JPH11219362A - データ処理装置及び方法、データベースシステム、記録媒体 - Google Patents

データ処理装置及び方法、データベースシステム、記録媒体

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JPH11219362A
JPH11219362A JP10036744A JP3674498A JPH11219362A JP H11219362 A JPH11219362 A JP H11219362A JP 10036744 A JP10036744 A JP 10036744A JP 3674498 A JP3674498 A JP 3674498A JP H11219362 A JPH11219362 A JP H11219362A
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JP10036744A
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Takashi Suyama
隆史 須山
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 優先的に実行したいある処理の要求がどのよ
うな状況で発生しても、その処理を常に一定時間内に実
行可能なシステムを安価に提供する。 【解決手段】 プロセス生成部22により生成された複
数のプロセス23,24に従って複数の処理を並列に実
行するプロセス実行部25の負荷状況を検出する負荷検
出部27と、負荷検出部27により検出された負荷状況
を考慮して、登録プロセス23の生成を抑制するように
制御する生成制限部28とを設け、並列に実行可能なデ
ータ登録処理およびデータ検索処理のうち、データ登録
処理の実行をコンピュータ資源の負荷状況に応じて抑制
するようにすることにより、データ登録処理の負荷を常
に一定以下に抑えることができるようにして、他の優先
して実行したいデータ検索処理の要求が如何なるタイミ
ングで発生しても、その検索処理を常に一定時間内に行
えるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はデータ処理装置及び
方法、データベースシステム、記録媒体に関し、特に、
データ登録処理およびデータ検索処理をプロセスの生成
により並列に実行可能なデータベースシステムに用いて
好適なものである。
【0002】
【従来の技術】従来、ユーザからの要求に応じて複数の
プロセスを生成することにより、頻繁に発生する複数の
処理を並列に実行することができるようになされたシス
テムがある。この種の従来のシステムでは、処理の種類
に関係なく、処理要求に対してプロセスが平等に生成さ
れていた。すなわち、処理要求が1つ発生する毎に1つ
のプロセスが生成され、生成された各プロセスがタイム
シェアリングの方法(TSS)により順次実行されるよ
うになっていた。
【0003】例えば、あるタイミングで10個のプロセ
スが生成されていたとすると、それら10個のプロセス
に演算処理装置(CPU)がタイムスライスなどの方法
で割り付けられる。そして、ユーザには認識できない微
小な一定時間毎(例えば10ms毎)に各プロセスの処
理が切り替えられてプロセスの生成順に繰り返し実行さ
れることにより、生成された10個のプロセスが実質上
並列に実行されるようになっていた。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来の技術では、
処理要求に対して平等にプロセスが生成されるため、全
ての処理要求に対してデータ処理部やデータ入出力部等
のコンピュータ資源が均等に割り当てられる。そのた
め、第1の処理要求が大量の第2の処理要求と同時に行
われると、第2の処理に大部分のコンピュータ資源が使
われてしまい、第1の処理にかかる時間が長くなってし
まうという問題があった。このとき、並列実行する第2
の処理数が多いほど、第1の処理の応答性は悪化してし
まう。
【0005】例えば、データベースに対してデータの登
録や検索を行うデータベースシステムを考える。データ
登録処理の場合は、ユーザが登録要求を発してから実際
に登録処理が完了するまでにある程度時間がかかっても
あまり問題はない。これは、登録要求をコンピュータが
受け付けると、登録プロセスを生成してバッファリング
するとともに「完了」メッセージを表示し、実際の登録
処理をその後登録プロセスに従って順次実行することに
より、ユーザは登録要求を発した後直ちに他の処理に移
行することが可能だからである。
【0006】これに対して、データ検索処理の場合は、
検索要求を発したら、実際に検索処理を行ってその検索
結果をユーザに返さなければ意味がなく、ユーザは検索
結果を見るまでは次の処理に移行しないのが通例であ
る。したがって、検索要求を発してから実際に検索結果
が提示されるまでにかかる時間は、ある程度短くするこ
とが望まれる。しかしながら、上述したように、上記従
来の技術では、検索要求が大量の登録要求と同時に行わ
れたときに、検索応答性が悪化してしまうという問題が
あった。
【0007】なお、処理要求に対して平等に生成される
プロセスに優先順位を付けておき、優先順位の高いプロ
セス(第1の処理プロセス)が動き始めたらその処理が
終わるまで優先順位の低いプロセス(第2の処理プロセ
ス)の処理を停止させるという手法によって、第1の処
理プロセスを優先的に処理するようにしたオペレーティ
ングシステム(OS)も存在する。しかしながら、この
ようなリアルタイムOSを用いた手法では、システムが
高価になってしまうという問題があった。
【0008】本発明はこのような問題を解決するために
成されたものであり、優先的に実行したいある処理の要
求がどのような状況で発生しても、その処理を常に一定
時間内に実行可能なシステムを安価に提供できるように
することを目的とする。特に、本発明では、どのような
状況で検索要求が発生しても、常に一定時間内に検索処
理を実行可能なデータベースシステムを安価に提供でき
るようにすることを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のデータ処理装置
は、複数の処理を並列に実行可能なデータ処理装置にお
いて、上記複数の処理のうち少なくとも1つの処理の実
行を、並列処理を実行する処理実行手段の負荷状況に応
じて抑制する制限手段を設けたことを特徴とする。
【0010】本発明の他の態様では、複数の処理をプロ
セスの生成により並列に実行可能なデータ処理装置にお
いて、上記複数の処理を実行するためのプロセスを処理
要求に応じて生成するプロセス生成手段と、上記プロセ
ス生成手段により生成されたプロセスに従って上記複数
の処理を並列に実行する処理実行手段と、上記処理実行
手段の負荷状況を検出する負荷検出手段と、上記負荷検
出手段により検出された上記処理実行手段の負荷状況に
基づいて、上記複数の処理のうち少なくとも1つの処理
のプロセス生成を抑制するように上記プロセス生成手段
を制御する制限手段とを備えたことを特徴とする。
【0011】ここで、上記処理要求が上記プロセス生成
を抑制すべき処理の要求であるかどうかを判断する判断
手段を備え、上記制限手段は上記処理要求が上記プロセ
ス生成を抑制すべき処理の要求であった場合にのみ動作
するようにしても良い。また、上記制限手段は、既生成
プロセスに対して上記少なくとも1つの処理のプロセス
を新規に生成しても上記処理実行手段の負荷が所定の範
囲内に収まる場合にのみ新規プロセスを生成し、収まら
ない場合は一定時間待機した後に再度負荷状況に応じた
判断を行うようにしても良い。また、上記負荷検出手段
は、現在から過去数秒間の負荷率を計測し、その計測値
をもとに処理のプロセスを新規に生成した場合の負荷率
を予測するようにしても良い。
【0012】また、本発明のデータ処理方法は、複数の
処理を並列に実行可能なデータ処理方法において、上記
複数の処理のうち少なくとも1つの処理の実行を、並列
処理を実行する処理実行手段の負荷状況に応じて抑制す
るようにしたことを特徴とする。
【0013】本発明の他の態様では、複数の処理をプロ
セスの生成により並列に実行可能なデータ処理方法にお
いて、発生した処理要求が上記複数の処理のうちプロセ
ス生成を抑制すべき少なくとも1つの処理の要求である
かどうかを判断するステップと、上記処理要求のあった
処理が上記プロセス生成を抑制すべき処理であった場合
に、上記複数の処理を並列に実行する処理実行手段の負
荷状況を検出するステップと、上記検出された負荷状況
に基づいて、上記少なくとも1つの処理のプロセス生成
を抑制するように制御するステップとを有することを特
徴とする。
【0014】また、本発明のデータベースシステムは、
データ登録処理およびデータ検索処理を並列に実行可能
なデータベースシステムにおいて、上記データ登録処理
の実行を、並列処理を実行する処理実行手段の負荷状況
に応じて抑制する制限手段を設けたことを特徴とする。
【0015】本発明の他の態様では、データ登録処理お
よびデータ検索処理をプロセスの生成により並列に実行
可能なデータベースシステムにおいて、上記データ登録
処理および上記データ検索処理を実行するためのプロセ
スを処理要求に応じて生成するプロセス生成手段と、上
記プロセス生成手段により生成されたプロセスに従って
上記データ登録処理および上記データ検索処理を並列に
実行する処理実行手段と、上記処理実行手段の負荷状況
を検出する負荷検出手段と、上記負荷検出手段により検
出された上記処理実行手段の負荷状況に基づいて、上記
データ登録処理のプロセス生成を抑制するように上記プ
ロセス生成手段を制御する制限手段とを備えたことを特
徴とする。
【0016】ここで、上記処理要求が上記データ登録処
理の要求であるかどうかを判断する判断手段を備え、上
記制限手段は、上記処理要求が上記データ登録処理の要
求であった場合にのみ動作するようにしても良い。ま
た、上記制限手段は、既生成プロセスに対して上記デー
タ登録処理の新規プロセスを生成しても上記処理実行手
段の負荷が所定の範囲内に収まる場合にのみ上記新規プ
ロセスを生成し、収まらない場合は一定時間待機した後
に再度負荷状況に応じた判断を行うようにしても良い。
また、上記負荷検出手段は、現在から過去数秒間の負荷
率を計測し、その計測値をもとに処理のプロセスを新規
に生成した場合の負荷率を予測するようにしても良い。
【0017】また、本発明のコンピュータ読み取り可能
な記録媒体は、複数の処理を並列に実行可能なデータ処
理装置において、上記複数の処理のうち少なくとも1つ
の処理の実行を、並列処理を実行する処理実行手段の負
荷状況に応じて抑制する制限手段としてコンピュータを
機能させるためのプログラムを記録したことを特徴とす
る。
【0018】本発明は上記技術手段より成るので、並列
実行可能な複数の処理のうち少なくとも1つの処理(例
えばデータベースシステムにおけるデータ登録処理)の
実行を負荷状況に応じて抑制することにより、上記少な
くとも1つの処理の負荷が所定の範囲を越えて大きくな
らないようにすることが可能となり、他の優先して実行
したい処理(例えばデータベースシステムにおけるデー
タ検索処理)を常に一定の負荷範囲内で実行することが
可能となる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
を用いて詳しく説明する。図1は、本発明の一実施形態
によるデータベースシステムの構成を示す機能ブロック
図である。図1に示すように、本実施形態のデータベー
スシステムは、AP処理部1とデータベース部2とから
構成されている。
【0020】ここで、上記AP処理部1は、データベー
ス登録要求部(以下、登録要求部と略す)11と、デー
タベース検索要求部(以下、検索要求部と略す)12と
を備えている。また、上記データベース部2は、処理受
信部21と、プロセス生成部22と、登録プロセス23
と、検索プロセス24と、プロセス実行部25と、デー
タファイル(データベース)26と、負荷検出部27
と、生成制限部28と、結果返却部29とを備えてい
る。
【0021】上記AP処理部1の構成において、登録要
求部11は、登録に必要なデータを加工し、データベー
ス部2の処理受信部21に対して登録要求を実行する。
登録に必要なデータとは、例えば登録要求コマンド、登
録するデータの内容、および登録先ファイル名などから
成るデータである。また、検索要求部12は、検索に必
要なデータを加工し、データベース部2の処理受信部2
1に対して検索要求を実行する。検索に必要なデータと
は、例えば検索要求コマンドおよび検索キーなどから成
るデータである。
【0022】また、上記データベース部2の構成におい
て、処理受信部21は、AP処理部1からの登録要求お
よび検索要求を受信するものである。プロセス生成部2
2は、処理受信部21で受信した要求に応じて登録プロ
セス23および検索プロセス24を生成する。すなわ
ち、処理受信部21で受信した要求が登録要求か検索要
求かを判断し、登録要求であれば登録プロセス23を生
成する。また、検索要求であれば検索プロセス24を生
成する。
【0023】プロセス実行部25は、例えばCPU(演
算処理装置)により構成され、プロセス生成部22によ
り生成された複数の登録プロセス23および検索プロセ
ス24に従って、データファイル26に対するデータ登
録処理およびデータ検索処理を並列に実行する。すなわ
ち、生成された各プロセス23,24をタイムシェアリ
ングの方法(TSS)により微小な一定時間毎に切り替
えて順次実行する。その実行結果は、結果返却部29に
よりAP処理部1に返却される。なお、データベース部
2が登録要求を受け付けたときは、直ちに「完了」のメ
ッセージをAP処理部1に返し、実際に登録処理が終わ
らなくてもユーザが他の処理に移行できるようにする。
【0024】負荷検出部27は、プロセス実行部25に
おける現在の負荷状況、すなわち、既に生成されている
登録プロセス23および検索プロセス24の残負荷状況
を検出する。本実施形態では、例えば過去3秒間でCP
Uにどのくらい処理の負荷があったかを表す指標とし
て、CPUの負荷率を検出している。このCPUの負荷
率は、タイムシェアリングによるCPUのスイッチング
のコマが過去3秒間でどのくらい使われていたかを調べ
ることによって得ることができる。
【0025】なお、3秒間というのは、1つの検索処理
が完了するまでの時間の目やすを示すものであり、ユー
ザが検索要求を発してから実際に検索結果が提示される
までにストレスを感じずに待てる時間の統計値を示して
いる。したがって、この3秒間という基準は単なる一例
に過ぎず、本発明はこれに限定されるものではない。ま
た、負荷状況の検出方法も上述した方法に限定されるも
のではなく、現在の残負荷が把握できればその方法は問
わない。
【0026】生成制限部28は、処理受信部21で受信
した処理要求が登録要求であった場合に、受信したデー
タの格納場所(登録先ファイル)やデータサイズから、
そのデータ登録処理に必要なプロセス実行部25等のコ
ンピュータ資源の負荷を予測する。そして、この予測し
た負荷と、負荷検出部27より与えられる現在の残負荷
とに応じて、新規登録プロセスの生成を抑制するように
プロセス生成部22を制御する。
【0027】例えば、生成制限部28は、既に生成され
ている登録プロセス23および検索プロセス24に対し
て新規の登録プロセスを生成してもコンピュータ資源の
負荷が所定の範囲内に収まる場合にのみ、上記新規の登
録プロセスを生成するように制御する。ここでは、新規
の登録プロセスを生成しても、この新規登録プロセスも
含めたCPUの負荷率が100%に満たず、次に検索要
求があった場合にその検索処理を3秒以内に行えるだけ
の余力をCPUが有している場合にのみ、上記新規の登
録プロセスを生成するように制御する。
【0028】一方、既生成プロセスに対して新規の登録
プロセスを生成すると、コンピュータ資源の負荷が所定
の範囲内に収まらなくなる場合には、その時点では新規
登録プロセスの生成は行わず、登録要求を図示しないバ
ッファ手段に蓄えておく。そして、図示しないタイマを
用いて一定時間待機した後に再度負荷状況に応じた判断
を行う。
【0029】この待機中に、既に生成されている登録プ
ロセス23および検索プロセス24の一部が処理を終了
し、コンピュータ資源の負荷が軽減されていると、次の
判断時点では既生成プロセスに対して新規の登録プロセ
スを生成してもコンピュータ資源の負荷が所定の範囲内
に収まるようになり、新規の登録プロセスを生成するこ
とが可能となる。
【0030】プロセス生成部22は、処理受信部21で
受信した処理要求が検索要求であった場合は、検索処理
を登録処理に対して優先的に処理するために、コンピュ
ータ資源の負荷状況を見ることなく検索プロセス24を
生成する。したがって、この場合は、生成制限部28に
よるプロセス生成の制限は行われない。
【0031】このように本実施形態では、検索要求が発
せられたときは随時検索プロセスを生成するとともに、
登録要求が発せられたときはコンピュータ資源の負荷状
況を見て、負荷が所定値より大きい場合には登録プロセ
スの生成を抑制するようにしている。これにより、検索
要求があったときにその検索処理を一定時間内に行える
だけの余力を常に保つことができ、処理高速化のために
複数のプロセスを生成した際にも、検索処理の応答性を
常に一定時間内に保つことが可能となる。
【0032】図2は、図1に示したデータベースシステ
ムによるプロセスの生成処理の動作を示すフローチャー
トである。以下、この図2のフローチャートに従って説
明する。
【0033】図2において、まずステップS1でAP処
理部1からの処理要求をデータベース部2の処理受信部
21で受信すると、次のステップS2でプロセス生成部
22は、処理受信部21で受信した処理要求が登録要求
か検索要求かを判断する。ここで、受信した処理要求が
検索要求であった場合は、ステップS3に進み、プロセ
ス生成部22により上記検索要求に対応した検索プロセ
ス24を生成する。生成された検索プロセス24は、こ
の図2には示されていない処理ルーチンにおいてプロセ
ス実行部25により実行される。
【0034】一方、受信した処理要求が登録要求であっ
た場合は、ステップS4に進む。ステップS4で生成制
限部28は、受信した要求内容(データの格納場所やデ
ータサイズ)に基づいて、新たに生成する登録プロセス
によるデータ登録処理に必要なコンピュータ資源の負荷
を計測する。通常、異なる複数のファイルにアクセスす
る場合は1つのファイルにアクセスする場合に比べて負
荷は軽く、また、データサイズが小さいほど負荷は軽
い。
【0035】さらに、ステップS5では、負荷検出部2
7により、コンピュータ資源の現在の負荷状況、すなわ
ち、既に生成されている登録プロセス23および検索プ
ロセス24の残負荷状況を計測する。そして、ステップ
S6において、生成制限部28は、上記ステップS4に
て計測した新規負荷と、上記ステップS5にて計測した
現在の負荷とに応じて、新規の登録プロセスを生成する
か否かを決定する。
【0036】ここでは、CPUの100%の負荷率から
上記計測した現在の負荷および新規負荷(負荷率に換算
したもの)を減算し、その結果得られる値があらかじめ
設定した所定の余力より大きいかどうかを判断する。あ
らかじめ設定する余力の値としては、上述したように、
新規の登録プロセスを生成しても、次に検索要求があっ
た場合にその検索処理を例えば3秒以内に行えるだけの
CPUの余力に相当する値を設定するが、本発明はこれ
に限定されるものではない。
【0037】そして、上記ステップS6で新規の登録プ
ロセスを生成しても尚CPUに余力があると判断された
場合は、ステップS7に進み、プロセス生成部22によ
り登録要求に対応した登録プロセス23を生成する。生
成された登録プロセス23は、この図2には示されてい
ない処理ルーチンにおいてプロセス実行部25により実
行される。
【0038】一方、上記ステップS6で新規の登録プロ
セスを生成するとCPUに余力がなくなると判断された
場合は、ステップS8に進み、当該登録要求に対応する
登録プロセスの生成処理を待ち状態にする。そして、ス
テップS9で図示しないタイマを用いて一定時間(例え
ば10秒)待機した後、ステップS5に戻って再びコン
ピュータ資源の現在の負荷を計測する。10秒間の待機
中に既生成プロセスが実行され、その処理が終了する
と、コンピュータ資源の負荷は軽減されているので、次
のステップS6ではCPUの負荷が余力以上となる。よ
って、ステップS7に進んで登録プロセス23が生成さ
れる。
【0039】以上詳しく説明したように、本実施形態で
は、複数プロセスの起動により効率的にデータ登録・検
索を行うデータベースシステムにおいて、登録プロセス
を生成する際に、既に生成されている登録プロセスおよ
び検索プロセスによるデータ処理部やデータ入出力部等
のコンピュータ資源の負荷状況を考慮し、一定の検索応
答性保証が可能な範囲内でのみ登録プロセスを生成する
ように制御することにより、いかなるときでも一定時間
内に検索を行うことができるデータベースシステムを安
価に提供することができる。
【0040】なお、以上の実施形態では、データベース
システムを例に挙げてデータ登録処理およびデータ検索
処理の並列処理を説明したが、本発明はこの例に限定さ
れるものではない。例えば、描画処理と計算処理とが並
列に実行されるデータ処理装置において、ユーザとコン
ピュータとの対話的インタフェースを用いた描画処理の
方を計算処理に対して優先して処理させるために、コン
ピュータ資源の負荷状況を見て計算処理のプロセス生成
を一定の範囲内に抑えるようにしてもよい。
【0041】このように、本発明の特徴は、第1の処理
と第2の処理とを並列に実行可能な装置またはシステム
において、第1の処理を優先させたいがために第2の処
理の起動をコンピュータ資源の負荷状況に応じて抑制す
るものであり、処理の内容によらず適用することが可能
である。また、並列に実行される処理の数は2つに限ら
ず、3つ以上であっても良い。この場合、3つ以上の処
理のうち少なくとも1つの処理の実行を負荷状況に応じ
て抑制するようにすることが可能である。
【0042】また、上記の実施形態では、図2に示した
ように、処理要求が検索要求であった場合には直ちに検
索プロセスを生成しているが、多数の検索プロセスを生
成すると、後に生成された検索プロセスが3秒以内に終
了しないこともあり得る。このような場合には、例えば
「時間がかかりますが、よろしいですか」などのメッセ
ージをユーザに提示し、OKとの入力があった場合にの
み検索プロセスを生成するようにしても良い。
【0043】本発明は、上述した実施形態の機能を実現
するべく各種のデバイス(図示しないCPU、ROM、
RAM、I/F部等)を動作させるように、該各種デバ
イスが接続された装置あるいはシステム内のコンピュー
タに対し、上記実施形態の機能を実現するためのソフト
ウェアのプログラムコードを供給し、そのコンピュータ
に格納されたプログラムに従って上記各種デバイスを動
作させることによって実施したものであるが、この機能
をハードウェア的に構成しても良い。
【0044】また、この場合、上記ソフトウェアのプロ
グラムコード自体が上述した実施形態の機能を実現する
ことになり、そのプログラムコード自体、およびそのプ
ログラムコードをコンピュータに供給するための手段、
例えばかかるプログラムコードを格納した記録媒体は本
発明を構成する。かかるプログラムコードを記憶する記
録媒体としては、例えばフロッピーディスク、ハードデ
ィスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、
磁気テープ、不揮発性のメモリカード、ROM等を用い
ることができる。
【0045】また、コンピュータが供給されたプログラ
ムコードを実行することにより、上述の実施形態の機能
が実現されるだけでなく、そのプログラムコードがコン
ピュータにおいて稼働しているOS(オペレーティング
システム)あるいは他のアプリケーションソフト等の共
同して上述の実施形態の機能が実現される場合にもかか
るプログラムコードは本発明の実施形態に含まれること
は言うまでもない。
【0046】さらに、供給されたプログラムコードがコ
ンピュータの機能拡張ボードやコンピュータに接続され
た機能拡張ユニットに備わるメモリに格納された後、そ
のプログラムコードの指示に基づいてその機能拡張ボー
ドや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の
一部または全部を行い、その処理によって上述した実施
形態の機能が実現される場合にも本発明に含まれること
は言うまでもない。
【0047】
【発明の効果】本発明は上述したように、並列に実行可
能な複数の処理のうち少なくとも1つの処理の実行を、
並列処理を実行する処理実行手段の負荷状況に応じて抑
制する制限手段を設けたので、上記少なくとも1つの処
理の負荷を常に一定以下に抑えることが可能となり、他
の優先して実行したい処理の要求が如何なるタイミング
で発生しても、その処理を一定時間内に終了させること
ができるようになる。しかも、いわゆるリアルタイムO
Sのような高価なOSを使用しなくても済むので、この
ようなデータ処理装置を安価に提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態によるデータベースシステ
ムの構成を示す機能ブロック図である。
【図2】図1に示したデータベースシステムによるプロ
セスの生成処理の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 AP処理部 2 データベース部 11 データベース登録要求部 12 データベース検索要求部 21 処理受信部 22 プロセス生成部 23 登録プロセス 24 検索プロセス 25 プロセス実行部 26 データファイル(データベース) 27 負荷検出部 28 生成制限部 29 結果返却部

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の処理を並列に実行可能なデータ処
    理装置において、 上記複数の処理のうち少なくとも1つの処理の実行を、
    並列処理を実行する処理実行手段の負荷状況に応じて抑
    制する制限手段を設けたことを特徴とするデータ処理装
    置。
  2. 【請求項2】 複数の処理をプロセスの生成により並列
    に実行可能なデータ処理装置において、 上記複数の処理を実行するためのプロセスを処理要求に
    応じて生成するプロセス生成手段と、 上記プロセス生成手段により生成されたプロセスに従っ
    て上記複数の処理を並列に実行する処理実行手段と、 上記処理実行手段の負荷状況を検出する負荷検出手段
    と、 上記負荷検出手段により検出された上記処理実行手段の
    負荷状況に基づいて、上記複数の処理のうち少なくとも
    1つの処理のプロセス生成を抑制するように上記プロセ
    ス生成手段を制御する制限手段とを備えたことを特徴と
    するデータ処理装置。
  3. 【請求項3】 上記処理要求が上記プロセス生成を抑制
    すべき処理の要求であるかどうかを判断する判断手段を
    備え、 上記制限手段は上記処理要求が上記プロセス生成を抑制
    すべき処理の要求であった場合にのみ動作することを特
    徴とする請求項2に記載のデータ処理装置。
  4. 【請求項4】 上記制限手段は、既生成プロセスに対し
    て上記少なくとも1つの処理のプロセスを新規に生成し
    ても上記処理実行手段の負荷が所定の範囲内に収まる場
    合にのみ新規プロセスを生成し、収まらない場合は一定
    時間待機した後に再度負荷状況に応じた判断を行うこと
    を特徴とする請求項2または3に記載のデータ処理装
    置。
  5. 【請求項5】 上記負荷検出手段は現在から過去数秒間
    の負荷率を計測し、その計測値をもとに処理のプロセス
    を新規に生成した場合の負荷率を予測することを特徴と
    する請求項2〜4の何れか1項に記載のデータ処理装
    置。
  6. 【請求項6】 複数の処理を並列に実行可能なデータ処
    理方法において、 上記複数の処理のうち少なくとも1つの処理の実行を、
    並列処理を実行する処理実行手段の負荷状況に応じて抑
    制するようにしたことを特徴とするデータ処理方法。
  7. 【請求項7】 複数の処理をプロセスの生成により並列
    に実行可能なデータ処理方法において、 発生した処理要求が上記複数の処理のうちプロセス生成
    を抑制すべき少なくとも1つの処理の要求であるかどう
    かを判断するステップと、 上記処理要求のあった処理が上記プロセス生成を抑制す
    べき処理であった場合に、上記複数の処理を並列に実行
    する処理実行手段の負荷状況を検出するステップと、 上記検出された負荷状況に基づいて、上記少なくとも1
    つの処理のプロセス生成を抑制するように制御するステ
    ップとを有することを特徴とするデータ処理方法。
  8. 【請求項8】 データ登録処理およびデータ検索処理を
    並列に実行可能なデータベースシステムにおいて、 上記データ登録処理の実行を、並列処理を実行する処理
    実行手段の負荷状況に応じて抑制する制限手段を設けた
    ことを特徴とするデータベースシステム。
  9. 【請求項9】 データ登録処理およびデータ検索処理を
    プロセスの生成により並列に実行可能なデータベースシ
    ステムにおいて、 上記データ登録処理および上記データ検索処理を実行す
    るためのプロセスを処理要求に応じて生成するプロセス
    生成手段と、 上記プロセス生成手段により生成されたプロセスに従っ
    て上記データ登録処理および上記データ検索処理を並列
    に実行する処理実行手段と、 上記処理実行手段の負荷状況を検出する負荷検出手段
    と、 上記負荷検出手段により検出された上記処理実行手段の
    負荷状況に基づいて、上記データ登録処理のプロセス生
    成を抑制するように上記プロセス生成手段を制御する制
    限手段とを備えたことを特徴とするデータベースシステ
    ム。
  10. 【請求項10】 上記処理要求が上記データ登録処理の
    要求であるかどうかを判断する判断手段を備え、 上記制限手段は、上記処理要求が上記データ登録処理の
    要求であった場合にのみ動作することを特徴とする請求
    項9に記載のデータベースシステム。
  11. 【請求項11】 上記制限手段は、既生成プロセスに対
    して上記データ登録処理の新規プロセスを生成しても上
    記処理実行手段の負荷が所定の範囲内に収まる場合にの
    み上記新規プロセスを生成し、収まらない場合は一定時
    間待機した後に再度負荷状況に応じた判断を行うことを
    特徴とする請求項9または10に記載のデータベースシ
    ステム。
  12. 【請求項12】 上記負荷検出手段は現在から過去数秒
    間の負荷率を計測し、その計測値をもとに処理のプロセ
    スを新規に生成した場合の負荷率を予測することを特徴
    とする請求項9〜11の何れか1項に記載のデータベー
    スシステム。
  13. 【請求項13】 複数の処理を並列に実行可能なデータ
    処理装置において、上記複数の処理のうち少なくとも1
    つの処理の実行を、並列処理を実行する処理実行手段の
    負荷状況に応じて抑制する制限手段としてコンピュータ
    を機能させるためのプログラムを記録したことを特徴と
    するコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
JP10036744A 1998-02-03 1998-02-03 データ処理装置及び方法、データベースシステム、記録媒体 Withdrawn JPH11219362A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001109502A (ja) * 1999-09-30 2001-04-20 Robert Bosch Gmbh 駆動装置のプロセス制御方法及びその装置

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