作する。
【0049】これにより、図6仮想線にて示すように、
上記圧入部材35が回動軸22を支点としててこの原理
により前進し、前進初期にはその円弧部分35aで、そ
の後には直線部分35bで上記板ばね16の奥側縦面1
6aを押しながら板ばね16の奥側縦面16aを水平に
摺動して板ばね16を横梁10の溝部10d内に圧入
し、この板ばね16の反力により吸音材9の端部を横梁
10に動かないように固定して組み付ける。
【0050】このような圧入作業を吸音材9の両端で繰
り返し、多数の吸音材9を平行に延びる2本の横梁10
に板ばね16の反力により動かないように固定して並設
し、吸音パネル8を構成する。この状態で多数の板ばね
16が横梁10の溝部10d内でその長手方向方向に間
隔をあけて並んでおり、この各板ばね16が横梁10の
溝部10dから飛び出さないようにその挿入孔17aに
ワイヤロープ18を串刺し状に挿入し、作業を終了す
る。
【0051】このように、板ばね16を横梁10の溝部
10d内にてこの原理によって圧入することから、操作
レバー19(把持桿20)をそれほど大きな力で引込み
操作せずに済み、比較的小さな力で板ばね16を簡単に
かつ迅速に、しかも確実に圧入することができる。特
に、本例では、操作レバー19の引込み操作を水平面内
で行うことから、作業をする上においてスペース的に上
下方向に余裕がない場合に好適である。
【0052】なお、本例では、圧入部材35を操作レバ
ー19に固定したが、実施形態1のように圧入部材35
を操作レバー19に回動自在に連結し、自重による回動
を引張ばねにより規制するようにしてもよい。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1に係る発
明によれば、被組付材の溝部背面側に係合する係合部を
有する係合アームを操作レバーの先端寄りに回動自在に
連結し、かつ圧入部材を上記操作レバーの先端に上記係
合アームと間隔をあけて連結し、操作レバーの鉛直面内
での引込み操作により略U字状の板ばねを被組付材の溝
部に圧入して板ばねの反力により組付材を被組付材に組
み付けるようにしたので、小さな力で板ばねを簡単にか
つ迅速に、しかも確実に圧入することができる。
【0054】請求項2に係る発明によれば、係合アーム
の自重による回動を付勢手段により規制したので、係合
アームを垂れ下がることなく所定の姿勢に保持して連続
作業時の作業性を向上させることができる。
【0055】請求項3に係る発明によれば、被組付材の
溝部背面側に係合する係合部を有する第1係合アームを
操作レバーの先端寄りに回動自在に連結するとともに、
上記被組付材の溝部正面側に第1係合アームの係合箇所
よりもレバー先端側に離れた位置で係合する係合部を有
する第2係合アームを上記操作レバーの先端寄りに上記
第1係合アームと一体に回動自在に連結し、かつ圧入部
材を上記操作レバーの先端に上記第1及び第2係合アー
ムと間隔をあけて連結し、操作レバーの水平面内での引
込み操作により略U字状の板ばねを被組付材の溝部に圧
入して板ばねの反力により組付材を被組付材に組み付け
るようにしたので、請求項1に係る発明と同様に小さな
力で板ばねを簡単にかつ迅速に、しかも確実に圧入する
ことができる。また、上下方向にスペース的に余裕がな
い場合に作業し易く好適である。
【0056】請求項4に係る発明によれば、第1及び第
2係合アームの自重による回動を共に付勢手段により規
制したので、第1及び第2係合アームを共に垂れ下がる
ことなく所定の姿勢に保持して請求項2に係る発明と同
様に連続作業時の作業性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1に係る板ばね圧入治具の使用例を示
す説明図である。
【図2】実施形態1に係る板ばね圧入治具の斜視図であ
る。
【図3】実施形態1に係る板ばね圧入治具の側面図であ
る。
【図4】実施形態1に係る板ばね圧入治具の正面図であ
る。
【図5】実施形態1に係る板ばね圧入治具の平面図であ
る。
【図6】実施形態2に係る板ばね圧入治具の使用例を示
す説明図である。
【図7】実施形態2に係る板ばね圧入治具の斜視図であ
る。
【図8】実施形態2に係る板ばね圧入治具の側面図であ
る。
【図9】実施形態2に係る板ばね圧入治具の正面図であ
る。
【図10】実施形態2に係る板ばね圧入治具の平面図で
ある。
【図11】吸音材をばね工法により横梁に組み付けた状
態を示す拡大図である。
【図12】高速道路(高架)の下方に吸音パネルを設置
した状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
9 吸音材(組付材) 10 横梁(被組付材) 10b 上側フランジ(溝部背面側、溝部正面
側) 10d 溝部 16 板ばね 19 操作レバー 21 係合アーム 21a 係合部 24 引張ばね 28 圧入部材 32 第1係合アーム 32a 係合部 33 第2係合アーム 33a 係合部 34 引張ばね 35 圧入部材 A 板ばね圧入治具

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 被組付材の溝部に組付材の端部を挿入し
    た状態で、略U字状の板ばねを上記被組付材の溝部に圧
    入して被組付材に組付材を組み付ける板ばね圧入治具で
    あって、 操作レバーと、 この操作レバーの先端寄りに回動自在に連結され、上記
    被組付材の溝部背面側に係合する係合部を有する係合ア
    ームと、 上記操作レバーの先端に上記係合アームと間隔をあけて
    連結され、操作レバーの鉛直面内での引込み操作により
    上記板ばねを被組付材の溝部に圧入する圧入部材とを備
    えたことを特徴とする板ばね圧入治具。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の板ばね圧入治具におい
    て、 係合アームは、自重による回動が付勢手段により規制さ
    れていることを特徴とする板ばね圧入治具。
  3. 【請求項3】 被組付材の溝部に組付材の端部を挿入し
    た状態で、略U字状の板ばねを上記被組付材の溝部に圧
    入して被組付材に組付材を組み付ける板ばね圧入治具で
    あって、 操作レバーと、 この操作レバーの先端寄りに回動自在に連結され、上記
    被組付材の溝部背面側に係合する係合部を有する第1係
    合アームと、 上記操作レバーの先端寄りに上記第1係合アームと一体
    に回動自在に連結され、上記被組付材の溝部正面側に第
    1係合アームの係合箇所よりもレバー先端側に離れた位
    置で係合する係合部を有する第2係合アームと、 上記操作レバーの先端に上記第1及び第2係合アームと
    間隔をあけて連結され、操作レバーの水平面内での引込
    み操作により上記板ばねを被組付材の溝部に圧入する圧
    入部材とを備えたことを特徴とする板ばね圧入治具。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の板ばね圧入治具におい
    て、 第1及び第2係合アームは共に、自重による回動が付勢
    手段により規制されていることを特徴とする板ばね圧入
    治具。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011089263A (ja) * 2009-10-20 2011-05-06 Miraizu Kk 壁下地取り付け工具
CN111287103A (zh) * 2020-02-24 2020-06-16 华北水利水电大学 一种城市规划的高速路使用的隔音墙
JP2022029526A (ja) * 2020-08-05 2022-02-18 アスゲッティ株式会社 固定金具用工具、固定金具の固定方法、及び、固定金具の抜取方法

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