JPH11218948A - 電子写真用感光体 - Google Patents

電子写真用感光体

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JPH11218948A
JPH11218948A JP16220798A JP16220798A JPH11218948A JP H11218948 A JPH11218948 A JP H11218948A JP 16220798 A JP16220798 A JP 16220798A JP 16220798 A JP16220798 A JP 16220798A JP H11218948 A JPH11218948 A JP H11218948A
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千秋 田中
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正臣 佐々木
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一清 永井
Shinichi Kawamura
慎一 河村
Susumu Suzuka
進 鈴鹿
Katsuhiro Morooka
勝宏 諸岡
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高感度かつ高耐久性の電子写真感光体を提供
すること。 【解決手段】 特定の構成単位を有するポリカーボネー
ト樹脂を有効成分とする感光層を設けた電子写真用感光
体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は電子写真用感光体に
関し、詳しくは感光層中に電荷輸送能を有するポリカー
ボネート樹脂を含有した高感度で且つ高耐久の電子写真
用感光体に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、有機感光体(OPC)が複写機、
プリンターに多く使用されている。有機感光体の代表的
な構成例として、導電性基板上に電荷発生層(CG
L)、電荷輸送層(CTL)を順次積層した積層感光体
が挙げられる。電荷輸送層は低分子電荷輸送材料(CT
M)とバインダー樹脂より形成される。しかしながら、
低分子電荷輸送材料の含有により、バインダー樹脂が本
来有する機械的強度を低下させ、このことが感光体の摩
耗性、傷、クラック等の原因となり、感光体の耐久性を
損うものとなっている。
【0003】光導電性高分子材料としては、古くはポリ
ビニルアントラセン、ポリビニルピレン、ポリ−N−ビ
ニルカルバゾール等のビニル重合体が電荷移動錯体型の
感光体として検討されたが、光感度の点で満足できるも
のではなかった。一方、前述の積層型感光体の欠点を改
良すべく、電荷輸送能を有する高分子材料に関する検討
がなされている。例えば、トリフェニルアミン構造を有
するアクリル系樹脂[M.Stolka et al,
J.Polym.Sci.,vol 21,969(1
983)]、ヒドラゾン構造を有するビニル重合体(J
apan Hard Copy ’89 P.67)及
びトリアリールアミン構造を有するポリカーボネート樹
脂(米国特許4,801,517号、同4,806,4
43号、同4,806,444号、同4,937,16
5号、同4,959,288号、同5,030,532
号、同5,034,296号、同5,080,989号
各明細書、特開昭64−9964号、特開平3−221
522号、特開平2−304456号、特開平4−11
627号、特開平4−175337号、特開平4−18
371号、特開平4−31404号、特開平4−133
065号各公報)等であるが、実用化には到っていな
い。
【0004】また、M.A.Abkowitzらはテト
ラアリールベンジジン誘導体をモデル化合物として低分
子分散型を高分子化されたポリカーボネートとの比較を
行っているが、高分子系はドリフト移動度が一桁低いと
の結果を得ている[Physical Review
B46 6705(1992)]。この原因については
明らかではないが、高分子化する事により機械的強度は
改善されるものの、感度、残留電位等電気的特性に課題
があることを示唆している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記従来技術
の実状に鑑みてなされたものであって、電荷輸送能を有
するポリカーボネート樹脂を用いることにより、高感度
で且つ高耐久な電子写真用感光体を提供することを、そ
の目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者らは鋭意検討し
た結果、導電性支持体上に、少なくとも下記一般式
(1)で示される構成単位を含有するポリカーボネート
樹脂を有効成分として含有する感光層を設けることによ
り上記課題が解決されることを見出し、本発明に到っ
た。
【0007】即ち、本発明は以下の(1)〜(12)で
ある。
【0008】(1)導電性支持体上に少なくとも下記一
般式(1)で表される構成単位を含有したポリカーボネ
ート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたこと
を特徴とする電子写真用感光体。
【0009】
【化12】
【0010】(式中、R1、R2は水素原子、置換もしく
は無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール
基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。Ar
1、Ar2、Ar3、Ar4、Ar6、Ar7は置換もしくは
無置換のアリーレン基を表し、それぞれ同一でも異なっ
ていてもよい。Ar5、Ar8は置換もしくは無置換のア
リール基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよ
い。Xは単結合、−O−、−S−、−SO−、−SO2
−、−CO−、C1〜C12の直鎖状または分岐状、環状
のアルキレン基、置換もしくは無置換のアリーレン基を
表す。) (2)導電性支持体上に主に上記一般式(1)及び下記
一般式(2)で表される構成単位からなり、一般式
(1)で表される構成単位の組成比をk、一般式(2)
で表される構成単位の組成比をjとしたときに組成比の
割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボネート
樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを特
徴とする電子写真用感光体。
【0011】
【化13】
【0012】[式中、Yは脂肪族の2価基、環状脂肪族
の2価基、芳香族の2価基、又はこれらを連結してでき
る2価基、又は
【0013】
【化14】
【0014】(ここで、R3、R4、R5、R6は独立して
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基またはハロゲン原子であり、a及びbは各
々独立して0〜4の整数であり、c及びdは各々独立し
て0〜3の整数であり、Zは単結合、炭素原子数2〜1
2の直鎖状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO
−、−SO2−、−CO−、
【0015】
【化15】
【0016】から選ばれ、Z1、Z2は置換もしくは無置
換の脂肪族の2価基又は置換もしくは無置換のアリーレ
ン基を表し、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13
は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5
の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数1〜5の置
換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換
のアリール基を表し、また、R7とR8は結合して炭素数
6〜12の炭素環または複素環を形成してもよく、ま
た、R7、R8はR3、R4と共同で炭素環または複素環を
形成してもよく、R14、R15は単結合または炭素数1〜
4のアルキレン基を表し、R16、R17は各々独立して炭
素数1〜5の置換もしくは無置換のアルキル基、置換も
しくは無置換のアリール基を表し、eは0〜4の整数、
fは0〜20の整数、gは0〜2000の整数を表
す。)を表す。] (3)導電性支持体上に少なくとも下記一般式(3)で
表される繰り返し単位からなるポリカーボネート樹脂を
有効成分として含有した感光層を設けたことを特徴とす
る電子写真用感光体。
【0017】
【化16】
【0018】(式中、R1、R2、Ar1、Ar2、A
3、Ar4、Ar5、Ar6、Ar7、Ar8、X、Yは前
定義と同一であり、nは繰り返し数で2〜5000の整
数を表す。) (4)導電性支持体上に少なくとも下記一般式(4)で
表される構成単位を含有したポリカーボネート樹脂を有
効成分として含有した感光層を設けたことを特徴とする
電子写真用感光体。
【0019】
【化17】
【0020】(式中、R1、R2、Ar5、Ar8、Xは前
定義と同一である。) (5)導電性支持体上に主に上記一般式(4)及び上記
一般式(2)で表される構成単位からなり、一般式
(4)で表される構成単位の組成比をk、一般式(2)
で表される構成単位の組成比をjとしたときに組成比の
割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボネート
樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを特
徴とする電子写真用感光体。
【0021】(6)導電性支持体上に少なくとも下記一
般式(5)で表される繰り返し単位からなるポリカーボ
ネート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたこ
とを特徴とする電子写真用感光体。
【0022】
【化18】
【0023】(式中、R1、R2、Ar5、Ar8、X、
Y、nは前定義と同一である。) (7)導電性支持体上に少なくとも下記一般式(6)で
表される構成単位を含有したポリカーボネート樹脂を有
効成分として含有した感光層を設けたことを特徴とする
電子写真用感光体。
【0024】
【化19】
【0025】(式中、R1、R2、Ar5、Ar8、Xは前
定義と同一である。) (8)導電性支持体上に主に上記一般式(6)及び上記
一般式(2)で表される構成単位からなり、一般式
(6)で表される構成単位の組成比をk、一般式(2)
で表される構成単位の組成比をjとしたときに組成比の
割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボネート
樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを特
徴とする電子写真用感光体。
【0026】(9)導電性支持体上に少なくとも下記一
般式(7)で表される繰り返し単位からなるポリカーボ
ネート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたこ
とを特徴とする電子写真用感光体。
【0027】
【化20】
【0028】(式中、R1、R2、Ar5、Ar8、X、
Y、nは前定義と同一である。) (10)導電性支持体上に少なくとも下記一般式(8)
で表される構成単位を含有したポリカーボネート樹脂を
有効成分として含有した感光層を設けたことを特徴とす
る電子写真用感光体。
【0029】
【化21】
【0030】(式中、R1、R2、X、Yは前定義と同一
であり、R18、R19は水素原子、置換もしくは無置換の
アルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表し、
それぞれ同一でも異なっていてもよい。) (11)導電性支持体上に主に上記一般式(8)及び上
記一般式(2)で表される構成単位からなり、一般式
(8)で表される構成単位の組成比をk、一般式(2)
で表される構成単位の組成比をjとしたときに組成比の
割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボネート
樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを特
徴とする電子写真用感光体。
【0031】(12)導電性支持体上に少なくとも下記
一般式(9)で表される繰り返し単位からなるポリカー
ボネート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けた
ことを特徴とする電子写真用感光体。
【0032】
【化22】
【0033】(式中、R1、R2、R18、R19、X、Y、
nは前定義と同一である。) 上記のように本発明の電子写真感光体は、感光層中に電
荷輸送能を有する前記一般式(1)、前記一般式
(4)、前記一般式(6)及び前記一般式(8)で示さ
れる構成単位を少なくとも含有するポリカーボネート樹
脂、電荷輸送能を有する前記一般式(1)、前記一般式
(4)、前記一般式(6)及び前記一般式(8)で示さ
れる構成単位のみからなるポリカーボネート樹脂、また
は電荷輸送能を有する前記一般式(1)、前記一般式
(4)、前記一般式(6)及び前記一般式(8)で示さ
れる構成単位と電荷輸送能以外の特性を付与するための
構成単位として前記一般式(2)で示される構成単位と
からなる共重合ポリカーボネート樹脂、または電荷輸送
能を有する前記一般式(3)、前記一般式(5)、前記
一般式(7)及び前記一般式(9)で示される繰り返し
単位からなる交互共重合ポリカーボネート樹脂を含有し
たものであるが、これら芳香族ポリカーボネート樹脂は
電荷輸送能をもち、且つ高い機械的強度を有するため、
電子写真感光体の電荷輸送層に要求される電気的な性
質、光学的な性質、機械的な性質を合わせ持ったもので
ある。
【0034】以下に本発明の芳香族ポリカーボネート樹
脂の製造法について説明する。
【0035】本発明の電子写真用感光体は上記したよう
に感光層中に少なくとも前記一般式(1)で示される構
成単位を含有するポリカーボネート樹脂を有効成分とし
て含有する感光層を設けたものである。これらのポリカ
ーボネート樹脂は新規物質であり、以下のような方法に
よって製造される。
【0036】本発明に使用されるポリカーボネート樹脂
は、従来ポリカーボネート樹脂の製造法として公知の、
ビスフェノールと炭酸誘導体との重合と同様の方法で製
造できる。すなわち、下記一般式(10)、(11)、
(12)、(13)で表される電荷輸送能を有するジオ
ールを少なくとも1種以上使用し、ビスアリールカーボ
ネートとのエステル交換法やホスゲン等のハロゲン化カ
ルボニル化合物との溶液又は界面重合法あるいはジオー
ルから誘導されるビスクロロホーメート等のクロロホー
メートを用いる方法等により製造される。ハロゲン化カ
ルボニル化合物としてはホスゲンの代わりにホスゲンの
2量体であるトリクロロメチルクロロホーメートやホス
ゲンの3量体であるビス(トリクロロメチル)カーボネ
ートも有用であり、塩素以外のハロゲンより誘導される
ハロゲン化カルボニル化合物、例えば、臭化カルボニ
ル、ヨウ化カルボニル、フッ化カルボニルも有用であ
る。これら公知の製造法については例えばポリカーボネ
ート樹脂ハンドブック(編者:本間精一、発行:日刊工
業新聞社)等に記載されている。又、一般式(10)、
(11)、(12)、(13)で表される電荷輸送能を
有するジオール1種以上と併用して下記一般式(14)
で表されるジオールを使用し、機械的特性等の改良され
た共重合体とすることができる。この場合、一般式(1
4)で表されるジオールを1種あるいは複数併用しても
よい。一般式(10)、(11)、(12)、(13)
で表される電荷輸送能を有するジオールと一般式(1
4)で表されるジオールとの割合は所望の特性により広
い範囲から選択することができる。又、適当な重合操作
を選択することによって共重合体の中でもランダム共重
合体、交互共重合体、ブロック共重合体、ランダム交互
共重合体、ランダムブロック共重合体等を得ることがで
きる。例えば、一般式(10)、(11)、(12)、
(13)で表される電荷輸送能を有するジオールと一般
式(14)で表されるジオールをはじめから均一に混合
してホスゲンとの縮合反応を行えば一般式(1)あるい
は(4)あるいは(6)あるいは(8)で表される構成
単位と一般式(2)で表される構成単位とからなるラン
ダム共重合体が得られる。又、幾種類かのジオールを反
応の途中から加えることによりランダムブロック共重合
体が得られる。又、一般式(14)で表されるジオール
から誘導されるビスクロロホーメートと一般式(1
0)、(11)、(12)、(13)で表される電荷輸
送能を有するジオールとの縮合反応を行えば一般式
(3)、(5)、(7)、(9)で表される繰り返し単
位からなる交互共重合体が得られる。この場合、逆に一
般式(10)、(11)、(12)、(13)で表され
る電荷輸送能を有するジオールから誘導されるビスクロ
ロホーメートと一般式(14)で表されるジオールとの
縮合反応によっても同様に一般式(3)、(5)、
(7)、(9)で表される繰り返し単位からなる交互共
重合体が得られる。又、これらビスクロロホーメートと
ジオールとの縮合反応の際、ビスクロロホーメート及び
ジオールを複数使用することによりランダム交互共重合
体が得られる。
【0037】
【化23】
【0038】(各式中、R1、R2、R18、R19、A
1、Ar2、Ar3、Ar4、Ar5、Ar6、Ar7、A
8、X、Yは前定義と同一である。) 界面重合においては、ジオールのアルカリ水溶液と水に
対して実質的に不溶性であり、且つ、ポリカーボネート
を溶解する有機溶媒との2相間で炭酸誘導体及び触媒の
存在下に反応を行う。この際、高速撹拌や乳化物質の添
加によって反応媒体を乳化させて行うことによって短時
間で分子量分布の狭いポリカーボネートを得ることがで
きる。アルカリ水溶液に用いる塩基としてはアルカリ金
属またはアルカリ土類金属であり、通常、水酸化ナトリ
ウム、水酸化カリウム、水酸化カルシウム等の水酸化
物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、
炭酸水素ナトリウム等の炭酸塩等である。これらの塩基
は単独で使用してもよく、また、複数併用してもよい。
好ましい塩基は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム
である。使用される水は蒸留水、イオン交換水が好まし
い。有機溶媒は、例えば、ジクロロメタン、1,2−ジ
クロロエタン、1,2−ジクロロエチレン、トリクロロ
エタン、テトラクロロエタン、ジクロロプロパン等の脂
肪族ハロゲン化炭化水素、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等の芳香族ハロゲン化炭化水素、又は、それらの
混合物である。又、それらにトルエン、キシレン、エチ
ルベンゼン等の芳香族炭化水素、ヘキサン、シクロヘキ
サン等の脂肪族炭化水素等を混合した有機溶媒でもよ
い。有機溶媒は、好ましくは、脂肪族ハロゲン化炭化水
素、芳香族ハロゲン化炭化水素であり、より好ましく
は、ジクロロメタン又はクロロベンゼンである。
【0039】ポリカーボネート製造時に使用されるポリ
カーボネート生成触媒は、3級アミン、4級アンモニウ
ム塩、3級ホスフィン、4級ホスホニウム塩、含窒素複
素環化合物及びその塩、イミノエーテル及びその塩、ア
ミド基を有する化合物等である。ポリカーボネート生成
触媒の具体例は、トリメチルアミン、トリエチルアミ
ン、トリ−n−プロピルアミン、トリ−n−ヘキシルア
ミン、N,N,N′,N′−テトラメチル−1,4−テ
トラメチレンジアミン、4−ピロリジノピリジン、N,
N′−ジメチルピペラジン、N−エチルピペリジン、ベ
ンジルトリメチルアンモニウムクロライド、ベンジルト
リエチルアンモニウムクロライド、テトラメチルアンモ
ニウムクロライド、テトラエチルアンモニウムブロマイ
ド、フェニルトリエチルアンモニウムクロライド、トリ
エチルホスフィン、トリフェニルホスフィン、ジフェニ
ルブチルホスフィン、テトラ(ヒドロキシメチル)ホス
ホニウムクロライド、ベンジルトリエチルホスホニウム
クロライド、ベンジルトリフェニルホスホニウムクロラ
イド、4−メチルピリジン、1−メチルイミダゾール、
1,2−ジメチルイミダゾール、3−メチルピリダジ
ン、4,6−ジメチルピリミジン、1−シクロヘキシル
−3,5−ジメチルピラゾール、2,3,5,6−テト
ラメチルピラジン等である。これらのポリカーボネート
生成触媒は単独で使用してもよく、また、複数併用して
もよい。ポリカーボネート生成触媒は、好ましくは、3
級アミンであり、より好ましくは、総炭素数3〜30の
3級アミンであり、特に好ましくは、トリエチルアミン
である。
【0040】これら触媒は、ホスゲンやビスクロロホー
メート体等の炭酸誘導体を反応系に加える前、及び又
は、加えた後に添加することができる。
【0041】以上すべての重合操作において分子量を調
節するために分子量調節剤として末端停止剤を用いるこ
とが望ましく、従って、本発明で使用されるポリカーボ
ネート樹脂の末端には停止剤にもとづく置換基が結合し
てもよい。使用される末端停止剤は、1価の芳香族ヒド
ロキシ化合物、1価の芳香族ヒドロキシ化合物のハロホ
ーメート誘導体、1価のカルボン酸または1価のカルボ
ン酸のハライド誘導体等である。1価の芳香族ヒドロキ
シ化合物は、例えば、フェノール、p−クレゾール、o
−エチルフェノール、p−エチルフェノール、p−イソ
プロピルフェノール、p−tert−ブチルフェノー
ル、p−クミルフェノール、p−シクロヘキシルフェノ
ール、p−オクチルフェノール、p−ノニルフェノー
ル、2,4−キシレノール、p−メトキシフェノール、
p−ヘキシルオキシフェノール、p−デシルオキシフェ
ノール、o−クロロフェノール、m−クロロフェノー
ル、p−クロロフェノール、p−ブロモフェノール、ペ
ンタブロモフェノール、ペンタクロロフェノール、p−
フェニルフェノール、p−イソプロペニルフェノール、
2,4−ジ(1′−メチル−1′−フェニルエチル)フ
ェノール、β−ナフトール、α−ナフトール、p−
(2′,4′,4′−トリメチルクロマニル)フェノー
ル、2−(4′−メトキシフェニル)−2−(4″−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン等のフェノール類またはそ
れらのアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩であ
る。1価の芳香族ヒドロキシ化合物のハロホーメート誘
導体は、上記の1価の芳香族ヒドロキシ化合物のハロホ
ーメート誘導体等である。
【0042】1価のカルボン酸は、例えば、酢酸、プロ
ピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、ヘプタン酸、カ
プリル酸、2,2−ジメチルプロピオン酸、3−メチル
酪酸、3,3−ジメチル酪酸、4−メチル吉草酸、3,
3−ジメチル吉草酸、4−メチルカプロン酸、3,5−
ジメチルカプロン酸、フェノキシ酢酸等の脂肪酸類また
はそれらのアルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩、
安息香酸、p−メチル安息香酸、p−tert−ブチル
安息香酸、p−ブトキシ安息香酸、p−オクチルオキシ
安息香酸、p−フェニル安息香酸、p−ベンジル安息香
酸、p−クロロ安息香酸等の安息香酸類またはそれらの
アルカリ金属塩およびアルカリ土類金属塩である。1価
のカルボン酸のハライド誘導体は、上記の1価のカルボ
ン酸のハライド誘導体等である。これらの末端封止剤は
単独で使用してもよく、また、複数併用してもよい。末
端封止剤は、好ましくは、1価の芳香族ヒドロキシ化合
物であり、より好ましくは、フェノール、p−tert
−ブチルフェノールまたはp−クミルフェノールであ
る。本発明のポリカーボネート樹脂の好ましい分子量は
ポリスチレン換算数平均分子量で1000〜50000
0であり、より好ましくは10000〜200000で
ある。
【0043】又、機械的特性を改良するために重合時に
分岐化剤を少量加えることもできる。使用される分岐化
剤は、芳香族性ヒドロキシ基、ハロホーメート基、カル
ボン酸基、カルボン酸ハライド基または活性なハロゲン
原子等から選ばれる反応基を3つ以上(同種でも異種で
もよい)有する化合物である。分岐化剤の具体例は、フ
ロログルシノール、4,6−ジメチル−2,4,6−ト
リス(4′−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプテン、
4,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4′−ヒドロ
キシフェニル)ヘプタン、1,3,5−トリス(4′−
ヒドロキシフェニル)ベンゼン、1,1,1−トリス
(4′−ヒドロキシフェニル)エタン、1,1,2−ト
リス(4′−ヒドロキシフェニル)プロパン、α,α,
α′−トリス(4′−ヒドロキシフェニル)−1−エチ
ル−4−イソプロピルベンゼン、2,4−ビス[α−メ
チル−α−(4′−ヒドロキシフェニル)エチル]フェ
ノール、2−(4′−ヒドロキシフェニル)−2−
(2″,4″−ジヒドロキシフェニル)プロパン、トリ
ス(4−ヒドロキシフェニル)ホスフィン、1,1,
4,4−テトラキス(4′−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、2,2−ビス[4′,4′−ビス(4″−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキシル]プロパン、α,
α,α′,α′−テトラキス(4′−ヒドロキシフェニ
ル)−1,4−ジエチルベンゼン、2,2,5,5−テ
トラキス(4′−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、1,
1,2,3−テトラキス(4′−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,4−ビス(4′,4″−ジヒドロキシト
リフェニルメチル)ベンゼン、3,3′,5,5′−テ
トラヒドロキシジフェニルエーテル、3,5−ジヒドロ
キシ安息香酸、3,5−ビス(クロロカルボニルオキ
シ)安息香酸、4−ヒドロキシイソフタル酸、4−クロ
ロカルボニルオキシイソフタル酸、5−ヒドロキシフタ
ル酸、5−クロロカルボニルオキシフタル酸、トリメシ
ン酸トリクロライド、シアヌル酸クロライド等である。
これらの分岐化剤は単独で使用してもよく、また、複数
併用してもよい。
【0044】また、アルカリ水溶液中でのジオールの酸
化を防ぐためにハイドロサルファイト等の酸化防止剤を
加えても良い。
【0045】反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数
分〜5時間であり、反応中のpHは通常10以上に保つ
ことが好ましい。
【0046】一方、溶液重合においては、ジオールを溶
媒に溶解し、脱酸剤を添加し、これにビスクロロホーメ
ート又は、ホスゲン又は、ホスゲン多量体を添加するこ
とにより得られる。脱酸剤としては、トリメチルアミ
ン、トリエチルアミン、トリプロピルアミンのような第
3級アミンおよびピリジンが使用される。反応に使用さ
れる溶媒としては、例えば、ジクロロメタン、ジクロロ
エタン、トリクロロエタン、テトラクロロエタン、トリ
クロロエチレン、クロロホルムなどのハロゲン化炭化水
素およびテトラヒドロフラン、ジオキサンなどの環状エ
ーテル系の溶媒及びピリジンが好ましい。又、界面重合
の場合と同様な分子量調節剤や分岐化剤を用いることが
できる。反応温度は通常0〜40℃、反応時間は数分〜
5時間である。
【0047】又、エステル交換法によっても製造され
る。この場合、不活性ガス存在下にジオールとビスアリ
ールカーボネートを混合し、通常減圧下120〜350
℃で反応させる。減圧度は段階的に変化させ、最終的に
は1mmHg以下にして生成するフェノール類を系外に
留去させる。反応時間は通常1〜4時間程度である。
又、必要に応じて分子量調節剤や酸化防止剤を加えても
よい。ビスアリールカーボネートとしてはジフェニルカ
ーボネート、ジ−p−トリルカーボネート、フェニル−
p−トリルカーボネート、ジ−p−クロロフェニルカー
ボネート、ジナフチルカーボネート等が挙げられる。
【0048】以上のようにして得られたポリカーボネー
ト樹脂は重合中に使用した触媒や酸化防止剤、又、未反
応のジオールや末端停止剤、又、重合中に発生した無機
塩等の不純物を除去して使用される。これら精製操作も
先のポリカーボネート樹脂ハンドブック(編者:本間精
一、発行:日刊工業新聞社)等に記載されている従来公
知の方法を使用できる。
【0049】又、上記の方法に従って製造された芳香族
ポリカーボネート樹脂には、必要に応じて酸化防止剤、
光安定剤、熱安定剤、滑剤、可塑剤などの添加剤を加え
ることができる。
【0050】次に本発明の主要な構成単位である前記一
般式(1)について具体例を挙げて、さらに詳細に説明
する。
【0051】R1、R2の置換もしくは無置換のアルキル
基としては炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
であり、これらのアルキル基はさらにハロゲン原子、フ
ェニル基、炭素数1〜5の直鎖又は分岐鎖のアルキル基
で置換されたフェニル基を含有してもよい。具体的に
は、メチル基、エチル基、n−プロピル基、イソプロピ
ル基、t−ブチル基、s−ブチル基、n−ブチル基、イ
ソブチル基、トリフルオロメチル基、ベンジル基、4−
クロロベンジル基、4−メチルベンジル基等が挙げられ
る。
【0052】R1、R2、Ar5、Ar8の置換もしくは無
置換のアリール基としては、フェニル基、ナフチル基、
ビフェニリル基等が挙げられ、これらは上述した置換も
しくは無置換のアルキル基を置換基として有していても
よい。具体的には、フェニル基、4−メチルフェニル
基、4′−メチル−4−ビフェニリル基等が挙げられ
る。
【0053】Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、Ar6、A
7、Xの置換もしくは無置換のアリーレン基としては
1、R2、Ar5、Ar8で定義された置換もしくは無置
換のアリール基から誘導される2価基を挙げることがで
きる。
【0054】Xのアルキレン基の具体例としては、メチ
レン基、エチレン基、1,3−プロピレン基、2,2−
プロピレン基、1,1−シクロヘキシレン基等を挙げる
ことができる。
【0055】以上一般式(1)の構成単位について説明
したが同一の記号については他の一般式中でも同じ定義
である。
【0056】また、これら前記一般式(1)の原料とな
る前記一般式(10)を表1に例示する。
【0057】
【表1】
【0058】
【表2】
【0059】
【表3】
【0060】
【表4】
【0061】
【表5】
【0062】
【表6】
【0063】
【表7】
【0064】
【表8】
【0065】
【表9】
【0066】
【表10】
【0067】
【表11】
【0068】
【表12】
【0069】
【表13】
【0070】本発明の電子写真感光体に用いられる芳香
族ポリカーボネート樹脂は、電荷輸送能を有する前記一
般式(1)の構成単位のみからなるポリカーボネート樹
脂及びその構成単位と機械的特性を調節するためのそれ
以外の構成単位との共重合体である。それ以外の構成単
位としては従来公知のポリカーボネート樹脂の構成単位
をそのまま利用することができる。例えば、ポリカーボ
ネート樹脂ハンドブック(編者:本間精一、発行:日刊
工業新聞社)に記載されている基本単位を利用すること
ができる。このような従来公知の構成単位のうち、好ま
しい例として前記一般式(2)で表される構成単位を挙
げることができる。以下にもう一つの主要な構成単位で
ある一般式(2)についてその原料となる前記一般式
(14)の例を挙げて詳細に説明する。
【0071】一般式(14)のYが脂肪族の2価基、環
状脂肪族の2価基である場合のジオールの代表的具体例
は、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリ
エチレングリコール、ポリエチレングリコール、ポリテ
トラメチレンエーテルグリコール、1,3−プロパンジ
オール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジ
オール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、1,
6−ヘキサンジオール、1,5−ヘキサンジオール、
1,7−ヘプタンジオール、1,8−オクタンジオー
ル、1,9−ノナンジオール、1,10−デカンジオー
ル、1,11−ウンデカンジオール、1,12−ドデカ
ンジオール、ネオペンチルグリコール、2−エチル−
1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−1,3−プロ
パンジオール、2−エチル−1,3−プロパンジオー
ル、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール、
1,3−シクロヘキサンジオール、1,4−シクロヘキ
サンジオール、シクロヘキサン−1,4−ジメタノー
ル、2,2−ビス(4−ヒドロキシシクロヘキシル)プ
ロパン、キシリレンジオール、1,4−ビス(2−ヒド
ロキシエチル)ベンゼン、1,4−ビス(3−ヒドロキ
シプロピル)ベンゼン、1,4−ビス(4−ヒドロキシ
ブチル)ベンゼン、1,4−ビス(5−ヒドロキシペン
チル)ベンゼン、1,4−ビス(6−ヒドロキシヘキシ
ル)ベンゼン等である。
【0072】また、Yが芳香族の2価基である場合とし
てはR1、R2、Ar5、Ar8で定義された置換もしくは
無置換のアリール基から誘導される2価基を挙げること
ができる。また、Yは以下に示される2価基を表す。
【0073】
【化24】
【0074】(ここで、R3、R4、R5、R6は独立して
置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
のアリール基またはハロゲン原子であり、a及びbは各
々独立して0〜4の整数であり、c及びdは各々独立し
て0〜3の整数であり、Zは単結合、炭素原子数2〜1
2の直鎖状のアルキレン基、−O−、−S−、−SO
−、−SO2−、−CO−、
【0075】
【化25】
【0076】から選ばれ、Z1、Z2は置換もしくは無置
換の脂肪族の2価基又は置換もしくは無置換のアリーレ
ン基を表し、R7、R8、R9、R10、R11、R12、R13
は各々独立して水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5
の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数1〜5の置
換もしくは無置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換
のアリール基を表し、また、R7とR8は結合して炭素数
6〜12の炭素環または複素環を形成してもよく、ま
た、R7、R8はR3、R4と共同で炭素環または複素環を
形成してもよく、R14、R15は単結合または炭素数1〜
4のアルキレン基を表し、R16、R17は各々独立して炭
素数1〜5の置換もしくは無置換のアルキル基、置換も
しくは無置換のアリール基を表し、eは0〜4の整数、
fは0〜20の整数、gは0〜2000の整数を表
す。)これらの中で、置換もしくは無置換のアルキル
基、置換もしくは無置換のアリール基は、いずれも
1、R2、Ar5、Ar8で定義された置換もしくは無置
換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基と同
様である。又、ハロゲン原子はフッ素原子、塩素原子、
臭素原子、ヨウ素原子を表す。またZ1、Z2が置換もし
くは無置換の脂肪族の2価基である場合としてはYが脂
肪族の2価基、環状脂肪族の2価基である場合のジオー
ルからヒドロキシ基を除いた2価基を挙げることができ
る。又、Z1、Z2が置換もしくは無置換のアリレン基で
ある場合としてはR1、R2、Ar5、Ar8で定義された
置換もしくは無置換のアリール基から誘導される2価基
を挙げることができる。
【0077】これらYが芳香族の2価基である場合の好
ましいジオールの代表的具体例としては、ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(2−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、1,1,−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エタン、1,2−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)エタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
フェニルメタン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフ
ェニルメタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−1−フェニルエタン、1,3−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−1,1−ジメチルプロパン、2,2−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2−(4−
ヒドロキシフェニル)−2−(3−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)−2−メチルプロパン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)−3−メチルブタン、2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)−4−メチルペンタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘキサン、4,4−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ノナン、ビス(3,5−ジ
メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、2,2−ビ
ス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3−イソプロピル−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(3−sec−ブチル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3
−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−シクロヘキシル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−アリル−4
−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−
フェニル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシ
フェニル)プロパン、2,2−ビス(3,5−ジクロロ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−ブロモ−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェ
ニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘキサフルオロプロパン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス
(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、1,1−ビス(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3,5−ジ
クロロ−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5
−トリメチルシクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)シクロヘプタン、2,2−ビス(4−
ヒドロキシフェニル)ノルボルナン、2,2−ビス(4
−ヒドロキシフェニル)アダマンタン、4,4′−ジヒ
ドロキシジフェニルエーテル、4,4′−ジヒドロキシ
−3,3′−ジメチルジフェニルエーテル、エチレング
リコールビス(4−ヒドロキシフェニル)エーテル、
4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルフィド、3,3′,5,5′−テトラメチル−4,
4′−ジヒドロキシジフェニルスルフィド、4,4′−
ジヒドロキシジフェニルスルホキシド、3,3′−ジメ
チル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホキシ
ド、4,4′−ジヒドロキシジフェニルスルホン、3,
3′−ジメチル−4,4′−ジヒドロキシジフェニルス
ルホン、3,3′−ジフェニル−4,4′−ジヒドロキ
シジフェニルスルホン、3,3′−ジクロロ−4,4′
−ジヒドロキシジフェニルスルホン、ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ケトン、ビス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)ケトン、3,3,3′,3′−テトラメ
チル−6,6′−ジヒドロキシスピロ(ビス)インダ
ン、3,3′,4,4′−テトラヒドロ−4,4,
4′,4′−テトラメチル−2,2′−スピロビ(2H
−1−ベンゾピラン)−7,7′−ジオール、トランス
−2,3−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−ブテ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレ
ン、9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)キサンテ
ン、1,6−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1,6
−ヘキサンジオン、α,α,α′,α′−テトラメチル
−α,α′−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−p−キ
シレン、α,α,α′,α′−テトラメチル−α,α′
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−m−キシレン、
2,6−ジヒドロキシジベンゾ−p−ジオキシン、2,
6−ジヒドロキシチアントレン、2,7−ジヒドロキシ
フェノキサチイン、9,10−ジメチル−2,7−ジヒ
ドロキシフェナジン、3,6−ジヒドロキシジベンゾフ
ラン、3,6−ジヒドロキシジベンゾチオフェン、4,
4′−ジヒドロキシビフェニル、1,4−ジヒドロキシ
ナフタレン、2,7−ジヒドロキシピレン、ハイドロキ
ノン、レゾルシン、エチレングリコール−ビス(4−ヒ
ドロキシベンゾエート)、ジエチレングリコール−ビス
(4−ヒドロキシベンゾエート、トリエチレングリコー
ル−ビス(4−ヒドロキシベンゾエート)、1,3−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)−テトラメチルジシロキ
サン、フェノール変性シリコーンオイル等が挙げられ
る。又、ジオール2モルとイソフタロイルクロライド又
はテレフタロイルクロライド1モルとの反応により製造
されるエステル結合を含む芳香族ジオール化合物も有用
である。
【0078】以上前記一般式(2)の構成単位につい
て、その原料となる前記一般式(14)の例を挙げて説
明したが、同一の記号については他の一般式中でも同じ
定義である。
【0079】前記一般式(1)の構成単位と前記一般式
(2)の構成単位との共重合ポリカーボネート樹脂にお
いて前記一般式(1)の構成単位の含有する割合は任意
の範囲で選択することができるが、前記一般式(1)の
構成単位の含有率はポリカーボネート樹脂の電荷輸送性
に対応しているので、好ましくは全構成単位中5モル%
以上、より好ましくは20モル%以上含有する事が望ま
しい。
【0080】以上本発明の電子写真用感光体に使用され
る電荷輸送能を有するポリカーボネート樹脂の構造につ
いて説明してきたが、このものを感光層中に含有させる
実施形態について以下に説明する。
【0081】本発明の感光体の断面図を図1〜図6に示
す。
【0082】本発明の感光体は、前記のような電荷輸送
能を有するポリカーボネート樹脂の1種または2種以上
を感光層2(2',2'',2''',2'''',2''''')に
含有させたものであるが、これらの応用の仕方によっ
て、図1、図2、図3、図4、図5あるいは図6に示し
たごとくに用いることができる。
【0083】図1における感光体は、導電性支持体1上
に増感染料及び電荷輸送能を有するポリカーボネート樹
脂、場合により結合剤(結着樹脂)よりなる感光層2が
設けられたものである。ここでのポリカーボネート樹脂
は光導電性物質として作用し、光減衰に必要な電荷担体
の生成及び移動はポリカーボネート樹脂を介して行われ
る。しかしながら、ポリカーボネート樹脂は光の可視領
域においてほとんど吸収を有していないので、可視光で
画像を形成する目的のためには、可視領域に吸収を有す
る増感染料を添加して増感する必要がある。
【0084】図2における感光体は、導電性支持体1上
に電荷発生物質3を電荷輸送能を有するポリカーボネー
ト樹脂単独あるいは結合剤と併用してなる電荷輸送媒体
4の中に分散せしめた感光層2′が設けられたものであ
る。ここでのポリカーボネート樹脂は単独であるいは結
合剤との併用で電荷輸送媒体を形成し、一方、電荷発生
物質3(無機又は有機顔料のような電荷発生物質)が電
荷担体を発生する。この場合、電荷輸送媒体4は主とし
て電荷発生物質3が発生する電荷担体を受入れ、これを
輸送する作用を担当している。そして、この感光体にあ
っては電荷発生物質とポリカーボネート樹脂とが、互い
に主として可視領域において吸収波長領域が重ならない
というのが基本的条件である。これは、電荷発生物質3
に電荷担体を効率よく発生させるためには、電荷発生物
質表面まで光を透過させる必要があるからである。一般
式(1)で表される構成単位を含有するポリカーボネー
ト樹脂は波長600nm以上の可視領域にほとんど吸収
がなく、一般に可視領域から近赤外領域の光線を吸収し
電荷担体を発生する電荷発生物質3とを組合わせた場
合、特に有効に電荷輸送物質として働くのがその特長で
ある。なお、上記電荷輸送媒体4中に低分子電荷輸送物
質を含有させてもよい。
【0085】図3における感光体は、導電性支持体1上
に電荷発生物質3を主体とする電荷発生層5と、電荷輸
送能を有するポリカーボネート樹脂を含有する電荷輸送
層4との積層からなる感光層2″が設けられたものであ
る。この感光体では、電荷輸送層4を透過した光が電荷
発生層5に到達し、その領域で電荷担体の発生が起こ
り、一方、電荷輸送層4は電荷担体の注入を受け、その
輸送を行うもので、光減衰に必要な電荷担体の発生は、
電荷発生物質3で行われ、また電荷担体の輸送は、電荷
輸送層4で行われる。こうした機構は図2に示した感光
体においてした説明と同様である。
【0086】なお、電荷輸送層4は本発明の電荷輸送能
を有するポリカーボネート樹脂単独あるいは結合剤との
併用で形成される。また、電荷発生効率を高めるため
に、電荷発生層5に本発明のポリカーボネート樹脂を含
有させてもよい。同様の目的で、感光層2″中に低分子
電荷輸送物質を併用してもよい。後述の感光層2'''〜
2'''''についても同様である。
【0087】図4における感光体は、電荷輸送層4上に
保護層を設けたものである。本構成の場合は、電荷輸送
層4上に本発明のポリカーボネート樹脂あるいは結合剤
との併用で保護層が形成される。当然のことながら、従
来多く使用されている低分子分散型電荷輸送層上への形
成が効果的である。なお、図2に示した感光層2′上へ
同様に保護層が設けられてもよい。
【0088】図5における感光体は図3の電荷発生層5
と本発明のポリカーボネート樹脂を含有する電荷輸送層
4の積層順を逆にしたものであり、その電荷担体の発生
及び輸送の機構は上記の説明と同様にできる。この場合
機械的強度を考慮し図6の様に電荷発生層5の上に保護
層6を設けることもできる。
【0089】実際に本発明の感光体を作製するには、図
1に示した感光体であれば、電荷輸送能を有するポリカ
ーボネート樹脂の1種または2種以上あるいはそれと結
合剤と併用して溶解し、更にこれに増感染料を加えた液
をつくり、これを導電性支持体1上に塗布し乾燥して感
光層2を形成すればよい。
【0090】感光層の厚さは3〜50μm、好ましくは
5〜40μmが適当である。感光層2に占めるポリカー
ボネート樹脂の量は30〜100重量%であり、また、
感光層2に占める増感染料の量は0.1〜5重量%、好
ましくは0.5〜3重量%である。増感染料としては、
ブリリアントグリーン、ビクトリアブルーB、メチルバ
イオレット、クリスタルバイオレット、アシッドバイオ
レット6Bのようなトリアリールメタン染料、ローダミ
ンB、ローダミン6G、ローダミンGエキストラ、エオ
シンS、エリトロシン、ローズベンガル、フルオレセイ
ンのようなキサンテン染料、メチレンブルーのようなチ
アジン染料、シアニンのようなシアニン染料が挙げられ
る。
【0091】又、図2に示した感光体を作製するには、
1種又は2種以上の電荷輸送能を有するポリカーボネー
ト樹脂あるいは結合剤を併用し溶解した溶液に電荷発生
物質3の微粒子を分散せしめ、これを導電性支持体1上
に塗布し乾燥して感光層2′を形成すればよい。
【0092】感光層2′の厚さは3〜50μm、好まし
くは5〜40μmが適当である。感光層2′に占める電
荷輸送能を有するポリカーボネート樹脂の量は40〜1
00重量%であり、また、感光層2′に占める電荷発生
物質3の量は0.1〜50重量%、好ましくは1〜20
重量%である。電荷発生物質3としては、例えばセレ
ン、セレン−テルル、硫化カドミウム、硫化カドミウム
−セレン、α−シリコンなどの無機材料、有機材料とし
ては例えばシーアイピグメントブルー25(カラーイン
デックスCI21180)、シーアイピグメントレッド
41(CI21200)、シーアイシッドレッド52
(CI45100)、シーアイベーシックレッド3(C
I45210)、カルバゾール骨格を有するアゾ顔料
(特開昭53−95033号公報に記載)、ジスチリル
ベンゼン骨格を有するアゾ顔料(特開昭53−1334
45号公報)、トリフェニルアミン骨格を有するアゾ顔
料(特開昭53−132347号公報に記載)、ジベン
ゾチオフェン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−21
728号公報に記載)、オキサジアゾール骨格を有する
アゾ顔料(特開昭54−12742号公報に記載)、フ
ルオレノン骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−228
34号公報に記載)、ビススチルベン骨格を有するアゾ
顔料(特開昭54−17733号公報に記載)、ジスチ
リルオキサジアゾール骨格を有するアゾ顔料(特開昭5
4−2129号公報に記載)、ジスチリルカルバゾール
骨格を有するアゾ顔料(特開昭54−14967号公報
に記載)などのアゾ顔料、例えばシーアイピグメントブ
ルー16(CI74100)などのフタロシアニン系顔
料、例えばシーアイバットブラウン5(CI7341
0)、シーアイバットダイ(CI73030)などのイ
ンジゴ系顔料、アルゴスカーレットB(バイエル社
製)、インダンスレンスカーレットR(バイエル社製)
などのペリレン系顔料などが挙げられる。なお、これら
の電荷発生物質は単独で用いられても2種以上が併用さ
れてもよい。
【0093】更に、図3に示した感光体は作製するに
は、導電性支持体1上に電荷発生物質を真空蒸着する
か、あるいは電荷発生物質の微粒子3を必要によって結
合剤を溶解した適当な溶媒中に分散した分散液を塗布し
乾燥するかして、更に必要であればバフ研磨などの方法
によって表面仕上げ、膜厚調整などを行って電荷発生層
5を形成し、この上に1種又は2種以上の電荷輸送能を
有するポリカーボネート樹脂あるいは結合剤と併用し溶
解した溶液を塗布し乾燥して電荷輸送層4を形成すれば
よい。
【0094】なお、ここで電荷発生層5の形成に用いら
れる電荷発生物質は、前記の感光層2′の説明と同じも
のである。
【0095】電荷発生層5の厚さは5μm以下、好まし
くは2μm以下であり、電荷輸送層4の厚さは3〜50
μm、好ましくは5〜40μmが適当である。電荷発生
層5が電荷発生層物質の微粒子3を結合剤中に分散させ
たタイプのものにあっては、電荷発生物質の微粒子3の
電荷発生層5に占める割合は10〜100重量%、好ま
しくは50〜100重量%程度である。また、電荷輸送
層4に占める電荷輸送能を有するポリカーボネート樹脂
の量は40〜100重量%である。
【0096】なお、図3における感光層2″に低分子電
荷輸送物質を含有してもよいことは前記のとおりである
が、ここに用いられる該電荷輸送物質としては下記のも
のが挙げられる。
【0097】オキサゾール誘導体、オキサジアゾール誘
導体(特開昭52−139065号、同52−1390
66号各公報に記載)、イミダゾール誘導体、トリフェ
ニルアミン誘導体(特開平3−285960号公報に記
載)、ベンジジン誘導体(特公昭58−32372号公
報に記載)、α−フェニルスチルベン誘導体(特開昭5
7−73075号公報に記載)、ヒドラゾン誘導体(特
開昭55−154955号、同55−156954号、
同55−52063号、同56−81850号などの公
報に記載)、トリフェニルメタン誘導体(特公昭51−
10983号公報に記載)、アントラセン誘導体(特開
昭51−94829号公報に記載)、スチリル誘導体
(特開昭56−29245号、同58−198043号
各公報に記載)、カルバゾール誘導体(特開昭58−5
8552号公報に記載)、ピレン誘導体(特開平2−9
4812号公報に記載)など。
【0098】図4に示した感光体を作成するには、図3
に示した感光体上に本発明の電荷輸送能を有するポリカ
ーボネート樹脂を単独であるいは結合剤と併用して溶解
し塗布し、乾燥して、保護層6が設けられる。保護層の
厚さは0.15〜10μmが好ましい。保護層6中に占
める本発明のポリカーボネート樹脂の量は40〜100
重量%である。
【0099】図5に示した感光体を作成するには、導電
性支持体1上に電荷輸送能を有するポリカーボネート樹
脂あるいは結合剤と併用し溶解した溶液を塗布し、乾燥
して電荷輸送層4を形成したのち、この電荷輸送層の上
に電荷発生層物質の微粒子を必要によって結合剤を溶解
した溶媒中に分散した分散液をスプレー塗工等の方法で
塗布乾燥して電荷発生層5を形成すればよい。電荷発生
層あるいは電荷輸送層の量比は図3で説明した内容と同
様である。
【0100】このようにして得られた感光体の電荷発生
層5の上に前述の保護層6を形成することにより、図6
に示す感光体を作成できる。
【0101】なお、これらのいずれの感光体製造におい
ても、導電性支持体1には、アルミニウムなどの金属板
又は金属箔、アルミニウムなどの金属を蒸着したプラス
チックフィルム、あるいは導電処理を施した紙などが用
いられる。
【0102】又、結合剤としては、ポリアミド、ポリウ
レタン、ポリエステル、エポキシ樹脂、ポリケトン、ポ
リカーボネートなどの縮合樹脂や、ポリビニルケトン、
ポリスチレン、ポリ−N−ビニルカルバゾール、ポリア
クリルアミドのようなビニル重合体などが用いられる
が、絶縁性で且つ接着性のある樹脂はすべて使用でき
る。必要により可塑剤が結合剤に加えられているが、そ
うした可塑剤としてはハロゲン化パラフィン、ジメチル
ナフタリン、ジブチルフタレートが例示できる。また必
要に応じて酸化防止剤、光安定剤、熱安定剤、滑剤など
の添加剤を加えることができる。
【0103】更に、以上のようにして得られる感光体に
は導電性支持体と感光層の間に、必要に応じて接着層又
はバリヤ層を設けることができる。これらの層に用いら
れる材料としては、ポリアミド、ニトロセルロース、酸
化アルミニウム、酸化チタンなどであり、また膜厚は1
μm以下が好ましい。
【0104】本発明の感光体を用いて複写を行うには、
感光面に帯電、露光を施した後、現像を行い必要によっ
て紙などへ転写を行う。
【0105】本発明の感光体は感度が高く、また耐久性
に優れている。
【0106】
【発明の実施の形態】以下、実施例により本発明を説明
する。しかし、本発明はこれら実施例に限定されるもの
ではない。
【0107】製造例1 電荷輸送能を有するジオールとして前記例示化合物N
o.1で表されるヒドロキシスチルベン化合物2.26
g(3.0mmol)とトリエチルアミン0.91g
(9.0mmol)を窒素気流下、乾燥テトラヒドロフ
ラン15mlに室温で溶解させ、これにテトラエチレン
グリコールビス(クロロホーメート)1.10g(3.
0mmol)を乾燥テトラヒドロフラン3mlに溶解さ
せたものを30分かけて滴下した。続いて、室温にて3
時間撹拌を行った後、4%に調整したフェノールのテト
ラヒドロフラン溶液0.21gを加え、更に1時間撹拌
を行った。次いで、析出しているトリエチルアミン塩酸
塩を濾別し、濾液のテトラヒドロフラン溶液をメタノー
ル中に滴下し、析出した樹脂を濾別し、減圧加熱乾燥を
行った。更に得られた樹脂をテトラヒドロフランに溶解
させ、メタノール中にて析出させる操作を2回繰り返
し、減圧加熱乾燥して表2に示す交互共重合ポリカーボ
ネート樹脂(樹脂No.1)2.36g(収率75.2
%)を得た。
【0108】得られたポリカーボネート樹脂の分子量を
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定し
たところ、ポリスチレン換算の分子量は以下のとおりで
あった。
【0109】 数平均分子量 21700 重量平均分子量 41500 また、ガラス転移温度(Tg)は82.3℃であった。
【0110】元素分析値はC68.3666.7228.09
して下記の通りであった。
【0111】 製造例2〜3 製造例1における電荷輸送能を有するジオール及びビス
クロロホーメートを変える以外は、製造例1と同様に操
作して樹脂No.2〜3のポリカーボネート樹脂を得
た。結果を表2にまとめて示す。
【0112】製造例4 電荷輸送能を有するジオールとして前記例示化合物N
o.1で表されるヒドロキシスチルベン化合物1.35
5g(1.80mmol)とビスフェノールA1.06
5g(4.67mmol)、t−ブチルフェノール0.
020gを反応容器に入れ、アルゴンガス気流下、ハイ
ドロサルファイト0.071gと水酸化ナトリウム1.
035gを溶解させたイオン交換水50mlを加え撹拌
した。これを3℃でトリホスゲン1.152gを溶解さ
せたジクロロメタン35mlを滴下した後、15分かけ
て室温へもどし、10%水酸化ナトリウム1.5ml、
トリエチルアミン2滴の順に加え、2時間反応させた。
反応液にt−ブチルフェノール0.010gを加えて、
さらに2時間撹拌した。得られた反応液をメタノール中
に再沈殿させて表2に示すランダム共重合ポリカーボネ
ート樹脂(樹脂No.4)2.49g(収率96.1
%)を得た。
【0113】得られたポリカーボネート樹脂の分子量を
ゲルパーミエーションクロマトグラフィーにより測定し
たところ、ポリスチレン換算の分子量は以下のとおりで
あった。
【0114】 数平均分子量 28400 重量平均分子量 127400 また、ガラス転移温度(Tg)は171.2℃であっ
た。
【0115】元素分析値はC26.8421.780.563
して下記の通りであった。
【0116】 製造例5〜8 製造例4におけるそれぞれのジオールの種類及び組成比
を変える以外は、製造例4と同様に操作して樹脂No.
5のポリカーボネート樹脂を得た。結果を表2にまとめ
て示す。
【0117】
【表14】
【0118】
【表15】
【0119】
【表16】
【0120】
【表17】
【0121】
【表18】
【0122】実施例1 アルミ板上にメタノール/ブタノール混合溶媒に溶解し
たポリアミド樹脂(CM−8000:東レ社製)溶液を
ドクターブレードで塗布し、自然乾燥して0.3μmの
中間層を設けた。この上に電荷発生物質として下記式で
表されるビスアゾ化合物をシクロヘキサノンと2−ブタ
ノンの混合溶媒中でボールミルにより粉砕し、得られた
分散液をドクターブレードで塗布し、自然乾燥して0.
5μmの電荷発生層を形成した。
【0123】
【化26】
【0124】次に、電荷輸送物質として実施例1で得ら
れた樹脂No.1のポリカーボネート樹脂をジクロロメ
タンに溶解し、この溶液を前記電荷発生層上にドクター
ブレードで塗布し、自然乾燥し、次いで120℃で20
分間乾燥して厚さ20μmの電荷輸送層を形成して感光
体No.1を作製した。
【0125】かくしてつくられた感光体No.1につい
て市販の静電複写紙試験装置[(株)川口電機製作所製
SP428型]を用いて暗所で−6kVのコロナ放電を
20秒間行って帯電せしめた後、感光体の表面電位Vm
(V)を測定し、更に20秒間暗所に放置した後、表面
電位V0(V)を測定した。次いで、タングステンラン
プ光を感光体表面での照度が4.5 luxになるよう
に照射して、V0が1/2になるまでの時間(秒)を求
め、露光量E1/2(lux・sec)を算出した。そ
の結果を、表3に示す。
【0126】実施例2〜8 実施例1で用いられた樹脂No.1の代わりに製造例で
得られた樹脂No.2〜8のポリカーボネート樹脂を用
いる以外は実施例1と同様にして感光体No.2〜8を
作製し、評価した。その結果を表3にまとめて記す。
【0127】
【表19】
【0128】また、以上の各感光体を市販の電子写真複
写機を用いて帯電せしめた後、原図を介して光照射を行
って静電潜像を形成せしめ、乾式現像剤を用いて現像
し、得られた画像(トナー画像)を普通紙上に静電転写
し、定着したところ、鮮明な転写画像が得られた。現像
剤として湿式現像剤を用いた場合も同様に鮮明な転写画
像が得られた。
【0129】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子写真
用感光体は、その感光層中に特定のポリカーボネート樹
脂を含有することにより高感度かつ高耐久である。
【図面の簡単な説明】
【図1】電子写真用感光体の層構成の一例を示す断面説
明図。
【図2】電子写真用感光体の層構成の一例を示す断面説
明図。
【図3】電子写真用感光体の層構成の一例を示す断面説
明図。
【図4】電子写真用感光体の層構成の一例を示す断面説
明図。
【図5】電子写真用感光体の層構成の一例を示す断面説
明図。
【図6】電子写真用感光体の層構成の一例を示す断面説
明図。
フロントページの続き (72)発明者 永井 一清 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 河村 慎一 東京都大田区中馬込1丁目3番6号 株式 会社リコー内 (72)発明者 鈴鹿 進 神奈川県川崎市幸区堀川町66番地2 保土 谷化学工業株式会社内 (72)発明者 諸岡 勝宏 神奈川県川崎市幸区堀川町66番地2 保土 谷化学工業株式会社内

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性支持体上に少なくとも下記一般式
    (1)で表される構成単位を含有したポリカーボネート
    樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを特
    徴とする電子写真用感光体。 【化1】 (式中、R1、R2は水素原子、置換もしくは無置換のア
    ルキル基、置換もしくは無置換のアリール基を表し、そ
    れぞれ同一でも異なっていてもよい。Ar1、Ar2、A
    3、Ar4、Ar6、Ar7は置換もしくは無置換のアリ
    ーレン基を表し、それぞれ同一でも異なっていてもよ
    い。Ar5、Ar8は置換もしくは無置換のアリール基を
    表し、それぞれ同一でも異なっていてもよい。Xは単結
    合、−O−、−S−、−SO−、−SO2−、−CO
    −、C1〜C12の直鎖状または分岐状、環状のアルキレ
    ン基、置換もしくは無置換のアリーレン基を表す。)
  2. 【請求項2】 導電性支持体上に主に上記一般式(1)
    及び下記一般式(2)で表される構成単位からなり、一
    般式(1)で表される構成単位の組成比をk、一般式
    (2)で表される構成単位の組成比をjとしたときに組
    成比の割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボ
    ネート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたこ
    とを特徴とする電子写真用感光体。 【化2】 [式中、Yは脂肪族の2価基、環状脂肪族の2価基、芳
    香族の2価基、又はこれらを連結してできる2価基、又
    は、 【化3】 (ここで、R3、R4、R5、R6は独立して置換もしくは
    無置換のアルキル基、置換もしくは無置換のアリール基
    またはハロゲン原子であり、a及びbは各々独立して0
    〜4の整数であり、c及びdは各々独立して0〜3の整
    数であり、Zは単結合、炭素原子数2〜12の直鎖状の
    アルキレン基、−O−、−S−、−SO−、−SO
    2−、−CO−、 【化4】 から選ばれ、Z1、Z2は置換もしくは無置換の脂肪族の
    2価基又は置換もしくは無置換のアリーレン基を表し、
    7、R8、R9、R10、R11、R12、R13は各々独立し
    て水素原子、ハロゲン原子、炭素数1〜5の置換もしく
    は無置換のアルキル基、炭素数1〜5の置換もしくは無
    置換のアルコキシ基、置換もしくは無置換のアリール基
    を表し、また、R7とR8は結合して炭素数6〜12の炭
    素環または複素環を形成してもよく、また、R7、R8
    3、R4と共同で炭素環または複素環を形成してもよ
    く、R14、R15は単結合または炭素数1〜4のアルキレ
    ン基を表し、R16、R17は各々独立して炭素数1〜5の
    置換もしくは無置換のアルキル基、置換もしくは無置換
    のアリール基を表し、eは0〜4の整数、fは0〜20
    の整数、gは0〜2000の整数を表す。)を表す。]
  3. 【請求項3】 導電性支持体上に少なくとも下記一般式
    (3)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネー
    ト樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを
    特徴とする電子写真用感光体。 【化5】 (式中、R1、R2、Ar1、Ar2、Ar3、Ar4、Ar
    5、Ar6、Ar7、Ar8、X、Yは前定義と同一であ
    り、nは繰り返し数で2〜5000の整数を表す。)
  4. 【請求項4】 導電性支持体上に少なくとも下記一般式
    (4)で表される構成単位を含有したポリカーボネート
    樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを特
    徴とする電子写真用感光体。 【化6】 (式中、R1、R2、Ar5、Ar8、Xは前定義と同一で
    ある。)
  5. 【請求項5】 導電性支持体上に主に上記一般式(4)
    及び上記一般式(2)で表される構成単位からなり、一
    般式(4)で表される構成単位の組成比をk、一般式
    (2)で表される構成単位の組成比をjとしたときに組
    成比の割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボ
    ネート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたこ
    とを特徴とする電子写真用感光体。
  6. 【請求項6】 導電性支持体上に少なくとも下記一般式
    (5)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネー
    ト樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを
    特徴とする電子写真用感光体。 【化7】 (式中、R1、R2、Ar5、Ar8、X、Y、nは前定義
    と同一である。)
  7. 【請求項7】 導電性支持体上に少なくとも下記一般式
    (6)で表される構成単位を含有したポリカーボネート
    樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを特
    徴とする電子写真用感光体。 【化8】 (式中、R1、R2、Ar5、Ar8、Xは前定義と同一で
    ある。)
  8. 【請求項8】 導電性支持体上に主に上記一般式(6)
    及び上記一般式(2)で表される構成単位からなり、一
    般式(6)で表される構成単位の組成比をk、一般式
    (2)で表される構成単位の組成比をjとしたときに組
    成比の割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカーボ
    ネート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたこ
    とを特徴とする電子写真用感光体。
  9. 【請求項9】 導電性支持体上に少なくとも下記一般式
    (7)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネー
    ト樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを
    特徴とする電子写真用感光体。 【化9】 (式中、R1、R2、Ar5、Ar8、X、Y、nは前定義
    と同一である。)
  10. 【請求項10】 導電性支持体上に少なくとも下記一般
    式(8)で表される構成単位を含有したポリカーボネー
    ト樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたことを
    特徴とする電子写真用感光体。 【化10】 (式中、R1、R2、X、Yは前定義と同一であり、
    18、R19は水素原子、置換もしくは無置換のアルキル
    基、置換もしくは無置換のアリール基を表し、それぞれ
    同一でも異なっていてもよい。)
  11. 【請求項11】 導電性支持体上に主に上記一般式
    (8)及び上記一般式(2)で表される構成単位からな
    り、一般式(8)で表される構成単位の組成比をk、一
    般式(2)で表される構成単位の組成比をjとしたとき
    に組成比の割合が0<k/(k+j)≦1であるポリカ
    ーボネート樹脂を有効成分として含有した感光層を設け
    たことを特徴とする電子写真用感光体。
  12. 【請求項12】 導電性支持体上に少なくとも下記一般
    式(9)で表される繰り返し単位からなるポリカーボネ
    ート樹脂を有効成分として含有した感光層を設けたこと
    を特徴とする電子写真用感光体。 【化11】 (式中、R1、R2、R18、R19、X、Y、nは前定義と
    同一である。)
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