JPH10271036A - 送信波形整形方式 - Google Patents

送信波形整形方式

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Publication number
JPH10271036A
JPH10271036A JP9072373A JP7237397A JPH10271036A JP H10271036 A JPH10271036 A JP H10271036A JP 9072373 A JP9072373 A JP 9072373A JP 7237397 A JP7237397 A JP 7237397A JP H10271036 A JPH10271036 A JP H10271036A
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JP
Japan
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waveform shaping
data
waveform
ram
attenuation
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Application number
JP9072373A
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English (en)
Inventor
Teruji Ide
輝二 井手
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Kokusai Electric Corp
Original Assignee
Kokusai Electric Corp
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Publication date
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Publication of JPH10271036A publication Critical patent/JPH10271036A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 周波数ホッピング時の波形変化に伴うスペク
トルの不要な広がりを軽減するために送信信号波形の整
形を行なう際に、波形整形データを格納したROMの読
み出し速度によって波形整形の処理時間が制限されるこ
とを解消して、波形整形を高速かつ高精度に行なうこと
のできる送信波形整形方式を提供する。 【解決手段】 ROM等からなる波形整形データ格納部
25に格納された波形整形(減衰量)データをデータ転
送部26を介してRAM21へ転送する。カウンタ回路
20のカウント出力をアドレスとして、RAM21から
波形整形(減衰量)データを順次読み出す。読み出した
波形整形(減衰量)データをA/D変換器23でアナロ
グ信号へ変換し、LPF(ローパスフィルタ)24を介
して電子制御減衰器6へ供給する。電子制御減衰器6で
波形整形を施した周波数ホッピング送信信号を電力増幅
器8で電力増幅して空中線電力として送信する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は周波数ホッピングを
行なうスペクトラム拡散通信方式の周波数ホッピング
(SS/FH)方式の送信装置の周波数ホッピングによ
るスペクトラムの広がりを軽減する目的の送信波形整形
方式に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図3は従来の周波数ホッピング送信装置
のブロック構成図である。従来の周波数ホッピング送信
装置100は、PN(擬似ランダム雑音)コード2aを
発生する拡散符号発生器2と、PN(擬似ランダム雑
音)コード2aに基づいて所定のホッピング速度,帯
域,周波数,レベルの搬送波3aを出力するFH(周波
数ホッピング)用搬送波発振器3と、変調信号入力を低
周波増幅する低周波増幅器4と、低周波増幅された変調
信号4aに基づいて搬送波を振幅変調してAM変調信号
5aを出力するAM変調器5と、減衰量制御信号9aで
指定された減衰量でAM変調信号5aを減衰させる電子
制御減衰器6と、緩衝増幅器7と、電力増幅器8と、ホ
ッピング時(搬送波周波数切り替え時)の送信波形を整
形するための減衰量制御信号9aを生成する波形整形制
御部9とから構成されている。波形整形制御部9は、カ
ウンタ回路10と、波形メモリ(ROM)11と、デー
タラッチ回路12と、D/A変換器13と、LPF(ロ
ーパスフィルタ)14とから構成されている。
【0003】入力された変調信号は、低周波増幅器4で
低周波増幅される。低周波増幅された変調信号4aはA
M変調器5に供給される。AM変調器5は、変調信号4
aに基づいてFH用搬送波発振器3から供給される搬送
波に振幅変調(AM)を施す。AM変調器5は、例えば
ダイオード,トランス等のアナログ素子によるDBM
(平衡変調器)を備え、アナログ信号処理によってAM
変調を行なう。AM変調信号5aは電子制御減衰器6へ
供給される。
【0004】拡散符号発生器2で発生させたPN(擬似
ランダム雑音)コード2aはFH用搬送波発振器3へ供
給される。FH用搬送波発振器3は、PN(擬似ランダ
ム雑音)コード2aに基づいて周波数ホッピングを行な
うための符号から周波数コードへの変換(マッピング)
を行なう。FH用搬送波発振器3は、高速ホッピング方
式の場合はDDS(ダイレクト・デジタル・シンセサイ
ザ)等を用いて所定の周波数の搬送波を発生する。低速
ホッピング方式の場合はPLL(フェーズ・ロックド・
ループ)シンセサイザ等を用いて所定の周波数の搬送波
を発生する。または、DDSとPLLシンセサイザとの
組み合わせ、もしくは、搬送波発振器とDDSとの組み
合わせ等によって所定の搬送波を発生する。
【0005】周波数ホッピング(搬送波の周波数変更)
時には、AM変調信号5aの立ち下り,立ち上がりに伴
う波形変化によってスペクトルの不要な広がりが生ずる
ことがある。このため、電子制御減衰器6を用いて周波
数ホッピング(搬送波の周波数変更)時にAM変調信号
5aのレベルを減衰させることで、スペクトルの広がり
を軽減するようにしている。
【0006】波形整形制御部9は、送信信号波形(AM
変調信号)を整形するための減衰量制御信号9aを周波
数ホッピング周期に同期して生成し、生成した減衰量制
御信号9aを電子制御減衰器6へ供給することで、送信
波形の整形を制御している。
【0007】電子制御減衰器6で波形整形が施された変
調信号6aは、緩衝増幅器(バッファアンプ)7を介し
て電力増幅器8へ供給され、この電力増幅器8で所定の
送信電力に増幅されて図示しないアンテナから空中線電
力(電波)として送出される。
【0008】図4は波形整形を施した送信信号の波形図
である。AM変調器5から出力されるAM変調信号5a
のレベルは一定であるが、ホッピングの1チップ(チッ
プ:拡散符号の単位)に同期してAM変調信号5aを減
衰させたダミーの区間を設けることで、周波数ホッピン
グ(搬送波の周波数変更)時のスペクトルの広がりを軽
減させている。
【0009】図5は従来の波形整形制御部の具体例を示
す回路構成図である。従来の波形整形制御部9は、波形
整形開始信号に基づいてカウンタ回路10のカウント値
をリセット(または特定のカウント値にプリセット)
し、クロック信号に基づいてカウント値を歩進させ、こ
のカウント値を波形メモリ(ROM)11のアドレス入
力端子へ供給して、波形メモリ(ROM)11に予め格
納してある波形整形用の減衰量データを順次読み出し、
読み出した減衰量データをデータラッチ回路12でラッ
チし、ラッチした減衰量データをD/A変換器13のデ
ータ入力端子へ供給し、D/A変換器13で減衰量デー
タに応じた電圧(または電流)信号へ変換し、電圧(ま
たは電流)信号を2次アクティブフィルタ構成のLPF
14に供給し、LPF14で高周波成分を除去して減衰
量制御信号9aを生成している。減衰量制御信号9a
は、図3に示す電子制御減衰器6の減衰量制御入力端子
6bへ供給される。なお、D/A変換器13がデータラ
ッチ機能を備えている場合は、データラッチ回路12を
設けなくてもよい。
【0010】図6は電子制御減衰器の制御電流−減衰量
特性を示すグラフである。電子制御減衰器6は、制御電
流に応じて減衰量を可変することができる。制御電流に
応じて減衰量が直線的に変化し、さらに、搬送波等のレ
ベル調整対象となる信号の周波数によって減衰量が変化
しないのが理想的であるが、実際に使用する電子制御減
衰器6は、図5に示すように制御電流および周波数によ
って減衰量は非直線となる。このため、電子制御減衰器
6の減衰量特性、ならびに、D/A変換器13,LPF
14の特性を考慮して減衰量制御信号9aを生成してい
る。
【0011】波形整形を行なわない時、データまたは音
声等による変調を考えないとすると、周波数スペクトル
P(f)は、T=1/(FH速度)とすると、次の式
(1)で表わされる。
【0012】
【数1】
【0013】波形整形(自乗余弦波形)を行なった時の
周波数スペクトルは、kを波形整形する割合(図4にお
ける(ダミー区間)/(ホッピング1チップ区間))と
すると、次の式(2)で表わされる。
【0014】
【数2】
【0015】通常、波形整形には図4に示したような自
乗余弦波形が適している。図4ではk=0.25の場合
を示している。式(2)はk(波形整形する割合)を大
きくするとスペクトルの広がりが抑えられることを示し
ているが、kを大きくするとデータを伝送できないダミ
ーの区間が増え伝送効率が低下するので、スペクトルと
伝送効率との兼ね合いでkの値を決めている。
【0016】図7は従来の波形メモリ(ROM)の内容
を示す説明図である。波形メモリ(ROM)11は、ア
ドレス入力が並列8ビット、データ出力が並列8ビット
のROMを用いて、予め設定した波形整形用の減衰量デ
ータを格納している。これにより、カウンタ回路10の
カウント値を入力として波形整形用の減衰量データを出
力する変換テーブルを構成している。前述したように、
波形整形用の減衰量データは、電子制御減衰器6の減衰
量特性、ならびに、D/A変換器13,LPF14の特
性を考慮して、所望の整形波形が得られるように設定し
ている。なお、図5ではアドレス(カウンタ値),デー
タ(減衰量データ)を16進で表記している。
【0017】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図3に
示した従来の周波数ホッピング送信装置100では、送
信波形の整形を行なうための減衰量データをROMに格
納して波形メモリ11を構成しているため、ROMの読
み出し速度によって波形整形の処理速度が制限されてし
まう。このため、高速のホッピング、例えば数10KH
z〜数100KHz程度のホッピング速度では、図4に
示したようにホッピングの1チップの1/5〜1/4程
度のダミー区間を正確に自乗余弦波形で波形整形するこ
とが難しくなる。
【0018】このような課題を解決するために、波形メ
モリ(ROM)11に格納されている波形整形用の減衰
量データを読み出すのではなく、論理回路等のハードウ
エアで波形整形用減衰量データ演算回路を構成し、演算
によって波形整形用の減衰量データを得ることが考えら
れる。これにより、波形メモリ(ROM)11から減衰
量データを順次読み出して波形整形処理を行なう場合よ
りも、約2倍程度高速に波形整形処理を行なうことがで
きる。しかしながら、波形整形用の減衰量を順次演算す
る構成は、ハードウエア量が多くなり周波数ホッピング
送信装置100が大型になる。また、整形波形を変更す
るにはハードウエア構成の演算回路を変更しなければな
らず、整形波形の変更に容易に対処できない。
【0019】この発明は、波形メモリ(ROM)の読み
出し速度によって波形整形の処理速度が制限されてしま
うという従来の課題を解決し、送信信号の波形整形を高
速でかつ高精度で行なうことのできる周波数ホッピング
送信装置を提供することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
請求項1に係る送信波形整形方式は、波形整形データ格
納部に格納されている波形整形用データをRAMへ転送
し、RAMから波形整形用データを読み出す構成とした
ことを特徴とする。
【0021】請求項2に係る送信波形整形方式は、情報
信号の変調が振幅変調方式、2次変調方式がスペクトラ
ム拡散通信方式の周波数ホッピングを行なう送信装置を
制御する送信波形整形方式において、波形整形用データ
を読み出すメモリに換えて、あらかじめ波形整形用デー
タを波形メモリに格納しておき、電源入力直後、波形メ
モリの波形整形用データをRAMへ転送し、波形整形用
データをRAMより読み出す手段とで構成し、前記波形
メモリおよび前記RAMに出力する波形整形のタイミン
グを与えるカウンタ回路と、RAMから読み出した波形
整形用データをデジタル信号からアナログ信号に変換す
るD/A変換器と、D/A変換器からの信号によりその
減衰量が変化する電子制御減衰器と、振幅変調を低電力
段で行ない、適当な増幅または周波数変換を行なった後
に、所要の電力に増幅する電力増幅器を備えることを特
徴とする。
【0022】この発明に係る周波数ホッピング送信装置
は、例えばROM,磁気ディスク等からなる波形整形デ
ータ格納部に格納されている波形整形データを、高速読
み出し動作が可能なRAMへ転送した後、RAMから波
形整形データを読み出して波形整形制御信号を生成す
る。これにより、波形整形データを高速に読み出すこと
ができる。
【0023】高速の周波数ホッピングでは波形整形期間
が短くなる。その短い波形整形期間内で所望(例えば自
乗余弦波形)の波形整形を行なうには、電子制御減衰器
等からなる波形整形部に対して短い周期で波形整形制御
信号を順次供給する必要がある。この発明に係る周波数
ホッピング送信装置は、波形整形データを高速読み出し
動作が可能なRAMへ転送し、RAMから波形整形デー
タを読み出して波形整形制御信号を生成する構成とした
ので、波形整形部に対して短い周期で波形整形制御信号
を順次供給することができる。よって、高速の周波数ホ
ッピングでも送信信号に対して所望(例えば自乗余弦波
形)の波形整形を施して、良好な送信波形整形を行なう
ことができる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の形態につ
いて添付図面に基づいて説明する。図1はこの発明に係
る送信波形整形方式を適用した周波数ホッピング送信装
置のブロック構成図である。この発明に係る送信波形整
形方式を適用した周波数ホッピング送信装置1は、拡散
符号発生器2と、FH用搬送波発振器3と、低周波増幅
器4と、AM変調器5と、波形整形制御信号(減衰量制
御信号)19aに基づいて送信信号のレベルを可変させ
て送信信号の波形を整形する波形整形部を構成する電子
制御減衰器6と、緩衝増幅器7と、電力増幅器8と、波
形整形制御信号(減衰量制御信号)19aを生成して送
信信号の波形整形を制御する波形整形制御部19と、波
形を整形するための波形整形データを格納する波形整形
データ格納部25と、波形整形データ格納部25に格納
された波形整形データを波形整形制御部19内のRAM
21へ転送する波形整形データ転送部26とからなる。
【0025】拡散符号発生器2から電力増幅器8までの
送信装置本体部分の構成は、図3に示した従来の周波数
ホッピング送信装置100と同じである。波形整形制御
部19は、カウンタ回路20と、RAM21と、データ
ラッチ回路22と、D/A変換器23と、LPF(ロー
パスフィルタ)24とを備える。D/A変換器23にラ
ッチ機能を備えたものを用いる場合は、データラッチ回
路22を設けないでよい。
【0026】波形整形データ格納部25は、ROMを用
いて構成している。なお、波形整形データ格納部25
は、以下に例示するように、各種の補助記憶装置を用い
て構成してもよい。例えば、波形整形データ格納部25
は、波形整形データが記録された磁気ディスク,光ディ
スク等のディスクとディスク読み出し装置とで構成して
もよい。波形整形データ格納部25は、波形整形データ
が記録されたICカードとICカード読み出し装置とで
構成してもよい。波形整形データ格納部25は、波形整
形データが記録された磁気テープと磁気テープ再生装置
とで構成してもよい。
【0027】RAM21は、波形整形データ格納部25
に格納されている波形整形データを記憶する記憶容量を
少なくとも有するとともに、データの読み出し時間が短
く高速アクセスが可能なものを用いる。
【0028】波形整形データ転送部26は、転送指令信
号によって起動されて、波形整形データ格納部25に格
納されている波形整形データをRAM21へ転送する。
波形整形データ転送部26は、論理回路等のハードウエ
アで構成してもよいし、CPUを備え転送プログラム等
のソフトウエア処理で構成してもよい。転送指令信号と
しては、例えばこの周波数ホッピング送信装置1の電源
投入時に図示しないパワーオンイニシャル回路等によっ
て発生されるパワーオンイニシャル(POI)信号等を
用いることができる。なお、転送開始スイッチ等を設
け、その転送開始スイッチ等の操作に基づいて転送指令
信号を発生させるようにしてもよい。
【0029】カウンタ回路20は、波形整形開始信号に
基づいてカウンタ回路10のカウント値をリセット(ま
たは特定のカウント値にプリセット)した後に、クロッ
ク信号に基づいてカウント値を歩進させる。このカウン
タ回路20は、予め設定したカウント値に達した時点で
カウント動作を停止するよう構成している。カウンタ回
路20は、次の波形整形開始信号が供給される上述のカ
ウント動作を繰り返す。
【0030】カウンタ回路20のカウント値は、RAM
のアドレス入力端子へ供給される。波形整形データは、
予め設定した時間間隔毎の減衰量データからなる。波形
整形データ転送部26は、予め設定した時間間隔毎の減
衰量データをRAM21のアドレス順に転送する。これ
により、カウンタ回路20のカウント値の歩進に応じて
時系列的に指定される減衰量データが順次読み出される
構成としている。
【0031】すなわち、波形整形データ格納部25がR
OMを用いて構成され、そのROMに例えば図7に示し
た減衰量データが格納されている場合、波形整形データ
転送部26は、ROMの内容をそのままRAM21へ転
送する。具体的には、ROMから減衰量データを読み出
して、読み出したデータをRAM21の同一アドレスに
書き込む処理を、ROMの全アドレス範囲を亘って繰り
返す。
【0032】カウンタ回路20のカウント値の歩進によ
ってRAM21から順次読み出される減衰量データは、
データラッチ回路22でラッチされて、D/A変換器2
3へ供給される。D/A変換器23は、減衰量データに
応じたアナログ信号を出力する。これにより、減衰量デ
ータから減衰量信号への変換がなされる。
【0033】D/A変換器23から出力されたアナログ
信号(減衰量信号)は、LPF24へ供給される。LP
F24は、例えば2次のアクティブフィルタで構成して
いる。LPF24は、D/A変換器23から出力された
アナログ信号(減衰量信号)に含まれた高周波成分を除
去(または減衰)して平滑化された信号を出力する。L
PF24を介して出力された信号は、波形整形制御信号
(減衰量制御信号)19aとして電子制御減衰器6の減
衰量制御入力端子6bへ供給される。
【0034】以上の構成であるからこの発明に係る周波
数ホッピング送信装置1は、この送信装置1への電源投
入時点(もしくは図示しない転送開始スイッチ等が操作
された時点)で、波形整形データ転送部26が起動さ
れ、ROM等で構成された波形整形データ格納部25に
格納されている波形整形データがRAM21へ転送され
る。そして、RAM21から波形整形データを順次読み
出し、読み出した波形整形データをD/A変換器23で
アナログ信号へ変換し、LPF24を介して波形整形制
御信号(減衰量制御信号)19aを生成し、生成した波
形整形制御信号(減衰量制御信号)19aを電子制御減
衰器6へ供給して、電子制御減衰器6の減衰量を変化さ
せることで、AM変調信号5aの波形整形を行なう。
【0035】ここで、ROM等で構成された波形整形デ
ータ格納部25に格納されている波形整形データを直接
読み出す従来の構成では、ROM等の読み出し速度によ
って波形整形を行なう周期(減衰量の変更間隔)が制限
されてしまう。このため、波形整形を必要とするダミー
期間内における減衰量の変更間隔が荒くなり、例えば自
乗余弦波形を正確に形成することが困難であった。これ
に対して、この発明に係る周波数ホッピング送信装置1
では、ROM等に格納されている波形整形データでRA
M21へ転送した後に、RAM21から波形整形データ
を読み出す構成としているので、波形整形データを読み
出す間隔を大幅に短くすることができる。
【0036】したがって、波形整形を必要とするダミー
期間内における減衰量の変更間隔を細かくして、所望の
波形(例えば自乗余弦波形)を正確に形成することがで
きる。これにより、ホッピング周期が短い(ホッピング
速度またはホッピング周波数が高い)高速ホッピング通
信においても、ホッピングの1チップ期間の例えば1/
5程度のダミー期間内を例えば自乗余弦波形で正確に波
形整形することができる。よって、ダミー期間を増加さ
せることなく(言い換えれば伝送効率を低下させること
なく)、周波数ホッピングに伴って生ずるスペクトルの
不要な広がりを有効に軽減させることができる。
【0037】また、この発明に係る送信波形整形方式を
適用した周波数ホッピング送信装置1は、振幅変調(A
M変調)を低電力段で行ない、波形整形部を構成する電
子制御減衰器でAM変調信号5aに波形整形を施した後
に、緩衝増幅器7ならびに電力増幅器8で所要の電力へ
増幅して送信する構成としたので、AM変調を少ない消
費電力で効率良く施すことができるとともに、送信信号
の波形整形を少ない消費電力で効果的に行なうことがで
きる。
【0038】図2はこの発明に係る送信波形整形方式を
適用した周波数ホッピング送信装置の波形整形制御部、
波形整形データ格納部ならびに波形整形データ転送部の
一具体的例を示す回路図である。図2に示す波形整形制
御部、波形整形データ格納部ならびに波形整形データ転
送部は、カウンタ回路30と、波形メモリであるRAM
31と、データラッチ回路32と、D/A変換器33
と、LPF34と、波形整形データ格納部(従来の波形
メモリに相当する)を構成するROM35と、2個の3
ステートバッファ36,37と、リセット回路38とか
ら構成している。カウンタ回路30とリセット回路38
とで、ROM35に格納されている波形データをRAM
31へ転送するブートストラップ回路39を構成してい
る。
【0039】電源入力直後にブートストラップ回路39
を起動させることによって、ROM35に格納されてい
る波形整形データをRAM31へ転送させる。これによ
りRAM31にはROM35と同じ内容が格納される。
RAM31からは入力されたカウント値に対応した所望
の波形整形データが基準クロックであるクロック信号に
同期して出力される。この波形整形データはデータラッ
チ回路32を介してD/A変換器33へ供給され、基準
クロックに同期してアナログ信号に変換される。D/A
変換器33から出力されたアナログ信号は、所望の波形
に適合したLPF(ローパスフィルタ)により整形され
て減衰量制御信号19aとして出力される。
【0040】周波数ホッピング送信装置1の電源入力直
後にブートストラップ回路39内のリセット回路が作動
し、カウンタ回路30のリセット端子Rへリセットパル
スを出力する。このリセットパルスによりカウンタ回路
30はカウントを開始する。このカウント値は3ステー
トバッファ36を介してRAM31のアドレス端子A0
〜A9へ入力される。このカウンタ回路30からのカウ
ント値は同時にROM35のアドレス端子A0〜A9へ
入力される。このアドレス値に対応したROM35の内
容が3ステートバッファ37を介してRAM31のデー
タ入出力端子D0〜D7へ供給される。このようにカウ
ンタ回路30がカウントされている間はRAM31はア
ドレス端子A0〜A9に入力された値の番地に対応し、
データ入出力端子D0〜D7に供給された値、すなわち
ROM35のアドレスに対応した波形整形データの値を
RAM31へ書き込むためにRAM31の書き込み/読
み出し制御端子W/Rへカウンタ回路30から制御信号
が供給されている。カウンタ中は、各3ステートバッフ
ァ36,37の出力がイネーブルになるようカウンタ回
路30から制御信号が供給されている。このようにして
電源入力直後にROM35の内容がRAM31へ転送さ
れ、ROM35とRAM31の内容が同じものとなる。
【0041】カウント終了後は各3ステートバッファ3
6,37の出力端子は高インピーダンスになっているた
め出力されない。その後は通常の波形整形の動作を行な
うが従来ROM35から波形整形データを読み出してい
たものをRAM31から読み出すことにより高速動作が
可能となる。なお、RAM31から波形整形データを読
み出す際には、RAM31の前段に配置した3ステート
バッファ36をイネーブル状態に制御するとともに、R
OM35ならびにROM35の後段に配置した3ステー
トバッファ37を非動作状態に制御している。
【0042】図2に示した回路例は、1つのカウンタ回
路30で波形データのRAM31への転送とRAM31
に転送した波形データの読み出しを制御する構成とした
ので、小規模な回路構成で、波形整形制御部、波形整形
データ格納部ならびに波形整形データ転送部を実現する
ことができる。
【0043】なお、図2ではカウンタ回路30ならびに
各3ステートバッファ36,37を用いてROM35に
格納されている波形整形データをRAM31へ転送する
構成を示したが、マイクロコンピュータを用いプログラ
ム制御によって波形整形データを転送する構成としても
よい。また、DMA(ダイレクトメモリアクセス)転送
等によって波形整形データを転送する構成としてもよ
い。
【0044】
【発明の効果】以上説明したようにこの発明に係る送信
波形整形方式は、例えばROM,磁気ディスク等からな
る波形整形データ格納部に格納されている波形整形デー
タを、高速読み出し動作が可能なRAMへ転送した後、
RAMから波形整形データを読み出して波形整形制御信
号を生成する構成としたので、例えばROM,磁気ディ
スク等からなる波形整形データ格納部に格納されている
波形整形データを直接読み出す場合よりも、高速の読み
出しが可能となる。
【0045】特に、高速の周波数ホッピングでは波形整
形期間が短くなり、その短い波形整形期間内で所望(例
えば自乗余弦波形)の波形整形を行なうには、電子制御
減衰器等からなる波形整形部に対して短い周期で波形整
形制御信号を順次供給する必要がある。この発明に係る
送信波形整形方式は、波形整形データを高速読み出し動
作が可能なRAMへ転送し、RAMから波形整形データ
を読み出して波形整形制御信号を生成する構成としたの
で、波形整形部に対して短い周期で波形整形制御信号を
順次供給することができる。よって、高速の周波数ホッ
ピングでも送信信号に対して所望(例えば自乗余弦波
形)の波形整形を施して、良好な送信波形整形を行なう
ことができる。これにより、波形整形を施すダミー期間
を増加させることなく、すなわち、伝送効率を低下させ
ることなく、周波数ホッピングに伴って生ずるスペクト
ルの不要な広がりを有効に軽減させることができる。
【0046】また、この発明に係る送信波形整形方式
は、振幅変調(AM変調)を低電力段で行ない、波形整
形部を構成する電子制御減衰器でAM変調信号に波形整
形を施した後に、電力増幅器で所要の電力へ増幅して送
信する構成としたので、AM変調を少ない消費電力で効
率良く施すことができるとともに、送信信号の波形整形
を少ない消費電力で効果的に行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明に係る送信波形整形方式を適用した周
波数ホッピング送信装置のブロック構成図である。
【図2】この発明に係る送信波形整形方式を適用した周
波数ホッピング送信装置の波形整形制御部、波形整形デ
ータ格納部ならびに波形整形データ転送部の一具体的例
を示す回路図である。
【図3】従来の周波数ホッピング送信装置のブロック構
成図である。
【図4】波形整形を施した送信信号の波形図である。
【図5】従来の波形整形制御部の具体例を示す回路構成
図である。
【図6】電子制御減衰器の制御電流−減衰量特性を示す
グラフである。
【図7】従来の波形メモリ(ROM)の内容を示す説明
図である。
【符号の説明】 1 周波数ホッピング送信装置 2 拡散符号発生器 3 FH(周波数ホッピング)用搬送波発振器 4 低周波増幅器 5 AM(振幅)変調器 6 波形整形部を構成する電子制御減衰器 7 緩衝増幅器 8 電力増幅器 19 波形整形制御部 20,30 カウンタ回路 21,31 RAM 22,32 データラッチ回路 23,33 D/A変換器 24,34 LPF(ローパスフィルタ) 25 波形整形データ格納部 26 波形整形データ転送部 35 波形整形データ格納部を構成するROM 36,37 3ステートバッファ 38 リセット回路 39 ブートストラップ回路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スペクトラム拡散通信方式の周波数ホッ
    ピングを行なう送信装置を制御する送信波形整形方式に
    おいて、 波形整形用データを波形整形データ格納部に格納してお
    き、前記波形整形データ格納部に格納されている波形整
    形用データをRAMへ転送し、RAMから波形整形用デ
    ータを読み出す構成としたことを特徴とする送信波形整
    形方式。
  2. 【請求項2】 情報信号の変調が振幅変調方式、2次変
    調方式がスペクトラム拡散通信方式の周波数ホッピング
    を行なう送信装置を制御する送信波形整形方式におい
    て、 波形整形用データを読み出すメモリに換えて、あらかじ
    め波形整形用データを波形メモリに格納しておき、電源
    入力直後、前記波形メモリの波形整形用データをRAM
    へ転送し、波形整形用データをRAMより読み出す手段
    とで構成し、前記波形メモリおよび前記RAMに出力す
    る波形整形のタイミングを与えるカウンタ回路と、前記
    RAMから読み出した波形整形用データをデジタル信号
    からアナログ信号に変換するD/A変換器と、前記D/
    A変換器からの信号によりその減衰量が変化する電子制
    御減衰器と、振幅変調を低電力段で行ない、適当な増幅
    または周波数変換を行なった後に、所要の電力に増幅す
    る電力増幅器を備えることを特徴とする送信波形整形方
    式。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1109327A2 (en) * 1999-11-18 2001-06-20 VTech Communications, Ltd. Control circuit for frequency hopping spread spectrum systems

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP1109327A2 (en) * 1999-11-18 2001-06-20 VTech Communications, Ltd. Control circuit for frequency hopping spread spectrum systems
EP1109327A3 (en) * 1999-11-18 2003-05-14 VTech Communications, Ltd. Control circuit for frequency hopping spread spectrum systems

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