JPH11218988A - 画像形成装置および画像の位置ずれ補正方法 - Google Patents

画像形成装置および画像の位置ずれ補正方法

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JPH11218988A
JPH11218988A JP10022100A JP2210098A JPH11218988A JP H11218988 A JPH11218988 A JP H11218988A JP 10022100 A JP10022100 A JP 10022100A JP 2210098 A JP2210098 A JP 2210098A JP H11218988 A JPH11218988 A JP H11218988A
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JP10022100A
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Yasunori Nakayama
康範 中山
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Minolta Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 記録シートを無駄使いすることなく、より高
精度の位置ずれ補正を行うことにより良質な再現画像を
得られる画像形成装置を提供すること。 【解決手段】 所定のコピー条件が設定された場合には
(ステップS1で「Y」)、転写ベルト上にレジストマ
ークを形成して位置ずれ量1を算出する(ステップS1
0〜S12)。次に記録シート上にレジストマークを形
成して位置ずれ量2を算出する(ステップS13〜S1
5)。得られた位置ずれ量1と2の差分を算出し、EE
PROMに記憶させる(ステップS16、S17)。所
定のコピー条件が設定されていない場合には(ステップ
S1で「N」)、転写ベルト上にだけレジストマークを
形成して位置ずれ量1を算出する(ステップS20〜S
22)。次にEEPROMに記憶されている差分に基づ
いて、位置ずれ量1を補正し、位置ずれ量1’を算出す
る(ステップS23)。これにより得られた位置ずれ量
1’に基づいて画像書き込み位置の補正を行う(ステッ
プS18)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複写機やレーザプ
リンタなどの画像形成装置に関し、特にカラー画像など
複数の色画像を重ね合わせて作成される画像の色ずれを
補正する技術の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、タンデム型のフルカラー画像形
成装置においては、シアン(C)、マゼンタ(M)、イ
エロー(Y)、ブラック(K)の各色の感光体ドラムを
転写ベルトの搬送面に沿って列設し、作像ユニットによ
り感光体ドラムの周面に形成されたトナー像を転写ベル
トによって搬送されてくる記録シート上に順次重ね合わ
せて転写して多色画像を形成するようになっている。
【0003】このようなタンデム型の画像形成装置は、
各色成分のトナーに対応して、感光体ドラムを別個に設
けているため、一回の通紙で高速にフルカラーの画像形
成を行えるという大きな利点を有している。しかし、一
方で各色成分のトナー像を記録紙上に色ずれなく多重転
写する必要があり、そのためには、各色の位置合わせが
重要となる。ところが、転写ベルトは複数のローラに張
架されて回転駆動力を伝達され回動しているため、各ロ
ーラ径のばらつきや転写ベルト自身の伸び等によって、
ローラの軸方向に徐々に位置ずれが生じ、進行方向に対
し微少ではあるが斜行、または蛇行するようになること
から、各色の転写位置がずれて色ずれを発生させるとい
う問題があった。
【0004】このような問題を解消するため、従来のタ
ンデム型画像形成装置においては、転写ベルト上に各色
のレジストマークを順次形成し、その形成位置を光電セ
ンサによって検出して各色の位置ずれ量を決定し、それ
ぞれの感光体ドラムへの画像書き込み時に前記位置ずれ
量を補正することにより色ずれを防止するようにしてい
る(以下、各色の位置ずれ量を検出することを「位置ず
れ検出」、位置ずれ量を補正することを「位置ずれ補
正」という)。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ように転写ベルト上にレジストマークを形成して位置ず
れ補正を行っても、必ずしも色ずれが解消されるわけで
はなかった。これは、転写ベルトの走行速度と記録シー
トの移動速度との間に微妙なずれ(搬送ずれ)が生じる
ことに起因するものと考えられる。
【0006】すなわち、時間と共に転写ベルトの静電特
性が劣化してシート吸着力が衰え、このような状態で記
録シートを搬送すると当該記録シートが転写ベルト上で
しっかりと吸着されず、搬送ずれが生じてしまう。この
ような傾向は、特に、腰が強く転写ベルト表面に密着し
にくい厚紙の記録シートの場合に著しい。また、近年の
小型化された画像形成装置では、最初に転写が行われる
再現色、例えばシアン(C)の転写位置とタイミングロ
ーラ間の距離が大変短くなっており、記録シートの先端
が当該シアンの転写位置に到達しても、その後端部分が
まだタイミングローラにかかっている場合がある。この
ような場合において、転写ベルトとタイミングローラ間
のシート搬送速度に少しでも差があると、記録シート後
端部が当該タイミングローラの拘束を受けているとき
と、さらに搬送されて当該タイミングローラの拘束を脱
した状態とでは、その移動速度が異なる結果となり、こ
の場合にも搬送ずれが生じる。
【0007】このように、記録シートが転写ベルト上で
ずれて搬送されれば、いくら転写ベルト上にレジストマ
ークを形成して位置ずれ補正を行っても、色ずれを防止
することができない。そこで、特開平6―261177
号公報では、転写ベルト上ではなく記録シート上に各色
のレジストマークを順次形成して位置ずれ補正を行う技
術が開示されている。この方法によれば、記録シート上
にレジストマークを転写するので、たとえ記録シートが
転写ベルト上でずれて搬送されても、正確に位置ずれ補
正を行うことができる。しかしながら、この方法では位
置ずれ補正を実行する毎に記録シートを使用することに
なり、大量の記録シートを無駄使いしてしまう。
【0008】本発明は、上述したような問題点に鑑みて
されたものであって、記録シートを無駄使いすることな
く、より高精度の位置ずれ補正を行うことにより良質な
画像を得られる画像形成装置および位置ずれ補正方法を
提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、画像書き込み手段によって像担持体に形成
した画像を、転写材搬送体により搬送されてくる転写材
に転写して画像を形成する画像形成装置であって、予
め、転写材搬送体による転写材の搬送ずれ量を補正デー
タとして取得する補正データ取得手段と、転写材搬送体
上に形成されたレジストマークを検出して、その位置ず
れ量を算出する算出手段と、前記補正データに基づき前
記位置ずれ量を補正する補正手段と、前記補正手段によ
り補正された位置ずれ量に基づき前記画像書込手段によ
る画像書込位置を補正する画像書込み位置補正手段とを
備えることを特徴とする。
【0010】また、前記補正データ取得手段は、転写材
搬送体に形成されたレジストマークと転写材上に形成さ
れたレジストマークのそれぞれの位置ずれ量を算出して
その差分を補正データとして取得することを特徴とす
る。また、画像書き込み手段によって像担持体に形成さ
れる画像の位置ずれ補正方法であって、予め、転写材搬
送体により搬送される転写材の搬送ずれ量を補正データ
として取得する補正データ取得ステップと、転写材搬送
体上に形成されたレジストマークを検出して、その位置
ずれ量を算出する算出ステップと、前記補正データに基
づき前記位置ずれ量を補正する補正ステップと、前記補
正ステップにより補正された位置ずれ量に基づき前記画
像書込手段による画像書込位置を補正する画像書込み位
置補正ステップとを備えることを特徴とする。
【0011】また、前記補正データ取得ステップは、転
写材搬送体に形成されたレジストマークと転写材上に形
成されたレジストマークのそれぞれの位置ずれ量を算出
してその差分を補正データとして取得することを特徴と
する。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る画像形成装置
の実施の形態を、タンデム型カラーデジタル複写機(以
下、単に「複写機」という。)について説明する。 (1)複写機全体の構成 図1は、本実施の形態に係る複写機1の全体の構成を示
す図である。同図に示すように、当該複写機1は、大き
く分けて原稿画像を読み取るイメージリーダ部10と、
このイメージリーダ部10で読み取った画像を記録シー
ト上にプリントして再現するプリンタ部20とから構成
される。
【0013】イメージリーダ部10は、原稿ガラス板
(不図示)に載置された原稿の画像をスキャナを移動さ
せて読み取る公知のものであって、原稿画像は、レッド
(R)、グリーン(G)、ブルー(B)の3種類の波長
の光に分光されて、不図示のCCDイメージセンサによ
り電気信号に変換され、これにより原稿のR、G、Bの
画像データが得られる。
【0014】このイメージリーダ部10で得られた各色
成分毎の画像データは、制御部30において各種のデー
タ処理を受け、更にシアン(C),マゼンタ(M),イ
エロー(Y),ブラック(K)の各再現色の画像データ
に変換される(以下、シアン、マゼンタ、イエロー、ブ
ラックの各再現色をC、M、Y、Kと表し、各再現色に
関連する構成部分の番号にこのC、M、Y、Kを添字と
して付加する)。
【0015】画像データは、制御部30内の画像メモリ
33(図2参照)に各再現色ごとに格納され、位置ずれ
補正のための必要な画像補正を受けた後、記録シートS
の供給と同期して1走査ラインごとに読み出されてレー
ザダイオードの駆動信号となる。プリンタ部20は、周
知の電子写真方式により画像を形成するものであって、
転写ベルト103が駆動ローラ101と支持ローラ10
2に張架されてなる記録シート搬送部100と、転写ベ
ルト103に対向して記録シート搬送方向上流側(以
降、単に「上流側」という)から搬送方向下流側(以
降、単に「下流側」という)に沿って所定間隔で配置さ
れたC、M、Y、Kの各色の作像部40C〜40Kと、
記録シート搬送部100の上流側に配置された給紙部5
0と、下流側に配置された公知の定着部80とからな
る。
【0016】各作像部40C〜40Kは、それぞれ露光
走査部70C〜70Kと画像プロセス部60C〜60K
とから構成されている。露光走査部70C〜70Kは、
上記制御部30から出力された駆動信号を受けてレーザ
光を発するレーザダイオード46C〜46Kや、このレ
ーザ光を偏向して感光体ドラム41C〜41K上を主走
査方向に露光走査させるためのポリゴンミラー47C〜
47K等を備える。
【0017】画像プロセス部60C〜60Kは、感光体
ドラム41C〜41Kと、これを中心にしてその周囲に
配された、帯電チャージャ42C〜42K、現像器43
C〜43K、クリーナ44C〜44Kおよび転写ローラ
45C〜45Kなどからなる。給紙部50は、記録シー
トSを収納しておくための給紙カセット51と、この記
録シートSを給紙カセット51から繰り出すためのピッ
クアップローラ52と、転写ベルト103に送り出すタ
イミングをとるためのタイミングローラ53とからな
る。
【0018】露光走査部70C〜70Kのレーザダイオ
ード46C〜46Kは、上記制御部30からの駆動信号
を受けてレーザ光をそれぞれ出射し、このレーザ光が等
速で回転するポリゴンミラー47C〜47Kのミラー面
で反射されて偏向され、感光体ドラム41C〜41Kの
表面をそれぞれ露光走査する。感光体ドラム41C〜4
1Kは前記露光を受ける前にクリーナ44C〜44Kで
表面の残存トナーが除去され、さらにイレーサランプ
(不図示)に照射されて除電された後、帯電チャージャ
42C〜42Kにより一様に帯電されており、このよう
に一様に帯電した状態で上記レーザ光による露光を受け
ると、感光体ドラム41C〜41Kの表面に静電潜像が
形成される。
【0019】各静電潜像は、それぞれ各色の現像器43
M〜43Kにより現像され、これにより感光体ドラム4
1C〜41K表面にC、M、Y、Kのトナー像が形成さ
れ、記録シート搬送部100により搬送されてくる記録
シートS上に順次転写されていく。この際、各色の作像
動作は、搬送されてくる記録シートSの同じ位置にその
トナー像が重ね合わせて転写されるように、上流側から
下流側に向けてタイミングをずらして実行される。
【0020】各色のトナー像が多重転写された記録シー
トSは、転写ベルト103により定着部80にまで搬送
されて、ここで高熱で加圧されて、その表面のトナー粒
子がシート表面に融着して定着し、その後排紙トレイ8
1上に排出される。また、イメージリーダ部10の前面
の操作し易い位置には、操作パネル90が設けられてお
り、ここから操作者がコピー開始の指示やコピー枚数の
設定などのキー入力を行う。
【0021】また、転写ベルト103の下流側には、3
個の位置ずれ検出器RS1、RS2、RS3が主走査方
向(搬送方向と直交する方向)に一直線上に配設されて
おり、これにより転写ベルト103の手前側、中央部お
よび奥側付近に転写された各色のレジストマーク(図3
参照)の位置ずれ量を検出するようになっている。制御
部30は、当該各色のレジストマークの検出結果に基づ
き、各色の画像の感光体ドラム41C〜41Kへの書き
込み位置を画素毎に補正し、カラー画像形成時に色ずれ
が生じないように制御する。 (2)制御部30の構成 次に、図2を参照して上記制御部30の構成を説明す
る。
【0022】同図に示すように、制御部30は、CPU
31、画像処理部32、画像メモリ33、位置ずれ補正
部34、レーザダイオード駆動部35、RAM36、R
OM37およびEEPROM38などから構成される。
画像処理部32は、原稿をスキャンして得られたR,
G,Bの電気信号をそれぞれ変換して多値デジタル信号
からなる画像データを生成し、さらにシェーディング補
正やエッジ強調処理などの補正を施した後、C,M,
Y,Kの再現色の画像データを生成して画像メモリ33
に出力し、上記画像データを各再現色ごとに格納させ
る。この際、読み取った原稿のページ数と、画像メモリ
33への格納位置(アドレス)とを関連付けてRAM3
6内の管理テーブルに格納する。
【0023】位置ずれ補正部34は、CPU31からの
指示に従って、画像データの画素ごとの格納位置を変更
して補正画像を生成する。レーザダイオード駆動部35
は、上記補正された画像データに基づき各レーザダイオ
ードを駆動する。RAM36は、上記管理テーブルのほ
か、後述する位置ずれ検出動作に基づき検出された位置
ずれ量を格納し、さらに各種の制御変数および操作パネ
ル90から設定されたコピー枚数やプリントモードなど
を一時記憶する。
【0024】ROM37には、イメージリーダ部10に
おけるスキャン動作やプリンタ部20における画像形成
動作に関する制御プログラムおよび画像の位置ずれ補正
のためのプログラムのほか、各色のレジストマークの印
字用データが格納されている。EEPROM38は、後
述する位置ずれ検出動作に基づき、CPU31で補正さ
れた位置ずれ量を格納する。なお、このEEPROM
は、その他の不揮発性メモリ、例えば、電池でバックア
ップされたSRAMなどでもよい。
【0025】CPU31は、レジストマーク検出センサ
RS1、RS2、RS3を含む各種センサの入力を受け
る一方、ROM37から必要なプログラムを読み出し
て、画像処理部32でのデータ処理や、画像メモリ33
における画像データの書込み/読出し、並びに各色の位
置ずれ検出動作および位置ずれ補正部34における画像
データの補正内容などを制御し、あるいはイメージリー
ダ部10、プリンタ部20の動作をタイミングを取りな
がら統一的に制御して円滑な複写動作を実行させる。
【0026】図3は、位置ずれ検出動作の際に転写ベル
ト103上に形成されるレジストマークの一例を示す図
である。各色のレジストマーク111C〜111K、1
12C〜112K、113C〜113Kは、それぞれ同
一の形状をしており、搬送方向Aと直交する第1直線部
とこの第1直線部と45°の角度をなす第2直線部が交
互に連結されて、合計7つの直線部で構成されている。
これらのレジストマーク印字用画像データは、予めRO
M37に格納されており、各感光体ドラム41M〜41
Kにおける転写画像に色ずれが発生しない状態では、搬
送方向Aと直交する方向(主走査方向)の位置が同一
で、かつ、搬送方向Aと平行な方向(副走査方向)にお
いて相互に距離Dをもって転写ベルト103上に形成さ
れるようになっている。
【0027】感光体ドラム41C〜41Kから転写ベル
ト103上に転写されて形成されたレジストマーク11
1C〜111K、112C〜112K、113C〜11
3Kの各直線部は、転写ベルト103の回動と共に、レ
ジストマーク検出センサRS1〜RS3により図の破線
部の検出ライン上でそれぞれ検出され、その検出信号が
CPU31に送出される。
【0028】このように、レジストマークを手前側(R
S1)、中央部(RS2)、奥側(RS3)の3つに分
けて形成するのは、以下の理由による。感光体ドラム4
1C〜41K上への作像動作は、レーザビームによる露
光走査によって静電潜像が形成され、これを該当する色
のトナーで現像するようになっている。ところが、光学
系の走査レンズの屈折特性の不均一や温度変化による位
置決め部材の膨張による変位などにより、レーザビーム
による感光体ドラム41C〜41K上への走査ラインが
傾いたり(スキュ)、湾曲(ボウ)などが生じると、画
像に影響を与えることになる。ここで、レジストマーク
を例えば転写ベルト103の手前側だけに形成するだけ
では、手前側における各色の主走査方向と副走査方向の
位置ずれ量を検出することはできても、スキュなどを解
消することができない。
【0029】そこで、レジストマークを手前側、中央
部、奥側に分けて形成して、それぞれの形成位置を検出
し、例えば中央部を基準にしたときの手前側と奥側の位
置ずれ量を算出しておいて、画像書き込み位置を算出さ
れた位置ずれ量に応じて補正すれば、スキュなどがなく
なりさらに質の高い再現画像を得る事ができるようにな
る。なお、このスキュなどの補正制御については公知で
あるので説明を省略する。
【0030】また、上記のレジストマークは、転写ベル
ト103上だけでなく記録シートS上にも形成されるよ
うになっている。上述したように、転写ベルトの走行速
度と記録シートの移動速度との間に微妙なずれ(搬送ず
れ)が生じると、記録シートSが転写ベルト103上で
ずれて搬送されることにより、各色の転写位置がずれて
色ずれが生じる場合がある。このような場合、転写ベル
ト103上にレジストマークを形成し画像書き込み位置
を補正しても色ずれを防止できない。
【0031】そこで、記録シートSを実際に搬送させて
レジストマークを形成し、その形成位置から補正量を求
めるようにしている。また、記録シートSにレジストマ
ークを形成すればレジストマーク画像がより鮮明とな
り、検出精度も向上する。このように、常に記録シート
S上にだけレジストマークを形成するようにしておけ
ば、上記のような問題も解消され、確実に色ずれに対す
る効果を得られるが、その度毎に記録シートSを使用す
ることになり、資源の無駄使いになる。そこで、CPU
31は、位置ずれ検出制御の際に、所定のコピー条件が
設定されている場合にのみ、記録シートS上にレジスト
マークを形成するようにしている。位置ずれ検出制御の
詳細については後述する。
【0032】図4は、レジストマーク検出センサRS1
の構成の一例を示す図である。レジストマーク検出セン
サRS1は、LED1とLED2、および受光センサと
からなる。LED1は、透光性を有するPETなどの合
成樹脂材料で形成された転写ベルト103の下方に配設
されており、制御部30のCPU31から制御信号を受
けて点灯し、転写ベルト103を裏面から照射する。
【0033】受光センサは転写ベルト103の上方に配
設され、LED1から照射された光を転写ベルト103
を介して受光して、その検出信号をCPU31に送出す
る。CPU31は、転写ベルト103上にレジストマー
クを形成する際にLED1を点灯させて、レジストマー
クが受光センサ下を通過する際の信号を受信して、レジ
ストマークの形成位置を検出する。
【0034】他方のLED2は、受光センサの横方に配
設され、転写ベルト103の表面を照射する。CPU3
1は、記録シートS上にレジストマークを形成する際
に、LED2を点灯させる。LED2から照射された光
は、記録シートSで反射されて受光センサに受光され
る。その際、CPU31は、レジストマークが受光セン
サ下を通過する際の信号を受信して、記録シートS上に
形成されたレジストマークの位置を検出する。
【0035】このように、レジストマーク検出センサR
S1は、転写ベルト103と記録シートS上の手前側に
形成されたレジストマークを両方共検出することができ
るようになっているので、別々にセンサを配設する必要
がなくなりコストダウンが図れると共に、配設時の位置
調整が1回で済み組立作業性がよくなる。CPU31
は、レジストマーク検出センサRS1からの検出信号を
受信して、転写ベルト103上に形成されるレジストマ
ーク111C〜111Kから各色の主走査方向と副走査
方向の位置ずれ量を次のように求める。
【0036】図5は、レジストマーク検出センサRS1
から受信した検出信号の波形を示す図である。検出信号
121〜128は、それぞれレジストマーク111C〜
111Kの各直線部を図3の下流側から順に検出してい
ったときに得られる波形のうち、各色毎に2つ目までの
波形を抜き出して示したものであって、ここでは3つ目
から7つ目までの波形は省略されている。
【0037】レジストマーク検出センサRS1における
受光センサは、一定のセンシング幅を有するため、検出
信号の波形は山なりとなっており、そのため各直線部の
正確な位置を確定しにくい。そこで、CPU31は、当
該検出信号値から重心計算法などにより当該検出値の中
央位置(もしくはピーク位置)を基準位置として求め、
その位置を検出ライン上の各レジストマークの第1直線
部、第2直線部の正確な位置として特定するようになっ
ている(検出信号の波形の下段のKy〜Cnが、各直線
部の基準位置を示す。ちなみに同図において、例えば、
「Ky」とは、ブラックのレジストマークの第1直線部
を、「Kn」とは、ブラックのレジストマークの第2直
線部を示している。他の色についても同様。)。
【0038】CPU31は、内部にクロック発生回路を
備えており、各レジストマーク111の第1直線部、第
2直線部の各基準位置の検出時におけるクロック数をR
AM36に格納し、これらの値の差分をとって各レジス
トマーク111C〜111Kにおける第1直線部検出か
ら第2直線部検出までに要した時間Tk〜Tc、および
レジストマーク111Kの第1直線部検出から他のレジ
ストマーク111Y〜111Cの第1直線部検出までに
要した時間Tky、Tkm、Tkcを求める。
【0039】ここで、転写ベルト103の画像形成時に
おける走行速度をVとすると、レジストマーク111K
とレジストマーク111Yの第1直線部間の距離は、V
・Tkyとなり、同様にレジストマーク111Kの第1
直線部とレジストマーク111M、111Cの各第1直
線部間の距離は、それぞれV・Tkm、V・Tkcとな
る。
【0040】上述のように、色ずれのない状態では、各
レジストマーク111C〜111K間の間隔は、Dとな
るはずであるから、レジストマーク111Kを基準とし
た場合における各レジストマーク111Y、111M、
111Cの各第1直線部の位置ずれ量(すなわち、副走
査方向の位置ずれ量)をそれぞれD1ky、D1km、
D1kcとすると、それぞれ次の各式で求められること
になる。
【0041】D1ky= D−V・Tky D1km=2D−V・Tkm D1kc=3D−V・Tkc 一方、上記検出ライン上での各レジストマーク111C
〜111Kにおける第1直線部と第2直線部の間隔(以
下、単に「線間隔」という。)をそれぞれ、Dk、D
y、Dm、Dcとすると、これらの値は上述の各レジス
トマーク111C〜111Kにおける第1直線部検出か
ら第2直線部検出までに要した時間Tk〜Tcを用い
て、それぞれ次の各式で求められる。
【0042】Dk=V・Tk Dy=V・Ty Dm=V・Tm Dc=V・Tc そこで、ブラックの線間隔Dkとその他の色の線間隔D
y、Dm、Dcとの差を、それぞれD2ky、D2k
m、D2kcとすると、次の各式が得られる。
【0043】D2ky=Dk−Dy D2km=Dk−Dm D2kc=Dk−Dc 上述の通り、各レジストマーク111C〜111Kの第
1直線部は、搬送方向(副走査方向)と直交しており、
第2直線部はこの第1直線部と45°の角度をなしてい
るので、上記検出ライン上のブラックのレジストマーク
における線間隔と他の色の線間隔との差は、主走査方向
におけるブラックの画像書き込み位置と他の色との画像
書き込み位置との主走査方向の位置ずれ量に等しいこと
になる。
【0044】以上のようにして、ブラックの画像書き込
み位置を基準にした場合の、他の色の画像書き込み位置
の副走査方向における位置ずれ量(D1ky、D1k
m、D1kc)および主走査方向における位置ずれ量
(D2ky、D2km、D2kc)がCPU31で算出
される。このように、主走査方向および副走査方向の位
置ずれ量は、各レジストマーク111C〜111Kの最
初の第1直線部と第2直線部との線間隔で算出すること
ができるが、本実施の形態におけるレジストマークは、
第1直線部と第2直線部とが交互に7つ連結した構成に
成っている。
【0045】これは、上述した位置ずれ算出動作を複数
回行い、それらの値を平均することにより、測定誤差を
緩和させるためである。つまり、CPU31は、レジス
トマーク検出センサRS1から7つの波形を各色毎に順
次受信し、各色の1つ目と2つ目、3つ目と4つ目、5
つ目と6つ目の波形をそれぞれ1対として上述の動作を
行い、主走査方向および副走査方向の位置ずれ量を3回
算出すると共に、各色の7つ目の波形から副走査方向の
位置ずれ量をさらに1回算出して、これらの値の平均値
をとる。そして、副走査方向における位置ずれ量(D1
ky’、D1km’、D1kc’)および主走査方向に
おける位置ずれ量(D2ky’、D2km’、D2k
c’)を得る。
【0046】以上、転写ベルト103上の手前側におけ
る各色の位置ずれ量の算出動作について説明してきた
が、中央部および奥側における位置ずれ量の算出もレジ
ストマーク検出センサRS2、RS3から受信する検出
信号に基づいて同様に行われる。また、ここまでは、レ
ジストマークが転写ベルト103上に形成される場合の
位置ずれ算出動作について説明してきたが、記録シート
S上に形成される場合についても上記と同様の手順で行
われる。
【0047】以下、転写ベルト103上に形成されたレ
ジストマークから算出される位置ずれ量を総称して「位
置ずれ量1」、記録シートS上に形成されたレジストマ
ークから算出される位置ずれ量を総称して「位置ずれ量
2」という。 (3)制御部30による位置ずれ検出の制御動作 上述したように、位置ずれ量は、記録シートS上にレジ
ストマークを形成したほうが精度よく検出できるが、記
録シートSを大量に消費してしまうという問題から所定
条件が設定された場合に限って行うようにしている。
【0048】図6は、位置ずれ検出の制御動作を示すフ
ローチャートである。CPU31は、画像形成する際に
所定の条件、例えば次にコピーされる記録シートSの大
きさが先にコピーされたものに対して変更されるといっ
た条件(以下「コピー条件1」という。)が設定されて
いる場合(ステップS1で「Y」)には、まず転写ベル
ト103上にレジストマークを形成して、位置ずれ量1
を算出し、RAM36の所定の格納位置に格納する(ス
テップS10〜S12)。その後、給紙カセット51か
ら記録シートSを給送して、当該記録シートS上にレジ
ストマークを形成し、位置ずれ量2を算出し、RAM3
6の所定の格納位置に格納する(ステップS13〜S1
5)。そして、CPU31は、格納された位置ずれ量
1、2を読み出してこれらの差分を各色毎に求めて、E
EPROM38に記憶させる(ステップS16、S1
7)。この差分は、記録シートSが転写ベルト103上
を搬送したときに生じる、記録シートSと転写ベルト1
03とのずれ量(搬送ずれ量)に相当する。次にCPU
31は、位置ずれ量2を位置ずれ補正部34に送出す
る。位置ずれ補正部34は、内部に各再現色ごとのアド
レス変更部と補正画像メモリ部を備え、上記CPU31
から受信した位置ずれ量2に基づき、画像メモリ33か
ら読み込んだ画像データのアドレスを変更して補正画像
メモリに格納し、補正画像を生成し、これにより画像の
書き込み位置を補正する(ステップS18)。
【0049】一方、画像形成する際に、上記所定の条件
が設定されていない場合(以下、「コピー条件2」とい
う。)には(ステップS1で「N」)、転写ベルト10
3上にのみレジストマークを形成して、位置ずれ量1を
算出してRAM36の所定の格納位置に格納する(ステ
ップS20〜22)。そして、CPU31は、RAM3
6から位置ずれ量1を、EEPROM38から差分(搬
送ずれ量)をそれぞれ読み出し、位置ずれ量1に差分を
加算して補正し、位置ずれ量1’を算出する(ステップ
S23)。そして、CPU31は、位置ずれ量1’を位
置ずれ補正部34に送出する。位置ずれ補正部34は、
この位置ずれ量1’に基づき、画像メモリ33から読み
込んだ画像データのアドレスを変更して補正画像メモリ
に格納し、補正画像を生成し、これにより画像の書き込
み位置を補正する(ステップS18)。
【0050】このように、算出した位置ずれ量1に、先
に求めておいた差分を加算して位置ずれ量1’を求める
のは、コピー条件1において差分が算出されたときから
コピー条件2における本算出動作までの期間に、経時的
変化による転写ベルト103とタイミングローラ53と
の微小な速度差や転写ベルト103の吸着力の低下が新
たに生じることは考えにくく、上記算出された差分を使
用して位置ずれ量1を補正すれば、実際に記録シートS
上にレジストマークを形成して得られる位置ずれ量2と
ほぼ同一の精度で位置ずれ量を得ることができると考え
られるからである。これにより、転写ベルト103上に
レジストマークを形成して位置ずれ量を求めても、記録
シートSを使用したときとほぼ同じ位置ずれ量を算出す
ることができるようになり、より高精度の位置ずれ補正
を行うことができる。なお、コピー条件2が設定されて
画像形成が行われる際には、コピー条件1により得られ
た差分がEEPROM38に予め記憶されていることが
必要であるが、例えば、複写機がセットアップされた後
の最初のコピー時など、EEPROM38に差分量が記
憶されていない場合もある。このような場合は希である
ので、コピー条件2が設定されていても、コピー条件1
が設定されているときの動作を行い、差分を求めてEE
PROM38に記憶するようにすればよい。(4)変形
例なお、本発明は、上記実施の形態に限定されないのは
言うまでもなく、以下のような変形例を考えることがで
きる。
【0051】(4−1)上記実施の形態では、所定のコ
ピー条件(コピー条件1)として画像形成する際に、次
にコピーされる記録シートSの大きさが先にコピーされ
た記録シートに対して変更される場合としたが、このよ
うな場合に限定されず、例えば、複写機のセットアップ
やメンテナンスが行われたことを所定のコピー条件とし
てもよい。この場合には、セットアップやメンテナンス
が終了したときに押下するスイッチを複写機に設けてお
いて、作業終了後にサービスマンによってこのスイッチ
が押下されたことにより、所定のコピー条件が設定され
たことを判断して、上記ステップS10〜S17の動作
(図6)を行い、差分を求めてEEPROM38に記憶
させるようにすればよい。
【0052】また、操作者(ユーザ)がコピーされた画
像を見て、色ずれが生じていると判断したときを所定の
コピー条件としてもよい。例えば、ユーザが色ずれと判
断したときに操作するスイッチを操作パネル90上に設
けておいて、ユーザによりこのスイッチが押下されたこ
とにより当該コピー条件が設定されたことを判断するよ
うにしてもよい。
【0053】(4−2)上記実施の形態では、画像形成
が1回行われる毎に位置ずれ検出動作を行うようにして
いるが、位置ずれ検出動作は毎回行う必要はなく、所定
のコピー枚数、例えば10枚毎に行うようにしてもよ
い。この場合は、コピー条件2における位置ずれ検出動
作により算出された位置ずれ量1’をEEPROM38
に格納しておき、当該位置ずれ検出動作が行われてから
画像形成が所定回数行われるまでの間は、レジストマー
クを転写ベルト103上に形成して位置ずれ量を算出す
ることをせずに、格納済みの位置ずれ量1’に基づいて
各色の画像データのアドレスを変更して画像の書き込み
位置を補正するようにする。画像形成が上記の所定回数
行われると、上記ステップS20〜S23の動作(図
6)を行い、新たに位置ずれ量1’を算出し、EEPR
OM38に格納済みの前回のデータを更新させるように
すればよい。上記所定回数の画像形成が行われる期間
に、転写ベルト103の吸着力の低下等が経時的変化に
より新たに生じることは考えにくく、このようにしても
画像形成毎に位置ずれ検出動作を行う場合とほぼ同一の
位置ずれ補正を行うことができると考えられる。
【0054】また、レジストマークを形成する回数が少
なくなるので、これに要するトナーの消費量を少なくで
きるという効果もある。なお、上記所定回数の画像形成
が行われるまでの間に、コピー条件1が設定されて画像
形成が行われる場合は、コピー条件1による画像形成動
作(図6のステップS10〜S18の動作)が行われ
る。
【0055】(4−3)上記実施の形態では、転写ベル
ト103上に形成されたレジストマークと記録シートS
上に形成されたレジストマークとを検出し、これらの位
置ずれ量の差分を算出することにより、転写ベルト10
3により搬送される記録シートSの搬送ずれ量を求めた
が、この搬送ずれ量は、次のようにしても求めることが
できる。
【0056】例えば、転写ベルト103上方に記録シー
トSを検出するセンサを各色の転写位置付近に配設して
おき、記録シートSを搬送させる。記録シートSの先端
部分がタイミングローラを通過してから各センサを通過
するまでの時間を順次計測して、タイミングローラと各
センサ間の距離および所要時間から各センサ下を通過す
る記録シートSの搬送速度を求める。
【0057】上記計測した所要時間から各色の転写位置
付近における記録シートSの移動量が求められるので、
これらの移動量と、適正に転写ベルト103上を搬送さ
れたときの時の移動量(転写ベルト103上に形成され
たレジストマークから転写ベルト103の移動量を算出
しておく)の差をとれば各転写位置での搬送ずれ量を求
めることができる。また、検出センサを転写位置付近に
限らず、設置間隔を短くして多数配設すれば、さらに精
度よく搬送ずれ量を求められる。
【0058】(4−4)上記実施の形態では、コピー条
件1が設定された場合に、まず転写ベルト103上にレ
ジストマークを形成し、その後記録シートS上にレジス
トマークを形成するようになっているが、その順番は逆
であってもよい。さらに、コピー条件1が設定された場
合に、記録シートSを給送してレジストマークを形成
し、これとほぼ同時に、転写ベルト103上において記
録シートSが吸着されない場所、例えば転写ベルト10
3の端部付近の表面にもレジストマークを形成して、そ
れぞれの位置ずれ量を同時に検出するようにしてもよ
い。記録シートS上と転写ベルト103上に形成された
レジストマークを別々に検出するために、2つのレジス
トマーク検出センサが必要となるが、このようにすれ
ば、位置ずれ量1と2がほぼ同時に算出できるようにな
るので、位置ずれ検出動作に要する時間を大幅に短縮す
ることが可能となる。
【0059】(4−5)上記実施の形態におけるレジス
トマークは、第1直線部とこの第1直線部と45°の角
度をなす第2直線部とを交互に複数個連結させた構成と
なっているが、このような構成に限られず、副走査方向
に平行な直線部とこの直線と一定の角度をなす直線部が
含まれておればよい。また、その角度も45°に限定す
る必要はない。
【0060】また、第1直線部と第2直線部を複数個連
結した構成でなくても、例えば第1直線部と第2直線部
との一端を接続させたV字形状としてもよい。この場合
は、第1直線部と第2直線部から得られる主走査方向と
副走査方向の位置ずれ量を複数得られないので測定誤差
を考慮することができなくなるが、その分レジストマー
クを書き込むために消費するトナー量を少なくすること
ができる。
【0061】また、上記実施の形態では、レジストマー
クを転写ベルト103および記録シートSの手前側、中
央部、奥側に分けて形成しているが、レーザビームによ
る走査ラインの傾きがほとんど無視できる程度であるよ
うな場合には、レジストマークを例えば手前側だけに形
成する簡易な構成としてもよい。そのようにすれば、消
費するトナー量を少なくすることができるし、レジスト
マーク検出センサも1個配設するだけですみ、コストダ
ウンが図れる。
【0062】(4−6)上記実施の形態では、透光性を
有する転写ベルト103を使用したため、レジストマー
ク検出センサRS1〜RS3のLED1、2を転写ベル
ト103の裏面および表面側に分けて配設したが、不透
明な転写ベルト103を使用する場合には、LEDと受
光センサを転写ベルト103の上方に配設し、転写ベル
ト103の表面を照射させて、その反射光によりレジス
トマークを検出するようにすればよい。このようにすれ
ば、1つのLEDと受光センサとで記録シートSおよび
転写ベルト103上に形成されたレジストマークを検出
することができる。
【0063】(4−7)上記実施の形態では、フルカラ
ーのタンデム型複写機について説明したが、本発明は、
転写ベルト103の替わりに転写ドラムを使用する複写
機についても適用できる。さらに、フルカラー複写機に
限らず、モノカラー複写機やレーザプリンタなどを含む
電子写真式の画像形成装置に適用可能である。モノカラ
ー複写機の場合は、色ずれの問題は生じないが、転写ベ
ルトとタイミングローラに微小な速度差が生じても、上
述のようにして書き込み位置を補正することにより原稿
画像に忠実な再現画像を得ることができる。
【0064】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明によれ
ば、転写材搬送体による転写材の搬送ずれ量が補正デー
タとして予め取得されており、転写材搬送体上にレジス
トマークを形成して、その位置ずれ量を算出し、これを
前記補正データに基づいて補正するので、転写材を無駄
使いすることなく位置ずれを抑えることができ良質な再
現画像を得ることができる。
【0065】また、前記補正データは、転写材搬送体と
転写材上にそれぞれレジストマークを形成して、それぞ
れの位置ずれ量を検出し、その差分から取得するように
しているので、実際に転写材を搬送したときとほぼ同一
の精度で位置ずれ量を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係るタンデム型複写機の
構成を示す図である。
【図2】上記複写機に設置される制御部のブロック図で
ある。
【図3】転写ベルト上に形成されたレジストマークの例
を示す図である。
【図4】レジストマーク検出センサの構成を示す図であ
る。
【図5】レジストマーク検出センサで検出された検出信
号の波形を示す図である。
【図6】位置ずれ検出動作を示すフローチャートであ
る。
【符号の説明】
30 制御部 31 CPU 32 画像処理部 33 画像メモリ 34 位置ずれ補正部 35 レーザダイオード駆動部 36 RAM 37 ROM 38 EEPROM 41C〜40K 感光体ドラム 53 タイミングローラ 60C〜60K 画像プロセス部 70C〜70K 露光走査部 100 記録シート搬送部 103 転写ベルト 111C〜111K、112C〜112K、113C〜
113K レジストマーク 121〜128 検出信号 RS1〜RS3 レジストマーク検出センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像書き込み手段によって像担持体に形
    成した画像を、転写材搬送体により搬送されてくる転写
    材に転写して画像を形成する画像形成装置であって、 予め、転写材搬送体による転写材の搬送ずれ量を補正デ
    ータとして取得する補正データ取得手段と、 転写材搬送体上に形成されたレジストマークを検出し
    て、その位置ずれ量を算出する算出手段と、 前記補正データに基づき前記位置ずれ量を補正する補正
    手段と、 前記補正手段により補正された位置ずれ量に基づき前記
    画像書込手段による画像書込位置を補正する画像書込み
    位置補正手段とを備えることを特徴とする画像形成装
    置。
  2. 【請求項2】 前記補正データ取得手段は、転写材搬送
    体に形成されたレジストマークと転写材上に形成された
    レジストマークのそれぞれの位置ずれ量を算出してその
    差分を補正データとして取得することを特徴とする請求
    項1記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 画像書き込み手段によって像担持体に形
    成される画像の位置ずれ補正方法であって、 予め、転写材搬送体により搬送される転写材の搬送ずれ
    量を補正データとして取得する補正データ取得ステップ
    と、 転写材搬送体上に形成されたレジストマークを検出し
    て、その位置ずれ量を算出する算出ステップと、 前記補正データに基づき前記位置ずれ量を補正する補正
    ステップと、 前記補正ステップにより補正された位置ずれ量に基づき
    前記画像書込手段による画像書込位置を補正する画像書
    込み位置補正ステップとを備えることを特徴とする位置
    ずれ補正方法。
  4. 【請求項4】 前記補正データ取得ステップは、転写材
    搬送体に形成されたレジストマークと転写材上に形成さ
    れたレジストマークのそれぞれの位置ずれ量を算出して
    その差分を補正データとして取得することを特徴とする
    請求項3記載の位置ずれ補正方法。
JP10022100A 1998-02-03 1998-02-03 画像形成装置および画像の位置ずれ補正方法 Pending JPH11218988A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006313251A (ja) * 2005-05-09 2006-11-16 Ricoh Co Ltd 画像形成装置、画像形成方法、その方法をコンピュータに実行させるプログラム、および記録媒体
US7209273B2 (en) 2005-04-20 2007-04-24 Canon Kabushiki Kaisha Image forming apparatus and image forming method
JP2009175669A (ja) * 2007-12-25 2009-08-06 Brother Ind Ltd 画像形成装置

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