JP3027526B2 - ジョブスケジュール方法 - Google Patents

ジョブスケジュール方法

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JP3027526B2
JP3027526B2 JP7247856A JP24785695A JP3027526B2 JP 3027526 B2 JP3027526 B2 JP 3027526B2 JP 7247856 A JP7247856 A JP 7247856A JP 24785695 A JP24785695 A JP 24785695A JP 3027526 B2 JP3027526 B2 JP 3027526B2
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義浩 小野原
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、業務ジョブを逐次かつ
平行して実行する計算機システムにおけるジョブスケジ
ュール方法に係り、特に、各業務ジョブで使用する資源
の種類及び量により業務ジョブ取り出しの順序を決める
ジョブスケジュール方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の業務ジョブを逐次かつ平行して実
行する計算機システムでは、各業務ジョブを逐次取り出
して実行するためのジョブスケジューラを具備してい
る。
【0003】このジョブスケジューラは、業務ジョブの
優先度等によって取り出す順序を決めているが、一旦取
り出した業務ジョブをすぐに実行しようとする。しか
し、ここで業務ジョブが必要とする、例えば磁気テープ
装置の台数などの資源が不足すると、他に実行中の業務
ジョブの終了により資源の空きを待つか、あるいは取り
出した業務ジョブ実行を後回しにするか否かの応答をオ
ペレータ等に求める。
【0004】この結果、他に実行可能な業務ジョブがあ
っても何も実行せずに待つか、あるいはオペレータの煩
雑な操作が必要となり、計算機システムの効率的な運用
の阻害要因となっている。
【0005】上記の問題点を解決する方法としては、予
め各業務ジョブに必要な資源と資源の量を定義しておく
ことで業務ジョブ実行のスケジュール立案時に、業務ジ
ョブの優先度等のスケジュール条件に資源を加えると共
に、業務ジョブ取り出しの際、必要な資源に不足が生じ
ている場合は、当該業務ジョブの取り出しを抑止し、次
に実行可能な業務ジョブを取り出す方法がある。
【0006】この方法により、1つの資源が不足しても
他の資源に空きがある場合、不足した資源を使用しない
業務ジョブの取り出し、実行が可能になり、計算機シス
テムの持つ資源を有効に活用することができる。この資
源及び資源の量による業務ジョブスケジュール方法の実
施例は「統合運用管理システムHOPSS3/AS(V
OS3/ES1,VOS3/AS)解説書、日立製作所
マニュアル、APP−B−423」に記載されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記の資源及
び資源の量による業務ジョブスケジュール方法により、
計算機システムの持つ資源の有効活用は可能となるが、
業務ジョブ実行遅延防止に関して問題が生じる。
【0008】すなわち、多量に資源を必要とする業務ジ
ョブとその他の資源を少量しか必要としない業務ジョブ
が混在した場合、少量しか資源を必要としない業務ジョ
ブの多重実行により、資源の空きの少ない状態が継続
し、多量に資源を必要とする業務ジョブが沈み込んで実
行されないという現象が発生する。
【0009】また、計算機システムの持つ資源量を上限
値まで使用した場合、かえって計算機システムの効率的
運用の阻害要因となることがある。
【0010】本発明は、このような問題に鑑みなされた
もので、その目的は、計算機システムの効率的な運用を
確保したまま、多量に資源を必要とする業務ジョブ実行
の沈み込みを防止することができるジョブスケジュール
方法を提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明のジョブスケジュール方法では、各業務ジョ
ブの実行開始予定時刻を定める手段と、各業務ジョブで
使用する資源量を定義する手段とを備え、これらの手段
によって定義された業務ジョブを取り出してスケジュー
ルする際に、計算機システムの資源量について効果的な
資源量と上限値の2つを予め設定しておき、各業務ジョ
ブの実行予定時刻までは効果的な資源量を用いたスケジ
ュールを行い、実行予定時刻を過ぎた状態では上限値を
用いたスケジュールを行うことを特徴とする。
【0012】そして、予め定めた時間の遅延が発生した
場合、その遅延の発生した業務ジョブで使用する資源を
予約し、同一資源を使用する新たな業務ジョブは、資源
量の余裕が当該業務ジョブで使用する資源量と予約され
た資源量の和以上となるまで起動を抑止することを特徴
とする。
【0013】また、前記予め定めた時間を、業務ジョブ
の種別に応じて設定するすることを特徴とする。
【0014】
【作用】本発明においては、計算機システムをより効率
的に運用するために、計算機システムの持つ資源量を余
裕を持って効率的に運用できる「効率的な資源量」と
「上限値」の2段階で管理する。
【0015】また、業務ジョブ取り出しの際、業務ジョ
ブ実行に必要な資源に不足が生じている場合に、当該業
務ジョブの取り出しを抑止するだけでなく、遅延が発生
した業務ジョブが使用する資源を予約する方法を用い
る。
【0016】ここで、「効率的な資源量」とは、余裕を
もって計算機を稼働させ得る資源の量を指し、例えばフ
ル稼働時の資源量の6割〜7割の値に設定される。この
設定は、上限値とは別にユーザが設定する。
【0017】詳しくは、本発明においては、この効率的
な資源量と上限値の2つを使用し、業務ジョブを取り出
して実行するスケジュール契機に動作可能な業務ジョブ
を抽出する際、業務ジョブの遅延状況や必要な資源量に
応じて次のような制御を行う。
【0018】(1)既に遅延状態となっている業務ジョ
ブの場合、資源量の上限値から現在の使用量を減算した
値以下の資源を必要とするときに当該業務ジョブを取り
出して実行する。この際、予約資源量から当該業務ジョ
ブの使用資源量を減算し、また、現在の使用量に当該業
務ジョブの使用資源量を加える。
【0019】(2)業務ジョブの実行予定時刻より、予
め定められた時間を経過したと新たに判断したとき、つ
まり新たに遅延状態になったと判断したとき、予約資源
量に当該業務ジョブの使用資源量を加えた後、既に遅延
状態となっている業務ジョブと同じ制御を行う。
【0020】(3)業務ジョブの実行予定時刻は経過し
ているが、予め定められた時間までは経過してない場
合、資源量の上限値から現在の使用量を減算し、さらに
当該資源の予約資源量を減算した値が当該ジョブを使用
する資源量以上の時、当該ジョブを取り出して実行す
る。この際、現在の使用量に、当該業務ジョブの使用資
源量を加える。
【0021】(4)実行予定時刻に達していない業務ジ
ョブの場合、効率的な資源量から現在の使用資源量を減
算し、さらに当該資源の予約資源量を減算した値が当該
業務ジョブの使用する資源量以上の時、当該業務ジョブ
を取り出して実行する。この際、現在の使用量に、当該
業務ジョブの使用資源量を加える。
【0022】このような制御を行うことにより、計算機
システムの効率的な運用を保ったまま業務ジョブの大幅
遅延を防止する。この場合、予約資源量及び資源の現在
の使用量の初期値が「0」であることはいうまでもな
い。
【0023】なお、業務ジョブの使用する資源量が上限
値を超える場合は、エラーとして当該業務ジョブの実行
を抑止すると共に、エラーである旨を計算機システム運
用者に通知する。
【0024】また、業務ジョブの使用する資源量が、
「効率的な資源量」を超えるが上限値は超えない場合に
は、計算機システム運用者に警告を発する。これらの通
知や警告は計算機システムの資源の上限値が増加した場
合や、効率的な資源量が増加した場合には再度、増加後
の値でやり直す。
【0025】また、業務ジョブの実行遅延を判断するた
めに予め定められた時間は、業務ジョブの種類や業務ジ
ョブの重要度等のグループ毎に設定できることが好まし
い。
【0026】このように本発明のジョブスケジュール方
法によれば、実行予定時刻に達してない業務ジョブにつ
いては、計算機システムの「効率的な資源量」により制
御することで計算機システムの資源に余裕を持たせた効
率的な運用が可能になる。
【0027】さらに、遅延と判断した業務ジョブについ
ては、資源の予約という形で他の同一資源を使用する業
務ジョブの実行を抑制することにより、当該業務ジョブ
の使用する資源を確保し、大幅な遅延を防止できる。
【0028】従って、多量に資源を必要とする業務ジョ
ブとその他の資源を少量しか必要としない業務ジョブが
混在した場合、多量に資源を必要とする業務ジョブの資
源を予約しておくことにより、少量しか資源を必要とし
ない業務ジョブが多重実行されることはなくなり、多量
に資源を必要とする業務ジョブが沈み込んで実行されな
いという現象が発生するのを防止することができる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面により詳細に
説明する。
【0030】図1は、本発明のジョブスケジュール方法
を適用した計算機システムの機能ブロック図を示すもの
である。
【0031】この実施例の計算機システム1は、業務ジ
ョブのスケジュール表6を入力とし、業務ジョブのスケ
ジュールを立案するスケジュール部2と、スケジュール
部2から呼び出されて資源に関する制御を行う資源制御
部3と、業務ジョブの実行終了時の処理を行う業務ジョ
ブ終了処理部4と、コンソール装置7へのメッセージ出
力やコンソール装置7からのメッセージ入力処理を行う
コンソール制御部5とで構成する。
【0032】スケジュール部2は、システムの立ち上げ
時、及び実行中の業務ジョブ終了時やタイマ監視により
呼び出される。
【0033】スケジュール部2では、システム立ち上げ
時に業務ジョブスケジュール表6を入力してスケジュー
ル対象となる業務ジョブの一覧を作成し、また起動時、
タイマ監視、業務ジョブ終了やコンソール装置7からの
コマンド入力を契機として、実行する業務ジョブの決定
や業務ジョブ実行指示を行う。
【0034】実行する業務ジョブの決定と実行は、資源
以外の実行条件の整った実行業務ジョブの候補一覧を作
成し、資源制御部3で候補一覧から抽出した業務ジョブ
を取り出して実行を指示する。
【0035】資源制御部3では、業務ジョブ実行の予定
時刻を経過しているか否か、遅延しているか否か、現在
使用中の資源量と資源の上限値、効果的資源量を考慮し
て、候補一覧から次に実行すべき業務ジョブを選択す
る。
【0036】業務ジョブ終了処理部4は、実行した業務
ジョブが終了したときに呼び出され、現在使用中の資源
量の補正を行う。すなわち、現在使用中の資源量から終
了した業務ジョブで使用していた資源量を減算する。
【0037】コンソール制御部5は、他の機能ブロック
から要求されたメッセージのコンソール装置7への出力
と、コンソール装置7から投入されたコマンドで指示さ
れた資源の上限値や効果的資源量の変更を他の機能ブロ
ックに連絡する。
【0038】図2は、本発明のジョブ業務ジョブの種類
や業務ジョブの重要度等のグループ毎に設定できるスケ
ジュール方法の中核となる資源制御部3で使用する制御
表の構成図を示すものである。
【0039】資源制御部3では、業務ジョブ毎の情報を
格納した業務ジョブスケジュール表8と計算機システム
全体の資源量を管理するシステム資源管理表21とを使
用して資源の制御を行う。
【0040】業務ジョブスケジュール表8は、業務ジョ
ブ名9、当該業務ジョブの実行予定時刻10、予定時刻
10を経過したときに予定時刻からの経過時間により遅
延と判断するか否かの境界時間を定義する警告時間1
1、制御情報12、及び各業務ジョブ毎の使用資源名と
資源量の一覧へのポインタ13とで構成されている。
【0041】各業務ジョブ毎の使用資源名と資源量の一
覧は、資源名18および資源量19と、資源量が超過し
ている場合に警告メッセージやエラーメッセージを出力
したときのシステム全体の資源量を退避しておく退避資
源量20ので構成されている。
【0042】なお、制御情報12には、資源予約インジ
ケータ14、実行抑止インジケータ15、警告メッセー
ジインジケータ16、実行可能インジケータ17を含
み、スケジュール部2と資源制御部3とで使用する。
【0043】これらのインジケータの初期値は、リセッ
ト状態であることは言うまでもない。
【0044】また、警告時間11は、業務ジョブの種類
や業務ジョブの重要度等のグループ毎に設定できるよう
になっている。
【0045】一方、システム資源管理表21は、計算機
システム全体の資源名や上限値を管理し、コンソール制
御部5で保守され、資源名22、効果的資源量23、資
源の上限値24、現在実行中の業務ジョブで使用してい
る資源の量を記録しておく現在使用量25と、遅延状態
となった業務ジョブで使用を予約している資源量を記録
する予約資源量26とで構成されている。
【0046】図3は、資源の制御を行う資源制御部3の
処理を表わすフローチャートである。
【0047】資源制御部3は、スケジュール部2で実行
する業務ジョブを決めるときにスケジュール部2から呼
び出される。この時、スケジュール部2で実行する候補
となった業務ジョブの実行可能インジケータ17にはオ
ンがセットされている。
【0048】資源制御部3が呼び出されると、まず、ス
テップ301で業務ジョブスケジュール表8からスケジ
ュール部2で実行の候補としたジョブ、すなわち実行可
能インジケータ17がオンの業務ジョブを探す。
【0049】この結果、実行可能インジケータ17がオ
ンの業務ジョブが見つからないと判断したときは、資源
制御部3の処理を終了する(ステップ302)。
【0050】次に、ステップ301で見つけた業務ジョ
ブの中で実行抑止インジケータ15がオンで、退避資源
量20が上限値24と資源量19の双方より小さな資源
があるか否かを判断する(ステップ303)。すなわ
ち、実行抑止の原因となった資源の上限値が増加されて
いるかを判断し、増加されている場合、再度業務ジョブ
の実行を抑止するか否かを判断するために、実行抑止イ
ンジケータ15をリセットする(ステップ304)。
【0051】次に、ステップ301で見つけた業務ジョ
ブの警告メッセージインジケータ16がオンで、退避資
源量20が効果的資源量23と資源量19の双方より小
さな資源があるかを判断する(ステップ305)。すな
わち、警告状態の原因となった資源の効果的資源量が増
加されているかを判断し、増加されている場合、再度業
務ジョブを警告状態とするか否かを判断するために、警
告メッセージインジケータ16をリセットする(ステッ
プ306)。
【0052】次に、実行抑止インジケータ15がオフ
で、資源量19が上限値24を超える資源があれば、エ
ラーメッセージを出力し、退避資源量20に上限値24
を退避し、実行抑止インジケータ15をセット、警告メ
ッセージインジケータ16をリセットする。さらにこの
とき資源予約インジケータ14がオンならリセットし、
予約資源量26から資源量19を減算しておく(ステッ
プ307)。
【0053】次に、実行抑止インジケータ15を判定
し、オンであれば、すなわち実行が抑止されていれば、
次の業務ジョブの処理を行うためステップ301に戻る
(ステップ308)。
【0054】次に、当該業務ジョブの実行予定時刻を経
過していないかどうかを判断し(ステップ309)、経
過していない時は、資源量19が全て効果的資源量23
から現在使用量25と予約資源量26を減算した値より
小さいか否かを判断し(ステップ310)、小さいと判
断した場合は、現在使用量25に資源量19を加算して
当該業務ジョブ取り出しを指示して終了する(ステップ
311)。
【0055】しかし、ステップ310で効果的資源量2
3から現在使用量25と予約資源量26を減算した値よ
り大きな資源量19があると判断した場合は、警告メッ
セージインジケータがオフで、資源量19が効果的資源
量23を超える資源量19の資源があれば警告メッセー
ジを出力し、退避資源量20に効果的資源量23を退避
した上で警告メッセージインジケータをセットし(ステ
ップ312)、この後、次の業務ジョブを処理するため
ステップ301に戻る。
【0056】一方、ステップ309で実行予定時刻を経
過していると判断したならば、警告時間11の経過があ
ったか否かを判断する(ステップ313)。
【0057】警告時間の経過がないと判断したとき、資
源量19がすべて上限値24から現在使用量25と予約
資源量26とを減算した値より小さいか否かを判断し
(ステップ314)、小さいと判断したとき、現在使用
量25に資源量19を加算して当該業務ジョブの取り出
しを指示して終了する(ステップ315)。
【0058】しかし、資源量19が上限値24から現在
使用量25と予約資源量26を減算した値を超える資源
があると判断したならば、次の業務ジョブを処理するた
めにステップ301に戻る。
【0059】また、ステップ313で警告時間を超える
経過があったと判断したならば、資源予約インジケータ
14がオフか否かを判断し、オフならば予約資源量26
に資源量19を加算して資源予約インジケータをセット
する(ステップ316)。
【0060】さらに、資源量19がすべて上限値24か
ら現在使用量25を減算した値より小さいと判断したと
き(ステップ317)、現在使用量25に資源量19を
加算し、また予約資源量26から資源量19を減算して
資源予約インジケータ14をリセットした上で当該業務
ジョブの取り出しを指示して終了する(ステップ31
8)。
【0061】また、ステップ317で資源量19が上限
値24から現在使用量25を減算した値を超える資源が
あると判断したとき、次の業務ジョブを処理するためス
テップ301に戻る。
【0062】図5は、予定時刻に対して遅延がない場合
のジョブA,B,Cの予定資源量および実績資源量、ト
ータル予定資源量、トータル実績資源量、効果的資源
量、上限値の例を示す図であり、図6は各資源量の時間
的変化をグラフ表示したものである。
【0063】図5の例では、ジョブA,B,Cに開始予
定時刻が指定されていない例を示している。開始予定時
刻が指定されていない場合は、各ジョブは投入順に実行
される。
【0064】そして、予定時刻に対して遅延がない場
合、効果的資源量の範囲で各ジョブが実行される。
【0065】図6において、a1はジョブAの予定資源
量,a2はジョブAの実績資源量,b1はジョブBの予
定資源量,b2はジョブBの実績資源量,c1はジョブ
Cの予定資源量,c3はジョブCの実績資源量,t1は
同一時刻におけるトータル予定資源量,t2は同一時刻
におけるトータル実績資源量,k1は効果的資源量,M
Xは上限値を示すものである。
【0066】図7は、予定時刻に対して遅延があり、か
つ資源量が上限値を超える場合のジョブA,B,C,D
の予定資源量および実績資源量、トータル予定資源量、
トータル実績資源量、効果的資源量、上限値の例を示す
図であり、図8は各資源量の時間的変化をグラフ表示し
たものである。
【0067】予定時刻に対して遅延があり、かつ資源量
が上限値を超える場合、トータル実績資源量が上限値を
超えない範囲で各ジョブが実行される。
【0068】図7に符号71で示すジョブCは、このジ
ョブCを新たに実行させると、上限値を超えるため、実
行予定ジョブとして予約される。また、符号72で示す
ジョブDは、符号71のジョブCが予約されているた
め、トータル実績資源量が上限値を超えていないのにも
関わらず実行されずに、待機させられる。その後、先に
予約を行った符号71のジョブCが実行され、この次に
符号72のジョブDが実行される。
【0069】なお、図8において、d1はジョブDの予
定資源量,d2はジョブDの実績資源量である。
【0070】図9は、予定時刻に対して遅延があり、か
つ資源量が上限値を超えない場合のジョブA,B,C,
Dの予定資源量および実績資源量、トータル予定資源
量、トータル実績資源量、効果的資源量、上限値の例を
示す図であり、図10は各資源量の時間的変化をグラフ
表示したものである。
【0071】予定時刻に対して遅延があり、かつ資源量
が上限値を超えない場合、トータル実績資源量が上限値
を超えない範囲で各ジョブが実行される。
【0072】図10に示すジョブCの開始予定時刻
(8:20分)までは効果的資源量の範囲で各ジョブ
A,Bが実行されている。しかし、ジョブCの開始予定
時刻(8:20分)になり、このジョブCを新たに実行
させると、効果的資源量を超えるため、今度は上限値を
超えない範囲で実行される。
【0073】以上のように本実施例によれば、 (1)実行予定時刻に達してない業務ジョブについて
は、計算機システムの「効率的な資源量」により制御す
ることで計算機システムの資源に余裕を持たせた効率的
な運用が可能になる。
【0074】(2)遅延と判断した業務ジョブについて
は、資源の予約という形で他の同一資源を使用する業務
ジョブの実行を抑制することにより、当該業務ジョブの
使用する資源を確保し、大幅な遅延を防止できる。
【0075】(3)従って、多量に資源を必要とする業
務ジョブとその他の資源を少量しか必要としない業務ジ
ョブが混在した場合、多量に資源を必要とする業務ジョ
ブの資源を予約しておくことにより、少量しか資源を必
要としない業務ジョブが多重実行されることはなくな
り、多量に資源を必要とする業務ジョブが沈み込んで実
行されないという現象が発生するのを防止することがで
きる。
【0076】なお、本実施例では警告時間11が業務ジ
ョブ毎に設定されている例を挙げて説明したが、グルー
プ毎の指定であってもよいし、システム単位の指定であ
っても有効であることは言うまでもない。
【0077】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、実行予定
時刻に達していない業務ジョブは効果的な資源量を用い
てスケジュールすることにより、計算機システム全体を
効率的に運用できる。
【0078】また、遅延の発生した業務ジョブのスケジ
ュールにおいては使用する資源と量を予約することによ
り、予約資源量を残さない業務ジョブの実行を抑止す
る。このため、で当該業務ジョブの沈み込みを防止で
き、長時間の遅延を防ぐことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のジョブスケジュール方法を適用した計
算機システムの一実施例を示す機能ブロック図である。
【図2】資源制御部で使用する制御表の構成図である。
【図3】資源の制御を行う資源制御部の処理を示すフロ
ーチャートである。
【図4】図4の続きを示すフローチャートである。
【図5】予定時刻に対して遅延がなく、かつ資源量が上
限値を超えない場合のジョブの具体例を示す説明図であ
る。
【図6】図5における各資源量の時間的変化を示すグラ
フである。
【図7】予定時刻に対して遅延がなく、かつ資源量が上
限値を超える場合のジョブの具体例を示す説明図であ
る。
【図8】図7における各資源量の時間的変化を示すグラ
フである。
【図9】予定時刻に対して遅延があり、かつ資源量が上
限値を超えない場合のジョブの具体例を示す説明図であ
る。
【図10】図9における各資源量の時間的変化を示すグ
ラフである。
【符号の説明】
1…計算機システム、2…スケジュール部、3…資源制
御部、4…業務ジョブ終了処理部、5…コンソール制御
部、6…業務ジョブスケジュール表、7…コンソール装
置、8…業務ジョブスケジュール表、9…業務ジョブ
名、10…予定時刻、11…警告時間、12…制御情
報、13…ポインタ、14…資源予約インジケータ、1
5…実行抑止インジケータ、16…警告メッセージイン
ジケータ、17…実行可能インジケータ18…資源名、
19…資源量、20…退避資源量、21…システム資源
管理表、22…資源名、23…効果的資源量、24…上
限値、25…現在使用量、26……予約資源量。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−236632(JP,A) 特開 平2−235147(JP,A) 特開 平2−108133(JP,A) 特開 平7−56750(JP,A) 特開 平3−226839(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 9/46 G06F 15/00 G06F 15/16 G06F 1/00 G06F 9/06

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の業務ジョブを逐次かつ平行して実
    行する計算機システムのジョブスケジュール方法におい
    て、 各業務ジョブの実行開始予定時刻を定める手段と、各業
    務ジョブで使用する資源量を定義する手段とを備え、こ
    れらの手段によって定義された業務ジョブを取り出して
    スケジュールする際に、計算機システムの資源量につい
    て効果的な資源量と上限値の2つを予め設定しておき、
    各業務ジョブの実行予定時刻までは効果的な資源量を用
    いたスケジュールを行い、実行予定時刻を過ぎた状態で
    は上限値を用いたスケジュールを行うことを特徴とする
    ジョブスケジュール方法。
  2. 【請求項2】 予め定めた時間の遅延が発生した場合、
    その遅延の発生した業務ジョブで使用する資源を予約
    し、同一資源を使用する新たな業務ジョブは、資源量の
    余裕が当該業務ジョブで使用する資源量と予約された資
    源量の和以上となるまで起動を抑止することを特徴とす
    る請求項1記載のジョブスケジュール方法。
  3. 【請求項3】 前記予め定めた時間を、業務ジョブの種
    別に応じて設定するすることを特徴とする請求項2記載
    のジョブスケジュール方法。
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