JP2004177659A - カラー画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】用紙上に記録された画像を判断することにより、色ズレや濃度あるいはグロスに対して実際の使用状況に即した補正を行うことが可能なカラー画像形成装置を提供する。
【解決手段】被記録媒体上に記録されたのち定着部で定着された補正用パターンD、G、Rを読み取るために、定着部の下流に配設された1つ以上のレジストセンサー16a、16bを備え、このレジストセンサー16a、16bで補正用パターンD、G、Rを読み取ったデータを基に画像の色ズレ、色ごとの濃度、グロスの補正を行う。
【選択図】 図3
【解決手段】被記録媒体上に記録されたのち定着部で定着された補正用パターンD、G、Rを読み取るために、定着部の下流に配設された1つ以上のレジストセンサー16a、16bを備え、このレジストセンサー16a、16bで補正用パターンD、G、Rを読み取ったデータを基に画像の色ズレ、色ごとの濃度、グロスの補正を行う。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセスによるカラー画像形成装置に係り、特に、被記録媒体上に記録される画像のズレや濃度及び光沢(グロス)を補正する機能を有するカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真プロセスを使用したカラー画像形成装置として、カラー複写機やプリンタやカラーファクシミリ、或いは、これらの機能を複数組み合わせたカラー複合機などが知られている。
【0003】
また、カラー複写機などのカラー画像形成装置では、従来、アナログ画像情報をアナログ画像形成プロセスを用いて記録形成していたが、最近の情報のデジタル化に伴い、デジタル画像形成プロセスを用いてデジタル情報として処理し、被記録媒体に微小なドットからなる画像を形成することが一般的に行われている。このようなカラー画像形成装置では、微小なドットの集合で形成されるデジタル画像情報を、帯電した感光体に微小なドットとして露光して静電潜像を形成する。その後、現像器で粉体のトナーを用いて可視化して、被記録媒体である用紙に転写して画像を形成する。
【0004】
カラー画像形成装置では、上記のような画像形成プロセスを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ごとに繰り返し、用紙上に、これらの色のトナーが重畳された画像を記録する。そして、所定の温度に制御された定着装置により、重ね合わされたこれらの色のトナーを加熱・加圧して用紙に定着する。
【0005】
しかし、各色ごとに画像形成プロセスを繰り返すため、用紙上に記録される色ごとの画像位置がずれると、色の再現性が低下するとともに、にじみやムラが発生して記録品質の劣化をまねくことになる。このような色ズレの要因として、色ごとの画像形成の差異や精度やタイミングのばらつき、用紙の搬送速度や搬送タイミングのばらつき、或いは画像形成部や用紙の搬送部の駆動系のばらつきなどが考えられる。また、前記した定着装置で各色のトナーが加熱・加圧されて用紙に定着される際にも、色ごとに異なるトナーの溶融温度の差、加圧による影響、或いは加熱・加圧を行う定着装置内のローラのぶれなどによっても色ズレが発生する可能性がある。
【0006】
記録品質の劣化は、色ズレのみならず、色ごとの濃度のばらつきによっても発生する。各色の画像形成部が備えている感光体上での潜像の電荷を制御したり、露光を制御したりして、潜像レベルにおける色ごとの濃度のばらつきは比較的容易に制御可能である。しかし、画像形成部で形成されたトナー画像を用紙に転写する場合、転写電圧や転写距離、用紙の特性、粉塵や温湿度などの転写環境の変動により、用紙に転写されたトナー画像の濃度が所定の濃度と異なってくる。更に、前述の色ズレ同様、定着装置の様々な要因により、定着プロセス前後のトナー画像の濃度に差異が発生することがある。
【0007】
カラー画像形成装置を使用する場合、写真やカタログ、或いはイラスト図などの画像部の面積が広い画像が形成される頻度が高く、用紙上の広い部分がトナーにより覆われることになる。通常、意図する用途を除いて、カラー画像形成装置には、あまり光沢がない用紙が使用される。しかし、トナーには加熱により溶融する樹脂成分が多く含まれているため、加熱・加圧定着により、凹凸のある用紙の表面は溶融したトナーに覆われて平坦になってしまい、光を反射して光沢(グロス)が増すことになる。このグロスが意図しない、或いは許容されない程度になると、やはり記録品質の低下につながる。
【0008】
上記のような記録品質の劣化を招く要因の一つである色ズレに関して、特許文献1は感光体の駆動モータを制御して感光体の速度変動の位相を各色の画像形成部ごとにずらした後、ROMに記憶された所定の補正パターンを、その感光体の速度変動の位相が同一となるタイミングで用紙を搬送するベルト上に出力して、これを読み取ったデータに基づいて画像形成部からの出力を制御して色ズレの補正を行うことを開示している。
【0009】
また、濃度の補正に関しては、特許文献2は感光体上に形成された各色のトナー像を照射しながらその反射光をフォトセンサで検出し、輝度信号として制御部を介して輝度濃度変換回路に入力して濃度信号に変換し、CPUがその色の濃度補正処理を行うことを開示している。
【0010】
濃度の補正に関して特許文献3が提案する別の方法は、カラー画像形成装置が備えたパターンジェネレータに基づいて濃度パターンを用紙上に出力する。ユーザは出力された濃度パターンの画像から基準濃度に一致する濃度部分を同定して、その濃度(補正入力値)を例えばカラー画像形成装置の操作部から入力し、カラー画像形成装置はその値を基に濃度の補正を行う。以上の操作を各色ごとに繰り返し濃度補正が完了する。
【0011】
グロスに関しては様々な考え方があるが、ユーザが用紙に形成された画像をみて、心理的に安らぎをおぼえると同時に、多数の画像を見ても疲れないようなグロスを提供する方法が、特許文献4に開示されている。この方法によると、トナーとそれを加熱・加圧する定着ローラの材質に工夫を凝らし、加熱温度と圧力を所定の範囲に設定して、定着ローラの周速を変えて所定のグロスを得ることが出来る。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−99586号公報
【特許文献2】
特開平9−37080号公報
【特許文献3】
特開2001−130056号公報
【特許文献4】
特開平10−282822号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、色ズレに関して特許文献1に開示された方法によると、感光体の速度変動に起因する感光体上に形成された画像の色ごとのズレは、一旦所定のパターン用紙を搬送するベルト上に転写して読み取るため、用紙搬送ベルト上の画像において補正することは可能であるが、搬送ベルト上に吸着されている用紙に転写された画像を検出しておらず、転写環境によっては実際の用紙上に記録される画像は異なる場合がある。また、用紙搬送ベルト以降の用紙の流れの下流で発生する色ズレ要因に対しての補正を行うことはできない。
【0014】
濃度の補正に関して特許文献2に開示された方法も、感光体上に記録された各色のトナー像を検出して補正するため、転写プロセスを含み、感光体から下流のプロセスの要因により発生する濃度のばらつきは補正不可能である。さらに、特許文献3が提案する濃度の補正方法は、用紙上に形成された画像に基づくため、特許文献2に開示された問題点を改善しているものの、ユーザが画像を比較判断してその補正値を手動で入力するために、判断ミスや入力ミスが起こる可能性があると同時に、ユーザの手を煩わせるという問題がある。
【0015】
グロスに関しては特許文献4が提案している方法は、グロスの程度を所定の範囲に収めることであり、実際のグロスを検出して所定の程度になるように補正するわけではないので、ユーザが所望するグロスの程度が得られないことも起こりえる。
【0016】
本発明は、斯かる実状に鑑みなされたものであり、用紙上に記録された画像を判断することにより、色ズレや濃度あるいはグロスに対して実際の使用状況に即した補正を行うことが可能なカラー画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、それぞれ異なる色で画像形成を行い、それらの色を重ね合わせることによりカラー画像を形成して、定着部で被記録媒体にカラー画像を定着するカラー画像形成装置において、前記定着部の下流に配設されて、前記被記録媒体上に記録されたのち前記定着部で定着された補正用パターンを読み取る1つ以上のレジストセンサーを備え、このレジストセンサーで前記補正用パターンを読み取ったデータを基に、画像の補正を所定のタイミングで行うように構成する。
【0018】
この補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの色ズレ補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこの色ズレ補正のためのパターンを読み取って、画像の色ズレに対する補正を行う。
【0019】
または、この補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの濃度補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこの濃度補正のためのパターンを読み取って、画像の濃度に対する補正を行う。
【0020】
或いは、この補正用パターンは、前記記録されたのち定着された画像の光沢(グロス)補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこのグロス補正のためのパターンを読み取って、グロスに対する補正を行う。
【0021】
または、前記補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの色ズレ補正のためのパターン及び濃度補正のためのパターンと、前記記録されたのち定着された画像の光沢(グロス)補正のためのパターンとを含み、前記レジストセンサーはこの補正用パターンを読み取って、画像の色ズレと濃度に対する補正とともに、グロスの補正を行う。
【0022】
また、本発明では、前記の補正を、前記レジストセンサーが読み取ったデータに基づき自動で行うようにしている。
【0023】
前記のレジストセンサーは反射型のフォトセンサー、或いはCCDにより構成されている。
【0024】
更に、前記レジストセンサーは、搬送方向に平行な前記被記録媒体の一対の端辺領域の被記録面上に記録される前記補正用パターンを読み取るように少なくとも2つ配設されている。
【0025】
この少なくとも2つのレジストセンサーは、前記被記録媒体を搬送案内をするガイド板の、前記一対の端辺領域に対応する位置にそれぞれ設けられた切り欠きを通して、前記補正用パターンを読み取るように構成されている。
【0026】
また、被記録媒体の搬送方向にあって前記定着部の下流に配設された前記ガイド板を挟んで、その上流と下流にそれぞれ設けられた排紙ローラの速度が、少なくとも前記補正用パターンを読み取るときに前記被記録媒体が弛まないように調節されている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、本発明に係るカラー画像形成装置の一例であるフルカラー複写機(以下、カラー複写機)の概略を模式的に示す正面図である。
【0028】
図1において、カラー複写機1はそれぞれの色ごとに独立した画像形成部を有する、いわゆるタンデム型のカラー複写機であり、画像読取部2と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の画像形成部3Yと3Mと3Cと3Kと、これらの色に対応するトナーホッパー4Yと4Mと4Cと4Kと、被記録媒体である用紙Pを格納する給紙カセット5と、給紙ガイド6と、給紙タイミングローラ7と、給紙タイミングローラ7を駆動する給紙タイミングモータ7aと、搬送ベルト8と、この搬送ベルトを駆動する搬送ベルトローラ11及び搬送ベルトモータ11aと、転写ローラ12と、定着上ローラ13aと定着下ローラ13bと定着モータ13c及び定着温度センサー13dと定着ヒータ13eとを備えた定着部13と、第1排紙ローラ14と、第2排紙ローラ15と、ガイド板32と、レジストセンサー16a及び16bと、第3排紙ローラ17と、排出ローラ18と、排出部19と、制御部20と、図示しない入力部や表示部を備えた操作部27などからなる。また、各色の画像形成部3Y、3M、3C、3Kは、それぞれ、現像器22、感光体23及び感光体を駆動する感光体モータ23aと、主帯電器24、LEDアレイ露光装置25、クリーニング部26などから構成されている。
【0029】
次に、上記の構成のカラー複写機1の概略動作を説明する。まず画像読取部2に原稿をセットしたあと、操作部27を操作して複写を開始させると、画像読取部2により読み取り走査された原稿の画像信号は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックにそれぞれ色分解されて制御部20で各種の画像処理が施されたあと一時記憶される。主帯電器24によって帯電した感光体23は、上記の色分解された色ごとの画像信号に従ってLEDアレイ露光装置25により露光され、その表面に静電潜像を形成する。このようにして各色ごとの静電潜像が記録された感光体23は、現像器22により対応する色のトナーで現像され、その表面に可視画像が形成される。このような画像形成のプロセスが各色ごとに行われる。
【0030】
一方、給紙カセット5から給紙された用紙Pは給紙ガイド6により案内送出されるが、給紙タイミングローラ7にその先端部が挟持された状態で一旦停止する。前記した感光体23上での画像形成にタイミングを合わせて、給紙タイミングモータ7aが制御部20からの信号により駆動されると、給紙タイミングローラ7は用紙Pを、搬送ベルトモータ11aと搬送ベルトローラ11とにより反時計方向に回転している搬送ベルト8の上面に送り出す。そうすると用紙Pは搬送ベルト8の上面に吸着されて、各色の画像形成部3Y、3M、3C、3Kの直下を通過するときに、転写電圧が印加された転写ローラ12によって各色の画像が用紙Pに順次転写される。
【0031】
こうして用紙P上で重ねあわされてフルカラー画像を形成する4色のトナーは、用紙Pが定着部13を通過する際、定着上ローラ13aと定着下ローラ13bとにより加熱・加圧されることにより用紙Pに定着される。その後、用紙Pは第1排紙ローラ14と第2排紙ローラ15と第3排紙ローラ17とにより順次搬送されて、排出ローラ18により排出部19に排出案内される。このとき、用紙Pは、ガイド板32の切り欠き(不図示)に対向するように設置されたレジストセンサー16a、16bの検出領域を通過するが、その詳細は後述する。
【0032】
図2は、制御部20(図1参照)が備えた図示しないパターンジェネレータに記憶された画像信号で用紙P上に形成された各種の補正用パターンの位置の概略を示す図である。図の左側はカラー画像形成装置の正面(前側)を、図の右側はカラー画像形成装置の後側に対応し、矢印は用紙Pの進行方向を示している。この図が示すように、用紙Pの被記録面にある領域Dには各色ごとの画像濃度を表すパターンが記録され、領域Rには各色ごとの色ズレ(位置ズレ)を検出するパターンが、また領域Gにはグロスが検出できるパターンが記録されている。領域Rの色ズレを検出するパターンは、画像の主走査方向(感光体の軸方向、すなわち用紙Pの進行方向に直角をなす方向)の色ズレと、副走査方向(用紙Pの進行方向)の色ズレとを検出できるパターンを含んでいる。図2に示すよう装置の前後側にそれぞれ補正用パターンを形成する理由は、画像形成に係る構成部品の軸が主走査方向に沿っているため、色ズレ、濃度ムラ、グロスのばらつきが装置前後に渡って発生しやすいという構造に起因するためである。
【0033】
図3は、用紙P上に記録された前記補正用パターンを検出する機構の部分概略図であり、図1の矢印A方向から見た図である。このように、第2排紙ローラ15と第3排紙ローラ17との間に挟まれた部分には通常、用紙Pを搬送案内するガイド板32を設けるが、このガイド板32の装置前後側にそれぞれ切り欠き31aと31bとが設けられている。そして、図1と図3に示すように、この切り欠き31aと31bとを通して用紙P上の前記補正用パターンが読み取れる位置に、反射型のフォトセンサーやCCDなどから構成されるレジストセンサー16aと16bとがそれぞれ配設されている。
【0034】
ここで重要なことは、用紙Pが第2排紙ローラ15と第3排紙ローラ17とに挟まれて、矢印で示される方向に搬送されているときに、検出精度を確保するため、用紙Pが弛んだり波打ったりしないことである。このため、例えば第3排紙ローラ17の周速を第2排紙ローラ15の周速より僅かに早くして、切り欠き31aと31bを用紙Pが通過する際、張った状態を保つようにしている。
【0035】
次に、図4に、本実施形態に係るセンサー入力と制御出力との関係をブロック図で示す。これまで説明した色ズレ、濃度ムラ、及びグロスの程度に対する補正を行うためのセンサー入力として、図2に示した補正用パターンを読み取るレジストセンサー16a及び16bと、定着部内にあって定着部の温度を検出する定着温度センサー13dが、所定の補正制御を行う制御部20に接続されている。制御部20は、これらのセンサー入力を受け、その補正内容に応じて所定の補正制御出力を後述する1つ又は複数の制御対象に供給して補正制御を行う。
【0036】
感光体モータ23aは、各色の画像形成部3Y、3M、3C、3Kを構成する感光体を駆動しているため、各色の画像形成の開始タイミングの制御が可能である。LEDアレイ露光装置25の光量を変化させると各色の濃度制御が可能で、点灯タイミングを変化させると副走査方向のズレに対応が可能であり、発光をドット単位で主走査方向にずらすことで主走査方向のズレにも対応が可能となる。もし、露光装置としてレーザビーム露光装置を使用する場合も、レーザビームの走査タイミングを変更すれば、主走査方向と副走査方向のそれぞれのズレに対応可能である。現像バイアス40と主帯電電圧41と転写電圧42は濃度の制御に使用される。また、給紙タイミングモータ7aは、画像と用紙Pとの位置関係の制御に、搬送ベルトモータ11aは用紙Pの搬送速度の制御に利用できる。定着部13の定着モータ13cの速度を変化させると、用紙Pが定着部を通過する時間が変わり、定着状態、すなわちグロスの程度に影響を与える。同様に定着ヒータ13eの温度を制御することによってもグロスの程度を補正することが可能である。
【0037】
次に、上記のようなセンサーと制御対象とを利用して、色ズレ、濃度ムラ、グロスを補正する手順の例を図5に基づいて説明する。図5は、色ズレ、濃度ムラ、グロスが所定の範囲に収まるように補正する手順の例を示したフローチャートである。4色を重ね合わせてフルカラー画像を形成するプロセスは、タンデム型の場合、4つの画像形成部を備えるため、様々な要因により記録品質の劣化が起こりやすい。そのため記録品質に直接影響を与える色ズレ、濃度などは、定期的に補正することが望ましい。図5のフローチャートはこのような観点に基づく補正を考慮した手順を示している。
【0038】
S(ステップ)1で電源が投入されてカラー画像形成装置であるカラー複写機1が始動する。例えば、一般事務所の場合、始業開始時に相当する。S2で、カラー複写機1の準備が完了して複写作業が出来る状態になると、例えば操作部27上の表示部に補正を行うかどうかのメッセージが表示されてユーザの応答を促す状態になる。補正を行わない場合、その旨を操作部27から入力すると、カラー複写機1は補正を行わず補正終了状態となり、通常に使用できる状態に戻る。補正を行う場合は、その旨の入力をすると、S3で、補正対象の質問が行われる。この例では、色ズレと濃度とグロスに対するすべての補正処理と、色ズレに対する補正処理と、濃度に対する補正処理と、グロスに対する補正処理のいずれかを択一に選択できる例であるが、これらの個々の補正を組み合わせるようにしても問題はない。
【0039】
S4で、例えば全ての補正が選択されると、制御部20は補正フラッグを0にする。色ズレ補正だけの場合は、S4−1で補正フラッグが1にされ、濃度補正の場合は、S4−2で補正フラッグが2にされ、グロス補正の場合は、S4−3で補正フラッグが3にされる。そしてS5で、カラー複写機1は、図2で説明した補正用パターンを自動的に用紙上に印刷する。この補正用パターンが印刷された用紙が定着部13を通過し(図1参照)、図3を参照して説明したように、ガイド板32の切り欠き31aと31bのある検出領域を通過する際、S6に示されるように補正フラッグの値に応じて、補正対象となる補正用パターンがレジストセンサー16aと16bとにより測定されて読み込まれる。全ての補正を行う場合は、S7のように色ズレ、濃度、グロスの補正用パターンを読み込む。色ズレだけの補正の場合は、S7−1のように色ズレ補正用パターンを読み込み、濃度だけの場合は、S7−2のように濃度補正用パターンを、グロスだけの場合は、S7−3のようにグロス補正用パターンをそれぞれ読み込む。
【0040】
次に、制御部20は、S8、S8−1、S8−2、或いはS8−3で、補正フラッグの値に応じて読み込んだ補正用パターンを分析して補正値を算出する。その後、制御部20はこの補正値に基づき、図4を参照して説明したように、補正の対象となるカラー複写機1の制御対象に制御信号を出力して補正制御を行う。例えば、色ズレの補正制御を行う場合は、S9−1にあるように、必要に応じて感光体モータ、LEDアレイ露光装置(又は、レーザビーム露光装置)、給紙タイミングモータ、搬送ベルトモータなどを制御する。濃度補正の場合は、S9−2のように、LEDアレイ露光装置、現像バイアス、主帯電電圧、転写電圧などの制御を行う。グロスの場合は、S9−3のように、定着モータ、定着温度の制御を行う。また、全ての補正を行う場合は、S9のように、算出された補正値に応じて、前記した全ての制御対象である部品あるいはその一部が制御対象となる。
【0041】
このようにして選択した補正が行われたあと、S10に示されるように、制御部20のパターンジェネレータ(不図示)に記憶されたテストサンプルのパターンを印刷し、S11で、その印刷されたパターンをユーザが確認して補正が終了する。S11で、補正後のサンプルパターンに問題がある場合や、特に、グロスをユーザが所望の程度にしたい場合は、S11の確認プロセスで補正の再実行を行うことができる。再実行のプロセスは基本的に図5で説明したものと同様であるが、補正値の算出に別のアルゴリズムを採用して、更にきめ細かく補正制御を行うようにしたり、前回の制御対象とは異なる部品を制御するようにしてもよい。また、グロスを所望の程度に補正するプロセスは図示していないが、操作部27から所望のグロスの程度を値で入力して、その値をS8−3の補正値と見なして制御を行うことも可能である。
【0042】
本実施形態では、図3に示すように2つのレジストセンサー16aと16bを使用して、用紙P上の装置前側と後側部分に印刷された補正用パターンを読み込む例を説明したが、本発明の主旨は、画像形成のプロセスにあって、定着部の下流にレジストセンサーを配設して用紙上に記録された補正用パターンを読み取って補正を行うことであり、この主旨に沿う限り、補正の対象と補正精度に応じて、レジストセンサーは1つ以上使用可能である。用紙Pの中央部に補正の焦点を置きたい場合は、1つのレジストセンサーを装置前側と後側の間の略中央部に配設してもよいし、精度を高めるために、本実施例で説明した位置に、更に中央部を追加してもよい。
【0043】
また、本実施例で説明したカラー画像形成装置は、色ごとに独立して画像を形成する画像形成部を複数備えたタンデム型であるが、色ごとに異なる現像装置で1つの感光体に一つの色の画像を形成して中間転写体に転写し、更に他の色に関しては、この繰り返しを行い、中間転写体上に複数の色の画像を重ね合わせたあとに用紙に転写する方式であっても本発明を適用することができる。そのため、図4を参照して説明した補正の制御対象は、本実施例のカラー複写機1に対応するものであり、方式の異なるカラー画像形成装置に応じてこれらの制御対象は当然異なる。更に、図5で示した補正手順は、本発明の理解のためのものであり、個々のカラー画像形成装置の形態や構成、更に補正目的や使用状況に応じて異なったものになってくる。
【0044】
【発明の効果】
本発明では、前記定着部の下流に配設されて、被記録媒体上に記録されたのち定着部で定着された補正用パターンを読み取る1つ以上のレジストセンサーを備え、このレジストセンサーで補正用パターンを読み取ったデータを基に画像の補正を行うため、従来のように感光体上や搬送ベルト上で補正用パターンを検出する方法と異なり、用紙の種類や搬送状況、用紙への転写状況、更にはトナーの状態を物理的に変化させる定着部などによる影響をも加味して補正が行われるため、より精度が高く実際の使用に即した補正が可能になる。
【0045】
さらに本発明では、色ズレ、濃度、グロスに対する補正を同時に自動的で行うことが可能であり、補正に要する時間や補正に使用されるトナーなどの消耗品を節約することができる。
【0046】
また、補正を定期的にユーザに促すことが可能であり、ユーザは必要に応じ、補正の実行や取り消しを選択することもできる。
【0047】
更に、少なくとも2つの補正用のレジストセンサーで、用紙の搬送方向に平行な用紙上の一対の端辺領域の被記録面上に記録される補正用パターンをそれぞれ読み取るために、色ズレや濃度のばらつきが生じやすい用紙の最大搬送幅方向の一端と他端領域の補正が可能になり、補正精度の向上がはかれる。また、必要に応じて、補正用のセンサーを追加して他の領域も読み取ることで、さらに精度を上げることができる。
【0048】
前記の少なくとも2つのレジストセンサーは、用紙の搬送案内をするガイド板の、一対の端辺領域に対応する位置に設けられた切り欠きを通して、補正用パターンを読み取り、さらに、このガイド板を挟んで、その上流と下流にそれぞれ設けられた排紙ローラの速度が、少なくとも補正用パターンを読み取るときに用紙が弛まないように調節されている構造のため、補正用パターンの読み取り精度が上がり、更に補正精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の一例であるカラー複写機の概略を模式的に示す正面図である。
【図2】補正用パターンとその位置の概略を示す図である。
【図3】用紙上に記録された補正用パターンを検出する機構の部分概略図であり、図1の矢印A方向から見た図である。
【図4】本実施形態に係るセンサー入力と制御出力との関係を示すブロック図である。
【図5】色ズレ、濃度ムラ、グロスが所定の範囲に収まるように補正する手順の例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラー複写機
2 画像読取部
3Y、3M、3C、3K 画像形成部
4Y、4M、4C、4K トナーホッパー
5 給紙カセット
6 給紙ガイド
7 給紙タイミングローラ
7a 給紙タイミングモータ
8 搬送ベルト
11 搬送ベルトローラ
11a 搬送ベルトモータ
12 転写ローラ
13 定着部
13a 定着上ローラ
13b 定着下ローラ
13c 定着モータ
13d 定着温度センサー
13e 定着ヒータ
14 第1排紙ローラ
15 第2排紙ローラ
16a、16b レジストセンサー
17 第3排紙ローラ
18 排出ローラ
19 排出部
20 制御部
22 現像器
23 感光体
23a 感光体モータ
24 主帯電器
25 LEDアレイ露光装置
26 クリーニング部
27 操作部
32 ガイド板
40 現像バイアス
41 主帯電電圧
42 転写電圧
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセスによるカラー画像形成装置に係り、特に、被記録媒体上に記録される画像のズレや濃度及び光沢(グロス)を補正する機能を有するカラー画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子写真プロセスを使用したカラー画像形成装置として、カラー複写機やプリンタやカラーファクシミリ、或いは、これらの機能を複数組み合わせたカラー複合機などが知られている。
【0003】
また、カラー複写機などのカラー画像形成装置では、従来、アナログ画像情報をアナログ画像形成プロセスを用いて記録形成していたが、最近の情報のデジタル化に伴い、デジタル画像形成プロセスを用いてデジタル情報として処理し、被記録媒体に微小なドットからなる画像を形成することが一般的に行われている。このようなカラー画像形成装置では、微小なドットの集合で形成されるデジタル画像情報を、帯電した感光体に微小なドットとして露光して静電潜像を形成する。その後、現像器で粉体のトナーを用いて可視化して、被記録媒体である用紙に転写して画像を形成する。
【0004】
カラー画像形成装置では、上記のような画像形成プロセスを、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)ごとに繰り返し、用紙上に、これらの色のトナーが重畳された画像を記録する。そして、所定の温度に制御された定着装置により、重ね合わされたこれらの色のトナーを加熱・加圧して用紙に定着する。
【0005】
しかし、各色ごとに画像形成プロセスを繰り返すため、用紙上に記録される色ごとの画像位置がずれると、色の再現性が低下するとともに、にじみやムラが発生して記録品質の劣化をまねくことになる。このような色ズレの要因として、色ごとの画像形成の差異や精度やタイミングのばらつき、用紙の搬送速度や搬送タイミングのばらつき、或いは画像形成部や用紙の搬送部の駆動系のばらつきなどが考えられる。また、前記した定着装置で各色のトナーが加熱・加圧されて用紙に定着される際にも、色ごとに異なるトナーの溶融温度の差、加圧による影響、或いは加熱・加圧を行う定着装置内のローラのぶれなどによっても色ズレが発生する可能性がある。
【0006】
記録品質の劣化は、色ズレのみならず、色ごとの濃度のばらつきによっても発生する。各色の画像形成部が備えている感光体上での潜像の電荷を制御したり、露光を制御したりして、潜像レベルにおける色ごとの濃度のばらつきは比較的容易に制御可能である。しかし、画像形成部で形成されたトナー画像を用紙に転写する場合、転写電圧や転写距離、用紙の特性、粉塵や温湿度などの転写環境の変動により、用紙に転写されたトナー画像の濃度が所定の濃度と異なってくる。更に、前述の色ズレ同様、定着装置の様々な要因により、定着プロセス前後のトナー画像の濃度に差異が発生することがある。
【0007】
カラー画像形成装置を使用する場合、写真やカタログ、或いはイラスト図などの画像部の面積が広い画像が形成される頻度が高く、用紙上の広い部分がトナーにより覆われることになる。通常、意図する用途を除いて、カラー画像形成装置には、あまり光沢がない用紙が使用される。しかし、トナーには加熱により溶融する樹脂成分が多く含まれているため、加熱・加圧定着により、凹凸のある用紙の表面は溶融したトナーに覆われて平坦になってしまい、光を反射して光沢(グロス)が増すことになる。このグロスが意図しない、或いは許容されない程度になると、やはり記録品質の低下につながる。
【0008】
上記のような記録品質の劣化を招く要因の一つである色ズレに関して、特許文献1は感光体の駆動モータを制御して感光体の速度変動の位相を各色の画像形成部ごとにずらした後、ROMに記憶された所定の補正パターンを、その感光体の速度変動の位相が同一となるタイミングで用紙を搬送するベルト上に出力して、これを読み取ったデータに基づいて画像形成部からの出力を制御して色ズレの補正を行うことを開示している。
【0009】
また、濃度の補正に関しては、特許文献2は感光体上に形成された各色のトナー像を照射しながらその反射光をフォトセンサで検出し、輝度信号として制御部を介して輝度濃度変換回路に入力して濃度信号に変換し、CPUがその色の濃度補正処理を行うことを開示している。
【0010】
濃度の補正に関して特許文献3が提案する別の方法は、カラー画像形成装置が備えたパターンジェネレータに基づいて濃度パターンを用紙上に出力する。ユーザは出力された濃度パターンの画像から基準濃度に一致する濃度部分を同定して、その濃度(補正入力値)を例えばカラー画像形成装置の操作部から入力し、カラー画像形成装置はその値を基に濃度の補正を行う。以上の操作を各色ごとに繰り返し濃度補正が完了する。
【0011】
グロスに関しては様々な考え方があるが、ユーザが用紙に形成された画像をみて、心理的に安らぎをおぼえると同時に、多数の画像を見ても疲れないようなグロスを提供する方法が、特許文献4に開示されている。この方法によると、トナーとそれを加熱・加圧する定着ローラの材質に工夫を凝らし、加熱温度と圧力を所定の範囲に設定して、定着ローラの周速を変えて所定のグロスを得ることが出来る。
【0012】
【特許文献1】
特開平9−99586号公報
【特許文献2】
特開平9−37080号公報
【特許文献3】
特開2001−130056号公報
【特許文献4】
特開平10−282822号公報
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、色ズレに関して特許文献1に開示された方法によると、感光体の速度変動に起因する感光体上に形成された画像の色ごとのズレは、一旦所定のパターン用紙を搬送するベルト上に転写して読み取るため、用紙搬送ベルト上の画像において補正することは可能であるが、搬送ベルト上に吸着されている用紙に転写された画像を検出しておらず、転写環境によっては実際の用紙上に記録される画像は異なる場合がある。また、用紙搬送ベルト以降の用紙の流れの下流で発生する色ズレ要因に対しての補正を行うことはできない。
【0014】
濃度の補正に関して特許文献2に開示された方法も、感光体上に記録された各色のトナー像を検出して補正するため、転写プロセスを含み、感光体から下流のプロセスの要因により発生する濃度のばらつきは補正不可能である。さらに、特許文献3が提案する濃度の補正方法は、用紙上に形成された画像に基づくため、特許文献2に開示された問題点を改善しているものの、ユーザが画像を比較判断してその補正値を手動で入力するために、判断ミスや入力ミスが起こる可能性があると同時に、ユーザの手を煩わせるという問題がある。
【0015】
グロスに関しては特許文献4が提案している方法は、グロスの程度を所定の範囲に収めることであり、実際のグロスを検出して所定の程度になるように補正するわけではないので、ユーザが所望するグロスの程度が得られないことも起こりえる。
【0016】
本発明は、斯かる実状に鑑みなされたものであり、用紙上に記録された画像を判断することにより、色ズレや濃度あるいはグロスに対して実際の使用状況に即した補正を行うことが可能なカラー画像形成装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明では、それぞれ異なる色で画像形成を行い、それらの色を重ね合わせることによりカラー画像を形成して、定着部で被記録媒体にカラー画像を定着するカラー画像形成装置において、前記定着部の下流に配設されて、前記被記録媒体上に記録されたのち前記定着部で定着された補正用パターンを読み取る1つ以上のレジストセンサーを備え、このレジストセンサーで前記補正用パターンを読み取ったデータを基に、画像の補正を所定のタイミングで行うように構成する。
【0018】
この補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの色ズレ補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこの色ズレ補正のためのパターンを読み取って、画像の色ズレに対する補正を行う。
【0019】
または、この補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの濃度補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこの濃度補正のためのパターンを読み取って、画像の濃度に対する補正を行う。
【0020】
或いは、この補正用パターンは、前記記録されたのち定着された画像の光沢(グロス)補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこのグロス補正のためのパターンを読み取って、グロスに対する補正を行う。
【0021】
または、前記補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの色ズレ補正のためのパターン及び濃度補正のためのパターンと、前記記録されたのち定着された画像の光沢(グロス)補正のためのパターンとを含み、前記レジストセンサーはこの補正用パターンを読み取って、画像の色ズレと濃度に対する補正とともに、グロスの補正を行う。
【0022】
また、本発明では、前記の補正を、前記レジストセンサーが読み取ったデータに基づき自動で行うようにしている。
【0023】
前記のレジストセンサーは反射型のフォトセンサー、或いはCCDにより構成されている。
【0024】
更に、前記レジストセンサーは、搬送方向に平行な前記被記録媒体の一対の端辺領域の被記録面上に記録される前記補正用パターンを読み取るように少なくとも2つ配設されている。
【0025】
この少なくとも2つのレジストセンサーは、前記被記録媒体を搬送案内をするガイド板の、前記一対の端辺領域に対応する位置にそれぞれ設けられた切り欠きを通して、前記補正用パターンを読み取るように構成されている。
【0026】
また、被記録媒体の搬送方向にあって前記定着部の下流に配設された前記ガイド板を挟んで、その上流と下流にそれぞれ設けられた排紙ローラの速度が、少なくとも前記補正用パターンを読み取るときに前記被記録媒体が弛まないように調節されている。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の詳細を図1〜図5に基づいて説明する。図1は、本発明に係るカラー画像形成装置の一例であるフルカラー複写機(以下、カラー複写機)の概略を模式的に示す正面図である。
【0028】
図1において、カラー複写機1はそれぞれの色ごとに独立した画像形成部を有する、いわゆるタンデム型のカラー複写機であり、画像読取部2と、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラック用の画像形成部3Yと3Mと3Cと3Kと、これらの色に対応するトナーホッパー4Yと4Mと4Cと4Kと、被記録媒体である用紙Pを格納する給紙カセット5と、給紙ガイド6と、給紙タイミングローラ7と、給紙タイミングローラ7を駆動する給紙タイミングモータ7aと、搬送ベルト8と、この搬送ベルトを駆動する搬送ベルトローラ11及び搬送ベルトモータ11aと、転写ローラ12と、定着上ローラ13aと定着下ローラ13bと定着モータ13c及び定着温度センサー13dと定着ヒータ13eとを備えた定着部13と、第1排紙ローラ14と、第2排紙ローラ15と、ガイド板32と、レジストセンサー16a及び16bと、第3排紙ローラ17と、排出ローラ18と、排出部19と、制御部20と、図示しない入力部や表示部を備えた操作部27などからなる。また、各色の画像形成部3Y、3M、3C、3Kは、それぞれ、現像器22、感光体23及び感光体を駆動する感光体モータ23aと、主帯電器24、LEDアレイ露光装置25、クリーニング部26などから構成されている。
【0029】
次に、上記の構成のカラー複写機1の概略動作を説明する。まず画像読取部2に原稿をセットしたあと、操作部27を操作して複写を開始させると、画像読取部2により読み取り走査された原稿の画像信号は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックにそれぞれ色分解されて制御部20で各種の画像処理が施されたあと一時記憶される。主帯電器24によって帯電した感光体23は、上記の色分解された色ごとの画像信号に従ってLEDアレイ露光装置25により露光され、その表面に静電潜像を形成する。このようにして各色ごとの静電潜像が記録された感光体23は、現像器22により対応する色のトナーで現像され、その表面に可視画像が形成される。このような画像形成のプロセスが各色ごとに行われる。
【0030】
一方、給紙カセット5から給紙された用紙Pは給紙ガイド6により案内送出されるが、給紙タイミングローラ7にその先端部が挟持された状態で一旦停止する。前記した感光体23上での画像形成にタイミングを合わせて、給紙タイミングモータ7aが制御部20からの信号により駆動されると、給紙タイミングローラ7は用紙Pを、搬送ベルトモータ11aと搬送ベルトローラ11とにより反時計方向に回転している搬送ベルト8の上面に送り出す。そうすると用紙Pは搬送ベルト8の上面に吸着されて、各色の画像形成部3Y、3M、3C、3Kの直下を通過するときに、転写電圧が印加された転写ローラ12によって各色の画像が用紙Pに順次転写される。
【0031】
こうして用紙P上で重ねあわされてフルカラー画像を形成する4色のトナーは、用紙Pが定着部13を通過する際、定着上ローラ13aと定着下ローラ13bとにより加熱・加圧されることにより用紙Pに定着される。その後、用紙Pは第1排紙ローラ14と第2排紙ローラ15と第3排紙ローラ17とにより順次搬送されて、排出ローラ18により排出部19に排出案内される。このとき、用紙Pは、ガイド板32の切り欠き(不図示)に対向するように設置されたレジストセンサー16a、16bの検出領域を通過するが、その詳細は後述する。
【0032】
図2は、制御部20(図1参照)が備えた図示しないパターンジェネレータに記憶された画像信号で用紙P上に形成された各種の補正用パターンの位置の概略を示す図である。図の左側はカラー画像形成装置の正面(前側)を、図の右側はカラー画像形成装置の後側に対応し、矢印は用紙Pの進行方向を示している。この図が示すように、用紙Pの被記録面にある領域Dには各色ごとの画像濃度を表すパターンが記録され、領域Rには各色ごとの色ズレ(位置ズレ)を検出するパターンが、また領域Gにはグロスが検出できるパターンが記録されている。領域Rの色ズレを検出するパターンは、画像の主走査方向(感光体の軸方向、すなわち用紙Pの進行方向に直角をなす方向)の色ズレと、副走査方向(用紙Pの進行方向)の色ズレとを検出できるパターンを含んでいる。図2に示すよう装置の前後側にそれぞれ補正用パターンを形成する理由は、画像形成に係る構成部品の軸が主走査方向に沿っているため、色ズレ、濃度ムラ、グロスのばらつきが装置前後に渡って発生しやすいという構造に起因するためである。
【0033】
図3は、用紙P上に記録された前記補正用パターンを検出する機構の部分概略図であり、図1の矢印A方向から見た図である。このように、第2排紙ローラ15と第3排紙ローラ17との間に挟まれた部分には通常、用紙Pを搬送案内するガイド板32を設けるが、このガイド板32の装置前後側にそれぞれ切り欠き31aと31bとが設けられている。そして、図1と図3に示すように、この切り欠き31aと31bとを通して用紙P上の前記補正用パターンが読み取れる位置に、反射型のフォトセンサーやCCDなどから構成されるレジストセンサー16aと16bとがそれぞれ配設されている。
【0034】
ここで重要なことは、用紙Pが第2排紙ローラ15と第3排紙ローラ17とに挟まれて、矢印で示される方向に搬送されているときに、検出精度を確保するため、用紙Pが弛んだり波打ったりしないことである。このため、例えば第3排紙ローラ17の周速を第2排紙ローラ15の周速より僅かに早くして、切り欠き31aと31bを用紙Pが通過する際、張った状態を保つようにしている。
【0035】
次に、図4に、本実施形態に係るセンサー入力と制御出力との関係をブロック図で示す。これまで説明した色ズレ、濃度ムラ、及びグロスの程度に対する補正を行うためのセンサー入力として、図2に示した補正用パターンを読み取るレジストセンサー16a及び16bと、定着部内にあって定着部の温度を検出する定着温度センサー13dが、所定の補正制御を行う制御部20に接続されている。制御部20は、これらのセンサー入力を受け、その補正内容に応じて所定の補正制御出力を後述する1つ又は複数の制御対象に供給して補正制御を行う。
【0036】
感光体モータ23aは、各色の画像形成部3Y、3M、3C、3Kを構成する感光体を駆動しているため、各色の画像形成の開始タイミングの制御が可能である。LEDアレイ露光装置25の光量を変化させると各色の濃度制御が可能で、点灯タイミングを変化させると副走査方向のズレに対応が可能であり、発光をドット単位で主走査方向にずらすことで主走査方向のズレにも対応が可能となる。もし、露光装置としてレーザビーム露光装置を使用する場合も、レーザビームの走査タイミングを変更すれば、主走査方向と副走査方向のそれぞれのズレに対応可能である。現像バイアス40と主帯電電圧41と転写電圧42は濃度の制御に使用される。また、給紙タイミングモータ7aは、画像と用紙Pとの位置関係の制御に、搬送ベルトモータ11aは用紙Pの搬送速度の制御に利用できる。定着部13の定着モータ13cの速度を変化させると、用紙Pが定着部を通過する時間が変わり、定着状態、すなわちグロスの程度に影響を与える。同様に定着ヒータ13eの温度を制御することによってもグロスの程度を補正することが可能である。
【0037】
次に、上記のようなセンサーと制御対象とを利用して、色ズレ、濃度ムラ、グロスを補正する手順の例を図5に基づいて説明する。図5は、色ズレ、濃度ムラ、グロスが所定の範囲に収まるように補正する手順の例を示したフローチャートである。4色を重ね合わせてフルカラー画像を形成するプロセスは、タンデム型の場合、4つの画像形成部を備えるため、様々な要因により記録品質の劣化が起こりやすい。そのため記録品質に直接影響を与える色ズレ、濃度などは、定期的に補正することが望ましい。図5のフローチャートはこのような観点に基づく補正を考慮した手順を示している。
【0038】
S(ステップ)1で電源が投入されてカラー画像形成装置であるカラー複写機1が始動する。例えば、一般事務所の場合、始業開始時に相当する。S2で、カラー複写機1の準備が完了して複写作業が出来る状態になると、例えば操作部27上の表示部に補正を行うかどうかのメッセージが表示されてユーザの応答を促す状態になる。補正を行わない場合、その旨を操作部27から入力すると、カラー複写機1は補正を行わず補正終了状態となり、通常に使用できる状態に戻る。補正を行う場合は、その旨の入力をすると、S3で、補正対象の質問が行われる。この例では、色ズレと濃度とグロスに対するすべての補正処理と、色ズレに対する補正処理と、濃度に対する補正処理と、グロスに対する補正処理のいずれかを択一に選択できる例であるが、これらの個々の補正を組み合わせるようにしても問題はない。
【0039】
S4で、例えば全ての補正が選択されると、制御部20は補正フラッグを0にする。色ズレ補正だけの場合は、S4−1で補正フラッグが1にされ、濃度補正の場合は、S4−2で補正フラッグが2にされ、グロス補正の場合は、S4−3で補正フラッグが3にされる。そしてS5で、カラー複写機1は、図2で説明した補正用パターンを自動的に用紙上に印刷する。この補正用パターンが印刷された用紙が定着部13を通過し(図1参照)、図3を参照して説明したように、ガイド板32の切り欠き31aと31bのある検出領域を通過する際、S6に示されるように補正フラッグの値に応じて、補正対象となる補正用パターンがレジストセンサー16aと16bとにより測定されて読み込まれる。全ての補正を行う場合は、S7のように色ズレ、濃度、グロスの補正用パターンを読み込む。色ズレだけの補正の場合は、S7−1のように色ズレ補正用パターンを読み込み、濃度だけの場合は、S7−2のように濃度補正用パターンを、グロスだけの場合は、S7−3のようにグロス補正用パターンをそれぞれ読み込む。
【0040】
次に、制御部20は、S8、S8−1、S8−2、或いはS8−3で、補正フラッグの値に応じて読み込んだ補正用パターンを分析して補正値を算出する。その後、制御部20はこの補正値に基づき、図4を参照して説明したように、補正の対象となるカラー複写機1の制御対象に制御信号を出力して補正制御を行う。例えば、色ズレの補正制御を行う場合は、S9−1にあるように、必要に応じて感光体モータ、LEDアレイ露光装置(又は、レーザビーム露光装置)、給紙タイミングモータ、搬送ベルトモータなどを制御する。濃度補正の場合は、S9−2のように、LEDアレイ露光装置、現像バイアス、主帯電電圧、転写電圧などの制御を行う。グロスの場合は、S9−3のように、定着モータ、定着温度の制御を行う。また、全ての補正を行う場合は、S9のように、算出された補正値に応じて、前記した全ての制御対象である部品あるいはその一部が制御対象となる。
【0041】
このようにして選択した補正が行われたあと、S10に示されるように、制御部20のパターンジェネレータ(不図示)に記憶されたテストサンプルのパターンを印刷し、S11で、その印刷されたパターンをユーザが確認して補正が終了する。S11で、補正後のサンプルパターンに問題がある場合や、特に、グロスをユーザが所望の程度にしたい場合は、S11の確認プロセスで補正の再実行を行うことができる。再実行のプロセスは基本的に図5で説明したものと同様であるが、補正値の算出に別のアルゴリズムを採用して、更にきめ細かく補正制御を行うようにしたり、前回の制御対象とは異なる部品を制御するようにしてもよい。また、グロスを所望の程度に補正するプロセスは図示していないが、操作部27から所望のグロスの程度を値で入力して、その値をS8−3の補正値と見なして制御を行うことも可能である。
【0042】
本実施形態では、図3に示すように2つのレジストセンサー16aと16bを使用して、用紙P上の装置前側と後側部分に印刷された補正用パターンを読み込む例を説明したが、本発明の主旨は、画像形成のプロセスにあって、定着部の下流にレジストセンサーを配設して用紙上に記録された補正用パターンを読み取って補正を行うことであり、この主旨に沿う限り、補正の対象と補正精度に応じて、レジストセンサーは1つ以上使用可能である。用紙Pの中央部に補正の焦点を置きたい場合は、1つのレジストセンサーを装置前側と後側の間の略中央部に配設してもよいし、精度を高めるために、本実施例で説明した位置に、更に中央部を追加してもよい。
【0043】
また、本実施例で説明したカラー画像形成装置は、色ごとに独立して画像を形成する画像形成部を複数備えたタンデム型であるが、色ごとに異なる現像装置で1つの感光体に一つの色の画像を形成して中間転写体に転写し、更に他の色に関しては、この繰り返しを行い、中間転写体上に複数の色の画像を重ね合わせたあとに用紙に転写する方式であっても本発明を適用することができる。そのため、図4を参照して説明した補正の制御対象は、本実施例のカラー複写機1に対応するものであり、方式の異なるカラー画像形成装置に応じてこれらの制御対象は当然異なる。更に、図5で示した補正手順は、本発明の理解のためのものであり、個々のカラー画像形成装置の形態や構成、更に補正目的や使用状況に応じて異なったものになってくる。
【0044】
【発明の効果】
本発明では、前記定着部の下流に配設されて、被記録媒体上に記録されたのち定着部で定着された補正用パターンを読み取る1つ以上のレジストセンサーを備え、このレジストセンサーで補正用パターンを読み取ったデータを基に画像の補正を行うため、従来のように感光体上や搬送ベルト上で補正用パターンを検出する方法と異なり、用紙の種類や搬送状況、用紙への転写状況、更にはトナーの状態を物理的に変化させる定着部などによる影響をも加味して補正が行われるため、より精度が高く実際の使用に即した補正が可能になる。
【0045】
さらに本発明では、色ズレ、濃度、グロスに対する補正を同時に自動的で行うことが可能であり、補正に要する時間や補正に使用されるトナーなどの消耗品を節約することができる。
【0046】
また、補正を定期的にユーザに促すことが可能であり、ユーザは必要に応じ、補正の実行や取り消しを選択することもできる。
【0047】
更に、少なくとも2つの補正用のレジストセンサーで、用紙の搬送方向に平行な用紙上の一対の端辺領域の被記録面上に記録される補正用パターンをそれぞれ読み取るために、色ズレや濃度のばらつきが生じやすい用紙の最大搬送幅方向の一端と他端領域の補正が可能になり、補正精度の向上がはかれる。また、必要に応じて、補正用のセンサーを追加して他の領域も読み取ることで、さらに精度を上げることができる。
【0048】
前記の少なくとも2つのレジストセンサーは、用紙の搬送案内をするガイド板の、一対の端辺領域に対応する位置に設けられた切り欠きを通して、補正用パターンを読み取り、さらに、このガイド板を挟んで、その上流と下流にそれぞれ設けられた排紙ローラの速度が、少なくとも補正用パターンを読み取るときに用紙が弛まないように調節されている構造のため、補正用パターンの読み取り精度が上がり、更に補正精度が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るカラー画像形成装置の一例であるカラー複写機の概略を模式的に示す正面図である。
【図2】補正用パターンとその位置の概略を示す図である。
【図3】用紙上に記録された補正用パターンを検出する機構の部分概略図であり、図1の矢印A方向から見た図である。
【図4】本実施形態に係るセンサー入力と制御出力との関係を示すブロック図である。
【図5】色ズレ、濃度ムラ、グロスが所定の範囲に収まるように補正する手順の例を示したフローチャートである。
【符号の説明】
1 カラー複写機
2 画像読取部
3Y、3M、3C、3K 画像形成部
4Y、4M、4C、4K トナーホッパー
5 給紙カセット
6 給紙ガイド
7 給紙タイミングローラ
7a 給紙タイミングモータ
8 搬送ベルト
11 搬送ベルトローラ
11a 搬送ベルトモータ
12 転写ローラ
13 定着部
13a 定着上ローラ
13b 定着下ローラ
13c 定着モータ
13d 定着温度センサー
13e 定着ヒータ
14 第1排紙ローラ
15 第2排紙ローラ
16a、16b レジストセンサー
17 第3排紙ローラ
18 排出ローラ
19 排出部
20 制御部
22 現像器
23 感光体
23a 感光体モータ
24 主帯電器
25 LEDアレイ露光装置
26 クリーニング部
27 操作部
32 ガイド板
40 現像バイアス
41 主帯電電圧
42 転写電圧
Claims (11)
- それぞれ異なる色で画像形成を行い、それらの色を重ね合わせることによりカラー画像を形成して、定着部で被記録媒体にカラー画像を定着するカラー画像形成装置において、前記定着部の下流に配設されて、前記被記録媒体上に記録されたのち前記定着部で定着された補正用パターンを読み取る1つ以上のレジストセンサーを備え、このレジストセンサーで前記補正用パターンを読み取ったデータを基に、画像の補正を所定のタイミングで行うことを特徴とするカラー画像形成装置。
- 前記補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの色ズレ補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこの色ズレ補正のためのパターンを読み取って、画像の色ズレに対する補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
- 前記補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの濃度補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこの濃度補正のためのパターンを読み取って、画像の濃度に対する補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
- 前記補正用パターンは、前記記録されたのち定着された画像の光沢(グロス)補正のためのパターンを含み、前記レジストセンサーはこのグロス補正のためのパターンを読み取って、グロスに対する補正を行うことを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記補正用パターンは、前記異なる色の画像形成による色ごとの色ズレ補正のためのパターン及び濃度補正のためのパターンと、前記記録されたのち定着された画像の光沢(グロス)補正のためのパターンとを含み、前記レジストセンサーはこの補正用パターンを読み取って、画像の色ズレと濃度に対する補正とともに、グロスの補正を行うことを特徴とする請求項1に記載のカラー画像形成装置。
- 前記の補正は、前記レジストセンサーが読み取ったデータに基づき自動で行われることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記レジストセンサーは反射型のフォトセンサー、或いはCCDにより構成されていることを特徴とする請求項1乃至請求項6のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記レジストセンサーは、搬送方向に平行な前記被記録媒体の一対の端辺領域の被記録面上に記録される前記補正用パターンを読み取るように少なくとも2つ配設されていることを特徴とする請求項1乃至請求項7のいずれかに記載のカラー画像形成装置。
- 前記レジストセンサーは、前記被記録媒体を搬送案内をするガイド板の、前記一対の端辺領域に対応する位置にそれぞれ設けられた切り欠きを通して、前記補正用パターンを読み取ることを特徴とする請求項8に記載のカラー画像形成装置。
- 被記録媒体の搬送方向にあって前記定着部の下流に配設された前記ガイド板を挟んで、その上流と下流にそれぞれ設けられた排紙ローラの速度が、少なくとも前記補正用パターンを読み取るときに前記被記録媒体が弛まないように調節されていることを特徴とする請求項9に記載のカラー画像形成装置。
- 請求項1乃至請求項10のいずれかに記載のカラー画像形成装置はカラー複写機である。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002343775A JP2004177659A (ja) | 2002-11-27 | 2002-11-27 | カラー画像形成装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2006308896A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
KR101437459B1 (ko) * | 2007-07-27 | 2014-09-05 | 삼성전자주식회사 | 자동 색상 정합을 수행하는 화상형성장치 및 그 방법 |
JP2019109370A (ja) * | 2017-12-19 | 2019-07-04 | 株式会社沖データ | 画像形成システム、および画像形成条件の設定方法 |
-
2002
- 2002-11-27 JP JP2002343775A patent/JP2004177659A/ja active Pending
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JP2006308896A (ja) * | 2005-04-28 | 2006-11-09 | Kyocera Mita Corp | 画像形成装置 |
KR101437459B1 (ko) * | 2007-07-27 | 2014-09-05 | 삼성전자주식회사 | 자동 색상 정합을 수행하는 화상형성장치 및 그 방법 |
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