JPH11218994A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11218994A
JPH11218994A JP10033809A JP3380998A JPH11218994A JP H11218994 A JPH11218994 A JP H11218994A JP 10033809 A JP10033809 A JP 10033809A JP 3380998 A JP3380998 A JP 3380998A JP H11218994 A JPH11218994 A JP H11218994A
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JP
Japan
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image
color
intermediate transfer
transfer belt
photosensitive drum
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Pending
Application number
JP10033809A
Other languages
English (en)
Inventor
Norio Ogawara
則雄 小川原
Ryoichi Tsuruoka
亮一 鶴岡
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 第1色目の画像形成時に感光体および中間転
写ベルト間で生ずる摩擦力による感光体等の位置ずれを
防ぎ、第2色目以降との色ずれをなくする。 【解決手段】 感光体から中間転写ベルトへトナー像を
1次転写する時の転写バイアスを、ROSで書き込まれ
て現像されたトナー像先端が第1転写位置に到達する直
前に印加する。これによって、第1色目において感光体
と中間転写ベルトとの間に生ずる摩擦力の増大化を防止
でき、摩擦力による感光体や中間転写ベルトの位置ずれ
を防止できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真複写機や
レーザプリンタ等の画像形成装置に関し、特に、中間転
写体として無端ベルトを用いて画像を形成する画像形成
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の複写機やプリンタ等の画
像形成装置では、感光体ドラム等の潜像担持体上に形成
された未定着トナー像を用紙等の記録媒体に転写して印
刷画像を得る方式がとられる。前記未定着トナー像を記
録媒体に転写する方式として、前記未定着トナー像を記
録媒体に直接転写する方式と、潜像担持体上に形成され
た未定着トナー像を、ドラム状あるいは無端ベルト状の
フィルム部材からなる中間転写体上に1次転写した後、
該中間転写体上の未定着トナー像を改めて記録媒体上に
2次転写して複写画像を得る方式とが知られている。
【0003】図9は、ベルト状中間転写体を用いた画像
形成装置の一例としてのカラープリンタの要部構成を示
す模式図である。同図において、感光体ドラム等の潜像
担持体(以下、「感光体ドラム」で代表して説明する)
1の表面は帯電器2により所定の電荷で一様に帯電さ
れ、図示しない画像書込装置(ROS)によるレーザー
光Lの書き込み走査で第1色の画像信号に応じた静電潜
像が形成される。この静電潜像は感光体ドラム1の、A
方向への回転で現像装置ユニット3の第1色の現像器と
の対向位置に到り、第1色の現像器でトナー現像され
る。感光体ドラム1はトナー像Tを担持してさらに回転
する。
【0004】上記トナー現像動作に合わせて、中間転写
ベルト4は感光体ドラム1の周速と略同一の速度で移動
し、感光体ドラム1と中間転写ベルト4とが当接する位
置の直下付近で中間転写ベルト4に接して配置された1
次転写ロール5が配置されている1次転写部において、
該1次転写ロール5に印加される上記トナーの帯電極性
と逆極性の転写電界(転写バイアス)によって感光体ド
ラム1に担持されていたトナー像Tが中間転写ベルト4
に1次転写される。以上で、1色分の1次転写サイクル
が終了する。
【0005】中間転写ベルト4に1次転写されたトナー
像は中間転写ベルト4の周回移動によって2次転写ロー
ル6が配置されている2次転写部に到る。フルカラー画
像形成装置の場合には潜像の形成からトナー像の1次転
写までを予定色(一般にはイエロー(Y) 、マゼンタ(M)
、シアン(C) およびブラック(Bk))分だけ繰り返して
中間転写ベルト4上に多色トナーを重ね合わせたカラー
トナー像を形成する。
【0006】各色のトナー像を形成するため、現像装置
ユニット3はイエロー現像器3-1、マゼンタ現像器
-2、シアン現像器3-3およびブラック現像器3-4の4
色現像器からなる回転装置で構成され、感光体ドラム1
に形成された各色の潜像を順次現像できるように構成さ
れている。
【0007】感光体ドラム1に担持された第1色のトナ
ー像が1次転写部で中間転写ベルト4上に転写された
後、感光体ドラム1上の残留トナーは感光体クリーナ7
で除去されるとともに図示しない除電器で電荷が中和さ
れた後、次の,第2色に対応する潜像の形成がなされ
る。第2色の静電潜像も第1色と同様にして現像され、
その第2色のトナー像が中間転写ベルト4上の、先に転
写された第1色のトナー像に重ねて転写される。以下、
第3色以降についても同様にして中問転写ベルト4に多
重転写され、その結果、中間転写べルト4には未定着の
複数色トナーが重畳したカラートナー像が形成される。
【0008】すべての色のトナー像が1次転写された中
間転写ベルト4が2次転写位置に達する時点で、タイミ
ングを合わせて給紙トレイ8から送り出された記録媒体
としての記録紙Pが2次転写位置に給送される。
【0009】記録紙Pを2次転写ロール6および中間転
写ベルト4によって挟持して搬送する際、2次転写ロー
ル6に印加される前記トナー像の帯電極性と逆極性の転
写電圧で形成される転写電界により中間転写ベルト4の
トナー像が記録紙Pに2次転写される。トナー像が2次
転写された記録紙Pは定着器9に送られ、加熱・加圧処
理によりトナー像を記録紙Pに固定し、作像プロセスを
終了する。
【0010】2次転写ロール6は、中間転写ベルト4に
対して矢印C方向に当接・離間自在に設けられていて、
記録紙Pの進入に合わせて当接し、排出に合わせて離間
する。2次転写ロール6は2次転写の終了とともに待避
位置に戻る。また、中間転写ベルト4に対向して配置さ
れているクリーナ10も記録紙Pへ転写されなかったト
ナー像をクリ−ニングすべく、中間転写ベルト4に対し
て2次転写ロールP同様、当接・離間する。
【0011】前記中間転写ベルト4は、駆動ロール1
1、アイドルロール12、2次転写バックアップロール
13およびテンションロール14により張架され、駆動
ロール11により矢印B方向に搬送される。中間転写ベ
ルト4には、該中間転写ベルト4が駆動ロール11等、
各ロールの軸方向での位置を規制するための図示しない
リブが、その側端部内周に沿って設けられている。ま
た、補強のため、該中間転写ベルトには、その側端部外
周に沿ってベルト補強テープが設けられている。
【0012】このような中間転写ベルトを用いたカラー
画像形成装置では、該中間ベルト上で既に多重転写され
た合成トナー像(各色トナー像の重畳像)を記録媒体に
一括で転写しているので、潜像担持体から直接記録媒体
に各色のトナー像を順次転写する方式におけるトナー像
間の位置ずれや画像乱れの発生を効果的に防止できると
いった利点を有している。なお、中間転写ベルトを使用
した画像形成装置の一例が、特開平5−134556号
公報に開示されている。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】中間転写ベルトを用い
た画像形成装置では次のような問題点があった。上述の
画像形成装置では、感光体ドラム1の周速度VD および
中間転写ベルト4の移動速度VB は互いに同一速度であ
って相対速度はゼロに設定されているのが理想である。
しかし、中間転写ベルト4の駆動ロール11の外径や感
光体ドラム1の外径等は公差を有しているので、現実に
は、両者の速度は僅かに異なっていて相対速度を有して
いる。
【0014】一方、1次転写ロール5に転写バイアスを
印加すると、感光体ドラム1と中間転写ベルト4とは互
いに引きつけ合って強く密着する。密着した感光体ドラ
ム1と中間転写ベルト4とは相対速度を有しているの
で、感光体ドラム1および中間転写ベルト4に力が作用
する。
【0015】例えば、感光体ドラム1の速度VD が中間
転写ベルト4の速度VB より大きい場合を想定すると、
中間転写ベルト4には、該中間ベルト4の周回方向Bに
力が作用し、1次転写ロール5と駆動ロール11との間
で中間転写ベルト4をたるませるように働く。また、感
光体ドラム1に対しては、該感光体ドラム1の回動方向
Aに逆らうように力が作用し、結果的に感光体ドラム1
の位置変動を生じさせる。前記中間転写ベルト4のたる
みや感光体ドラム1の位置変動は、多色トナーを転写す
る場合に、色ずれの原因となる。
【0016】中間転写ベルト4や感光体ドラム1に作用
する力は、互いが密着したときの摩擦力により生じるの
で、両者の摩擦係数が小さい場合には、色ずれが許容範
囲に収まっている。例えば、感光体ドラム1にトナー粒
子が存在する場合は、そのトナー粒子が低摩擦化剤とし
て作用し、摩擦力が小さくなる。
【0017】記録紙Pに中間転写ベルト4上のトナー像
を転写した後、該中間転写ベルト4はクリーナ10でク
リーニングされてトナー粒子は除去される。したがっ
て、1枚目のプリントの第1色目の1次転写直前まで
は、感光体ドラム1および中間転写ベルト4の摩擦力は
大きいが、1次転写によってトナー像が中間転写ベルト
4上に転写され始めると該摩擦力は小さくなる。第1色
目に続く2色目以降の転写や、連続するジョブの2枚目
以降の全色の転写においても、トナー粒子が存在するの
で摩擦力は小さくなる。
【0018】その結果、1色目の1次転写の開始時とそ
の後とでは、前記感光体ドラム1を変位させたり、中間
転写ベルト4をたるませたりする程度に違いが生じる。
このような現象により、中間転写ベルト4上において、
1枚目の1色目のみが、その画像先端位置が2色目以降
に対してずれるという不具合となって現れる。感光体ド
ラム1および中間転写ベルト4の材料の組み合わせが、
互いに摩擦係数の小さいもの同士であれば上記不具合は
生じないが、本質的に画像形成に必要とされる特性を備
え、かつ摩擦力が小さくなるような感光体ドラム1およ
び中間転写ベルト4の材料の組み合わせは現在知られて
いない。
【0019】本発明は、上述の課題を解決し、転写バイ
アス印加による感光体ドラムおよび中間転写ベルト間の
密着力を低減させて第1色目とそれ以降の色ずれをなく
し、良好な画像を得ることができる画像形成装置を提供
することを目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、像担持体上に
形成された複数色のトナー像を順次中間転写ベルトに1
次転写し、その1次転写された複数色のトナー像を記録
媒体に2次転写して重ね合わせることによりカラー画像
を形成するように構成された画像形成装置において、前
記像担持体上に画像信号に応じた静電潜像を形成する画
像書込手段と、前記静電潜像を前記複数色のトナーによ
って可視化する現像手段と、前記可視化されたトナー像
を前記中間転写ベルト上に1次転写するための転写バイ
アス印加手段とを具備し、前記転写バイアス印加手段
が、前記画像書込手段による第1色目の画像書込開始時
から、第1色目のトナー像先端が1次転写位置に到達す
るまでの間で転写バイアスの印加を開始するように構成
された点に特徴がある。
【0021】この特徴によれば、1次転写バイアスは、
第1色目のトナー像先端が1次転写位置に到達する直前
に印加される。したがって、該1次転写バイアスによっ
て像担持体と中間転写ベルトとの間に生じる摩擦力によ
る中間転写ベルト等のずれの累積量は、第1色目の画像
のずれを生じさせるまでには至らない。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
を適用したカラー画像形成装置を詳細に説明する。ここ
では、図9に関して説明した構成や動作等を援用し、適
宜図9を参照しつつ説明する。
【0023】図2は、中間転写ベルト4上の基準位置を
検知する反射型センサの取付けの態様を示す要部拡大図
である。同図において、駆動ロール11はベルトユニッ
トを構成するサイドフレーム18に軸19を介して支持
されている。また、テンションロール14は前記サイド
フレーム18に揺動自在に軸支されたブラケット20に
軸21で支持されている。中間転写ベルト4は、これら
駆動ロール11やテンションロール14ならびに前記ア
イドルロール12やバックアップロール13からなるロ
ール類に掛け渡されていて、テンションロール14によ
って所定の張力が与えられている。駆動ロール11およ
びテンションロール14の間には、基準位置を検知する
反射型センサ22が配置されている。該反射型センサ2
2はサイドフレーム18に直接固定されていて、中間転
写ベルト4との間隔SDが変動しないようにしている。
【0024】中間転写ベルト4上の非画像形成領域、つ
まり軸19の軸端方向には前記反射型センサ22によっ
て検出されるマーキング(反射テープ等)が貼付けられ
ている。中間転写ベルト4が停止している状態では、前
記マーキングは反射型センサ22と駆動ロール11との
中間に位置するように設定されている。ROSによる前
記レーザ光Lによる画像書き込みタイミングや転写バイ
アス印加タイミング等は前記反射型センサ22によるマ
ーキングの検出信号に基づいて決定されている。
【0025】図1は、本実施形態におけるカラー画像形
成装置の要部タイムチャートである。同図において、マ
ーキング検出信号(基準信号)は中間転写ベルト4が1
周回する毎に出力される。ROSの書き込みは基準信号
s1〜s4の立上がりに応答して開始される。但し、マ
ージンとして、T1時間(例えば50msec)を設け
るのがよい。すなわち、2周回目の基準信号s2の立上
がり後にY色の画像が感光体ドラム1上に書き込まれ、
3周回目の基準信号s3の立上がり後にM色の画像が感
光体ドラム1上に書き込まれる。以下、同様にしてC
色、K色の画像が感光体ドラム1上に書き込まれる。
【0026】感光体ドラム1が回転して画像書き込み位
置が1次転写位置に至ったとき、つまり基準信号の立上
がりからT2時間後に、現像された各色のトナー像が中
間転写ベルト4に1次転写される。この1次転写に先立
ち、1次転写ロール5に転写バイアスが印加される。こ
の転写バイアスは2周回目の基準信号s2の立上がりか
らT3時間後に印加される。
【0027】1次転写ロール5に対して転写バイアスが
印加されると、その印加時間が長くなるに伴って感光体
ドラム1の変位や中間転写ベルト4の歪みは累積され
る。すなわち、転写バイアス印加開始時点から時間が経
過するほど、感光体ドラム1の周速度VD と中間転写ベ
ルト4の移動速度VB との速度差による中間転写ベルト
4のたるみや感光体ドラム1の変位は大きくなり、第2
色目以降の画像との色ずれが生じてしまう。
【0028】そこで、本実施形態では、1次転写ロール
5にかかるバイアスがトナーの転写性能に悪影響を与え
ない程度に上昇することができる範囲で、転写バイアス
印加開始から第1色の1次転写開始までの時間(T2−
T3)ができるだけ短い時間となるように時間T3とし
て決定している。
【0029】このように、時間(T2−T3)をできる
だけ短時間とすることによって、感光体ドラム1と中間
転写ベルト4との摩擦力による感光体ドラム1の位置ず
れ等が小さい状態で第1色の画像形成を行うことができ
る。その結果、ROSによる画像書込み位置のずれ等が
低減し、1色目の画像先端が2色目以降に対してずれる
のを防止できる。
【0030】なお、従来は、少なくともROSによる第
1色の画像書き込みの開始のための基準信号s2よりも
手前(一例として基準信号s1とs2との中間時点v
s)で1次転写バイアスの印加を開始していた。これ
は、画像書き込み中に転写バイアスを印加すると、該転
写バイアス印加による影響が感光体ドラム1に現れ、転
写バイアス印加前後で画像に濃淡差が出ることを配慮し
たためである。しかし、本発明者らの実験では、ROS
による画像書き込み中に転写バイアスを印加開始して
も、前記画像の濃淡差はみられなかった。
【0031】図3は、前記時間(T2−T3)と、第2
色目に対する第1色目の先端位置の色ずれ量との関係を
示した図である。この図から明らかなように、時間(T
2−T3)が短くなるほど色ずれ量は小さくなり、画質
が改善されていることが分かる。色ずれは、感光体ドラ
ム1の周速度VD と中間転写ベルト4の移動速度VBと
の相対速度によるものに限らず、他の外乱によっても生
じ得るので、時間(T2−T3)はできるだけ短くする
のがよい。なお、1次転写ロール5は転写バイアスを印
加開始後0.1秒程度で、転写に必要な十分な電圧に達
することができるので、時間(T2−T3)は0.1秒
以上に設定しておけば、トナーの転写性能不良による画
質劣化を生じることはない。
【0032】転写バイアスを印加するタイミングは、基
準信号からの時間により管理するのが制御の簡素化とい
う観点からは望ましい。実験機において、基準信号から
1次転写開始までの時間T2は1.9秒であったので、
一例として、時間(T2−T3)を0.1秒とすると、
時間T3は1.8秒となる。すなわち、制御の簡素化お
よび色ずれの低減の両方を満足するための時間T3とし
ては0〜1.8秒とするのが好ましい。
【0033】次に、感光体ドラム1の周速度と中間転写
ベルト4の移動速度との相対速度による前記色ずれを解
消するための、第2の実施形態を説明する。前記色ずれ
を解消するためには、感光体ドラム1と中間転写ベルト
4との間に生じる摩擦力を小さくすればよく、そのため
には両者の接触面に垂直に作用する力を低減させるのが
有効であることをすでに述べた。これに対して、この第
2の実施形態では、感光体ドラム1と中間転写ベルト4
との間に、低摩擦剤を存在させるようにした。
【0034】すなわち、感光体ドラム1上において、該
感光体ドラム1上に形成された第1色のトナー像の先端
よりも先方に低摩擦化剤としてのトナーを存在させるよ
うにした。具体的には、現像装置ユニット3のイエロー
現像器3-1を早めに感光体ドラム1に当接させ、かつ現
像バイアスを印加させる。こうすることにより、Y色の
トナーが僅かな量だけ感光体ドラム1上に載り、これが
1次転写部に供給される。その結果、第1色つまりY色
の画像形成時における感光体ドラム1および中間転写ベ
ルト4の摩擦係数は低下しており、前記色ずれを生じる
ような大きな摩擦力は発生しない。
【0035】図4は、現像装置ユニット3と感光体ドラ
ム1との関係を示す図である。同図において、現像装置
ユニット3は現像器3-1〜3-4を支持するフレーム部材
24を有していて、このフレーム部材24は図示しない
モータによって、感光体ドラム1と反対方向つまり矢印
Aとは反対方向に回転可能である。各現像器3-1〜3-4
はフレーム部材24に対して、該フレーム部材24の回
転中心から放射状方向に変位可能に支持されており、か
つばね25によって外方に付勢されている。
【0036】フレーム部材24は各トナー色の現像タイ
ミングに応じて現像位置つまり感光体ドラム1との当接
位置まで回動し、その現像ロールが感光体ドラム1の表
面に前記ばね25の押圧力によって当接させられる。な
お、現像ロールはトラッキングロールを介して、感光体
ドラム1の表面とは一定の間隙を有して対向する。
【0037】通常、各色の現像器は当該トナー色の潜像
の先端が現像位置に到達する直前に現像ロールが現像位
置に位置合わせされ、現像バイアスが印加される。しか
し、本実施形態では、1枚目の第1色(イエロ)の画像
形成に際してだけは、通常よりは早めに現像器3-1の回
転をし、現像バイアスを印加する。
【0038】図5に、現像装置ユニット3の各現像器の
当接動作開始タイミングと現像バイアスの印加タイミン
グを示している。なお、ここでは、1次転写バイアスは
vs点で印加している。同図において、各色の、ROS
による画像書き込みは2周目以降の基準信号の立上がり
から時間T1経過後に行われる。一方、現像器3-1は最
初の基準信号s1と同時に感光体ドラム1に当接させら
れ、現像バイアスの印加も同時に行われる。この動作に
よって、基準信号s2の後に実行される第1色目の画像
書き込み時には感光体ドラム1と中間転写ベルト4との
間にはトナー粒子が存在する。
【0039】このように、第1色の画像形成タイミング
よりも早めに現像器を感光体ドラム1に当接させて現像
バイアスを印加することにより、感光体ドラム1に載っ
たトナー粒子が感光体ドラム1と中間転写ベルト4との
間に低摩擦化剤として作用し、色ずれを引き起こすよう
な大きい摩擦力を生じさせない。なお、前記低摩擦化剤
としてのトナー粒子の量は、いわゆるバックグラウンド
として現れる程度の量であり、特に、第1色としてY色
のトナー像を形成させる場合には、人の目ではほとんど
認識されない。
【0040】図6は、第2の実施形態における第2色目
に対する第1色目の先端位置の色ずれ量を示した図であ
り、図中のマークは実験値を示すものである。図の理解
を容易にするため横軸方向に実験値が広げて図示してい
る。図示のように、1色目の現像直前に現像器3-1を当
接して現像バイアスを印加した場合には、色ずれ量は6
0μm以上となったのに対して、1色目の画像形成開始
よりも中間転写ベルト4の約1周分前に現像器3-1を感
光体ドラム1に当接して現像バイアスを印加した場合に
は、色ずれ量は±20μmの範囲に収まっている。
【0041】なお、現像装置ユニット3を回転させて現
像器3-1を感光体ドラム1に当接させた瞬間はトナー粒
子が感光体ドラム1上に必要量以上移行してしまう傾向
がある。そこで、現像器3-1の当接よりも前に現像バイ
アスを印加して必要以上のトナー粒子が移行するのを防
止することが考えられる。
【0042】しかし、予め現像バイアスを印加した場合
でも、目で認識できる程度のトナー汚れが生じることが
ある。したがって、第1色目の画像書込みに先立って現
像バイアスを印加する場合に、このトナー汚れが画像形
成領域に発生しないようにすることが望ましい。
【0043】そのためには、現像器3-1の当接および現
像バイアスの印加は、中間転写ベルト4のインタイメー
ジつまり画像形成領域と画像形成領域との間の領域にお
いて行うのが好ましい。すなわち、第1色の画像書込み
よりも少なくとも1周回前のインタイメージで現像器3
-1の当接および現像バイアスの印加を行うのがよい。こ
の場合、第1色の画像書込みは少なくとも3つ目の基準
信号s3以降に遅らせることになる。
【0044】上述の2つの実施形態によれば、特に、1
枚目の第1色の1次転写感光体ドラム1と中間転写ベル
ト4との間の摩擦力を低減でき、大きい摩擦力に起因す
る第1色目と他の色との色ずれを抑制することができ
る。
【0045】上述の実施形態による色ずれ低減の効果
は、次のような感光体ドラム1の支持構造をとった場合
に特に顕著である。図7は、感光体ドラム1の支持構造
を示す正面断面図であり、図8は、同側面図である。両
図において、感光体ドラム1はハウジング26に支持さ
れている。ハウジング26の一方の側板26aには感光
体ドラム1の一方のフランジ27の軸27aを支持する
軸受28が設けられ、他方の側板26bには感光体ドラ
ム1の他方のフランジ29に形成されたボス29aの外
周をガイドするスリーブ30が設けられている。ハウジ
ング26の側板26bの外面には位置決めピン31が設
けられており、側板26aにはその外面にブラケット3
2が固定されている。ブラケット32には位置決め孔3
3,33とラッチ軸34が設けられている。
【0046】一方、画像形成装置のフレーム35には前
記位置決めピン31が挿入される軸受36が固定されて
いるほか、前記フランジ29の中心孔に挿入される軸3
7を有するモータ38が固定されている。さらに、フレ
ーム35には前記ブラケット32に設けられた位置決め
孔33,33に挿入される位置決めピン39,39と、
前記ラッチ軸34の先端が係合するラッチ孔(図示せ
ず)が設けられている。モータ38の軸37にはフラン
ジ29と係合するジョイント37aが形成されている。
ジョイント37aはフランジ29との係合を確実なもの
とするためばね40で軸37の先端方向に付勢されてい
る。
【0047】感光体ドラム1はフレーム35に装着され
るまでは前記軸受28とスリーブ30とによってハウジ
ング26に仮に支持されている状態である。すなわち、
前記位置決めピン31,39,39が対応する軸受36
や孔33,33に嵌合され、モータ38の軸37がフラ
ンジ29に係合するとともに、ラッチ軸34がフレーム
35にラッチされることによって画像形成装置内の所定
位置に支持される。
【0048】このような感光体ドラム1の支持構造は、
画像形成装置に対する感光体ドラム1の脱着を容易に
し、交換や点検の作業性を高めているが、位置決めピン
とその孔等の嵌め合いは、感光体ドラム1の中心を貫通
する軸を設けてそれをフレームで受ける構造のものより
も緩い。したがって、この支持構造の下では、前記感光
体ドラム1と中間転写ベルト4との相対速度による摩擦
力が大きい場合は位置変動を起こしやすい。
【0049】しかし、上述のように、1次転写時の摩擦
力を低減させることができるようにすれば、このような
脱着容易な支持構造においても、第1色の色ずれを生じ
るような位置変動はなくなる。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、像担持体と中間転写ベルトとの間に生じる摩
擦力による像担持体や中間転写ベルト等のずれは、第1
色目の画像の位置ずれを生じさせるまでには大きくなら
ない。したがって、第1色目の画像先端位置が第2色目
以降の画像とずれるという不具合を解消することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る画像形成装置の要
部動作のタイムチャートである。
【図2】 中間転写ベルトと反射型センサとの位置関係
を示す要部拡大図である。
【図3】 転写バイアス印加タイミングをパラメータと
する1色目先端位置ずれ量を示す図である。
【図4】 現像装置ユニットと感光体ドラムの位置関係
を示す図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態に係る画像形成装置
の要部動作のタイムチャートである。
【図6】 現像バイアス印加タイミングに対応する1色
目先端位置ずれ量を示す図である。
【図7】 感光体ドラムの支持構造を示す正面断面図で
ある。
【図8】 感光体ドラムの支持構造を示す側面図であ
る。
【図9】 画像形成装置の要部構成を示す模式図
【符号の説明】
1…感光体ドラム、 3…現像装置ユニット、 4…中
間転写ベルト、 11…駆動ロール、 14…テンショ
ンロール、 18…サイドフレーム、 22…反射型セ
ンサ、 23…裏当て、 25…ばね

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 像担持体上に形成された複数色のトナー
    像を順次中間転写ベルトに1次転写し、その1次転写さ
    れた複数色のトナー像を記録媒体に2次転写して重ね合
    わせることによりカラー画像を形成するように構成され
    た画像形成装置において、 前記像担持体上に画像信号に応じた静電潜像を形成する
    画像書込手段と、 前記静電潜像を前記複数色のトナーによって可視化する
    現像手段と、 前記可視化されたトナー像を前記中間転写ベルト上に1
    次転写するための転写バイアス印加手段とを具備し、 前記転写バイアス印加手段が、前記画像書込手段による
    第1色目の画像書込開始時から、第1色目のトナー像先
    端が1次転写位置に到達するまでの間で転写バイアスの
    印加を開始するように構成されたことを特徴とする画像
    形成装置。
  2. 【請求項2】 前記中間ベルト上に設けられたマーキン
    グと、 前記マーキングを検出して中間転写ベルトの周回位置を
    検出し、基準信号出力するセンサ手段とを具備し、 前記転写バイアス印加手段を、前記画像書込手段による
    第1色目画像書込みを前記基準信号の出力に応答して開
    始し、前記転写バイアス印加手段による転写バイアス印
    加を、同基準信号の出力時から予定時間後に開始するよ
    うに構成したことを特徴とする請求項1記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 像担持体上に形成された複数色のトナー
    像を順次中間転写ベルトに1次転写し、その1次転写さ
    れた複数色のトナー像を記録媒体に2次転写して重ね合
    わせることによりカラー画像を形成するように構成され
    た画像形成装置において、 前記像担持体上に画像信号に応じた静電潜像を形成する
    画像書込手段と、 前記静電潜像を前記複数色のトナーによって可視化する
    現像手段と、 前記可視化されたトナー像を前記中間転写ベルト上に1
    次転写するための転写バイアス印加手段とを具備し、 前記現像手段が、前記画像書込手段による第1色目の画
    像書込みに先立って、少なくとも前記中間転写ベルトの
    1周回前に第1色目の現像バイアスを印加するように構
    成されたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記第1色目の現像バイアスは、前記中
    間転写ベルト上のインタイメージ部において印加するよ
    うに構成されたことを特徴とする請求項3記載の画像形
    成装置。
  5. 【請求項5】 前記中間転写ベルト表面のトナーを除去
    するクリーナ手段を具備し、 第1色目の画像形成時に先立って前記クリーナ手段によ
    る中間転写ベルトの清掃を行うように構成されているこ
    とを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の画像形
    成装置。
  6. 【請求項6】 前記像担持体が円筒状の感光体ドラムで
    あり、 前記感光体ドラムの駆動モータを固定したフレームと、 前記感光体ドラムの一端を回転自在に軸受で支持し、前
    記フレームに脱着自在に設けられたハウジングとを具備
    し、 前記ハウジングを前記フレームに装着したときに、前記
    感光体ドラムの他端が前記駆動モータの軸に係合して支
    持されるように構成されたことを特徴とする請求項1〜
    5のいずれかに記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6633737B1 (en) 1999-11-11 2003-10-14 Seiko Epson Corporation Image forming device having transfer registration control
US7831161B2 (en) 2005-10-31 2010-11-09 Ricoh Company, Ltd. Method and apparatus for image forming of effectively detecting image data

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