JP2002082535A - 転写タイミング調整装置 - Google Patents

転写タイミング調整装置

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JP2002082535A
JP2002082535A JP2000272575A JP2000272575A JP2002082535A JP 2002082535 A JP2002082535 A JP 2002082535A JP 2000272575 A JP2000272575 A JP 2000272575A JP 2000272575 A JP2000272575 A JP 2000272575A JP 2002082535 A JP2002082535 A JP 2002082535A
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JP2000272575A
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English (en)
Inventor
Yoshio Fujita
恵生 藤田
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Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Control Or Security For Electrophotography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】二次転写手段およびクリーニング手段の離当接
タイミングのバラツキを調整する。 【解決手段】中間転写体に離当接可能に配設される二次
転写手段およびクリーニング手段と、中間転写体の画像
領域内で二次転写手段のおよびクリーニング手段の離当
接の少なくとも一つを行い、その離当接タイミングのバ
ラツキを検出する手段と、前記バラツキに基づいて中間
転写体の非画像領域H内で二次転写手段の離間およびク
リーニング手段の当接を調整する調整モードとを備え
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真法等を用
いる複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置
において、とくに、中間転写ベルト上に複数色のトナー
像を重ねて転写する方式の画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、画像形成装置として、図2に示す
ように、回転駆動される感光体等の像担持体3と、この
像担持体3上に複数色の静電潜像を順次形成する潜像形
成手段と、前記静電潜像を複数色のトナー像に現像する
現像手段と、前記像担持体に当接して回転する中間転写
ベルト7と、前記像担持体3上の複数色のトナー像を前
記中間転写ベルト7上に重ね合わせて転写してカラー画
像を形成する一次転写手段T1と、前記中間転写ベルト
7上のカラー画像を転写材上に転写する二次転写手段T
2と、前記中間転写ベルト7に残留するトナーを除去す
るクリーニング手段14とを備える方式が知られてい
る。
【0003】上記画像形成装置においては、二次転写手
段T2における二次転写ローラ13およびクリーニング
手段14のクリーナ14bは、各色トナー像の重ね合わ
せを行っているいる間は、トナー像を乱さないように中
間転写ベルト7から離間させており、転写タイミングに
合わせて当接を行うようにしている。しかしながら、ク
リーナ14bの離間時に、クリーナに付着しているトナ
ーが中間転写ベルト7上に移って筋状のトナー汚れが生
じ、このトナーが二次転写ローラ13に付着し、転写材
への転写時に転写材の裏面に筋状のトナー汚れが発生し
てしまうという問題を有している。
【0004】そこで、特開平10−232532号公報
においては、クリーナが中間転写ベルトから離間した時
に中間転写ベルトに残ったトナー筋が、中間転写ベルト
上の非画像領域にくるようにクリーナの離間タイミング
を制御するようにしている。同様に、クリーナ14bの
当接時にもクリーナに付着しているトナーが中間転写ベ
ルト7上に移って筋状のトナー汚れが生じるため、中間
転写ベルト上の非画像領域にくるようにクリーナの当接
タイミングを制御するようにしている。また、二次転写
ローラ13も、画像領域に当接していなければ転写が行
えないため、非画像領域に当接、離間タイミングを制御
する必要がある。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】図9および図10は、
本発明の課題を説明するための図であり、これを図2を
も参照しつつ説明する。図9は、中間転写ベルト7上に
ベルト1周分よりやや短いトナー像が形成されている場
合を示し、図10は、中間転写ベルトN周目とN+1周
目における非画像領域Hにおけるクリーナ14bと二次
転写ローラ13の離当接位置を示し、回転方向Rに対し
て非画像領域Hの先端から後端に向けて、クリーナ14
bの当接(X1位置)、二次転写ローラ13の離間(Y
2置)、二次転写ローラ13の当接(Y1位置)、クリ
ーナ14bの離間(X2位置)の順に設定した場合を考
える。
【0006】前ページ3色面後端が二次転写手段T2を
通過した位置X1でクリーナ14bを中間転写ベルト7
に当接したとき、中間転写ベルト7上には筋状のクリー
ナ当接筋(図9)が付着する。その後、二次転写ローラ
13が中間転写ベルト7に位置Y1で当接し転写材が案
内されてくる。この状態にて中間転写ベルト7が回転し
前ページ4色面の転写材への転写が開始する。その後、
前ページ4色面後端が通過した位置Y1で二次転写ロー
ラ13は離間するが、その前に前記クリーナ当接筋(位
置X1)を踏むことになり、このとき二次転写ローラ1
3に筋状汚れが付着することになる。筋状汚れが付着し
たまま二次転写ローラ13は位置X2で離間し、この状
態にて次ページの転写に入り、再び二次転写ローラ13
が当接し転写材が案内されてくると、この筋状汚れが転
写材の裏面に付着してしまう。
【0007】前ページ4色面後端が通過した位置X2で
クリーナ14bが離間したとき、中間転写ベルト7上に
はクリーナ離間筋(図9)が付着する。このとき、クリ
ーナ14bとすくいシート14c間のクリーナ開口部1
4dにもトナーが介在し、これが中間転写ベルト7上に
トナー汚れ領域Dとなって現れる。二次転写が終了し、
二次転写ローラ13が離間、その後クリーナ14bが離
間動作に入る。このとき、中間転写ベルト7上には前述
のクリーナ離間筋およびクリーナ開口部汚れ領域Dが存
在し、このまま次ページの転写動作に入る。次に二次転
写を行うため二次転写ローラ13をY1位置で当接させ
たとき、中間転写ベルト7上には前述の汚れDが存在
し、これが二次転写ローラ13に付着してしまい、この
汚れが転写材の裏面に付着してしまうという問題を生じ
る。
【0008】この問題を解決するために、図11に示す
ように、二次転写ローラ13の離間位置Y2をクリーナ
14bの当接位置X1より下流側に設定すれば、クリー
ナ当接筋(位置X1)が二次転写手段T2に達する前で
二次転写ローラ13は離間するので、この筋状汚れによ
り二次転写ローラ13が汚染されることはない。また、
クリーナ14bの離間位置X2を、二次転写ローラ13
の当接位置Y1より下流側で、クリーナ離間筋汚れおよ
びクリーナ開口部の汚れ領域Dが、二次転写手段T2を
越えてから当接させるようにすれば、二次転写ローラ1
3が汚染されることはない。
【0009】しかしながら、クリーナ14bおよび二次
転写ローラ13の離当接タイミングは、それぞれの離当
接クラッチがオン、オフしてから実際に当接、離間する
までの時間には、製品ごとに製造上の公差があり、バラ
ツキX1e、X2e、Y1e、Y2eを有している。そ
のため、二次転写ローラ13の離間位置Y2とクリーナ
14bの当接位置X1が図10に示す順序になってしま
うという問題を有し、同様に、クリーナ14bの離間位
置X2と二次転写ローラ13の当接位置Y1が、図10
に示す順序になってしまうという問題を有し、二次転写
ローラ13が汚染されてしまうという問題を有してい
る。
【0010】本発明は、上記従来の問題を解決するもの
であって、二次転写手段およびクリーニング手段の離当
接タイミングのバラツキを調整し、二次転写手段および
クリーニング手段を所定の順序で非画像領域に離当接さ
せることができる転写タイミング調整装置を提供するこ
とを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】そのために本発明の請求
項1記載の転写タイミング調整装置は、中間転写体に離
当接可能に配設される二次転写手段およびクリーニング
手段と、中間転写体の画像領域内で二次転写手段のおよ
びクリーニング手段の離当接の少なくとも一つを行い、
その離当接タイミングのバラツキを検出する手段と、前
記バラツキに基づいて中間転写体の非画像領域内で二次
転写手段の離間およびクリーニング手段の当接を調整す
る調整モードとを備えることを特徴とし、また、請求項
2記載の発明は、請求項1において、前記調整モード
は、二次転写手段およびクリーニング手段の非画像領域
への離当接の順序を、前記バラツキに基づいて調整する
モードであることを特徴とし、また、請求項3記載の発
明は、請求項1または2において、前記調整モードは、
前記バラツキに基づいて転写開始位置を調整するモード
であることを特徴とし、また、請求項4記載の発明は、
請求項1ないし3のいずれかにおいて、前記離当接の順
序を、非画像領域の先端から後端に向けて、二次転写手
段の離間、クリーニング手段の当接、クリーニング手段
の離間、二次転写手段の当接の順に設定することを特徴
とし、また、請求項5記載の発明は、請求項1ないし4
のいずれかにおいて、前記バラツキを検出する手段は、
転写材上に調整用パターンを転写し、該調整用パターン
の転写抜け部と画像端との距離およびクリーニング部と
画像端との距離を測定することを特徴とし、また、請求
項6記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかにおい
て、前記バラツキを検出する手段は、中間転写体上の調
整用パターンの濃度変化を検出することを特徴とし、ま
た、請求項7記載の発明は、請求項1ないし6のいずれ
かにおいて、前記二次転写手段の離当接を行う際に、二
次転写バイアスをオフすることを特徴とする。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照しつつ説明する。図1は、本発明が適用される画
像形成装置の例を示す全体構成図である。この画像形成
装置は、4色のトナーによりフルカラー画像を形成する
ことができるカラー電子写真プリンタであるが、本発明
はこれに限定されるものではなく、複写機、ファクシミ
リ等の画像形成装置の全てに適用可能である。
【0013】画像形成装置1はハウジング本体2を備
え、ハウジング本体2内に感光体3が配設され、図示し
ない駆動手段によって図示矢印方向に回転駆動される。
この感光体3の周囲には、その回転方向に沿って、帯電
手段としての帯電ローラ4、感光体3上に静電潜像を形
成するための露光ユニット5、静電潜像を現像するため
の現像器ユニット6、感光体3上に形成されたトナー像
を中間転写体である中間転写ベルト7上に転写するため
の中間転写装置9、感光体3上に残留するトナーを除去
するためのクリーニング装置10が配置されている。
【0014】現像器ユニット6は、イエロー用現像器6
Y、シアン用現像器6C、マゼンタ用現像器6Mおよび
ブラック用現像器6Kからなり、各現像器は、現像ハウ
ジング6a内に配設された現像ローラ6bを備えてい
る。そして、これらの現像器6Y、6C、6M、6Kは
それぞれ感光体3に対して揺動可能に配設され、感光体
3の1回転毎に選択的に一つの現像器の現像ローラ6b
のみが感光体3に当接可能にされている。
【0015】中間転写装置9は、中間転写ベルト7、中
間転写ベルト7を一様帯電させるための一次転写電極ロ
ーラ8、中間転写ベルト7を回動させるための駆動ロー
ラ11、感光体3上のトナー像を中間転写ベルト7に転
写するための一次転写バックアップローラ12、中間転
写ベルト7上のトナー像を転写材に転写するための二次
転写手段である二次転写ローラ13、中間転写ベルト7
上の残留トナーを除去するためのクリーニング手段14
等から構成されている。二次転写ローラ13およびクリ
ーニング手段14は、中間転写ベルト7から離接可能に
されている。
【0016】ケース本体2内には転写材の束が収納され
る給紙カセット15が配設され、また、ケース本体2の
上部には画像が転写された転写材を収容する排紙トレイ
16が設けられ、給紙カセット15および排紙トレイ1
6との間に転写材搬送路17が形成されている。転写材
搬送路17には、二次転写ローラ13の上流側に転写材
の搬送タイミングを制御するゲートローラ19が配設さ
れ、二次転写ローラ13の下流側に定着装置20が配設
されている。
【0017】上記構成からなる画像形成装置の作用につ
いて説明する。図示しないコンピュータからの画像形成
信号が入力されると、感光体3が回転駆動され、先ず、
感光体3の表面が帯電ローラ4によって一様に帯電さ
れ、一様に帯電された感光体3の表面に、露光ユニット
5によって第1色目(例えばイエロー)の画像情報に応
じた選択的な露光Lがなされ、イエローの静電潜像が形
成される。
【0018】次いで感光体3には、イエロー用現像器6
Yの現像ローラ6bのみが接触し、これによってイエロ
ーの静電潜像のトナー像が感光体3上に形成される。中
間転写ベルト7の側端部には一次転写電極ローラ8によ
り上記トナー像の帯電極性と逆極性の一次転写電圧が印
加され、感光体3上に形成されたトナー像が、一次転写
バックアップローラ12において中間転写ベルト7上に
転写される。このとき、二次転写ローラ13およびクリ
ーニング手段14は、中間転写ベルト7から離間、退避
されている。感光体3上の残留トナーはその都度クリー
ニング装置10によって除去された後、感光体3の表面
は除電手段(図示せず)により除電される。
【0019】上記の動作が画像形成信号の第2色目、第
3色目、第4色目に対応して、感光体3と中間転写ベル
ト7の1回転による潜像形成、現像、転写が繰り返さ
れ、前記画像形成信号の内容に応じた4色のトナー像が
中間転写ベルト7上において重ね会わされて転写され
る。そして、このフルカラー画像が二次転写ローラ13
に達するタイミングで、ゲートローラ19が駆動し転写
材が転写材搬送路17を経て二次転写ローラ13に供給
され、このとき、二次転写ローラ13およびクリーニン
グ手段14が中間転写ベルト7に当接されるとともに二
次転写ローラ13に二次転写電圧が印加され、中間転写
ベルト7上のフルカラートナー像が転写材上に転写され
る。中間転写ベルト7上の残留トナーはクリーニング手
段14により除去される。転写材上に転写された転写像
は定着装置20により定着され排紙トレイ16に排出さ
れる。
【0020】図2は、図1の中間転写装置9の拡大図で
あり、30はテンションローラ、31は二次転写バック
アップローラ、32はクリーナバックアップローラ、3
3は一次転写サポートローラ、34は濃度センサ、35
はベルトホールセンサである。
【0021】中間転写ベルト7は、厚み0.1mmのP
ETフィルムの表面にアルミ蒸着層を設け、さらにその
表層に半導電塗料を0.02の厚みで塗布されている。
また、ベルトの片端には半導電塗料が塗布されていない
領域を設け、アルミ蒸着層の表面にカーボン電極層を幅
6.3mmで設けている。このカーボン電極層の表面に
は、駆動ローラ11と対向する位置に一次転写電極ロー
ラ8を配設し、中間転写ベルト7の回動に伴って連れ回
りする構成となっている。一次転写電極ローラ8には、
図示しない高圧電源からのバイアスが印加されており、
このバイアスは一次転写電極ローラ6、中間転写ベルト
7のカーボン電極層を介してアルミ蒸着層に印加され、
中間転写ベルト7は均一に帯電される構成になってい
る。
【0022】一次転写手段T1に達した感光体3上のト
ナー像は、感光体3と中間転写ベルト7がニップし且つ
アルミ蒸着層に印加された一次転写バイアスにより中間
転写ベルト7上に一次転写される。これを感光体3上に
順次形成されるトナー像に対し行われ、中間転写ベルト
7上に重ねて色合わせされる。このとき、二次転写ロー
ラ13およびクリーニング手段14は、中間転写ベルト
7上のトナー像を乱さないように離間状態にされてい
る。中間転写ベルト7上に最終色(例えば4色目)のト
ナー像の一次転写が開始され、重ね合わされた画像は中
間転写ベルト7の回転に伴い二次転写手段T2へと到達
し、このタイミングに合わせて二次転写手段T2に転写
材が案内されるとともに、二次転写ローラ13は中間転
写ベルト7に当接される。二次転写ローラ13には図示
しない高圧電源によりその軸部に高圧のバイアスが印加
され、その電界の作用により中間転写ベルト7上のトナ
ー像は転写材に一括転写される。
【0023】二次転写ローラ13は、離当接フレーム1
3aにより支持され、離当接フレーム13aは中間転写
ベルトユニットのフレームに対し、支点軸を中心に回動
自在に支持されている。二次転写離当接フレーム13a
には前後にカムフォロアが設けられ、このカムフォロア
を二次転写離当接カム13bが案内することで、離当接
フレーム13aの回動を規制するようにしている。離当
接カム13bの軸には図示しないモータに電磁クラッチ
を介して連結されており、この電磁クラッチをオンオフ
することにより、二次転写離当接カム13bの回転を規
制し二次転写ローラ13の離当接動作を行うようにして
いる。
【0024】中間転写ベルト7上に二次転写されずに残
留したトナーは、クリーニング手段14へと達し、これ
にタイミングを合わせてクリーナ14bの当接が行われ
る。クリーナ14b先端が中間転写ベルト7に接触する
と、その瞬間は圧力が弱いため、クリーナ14b先端に
付着しているトナーが中間転写ベルト7上に逆戻りし中
間転写ベルト7上には筋状の汚れが付着する。その後、
クリーナ14bに所定の圧力がかかりクリーニング可能
な状態となる。
【0025】クリーニング手段14は、クリーナケース
14aと、クリーナ(クリーニングブレード)14b
と、すくいシート14cと、クリーナ14bを中間転写
ベルト7に離当接させるためのクリーナ離当接カム14
eを備え、離当接カム14eの軸には図示しないモータ
に電磁クラッチを介して連結されており、この電磁クラ
ッチをオンオフすることにより、クリーナ離当接カム1
4eの回転を規制しクリーナ14bの離当接動作を行う
ようにしている。
【0026】図3〜図6は、本発明の転写タイミング調
整装置の1実施形態を示し、図3および図5は調整方法
を説明するための図、図4は調整用パターンを説明する
ための図、図6は図3のタイミングチャートを示す図で
ある。
【0027】図11で説明した、クリーナ14bおよび
二次転写ローラ13の離当接タイミングは、それぞれの
離当接クラッチがオン、オフしてから実際に当接、離間
するまでの時間には、製品ごとに製造上の公差があり、
バラツキX1e、X2e、Y1e、Y2eを有してい
る。そのため、制約された長さの非画像領域H内で上記
の離当接のタイミングを順番に制御するには、それぞれ
の離当接のタイミングのバラツキを考慮して調整する必
要がある。
【0028】そこで、本実施形態においては、図3に示
すように、非画像領域Hの上流側端から二次転写ローラ
当接タイミングのバラツキY1eと、クリーナ開口部の
汚れ領域Dの長さD′と、クリーナ離間タイミングのバ
ラツキX2eとが重ならないように配置し、かつ、二次
転写ローラ離間タイミングのバラツキY2eを二次転写
ローラ離間調節範囲Y2e′に調節し、また、クリーナ
当接タイミングのバラツキX1eをクリーナ調節範囲X
1e′に調節することにより、二次転写ローラ離間調節
範囲Y2e′、クリーナ調節範囲X1e′およびクリー
ナ離間タイミングのバラツキX2eとが重ならないよう
に順番に配置している。これにより、図8で説明したよ
うに、クリーナ離当接により生じる二次転写ローラ13
の汚染を防止することができる。
【0029】上記の二次転写ローラ離間調節範囲Y2
e′とクリーナ調節範囲X1e′の調節方法について説
明する。先ず、図4に示すように、転写材上に転写ロー
ラ調整用パターンとクリーナ調整用パターンを印字す
る。転写ローラ調整用パターンは、4色目単色パターン
であり、クリーナ調整用パターンは3色目の重ね合わせ
パターンである。なお、αは画像後端部の非印字領域で
ある。
【0030】図5において、先ず、二次転写ローラ13
の離間タイミングの調整方法について説明する。1、
2、3色目を重ね合わせたパターンでは、二次転写ロー
ラ13の離間タイミングによる不良かクリーナ14bの
当接タイミングによる不良かは判断できないため、図4
の4色目単色パターンである転写ローラ調整用パターン
を用いる。
【0031】調整モードにおいては、二次転写ローラ1
3の離間位置Y2′を少なくとも画像後端の非印字領域
αより早く離間するようにクラッチオフ時間(ベルト基
準位置からの値)を設定する。そして、転写材上に転写
ローラ調整用パターンを印字すると、図4に示すよう
に、パターンの後端に転写抜け部が出る。この転写抜け
部と画像後端間の距離L1を測定し、この距離L1をC
PU(制御装置)のメモリに書き込む。CPUでは距離
L1を中間転写ベルト7の周速で割って時間L1′を算
出し、二次転写ローラ離間位置Y2の目標値P1に加え
て、クラッチオフ時間を遅らせて二次転写ローラ離間タ
イミングとする。
【0032】二次転写ローラ離間タイミングの調整を終
えると、次にクリーナ当接タイミングの調整を行う。ク
リーナ14bの当接X1′を少なくとも画像後端の非印
字領域αより早く当接するようにクラッチオン時間(ベ
ルト基準位置からの値)を設定する。そして、転写材上
にクリーナ調整用パターンを印字すると、図4に示すよ
うに、パターンの後端にクリーニング部が出る(既に、
二次転写ローラの離間タイミングは調整されているた
め、1、2、3色目を重ね合わせたパターンの白抜け部
はクリーナの当接が早いことに起因する)。このクリー
ニング部と画像後端間の距離L2を測定し、この距離L
2をCPU(制御装置)のメモリに書き込む。CPUで
は距離L2を中間転写ベルト7の周速で割って時間L
2′を算出し、クリーナ当接位置X1の目標値P2に加
えて、クラッチオン時間を遅らせてクリーナ当接タイミ
ングとする。
【0033】なお、上記実施形態においては、転写抜け
部と画像後端間の距離L1およびクリーニング部と画像
後端間の距離L2を測定することにより、二次転写ロー
ラ離間タイミングのバラツキおよびクリーナ当接タイミ
ングのバラツキを検出するようにしているが、画像の先
端側で離当接を行わせ、画像先端との距離を検出するよ
うにしてもよい。また、上記実施形態においては、二次
転写ローラの離間タイミングとクリーナの当接タイミン
グを調整するようにしているが、これに加えてクリーナ
の離間タイミングと二次転写ローラの当接タイミングを
調整するようにしてもよく、さらに、非画像領域Hの長
さが十分にある場合には、いずれか一つのタイミングを
調整すればよい。
【0034】以上の調整は、装置の組み立て時や中間転
写ユニットの交換時に行う。したがって、経時変化によ
り変動する可能性がある。例えば、カム形状等の個々の
部品のバラツキについては、装置個々について調整を行
うため問題がなく、経時変化により変動することはない
が、離当接を行うクラッチおよび転写材の供給タイミン
グのバラツキは経時変化により変動する。そのために、
本発明においては、二次転写ローラ離間調節範囲Y2
e′とクリーナ調節範囲X1e′にこれらの変動を吸収
する幅を持たせている。
【0035】図6は、図3のタイミングチャートを示す
図である。ここで、基準信号とは、中間転写ベルト7に
設けた開口部7a(図9)を透過型センサであるベルト
ホールセンサ35により検知して発生する信号であり、
中間転写ベルト7の1回転につき1回の信号が出力さ
れ、以下のタイミングはこの基準信号に基づいて作成さ
れる。1次転写タイミングは、一次転写手段T1に感光
体3上のトナー像がくるタイミングであり、本例では4
色を2ページ分転写している。ゲートローラは、ゲート
ローラにより転写材がくるタイミングであり、4色の重
ね合わされた画像が二次転写手段T2に到達するタイミ
ングに合わせて二次転写手段T2に転写材が案内され
る。二次転写ローラ離当接クラッチは、二次転写ローラ
離当接クラッチがオンオフするタイミングであり、この
タイミングから少し遅れて二次転写ローラ13が中間転
写ベルト7に離当接される。二次転写タイミングは、二
次転写手段T2に中間転写ベルト7上の重ね合わされた
画像がくるタイミングである。クリーナ離当接クラッチ
は、クリーナ離当接クラッチがオンオフするタイミング
であり、クリーナ離当接は、クリーナ離当接クラッチが
オンオフした後、クリーナが中間転写ベルト7に接触ま
たは非接触するタイミングである。
【0036】次に、本発明の他の実施形態について説明
する。前記実施形態においては、転写材に調整用パター
ンを印字し手動で離当接タイミングを調整するようにし
ているが、本実施形態は、図2のベルトホールセンサ3
5と濃度センサ34を用いて自動的に離当接タイミング
の調整を行う例である。
【0037】図5に示す調整モードにおいて、二次転写
ローラの離間を位置Y2′で行った場合、二次転写ロー
ラ13が当接している部分は転写が行われるが、二次転
写ローラ13が離間したところから転写が行われない。
すなわち、中間転写ベルト7には、二次転写ローラ13
が当接した部分は殆どトナーがなく、二次転写ローラ1
3が離間したところからはトナーが残っていることにな
る。この濃度差のある位置を濃度センサ34により読み
取り、画像後端位置をベルトホールセンサ35の検出値
から算出し、離間位置と画像後端の時間差L1′を演算
し、自動的に二次転写ローラ離間タイミングを調整する
ことができる。なお、クリーナの当接タイミングについ
ても同様である。本実施形態によれば、自動的にタイミ
ングを調整できるため、装置組み立て時だけではなく、
定期的にあるいは毎回調整することも可能となる。
【0038】図7および図8は、本発明の他の実施形態
を示し、中間転写ベルト7の斜視図である。前記実施形
態は、継ぎ目を有する中間転写ベルト上に継ぎ目を避け
て画像を転写する場合に、ベルト上の決められた非画像
領域の絶対位置で離当接タイミングを設定する場合に好
適に採用される。本実施形態は、継ぎ目のないシームレ
スベルトを用いる場合に適用する。シームレスベルトに
おいては、ベルト上の任意の位置に転写が可能であり、
そこで、本実施形態においては、中間転写ベルト上の画
像転写開始位置を調整するように構成する。
【0039】図7の実施形態は、先ず、図7(A)に示
すように、調整モードにおいて、中間転写ベルト7上の
画像領域に二次転写ローラ13を当接させ、前述の方法
で画像先端と当接位置の距離(時間)を測定し、図7
(B)に示すように、当接位置が画像先端の下流側にく
るように画像転写開始位置をα(sec)遅らせる。これ
により、二次転写ローラおよびクリーナの離当接位置は
全て非画像領域に入ることになる。すなわち、画像転写
開始位置を変化させることにより、非画像領域の長さを
変えることなく、二次転写ローラおよびクリーナの離当
接のタイミングを容易に設定することができ、クリーナ
の離当接のバラツキを吸収することができる。
【0040】図8の実施形態は、先ず、図7の実施形態
よりも非画像領域Hの幅が短い場合の例を示し、図7の
ように画像転写開始位置をα(sec)遅らせても、図8
(B)に示すように、二次転写ローラ離間位置が画像領
域に入ってしまう。そこで、前述の方法で画像後端と離
間位置の距離(時間)を測定し、離間位置が画像後端の
上流側にくるように離間位置をP1(sec)遅らせる。
これにより、二次転写ローラおよびクリーナの離当接位
置は全て非画像領域に入ることになる。
【0041】次に、本発明の変形例について説明する。
二次転写ローラ13が中間転写ベルト7から離当接する
際には、二次転写ローラ13と中間転写ベルト7との間
に離当接の過程で微小なギャップが存在することにな
る。二次転写ローラ13にバイアスが印加されている場
合、この微小なギャップの状態でも中間転写ベルト7上
の表層トナーが転写材へと飛び移ってしまう。そのた
め、二次転写ローラ13と中間転写ベルト7表面が接触
したタイミングが不明瞭になりやすい。そこで、二次転
写バイアスをオフし、二次転写ローラ13の圧力のみに
より転写することにより、中間転写ベルト7との間のギ
ャップが僅かでもトナーの飛翔を抑えることができ、二
次転写ローラ13と中間転写ベルト7が接触したタイミ
ングを明確化することができる。
【0042】以上、本発明の実施の形態について説明し
たが、本発明はこれに限定されるものではなく種々の変
更が可能である。例えば、上記実施形態においては、中
間転写体として転写ベルトを用いているが、転写ドラム
でもよい。また、上記実施形態においては、二次転写手
段として転写ローラを用いているが、転写ベルトでもよ
い。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1〜5記載の発明によれば、二次転写手段およびクリー
ニング手段の離当接タイミングのバラツキを調整し、二
次転写手段およびクリーニング手段を所定の順序で非画
像領域に離当接させることができ、とくに、請求項3記
載の発明によれば、非画像領域が短い場合でも、二次転
写手段およびクリーニング手段を所定の順序で非画像領
域に離当接させることができ、とくに、請求項6記載の
発明によれば、自動的にタイミングを調整できるため、
装置組み立て時だけではなく、定期的にあるいは毎回調
整することも可能となり、とくに、請求項7記載の発明
によれば、二次転写手段と中間転写体が接触したタイミ
ングを明確化することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される画像形成装置の例を示す全
体構成図である。
【図2】図1の中間転写装置9の拡大図である。
【図3】本発明の転写タイミング調整装置の1実施形態
を説明するための図である。
【図4】図3の実施形態における調整用パターンを説明
するための図である。
【図5】図3の実施形態における調整方法を説明するた
めの図である。
【図6】図3のタイミングチャートを示す図である。
【図7】本発明の他の実施形態を示し中間転写ベルトの
斜視図である。
【図8】本発明の他の実施形態を示し中間転写ベルトの
斜視図である。
【図9】本発明の課題を説明するための図である。
【図10】本発明の課題を説明するための図である。
【図11】本発明の課題を説明するための図である。
【符号の説明】
7…中間転写ベルト(中間転写体) 13…二次転写ローラ(二次転写手段) 14b…クリーナ(クリーニング手段) H…非画像領域

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】中間転写体に離当接可能に配設される二次
    転写手段およびクリーニング手段と、中間転写体の画像
    領域内で二次転写手段のおよびクリーニング手段の離当
    接の少なくとも一つを行い、その離当接タイミングのバ
    ラツキを検出する手段と、前記バラツキに基づいて中間
    転写体の非画像領域内で二次転写手段の離間およびクリ
    ーニング手段の当接を調整する調整モードとを備えるこ
    とを特徴とする転写タイミング調整装置。
  2. 【請求項2】前記調整モードは、二次転写手段およびク
    リーニング手段の非画像領域への離当接の順序を、前記
    バラツキに基づいて調整するモードであることを特徴と
    する請求項1記載の転写タイミング調整装置。
  3. 【請求項3】前記調整モードは、前記バラツキに基づい
    て転写開始位置を調整するモードであることを特徴とす
    る請求項1または2記載の転写タイミング調整装置。
  4. 【請求項4】前記離当接の順序を、非画像領域の先端か
    ら後端に向けて、二次転写手段の離間、クリーニング手
    段の当接、クリーニング手段の離間、二次転写手段の当
    接の順に設定することを特徴とする請求項1ないし3の
    いずれかに記載の転写タイミング調整装置。
  5. 【請求項5】前記バラツキを検出する手段は、転写材上
    に調整用パターンを転写し、該調整用パターンの転写抜
    け部と画像端との距離およびクリーニング部と画像端と
    の距離を測定することを特徴とする請求項1ないし4の
    いずれかに記載の転写タイミング調整装置。
  6. 【請求項6】前記バラツキを検出する手段は、中間転写
    体上の調整用パターンの濃度変化を検出することを特徴
    とする請求項1ないし4のいずれかに記載の転写タイミ
    ング調整装置。
  7. 【請求項7】前記二次転写手段の離当接を行う際に、二
    次転写バイアスをオフすることを特徴とする請求項1な
    いし6のいずれかに記載の転写タイミング調整装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6915097B2 (en) * 2002-12-16 2005-07-05 Fuji Xerox Co., Ltd. Image forming apparatus and control method of image forming apparatus
JP2013068920A (ja) * 2011-09-05 2013-04-18 Ricoh Co Ltd 画像形成装置
JP2014089412A (ja) * 2012-10-31 2014-05-15 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、及び2次転写離間タイミング制御方法

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