JPH11219069A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11219069A
JPH11219069A JP10017320A JP1732098A JPH11219069A JP H11219069 A JPH11219069 A JP H11219069A JP 10017320 A JP10017320 A JP 10017320A JP 1732098 A JP1732098 A JP 1732098A JP H11219069 A JPH11219069 A JP H11219069A
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JP
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nip portion
fixing
roller
transfer material
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Application number
JP10017320A
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English (en)
Inventor
Masahiro Goto
正弘 後藤
Masahiko Suzumi
雅彦 鈴見
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Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 定着フィルムと加圧ローラとの間の定着ニッ
プ部に厚紙(例えば、封筒の重送)が挿入されたことに
起因する非通紙部の昇温を防止する。 【解決手段】 封筒が感光ドラム1と転写ローラ5との
間の転写ニップ部nを通過する際に、A/Dコンバータ
35aによって、転写ローラ5に流れる転写電流を検知
し、A/Dコンバータ35bによって、転写ローラ5か
ら封筒(転写材)を介して転写ニップ部n近傍の搬送部
(レジストローラ8、転写前ガイド9)に漏れる漏れ電
流を検知する。転写電流と漏れ電流との差分から転写ロ
ーラ5の浮き量(封筒の厚さ)を検知し、その検知結果
に応じて、定着装置の温度を制御する。定着ニップ部に
厚紙(例えば、封筒の重送)が挿入されたことに起因す
る非通紙部の昇温を防止することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機、レーザー
ビームプリンタ等の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、電子写真方式の複写機、
レーザービームプリンタ等の画像形成装置における定着
装置として、熱効率や安全性に優れた接触加熱型の熱ロ
ーラ定着装置や、省エネルギータイプのフィルム定着装
置が採用されている。
【0003】前者の熱ローラ定着装置は、加熱用回転体
としての定着ローラ(加熱ローラ)に加圧用回転体とし
ての加圧ローラ(弾性ローラ)を圧接させて定着ニップ
部を構成し、この定着ニップ部にて、未定着トナー像を
担持した転写材(転写材シート、静電記録紙、エレクト
ロファックス紙、印字用紙等)を挟持搬送することによ
り、定着ローラからの熱と定着ニップ部における加圧力
とによって転写材の表面に未定着トナー像を永久画像と
して定着させる装置である。
【0004】一方、後者のフィルム定着装置は、例え
ば、特開昭63−313182号公報、特開平2−15
7878号公報、特開平4−44075〜44083号
公報、特開平4−204980〜204984号公報等
に提案されている。このフィルム定着装置は、加熱用回
転体である定着フィルム(耐熱性フィルム)を加圧用回
転体としての加圧ローラによってヒータ(加熱体)に密
着させて摺動搬送し、この定着フィルムと加圧ローラと
の間に構成される定着ニップ部にて、未定着トナー像を
担持した転写材を定着フィルムともに挟持搬送し、定着
フィルムを介して付与されるヒータからの熱と定着ニッ
プ部の加圧力とによって未定着トナー像を転写材表面に
永久画像として定着させる装置である。
【0005】後者のフィルム定着装置は、ヒータとして
低熱容量の線状のヒータを用いることができ、また、定
着フィルムとして低熱容量の薄膜状のフィルムを用いる
ことができるため、省電力化、ウエイトタイムの短縮化
(クイックスタート)が可能である。
【0006】上述のフィルム定着装置における定着フィ
ルムの駆動方式には、フィルム内周面に駆動ローラを設
け、定着フィルムにテンションを加えながら駆動する方
式、定着フィルムをフィルムガイドにルーズに遊嵌させ
加圧ローラを駆動することで、定着フィルムを加圧ロー
ラに対して従動回転させる方式等が知られているが、近
年では部品点数が少なくて済むことから、後者の定着フ
ィルムを従動回転させる駆動方式が採用されることが多
い。
【0007】また、上述の画像形成装置における転写方
式としては、接触転写方式が多く採用されている。この
接触転写方式は、感光ドラム表面に、転写ローラや転写
ベルト等の転写回転体を接触させ、これに転写バイアス
を印加することにより、感光ドラム表面に担持されてい
るトナー像を、静電的に転写材表面に転写させるもので
ある。この接触転写方式は、転写材の搬送性に優れてい
ること、オゾンの発生量が少ないこと等の利点がある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、フィル
ム定着装置においては、上述のように、低熱容量の線状
のヒータを使用し、また、低熱容量の薄膜状の定着フィ
ルムを使用することでクイックスタートを可能にしてい
るが、ヒータ及び定着フィルムにおける幅方向(転写材
搬送方向に向かって左右方向)の熱伝導性が悪いため
に、幅が狭い転写材を通紙した場合、通紙部分の温度が
低く、非通紙部分の温度が高くなって、通紙部分と非通
紙部分との間に大きな温度差が発生しやすい。特に、転
写材として封筒のように紙を折り重ねて形成した、厚み
のあるものを通紙した場合、上述の温度差はより大きな
ものとなる。また、フィルム定着装置においては、ヒー
タを支持するための耐熱樹脂からなる断熱ステーが上述
の非通紙部の昇温により溶融しないように、幅の狭い転
写材を連続的に通紙する場合、単位時間当たりの通紙枚
数(スループット)を低下させるようにしている。この
スループットを低下させることについては、熱ローラ定
着装置においても、非通紙部の昇温によって、定着ロー
ラの軸受けや定着ローラに当接している分離爪等が溶融
することを防止するために、同様の対策を施している。
【0009】ところが、熱ローラ定着装置、フィルム定
着装置のいずれにおいても、封筒が重送されたとき等、
極端に厚みの厚い転写材が定着ニップ部に入った場合に
は、非通紙部で定着ローラと加圧ローラ、又は定着フィ
ルムと加圧ローラとの間に隙間が生じ、熱を消費すると
ころが無くなるため、瞬間的に非通紙部分で大きな昇温
が生じて定着装置に対して前述したようなダメージを与
えてしまうという問題がある。特に、フィルム定着装置
においては、低熱容量の線状のヒータとして広く用いら
れている、Al23 等のセラミック基板上に発熱体を
印刷した構成のヒータにおいては、セラミック基板内に
大きな温度分布差が生じセラミック基板に対し強い熱応
力が発生することにより、極端な場合には、セラミック
基板が破壊されて発熱体が断線される等、構成部材の損
傷が発生し、その後の定着動作が不可能となるおそれが
ある。
【0010】本発明は、加熱定着装置の定着ニップ部に
厚さの厚い転写材が供給された場合に発生する上述の問
題を解決することを課題とし、その目的とするところ
は、加熱定着装置の非通紙部の昇温による構成部材の損
傷を防止するようにした画像形成装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】上述目的を達成するため
の、請求項1に係る本発明は、像担持体と転写用回転体
とを接触させて転写ニップ部を構成し、該転写ニップ部
に転写材を挿通するとともに前記転写用回転体に転写バ
イアスを印加することで前記像担持体上のトナー像を転
写材上に転写する転写手段と、加熱用回転体と加圧用回
転体とを接触させて定着ニップ部を構成し、該定着ニッ
プ部にトナー像転写後の転写材を挿通して加熱すること
で前記トナー像を転写材上に定着させる加熱定着装置
と、を備えた画像形成装置において、前記転写ニップ部
を通過中の転写材による、前記像担持体からの前記転写
用回転体の浮き量を検知する浮き量検知手段と、該浮き
量検知手段の検知結果に基づいて前記加熱定着装置の温
度を制御する温度制御手段とを備え、前記浮き量検知手
段が、前記転写ニップ部を転写材が通過している際の、
転写バイアス印加回路から前記転写用回転体に流れる電
流値と、前記転写ニップ部近傍の搬送部に漏れる電流値
との差分を測定し、該差分から前記浮き量を検知する、
ことを特徴とする。
【0012】請求項2に係る本発明は、像担持体と転写
用回転体とを接触させて転写ニップ部を構成し、該転写
ニップ部に転写材を挿通するとともに前記転写用回転体
に転写バイアスを印加することで前記像担持体上のトナ
ー像を転写材上に転写する転写手段と、加熱用回転体と
加圧用回転体とを接触させて定着ニップ部を構成し、該
定着ニップ部にトナー像転写後の転写材を挿通して加熱
することで前記トナー像を転写材上に定着させる加熱定
着装置と、を備えた画像形成装置において、前記転写ニ
ップ部を通過中の転写材による、前記像担持体からの前
記転写用回転体の浮き量を検知する浮き量検知手段と、
該浮き量検知手段の検知結果に基づいて前記加熱定着装
置の温度を制御する温度制御手段とを備え、前記浮き量
検知手段が、前記転写ニップ部を転写材が通過している
際の、転写バイアス印加回路から、前記像担持体上に設
けられた電極に流れる電流値を測定し、該電極に流れる
電流値から前記浮き量を検知する、ことを特徴とする。
【0013】請求項3に係る本発明は、像担持体と転写
用回転体とを接触させて転写ニップ部を構成し、該転写
ニップ部に転写材を挿通するとともに前記転写用回転体
に転写バイアスを印加することで前記像担持体上のトナ
ー像を転写材上に転写する転写手段と、加熱用回転体と
加圧用回転体とを接触させて定着ニップ部を構成し、該
定着ニップ部にトナー像転写後の転写材を挿通して加熱
することで前記トナー像を転写材上に定着させる加熱定
着装置と、を備えた画像形成装置において、前記転写ニ
ップ部を通過中の転写材による、前記像担持体からの前
記転写用回転体の浮き量を検知する浮き量検知手段と、
該浮き量検知手段の検知結果に基づいて前記加熱定着装
置の温度を制御する温度制御手段とを備え、前記浮き量
検知手段が、前記転写ニップ部を転写材が通過している
際の、前記像担持体に対する前記転写用回転体の変位量
を測定し、該変位量から前記浮き量を検知する、ことを
特徴とする。
【0014】請求項4に係る本発明において、前記加熱
定着装置は、前記定着ニップ部において転写材上のトナ
ー像に接する前記加熱用回転体の裏面に、セラミック基
板を有する加熱体を備えている、ことを特徴とする。
【0015】〔作用〕以上構成に基づき、転写材が転写
ニップ部を通過する際の転写用回転体の浮き量、すなわ
ち転写材の厚さを検知し、この検知結果に基づいて定着
装置の温度を制御するので、非通紙部の昇温を防止する
ことができる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、図面に沿って、本発明の実
施の形態について説明する。
【0017】〈実施の形態1〉図1に、本発明に係る画
像形成装置の一例を示す。なお、同図は、電子写真方式
のレーザービームプリンタの概略構成を示す縦断面図で
ある。
【0018】同図に示す画像形成装置は、像担持体とし
てドラム型の電子写真感光体(以下「感光ドラム」とい
う)1を備えている。感光ドラム1は、アルミニウム、
ニッケル等の円筒状のドラム基体の表面に、有機光半導
体(OPC)、アモルファスセレン(a−Se)、アモ
ルファスシリコン(a−Si)等の感光層を設けて構成
したものであり、駆動手段(不図示)によって矢印R1
方向に回転駆動される。
【0019】感光ドラム1表面は、まず、帯電ローラ
(帯電装置)2によって所定の極性、所定の電位に一様
に帯電され、次に、露光装置3によって静電潜像が形成
される。露光装置3は、画像情報に応じてレーザー光を
オン/オフ制御する制御部3aと、オン/オフ制御され
たレーザー光によって感光ドラム1表面を走査するレー
ザースキャナ3bとを有し、感光ドラム1表面にイメー
ジ露光により画像情報に応じた静電潜像を形成する。
【0020】この静電潜像は、現像装置4によって現像
される。現像方法としては、ジャンピング現像法や2成
分現像法等による反転現像が行われる。感光ドラム1表
面の静電潜像は、現像装置4の現像ローラ4aによって
トナーtが付着され、トナー像として現像される。
【0021】感光ドラム1上のトナー像は、転写用回転
体としての転写ローラ5によって紙等の転写材P上に転
写される。転写材Pは、給紙カセット6内に収納されて
いたものが、給紙ローラ7、レジストローラ8、転写前
ガイド9を経由して、所定のタイミングで感光ドラム1
と転写ローラ5との間の転写ニップ部nに供給されるも
のである。なお、転写材Pが厚紙や封筒等の場合は、手
差しトレイ(不図示)から転写ニップ部nに供給される
場合もある。転写ローラ5は、芯金5aの外周面を弾性
体5bで囲繞したものであり、供給された転写材Pを、
転写ニップ部nにて挟持搬送するとともに、芯金5aに
転写高圧回路(転写バイアス印加回路)30によって、
転写バイアスが印加されることにより、感光ドラム1上
のトナー像を転写材P表面に静電的に転写するものであ
る。
【0022】トナー像転写後の転写材Pは、搬送ガイド
10に沿って加熱定着装置11に搬送され、ここで加熱
加圧されて表面にトナー像が定着された後、搬送ローラ
12、排出ローラ13等を介して排紙トレイ14上に排
出される。
【0023】一方、トナー像転写後の感光ドラム1は、
転写材Pに転写されないで表面に残ったトナー(転写残
トナー)がクリーニング装置15のクリーニングブレー
ド15aによって掻き落とされ、次の画像形成に供され
る。
【0024】図2に、上述の画像形成装置に適用される
フィルム加熱方式の加熱定着装置11の拡大縦断面図を
示す。
【0025】同図に示すフィルム加熱方式の加熱定着装
置(以下単に「定着装置」という)11は、定着用回転
体としての、エンドレスベルト状の耐熱性の定着フィル
ム21を備えている。定着フィルム21は、熱容量を小
さくしてクイックスタート性を向上させるために、膜厚
を総厚で100μm以下、好ましくは60μm以下20
μm以上とした。材質的には、耐熱性・離型性・強度・
耐久性等のあるPTFE、PFA、PPS等の単層フィ
ルム、又はポリイミド、ポリアミドイミド、PEEK、
PES等のフィルム表面にPTFE、PFA、FEP等
を離型層としてコーティングした複合層フィルム等であ
る。定着フィルム21は、半円弧状のステー(フィルム
ガイド部材)22に対して周長に余裕を持たせた状態で
外嵌されている。
【0026】定着フィルム21の下方には、加圧用回転
体としての加圧ローラ23が配設されている。加圧ロー
ラ23は、鉄、アルミニウム等の芯金23aの外周面上
にシリコーンゴム層等の弾性層23bを設け、さらにそ
の表面にPFAチューブ層等の離型層23cを設けて構
成されている。加圧ローラ23は、定着フィルム21を
ヒータ24に押し付けており、これにより、定着フィル
ム21と加圧ローラ23との間には定着ニップ部Nが構
成される。
【0027】図2に示す構成においては、定着フィルム
21は加圧ローラ23の矢印R23方向の回転により、
少なくともトナー像の定着時には、加熱体であるヒータ
24下面のヒータ面(発熱面)に密着され、このヒータ
面に摺擦されながら所定の周速度、すなわち画像形成部
側から搬送されてくる、未定着トナーtを担持した転写
材Pの搬送速度とほぼ同一速度で、シワが形成されるこ
となく回転駆動される。
【0028】ヒータ24は、Al23 等のセラミック
基板24aの下面に、電力供給によって発熱する発熱源
としての抵抗発熱体(発熱体)24bを設けて構成した
ものであり、この抵抗発熱体24bの発熱によりヒータ
24全体が昇温する。ヒータ24には定着ニップ部Nと
反対側の面に温度検知素子であるサーミスタ25が設け
られている。このサーミスタ25によってヒータ24の
温度を検知し、その検知結果に基づいて、温度制御手段
24cにより抵抗発熱体24bに対する通電を制御して
ヒータ24の温度を所定の温度にコントロールする。
【0029】抵抗発熱体24bに対する電力給電により
ヒータ24が加熱され、また定着フィルム21が回転駆
動されている状態において、加圧ローラ23の弾性層2
3bの変形によって生じる弾性力によりヒータ24との
間に形成された定着ニップ部Nに転写材Pが挿入される
ことで、この転写材Pは定着フィルム21に密着されて
重なり状態で定着ニップ部Nを通過していく。このとき
転写材Pは、ヒータ24により定着フィルム21を介し
て熱エネルギーが付与されて、表面の未定着トナーtが
加熱溶融されて定着される。トナーtの定着後、転写材
Pは、定着フィルム21から分離され、その後、図1の
搬送ローラ12、排出ローラ13によって排紙トレイ1
4上に排出される。
【0030】次に、上述の画像形成装置に用いられる転
写ローラ5について詳述する。
【0031】転写ローラ5は、図1に示すように鉄、ス
テンレス等の芯金5aの外周面上に、EPDM、シリコ
ーン、NBR、ウレタン等のソリッド状の弾性体5bを
設けて構成したものであり、ローラ硬度が50〜70度
(Asker C 1kg荷重時)、その抵抗値が106 〜10
10Ωの範囲のものを使用する。転写ローラ5は加圧ばね
(不図示)によって感光ドラム1表面に圧接されてお
り、感光ドラム1側に設けたギヤ(不図示)から転写ロ
ーラ駆動ギヤ(不図示)に対して駆動力が伝達されるこ
とで回転駆動される。
【0032】図3は、実施の形態1を説明するための画
像形成装置の転写部(転写ニップ部近傍)と、転写ロー
ラ5とにバイアスを印加するための転写高圧回路30の
ブロック図とを示す。本実施の形態1では転写ローラ5
に流れる電流(転写電流)値をモニターすると同時に、
転写ローラ5近傍に設けられた搬送部(本実施の形態で
は、転写前ガイド9やレジストローラ8)に転写ローラ
5から転写材Pを介して漏れる電流(漏れ電流)値をモ
ニターし、これら転写電流値と漏れ電流値との差分を測
定することで、高温高湿環境下に放置されて抵抗値が低
下した転写材Pが通紙された場合でも充分な精度でその
重送を検知し、転写ローラ5の浮き状態を検知すること
を特徴としている。
【0033】本実施の形態において、転写高圧回路30
は、図3に示すように、高圧を出力するトランス34、
このトランス34を駆動する高圧駆動回路33、出力値
を決定するなどして転写高圧回路30の働きをコントロ
ールするCPU31、トランス34から転写ローラ5に
流れる転写電流値をモニターするためのA/Dコンバー
タ35a、転写ローラ5近傍の搬送部に転写ローラ5か
ら転写材Pを介して漏れる漏れ電流値をモニターするA
/Dコンバータ35b、CPU31で決定した出力値で
高圧駆動回路33を制御するためのD/Aコンバータ3
2を有している。この転写高圧回路30により転写ロー
ラ5に印加する電圧値(転写バイアス)は次のようにし
て決定される。
【0034】画像形成動作直前の準備回転(以下「前回
転」という)中に転写ローラ抵抗値に応じて最適な転写
電圧値を決定するために、あらかじめ一定電流を流すた
めに必要な電圧値を求め、次いで、その電圧値に応じて
転写動作時に転写ローラ5に印加する電圧値を決定する
制御方式を採用している。具体的には前回転中にCPU
31からの信号により順次に転写高圧出力値を高めてい
き、A/Dコンバータ35aでモニターされる電流値が
所定の値に達すると、モニター電流値が一定になるよう
にCPU31からD/Aコンバータ32を介して高圧駆
動回路33に信号を出力する。この作業を転写ローラ5
の約1周分の時間で行い、次いで、このときのD/A値
の平均値をホールドし、この値に応じてCPU31で所
定の演算を行い、転写材Pが転写部に至るときに出力す
るD/A値を決定し、転写動作時には上述の制御に応じ
て決定された定電圧出力が転写ローラ5に印加される。
【0035】次に、図4に、本発明の画像形成装置の制
御を説明するためのフローチャートを示す。
【0036】プリント命令(S11)により画像形成装
置の記録動作(画像形成動作)を開始する。給紙ローラ
7(図1参照)による転写材Pの給紙動作と、前回転と
が同時に行われ(S12)、また、上述のような転写電
圧決定のための制御が行われる(S13)。次いで、転
写動作時においては転写高圧回路30から定電圧VT
出力されると同時に、そのときに流れる電流値IT をA
/Dコンバータ35aで、また、漏れ電流ITLをA/D
コンバータ35bでモニターし、その差分(IT
TL)が所定値IT0に満たない場合には、封筒等の厚紙
が重送して搬送され、転写ローラ5が感光ドラム1に対
して浮いたと判定し、加熱定着装置11のヒータ温度T
を、本来の制御温度T0 よりも低いT1 の温度に制御す
る。一方、差分(IT −ITL)が所定値IT0よりも大き
い場合には、本来の制御温度T0 とする。このような制
御を温度制御手段24cによって行うことにより、封筒
等の厚紙が重送して加熱定着装置11に搬送された場合
においても、加熱定着装置11は大きなダメージを受け
ることはない。
【0037】以下、本実施の形態の作用効果を実験例を
基に具体的に説明する。なお、実験例は最大通紙幅が2
16mm(レターサイズ)、転写材送り速度が100mm/
secの画像形成装置を使用した。
【0038】図5(a)は、転写材Pとしての封筒等の
厚紙が重送されたことにより、転写ローラ5が感光ドラ
ム1に対して浮いた状態を示す模式図である。このよう
に幅が狭く厚い転写材Pが重送された場合、転写ローラ
5は通紙部以外は感光ドラム1に対して完全に浮いてし
まう。一方、図5(b)は封筒が重送されずに1枚だけ
搬送された場合を示しており、このときは転写ローラ5
は感光ドラム1に対して通紙領域以外においてほとんど
浮くことはない。この結果、転写高圧回路30により転
写ローラ5に流れる電流は、封筒が重送された場合は封
筒のみに流れるが、重送されていない場合には封筒に流
れると同時に、感光ドラム1にも流れる。また封筒の厚
みが大となるほど、感光ドラム1と封筒と転写ローラ5
との間で形成される静電容量は小となるために、封筒の
通紙領域に流れる電流分も減少する。したがって、図6
に示すように、封筒重送枚数に応じて転写電流は大きく
減る傾向を示す。なお、同図では、幅が105mm、長さ
が241mmで、糊付け部に相当する3枚重なった部分の
厚みが300μmの封筒を使用したときのデータを用い
ている。
【0039】また、図7(a)は転写材Pとしての封筒
等の厚紙が重送されたとき、加熱定着装置11において
定着フィルム21に対して加圧ローラ23が浮いた状態
を示す模式図である。このように幅が狭く厚い紙が重送
された場合、加圧ローラ23は通紙部以外は定着フィル
ム21に対して完全に浮いてしまう。一方、図7(b)
は封筒が重送されずに1枚だけ搬送された場合を示して
おり、このときは加圧ローラ23は定着フィルム21に
対して通紙領域以外においてほとんど浮くことはない。
一般に、加圧ローラ23の硬度は転写ローラ5の硬度よ
り低い、つまり、加圧ローラ23の方が転写ローラ5よ
りも柔らかくて浮きやすいので、定着ニップ部Nにおい
て加圧ローラ23に浮きが発生する場合には、転写ニッ
プ部nにおいては必ず加圧ローラ5に浮きが発生してい
る。ヒータ24から定着フィルム21を介して加圧ロー
ラ23側に流れる熱は、封筒が重送された場合は封筒の
みに与えられるが、重送されていない場合には封筒に熱
が与えられると同時に、加圧ローラ23にも熱が与えら
れる。したがって、図8に示すように封筒重送枚数に応
じて非通紙部のヒータ部のピーク温度は上昇する。この
ピーク温度が高いほどヒータ24を支持するステー22
の溶融が生じやすくなると同時に、ヒータ24の基板で
あるセラミック基板24aにも大きな熱応力が加わり割
れが発生しやすくなる。
【0040】本出願人等の検討では、例えばこのピーク
温度が350℃以下ならばステー22に液晶ポリマー等
の耐熱樹脂を使用し、ヒータ24はAl23 等のセラ
ミック基板24aを使用することにより上述の現象は発
生しないことが確認された。図8よりヒータ部のピーク
温度が350℃以上になるのは封筒が4枚以上重送され
た場合である。そこで封筒の4枚重送を検知できる転写
電流のしきい値を図6から求め、1.1μAとした。
【0041】図9は、封筒の4枚重送時のヒータ温調温
度(=サーミスタ部温度)と非通紙部のピーク温度との
関係を示すものであり、ヒータ温調温度を低下させるこ
とで非通紙部のヒータ部のピーク温度は大きく低下する
ことが示されている。同図から、ヒータ部のピーク温度
が350℃以下になるのは温調温度を160℃としたと
きであり、通常の温調温度190℃に対し30℃低下さ
せれば良いことがわかる。このようにして転写時に流れ
る転写電流が所定値(本実施の形態では1.1μA)以
下のときに、ヒータ温調温度を通常温調温度(本例では
190℃)に対しそれより30℃低い160℃で制御す
ることで、ヒータの割れやステー22の溶融の問題を防
止することが可能となる。
【0042】本実施の形態1においては、上述のように
転写電流を検知するに加え、転写ローラ5から封筒を介
して転写ローラ5近傍の搬送部(レジストローラ8や転
写前ガイド9)に漏れる電流を検知し、上述の転写電流
と漏れ電流との差分に応じて、ヒータ24の温度を制御
するようにしている。このことについて以下に詳述す
る。
【0043】図10の点線(図6の実線と同じ)に示す
ように通常環境においては封筒の重送枚数に応じて転写
電流は大きく減る傾向を示すが、吸湿した封筒では実線
のように転写電流の減少は少ない。一方、図11に示す
ように、転写電流値と、転写ローラ5から封筒を介して
転写ローラ5近傍の搬送部に漏れる電流(漏れ電流)値
との差分は、封筒重送枚数に応じて大きく減る傾向を示
す。なお、同図では、幅が105mm、長さが241mm
で、糊付け部に相当する3枚重なった部分の厚みが30
0μmの封筒を使用したときのデータを用いている。し
たがって、本結果から分かるように、封筒の重送の検知
精度を向上させるために、転写電流と漏れ電流との差分
をモニターし、その検知結果に基づいて、転写ローラ5
の浮き状態を検知することにより、湿度等の環境に左右
されない安定した検知が可能となる。そして、浮き状態
に応じて、ヒータ24の温度を制御することにより、ヒ
ータ24の割れやステー22の溶融を防止することが可
能となる。
【0044】〈実施の形態2〉図12は、本発明の実施
の形態2を説明するための画像形成装置の感光ドラム1
近傍の画像形成部の概略図と、転写ローラ5にバイアス
を印加する転写高圧回路(浮き量検知手段)30のブロ
ック図とを示す。本実施の形態においては、感光ドラム
1上の非画像形成領域であって、かつ転写ローラ5の軸
方向端部に相当する位置に電極36を設けている。この
電極36は、感光ドラム1の基準電位(接地電位)を構
成するドラム基体に対して電気的にフロート状態を維持
し、かつ帯電ローラ2の帯電領域外に配置することで、
転写ローラ5からの電流のみが流れ込むようにする。本
実施の形態では転写ローラ5から電極36へ流れる電流
(電極電流)値を検知して転写ローラ5の浮き状態を検
知することを特徴としている。以下、図12のフローチ
ャートを基に本実施の形態を説明する。
【0045】転写高圧回路30は、高圧を出力するトラ
ンス34、トランス34を駆動する高圧駆動回路33、
出力値を決定するなどして転写高圧回路30の働きをコ
ントロールするCPU31、転写ローラ5から電極36
に流れる電流値をモニターするためのA/Dコンバータ
35A、CPU31で決定した出力値で高圧駆動回路3
3を制御するためのA/Dコンバータ32を有してい
る。この転写高圧回路30により転写ローラ5に印加す
る電圧値は以下のように決定される。
【0046】画像形成動作直前の準備回転(以下「前回
転」という)中に転写ローラ抵抗値に応じて最適な転写
電圧値を決定するために、あらかじめ一定電流値を流す
ために必要な電圧値を求め次いでその電圧値に応じて転
写動作時に転写ローラ5に印加する電圧値を決定する制
御方式を採用している。具体的には、前回転中にCPU
31からの信号により順次に転写高圧出力値を高めてい
き、A/Dコンバータ35Aでモニターされる電流値が
所定の値に達すると、モニター電流値が一定になるよう
にCPU31からD/Aコンバータ35を介して高圧駆
動回路33に信号を出力する。この作業を転写ローラ5
の約1周分の時間行い、次いでこのときのD/A値の平
均値をホールドし、この値に応じてCPU31で所定の
演算を行い、転写材Pが転写部に至るときに出力するD
/A値を決定し、転写動作時には上述の制御に応じて決
定された定電圧出力が転写ローラ5に印加される。
【0047】次に、図13のフローチャートを参照し
て、本実施の形態における制御を説明する。
【0048】画像形成装置の記録動作の開始に伴い(S
21)、給紙ローラ7による転写材Pの給紙動作と前回
転とが同時に行われ(S22)、上述のような転写電圧
決定のための制御も行われる(S23)。次いで、転写
動作時においては転写高圧回路30から定電圧VT が出
力されると同時に(S24)、このときに電極36に流
れる電流値(電極電流値)IT をA/Dコンバータ35
Aでモニターし(S25)、その値IT が所定値IT1
りも小さく(S26)、かつIT2よりも大きい場合に
は、転写ローラ5の感光ドラム1に対する浮き量が小さ
く、厚紙(坪量135〜300g/m2 )が通紙された
と判断し、定着性を向上させるために加熱定着装置11
のヒータ温度Tを温度制御装置24c(図2参照)によ
って制御温度T0 よりも高いT1 の温度に制御する。ま
たIT が所定値IT2よりも小さい場合、封筒等の厚紙が
重送して搬送され、転写ローラ5が感光ドラム1に対し
て大きく浮いたと判定し、加熱定着装置11のヒータ温
度Tを本来の制御温度T0 よりも低いT2 の温度に制御
する。このような制御を行うことで封筒等の厚紙が重送
して加熱定着装置11に搬送されたとしても加熱定着装
置11には大きなダメージを与えることがなくなる。
【0049】以下、実験例を基に、本実施の形態の作用
効果を具体的に説明する。なお、実験例では、最大通紙
幅が216mm(レターサイズ)、転写材送り速度が10
0mm/sec の画像形成装置を使用した。
【0050】図14(a)は、封筒等の厚紙が重送され
たとき、転写ローラ5が感光ドラム1に対して浮いた状
態を示す模式図である。このように幅が狭くて厚い転写
材Pが重送された場合、転写ローラ5は通紙部以外の部
分が感光ドラム1に対して完全に浮いてしまう。一方、
図14(b)は転写材Pとして通常の厚紙が1枚のみ搬
送された場合を示しており、このときは転写ローラ5は
感光ドラム1上の電極36に対してわずかに浮く。この
結果、転写高圧回路30から転写ローラ5を介して電極
36に流れる転写電流は、封筒が重送された場合は転写
ローラ5が電極36から完全に離間してしまうために、
ほとんど流れることはないが、通常の厚紙通紙の場合に
は電極36と転写ローラ5との離間量はわずかであるの
で、電極36と転写ローラ5との間の電位差で放電現象
が生じ、完全な接触状態に比べれば電流値は少ないもの
の、ギャップの広さに応じた電流が流れる。図15は封
筒重送枚数と、転写ローラ5を介して電極36に流れる
電流との関係を示す図である。一方、図16は、転写材
Pの坪量と転写ローラ5を介して電極36に流れる電流
との関係を示す図である。これらの図からわかるよう
に、転写ローラ5を介して電極36に流れる電流は封筒
重送枚数の増加に応じて減少し、また、転写材Pの坪量
増加に応じて徐々に減少する傾向を示す。なお、図15
における封筒としては、幅が105mm、長さが241mm
で、糊付け部に相当する3枚重なった部分の厚みが30
0μmのものを使用し、また、図6における厚紙として
は、A4サイズのものを使用した。これらの結果からI
T1を0.8μA、IT2を0.4μAに設定することによ
り、厚紙通紙時と判定される電極36の電流IT がIT1
より小さく、IT2より大きいとき、加熱定着装置11の
ヒータ温調温度を通常温調温度より10℃アップさせ、
封筒重送時と判定される電極36の電流IT がIT2より
小さいときには、加熱定着装置11のヒータ温度を前述
の実施の形態1と同様に30℃低下させる。このように
して転写時に、感光ドラム1に設けた電極36に流れる
電流が所定値IT1(本例では0.8μA)より小さく、
T2(本例では0.4μA)より大きいときに、ヒータ
温調温度を通常温調温度(本例では190℃)に対しそ
れより10℃高い200℃で制御することで厚紙におい
て良好な定着性を得ることができる一方、転写時に、感
光ドラム1に設けた電極36に流れる電流が所定値IT2
より小さいときには、ヒータ温調温度を通常温調温度に
対しそれより30℃低い160℃で制御することでヒー
タ24の割れやステー22の溶融の問題を解決すること
ができる。
【0051】〈実施の形態3〉図17は、本発明の実施
の形態3を説明するための画像形成装置の感光ドラム1
近傍の画像形成部の概略図である。本実施の形態では転
写ローラ5の浮き状態を検出するために、レバー37を
使用している。レバー37を、支点38を中心として揺
動自在に支持し、レバー37の支点38よりも先端側を
ばね39で感光ドラム1側に付勢し、レバー37の先端
で転写ローラ5の芯金5aの両端部を押し上げて、転写
ローラ5の表面を感光ドラム1表面に押圧する一方、レ
バー38の基端側の移動量をフォトインタラプタ40等
の光学的検知手段によって検知する。すなわち、レバー
37、ばね39、フォトインタラプタ40によって浮き
量検知手段41を構成している。
【0052】転写ローラ5の芯金5aが矢印方向に上下
運動すると、レバー38はこれに追従して揺動する。こ
のときレバー37の基端側の移動量がフォトインタラプ
タ40によって検知され、その量に応じて芯金5aの変
位量を求めることができる。より具体的には、転写ロー
ラ5に転写材Pが通過中のフォトインタラプタ40の信
号をモニターし、レバー37がフォトインタラプタ40
を横切るタイミングをモニターして転写ローラ5が所定
量以上変位したかどうかを判断し、所定量以上変位した
場合には、封筒重送と判断し、上述の実施の形態1と同
様に加熱定着装置11のヒータ温度を低下させる。この
ような制御を行うことによっても前述の実施の形態1と
同様にヒータ24の割れやステー22の溶融を防止する
ことが可能となる。
【0053】また、転写ローラ5の浮き状態検知のため
に、芯金5aに当接させたレバー37の移動量を使用し
たが、例えば、感光ドラム1と転写ローラ5との間のギ
ャップをモニターするために、ギャップ間の漏れ光量を
検出することによっても同様の制御は可能である。この
場合にはギャップ量をアナログ的に検知できるため、前
述の実施の形態2と同様の制御を行うことも可能であ
る。
【0054】以上の実施の形態では、転写回転体として
転写ローラ5を用いた構成において説明したが、転写ロ
ーラ5に代えて転写ベルトを使用した場合においても、
上述とほぼ同様の作用効果をあげることができる。
【0055】さらに、上述の実施の形態1〜3では、加
熱定着装置11として、フィルム定着装置を使用した例
を説明したが、これに代えて、定着ローラ(定着用回転
体)と加圧ローラ(加圧用回転体)とを有する熱ローラ
定着装置を使用した画像形成装置に対しても、本発明を
適用することができるのはいうまでもない。
【0056】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
転写材が転写ニップ部を通過する際の転写用回転体の浮
き量、すなわち転写材の厚さを検知し、この検知結果に
基づいて定着装置の温度を制御するので、加熱用回転体
と加圧用回転体との間の定着ニップ部に厚紙(例えば、
封筒の重送)が挿入されたことに起因する非通紙部の昇
温を防止することができる。これにより、非通紙部の昇
温に伴う構成部材、例えば、ヒータ基板やステー等の損
傷を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1の画像形成装置の概略構成を示す
縦断面図。
【図2】実施の形態1の画像形成装置に適用された加熱
定着装置の拡大縦断面図。
【図3】実施の形態1における転写高圧回路30のブロ
ック図。
【図4】実施の形態1の動作を示すフローチャート。
【図5】(a)は封筒が重送された状態の転写ニップ部
を示す図。(b)は封筒が重送されない状態(正常に1
枚挿入された状態)の転写ニップ部を示す図。
【図6】実施の形態1における、封筒の重送枚数と転写
電流との関係を示す図。
【図7】(a)は封筒が重送された状態の定着ニップ部
を示す図。(b)は封筒が重送されない状態(正常に1
枚挿入された状態)の定着ニップ部を示す図。
【図8】実施の形態1における、封筒の重送枚数とピー
ク温度との関係を示す図。
【図9】実施の形態1における、サーミスタ部温度とピ
ーク温度との関係を示す図。
【図10】実施の形態1における、封筒の重送枚数と転
写電流との関係を示す図。
【図11】実施の形態1における、転写電流と漏れ電流
との差分と、封筒の重送枚数との関係を示す図。
【図12】実施の形態2における転写高圧回路30のブ
ロック図。
【図13】実施の形態2の動作を示すフローチャート。
【図14】(a)は封筒が重送された状態の転写ニップ
部を示す図。(b)は厚紙が重送されない状態(正常に
1枚挿入された状態)の転写ニップ部を示す図。
【図15】実施の形態2における、封筒の重送枚数と電
極電流との関係を示す図。
【図16】実施の形態2における、転写材の坪量と電極
電流との関係を示す図。
【図17】実施の形態3における、浮き量検知手段の構
成を示す図。
【符号の説明】
1 像担持体(感光ドラム) 5 転写用回転体(転写ローラ) 11 加熱定着装置 21 定着用回転体(定着フィルム) 23 加圧用回転体(加圧ローラ) 24 加熱部(ヒータ) 24c 温度制御手段 30 浮き量検知手段(転写高圧回路) 41 浮き量検知手段(レバー37、ばね41、
フォトインタラプタ40) n 転写ニップ部 N 定着ニップ部 P 転写材(封筒、厚紙等)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体と転写用回転体とを接触させて
    転写ニップ部を構成し、該転写ニップ部に転写材を挿通
    するとともに前記転写用回転体に転写バイアスを印加す
    ることで前記像担持体上のトナー像を転写材上に転写す
    る転写手段と、加熱用回転体と加圧用回転体とを接触さ
    せて定着ニップ部を構成し、該定着ニップ部にトナー像
    転写後の転写材を挿通して加熱することで前記トナー像
    を転写材上に定着させる加熱定着装置と、を備えた画像
    形成装置において、 前記転写ニップ部を通過中の転写材による、前記像担持
    体からの前記転写用回転体の浮き量を検知する浮き量検
    知手段と、 該浮き量検知手段の検知結果に基づいて前記加熱定着装
    置の温度を制御する温度制御手段とを備え、 前記浮き量検知手段が、前記転写ニップ部を転写材が通
    過している際の、転写バイアス印加回路から前記転写用
    回転体に流れる電流値と、前記転写ニップ部近傍の搬送
    部に漏れる電流値との差分を測定し、該差分から前記浮
    き量を検知する、 ことを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 像担持体と転写用回転体とを接触させて
    転写ニップ部を構成し、該転写ニップ部に転写材を挿通
    するとともに前記転写用回転体に転写バイアスを印加す
    ることで前記像担持体上のトナー像を転写材上に転写す
    る転写手段と、加熱用回転体と加圧用回転体とを接触さ
    せて定着ニップ部を構成し、該定着ニップ部にトナー像
    転写後の転写材を挿通して加熱することで前記トナー像
    を転写材上に定着させる加熱定着装置と、を備えた画像
    形成装置において、 前記転写ニップ部を通過中の転写材による、前記像担持
    体からの前記転写用回転体の浮き量を検知する浮き量検
    知手段と、 該浮き量検知手段の検知結果に基づいて前記加熱定着装
    置の温度を制御する温度制御手段とを備え、 前記浮き量検知手段が、前記転写ニップ部を転写材が通
    過している際の、転写バイアス印加回路から、前記像担
    持体上に設けられた電極に流れる電流値を測定し、該電
    極に流れる電流値から前記浮き量を検知する、ことを特
    徴とする画像形成装置。
  3. 【請求項3】 像担持体と転写用回転体とを接触させて
    転写ニップ部を構成し、該転写ニップ部に転写材を挿通
    するとともに前記転写用回転体に転写バイアスを印加す
    ることで前記像担持体上のトナー像を転写材上に転写す
    る転写手段と、加熱用回転体と加圧用回転体とを接触さ
    せて定着ニップ部を構成し、該定着ニップ部にトナー像
    転写後の転写材を挿通して加熱することで前記トナー像
    を転写材上に定着させる加熱定着装置と、を備えた画像
    形成装置において、 前記転写ニップ部を通過中の転写材による、前記像担持
    体からの前記転写用回転体の浮き量を検知する浮き量検
    知手段と、 該浮き量検知手段の検知結果に基づいて前記加熱定着装
    置の温度を制御する温度制御手段とを備え、 前記浮き量検知手段が、前記転写ニップ部を転写材が通
    過している際の、前記像担持体に対する前記転写用回転
    体の変位量を測定し、該変位量から前記浮き量を検知す
    る、 ことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記加熱定着装置は、前記定着ニップ部
    において転写材上のトナー像に接する前記加熱用回転体
    の裏面に、セラミック基板を有する加熱体を備えてい
    る、 ことを特徴とする請求項1、2、又は3記載の画像形成
    装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019008046A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
JP2019082554A (ja) * 2017-10-30 2019-05-30 キヤノン株式会社 画像形成装置

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019008046A (ja) * 2017-06-22 2019-01-17 コニカミノルタ株式会社 画像形成装置
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