JP2001005314A - 定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

定着装置及び画像形成装置

Info

Publication number
JP2001005314A
JP2001005314A JP11175203A JP17520399A JP2001005314A JP 2001005314 A JP2001005314 A JP 2001005314A JP 11175203 A JP11175203 A JP 11175203A JP 17520399 A JP17520399 A JP 17520399A JP 2001005314 A JP2001005314 A JP 2001005314A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
recording material
fixing
bias
image forming
forming apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11175203A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Nakagawa
健 中川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP11175203A priority Critical patent/JP2001005314A/ja
Publication of JP2001005314A publication Critical patent/JP2001005314A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Fixing For Electrophotography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高湿環境下で発生しやすい尾引きと低湿環境
下で発生しやすい紙粉の付着に起因する加圧ローラ汚れ
とを共に防止することの可能な画像形成装置を提供する
こと。 【解決手段】 加熱定着部材103と加圧部材104と
の間に熱定着すべきトナー像を担持した記録材Pを挟持
搬送してトナー像Tを記録材Pに定着させる定着装置に
おいて、加熱定着部材103と加圧部材104の少なく
とも一方にバイアスを印加する手段106と、該バイア
スによる電流が記録材Pを介して流れるよう記録材Pに
当接する電極105と、環境条件を検知する検知手段1
07を有し、該検知手段107の出力値により、前記バ
イアスを変化させること。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画像形成装置に関
し、例えば、電子写真プロセスを用いる複写機、レーザ
ープリンタ、ファキシミリ等に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の電子写真を用いた画像形成装置は
例えば図5のように構成されている。
【0003】図5において1は感光ドラム、2は帯電ロ
ーラ、3はレーザー露光装置、4は反射ミラー、5は現
像スリーブ、6はトナー、7はトナー容器、8は転写ロ
ーラ、9は被記録媒体としての紙、10はクリーニング
ブレード、11は廃トナー容器、12は定着器、13は
ペーパーカセット、14は給紙ローラ、15は分離パッ
ド、16は転写前ガイドである。
【0004】感光ドラム1は矢印の方向に回転し、帯電
装置2によって一様に帯電される。レーザ露光装置3か
ら発せられたレーザー光は反射ミラー4で反射され感光
ドラム1ヘ照射され、感光ドラム上には静電潜像が形成
される。トナー容器7の中にはトナー6が充填されてお
り、現像スリーブ5の回転に伴い、適量のトナーが適度
の帯電を受けた後、感光ドラム上に供給されている。現
像スリーブ上のトナーは感光ドラム1の静電潜像に付着
し、潜像が現像されトナー像として可視化される。ペー
パーカセット13より給紙ローラ14はタイミングをと
って、被記録媒体を1枚ずつ給紙する。分離パッド15
は給紙ローラ14と当接して配置され、その表面の摩擦
係数、接地角度、形状は被記録媒体を1度の給紙毎に1
枚のみ送るように調整されている。送られた被記録媒体
は感光ドラム1と転写ローラ8との当接ニップ部へ搬送
される。転写前ガイド16は被記録媒体9が円滑に転写
ニップ部に搬送されるための案内部材であり、低湿環境
下での被記録媒体の除電も担うため電気的に接地されて
いる。可視化された感光ドラム上のトナー像は転写ロー
ラ8により被記録媒体上に転写される。転写されずに感
光ドラム上に残った転写残りトナーはクリーニングブレ
ード10により廃トナー容器11に収納され、表面をク
リーニングされた感光ドラム1は繰り返し次の画像形成
プロセスに入る。またトナー像を乗せた被記録媒体9は
定着器12によって加熱・加圧を受けトナー像が紙上に
永久定着される。
【0005】転写ローラ8は不図示の高圧電源により給
電される。適切な転写を行なうためには、転写環境、転
写部材の体積抵抗、記録材の抵抗、幅などによらず、記
録材の単位面積当たりに流れる転写電流密度を適当な範
囲内に入れて、記録材に付与する転写電荷密度を最適に
する必要がある。たとえば特開平3−213888号公
報に開示されているように、非通紙時に転写ローラに流
れる電流を定電流制御し、そのとき印加した電圧に応じ
て通紙時の転写電圧を決定する方法(ATVC制御と呼
ばれる)によれば、転写ローラの抵抗値が製造上バラツ
クことを補正することが可能となった上に、転写ローラ
抵抗が環境変動により変化しても転写印加電圧を補正す
ることが可能となった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】高温高湿環境におい
て、紙などの記録材の含水分量が多い状態では、転写部
で記録材の裏面に供給される転写電荷が記録材沿面を伝
達してリークしやすく、記録材上に転写形成されたトナ
ー像の保持力を失いやすい。また含水分量が多いと、定
着ニップ部で発生する蒸気量が増え、特に横線画像で尾
びきと呼ばれる蒸気の圧力によるトナー飛散が発生して
いた。定着ローラもしくは定着フィルムにバイアスを印
加し、記録材に当接する接地電極を設け、定着ローラも
しくは定着フィルムから記録材を伝わり接地電極へ流れ
る電流経路を設ける事が尾引きの防止に対して非常に有
効である。しかしながら低温低湿環境等で記録材とトナ
ーの含水分が少ない環境下では紙などの記録材が乾燥し
て帯電しやすくなり、紙搬送に伴って発生する紙粉が定
着ローラもしくは定着フィルムに印加されるバイアスに
よって引き付けられ、該紙粉がトナーと加圧ローラとの
間の接着剤のように働き、加圧ローラ汚れの要因となっ
ていた。
【0007】そこで本発明は以上の事情を鑑み、画像形
成装置おいて、高湿環境下で発生しやすい尾引きと低湿
環境下で発生しやすい紙粉の付着に起因する加圧ローラ
汚れとを共に防止することを目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の画像形成装置
は、上記課題を解決するために下記の構成を特徴とする
ものである。
【0009】〔1〕:加熱定着部材と加圧部材との間に
熱定着すべきトナー像を担持した記録材を挟持搬送して
トナー像を記録材に定着させる定着装置において、加熱
定着部材と加圧部材の少なくとも一方にバイアスを印加
する手段と、該バイアスによる電流が記録材を介して流
れるよう記録材に当接する電極と、環境条件を検知する
検知手段を有し、該検知手段の出力値により、前記バイ
アスを変化させることを特徴とする定着装置。
【0010】〔2〕:前記加熱定着部材が、加熱体と該
加熱体に摺接するフィルムとを有することを特徴とする
〔1〕に記載の定着装置。
【0011】〔3〕:前記加熱定着部材が、加熱体を内
包する定着ローラであることを特徴とする〔1〕に記載
の定着装置。
【0012】〔4〕:前記加圧部材が、加圧ローラであ
ることを特徴とする〔1〕,〔2〕又は〔3〕に記載の
定着装置。
【0013】〔5〕:前記検知手段が、所定の湿度より
低いこと、もしくは記録材の含水分量が所定値以下であ
ることを検知した場合に、前記加熱定着部材と加圧部材
の少なくとも一方に印加するバイアスを切り、かつ接地
することを特徴とする〔1〕乃至〔4〕の何れか1項に
記載の定着装置。
【0014】〔6〕:前記検知手段が、所定の湿度より
低いこと、もしくは記録材の含水分量が所定値以下であ
ることを検知した場合に、前記加熱定着部材と加圧部材
の少なくとも一方に印加するバイアスを切り、かつ電気
的にフロートにすることを特徴とする〔1〕乃至〔4〕
の何れか1項に記載の定着装置。
【0015】〔7〕:記録材にトナー像を形成する像形
成手段と、記録材上のトナー像を熱定着する定着手段を
有する画像形成装置において、前記定着手段が〔1〕乃
至〔6〕の何れか1項に記載の定着装置であることを特
徴とする画像形成装置。
【0016】〔8〕:像担持体上のトナー像を記録材上
に転写する転写手段と、該トナー像を転写した記録材を
加熱定着部材と加圧部材との間で挟持搬送してトナー像
を記録材に定着させる定着手段とを有する画像形成装置
において、前記定着手段が、加熱定着部材と加圧部材の
少なくとも一方にバイアスを印加する手段と、該バイア
スによる電流が記録材を介して流れるよう記録材に当接
する電極と、前記転写手段に転写バイアスを印加するバ
イアス源から該転写手段に供給される電流を検知する検
知手段を有し、該検知手段の出力値により、前記バイア
スを変化させることを特徴とする画像形成装置。
【0017】
〔9〕:前記加熱定着部材が、加熱体と該
加熱体に摺接するフィルムとを有することを特徴とする
〔8〕に記載の画像形成装置。
【0018】〔10〕:前記加熱定着部材が、加熱体を
内包する定着ローラであることを特徴とする〔8〕に記
載の画像形成装置。
【0019】〔11〕:前記加圧部材が、加圧ローラで
あることを特徴とする
〔9〕又は〔10〕に記載の画像
形成装置。
【0020】〔12〕:前記検知手段が、所定の湿度よ
り低いこと、もしくは記録材の含水分量が所定値以下で
あることを検知した場合に、前記加熱定着部材もしくは
加圧部材に印加するバイアスを切り、かつ該加熱定着部
材もしくは加圧部材を接地することを特徴とする〔8〕
乃至〔11〕の何れか1項に記載の画像形成装置。
【0021】〔13〕:前記検知手段が、所定の湿度よ
り低いこと、もしくは記録材の含水分量が所定値以下で
あることを検知した場合に、前記加熱定着部材もしくは
加圧部材に印加するバイアスを切り、かつ該加熱定着部
材もしくは加圧部材を電気的にフロートにすることを特
徴とする〔8〕乃至〔11〕の何れか1項に記載の画像
形成装置。
【0022】〈作 用〉上記のように、環境を検知する
検知手段を設ける、もしくは記録材の吸湿状態を転写電
流により検知し、加熱定着部材や加圧部材に印加される
バイアスの制御を行うことにより、尾引きの防止と紙粉
の付着防止を両立している。
【0023】
【発明の実施の形態】〈第1の実施形態〉図1に本発明
にかかる定着装置の第1の実施形態を示した。102は
ヒータであり、セラミック基板上に導電パターンが印刷
されている。導電パターン部には不図示の電源により給
電され発熱し、ヒータが所望の温度になるように制御さ
れている。103は定着フィルムであり、3層構造にな
っている。
【0024】もっとも内側の層はベース層であり、定着
フィルムのねじれ強度、平滑性などの機械的特性を担う
層であり、ポリイミドなどの樹脂でできている。次の層
は導電プライマ層であり、カーボンブラックなどの導電
性粒子が分散された導電層であり、第三層目とベース層
の接合を行う接着剤の役目も担っている。そして最も外
側の層がトップ層であり、さまざまな画像不良を引き起
こさないよう最適な抵抗値と膜厚になるように設計され
ている。
【0025】101はヒータホルダであり、ヒータ10
2を支持する部材であると共に、定着フィルム103の
円滑な回転を促す案内部材としての役割も持つ。104
は加圧ローラであり、アルミ・鋳鉄などで作られる芯金
をシリコンゴムなど耐熱性がある絶縁の弾性体で覆って
いる。加圧ローラの表層はトナーとの離型性があるフッ
素樹脂などがコートされている。105は接地電極であ
り、アルミ基板に導電性の繊維を植毛処理し、導電性繊
維の先端は記録材Pと摺擦するよう配置されている。ア
ルミ基板は電気的に接地されている。
【0026】106は、フィルム103にバイアスを印
可する手段(高圧電源)、107は温度センサーや湿度
センサー等よりなる環境検知装置(検知手段)である。
【0027】定着フィルム103は高圧電源によりトナ
ーの帯電電荷と同極性に給電されている。本実施形態で
はトナーは負の帯電極性を示すことから、定着フィルム
に印加される電圧も負であり、−600Vである。定着
フィルム103に印加されたバイアスにより電流はフィ
ルムから記録材Pを伝わり接地電極105を介してアー
スに流れる。103と104との当接部の定着ニップは
加熱体により150℃弱の温度に達しており、通紙中は
記録材の含有水分が常に蒸発して蒸気が発生している。
蒸気の圧力により、定着ニップから搬送方向上流側の記
録材上のトナー像の一部が吹き飛ばされる。吹き飛ばさ
れたトナーは搬送方向上流側に0・1〜1mmずれ、画
像が尾を引いているように見えることから尾びきと呼ば
れるひげ状の画像不良を引き起こす。紙から定着フィル
ムに電流が流れていると定着ニップ部で紙から定着フィ
ルムに向かう電界が形成され、トナーが負の帯電極性を
有している場合、トナーを紙に引きつける力として作用
し、尾引きを防止する。一般に尾引きは高温高湿環境下
で起こりやすく、相対湿度が30%以上あると起きる可
能性がある。
【0028】一方低温低湿環境下で紙の含水分量が少な
く、トナーの吸湿も少ない場合には尾引きは発生しな
い。温度15℃以下、湿度30%以下の低温低湿下では
紙および紙に付着している紙粉の抵抗は高く、帯電を受
けやすい。帯電された紙粉は定着フィルムに印加される
バイアスによりフィルムに静電吸着され、フィルム上の
紙粉が核となりトナーが付着しトナー汚れへと成長す
る。定着ニップ部に紙がない紙間の状態でトナー汚れは
加圧ローラヘ転移し加圧ローラ汚れとなる。これを防止
するため低温低湿環境下においては定着フィルムに紙粉
が付着しないようにフィルムバイアスの電位を制御する
必要がある。表1に低温低湿環境下で定着フィルムの電
位と加圧ローラ汚れの関係を示した。加圧ローラ汚れは
普通紙を10分1枚の間欠プリントで5万枚通紙して評
価した。紙粉付着の×は付着あり、○は付着無しを示
し、加圧ローラ汚れで×は汚れあり、○は汚れ無しを意
味する。
【0029】
【表1】
【0030】低温低湿環境下では定着フィルムの電位を
0もしくはフロートにすると定着フィルムヘの紙粉付着
を防止し、加圧ローラ汚れをなくす事が出来る。常温常
湿、高温高湿環境では紙粉に起因する加圧ローラ汚れは
起きにくいため抵温低湿環境下で選択的に定着フィルム
バイアスを0Vもしくはフロートにすることが好まし
い。
【0031】
【表2】
【0032】表2に低温低湿環境検知を行った場合と環
境検知を行わない場合、いずれの環境下でも定着フィル
ムにバイアスを印加しない場合の各環境における尾引き
と加圧ローラ汚れを示した。
【0033】環境検知は温湿度センサーを用いて温度3
0℃以上の場合は湿度10%以下で、温度30℃以下2
0℃以上の場合は湿度20%以下で、温度20℃以下の
場合は湿度30%以下と検知した場合に定着フィルムバ
イアスが0Vを出力するようバイアス電源の制御を行っ
ている。
【0034】このように環境検知手段の出力に基づいて
低温低湿環境下で定着フィルムバイアスを印加するよう
に制御することで尾引きと加圧ローラ汚れを各環境で両
立させることができる。
【0035】〈第2の実施形態〉図2に本発明の第2の
実施形態例を示す。32はハロゲンヒーターランプであ
り、定着ローラの内部から発熱して定着ローラの温度を
定着に適した温度まで上昇させる。定着ローラ31は外
形30mm、肉厚3mmのアルミの素管にPFAなどの
フッ素樹脂によって厚さ20〜100μmの離型層が設
けられている。離型層の抵抗率は1×109〜1×10
14Ωcm程度の絶縁層である。定着ローラ31と加圧ロ
ーラ104は加圧当接され、記録材Pを挟持搬送する。
定着ローラ31のアルミ素管には高圧電源によってトナ
ーの帯電極性と同極性のバイアスが印加されている。ト
ナーへ働く拘束力の発生メカニズムは実施形態1に示し
たのと同様である。電流はアルミ素管から導電ゴム層、
離型層、記録材、接地電極105へと流れる。記録材と
導電ゴム層との間に生じる電界の強度を強くすることで
トナーに働く拘束力を強くすることが可能となる。接地
電極105はアルミの基台に導電性を有する繊維を植毛
したものであり、導電性繊維は記録材Pと当接し、記録
材Pの搬送の抵抗となってはならないので、柔らかい材
質でできている。トナー保持力を増やすために接地電極
の導電性繊維には低抵抗の材質が求められる。また記録
材Pの抵抗分による電圧降下を最小にするため定着ニッ
プ部Nになるべく近い位置で記録材Pとの接点をもつこ
とが好ましい。定着ローラ31の表層の離型層の絶縁度
はなるべく高い方がよく、かつピンホール等の欠陥によ
りリーク電流が多くならないように膜の均一性も要求さ
れる。絶縁度を確保しピンホール欠陥を少なくするには
膜厚をあげるのが有効であるが、記録材Pへの熱伝達能
力が落ちるので定着性が悪くなる。定着性を満足する範
囲でなるべくリーク電流が少なくなる膜厚の選定が重要
である。
【0036】本実施形態においても、尾びき現象と加圧
ローラ汚れに対する環境検知の効果は表2に示した結果
と同様であり、環境検知を導入することで尾引きと加圧
ローラ汚れを各環境下で防止する事が可能となった。
【0037】〈第3の実施形態〉図3に本発明の第3の
実施形態例を説明する図を示した。1は感光ドラム、8
は転写ローラであり、高電圧源Vtにより給電を受けて
いる。転写ローラ8は感光ドラム1に対向して当接し、
感光ドラム上のトナー像を記録材Pに転写する。41は
定着入り口ガイドであり、記録材Pを定着フィルム10
3と加圧ローラ104の当接部に円滑に導く案内部材で
ある。
【0038】定着入り口ガイドは体積抵抗値が1×10
10〜1×1012Ωcmであり、接地されている。定着フ
ィルム103には高圧電源Vfによりトナーの帯電極性
と同極性のバイアスが通常印加されており本例では−6
00Vである。高圧電源Vfの出力電圧はCPUにより
制御される。高圧電源Vtの出力電圧はCPUにより制
御を受け、流れる電流値は電流計でモニタされ、その情
報はCPUへ送られる。
【0039】本例では転写電圧Vtの制御は非通紙時に
定電流制御を行い制御電圧から転写ローラ8の抵抗値を
計算して、通紙時の定電圧値を決定するATVC制御で
行われる。湿度が高い環境下では転写電流が紙Pを伝わ
って転写前ガイド16に流れる為、通紙時の電流が大き
くなる傾向がある。
【0040】また低湿環境下では紙Pの抵抗が高く転写
前ガイド16ヘ電流はほぼ流れないため転写電流が滅少
する。また転写ローラ8の抵抗値が低い場合には転写電
流は紙Pの状態による影響を受けやすく、環境による電
流差が顕著となり、逆に紙Pの抵抗に比べて転写ローラ
8の抵抗が大きい場合には紙Pの状態によって転写電流
はあまり変化しなくなる。
【0041】図4に転写ローラの抵抗値による転写電流
の値を尾引き現象が発生しやすい再生紙、加圧ローラ汚
れが発生しやすいCaC03を含む紙について温度23
℃湿度40%に放置した場合、15℃10%に放置した
場合とで示した。温度23℃湿度40%に放置された再
生紙、CaC03を含む紙のいずれを通紙しても転写電
流は15℃10%に放置された再生紙、CaC03を含
む紙より多くなっており、この間にしきい値を設ける事
で環境を切り分けることができる。
【0042】本実施形態では図4に示された値にしきい
値を設定することで、転写電流がしきい値以下の場合は
低湿環境下に放置された紙であるとCPUで判断し、V
fを0Vに制御している。具体的には通紙中転写電圧を
定電圧制御しているときに100ms間隔で転写電流の
サンプリングを1秒に渡って行い、その電流値としきい
値を比較し2枚目からの定着フィルムバイアスを変更し
ている。サンプリングを1秒としたのは本例の転写ロー
ラ8が1秒で1回転する為で、転写ローラ1回転以上に
わたってサンプリングを行うのが好ましい。
【0043】この場合、最初の1枚ではフィルムバイア
スが印加されているが付着した紙粉は2枚目でフィルム
バイアスをオフしたときに紙に付着し除去されるため問
題はない。この制御を入れたとき各環境における尾引き
と加圧ローラ汚れの結果は表2と同様であった。また定
着フィルムバイアスVfと定着フィルム103の間に高
圧リレーを挿入し、転写電流がしきい値以下であった場
合にリレーをオフし、定着フィルム103を電気的にフ
ロートにした場合も同様の効果があった。リレーの代わ
りにたとえば高圧ダイオード、バリスタ等を挿入し、定
着フィルムバイアスをオフしたときにアースとのあいだ
に1000MΩ以上の絶縁抵抗が出来る状態であれば、
完全にフロートでなくても効果はある。
【0044】また本実施形態ではフィルム定着の場合に
ついて述べたが、定着ローラを使用する熱ローラ定着の
場合であっても同様の効果がある。
【0045】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、環境条件
や記録材の含水分量に基づき、回転体へ印加するバイア
スの制御を行う事により、高湿環境下で発生しやすい尾
引きと低湿環境下で発生しやすい紙粉の付着に起因する
加圧ローラ汚れとを共に防止することの可能な画像形成
装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施形態1の画像形成装置を説明す
る図
【図2】 本発明の実施形態2の画像形成装置を説明す
る図
【図3】 本発明の実施形態3の画像形成装置を説明す
る図
【図4】 本発明の実施形態3の画像形成装置を説明す
る図
【図5】 画像形成装置を説明する図
【符号の説明】
41 定着入口ガイド 51 排紙ガイド 103 定着フィルム 104 加圧ローラ 105 接地電極 P 記録材 T トナー粒子

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加熱定着部材と加圧部材との間に熱定着
    すべきトナー像を担持した記録材を挟持搬送してトナー
    像を記録材に定着させる定着装置において、 加熱定着部材と加圧部材の少なくとも一方にバイアスを
    印加する手段と、該バイアスによる電流が記録材を介し
    て流れるよう記録材に当接する電極と、環境条件を検知
    する検知手段を有し、該検知手段の出力値により、前記
    バイアスを変化させることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記加熱定着部材が、加熱体と該加熱体
    に摺接するフィルムとを有することを特徴とする請求項
    1に記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記加熱定着部材が、加熱体を内包する
    定着ローラであることを特徴とする請求項1に記載の定
    着装置。
  4. 【請求項4】 前記加圧部材が、加圧ローラであること
    を特徴とする請求項1,2又は3に記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 前記検知手段が、所定の湿度より低いこ
    と、もしくは記録材の含水分量が所定値以下であること
    を検知した場合に、前記加熱定着部材と加圧部材の少な
    くとも一方に印加するバイアスを切り、かつ接地するこ
    とを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の定
    着装置。
  6. 【請求項6】 前記検知手段が、所定の湿度より低いこ
    と、もしくは記録材の含水分量が所定値以下であること
    を検知した場合に、前記加熱定着部材と加圧部材の少な
    くとも一方に印加するバイアスを切り、かつ電気的にフ
    ロートにすることを特徴とする請求項1乃至4の何れか
    1項に記載の定着装置。
  7. 【請求項7】 記録材にトナー像を形成する像形成手段
    と、記録材上のトナー像を熱定着する定着手段を有する
    画像形成装置において、 前記定着手段が請求項1乃至6の何れか1項に記載の定
    着装置であることを特徴とする画像形成装置。
  8. 【請求項8】 像担持体上のトナー像を記録材上に転写
    する転写手段と、該トナー像を転写した記録材を加熱定
    着部材と加圧部材との間で挟持搬送してトナー像を記録
    材に定着させる定着手段とを有する画像形成装置におい
    て、 前記定着手段が、加熱定着部材と加圧部材の少なくとも
    一方にバイアスを印加する手段と、該バイアスによる電
    流が記録材を介して流れるよう記録材に当接する電極
    と、前記転写手段に転写バイアスを印加するバイアス源
    から該転写手段に供給される電流を検知する検知手段を
    有し、該検知手段の出力値により、前記バイアスを変化
    させることを特徴とする画像形成装置。
  9. 【請求項9】 前記加熱定着部材が、加熱体と該加熱体
    に摺接するフィルムとを有することを特徴とする請求項
    8に記載の画像形成装置。
  10. 【請求項10】 前記加熱定着部材が、加熱体を内包す
    る定着ローラであることを特徴とする請求項8に記載の
    画像形成装置。
  11. 【請求項11】 前記加圧部材が、加圧ローラであるこ
    とを特徴とする請求項9又は10に記載の画像形成装
    置。
  12. 【請求項12】 前記検知手段が、所定の湿度より低い
    こと、もしくは記録材の含水分量が所定値以下であるこ
    とを検知した場合に、前記加熱定着部材もしくは加圧部
    材に印加するバイアスを切り、かつ該加熱定着部材もし
    くは加圧部材を接地することを特徴とする請求項8乃至
    11の何れか1項に記載の画像形成装置。
  13. 【請求項13】 前記検知手段が、所定の湿度より低い
    こと、もしくは記録材の含水分量が所定値以下であるこ
    とを検知した場合に、前記加熱定着部材もしくは加圧部
    材に印加するバイアスを切り、かつ該加熱定着部材もし
    くは加圧部材を電気的にフロートにすることを特徴とす
    る請求項8乃至11の何れか1項に記載の画像形成装
    置。
JP11175203A 1999-06-22 1999-06-22 定着装置及び画像形成装置 Pending JP2001005314A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11175203A JP2001005314A (ja) 1999-06-22 1999-06-22 定着装置及び画像形成装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11175203A JP2001005314A (ja) 1999-06-22 1999-06-22 定着装置及び画像形成装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2001005314A true JP2001005314A (ja) 2001-01-12

Family

ID=15992108

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11175203A Pending JP2001005314A (ja) 1999-06-22 1999-06-22 定着装置及び画像形成装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2001005314A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207375A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Canon Inc 定着装置および画像形成装置
JP2010256529A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Canon Inc 画像形成装置

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002207375A (ja) * 2001-01-12 2002-07-26 Canon Inc 定着装置および画像形成装置
JP4536937B2 (ja) * 2001-01-12 2010-09-01 キヤノン株式会社 画像形成装置
JP2010256529A (ja) * 2009-04-23 2010-11-11 Canon Inc 画像形成装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4095406B2 (ja) 加熱定着装置
JP2001282022A (ja) 定着装置
JP3990957B2 (ja) 加熱定着装置
JP6598650B2 (ja) 定着装置及び画像形成装置
US6185389B1 (en) Control of thermal heating in a belt fuser
US20050031364A1 (en) Image forming apparatus using plural fixing means
JP4011684B2 (ja) 画像形成装置
JP5196804B2 (ja) 像加熱装置
US7574165B2 (en) Fixing method, fixing device, and image forming apparatus
JP2001005314A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2002296854A (ja) 画像形成装置
US6763203B2 (en) Image forming apparatus having transfer bias control function
JP2009042303A (ja) 加圧ローラ及び像加熱装置
JP4978769B2 (ja) 画像形成装置
JP2015090469A (ja) 画像加熱装置
JP2000131974A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2000321901A (ja) 加熱定着装置および画像形成装置
JP2001075417A (ja) 画像形成装置
JP2000286034A (ja) 加熱装置、加熱定着装置および画像形成装置
JP2003241555A (ja) 定着装置及び画像形成装置
JP2003084586A (ja) 画像形成装置
JP3984901B2 (ja) 画像形成装置
JP2004054182A (ja) 画像形成装置
JP2000112272A (ja) 像加熱装置、定着装置及び画像形成装置
JP4109966B2 (ja) 加熱定着装置