JPH11220426A - 周波数ホッピング送信機 - Google Patents

周波数ホッピング送信機

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Publication number
JPH11220426A
JPH11220426A JP10020925A JP2092598A JPH11220426A JP H11220426 A JPH11220426 A JP H11220426A JP 10020925 A JP10020925 A JP 10020925A JP 2092598 A JP2092598 A JP 2092598A JP H11220426 A JPH11220426 A JP H11220426A
Authority
JP
Japan
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signal
waveform shaping
frequency
frequency switching
waveform
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP10020925A
Other languages
English (en)
Inventor
Naoki Sato
直紀 佐藤
Atsushi Kobayashi
篤 小林
Satoshi Nakamura
中村  聡
Kenichi Yatomi
健一 弥富
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
Application filed by Kokusai Electric Corp filed Critical Kokusai Electric Corp
Priority to JP10020925A priority Critical patent/JPH11220426A/ja
Publication of JPH11220426A publication Critical patent/JPH11220426A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 搬送波周波数の周波数切換(周波数ホッピン
グ)に伴って発生するスペクトルの不要な広がりを簡易
な回路構成で軽減させる。 【解決手段】 周波数切換期間信号生成部は、周波数切
換タイミングの所定時間Ta前から周波数切換タイミン
グの所定時間Tb後までの周波数切換期間Tcを示す周
波数切換期間信号11aを生成する。送信波形整形制御
信号生成部は、周波数切換期間信号11aに積分等の波
形整形処理を施して、周波数切換期間信号11aの立上
がり部ならびに立下り部の波形変化を緩やかにした送信
波形整形制御信号12aを生成する。送信波形整形部
は、送信波形整形制御信号12aに基づいて周波数切換
時(周波数ホッピング)時の送信信号(AM変調信号)
のレベルを低下させることで、送信信号に波形整形を施
す。送信波形整形部は、周波数切換時の搬送波信号のレ
ベルを低下させるようにしてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、搬送波周波数を
周波数切換パターン(ホッピングパターン)等に基づい
て切り換えることでスペクトル拡散を行なう周波数ホッ
ピング送信機に係り、詳しくは、搬送波周波数の周波数
切換(周波数ホッピング)に伴って発生するスペクトル
の不要な広がりを簡易な回路構成で軽減させるようにし
た周波数ホッピング送信機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の周波数ホッピング送信機
のブロック構成図である。従来の周波数ホッピング送信
機101は、周波数切換タイミングを指定する周波数切
換信号101aに同期してPN(擬似ランダム雑音)コ
ード102aを発生する拡散符号発生器102と、PN
(擬似ランダム雑音)コード102aに基づいて指定さ
れる周波数で所定レベルの搬送波103aを発生して出
力するFH(周波数ホッピング)用搬送波発振器103
と、変調入力信号としての音声信号101bを低周波増
幅する低周波増幅器104と、低周波増幅された音声信
号104aに基づいて搬送波103aに振幅変調(AM
変調)を施してAM変調信号105aを出力するAM変
調器105と、減衰量制御信号(送信波形整形制御信
号)110aで指定された減衰量でAM変調信号105
aを減衰させる電子制御減衰器106と、緩衝増幅器1
07と、電力増幅器108と、送信用アンテナ109
と、周波数ホッピング時(搬送波周波数切換時)の送信
波形を整形するための減衰量制御信号(送信波形整形制
御信号)110aを生成する波形整形制御部110とか
ら構成されている。波形整形制御部110は、カウンタ
回路111と、波形メモリ(ROM)112と、データ
ラッチ回路113と、D/A変換器114と、LPF
(ローパスフィルタ)115とから構成されている。
【0003】音声信号101bは低周波増幅器104で
低周波増幅される。低周波増幅された音声信号104a
はAM変調器105に供給される。AM変調器105
は、音声信号104aに基づいてFH用搬送波発振器1
03から供給される搬送波103aに振幅変調(AM)
を施す。AM変調器105は、例えばダイオード,トラ
ンス等のアナログ素子によるDBM(平行変調器)を備
え、アナログ信号処理によってAM変調を行なう。AM
変調信号105aは電子制御減衰器106へ供給され
る。
【0004】拡散符号発生器102は、矩形波の周波数
切換信号101aの立上がり(または立下り)を周波数
切換タイミングとし、周波数切換タイミング毎にPN
(擬似ランダム雑音)コード102aを発生させる。P
N(擬似ランダム雑音)コード102aはFH用搬送波
発振器103へ供給される。FH用搬送波発振器103
は、PN(擬似ランダム雑音)コード102aに基づい
て周波数ホッピングを行なうための符号から搬送波周波
数コードへの変換(マッピング)を行なう。高速ホッピ
ング方式の場合、FH用搬送波発振器103は、DDS
(ダイレクト・デジタル・シンセサイザ)等を用いて、
搬送波周波数コードで指定される周波数の搬送波を発生
する。低速ホッピング方式の場合、FH用搬送波発振器
103は、PLL(フェーズ・ロックド・ループ)シン
セサイザ等を用いて搬送波周波数コードで指定される周
波数の搬送波を発生する。なお、FH用搬送波発振器1
03は、DDSとPLLシンセサイザとの組み合わせ、
もしくは、搬送波発振器とDDSとの組み合わせ等によ
って所定の周波数の搬送波を発生させるようにしてもよ
い。
【0005】周波数ホッピング(搬送波の周波数切換)
時には、搬送波103aの立ち下り,立ち上がりに伴う
波形変化によってスペクトルの不要な広がりが生ずる。
このため、電子制御減衰器106を用いて周波数ホッピ
ング(搬送波の周波数切換)時にAM変調信号105a
のレベルを減衰させることで、スペクトルの不要な広が
りを軽減させるようにしている。
【0006】波形整形制御部110は、送信信号波形
(AM変調信号)を整形するための減衰量制御信号11
0aを周波数ホッピング周期に同期して生成し、生成し
た減衰量制御信号110aを電子制御減衰器106へ供
給することで、送信波形の整形を制御している。
【0007】電子制御減衰器106で波形整形が施され
たAM変調信号106aは、緩衝増幅器(バッファアン
プ)107を介して電力増幅器108へ供給され、電力
増幅器108で所定の送信電力に増幅されて、送信用ア
ンテナ109から空中線電力(電波)として送出され
る。
【0008】図12は従来の周波数ホッピング送信機に
おける波形整形が施された送信信号の波形図である。A
M変調器105から出力されるAM変調信号105aの
レベルは一定であるが、ホッピングの1チップ(チッ
プ:拡散符号の単位)に同期してAM変調信号105a
を減衰させたダミーの区間を設けることで、周波数ホッ
ピング(搬送波の周波数変更)時のスペクトルの不要な
広がりを軽減させている。
【0009】図13は従来の波形整形制御部の具体例を
示す回路構成図である。従来の波形整形制御部110
は、波形整形開始信号110bに基づいてカウンタ回路
111のカウント値をリセット(または特定のカウント
値にプリセット)し、クロック信号110cに基づいて
カウント値を歩進させ、このカウンタ値を波形メモリ
(ROM)112のアドレス入力端子へ供給して、波形
メモリ(ROM)112に予め格納してある波形整形用
の減衰量データを順次読み出し、読み出した減衰量デー
タをデータラッチ回路113でラッチし、ラッチした減
衰量データをD/A変換器114のデータ入力端子へ供
給し、D/A変換器114で減衰量データに応じた電圧
(または電流)信号へ変換し、電圧(または電流)信号
を2次アクティブフィルタ構成のLPF115に供給
し、LPF115で高周波成分を除去して減衰量制御信
号(送信波形整形制御信号)110aを生成している。
減衰量制御信号110aは、図11に示す電子制御減衰
器106の減衰量制御入力端子106bへ供給される。
なお、D/A変換器114がデータラッチ機能を備えて
いる場合は、データラッチ回路113を設けなくてもよ
い。
【0010】通常、波形整形には図12に示したような
自乗余弦波形が適している。このため、波形メモリ(R
OM)112に自乗余弦波形を生成するための一連のデ
ータを格納しておき、これらのデータを順次読み出して
D/A変換することで、自乗余弦波形に波形整形するた
めの減衰量制御信号(送信波形整形制御信号)110a
を生成している。
【0011】なお、図12に示したダミー区間の時間を
長くすると、音声信号の品質(明瞭度等)が低下するの
で(データ伝送時は伝送効率が低下するので)、不要な
スペクトルの低減度合と音声信号の品質(伝送効率)と
の兼ね合いでダミー区間の長さを設定している。
【0012】特開平8−65054号公報には、直接デ
ジタル合成方式信号発生器(DDS:ダイレクト・デジ
タル・シンセサイザ)において、デジタルの周波数切替
信号を波形整形して振幅制限信号を生成し、この振幅制
限信号に基づいてデジタルアナログ変換器のリファレン
スレベルを変化させることで、周波数切替時における搬
送波の振幅を制限し、周波数切替に伴うノイズスペクト
ラムの広がりを低減させるようにした直接デジタル合成
方式信号発生器が記載されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】図11に示した従来の
周波数ホッピング送信機101は、波形メモリ112に
格納された波形整形データを読み出して波形整形を制御
する構成であるため、波形整形制御部110の構成が複
雑である。このため周波数ホッピング送信機が大型にな
るともに高価になる。
【0014】特開平8−65054号公報には、直接デ
ジタル合成方式信号発生器(DDS:ダイレクト・デジ
タル・シンセサイザ)において、周波数切替に伴って発
生するノイズスペクトラムの広がりを低減する技術が記
載されているが、FH用搬送波発振器103を直接デジ
タル合成方式信号発生器(DDS:ダイレクト・デジタ
ル・シンセサイザ)以外のもので構成する場合は、不要
なスペクトルを低減するために送信信号の波形整形が必
要である。
【0015】この発明はこのような課題を解決するため
なされたもので、搬送波周波数の周波数切換(周波数ホ
ッピング)に伴って発生するスペクトルの不要な広がり
を簡易な回路構成で軽減させるようにした周波数ホッピ
ング送信機を提供すること目的とする。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
この発明に係る周波数ホッピング送信機は、周波数切換
タイミングの所定時間前から周波数切換タイミングの所
定時間後までの周波数切換期間を示す2値信号からなる
周波数切換期間信号を生成する周波数切換期間信号生成
部と、周波数切換期間信号の立上がり部ならびに立下り
部の波形変化Kを緩やかにした送信波形整形制御信号を
生成する送信波形整形制御信号生成部と、送信波形整形
制御信号に基づいて搬送波信号または搬送波信号を音声
信号で変調した変調信号のレベルを低下させる送信波形
整形部とを備えたことを特徴とする。
【0017】この発明に係る周波数ホッピング送信機
は、周波数切換期間信号の立上がり部ならびに立下り部
の波形変化を緩やかにした送信波形整形制御信号を用い
て搬送波信号または搬送波信号を音声信号で変調した変
調信号のレベルを低下させる。周波数切換期間信号の立
上がり部ならびに立下り部の波形変化を緩やかににした
送信波形整形制御信号は、周波数切換期間信号をローパ
スフィルタを通したり、周波数切換期間信号を積分回路
等で積分することで得ることができる。よって、簡易な
回路構成で送信波形を整形することができ、搬送波周波
数の周波数切換(周波数ホッピング)に伴って発生する
スペクトルの不要な広がりを軽減させることができる。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係
る周波数ホッピング送信機のブロック構成図、図2は周
波数切換信号,搬送波周波数,周波数切換期間信号,波
形整形制御信号および送信信号の波形図である。
【0019】図1に示すように、この発明に係る周波数
ホッピング送信機1は、拡散符号発生器2と、FH(周
波数ホッピング)用搬送波発振器3と、低周波増幅器4
と、AM変調器(振幅変調器)5と、送信波形整形部6
と、緩衝増幅器7と、電力増幅器8と、送信用アンテナ
9と、周波数切換信号生成部10と、周波数切換期間信
号生成部11と、波形整形制御信号生成部12と、サン
プルホールド回路13と、自動送信電力制御部14とか
らなる。
【0020】拡散符号発生器2は、周波数切換信号生成
部10から供給される矩形波の周波数切換信号10aの
立上がりを周波数切換タイミングとし、周波数切換タイ
ミング毎にPN(擬似ランダム雑音)コード2aを発生
させる。PN(擬似ランダム雑音)コード2aはFH用
搬送波発振器3へ供給される。
【0021】FH用搬送波発振器3は、PN(擬似ラン
ダム雑音)コード2aに基づいて周波数ホッピングを行
なうための符号から搬送波周波数コードへの変換(マッ
ピング)を行なう。高速ホッピング方式の場合、FH用
搬送波発振器3は、DDS(ダイレクト・デジタル・シ
ンセサイザ)等を用いて、搬送波周波数コードで指定さ
れる周波数の搬送波3aを発生する。低速ホッピング方
式の場合、FH用搬送波発振器3は、PLL(フェーズ
・ロックド・ループ)シンセサイザ等を用いて搬送波周
波数コードで指定される周波数の搬送波3aを発生す
る。なお、FH用搬送波発振器3は、DDSとPLLシ
ンセサイザとの組み合わせ、もしくは、搬送波発振器と
DDSとの組み合わせ等によって所定の周波数の搬送波
3aを発生させるようにしてもよい。搬送波3aはAM
変調器5へ供給される。
【0022】変調入力信号としての音声信号1aは低周
波増幅器4へ入力される。低周波増幅器4は音声信号を
低周波増幅する。低周波増幅された音声信号4aはAM
変調器5に供給される。
【0023】AM変調器5は、音声信号4aに基づいて
FH用搬送波発振器3から供給される搬送波3aに振幅
変調(AM)を施す。AM変調器5は、例えばダイオー
ド,トランス等のアナログ素子によるDBM(平行変調
器)を備え、アナログ信号処理によってAM変調を行な
う。AM変調信号5aは送信波形整形部6へ供給され
る。
【0024】送信波形整形部6は、波形整形制御信号生
成部12から供給される波形整形制御信号12aに基づ
いて、AM変調信号5aに波形整形を施す。送信波形整
形部6は、波形整形制御信号12aに基づいて減衰量
(または増幅率)が変化する可変減衰器(または可変増
幅器)を用いて構成している。波形整形が施されたAM
変調信号6aは緩衝増幅器7へ供給される。
【0025】緩衝増幅器7は、サンプルホールド回路1
3から供給されるAPC(自動送信電力制御)信号13
aに基づいて増幅率が変化する可変利得増幅器で構成し
ている。緩衝増幅器7から出力されたAM変調信号7a
は電力増幅器8へ供給される。
【0026】電力増幅器8は、緩衝増幅器7から出力さ
れたAM変調信号7aを電力増幅する。電力増幅された
AM変調信号8aは、送信用アンテナ9から空中線電力
(電波)として送出される。
【0027】周波数切換信号生成部10は、図2(a)
に示すように、予め設定したホッピング周期(搬送波周
波数切換周期)で、かつ、周波数切換タイミングにLレ
ベルからHレベルに変化する矩形波(クロック)からな
る周波数切換信号10aを生成して出力する。周波数切
換信号10aは、拡散符号発生器2ならびに周波数切換
期間信号生成部11へ供給される。
【0028】図2(b)に示すように、周波数切換タイ
ミングで搬送波周波数が切り換えられた搬送波3aがF
H用搬送波発振器3から出力される。
【0029】周波数切換期間信号生成部11は、周波数
切換タイミングの所定時間Ta前から周波数切換タイミ
ングの所定時間Tb後までの周波数切換期間TcをLレ
ベルとする周波数切換期間信号11aを生成して出力す
る。時間Taは、時間Tbよりも少し長く設定してい
る。周波数切換期間信号11aは、波形整形制御信号生
成部12ならびにサンプルホールド回路13へ供給され
る。
【0030】波形整形制御信号生成部12は、図2
(d)に示すように、周波数切換期間信号11aの立上
がり部ならびに立下り部の波形変化を緩やかにした送信
波形整形制御信号12aを生成して出力する。送信波形
整形制御信号12aは、送信波形整形部6へ供給され
る。
【0031】送信波形整形部6は、波形整形制御信号1
2aの電圧変化に対応して減衰量が変化するよう構成し
ている。具体的には、波形整形制御信号12aが高電位
VHの場合は減衰量がほぼ0で、波形整形制御信号12
aの電位が低下すると減衰量が増加し、波形整形制御信
号12aが0電位の場合は減衰量が最大となるよう構成
している。したがって、図2(e)に示すように、波形
整形制御信号12aに基づいて波形整形された送信信号
(波形整形されたAM変調信号)6aを得ることができ
る。なお、図2(e)は送信信号(AM変調信号)6a
の包絡線波形を示している。
【0032】波形整形を施す期間(周波数切換期間)T
cは、音声信号の品質(明瞭度等)が大幅に低下しない
ように、例えば6ミリ秒(6ms)以内に設定してい
る。
【0033】自動送信電力制御部14は、電力増幅器8
から出力されるAM変調信号8aの送信電力を測定し、
測定した送信電力が予め設定した送信電力となるように
緩衝増幅器7の利得を制御するためのAPC(自動送信
電力制御)信号14aを生成して出力する。APC(自
動送信電力制御)信号14aは、サンプルホールド回路
13へ供給される。
【0034】サンプルホールド回路13は、周波数切換
期間信号生成部11から供給される周波数切換期間信号
11aに基づいて波形整形を行なっている状態か否かを
判断する。サンプルホールド回路13は、波形整形を行
なっていない期間では、自動送信電力制御部14から供
給されるAPC(自動送信電力制御)信号14aをその
ままAPC(自動送信電力制御)信号13aとして緩衝
増幅器7へ供給する。サンプルホールド回路13は、周
波数切換期間の直前の時点で自動送信電力制御部14か
ら供給されるAPC(自動送信電力制御)信号14aを
保持する。そして、サンプルホールド回路13は、保持
したAPC(自動送信電力制御)信号14aを波形整形
を行なっている期間の間、APC(自動送信電力制御)
信号13aとして緩衝増幅器7へ供給する。
【0035】図2(c)〜(e)に示すように、周波数
切換タイミングに同期して送信信号のレベルを低下させ
るように波形整形を施している。波形整形期間は送信電
力が低下するので、自動送信電力制御部14は送信電力
を増加させるようにAPC(自動送信電力制御)信号1
4aを出力する。このAPC(自動送信電力制御)信号
14aが緩衝増幅器7へ供給されると、緩衝増幅器7は
利得を増加させるため波形整形の効果が損なわれてしま
う。そこで、サンプルホールド回路13は、図2(c)
に示す周波数切換期間信号11aの立下りで自動送信電
力制御部14から出力されるAPC(自動送信電力制
御)信号14aを保持し、周波数切換期間信号11aが
LレベルからHレベルへ立上がった時点から所定時間経
過するまでの間(波形整形が終了するまでの間)、周波
数切換期間信号11aの立下り時点で保持したAPC
(自動送信電力制御)信号14aを緩衝増幅器7へ供給
することで、波形整形が施されている期間に不適切な自
動送信電力制御がなされるのを防止している。
【0036】図3は波形整形制御信号生成部の一具体例
を示す回路構成図、図4は図3に示した波形整形制御信
号生成部の動作を示す波形図である。図3に示すよう
に、波形整形制御信号生成部12は、2段のNPN型ト
ランジスタTr1,Tr2と、各NPN型トランジスタ
Tr1,Tr2のコレクタ出力側に接続された各積分回
路S1,S2とからなる。初段の積分回路S1は、初段
のNPN型トランジスタTr1のコレクタとVCC電源
との間に接続されたコレクタ負荷抵抗R1と、初段のN
PN型トランジスタTr1のコレクタと基準電源(GN
D)との間に接続されたコンデンサC1とから構成して
いる。初段のNPN型トランジスタTr1のコレクタ
は、ベース抵抗RB2を介して後段のNPNトランジス
タTr2のベースへ接続される。後段の積分回路S2
は、後段のNPN型トランジスタTr2のコレクタとV
CC電源との間に接続されたコレクタ負荷抵抗R2と、
後段のNPN型トランジスタTr2のコレクタと基準電
源(GND)との間に接続されたコンデンサC2とから
構成している。後段のNPN型トランジスタTr2のコ
レクタから波形整形制御信号12aを出力する構成とし
ている。周波数切換期間信号11aをベース抵抗RB1
を介して初段のNPNトランジスタTr1のベースへ供
給し、2段のトランジスタTr1,Tr2によって周波
数切換期間信号11aを2回反転させるとともに、各積
分回路S1,S2によって周波数切換期間信号11aの
立上がりならびに立下りエッジを緩やかにしている。
【0037】図4(a)は波形整形制御信号生成部12
の入力信号である周波数切換期間信号11aを、図4
(b)は初段トランジスタTr1のコレクタ出力信号
を、図4(b)は波形整形制御信号生成部12の出力信
号である波形整形制御信号12aを示している。図4
(a)に示す周波数切換期間信号11aの立下りに対し
て、初段のトランジスタTr1のコレクタ出力は、コン
デンサC1による遅延によって、図4(b)に示すよう
に、緩やかに立上がる。後段のトランジスタTr2のコ
レクタ出力である波形整形制御信号12aは、後段のト
ランジスタTr2のスイッチング作用とコンデンサC2
による遅延によって、図4(c)に示すように、立下り
ならびに立上がりが共に緩やかになる。
【0038】図5は波形整形制御信号生成部の他の具体
例を示す回路構成図、図6は図5に示した波形整形制御
信号生成部の動作を示す波形図である。図5に示した波
形整形制御信号生成部12は、図6(a)に示す周波数
切換期間信号11aを、抵抗RとコンデンサCとからな
る低域通過フィルタを通過させることで、図6(b)に
示すように、立下がりならびに立上り部が緩やかとなっ
た波形整形制御信号12aを得るようにしたものであ
る。なお、波形整形制御信号生成部12は受動型の低域
通過フィルタ以外に、能動型の低域通過フィルタを用い
て構成してもよい。
【0039】以上の構成であるから図1に示した周波数
ホッピング送信機1は、搬送波3aの周波数を切り換え
る周波数切換期間に同期して送信波形を整形すること
で、搬送波周波数の周波数切換(周波数ホッピング)に
伴って発生するスペクトルの不要な広がりを軽減させる
ことができる。さらに、送信波形の整形を行なっている
間は、送信波形の整形を行なっていない状態のときの自
動送信電力制御(APC)信号14aに基づいて送信電
力を制御する構成としているので、送信波形整形時に送
信電力が不必要に変動することを防止できる。
【0040】図7は波形整形を施さない場合の送信信号
の周波数スペクトルを示すグラフ、図8は波形整形を施
した場合の送信信号の周波数スペクトルを示すグラフで
ある。図7と図8を比較すると、送信信号の波形整形を
行なうことで、帯域の広がりが低減されていることがわ
かる。なお、図7および図8において、横軸は周波数、
縦軸はレベルである。
【0041】図9はこの発明に係る他の周波数ホッピン
グ送信機のブロック構成図である。図9に示す周波数ホ
ッピング送信機21は、FH用搬送波発振器3の後段に
送信波形整形部22を設け、この送信波形整形部22で
波形整形を施した搬送波信号22aをAM変調器5へ供
給する構成としたものである。AM変調器5から出力さ
れるAM変調信号5aは緩衝増幅器7へ供給される。そ
れ以外の構成は、図1に示したものと同じである。
【0042】送信波形整形部22は、波形整形制御信号
12aが高電位VHの場合は減衰量がほぼ0で、波形整
形制御信号12aの電位が低下すると減衰量が増加し、
波形整形制御信号12aが0電位の場合は減衰量が最大
となるよう構成している。
【0043】図9に示す周波数ホッピング送信機21
は、搬送波の周波数切換時に搬送波3aのレベルを低下
させるので、搬送波周波数の周波数切換(周波数ホッピ
ング)に伴って発生するスペクトルの不要な広がりを軽
減させることができる。
【0044】図10はこの発明に係るさらに他の周波数
ホッピング送信機のブロック構成図である。図10に示
す周波数ホッピング送信機31は、低周波増幅器4とA
M変調器35との間に加算器32を備える。AM変調器
35から出力されたAM変調信号35aは緩衝増幅器7
へ供給される。それ以外の構成は、図1に示したものと
同じである。
【0045】加算器32は、低周波増幅器4から出力さ
れる増幅された音声信号4aと波形整形制御信号生成部
12で生成した波形整形制御信号12aとを加算して、
波形整形制御信号12aに音声信号4aが重畳された加
算信号(音声信号4a+波形整形制御信号12a)32
aを出力する。
【0046】AM変調器35は、加算信号(音声信号4
a+波形整形制御信号12a)32aの直流電圧レベ
ル、すなわち、波形整形制御信号12aの電圧レベルに
応じて、変調利得が変化するよう構成している。具体的
には、加算信号(音声信号4a+波形整形制御信号12
a)32aの直流電圧レベルが高電位VHの場合は、変
調利得が所定の値であり所定のレベルのAM変調信号3
5aを出力するが、加算信号32aの直流電圧レベルが
低下するのに従って変調利得が減少してAM変調信号3
5aの出力レベルが低下し、さらに、加算信号32aの
直流電圧レベルが0電位の場合にはAM変調出力が発生
しないように構成している。
【0047】図10に示す周波数ホッピング送信機31
は、波形整形制御信号12aに基づいてAM変調器35
の変調利得を制御して、このAM変調器35を用いて送
信波形の整形を行なう構成としたので、送信波形整形回
路と独立に設ける必要がなくなり、回路規模を減少させ
ることができる。
【0048】なお、本実施の形態では、周波数切換タイ
ミングに同期してLレベルとなる周波数切換期間信号1
1aを生成し、周波数切換期間信号11aの立下り部な
らびに立上がり部の波形変化が緩やかになるように波形
整形することで波形整形制御信号12aを形成し、この
波形整形制御信号12aに基づいて送信波形整形部6の
減衰量を制御することで、送信信号に波形整形を施す構
成を示したが、周波数切換タイミングに同期してHレベ
ルとなる周波数切換期間信号の立下りならびに立上がり
部の波形変化が緩やかになるように波形整形することで
波形整形制御信号を形成し、その立上がり部および立下
り部の波形を整形して波形整形制御信号を生成し、この
波形整形制御信号に基づいて送信信号に波形整形を施す
構成としてもよい。
【0049】また、送信波形整形部6,22は、波形整
形制御信号12aに基づいて減衰量が変化する構成を示
したが、送信波形整形部6,22は、波形整形制御信号
12aに基づいて増幅率が変化する増幅器で構成するよ
うにしてもよい。
【0050】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る周波
数ホッピング送信機は、周波数切換期間信号の立上がり
部ならびに立下り部の波形変化を緩やかにした送信波形
整形制御信号を用いて搬送波信号または搬送波信号を音
声信号で変調した変調信号のレベルを低下させる構成と
したので、簡易な回路構成で送信波形を整形することが
でき、搬送波周波数の周波数切換(周波数ホッピング)
に伴って発生するスペクトルの不要な広がりを軽減させ
ることができる。
【0051】周波数切換期間信号の立上がり部ならびに
立下り部の波形変化を緩やかにした送信波形整形制御信
号は、周波数切換期間信号をローパスフィルタを通した
り、周波数切換期間信号を積分回路等で積分することで
得ることができる。よって、ROM等に格納されている
波形整形データを順次読み出して送信波形整形制御信号
を生成する従来の波形整形制御部の回路構成に対して、
回路部品点数を約20パーセント程度に削減することが
できるとともに、波形整形に要するコストを約1/10
程度に削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る周波数ホッピング送信機のブロ
ック構成図である。
【図2】周波数切換信号,搬送波周波数,周波数切換期
間信号,波形整形制御信号および送信信号の波形図であ
る。
【図3】波形整形制御信号生成部の一具体例を示す回路
構成図である。
【図4】図3に示した波形整形制御信号生成部の動作を
示す波形図である。
【図5】波形整形制御信号生成部の他の具体例を示す回
路構成図である。
【図6】図5に示した波形整形制御信号生成部の動作を
示す波形図である。
【図7】波形整形を施さない場合の送信信号の周波数ス
ペクトルを示すグラフである。
【図8】波形整形を施した場合の送信信号の周波数スペ
クトルを示すグラフである。
【図9】この発明に係る他の周波数ホッピング送信機の
ブロック構成図である。
【図10】この発明に係るさらに他の周波数ホッピング
送信機のブロック構成図である。
【図11】従来の周波数ホッピング送信機のブロック構
成図である。
【図12】従来の周波数ホッピング送信機における波形
整形が施された送信信号の波形図である。
【図13】従来の波形整形制御部の具体例を示す回路構
成図である。
【符号の説明】
1,21,31 周波数ホッピング送信機 2 拡散符号発生器 3 FH(周波数ホッピング)用搬送波発振器 4 低周波増幅器 5,35 AM(振幅)変調器 6,22 送信波形整形部 7 緩衝増幅器 8 電力増幅器 9 送信用アンテナ 10 周波数切換信号生成部 11 周波数切換期間信号生成部 12 波形整形制御信号生成部 13 サンプルホールド回路 14 自動送信電力制御部 32 加算器
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 弥富 健一 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国際 電気株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 周波数切換タイミングの所定時間前から
    周波数切換タイミングの所定時間後までの周波数切換期
    間を示す2値信号からなる周波数切換期間信号を生成す
    る周波数切換期間信号生成部と、 前記周波数切換期間信号の立上がり部ならびに立下り部
    の波形変化を緩やかにした送信波形整形制御信号を生成
    する送信波形整形制御信号生成部と、 前記送信波形整形制御信号に基づいて搬送波信号または
    搬送波信号を音声信号で変調した変調信号のレベルを低
    下させる送信波形整形部とを備えたことを特徴とする周
    波数ホッピング送信機。
JP10020925A 1998-02-02 1998-02-02 周波数ホッピング送信機 Withdrawn JPH11220426A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203465B2 (en) 2002-10-11 2007-04-10 Oki Electric Industry Co., Ltd. Receiver/transmitter circuit

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7203465B2 (en) 2002-10-11 2007-04-10 Oki Electric Industry Co., Ltd. Receiver/transmitter circuit

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